WO1998058704A1

WO1998058704A1 - Feuille ignifuge, son procede d'elaboration et structure de protection contre le feu

Info

Publication number: WO1998058704A1
Application number: PCT/JP1998/002800
Authority: WO
Inventors: Hirotaka Sawada; Masatake Hasegawa; Takashi Shinmoto; Eiji Katayama; Katsuji Takahara; Terunobu Mochizuki; Keigo Teramoto; Tetsuya Kamijo; Hisanobu Soejima; Yasuichi Hayashi; Shigeru Kitagawa
Original assignee: Fujikura Ltd.
Priority date: 1997-06-25
Filing date: 1998-06-24
Publication date: 1998-12-30
Also published as: CA2264174A1; AU7932698A; EP0931568A1

Description

明細書防火シ一ト及びその取り付け方法並びに防火構造技' 分野

この発明は、洞道、建築物等のケーブルラックなどに布設された電線、ケープル、あるいは樹脂によリ防: MSされたガス管などが火災時に延焼することを防止するために用いられる防火シート及びその取り付け方法に関する。さらに、この発明は、建物の防火区画の壁、床等において電力ケーブル、通信ケ一プル等のケーブルが貫通するケ一プル貫通部の防火 ifi 、及び、ピット内部あるいは金属ダク卜内部に布設された電線、ケーブル等の延焼を防止するための防火ネ Si に関する。本明細書は、日本国へ特許出願した特願平 9一 1 6 9 2 4 9号、特願平 9一 2 0 8 1 0 5号、特願平 9一 2 8 7 3 7 9号および特願平 1 0— 3 0 2 3 4号に基ずくものであり、これら日本特許の記載内容は本明細書の一部として取り込まれるものである。背景技術

より、洞道や建築物のパイプスペースなどにケ一ブ'ルラック等によって布設されている電線、ケ一ブリレが火災の際に燃し、これが延焼の媒体となって延焼が広がる危険性があることが指摘されている。このため、これら電線、ケープル自体を難燃化したり、ケーブル貫通部に防火隔壁を設けたり、延焼防止用無機系塗料を電線、ケーブルに塗布したりする方法がとられている。

しかしながら、これらの対策は、コスト、施工性、延焼防止効果などの点で、いずれも一長一短があり、特に既設の電線、ケーブルに適用することが困難であつたり、適用しても延焼を確実に防止することができなかったりする問があつた。

ところで、日本においては、建築基準法施行令により、電力ケーブルなどが建物の防火区画の床または壁を貫通する場合には、この貫通部が床，壁と同等の耐 .

2 火性能を有するように定められている。

このような基準を満たす防火 ^としては、既に種々の形式のものが提案され、実施されている。例えば、特公平 4一 7 0 8 5 3号^ 特公平 7— 3 6 6 6 5 号公幸 βに開示の防火樣造ゃ（財）日本建築センター認定の各種防火措置工法などが知られている。

しかしながら、これらの^の防火においては、作業性が良くない、施工の良否により防火特性が大きく変動する、ケーブルの増設時や引き換え時の施工が面倒であるなどの欠点を有している。

また一方で、従来より、ピット内部あるいは金属ダクト内部などに布設された電線、ケ一ブ'ルなどが、火災の際に燃して延焼の媒体となって延焼が広がる可能性があることが指キ商されている。

本発明の第一の課題は、上記事項に鑑みて、新設、既設にかかわらず、電線、ケ一プルが火災の際に燃: ^し、延皿体となることを簡単かつ確実に防止できる防火シートを得ることにある。

また、本発明の他の課題は、従来の防火 ^itの種々の欠点を解消したケーブル貫通部の防火^ を得ることにある。

そして、本発明の更に他の課題は、ピット内部又は金属ダクト内部等に布設されたケ一ブル等の延焼を防止した上で、該ケーブル等の更新又は増設等の際の手間を削減することのできるケープ'ルの防火¾ を得ることにある。発明の開示

本発明は、酸素指数が 2 8以上で、ハロゲン化水素ガス発生量が 0~3 5 0 m g Zgである厚み 0 . 1 ~3 m mのゴ厶シ一卜と、厚み 1 5~2 0 O ^mの金属シートとを各々 1枚以上積層した防火シ一卜であり、この防火シートで電線、ケ —プル等を被覆、包囲することによって、上記課題が解決される。

また、この防火シートの金属シートとゴ厶シ一トとをその表面および裏面に露出せしめ、これらシートのそれぞれの表面の US寸身寸係数を 0 . 5以上とすることもできる。

さらに、この防火シートのゴムシートをなす混和物としては、ポリオレフイン - -

系混和物もしくはポリクロ口プレン系混和物が好適である。

また、上記課題は、酸素指数が 28以上で、燃焼時のハロゲン化水素ガス発生量が 8 Om gZg以上である厚み 0. 1 ~3 mmのゴ厶シ一トと厚み 25〜20 〇 zmの金属シー卜とを各 1枚以上積層してなる防火シ一トを用い、この防火シ一卜で電線、ケーブルを被覆、包囲することによつても、解決される。

また、この防火シートは、 I EC 332— 3カテゴリ一 Cの燃:^式験により全焼する電線、ケ一プルをカテゴリ一 Aの燃皿件によっても全焼させないレベル以上の延焼防止効果を有するものであることが望ましい。

さらに、この防火シ一卜のゴ厶シートをなす混和物としては、ポリクロロフ 'レン系混和物が好適である。

また、上記課題は、酸素指数が 28以上で、ノ\ロゲン化水素力'スを発生せず、 4倍以上の発泡度を有する熱発泡性ゴ厶混和物を厚み 0. 1~0. 5mmの織物の両面に塗布して形成した厚み 0. 2〜3 mmの積層ゴ厶シートと、厚み 1 5〜 200 mの金属シートとをそれぞれ 1枚以上積層した防火シ一卜を用い、この防火シ一卜で電線，ケ一ブ'ル等を被覆、包囲することによつても解決される。また、防火シートとして、その金属シートの表面に ΙΪ寸係数が 0. 5以上の難燃性プラスチックフイルムを貼り付けたものでもよい。

さらに、上記熱発泡性ゴム混和物には、エチレン一酢酸ビニル共重合体系のゴ厶混和物を用いることが望ましい。

また、防火シートとして、酸素指数が 28以上で、ハロゲン化水素発生量が 0 〜35 Om gZgの厚み 0. 1 ~3 m mのゴ厶シート上に厚み 1 5~350 m の金属シートを重ね、この上に濃色防食材を重ねて積層一体化し、平面开^!犬を長方形とし、これの長辺部において、金属シ一卜の ¾ ^をゴムシートおよび濃色防食材の繊よりも内側となるようにし、ゴムシートと濃色防食材とを直層した iti のものを用いてもよい。この場合においては、ゴ厶シ一卜と濃色防食材とが直接積層されて、る咅分の幅が 2mm以上であることが望ましい。

この防火シー卜は、長尺の被取付物にその長辺部がほぼ直交するように巻き付け、これを包み込む際に、巻き付けた防火シートの短辺側の ¾ ^を表面に出さないように内側に折り込むことによって取り付けることができる。さらには、防火 -

4

シ―トの短辺側の一方の離と他方のとを相互に折り重ね、その折り重ねられたの重ね代を 3 c m以上とすることが望ましい。

また、本発明は、貫通部のケーブルを第 1の防火シートで包囲し、貫通部の開口部分をその両側から第 2の防火シートでそれぞれ塞ぎ、これにより第 2の防火シートのを第 1の防火シートに当接せしめ、この当 ^^位において第 2の防火シートの 5fe ^を第 1の防火シートに重ね合せ、この重ね合せ部分の空隙に非硬化型耐熱シールを充填したネ ¾ とし、第 1および第 2の防火シ一卜に、難燃性ゴ厶シ一卜と金属シー卜との積層シ一卜を使用したケーブル貫通部の防火ネ¾1 である。

さらにまた、本発明は、ピット内部に布設されたケーブルを防火シートを用いて包囲したことを特徴とするケーブルの防火^ tである。前記防火シート上には、土のうを載置することが望ましい。図面の簡単な説明

図 1は、本発明の防火シートの一例を示す概略断面図である。

図 2は、本発明の防火シートの他の一例を示す概略断面図である。

図 3は、本発明の防火シートの更に他の一例を示す概略断面図である。

図 4は、本発明でのスタイナ一卜ンネル横型燃:^戸による燃焼式験を示す概略樣成図である。

図 5は、本発明でのケーブル垂直燃試験を示す概略構成図である。

図 6は、本発明の防火シートの使用状態の一例を示す構成図である。

図 7は、本発明の防火シートの一例を示す概略構成図である。

図 8は、本発明の防火シートの取付方法の一例を示す概略楕成図である。

図 9は、本発明の防火^ の一例を示す概略断面図である。

図 1 0は、本発明のケーブルの防火^の一例をケ一プルの延長方向から見た概略断面図である。発明を実施するための最良の形態

以下、本発明を詳しく言兑明する。 .

