明 細 書 遮蔽型多心ケ一ブル及びその製法 技術分野
本発明は、 複数本の導体心線が、 遮蔽用導電性円管内に、 それを埋め ている絶縁柱内に並置埋設されている態様で並置されている構成を有す る遮蔽型多心ケーブル、 及びその製法に関する。 背景技術
従来提案されている遮蔽型多心ケーブル及びその製法を、 第 2 1図〜 第 2 4図を伴って次に述べる遮蔽型多心ケーブルの製法で述べるに、 そ の製法は、 次に述べる順次の工程をとつている。
すなわち、 断面例えば円形の複数本例えば 2本の導体心線 及び A 9 が絶縁円柱 F内にその中心軸のまわりに等角間隔を保つように並置埋設 されている構成を有する絶縁被覆線 G (第 2 1図 A及び B ) と、 その絶 縁円柱 Fの外径 0 F。とほぼ等しいかまたはそれよりも大きな内径 0 E1を 有する導電性円管 Eとを予め用意する (第 2 1図 C及び D ) 。
そして、 絶縁被覆線 Gを、 導電性円管 E内に挿入配置する (第 2 2図 A及び B ) 。
なお、 図は、 簡単のため、 導電性円管 E及び絶縁被覆線 Gの絶縁円柱 Fを、 導電性円管 Eの内径 0 E1が絶縁被覆線 Gの絶縁円柱 Fの外径 0 E9 とほぼ等しいとして、 示している。
次に、 導電性円管 Eの外径 0 E2とほぼ等しいかそれよりも大きな一端 側の内径 0 H1から導電性円管 Eの外径 0 E2よりも小さな他端側の内径 ø H2に長さ方向に徐々に変化している内径 0 π を有する断面が円である貫
通孔 Hを有する絞り用具 K (第 23図 Α及び Β) を用い、 その貫通孔 H 内に、 絶縁被覆線 Gを挿入配置している導電性円管 Eを、 貫通孔 Hの大 きな内径 H1を有する端側から小さな内径 ø H2を有する端側に向って引 き抜きによって通す、 という絞り加工を、 導電性円管 Eに施し (第 23 図 A) 、 それによつて、 絶縁被覆線 Gの 2本の導体心線 A1 及び A2 に よる 2本の導体心線 ' 及び A2 ' が、 導電性円管 Eから形成された 絞り用具 Kの貫通孔 Hの小さな内径 0E2と同じ外径 0Η2' を有する遮蔽 用導電性円管 E' 内に、 その遮蔽用導電性円管 E' 内を絶縁被覆線 Gの 絶縁円柱 Fによる絶縁円柱 F' によって遮蔽用導電性円管 E' と一体化 された態様で全く埋めている、 その絶縁円柱 F' 内に並置埋設されてい る態様で、 並置されている構成を有する遮蔽型多心ケーブル Μ (第 24 図 Α及び Β) を、 従来提案されている遮蔽型多心ケーブル Mとして得る。 この場合、 遮蔽型多心ケーブル Mの遮蔽用導電性円管 E' の内径 0E1 ' が導電性円管 Eの内径 0 E1よりも小さくなるので、 絶縁被覆線 Gの絶 縁円柱 Fによる絶縁材が遮蔽型多心ケ―ブル Mの遮蔽用導電性円管 E ' 内から外部に押出される。 このため、 その押出された絶縁材を、 絞り加 ェを施す工程後において、 除去する。
第 2 1図〜第 24図に示す従来の遮蔽型多心ケ—ブルの製法によって 得られる従来の遮蔽型多心ケーブル M (第 24図 A及び B) は、 第 25 図に示すように、 遮蔽用導電性円管 E' をその端末部において一部切り 取って、 絶縁円柱 F' をその端末部において外部に一部露呈させ、 次で、 絶縁円柱 F' をその端末部において一部切り取って、 2本の導体心線
' 及び A2 ' をそれらの端末部において外部に一部露呈させる、 という 端末処理を施して使用されるのを普通とするが、 その使用において、 2 本の導体心線 Ai ' 及び A2 ' の遊端間間隔を大きく拡げる処理が所望 される場合がしばしばある。
しかしながら、 この場合の処理は、 2本の導体心線 ' 及び A2 ' がそれらに共通の絶縁円柱 F' 内に並置埋設されているので、 絶縁円柱 F' にその遊端から遮蔽用導電性円管 E' の遊端に向って導体心線 丄 ' 及び A2 ' 間に延長している割りを入れない限り、 2本の導体心線八丄 ' 及び A2 ' 間間隔を絶縁円柱 F' の遊端位置からそれら導体心線 ' 及び A。 ' の遊端に向かって拡げることでしか行うことができない。 このため、 上述した端末処理を施して使用する場合において、 2本の 導体心線 A ' 及び An ' の遊端間間隔を大きく拡げる処理が所望され る場合、 上述した端末処理において、 2本の導体心線 Ai ' 及び A2 ' の外部露出長を長くするか、 または上述した端末処理後、 絶縁円柱 F' にその遊端から遮蔽用導電性円管 E' の遊端に向って導体心線 Ai ' 及 び A2 ' 間に延長している割りを入れない限り、 その所望事項を達成す ることができない。
よって、 第 24図に示す従来の遮蔽型多心ケーブル Mの場合、 上述し た端末処理を施しての使用において、 2本の導体心線 ェ ' 及び A2 ' の遊端間間隔を、 絶縁円柱 F' にその遊端から遮蔽用導電性円管 E' の 遊端に向って割りを入れるか、 導体心線 A〗 ' 及び A2 ' の遊端の長い 外部露出長でしか、 大きく拡げ得ない、 という欠点を有していた。
また、 第 2 1図〜第 24図に示す従来の遮蔽型多心ケーブルの製法に よる場合、 絶縁被覆線 Gを用意する工程 (第 21図 A及び B) において、 その絶縁被覆線 Gを、 2本の導体心線 及び A。 が絶縁円柱 Fの中心 軸を含む平面に対して高精度に各部一様な対称関係に配されているよう に絶縁円柱 F内に並置埋設されている (導体心線 A i 及び A2 が、 絶縁 円柱 Fの中心軸と直交するどの面上の断面でみても、 導体心線 A 1 及び A の中心を結ぶ線が絶縁円柱 Fの中心を通り且つ導体心線 Ai 及び A2 が絶縁円柱 Fの中心に対して同じ高精度な対称関係にあるように、 絶縁
円柱 F内に並置埋設されている) ものとして、 用意することができれば、 遮蔽型多心ケーブル Mを、 2本の導体心線 A i ' 及び A2 ' が遮蔽用導 電性円管 E' の中心軸を含む平面に対して高精度に各部一様な対称関係 に配されているように絶縁円柱 F' 内に並置埋設されている (導体心線 A1 ' 及び A2 ' が、 遮蔽用導電性円管 E' の中心軸と直交するどの面 上の断面でみても、 導体心線 Ai ' 及び A2 ' の中心を結ぶ線が遮蔽用 導電性円管 E' の中心を通り且つ導体心線 Ai ' 及び AQ ' が遮蔽用導 電性円管 E' の中心に対して同じ高精度な対称関係にあるように、 絶縁 円柱 F' 内に並置埋設されている) ものとして、 得ることができる。 しかしながら、 実際上、 絶縁被覆線 Gを、 2本の導体心線 及び A2 が絶縁円柱 Fの中心軸を含む平面に対して高精度に各部一様な対称関係 に配されているように絶縁円柱 F内に並置埋設されている (導体心線 A 1 及び A2 が、 絶縁円柱 Fの中心軸と直交するどの面上の断面でみても、 導体心線 A i 及び A2 の中心を結ぶ線が絶縁円柱 Fの中心を通り且つ導 体心線 及び A2 が絶縁円柱 Fの中心に対して同じ高精度な対称関係 にあるように、 絶縁円柱 F内に並置埋設されている) ものとして、 用意 するのに、 2本の導体心線 ェ 及び A2 がともに絶縁円柱 Fの中心軸か ら偏心した位置に配されているので、 困難を伴う。
このため、 絶縁被覆線 Gを挿入配置している導電性円管 Eに絞り加工 を施す工程 (第 2 3図 A) において、 遮蔽型多心ケーブル Mを、 2本の 導体心線 A i ' 及び A2 ' が遮蔽用導電性円管 E' の中心軸を含む平面 に対して高精度に各部一様な対称関係に配されているように絶縁円柱 F ' 内に並置埋設されている (導体心線 ' 及び A2 ' が、 遮蔽用導電 性円管 E' の中心軸と直交するどの面上の断面でみても、 導体心線 ' 及び A2 ' の中心を結ぶ線が遮蔽用導電性円管 E' の中心を通り且つ 導体心線 ' 及び A2 ' が遮蔽用導電性円管 E' の中心に対して同じ
高精度な対称関係にあるように、 絶縁円柱 F ' 內に並置埋設されている) ものとして、 得るのに困難を伴う。
よって、 第 2 1図〜第 2 4図に示す従来の遮蔽型多心ケーブルの製法 の場合、 遮蔽型多心ケーブル Mを、 所期の良好な高周波特性を有するも のとして、 容易に製造することができない、 という欠点を有していた。 また、 第 2 1図〜第 2 4図に示す従来の遮蔽型多心ケーブルの製法の 場合、 遮蔽型多心ケーブル Mを、 上述したところから明らかなように、 2本の導体心線 A i ' 及び A n ' がそれらに共通の絶縁円柱 F ' 内に並 置埋設されているものとしてしか得ることができないので、 遮蔽型多心 ケーブル Mを、 上述した端末処理を施しての使用において 2本の導体心 線 ' 及び A 2 ' の遊端間間隔を絶縁円柱 F ' にその遊端から割りを 入れることなしに且つ短い外部露出長で大きく拡げ得るものとして、 製 造することができない、 という欠点を有していた。
よって、 本発明の 1つの目的は、 上述した欠点のない、 新規な遮蔽型 多心ケーブル及びその製法を提案せんとするものである。
