JPH08310699A - 製袋充填包装機における原反フィルム径検出方法及び装置並びにそれを用いた原反フィルムの送出し方法及び装置 - Google Patents

製袋充填包装機における原反フィルム径検出方法及び装置並びにそれを用いた原反フィルムの送出し方法及び装置

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JPH08310699A
JPH08310699A JP13565495A JP13565495A JPH08310699A JP H08310699 A JPH08310699 A JP H08310699A JP 13565495 A JP13565495 A JP 13565495A JP 13565495 A JP13565495 A JP 13565495A JP H08310699 A JPH08310699 A JP H08310699A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ユーザーが原反フィルム径を測ることなく、
使用開始時に自動的に測定することのできる包装機にお
ける原反フィルム径検出装置を提供すること 【構成】 原反フィルム15に第4の駆動モータ40を
連携し、原反フィルムを所定方向に回転させて帯状フィ
ルム16を送出し、製袋器18へ導くようにする。原反
フィルムの弧の長さを計測する第2距離計測装置53を
原反フィルムの回転軸43にとりつけ、帯状フィルムの
引き出し途中に移動第1距離計測装置51を設ける。第
4の駆動モータを一定時間回転させ、その時の回転軸4
3の弧の長さと移動距離(原反フィルムの弧の長さ)を
各計測装置で計測し、演算処理装置に送り、両データと
回転軸の径から、原反フィルム径を求める。なお、求め
た径は速度制御装置38に送られ、第4の駆動モータの
始動時の回転速度の初期設定に利用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は製袋充填包装機における
原反フィルム径検出方法及び装置並びにそれを用いた原
反フィルムの送出し方法及び装置に関するものである。
【0002】
【発明の背景】従来、横ピロー包装機等の製袋充填包装
機においては、例えば図6に示すようにロール状に巻き
取られた原反フィルム1から連続した帯状フィルム2と
して引き出して製袋器3に供給し、そこで筒状に形成し
て筒状フィルム4にする。一方、製袋器3の搬入側に
は、被包装物供給装置5が設置され、被包装物6を所定
間隔毎に搬送し、筒状フィルム4内に順次供給する。そ
して、筒状フィルム4内に被包装物6が内包された状態
のまま順次搬送し、その搬送途中でセンターシーラ7に
て筒状フィルム4のフィルム重合端をシールし、さらに
エンドシーラ8にて筒状フィルム4の被包装物6間毎を
横方向にシール・カットして包装体9を製造している。
【0003】そして、原反フィルム1から帯状フィルム
2の送出しは、引き出された帯状フィルム2をその両側
から挟持する一対のローラを備えたフィードローラ10
を用いて行っている。すなわち、フィードローラ10を
構成する一方のローラ10aを駆動モータ11に連結
し、他方のローラ10bをフリー状態にする。これによ
り、駆動モータ11を等速回転すると、一方のローラ1
0aも等速回転するため、帯状フィルム2は一定速度で
引き出される。これに追従して、原反フィルム1も間接
的に回転力が与えられ、上記帯状フィルムの引き出しを
許容する。
【0004】また、上記各部の駆動制御は、例えば特開
昭63−281911号に示される方式が用いられる。
すなわち、帯状フィルム2を引き出す駆動モータ11を
基準として、他の2つの駆動系(被包装物供給装置5の
駆動系及びエンドシーラ8の駆動系)を制御する。より
具体的には、その基準となる帯状フィルム2を上述のご
とく一定速度で引き出させておいて、帯状フィルム2に
形成されたカットマークの間隔を検出して所定間隔(カ
ットマークピッチ)と異なる場合に、被包装物供給装置
5の速度(被包装物の搬送速度)とエンドシーラ8の回
転速度並びに噛合タイミングを増減速してすべての駆動
系の駆動源となるモータが同期するようにしている。こ
のように、帯状フィルム2の移動速度は、包装装置全体
の駆動制御の基準となるため、その移動速度が変動した
りすると正常に動作させることができない。よって、上
記のように帯状フィルムを一定速度で引き出す必要があ
る。
【0005】ところで、上記したようにフィードローラ
10により帯状フィルム2を挟持して引き出すようにし
ていると、原反フィルム1はその帯状フィルム2の引き
出しに追従して回転するため、一定の慣性力が生じてい
る。そして、その慣性力にともなう回転速度と、原反フ
ィルム2の引き出し速度との間で差が出ると、帯状フィ
ルム2に弛みが生じるおそれがある。そして、このよう
に帯状フィルムが弛むと、例えば包装装置の製袋器3を
通過して製袋される際に、帯状フィルム2が蛇行してし
まい、所望の場所にセンターシール部位が形成されず、
その結果、最終的な包装体が不良品となるおそれがあ
る。
【0006】したがって、原反フィルム1にこの回転を
制動する制動装置を設けて、その原反フィルム1の回転
を制動することによって帯状フィルム2に張力を付与
し、上記弛みの発生を防止するようにしている。
【0007】しかし、上記制動装置の制動力が強すぎる
と、フィードローラ10部位で帯状フィルム2の滑りが
発生し、単位時間あたりに所定量引き出すことができな
