WO1998056000A1

WO1998056000A1 - Cartouche de disque

Info

Publication number: WO1998056000A1
Application number: PCT/JP1998/002474
Authority: WO
Inventors: Hiroshi Meguro
Original assignee: Sony Corporation
Priority date: 1997-06-06
Filing date: 1998-06-04
Publication date: 1998-12-10
Also published as: JPH1153860A; CN1259223A; ID23405A; US6271992B1; KR20010013373A

Description

明細書ディスクカートリッジ技術分野

本発明は、情報信号の記録媒体として用いられるディスクをカートリッジ本体内に回転可能に収納することにより構成されたディスクカートリッジに関し、特に 3 0 0 0 r p m以上の高速で回転するディスクの遠心力を利用することにより、ディスクに付着している塵埃等を吹き飛ばして、カートリッジ本体外に排出することができるようにしたものである。背景技術

従来、可撓性を有するディスク基板に磁性層を形成した磁気ディスクを、上下、一対のハーフを突き合わせ結合して構成したカートリッジ本体に回転可能に収納したディスクカートリッジが用いられている。

このディスクカートリッジは、力一トリッジ本体を構成する上下ハーフの各内面には不織布等からなる保護シートを配設している。上ハーフの内面側に配設される保護シートは、上ハーフの内面に櫛歯状に形成された複数の突条部によってその一部が磁気ディスク側に持ち上げられている。また、下ハーフの内面側に配設された保護シートは、上ハーフに設けた突条部と対向するように下ハーフの内面側に配設された薄い板パネにより形成されたリフタ一によつてその一部が磁気ディスク側に持ち上げられている。すなわち、上下ハーフの内面にそれぞれ配設された保護シートは、その一部が突条部とリフタ一とによって互いに近接する方向に膨出され、この膨出された部分が磁気ディスクの信号記録面に接触するようになされている。

このように構成されたディスクカー卜リッジは、ディスク駆動装置に装着されカートリッジ本体に収納された磁気ディスクがディスク駆動装置に設けたディスク回転駆動機構にチヤッキングされて回転駆動されると、保護シートの膨出された部分が回転する磁気ディスクに接触し、磁気ディスクに付着した塵埃の除去を行う。

保護シ一トの膨出された以外の面積の広い部分は、磁気ディスクの信号記録面が剛性の高いカートリッジ本体の内面に直接接触し損傷を受けることを防止するようにしている。

ところで、上述したように保護シ一トを磁気ディスクに積極的に接触させることにより、磁気ディスクに付着した塵埃の除去を行うようにしたディスクカートリッジにあっては、磁気ディスクから除去した塵埃が保護シートに絡め取られ、保護シートに付着された状態となる。この状態で磁気ディスクが回転すると、保護シートに付着された塵埃によって磁気ディスクが損傷されてしまうおそれがある。

上述した従来のディスクカートリッジは、突条部及びリフタ一によつて保護シ一卜の一部を膨出させて常時磁気ディスクに接触させているので、磁気ディスクを回転駆動するときの負荷が大き <なる。このようなディスク力一トリッジを用いるディスク駆動装置は、磁気ディスクの安定した回転を保証するため、デイスク回転駆動機構を構成する駆動モータは大きな駆動トルクを発生し得る大型のものを用いる必要がある。

また、上述のディスクカートリッジは、力一卜リッジ本体を構成する上下ハーフが反りなどの変形を生じると、突条部及びリフ夕一によつて保護シートを磁気ディスクに大きな力により接触させる状態が発生し、磁気ディスクを回転駆動するときの負荷が一層大きくなるおそれがある。磁気ディスクの負荷が大きくなると駆動トルクも大きくなり、ディスク回転駆動機構を構成する駆動モー夕に大きな負担がかかり、磁気ディスクの安定した回転を行うことができなくなってしまラ。

記録容量の高容量化が図られる磁気ディスクは、回転速度が高められている。磁気ディスクの回転速度が速くなると、磁気ディスクとこの磁気ディスクに接触する保護シート間の摩擦力も大きくなり、この摩擦力によって磁気ディスクの信号記録面を損傷させてしまうおそれもある。また、磁気ディスクを高速で回転するためには、ディスク回転駆動機構の駆動モータの回転速度を上げる必要がある。駆動モータは、回転速度が高くなると駆動トルクが小さくなり、磁気ディスクに加わる負荷が僅かでも大きくなると安定した回転駆動ができなくなり、磁気ディスクを所定の回転速度で回転させることができなくなる。そして、磁気ディスクに対し、良好な記録再生特性をもって情報信号の記録再生を行うことができなくなるおそれがある。

本発明の目的は、ディスクに接触する部材を用いることなくディスクに付着する塵埃をディスクの回転によつて除去することができるディスク力一トリッジを提供することにある。

本発明の他の目的は、ディスク回転駆動機構を構成する駆動モータに大きな負荷を与えることなくディスクの回転を行うことができるディスク力一トリッジを提供することにある。

本発明の更に他の目的は、カートリッジ本体に収納されたディスクの保護を図り安定した状態で回転することができるディスクカートリッジを提供することにある。

本発明の更に他の目的は、力一トリッジ本体の塵埃を外部に排出し、外部からの塵埃の侵入を防止することができるディスクカートリッジを提供することにある。

本発明の更に他の目的は、ディスクが力一トリッジ本体に直接接触することを防止し、ディスクの保護を図ることができるディスク力一トリッジを提供することにある。発明の開示

