明 細 書
2 , 3 —ジハロゲノ — 6 — ト リ フルォロメチルベンゼン誘導体および製造方法 技術分野 :
本発明は、 農園芸用殺菌剤中間体と して有用な 2 , 3 — ジハロゲノ ー 6 — ト リ フルォロ メチルベンズアルデヒ ドおよびその製造法、 並びに該化合物からの 2 . 3 — ジハロゲノ ー 6 -- 卜 リ フルォロメ チルベンズァ ミ ドォキシ厶の製造法に関す る。
背景技術 :
従来、 芳香環にホルミ ル基を導入する方法と しては、 n —ブチルリ チウムなど のアルキルリ チウムと N , N — ジメ チルホルムア ミ ド ( D M F ) 乂は N— フ エ二 ル— N — メ チルホル厶ア ミ ドを作用させる方法、 アルキルリ チウムとギ酸メ チル などのギ酸エステル類を作用させる方法等が知られている。
例えば、 ヨーロッパ特許出願公開明細書第 1 2 5 8 0 3号や同明細書 1 7 4 1 3 1 号には、 2 , 5 —ジフルォロベンゾ ト リ フルオライ ド類に、 n—プチルリ チ ゥムと N —フヱニルー N —メチルホルムァ ミ ドを作用させる方法が記載されてい る。 しかしながら、 このホルミ ル化反応は、 一般に 2種類の反応生成物を与え、 選択的とはいえない。
また、 3 . 4 - ジク ロロベンゾト リ フルオラィ ドに、 n - ブチルリ チウムと I〕 M Fを作用させたホルミ ル化反応の場合では、 後述するように 2 , 3 —ジクロ口 _ 5 — ト リ フルォロメチルベンズアルデヒ ドが主生成物となる。
一方、 特開平 3 - 5 4 3 6号公報には、 本発明化合物を包含する一般式 (l a) で表される化合物が記載されている。
( l a )
従来、 2 , 3 — ジハロゲノ — 6 — ト リ フルォロメチルベンズア ミ ドォキシム類 は、 2 , 3 — ジハロゲノ ー 6 — ト リ フルォロメ チルベンゾニ ト リ ルを経由 して製 造されていた (W 0 Z 1 9 4 4 2号公報参照) 。 しかし、 この方法では収率が低 く 、 また反応工程が長い等の問題があった。
発明の開示 :
本発明は、 2 , 3 —ジハロゲノ ー 6 — 卜 リ フルォロメチルベンズアルデヒ ド類. およびその工業的に優れた製造法を提供すること、 および 2 , 3 - ジハロゲノ - 6 — ト リ フルォロメチルベンズアルデヒ ドを出発原料とする、 2 , 3 — ジハロゲ ノ -- 6 — ト リ フルォロメチルベンズァ ミ ドォキシム類の工業的に優れた製造法を 提供することを目的とする。 すなわち、 本発明は、
一( 1 ) 一般式 ( I )
(式中、 X 1および X 2は同一または相異なって、 フ ッ素原子、 塩素原子または 臭素原子を表す。 ) で表される化合物、
( 2 ) 一般式 ( I I )
(式中、 X 'および X
2は前記と同じ意味を示す。 ) で表される化合物に η -ブ チルリ チウムとギ酸エステルを作用させることを特徴とする、 一般式 ( I )
X
(式中、 X 'および x は前記と同じ意味を示す。 ) で表される化合物の製造法 及び、
( 3 ) 前記一般式 ( I ) で表される化合物をォキシ厶化して、 一般式 (111)
(式中、 X 1および X 2は前記と同じ意味を表す。 ) で表される化合物と し、 次 いで、 ア ミ ドォキシム化することを特徴とする一般式 ( I V)
(式中、 X 1および X2は前記と同じ意味を表す。 ) で表される 2 , 3 —ジハロ ゲノ ー 6 — ト リ フルォロメチルベンズア ミ ドォキシムの製造法である。
本発明化合物の製造法 ( 2 ) は、 次の通りである。