くなる。逆に制動力が弱いと、上記制動による効果が充
分に発揮されず、弛み等を生じてしまう。そこで従来
は、たとえば実公平1−36832号に開示されたシー
ト張力調整装置のように、原反フィルムの側面に近接
し、原反フィルムの回転中心から外側に向けて、複数の
光電センサを配置し、その光電センサの検出出力により
原反フィルム径を算出し、それに応じて制動力を調整す
るようにしていた。
【0008】しかし、係る装置では光電センサで検出で
きる原反フィルム径は、段階的であるので帯状フィルム
の引き出しにより逐次変化する原反フィルム径に対し
て、正確に追従することはできない。その結果、ある光
電センサで原反フィルムの外周を検出(原反フィルム径
の算出)してから次の1つ内側に存在する光電センサで
原反フィルムの外周を検出するまでの区間に着目する
と、最適な制動力を発生されることができず、過不足を
生じる。
【0009】さらには、原反フィルム1の周囲に上記制
動装置を設置するとともに、原反フィルム1と製袋器3
との間にフィードローラ10及びそれを駆動するための
駆動モータ11を設置しなければならず、原反フィルム
1の設置位置が高くなり、その結果、包装装置全体も高
くなり、小型化のネックとなる。
【0010】そこで本出願人は、係る問題を解決するた
め、大掛かりな制動装置が不要で実装される包装装置全
体の小型化を図ることができ、しかも、原反フィルムの
巻径の増減に問わず(追従して)原反フィルムから帯状
フィルムに一定のテンション(張力)を与えながら所定
速度で引き出すことができ、かつ、係る制御を簡単に行
うことのできる製袋充填包装機における原反送出し装置
を創案し、特願平6−52687号などにて出願した。
【0011】係る先願の発明を簡単に説明すると、前記
原反フィルムを装着する回転体に、増減速制御可能な駆
動モータを接続し、その駆動モータの回転力により原反
フィルムを所定方向に所定速度で回転させるようにす
る。これにより、駆動モータの増減速に追従して原反フ
ィルムの回転速度も増減速し、駆動モータを停止すると
原反フィルムの回転も止まるため、駆動モータが制動装
置の機能も発揮する。そして、速度制御装置からの制御
命令により、原反フィルム径の減少に応じて、駆動モー
タの回転速度を増速させ、帯状フィルムの移動速度が一
定になるようにした。
【0012】この速度制御の際に、運転状態を監視し
(たとえば帯状フィルムの移動速度を検出し)、その監
視結果が所望の状態になるように駆動モータに対してフ
ィードバック制御した場合には、一度駆動モータの回転
速度が所望の帯状フィルムの移動速度に適したものにな
るとその後はスムーズな制御が行え、徐々に駆動モータ
の速度を増加させることができるが、運転開始当初に着
目すると、駆動モータの回転速度が早過ぎると帯状フィ
ルムが必要以上に送出されて弛んでしまう。そこで、通
常は駆動モータの回転速度を遅くするが、逆に遅過ぎる
と帯状フィルムに過大なストレスを与え、延びたり破断
したりするおそれがある。また、帯状フィルムの腰が強
い場合には、センターシーラーなどの引き出し手段側に
負荷がかかりすぎ、損傷するおそれもある。従って、実
際に上記した制御を行うためには、始動時の原反フィル
ム径を把握し、その径に適した駆動モータの回転速度を
求め、稼働する必要がある。そして、原反フィルムが未
使用のものを使用する場合には、予めそのおおよその原
反フィルム径はわかっているので、係る径を初期設定し
て入力すれば良いが、使用途中の原反フィルムを使用す
る場合には、ユーザーがその原反フィルム径を測定し、
入力する必要があるので、煩雑となる。
【0013】本発明は、上記した背景に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、上記した問題を解決
し、ユーザーが原反フィルム径を図ることなく、自動的
に使用開始時の原反フィルム径を測定することのできる
製袋充填包装機における原反フィルム径検出方法及び装
置を提供すること、及び、そのようにして測定した原反
フィルム径を用いて、精度良くスムーズな原反フィルム
の送出し方法及び装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明に係る製袋充填包装機における原反フィ
ルム径検出方法では、原反フィルムに増減速制御可能な
駆動モータの回転力を与えることによりその原反フィル
ムから連続して送出可能とした。そして、運転開始時
に、前記原反フィルムから前記帯状フィルムを所定量だ
け送出すとともに、その時の送出された前記帯状フィル
ムの移動距離と、前記原反フィルムの回転と同期して回
転する回転体の前記帯状フィルムの回転した角度を中心
角とする弧の長さを直接または間接的にそれぞれ計測す
る。次いで、その計測された移動距離と弧の長さに基づ
いて前記原反フィルム径を算出するようにした。
【0015】そして、上記方法を実施するための装置と
しては、原反フィルムを装着した回転軸に対して回転力
を与える増減速制御可能な駆動モータと、前記原反フィ
ルムの回転により送出される帯状フィルムの移動距離を
直接または間接的に計測する第1距離計測装置と、前記
原反フィルムと同期して回転する回転体の弧の長さを直
接または間接的に計測する第2距離計測装置と、前記第
1,第2でそれぞれ計測された移動距離データと弧の長
さデータを受け取るとともに、そのデータに基づいて原
反フィルム径を算出する演算処理装置とから構成した。
【0016】また、本発明に係る製袋充填包装機におけ