本発明の他の 1つの目的は、 端末処理を施しての使用において、 一の 導体心線と他の一の導体心線との遊端間間隔をそれらの遊端部の短い外 部露出長で大きく拡げ得る、 新規な遮蔽型多心ケーブルを提案せんとす るものである。
本発明のさらに他の 1つの目的は、 遮蔽型多心ケーブルを良好な高周 波特性を有するものとして、 容易に製造することができる、 新規な遮蔽 型多心ケーブルの製法を提案せんとするものである。 発明の開示
本発明による遮蔽型多心ケ—ブルの 1つは、 複数 n本の導体心線が、 遮蔽用導電性円管内に、 その遮蔽用導電性円管内を複数 n本の絶縁柱に
よつて上記遮蔽用導電性円管の中心軸のまわりに配されている態様で全 く埋めている、 その上記複数 n本の絶縁柱内にそれぞれ埋設されている 態様で、 並置されている構成を有する。
本発明による遮蔽型多心ケーブルの他の 1つは、 複数 n本の導体心線 が、 遮蔽用導電性円管内に、 その遮蔽用導電性円管内を複数 n本の第 1 の絶縁柱及び複数 n本の第 2の絶縁柱によって上記遮蔽用導電性円管の 中心軸のまわりに第 1の絶縁柱と第 2の絶縁柱とが順次交互に配されて いる態様で全く埋めている、 その上記複数 n本の第 1の絶縁柱内にそれ ぞれ埋設されている態様で、 並置されている構成を有する。
本発明による遮蔽型多心ケ—ブルの他の 1つは、 複数 n本の導体心線 力 遮蔽用導電性円管内に、 その遮蔽用導電性円管内を絶縁円筒とその 絶縁円筒内をその中心軸のまわりに配されている態様で並置して全く埋 めている複数 n本の絶縁柱とによって全く埋めている、 その上記複数 n 本の絶縁柱内にそれぞれ埋設されている態様で、 並置されている構成を 有する。
本発明による遮蔽型多心ケ—ブルの他の 1つは、 複数 n本の導体心線 力 遮蔽用導電性円管内に、 その遮蔽用導電性円管を絶縁円筒とその絶 縁円筒内を全く埋めている複数 n本の第 1の絶縁柱及び複数 n本の第 2 の絶縁柱 (上記複数 n本の第 1の絶縁柱及び上記複数 n本の第 2の絶縁 柱は上記絶縁円筒の中心軸のまわりに第 1の絶縁柱と第 2の絶縁柱とが 順次交互に配されている態様で上記絶縁円筒を埋めている) とによって 全く埋めている、 その上記複数 n本の第 1の絶縁柱内に埋設されている 態様で、 並置されている構成を有する。
本発明による遮蔽型多心ケーブルの製法の 1つは、 ①導体心線が絶縁 円柱内にそれと同心的に埋設されている態様で配されている構成を有す る絶縁被覆線の複数 n本と、 それら複数 n本の絶縁被覆線を挿入配置し
得る大きさの内径を有する導電性円管とを用意する工程と、 ②上記複数 n本の絶縁被覆線を、 上記導電性円管内に、 その中心軸のまわりに配さ れている態様に、 挿入配置する工程と、 ③その工程後、 上記導電性円管 に、 上記複数 n本の絶縁被覆線を上記態様に挿入配置した状態で、 絞り 加工を施し、 それによつて、 上記複数 n本の絶縁被覆線の導体心線によ る複数 n本の導体心線が、 上記導電性円管から形成されたそれに比し小 さな内径及び外径を有する遮蔽用導電性円管内に、 その遮蔽用導電性円 管内を上記複数 n本の絶縁被覆線の絶縁円柱による複数 n本の絶縁柱に よって上記遮蔽用導電性円管の中心軸のまわりに配されている態様で全 く埋めている、 その上記複数 n本の絶縁柱内にそれぞれ埋設されている 態様で、 並置されている構成を有する遮蔽型多心ケーブルを得る工程と を有する。
本発明による遮蔽型多心ケーブルの製法の他の 1つは、 ①導体心線が 第 1の絶縁円柱内にそれと同心的に埋設されている態様で配されている 構成を有する絶縁被覆線の複数 n本と、 第 2の絶縁円柱の複数 n本と、 上記複数 n本の絶縁被覆線と上記複数 n本の第 2の絶縁円柱とを挿入配 置し得る大きさの内径を有する導電性円管とを用意する工程と、 ②上記 複数 n本の絶縁被覆線と上記複数 n本の第 2の絶縁円柱とを、 上記導電 性円管内に、 その中心軸のまわりに絶縁被覆線と第 2の絶縁円柱とが順 次交互に配されている態様に、 挿入配置する工程と、 ③その工程後、 上 記導電性円管に、 上記複数 n本の絶縁被覆線と上記複数 n本の第 2の絶 縁円柱とを上記態様に挿入配置した状態で、 絞り加工を施し、 それによ つて、 上記複数 n本の絶縁被覆線の導体心線による複数 n本の導体心線 が、 上記導電性円管から形成されたそれに比し小さな内径及び外径を有 する遮蔽用導電性円管内に、 その遮蔽用導電性円管内を上記複数 n本の 絶縁被覆線の第 1の絶縁円柱による複数 n本の第 1の絶縁柱及び上記複
数 n本の第 2の絶縁円柱による複数 n本の第 2の絶縁柱によって上記遮 蔽用導電性円管の中心軸のまわりに第 1の絶縁柱と第 2の絶縁柱とが順 次交互に配されている態様で全く埋めている、 その上記複数 n本の第 1 の絶縁柱内にそれぞれ埋設されている態様で、 並置されている構成を有 する遮蔽型多心ケーブルを得る工程とを有する。
本発明による遮蔽型多心ケ—ブルの製法の他の 1つは、 ①導体心線が 絶縁円柱内にそれと同心的に埋設されている態様で配されている構成を 有する絶縁被覆線の複数 n本と、 それら複数 n本の絶縁被覆線を挿入配 置し得る大きさの内径を有する絶縁円筒と、 その絶縁円筒を挿入し得る 大きさの内径を有する導電性円管とを用意する工程と、 ②上記複数 n本 の絶縁被覆線と上記絶縁円筒とを、 上記導電性円管内に、 上記絶縁円筒 が上記導電性円管と同心的に配され且つ上記複数 n本の絶縁被覆線が上 記絶縁円筒内にその中心軸のまわりに配されている態様に、 挿入配置す る工程と、 ③その工程後、 上記導電性円管に、 上記複数 n本の絶縁被覆 線と上記絶縁円筒とを上記態様に挿入配置した状態で、 絞り加工を施し、 それによつて、 上記複数 n本の絶縁被覆線の導体心線による複数 n本の 導体心線が、 上記導電性円管から形成されたそれに比し小さな内径及び 外径を有する遮蔽用導電性円管内に、 その遮蔽用導電性円管内を上記絶 縁円筒による絶縁円筒とその絶縁円筒内をその中心軸のまわりに配され ている態様で並置して埋めている上記複数 n本の絶縁被覆線の絶縁円柱 による複数 n本の絶縁柱とによって全く埋めている、 その上記複数 n本 の絶縁柱内にそれぞれ埋設されている態様で、 並置されている構成を有 する遮蔽型多心ケ一ブルを得る工程とを有する。
本発明による遮蔽型多心ケーブルの製法の他の 1つは、 ①導体心線が 第 1の絶縁円柱内にそれと同心的に埋設されている態様で配されている 構成を有する絶縁被覆線の複数 n本と、 第 2の絶縁円柱の複数 n本と、
上記複数 n本の絶縁被覆線及び上記複数 n本の絶縁円柱を挿入配置し得 る大きさの内径を有する絶縁円筒と、 その絶縁円筒を挿入し得る大きさ の内径を有する導電性円管とを用意する工程と、 ②上記複数 n本の絶縁 被覆線と上記複数 n本の第 2の絶縁円柱と上記絶縁円筒とを、 上記導電 性円管内に、 上記複数 n本の絶縁被覆線と上記複数 n本の第 2の絶縁円 柱とが上記絶縁円筒内にその中心軸のまわりに絶縁被覆線と第 2の絶縁 円柱とが順次交互に配されている態様に、 揷入配置する工程と、 ③その 工程後、 上記導電性円管に、 上記複数 n本の絶縁被覆線と上記複数 n本 の絶縁円柱と上記絶縁円筒とを上記態様に挿入配置した状態で、 絞り加 ェを施じ、 それによつて、 上記複数 n本の絶縁被覆線の導体心線による 複数 n本の導体心線が、 上記導電性円管から形成されたそれに比し小さ な内径及び外径を有する遮蔽用導電性円管内に、 その遮蔽用導電性円管 を上記絶縁円筒による絶縁円筒とその絶縁円筒内を全く埋めている上記 複数 n本の絶縁被覆線の第 1の絶縁円柱による複数 n本の第 1の絶縁柱 及び上記複数 n本の第 2の絶縁円柱による複数 n本の第 2の絶縁柱 (上 記複数 n本の第 1の絶縁柱及び上記複数 n本の第 2の絶縁柱は上記絶縁 円筒の中心軸のまわりに第 1の絶縁柱と第 2の絶縁柱とが順次交互に配 されている態様で上記絶縁円筒を埋めている) によって全く埋めている、 その上記複数 n本の第 1の絶縁柱内に埋設されている態様で、 並置され ている構成を有する遮蔽型多心ケーブルを得る工程とを有する。 図面の簡単な説明
第 1図は、 本発明による遮蔽型多心ケーブルの製法の第 1の実施の形 態例の説明に供する、 絶縁被覆線の略線的斜視図 (第 1図 A ) 及びその 断面図 (第 1図 B ) 、 及び導電性円管の略線的斜視図 (第 1図 C ) 及び その断面図 (第 1図 D ) である。
第 2図は、 本発明による遮蔽型多心ケーブルの製法の第 1の実施の形 態例の説明に供する、 第 1図に示す導電性円管内に第 1図に示す絶縁被 覆線を挿入配置した状態を示す略線的斜視図 (第 2図 A ) 及びその断面 図 (第 2図 B ) である。
第 3図は、 本発明による遮蔽型多心ケーブルの製法の第 1の実施の形 態例の説明に供する、 導電性円管内に絶縁被覆線を挿入配置した第 2図 に示す状態で導電性円管に絞り加工を施している状態を示す略線的斜視 図 (第 3図 A ) 及び絞り加工に用いる絞り用具の断面図 (第 3図 B ) で ある。