図 1は、本発明の防火シートの一例を示すもので、図中、符号 1はゴ厶シ一卜であり、このゴムシート 1は金属シート 2に積層、一体化されて防火シート 3となっている。

上記ゴ厶シート 1をなすゴム混和物は、酸素指数 (0 I )が 28以上、好ましくは 30、より好ましくは 35以上の高い難燃性を有し、燃:^時に塩化水素などのハロゲン化水素ガスを 0~350mg/g, 好ましくは 0〜80 m g/g未満発生する特性を有する混和物か、又は、 80mgZg以上、好ましくは 1 50m g/g以上発生する特性を有する混和物からなるものである。

本明細書における酸素指数は、 J I S K7201に規定された測定法によるものであり、燃焼時のハロゲン化水素ガス発生量は、 I EC— 754— 1に規定された測定法によるものである。

酸素指数が 28未満であると、防火シ一卜 3自体が燃 J¾しゃすくなり、延焼防止効果が不十分となる。

ハロゲン化水素ガス発生量が 80 m gZg未満では不燃性のハロゲン化ガスの存在によって得られる延焼防止効果が不十分となるが、有毒なハロゲンィヒ水素ガスによる危険性は少ない。一方、 350mgZgを越えると、多量のハロゲン化水素ガスによって十分な延焼防止効果が得られるものの、その増大傾向は頭打ちとなり、しかも有毒なハロゲン化水素ガスが多く発生するので危険性が高まる。ゴ厶シート 1の厚みは、 0. 1〜3 mm、好ましくは 0. 5~3mmとされる。 0. 1 mm未満では延焼防止効果が得られず、 3 mmを越えるとシート自体が重〈なり、取扱性が劣る。

ゴ厶シ一卜 1をなすゴム混和物としては、燃:^時にハロゲン化水素ガスを発生するものと、発生しないものの 2種が挙げられるが、ハロゲン化水素ガスを発生するものとしては、例えばポリクロロフ。レン系、塩素化ポリエチレン系、クロルスルホン化ポリエチレン系などのハロゲン化ゴ厶系の混和物あるいは二卜リルゴ厶系、ブチルゴ厶系、エチレンプロピレンゴ厶系、天然ゴ厶系などのノンハロゲン系ゴムにハロゲン系難燃 ijを配合した混和物などがある。この種の混和物は、燃焼時にハロゲン化水素ガスを発生する。

ハロゲン化水素ガスを発生しないゴ厶混和物としては、プチルゴ厶、エチレン -

B プロピレンゴ厶、天然ゴ厶などのノンハロゲン系のゴムに、水酸化アルミニウム、水酸ィヒマグネシゥ厶などの含水無樹ヒ合物をノンハロゲン系難 «IJとして多量に配合したものが挙げられる。

これらの混和物のなかでも、燃: 時にハロゲン化水素ガスを発生するゴ厶混和物としては、ポリクロ口プレン系混和物が好ましく、例えばクロロピレンゴ厶 1 0 0重量部に対して、水酸化マグネシウム 1 0~2 0 0重量部、酸化アンチモン 5〜5 0重量部、リン酸塩フリット 5〜5 0重量部、老化防止剤 0 . 1〜5重量部、無機充填剤 1 0〜1 0 0重量部、カーボンブラック 5〜5 0重量部などを配合した混和物は、ゴムシート 1の燃後に炭化、固化し、籠後も電線、ケープルを包囲し、空気を遮断することができるため、最も好ましい。

また、燃時にハロゲン化水素ガスを発生しないゴ厶混和物としては、ポリオレフィン系混和物が好ましく、例えばェチレンプロピレンゴ厶（ E P M ) ゃェチレンプロピレンジェンゴ厶（E P D M ) 1 0 0重量部に対して、水酸化マグネシゥ厶 5 0〜3 0 0重量部、リン酸塩フリット 5〜5 0重量部、老化防止剤 0 . 1 ~5重量部、無機充填剤〗 0- 1 0 0重量部、カーボンブラック 5~5 0重量部などを配合した混和物が好ましい。この混和物も同様に燃後に炭化、固化する性質を有する。

上記金属シ一卜 2には、鉄、鋼、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金などの 11 6 0〇°C以上の金属の箔であって、その厚さが 1 5~2 0 0 mのものが用いられる。

1 が 6 0 0°C未満の金属では、火災時に溶融して幵^ I犬を保持できなくなつて、不適切である。また、厚みが 1 5 m未満では、金属シート 2による効果が得られず、 2 0 0 mを越えると防火シート 3の可撓性が低下し、取扱いに不都合をきたす。

ゴムシート 1 と金属シ一卜 2との積層一体化は、ゴ厶系接着剤などの接着剤を用いて、容曷に行うことができる。

この防火シート 3の寸法は、特に限定されるものではないが、通常は幅 4 0〜 1 0 0 c m、長さ 1 0〜2 O mのロール状のものが生産性ならびに施工性などの点から好ましい。 - -

図 2は、本発明の防火シ一トの他の例を示すもので、この例の防火シ一卜 3は、金属シート 2の両面にゴムシート 1， 1 を積層一体化したものである。

この例のように、ゴムシート 1又は金属シート 2を 2枚以上積層一体化して防火シート 3とする場合には、積層一体化後の防火シ一卜 3の少なくとも一方の表面にゴムシート 1が露出する必要がある。これは、燃: ¾時にゴムシート 1から発生するハロゲン化氷素力'スを防火シ一ト 3から外部にただちに発散させる必要があるためである。

図 3は、本発明の防火シートの更に他の一例を示すもので、図中符号 Γ は積層ゴ厶シートであり、この積層ゴ厶シート 1 ' は金属シート 2に積層、一体化されて防火シート 3となっている。

上記積層ゴムシート 1 ' は、熱発泡性ゴ厶混和物 1 aを織物 1 bの両面に塗布して形成されたものである。

上記熱発泡性ゴ厶混和物 1 aは、酸素指数が 2 8以上、好ましくは 5 0以上の高い難燃性を有し、燃:^時に塩化水素などのハロゲン化水素ガスを発生せず、かつ加熱されると発泡し、発泡度が 4倍以上になるとともに固化する特性を有する混和物からなるものである。

酸素指数が 2 8未満であると、防火シ一卜 3自体が燃 J¾しゃすくなり、延焼防止効果が不十分となる。また、ハロゲン化水素ガスが発生すると、電線，ケープル以外の種々の金属製部材を腐食，劣化させて好ましくない。さらに、発泡度が 4倍未満であると、燃:^時の断熱効果が不十分となって不都合である。

このような熱発泡性ゴム混和物の具体的な例としては、フ"チルゴ厶，エチレンプロピレンゴ厶，天然ゴ厶，エチレン一酢酸ビニル共重合体などのハロゲン元素を含まないゴムに、水酸化アルミニウム，水酸化マグネシウムなどの含水無樹匕合物を多量に配合し、これにァゾジカルボンアミド，ジニ卜ロンペンタメチレンテ卜ラミン， 4， 4一才キシビスベンゼンスルホニルヒドラジドフなどの化学発泡剤を配合したものなどが挙げられるが、なかでも酢酸ビニル含量が 6 ~9 0重量％のエチレン一酢酸ビニル共重合体を主体とし、これに上記含水無機ィヒ合物，発泡剤，老化防止剤，カーボンブラックなどを配合したものが好適である。

