JP2000100105A - ディスクカートリッジ - Google Patents

ディスクカートリッジ

Info

Publication number
JP2000100105A
JP2000100105A JP10268689A JP26868998A JP2000100105A JP 2000100105 A JP2000100105 A JP 2000100105A JP 10268689 A JP10268689 A JP 10268689A JP 26868998 A JP26868998 A JP 26868998A JP 2000100105 A JP2000100105 A JP 2000100105A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
disk
center
cartridge
recording medium
shaped recording
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10268689A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Meguro
浩 目黒
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP10268689A priority Critical patent/JP2000100105A/ja
Publication of JP2000100105A publication Critical patent/JP2000100105A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気ディスクをディスクテーブルに安定して
装着し、回転中心の芯振れを発生させることなくディス
クテーブルと確実に一体化して回転駆動する。 【解決手段】 カートリッジ本体34に収納される磁気
ディスク35に取り付けられるセンターハブ38は、先
端側に底部40が設けられた筒状部39と、この筒状部
39の基端部側に設けられた磁気ディスク35に接合さ
れるフランジ部41とを有し、筒状部39の底部40の
外周部にリング状の突出部43が形成され、内周部に凹
状をなす載置部44が形成される。載置部44の底面に
は、外周縁側から回転駆動軸挿通孔45に向かってフラ
ンジ部41側に突出するテーパ面44aが設けられてい
る。磁気ディスク35は、回転駆動軸挿通孔45に回転
駆動軸が挿通され、載置部44に設けたテーパ面44a
がディスクテーブルのディスク支持部に支持させ、突出
部43がディスクテーブル側に設けたマグネットに吸引
されてディスクテーブル上に装着される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスク記録再生
装置側のディスクテーブルにクランプされる磁性材料か
らなるセンターハブを中心部に取り付けた磁気ディスク
等のディスク状記録媒体を収納したディスクカートリッ
ジに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、合成樹脂製のフィルムを用いて形
成された可撓性を有するディスク基板に磁性層を形成し
た磁気ディスクを回転可能に収納したディスクカートリ
ッジが用いられている。
【0003】この種のディスクカートリッジとして、直
径を3.5インチとなす磁気ディスクを収納したものが
広く用いられている。
【0004】このディスクカートリッジ1は、図1及び
図2に示すように、上下一対のハーフ2,3を突き合わ
せ結合して構成したカートリッジ本体4に磁気ディスク
5を回転可能に収納している。
【0005】カートリッジ本体4に収納される磁気ディ
スク5の中心部には、図3及び図4に示すように、ディ
スクカートリッジ1が装着されるディスク記録再生装置
側に設けられるディスクテーブルに磁気ディスク5をク
ランプし、磁気ディスク5をディスクテーブルと一体に
回転させるためのセンターハブ6が取り付けられてい
る。このセンターハブ6は、ステンレスや鉄などの磁気
性材料によって形成され、図4に示すように、磁気ディ
スク5の中心部に穿設した中心孔7に挿通される扁平な
有底の円筒部8を有し、この円筒部8の基端部側には、
磁気ディスク5への取付部となるフランジ部9が設けら
れている。センターハブ6は、図4に示すように、円筒
部8を磁気ディスク5に設けた中心孔7に挿通し、フラ
ンジ部9を中心孔7の周縁に接合することによって磁気
ディスク5に取り付けられる。
【0006】円筒部8の先端側に設けられた底部10の
中心部には、図3に示すように、ディスクテーブルの中
心部に設けられたスピンドルが挿通される矩形状をなす
スピンドル挿通孔11が穿設され、スピンドル挿通孔1
1に対し偏心した位置に、ディスクテーブル側に設けら
れる駆動ピンが係合する長方形状をなす駆動ピン係合孔
12が設けられている。駆動ピン係合孔12は、図3に
示すように、矩形状のスピンドル挿通孔11に対し傾斜
して設けられている。
【0007】上述のように中心部にセンターハブ6を取
り付けた磁気ディスク5を収納するカートリッジ本体4
を構成する上下ハーフ2,3には、図1及び図2に示す
ように、磁気ディスク5の一部を内外周に亘って外方に
臨ませる記録再生用の開口部13,14が設けられてい
る。これら開口部13,14は、カートリッジ本体4の
左右方向の中央部に位置して、カートリッジ本体4の中
央部近傍からカートリッジ本体4の一側面近傍に亘って
長方形状に形成されている。そして、下ハーフ3の中央
部には、センターハブ6を外方に臨ませる中央開口部1
5が設けられている。
【0008】また、カートリッジ本体4には、記録再生
用の開口部13,14を閉塞するシャッタ部材16が取
り付けられている。このシャッタ部材16は、上ハーフ
2側の記録再生用の開口部13を閉塞する第1のシャッ
タ部17と、下ハーフ3側の記録再生用の開口部14を
閉塞する第2のシャッタ部18と、第1及び第2のシャ
ッタ部17,18基端部側を連結する連結板19とから
なり、断面コ字状に形成されている。シャッタ部材16
は、カートリッジ本体4の一側面側から嵌合され、記録
再生用の開口部13,14を開閉する図1及び図2中矢
印A方向及び矢印B方向に移動可能にカートリッジ本体
4に取り付けられている。第1及び第2のシャッタ部1
7,18には、シャッタ部材16が図1及び図2中矢印
A方向に移動されたとき、記録再生用の開口部13,1
4を開放する切り欠き穴20,21が穿設されている。
【0009】なお、シャッタ部材16は、カートリッジ
本体4内に配設されたねじりコイルバネにより図1及び
図2中矢印B方向の記録再生用の開口部13,14を閉
塞する方向に移動付勢されている。
【0010】また、カートリッジ本体4を構成する下ハ
ーフ3側には、図2に示すように、このディスクカート
リッジ1をディスク記録再生装置に装着したとき、ディ
スク記録再生装置側に設けられた位置決めピンが係合す
る一対の位置決め孔22,23が設けられている。これ
ら位置決め孔22,23は、記録再生用の開口部14の
