WO1997019426A1

WO1997019426A1 - Appareil permettant de trier des feuilles

Info

Publication number: WO1997019426A1
Application number: PCT/JP1996/003424
Authority: WO
Inventors: Masanori Mukai
Original assignee: Fujitsu Limited
Priority date: 1995-11-21
Filing date: 1996-11-21
Publication date: 1997-05-29
Also published as: KR19980701482A; US6186307B1; EP0817135A4; CN1176010A; CN1120449C; KR100356726B1; JP3055950B2; EP0817135B1; EP0817135A1

Description

明細書

技術分野

本発明は、紙葉類の真胶を鑑別して処理する紙葉類処理装置に関し、例えば、

A T M( Automatic Tel ler' s Machine)を実現するために用いられる紙葉類処理装置に関する。

龍—腿

近年、さまざまな分野で自動化が進み、紙幣、有価証券、納税証 ¾、図^券、ビール券、各種の切符、入場券等（以下、紙葉類と表記する）の鑑別も、装置によって自動的に行われるようになってきている。

そのような装置（以下、紙葉類処理装置と表記する）の具体的な構成は、装置が処理対象とする紙葉類によって異なる。例えば、 A T M等の、紙幣を対象とする紙葉類処理装置は、紙葉類を投入するための投入部と、投入部に投入された紙葉類が適格であるか否かを鑑別する鑑別部と、鑑別部が不適格だと鑑別した紙葉類が排出される排出部と、紙幣を対象とする紙葉類処理装 i の鑑別部が適格だと鑑別した紙葉類が保存される保存部と各部間の紙葉類の移送を行う搬送機構とを有している。また、当該紙葉類処理装置は、利用者が、装置の動作内容を指示するための操作部と、各部を統合的に制御する制御部とを有している。

—制御部は、紙幣の受入を指示する操作が操作部に対して行われた場合、投入部並びに投入部と鑑別部の間の搬送機構を制御して、投入部に投入された紙幣を 1 枚ずつ鑑別部に搬送する。

鑑別部には、紙幣の外形等の情報を得るための当の全体の画像デー夕を得るための光学センサや、磁気インクの存在を検出するための磁気センサ、紙幣の厚みを検出するための厚みセンサ、適格な紙幣の画像データ等からなる辞書デ一夕が備えられており、鑑別部は、その辞書データと各種センサによって得られた情報とに基づき、搬送されてきた紙幣が適格であるか否かを鑑別する。制御部は、鑑別部により紙幣が適格であると鑑別された場合には、鑑別部と保存部との間に設けられている搬送機構を制御することよって、その紙幣を保存部に保存する。一方、制御部は、鑑別部により紙幣が不適格であると鑑別された場合には、鑑別部と排出部との間に設けられている搬送機構を制御することによって、その紙幣を排出部に搬送する。すなわち、紙葉類処理装置は、利用者が投入部に投入した紙幣のうち、鑑別部によって適格であると鑑別された紙幣のみを保存し、それ以外の紙幣を排出部を介して利用者に戻す。

このように、従来の紙葉類処理装置は、投入部に投入された紙幣（紙葉類に対して、鑑別部による詳細な鑑別が行われるように構成されている。このため、誤って異種の紙幣が投入された場合、すなわち、人が見れば不適格なものであることが容易に識別できるような紙幣が投入された場合であっても、それらの紙幣は、それぞれ、鑑別部に搬送され、鑑別部による鑑別結果が得られた後に、排出部に搬送されていた。

このように、従来の紙菜類処理装置は、無駄な処理が行われることがある装置となっていた。また、適格な紙幣用に設計されている搬送機構によって、不適格な紙幣が搬送されることがあるため、ジャムが発生する確率が高 L、装置にもなつていた。

発明の開示

そこで、本発明の目的は、投入された紙葉類に対して効率的に処理が行われる紙菜類処理装置を提供することにある。

上記目的を達成するために、本発明では、紙葉類が適格であるか否かを鑑別する鑑別手段と、投入された紙葉類が、所定の特徴を有しているか否かを鑑別する予備鑑別手段と、この予備鑑別手段によって前記所定の特徴を有していると鑑別された紙葉類だけを前記鑑別手段に供給する供給手段とから紙葉類処理装置を構成する。