また、織物 1 bとしては、綿，麻，ジユートなどの天然繊維，ナイロン，ポリエステル，アクリルなどの合成繊維，人絹スフなどの再生繊維，ガラス繊維，力ーポ'ン繊維などの無維などからなり、厚みが 0. 1〜0. 5 m m、坪量が 1 0— 300 gZm2の繊勿が用いられる。

繊勿 1 bへの熱発泡性ゴム混和物 1 aの塗布は、この混合物をキジレン，トルェン， MEKなどの有機溶剤に溶解し、固形分 10~80重量％の塗料とし、この塗料を織物 1 bの両面に 1回以上塗布，乾燥することによって行われ、得られる積層ゴムシート Γ の厚みが 0. 2~3mm、好ましくは 0. 3~0. 5mm となるようにその塗布量が調節される。

積層ゴ厶シ一卜 1 ' の厚みが 0. 2 mm未満では延焼防止効果が得られず、 3 mmを越えると、重くなリ取扱いが不 ί更となる。

なお、図 3に示す防火シート 3の例における金属シート 2の材質、厚さ、及び、積層ゴ厶シ一ト 1 ' と金属シー卜 2の積層一体化の手段は、図 1又は図 2の例における金属シート 2の場合と同様とすることができる。また、図 3の例においても防火シート 3の寸法は、特に限定されるものではないが、通常は幅 40~10 Ocm、長さ 10〜 20 mのロール状のものが生産性ならびに施工性などの点から好ましい。

このような防火シー卜は、以下に示す延焼防止効果を有する。

まず、 I E EE 383に規定されたケ一プル垂直燃試験において全焼してしまう禾¾1の燃 J^t生を有する電線、ケ一プルを試料として使用し、この試料となる電線、ケーブルを図 4に示すスタイナートンネル横型燃^ ¾戸内に取り付ける。スタイナートンネル横型燃; ^戸は、 ASTM E84— 91に規定されるもので、洞道内などでの燃 J¾を想定したもので、最も厳しいケーブル燃:^試験が実施できるものである。

本発明における防火シートは、このスタイナートンネル横型燃 ϋ戸のトレ一 5 に取り付けられた長さ 7. 32 mの電線、ケーブル 4、 4…のほぼ中央部分の約 4. 5mの長さにわたって、上記防火シート 3を断続あるいは遮続して巻き付け、以下の条件で燃焼試験を行った場合に、パーナ 6の燃焼停止後に、電線、ケープル 4、 4···が自然し、全焼しないレベル以上の延焼防止効果を有する。

パーナ 6の熱量： 150000B T UZ時間パーナ 6の燃焼時間： 4 0分

炉内通^ ¾t : 0 . 6 m,秒

トレ一 5寸法：幅 2 8 5 m m、長さ 7 . 3 2 m

また、この防火シートは、以下の垂直燃 f式験において、電線、ケープ'ルを全焼させない延焼防止効果をも有する。

すなわち、図 5に示すような燃:；^言式钹装置を使用して行われる I E C 3 3 2— 3のケ一プル垂直燃試験において、パーナ燃 J ^寺間 2〇分、バ一ナ発熱量 7 0 0 0 0 B T UZB寺間のカテゴリー Cの条件では全焼してしまう燃性を有する電線、ケーブルを試料として使用し、この電線、ケーブル 4、 4…を上試験装置のラダ一 7に;^本取り付け、バーナ 6から 3 0 c m上方の電線、ケーブル 4、 4 ···に、本発明の防火シート 3を図示のように断続に巻き付けるか、あるいは最上部まで続して巻き付け、この 4ぇ態でカテゴリ一 Aの条件、バ一ナ燃：^時間 4 0分、パーナ発熱量 7 0 0 0 0 B T UZB寺間で燃試験を行った場合に、この防火シート 3は試料の電線、ケーブル 4， 4…を全焼させないレベル以上の延焼防止効果を有するのである。

本発明の防火シートは、請求項 2に記載されるように、ゴ厶シート 1 と金属シート 2とが防火シー卜 3の表面と裏面とにそれぞれ露出するように配置、積層したうえで、積層された金属シ一卜 2とゴ厶シート 1の外部に露出したそれぞれの表面の H寸係数（H寸による熱放散係数で黒体との比）を 0 . 5以上とし、熱の I 寸を容易とすることもできる。この金属シート 2の表面の HI寸係数を 0 . 5以上とするには、黒色、灰色、黒茶色などの濃色の塗料を塗布する方法、同様の濃色のプラスチックフイルムを貼付する方法、同様の濃色のゴ厶をコーティングする方法、金属シ一卜 2の表面にサンドプラス卜などによって粗面化加工を施す方法などがある。また、ゴムシート 1の表面の I 寸係数を 0 . 5以上とするには、ゴムシート 1をなすゴ厶混和物として力一ボンブラックなどの黒色着色剤を配合したものを用いるのが、最も実用的であるが、これ以外に濃色の着色剤添加したものを用いてもよい。

また、本発明の防火シートは、請求項 8に記載されるように、積層ゴムシート 1 と金属シート 2とをそれぞれ 1枚ずつ積層，一体化し、このものの金属シート .

10

2の表面に、 HI寸係数が 0 . 5以上の難燃性プラスチックフイルムを貼り合せて、熱の I 寸が効率よく行われるようにしたものであってもよい。

ここでの I 寸係数 0 . 5以上の難燃性プラスチックフイルムとしては、ポリエチレン，ポリプロピレンなどの樹脂に水酸化アルミニウム，水酸化マグネシウムなどの含水無撒ヒ合物を多量に配合して得られたノンハロゲン系難燃性プラスチックフイルムに黒色，黒灰色，濃灰色，黒茶色などの濃色の着色を施したもの、上記ノンハロゲン系難燃性^"ラスチックフィル厶の表面に濃色の塗料を塗布したものが用いられる。

次に、このような防火シートの使用方法を説明する。

まず、電線、ケ一ブル自体にこの防火シート 3を直^き付ける方法がある。この際、防火シート 3のゴムシート 1が内側に、金属シート 2が外側になるように巻き付ける。電線、ケーブルは単線でも ^ [本の電線、ケーブル群であってもよい。また、電線、ケーブルの延長方向に沿って、その全長にわたって防火シート 3を巻き付けてもよいが、断続的に巻き付けてもよい。断続的に巻き付ける場合は、巻き付け部分の長さを 0 . 5 m以上、好ましくは 1 m以上とすることで、十分延焼を防止できる。

また、洞道内や建築物のパイプスペースなどに据付られたケ一プルラックに収容された既設の電線、ケープ'ルに対しては、図 6に示すように、電線、ケーブル 4 , 4 · ' ·が収められたケ一ブルラック 8全体を防火シ一卜 3で包囲するように巻き付ける方法がある。この場合でも先のものと同様に、その延長方向に断続的に巻き付けることもでき、その巻き付け部分の長さは 0 . 5 m~ 1 m以上で十分である。防火シート 3の巻き付け部分の両¾ ^または中央部には、防火シート 3と電線、ケーブル 4， 4…との間の空隙を塞ぐために酸素指数 2 8以上の難燃パテを充填して密閉することも効果的である。

防火シート 3の巻き付けは、一重で十分であるが二重以上の多重としてもよい。防火シー卜 3の固定はバインド用のワイヤやテープで止め付けるなどの方法で十分である。

また、防火シート 3を電線、ケーブル 4， 4…あるいはこれを収容したケープルラック 8にラッフ'卷で卷き付ける場合には、シート 3のラッフ"幅は 3 c m以上 .