側方に位置して設けられている。
【0011】上述のように構成されたディスクカートリ
ッジ1は、ディスク記録再生装置内のカートリッジ装着
部に装着されると、位置決め孔22,23にディスク記
録再生装置側に設けられた位置決めピンが係合するとと
もに、位置決めピン22,23が設けられた側とは反対
側の両側が他の位置決めピンによって支持さることによ
って水平方向及び高さ方向の装着位置が位置決めされ
る。
【0012】ディスクカートリッジ1がディスク記録再
生装置に装着されると、ディスク記録再生装置側に設け
たシャッタ開閉部材によりシャッタ部材16が図1及び
図2中矢印A方向に移動され、記録再生用の開口部1
3,14が開放され、これら開口部13,14を介して
ディスク記録再生装置側の磁気ヘッドが磁気ディスク5
に摺接する。
【0013】そして、ディスクカートリッジ1がカート
リッジ装着部に位置決めされて装着されると、図4に示
すように、センターハブ6がディスク回転駆動機構を構
成するディスクテーブル25の中心部に突出するように
設けられたディスク支持部26上に載置され、ディスク
支持部26の外周側に段差を設けてディスク支持部26
の下方側に位置するように配設されたマグネット27に
より吸引されるとともに、ディスクテーブル25の中心
部に設けたスピンドル28がスピンドル挿通孔11に挿
通する。ここで、磁気ディスク5の両面に磁気ヘッドが
摺接された状態でディスクテーブル25が回転駆動され
ると、磁気ディスク5とディスクテーブル25との間に
回転速度の差が生じ、ディスクテーブル25側に設けた
駆動ピン29が駆動ピン係合孔12に係合する。駆動ピ
ン29は、スピンドル28に対して偏心した位置に設け
られ、ディスクテーブル25の外周側に付勢部材を介し
て付勢されている。
【0014】ここで、さらにディスクテーブルが回転駆
動することにより、駆動ピン29が駆動ピン係合孔12
の外周側のコーナ部に圧接し、センターハブ6をディス
クテーブル25の外周側に付勢し、スピンドル挿通孔1
1のコーナ部をスピンドル28に圧接させることによ
り、磁気ディスク5はスピンドル28を回転中心として
ディスクテーブル25と一体に回転駆動される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述したディスクカー
トリッジ1に収納される磁気ディスク5に取り付けられ
るセンターハブ6は、ステンレス板などの薄い金属板に
絞り加工を施して形成される。
【0016】ところで、センターハブ6は、図3に示す
ように、円筒部8の先端側に設けられる底部10にスピ
ンドル挿通孔11及び駆動ピン挿通孔12が穿設され、
さらに、円筒部8の基端部側にフランジ部9が折り曲げ
形成されるため、ディスクテーブル25への載置部とな
る円筒部8の先端側に設けられる底部10を高精度に平
坦化することが困難である。絞り加工によって形成され
るセンターハブ6の底部10は、図4に示すように、ス
ピンドル挿通孔11が穿設された中央部が円筒部8の先
端方向に突出する傾向にある。
【0017】ディスクテーブル25への載置部となる底
部10の中央部が突出すると、センターハブ6は、ディ
スクテーブル25のディスク支持部26の広い面で支持
されなくなり安定した支持状態が得られなくなる。その
結果、磁気ディスク5は、ディスクテーブル25ととも
に回転駆動されるとき、回転中心が揺動し、図4中矢印
X方向の上下方向に振動する面振れを発生させ、磁気デ
ィスク5と磁気ヘッドとの接触状態が一定でなくなり、
正確に情報信号の記録が行えなくなるばかりか、回転中
心を中心にして正確に記録トラックが形成されなくな
り、磁気ディスクに記録された情報信号を再生する場合
に、磁気ヘッドが正確に記録トラックをトラッキングす
ることができなくなり、磁気ディスクに記録された情報
信号が行えなくなるおそれもある。
【0018】また、直径を3.5インチとなす磁気ディ
スクを用いたディスクカートリッジにおいては、100
メガバイト以上の記録容量を有するものが提案されてい
る。この種のディスクカートリッジに収納される磁気デ
ィスクは、3000rpm以上の回転速度で回転され、
記録トラックのトラック幅を7.5μmとなし、互いに
隣接する記録トッラクの中心間の距離であるトラックピ
ッチを9μmとしている。このように高記録密度化が図
られ、高速で回転される磁気ディスクにあっては、ディ
スクテーブルに装着されて回転駆動されるとき、回転中
心が僅かでも揺動してしまうと、磁気ヘッドが磁気ディ
スクに設けられた記録トラックに追従できなくなり、正
確な情報信号の記録再生を行うことができなくなってし
まう。
【0019】また、高速で回転駆動される磁気ディスク
にあっては、ディスクテーブルと正確に一体化して回転
駆動させるため、大きな力で吸引されされてディスクテ
ーブルに一体化されることが要求される。
【0020】そこで、本発明は、従来のディスクカート
リッジが有する問題点を解消し、ディスク状記録媒体を
ディスクテーブルに安定して装着でき、回転中心の芯振
れなどを発生させることなくディスクテーブルと確実に
一体化して回転駆動し、安定した状態での回転駆動を実
現して、正確な情報信号の記録再生を行うことができる
ディスクカートリッジを提供することを目的に提案され
たものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】上述のような目的を達成
するために提案される本発明に係るディスクカートリッ
ジは、中心部に磁性材料からなるセンターハブが設けら
れたディスク状記録媒体と、このディスク状記録体を回
転自在に収納する上下一対のハーフとからなり、上ハー
フ及び上記下ハーフには相対向してディスク状記録媒体
の信号記録領域の少なくとも一部を径方向に亘って外方
に臨ませる記録再生用の開口部が設けられ、下ハーフに
は上記ディスク状記録媒体に設けられたセンターハブを
外方に臨ませる中央開口部が設けられたカートリッジ本
体と、このカートリッジ本体に移動可能に取り付けら
れ、少なくとも記録再生用の開口部を開閉するシャッタ
部材とを備える。ディスク状記録媒体に設けられるセン
ターハブは、ディスク状記録媒体の中心孔に挿通される
先端側に底部が設けられた筒状部と、この筒状部の基端
部側に設けられ、ディスク状記録媒体の中心孔の周縁に
接合されるフランジ部とを有する。
【0022】筒状部の底部の外周部には、筒状部の突出
方向に向かってさらに突出するリング状の突出部が形成
されている。底部の内周部には、凹状をなす載置部が形
成されるとともにその中心部に回転駆動軸挿通孔が形成
されている。載置部の底面には、外周縁側から回転駆動
軸挿通孔に向かってフランジ部側に突出するテーパ面が
設けられている。
【0023】磁気ディスクは、センターハブに設けた回
転駆動軸挿通孔にディスクテーブル側に設けられた回転
駆動軸を挿通させ、センターハブの載置部に設けたテー
パ面がディスクテーブルのディスク支持部に支持され、
突出部がディスクテーブル側に設けたマグネットに吸引
されてディスクテーブル上に装着される。
【0024】載置部の底面に設けられたテーパ面は、載
置部の周縁から回転駆動軸挿通孔周縁に至る高さが0.