る原反送出し方法では、上記した方法により得られる前
記原反フィルム径に基づいて、送出される帯状フィルム
が目標移動速度になるための運転開始当初の前記駆動モ
ータの回転速度を決定するとともに、当該決定した回転
速度で前記駆動モータを稼働する。その後、前記駆動モ
ータの回転速度を増加または減少させることにより、前
記原反フィルムの回転速度を変化させ、前記原反フィル
ム径の変化に応じて前記帯状フィルムの送出し速度を制
御するようにした。
【0017】そして、上記方法を実施するための装置と
しては、前記原反フィルムを装着する回転軸に対し回転
力を与える増減速制御可能な駆動モータと、前記原反フ
ィルムの回転により送出される帯状フィルムの移動距離
を直接または間接的に計測する第1距離計測装置と、前
記原反フィルムと同期して回転する回転体の弧の長さを
直接または間接的に計測する第2距離計測装置と、前記
第1,第2距離計測装置でそれぞれ計測された移動距離
データと弧の長さデータを受け取るとともに、その出力
に基づいて原反フィルム径を算出する演算処理装置と、
その演算処理装置により算出された前記原反フィルム径
に基づいて、運転開始当初の前記駆動モータの回転速度
を決定するとともに、前記帯状フィルムの送出しにとも
なう原反フィルム径の減少に応じて、前記送出される帯
状フィルムの送出し速度を所定速度にすべく前記駆動モ
ータの速度を制御する速度制御装置と、前記送出された
帯状フィルムを前記製袋充填包装機側へ供給する手段と
から構成した。
【0018】
【作用】まず、運転開始に先立ち、駆動モータを所定量
(時間,フィルムの移動距離,回転体の弧の長さ等)だ
け駆動させて原反フィルムを回転させて帯状フィルムを
送り出す。この時の帯状フィルムの総移動距離を第1距
離計測装置で計測するとともに、回転体が回転した角度
を中心角とする弧の長さを第2距離計測装置にて計測す
る。
【0019】第1距離計測装置で計測された移動距離
は、その時回転した回転角度を中心角とし、半径が原反
フィルムの半径からなる扇の弧の長さに等しい。また、
このとき回転した回転体の弧の長さを第2距離計測装置
で検出する。さらに、回転体の径(直径)は、既知であ
り一定である。
【0020】従って、回転体の回転角と原反フィルムの
回転角が等しいとすると、回転体の弧の長さと径の比
と、原反フィルムの弧の長さ(送り出されたフィルムの
長さ)と原反フィルムの径の比は等しいので、それら3
つのデータを用いて所定の四則演算を行うことにより、
原反フィルム径を算出する。
【0021】このようにして求めた原反フィルム径と、
目標とする帯状フィルムの移動速度から、原反フィルム
の回転速度、すなわち駆動モータの回転速度を算出し、
その求めた回転速度で駆動モータを稼働させる。する
と、その回転力が原反フィルムに伝わり、所定速度で原
反フィルムが回転する。それにともない原反フィルムに
巻き取られている帯状フィルムが所定速度で送出され、
この速度は目標速度にほぼ等しくなる。これにより、運
転開始当初から目標速度或いはそれに近い速度で帯状フ
ィルムを送出すことができ、帯状フィルムや各装置に過
負荷を与えず、スムーズな始動が行える。
【0022】その後の帯状フィルムの送出し速度は、駆
動モータを増減速することによりそれに追従するように
制御される。よって、制御装置により、原反フィルムの
巻径が小さくなるのに応じて駆動モータの回転速度を増
加させることにより、一定速度で帯状フィルムが送出さ
れる。また、このように原反フィルムの回転は駆動モー
タの回転に追従しているので、駆動モータを減速した
り、停止した場合にはその変化にあわせて原反フィルム
の回転も減速/停止し、慣性力により回転し続けること
がないので、従来のような制動装置も不要となる。そし
て、上記のようにして送出された帯状フィルムは、供給
する手段により所定の速度で製袋充填包装機の所定位置
に供給され、包装フィルムとして使用される。
【0023】
【実施例】以下、本発明に係る製袋充填包装機における
原反フィルム径検出方法及び装置並びにそれを用いた原
反フィルムの送出し方法及び装置の好適な実施例につい
て、添付図面を参照にして詳述する。図1は本発明に係
る原反送出し装置及びそれが実装される製袋充填包装機
(ピロー包装装置)の一実施例を示している。
【0024】同図に示すように、原反フィルム15に巻
き取られた帯状フィルム16は、複数のプーリ(固定プ
ーリ,テンションプーリ等)17に掛け渡されて下方の
製袋器18に導かれ、その製袋器18を通過することに
より筒状に成形されて筒状フィルム19が形成される。
【0025】製袋器18の搬入側(上流側)には、製袋
器18内、すなわち筒状フィルム19内に被包装物20
を順次供給する被包装物供給装置22が設置されてい
る。この被包装物供給装置22は、一対の駆動スプロケ
ット23,従動スプロケット24間に渡設されたエンド
レスチェーン25に、一定間隔毎に押送フィンガ26が
取りつけられることにより構成され、駆動スプロケット
23に連携された第1の駆動モータ27からの回転力を
受けて回転駆動するようになっている。そしてこの第1
の駆動モータ27は、例えばサーボモータ等の回転速度
を増減速自在に制御できるようなモータからなる。
【0026】また、製袋器18の搬出側(下流側)所定
位置には、補助ローラ28,センターシーラ29,エン
ドシーラ30が配置され、エンドシーラ30のさらに下
流側には搬出コンベア32が設置されている。
【0027】上記補助ローラ28は、筒状フィルム19
