JP2005100132A - 表示制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 表示対象データを表示画面上に拡大表示しているときに、利用者に煩わしさを与えてしまうことを防止すること。
【解決手段】 表示画面データ全体を含む表示対象領域を生成し(ステップS2)、その表示対象領域上のうち実際に表示画面に表示する領域である表示領域を表示倍率Bに基づいて設定し(ステップS3)、マウスホイール73の回転操作に対する検出値に応じて前記全表示対象領域内における前記表示領域の位置を移動させ(ステップS10)、その移動に伴う前記表示画面のスクロール速度を前記表示倍率に基づいて設定する(ステップS8)。
【選択図】 図3

Description

本発明は、表示対象データ全体を含む全表示対象データを表示画面に表示する表示制御装置に関する。
従来、このような表示制御装置としては、表示対象データ全体を含む全表示対象領域内の所定の表示領域を表示画面に表示し、利用者によるスクロール操作に応じて、その表示対象領域内における表示領域の位置を移動させるものがある。
このような表示制御装置にあっては、通常、利用者による単位スクロール操作に対し、表示画面が一定速度でスクロールするように、つまり所定画素線分だけスクロールするように表示領域の位置を移動させるようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平2−189585号公報
しかしながら、上記従来の表示制御装置にあっては、利用者による単位スクロール操作に対し、単に、所定画素線分だけスクロールするように表示領域を移動させるようになっているため、例えば、表示対象データが表示画面に拡大表示されていると、表示対象領域内における表示領域の移動速度が小さくなってしまい、表示対象データの任意の領域を表示装置に表示させるための利用者のスクロール操作回数が著しく多くなってしまうという煩わしさを与える恐れがあった。
なお、ワープロソフトや表計算ソフトの一部には、利用者による単位スクロール操作に対し、表示画面が所定行数分だけスクロールするように表示領域を移動させるものもあり、これらによれば、表示対象データが表示画面に拡大表示されていると、表示対象領域内における表示領域の移動速度は大きくなる。しかしながら、これらは表示倍率に基づいてスクロール速度を設定するものではなく、本発明に係る表示制御装置とは技術的思想がそもそも異なる。
そこで、本発明は、上記従来の表示制御手段の未解決の問題点を解決することを課題とし、表示対象データを表示画面上に拡大表示しているときに、煩わしさを与えてしまうことを防止できる表示制御装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、第1の発明である表示制御装置は、表示倍率を設定する表示倍率設定手段と、表示対象データ全体を含む全表示対象領域のうち実際に表示画面に表示する領域である表示領域を少なくとも前記表示倍率に基づいて設定する表示領域設定手段と、表示領域移動信号に応じて前記全表示対象領域内における前記表示領域の位置を移動させる表示領域移動手段と、を備えた表示制御装置において、前記表示領域移動手段による前記表示領域の移動に伴う前記表示画面のスクロール速度を、前記表示倍率に基づいて設定するスクロール速度設定手段を設けたことを特徴とする。
また、第2の発明である表示制御装置は、前記表示領域設定手段は、前記表示倍率が大きいほど前記表示対象領域における前記表示領域を小さく設定し、前記スクロール速度設定手段は、前記表示倍率が大きいほど前記スクロール速度を大きく設定することを特徴とする。
さらに、第3の発明である表示制御装置は、前記スクロール速度設定手段は、前記表示倍率が基準値より大きいときには、前記表示倍率が大きいほど前記スクロール速度を大きく設定することを特徴とする。
第1〜第3の発明によれば、表示倍率を基準値より大きく設定し、表示対象データを拡大表示しているときには、利用者の単位スクロール操作に対する表示画面のスクロール速度を大きく設定することができ、利用者のスクロール操作回数を少なくし、利用者に煩わしさを与えることを防止することができる。
また、第4の発明である表示制御装置は、前記スクロール速度設定手段は、前記表示倍率が前記基準値以下であるときには、前記表示倍率に関わらず前記スクロール速度を一定とすることを特徴とする。
第4の発明によれば、表示倍率を基準値以下とし、表示対象データを縮小表示しているときには、通常の表示制御装置と同様に、利用者の単位スクロール操作に対する表示画面のスクロール速度が一定とされ、利用者のスクロール操作回数を少なくし、利用者に煩わしさを与えてしまうことを防止することができる。
