JP2892340B1 - 防火シート - Google Patents

防火シート

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JP2892340B1 JP3023498A JP3023498A JP2892340B1 JP 2892340 B1 JP2892340 B1 JP 2892340B1 JP 3023498 A JP3023498 A JP 3023498A JP 3023498 A JP3023498 A JP 3023498A JP 2892340 B1 JP2892340 B1 JP 2892340B1
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Abstract

【要約】 【課題】 新設または既設にかかわらず、電線,ケーブ
ルが火災の際に燃焼し、延焼媒体となって延焼が広がる
ことを簡単かつ確実に防止できるようにする。 【解決手段】 酸素指数が28以上で、燃焼時にハロゲ
ン化水素ガスを発生せず、4倍以上の発泡度を有する熱
発泡性ゴム混和物1aを厚み0.1〜0.5mmの織物
1bの両面に塗布して形成した厚み0.2〜3mmの積
層ゴムシート1と、厚み15〜200μmの金属シート
2とを積層した防火シート3を用い、この防火シート3
で電線,ケーブルを被覆,包囲する。また、金属シート
2の表面に輻射係数0.5以上の難燃性プラスチックフ
ィルムを貼り合せて、放熱性を高めてもよい。熱発泡性
ゴム混和物には、エチレン―酢酸ビニル共重合体系ゴム
混和物がよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、洞道、建築物等
のケーブルラックなどに布設された電線,ケーブル、あ
るいは樹脂により防食処理されたガス管などが火災時に
延焼することを防止するために用いられる防火シートに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、洞道や建築物のパイプスペー
スなどにケーブルラック等によって布設されている電
線,ケーブルが火災の際に燃焼し、これが延焼の媒体と
なって延焼が広がる危険性があることが指摘されてい
る。このため、これら電線,ケーブル自体を難燃化した
り、ケーブル貫通部に防火隔壁を設けたり、延焼防止用
無機系塗料を電線,ケーブルに塗布したりする方法がと
られている。しかしながら、これらの対策は、コスト,
施工性,延焼防止効果などの点で、いずれも一長一短が
あり、特に既設の電線,ケーブルに適用することが困難
であったり、適用しても延焼を確実に防止することがで
きなかったりする問題点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】よって、本発明におけ
る課題は、新設、既設にかかわらず、電線,ケーブルが
火災の際に燃焼し、延焼媒体となることを簡単かつ確実
に防止できるようにすることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる課題は、酸素指数
が28以上で、ハロゲン化水素ガスを発生せず、4倍以
上の発泡度を有する熱発泡性ゴム混和物を厚み0.1〜
0.5mmの織物の両面に塗布して形成した厚み0.2
〜3mmの積層ゴムシートと、厚み15〜200μmの
金属シートとをそれぞれ1枚以上積層した防火シートを
用い、この防火シートで電線,ケーブル等を被覆、包囲
することによって、解決される。 また、防火シートと
して、その金属シートの表面に輻射係数が0.5以上の
難燃性プラスチックフィルムを貼り付けたものでもよ
い。また、上記熱発泡性ゴム混和物には、エチレン−酢