5mmの範囲内にある。
【0025】載置部の外周側には、テーパ面と突出部の
内周側とを円弧状に連続させる載置ガイド部が形成され
ている。
【0026】また、本発明に係るディスクカートリッジ
に収納される磁気ディスクに設けられるセンターハブ
は、ディスク状記録媒体の中心孔に挿通される先端側に
底部が設けられた筒状部と、この筒状部の基端部側に設
けられ、ディスク状記録媒体の中心孔の周縁に接合され
るフランジ部とを有し、記筒状部の底部の外周部に筒状
部の突出方向に向かってさらに突出する突出部がリング
状に形成され、底部の内周部に凹状をなす載置部が形成
され、この載置部の中心部に回転駆動軸挿通孔が形成さ
れている。載置部に、突出部側に向かって突出する少な
くとも3つの突条部が回転駆動軸挿通孔を中心に放射状
に形成されている。これら突条部の先端面は、載置部の
外周側から回転駆動軸挿通孔に向かって傾斜するテーパ
面となされている。
【0027】このセンターハブを取り付けたディスク状
記録媒体は、センターハブの載置部に設けた3つの突条
部の先端面がディスクテーブルのディスク支持部に支持
され、突出部がディスクテーブル側に設けたマグネット
に吸引されてディスクテーブル上に装着される。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明をディスク状記録媒
体として磁気ディスクを収納したディスクカートリッジ
に適用した例を挙げて説明する。
【0029】本発明に係るディスクカートリッジ31
は、図5、図6及び図7に示すように、合成樹脂を射出
成形するなどして略矩形状に形成された上下一対のハー
フ32,33を突き合わせ結合してカートリッジ本体3
4を備え、このカートリッジ本体34内に情報信号の記
録媒体となる直径を3.5インチとなす磁気ディスク3
5を収納している。
【0030】この磁気ディスク35は、可撓性を有する
薄い合成樹脂製のフィルムを用いて形成されたディスク
基板の両面に磁性層を被着して形成され、図7及び図8
に示すように、中心部に穿設した中心孔37に挿通する
ようにしてセンターハブ38が取り付けられている。こ
のセンターハブ38は、ステンレスや鉄などの磁性材料
により形成され、磁気ディスク35がディスク記録再生
装置側に配設されるディスク回転駆動機構に装着される
とき、ディスク回転駆動機構を構成するディスクテーブ
ル側に設けられるマグネットによって磁気吸引され、磁
気ディスク35をディスクテーブルと一体に回転するよ
うに保持する。このセンターハブ38は、磁気ディスク
35がディスクテーブルに装着されたとき、ディスクテ
ーブル側に設けられたマグネットにより吸引されるよう
にステンレスや鉄などの磁性材料により形成されてい
る。
【0031】このように中心部にセンターハブ38を取
り付けた磁気ディスク35は、ディスク回転駆動機構に
装着されて回転されるとき、3000rpm以上の回転
速度で回転され、100メガバイト以上の記録容量を有
するように構成される。
【0032】本例のディスクカートリッジ31に収納さ
れる磁気ディスク35は、3600rpmで回転され、
情報信号が記録される記録トラックのトラック幅を7.
5μmとなし、互いに隣接する記録トッラクの中心間の
距離であるトラックピッチを9μmとして、200メガ
バイトの記録容量を有する。
【0033】ところで、磁気ディスク35の中心部に取
り付けられるセンターハブ38は、図8及び図9に示す
ように、中心部に磁気ディスク35の中心孔37に挿通
される筒状部39が形成されている。この筒状部39
は、先端部に底部40を有する円筒状に形成されてい
る。筒状部39の基端部側の外周囲には、フランジ部4
1が折り返すように形成されている。センターハブ38
は、図8に示すように、筒状部39を磁気ディスク35
の中心孔37に挿通し、フランジ部41を中心孔35の
周縁に接着剤42を用いて接合することによって磁気デ
ィスク35に取り付けられる。
【0034】筒状部39の先端部に形成された底部40
の外周部には、図8に示すように、筒状部39が突出す
る方向に向かって突出する突出部43がリング状に形成
され、この突出部43によって囲まれた底部40の内周
側に、ディスク回転駆動機構を構成するディスクテーブ
ルに設けられるディスク支持部に載置される凹状をなす
載置部44が形成されている。この載置部44は、後述
するように、突出部43をディスク支持部の外周側を囲
むように位置させてディスク支持部に載置されてなるの
で、その直径R1がディスク支持部の直径よりやや大き
くなるように形成される。
【0035】センターハブ38に設けられる突出部43
は、センターハブ38が載置部44をディスク支持部に
載置させてディスクテーブル上に装着されたとき、ディ
スクテーブル上に配設されるマグネットに近付け、マグ
ネットの吸引力を大きくするために設けられるものであ
る。
【0036】載置部44の中心部には、ディスクテーブ
ルの中心部に設けられる回転駆動軸であるスピンドルが
挿通される回転駆動軸挿通孔としてのスピンドル挿通孔
45が形成されている。スピンドル挿通孔45は、載置
部44の一部を打ち抜くことによって形成され、その周
縁には、このスピンドル挿通孔45に挿通されるスピン
ドルの周面を支持する立ち上がり周壁46が形成されて
いる。このスピンドル挿通孔45は、スピンドルが大き
な隙間を発生させることなく挿通されるように、スピン
ドルの外径とほぼ等しく若しくはやや大きな内径を有す
る円形に形成されている。また、スピンドル挿通孔45
及び立ち上がり周壁46の内周面は、スピンドルが円滑
に挿通され得るように、鏡面研磨などの研磨が施されて
平滑な面となされている。
【0037】そして、載置部44の底面には、突出部4
3側の外周縁側からスピンドル挿通孔46に向かってフ
ランジ部41側に突出するテーパ面44aが形成されて
いる。すなわち、載置部44の底面は、スピンドル挿通
孔46を中心にして筒状部39の内方に向かって円錐状
に突出するように形成されている。
【0038】なお、テーパ面44aは、外周縁側からス
ピンドル挿通孔46に向かって湾曲して傾斜するように
形成したものであってもよい。
【0039】ここで、直径を3.5インチの磁気ディス
ク35に取り付けられるセンターハブ38にあっては、
テーパ面44aは、図8に示すように、載置部44の外
周縁からスピンドル挿通孔45の周縁に至る高さH1
0.5mmの範囲にあるように傾斜されている。
【0040】また、載置部44の外周側には、図10に
示すように、テーパ面44aと突出部43の内周側とを
円弧状に連続させる載置ガイド部47が形成されてい
る。この載置ガイド部47は、載置部44がディスクテ
ーブルのディスク支持部上に載置されていくとき、載置