請求の範囲 1の発明は、中心部に回転駆動装置へのチヤッキングを行うためのセンターコアが設けられているとともに、上記回転駆動機構に装着され、少なくとも 3 0 0 0 r p m以上の回転速度で回転されるディスクと、上記ディスクを回転可能に収納する力一トリッジ本体とを備えたディスクカートリッジにおいて、上記カートリッジ本体には、下面の中央部に上記ディスクのセンターコアを外方に臨ませる中央開口部と、上，下面の相対向する位置に上記ディスクの信号記録領域の少なくとも一部を径方向に亘つて外方に臨ませる一対の記録再生用開口部と、上記ディスクの外周の略全周を囲む仕切壁を上，下面間に設けるとともに、上記仕切壁には、上記記録再生用開口部よりもディスク回転方向の下流位置に切欠部を設け、該切欠部を、排気通路によって、上記カートリッジ本体の前面壁に設けられた排気口に連通させることにより、

上記ディスクが高速で回転すると、上記中央開口部等からエアがカートリッジ本体内に吸い込まれ、吸い込まれたエアは、スパイラル状のエア流になってカートリッジ本体内の下面とディスクの間を、ディスクの表面に付着している塵埃等を吹き飛ばしながらディスクの内周側から外周側に流れて、該ディスクの外周を囲んでいる仕切壁の切欠部および排気通路を通って排気口から上記塵埃等と共にカートリッジ本体外に排出される。また、上記中央開口部からカートリッジ本体内に吸い込まれて、カートリッジ本体内の下面とディスクの間を流れるエア流による圧力と、該エア流によってディスクの上面側に発生する圧力とによって、上記ディスクは、上，下面を支持されて、回転時における面振れを抑制することができる。

請求の範囲 2のディスクカートリツジは、請求の範囲 1のディスクカートリツジにおいて、排気通路を、仕切壁の切欠部のディスク回転方向の下流側の端部から排気口の一端部に連なるエア流ガイド壁を突設することにより形成したので、上記ディスクの回転により発生したエア流は、エア流ガイド壁に当たり、該ガィド壁に沿つて流れて排気口から力一卜リツジ本体の外部に排出される。

請求の範囲 3のディスクカートリツジは、請求の範囲 2のディスクカートリツジにおいて、エア流ガイド壁を、ディスクの回転により発生するエア流に対して略直角に配置したので、

上記エア流ガイド壁に当たったエア流は 2分されて、約半分が上記ガイド壁に沿って排気口側に流れ、他の半分が上記ガイド壁に流れて切欠部側に流れる。請求の範囲 4のディスクカートリッジは、請求の範囲 2のディスクカートリッジにおいて、エア流ガイド壁を、ディスクの回転により発生するエア流に対して排気口側の入射角が鈍角になるように傾斜させて配置したので、上記エア流ガイド壁に当たったエア流の過半量を上記ガイド壁に沿って排気口側に流すことができる。

請求の範囲 5のディスクカートリツジは、請求の範囲 2のディスクカートリツジにおいて、エア流ガイド壁の少なくとも仕切壁の切欠部側の端部がディスクの回転により発生するエア流に対して排気口側の入射角が鈍角になるように傾斜させて配置したので、

上記エア流ガイド壁の切欠部側の端部に当たったエア流の過半量を排気口側に流して、エア流が仕切壁内のディスク収納部内に再流入するのを抑制することができる。

請求の範囲 6のディスクカートリッジは、請求の範囲 1のディスクカートリッジにおいて、カートリッジ本体に、記録再生用の開口部を開閉するシャツ夕部材を設けるとともに、排気口を、上記記録再生用の開口部の閉塞位置にあるシャツ夕部材によって覆われる位置に配置したので、

上記シャツ夕部材で記録再生用の開口部側が閉塞されている状態においては、上記排気口もシャツ夕部材によって自ずと閉塞され、ディスクカートリッジの保管時等において、上記排気口から塵埃等がカー卜リッジ本体内に侵入するのを防止することができる。

請求の範囲 7のディスクカートリッジは、請求の範囲 1のディスクカートリッジにおいて、カートリッジ本体、上，下の内面に保護シ一トを備えていて、上記保護シートを、上記ディスクのセン夕一コアが回転駆動機構にチヤッキングされた状態において、上記ディスクと排接触に保たれるように上記力一卜リッジ本体の上，下の内面に接着したので、

上記ディスクを高速で回転させた場合でも、保護シー卜との接触によるディスクの摩耗を防止し、ディスクの耐久性を向上させるとともに、回転駆動機構の駆動モータにかかる負荷を低減させることができる。図面の簡単な説明図 1は本発明に係るディスク力一トリッジを上面側から見た斜視図である。図 2は上記ディスクカートリッジを下面側から見た斜視図である。