第 4図は、 本発明による遮蔽型多心ケーブル及びその製法の第 1の実 施の形態例の説明に供する、 第 3図に示す絞り加工によって得られる遮 蔽型多心ケーブルを示す略線的斜視図 (第 4図 A ) 及びその断面図 (第 4図 B ) である。
第 5図は、 本発明による遮蔽型多心ケーブル及びその製法の第 1の実 施の形態例の説明に供する、 図 3に示す絞り加工によって得られる遮蔽 型多心ケーブルに端末処理を施した状態を示す略線的斜視図である。 第 6図は、 本発明による遮蔽型多心ケーブルの製法の第 2の実施の形 態例の説明に供する、 絶縁被覆線の略線的斜視図 (第 6図 A ) 及びその 断面図 (第 6図 B ) 、 絶縁円柱の略線的斜視図 (第 6図 C ) 及びその断 面図 (第 6図 D ) 、 及び導電性円管の略線的斜視図 (第 6図 E ) 及びそ の断面図 (第 6図 F ) である。
第 7図は、 本発明による遮蔽型多心ケ—ブルの製法の第 2の実施の形 態例の説明に供する、 第 6図に示す導電性円管内に第 6図に示す絶縁被 覆線及び絶縁円柱を挿入配置した状態を示す略線的斜視図 (第 7図 A ) 及びその断面図 (第 7図 B ) である。
第 8図は、 本発明による遮蔽型多心ケ一ブルの製法の第 2の実施の形
態例の説明に供する、 導電性円管内に絶縁被覆線及び絶縁円柱を挿入配 置した第 ·7図に示す状態で導電性円管に絞り加工を施している状態を示 す略線的斜視図 (第 8図 Α ) 及び絞り加工に用いる絞り用具の断面図 (第 8図 Β ) である。
第 9図は、 本発明による遮蔽型多心ケーブル及びその製法の第 2の実 施の形態例の説明に供する、 第 8図に示す絞り加工によって得られる遮 蔽型多心ケーブルを示す略線的斜視図 (第 9図 Α ) 及びその断面図 (第 9図 Β ) である。
第 1 ひ図は、 本発明による遮蔽型多心ケーブル及びその製法の第 2の 実施の形態例の説明に供する、 第 8図に示す絞り加工によって得られる 遮蔽型多心ケーブルに端末処理を施した状態を示す略線的斜視図である。 第 1 1図は、 本発明による遮蔽型多心ケーブルの製法の第 3の実施の 形態例の説明に供する、 絶縁被覆線の略線的斜視図 (第 1 1図 Α ) 及び その断面図 (第 1 1図 Β ) 、 絶縁円筒の略線的斜視図 (第 1 1図 C ) 及 びその断面図 (第 1 1図 D ) 、 及び導電性円管の略線的斜視図 (第 1 1 図 Ε ) 及びその断面図 (第 1 1図 F ) である。
第 1 2図は、 本発明による遮蔽型多心ケーブルの製法の第 3の実施の 形態例の説明に供する、 第 1 1図に示す導電性円管内に第 1 1図に示す 絶縁円筒及び絶縁被覆線を挿入配置した状態を示す略線的斜視図 (第 1 2 図 Α ) 及びその断面図 (第 1 2図 Β ) である。
第 1 3図は、 本発明による遮蔽型多心ケーブルの製法の第 3の実施の 形態例の説明に供する、 導電性円管内に絶縁円筒及び絶縁被覆線を挿入 配置した第 1 2図に示す状態で導電性円管に絞り加工を施している状態 を示す略線的斜視図 (第 1 3図 Α ) 及び絞り加工に用いる絞り用具の断 面図 (第 1 3図 Β ) である。
第 1 4図は、 本発明による遮蔽型多心ケーブル及びその製法の第 3の
実施の形態例の説明に供する、 第 1 3図に示す絞り加工によって得られ る遮蔽型多心ケーブルを示す略線的斜視図 (第 1 4図 A ) 及びその断面 図 (第 1 4図 B ) である。
第 1 5図は、 本発明による遮蔽型多心ケーブル及びその製法の第 3の 実施の形態例の説明に供する、 第 1 3図に示す絞り加工によって得られ る遮蔽型多心ケーブルに端末処理を施した状態を示す略線的斜視図であ る
第 1 6図は、 本発明による遮蔽型多心ケ—ブルの製法の第 4の実施の 形態例め説明に供する、 絶縁被覆線の略線的斜視図 (第 1 6図 A ) 及び その断面図 (第 1 6図 B ) 、 絶縁円柱の略線的斜視図 (第 1 6図 C ) 及 びその断面図 (第 1 6図 D ) 、 絶縁円筒の略線的斜視図 (第 1 6図 E ) 及びその断面図 (第 1 6図 F ) 、 及び導電性円管の略線的斜視図 (第 1 6 図 G ) 及びその断面図 (第 1 6図 H ) である。
第 1 7図は、 本発明による遮蔽型多心ケーブルの製法の第 4の実施の 形態例の説明に供する、 第 1 6図に示す導電性円管内に第 1 6図に示す 絶縁円筒、 絶縁被覆線及び絶縁円柱を挿入配置した状態を示す略線的斜 視図 (第 1 7図 A ) 及びその断面図 (第 1 7図 B ) である。
第 1 8図は、 本発明による遮蔽型多心ケーブルの製法の第 4の実施の 形態例の説明に供する、 導電性円管内に絶縁円筒、 絶縁被覆線及び絶縁 円柱を挿入配置した第 1 7図に示す状態で導電性円管に絞り加工を施し ている状態を示す略線的斜視図 (第 1 8図 A ) 及び絞り加工に用いる絞 り用具の断面図 (第 1 8図 B ) である。
第 1 9図は、 本発明による遮蔽型多心ケーブル及びその製法の第 4の 実施の形態例の説明に供する、 第 1 8図に示す絞り加工によって得られ る遮蔽型多心ケーブルを示す略線的斜視図 (第 1 9図 A ) 及びその断面 図 (第 1 9図 B ) である。
第 2 0図は、 本発明による遮蔽型多心ケーブル及びその製法の第 4の 実施の形態例の説明に供する、 図 1 8に示す絞り加工によって得られる 遮蔽型多心ケ―ブルに端末処理を施した状態を示す略線的斜視図である。 第 2 1図は、 従来の遮蔽型多心ケーブルの製法の説明に供する、 絶縁 被覆線の略線的斜視図 (第 2 1図 A ) 及びその断面図 (第 2 1図 B ) 、 及び導電性円管の略線的斜視図 (第 2 1図 C ) 及びその断面図 (第 2 1 図 D ) である。
第 2 2図は、 従来の遮蔽型多心ケーブルの製法の説明に供する、 第 2 1 図に示す導電性円管内に第 2 1図に示す絶縁被覆線を挿入配置した状態 を示す略線的斜視図 (第 2 2図 A ) 及びその断面図 (第 2 2図 B ) であ る。
第 2 3図は、 従来の遮蔽型多心ケーブルの製法の説明に供する、 導電 性円管内に絶縁被覆線を挿入配置した第 2 2図に示す状態で導電性円管 に絞り加工を施している状態を示す略線的斜視図 (第 2 3図 A ) 及び絞 り加工に用いる絞り用具の断面図 (第 2 3図 B ) である。
第 2 4図は、 従来の遮蔽型多心ケーブル及びその製法の説明に供する、 第 2 3図に示す絞り加工によって得られる遮蔽型多心ケーブルを示す略 線的斜視図 (第 2図 4 A ) 及びその断面図 (第 2図 4 B ) である。 第 2 5図は、 従来の遮蔽型多心ケ—ブル及びその製法の説明に供する、 第 2 3図に示す絞り加工によって得られる遮蔽型多心ケーブルに端末処 理を施した状態を示す略線的斜視図である。 発明を実施するための最良の形態 1
次に、 本発明による遮蔽型多心ケーブル及びその製法の第 1の実施の 形態例を、 第 1図〜第 4図に示す本発明による遮蔽型多心ケーブルの製 法の第 1の実施の形態例で述べよう。
第 i図〜第 4図に示す本発明による遮蔽型多心ケーブルの製法の第 1 の実施の形態例は、 次に述べる順次の工程をとる。
すなわち、 断面例えば円形の導体心線 Aが外径 0 B。を有する絶縁円柱 B内にそれと同心的に埋設されている態様で配されている構成を有する 絶縁被覆線 Sの複数例えば 2本 (それらを Si 及び SQ とする) (第 1 図 A及び B) と、 それら 2本の絶縁被覆線 Si 及び S2 を挿入配置し得 る大きさの内径 0EIを有する導電性円管 Eとを用意する (第 1図 C及び D) 。 この場合、 導電性円管 Eの内径 0E1は、 絶縁被覆線 Si 及び S9 の絶縁円柱 Bの外径 0B2の 2倍 (2 0B。) とほぼ等しいかまたはそれよ りも大きい。
そして、 2本の絶縁被覆線 Si 及び S2 を、 導電性円管 E内に、 その 中心軸のまわりに配されている態様に揷入配置する (第 2図 A及び B) 。 なお、 図は、 簡単のため、 導電性円管 Eの内径 0E1が、 絶縁被覆線 Si 及び S2 の絶縁円柱 Bの外径 0B2の 2倍 (2 0BO) とほぼ等しいとして 示されている。
次に、 第 2 1図〜第 2 4図に示す従来の遮蔽型多心ケーブルの製法で 用いたと同様の絞り用具 K、 すなわち、 導電性円管 Εの外径 0Ε2とほぼ 等しいかそれよりも大きな一端側の内径 ø Η1から導電性円管 Εの外径 φ Ε2よりも小さな他端側の内径 0Η2に長さ方向に徐々に変化している内径 Φ" を有する断面が円である貫通孔 Ηを有する絞り用具 Κ (第 3図 Α及 び B) を用い、 その貫通孔 H内に、 2本の絶縁被覆線 3ェ 及び S。 を上 述した態様に揷入配置している導電性円管 Eを、 貫通孔 Hの大きな内径 0H1を有する端側から小さな内径 0H2を有する端側に向かって引き抜き によって通す、 という絞り加工を、 導電性円管 Eに施し (第 3図 A) 、 それによつて、 2本の絶縁被覆線 S 及び S2 の導体心線 Aによる 2本 の導体心線 A i ' 及び A2 ' が、 導電性円管 Eから形成された絞り用具