さらに、第5の発明である表示制御装置は、前記スクロール速度設定手段は、前記表示倍率が前記基準値以下であるときには、前記表示倍率が小さいほど前記スクロール速度を小さく設定することを特徴とする。
第5の発明によれば、表示倍率を基準値以下とし、表示対象データを縮小表示しているときに、表示対象領域内における表示領域の移動速度を一定に保つことができる。
さらに、第6の発明である表示制御装置は、前記表示領域移動信号を出力する移動量入力手段を有するマウスを備えたことを特徴とする。
第6の発明によれば、利用者はマウスを操作することによって、表示画面を容易にスクロールさせることができる。
また、第7の発明である表示制御装置は、所定時間が経過するたびに前記表示領域移動信号を出力する自動信号出力手段を備えたことを特徴とする。
第7の発明によれば、利用者のスクロール操作がないときにも、自動的に表示画面をスクロールさせることができ、また表示倍率を大きく設定し、表示対象データを拡大表示しているときには、単位時間当たりの自動スクロール速度を大きく設定することができ、表示対象データの任意の領域を表示装置に表示させるための時間を小さくし、煩わしさを与えることを防止することができる。
さらに、第8の発明である表示制御装置は、利用者に可変速スクロールモードと定速スクロールモードとのいずれかを選択させるモード選択手段を備え、前記スクロール速度設定手段は、前記モード選択手段で定速スクロールモードが選択されたときには、前記表示倍率に関わらず前記スクロール速度を一定とすることを特徴とする。
第8の発明によれば、利用者が可変速スクロールモードを選択しているときには、上記第1〜第3の発明と同じ動作となるが、定速スクロールモードを選択しているときには、通常の表示制御装置と同じ動作が得られる。そのため、通常の表示制御装置と同様に動作させて、単位スクロール操作に対する表示画面のスクロール速度を一定とする定速スクロールモードと、表示画面のスクロール速度が可変な可変速スクロールモードとを任意に選択することができる。
また、第9の発明である表示制御装置は、右利きの利用者に好適であり、上面の左右両側に設けられた2つのクリックボタン及び、それら2つのクリックボタンの間に挟まれて設けられたマウスホイールを有するマウスと、前記マウスホイールの回転変動量に基づいて前記表示領域移動信号を出力する移動量入力手段とを備え、前記モード選択手段は、前記2つのクリックボタンのうち右側に設けられたクリックボタンの押下操作の有無に基づいて、利用者に可変速スクロールモードと定速スクロールモードとのいずれかを選択させることを特徴とする。
第9の発明によれば、利用者が右利きであるときには、右側に設けられたクリックボタンを右手の中指で押下操作しつつ、マウスホイールを右手の人差し指で回転操作することができ、自然な体勢で選択操作を行うことができる。
また、第10の発明である表示制御装置は、左利きの利用者に好適であり、上面の左右両側に設けられた2つのクリックボタン及び、それら2つのクリックボタンの間に挟まれて設けられたマウスホイールを有するマウスと、前記マウスホイールの回転変動量に基づいて前記表示領域移動信号を出力する移動量入力手段とを備え、前記モード選択手段は、前記2つのクリックボタンのうち左側に設けられたクリックボタンの押下操作の有無に基づいて、利用者に可変速スクロールモードと定速スクロールモードとのいずれかを選択させることを特徴とする。
第10の発明によれば、利用者が左利きであるときには、左側に設けられたクリックボタンを左手の中指で押下操作しつつ、マウスホイールを左手の人差し指で回転操作することができ、自然な体勢で選択操作を行うことができる。
以下に、本発明に係る表示制御装置の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態におけるコンピュータシステム1の概略構成を示すブロック図である。この図1に示すように、コンピュータシステム1は、CPU(Ce ntral Processing Unit )2、RAM(Random Access Memory)3、記憶装置4、記憶装置4が有する記憶媒体5、マウス7を備えた入力装置6、及び表示装置8により構成され、記憶媒体5及びマウス7を除く各部はバス9により接続されている。
CPU2は、後述する記憶装置4に格納された基本制御プログラム、アプリケーションプログラム等の各種プログラム及びデータを読み込んで、RAM3内に設けられるワークエリアに展開して実行し、コンピュータシステム1が備える各部の制御を実行する。