の重合端部位をその両側から挟持する一対のローラから
なり、筒状フィルム19に対して後述する本発明に係る
原反送出し装置により送出される帯状フィルム16の移
動速度よりも若干速い速度の搬送力を与え、帯状フィル
ム16に対して一定のテンションを与え、フィルムが弛
むのを防止している。
【0028】またセンターシーラ29は、偏平な一対の
回転ローラ(少なくとも一方は加熱されている)からな
り、両回転ローラにて筒状フィルム19の重合端を挟持
するとともに加熱してその重合端を熱融着するようにな
っている。そして、このセンターシーラ29の回転速度
も帯状フィルム16の移動速度よりも若干早くしてい
る。
【0029】そして、上記補助ローラ28,センターシ
ーラ29は、第2の駆動モータ33に連結され、両者は
同期して同速度で回転するようになっている。そしてこ
の第2の駆動モータ33は上記第1の駆動モータ27と
ともに速度制御装置38に接続され、その速度が制御さ
れている。なお、この第2の駆動モータ33も汎用性を
もたせるためにサーボモータなどの増減速可能なモータ
で構成してもよいが、包装装置の稼働途中で回転速度を
変える必要がない場合には、通常のモータで構成しても
よい。
【0030】さらにエンドシーラ30は、上下に対向配
置された回転軸30aにトップシーラ30bがそれぞれ
取りつけられ、両者は同期して回転して1回転毎に両ト
ップシーラ30b同士が筒状フィルム19を挟んで突き
当たるようになっている。さらに、所定のトップシーラ
30b内には、ヒータ及びまたはカッターが内蔵されて
いる。これにより、上記両トップシーラ30b同士が突
き当った時には筒状フィルム19の所定部位が加熱され
て融着するとともに、カッターにて切断されて、包装体
34が製造される。そして包装体34は上記搬出コンベ
ア32により搬出される。なお、このエンドシーラ30
も、一方の回転軸30aに連携された第3の駆動モータ
35により回転駆動されるようになっており、その第3
の駆動モータ35もサーボモータ等の増減速制御可能な
モータからなる。
【0031】さらに、原反フィルム15に第4の駆動モ
ータ40を連携し、原反フィルム15に対して直接的に
所定方向の回転力を与え、帯状フィルム16を所定速度
で送出すようにしている。すなわち、図2に示すよう
に、原反フィルム15は、紙管41の周囲に帯状フィル
ム16を多数回巻き付けることにより構成されているの
で、その紙管41を、軸受け42に片持ち支持される回
転体たる回転軸43に挿入固定し、回転軸43と一体化
する。そして、原反フィルム15は回転軸43に設けら
れたストッパ44により両側から挟持・固定される。
【0032】この回転軸43の一端にはスプロケット4
5が固着され、このスプロケット45に掛け渡された動
力伝達チェーン46を介して第4の駆動モータ40の回
転力を回転軸43に伝達するようにしている。これによ
り、第4の駆動モータ40が回転すると、回転軸43ひ
いては原反フィルム15が回転するようになる。そし
て、この第4の駆動モータ40は、上記した速度制御装
置38からの制御信号に基づいて回転駆動するようにな
っている。
【0033】なお、第4の駆動モータ40と回転軸43
とは、上記した如く動力伝達チェーンを介して接続する
のではなく、駆動モータの出力軸を回転軸に直結或いは
ギヤ等を介して連結するようにしてもよい。
【0034】上記のように構成したため、第4の駆動モ
ータ40を回転させると、回転軸43ひいては原反フィ
ルム15が所定速度で回転するため、それにともない帯
状フィルム16が連続して送出される。そして、第4の
駆動モータ40と原反フィルム15とは連動しているた
め、第4の駆動モータ40が増減速すると、原反フィル
ム15の回転速度も増減速する。
【0035】従って、ある速度で回転駆動(高速回転)
しているときに、急に第4の駆動モータ40を停止した
り、或いは減速したりしたとしても、従来のように原反
フィルム15が慣性力により高速回転を続けることはな
く、そのまま停止或いは減速するため、第4の駆動モー
タ40が制動装置の機能も発揮するので従来のような大
型な制動装置は不要となる。さらに、第4の駆動モータ
40の回転速度を正確に制御することにより、原反フィ
ルム15の回転速度の制御を行うことができ、帯状フィ
ルム16の送出し速度を係る第4の駆動モータ40を制
御することにより調整できる。なお、そのようにして送
出された帯状フィルム16は、第2の駆動モータ33に
より回転駆動する補助ローラ28,センターシーラ29
からの引っ張り力により、包装機側に所定速度で供給さ
れることになる。
【0036】ところで、上記構成により原反フィルム1
5に直接回転力を与えることにより帯状フィルム16は
連続して送出されるが、この送出しにともない原反フィ
ルム15の原反フィルム径が徐々に小さくなる。よっ
て、仮に第4の駆動モータ40の回転速度を一定にする
と、徐々に帯状フィルム16の送出し速度は遅くなり、
横ピロー包装装置の各部の駆動制御の基準となる帯状フ
ィルム16の移動速度が一定にならなくなる。従って、
帯状フィルム16を一定速度で製袋器18(包装装置)
側に送るためには、原反フィルム径が小さくなるにつれ
て回転速度を増加していく必要がある。そこで、係る回
転速度を徐々に増加していく制御を速度制御装置38で
行うようにしている。
【0037】そして、具体的な制御としては、帯状フィ
ルムを所定速度で移動させ供給させていくと、原反フィ
ルム径が一定の比率で徐々に減少していくため(帯状フ