Kの貫通孔 Hの小さな內径 0H2と同じ外径 0Ε2' を有する遮蔽用導電性 円管 E' 内に、 その遮蔽用導電性円管 E' 内を 2本の絶縁被覆線 Si 及 び S2 め絶縁円柱 Bによる 2本の絶縁柱 B i ' 及び B9 ' によって遮蔽 用導電性円管 E' の中心軸のまわりに配されている態様で且つ遮蔽用導 電性円管 E' と一体化された態様で全く埋めている、 その 2本の絶縁柱 B1 ' 及び ΒΩ ' 内にそれぞれ埋設されている態様で、 並置されている 構成を有する遮蔽型多心ケーブル Μを得る (第 4図 Α及び Β) 。
この場合、 絶縁被覆線 Si 及び s2 のそれらの軸と直交する面上でみ た面積の 2倍が、 絞り用具 Kの貫通孔 Hの小さな内径 0H2によって決ま る、 遮蔽型多心ケーブル Mの遮蔽用導電性円管 E' のその軸と直交する 面上でみた内側面積とほぼ等しいかまたはそれより大きければ、 上述し た遮蔽用導電性円管 E' 内が絶縁柱 ' 及び B2 ' によって全く埋め られている状態が得られるが、 絶縁被覆線 Si 及び s2 の上述した面積 の 2倍が遮蔽用導電性円管 E' の上述した内側面積とほぼ等しければ、 絶縁被覆線 Si 及び Sn の絶縁円柱 Bによる絶縁材が遮蔽型多心ケ―ブ ル Mの遮蔽用導電性円管 E' 内から外部に押出されないので、 第 2 1図 〜第 24図に示す従来の遮蔽型多心ケーブルの製法で述べたようにその 押出された絶縁材を絞り加工を施す工程後において除去する、 という作 業を省略することができる。
第 1図〜第 4図に示す本発明による遮蔽型多心ケ―ブルの製法の第 1 の実施の形態例によって得られる本発明による遮蔽型多心ケ一ブル M (第 4図) は、 第 2 1図〜第 24図に示す従来の遮蔽型多心ケーブルの製法 により製造される遮蔽型多心ケーブル Mの場合と同様に、 且つ第 5図に 示すように、 遮蔽用導電性円管 E' をその端末部において一部切り取つ て、 絶縁柱 ' 及び B2 ' をそれらの端末部において外部に一部露呈 させ、 次で、 絶縁柱 ' 及び B2 ' をそれらの端末部において一部切
り取って、 導体心線 ェ ' 及び A2 ' をそれらの端末部において外部に 一部露呈させる、 という端末処理を施して使用することができる。
また、 'その使用において、 2本の導体心線 ' 及び A。 ' の遊端間 間隔を大きく拡げる処理が所望される場合がしばしばあるが、 この場合 の処理は、 導体心線 ' 及び A2 ' がそれぞれ絶縁柱 ' 及び B2 ' 内に埋設され、 そして、 それら絶縁柱 ' 及び B2 ' が互に分離し 得るものとして得られているので、 それら絶縁柱 ' 及び B2 ' をそ れらの遊端部において互に分離し、 そして絶縁柱 ' 及び B2 ' 間間 隔を遮蔽用導電性円管 E' の遊端位置からそれら絶縁柱 ' 及び B9 ' の遊端に向かって拡げるということでも、 さらにはそれに続いて、 2 本の導体心線 ' 及び A9 ' 間間隔をそれらの遊端に向かって拡げる ことでも行うことができる。
このため、 上述した端末処理を施して使用する場合において、 2本の 導体心線 ' 及び A2 ' の遊端間間隔を大きく拡げる処理が所望とさ れる場合、 その所望事項を、 絶縁柱 ' 及び B2 ' の遊端部を互に分 離し且つそれら間間隔を拡げさえすれば、 2本の導体心線 ' 及び A9 ' の遊端部の短い外部露出長で、 容易に達成することができる。
よって、 第 4図に示す本発明による遮蔽型多心ケーブル Mの場合、 上 述した端末処理を施しての使用において、 絶縁柱 ' 及び B2 ' の遊 端部を互に分離し且つそれら間間隔を拡げさえすれば、 2本の導体心線 A1 ' 及び A。 ' の遊端間間隔を、 それらの遊端部の短い外部露出長で、 大きく拡げ得る。
また、 第 1図〜第 4図に示す本発明による遮蔽型多心ケーブルの製法 の第 1の実施の形態例によれば、 遮蔽型多心ケーブル Mの絶縁柱 ' 及び B2 ' が互に同じ絶縁被覆線 Si 及び S2 の絶縁円柱 Bからそれぞ れ得られ、 また、 導体心線 ' 及び A2 ' が互に同じ絶縁被覆線 Si
及び S 2 の絶縁円柱 B内に同心的に埋設されている導体心線 Aからそれ ぞれ得られ、 そして、 絶縁被覆線 S 及び s 2 を用意する工程において、 それら絶縁被覆線 S i 及び S 2 を、 それらのそれぞれの絶縁円柱 Bの外 径 ø β9が高い精度を各部一様に有し、 且つそれらのそれぞれの導体心線 Αが絶縁円柱 Βと高精度の同心性を各部一様に保っているものとして、 容易に用意することができる。
このため、 2本の絶縁被覆線 S i 及び S 2 を揷入配置している導電性 円管 Eに絞り加工を施す工程において、 遮蔽型多心ケーブル Mを、 2本 の絶縁柱 ' 及び B。 ' が遮蔽用導電性円管 E ' の中心軸を含む平面 に対して高精度に各部一様な対称関係 (絶縁柱 ' 及び B 2 ' の接合 面が遮蔽用導電性円管 E ' の中心軸を含む 1つの平面上に高精度に延長 している関係) に配され、 また、 導体心線 ' 及び A 2 ' も遮蔽用導 電性円管 E ' の中心軸を含む平面に対して高精度に各部一様な対称関係 (導体心線 A t ' 及び A 2 ' が、 遮蔽用導電性円管 E ' の中心軸を含む 1つの平面上に高精度に延長している絶縁柱 B i ' 及び B 2 ' の接合面 に対して高精度に各部一様な対称関係) に配されているものとして、 従 つて、 遮蔽型多心ケーブル Mを、 導体心線 A i ' 及び Aゥ ' の中心軸を 含む第 1の平面が遮蔽用導電性円管 E ' の中心軸を通り且つ第 1の平面 と直交する第 2の平面からみた導体心線 A i ' 側の部と導体心線 A 2 ' 側の部とが後者の第 2の平面に対し高精度に各部一様な対称関係を有す るものとして、 容易に得ることができる。
よって、 第 1図〜第 4図に示す本発明による遮蔽型多心ケーブルの製 法の第 1の実施の形態例によれば、 遮蔽型多心ケーブル Mを、 前述した 従来の遮蔽型多心ケ一ブルの製法によつて製造される遮蔽型多心ケ一ブ ル Mの場合に比し良好な高周波特性を有するものとして、 容易に製造す ることができる。
また、 第 1図〜第 4図に示す本発明による遮蔽型多心ケーブルの製法 の場合、 遮蔽型多心ケーブル Mを、 上述したところから明らかなように、 2本の導体心線 A i ' 及び A 2 ' を埋設している絶縁柱 ' 及び B 2 ' が互に分離され得るものとして得ることができるので、 遮蔽型多心ケ一 ブル Mを、 上述した端末処理を施しての使用において絶縁柱 ' 及び B。 ' の遊端部を互に分離し且つそれら間間隔を拡げさえすれば、 2本 の導体心線 A ' 及び A 2 ' の遊端間間隔をそれらの遊端部の短い外部 露出長で大きく拡げ得るものとして、 容易に製造することができる。 発明を実施するための最良の形態 2
次に、 本発明による遮蔽型多心ケーブル及びその製法の第 2の実施の 形態例を、 第 6図〜第 9図に示す本発明による遮蔽型多心ケ―ブルの製 法の第 2の実施の形態例で述べよう。
第 6図〜第 9図において、 第 1図〜第 4図との対応部分には同一符号 を付して示す。
第 6図〜第 9図に示す本発明による遮蔽型多心ケ—ブルの製法の第 2 の実施の形態例は、 次に述べる順次の工程をとる。
すなわち、 断面例えば円形の導体心線 Aが外径 0 B。を有する絶縁円柱 B内にそれと同心的に埋設されている態様で配されている構成を有する、 第 1図〜第 4図に示す本発明による遮蔽型多心ケーブルの製法の第 1の 実施の形態例で述べたと同様の絶縁被覆線 Sの複数例えば 2本 (それら を S】 及び S 9 とする) (第 6図 A及び B ) と、 絶縁被覆線 S i 及び S 2 の絶縁円柱 Bの外径 0 B2と等しいかまたは等しくない外径 0 e9を有する 絶縁円柱 Cの 2本 (それらを 及び C。 とする) とを用意する (第 6 図 C及び D ) とともに、 2本の絶縁被覆線 及び S 2 と 2本の絶縁円 柱 及び c 2 とを挿入配置し得る大きさの内径 0 E1を有する導電性円
管 Eを用意する (第 6図 E及び F) 。 この場合、 導電性円管 Eの内径 0 E1は、 絶縁被覆線 Si 及び Sn の絶縁円柱 Bの外径 0Boと絶縁円柱じ丄 及び C0 の外径 0e2とが等しい場合、 外径 0B9または 0 の 2倍よりも 大きいが 3倍以下であり、 また、 絶縁円柱 Bの外径 0B2が絶縁円柱じの 外径 0e2よりも大きい場合、 外径 0B2の 2倍よりも大きく外径 0B2の 2 倍と外径 0e2との和よりも小さく、 さらに、 絶縁円柱 Bの外径 0βΟが絶 縁円柱 Cの外径 0e2よりも小さい場合、 外径 0e2の 2倍よりも大きく外 径 0e2の 2倍と外径 0e2の和よりも小さい。