部44がディスク支持部上に確実に載置するようにガイ
ドするものである。
【0041】本発明に係るディスクカートリッジ31
は、前述した従来のディスクカートリッジ1が装着され
るディスク記録再生装置に装着し記録媒体として用いる
ことを可能とするため、スピンドル挿通孔45に対し偏
心した位置に、ディスクテーブル側に設けられる駆動ピ
ンが挿通する長方形状をなす駆動ピン挿通孔48が設け
られている。駆動ピン挿通孔48は、図9に示すよう
に、載置部44から突出部43に亘る部分に穿設されて
いる。
【0042】上述のように構成された磁気ディスク35
を収納するカートリッジ本体34は、図5、図6及び図
7に示すように、合成樹脂を射出成形して略矩形状に形
成された上下一対のハーフ32,33を突き合わせ結合
して構成されるものであって、カートリッジ本体34を
構成する上下ハーフ32,33の外周囲には、図5及び
図6に示すように、互いに突き合わせられてカートリッ
ジ本体34の前面壁145、背面壁146及び相対向す
る側面壁147,148を構成する立ち上がり壁49,
50が形成されている。
【0043】上ハーフ32及び下ハーフ33の相対向す
る内面側には、図11及び図12に示すように、磁気デ
ィスク35を回転可能に収納するためのディスク収納部
51を区画する仕切壁52を構成する仕切壁形成壁5
3,54が立ち上がり形成されている。これら仕切壁形
成壁53,54は、図11及び図12に示すように、矩
形状をなす上ハーフ32及び下ハーフ33に内接するよ
うな円弧状に形成され、互いに突き合わせられることに
よって図13に示すように仕切壁52を構成し、この仕
切壁52によって囲まれた領域をディスク収納部51と
する。ディスク収納部51を構成する仕切壁52は、矩
形状をなす上ハーフ32及び下ハーフ33に内接するよ
うな円弧状に形成された仕切壁形成壁53,54が突き
合わせられて形成されるので、ディスク収納部51に収
納される磁気ディスク35の外周囲のほぼ全周を囲む。
【0044】カートリッジ本体34の下面側を構成する
下ハーフ33の中央部には、図5及び図6に示すよう
に、カートリッジ本体34に収納された磁気ディスク3
5に取り付けられたセンターハブ38の筒状部39を外
方に臨ませる円形の中央開口部55が形成されている。
中央開口部55は、下ハーフ33側にのみ設けられ、上
ハーフ32によって構成されるカートリッジ本体34の
上面側の中央部は、図5に示すように閉塞されている。
【0045】また、カートリッジ本体34を構成する上
ハーフ32及び下ハーフ33の相対向する位置には、図
5、図6及び図7に示すように、カートリッジ本体34
に収納した磁気ディスクの信号記録領域の少なくとも一
部を径方向に亘って外方に臨ませる第1及び第2の記録
再生用開口部56,57が形成されている。これら記録
再生用開口56,57は、カートリッジ本体34の左右
方向の中央部に位置して、中央開口部55の近傍位置か
らカートリッジ本体34の前面壁145の近傍位置に亘
って略矩形状に形成されている。第1及び第2の記録再
生用開口部56,57は、図11及び図12に示すよう
に、これら開口部56,57を介してカートリッジ本体
34内に進入する情報信号の記録再生手段を構成する磁
気ヘッドがカートリッジ本体34に収納された磁気ディ
スク35の外周縁側まで走査し得るように、ディスク収
納部51から前面壁145側に突出するように前面壁1
45に近接した位置まで形成されている。
【0046】カートリッジ本体34には、図5及び図6
に示すように、第1及び第2の記録再生用開口部56,
57を開閉するシャッタ部材58が移動可能に取り付け
られている。シャッタ部材58は、薄い金属板を打ち抜
き折り曲げて形成されてなるものであって、図7に示す
ように、カートリッジ本体34の上面側に形成した第1
の記録再生用開口部56を開閉する第1のシャッタ部5
9と、カートリッジ本体34の下面側に形成した第2の
記録再生用開口部57を開閉する第2のシャッタ部60
と、第1及び第2のシャッタ部59,60の基端部側を
第1のシャッタ部59と第2のシャッタ部60が互いに
ほぼ平行となるように連結する連結板61とを備える。
連結板61は、シャッタ部材58をカートリッジ本体3
4に取り付けたとき、カートリッジ本体34の前面壁1
45方向に延長するように第1及び第2のシャッタ部5
9,60の両側に突出して形成され、この突出された部
分に第1及び第2のカートリッジ保持部62,63が設
けられている。これらカートリッジ保持部62,63
は、図5及び図6に示すように、連結板61の第1及び
第2のシャッタ部59,60が連結される相対向する側
縁側に第1及び第2のシャッタ部59,60の延長方向
に突出する突片を形成することによって、カートリッジ
本体34の前面壁145側に嵌合するように断面コ字状
をなすように形成されている。第1及び第2のカートリ
ッジ保持部62,63を構成する第2のシャッタ部60
側に突出した突片部分には、カートリッジ本体34の下
面側に前面壁145に沿って第2の記録再生用開口部5
7の両側に形成された移動ガイド溝64,65に係合す
る一対の係合片66,67が折り返し形成されている。
【0047】上述のように形成されたシャッタ部材58
は、図5及び図6に示すように、第1及び第2のシャッ
タ部59,60をそれぞれ第1及び第2の記録再生用開
口部56,57上に延在するように前面壁45側からカ
ートリッジ本体34に挿入すると共に第1及び第2のカ
ートリッジ保持部62,63をカートリッジ本体34の
前面壁145側に嵌合させ、一対の係合片66,67を
移動ガイド溝64,65の係合させてカートリッジ本体
34に取り付けられる。このようにカートリッジ本体3
4に取り付けられたシャッタ部材58は、係合片66,
67が移動ガイド溝64,65にガイドされ、第1及び
第2のシャッタ部59,60が第1及び第2の記録再生
用開口部56,57をそれぞれ閉塞した位置と第1及び
第2の記録再生用開口部56,57を開放した位置との
間に亘って図5及び図6中矢印A方向及び矢印B方向に
移動操作される。
【0048】カートリッジ本体34の上下面には、図5
及び図6に示すように、第1及び第2の記録再生用開口
部56,57の周縁からカートリッジ本体34の一方の
側面壁146側に亘って凹状をなすシャッタ移動用凹部
68,69が形成されている。また、カートリッジ本体
34の前面壁145側にも、シャッタ部材58の移動範
囲に亘って、連結板61の厚さ分に相当する移動凹部7
0が形成されている。シャッタ部材58は、第1及び第
2のシャッタ部59,60をシャッタ移動用凹部68,
69内に延在させ、連結板61を移動凹部70内に位置
させることにより、カートリッジ本体34の周面から突