また、CPU2は、入力装置6からの指示入力に従って、後述する画面表示処理を実行し、指定された画面データを記憶装置4から読み込み、その画面データ全体を含む表示対象領域を生成する。そして、生成した表示対象領域のうち実際に表示画面に表示する領域である表示領域内の画面データを表示装置8に出力し、その表示領域内の画面データを表示画面上に表示させる。
さらに、CPU2は、マウス7における操作に従って、後述する表示領域移動処理を実行し、マウス7が有するマウスホイール73(図2参照)が回転操作されたときに検知された検知量を取得する。そして、その検知量に完全に対応する表示領域の移動が可能か否かを判別し、完全に移動させることが不可能であれば可能な範囲で表示領域を移動させ、マウスホイール73の操作に完全に対応して移動可能であればマウスホイール73における操作量だけ表示領域を移動させて、移動後の表示領域を表示装置8に表示させる。
RAM3は、CPU2が各種プログラムに従って上記処理を実行するときに、各種プログラムを展開するワークエリアを形成するとともに、CPU2により実行される各種処理に係るデータを展開するためのメモリ領域を形成する。
記憶装置4は、磁気的、光学的記録媒体、或いは半導体メモリ等によってなる記憶媒体5を有する。この記憶媒体5は、CPU2により実行される基本制御プログラム、各種アプリケーション及びこれら各プログラムに係るデータ等を格納する。そして、記憶装置4は、CPU2からの読み出し要求に従って、記憶媒体5内に格納された各種プログラムやデータをCPU2へ出力する。なお、記憶媒体5内の各種プログラム及びデータは、いずれもCPU2により読み取り及び実行可能な形式で格納される。
入力装置6は、文字キー、数字キー及び各種機能キーを備えたキーボードや、後述するマウス7を備えている。そして、キーボードが操作されたときには、押下されたキーに対応する押下信号をCPU2へ出力し、マウス7における操作が行われた場合には、クリック信号や、表示画面上で指定された点の座標を示す相対位置座標データをCPU2へ出力する。
表示装置8は、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display:液晶表示装置)等の表示画面を備え、CPU2から入力される表示情報に従って表示を実行する。
図2は、図1に示すコンピュータシステム1が有するマウス7の構成を示す外観斜視図である。同図に示すように、マウス7は、ケース70と、ケース70上面前端部の左右に設けられた左クリックボタン71及び右クリックボタン72と、左及び右クリックボタン71、72に挟まれて設けられたマウスホイール73と、ケース70の略中央に設けられた拡大表示指令ボタン74及び縮小表示指令ボタン75とによって構成され、図1の入力装置6とはケーブルを介して有線接続されている。なお、このマウス7と入力装置6とは、赤外線通信や電波を利用した無線通信手段により接続される構成としてもよい。
左及び右クリックボタン71,72は、押下可能なボタンであり、これらクリックボタン71,72の各ボタンには、予め、それぞれ所定の機能が割り当てられている。また、マウスホイール73は、縦方向に回転可能にケース70に設けられ、利用者による回転操作の有無を検知するとともに、回転角度の変動量(以下、回転変動量と呼ぶ。)nを検知することも可能である。さらに、拡大及び縮小表示指令ボタン74、75は、押下可能なボタンであり、利用者による押下操作の有無を検知する。なお、この回転変動量nは、マウスホイール73が15[deg]回転変動するのに応じてn=1、2、3…と1つずつ大きく検知される。
マウス7は、左及び右クリックボタン71,72が操作されたときには、各クリックボタン71,72に対応する操作信号を入力装置6へ出力する。また、マウスホイール73が回転操作されたときには、その検知量に対応する操作信号を入力装置6へ出力する。さらに、拡大及び縮小表示指令ボタン74、75が、押下操作されたときには、各表示指令ボタン74、75に対応する操作信号を入力装置へ出力する。
続いて、上記のように構成されるコンピュータシステム1の動作について説明する。図3は、コンピュータシステム1により実行される画面表示処理を示すフローチャートである。
図3の画面表示処理においては、まず、ステップS1で、CPU2は、記憶装置4に格納された画面データの中から、処理すべき画面データを読み込む。ここで、画面データとは、表示装置8の表示画面に表示可能か否かに関わらず、1つの画面として処理されるべき画面のデータであり、その内容については、JPEG(Joint Picture Expert Group)、GIF(Graphics Interchange Format )等のファイル形式で保存された静止画像や各種動画像、或いはこれらを含むHTML(Hypertext Mark-up Language)形式で保存された文書等、任意に構成可能である。