そして、 2本の絶縁被覆線 Si 及び S2 と 2本の絶縁円柱 及び C2 とを、導電性円管 E内に、 その中心軸のまわりに、 絶縁被覆線 Sと絶縁 円柱 Cとが順次交互に配されている態様に挿入配置する (第 7図 A及び B) 。 なお、 図は、 簡単のため、 絶縁被覆線 Si 及び S。 の絶縁円柱 B の外径 0B2と絶縁円柱 C, 及び c2 の外径 0e2とが等しいとして、 且つ 導電性円管 Eの内径 0E1が、 絶縁被覆線 Si の絶縁円柱 Bと絶縁円柱じ丄 及び C2 のそれぞれとが互に接し、 且つ絶縁被覆線 S。 の絶縁円柱 Bと 絶縁円柱 及び Cn のそれぞれとが互に接している状態で、 絶縁被覆 線 Si 及び S。 の絶縁円柱 B及び絶縁円柱 及び CQ が導電性円管 E の内面に接している状態が得られるような値を有している、 として示さ れている。
次に、 第 1図〜第 4図に示す本発明による遮蔽型多心ケ—ブルの製法 の第 1の実施の形態例で用いたと同様の絞り用具 K (第 8図 A及び B) を用い、 その貫通孔 H内に、 2本の絶縁被覆線 Si 及び S2 と 2本の絶 縁円柱。ェ 及び C2 とを上述した態様に挿入配置している導電性円管 E を、 貫通孔 Hの大きな内径 0 H1を有する端側から小さな内径 ø H2を有す る端側に向かって引き抜きによって通す、 という絞り加工を、 導電性円 管 Eに施し (第 8図 A及び B) 、 それによつて、 2本の絶縁被覆線 Si
及び S2 の導体心線 Aによる 2本の導体心線 A i ' 及び A2 ' が、 導電 性円管 Eから形成された絞り用具 Kの貫通孔 Hの小さな内径 ø H2と同じ 外径 0E を有する遮蔽用導電性円管 E' 内に、 その遮蔽用導電性円管 E' 内を 2本の絶縁被覆線 Si 及び S2 の絶縁円柱 Bによる 2本の絶縁 柱 B ' (それらを Bi ' 及び B2 ' とする) と 2本の絶縁円柱 及 び C。 による 2本の絶縁柱 C (それらを C} ' 及び C2 ' とする) によ つて遮蔽用導電性円管 E' の中心軸のまわりに絶縁柱 B ' と絶縁柱 C ' とが順次交互に配されている態様で且つ遮蔽用導電性円管 E' と一体 化された態様で全く埋めている、 その 2本の絶縁柱 Bt ' 及び B2 ' 内 にそれぞれ埋設されている態様で、 並置されている構成を有する遮蔽型 多心ケーブル Mを得る (第 9図 A及び B) 。
この場合、 導電性円管 Eの内径 0E1と絶縁被覆線 Si 及び Sn の絶縁 円柱 Bの外径 0B2及び絶縁円柱 Ci 及び C。 の外径 0e2とが上述した関 係を有するので、 絶縁柱 ' 及び B2 ' 及び Ci ' 及び C2 ' が、 遮 蔽用導電性円管 E' 内を、 その中心軸のまわりに絶縁柱 B' と絶縁柱 C ' とが順次交互に配されている態様で埋めている関係が担保される。 また、 絶縁被覆線 Si 及び s2 のそれらの軸と直交する面上でみた面 積の 2倍と絶縁円柱 C1 及び Cn のそれらの軸と直交する面上でみた面 積の 2倍との和が、 絞り用具 Kの貫通孔 Hの小さな内径 0H9によって決 まる、 遮蔽型多心ケーブル Mの遮蔽用導電性円管 E' のその軸と直交す る面上でみた内側面積とほぼ等しいかまたはそれよりも大きければ、 上 述した、 遮蔽用導電性円管 E' が絶縁円柱 ' 及び B2 ' 及び ' 及び c2 ' によって全く埋められた状態が得られるが、 絶縁被覆線 S { 及び S9 の上述した面積の 2倍と絶縁円柱 d 及び CQ の上述した面積 の 2倍との和が、 遮蔽用導電性円管 E' の内側面積とほぼ等しければ、 絶縁被覆線 Si 及び S2 の絶縁円柱 B及び絶縁円柱 Ci 及び C。 による
絶縁材が遮蔽型多心ケーブル Mの遮蔽用導電性円管 E ' 内から外部に押 出されないので、 第 1図〜第 4図に示す本発明による遮蔽型多心ケープ ルの製法で述べたと同様に、 絞り加工を施す工程後において押出された 絶縁材を除去する、 という作業を省略することができる。
第 6図〜第 9図に示す本発明による遮蔽型多心ケ―ブルの製法の第 2 の実施の形態例によって得られる本発明による遮蔽型多心ケーブル M (第 9図) は、 第 1図〜第 4図に示す本発明による遮蔽型多心ケーブルの製 法の第 1の実施の形態例により製造される本発明による遮蔽型多心ケ— ブル Mの場合に準じて、 且つ第 1 0図に示すように、 遮蔽用導電性円管 E ' その端末部において一部切り取って、 絶縁柱 ' 及び B 2 ' 、 及びじェ ' 及び c 2 ' をそれらの端末部において外部に一部露呈させ、 次で、 絶縁柱 ' 及び B 2 ' 、 及び C i ' 及び C n ' をそれらの端末 部において一部切り取って、 導体心線八ェ ' 及び A 2 ' をそれらの端末 部において外部に一部露呈させる、 という端末処理を施して使用するこ とができる。
また、 その使用において、 第 4図に示す本発明による遮蔽型多心ケー ブルで述べたように、 2本の導体心線 ' 及び A 2 ' の遊端間間隔を 大きく拡げる処理が所望される場合がしばしばあるが、 この場合の処理 は、 第 4図に示す本発明による遮蔽型多心ケ一ブル Mで述べたと同様に、 導体心線 ' 及び A。 ' がそれぞれ絶縁柱 ' 及び B。 ' 内に埋設 され、 そして、 絶縁柱 B i ' 及び B 2 ' が、 絶縁柱 d ' 及び C 2 ' と ともに、 互に分離し得るものとして得られているので、 第 4図に示す本 発明による遮蔽型多心ケーブル Mで述べたと同様に、 絶縁柱 ' 及び B o ' 、 及び ' 及び C 2 ' をそれらの遊端部において互に分離し、 そして絶縁柱 ' 及び B。 ' 間間隔を遮蔽用導電性円管 E ' の遊端位 置からそれら絶縁柱 ' 及び B 2 ' の遊端に向かって拡げるというこ
とでも、 さらにはそれに続いて、 2本の導体心線 ' 及び A 2 ' 間間 隔をそれらの遊端に向かつて拡げることでも行うことができる。
このため、 上述した端末処理を施して使用する場合において、 2本の 導体心線 ' 及び A 2 ' の遊端間間隔を大きく拡げる処理が所望とさ れる場合、 その所望事項を、 第 4図に示す本発明による遮蔽型多心ケ— ブル Mで述べたのに準じて、 絶縁柱 B ' 及び B。 ' 、 及び C i ' 及び C n ' の遊端部を互に分離し且つ絶縁柱 ' 及び B Q ' の遊端部間間 隔を拡げさえすれば、 2本の導体心線 A i ' 及び A Q ' の遊端部の短い 外部露出長で、 容易に達成することができる。
よつ ^、 第 9図に示す本発明による遮蔽型多心ケーブル Mの場合も、 第 4図に示す本発明による遮蔽型多心ケ―ブル Mの場合と同様に、 遮蔽 型多心ケーブル Mを、 上述した端末処理を施しての使用において、 絶縁 柱 ' 及び B 2 ' 、 及び ' 及び C 2 ' の遊端部を互に分離し且つ 絶縁柱 ' 及び B。 ' の遊端部間間隔を拡げさえすれば、 2本の導体 心線八ェ ' 及び A。 ' の遊端間間隔を、 それらの遊端部の短い外部露出 長で、 大きく拡げ得る。
また、 第 6図〜第 9図に示す本発明による遮蔽型多心ケ―ブルの製法 の第 2の実施の形態例によれば、 第 1図〜第 4図に示す本発明による遮 蔽型多心ケ—ブルの製法の第 1の実施の形態例で述べたと同様に、 遮蔽 型多心ケーブル Mの絶縁柱 ' 及び B
2 ' が互に同じ絶縁被覆線
及び S
2 の絶縁円柱 Bから得られ、 また、 導体心線 ' 及び A
Q ' が 互に同じ絶縁被覆線 S i 及び の絶縁円柱 B内にそれぞれ同心的に埋 設されている導体心線 Aからそれぞれ得られ、 絶縁柱 ' 及び C
2 ' が互に同じ絶縁柱 及び c
2 が得られ、 そして、 絶縁被覆線 S i 及び S を用意する工程において、 それら絶縁被覆線 S, 及び S
2 を、 それ らのそれぞれの絶縁円柱 Bの外径
Boが高い精度を各部一様に有し、 且
つそれらのそれぞれの導体心線 Aが絶縁円柱 Bと高精度の同心性を各部 一様に保っているものとして、 容易に、 用意することができ、 また、 絶 縁円柱 C' i 及び c
2 を用意する工程においても、 それら絶縁円柱じェ 及 び c
2 を、 それらの外径 0 が高い精度を各部一様に有するものとして、 容易に、 用意することができる。
このため、 2本の絶縁被覆線 S i 及び S。 と 2本の絶縁円柱 C i 及び C 2 とを挿入配置している導電性円管 Eに絞り加工を施す工程において、 遮蔽型多心ケーブル Mを、 2本の絶縁柱 ' 及び B 2 ' が遮蔽用導電 性円管 E ' の中心軸を含む平面に対して高精度に各部一様な対称関係に 配され、 また、 導体心線 ' 及び ' も遮蔽用導電性円管 E ' の中 心軸を含む平面に対して高精度に各部一様な対称関係に配され、 さらに、 絶縁柱じェ ' 及び C 9 ' も遮蔽用導電性円管 E ' の中心軸を含む平面に 対して高精度な各部一様な対称関係に配されているものとして、 従って、 第 1図〜第 4図に示す本発明による遮蔽型多心ケーブルの製法の場合と 同様に、 遮蔽型多心ケーブル Mを、 導体心線八ェ ' 及び A 2 ' の中心軸 を含む第 1の平面が遮蔽用導電性円管 E ' の中心軸を通り且つ第 1の平 面と直交する第 2の平面からみた導体心線 ェ ' 側の部と導体心線 A 2 ' 側の部とが後者の第 2の平面に対し高精度に各部一様な対称関係を有 するものとして、 容易に得ることができる。