図 3は上記ディスク力一卜リッジの分解斜視図である。

図 4は本発明に係るディスクカートリッジに収納される磁気ディスクを示す断面図である。

図 5は本発明に係るディスクカー卜リッジを構成する上ハーフの内面側を示す平面図である。

図 6は本発明に係るディスクカートリッジを構成する下ハーフの内面側を示す平面図である。

図 7は本発明に係るディスクカー卜リッジの断面図である。

図 8は上ハーフに保護シートを配設した状態を示す平面図である。

図 9は下ハーフに保護シートを配設した状態を示す平面図である。

図 1 0は排気口を開放した状態を示す本発明に係るディスクカー卜リッジの斜視図である。

図 1 1はカートリッジ本体に設けられる排気口及び排気通路部分を示す平面図である。

図 1 2はカー卜リッジ本体に設けられる排気口及び排気通路部分の他の例を示す平面図である。

図 1 3はカー卜リッジ本体に設けられる排気口及び排気通路部分の更に他の例を示す平面図である。

図 1 4は本発明に係るディスクカー卜リッジをディスク駆動装置に装着し、磁回転駆動する状態を示す断面図である。発明を実施するための最良の形態

本発明に係るディスクカートリッジ 1は、図 1 , 図 2及び図 3に示すように合成樹脂を射出成形するなどして略矩形状に形成された上下一対のハーフ 2， 3を突き合わせ結合したカー卜リッジ本体 4を備え、この力一トリッジ本体 4内に情報信号の記録媒体となる磁気ディスク 5を収納している。磁気ディスク 5は、図 3に示すように、可撓性を有する薄い合成樹脂製のフィルム両面に磁性層を被着した直径を略々 3 . 5インチとなすディスク本体 6を備える。ディスク本体 6の中心部には、図 4に示すように、中心孔 7が穿設され、この中心孔 7に嵌合するようにしてセンターコア 8が取り付けられている。センターコア 8は、金属等の磁性材料により形成され、磁気ディスク 5をディスク駆動装置側に配設されるディスク回転駆動機構に装着されるとき、ディスク回転駆動機構側に設けられるマグネットによって磁気吸引される。

センタ一コア 8は、図 4に示すように、中心部に偏平な筒状をなす膨出部 9が形成され、膨出部 9の上端側にディスク本体 6への取付部となるフランジ部 1 0 がー体に形成されている。膨出部 9の底部 9 aには、ディスク回転駆動機構を構成するスピンドル軸が係合するスピンドル軸係合孔 1 1とディスク回転駆動機構側に設けられる駆動ピンが係合する駆動ピン係合孔 1 2が穿設されている。スピンドル軸係合孔 1 1及び駆動ピン係合孔 1 2の周囲には、立ち上がり壁 1 1 a , 1 2 aが形成されている。これら立ち上がり壁 1 1 a， 1 2 aは、スピンドル軸及び駆動ピンの周面を広い面で支持し、スピンドル軸係合孔 1 1及び駆動ピン係合孔 1 2とスピンドル軸及びピンとを安定した状態で確実に係合させる。

膨出部 9の底部 9 aには、ディスク回転駆動機構のディスクテーブルにデイスク載置部 1 3が形成されている。ディスク載置部 1 3は、膨出部 9の底部 9 aに窪みを設けることによって構成され、ディスクテーブルに嵌合するように載置され、磁気ディスク 5のディスクテーブルに対する装着位置のずれを防止する。上述のように構成されたセンターコア 8は、膨出部 9をディスク本体 6の中心孔 7に嵌合し、フランジ部 1 0をディスク本体 6の一方の一側に載置して配設され、フランジ部 1 0とディスク本体 6間を接着剤 1 4により接合してディスク本体 6に取り付けられる。

ここで用いられる磁気ディスク 5は、 1 0 0 M B以上の記憶容量を有し、ディスク回転駆動機構に装着され、 3 0 0 0 r p m以上の回転速度で回転される。上述のように構成された磁気ディスク 5を収納するカートリッジ本体 4は、図 1 , 図 2及び図 3に示すように、合成樹脂を射出成形して略矩形状に形成された上下一対のハーフ 2 , 3を突き合わせ結合して構成されるものであって、カートリッジ本体 4を構成する上下ハーフ 2 , 3の外周囲には、図 5及び図 6に示すように、互いに突き合わせられてカートリッジ本体 4の前面壁 1 5、背面壁 1 6及び相対向する側面壁 1 7 , 1 8を構成する立ち上がり壁 1 9， 2 0が形成されている。

上ハーフ 2及び下ハーフ 3の相対向する内面側には、図 5及び図 6に示すように、磁気ディスク 5を回転可能に収納するためのディスク収納部 2 1を区画する仕切壁 2 2を構成する仕切壁形成壁 2 3， 2 4が立ち上がり形成されている。これら仕切壁形成壁 2 3 , 2 4は、図 6及び図 7に示すように、矩形状をなす上ハーフ 1及び下ハーフ 2に内接するような円弧状に形成され、互いに突き合わせられることによって図 7に示すように仕切壁 2 2を構成し、この仕切壁 2 2によつて囲まれた領域をディスク収納部 2 1とする。ディスク収納部 2 1を構成する仕切壁 2 2は、矩形状をなす上ハーフ 1及び下ハーフ 2に内接するような円弧状に形成された仕切壁形成壁 2 3 , 2 4が突き合わせられて形成されるので、デイスク収納部 2 1に収納される磁気ディスク 5の外周囲の略々全周を囲む。

カートリッジ本体 4の下面側を構成する下ハーフ 3の中央部には、図 2及び図 3に示すように、カートリッジ本体 4に収納された磁気ディスク 5に取り付けられたセンタ一コア 8の膨出部 9を外方に臨ませる円形の中央開口部 2 5が形成されている。中央開口部 2 5は、下ハーフ 3側にのみ設けられ、上ハーフ 2によつて構成されるカートリッジ本体 2の上面側の中央部は、図 1及び 3に示すように閉塞されている。

また、カー卜リッジ本体 4の上面側を構成する上ハーフ 2及び下ハーフ 3の相対向する位置には、図 1 , 図 2及び図 3に示すように、カートリッジ本体 4に収納した磁気ディスクの信号記録領域の少なくとも一部を径方向に亘つて外方に臨ませる第 1及び第 2の記録再生用開口部 2 6 , 2 7が形成されている。これら記録再生用開口部 2 6 , 2 7は、カートリッジ本体 4の左右方向の中央部に位置して、中央開口部 2 5の近傍位置からカー卜リッジ本体 4の前面壁 1 5の近傍位置に亘つて略矩形状に形成されている。第 1及び第 2の記録再生用開口部 2 6， 2 7は、図 5及び図 6に示すように、これら開口部 2 6 , 2 7を介してカートリツジ本体 4内に進入する情報信号の記録再生手段を構成する磁気へッドが力一トリッジ本体 4に収納された磁気ディスク 5の外周縁側まで走査し得るように、ディスク収納部 2 1から前面壁 1 5側に突出するように前面壁 1 5に近接した位置まで形成されている。