酸ビニル共重合体系のゴム混和物を用いることが望まし
い。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
図1は、本発明の防火シートの一例を示すもので、図中
符号1は積層ゴムシートであり、この積層ゴムシート1
は金属シート2に積層,一体化されて防火シート3とな
っている。上記積層ゴムシート1は、熱発泡性ゴム混和
物1aを織物1bの両面に塗布して形成されたものであ
る。上記熱発泡性ゴム混和物1aは、酸素指数が28以
上、好ましくは50以上の高い難燃性を有し、燃焼時に
塩化水素などのハロゲン化水素ガスを発生せず、かつ加
熱されると発泡し、発泡度が4倍以上になるとともに固
化する特性を有する混和物からなるものである。
【0006】ここでの酸素指数は、JIS K7201
に規定された測定法によるものであり、燃焼時のハロゲ
ン化水素ガス発生量は、IEC−754−1に規定され
た測定法によるものである。酸素指数が28未満である
と、防火シート3自体が燃焼しやすくなり、延焼防止効
果が不十分となる。また、ハロゲン化水素ガスが発生す
ると、電線,ケーブル以外の種々の金属製部材を腐食,
劣化させて好ましくない。さらに、発泡度が5倍未満で
あると、燃焼時の断熱効果が不十分となって不都合であ
る。
【0007】このような熱発泡性ゴム混和物の具体的な
例としては、ブチルゴム,エチレンプロピレンゴム,天
然ゴム,エチレン−酢酸ビニル共重合体などのハロゲン
元素を含まないゴムに、水酸化アルミニウム,水酸化マ
グネシウムなどの含水無機化合物を多量に配合し、これ
にアゾジカルボンアミド,ジニトロンペンタメチレンテ
トラミン,4,4−オキシビスベンゼンスルホニルヒド
ラジドフなどの化学発泡剤を配合したものなどが挙げら
れるが、なかでも酢酸ビニル含量が6〜90重量%のエ
チレン−酢酸ビニル共重合体を主体とし、これに上記含
水無機化合物,発泡剤,老化防止剤,カーボンブラック
などを配合したものが好適で。ある。
【0008】また、織物1bとしては、綿,麻,ジュー
トなどの天然繊維,ナイロン,ポリエステル,アクリル
などの合成繊維,人絹スフなどの再生繊維,ガラス繊
維,カーボン繊維などの無機繊維などからなり、厚みが
0.1〜0.5mm、坪量が10〜300g/m2の織
物が用いられる。織物1bへの熱発泡性ゴム混和物1a
の塗布は、この混合物をキシレン,トルエン,MEKな
どの有機溶剤に溶解し、固形分10〜80重量%の塗料
とし、この塗料を織物の両面に1回以上塗布,乾燥する
ことによって行われ、得られる積層ゴムシート1の厚み
が0.2〜3mm、好ましくは0.3〜0.5mmとな
るようにその塗布量が調節される。積層ゴムシート1の
厚みが0.2mm未満では延焼防止効果が得られず、3
mmを越えると、重くなり取扱いが不便となる。
【0009】上記金属シート2には、鉄,鋼,銅,銅合
金,アルミニウム,アルミニウム合金などの融点600
℃以上の金属の箔であって、その厚さが15〜200μ
mのものが用いられている。融点が600℃未満の金属
では、火災時に溶融して形状を保持できなくなって、不
適切である。厚みが15μm未満では、金属シート2に
よる効果が得られず、200μmを越えると防火シート
3の可撓性が低下し、取扱性に不都合を来す。
【0010】積層ゴムシート1と金属シート2との積層
一体化には、ゴム系接着剤などの接着剤を用いて、容易
に行うことができる。この防火シート3の寸法は、特に
限定されるものではないが、通常は幅40〜100c
m、長さ10〜20mのロール状のものが生産性ならび
に施工性などの点から好ましい。
【0011】このような防火シートは、以下に示す延焼
