WO1999054205A1

WO1999054205A1 - Machine de remplissage et d'emballage

Info

Publication number: WO1999054205A1
Application number: PCT/JP1999/001775
Authority: WO
Inventors: Mitsuhiro Sato
Original assignee: Nippon Seiki Co., Ltd.
Priority date: 1998-04-23
Filing date: 1999-04-02
Publication date: 1999-10-28
Also published as: JP3263944B2; CN1266405A; KR20010013764A; TW424068B; KR100550768B1; CN1105060C; JPH11301607A

Description

明細書充填包装機技術分野

本発明は、ロール状に巻かれたフィルムを製袋して、その包装袋内に液体，粉体あるいは粘稠物質等の被充填物を充填する充填包装機に関するものである。背景技術

液体，粉体あるいは粘稠物質等の被充填物を充填する充填包装機として、例えば特開平 1一 1 5 3 4 1 0号公報ゃ特開平 2— 4 6 2 6号公報あるいは特開平 2 _ 3 2 9 2 9号公報等に開示されているように、充填包装機は、機台を有し、この機台の側部には一対の原反軸が設けられ、この原反軸にフィルムを巻回した原反が脱着交換可能に保持されており、前記機台の上部にフィルム案内部及びフィルム折返し部を配設し、前記機台の前面部に上側から縦シール機構（フィルム繰り出し機構）、第 1，第 2の横シール機構、カッター機構が備えられ、原反よりフイルムを前記縦シール機構により引出し、前記フィルム案内部を介して前記フィルム折返し部に導出し、前記フィルム折返し部に設けられたガイドによりフィルムを長手方向に二つ折りにして、前記縦シール機構に対向する一対の縦ヒートシールロールでフィルムの折返し端部同士を重ね合わせて熱シールして送り出し、この縦シールによりフィルムを筒状に形成し、前記第 1の横シール機構の対向する.一対の横ヒートシールロールでフィルムを横方向に横シールし、この横シーノレにより底部を形成し、これにより有底筒状に形成されたフィルム内に充填機構の充填ノズルにより例えば食料品等の被包装物（内容物）を充填し、更にフィルムが送られて再び第 1の横シール機構の横ヒートシールロールによりフィルムの袋口側を横シールして前記被充填物を封止し、この横シール箇所を第 2の横シール機構の横ロールにより更に再押し圧（加圧封止）し、次いで横シール部分を回転式の前記カッター機構で切断することにより包装袋を得るものが知られている。前述したような充填包装機において、品種毎の包装形態に応じて、前記包装物の製品寸法（シールピッチ）や被包装物の充填量及び温度，前記フィルムの材質等によって、前記フィルムの伸縮作用が生じることがある。例えば、被包装物の充填量を多く充填する場合等においては、袋状のフィルムが前記被包装物によつて厚さ方向に膨出することになるため、前記被充填物を充填後の前記シールピッチが任意に設定されるシールピッチ（横シールピッチ）に対し縮むことになり、任意に設定されるシールピツチに対し、実際のシールピツチにずれが生じることになる。そのため、前記充填包装機では、実際のシールピッチに対し前記第 2の横シール機構における横シールするタイミング及び前記力ッター機構における連続包装袋のカツトするタイミングを、操作スィツチ等を用いて前記各機構の駆動用モータを徐々に調整しなければならず、これらの作業は感を要するものであり作業性が悪いばかりでなく、習熟するまでに時間がかかってしまうといった問題点を有している。

また、前述した各駆動用モータのタイミング補正を誤ると、前記第 1の横シール機構により横シールした前記フィルムの横シール箇所を前記第 2の横シール機構によつて再押し圧するはずが、加圧位置がずれ前記被充填物が充填されているフィルム部分を押し圧してしまったり、また前記力ッタ一機構によつて連続包装袋の前記横シール箇所を切断するはずが、前記被充填物が充填されているフィルム部分を切断してしまったりすることから、前記フィルムから前記被包装物が漏れて、前記充填包装機の周辺を汚してしまうといった問題点を有している。

そこで本発明は、前記問題点に着目し、品種毎の包装形態が変わることによつて任意に設定される横シールピツチに対し前記フィルムの実際の横シールチッピにずれが生.じても、前記第 2の横シール機構による再押し圧タイミングや前記力ッター機構によるカツトタイミングを簡単に補正することが可能な充填包装機を提供するものである。発明の開示

本発明は、連続移送されるフィルムを縦シール及び横シールして、区画形成される連続包装袋に被充填物を充填する充填包装機に関するもので、充填包装機は、前記縦シールを行う縦シール機構と、前記横シールを行う第 1の横シール機構と、前記第 1の横シール機構による横シール箇所を再押し圧する第 2の横シール機構と、前記フィルムの前記第： Γ, 第 2の横シール機構により形成される前記フィルムの横シール箇所を切断するカツタ一機構とから構成される。