ィルムは一定速度で包装機側に供給されるので、作業開
始からの経過時間により原反フィルム径の減少の程度は
求められる)、その減少の程度に合わせて予め定められ
た作業開始からの経過時間に伴う速度のマップ,テーブ
ルを作成しておき、係るマップ等を参照して第4の駆動
モータの速度を増速させていくような制御を行える。
【0038】また、原反フィルム15の回転に伴う帯状
フィルムの送出し速度と、補助ローラ28等の引き出し
に伴う帯状フィルム引き出し速度とが等しければ、第
2,第4の駆動モータ33,40にはさほど負荷がかか
らず、所定の電流を供給するだけで所望の回転速度が得
られるが、両者の速度が変わると、一方の駆動モータ
(回転速度が遅い方)が他方の駆動モータに対して負荷
・制動力をかけることになるので、他方の駆動モータを
所定速度に回転させるためには通常の供給電流以上の電
流を供給する必要がある。また、逆に一方の駆動モータ
側では、所定の電流を供給すると、他方の駆動モータか
ら回転力を付与されるため、通常で得られる回転速度以
上の速度で回転する。したがって、係る電流の変化(目
標値(通常値)からの偏差)や、回転速度の変化(目標
値(通常値)からの偏差)を監視し、それらが0(上記
引き出し速度と送出し速度とを等しくする)または、所
定の値(上記引き出し速度と送出し速度とに一定の差を
もたせる)になるように各駆動モータに対してフィード
バック制御することもできる。さらには、帯状フィルム
の移動速度や移動距離を監視し、それが目標値と一致す
るように各駆動モータに対してフィードバック制御する
ようにしても良く、種々の制御方式がとれる。
【0039】なお、上記した第1,第3の駆動モータに
対する速度制御もこの速度制御装置38で行うが、係る
制御は従来公知のものであるので、具体的に処理フロー
は省略する。
【0040】ところで、上記した制御を行うためには、
運転開始当初の原反フィルム径を、速度制御装置38が
知っている必要がある。そこで本発明では、係る径を検
出するための原反フィルム径検出装置を設けた。
【0041】この原反フィルム径検出装置は、繰り出さ
れた帯状フィルム16の移動距離を計測する第1距離計
測装置51と、回転体たる回転軸43の周縁の弧の長さ
を計測する第2距離計測装置53と、各計測装置51,
53の出力から原反フィルム径を算出する演算処理装置
55とから構成される。なお、実際には演算処理装置5
5と上記速度制御装置38は、CPUにより実行される
ため、同一装置内に組み込まれる。
【0042】まず、第2距離計測装置53は、図2に示
すように回転軸43の外周面に、円周方向に等間隔に配
置された磁性材56と、この磁性材56と微小な隙間を
あけて対向配置された磁力感知器57とを備えている。
この磁力感知器57は、機枠等の固定系に支持され、磁
力感知器57の前を磁性材56が通過する都度検出信号
が出力される。よって、回転軸43(原反フィルム1
5)の回転にともない第2距離計測装置53(磁力感知
器57)からパルス信号が出力され、演算処理装置55
に与えられる。そして、磁性材56の配置間隔は既知で
あるので、隣接する磁性材56間の弧の長さをt0と
し、出力されたパルス数をnとすると、帯状フィルム1
6を所定長さだけ送り出した時に回転した角度を中心角
とする回転軸43の扇の弧の長さtは、 t=n×t0 …(1) により算出できる。
【0043】また、第1距離計測装置51は、図3に示
すように、帯状フィルム16を挟んで対向配置された幅
広の受けローラ51aと、幅の狭い回転ローラ51b
と、その回転ローラ51bに取り付けられたエンコーダ
53cとから構成される。そして、受けローラ51a
は、帯状フィルム16の幅よりも広くなりその全面と接
触するようになっているとともに、フリー状態で図示省
略の軸受けに支持されて回転自在となっている。一方、
回転ローラ51bは、受けローラ51a側に付勢され、
やはりフリー状態で図示省略の軸受けに支持されて回転
自在となっている。
【0044】これにより、受けローラ51aと回転ロー
ラ51bとは、帯状フィルム16に対し所定の圧力で挟
圧することになり、帯状フィルム16の移動にともな
い、受けローラ51a並びに回転ローラ51bは回転す
る。
【0045】そして、その回転ローラ51bの回転軸に
エンコーダ51cを取り付けているため、回転ローラ5
1bの回転にともない、エンコーダ51cよりパルス信
号が出力される。そして回転ローラ51bの円周は既知
であり、帯状フィルム16の移動距離と回転ローラ51
bの円周面の移動距離は等しいので、その回転ローラ5
1bが単位角度(隣接するパルス間の角度)回転した時
の帯状フィルムの移動距離(基準移動距離T0 )は一義
的に決まる。従って、エンコーダから出力されるパルス
(単位角度毎に1パルスずつ出力される)をカウントし
て、パルス数Nを計数したなら、その時の移動距離T
は、 T=N×T0 …(2) により求められる。
【0046】そして演算処理装置55では、単位時間あ
たりに与えられた移動距離Tと弧の長さtから、以下の
式(3)の演算処理を行い、開始時の原反フィルム径R
0 を求める。
【0047】R0 =T*r/t …(3) 但しrは回転軸43の直径 すなわち、図4に示すように、回転軸43と原反フィル
ム15は、共に断面が円形であるので、中心角が等しい
扇形同士は、相似形にあるため、それら両扇形の半径と
弧の長さt,Tの比は等しい。よって、直径r,R0 と
同一角度を中心角とする弧の長さの比も等しい。そし