防止効果を有するものである。すなわち、IEEE38
3に規定されたケーブル垂直燃焼試験において全焼して
しまう程度の燃焼性を有する電線,ケーブルを試料とし
て使用し、この試料となる電線,ケーブルを図2に示す
スタイナートンネル横型燃焼炉内に取り付ける。スタイ
ナートンネル横型燃焼炉は、ASTM E84−91に
規定されるもので、洞道内などでの燃焼を想定したもの
で、最も厳しいケーブル燃焼試験が実施できるものであ
る。
【0012】このスタイナートンネル横型燃焼炉のトレ
ー5に取り付けられた長さ7.32mの電線,ケーブル
4、4…のほぼ中央部分の約4.5mの長さにわたっ
て、上記防火シート3を断続あるいは連続して巻き付
け、以下の条件で燃焼試験を行い、バーナ6の燃焼停止
後に、電線,ケーブル4、4…が自然鎮火し、全焼しな
いレベル以上の延焼防止効果を有することが必要とな
る。 バーナ6の熱量:150000BTU/時間 バーナ6の燃焼時間:40分 炉内通気速度:0.6m/秒 トレー5寸法:幅285mm、長さ7.32m
【0013】また、この防火シートは、以下の垂直燃焼
試験において、電線,ケーブルを全焼させない延焼防止
効果をも有する。すなわち、図3に示すような燃焼試験
装置を使用して行われるIEC332−3のケーブル垂
直燃焼試験において、バーナ燃焼時間20分、バーナ発
熱量70000BTU/時間のカテゴリーCの条件では
全焼してしまう燃焼性を有する電線,ケーブルを試料と
して使用し、この電線,ケーブル4、4…を上記燃焼試
験装置のラダー7に複数本取り付け、バーナ6から30
cm上方の電線,ケーブル4、4…に、この防火シート
3を図示のように断続に巻き付けるか、あるいは最上部
まで連続して巻き付け、この状態でカテゴリーAの条
件、バーナ燃焼時間40分、バーナ発熱量70000B
TU/時間で燃焼試験を行い、試料の電線,ケーブル
4,4…が全焼しないレベル以上の延焼防止効果を有す
るものでもある。
【0014】本発明の防火シートは、請求項2に記載の
ように、積層ゴムシート1と金属シート2とをそれぞれ
1枚ずつ積層,一体化し、このものの金属シート2の表
面に、輻射係数が0.5以上の難燃性プラスチックフィ
ルムを貼り合せて、熱の輻射が効率よく行われるもので
あってもよい。ここでの輻射係数0.5以上の難燃性プ
ラスチックフィルムとしては、ポリエチレン,ポリプロ
ピレンなどの樹脂に水酸化アルミニウム,水酸化マグネ
シウムなどの含水無機化合物を多量に配合して得られた
ノンハロゲン系難燃性プラスチックフィルムに黒色,黒
灰色,濃灰色,黒茶色などの濃色の着色を施したもの、
上記ノンハロゲン系難燃性プラスチックフィルムの表面
に濃色の塗料を塗布したものが用いられる。
【0015】次に、このような防火シートの使用方法を
説明する。まず、電線,ケーブル自体にこの防火シート
3を直接巻き付ける方法がある。この際、防火シート3
のゴムシート1が内側に、金属シート2が外側になるよ
うに巻き付ける。電線,ケーブルは単線でも複数本の電
線,ケーブル群であってもよい。また、電線,ケーブル
の延長方向に沿って、その全長にわたって防火シート3
を巻き付けてもよいが、断続的に巻き付けてもよい。断
続的に巻き付ける場合は、巻き付け部分の長さを0.5
m以上、好ましくは1m以上とすることで、十分延焼を
防止できる。
【0016】また、洞道内や建築物のパイプスペースな
どに据付られたケーブルラックに収容された既設の電
線,ケーブルに対しては、図4に示すように、電線,ケ
ーブル4,4…が収められたケーブルラック8全体を防
火シート3で包囲するように巻き付ける方法がある。こ
の場合でも先のものと同様に、その延長方向に断続的に
巻き付けることもでき、その巻き付け部分の長さは0.