制御手段は、前記第 1の横シール機構の駆動用モータの動作を検出する第 1の回転検出手段から出力される検出信号が、設定値入力手段（入力手段）より入力される生産条件（フィルム Fのフィルム送り速度や横シールピッチ等）に応じて演算して定まる一定の周期で入力されるように、前記第 1の横ロール機構の駆動用モータの加減速処理を行うとともに、前記設定値入力手段より入力される前記生産条件によって、前記第 1の回転検出手段から略一定周期で発せられる前記検出信号の第 1の検出時間と、前記第 2の横シール機構及び前記カッター機構の各駆動用モータの動作を検出する第 2，第 3の回転検出手段から発せられる各検出信号の第 2 , 第 3の検出時間との基準となる第 1，第 2の時間差をそれぞれ求め、前記設定値入力手段により設定される包装袋の実寸法値に応じて基準となる前記第 1 , 第 2の時間差を調整することで、前記第 1の横シール機構による横シール箇所の適正位置を前記第 2の横シール機構によって再押し圧するように前記第 2 の横シール機構の駆動用モータを制御するとともに、前記第 1 , 第 2の横シール機構による前記フィルムの横シール箇所の適正位置を前記力ッタ一機構によって切断するように前記力ッター機構の駆動用モータを制御するものである。

従って、従来のように、ある程度の感を頼り行っていた第 2横シール機構によるシールタイミング及び力ッタ一機構によるカットタイミングの調整を行わなくともよいことから、シール，カットタイミングの修正作業を容易に行うことができる。また、誤った修正作業を行うことが無くなるため、包装袋から被包装物が漏れることも無く充填包装機の周辺を汚すことが無い。

また、前記制御手段に前記包装袋の実寸法値を記憶する不揮発性メモリを備えることにより、同じ品種の包装袋を生産する場合には、この実寸法値を読み出すようにすれば良く、充填包装機の運転時の作業性が軽減されるものである。図面の簡単な説明

第 1図は、本発明の実施例の充填包装機を示す正面図であり、第 2図は、前記充填包装機の回路構成を示すブロック図であり、第 3図は、前記充填包装機の処理手順を示す流れ図であり、第 4図は、前記充填包装機の各機構の各駆動モータの動作を示す図あり、第 5図は、前記充填包装機の各機構の各駆動モータの他の動作を示す図であり、第 6図は、フィルムの包装状態を示す図である。発明を実施するための最良の形態

図 1において、本実施例における充填包装機は、機台 1の側方に原反軸 2が設けられ、この原反軸 2にフィルム Fを口ール状に巻回したフィルム原反 Rが着脱交換可能に設けられ、機台 1の上部にフィルム案内部 3及びフィルム折返し部 4 を配設し、機台 1の前面部に上側から縦シール機構 5と、第 1 , 第 2の横シール機構 6， 7と、フィルム Fの側縁シール部 F Hに開封用ノッチ（図示しない）を入れる開封用ノツチ機構 8と、包装袋 FWを切断するカッター機構 9とがそれぞれ備えられている。

フィルム Fは、前記ロール状フィルム原反 Rから縦シール機構 5により引き出され、フィルム案内部 3を介してフィルム折返し部 4に導出され、フィルム折返し部 4に設けられた折返しガイドにより長手方向に沿って二つ折りにされ、縦シール機構 5の対向する一対の縦ヒートシールロール 5 aでフィルム Fの折返し端部同志、即ちフィルム Fの側端シール部 F Hをヒートシールして送り出される。そして、側端シール部 F Hにより筒状に形成されフィルム Fは、第 1の横シール機構 6の対向する一対の横ヒートシールロール 6 aで横方向にヒートシ一ノレされ、この横シール部 F Sにより包装袋 FWとなる底部が形成される。これにより有底筒状に形成されたフィルム Fは、充填機構 1 0により、例えば、ソースや醤油等の液体からなる被充填物が充填される。そして、フィルム Fが送られて再び第 1 の横シール機構 6の横ヒートシール口一ル 6 aによりフィルム Fの袋口部が横方向にヒートシールされて前記被包装物が封止される。前記被包装物の上下を横方向にヒートシールした横シール部 F S箇所を備えたフィルム Fは、第 2の横シール機構 7の一対の横ヒートシールロール 7 aによって再押し圧される。尚、第 2 の横シール機構 7のフィルム Fの再押し圧は、ヒートシールや熱をかけない単なる押し圧のどちらであっても良い。次いで前記被包装物が封入された包装袋 F W となるフィルム Fの側端シール部 F Hの端縁部分に、開封用ノツチ形成機構 8により開封用ノツチが形成され、続いて連続した包装袋 FWの横シール部 F S箇所の中間部がカッター機構 9により切断されることにより、個々の包装袋 F Wが得られることになる。そして個々の包装袋 FWはコンベア等で取り出し搬送されるものである。