て、回転軸43と原反フィルム15は同軸状に配置され
て一体化されているので、両者の回転角度は一致する。
従って、下記の比例式がなりたつ。
【0048】R0 :T=r:t …(4) 従って、上記式(4)をR0 について解くと、上記した
式(3)が得られる。そして、原反フィルム15の弧の
長さは、第1距離計測装置51で計測された引き出され
た帯状フィルム16の距離Tと同じであり、また、回転
軸43の直径rは、予め分かっており、一定である。従
って、上記式(3)中のT,tに両距離計測装置51,
53にて計測した距離を代入することによりそのときの
原反フィルム15の直径が求められる。
【0049】そして、このようにして算出した径R0 を
速度制御装置38に転送し、速度制御装置38では、与
えられた原反フィルム径データを運転開始時の原反フィ
ルム径として初期設定し、以後、上記した所定の制御を
行う。
【0050】次に、上記した実施例に基づいて、その作
用を説明しつつ本発明に係る原反送出し方法の一実施例
について説明する。まず、フィルムのカット寸法,被包
装物の高さ・長さ,単位時間あたりの製造個数等の所定
の可変データを速度制御装置38に入力する。そして、
上記カット寸法と単位時間あたりの製造個数から帯状フ
ィルム16の移動速度(目標値)を求める。
【0051】なお、上記各データの入力は、ピロー包装
装置全体の駆動制御のために必要なもので、原反フィル
ムの送出し方法のためには、少なくともフィルムのカッ
ト寸法と単位時間あたりの製造個数があればよい。ま
た、係るデータを入力せずに、帯状フィルム16の移動
速度(目標値)を直接入力するようにしてもよい。
【0052】次に、速度制御装置38からの制御命令に
従い、第2,第4の駆動モータ33,40をそれぞれ所
定の回転速度で一定量回転させ、その後停止させる。こ
の時、第2の駆動モータ33の回転にともなう帯状フィ
ルム16の引き出し速度の方が、第4の駆動モータ40
の回転にともなう原反フィルム15からの帯状フィルム
の送出し速度よりも早くなるように設定する。これによ
り、実際の帯状フィルムの移動速度は、補助ローラ2
8,センターシーラ29等ですべりが発生し、速度の遅
い第4の駆動モータ40に基づく帯状フィルムの送出し
速度になり、帯状フィルムは弛むことなく移動する。
【0053】この移動時に、第1距離計測装置51の両
ローラ51a,51bも追従して回転し、それにともな
い所定のパルス(パルス数N)が出力され、また原反フ
ィルム15の回転と同期して回転軸43が回転し、磁性
材56が磁力検知器57の前を通過する都度第2距離計
測装置53から所定のパルス(パルス数n)が出力され
る。
【0054】そして、演算処理装置55では、与えられ
たn,Nに基づいて、上記した式(1),(2)を実行
後、式(3)を実行し、その原反フィルム径R0 を算出
し、速度制御装置38に転送する。これにより、本発明
の要部である原反フィルム径の算出処理が終了する。な
お、この算出時に帯状フィルムを移動させるために駆動
させる第2,第4の駆動モータ33,40の駆動タイミ
ング(上記一定量の回転)は、たとえば一定時間でも良
く、或いはいずれかのパルス数n及びまたはNが予め設
定したしきい値を越えた時でも良く任意の値を設定でき
る。そしてしきい値処理する場合には、n,Nの両者を
同一のしきい値と比較しても良く、或いはそれぞれに適
したしきい値を設定しても良い。また、nまたはNの一
方のみを予め比較対象とし、その値が一定のしきい値を
越えた時まで駆動するようにしても良く、任意の値を設
定できる。
【0055】そして上記移動速度(目標値)から補助ロ
ーラ28,センターシーラ29の回転速度、すなわち、
それを駆動するための第2の駆動モータ33の回転速度
を求める。さらに、速度制御装置38は、初期設定され
た原反フィルム径R0 と移動速度(目標値)に基づいて
第4の駆動モータ40の運転開始当初の回転速度を算出
する。そして、各部の位置合わせ(初期設定)が終了し
たならば、第2の駆動モータ33を、上記求めた回転速
度で等速回転駆動させる。また、帯状フィルム16が移
動速度(目標値)で搬送されているとして第1,第3の
駆動モータ27,35も所定のタイミングで増減速駆動
する。さらに、第4の駆動モータ40も上記算出結果に
基づいて回転させる(移動速度よりも若干遅くなるよう
な速度に設定する)。これにより、引出された帯状フィ
ルムが製袋器18までの間で弛むことがなくなる。
【0056】そして、第4の駆動モータ40が回転駆動
すると、それにともない原反フィルム15も所定速度で
回転し、原反フィルム15から帯状フィルム16が送出
される。また、これと同時に第2の駆動モータ33が等
速回転してそれに連携する補助ローラ28等が等速回転
するため、上記送出された帯状フィルム16が等速度で
製袋器18を通って筒状フィルム19に製袋されながら
内部に被包装物20が供給され、そのままさらに前進す
ることによりセンターシーラ29にてフィルム重合端部
位がシールされ、エンドシーラ30で横方向にシール・
カットされて包装体34が製造される。
【0057】またこの運転中の帯状フィルム16の送出
し速度は、第4の駆動モータ40を増減速することによ
りそれに追従するように制御される。よって、上記した
速度制御装置38により、原反フィルム15の巻径が小
さくなるのに応じて第4の駆動モータ40の回転速度を
増加させることにより、一定速度で帯状フィルム16を
送出す。しかも、係る速度制御は、リアルタイムで常時
行われているため、スムーズに(段差無く)第4の駆動