出することなく略面一となされて取り付けられる。
【0049】カートリッジ本体34に取り付けられたシ
ャッタ部材58は、カートリッジ本体34内に配設され
た付勢部材であるねじりコイルバネ73によって、第1
及び第2の記録再生用開口部56,57を閉塞する図5
及び図6中矢印B方向に付勢されている。ねじりコイル
バネ73は、図5に示すように、シャッタ部材58が第
1及び第2の記録再生用開口部56,57を開放したと
きに位置するカートリッジ本体34の一方のコーナ部に
配設されている。このねじりコイルバネ73は、一端部
をカートリッジ本体34に係止させ、他端部を第1のカ
ートリッジ保持部62に設けたバネ係止部に係止させて
カートリッジ本体34内に配設されることにより、シャ
ッタ部材58を第1及び第2の記録再生用開口部56,
57を閉塞する図5及び図6中矢印B方向に付勢されて
いる。
【0050】カートリッジ本体34を構成する上ハーフ
32の内面側の中央部には、図13に示すように、磁気
ディスク35の移動を規制するディスク移動規制リブ7
5が突設されている。このディスク移動規制リブ75
は、磁気ディスク35に設けたセンターハブ38の筒状
部39に進入し得る外径を有する円形に形成され、図1
3に示すように、筒状部39に進入することによって磁
気ディスク35の平面方向の移動を規制し、磁気ディス
ク35の外周側が仕切壁51に当接することによって変
形されることを防止し、可撓性を有する磁気ディスク3
5の保護を図る。
【0051】また、ディスク規制リブ75は、磁気ディ
スク35が上ハーフ32側に移動されたとき、センター
ハブ38の筒状部39の底部40に当接し、磁気ディス
ク35の上面側に位置するセンターハブ38のフランジ
部41が上ハーフ32の内面に接触することを防止し、
金属製のセンターハブ38によって合成樹脂製の上ハー
フ32が切削され削り粉が発生することを防止してい
る。
【0052】なお、ディスク規制リブ75の外周囲に
は、図13に示すように、ディスク規制リブ75により
磁気ディスク35が支持されたとき、センターハブ38
のフランジ部41が入り込む環状凹部76が形成されて
いる。このように環状凹部76を形成することにより、
カートリッジ本体34の厚さを薄くしながらフランジ部
41の上ハーフ32の内面への接触を防止することがで
きる。
【0053】さらに、上ハーフ32の内面側には、図1
1に示すように、環状凹部76を囲むように仕切壁形成
壁53と共にライナ取付部77を構成するリング状のリ
ブ78が突設されている。仕切壁形成壁53とリブ78
とによって囲まれた領域は、平坦な面に形成されたライ
ナ配設部77となされる。このライナ配設部77には、
図11に示すように、カートリッジ本体34に収納され
る磁気ディスク35のクリーニングを行うと共に磁気デ
ィスク35の保護を図るライナ79が配設される。この
ライナ79は、磁気ディスク35の主面を覆うような大
きさのリング状に形成され、第1の記録再生用開口部5
6に対応する部分に、図7及び図11に示すように、こ
の開口部56を開放するように切り欠き部79aが設け
られている。
【0054】また、下ハーフ33の仕切壁形成壁54に
より囲まれた領域も平坦な面に形成されたライナ配設部
80となされ、図12に示すように、カートリッジ本体
34に収納される磁気ディスク35のクリーニングを行
うと共に磁気ディスク35の保護を図るライナ81が配
設される。このライナ81も、磁気ディスク35の主面
を覆うような大きさのリング状に形成され、第2の記録
再生用開口部57に対応する部分に、図7及び図12に
示すように、この開口部57を開放するように切り欠き
部81aが設けられている。
【0055】ところで、本発明に係るディスクカートリ
ッジ31は、仕切壁52によって囲まれた空間であるデ
ィスク収納部51内のエアをカートリッジ本体34の外
方に排気するための排気口95及びこの排気口95に連
通する排気通路96が形成されている。排気口95は、
図14に示すように、カートリッジ本体34の前面壁1
45の一部を切り欠いて形成され、シャッタ部材58が
図5及び図6に示すように第1及び第2の記録再生用開
口部56,57を閉塞する位置にあるときシャッタ部材
58の一部で覆われ、シャッタ部材58が図14に示す
ように第1及び第2の記録再生用開口部56,57を開
放する位置に移動されたとき開放される位置に設けられ
る。
【0056】すなわち、排気口95は、シャッタ部材5
8が図5及び図6に示すように第1及び第2の記録再生
用開口部56,57を閉塞する位置にあるとき、第1及
び第2のシャッタ部56,57の側方に突出された第2
のカートリッジ保持部63によって覆われる位置であっ
て、シャッタ部材58を第1及び第2の記録再生用開口
部56,57を閉塞する方向に付勢するねじりコイルバ
ネ73が配設される側とシャッタ部材58を挟んで対向
する側に設けられる。
【0057】排気口95は、図11及び図12に示すよ
うに、カートリッジ本体34の前面壁145を構成する
上下ハーフ32,33の立ち上がり壁49,50の一部
に相対向して切り欠き凹部95a,95bを形成し、立
ち上がり壁49,50が突き合わせられることによって
形成される。
【0058】排気口95は、シャッタ部材58が図5及
び図6に示すように第1及び第2の記録再生用開口部5
6,57を閉塞する位置にあるときシャッタ部材58の
一部で覆われる位置に設けられているので、ディスクカ
ートリッジ31の保管時等のディスク記録及び/又は再
生装置に装着されない状態にあるとき、排気口95を介
してカートリッジ本体34内に塵埃等が侵入することが
防止される。
【0059】また、ディスク収納部51と排気口95間
を連通させ、ディスク収納部51内のエアを排気口95
に導く排気通路96は、図11及び図12に示すよう
に、ディスク収納部51を区画する仕切壁52を構成す
る仕切壁形成壁53,54の一部に切り欠き部53a,
54aを設けることによって形成される。
【0060】仕切壁52から排気口95に至る排気通路
96の一側には、図11及び図12に示すように、ディ
スク収納部51から排気口95に流通するエアをガイド
するエア流ガイド部97が設けられている。
【0061】また、本発明に係るディスクカートリッジ
31を構成するカートリッジ本体34の下面側には、図
6に示すように、ディスク記録再生装置側に設けられる
ディスクカートリッジ31の装着位置を位置決めする位
置決めピンが係合する第1及び第2の位置決め基準穴9
9,100が設けられている。これら位置決め基準穴9
9,100は、前面壁145側であって、シャッタ部材
58が移動する方向の両側に位置して設けられ、第1の