よって、 第 6図〜第 9図に示す本発明による遮蔽型多心ケーブルの製 法の第 2の実施の形態例による場合も、 遮蔽型多心ケーブル Mを、 第 1 図〜第 4図に示す本発明による遮蔽型多心ケ—ブルの製法の第 1の実施 の形態例の場合と同様に、 良好な高周波特性を有するものとして、 容易 に製造することができる。
また、 第 6図〜第 9図に示す本発明による遮蔽型多心ケ—ブルの製法 の場合も、 遮蔽型多心ケーブル Mを、 上述したところから明らかなよう
に、 2本の導体心線 ' 及び A2 ' を埋設している絶縁柱 Bi ' 及び B0 ' が絶縁柱 d ' 及び C2 ' とともに互に分離され得るものとして 得るこどができるので、 遮蔽型多心ケーブル Mを、 上述した端末処理を 施しての使用において、 絶縁柱 ' 及び B2 ' 、 及びじ丄 ' 及び C2 ' の遊端部を互に分離し且つ絶縁柱 ' 及び B2 ' の遊端部間間隔を 拡げさえすれば、 2本の導体心線 ' 及び A2 ' の遊端間間隔をそれ らの遊端部の短い外部露出長で大きく拡げ得るものとして、 容易に製造 することができる。 発明も実施するための最良の形態 3
次に、 本発明による遮蔽型多心ケーブル及びその製法の第 3の実施の 形態例を、 第 1 1図〜第 14図に示す本発明による遮蔽型多心ケーブル の製法の第 3の実施の形態例で述べよう。
第 1 1図〜第 14図において、 第 1図〜第 4図との対応部分には同一 符号を付して示す。
第 1 1図〜第 1 4図に示す本発明による遮蔽型多心ケーブルの製法の 第 3の実施の形態例は、 次に述べる順次の工程をとる。
すなわち、 断面例えば円形の導体心線 Aが外径 0 B0を有する絶縁円柱 B内にそれと同心的に埋設されている態様で配されている構成を有する、 第 1図〜第 4図に示す本発明による遮蔽型多心ケーブルの製法の第 1の 実施の形態例で述べたと同様の絶縁被覆線 Sの複数例えば 2本 (それら を Si 及び S2 とする) (第 1 1図 A及び B) と、 2本の絶縁被覆線 Si 及び SQ を挿入配置し得る大きさの内径 0Q1を有する絶縁円筒 Qとを用 意する (第 1 1図 C及び D) とともに、 その絶縁円筒 Qを挿入配置し得 る大きさの内径 0E1を有する導電性円管 Eを用意する (第 1 1図 E及び F) 。 この場合、 導電性円管 Eの内径 0E1は、 絶縁円筒 Qの外径 0QOと
ほぼ等しいかまたはそれよりも大きい。 また、 絶縁円筒 Qの内径 0Q1は、 絶縁被覆線 Si 及び S2 の絶縁円柱 Bの外径 0B2の 2倍 (20B2) とほ ぼ等しいかまたはそれよりも大きい。
そして、 2本の絶縁被覆線 Si 及び S2 と絶縁円筒 Qとを、 導電性円 管 E内に、 2本の絶縁被覆線 Si 及び S2 が絶縁円筒 Q内にその中心軸 のまわりに配されている態様に、 挿入配置する (第 1 2図 A及び B) 。 なお、 図は、 簡単のため、 導電性円管 Eの内径 0E1が絶縁円筒 Qの外径 0B2とほぼ等しいとして、 且つ絶縁円筒 Qの内径 0Q1が、 絶縁被覆線 Si 及び S2 の絶縁円柱 Bの外径 0 の 2倍 (20β9) とほぼ等しいとして、 示され Τいる。
次に、 第 1図〜第 4図に示す本発明による遮蔽型多心ケ—ブルの製法 の第 1の実施の形態例で用いたと同様の絞り用具 Κ (第 1 3図 Α及び Β) を用い、 その貫通孔 H内に、 2本の絶縁被覆線 Si 及び と絶縁円筒 Qとを上述した態様に挿入配置している導電性円管 Eを、 貫通孔 Hの大 きな内径 φ H1を有する端側から小さな内径 ø Hoを有する端側に向かって 引き抜きによって通す、 という絞り加工を、 導電性円管 Eに施し (第 1 3 図 A及び B) 、 それによつて、 2本の絶縁被覆線 S, 及び S2 の導体心 線 Aによる 2本の導体心線 A1 ' 及び A2 ' 、 導電性円管 Eから形成 された絞り用具 Kの貫通孔 Hの小さな内径 0HOと同じ外径 0Ε9' を有す る遮蔽用導電性円管 E' 内に、 その遮蔽用導電性円管 E' 内を①絶縁円 筒 Qによる絶縁円筒 Q' と②その絶縁円筒 Q' 内をその中心軸のまわり に配されている態様で且つ絶縁円筒 Q' と一体化されている態様で並置 して全く埋めている 2本の絶縁被覆線 Si 及び S2 の絶縁円柱 Bによる 2本の絶縁柱 ' 及び Β2 ' とによって遮蔽用導電性円管 E' と一体 化された態様で全く埋めている、 その 2本の絶縁柱 ' 及び B。 ' 内 にそれぞれ埋設されている態様で、 並置されている構成を有する遮蔽型
多心ケーブル Mを得る (第 14図 A及び B) 。
この場合、 絶縁被覆線 Si 及び s2 のそれらの軸と直交する面上でみ た面積の' 2倍と絶縁円筒 Qのその軸と直交する面上でみた円環の面積と の和が、 絞り用具 Kの貫通孔 Hの小さな内径 0HOによって決まる遮蔽型 多心ケ—ブル Mの遮蔽用導電性円管 E ' のその軸と直交する面上でみた 内側面積とほぼ等しいかまたはそれよりも大きければ、 上述した遮蔽用 導電性円管 E' が絶縁円筒 Q' 及び絶縁柱 B ' 及び B2 ' によって全 く埋められた状態が得られるが、 絶縁被覆線 Si 及び s2 の上述した面 積の 2倍と絶縁円筒 Qの上述した面積との和が、 遮蔽用導電性円管 E' の内側面積とほぼ等しければ、 絶縁被覆線 Si 及び S2 の絶縁円柱 B及 び絶縁円筒 Qによる絶縁材が遮蔽型多心ケ―ブル Mの遮蔽用導電性円管 Ε' 内から外部に押出されないので、 第 1図〜第 4図に示す本発明によ る遮蔽型多心ケ一ブルの製法で述べたと同様に、 絞り加工を施す工程後 において押出された絶縁材を除去する、 という作業を省略することがで きる。
第 1 1図〜第 1 4図に示す本発明による遮蔽型多心ケーブルの製法の 第 3の実施の形態例によって得られる本発明による遮蔽型多心ケープル Μ (第 14図) は、 第 4図に示す本発明による遮蔽型多心ケーブル Μの 場合に準じて、 且つ第 1 5図に示すように、 遮蔽用導電性円管 E' をそ の端末部において一部切り取って、 絶縁円筒 Q' をその端末部において 外部に一部露呈させ、 次で絶縁円筒 Q' をその端末部において一部切り 取って絶縁柱 ' 及び B9 ' をそれらの端末部において外部に一部露 呈させ、 次で、 絶縁柱 ' 及び B2 ' をそれらの端末部において一部 切り取って、 導体心線 A ' 及び A2 ' をそれらの端末部において外部 に一部露呈させる、 という端末処理を施して使用することができる。 また、 その使用において、 第 4図に示す本発明による遮蔽型多心ケ一
ブル Mで述べたように、 2本の導体心線 A i ' 及び A 2 ' の遊端間間隔 を大きく拡げる処理が所望される場合がしばしばあるが、 この場合の処 理は、 第 4図に示す本発明による遮蔽型多心ケーブル Mで述べたように、 導体心線 A i ' 及び A2 ' がそれぞれ絶縁柱 ' 及び B 2 ' 内に埋設 され、 そして、 それら絶縁柱 ' 及び B 2 ' が互に分離され得るので、 第 4図に示す本発明による遮蔽型多心ケーブル Mの場合と同様に、 それ ら絶縁柱 ' 及び B 2 ' をそれらの遊端部において互に分離し、 そし て絶縁柱 B i ' 及び B 2 ' 間間隔を絶縁円筒 Q ' の遊端位置からそれら 絶縁柱 ' 及び B 2 ' の遊端に向かって拡げるという ことでも、 さら にはそれに続いて、 2本の導体心線 ' 及び A。 ' 間間隔をそれらの 遊端に向かって拡げることでも行うことができる。
このため、 上述した端末処理を施して使用する場合において、 2本の 導体心線 ' 及び A 2 ' の遊端間間隔を大きく拡げる処理が所望とさ れる場合、 その所望事項を、 第 4図に示す本発明による遮蔽型多心ケ— ブル Mの場合と同様に、 絶縁柱 ' 及び B 2 ' の遊端部を互に分離し 且つそれら間間隔を拡げさえすれば、 2本の導体心線 A, ' 及び A 2 ' の遊端部の短い外部露出長で、 容易に達成することができる。
よって、 第 1 4図に示す本発明による遮蔽型多心ケーブル Mの場合も、 第 4図に示す本発明による遮蔽型多心ケ―ブル Mの場合と同様に、 上述 した端末処理を施しての使用において、 絶縁柱 B i ' 及び B 2 ' の遊端 部を互に分離し且つそれら間間隔を拡げさえすれば、 2本の導体心線 丄 ' 及び A 9 ' の遊端間間隔を、 それらの遊端部の短い外部露出長で、 大 きく拡げ得る。