このように構成された第 1の紙葉類処理装置では、装^に投入された紙葉類が適格でなかった場合、その紙葉類に対する鑑別が行われない。従って、この紙葉類処理装置では、投入された紙幣が効率的に処理されることになる。また、適格でないことが明らかな紙葉類が鑑別手段に搬送されないので、本紙葉類処理装置は、ジャムが発生する確率が低、装置にもなつている。また、本発明の第 2の紙葉類処理装置は、紙葉類が適格であるか否かを鑑別する鑑別手段と、鑑別を行うべき複数枚の紙葉類を保持する保持手段と、この保持手段に保持された前記複数枚の紙葉類を順次取り出す取出手段と、この取出手段によって取り出された紙葉類が、所定の特徴を有しているか否かを鑑別する予備鑑別手段と、この予備鑑別手段によつて前記所定の特徴を有していると鑑別された紙葉類だけを前記鑑別手段に供給する供給手段とを備える。

このように構成された第 2の紙葉類処理装置では、装置に投入された紙葉類のうち、適格でないことが明らかな紙葉類に対する鑑別が行われない。従って、この紙葉類処理装置では、投入された紙幣が常に効率的に処理されることになる。また、適格でないことが明らかな紙葉類が鑑別手段に搬送されないので、第 2の紙葉類処理装置は、ジャムが発生する確率が低い装置にもなつている。

なお、第 2の紙葉類処理装置を実現するに際しては、前記予備鑑別手段によつて前記所定の特徴を有していると鑑別された紙葉類を前記鑑別手段に供給し、前記予備鑑別手段によつて前記所定の特徴を有していないと鑑別された紙葉類を前記保持手段に戻す供給手段を用いることが望ましい。

また、第 2の紙葉類処理装置を実現するに際して、前記予備鑑別手段として、前記取出手段によって取り出された紙葉類の形状に関するデ一夕を取得し、取得したデー夕が予め定められた範囲内にあったときに、前記紙葉類が所定の特徴を有していると鑑別する手段を用いて良い。このように紙葉類処理装置を構成した場合、不適当な形状を有する紙葉類が鑑別手段に搬送されなくなるので、特に、ジャムの発生する確率を低減できることになる。

また、予備鑑別手段として、前記取出手段によって取り出された紙葉類にスレッドが存在しているか否かを検出し、検出結果に基づき前記紙葉類が所定の特徴を有しているか否かを鑑別する手段を用いても良い。なお、スレツドを有する紙葉類を対象とする紙葉類処理装置を構築する際には、紙葉類にスレツドが存在しているときに、その紙葉類が所定の特徴を有していると鑑別する予備鑑別手段を用いる。逆に、スレツドを有しない紙葉類を対象とする紙葉類処理装置を構築する際には、紙葉類にスレツドが存在していないときに、その紙葉類が所定の特徴を有していると鑑別する予備鑑別手段を用いる。図面の簡な説明

図 1は、本発明の第 1実施形態の紙葉類処理装置の外観図である。

図 2は、第 1実施形態の紙葉類処理装置の構成図である。

図 3は、第 1実施形態の紙葉類処理装置が対象とする紙幣の概要図である。図 4は、第 1実施形態の紙葉類処理装置が備える鑑別部の構成図である。

図 5は、第 1実施形態の紙葉類処理装置の動作を説明するための流れ図である。図 6 ( a ) 、 ( b ) は、それぞれ、予備鑑別によって適格、不適格と鑑別される紙幣が投入されたときの、第 1実施形態の紙葉類処理装置内の紙幣の搬送経路を示した模式図である。

図 7は、第 2実施形態の紙葉類処理装置の動作を説明するための流れ図である。発明を実施するための最良の形態

以下、図面を参照して、本発明の突施形態を具体的に説明する。

<:第 1実施形態 >

第 1実施形態の紙葉類処理装置は、スレツドをする紙幣を対象とした、現金 Θ動預け払い機（A T M： automatic tel ler' s machi ne)として機能する。なお、スレツドとは、紙荬類のコピーによる偽造を困難なものとするために設けられている金属等からなるテープである。

図 1に、第 1実施形態の紙葉類処理装置の外観を示す。図示したように、紙葉類処理装置の筐体には、操作部 1 6とカード挿入 /排出口 1 7と通帳挿入 /排出口 1 8と紙幣投入 Z排出口 1 9が設けられている。