カートリッジ本体 4には、図 1及び図 2に示すように、第 1及び第 2の記録再生用開口部 2 6 , 2 7を開閉するシャツ夕部材 2 8が移動可能に取り付けられている。シャツ夕部材 2 8は、薄い金属板を打ち抜き折り曲げて形成されてなるものであって、図 3に示すように、カートリッジ本体 4の上面側に形成した第 1の記録再生用開口部 2 6を開閉する第 1のシャツ夕部 2 9と、カートリッジ本体 4 の下面側に形成した第 2の記録再生用開口部 2 7を開閉する第 2のシャツ夕部 3 0と、第 1及び第 2のシャッ夕部 2 9， 3 0の基端部側を第 1のシャツ夕部 2 9 と第 2のシャツ夕部 3 0が互いに略々平行になるように連結する連結板 3 1とを備える。連結板 3 1は、シャツ夕部材 2 8をカートリッジ本体 4に取り付けたとき、カートリッジ本体 4の前面壁 1 5方向に延長するように第 1及び第 2のシャッ夕部 2 9， 3 0の両側に突出して形成され、この突出された部分に第 1及び第 2のカートリッジ保持部 3 2 , 3 3が設けられている。これらカートリッジ保持部 3 2 , 3 3は、図 1及び図 2に示すように、連結板 3 1の第 1及び第 2のシャッ夕部 2 9 , 3 0が連結される相対向する側縁側に第 1及び第 2のシャツ夕部 2 9 , 3 0の延長方向に突出する突片を形成することによって、カートリッジ本体 4の前面壁 1 5側に嵌合するように断面コ字状をなすように形成されている。第 1及び第 2のカートリツジ保持部 3 2 , 3 3を構成する第 2のシャツ夕部 3 0側に突出した突片部分には、カートリッジ本体 4の下面側に前面壁 1 5に沿って第 2の記録再生用開口部 2 7の両側に形成された移動ガイド溝 3 4， 3 5に係合する一対の係合片 3 6 , 3 7が折り返し形成されている。

上述のように形成されたシャツ夕部材 2 8は、図 1及び図 2に示すように、第 1及び第 2のシャツ夕部 2 9 , 3 0をそれぞれ第 1及び第 2の記録再生用開口部 2 6， 2 7上に延在するように前面壁 1 5側からカートリッジ本体 4に挿入する - 1 o -

と共に、第 1及び第 2の力一卜リッジ保持部 3 2 , 3 3をカー卜リツジ本体 4の前面壁 1 5側に嵌合させ、一対の係合片 3 6 , 3 7を移動ガイド溝 3 4 , 3 5の係合させてカートリッジ本体 4に取り付けられる。このように力一トリッジ本体 4に取り付けられたシャツ夕部材 2 8は、係合片 3 6 , 3 7が移動ガイド溝 3 4 , 3 5にガイドされ、第 1及び第 2のシャツ夕ぶ 2 9， 3 0か第 1及び第 2の記録再生用開口部 2 6， 2 7をそれぞれ閉塞した位置と第 1及び第 2の記録再生用開口部 2 6， 2 7を開放した位置との間に亘つて図 1及び図 2中矢印 A方向及び矢印 B方向に移動操作される。

カートリッジ本体 4の上下面には、図 1及び図 2に示すように、第 1及び第 2 の記録再生用開口部 2 6 , 2 7の周縁からカートリッジ本体 4の一方の側面壁 1 6側に直って凹状をなすシャツ夕移動用凹部 3 8， 3 9が形成されている。また、カートリツジ本体 4の前面壁 1 5側にも、シャツ夕部材 2 8の移動範囲に旦つて、連結板 3 1の厚さ分に相当する移動凹部 4 0が形成されている。シャツタ部材 2 8は、第 1及び第 2のシャツ夕部 2 9 , 3 0をシャツ夕移動用凹部 3 8 , 3 9内に延在させ、連結板 3 1を移動凹部 4 0内に位置させることにより、カートリツジ本体 4の周面から突出することなく略面一となされて取り付けられる。

カートリッジ 4に取り付けられたシャツ夕部材 2 8は、カートリッジ本体 4内に配設された付勢部材であるねじりコィルパネ 4 3によって、第 1及び第 2の記録再生用開口部 2 6 , 2 7を閉塞する図 1及び図 2中矢印 B方向に付勢されている。ねじりコイルバネ 4 3は、図 3に示すように、シャツタ部材 2 8が第 1及び第 2の記録再生用開口部 2 6 , 2 7を開放したときに位置するカートリッジ本体 4の一方のコーナ部に配設されている。このねじりコイルバネ 4 3は、一端側をカー卜リツジ本体に係止させ、他端側を第 1のカートリツジ保持部 3 2に設けたパネ係止部に係止させて力一トリッジ本体 4内に配設されることにより、シャツ夕部材 2 8を第 1及び第 2の記録再生用開口部 2 6 , 2 7を閉塞する図 1及び図 2中矢印 B方向に付勢されている。

カートリッジ本体 4を構成する上ハーフ 2の内面側の中央部には、図 7に示すように、磁気ディスク 5の移動を規制するディスク移動規制リブ 4 5が突設されている。このディスク移動規制リブ 4 5は、磁気ディスク 5に設けたセンターコァ 8の膨出部 9に進入し得る外径を有する円形に形成され、図 Ίに示すように、膨出部 9に進入することによって磁気ディスク 5の平面方向の移動を規制し、磁気ディスク 5の外周側が仕切壁 2 2に当接することによって変形されることを防止し、可撓性を有する磁気ディスク 5の保護を図る。