1 1

とすることが望ましい。

さらに、防火シート 3を電線、ケーフル 4， 4…あるいはケーブルラック 8に対して縦添え; Iえ態で被覆することも可能である。

防火シート 3は、高度の難燃性を有するゴ厶シ一卜 1又は積層ゴ厶シ一卜 1 ' と不燃性の金属シート 2との積層シートであるため、火災時に'皿しにくい。そして、防火シート 3に包まれた内部の電線、ケープ'ル 4， 4…が加熱された際に発生する熱分解ガスは該内部に密封されて、外部に放出されることがなまた、外部からの空気の ¾λも遮断されるので、該内部が一種の窒息;！え態もしくは酸欠となる。したがって、該内部の電線、ケーブル 4， 4…の燃舰び延焼が防止できる。

ゴ厶シ一卜 1を用いた防火シート 3においては、ゴ厶シート 1は酸素指数 2 8 以上であるのでそもそも燃 J免しにくいものであるが、その燃 J¾時にハロゲン化水素ガスが発生するものでは、この不燃,性のハロゲン化水素ガスが防火シ一ト 3と電線、ケープリレ 4， 4 · · ·との空隙に充満し、この空隙の酸欠;!え態を一層促進して無酸素 ttl ないしは高度な酸素希薄態とするので、ケープ'ル 4， 4 · · ·の燃焼を確実に防止し、延焼を防ぐことができる。

さらに、例えばクロロプレンゴム系混和物のように燃 J¾時に炭化、固化する材質からなるゴ厶シート 1では、後にゴ厶シート 1が炭化、固化してその形^!犬を保持するため、たとえゴムシート 1が燃したとしても、その'燃 J:免後において上記空隙の密封態が保たれ、空気の ¾λが阻止される。さらに、この固化物が断熱材として «して、外部からの熱を遮断するので、電線、ケーブル 4， 4 · · •の燃をよリ確実に防止することができる。

さらに、ゴムシ一卜 1の燃;^物は金属シート 2に固着するので、燃物の電線、ケ一ブ'ル 4 , 4…上への脱落が防止される。

一方、積層ゴ厶シート 1 ' を用いた防火シートにおいては、積層ゴ厶シート 1 ' が加熱、燃時に発泡、固化することにより、積層ゴ厶シート 1 ' の加熱時には外部からの熱を効果的に遮断することができ、たとえ燃したとしても、電線、ケーブル 4， 4…の密封 tt が保たれ、空気のが阻止される。そして、固化物が断熱材として ^して外部からの熱を遮断するので、電線、ケーブルの熱 . -

12 分解、燃:^を抑止することができる。

一方、金属シート 2は、纖時においても防火シート 3の形状を保ち、これにより電線、ケ一ブリレ 4， 4 · · ·周辺の空隙を密閉し、ハロゲン化水素ガスの散逸を防止する。また、外部からの熱を反射する。さらに、熱分解ガスが電線、ケープルの長手方向に沿って i£続的に放出されることを防止し、空隙内部の酸欠態を維持する。

このようなゴムシート 1又は積層ゴムシート 1 ' 及び金属シート 2が有する種々の機能の複合的、相乗的作用により、防火シート 3に包まれた電線、ケーブル 4， 4…はその燃:^が阻止され、延:^某体となることがない。したがって、上述の高度な延焼防止効果が発揮される。

また、ゴムシート 1、積層ゴムシート 1 ' 又は金属シート 2のそれぞれの表面の H寸係数を 0 . 5以上としたものでは、平常時において電線、ケ一フ"ルへの給電によって発生する熱が防火シ一卜 3に包まれた空間にこもらず、効率よく外部に発散されるので、電線、ケーブル自体の昇温が抑えられる。したがって、その許容電流が低下することもない。

さらに、ゴムシート 1がハロゲン化水素ガスを発生しない混和物からなる場合及びハロゲン化水素ガスを発生しない積層ゴムシート 1 ' を用いた場合では、燃焼時に有害でもあるハロゲン化水素ガスが発生しないので、このガスによる危険性がなく、安全でもある。

なお、本発明の防火シート 3は、電線、ケ一ブ'ル 4， 4…への巻き付け作業性が良く、施工が簡単であるため、電線、ケ一フル 4， 4…の布設ル一卜の変更などの際には、容易に取り去り、再度これを巻き付けて再利用することもできる。本発明の防火シートにあっては、図 1ないし図 3に示した例に限らず、 1枚以上のゴ厶シ一卜 1又は積層ゴ厶シ一卜 Γ と 1枚以上の金属シー卜 2とを組み合わせて積層したものでもよい。

また、必要に応じて、ゴ厶シ一卜 1中にはガラスクロスを埋め込むことができる。ガラスクロスとしては、通常のガラス繊維からなるチヨッ^"ドストランドマット、口一ビングクロス、ヤーンクロスなどが用いられ、ゴ厶シート 1中のガラスクロスの存在量は体積比で 2〜2 0 %ί¾Ιとされる。 . -

13

以下、具体例を示す。

(実験例 1 )

表 1および表 2に示すゴムシ一ト 1 と金属シート 2とを各 1枚づっ積層一体ィ匕して図 1に示すの防火シート 3を 1 5種作成した。

一方、図 4に示すスタイナートンネル横型'燃戸の幅 285mm、長さ 7. 3 2mのトレ一 5に、 600V C V 3 C X 38 m のケーブル 4， 4…を密接して 10本づっ 2¾«みにして並べた。このケ一プル 4は、 I EEE 383のケーブル垂直燃: で全焼することが予め確認されている。ケ一ブリレ 4の長さは 7. 32 mとし、バ一ナ 6側のケーブル 4のから 1. 6mの位置から約 4. 5mの長さにわたって上記防火シ一卜 3を逸続してラッフ"巻きにより巻き付けた。そして、ノ一ナ 6の熱量 1 5万 B T U 1寺間、 '腿時間 40分、炉内通^!度 0. 6 mZ秒の条件で燃: ¾試験を実施し、自然敏までの時間、シート端からの最大の炎の長さ、出口側のケーブル 4露出部分の着火の有無、終了後の防火シー卜 3の損傷の有無を観察した。

また、防火シート 3の^寸作業性の良否を、防火シート 3が重いあるいは硬いなどの理由により、巻き付けるのが容易ではないものを否とし、そうでないものを良として評価した。

結果を表 1および表 2に示した。

なお、表 2中の金属シートの Pbおよび S nは、いずれも融点が 60 CTC未満のものである。

表 1

差替え用紙（規則 26) 表 2

差替え用紙（規則 26) . -

16 表 1および表 2の結果から、本発明の防火シートは、優れた延娜方止効果を示し、しかもその電線、ケーブルへの寸作業性も良好であることが判明した。 (実翻 2 )

力一ボンブ'ラックを配合したクロロプレンゴム系混和物からなる厚み 1. 5m mのゴ厶シート（サンプル A ) と、このゴ厶シートに厚さ 0. 2 mmのステンレス鋼箔の金属シートを貼り合わせた積層シ一卜（サンプル B) と、この積層シー卜のステンレス鋼箔の両表面に黒色エポキシ樹脂系塗料を塗布、乾燥して、両表面の I 寸係数を 0. 85としたもの（サンフ。ル C) とを用意した。

この 3種のサンフつレシート（ A~C ) で、 600 V C V 3CX38mm = ケーブルが 10本つ"つ密接して 2¾¾みに並べられたケーブル束を包囲し、 40 Όの雰囲気温度において、 7 OAの電流を通電し、シートに包まれた内部のケ一ブルの導体の温度の変ヒを測定した。

通電開始後 4時間経過した時点で、サンフレ Aのシ一トを包囲したものでは、導体温度が約 91Όとなり、サンプル Bのシートを包囲したものでは約 105°C となり、サンフレ Cのシートでは約 92 °Cとなった。

この結果から、サンプル Cの防火シートは、シート内部からの熱の放散が良好であり、このシートで電線、ケーブルを包囲しても、通電による熱がシート内方の空間にこもることがなく、外部に効率よく発散され、導体温度の上昇が抑えられ、電線、ケーブルの許容電流が防火シ一卜の包囲によって低下することが微かであることが明らかとなった。

(実験例 3)

表 3および表 4に示すゴムシート 1と金属シート 2とを各 1枚づっ積層一体化して図 1に示すキ ¾ の防火シート 3を 13種作成した。

一方、図 5に示す I E C 322— 3のケープ'ル垂直' ^式 I の言式験装置のラダ — 5に 6600V C V 1 CX 38mm²ケーブルを高さ 350cmとなるように 20本垂直に取り付けた。

この電力ケーブルは、 I EC 332— 3のカテゴリー Cの燃: ^件（バ一ナ燃 J¾ B寺間 20分、バーナ発熱量 70000 BTUZ時間）では、全焼するものであることが予め確認、されている。 . -