すなわち、 3 , 4 — ジハロゲノベンゾ ト リ フルオラィ ド類に、 溶媒中、 一 3 0 〜 一 7 0 °Cに冷却下、 n—ブチルリチウムなどのアルキル化リチウムとギ酸エス テルを作用させるものである。
反応に使用される溶媒と しては、 不活性なものであれば特に限定はないが、 例 えば、 テ トラ ヒ ドロフラ ン ( T H F ) 、 ジォキサン、 ジェチルエーテルなどのェ —テル類、 トルエン、 キシレ ン等の芳香族炭化水素類、 へキサン、 ペンタ ンなど
の飽和炭化水素類等を挙げることができる。 これらの溶媒は単独あるいは混合し て用いることができる。
また、 用いられるギ酸エステル類と しては、 ギ酸メチル、 ギ酸ェチル、 ギ酸プ 口ピル、 ギ酸イ ソプロ ピル、 ギ酸ブチル、 ギ酸 t プチル、 ギ酸フ エニル、 ギ酸 ベンジルなどを例示することができるが、 取扱い性や製造コス ト等の面からギ酸 メ チルやギ酸ェチルの使用が特に好ま しい。
本発明の 2 , 3 - ジハ口ゲノ 6 ト リ フルォロ メ チルベンズアルデヒ ド類と しては、 次のものが挙げられる。
1 : 2 , 3 — ジク ロロ一 6 — ト リ フルォロメ チルベンズアルデヒ ド
'H - NMR (C D C 1 " p p m f r om TMS ) :
7. 6 4 ( 1 H, d , J - 8. 5 H z ) . 7. 7 4 ( 1 H . d , .J = 8. 5 H z ) , 1 0. 4 4 ( 1 H, s )
2 : 2. 3— ジフルオロ ー 6 ト リ フルォロ メ チルベンズアルデヒ ド
1 M - NMR (C D C 1 3, (5 p p m f r o m TM S ) :
7. 4 9 ( 1 H, q , J = 9. 0 H z ) , 7. 6 1 ( I II, d d , J = 9. 0 H z, J - 4. 8 H z ) , 1 0. 3 9 ( 1 H, s )
3 : 2 , 3 ジブ口モー 6 — ト リ フルォロ メ チルベンズアルデヒ ド
4 : 2 ク ロロー 3 フルォロ— 6 ト リ フルォロメ チルベンズアルデヒ ド 1 H - - N M R ( C D C 1 " p p m f r o m TMS ) :
7. 4 2 ( 1 H, t , J二 8. 7 H z ) , 7. 7 2 ( 1 H , d d , J = 8. 7 H z , J = 4. 8 H z ) , 1 0. 4 5 ( 1 H, s )
5 : 3 ク ロロー 2 —フルオロー 6 ト リ フルォロメ チルベンズアルデヒ ド 'H - NMR (C D C 1 " p m f r o m TMS ) :
7. 7 4 ( 1 H , t , J = 8. 0 H z ) , 7. 5 7 ( 1 H , d , J = 8. O H z ) , 1 0. 4 0 ( 1 H, s )
6 : 2 ブロモ一 3 ク ロ口 一 6 — 卜 リ フルォロメ チルベンズアルデヒ ド
7 : 2—プロモー 3 フルオロー 6— ト リ フルォロメ チルベンズアルデヒ ド
8 : 3—ブロモ— 2 ク ロ口一 6— ト リ フルォロメ チルベンズアルデヒ ド
9 : 3 —ブロモ一 2 —フルオロー 6 ト リ フルォロメ チルベンズアルデヒ ド
本発明の前記べンズアルデヒ ド類からの 2 , 3 - ジハロゲノ — 6 — ト リ フルォ 口メチルベンズァ ミ ドォキシムの製造法 ( 3 ) は次のとおりである。
本発明の第 1 工程である一般式 ( I ) の化合物から一般式 U I I )の化合物への ォキシ厶化反応は、 不活性溶媒中、 ヒ ドロキシルア ミ ンを反応させるものである < ヒ ドロキシルア ミ ンは塩酸塩あるいは硫酸塩の形であってもよい。 反応に使用さ れる溶媒は不活性溶媒であれば特に制限はない。 例えば、 メ タ ノール、 エタ ノー ル、 プロパノ一ル、 ィ ソプロパノ一ル等のアルコール類、 水、 ァセ トニ ト リル等 を例示することができる。 反応は、 室温から用いる溶媒の沸点温度の範囲内で円 滑に進行する。