各部は、通常の A T Mと同様に機能する。すなわち、操作部 1 6は、操作手順等に関するメッセージを表示するための表示装置と、各種の情報（暗証番号、金額、口座番号等〕を入力するための入力装置とからなり、表示装置は、紙葉類処理装置内に設けられている制御部（詳細は後述）から与えられるデータに応じたメッセージ（画像データ）を表示し、入力装置は、利用者の操作内容に応じたデ一夕を、制御部に対して出力する。

力一ド挿入/排出口 1 7には、口座情報が記録されたカードが挿入される。力一ド挿入ノ排出口 1 7の後方には、カードに記憶された磁気情報を読みとるための機器や、カードの表面に害かれた情報を読みとるための機器、挿入された力一ドをそれらの機器に供給するための搬送機構等が設けられている。制御部は、搬送機構、機器を制御することによって、カード挿入 /排出口 1 7に挿入された力ードを内部に引き入れ、そのカードが保持する情報を読み出す。そして、制御部は、読み出した情報を基に、通信回線を介して接続されているセンターコンビュ一夕との間で情報交換を行い、実行可能な処理を認識する。

なお、カード挿人 /排出口 1 7は、処理した取引に関する情報が記録された伝票の排出口としても用いてられている。このため、カード挿入 /排出口 1 7の後方には、伝^処理を行うための機構も設けられており、制御部は、当該機構の制御も行う。

通帳挿入ノ排出口 1 8には、通帳が挿入される。通帳挿入 /排出口 1 8の後方には、制御部によって制御される、挿入された通帳に取引内容を印字するための機構が設けられている。

紙幣投入 z排出口 1 9は、紙幣の投入口と紙幣の排出口として機能する。紙幣投入排出口 1 9の後方には、実際に、紙幣を処理するための機構が設けられている。既に説明したように、従来の装置は、当該機構として、投入された紙幣が、それぞれ鑑別されるものを備えているが、第 1実施形態の紙葉類処理装遛は、紙幣を実際に処理するための機構として、それとは異なる動作をする機構を備えている。

以下、第 1実施形態の紙葉類処理装庹内に紙幣を実際に処理するために設けられている機構の構成、動作を詳細に説明する。

図 2に、第 1実施形態の紙葉類処理装置の概略構成図を示す。なお、上述したように、カード挿入排出 Πと通帳挿入 ^κ排出口に関係する機構は、通常の A T M内に設けられている対応する機構と同様に動作するものであるので、 | では、これらの表示は省略してある。

図示したように、第 1実施形態の紙葉類処理装置内には、投入部 1 1と鑑別部 1 2とカセット部 1 3と、それらの間における紙幣の搬送を担当する搬送系 1 4 が設けられている。また、紙葉類処理装置内には、上述した制御部 1 5と操作部 1 6も設けられている。なお、制御部 1 5は、中央処理装置 ( C P U : Central P rocessing Uni t) 、 R O M(Read Onl y Memory )^ R A M (Random Access Memory ) や、紙葉類処理装置内に設けられている各種駆動機構を制御するための制御回路 (いわゆる、ドライバ）、情報通信用回路などから構成されている。制御部 1 5 は、アナログ信号線あるいはデジタル信号線（パス）によって、装置内の各部と接続されている。また、既に説明したように、制御部 1 5は、通信回線を介して、利用者に関する情報を管理しているセンターコンピュータと接続される。さらに、制御部 1 5は、アラーム情報表示装置とも接続される。なお、アラーム情報表示装置は、紙葉類処理装置の動作状況を管理するためコンピュータであり、通常、紙葉類処理装置の管理者が常駐する場所に設置される。

投入部 1 1は、利用者と紙葉類処理装置との間で紙幣を授受する際に使用される部であり、紙幣投入搬出口 1 9 (；図 1 ) に対応している。投入部 1 1は、開 L1部を有する紙幣容器 2 1と、その紙幣容器 2 1內の空間を 2つの空間に分割するための仕切 2 2とを備える。仕切 2 2によって仕切られた一方の空間（以下、第 1空間と記す）は、紙葉類処理装置内に保存されるべき紙幣を一時的に保持するために用いられており、他方の空間（以下、第 2空間と記す）は、利用者が受け取るべき紙幣を保持するために用いられている。また、投入部 1 1は、仕切 2 2の紙幣容器 2 1内での位 Sを変えるための駆動機構（：図示せず.〉も備える。当該駆動機構は、制御部 1 5と制御信号線によって接続されており、制御部 1 5は、その制御信号線を用いて駆動機構を制御することによって、仕切 2 2を、そのときの状況に応じた位置に移動する（詳細は後述）。