17 そして、上述の防火シ一卜 3をパ'一ナ 6から 30cm上方の ί立置から高さ 80 c mにわたつて一重に巻き付け、この態で I EC 332— 3のカテゴリー Aの燃; ^件（バーナ燃焼時間 40分、バ一ナ発熱量 70000 BTUZ時間）で燃焼拭 I を行い、上記ケーブルの ifc^巨離を求め、かつ燃:^後の防火シート 3の脱落の有無を観察した。

また、防火シート 3の^寸作業性の良否を、防火シート 3が重いもしくは硬いなどの理由により、巻き付けるのが容易ではないものを否とし、そうでないものを良として評価した。

結果を表 3および表 4に示した。

なお、表 4中の金属シートの Pbおよび Snは、いずれも融点が 600°C未満のものである。

表 3 テスト N o . 1 2 3 4 5 6 ゴム厚さ（mm) 0. 1 0. 1 0. 1 2. 0 3. 0 0. 5 シート

酸素指数 40 35 35 35 28 35 ハロゲン化水素 80以上 80以上 80以上 80以上 80以上 80以上発生 ffi(mg/g)

金属厚さ（μπι) 25 200 50 70 200 1 00 シ一ト

材質 A 1 A 1 C u SUS S U S F e

IEC332- 3Aによる 1 50 1 20 80 60 40 90 ケーブル損焼距離（c m)

シ一卜脱落の有無無し無し無し無し無し無し卷き付け作業性の良否良良良良良良

差替え用紙（規則 26) -

19

表 4

差替え用紙（規則 26) 表 3および表 4の結果から、本発明の防火シートは、優れた延焼防止効果を示し、しかもその電線、ケ一ブリレへの^ ί寸作業性も良好であることが判明した。 (実験例 4)

表 5に示す積層ゴ厶シートと金属シートとを各 1枚づっ積層一体ィヒして図 3に示すの防火シート 3を 9種作成した。

ここでの積層ゴ厶シート Γ は、いずれも厚み 0. 2 mmのスフ^ t勿の両面にェチレンー酢酸ビニル共重合体系の熱発泡性ゴム混和物の塗料を塗布，乾燥したもので、該混和物中の含水無樹ヒ合物，発泡剤の配合量を変えて酸素指数と発泡度を変化させ、塗料の塗布回数を変えて厚みを変化させた。

一方、図 4に示すスタイナートンネル横型燃炉の幅 285mm、長さ 7. 3 2mのトレ一 5に、 600V C V 3 C X 38 m m のケ一ブリレ 4， 4···を密接して 10本づっ 2¾¾みにして並べた。このケ一プル 4は、 I EEE 383のケ一ブル垂直燃試験で全焼することが予め確認されている。ケーブル 4の長さは 7. 32 mとし、パーナ 6側のケープル 4のから 1. 6mの位置から約 4. 5mの長さにわたって上記防火シート 3を遮続してラッフ °巻きにより巻き付けた。そして、バ一ナ 6の熱量 15万 B T U Z時間、燃時間 40分、炉内通^ S度 0. 6 mZ秒の条件で燃試 Itを実施し、自然 0 ^までの時間、シート端からの最大の炎の長さ、出口側のケ一プル 4露出部分の着火の有無、終了後の防火シ一卜 3の損傷の有無を観察した。

また、防火シート 3の寸作業性の良否を、防火シート 3が重いあるいは硬いなどの理由により、巻き付けるのが容易ではないものを否とし、そうでないものを良として評価した。

結果を表 5に示した。

なお、表 5中の金属シ一卜の S πは、融点が 60CTC未満のものである。表 5

差替え用紙（規則 26) 表 5の結果から、本発明の防火シートは、優れた延焼防止効果を示し、しかもその電線，ケーブルへの ^寸作業性も良好であることが判明した。

(実験例 5 )

実験例 4のテス卜番号 2において使用した防火シート（サンフレ A ) と、この防火シートを樣成する積層ゴムシート（サンフ。ル B ) と、この防火シートの金属シートの表面に厚み 0 . 1 、 11寸係数0 . 8 5の難燃性プラスチックフィル厶を貼り合せた防火シート（サンプル C ) とを用意した。

この 3種のサンフ。ルジー卜（ A〜C ) で、 6 0 0 V C V 3 C X 3 8 m m 2 ケ一プルが 1 0本づっ密接して 2 f§¾みに並べられたケーブル束を包囲し、 4 0 Όの雰囲気温度において、 7 O Aの電流を通電し、シートに包まれた内部のケ一ブルの導体の温度の変ィヒを測定した。

通電開始後 4時間経過した時点で、サンプル Bのシ一卜を包囲したものでは、導体温度が約 8 9でとなり、サンフレ Aのシートを包囲したものでは約 1 0 5 C となり、サンフレ Cのシートでは約 9 0 °Cとなつた。

この結果から、サンプル Cの防火シートは、シート内部からの熱の放散が良好であり、このシートで電,線，ケ一ブリレを包囲しても、通電による熱がシート内方の空間にこもることがなく、外部に効率よく発散され、導体温度の上昇が抑えられ、電線，ケーブルの許容電流が防火シ一卜の包囲によって低下することが微かであることが明らかとなった。ところで、例えば図 1に示す防火シート 3を、洞道，暗きょなどの地中に埋設された; (f^物内に布設された電線，ケーブルなどに対して、巻き付けたりする場合、この防火シート 3は金属シート 2が表面に露出するネ titであるため、感電防止等のため、防火シート 3の金属シート 2に^ t也（アース）を施す必要がある。このため、このような状況下での防火シート 3の取付作業は面倒であり、したがって、作業性が低下し、施工コストが嵩む不都合がある。また、取付作業時に防火シ一卜 3の切 « ^で手を切る危険性もある。

しかしながら、本発明の取り付け方法によれば、金属シートのキ封也を不要とし. 取付作業性を高め、さらには作業の安生を高めることができる。以下、君羊細に . -

説明する。

図 7は、本発明の取り付け方法に使用される防火シートの一例を示すもので、図中符号 1はゴ厶シ一卜であり、このゴ厶シ一ト 1上には金属シート 2が重ねられ、この金属シート 2上には濃色防食材としての濃色防色フイルム 9が重ねられ、これらが積層，一体化されて防火シ一卜 3となっている。

なお、上記ゴムシート 1及び金属シ一卜 2は図 1に示した防火シート 3を樣成するゴ厶シ一卜 1及び金属シー卜 2と同一のものであるので、ここではそれぞれの物性についての詳細な説明は省略する。

図 7に示す防火シート 3における濃色防食フイルム 9には、黒色，灰色，黒茶色などの濃色であって、ポリエチレン，ポリ塩化ビニル，ポリ塩化ビニリデン，エチレン一酢酸ビニル共重合体，天然ゴム，クロロプレンゴム，ブチルゴ厶などのフ°ラスチック，ゴムからなる厚み 2 0〜1 0 O ^ mのフイルムが用いられる。また、この濃色防食フイルム 9は、防食性に富むと同時に難燃性のものが好ましく、ハロゲン系難； ^¾ij，ノンハロゲン系難燃 Uを配合したものが望ましい。さらに、濃色防食フィル厶 9の表面の IP寸係数（寸による熱放散係数で黒体との比）を 0 . 5以上とし、熱の H寸が容易であるようにすることが望ましい。ゴムシート 1 と金属シート 2と濃色防食フイルム 9との積層一体化には、ゴム系接着剤などの接着剤を用いて、容易に行うことができる。

図 7における防火シート 3の形状は、平面开犬が長方形とされ、通常は幅 4 0 〜1 0 0 c m、長さ 1 0〜2 0 mとして、ロール状に卷回したものが生産性ならびに施工性などの点から好ましい。

そして、この防火シート 3では、図示するように、その両方の長辺咅 3 a， 3 aにおいて、金属シート 2のがゴムシート 1および濃色防食フイルム 9の端部よりも内側に位置され、これによりゴムシート 1 と濃色防食フイルム 9とが直着されて耳部となっている。また、このゴ厶シート 1 と濃色防食フイルム 9 とが直 ¾ ^着している幅 Aは 2 m m以上、好まし〈は 5 ~ 2 0 m m|¾tとなっている。