第 2工程の一般式 (1 1 1 )の化合物から一般式 ( I V ) の化合物へのァ ミ ドォキ シム化反応は、 不活性溶媒中、 ハロゲン化剤を作用させてィ ミ ドイルハライ ド ( V ) と したのち、 アンモニアを作用させるものである。
反応溶媒は不活性なものであれば特に制限はない。 例えば、 ハロゲン化の工程 では、 ジクロロメ タ ン、 ク ロ口ホルム、 四塩化炭素、 1 , 2 — ジクロロェ夕 ンな どのハロゲン化炭化水素等が挙げられ、 ア ミ ドキシム化の工程では、 メ タ ノール、 エタ ノール、 プ ノール、 イ ソプロパノール等のアルコール類、 水、 ァセ トニ 卜 リル等を挙げることができる。
ロゲン化剤と しては、 N —クロロコハク酸イ ミ ド、 N —プロモコハク酸イ ミ ド、 塩素、 臭素、 塩化スルフ リル、 次亜塩素酸塩等を例示することができる。 ま た、 アンモニアはアンモニアガスやアンモニアのメ タノール、 エタノール等のァ ルコール溶液のほか、 アンモニア水の形で使用すること もできる。 反応は、 — 1 0 °C〜用いられる溶媒の沸点までの温度範囲で円滑に進行する。
本発明の製造工程を示すと、 次式の通りである。
( V ) ( I V ) なお、 一般式 (HI)の化合物は、 無水酢酸を作用させることにより、 一般式 (V I )
(III) (V I )
(式中、 X 1および X2は前記と同じ意味を示す。 ) で表されるベンゾニ 卜 リル に誘導することができる。 反応は、 通常、 一般式 (Π 1)で表される化合物を無水 酢酸中、 加熱還流することにより行われる。 本化合物も農薬中間体と して有用で ある。 いずれの場合も反応終了後は通常の後処理を行う ことにより 目的物を得るこ ができる。 本発明化合物の構造は、 I R, NM R, MA S S等から決定した。 発明の実施のための最良の形態:
次に実施例を挙げ、 本発明を更に詳し く 説明するが、 本発明はこれにより何ら 限定される ものでない。
実施例 1
2. 3 —ジクロロ ー 6— ト リ フルォロメ チルベンズアルデヒ ドの合成
3 , 4 —ジク ロロベンゾ 卜 リ フルオライ ド 5 4 g ( 0. 2 5モル) を無水 T H F 5 0 0 m 1 に溶解後、 ドライアイスノアセ ト ンにて- 7 0 °Cに冷却し、 n - B u L i のへキサン溶液 1 9 0 m l ( 0. 3モル) を一 7 0 °Cに保ちながら、 4 5分 かけて滴下した。 反応液を - 了 0 で 1 時間熟成した後、 ギ酸メチル 3 0 g ( 0. 5モル) を一 7 0 °Cに保ちながら 3 0分かけて滴下した。 反応液を一 7 0 °Cで 1 時間熟成した後、 室温に戻した。 反応液を氷水に注加してエーテル抽出し、 有機 層を水洗、 次いで無水硫酸マグネシウムで乾燥した。 溶媒を減圧留去し、 蒸留し て油状物 4 7. 3 gを得た。 収率 7 7 % (純度 9 5 % ) 、 8 4 〜 9 4 °C Z 3 m m H g o 実施例 2
反応を一 4 5 °Cで行つた以外は実施例 1 と同様にして行つた。 収量 4 2 . 0 g (収率 6 8. 9 %'、 純度 9 3 % ) 。 実施例 3
2 , 3 ージフルォロ— 6 - ト リ フルォロメチルベンズアルデヒ ドの合成
3 , 4 — ジフルォロベンゾ 卜 リ フルオライ ド 2 . 7 3 g ( 0. 0 1 5 モル) を無 水 T H F 2 7 m 1 に溶解後、 ドライアイスノアセ ト ンにて一 7 0 °Cに冷却し、 1 .