次にステップS2に移行して、CPU2は、前記ステップS1で取得した画面データ全体を含む表示対象領域を生成する。なお、この表示対象領域とは、表示画面に表示可能な領域を超えるサイズの画面であり、この表示対象領域の中で表示領域を移動させることによって表示画面のスクロールが行われる。
次にステップS3に移行して、CPU2は、マウス7の拡大表示指令ボタン74が押下操作を検知したか否かを判定し、押下操作を検知した場合には表示倍率B[%]をそれまでの2倍とし、そうでない場合には、マウス7の縮小表示指令ボタン75が押下操作を検知したか否かを判定する。
マウス7の縮小表示指令ボタン75が押下操作を検知した場合には、表示倍率Bをそれまでの半分値とし、そうでない場合には、表示倍率Bをそれまでの値に設定する。なお、初期状態にあっては、表示倍率Bは100[%]に設定されているものとする。
そして、前記ステップS2で生成した表示対象領域に所定の大きさの表示領域を設定し、その表示領域の縦横の大きさをそれぞれ(100/B)倍、つまり表示倍率Bが大きいほど表示領域を小さく設定する。なお、設定される表示領域の位置は、予めコンピュータシステム1にデフォルト設定されている位置であってもよいし、或いは、入力装置6からの指示入力により指定された位置でもよい。
次にステップS4に移行して、CPU2は、前記ステップS3で設定した表示領域内の表示対象データを表示装置8の表示画面の所定領域に表示させる。
次にステップS5に移行して、CPU2は、マウス7のマウスホイール73の回転操作に対する待機状態に移行する。具体的には、マウスホイール73が回転操作を検知したか否かを判定し、回転操作を検知した場合には(YES)ステップS6に移行し、そうでない場合には(NO)ステップS11に移行する。
前記ステップS6では、CPU2は、マウスホイール73が検知した回転変動量nを取得する。
次にステップS7に移行して、CPU2は、表示倍率Bが大きいほど表示画面のスクロール速度を大きく設定する可変速スクロールモードと、表示倍率Bに関わらず表示画面のスクロール速度を一定とする定速スクロールモードとのいずれが選択されたのかを判別する。具体的には、右クリックボタン72が押下操作を検知したか否かを判定し、押下操作を検知した場合には(YES)定速スクロールモードの選択と判別してステップS9に移行し、そうでない場合には(NO)可変速スクロールモードの選択と判別してステップS8に移行する。
前記ステップS8では、CPU2は、前記ステップS3で設定された表示倍率Bと前記ステップS6で取得した回転変動量nとに基づき、下記(1)式に従って表示倍率Bが大きいほど表示領域の移動量ymを大きく設定してから、ステップS10に移行する。
ym=n×A×(B/100) ………(1)
但し、Aは回転変動量nに対する表示領域の移動量を表示画面の画素線数で表すための変換係数である。例えば、画像データの表示倍率Bが100[%]であり且つ変換係数Aが「10」であるときには、マウスホイール73が15[deg]、つまり単位回転変動量(n=1)だけ回転変動されると、表示装置10の表示画面は10画素線分スクロールする。
一方、前記ステップS9では、CPU2は、前記ステップS6で取得した回転変動量nに基づき、下記(2)式に従って表示倍率Bに拠らない表示領域の移動量ymを設定してから、前記ステップS10に移行する。
ym=n×A ………(2)
前記ステップS10では、CPU2は、後述する表示領域移動処理(図5参照)を実行してから、前記ステップS11に移行する。
前記ステップS11では、マウス7の拡大表示指令ボタン74又は縮小表示指令ボタン75が押下操作を検知したか否かを判定し、押下操作を検知した場合には(YES)前記ステップS3に移行し、そうでない場合には(NO)前記ステップS5に移行する。
図4は、図3に示した画面表示処理で処理される画面データの一例を示す図であり、(a)は表示対象領域81を示し、(b)は表示画面上に表示された表示領域82を示す。
図4(a)に示すように、表示対象領域81は、表示装置8の表示画面上に表示可能な表示領域82を超えるサイズの画面である。この表示対象領域81には、左上隅を原点として、下方向に伸びるy軸と、右方向へ伸びるx軸とで構成される座標平面が設定されている。なお、以下の説明において、表示対象領域81のx軸方向のサイズはXで表され、y軸方向のサイズはYで表されるものとする。ここで、表示対象領域81の右下端部の座標は(X,Y)で表される。