また、この充填包装機には、フィルム案内部 3とフィルム折返し部 4との間に、フィルム Fをフィルム折返し部 4方向へ案内する案内ロール（ローラ） 1 1が備えられている。案内ロール 1 1は、縦シール機構 5により繰り出されるフィルム Fの移送速度に応じて回転するもので、この案内ロール 1 1には、案内ロール 1 1の回転を検出するローラ回転検出手段（後述する）が設けられている。尚、前記ローラ回転検出手段は、案内ローラ 1 1に備えられるスリットや突起等からなる検出部を検出することで案内ローラ 1 1の回転を検出する。

次に、図 2を用いてかかる充填包装機の回路構成を説明するが、本回路構成において、縦シール機構 6、第 1 , 第 2の横シール機構 6 , 7、カッター機構 9の説明を行うものとし、開封用ノッチ形成機構 8の説明については省略する。

図 2において、図中 1 2は一定間隔でパルスを発信する発信器（図示しない）と、前記発信器からのパルス信号をカウントするカウンタ（図示しない）とを有し、後述する各検出手段から発せられる各検出信号が入力された検出時間を計測し前記各信号の周期演算や、後述する R OMのプログラムの実行等を行う C P U、 1 3は前記処理に応じたシステムプログラムを記憶したメモリ部（R〇M)、 1 4 は包装袋 FWの品種毎の包装形態に応じたシールピッチ（横シールピッチ）ゃフイルム送り速度、充填量等の生産条件や後で詳述する包装袋 F Wの実寸法値を不揮発的に記憶する E E P R OMゃバックアツプ R AM等からなる不揮発性メモリを示し、この C P U 1 2とメモリ部 1 3と不揮発性メモリ 1 4とから制御手段 1 5を構成し、この制御手段 1 5の各部 1 2 , 1 3， 1 4は、バス 1 6を介してィンターフェイス回路 1 7に接続されている。

また、このインターフェイス回路 1 7には、前述した案内ロール 1 1に備えられ、案内ロール 1 1の回転を検出するフォトセンサや透過型センサ等からなる口ーラ回転検出手段（移送速度検出手段） 1 8と、第 1の横シール機構 6の回転動作を検出する第 1の回転検出手段（近接スィッチ等からなる原点検出手段） 1 9 と、第 2の横シール機構 7の回転動作を検出する第 2の回転検出手段 2 0と、力ッター機構 9の回転動作を検出する第 3の回転検出手段 2 1と、前記生産条件や包装袋 FWの実寸法値等を外部から入力可能とする、例えばキーボード等からなる設定値入力手段 2 2とが、制御手段 1 5の入力手段として接続されている。また、インターフェイス回路 1 7には、制御手段 1 5の出力手段として、縦シール機構 5及び第 1の横シール機構 6 , 第 2の横シール機構 7 , カッター機構 9 を回転制御するステップモータやサーボモータ等からなる各駆動用モータ 2 3 , 2 4， 2 5 , 2 6が各駆動用ドライバ 2 7， 2 8 , 2 9， 3 0を介して接続されている。また、出力手段として、設定値入力手段 2 2により設定した内容や前記生産条件（フィルム Fのシールピッチや移送速度、充填量等）等を表示する、例えば液晶表示装置等からなる表示手段 3 1が接続されている。

かかる回路構成により、充填包装機は制御手段 1 5の監視下で前述した各機構が制御される仕組みになっている。

次に、図 2から図 5を用いて、本発明の充填包装機の第 1 , 第 2の横シール機構 6 , 7及びカッター機構 9によって良好なシール位置及びカツト位置を得る場合の手順を説明する。

充填包装機を使用するに当たっては、先ず電源をオンする（ステップ S 1 )。次に、設定値入力手段 2 2によって、フィルム Fのシールピッチ、移送速度、充填量等の生産条件を入力する（ステップ S 2 )。前記生産条件が設定されると制御手段 1 5は以下の内容を設定する（ステップ S 3 )。

制御手段 1 5は、フィルム Fの繰り出し機構となる縦シール機構 5の動作状態を、フィルム Fの送出とともに回転する案内ロール 1 1から判断するため、案内ロール 1 1に備えられるスリットや突起等からなる検出部（図示しない）をローラ回転検出手段 1 8により検出する。制御手段 1 5は、ローラ回転検出手段 1 8 から出力される検出信号 aを入力し、案内ロール 1 1の円周と、前記生産条件におけるフィルム送り速度とから検出信号 aの周期 T 1を設定する（ステップ S 3 )。