6 Mの n — B u L i のへキサン溶液 9 . 4 m l ( 0. 0 1 5モル) を一 7 0 °Cから
一 4 5 °Cに保ちながらゆつ く り と滴下した。 反応液を一 4 5 Cで 2時間熟成した 後、 ギ酸メチル 8 g ( 0. 0 3 モル) を— 4 5 °Cに保ちながら、 3 0分かけて 滴下した。 反応液を一 4 5 °Cで 1 時間熟成した後、 室温に戻した。 反応液を氷水 に注加してエーテル抽出し、 有機層を水洗し、 次いで無水硫酸マグネシゥムで乾 燥した。 溶媒を減圧留去し、 残渣をシ リ 力ゲル力ラムク ロマ 卜 グラフィ 一にて精 製し、 目的物 2 . 7 gを得た。 収率 8 5 %、 n D (20) 1. 4 3 5 7。 また、 実施例 1 及び 2で得られた 2 , 3 — ジク ロ口一 β — 卜 り フルォロ メ チル ベンズァルデヒ ドを出発原料と して、 H o u b e n - W e y 1 , M e t h o d e n d e r o r . C h e m i e , E 3巻、 3 5 0 ページ等に記載の方法等に 従って、 2 フルォロ— 3 ― ク ロロ ー 6 ー 卜 リ フルォロメ チルベンズァルデヒ ド . 2 , 3 — ジフルオロー 6 — ト リ フルォロ メ チルベンズアルデヒ ドに誘導する こ と ができる。 反応は、 通常、 スルホラ ン、 N , N — ジメ チルスルホキシ ド、 D M F 等の不活性溶媒中、 フ ッ化ナ ト リ ウム、 フ ツイ匕カ リ ウム、 フ ッ化セシウム等のフ ッ素化物を使用 して、 所望により ク ラ ウ ンェ一テル、 テ ト ラ フ ヱニルホスホニゥ 厶ブロマイ ド、 テ ト ラ ブチルホスホニゥ厶ブロマイ ド等のホスホニゥム塩、 テ 卜 ラ メ チルアンモニゥムク ロラ イ ド、 テ 卜 ラエチルア ンモニゥムク ロライ ド、 テ ト ラブチルア ンモニゥムョ一ダイ ド、 ベンジル 卜 リ プチルア ンモニゥムク ロライ ド 等のァンモニゥム塩等の触媒の存在下に、 室温から使用する溶媒の還流温度の温 度範囲で行われる。
C F
比較例 1
2 , 3 —ジク ロロ ー 5 — 卜 リ フルォロメ チルベンズアルデヒ ドの合成
3 , 4 ー ジク ロ口ベンゾ 卜 リ フルオライ ド 5 7. 3 gを、 窒素雰囲気下、 乾燥 テ ト ラ ヒ ドロフラ ン 5 0 0 m 1 に溶解し、 — 7 8 °Cに冷却して、 ] . 6 Mの n ブチルリ チウムへキサン溶液 2 0 0 m 1 を滴下した。 同温度にて約 1 . 5時間攪 拌後、 反応液に D M F 3 8. 9 gを滴下した。 滴下終了後、 反応の進行状況を確 認しながら、 反応系の温度を徐々に室温まで戻した。 反応液に氷水を加え、 これ をエーテル抽出 し、 次いで無水硫酸マグネシウムで乾燥した。 溶媒を減圧留去し て、 得られた油状組成物を減圧蒸留するこ と により、 油伏物 4 5. 3 gを得た ( b . 7 0 - 8 5 °C / 2 m m H g ) 。 このものをガスク ロマ ト グラフィ ーによ り純度を分析したところ、 2 , 3 — ジクロロ ー 5 — 卜 リ フルォロメチルベンズァ ルデヒ ド : 2 , 3 - ジク ロロ ー 6 — ト リ フルォロ メ チルベンズアルデヒ ド = 7 : 1 であった。
2 , 3 —ジク ロロ ー 5 — 卜 リ フルォロメチルベンズアルデヒ ドの N M Rデ一夕 は以下の通りである。
1 H - NMR ( C D C 1 3 , <5 p p m f r o m T M S ) : 7. 9 7 ( 1 H, d ) , 8. 1 1 ( 1 H, d ) , 1 0. 5 0 ( 1 H, s ) 実施例 4
( 2 , 3 — ジク ロロ ー 6 — ト リ フルォロ メ チルベンズアルデヒ ドォキシムの合 成)
2 , 3 — ジク ロロー 6 — ト リ フルォロメ チルベンズアルデヒ ド 4. 8 6 g (0. 0 2 m 0 1 ) をエタ ノ ール 3 0 m 1 に溶解し、 塩酸ヒ ドロキシルァ ミ ン 2. 7 8 g (0. 0 4 m o 1 ) を添加して 1 時間加熱還流した。 反応液を冷却後、 氷水に注加 し、 酢酸ェチルで抽出、 有機層を水洗し、 無水硫酸マグネ シ ウムで乾燥した。 溶 媒を減圧留去し、 目的物 5. 0 gを得た。 収率 9 7 %。 m p . 1 0 2〜 1 0 4 °C( 実施例 5