この表示対象領域81上における表示領域82の位置は、表示領域82の左上隅の座標(x,y)と、表示領域82のx軸方向のサイズxn及び表示領域82のy軸方向のサイズynとによって決定される。なお、表示領域82のサイズを示すxn及びynは、予め、表示装置8の表示画面に表示可能な画素数等により決定される。また、表示領域82の四隅の座標は、それぞれ、(x,y)、(x+xn,y)、(x,y+yn)、(x+xn,y+yn)で表される。
そして、図4(a)に示す表示対象領域81上の表示領域82が表示装置8の表示画面に表示されると、図4(b)に示す状態となる。従って、表示対象領域81上で表示領域82を移動させることにより、表示対象領域81のうちの任意の領域が表示画面上に表示される。
以下、図3のステップS10で実行される表示領域移動処理について、図4(a)を参照し、図5のフローチャートを用いて詳細に説明する。
この図5に示す表示領域移動処理において、まずそのステップS21では、CPU2は、図3のステップS8又はS9で設定された移動量ymを取得する。
次にステップS22に移行して、前記ステップS21で取得した移動量ymをもとに、それまでの表示領域82の位置を示す座標(x,y)を更新し、表示領域82の新たな位置を示す座標を求める。具体的には、y軸成分の値を下式(3)で示される演算処理によって更新する。
y=y+ym ………(3)
次にステップS23に移行して、CPU2は、新たな表示領域82の位置が、表示対象領域81を超えた位置とならないか否かの判別を実行する。具体的には、前記ステップS22で求められたyの値が正値であるか否かを判定し、正値である場合には(YES)ステップS25に移行し、そうでない場合には(NO)ステップS24に移行する。
前記ステップS24では、表示領域82の上端が表示対象領域81の上端よりも上側にはみ出してしまうので、yの値に「0」を設定してから、前記ステップS25に移行する。
前記ステップS25では、(y+yn)の値がYの値より小さいか否かを判定し、小さい場合には(YES)ステップS27に移行し、そうでない場合には(NO)ステップS26に移行する。
前記ステップS26では、表示領域82の下端が表示対象領域81の下端よりも下側にはみ出してしまうので、yの値に(Y−yn)の値を設定してから、前記ステップS27に移行する。
前記ステップS27では、前記ステップS23〜S26の処理で確定したyの値を上端とする位置に表示領域82を設定し、この表示領域82内の画面を表示装置8の表示画面上に表示させてから、この演算処理を終了する。
次に、本発明の実施の形態におけるコンピュータシステム1の動作を具体的状況に基づいて詳細に説明する。
まず、利用者が入力装置6で画面表示処理の実行を指示したとする。すると、CPU2で、画面表示処理が実行され、図3に示すように、まずそのステップS1で、記憶装置4に格納された画面データの中から処理すべき画面データが読み込まれ、ステップS2で、表示倍率Bが100[%]とされ、前記画面データ全体を含む表示対象領域が生成され、ステップS3で、前記表示対象領域に所定の大きさの表示領域が設定され、ステップS4で、前記表示領域内の画面が表示装置8の表示画面の所定領域に表示され、ステップS5及びS11の判定が「NO」となり、それらの判定が繰り返し実行される。
上記フローが繰り返し実行されているときに、利用者が拡大表示指令ボタン74を押下操作すると共に、マウスホイール73を回転操作したとする。すると、前記ステップS11の判定が「YES」となり、前記ステップS3で、表示倍率Bが200[%]とされ、表示領域の縦横の大きさがそれぞれ1/2倍とされ、前記ステップS4を経て、前記表示領域内の画面が表示装置8の表示画面に2倍に拡大表示され、前記ステップS5の判定が「YES」となり、ステップS6で、マウスホイール73が検知した回転変動量nが取得され、ステップS7の判定が「NO」となり、ステップS8で、前記回転変動量n及び前記表示倍率Bに基づいて前記表示領域の移動量ymが大きく設定され、ステップS10で、表示領域移動処理が実行される。
この表示領域移動処理が実行されると、図5に示すように、まずそのステップS21で、前記移動量ymが取得され、ステップS22で、前記移動量ymをもとに、それまでの表示領域82のy軸成分の値が更新され、新たな表示領域82の位置が表示対象領域81を超える位置にならないとすると、ステップS23及びS25の判定が「YES」となり、ステップS27で、前記yの値を上端とする位置、つまり前記移動量ymの画素線数だけ上下方向に大きくずれた位置に表示領域82が設定され、この表示領域82内の画面が表示装置8の表示画面上に表示されて、この演算処理が終了する。