また、 第 1 1図〜第 1 4図に示す本発明による遮蔽型多心ケーブルの 製法の第 3の実施の形態例によれば、 遮蔽型多心ケーブル Mの絶縁柱
' 及び B 2 ' が互に同じ絶縁被覆線 S i 及び S 9 の絶縁円柱 Bから得ら
れ、 また、 導体心線 ' 及び A 2 ' が互に同じ絶縁被覆線 S 及び S 2 の絶縁円柱 B内にそれぞれ同心的に埋設されている導体心線 Aからそれ ぞれ得られ、 そして、 絶縁被覆線 S i 及び s 2 を用意する工程において、 それら絶縁被覆線 S i 及び S 2 を、 それらのそれぞれの絶縁円柱 Bの外 径 ø が高い精度を各部一様に有し、 且つそれらのそれぞれの導体心線 Aが絶縁円柱 Bと高精度の同心性を各部一様に保っているものとして、 容易に、 用意することができ、 また、 絶縁円筒 Qを用意する工程におい ても、 その絶縁円筒 Qを、 高精度の外径 0 Q9及び内径 0 Q1を各部一様に 有するものとして、 容易に用意することができる。
このため、 2本の絶縁被覆線 S i 及び S 9 及び絶縁円筒 Qを揷入配置 している導電性円管 Eに絞り加工を施す工程において、 遮蔽型多心ケ— ブル Mを、 2本の絶縁柱 ' 及び B 2 ' が遮蔽用導電性円管 の中 心軸を含む平面に対して高精度に各部一様な対称関係に配され、 また、 導体心線 ' 及び A。 ' も遮蔽用導電性円管 E ' の中心軸を含む平面 に対して高精度に各部一様な対称関係に配され、 さらに絶縁円筒 Q ' が 遮蔽用導電性円管 E ' と高精度に各部一様に同心的に配されているもの として、 従って、 第 1図〜第 4図に示す本発明による遮蔽型多心ケ―ブ ルの製法の場合と同様に、 遮蔽型多心ケーブル Mを、 導体心線 A, ' 及 び A 2 ' の中心軸を含む第 1の平面が遮蔽用導電性円管 E ' の中心軸を 通り且つ第 1の平面と直交する第 2の平面からみた導体心線 ' 側の 部と導体心線 A 2 ' 側の部とが後者の第 2の平面に対し高精度に各部一 様な対称関係を有するものとして、 容易に得ることができる。
よって、 第 1 1図〜第 1 4図に示す本発明による遮蔽型多心ケーブル の製法の第 3の実施の形態例による場合も、 遮蔽型多心ケ—ブル Mを、 第 1図〜第 4図に示す本発明による遮蔽型多心ケーブルの製法によって 製造される遮蔽型多心ケーブル Mの場合と同様に、 良好な高周波特性を
有するものとして、 容易に製造することができる。
また、 第 1 1図〜第 1 4図に示す本発明による遮蔽型多心ケーブルの 製法の第 3の実施の形態例の場合も、 遮蔽型多心ケーブル Mを、 第 1図 〜第 4図に示す本発明による遮蔽型多心ケーブルの製法の第 1の実施の 形態例の場合と同様に、 導体心線 A i ' 及び A 2 ' がそれぞれ絶縁柱
' 及び B 2 ' 内に埋設され、 そして、 それら絶縁柱 ' 及び B。 ' が 互に分離され得るものとして得ることができるので、 遮蔽型多心ケ一ブ ル Mを、 上述した端末処理を施しての使用において絶縁柱 ' 及び B 2
' の遊端部を互に分離し且つそれら間間隔を拡げさえすれば、 2本の導 体心線 ' 及び A 2 ' 遊端間間隔をそれらの遊端部の短い外部露出長 で大きく拡げ得るものとして、 容易に製造することができる。 発明を実施するための最良の形態 4
次に、 本発明による遮蔽型多心ケーブル及びその製法の第 4の実施の 形態例を、 第 1 6図〜第 1 9図に示す本発明による遮蔽型多心ケーブル の製法の第 4の実施の形態例で述べよう。
第 1 6図〜第 1 9図において、 第 6図〜第 9図及び第 1 1図〜第 1 4 図との対応部分には同一符号を付して示す。
第 1 6図〜第 1 9図に示す本発明による遮蔽型多心ケーブルの製法の 第 4の実施の形態例は、 次に述べる順次の工程をとる。
すなわち、 断面例えば円形の導体心線 Aが外径 0 B。を有する絶縁円柱 B内にそれと同心的に埋設されている態様で配されている構成を有する、 第 6図〜第 9図に示す本発明による遮蔽型多心ケーブルの製法の第 2の 実施の形態例で述べたと同様の絶縁被覆線 Sの複数例えば 2本 (それら を S i 及び S 2 とする) (第 1 6図 A及び B ) と、 絶縁被覆線 S t 及び S o の絶縁円柱 Bの外径 0 B2と等しいかまたは等しくない外径 0 e2を有
する、 第 6図〜第 9図に示す本発明による遮蔽型多心ケ―ブルの製法の 第 2の実施の形態例で述べたと同様の絶縁円柱 Cの 2本 (それらを Ci 及び C2 とする) (第 1 6図 C及び D) と、 2本の絶縁被覆線 Si 及び S。 と 2本の絶縁円柱 及び C。 とを挿入配置し得る大きさの内径 ø Q1を有する、 第 1 1図〜第 14図に示す本発明による遮蔽型多心ケ―ブ ルの製法の第 3の実施の形態例で述べたと同様の絶縁円筒 Qとを用意す る (第 1 6図 E及び F) とともに、 その絶縁円筒 Qを挿入配置し得る大 きさの内径 0EIを有する、 第 6図〜第 9図に示す本発明による遮蔽型多 心ケーブルの製法の第 2の実施の形態例で述べたと同様の導電性円管 E を用意する (第 1 6図 G及び H) 。 この場合、 導電性円管 Eの内径 0E1 は、 絶縁円筒 Qの外径内径 0Q1とほぼ等しいかまたはそれよりも大きい。 また、 絶縁円筒 Qの内径 0Q1は、 絶縁被覆線 Si 及び S2 の絶縁円柱 B の外径 0B2と絶縁円柱 及び C。 の外径 0 とが等しい場合、 外径 ø B2または 0e2の 2倍よりも大きいが 3倍以下であり、 また、 絶縁円柱 B の外径 0B2が絶縁円柱 Cの外径 0 よりも大きい場合、 外径 0B2の 2倍 よりも大きく外径 の 2倍と外径 0e9との和よりも小さく、 さらに、 絶縁円柱 Bの外径 0B。が絶縁円柱 Cの外径 よりも小さい場合、 外径 0e2の 2倍よりも大きく外径 0e2の 2倍と外径 0e2の和よりも小さい。 そして、 2本の絶縁被覆線 Si 及び So と 2本の絶縁円柱 及び C2 と絶縁円筒 Qとを、 導電性円管 E内に、 2本の絶縁被覆線 Si 及び S2 と 2本の絶縁円柱 及び C2 とが絶縁円筒 Q内にその中心軸のまわり に絶縁被覆線 Sと絶縁円柱 Cとが順次交互に配されている態様に配され ている態様に、 挿入配置する (第 1 7図 A及び B) 。 なお、 図は簡単の ため、 絶縁被覆線 Si 及び S2 の絶縁円柱 Bの外径 0Boと絶縁円柱 Ci 及び C2 の外径 0eoとが等しいとして、 且つ絶縁円筒 Qの内径 0Q1が、 絶縁被覆線 Si の絶縁円柱 Bと絶縁円柱 0ェ 及び C2 のそれぞれとが互
に接し、 且つ絶縁被覆線 S2 の絶縁円柱 Bと絶縁円柱 及び C2 のそ れぞれとが互に接している状態で、 絶縁被覆線 Si 及び S9 及び絶縁円 柱 ェ 及び C2 が絶縁円筒 Qの内面に接している状態が得られるような 値を有しているとして、 示されているとともに、 導電性円管 Eの内径 ø E1が絶縁円筒 Qの外径 0Q2とほぼ等しいとして、 示されている。
次に、 第 6図〜第 9図に示す本発明による遮蔽型多心ケ—ブルの製法 の第 2の実施の形態例で用いたと同様の絞り用具 K (第 1 8図 A及び B) を用い、 その貫通孔 H内に、 2本の絶縁被覆線 Si 及び S。 と 2本の絶 縁円柱 及び C'2 と絶縁円筒 Qとを上述した態様に挿入配置している 導電性円管 Eを、 貫通孔 Hの大きな内径 0H1を有する端側から小さな内 径 0Hoを有する端側に向かって引き抜きによって通す、 という絞り加工 を、 導電性円管 Eに施し (第 1 8図 A及び B) 、 それによつて、 2本の 絶縁被覆線 Si 及び S 2 の導体心線 Aによる 2本の導体心線 A i 及び A 9 が、 導電性円管 Eから形成された絞り用具 Kの貫通孔 Hの小さな内径 0 H2と同じ外径 0Ε2' を有する遮蔽用導電性円管 E' 内に、 その遮蔽用導 電性円管 E' 内を①絶縁円筒 Qによる絶縁円筒 Q' と②その絶縁円筒 Q ' 内をその中心軸のまわりに配されている態様で且つ絶縁円筒 Q' と一 体化されている態様で並置して全く埋めている 2本の絶縁被覆線 Si 及 び S2 の絶縁円柱 Bによる 2本の絶縁柱 B ' (それらを ' 及び B2 ' とする) 及び 2本の絶縁円柱 及び C2 による 2本の絶縁柱 C ' (それらを ェ ' 及び C2 ' とする) とによって遮蔽用導電性円管 E' と一体化された態様で全く埋めている (ただし、 この場合、 絶縁柱 ' 及び B2 ' 、 及び ' 及び C2 ' は絶縁円筒 Q' の中心軸のまわり に絶縁柱 ' と絶縁柱 ' とが順次交互に配されている態様で絶縁 円筒 Q' を埋めている) 、 その 2本の絶縁柱 ' 及び ' 内にそれ ぞれ埋設されている態様で、 並置されている構成を有する遮蔽型多心ケ一
ブル Mを得る (第 1 9図 A及び B) 。