位置決め基準穴99は断面形状を円形となす位置決めピ
ンに対応する円形に形成され、第2の位置決め基準穴1
00は位置決めピンに対する係合位置を補正し得るよう
にシャッタ部材58の移動方向を長径とした長穴として
形成されている。
【0062】また、カートリッジ本体34の下面側であ
って、背面壁146側の一方のコーナ部には、図6に示
すように、誤記録防止部材101が移動可能に設けられ
ている。誤記録防止部材101は、カートリッジ本体3
4に穿設した誤記録防止穴102を開閉することによっ
て、磁気ディスク35への情報信号の記録を可能とする
状態と、情報信号の記録を阻止する状態とを選択する。
【0063】さらに、カートリッジ本体34の下面側で
あって、背面壁146側の他方のコーナ部及び第1の位
置決め基準穴99の近傍には、図6に示すように、この
ディスクカートリッジ31に収納した磁気ディスク35
の記録容量を示す第1及び第2の記録容量識別穴10
3,104が設けられている。
【0064】更にまた、カートリッジ本体34の前面壁
145側の上面側の他方のコーナ部には、本発明に係る
ディスクカートリッジ31の磁気ディスク35とは記録
容量を異にする磁気ディスクを収納したディスクカート
リッジを用いるディスク記録再生装置にへの装着を禁止
する装着規制部105が設けられている。装着規制部1
05は、カートリッジ本体34の前面壁145側を開放
した凹状部として形成されている。
【0065】なお、カートリッジ本体34を構成する上
下ハーフ32,33の内面側の各コーナ部には、図11
及び図12に示すように、互いに突き合わせられて係合
される溶着用突起106,107が設けられ、これら上
下ハーフ32,33は、溶着用突起106,107を突
き合わせると共に立ち上がり壁49,50を突き合わ
せ、これら突き合わせられた溶着用突起106,107
間及び立ち上がり壁49,50間を超音波等を用いて溶
着することによってカートリッジ本体34を構成する。
【0066】上述のように構成されたディスクカートリ
ッジ31は、このディスクカートリッジ31を記録媒体
に用いるディスク記録再生装置に装着されると、図15
に示すように、第1及び第2の位置決め基準穴99,1
00をディスク記録再生装置側に設けられた位置決めピ
ン111,112に係合させて水平方向の位置決めが図
られ、図示しない高さ位置決め及びピンによってカート
リッジ本体34の背面壁146側のコーナ部を支持され
ることによって装着高さ位置が位置決めが図られる。
【0067】ディスクカートリッジ31は、ディスク記
録再生装置に位置決めされて装着されると、図15に示
すように、カートリッジ本体34の下面側に設けた中央
開口部55に臨まされたセンターハブ38がディスク記
録再生装置側に設けられたディスク回転駆動機構113
を構成するディスクテーブル114上に載置されて磁気
ディスク35のディスクテーブル114への装着が行わ
れる。このとき、スピンドル挿通孔45にディスクテー
ブル114の中心に突出したスピンドル115が挿通
し、さらに駆動ピン挿通孔48に駆動ピン116が挿通
する。
【0068】前述した従来のディスクカートリッジ1も
用いることを可能としたディスク記録再生装置に用いら
れるディスク回転駆動機構113のディスクテーブル1
14は、図15及び図16に示すように、中央部にセン
ターハブ38を支持するディスク支持部117が突出す
るように形成され、このディスク支持部117の外周側
に、ディスク支持部117の先端面より下方側に位置す
るようにして、センターハブ38を磁気吸引するマグネ
ット118が配設されている。マグネット118は、デ
ィスク支持部117の先端面より下方側に位置すること
から、センターハブ38が直接吸着されることが防止さ
れ、ディスクカートリッジ31をディスク記録再生装置
からイジェクトする際に容易に磁気ディスク35をディ
スクテーブル114から外すことができる。
【0069】このディスクテーブル114に設けられる
ディスク支持部117は、このディスク支持部117に
支持されるセンターハブ38に設けられる凹状の載置部
44の直径R1より小さい外径R2をもって形成され、載
置部44を支持する先端面を平坦な面として形成してい
る。
【0070】ところで、磁気ディスク35がディスクテ
ーブル114上に装着されるとき、センターハブ38に
形成された凹状をなす載置部44は、ディスク支持部1
17の外径R2より大径に形成されているので、ディス
ク支持部117上に嵌合するように支持される。このと
き、凹状に形成された載置部44の底面には、スピンド
ル挿通孔45に向かって突出するようなテーパ面44a
が形成されているので、図16に示すように、載置部4
4の外周側のみがディスク支持部117に支持されるこ
とになる。センターハブ38は、載置部44のスピンド
ル挿通孔45側の内周側の一部のみで支持されることが
防止され、載置部44の外周側のみがディスク支持部1
17に支持されるようになり、安定した状態でディスク
支持部117に支持されるようになる。
【0071】また、載置部44の外周側には、テーパ面
44aと突出部43の内周側とを円弧状に連続させる載
置ガイド部47が形成されているので、載置部44がデ
ィスク支持部117に載置されていくとき、ディスク支
持部117に円滑に嵌合するように載置されて行くとと
もに、ディスク支持部117に対するセンタリングが図
られ、確実に外周側のみがディスク支持部117に支持
されるようになる。
【0072】なお、テーパ面44aは、載置部44の外
周縁からスピンドル挿通孔45の周縁に至る高さH1
0.5mmの範囲にあるように傾斜させられているの
で、先端を平坦な面としたディスク支持部117に対し
載置部44を支持させた場合にであっても、確実に載置
部44の外周側のみを支持させることができる。
【0073】さらに、センターハブ38は、載置部44
がディスク支持部117に支持されてディスクテーブル
117上に装着されたとき、図16に示すように、載置
部44の外周側に突出された突出部43がマグネット1
18に近接されるので、突出部43の先端とマグネット
118間の間隔D1を小さくすることができる。突出部
43の先端とマグネット118間の間隔D1が小さくな
ることから、センターハブ38は、大きな力でマグネッ
ト118に吸引され、確実にディスクテーブル114に
保持される。
【0074】なお、突出部43は、載置部44がディス
ク支持部117に支持されたとき、ディスクテーブル1
14のマグネット118に接触しない高さをもって形成
される。これは、突出部43がマグネット118に吸着
され、ディスクカートリッジ31をイジェクトする際、
センターハブ38がディスクテーブル114から外れな