従って、制御手段 1 5は、ローラ回転検出手段 1 8から出力される検出信号 a を入力し、検出信号 aの周期 T 1が略一定になるように、縦シール機構 5の駆動用モータ 23を加減速制御することで、任意に設定される一定の移送速度でフィルム Fが送出されることになる。

また、制御手段 15は、第 1の横シール機構 6に備えられる第 1の回転検出手段 1 9力ゝら、第 1の横シール機構 6の回転動作を判断するため、第 1の横シール機構 6に備えられるヒートシールロール 6 aを第 1の回転検出手段 1 9により検出する。従って、制御手段 1 5は、第 1の回転検出手段 19から出力される検出信号（第 1の検出信号） bを入力し、生産条件におけるシールピッチと、フィルム送り速度とから検出信号 bの周期 T2を設定する（ステップ S 3)。

従って、制御手段 1 5は、第 1の回転検出手段 19から出力される検出信号 b の周期 T 2が略一定になるように、第 1の横シール機構 6の駆動用モータ 24を加減速制御することで、任意に設定される一定の移送速度で送出されるフィルム Fに対し、任意に設定される一定のシールチッピが得られることになる。

また、制御手段 15は、第 1の回転検出手段 1 9から出力される検出信号 bを基準とし、前記生産条件におけるフィルム送り速度及びシールピッチと、充填包装機における第 1の横シール機構 6を基準とした場合の第 2の横シール機構 7及び力ッタ一機構 9の配設位置とから定まる、第 2の横シール機構 7及び力ッター機構 9の第 2, 第 3の回転検出手段 20, 21から出力される各検出信号（第 2, 第 3の検出信号） c, dが入力されるべき第 1, 第 2の時間（時間差） t l， t 2を設定する。また、制御手段 1 5は、第 2の横シール機構 7及びカッター機構 9の第 2, 第 3の回転検出手段 20, 21から発せられる各検出信号 c, dの各周期 T3, T4を、周期 T2と同周期（T2=T3 T4) に設定する（ステツプ S 3)。尚、制御手段 1 5は、設定値入力手段 22により設定される生産条件及び製品寸法の許容範囲を考慮し、第 2の横シール機構 7及び力ッタ一機構 9の各時間 t l, t 2における各許容範囲を設定するが、本実施例においては、前記許容範囲の説明は省略する。

従って、制御手段 15は、第 2, 第 3の回転検出手段 20, 21から出力される各検出信号 c， dが検出信号 bを基準として略一定の第 1，第 2の時間差 t l, t 2をもって入力され、かつ各検出信号 c, dが周期 T2と同周期で入力されるように、第 2の横シール機構 7及びカッター機構 9の各駆動用モータ 25, 26 を加減速制御することで、任意に設定される一定の移送速度で送出されるフィルム Fに対し、第 1の横シール機構 6によって横シールされた横シール箇所 F Sを第 2の横シール機構 7によつて再押し圧し、横シール箇所 F Sをカツタ一機構 9 によって切断することが理論的に可能となるものである。

次に、充填包装機を運転させ、前記生産条件に応じた包装袋 FWの生産を行う (ステップ S 4)。

次に、所定数の包装袋 FWのサンプル取りを行った後（ステップ S 5)、充填包装機を停止させ（ステップ S 6)、サンプルとなる複数の包装袋 FWの図 6で示す縦方向における実寸法値 L' を計測する（ステップ S 7)。尚、本実施例における包装袋 FWの実寸法値 L' は包装袋 FWの横シール箇所 F Sの略中央のカッター機構 9による切断位置を基準とするもので、例えば湾曲しにくいスケール等を用いて実寸法値 L' を計測する。包装袋 FW。前記生産条件における包装袋 FWのシールピッチ L力例えば 15 Omm、被包装物の充填量が 200 c cを越えるような大容量の包装袋 FWを生産する場合にあっては、袋状のフィルム Fが被包装物によって厚み方向へ膨出することによって縦方向の寸法が縮むことになり、これに伴、前記生産条件におけるシールピッチ Lが L ' に可変することから第 2 の横シール機構 7及び力ッタ一機構 9による再押し圧及び力ットするタイミングを変更する必要がある。

第 2の横シール機構 7及びカッター機構 9による再押し圧及びカツトするタイミングを変更する場合にあっては、ステップ S 7で行った実寸法値 L' の計測で、シールピッチの実寸法値 L' 、例えば 147mmであると.いった補正値（実寸法値 L') を入力する（ステップ S 8)。