また、投入部 1 1は、第 1空間内に紙幣が保持されているか否かを検出するためのセンサ 2 3をも備える。センサ 2 3は、第 1空間側に光を照射できるように、仕切 2 2に固定された発光素子 2 3 ,と、紙幣容器 2 1の側壁の、発光素子 2 3 , からの光力认射される位置にされた受光素子 2 3 ₂とからなる。発光素子 2 3 >と受光素子 2 3 ₂は、それぞれ、制御部 1 5と信号線によって接続されており、制御部 1 5は、それらの信号線を用いて、投入部 1 1 (紙幣保持容器 2 1の第 1 空間）内に紙幣が保持されているか否かを判定する。すなわち、制御部 1 5は、所定レベルの光を出力するよう発光素子 2 3 ,を制御するとともに、それに応じて受光素子2 3 ₂から出力される信号のレベルを検出する。そして、検出したレベル力、紙幣が存在していな、場合の i;†号レベルに基づき予め決定されたレベル以下であった場合に、投入部 1 1内に紙幣が存在していると判； ΐする。

第 1実施形態の紙葉類処理装置の筐体には、このような構成をする投入部 1 1力^ 図中、点線で示した姿勢と、実線で示した姿勢をとれるように、制御部 1 5によって制御される回転機構を介して固定されている。なお、点線で示した姿勢は、紙幣容器 2 1の開口部が、筐体に設けられた開閉蓋方向に向く姿勢となつており、操作部 1 6に対して入金を指示する操作がなされた場合、制御部 1 5は、紙幣容器 2 1にこの姿勢をとらせる。また、制御部 1 5は、紙幣が第 1空^內だけに投入されるように、仕切 2 2の位置を変えるとともに、開閉蓋を開ける。なお、既に述べたように、本紙葉類処理装置は、スレツドを有する紙幣を対象とするカ、具体的には、図 3に模式的に示したように、紙幣 4 0の短辺に平行な方向に、スレツド 4 1が設けられた紙幣を対象とする装置として構成してある。また、紙幣 4 0は、矢印で示したような形態で、投入部 1 1内に投入される。すなわち、紙幣 4 0は、その長手方向が、紙幣容器 2 1の深さ方向と平行になるように、投入部 1 1の第 1空間内に保持される。

操作部 1 6に対して入金を指示する操作がなされた後、所定の操作（入金並びに情報入力が行われたことを検出したときに、制御部 1 5は、開閉蓋を閉じる。次いで、制御部 1 5は、紙幣容器 2 1からの紙幣の繰り出しを容なものとするために、仕切 2 2を、紙幣容器 2 1の第 1空問側の壁 ( 方向に移動するとともに、紙幣容器 2 1を傾ける。そして、制御部 1 5は、搬送系 1 4に対する制御を開始する。

搬送系 1 4の構成、機能を説明する前に、鑑別部 1 2、カセット部 1 3の概要を説明する。まず、図 4を用いて、鑑別部 1 2の構成、動作を説明する。

図示したように、鑑別部 1 2は、センサ部 3 1と増幅回路部 3 2と A , D変換部 3 3と画像処理部 3 4と記憶部 3 5と制御 Z判定部 3 6とを有する。

センサ部 3 1は、紙幣に関する各種のデータ（；画像データ、磁気データ、厚さデータ）を取得するための幾つかのセンサからなる。増幅[11]路部3 2は、センサ部 3 1内の各センサが出力するアナログ信号を増幅する。 A , D変換部 3 3は、増幅回路部 3 2からのアナログ信号をデジタル信号に変換し、変換したデジタル信号を判定制御部 3 6あるいは画像処理部 3 4に供給する。なお、 A , D変換部 3 3は、画像データを画像処理部 3 4に供給し、その他のデータを制御 /判定部 3 6に供給するように、制御判定部 3 6によって制御されている。また、制御 z判定部 3 6は、センサ部 3 1内の各センサと、 A , D変換部 3 3の動作タイミングの制御も行っている。