また、ディスク規制リブ 4 5は、磁気ディスク 5が上ハーフ 2側に移動されたとき、センタ一コア 8の膨出部 9の底部 9 aに当接し、ディスク本体 5の上面側に位置するセンタ一コア 8のフランジ部 1 0が上ハーフ 2の内面に接触することを防止し、金属製のセンターコア 8によって合成樹脂製の上ハーフ 2が切削され削り粉が発生することを防止している。

なお、ディスク規制リブ 4 5の外周囲には、ディスク規制リブ 4 5により磁気ディスク 5が支持されたとき、センターコア 8のフランジ部 1 0が入り込む環状凹部 4 6が形成されている。このように環状凹部 4 6を形成することにより、力一卜リッジ本体 4の厚さを薄くしながらフランジ部 1 0の上ハーフ 2の内面への接触を防止することができる。

さらに、上ハーフ 2の内面側には、環状凹部 4 6を囲むように仕切壁形成壁 2 3とともに保護シ一ト取付部 4 7を構成するリング状のリブ 4 8が突設されている。仕切壁形成壁 2 3とリブ 4 8とによって囲まれた保護シート取付部 4 7は、平坦な面となされ、磁気ディスク 5の保護用のフェルト等の不織布若しくは滑性シートからなる保護シート 4 9が配設される。保護シート 4 9は、図 8に示すように、熱溶着、超音波溶着又は接着剤を用いて略々全面を保護シート取付部 4 7 に接合させて取り付けられる。このように平坦な面となされた保護シート取付部 4 7に略々全面を接合して保護シー卜 4 9を配設してなるので、上ハーフ 2のデイスク本体 6と対向する面は平坦な面となされる。

なお保護シート 4 9は、第 1の記録再生用開口部 2 6に対応する部分に、図 3 及び図 8に示すように、開口部 2 6を開放するように切欠部 4 9 aが設けられている。

また、下ハーフ 3の仕切壁形成壁 2 4により囲まれた領域である保護シート取付部 5 0の内面も平坦な面となされ、上ハーフ 2側に配設される保護シ一卜 4 9 と同様に、第 2の記録再生用開口部 2 7に対応する部分に切欠部 5 1 aを設けた磁気ディスク 5の保護用のフェルト等の不織布若しくは滑性シー卜からなる保護シート 5 1が配設される。この保護シート 5 1も、図 9に示すように、熱溶着、超音波溶着又は接着剤を用いて略々全面を下ハーフ 3の保護シート取付部 5 0に接合させて取り付けられる。このように平坦な面となされた保護シート取付部 5 0に略々全面を接合して保護シー卜 5 1を配設してなるので、下ハーフ 3のディスク本体 6と対向する面は平坦な面となされる。

なお、保護シート 5 1も、第 2の記録再生用開口部 2 7に対応する部分に、図 3及び図 9に示すように、開口部 2 6を開放するように切欠部 5 1 aが設けられている。

ここで、保護シート 4 9， 5 1に滑性シートを用いることにより、ディスク収納部 2 1内の塵埃を一層円滑に排出させることができる。

なお、下ハーフ 3に形成された中央開口部 2 5の内面側の周縁には、図 7に示すように、傾斜面 5 2が形成されている。この傾斜面 5 2は、肉厚となるセン夕一コア 8のフランジ部 1 0を逃がすためのものである。

上述のように、保護シート 4 9 , 5 1が配設され、ディスク本体 6と対向する面が平坦な面となされた上下一対のハーフ 2， 3を突き合わせて形成されたカートリッジ本体 4の内部には、図 7に示すように、磁気ディスク 5が、カートリツジ本体 4の内面に接触することなく回転可能となす空間を有するディスク収納部 2 1が形成される。

ところで、本発明に係るディスク力一トリッジ 1は、仕切壁 2 2によって囲まれた空間であるディスク収納部 2 1内のエアをカートリッジ本体 4の外方に排気するための排気口 5 5及びこの排気口 5 5に連通する排気通路 5 6が形成されている。排気口 5 5は、図 1 0に示すように、カートリッジ本体 7の前面壁 1 5の一部を切り欠いて形成され、シャッ夕部材 2 8が図 1及び図 2に示すように第 1 及び第 2の記録再生用開口部 2 6 , 2 7を閉塞する位置にあるときシャツ夕部材 2 8の一部で覆われ、シャッタ部材 2 8が図 1 0に示すように第 1及び第 2の記録再生用開口部 2 6， 2 7を開放する位置に移動されたとき開放される位置に設けられる。

すなわち、排気口 5 5は、シャツタ部材 2 8が図 1及び図 2に示すように第 1 及び第 2の記録再生用開口部 2 6 , 2 7を閉塞する位置にあるとき、第 1及び第 2のシャツ夕部 2 6 , 2 7の側方に突出された第 2のカートリツジ保持部 3 3によって覆われる位置であって、シャッ夕部材 2 8を第 1及び第 2の記録再生用開口部 2 6 , 2 7を閉塞する方向に付勢するねじりコイルバネ 4 3が配設される側とシャツ夕部材 2 8を挟んで対向する側に設けられる。

排気口 5 5は、図 5及び図 6に示すように、カートリッジ本体 4の前面壁 1 5 を構成する上下ハーフ 2， 3の立ち上がり壁 1 9 , 2 0の一部に相对向して切欠凹部 5 5 a , 5 5 bを形成し、立ち上がり壁 1 9， 2 0が突き合わせられることによって形成される。

排気口 5 5は、シャッ夕部材 2 8が図 1及び図 2に示すように第 1及び第 2の記録再生用開口部 2 6 , 2 7を閉塞する位置にあるときシャツ夕部材 2 8の一部で覆われる位置に設けられているので、ディスクカートリッジ 1の保管時等のデイスク記録及び/又は再生装置に装着されない状態にあるとき、排気口 5 5を介してカー卜リッジ本体 4内に塵埃等が侵入することが防止される。