実寸法値 L' を入力することによって、制御手段 1 5は、第 2の横シール機構 7及びカッター機構 9の第 2，第 3の回転検出手段 20， 21から出力される各検出信号 c, dの第 1, 第 2の時間 t 1， t 2を、第 1の回転検出手段 19から出力される検出信号 bを基準とし、前記生産条件におけるフィルム送り速度及び包装袋 FWの実寸法値 L' と、充填包装機における第 1の横シール機構 6を基準とした場合の第 2の横シール機構 7及び力ッタ一機構 9の配設位置とから、第 2 , 第 3の回転検出手段 20, 21から出力される各検出信号 c, dが入力されるべき第 1, 第 2の時間（時間差） t 1 ', t 2' に補正（基準に対して各検出信号 c, dが入力されるべきタイミングを早める）する（ステップ S 9)。尚、制御手段 1 5は包装袋 FWの実寸法値 L' によって、第 1, 第 2の時間 t l, t 2の変更は行うものの、周期 T3、 Τ 4の変更は行わない。

ステップ S 9において補正後の第 1，第 2の時間 t 1 '， t 2' を基に充填包装機を運転することにより（ステップ S 1 0)、制御手段 1 5は、第 2，第 3の回転検出手段 20， 21から出力される各検出信号 c, dが検出信号 bを基準として略一定の第 1，第 2の時間差 t l '， t 2' をもって入力され、かつ各検出信号 c, dが周期 T 2と同周期が入力されるように、第 2の横シール機構 7及びカッター機構 9の各駆動用モータ 25， 26を加減速制御することになるため、任意に設定される一定の移送速度で送出されるフィルム Fに対し、第 1の横シール機構 6 によって横シールされた横シール箇所 F Sを第 2の横シール機構 7によって再押し圧できるとともに、横シール箇所 F Sを力ッタ一機構 9によつて切断することが可能となる。

前述した充填包装機は、被充填物の充填量や充填温度、フィルム Fの材質等によって、包装袋 FWの縦方向における伸縮作用が生じた場合であっても、包装袋 FWの実寸法値 L' を設定値入力手段 22によって入力することで、第 2の横シール機構 7及び力ッター機構 9の各駆動用モータ 25， 26を加減速制御し、第 1の横シール機構 6によるフィルム Fの横シール箇所 F Sの適正位置を第 2の横シール機構 7によって再押し圧することができるとともに、横シール箇所 F Sの適正位置を力ッタ r機構 9によって切断することができるため、従来のように、ある程度の感を頼り行っていた第 2横シール機構 7によるシールタイミング及びカッター機構 9によるカツトタイミングの調整を行わなくともよいことから、シ —ル，カットタイミングの修正作業を容易に行うことができ、熟練度を必要としないことから誰でもが簡単に修正作業を行えることが可能な充填包装機を提供できる。また、誤った修正作業を行うことが無くなるため、包装袋 FWから被包装物が漏れることも無く充填包装機の周辺を汚すことが無い。

また、品種毎の包装形態に応じて、包装物 FWの実寸法値 L' を制御手段 1 5 の不揮発性メモリ 14に記憶させるようにすれば、同じ品種の包装袋を生産する場合には、この実寸法値 L' を読み出すようにすれば良く、充填包装機の運転時の作業性が軽減されるものである。

前述した充填包装機では、縦シール機構 5を案内ロール 1 1に備えられた移送速度検出手段 18により等速制御され、第 1の横シール機構 6を基準として第 2 の横シール機構 7及びカッター機構 9をそれぞれ制御する場合についてのものであつたが、次に、図 5を用いて、フィルム Fに所定間隔で形成される図示しないレジスターマーク（以下、レジマークという）が設けられた場合のステップ S 3 及びステップ S 9の制御手段 1 5の処理方法ついて説明する。

ステップ S 3において、制御手段 1 5は、充填包装機の案内ロール 1 1の近傍に設けられ、前記レジマークを検出する透過型センサ等からなる図示しないレジマーク検出手段（移送速度検出手段）からの検出信号（第 1の検出信号） aの周期 T 1を、生産条件となるフィルム Fのレジマーク形成間隔と、フィルム送り速度とから設定する。

また、ステップ S 3において、制御手段 15は、前記レジマーク検出手段から出力される検出信号 aを基準とし、前記レジマークの検出位置、即ち前記レジマーク検出手段の位置から第 1, 第 2の横シール機構 6, 7及びカッター機構 9の位置までのそれぞれのフィルム長さと、前記レジマークの形成間隔と、フィルム送り速度とから定まる第 1, 第 2の横シール機構 6, 7及びカッター機構 9の各回転検出手段 1 9， 20, 21の各検出信号（第 2, 第 3, 第 4の検出信号） b, c, dが入力されるべき各時間（時間差） t l， t 2, t 3を設定する。また、制御手段 15は、第 1，第 2の横シール機構 6， 7及び力ッタ一機構 9の第.1 , 第 2，第 3の回転検出手段 1 9, 20， 21から発せられる各検出信号 b, c, dの各周期 T2, T 3 , T4を、周期 T 1と同周期（T 1 =T 2 =T 3 =T 4) に設定する。尚、制御手段 1 5は、設定値入力手段 22により設定される生産条件及び製品寸法の許容範囲を考慮し、第 1, 第 2の横シール機構 6, 7及びカツター機構 9の各時間 t l, t 2, t 3における各許容範囲を設定するが、前述した実施例同様に前記許容範囲の説明は省略する。