画像処理部 3 4は、 A ' D変換部 3 3から供給された J像データに対して画像処理を行う。制御 z判定部 3 6は、面像処理部 3 4が出力する画像データと、記憶部 3 5内に辞書データとして記憶されている画像データとを比較する。また、 A ' D変換部 3 3から与えられた他のデータ（磁気データ、厚さデータ.）の、記憶部 3 5内に辞書デー夕として記憶されている、対応するデ一夕との比較をも行い、それらの比較結果から、紙幣が適格であるか不適格であるかを鑑別する。そして、判定制御部 3 6は、鑑別結果を制御部 1 5に通知する。

第 1 施形態の紙葉類処理装置の投入部 1 1には、このように動作する鑑別部 1 2 、搬送系 1 4を介して接続されている。

カセッ卜部 1 3は、紙幣を、金額別に蓄えておくための複数のカセッ卜からなる。カセット部 1 3は、搬送系 1 4を介して、鑑別部 1 2と接続されており、力セッ卜部 1 3には、鑑別部 1 2によって適格であると鑑別された紙幣が保存される。

次に、搬送系 1 4の構成を説明する。

—搬送系 1 4は、投入部 1 1と鑑別部 1 2とカセット部 1 3との間の紙幣の搬送経路であり、ローラ部 2 5と搬送路 2 6と経路切替部 2 7を要素として構成されている。なお、図 2では、煩雑になるのを避けるために、鑑別部 1 2によって不適格と鑑別された紙幣（リジェクト紙幣）を投入部 1 1に戻すための搬送経路や、出金時に使用される、カセッ卜部 1 3から投入部 1 1に至る搬送経路等に関しては、要素の表示を省略してある。また、搬送路 2 6 ₃と搬送路 2 6 の問にも、幾つかのローラ部が設けられているのである力それらの表示も省略してある。各ローラ部 2 5は、幾つか（通常、 2つ）のローラとそれらのローラを回転させるためのローラ駆動機構とからなる。各ローラ部 2 5 (ローラ駆動機構）は、制御部 1 5と電気的に接続されており、制御部 1 5によつて制御される。 2つのローラ部 2 5の間には、一方のローラ部 2 5によって繰り出された紙幣を、他のローラ部 2 5に導くための部材である搬送路 2 6が設けられている。

ローラ部 2 5 !は、紙幣 4 0を投入部 1 1 (紙幣容器 2 1 ) から繰り出す際に駆動される。ローラ部 2 5 ₂は、ローラ部 2 5】によって繰出された紙幣を、次の口ーラ部 2 5に供給するために駆動される。図示してあるように、ローラ部 2 5 ₂の排出側には、紙幣を、鑑別部 1 2方向に搬送するための搬送路 2 6 ₂と、ローラ部 2 5 ₃方向に移送するための搬送路 2 6 ₃が設けられている。そして、ローラ部 2 5 :'と搬送路 2 6 ₂、 2 6 ₃の間には、ローラ部 2 5 ₂から繰出された紙幣を、搬送路 2 6 2 6 ₃のいずれかに導くための経路切锊部 2 7が設けられている。なお、経路切替部 2 7は、フラップと、制御部 1 5と電的に接続されているァクチュエー夕とからなる

さらに、ローラ部 2 5 ,とローラ部 2 5 ₂の間に設けられた搬送路 2 6！には、センサ 2 9が備えられている。センサ 2 9は、紙幣にスレツドが存在しているか否かを検出するための素子であり、センサ 2 9の出力は、制御部 1 5に入力されている。なお、第 1実施形態の紙葉類処理装置では、センサ 2 9として、磁抵抗素子を用いている。

ローラ部 2 5 ₃は、 4つのローラを有する。ローラ部 2 5 ₃は、搬送路 2 6 ₅を介して供給される紙幣を、搬送路 2 6 ₆方向に供給するためと、搬送路 2 6 ₄を介してローラ部 2 5 ₂から供給される紙幣を、搬送路 2 6 ₆方向に供給するために用いられる。