( 2, 3 — ジフルオロー 6 — 卜 リ フルォロメ チルベンズアルデヒ ドォキシムの 合成)
2 , 3 — ジフルオロ ー 6 — 卜 リ フルォロメ チルベンズアルデヒ ド 9. 0 g ( 4 2 8 mm 0 1 ) をエタ ノ ール 5 O m l に溶解し、 塩酸ヒ ドロキシルア ミ ン 3. 3 9 g ( 8 5. 6 mm o 1 ) を添加して 1 時間加熱還流した。 反応液を冷却後、 氷水に 注加し、 酢酸ェチルで抽出し、 有機層を水洗、 無水硫酸マグネシウムで乾燥した, 溶媒を減圧留去し、 目的物 9. 4 を得た。 収率 9 7. 6 %。 m p . 1 1 1 〜 1 1 2 °C。 実施例 6
( 2 , 3 — ジフルオロー 6 — ト リ フルォロメ チルベンズア ミ ドォキシムの合 成)
F
2 , 3 — ジフルオロー 6 — ト リ フルォロメチルベンズアルデヒ ドォキシム 2. 2 5 g ( 】 0 m m o 1 ) をク ロ口ホルム 2 0 m 1 に溶解し、 氷水で冷却しながら N 一ク ロロコハク酸ィ ミ ド 1 . 5 9 g ( 1 2 mm 0 1 ) を添加し、 反応液を室温に 戻し、 2時間攪拌した。 次いで、 低沸点物を減圧留去した後、 残渣にエーテルを 加えた。 析出結晶をろ別し、 ろ液をアンモニア 0. 5 g ( 3 0 mm o 1 ) のエタ ノール 1 O m l 溶液中に滴下し、 そのまま 3 0分間攪拌した。 溶媒を減圧留去し 殘渣を酢酸ェチルで抽出し、 有機層を水洗、 無水硫酸マグネシウムで乾燥した。 溶媒を減圧留去して目的物 1 . 9 gを得た。 収率 7 9. 2 %。 m p . 1 0 5 - 1 0 7。 (:。
実施例 7
( 2 , 3 — ジフルオロー 6 — 卜 リ フルォロメチルベンズア ミ ドォキシムの合 成)
2 , 3 — ジフルオロー 6 — ト リ フルォロメ チルベンズアルデヒ ドォキシム 3. 5 g ( 1 5 m m o 1 ) をク ロ口ホルム 2 0 m 1 に溶解し、 氷水で冷却しながら塩 素 2 g ( 3 0 mm o 1 ) を 3 0分かけて吹き込んだ。 反応液を室温に戻し、 さ ら に 2時間攪拌した。 次いで、 反応液より低沸点物を'減圧留去して得られた残渣を 2 8 %ア ンモニア水 4. 6 gとエタ ノ ール 2 0 m 1 の混合液中に滴下し、 そのま ま 3 0分間攪拌した。 反応液を減圧濃縮して、 残渣を酢酸ェチルで抽出し、 有機 層を水洗、 無水硫酸マグネシウムで乾燥した。 溶媒を減圧留去して目的物 2 · 7 2 gを得た。 収率 7 2. 9 %。 参考例 1
( 2 , 3— ジク ロロ ー 6— ト リ フルォロメ チルベンゾニ ト リ ルの合成)
2 , 3 — ジク ロロ ー 6 — ト リ フルォロメ チルベンズアルデヒ ドォキシム 5. 0 g ( 1 9. 3 mm o 1 ) を無水酢酸 2 0 m l に溶解して 4時間加熱還流した。 反 応液より過剰の無水酢酸を減圧留去し、 残渣を酢酸ェチルで溶解し、 酢酸ェチル 溶液を、 水洗、 無水硫酸マグネシウムで乾燥した。 溶媒を'减圧留去し、 蒸留によ り精製して目的物 4. 2 gを得た。 収率 9 0. 3 %。 m p. 5 3〜 5 4 °C。 参考例 2
( 2 , 3 —ジフルオロー 6 — 卜 り フルォロメチルベンゾニ 卜 リ ルの合成)
2, 3 —ジフルオロー 6 — ト リ フルォロメチルベンズアルデヒ ドォキシム 3. 0 g ( 1 3. 3 m m o 1 ) を無水酢酸 1 2 m 1 に溶解し、 4 時間加熱還流した。 反応液より過剰の無水酢酸を減圧留去し、 残渣を酢酸ェチルで溶解し、 該溶液を 水洗後、 無水硫酸マグネシウムで乾燥した。 溶媒を'减圧留去したのち、 蒸留によ り精製して目的物 2 . 3 3 gを得た。 収率 8 4 . 4 %。 9 8〜 1 0 0 CZ 2 5 m m H g。
産業上の利用可能性 :
以上説明したように、 本発明は、 新規な 2 , 3 —ジハロゲノ ー 6 - ト リ フルォ ロメチルベンゼン誘導体に関するものであり、 本発明化合物は農薬、 医薬、 特に 農園芸用殺菌剤の中間体と して有用である。 また、 本発明の方法によれば、 2 , 3 —ジハロゲノ — 6 — ト リ フルォロメチルベンズアルデヒ ド類および 2 , 3 — ジ ハロゲノ ー 6 — ト リ フルォロメチルベンズァ ミ ドォキシム類を簡便、 高収率かつ 高選択的に得ることができる。