くなってしまうことを防止し、ディスクカートリッジ3
1の確実なイジェクトを行うためである。
【0075】上述のように、センターハブ38が、ディ
スク支持部117に安定した状態で支持され、且つマグ
ネット118の磁界を有効に利用して大きな力で吸引さ
れることから、磁気ディスク35は、3000rpmか
ら3600rpmの回転速度で回転されたとしても、デ
ィスクテーブル114と確実に一体化されて回転駆動さ
れる。
【0076】なお、磁気ディスク35は、図15に示す
ように、ディスクテーブル114に一体化されて回転駆
動されるとき、下ハーフ33側から浮上され、カートリ
ッジ本体34の厚さ方向の略中間位置に位置するように
なる。
【0077】上述した例では、センターハブ38に設け
られる凹状の載置部44の底面の全面をテーパ面44a
としているが、図17及び図18に示すように、スピン
ドル挿通孔45を中心にして放射状に3つの突条部12
1を等間隔で設け、これら突条部121の先端面側にテ
ーパ面122を設けるようにしてもよい。
【0078】このセンターハブ38に設けられる凹状の
載置部44は、図18に示すように、底面が水平な面と
して形成され、この底面の一部を突出部39側に突出す
るようにして突条部121を形成する。これら突条部1
21は、内周側のスピンドル挿通孔45側から外周側に
向かって徐々に幅広になるように形成され、先端面が載
置部44の外周縁側からスピンドル挿通孔46に向かっ
てフランジ部41側に突出するテーパ面44となるよう
に形成される。
【0079】これら突条部121に設けられるテーパ面
112も、載置部44の外周縁からスピンドル挿通孔4
5の周縁に至る高さH1が0.5mmの範囲にあるよう
に傾斜されている。
【0080】また、このセンターハブ38においても載
置部44の外周側には、図19に示すように、テーパ面
122と突出部43の内周側とを円弧状に連続させる載
置ガイド部123が形成されているこのように先端面を
テーパ面122とした3つの突条部121を等間隔に放
射状に設けたセンターハブ38は、図20に示すよう
に、分散配置された突条部121の先端面側のテーパ面
122の外周側のみがディスク支持部117に支持され
るようになるので、一層安定した状態で磁気ディスク3
5をディスクテーブル114に装着することができる。
【0081】上述した例では、本発明を磁気ディスクに
適用した例を挙げて説明したが、高速で回転駆動される
光ディスクや光磁気ディスクなどのディスク状記録媒体
に適用することにより、上述したような利点を得ること
ができる。
【0082】
【発明の効果】上述したように、本発明に係るディスク
カートリッジは、カートリッジ本体に収納されるディス
ク状記録媒体に取り付けられるセンターハブに凹状の載
置部を設け、この載置部の底面に外周縁側から回転駆動
軸挿通孔に向かって傾斜するテーパ面を設け、このテー
パ面をディスク支持部に支持させ、さらに、載置部の外
周側に突出した突出部をディスクテーブル側に設けられ
るマグネットに近接させてディスク状記録媒体をディス
クテーブル上に装着するようにしているので、ディスク
状記録媒体を大きな力でディスクテーブルに吸引し、回
転中心の芯振れなどを発生させることなくディスクテー
ブルと確実に一体化して回転駆動させ、安定した状態で
の回転駆動を実現し、正確な情報信号の記録再生を行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のディスクカートリッジを上面側から見た
斜視図である。
【図2】上記ディスクカートリッジを下面側から見た斜
視図である。
【図3】従来の磁気ディスクの斜視図である。
【図4】上記磁気ディスクをディスクテーブルに装着し
た状態を示す断面図である。
【図5】本発明に係るディスクカートリッジを上面側か
ら見た斜視図である。
【図6】上記ディスクカートリッジを下面側から見た斜
視図である。
【図7】上記ディスクカートリッジの分解斜視図であ
る。
【図8】本発明に係るディスクカートリッジに収納され
る磁気ディスクのセンターハブが取り付けられた部分を
示す断面図である。
【図9】本発明に係るディスクカートリッジに収納され
る磁気ディスクに取り付けられるセンターハブを示す斜
視図である。
【図10】センターハブに設けられる載置ガイド部を示
す断面図である。
【図11】本発明に係るディスクカートリッジを構成す
る上ハーフの内面を示す平面図である。
【図12】本発明に係るディスクカートリッジを構成す
る下ハーフの内面を示す平面図である。
【図13】本発明に係るディスクカートリッジの断面図
である。
【図14】カートリッジ本体に設けた排気口を開放した
状態を示す本発明に係るディスクカートリッジの斜視図
である。
【図15】本発明に係るディスクカートリッジをディス
ク記録再生装置に装着し、磁気ディスクを回転駆動する
状態を示す断面図である。
【図16】磁気ディスクがディスクテーブル上に装着さ
れた状態を示す断面図である。
【図17】磁気ディスクに取り付けられるセンターハブ
の他の例を示す平面図である。
【図18】図17に示すセンターハブの断面図である。
【図19】図17に示すセンターハブに設けられる載置
ガイド部を示す断面図である。
【図20】図17に示すセンターハブが取り付けられた
磁気ディスクがディスクテーブル上に装着された状態を
示す断面図である。
【符号の説明】
31 ディスクカートリッジ、 34 カートリッジ本
体、 35 磁気ディスク、 38 センターハブ、
39 筒状部、 40 底部、 43 突出部 44 載置部、 44a テーパ面、 114 ディス
クテーブル、 117ディスク支持部、 118 マグ
ネット。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心部に磁性材料からなるセンターハブ
    が設けられたディスク状記録媒体と、 上記ディスク状記録体を回転自在に収納する上下一対の
    ハーフとからなり、上記上ハーフ及び上記下ハーフには
    相対向して上記ディスク状記録媒体の信号記録領域の少
    なくとも一部を径方向に亘って外方に臨ませる記録再生
    用の開口部が設けられ、上記下ハーフには上記ディスク
    状記録媒体に設けられたセンターハブを外方に臨ませる
    中央開口部が設けられたカートリッジ本体と、 上記カートリッジ本体に移動可能に取り付けられ、少な
    くとも上記記録再生用の開口部を開閉するシャッタ部材
    とを備え、 上記センターハブは、上記ディスク状記録媒体の中心孔
    に挿通される先端側に底部が設けられた筒状部と、上記
    筒状部の基端部側に設けられ、上記ディスク状記録媒体