従って、制御手段 1 5は、前記レジマーク回転検出手段から出力される検出信号 aを入力し、検出信号 aの周期 T 1が略一定になるように、縦シール機構 5の駆動用モータ 23を加減速制御することで、任意に設定される一定の移送速度でフィルム Fが送出されることになる。また、制御手段 15は、第 1, 第 2, 第 3 の回転検出手段 1 9， 20， 21から出力される各検出信号 b, c， dが検出信号 aを基準として略一定の第 1, 第 2, 第 3の時間差 t 1, t 2, t 3をもって入力され、かつ各検出信号 b, c, dが周期 T 2と同周期が入力されるように、第 1，第 2の横シール機構 6, 7及びカッター機構 9の各駆動用モータ 24， 2 5, 26を加減速制御することで、任意に設定される一定の移送速度で送出されるフィルム Fに対し、第 1の横シール機構 6によって横シールされた横シール箇所 F Sを第 2の横シール機構 7によって再押し圧し、横シール箇所 F Sをカツタ —機構 9によって切断することが理論的に可能となるものである。

ステップ S 9において制御手段 1 5は、ステップ S 8において包装袋 FWの実寸法値 L' が入力されると、第 2の横シール機構 7及びカッター機構 9の各回転検出手段 20, 21から出力される各検出信号 c, dの第 2, 第 3の時間 t 2， t 3を、前記レジマーク検出手段から出力される検出信号 aを基準とし、前記レジマーク検出手段の位置から第 2の横シール機構 7及び力ッタ一機構 9の位置までのそれぞれのフィルム長さと、包装袋 FWの実寸法値 L' に伴うシールピッチと、フィルム送り速度とから定まる第 2, 第 3の回転検出手段 20, 21の各検出信号 c， dが入力されるべき各時間（時間差） t 2'， t 3' に補正する。尚、制御手段 1 5は包装袋 FWの実寸法値 L' によって、第 1, 第 2の時間 t l, t 2の変更は行うものの、周期 T3、 Τ 4の変更は行わない。

従って、前述した実施例同様に、被充填物の充填量や充填温度、フィルム Fの材質等によって、包装袋 FWの縦方向における伸縮作用が生じた場合であっても、包装袋 F Wのシールピッチの実寸法値を設定値入力手段 22によつて入力することで、第 2の横シール機構 7及びカッター機構 9の各駆動用モータ 25， 26を加減速制御し、第 1の横シール機構 6によるフィルム Fの横シール箇所 F Sの適正位置を第 2の横シール機構 7によって再押し圧することができるとともに、横シール箇所 F Sの適正位置をカツタ一機構 9によつて切断することができるものである。尚、本実施例の説明では、開封用ノッチ形成機構 8についての説明を省略した、前述した処理同様に、包装袋 FWのシールピッチの実寸法値を入力することで、開封用ノツチ形成機構 8の回転検出手段から出力される検出信号の入力されるべき時間を駆動用モータの加減速制御によつて調整することで、包装袋 F Wの適正位置に開封用ノツチが形成できるものである。

また、本実施例の充填包装機では、縦シール機構 5及び第 1 , 第 2の横シール機構 6， 7、開封用ノッチ形成機構 8、カッター機構 9を備えた充填包装機を例に挙げ説明したが、本発明は必ずしも前述した各機構が全て備えられた充填包装機に限定されるものではなく、例えば、縦シール機構、横シール機構（1つの横ロール機構）、カッター機構を備える充填包装機であれば良い。但し、この場合はカッター機構のみが包装袋の実寸法値によってカツトタイミングが補正されることになる。

また、本発明は、本願出願人が提案した特願平 9— 3 5 4 2 2 4号における大容量充填型の充填包装機にも適用できる。この場合、制御手段は、カッター機構の回転検出手段の検出信号が第 2の横シール機構の回転検出手段の検出信号に同期するようにカッター機構 9の駆動用モータ 2 6を加減速制御するとともに、力ッター機構に備えられる上下機構を実寸法値の整数倍になる位置に移動させるものである。