以上のように、本発明の実施の形態におけるコンピュータシステム1によれば、表示対象データを拡大表示しているときには、利用者の単位スクロール操作に対する表示領域の移動量ymが大きく設定され、表示画面のスクロール速度が大きく、つまり移動画素線数が大きくされるため、利用者のマウスホイール73の操作回数を少なくし、煩わしさを与えてしまうことを防止することができる。
一方、前記上記フローが繰り返し実行されているときに、利用者が拡大表示指令ボタン74を押下操作すると共に、右クリックボタン72を押下操作した状態でマウスホイール73を回転操作したとする。すると、前記ステップS11の判定が「YES」となり、前記ステップS3及びS4を経て、前記表示領域内の画面が表示装置8の表示画面の所定領域に2倍に拡大表示され、前記ステップS5及びS6を経て、前記ステップS7の判定が「YES」となり、ステップS9で、前記回転変動量nに基づいて前記表示領域の移動量ymが設定され、前記ステップS10で、前記表示領域移動処理が実行される。
この表示領域移動処理が実行されると、図5に示すように、前記ステップS21で、前記移動量ymが取得され、前記ステップS22で、前記移動量ymをもとに、それまでの表示領域82のy軸成分の値が更新され、前記ステップS23〜S27を経て、前記yの値を上端とする位置、つまり前記移動量ymの画素線数だけ上下方向にずれた位置に表示領域82が設定され、この表示領域82内の画面が表示装置8の表示画面上に表示されて、この演算処理が終了する。
以上のように、本発明の実施の形態におけるコンピュータシステム1によれば、利用者が右クリックボタン72を押下操作し、定速スクロールモードを選択しているときには、マウスホイール73の回転変動量nに基づいて前記表示領域の移動量ymを設定し、表示倍率Bに関わらず表示画面のスクロール速度が一定、つまり移動画素線数が一定とされ、通常の表示制御装置と同じ動作を得ることができる。
また、右クリックボタン72を押下操作した状態でマウスホイール73を回転操作したときに定速スクロールモードの選択を判別するようにしたため、利用者が右利きであるときには、右クリックボタン72を右手の中指で押下操作しつつ、マウスホイール73を右手の人差し指で回転操作することができ、自然な体勢で選択操作を行うことができる。なお、利用者が左利きであるときには、左クリックボタン71を押下操作した状態でマウスホイール73を回転操作したときに、定速スクロールモードの選択を判別してもよく、そのようにすれば、左クリックボタン71を左手の中指で押下操作しつつ、マウスホイール73を左手の人差し指で回転操作することができる。
なお、上記実施の形態では、図2の拡大表示指令ボタン74及び縮小表示指令ボタン75が表示倍率設定手段を構成し、以下同様に、図3のステップS3が表示領域設定手段を構成し、図2のマウスホイール73で検出された回転変動量nが表示領域移動信号を構成し、図3のステップS3及びS10が表示領域移動手段を構成し、図3のステップS8及びS9がスクロール速度設定手段を構成し、図2のマウスホイール73が移動量入力手段を構成し、図2の右クリックボタン72あるいは左クリックボタン71がモード選択手段を構成する。
また、本発明は、上記実施の形態の内容に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記実施の形態では、利用者が右クリックボタン72を押下操作した状態でマウスホイール73を操作したときに定速スクロールモードとする例を示したが、これに限られるものではなく、例えば、画像データの表示倍率Bが基準値である100%より小さいときに定速スクロールモードとし、表示倍率Bに関わらず表示画面のスクロール速度が一定となるように表示領域の移動量ymを設定するようにしてもよい。そのようにすれば、表示対象データを縮小表示しているときには、通常の表示制御装置と同様に、可変速スクロールを用いる場合に比べ、表示領域の移動画素線数が大きくされるため、利用者のマウスホイール73の操作回数を少なくし、利用者に煩わしさを与えてしまうことを防止することができる。
また、利用者がマウスホイール73を操作して表示領域を移動させる例を示したが、これに限られるものではなく、例えば、CPU2で実行されるソフトウェア形態によって、所定時間が経過するたびに、前記回転変動量nが一定値であるときにマウス7から出力される信号と同じ信号を入力装置に継続的に出力し、利用者のマウスホイール73操作がないときにも、自動的に表示領域が移動されるようにしてもよい。そのようにすれば、表示対象データを拡大表示しているときには、単位時間当たりの自動スクロール速度、つまり移動画素線数が大きい設定になるため、表示対象データの任意の領域を表示させるための時間を小さくし、利用者に煩わしさを与えてしまうことを防止することができる。