この場合、 絶縁円筒 Qの内径 0Q1と絶縁被覆線 Si 及び S2 の絶縁円 柱 Bの外径 0BO及び絶縁円柱じェ 及び C2 の外径 0e2とが上述した関係 を有するので、 絶縁柱 ' 及び B2 ' 、 及びじェ ' 及び C2 ' が、 絶 縁円筒 Q' 内を、 その中心軸のまわりに絶縁柱 B' と絶縁柱 C' とが順 次交互に配されている態様で埋めている関係が担保される。
また、 絶縁被覆線 Si 及び s。 のそれらの軸と直交する面上でみた面 積の 2倍と、 絶縁円柱じェ 及び Cn のそれらの軸と直交する面上でみた 面積の 2倍と、 絶縁円筒 Qのそれらの軸と直交する面上でみた円環の面 積との和が、 絞り用具 Kの貫通孔 Hの小さな内径 ¾ Hoによって決まる、 遮蔽型多心ケ一ブル Mの遮蔽用導電性円管 E ' のその軸と直交する面上 でみた内側面積とほぼ等しいかまたはそれよりも大きければ、 上述した、 遮蔽用導電性円管 E' が絶縁柱 Bi ' 及び B9 ' 、 及び及び ' 及び C2 ' と絶縁円筒 Q' とによって全く埋められた状態が得られるが、 絶 縁被覆線 Si 及び Sゥ の上述した面積の 2倍と絶縁円柱 及び C2 の 上述した面積の 2倍と絶縁円筒 Qの上述した面積との和が、 遮蔽用導電 性円管 E' の内側面積とほぼ等しければ、 絶縁被覆線 Si 及び S2 の絶 縁円柱 B、 絶縁円柱 及び C2 及び絶縁円筒 Qによる絶縁材が遮蔽型 多心ケーブル Mの遮蔽用導電性円管 E ' 内から外部に押出されないので、 第 6図〜第 9図に示す本発明による遮蔽型多心ケ―ブルの製法で述べた と同様に、 絞り加工を施す工程後において押出された絶縁材を除去する、 という作業を省略することができる。
第 1 6図〜第 1 9図に示す本発明による遮蔽型多心ケーブルの製法の 第 4の実施の形態例によって得られる遮蔽型多心ケーブル M (第 19図) は、 第 14図に示す本発明による遮蔽型多心ケーブル Mの場合に準じて、 且つ第 20図に示すように、 遮蔽用導電性円管 E' をその端末部におい
て一部切り取って、 絶縁円筒 Q' をその端末部において外部に一部露呈 させ、 次で、 絶縁円筒 Q' をその端末部において一部切り取って絶縁柱 B1 ' 及び B2 ' 、 及び ' 及び C9 ' をそれらの端末部において外 部に一部露呈させ、 次で、 絶縁柱 ' 及び B2 ' 、 及び ェ ' 及び C9 ' をそれらの端末部において一部切り取って、 導体心線 ' 及び A9 ' をそれらの端末部において外部に一部露呈させる、 という端末処理を 施して使用することができる。
また、 その使用において、 第 14図に示す本発明による遮蔽型多心ケ一 ブル Mで述べたように、 2本の導体心線八ェ ' 及び A2 ' の遊端間間隔 を大きく拡げる処理が所望される場合がしばしばあるが、 この場合の処 理は、 第 14図に示す本発明による遮蔽型多心ケーブル Mで述べたと同 様に、 導体心線 A i ' 及び A2 ' がそれぞれ絶縁柱 ' 及び B。 ' 内 に埋設され、 そして、 絶縁柱 Bi ' 及び B2 ' が、 絶縁柱 ' 及び C2 ' とともに、 互に分離され得るので、 第 14図に示す本発明による遮蔽 型多心ケーブル Mで述べたと同様に、 それら絶縁柱 ' 及び B。 ' 、 及び ' 及び C。 ' をそれらの遊端部において互に分離し、 そして、 絶縁柱 ' 及び B2 ' 間間隔を絶縁円筒 Q' の遊端位置からそれら絶 縁柱 ' 及び B2 ' の遊端に向かって拡げるということでも、 さらに はそれに続いて、 2本の導体心線 ' 及び A9 ' 間間隔をそれらの遊 端に向かって拡げることで行うことができる。
このため、 上述した端末処理を施して使用する場合において、 2本の 導体心線 A ' 及び An ' の遊端間間隔を大きく拡げる処理が所望とさ れる場合、 第 14図に示す本発明による遮蔽型多心ケーブル Mで述べた と同様に、 絶縁柱 ' 及び B2 ' 、 及び Ci ' 及び C。 ' の遊端部を 互に分離し且つ絶縁柱 ' 及び B2 ' の遊端部間間隔を拡げさえすれ ば、 2本の導体心線 A i ' 及び A。 ' の遊端部の短い外部露出長で、 そ
の所望事項を容易に達成することができる。
よって、 第 1 9図に示す本発明による遮蔽型多心ケ—ブル Mによる場 合も、 第 1 4図に示す本発明による遮蔽型多心ケーブル Mの場合と同様 に、 遮蔽型多心ケーブル Mを、 上述した端末処理を施しての使用におい て、 絶縁柱 ' 及び B2 ' 、 及びじェ ' 及び C2 ' の遊端部を互に分 離し且つ絶縁柱 ' 及び Bn ' の遊端部間間隔を拡げさえすれば、 2 本の導体心線 ' 及び A2 ' の遊端間間隔を、 それらの遊端の短い外 部露出長で、 大きく拡げ得る。
また、 第 1 6図〜第 1 9図に示す本発明による遮蔽型多心ケーブルの 製法の第 4の実施の形態例によれば、 遮蔽型多心ケーブル Mの絶縁柱
' 及び B2 ' が互に同じ絶縁被覆線 Si の絶縁円柱 Bからそれぞれ得ら れ、 また、 導体心線 ' 及び A2 ' が互に同じ絶縁被覆線 及び Sゥ の絶縁円柱 B内にそれぞれ同心的に埋設されている導体心線 Aからそれ ぞれ得られ、 絶縁柱 ' 及び c2 ' が互に同じ絶縁円柱じ 及び C9 からそれぞれ得られ、 そして、 絶縁被覆線 Si 及び s2 を用意する工程 において、 それら絶縁被覆線 Si 及び SQ を、 それらのそれぞれの絶縁 円柱 Bの外径 0Bnが高い精度を各部一様に有し、 且つそれらのそれぞれ の導体心線 Aがそれぞれ絶縁被覆線 Si 及び S2 の絶縁円柱 Bと高精度 の同心性を各部一様に保っているものとして、 容易に、 用意することが でき、 また、 絶縁円柱 及び C。 を容易する工程において、 それら絶 縁円柱 Ci 及び c2 を、 高精度の外径 0e2 を各部一様に有するものとし て、 容易に用意することができ、 さらに、 絶縁円筒 Qを用意する工程に おいて、 その絶縁円筒 Qを、 外径 0Q2及び内径 0Q1が高精度を各部一様 に有するものとして、 容易に用意することができる。
このため、 2本の絶縁被覆線 Si 及び S2 と 2本の絶縁円柱 及び C。 と絶縁円筒 Qとを揷入配置している導電性円管 Eに絞り加工を施す
工程において、 遮蔽型多心ケーブル Mを、 2本の絶縁柱 ' 及び B 2 ' が遮蔽用導電性円管 E ' の中心軸を含む平面に対して高精度に各部一 様な対称関係に配され、 また、 導体心線 A 1 ' 及び A 2 ' も遮蔽用導電 性円管 E ' の中心軸を含む平面に対して高精度に各部一様な対称関係に 配され、 さらに、 絶縁柱じェ ' 及び C。 ' も遮蔽用導電性円管 E ' の中 心軸を含む平面に対して高精度に各部一様な対称関係に配され、 また、 絶縁円筒 Q ' が遮蔽用導電性円管 E ' と高精度に各部一様に同心的に配 されているものとして、 従って、 第 6図〜第 9図に示す本発明による遮 蔽型多心ケーブルの製法の場合と同様に、 遮蔽型多心ケーブル Mを、 導 体心線八ェ ' 及び A。 ' の中心軸を含む第 1の平面が遮蔽用導電性円管 Ε ' の中心軸を通り且つ第 1の平面と直交する第 2の平面からみた導体 心線 ' 側の部と導体心線 A 2 ' 側の部とが後者の第 2の平面に対し 高精度に各部一様な対称関係を有するものとして、 容易に得ることがで きる。
よって、 第 1 6図〜第 1 9図に示す本発明による遮蔽型多心ケーブル の製法の第 4の実施の形態例による場合も、 遮蔽型多心ケ—ブル Mを、 第 6図〜第 9図に示す本発明による遮蔽型多心ケ―ブルの製法の第 2の 実施の形態例によつて製造される遮蔽型多心ケ一ブル Mの場合と同様に、 良好な高周波特性を有するものとして、 容易に製造することができる。 また、 第 1 6図〜第 1 9図に示す本発明による遮蔽型多心ケーブルの 製法の第 4の実施の形態例の場合も、 遮蔽型多心ケーブル Mを、 第 6図 〜第 9図に示す本発明による遮蔽型多心ケーブルの製法の第 4の実施の 形態例の場合と同様に、 導体心線 A i ' 及び A 2 ' がそれぞれ絶縁柱 ' 及び B 2 ' 内に埋設され、 そして、 絶縁柱 ' 及び B。 ' 、 及び ' 及び c 2 ' が互に分離し得るものとして得ることができるので、 遮蔽 型多心ケーブル Mを、 上述した端末処理を施しての使用において絶縁柱
' 及び B 2 ' 、 及び C i ' 及び C 2 ' の遊端部を互に分離し且つ絶 縁柱 ' 及び B 2 ' の遊端部間間隔を拡げさえすれば、 2本の導体心 線 ' 及び A 2 ' の遊端間間隔をそれらの遊端部の短い外部露出長で 大きく拡げ得るものとして、 容易に製造することができる。
なお、 上述においては、 導体心線が 2本である遮蔽型多心ケーブル及 びその製法に本発明を適用した場合の実施の形態例を述べたが、 導体心 線が 2本以上の複数 n本である遮蔽型多心ケーブル及びその製法に本発 明を上述した実施の形態例で述べたのに準じて適用し、 上述した実施の 形態例で述べたのに準じた作用 ·効果を得るようにすることができるこ とは当業者にとって明らかであろう。