また、ディスク収納部 2 1と排気口 5 5間を連通させ、ディスク収納部 2 1内のエアを排気口 5 5に導く排気通路 5 6は、図 5及び図 6に示すように、デイスク収納部 2 1を区画する仕切壁 2 2を構成する仕切壁形成壁 2 3， 2 4の上記記録再生用開口部 2 6， 2 7よりも下流位置に設けられた切欠部 2 3 a , 2 4 aと上記力一トリッジ本体 4の前面壁 1 5に設けられた排気口 5 5を連通している。上記排気通路 5 6は、図 8及び図 9に示したように、上記仕切壁形成壁 2 3， 2 4の切欠部 2 3 a， 2 4 aのディスク回転方向 xの下流側の端部から上記排気口 5 5の一端部に連なるエア流ガイド壁 5 7を設けることにより構成されている。ところで、カートリッジ本体 4に収納された磁気ディスク 5は、回転駆動装置に装着され回転駆動するとき、図 6中矢印 X方向に回転される。磁気ディスク 5 が図 6中矢印 X方向に回転されると、磁気ディスク 5の回転に伴ってディスク収納部 2 1内に中央開口部 2 5側から外側に向かつて磁気ディスク 5の回転方向と同方向に向かうスパイラル状のエア流 Rが発生する。

そこで、エア流ガイド壁 5 7は、ディスク収納部 2 1内のエアを確実に排気口 5 5に導くように、エア流 Rと対向する排気通路 5 6の一側につまり、上述したように、仕切壁形成壁 2 3 , 2 4の切欠部 2 3 a , 2 4 aのディスク回転方向 x の下流側の端部から上記排気口 5 5の一端部に連なるように設けられる。このように、エア流 Rと対向する位置にエア流ガイド壁 5 7を設けることにより、ディスク収納部 2 1の中央部から外周側に向かってスパイラル状に流れるエア流 Rは図 6に示すように、エア流ガイド壁 5 7に衝突し、このエア流ガイド壁 5 7にガィドされて排気口 5 5に向かいこの排気口 5 5を介してカートリッジ本体 4の外部に排気される。

ディスク収納部 2 1内のエアが磁気ディスク 5の回転に伴ってカートリッジ本体 4から排気されるので、ディスク収納部 2 1内に侵入した塵埃もカートリッジ本体 4から排気されるエアと共にカートリッジ本体 4から排出させることができる。

エア流ガイド壁 5 7は、図 1 1に示すように、力一トリッジ本体 4の前面壁 1 5に形成される排気口 5 5に垂直に形成するようにしてもよい。エア流ガイド壁 5 7を排気口 5 5に垂直に設けると、ディスク収納部 2 1内をスパイラル状に流れるエア流 Rは、図 1 1に示すように、ディスク収納部 2 1側に略垂直にエア流ガイド壁 5 7に衝突するようになり、エア流ガイド壁 5 7に衝突したエア流の一部 Qがディスク収納部 2 1内に向かい、確実にエア流 Rを排気口 5 5に導くことができないばかりか、エア流 Rに含まれる塵埃がディスク収納部 2 1内に流れ込むおそれがある。

そこで、ディスク収納部 2 1内のエアを確実に排気口 5 5に導くため、図 1 2に示したように、エア流ガイド壁 5 7を、エア流 Rに対し排気口 5 5側の入射角 Θが鈍角になるように傾斜させて配置することにより、上記エア流ガイド壁 5 7に当たったエア流の過半量が排気口 5 5側に導かれるようにしてエア流 Rに含まれる塵埃等の排出効率を向上させてもよい。また、図 1 3に示したように、エア流ガイド壁 5 7の少なくとも仕切壁形成壁 2 3， 2 4の切欠部 2 3 a， 2 4 a側の端部を、エア流 Rに対して排気口 5 5側の入射角 0が鈍角になるように傾斜させて配置することにより、上記エア流ガイド壁 5 7の上記切欠部 2 3 a , 2 4 a側の端部に当たったエア流 Rがディスク収納部 2 1内に再流入するのを抑制する構成としてもよい。

本発明に係るディスクカートリッジ 1を構成するカートリッジ本体 4の下面側には、図 2に示すように、ディスク記録再生装置側に設けられるディスクカートリッジ 1の装着位置を位置決めする位置決めピンが係合する第 1及び第 2の位置決め基準穴 5 9 , 6 0が設けられている。これら位置決め基準穴 5 9 , 6 0は、前面壁 1 5側であって、シャツ夕部材 2 8が移動する方向の両側に位置して設けられ、第 1の位置決め基準穴 5 9は断面形状を円形となす位置決めピンに対応する円形に形成され、第 2の位置決め基準穴 6 0は位置決めピンに対する係合位置を補正し得るようにシャツ夕部材 2 8の移動方向を長径とした長穴として形成されている。また、カートリッジ本体 4の下面側であって、背面壁 1 6側の一方のコーナ部には、図 2に示すように、誤記録防止部材 6 1が移動可能に設けられている。誤記録防止部材 6 1は、カートリツジ本体 4に穿設した誤記録防止穴 6 2を開閉することによって、磁気ディスク 5への情報信号の記録を可能とする状態と、情報信号の記録を阻止する状態とを選択する。

さらに、カートリッジ本体 4の下面側であって、背面壁 1 6側の他方のコーナ部及ぴ第 1の位置決め基準穴 5 9の近傍には、図 2に示すように、このディスク力一トリッジ 1に収納した磁気ディスク 5の記録容量を示す第 1及び第 2の記録容量識別穴 6 3， 6 4が設けられている。