本発明の実施の形態の概略構成を示すブロック図である。 図1のマウスの構成を示す外観斜視図である。 画面表示処理を示すフローチャートである。 表示対象領域と表示領域とを説明するための説明図である。 表示領域移動処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1はコンピュータシステム、2はCPU、3はRAM、4は記憶装置、5は記憶媒体、6は入力装置、7はマウス、8は表示装置、71は左クリックボタン、72は右クリックボタン、73はマウスホイール、74は拡大表示指令ボタン、75は縮小表示指令ボタン

Claims (10)

  1. 表示倍率を設定する表示倍率設定手段と、表示対象データ全体を含む全表示対象領域のうち実際に表示画面に表示する領域である表示領域を少なくとも前記表示倍率に基づいて設定する表示領域設定手段と、表示領域移動信号に応じて前記全表示対象領域内における前記表示領域の位置を移動させる表示領域移動手段と、を備えた表示制御装置において、
    前記表示領域移動手段による前記表示領域の移動に伴う前記表示画面のスクロール速度を、前記表示倍率に基づいて設定するスクロール速度設定手段を設けたことを特徴とする表示制御装置。
  2. 前記表示領域設定手段は、前記表示倍率が大きいほど前記表示対象領域における前記表示領域を小さく設定し、前記スクロール速度設定手段は、前記表示倍率が大きいほど前記スクロール速度を大きく設定することを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
  3. 前記スクロール速度設定手段は、前記表示倍率が基準値より大きいときには、前記表示倍率が大きいほど前記スクロール速度を大きく設定することを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
  4. 前記スクロール速度設定手段は、前記表示倍率が前記基準値以下であるときには、前記表示倍率に関わらず前記スクロール速度を一定とすることを特徴とする請求項3に記載の表示制御装置。
  5. 前記スクロール速度設定手段は、前記表示倍率が前記基準値以下であるときには、前記表示倍率が小さいほど前記スクロール速度を小さく設定することを特徴とする請求項3に記載の表示制御装置。
  6. 前記表示領域移動信号を出力する移動量入力手段を有するマウスを備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の表示制御装置。
  7. 所定時間が経過するたびに前記表示領域移動信号を出力する自動信号出力手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の表示制御装置。
  8. 利用者に可変速スクロールモードと定速スクロールモードとのいずれかを選択させるモード選択手段を備え、前記スクロール速度設定手段は、前記モード選択手段で定速スクロールモードが選択されたときには、前記表示倍率に関わらず前記スクロール速度を一定とすることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の表示制御装置。
  9. 上面の左右両側に設けられた2つのクリックボタン及び、それら2つのクリックボタンの間に挟まれて設けられたマウスホイールを有するマウスと、前記マウスホイールの回転変動量に基づいて前記表示領域移動信号を出力する移動量入力手段とを備え、前記モード選択手段は、前記2つのクリックボタンのうち右側に設けられたクリックボタンの押下操作の有無に基づいて、利用者に可変速スクロールモードと定速スクロールモードとのいずれかを選択させることを特徴とする請求項8に記載の表示制御装置。
  10. 上面の左右両側に設けられた2つのクリックボタン及び、それら2つのクリックボタンの間に挟まれて設けられたマウスホイールを有するマウスと、前記マウスホイールの回転変動量に基づいて前記表示領域移動信号を出力する移動量入力手段とを備え、前記モード選択手段は、前記2つのクリックボタンのうち左側に設けられたクリックボタンの押下操作の有無に基づいて、利用者に可変速スクロールモードと定速スクロールモードとのいずれかを選択させることを特徴とする請求項8に記載の表示制御装置。
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