5m〜1m以上で十分である。防火シート3の巻き付け
部分の両端部または中央部には、防火シート3と電線,
ケーブル4,4…との間の空隙を塞ぐために酸素指数2
8以上の難燃パテを充填して密閉することも効果的であ
る。
【0017】防火シート3の巻き付けは、一重で十分で
あるが二重以上の多重としてもよい。防火シート3の固
定はバインド用のワイヤやテープで止め付けるなどの方
法で十分である。また、防火シート3を電線,ケーブル
4,4…あるいはこれを収容したケーブルラック8にラ
ップ巻で巻き付ける場合には、シート3のラップ幅は3
cm以上とすることが望ましい。さらに、防火シート3
を電線,ケーブル4,4…あるいはケーブルラック8に
対して縦添え状態で被覆することも可能である。
【0018】このような構成の防火シート3にあって
は、高度の難燃性を有する積層ゴムシート1と不燃性の
金属シート2との積層シートであるため、火災時に燃焼
しにくく、防火シート3に包まれた内部の電線,ケーブ
ル4,4…が加熱された際に発生する熱分解ガスが密封
されて、外部に放出されず、また外部からの空気の流入
が遮断され、内部が一種の窒息状態もしくは酸欠状態と
なる。
【0019】さらに、積層ゴムシート1が燃焼時に発
泡、固化することにより、積層ゴムシート1の燃焼後に
おいても密封状態が保たれ、空気の流入が阻止され、か
つ固化物が断熱材として機能して、外部からの熱を遮断
し、電線,ケーブルの熱分解を抑止する。また、金属シ
ート2の存在により、熱分解ガスが電線,ケーブルの長
手方向に伴って連続的に放出されることが防止され、か
つ内部の酸欠状態が維持される。
【0020】このような種々の機能の複合的、相乗的作
用により、防火シート3に包まれた電線,ケーブル4,
4…はその燃焼が阻止され、延焼媒体となることがな
く、上述の高度な延焼防止効果が発揮される。また、金
属シート2の表面に輻射係数0.5以上の難燃性プラス
チックフィルムを貼り合わせたものでは、平常時おいて
電線,ケーブルへの給電によって発生する熱が防火シー
ト3に包まれた空間の内部にこもらず、効率よく外部に
発散され、電線,ケーブル自体の昇温が抑えられ、その
許容電流が低下することもない。
【0021】さらに、積層ゴムシート1がハロゲン化水
素ガスを発生しない混和物からなるため、燃焼時に有害
であるハロゲン化水素ガスが発生せずこのガスによる危
険性がなく、安全でもある。また、電線,ケーブル4,
4…への巻き付け作業性が良く、施工が簡単であり、電
線,ケーブル4,4…の布設ルートの変更などの際に
は、容易に取り去り、再度これを巻き付けて再利用する
こともできる。本発明の防火シートにあっては、図1に
示した例に限らず、1枚以上の積層ゴムシート1と1枚
以上の金属シート2とを組み合せて積層したものでもよ
い。
【0022】以下、具体例を示す。 (実験例1)表1に示す積層ゴムシート1と金属シート
2とを各1枚づつ積層一体化して図1に示す構造の防火
シート3を9種作成した。ここでの積層ゴムシート1
は、いずれも厚み0.2mmのスフ織物の両面にエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体系の熱発泡性ゴム混和物の塗料
を塗布,乾燥したもので、該混和物中の含水無機化合
物,発泡剤の配合量を変えて酸素指数と発泡度を変化さ
せ、塗料の塗布回数を変えて厚みを変化させた。
【0023】一方、図2に示すスタイナートンネル横型
燃焼炉の幅285mm、長さ7.32mのトレー5に、
600V CV 3C×38mm2のケーブル4,4…
を密接して10本づつ2段積みにして並べた。このケー
ブル4は、IEEE383のケーブル垂直燃焼試験で全
焼することが予め確認されている。ケーブル4の長さは
7.32mとし、バーナ6側のケーブル4の端部から
1.6mの位置から約4.5mの長さにわたって上記防
火シート3を連続してラップ巻きにより巻き付けた。
【0024】そして、バーナ6の熱量15万BTU/時
間、燃焼時間40分、炉内通気速度0.6m/秒の条件
で燃焼試験を実施し、自然鎮火までの時間、シート端か
らの最大の炎の長さ、出口側のケーブル4露出部分の着
火の有無、終了後の防火シート3の損傷の有無を観察し
た。また、防火シート3の巻付作業性の良否を、防火シ
ート3が重いあるいは硬いなどの理由により、巻き付け
るのが容易ではないものを否とし、そうでないものを良
として評価した。結果を表1に示した。なお、表1中の
金属シートのSnは、融点が600℃未満のものであ
る。
【0025】
【表1】