さらに、カートリッジ本体 4の下面側であって、背面壁 1 6側の他方のコーナ部及び第 1の位置決め基準穴 5 9の近傍には、図 2に示すように、このディスクカートリッジ 1に収納した磁気ディスク 5の記録容量を示す第 1及び第 2の記録容量識別穴 6 3 , 6 4が設けられている。更にまた、図 1に示したように、カートリッジ本体 4の前面壁 1 5側の上面側の他方のコーナ部には本発明に係るディスクカートリッジ 1の磁気ディスク 5とは記録容量を異にする磁気ディスクを収納したディスクカートリッジを用いるデイスク記録再生装置にへの装着を禁止する装着規制部 6 5が設けられている。装着規制部 6 5は、カートリッジ本体 4の前面壁 1 5側を開放した凹状部として形成されている。

なお、カートリッジ本体 4を構成する上下ハーフ 2 , 3の内面側の各コーナ部には、図 5及び図 6に示すように、互いに突き合わせられて係合される溶着用突起 6 6 , 6 7が設けられ、これら上下ハーフ 2， 3は、溶着用突起 6 6 , 6 7を突き合わせると共に立ち上がり壁 1 9， 2 0を突き合わせ、これら突き合わせられた溶着用突起 6 6， 6 7間及び立ち上がり壁 1 9 , 2 0間を超音波等を用いて溶着することによって力一卜リツジ本体 4を構成する。

上述のように構成されたディスクカートリッジ 1は、このディスクカートリツジ 1を記録媒体に用いるディスク記録再生装置に装着されると、図 1 4に示すように、第 1及び第 2の位置決め基準穴 6 9， 6 0をディスク記録再生装置側に設けられた位置決めピン 7 1 , 7 2に係合させて水平方向の位置決めが図られ、図示しない高さ位置決め及びピンによってカートリッジ本体 4の背面壁 1 6側のコ —ナ部を支持されることによって装着高さ位置が位置決めが図られる。

ディスクカートリッジ 1は、ディスク記録再生装置に装着されると、図 1 4に示すように、カートリッジ本体 4の下面側に設けた中央開口部 2 5に臨まされたセンターコア 8がディスク記録再生装置側に設けられたディスク回転駆動機構 7 3を構成するディスクテーブル 7 4上に載置されると共に、スピンドル軸係合孔 1 1にディスク回転駆動機構 7 3側のスピンドル軸 7 5が係合する。このとき、センターコア 8は、膨出部 9の底部 9 aに設けたディスク載置部 1 3をディスクテ一ブル 7 4に嵌合させるようにディスクテーブル 7 4上に載置されると共にデイスクテーブル Ί 4側に設けたマグネットにより吸引され、磁気ディスク 5がデイスクテーブル 7 4と一体的に回転可能な状態となる。

-ーブル 7 4と一体的に回転可能となされた状態でディスク回転駆動機構 7 3を構成する図示しないスピンドルモー夕を駆動し、デイスクテーブル 7 4を回転駆動すると、回転初期状態の磁気ディスク 5とデイスクテ一ブル 7 4との回転速度の差によりスピンドル軸 7 5に対し偏心してデイスクテーブル 7 4に設けられた駆動ピン 7 6が駆動ピン係合孔 1 2に係合する。駆動ピン 7 6が駆動ピン係合孔 1 2に係合して回転駆動することにより、磁気ディスク 5は、スピンドル軸 7 5に対する位置出しが図られ、スピンドル軸 7 5を中心としてディスクテーブル 7 4の回転に同期して回転駆動される。

磁気ディスク 5は、センタ一コア 8に設けた凹状をなすディスク載置部 1 3を介してディスクテーブル 7 4に載置されるので、ディスクテ一ブル 7 4に対する装着位置のずれを防止して容易にスピンドル軸係合孔孔 1 1をスピンドル軸 7 5 に係合させることができ、さらに、駆動ビン 7 6が駆動ピン係合孔 1 2に係合するように回転する間のディスクテーブル 7 4に対する装着位置のずれを規制することもできる。

ところで、ディスクカートリッジ 1がディスク記録再生装置に水平方向及び高さ方向の位置決めが図られて装着され、スピンドル軸係合孔 1 1にスピンドル軸 7 5が係合すると共に駆動ピン係合孔 1 2に駆動ピン 7 6が係合し、磁気ディスク 5がディスクテーブル 5と一体に同期して回転可能な状態となされてディスクテーブル 7 4に載置されると、磁気ディスク 5は、図 1 4に示すように、カートリッジ本体 4を構成する下ハーフ 3側から浮上され、カートリッジ本体 4の厚さ方向の略中間位置に位置される。なお、ディスクカートリッジ 1は、ディスク記録再生装置に装着されるとき、ディスク記録再生装置側に設けたシャッ夕開放操作機構によってシャツ夕部材 2 8がねじりコィルバネ 4 3の付勢力に抗して図 1及び図 2中矢印 A方向に移動され、第 1及び第 2の記録再生用開口部 2 6 , 2 7を開放する。このとき、カートリッジ本体 4の前面壁 1 5に設けた排気口 5 5 も、図 1 0に示すように開放される。