モータ40の回転速度を変動させることができるので、
帯状フィルム16の移動速度は、目標値付近でほぼ一定
値が保たれる。
【0058】このように本実施例では、運転開始当初に
原反フィルム径を検出するため、開始時の第4の駆動モ
ータ40の回転速度を係る径に応じて最適な値に設定で
きるので、開始時から第4の駆動モータ40による原反
フィルムからの帯状フィルムの送出し量と、第2の駆動
モータ33による帯状フィルムの引き出し量(ともに単
位時間あたり)がほぼ等しい所定の関係に維持され、帯
状フィルム16は最初から所定のテンショが過不足なく
加わる。
【0059】よって、一方のモータに過電流が流れた
り、帯状フィルムに必要以上のテンションが加わったり
することがなく、所望の状態で包装処理が行える。そし
て、開始する都度原反フィルム径の検出が行われるた
め、終業時,メンテナンス時その他の理由により包装装
置を停止し、その後、再運転する場合や、使用途中の原
反フィルムを装着する場合など、原反フィルム径が未使
用時のものから小さくなっているように、正確な径が不
明な場合でも、確実に所望の状態で装置の稼働を行え
る。
【0060】なお、本実施例では、制動装置のような大
型な設備が不要となり、原反フィルム15から製袋器1
8までの間には、プーリ17のように嵩の張らない部材
のみが存在するので、実装された包装装置全体の嵩を低
くし、小型化を図ることができる。
【0061】また、上記した実施例では、第1,第3の
駆動モータ27,35を夫々、所定のタイミングで増減
速するようにしたが、本発明はこれに限ることなく、第
1の駆動モータ27は等速回転するものでもよい。すな
わち、実施例では被包装物20が製包機18に供給され
る際にはそれと接触する筒状フィルム19と同速度で移
動させるようにしたが、被包装物20が固く、筒状フィ
ルム19との速度差による接触抵抗によってもくずれた
りしないような場合には、上記のように第1の駆動モー
タ27を等速回転させて被包装物供給装置22の搬送速
度を一定にすることにより、制御系を簡易にすることが
できる。
【0062】なお原反フィルムの弧の長さを検出する手
段としては、上記した実施例に限ることなく、例えば図
5に示すように、第2距離計測装置と同様に、エンコー
ダ付きの回転ローラ51aを回転軸43の外周面に対し
て、所定圧力で当接させるとともに、回転自在に保持
し、回転軸43の回転に追従して回転するようにしても
よい。これにより、回転軸43が回転すると、その回転
軸43の外周面の移動距離(弧の長さ)に応じたパルス
数が演算処理装置へ送られ、第1距離計測装置と同一の
測定原理に従い、弧の長さが求められる。
【0063】そして、本発明における測定する弧の長さ
とは、上記した各実施例のように具体的な数値(Xc
m,Ymm等)で求めてもよいが、係る具体的な数値を
算出せずにエンコーダから出力されるパルス数などの長
さに対応する値も含む概念であり、フィルムの移動距離
の測定についても同様である。そして、係る場合には比
例に基づく演算処理も、パルス数等の間接的なデータの
状態で実行することになる。
【0064】なお、上記変形例及び上記した実施例で
は、原反フィルム15を装着する回転軸43を回転体と
し(回転軸と回転体とを兼用させた)、その外周面の弧
の長さを測定するようにしたが、本発明はこれに限るこ
となく、この回転軸43に別途円板状の回転体を装着
し、その回転体の弧の長さを計測するようにしてももち
ろん良い。
【0065】なお上記した実施例では、実装する製袋充
填包装機として上記した実施例では横ピロー包装装置に
適用した例について説明したが、縦ピロー包装装置,横
三方包装装置や四方包装装置等使用する包装フィルムが
原反フィルムから連続して引出されるものであれば種々
の製袋充填包装機に適用することができる。
【0066】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る製袋充填包
装機における原反フィルム径検出方法及び装置では、ユ
ーザーは使用する原反フィルムを装着するだけで、自動
的に装着した原反フィルムの現在の径を計測することが
できる。その計測した原反フィルム径のデータに基づい
て稼働する本発明に係る原反フィルムの送出し方法及び
装置では、運転開始時の原反フィルム径に適した駆動モ
ータの回転速度を設定し、その回転速度で駆動モータを
稼働できるので、運転開始当初から帯状フィルムを所望
の目標移動速度で送出すことができ、帯状フィルムや装
置に過負荷を与えることがない。よって、その後に行わ
れる原反フィルム径の減少にともなう駆動モータに対す
る回転速度の増減速制御でも、係る回転速度が急激に変
動することがなく、スムーズな運転・制御が行える。
【0067】そして、本発明でも運転開始後の制御にお
いては、原反フィルム側で帯状フィルムの送出しを制御
できるので、駆動モータを増減速するとそれに追従して
原反フィルムの回転速度も増減速し、駆動モータを停止
すると原反フィルムの回転も停止させることができる。
よって、従来のように慣性力により原反フィルムが回転
し続けることがなく、原反フィルムに対する大掛かりな
制動装置が不要となる。
【0068】そして、帯状フィルムの送出しに伴う原反
フィルム径の減少に合わせて駆動モータの回転を所定の
比率で徐々に増速していくと、帯状フィルムを等速度で
送出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る製袋充填包装機における原反送出