以下、図 2、 5、 6を用いて、本紙葉類処理装置の総合的な動作（制御部 1 5 による制御手順）を説明する。なお、図 5は、紙幣容器 2 1 (投入部 1 1 ) が図 2に示した姿勢をとつているときの、制御部 1 5による制御手順を示した流れ図である。すなわち、制御部 1 5は、投入部 1 1への紙幣のセッ卜が完了したことを検出し、紙幣容器 2 1を傾けた後に、図示した流れに従った制御を開始する。また、図 6は、第 1実施形態の紙葉類処理装 S内の紙幣の搬送経路を示す模式図である。

紙幣が繰り出せるように投入部 1 1を傾けた後、制御部 1 5は、ローラ部 2 5 】に対して紙幣を 1枚だけ投入部 1 1から繰り出すための制御を開始する（ステツプ S 1 0 1 ) 。また、当該制御を開始するとともに、制御部 1 5は、センサ 2 9 からの信号の監視を開始する。そして、所時間内にセンサ 2 9が所定レベル以上の信号を出力した場合、すなわち、搬送路 2 6 ,內を通過する紙幣にスレツドが存在していた場合ステップ S 1 0 2 ； Y ) 、制御部 1 5は、ローラ部 2 5 ₂からの紙幣が搬送路 2 6 ₂側に導かれるように、経路切替部 2 7を制御するとともに、鑑別部 1 2に至る搬送経路を構成している各ローラ部 2 5を制御することによつて、その紙幣を鑑別部 1 2に搬送する（ステップ S 1 0 3 ) 。すなわち、制御部 1 5は、図 6 ( a ) に、矢印で示した経路で紙幣が搬送されるように、各部を制御する。

そして、当該紙幣を鑑別部 1 2に鑑別させ、鑑別部 1 2 、紙幣が適格であることを示す鑑別結果を通知してきた場合（ステップ S 1 0 4 ；適格）には、鑑別部 1 2からカセット部 1 3に至る搬送経路に関係するローラ部を制御することによって、当該紙幣をカセッ卜部 1 3に搬送し、保存する（ステップ S 1 0 5 ) 。その後、投入部 1 1に設けられているセンサ 2 3を制御することによって、投入部 1 1内に未鑑別の紙幣が残存しているか否かを判断し、残存していた場合（ステツプ S 1 0 8 ； Y ) には、ステップ S 1 0 1に戻り、次の紙幣に関する処理を開始する。

また、鑑別部 1 4による鑑別結果が、紙幣が不適格であることを^すものであつた場合（ステップ S 1 0 4 ;不適格^) 、制御部 1 5は、図示していない経路切替部を制御することによって、鑑別部 1 2から投入部 1 1に至る搬送経路を形成する。そして、当該搬送経路に関係するローラ部を制御することによって、鑑別部 1 2によって、不適格と鑑別された紙幣（リジェクト紙幣）を、投入部 1 1に (紙幣容器 2 1の第 2空間内に）戻す（ステップ S 1 0 6 ) 。また、制御部 1 3 は、アラーム情報表示装置に、不適格紙幣が検出されたことを通知し（ステップ S 1 0 8 ) 、ステップ S 1 0 8に進む。なお、制御部 1 5は、ステップ S 1 0 8 において、アラーム情報表示装置に、鑑別部 1 2における鑑別によって、紙幣が不適格と判定されたことをも通知する。そして、その通知を受けたアラーム情報表示装置は、鑑別部 1 2によって不適格と判定される紙幣が、紙葉類処理装 Sに投入されたことを不すメッセージを表示する。

一方、センサ 2 9からの信号によって、搬送路 2 6 ,を通過中の紙幣にスレツドが存在していないことを検出した場合（ステップ S 1 0 2 ： N ) 、制御部 1 5は、ローラ部 2 5 ₂から繰出された紙幣が、鑑別部 1 2側ではなく、ローラ部 2 5 ₃側に進行するように、経路切替部 2 7を制御する。そして、制御部 1 5は、ローラ部 2 5 ₃等を制御することによって、その紙幣を、搬送路 2 6 ,,、 2 6 ₆を介して、投入部 1 1 (紙幣容器 2 1の第 2空間）内に戻す。また、そのような制御と共に、制御部 1 5は、アラーム情報表示装置に、鑑別部 1 2による鑑別ではなく、センサ 2 9による予備鑑別によって、紙幣が、不適格と判定されたことを通知する