【0026】表1の結果から、本発明の防火シートは、
優れた延焼防止効果を示し、しかもその電線,ケーブル
への巻付作業性も良好であることが判明した。
【0027】(実験例2)実験例1のテスト番号2にお
いて使用した防火シート(サンプルA)と、この防火シ
ートを構成する積層ゴムシート(サンプルB)と、この
防火シートの金属シートの表面に厚み0.1mm、輻射
係数0.85の難燃性プラスチックフィルムを貼り合せ
た防火シート(サンプルC)とを用意した。この3種の
サンプルシート(A〜C)で、600V CV 3C×
38mm2ケーブルが10本づつ密接して2段積みに並
べられたケーブル束を包囲し、40℃の雰囲気温度にお
いて、70Aの電流を通電し、シートに包まれた内部の
ケーブルの導体の温度の変化を測定した。
【0028】通電開始後4時間経過した時点で、サンプ
ルBのシートを包囲したものでは、導体温度が約89℃
となり、サンプルAのシートを包囲したものでは約10
5℃となり、サンプルCのシートでは約90℃となっ
た。この結果から、サンプルCの防火シートは、シート
内部からの熱の放散が良好であり、このシートで電線,
ケーブルを包囲しても、通電による熱がシート内方の空
間にこもることがなく、外部に効率よく発散され、導体
温度の上昇が抑えられ、電線,ケーブルの許容電流が防
火シートの包囲によって低下することが微かであること
が明らかとなった。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の防火シー
トにあっては、これを電線,ケーブルに巻き付けること
によって、電線,ケーブルの燃焼を防止し、優れた延焼
防止効果を発揮する。また、燃焼時に有害なハロゲン化
水素ガスを発生することもなく、完全で金属部品の腐食
もない。また、電線,ケーブルへの巻き付けが極めて簡
単であり、撤去も容易で再利用も可能である。さらに、
平常時において、防火シートで包囲された電線,ケーブ
ルの許容電流が低下することもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の防火シートの一例を示す概略断面図
である。
【図2】 本発明でのスタイナートンネル横型燃焼炉に
よる燃焼試験を示す概略構成図である。
【図3】 本発明でのケーブル垂直燃焼試験を示す概略
構成図である。
【図4】 本発明の防火シートの使用状態の一例を示す
構成図である。
【符号の説明】
1…積層ゴムシート、1a…熱発泡性ゴム混和物、1b
…織物、2…金属シート、3…防火シート、4…電線,
ケーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 望月 映伸 三重県鈴鹿市岸岡町1800 株式会社フジ クラ 鈴鹿工場内 (72)発明者 片山 英治 三重県鈴鹿市岸岡町1800 株式会社フジ クラ 鈴鹿工場内 (56)参考文献 特開 平3−40709(JP,A) 特開 平9−137520(JP,A) 実開 平1−147616(JP,U) 実開 昭61−123616(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A62C 3/16 B32B 15/06 B32B 25/02 C09K 21/14

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸素指数が28以上で、ハロゲン化水素
    ガスを発生せず、4倍以上の発泡度を有する熱発泡性ゴ
    ム混和物を厚み0.1〜0.5mmの織物の両面に塗布
    して形成した厚み0.2〜3mmの積層ゴムシートと、
    厚み15〜200μmの金属シートとをそれぞれ1枚以
    上積層してなる防火シート。
  2. 【請求項2】 酸素指数が28以上で、ハロゲン化水素
    ガスを発生せず、4倍以上の発泡度を有する熱発泡性ゴ
    ム混和物を厚み0.1〜0.5mmの織物の両面に塗布
    して形成した厚み0.2〜3mmの積層ゴムシートと、
    厚み15〜200μmの金属シートとをそれぞれ1枚以
    上積層したシートであって、このシートの金属シートの
    表面に輻射係数が0.5以上である難燃性プラスチック
    フィルムを貼り付けてなる防火シート。
  3. 【請求項3】 上記積層ゴムシートを構成する熱発泡性
    ゴム混和物が、エチレン−酢酸ビニル共重合体系ゴム混
    和物である請求項1または2記載の防火シート。
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