このような^ を採用することにより、防火シート 3では、その両方の長辺咅 3 a , 3 aにおいて、金属シート 2の表面および端面が表面に露出することがな -

2

いようになっている。ただし、防火シート 3の両方の短辺部では、 ^i 上の理由により、その端面に金属シート 2の端面が露出することになる。

この図 7に示す防火シート 3は、図 1から図 3に示す防火シ一ト 3と同様の延焼防止効果を有する。

次に、図 7に示す本発明の防火シート 3の取付方法について、長尺の被取付物としてケーブルラックに収納された電力ケ一プルを例に図 8に基いて説明する。図 8中、符号 1 0はケ一 7"ルラックであり、このケ一: 7"ルラック 1 0は、図示しない取付金具等によって洞道等の内部に延設されて取り付けられている。このケ一プリしラック 1 0には、本の電力ケーブル 4， 4…が延線されて布設され、上述の防火シート 3が以下の手順によって、巻き付けられている。

まず、図 7に示す長尺の防火シート 3をその幅方向にある長さに切断する。ついで、この切断された防火シート 3を、その長辺部 3 a， 3 aがケ一プルラック 1 0の長手方向に対してほぼ直交になるように、かつ横断开犬が口字状となるように曲げ、ケ一プルラック 1 0の外形に添わせて巻き付ける。

次に、防火シ一卜 3の 2つの短辺部の下側の部分を上方に約 9 0度折り曲げ、さらに下方に約 1 8 0度折り返して山部を形成する。同時に、短辺部の上側の部部分を下方に約 9 0度に折り曲げ、さらに上方に約 1 8 0度折り返して谷部を形成する。

ついで、これら山部と谷部とを相互に絡ませ、図示のように折り重ねられた状態とする。

このとき、両者のが山部もしくは谷部の奥まで互いに十分に入るように、重ね代が 3 c m以上、好ましくは 5 c m〜1 O c mとなるようにする。

ついで、この態で、巻き付けられた防火シ一卜 3の上から、結束用のステンレスベルトなどのバンド 1 1を絞めつけて固定する。なお、予め切断された防火シート 3の短辺側の両方の ¾¾ίを折り返しておき、ついでラック 1 0に巻き付けてもよい。

以上のようにして、長尺のケ一プルラック 1 0に対して、順次防火シート 3を巻き付けて行〈が、この際、防火シート 3にラッフ '部分を設けて逸続的に巻く方法と、ある間隔を置いて断続的に巻〈方法があるが、巻き付け部分の長さを 0 . -

5 m以上、好ましくは 1 m以上とすれば、断続的に卷〈方法で十分延焼を防止できる。

また、防火シー卜 3の巻き付け部分の両¾ ^または中央部には防火シ一ト 3と電線，ケ一プル 4との空隙を塞ぐために酸素指数 2 8以上の難燃パテを充填して密閉することも効果的である。

勿論、電線，ケーブル 4に直接上述の方法によって防火シート 3を巻き付けることもできる。

図 7に示す防火シート 3も、高度の難燃性を有するゴ厶シート 1 と不燃性の金属シート 2との積層シートであるため、図 1の防火シ一卜 3の場合と同様の «、作用により、防火シート 3に包まれた電線、ケーブル 4， 4…はその燃:^が阻止され、延某体となることがなく、上述の高度な延焼防止効果が発揮される。また、防火シート 3の表面および長辺部 3 a， 3 aの端面には金属シ一卜 2が露出していないので、その短辺部での端面を工夫することによって、金属シ一卜 1の表面への露出をなくし、すべての表面が防食性のゴムまたはフイルムで被覆されることとして、金属シート 2の ί¾±也を不要とすることができる。

また、濃色防食フイルム 9の表面の H寸係数を 0 . 5以上としたものでは、平常時において電線、ケーブルへの給電によって発生する熱が防火シート 3に包まれた空間の内部にこもらず、効率よく外部に発散されるので、電線、ケーブル自体の昇温が抑えられ、その許容電流が低下することもない。

さらに、ゴムシート 1がハロゲン化水素ガスを発生しない混和物からなるものでは、燃時に有害でもあるハロゲン化水素ガスが発生しないので、このガスによる危険性がなく、安全でもある。

また、上述の防火シートの取付方法では、被取付物に巻き付けた防火シート 3 の両方の短辺部の^^が互 L、に内咅に折り込まれた;!免態となり、金属シート 2が —切表面に表われなくなるので、金属シー卜 2を也する必要がなくなり、洞道等などでの取付作業が簡単となる。

さらに、図 7に示す防火シ一卜も電線，ケーブル，防食ガス管などの被取付物に対する巻き付け作業性が良く、施工が簡単であるので、これらの被取付物の布設ルー卜の変更などの際には、容易に取り去り、再度これを巻き付けて再利用す - - 0

26 ることもできる。

本発明の防火シート 3にあっては、図 7に示した例に限らず、 1枚以上のゴ厶シート 1 と 1枚以上の金属シート 2とを組み合わせて積層したものでもよい。また、必要に応じて、ゴ厶シート 1中にガラスクロスを埋め込むことができる。ガラスクロスとしては、通常のガラス繊維からなるチョップドストランドマツト、口一ビングクロス、ヤーンクロスなどが用いられ、ゴ厶シート 1中のガラスクロスの存在量は体積比で 2〜2 0 %M)tとされる。

さらに、濃色防食材としては、上述のフイルム 9以外に濃色の塗料を塗布した防食塗膜でもよい。次に、図 9に基いて本発明の防火シー卜 3を用いた防火の一例を説明する。図 9に示したものは、建物の防火区画の壁貫通部における防火構造の例である。図 9において、符号 1 2はコンクリート壁などの耐火壁であって、この耐火壁 1 2には断面四角形の開口部 1 3が形成されている。この開口部 1 3の開口面積は通常 0 . 以下とされる。

この開口部 1 3には、ケーブルラック 1 0に架設された¾¾本の電力ケ一プル 4， 4…が貫通して布設されている。これら電力ケーブル 4， 4…の開口部 1 3 に位置する部分には、第 1の防火シート 3 Aが巻き付けられている。第 1の防火シート 3 Aは、図 1又は図 3の防火シート 3と同一物であって、第 1の防火シ一ト 3 Aの難燃性ゴ厶シ一卜 1又は積層ゴ厶シ一卜 1 ' が内側に、金属シ一卜 2が外側になるように、巻き付けられている。

第 1の防火シート 3 Aの巻き付けは、耐火壁 1 2の両側方から、それぞれ図 9 に示すように所定の寸法の第 1の防火シ一卜 3 Aを開口部 1 3の奥方に向け、壁 1 2の中心部付近で 2枚の防火シート 3 A， 3 Aが 1 0 ~2 0 c m程度重なり合うまで差し込み、この；!え態で、電力ケーブル 4， 4…の横方向に卷き回し、シー卜 3 Aの端縁部を相互に折り重ねて接織 Π 4を形成し、これにより、筒状として封じ、数本のステンレスバンド 1 5， 1 5…で結び止めることによって行われる。

一方、耐火壁 1 2の開口部 1 3の両側には、この開口部 1 3を塞ぐように、かつ電力ケーブル 4， 4…を包囲している第 1の防火シート 3 Aに接するようにして、平板状の第 2の防火シ一卜 3 Bが取り付けられている。

この第 2の防火シート 3 Bの取り付けは、開口部 1 3の全周縁部において第 2 の防火シート 3 Bの周縁部を C型チャンネル鋼 1 6， 1 6…とコンクリートボル卜 1 7 , 1 7 ···とによって耐火壁 1 2に^的に固定することによって行われる。この第 2の防火シート 3 Bもその難燃性ゴ厶シート 1が内側に、金属シ一卜 2が外側に露出するようにして取り付けられる。

また、第 2の防火シート 3 Bの ¾¾が、電力ケーブル 4， 4…を筒状に包囲している第 1の防火シート 3 Aとほぼ直角に当接している取り合い部は、図 9に示すように、第 2の防火シ一卜 3 Bのを幅 2〜5 c mHjt折り曲げて断面 L字状として、この折り曲げ部分を第 1の防火シート 3 Aに重ねた;)え態となつている。そして、この重ね合せによって形成される目地（隙間）および折り曲げ部分には、これを封ずるために非硬化型耐熱シール材 1 8が塗布， ¾ ^されている。