(ステップ S 1 0 7 ) 。そして、その通知を受けたアラーム情報表示装置は、予備鑑別によつて不適格と判定される紙幣が、紙葉類処现装置に投入されたことを示すメッセージを表示する。

次いで、制御部 1 5は、投入部 1 1内に未鑑別の紙幣が残存していた場合（ステツプ S 1 0 8 ； Y には、ステップ S 1 0 1に戻り、次の紙幣に関する処理を開始する。そして、投入部 1 1に投入された全ての紙幣の鑑別を終えたときに

(ステップ S 1 0 8 ； N ) 、図示した処理を終了する。そして、制御部 1 5は、伝票の印字や、セン夕一コンピュータとの情報交換等の処理を行う。さらに、ステツプ S 1 0 6、 S 1 0 7を突行していた場合には、投入部 1 1 (紙幣容器 2 1 の第 2空間）內に保持されている紙幣を、利用者が取り出せるように、投入部 1 1等を制御する。また、その際、制御部 1 5は、一連の紙幣に関する鑑別結果

(予備鑑別結果を含む）に応じたメッセージが表されるように、操作部 1 6をも制御する。

このように、第 1実施形態の紙葉類処理装置は、投入部に投入された紙幣のうち、鑑別部による鑑別を行わなくとも不適格と鑑別できる紙幣に関しては、鑑別部に供給されることなく、投入部に戻されるように構成されている。すなわち、この紙葉類処理装置では、不適格であることが明らかな紙幣の鑑別のために、多くの時問が消費されることがない。また、適格でないことが明らかな紙葉類が鑑別部に搬送されないので、搬送系で、ジャムが発^する確率も低くなつている。さらに、操作部 1 6に、鑑別結果に応じたメッセージが表示されるので、利用者は、紙幣が戻された理由を容易に認識できる。また、アラーム情報表示装置にも、鑑別結果が通知されるので、管理者は、その内容に応じた対応を即痤にとることが出来る。

く第 2実施形態〉

第 2実施形態の紙葉類処理装置は、第 1実施形態の紙葉類処理装置を変形したものであるため、ここでは、構成、動作の異なる部分の説明だけを行うことにする。

第 1実施形態の紙葉類処理装置は、スレツドの有無を検出することによって、紙幣の予備的な鑑別を行う装置であった。これに対して、第 2実施形態の紙葉類処理装遛は、紙幣の形状を検出することによって予備的な鑑別を行うように構成されている。

すなわち、第 2 施形態の紙葉類処理装 Sでは、第 1実施形態の紙葉類処理装置（図 2参照）において、磁気抵抗素子からなるセンサ 2 9が設けられている部分に、紙幣の幅を検出するための 2つの光学センサが設けられている。 2つの光学センサは、紙幣の進行方向に直交する方向の間隔が、紙葉類処理装置が対象とする紙幣の最小値となるように、搬送路 2 6 ,に対して設置されている。

また、第 2実施形態の紙葉類処理装置内の搬送路 2 6 には、紙幣の厚みを測定するための厚みセンサも設けられている。厚みセンサは、ローラ間の間隔が、口一ラ間を通過する紙幣の厚さに応じて変化するように組み合わされた 2つのローラと、一方のローラの回転軸に取付けられた、他方のローラとの間隔に応じたレベルの信号を出力するセンサとからなる。

そして、第 2実施形態の紙葉類処理装置内の制御部 1 5は、図 7に示したように、これらのセンサからの信号に基づき、紙幣の形状が適格であるか否かの判定を行い、その判'定結果に ¾づき、紙幣を鑑別部 1 2に供給するか、投入部 1 1に戻すかを決定する。なお、図 7に示した、ステップ S 2 0 2を除く各ステップにおける制御部 1 5の動作は、第 1実施形態の紙葉類処理装置内の制御部 1 5の動作と同じものとなっている。このため、ここでは、ステップ S 2 0 2における動作のみを説明する。