    の上記中心孔の周縁に接合されるフランジ部とを有し、 上記筒状部の底部の外周部には、上記筒状部の突出方向
    に向かってさらに突出する突出部がリング状に形成さ
    れ、上記底部の内周部には、凹状をなす載置部が形成さ
    れるとともにその中心部に回転駆動軸挿通孔が形成され
    てなり、 上記載置部の底面には、外周縁側から上記回転駆動軸挿
    通孔に向かって上記フランジ部側に突出するテーパ面が
    設けられてなるディスクカートリッジ。
  2. 【請求項2】 上記テーパ面は、上記載置部の周縁から
    上記回転駆動軸挿通孔周縁に至る高さが0.5mmの範
    囲にあることを特徴とする請求項1記載のディスクカー
    トリッジ。
  3. 【請求項3】 上記載置部の外周側には、上記テーパ面
    と上記突出部の内周側とを円弧状に連続させる載置ガイ
    ド部が形成されていることを特徴とする請求項1記載の
    ディスクカートリッジ。
  4. 【請求項4】 中心部に磁性材料からなるセンターハブ
    が設けられたディスク状記録媒体と、 上記ディスク状記録体を回転自在に収納する上下一対の
    ハーフとからなり、上記上ハーフ及び上記下ハーフには
    相対向して上記ディスク状記録媒体の信号記録領域の少
    なくとも一部を径方向に亘って外方に臨ませる記録再生
    用の開口部が設けられ、上記下ハーフには上記ディスク
    状記録媒体に設けられたセンターハブを外方に臨ませる
    中央開口部が設けられたカートリッジ本体と、 上記カートリッジ本体に移動可能に取り付けられ、少な
    くとも上記記録再生用の開口部を開閉するシャッタ部材
    とを備え、 上記センターハブは、上記ディスク状記録媒体の中心孔
    に挿通される先端側に底部が設けられた筒状部と、上記
    筒状部の基端部側に設けられ、上記ディスク状記録媒体
    の上記中心孔の周縁に接合されるフランジ部とを有し、 上記筒状部の底部の外周部には、上記筒状部の突出方向
    に向かってさらに突出する突出部がリング状に形成さ
    れ、上記底部の内周部には、凹状をなす載置部が形成さ
    れるとともにその中心部に回転駆動軸挿通孔が形成され
    てなり、 上記載置部には、突出部側に向かって突出する少なくと
    も3つの突条部が上記回転駆動軸挿通孔を中心に放射状
    に形成され、上記突条部の先端面は、上記載置部の外周
    縁側から上記回転駆動軸挿通孔に向かって傾斜するテー
    パ面とされてなるディスクカートリッジ。
  5. 【請求項5】 上記テーパ面は、上記載置部の周縁から
    上記回転駆動軸挿通孔周縁に至る高さが0.5mmの範
    囲にあることを特徴とする請求項4記載のディスクカー
    トリッジ。
  6. 【請求項6】 上記載置部の外周側には、上記テーパ面
    と上記突出部の内周側とを円弧状に連続させる載置ガイ
    ド部が形成されていることを特徴とする請求項4記載の
    ディスクカートリッジ。
JP10268689A 1998-09-22 1998-09-22 ディスクカートリッジ Withdrawn JP2000100105A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10268689A JP2000100105A (ja) 1998-09-22 1998-09-22 ディスクカートリッジ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10268689A JP2000100105A (ja) 1998-09-22 1998-09-22 ディスクカートリッジ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000100105A true JP2000100105A (ja) 2000-04-07

Family

ID=17462027

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10268689A Withdrawn JP2000100105A (ja) 1998-09-22 1998-09-22 ディスクカートリッジ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000100105A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6810005B2 (en) Disc cartridge
JP2000090626A (ja) ディスクカ―トリッジ
JP2000090628A (ja) ディスクカ―トリッジ
US7010800B2 (en) Disc cartridge having annular shaped mating projections
JP2000090627A (ja) ディスクカ―トリッジ
US6175471B1 (en) Disc cartridge having configuration to prevent insertion into certain disk drives
JPH0817159A (ja) ディスクカートリッジ
US6160680A (en) Two-piece media hub and methods of attaching same to a medium
JP2000100105A (ja) ディスクカートリッジ
JP2000100111A (ja) ディスクカートリッジ
US20060215322A1 (en) Recording disk cartridge and disk drive
JP3018535B2 (ja) ディスクカートリッジ
JP3277415B2 (ja) ディスクテーブル
JPH0817163A (ja) ディスクカートリッジ
JP2005322345A (ja) ディスクカートリッジ
JP3298651B2 (ja) 情報信号記録ディスク
JPH0644726A (ja) ディスクカートリッジ
JPH1153860A (ja) ディスクカートリッジ
JP3063262B2 (ja) ディスクカートリッジ
JP3097209B2 (ja) ディスクカートリッジ
JP3097695B2 (ja) ディスクカートリッジ
JPH0755722Y2 (ja) ディスクカートリッジ
JPH1166797A (ja) ディスクカートリッジ
KR20000070106A (ko) 디스크 카트리지
JP2003007025A (ja) ディスクカートリッジ

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060110