ここでの非硬化型耐熱シール材 1 8はポリクロ口プレンなどの未加硫ゴムに充填剤， rnm, 安 ¾ ^等を配合してなるパテ状のもので、酸素指数が s o以上と高い難燃性を有し、高温に加熱された際に固化層を形成し、高い耐火性を有するもので、非硬化性であるので、作業性がよく、撤去も容易なものである。具体的には本出 ϋΙΛが反売している「エフシール」（商品名）などがある。

この非硬化型耐熱シール材 1 8は、また第 2の防火シート 3 Βの壁 1 2への固定部分の目地，第 1の防火シート 3 Αの 5 ^分と電力ケ一プル 4， 4…との隙間にも充填されている。また、第 1の防火シート 3 Aで包囲された空間の内部全体もしくは 1部にも、このシール材 1 8を充填してもよい。

このような防火キ¾1にあっては、その施工を簡単かつに行うことができる。すなわち、防火シート 3の原反はハサミなどで容易に切断でき、これにより第 1，第 2の防火シート 3 A， 3 Bを簡単に用意できる。そして、この第 1 . 第 2の防火シ一卜 3 A， 3 Bで、ケーブルラック 1 0および電力ケーブル 4…を包囲し、耐火壁 1 2の開口部 1 3を塞ぎ、非硬化型耐熱シール材 1 8を要所に充填するだけで施工が完了する。

また、開口部 1 3を貫通する電力ケ一プル 4の本数が少々増加しても、第 1の防火シート 3 Aで全体を包囲するため、手間が増すこともない。

さらに、開口部 1 3の内部の空問には、何も充填する必要がないので、この分の手間も不要となる。

また、電力ケーブル 4…の増設，撒去，引換えなどの際には、硬化型シール材を用いていないため、簡単にシール材 1 8を取り除くことができ、かつステンレスパ'ンド 1 5 , 1 5…を解き、第 2の防火シート 3 Bを開くだけで、ケ一ブ'ルラック 6を露出させることができ、その作業を容易に実施できる。

また、防火シ一ト 3が上述のように極めて高し、延焼防止効果を有しているため、金属シート 2にステンレス鋼を用いたものでは、約 1 3 0 ΟΌの高温に耐え、これにより簡易なネ ¾ にもかかわらず、従来の防火ネ ¾ と同様の 2時間 mjsの防火性能を発揮する。

本発明では、先に示した耐火壁〗 2のケーブル，貫通部に限らず、床貫通部あるいは配線 S通部についても同様のを取ることができ、優れた防火性能を発揮する。

さらに電力ケ一プル 4…に限らず、制御ケ一プル，通信ケーブルの貫通部にも適用できることは言うまでもない。次に、本発明の防火ネ Sitの更に他の一例を、図 1 0を参照して詳しく説明する。図 1 0において符号 1 9は、ピットであり、ピット 1 9内部に布設された複数本のケーブル 4を、防火シート 2 0を用いて包囲し、前記防火シート 2 0上に土のう 2 1を置き、ピット蓋 2 2によって蓋をされている。

また、図示を省略するが、土のう 2 1は、ピッ卜 1 9内部に布設された^本のケーブル 4を包囲して、る前記防火シ一卜 2 0の両¾¾に置かれている。

ここでのピッ卜 1 9は、地中電力ケーブルの布設方法の一つであるピッ卜方式において、ケーブル 4を収納するためのものであり、布設するケーブル 4に対応するように、コンクリートなどを使用してあらかじめ地中に樣築されているものである。

一方、前記防火シート 2 0は、図 1 0に示すように、ピット 1 9内部に布設されたネ Si¾本のケ一ブ'ル 4のうち、最も外側に位置するケーブル 4の表面部分を覆うように設置されて使用されるものであリ、 m¾本のケーブル 4を一括して包囲して使用されるものである。また、この防火シート 2 0は、前記ケーブル 4を、前記ケ一プル 4の延長方向に沿ってその全長にわたって、または、断続的に包囲して使用される。

この前記防火シート 2 0は、これを断続的に使用する場合、断続的に包囲される前記ケープ'ル 4の長さを、 0 . 5 m以上とすることができれば特に限定されないが、 2 . O m〜5 . O mの範囲とすることが好ましい。この範囲にあっては、前記防火シートによる十分な延焼防止効果が得られ、なおかつ、施工が容易であるからである。なお、断続的に包囲される前記ケ一プル 4の長さを、 0 . 5 m未満とした場合、延焼を防止する効果が十分に得られないという不都合が生じるので好ましくない。

このような防火シート 2 0上に置かれている土のう 2 1は、防火シート 2 0を押さえるためのものであり、前記防火シート 2 0のから 0 . 5 mi¾tまでの間を覆うように置かれる。この土のう 2 1は、砂などが袋などに詰められたものであり、移動等する場合に、該砂などを一塊として扱うことができるという利点を有するものである。

防火シート 2 0としては、図 1又は図 3の防火シー卜 3を使用することができる。そして、その場合には、ゴ厶シート 1又は積層ゴムシ一卜 Γ と金属シート 2とが前記防火シート 2 0の表面と裏面とにそれぞれ露出するように各シートを配置、積層する。

積層された金属シ一卜 2とゴムシ一ト 1又は積層ゴ厶シ一卜 1 ' の外咅に露出したそれぞれの表面をその H寸係数（H寸による熱放散係数で黒体との比）が 0 . 5以上となるようにして、熱の I 寸を容易とすることもできる。この金属シ一卜 2の表面の I 寸係数を 0 . 5以上とするには、黒色、灰色、黒茶色などの濃色の塗料を塗布する方法、同様の濃色のプラスチックフィル厶を張付する方法、同様の濃色のゴムをコ一ティングする方法、金属シー卜 2の表面にサンドプラス卜などによって粗面化加工を施す方法などがある。また、ゴムシート 1又は積層ゴ厶シート 1 ' の表面の H寸係数を 0 . 5以上とするには、これらをなすゴ厶混和物として、力一ボンブラックなどの黒色着色剤を配合したものを用いるのが最も実用的であるが、これ以外に濃色の着色斉忝加したものを用いてもよい。

このようなケ一ブルの防火にあっては、ピッ卜 1 9内部に布設された mi¾ 本のケーブル 4を、防火シート 2 0を用いて包囲してなるものであるため、前記防火シート 2 0によって、前記ケープリレ 4の火災の際における' «を防ぐことができる。

また、ケーブル 4の表面部分が前記防火シート 2 0によって覆われていることから、前記ケーブル 4を外傷から保護することができる milとすることができる。さらに、本発明の防火 ^i においてはピッ卜 1 9内部に布設された本のケ一ブル 4を一括して包囲しているものの、その両を解放した場合には、通電による熱が防火シ一卜 2 0内方の空間にこもりにくく、外部に効率よく放散されて導体温度の上昇が抑えられ、ケーブル 4の許容電流の低咸が起こりにくい。さらにまた、防火シー卜 2 0として、ゴ厶シ一卜 1又は積層ゴ厶シ一卜 Γ および金属シート 2のそれぞれの表面の I 寸係数を 0 . 5以上としたものを使用した場合、平常時においてケーブル 4への給電によって発生する熱が前記防火シ一卜 2 0に包まれた空間の内部にこもりにくいため、電線あるいはケーブル 4自体の昇温が抑えられ、より一層前記ケーブル 4の許容電流の低下が生じにくい mi とすることができる。

また、前記防火シート 2 0によって、前記ケーブル 4の火災の際における舰を防止しているため、ピット内に充填された砂によってケーブルの燃を防止する ί«の防火^ 1に比べて防火のために砂を充填する必要がなく、例えば、新規に防里を行う場合や、ケーブル 4を更新、または増設などの 50^1を行う場合に、砂の除去および充填作業の手間を削減することができる。

さらに、防火シート 2 0を押さえるものとして土のう 2 1を使用しているため、例えば、防火シー卜 2 0の設置や除去作業に際して、砂などを一塊として扱うことができ、砂によってピット 1 9の周囲が汚れるという不都合が生じにくく、作業性も良好なものなる。産業上の利用可能性