ステップ S 2 0 2において、制御部 1 5は、両方の光学センサからの信号レべルを計測する、そして、両光学センサが、紙幣が存在していることを示すレベルの信号を出力していることを検出した際、紙幣が適格な幅を有していると判定し、それ以外の場合には、紙幣が適格な幅を有していないと判定する。また、制御部 1 5は、両センサが、紙幣が存在していることを示すレベルの信号を出力している時間の計測も行う。そして、計測した時間が、予め設定されている基準時間以下であった場合、制御部 1 5は、予備鑑別対象となっている紙幣が、不適格な長さを有するものであると判定する。さらに、制御部 1 5は、厚みセンサからの信号に基づき、搬送路 2 6 ,內を通過中の紙幣の厚みを検出する。そして、制御部 1 5は、検出した厚みが、所定範囲内に入っていなかった場合には、予備鑑別の対象となっている紙幣が不適格な厚みを有していると判定する。

そして、幅、長さ、厚みが全て適格であった場合、制御部 1 5は、 " Y " 側への分岐を行い、紙幣を鑑別部 1 2に搬送する（ステップ S 2 0 3 ) 。一方、幅、長さ、厚みのいずれかが不適格であった場合、制御部 1 5は、 "N" 側への分岐を行い、鑑別部 1 2に供給することなく、紙幣を、投入部 1 1に戻す（ステップ S 2 0 7 。

以上、説明したように、第 2実施形態の紙荬類処理装置は、投入部に投入された紙幣のうち、不適格な形状を有する紙幣が、鑑別部に供給されることなく、投入部に戻されるように構成されている。すなわち、この紙葉類処理装置では、不適格であることが明らかな紙幣の鑑別のために、多くの時間が消費されることがない。また、ジャムを発生させやすいサイズが小さい紙葉類や、薄い紙葉類が鑑別部に搬送されないので、搬送系で、ジャムが発生する確率も低くなつている。

<変形例〉

第 1、第 2実施形態の紙葉類処理装置は、各種の変形が可能である。例えば、ステップ S 1 0 2において、スレッドが存在しているときに、ステップ S 1 0 7 側への分岐が行われ、スレツドが存在していないときに、ステップ S 1 0 3側への分岐が行われるように、第 1実施形態の紙葉類処理装置を変形すれば、予備鑑別によつて、スレッドを有する紙幣を除外する装置を得ることができる。また、第 1、第 2実施形態の紙葉類処理装置は、紙幣の投入 Πと排出口として機能する投入部を備えているが、排出口として機能する機構を別途設けても良い。また、第 2実施形態の紙葉類処理装置は、紙幣の幅と長さと厚みを検出しているが、これらの情報のうち、 1つあるいは 2つを検出するように装置を構成することもできる。また、他の情報（例えば、色）によって予備鑑別が行われるように、装置を構成しても良い。

Claims

請求の範囲

1 . 紙葉類が適格であるか否かを鑑別する鑑別手段と、

投入された紙葉類が、所定の特徴を有しているか否かを鑑別する予備鑑別手段と、

この予備鑑別手段によつて前記所定の特徴を有していると鑑別された紙葉類だけを前記鑑別手段に供給する供給手段と

を備える紙葉類処理装置。

2 . 紙菜類が適格であるか否かを鑑別する鑑別手段と、

鑑別を行うべき複数枚の紙葉類を保持する保持手段と、

この保持手段に保持された前記複数枚の紙葉類を順次取り出す取出手段と、この取出手段によって取り出された紙葉類が、所定の特徴を有して、るか否かを鑑別する予備鑑別手段と、

この予備鑑別手段によつて前記所定の特徴を有していると鑑別された紙葉類だ

(ナを f 鑑別手段に供給する供給手段と

を備える紙葉類処理装置。

3 . 前記供給手段は、前記予備鑑別手段によつて前記所定の特徴をしてし、ると鑑別された紙葉類を前記鑑別手段に供給し、前記予備鑑別手段によつて前記所定の特徴を有していないと鑑別された紙葉類を前記保持手段 (こす

請求項 2記載の紙葉類処理装置。

4 . 前記予備鑑別手段は、 fi i記取出手段によって取り出された紙葉類の形状に関するデータを取得し、取得したデータが予め定められた範囲內にあったときに、前記紙葉類が所定の特徴を有していると鑑別する

諮-求項 2または 3のいずれかに記載の紙葉類処理装置。

5 . 前記予備鑑別手段は、前記取出手段によって取り出された紙葉類にスレッドが存在して c、るか否かを検出し、検出結果に Sづき前記紙葉類が所定の特徴を有しているか否かを鑑別する

請求項 2または 3のいずれかに記載の紙葉類処理装置。