また、本実施例の制御手段 1 5は、設定値入力手段によって前記生産条件が入力されることによって、第 2の横シール機構 7及びカッター機構 9の各駆動用モータ 2 5， 2 6の基準となる回転速度を設定し、その後、設定値入力手段 2 2によつて入力される実寸法値 L ' に応じて第 2の横シール機構 7及び力ッタ一機構 9の各駆動用モータ 2 5 , 2 6の基準となる各回転速度に対しぞれぞれ加減速調整を行うようにしたが、本発明の充填包装機の制御手段は、包装袋 FWの実寸法値 L ' が予め分かる場合には、初めから実寸法値 L ' を入力して各駆動用モータ 2 5 , 2 6を調整できるものである。

また、本実施例では、設定値入力手段 2 2と、設定値入力手段 2 2で入力した内容や生産条件を表示する表示手段 3 1とを備えるように構成したが、これらの入力手段及び表示手段を一体に備えたタツチパネル等を用いても良い。また、前述した本実施例では、袋状のフィルムが充填量によって縮まる方向での説明に止めたが、様々な品種毎の包装形態によっては、被包装物の充填温度及びフィルムの材質等の要因で袋状のフィルムが伸びる場合もあり、このような場合も包装袋の実寸法値を入力し、シール及びカツトするタイミングを基準に対して遅らせるように制御すれば良い。産業上の利用可能性

本発明は、包装物の製品寸法や被包装物の充填量及び温度，フィルムの材質等応じてフィルムの伸縮作用が生じ、充填包装機によるフィルムのシールピッチゃ力ット位置にずれが生じる場合に特に有効である。

Claims

請求の範囲

1 . 連続移送されるフィルムを縦シール及び横シールし、区画形成される連続包装袋に被充填物を充填する充填包装機であって、前記縦シールを行う縦シール機構と、前記横シールを行う第 1の横シール機構と、前記第 1の横シール機構による横シール箇所を再押し圧する第 2の横シール機構と、包装袋の実寸法値を入力する入力手段と、前記入力手段によって入力される前記実寸法値に応じて前記第 2の横シール機構の駆動用モータを加減速調整し、前記第 1の横シール機構によつて横シールされる前記フィルムの適正位置を前記第 2の横シール機構によって再押し圧するように制御する制御手段と、力ら構成されることを特徴とする充填包装機。

2 . 連続移送されるフィルムを縦シール及び横シールし、区画形成される連続包装袋に被充填物を充填する充填包装機であって、前記縦シールを行う縦シール機構と、前記横シールを行う第 1の横シール機構と、前記第 1の横シール機構による横シール箇所を再押し圧する第 2の横シール機構と、前記各機構を動作させる各駆動用モータと、品種毎に前記フィルムのフィルム送り速度や横シールピッチ等の生産条件の設定や包装袋の実寸法値を入力する入力手段と、前記入力手段によって入力される前記生産条件によって前記第 2の横シール機構の前記駆動用モ ―タの基準となる回転速度を設定し、前記入力手段によつて入力される前記実寸法値に応じて前記第 2の横シール機構の前記駆動用モータの基準となる前記回転速度に対し加減速調整を行うことで、前記第 1の横シール機構によつて横シールされる前記フィルムの適正位置を前記第 2の横シール機構によって再押し圧するように制御する制御手段と、から構成されることを特徴とする充填包装機。

3 . 連続移送されるフィルムを縦シール及び横シールし、区画形成される連続包装袋に被充填物を充填する充填包装機であって、前記縦シールを行う縦シール機構と、前記横シールを行う第 1の横シール機構と、前記第 1の横シール機構による横シール箇所を再押し圧する第 2の横シール機構と、前記フィルムの前記第 1 , 第 2の横シール機構により形成される横シール箇所を切断する力ッタ一機構と、前記各機構を動作させる各駆動用モータと、品種毎に前り速度や横シールピッチ等の生産条件の設定や包装袋の実寸法値を入力する入力手段と、前記入力手段によつて入力される前記生産条件に応じて第 2の横シール機構及び前記力ッタ一機構の前記各駆動用モータの基準となる各回転速度を設定し、前記入力手段によつて入力される前記実寸法値に応じて前記第 2の横シール機構及び前記力ッタ一機構の前記各駆動用モータの基準となる各回転速度に対しぞれぞれ加減速調整を行うことで、前記第 1の横シール機構による横シール箇所の適正位置を前記第 2の横シール機構によって再押し圧するように制御するとともに、前記カッター機構によって前記第 1，第 2の横シール機構による前記フィルムの横シール箇所の適正位置を切断するように制御する制御手段と、から構成されることを特徴とする充填包装機。