以上説明したように、本発明の防火シートにあっては、これを電線、ケーブルに巻き付けることによって、電線、ケーブルの燃 J¾を防止し、優れた延焼防止効果を発揮する。また、電線、ケーブルへの巻き付けが極めて簡単であり、撤去も容易で再利用も可能である。さらに、平常時において、防火シートで包囲された電線、ケープ'ルの許容電流が低下することもない。

そして、ハロゲンィ匕水素ガスを発生しな L、材質を使用したゴ厶シ一ト又は積層ゴムシー卜を使用した場合には、燃時に有害なハロゲン化水素ガスを発生することがなく、金属部品の.腐食もない。

また、本発明の防火シートの取付方法にあっては、電線，ケーブル，防食ガス管などの長尺被取付物に対して取り付けられた防火シートのすべての表面に金属シートが露出することがなくなる。このため、地中に布設された被取付物に対して、この取付方法によって上述の防火シートを取り付けることにより、金属シー卜の也工事が不要となり、施工の安生が確保され、全体の施工が簡便となり、施工コストの上昇を抑えることができる。

したがって、本発明の防火シー卜及びその取付方法は洞道又は建築物等のケーブルラックにおける電線、ケーブルの布設に有用である。

さらに、本発明のケーブル貫通部の防火ネによれば、ネ¾1が簡単で、施工が容易， ¾1にかつ安価に行える。また、の防火キ titと同等の優れた防火性能を発揮する。さらに、ケーブルの増設，撤去などに対して柔軟かつ簡便に対応できる。また、施工が簡易であるため、防火性能に良否が生じに〈いなどの効果を得ることができる。

また、ピッ卜内部に布設されたケ一プルを防火シ一卜を用いて包囲した防火樣造によれば、前記防火シートによって、前記ケ一プルの火災の際における燃を防ぐことができ、ピット内部あるいは金属ダクト内部などに布設された電線、ケ —ブルなどが、延焼の媒体となつて延焼が広がることを防止することができる。また、通電による熱が防火シー卜内方の空間にこもりにくく、外部に効率よく発散されて導体温度の上昇が抑えられるため、ケーブルの許容電流の低減が起こりにくい iti とすることができる。

さらに、ケーブルの表面部分が前記防火シ一卜によって覆われているこ.とから、前記ケーブルを外傷から保護することができる mi とすることができる。さらにまた、砂を充填する方法によって防火を行う場合のように砂を使用する必要がないため、例えば、新規に防^理を行う場合や、ケーブルを更新、または増設などの mを行う場合、作業効率がよく、施工性に優れたネ!^とすることができる。

そして、防火シート上に、土のうを置いた場合には、例えば、防火シートの設置や除去作業に際して、砂によってピッ卜の周囲が汚れるという不都合が生じにくく、作業性も良好なものとすることができる。

したがって、本発明の防火¾ は建物の防火区画の壁、床等におけるケーブル貫通部分又はピッ卜方式の地中電力ケーブルの布設に有用である。

Claims

3：¾ 請求の範囲

1. 酸素指数が 28以上で、ハロゲン化水素ガス発生量が 0〜350m g/g である厚み〇. 1 ~3 mmのゴ厶シートと、厚み 1 5~200 mの金属シートとをそれぞれ 1枚以上積層してなる防火シー卜。

2. 酸素指数が 28以上で、ハロゲン化水素ガス発生量が 0~350 mg/g である厚み 0. 1〜3 mmのゴ厶シートと、厚み 1 5〜200 zmの金属シートとをそれぞれ 1枚以上積層して各層間を接着させたシートであって、

このシ一卜の一方の表面にゴムシートが、他方の表面に金属シートが露出し、これらシートのそれぞれの表面の HI寸係数が 0. 5以上である防火シート。

3. 上記ゴ厶シ一トを構成するゴム混和物がポリ才レフィン系混和物あるいはポリクロロフ。レン系混和物である請求項 1または 2記載の防火シ一卜。

4. 酸素指数が 28以上で、ハロゲン化水素ガス発生量が 8 OmgZg以上である厚み 0. 1〜3 mmのゴムシ一卜と厚み 25〜20 O ITIの金属シ一卜とをそれぞれ 1枚以上積層してなる防火シ一ト。

5. ケーブル垂直 '腿式験の I EC 332— 3カテゴリ一 Cにより全焼する電線、ケーブルを試料として、 I EC 332— 3カテゴリー Aの'腹試験を行う際に、バ一ナから 3 Ocm以上の上部の電線、ケ一プルに請求項 4記載の防火シートを断続あるいは続に巻き付けて実施したとき、言式料の電線、ケーブルが全焼しないレベル以上の延焼防止効果を有する請求項 4記載の防火シー卜。

6. 上記ゴ厶シ一卜を樣成するゴ厶混和物がポリクロ口プレン系混和物である請求項 4 ΐ己載の防火シート。

7. 酸素指数が 28以上で、ハロゲン化水素ガスを発生せず、 4倍以上の発泡度を有する熱発';包性ゴ厶混和物を厚み 0. 1 ~0. 5 m mの織物の両面に塗布し： M

て形成した厚み 0. 2~3 mmの積層ゴ厶シートと、厚み 1 5〜200_/ mの金属シートとをそれぞれ 1キ女以上積層してなる防火シ一ト。

8. 酸素指数が 28以上で、ハロゲン化水素ガスを発生せず、 4倍以上の発泡度を有する熱発泡性ゴ厶混和物を厚み 0. 1〜0. 5 mmの織物の両面に塗布して形成した厚み 0. 2〜3 mmの積層ゴムシートと、厚み 1 5〜200 の金属シートとをそれぞれ 1ネ文以上積層したシートであって、

このシートの金属シートの表面に US寸係数が 0. 5以上である難'燃性フ°ラスチックフイルムを貼り付けてなる防火シ一卜。

9. 上記積層ゴ厶シ一卜を樣成する熱発泡性ゴム混和物が、エチレン一酢酸ビニル共重合体系ゴム混和物である請求項 7または 8記載の防火シート。

1 0. 酸素指数が 28以上で、ハロゲン化水素発生量が 0~350mgZgである厚み 0. 1〜3 mmのゴ厶シート上に、厚み 1 5〜350 /mの金属シートを重ね、この金属シート上に濃色防食材を重ねて積層，一体化した平面形状が長方形の防火シ一卜であって、

この防火シ一卜の長辺部において、金属シートの端部がゴ厶シ一卜および濃色防食材の ¾ ^よりも内側に位置し、ゴ厶シ一卜と濃色防食材とが直層されていることを特徴とする防火シ一卜。

1 1. 請求項 10記載の防火シートにおいて、ゴムシートと濃色防食材とが直接積層されて、る部分の幅が 2mm以上であることを特徴とする防火シ一卜。

1 2. 請求項 10または 1 1記載の防火シートを長尺の被取付物に巻き付けて、これを包み込む防火シ一トの取付方法であつて、

上記防火シー卜の長辺部が被取付物の長手方向とほぼ直交する方向に、防火シー卜を被取付物に巻き付け、この防火シートの短辺側の ^ ^を表面に出さないように内側に折リ込むことを特徴とする防火シ一卜の取付方法。

1 3 . 請求項 1 2記載の取付方法において、防火シートの短辺側の一方の^^と他方の^ とを相互に折り重ね、その折り重ねられた^の重ねィ弋が 3 c m以上であることを特徴とする防火シ一トの取付方法。

1 4 . 建物の壁や床などのケーブル貫通部の防火であって、

貫通部のケーブルを第 1の防火シートで包囲し、貫通部の開口部分をその両側から第 2の防火シートでそれぞれ塞ぎ、これにより第 2の防火シートの部を第 1の防火シートに当接せしめ、

この当 ί¾ ^位において、第 2の防火シ一トのを第 1の防火シ一卜に重ね合せ、

この重ね合せし部分の空隙に非硬化型耐熱シール材を充填した mitとし、第 1および第 2の防火シ一卜に、難燃性ゴムシートと金属シートとの積層シートを用いたことを特徴とするケ一プル貫通部の防火 ¾it。

1 5 . ピット内部あるいは金属ダクト内部に布設されたケーブルを防火シートを用いて包囲したことを特徴とするケ一プルの防火ネ ¾it。