し装置の一実施例を示す図である。
【図2】本実施例の要部である原反フィルム付近を示す
一部拡大断面図である。
【図3】本実施例の要部である第1距離計測装置を示す
一部拡大断面図である。
【図4】本実施例の動作原理を説明する図である。
【図5】第2距離計測装置の別の実施例を示す図であ
る。
【図6】従来技術を示す図である。
【符号の説明】
15 原反フィルム 16 帯状フィルム 28 補助ローラ(供給する手段) 29 センターシーラ(供給する手段) 33 第2の駆動モータ(供給する手段) 38 速度制御装置 40 第4の駆動モータ(駆動モータ) 51 第1距離計測装置 53 第2距離計測装置 55 演算処理装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原反フィルムに増減速制御可能な駆動モ
    ータの回転力を与えることによりその原反フィルムから
    連続して送出された帯状のフィルムを用いて所定間隔毎
    に搬送される被包装物を包むとともに、そのフィルムの
    所定部位をシール及びまたはカットして包装体を製造す
    る製袋充填包装機に装着される原反フィルム径を検出す
    る方法であって、 運転開始時に、前記原反フィルムから前記帯状フィルム
    を所定量だけ送出すとともに、その時の送出された前記
    帯状フィルムの移動距離と、前記原反フィルムの回転と
    同期して回転する回転体の前記帯状フィルムの回転した
    角度を中心角とする弧の長さをそれぞれ直接または間接
    的に計測し、 その計測された移動距離と弧の長さに基づいて前記原反
    フィルム径を算出するようにしたことを特徴とする製袋
    充填包装機における原反フィルム径検出方法。
  2. 【請求項2】 原反フィルムから連続して送出された帯
    状のフィルムを用いて所定間隔毎に搬送される被包装物
    を包むとともに、そのフィルムの所定部位をシール及び
    またはカットして包装体を製造する製袋充填包装機に設
    けられる原反フィルム径検出装置であって、 前記原反フィルムを装着した回転軸に対して回転力を与
    える増減速制御可能な駆動モータと、 前記原反フィルムの回転により送出される帯状フィルム
    の移動距離を直接または間接的に計測する第1距離計測
    装置と、 前記原反フィルムと同期して回転する回転体の弧の長さ
    を直接または間接的に計測する第2距離計測装置と、 前記第1,第2でそれぞれ計測された移動距離データと
    弧の長さデータを受け取るとともに、そのデータに基づ
    いて原反フィルム径を算出する演算処理装置とを備えた
    ことを特徴とする製袋充填包装機における原反フィルム
    径検出装置。
  3. 【請求項3】 原反フィルムに増減速制御可能な駆動モ
    ータの回転力を与えることによりその原反フィルムから
    連続して送出された帯状のフィルムを用いて所定間隔毎
    に搬送される被包装物を包むとともに、そのフィルムの
    所定部位をシール及びまたはカットして包装体を製造す
    る製袋充填包装機に設けられる原反フィルムの送出し方
    法であって、 請求項1を実施して得られる前記原反フィルム径に基づ
    いて、送出される帯状フィルムが目標移動速度になるた
    めの運転開始当初の前記駆動モータの回転速度を決定す
    るとともに、当該決定した回転速度で前記駆動モータを
    稼働し、 その後、前記駆動モータの回転速度を増加または減少さ
    せることにより、前記原反フィルムの回転速度を変化さ
    せ、前記原反フィルム径の変化に応じて前記帯状フィル
    ムの送出し速度を制御するようにした製袋充填包装機に
    おける原反送出し方法。
  4. 【請求項4】 原反フィルムから連続して送出された帯
    状のフィルムを用いて所定間隔毎に搬送される被包装物
    を包むとともに、そのフィルムの所定部位をシール及び
    またはカットして包装体を製造する製袋充填包装機に設
    けられる原反フィルムの送出し装置であって、 前記原反フィルムを装着する回転軸に対し回転力を与え
    る増減速制御可能な駆動モータと、 前記原反フィルムの回転により送出される帯状フィルム
    の移動距離を直接または間接的に計測する第1距離計測
    装置と、 前記原反フィルムと同期して回転する回転体の弧の長さ
    を直接または間接的に計測する第2距離計測装置と、 前記第1,第2距離計測装置でそれぞれ計測された移動
    距離データと弧の長さデータを受け取るとともに、その
    出力に基づいて原反フィルム径を算出する演算処理装置
    と、 その演算処理装置により算出された前記原反フィルム径
    に基づいて、運転開始当初の前記駆動モータの回転速度
    を決定するとともに、前記帯状フィルムの送出しにとも
    なう原反フィルム径の減少に応じて、前記送出される帯
    状フィルムの送出し速度を所定速度にすべく前記駆動モ
    ータの速度を制御する速度制御装置と、 前記送出された帯状フィルムを前記製袋充填包装機側へ
    供給する手段とを備えた製袋充填包装機における原反送
    出し装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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