4 . 連続移送されるフィルムを縦シール及び横シールし、区画形成される連続包装袋に被充填物を充填する充填包装機であって、前記縦シールを行う縦シール機構と、前記横シールを行う第 1の横シール機構と、前記第 1の横シール機構による横シール箇所を再押し圧する第 2の横シール機構と、前記フィルムの前記第 1 , 第 2の横シール機構により形成される横シール箇所を切断するカッター機構と、前記各機構を動作させる各駆動用モータと、前記第 1の横シール機構の前記駆動用モータの動作を検出する第 1の回転検出手段と、前記第 2の横シール機構の前記駆動用モータの動作を検出する第 2の回転検出手段と、前記力ッタ一機構の前記駆動用モータの動作を検出する第 3の回転検出手段と、品種毎に前記フィルムのフィルム送り速度や横シールピッチ等の生産条件の設定や包装袋の実寸法値を入力する入力手段と、前記第 1の回転検出手段から出力される第 1の検出信号が、前記入力手段より入力される前記生産条件に応じて演算して定まる一定の周期で入力されるように、前記第 1の横ロール機構の駆動用モータの加減速処理を行うとともに、前記入力手段より入力される前記生産条件によって、前記第 1の回転検出手段から略一定周期で発せられる前記第 1の検出信号の第 1の検出時間と、前記第 2 , 第 3の回転検出手段から発せられる第 2，第 3の検出信号の第 2，第 3の検出時間との基準となる第 1 , 第 2の時間差をそれぞれ求め、前記入力手段により設定される前記包装袋の前記実寸法値に応じて基準となる前記第 1 , 第 2 の時間差を調整することで、前記第 1の横シール機構による横シール箇所の適正位置を前記第 2の横シール機構によつて再押し圧するように前記第 2の横シーノレ機構の前記駆動用モータを制御するとともに、前記第 1 , 第 2の横シール機構による前記フィルムの横シール箇所の適正位置を前記力ッタ一機構によつて切断するように前記力ッタ一機構の前記駆動用モータを制御する制御手段と、から構成されることを特徴とする充填包装機。

5 . 連続移送されるフィルムを縦シール及び横シールし、区画形成される連続包装袋に被充填物を充填する充填包装機であって、前記縦シールを行う縦シール機構と、前記横シールを行う第 1の横シール機構と、前記第 1の横シール機構による横シール箇所を再押し圧する第 2の横シール機構と、前記フィルムの前記第 1 , 第 2の横シール機構により形成される横シール箇所を切断する力ッタ一機構と、前記各機構を動作させる各駆動用モータと、前記縦シール機構により送出されるフィルム送り速度を検出する移送速度検出手段と、前記第 1の横シール機構の前記駆動用モータの動作を検出する第 1の回転検出手段と、前記第 2の横シール機構の前記駆動用モータの動作を検出する第 2の回転検出手段と、前記力ッタ一機構の前記駆動用モータの動作を検出する第 3の回転検出手段と、品種毎に前記フイルムのフィルム送り速度や横シールピッチ等の生産条件の設定や包装袋の実寸法値を入力する入力手段と、前記移動速度検出手段から出力される第 1の検出信号が、前記入力手段により入力される前記生産条件に応じて演算して定まる一定の周期で入力されるように、前記縦シール機構の前記駆動用モータの加減速処理を行うとともに、前記入力手段により入力される前記生産条件によって、前記移送速度検出手段から略一定周期で発せられる前記第 1の検出信号の第 1の検出時間と、前記第 1 , 第 2 , 第 3の回転検出手段から発せられる第 2 , 第 3 , 第 4 の検出信号の第 2 , 第 3 , 第 4の検出時間との第 1 , 第 2，第 3の時間差をそれぞれ求め、前記第 1の時間差が常に一定になるように前記第 1の横シール機構の駆動用モータを加減速処理を行い、また、前記入力手段により設定される前記包装袋の前記実寸法値に応じて基準となる前記第 2 , 第 3の時間差を調整することで、前記第 1の横シール機構による横シール箇所の適正位置を前記第 2の横シール機構によって再押し圧するように前記第 2の横シール機構の前記駆動用モータを制御するとともに、前記第 1，第 2の横シール機構による前記フィルムの横シ —ル箇所の適正位置を前記力ッター機構によって切断するように前記力ッタ一機構の前記駆動用モータを制御する制御手段と、から構成されることを特徴とする充填包装機。

6 . 前記制御手段に前記実寸法値を記憶する不揮発性メモリを備えてなることを特徴とする請求項 1から請求 5に何れかに記載の充填包装機。

7 . 前記移送速度検出手段は、前記フィルムに形成されるレジスターマークを検出するレジスターマーク検出手段もしくは前記フィルムの移送方向の前記縦シール機構よりも上流側に配設され、フィルムの移送とともに回動するローラの動作を検出するローラ回転検出手段からなることを特徴とする請求項 5に記載の充填包装機。