本発明に係るディスクカ一卜リッジ 1は、従来のディスク力一トリッジの如き、保護シートを磁気ディスクに接触させる板パネ等からなるリフタ一等を一切設けることなく、カートリッジ本体 4内に構成されるディスク収納部 2 1のディスク本体 6に対向する面を平坦な面としているので、磁気ディスク 5は保護シート 4 9 , 5 0や力一卜リッジ本体 4の一部等に一切接触することなく回転駆動される。ディスク回転駆動機構 7 3に位置決めされて装着された磁気ディスク 5は、少なくとも 3 0 0 0 r p m以上の回転速度で回転される。本例の磁気ディスク 5は、 3 0 0 0 r b mから 3 6 0 0 r p mの範囲で回転される。磁気ディスク 5が 3 0 0 0 r p mから 3 6 0 0 r p mの範囲の高速で速度で回転されると、ディスク収納部 2 1内に磁気ディスク 5の回転方向にエア流が発生する。このエア流は、図 1 1〜図 1 3に示したように、エア流ガイド壁 5 7， 5 8に当たり、排気口 5 5から排出され、上記エア流 R中に含まれている塵埃等もエア流 Rとともに、上記排気口 5 5から外部に排出されて、ディスク収納部 2 1内の磁気ディスク 5や磁気ヘッドが塵埃等から保護される。また、上記ディスク収納部 2 1内のエア流は、図 1 4に示すように、カートリッジ本体 4の下面側に設けた中央開口部 2 5 からエアを吸引するように作用し、カートリツジ本体 4の下面を構成する下ハーフ 3の内面と磁気ディスク 5との間に、磁気ディスク 5を上ハーフ 2側に浮上させるような力を有する加圧されたスパイラル状のエア流 Rを発生させる。磁気デイスク 5が上ハーフ 2側に浮上されると、カートリッジ本体 4の上面側は第 1の記録再生用開口部 2 6が設けられるのみで上ハーフ 2によって覆われた状態にあるので、磁気ディスク 5と上ハーフ 2間のエアが加圧された状態となり、この加圧されたエアにより磁気ディスク 5は図 1 4中矢印 Y方向の下ハーフ 3側に抑圧される。

このように、磁気ディスク 5が高速で回転されて発生する下ハーフ 3と磁気デイスク 5との間に発生する磁気ディスク 5を浮上させるような力を有するエア流 Rと、磁気ディスク 5が浮上される力を受けることにより加圧される磁気ディスク 5と上ハーフ 2間のエアとにより、磁気ディスク 5は面振れが規制され、力一トリッジ本体 4の内面に接触することなく回転される。

磁気ディスク 5は、面振れが規制され、カートリツジ本体 4の内面に接触することなく回転されるので、情報信号の記録再生を行う磁気へッドと磁気ディスク 5との接触状態を一定の状態に保持できる、良好な記録再生特性をもって情報信号の記録再生を図ることができる。更に磁気へッド及び磁気ディスク 5の摩耗等を抑え、これら磁気へッド及び1気ディスクの保護を図ることができる。

更に、排気口 5 5は、下ハーフ 3と磁気ディスク 5との間に発生する磁気ディスク 5を浮上させるように作用するエア流 Rと、磁気ディスク 5が浮上される力を受けることによりカロ圧される磁気ディスク 5と上ハーフ 2間のエアの圧力を適宜調整するようにその大きさは適宜可変される。

上述したディスク力一トリッジ 1は、磁気ディスク 5を収納した例を挙げて説明したが、本発明は、 3 0 0 0 r p m以上の高速で回転させるディスクを用いるディスクカートリッジに広く適用でき、上述したディスクカートリッジと同様の作用効果を得ることができる。産業上の利用可能性

本発明は、高記録再生容量化に伴つてより高速回転させる必要性のあるフ口ッピーディスク等のディスクカートリッジに用いて好適にものになる。

Claims

請求範囲

1 . 中心部に回転駆動装置へのチヤッキングを行うためのセンターコアが設けられているとともに、上記回転駆動機構に装着され、少なくとも 3 0 0 0 r p m以上の回転速度で回転されるディスクと、上記ディスクを回転可能に収納するカートリッジ本体とを備え、

上記力一トリッジ本体には、下面の中央部に上記ディスクのセンタ一コアを外方に臨ませる中央開口部と、上，下面の相対向する位置に上記ディスクの信号記録領域の少なくとも一部を径方向に亘つて外方に臨ませる一対の記録再生用開口部を有し、上，下面間には、上記ディスクの外周の略全周を囲む仕切壁を設けるとともに、

上記仕切壁は、上記記録再生用開口部よりもディスク回転方向の下流位置に切欠部を有し、

上記切欠部は、排気通路によって、上記カートリッジ本体の前面壁に設けられた排気口に連通されている

ことを特徴とするディスクカートリツジ。

2 . 排気通路は、仕切壁の切欠部のディスク回転方向の下流側の端部から排気口の間にエア流ガイド壁を突設することにより形成されている

ことを特徴とする請求の範囲第 1項記載のディスクカー卜リッジ。

3 . エア流ガイド壁は、ディスクの回転により発生するエア流に対して略直角に配置されている

ことを特徴とする請求の範囲第 2項記載のディスクカートリッジ。

4. エア流ガイド壁は、ディスクの回転により発生するエア流に対して排気口側の入射角が鈍角になるように傾斜させて配置されている

ことを特徴とする請求の範囲第 2項記載のディスク力一トリ

5 . エア流ガイド壁は、少なくとも仕切壁の切欠部側の端部がディスクの回転により発生するエア流に対して排気口側の入射角が鈍角になるように傾斜させて配置されている

6 . カートリッジ本体は、記録再生用開口部を開閉するシャツ夕部材を有し、排気口は、上記記録再生用開口部の閉塞位置にあるシャツ夕部材によって覆われる位置に配置されている

ことを特徴とする請求の範囲第 1項記載のディスク力一トリッジ。

7 . カートリッジ本体は、上，下の内面に保護シートを備えていて、上記保護シートは、上記ディスクのセンターコアが回転駆動機構にチヤッキングされた状態において、上記ディスクと非接触に保たれるようにカートリッジ本体の上，下の内面に接着されている

ことを特徴とする請求の範囲第 1項記載のディスク力一卜リッジ。