WO1996018920A1

WO1996018920A1 - Feuille retroreflechissante emettant un lumiere lorsqu'elle est irradiee par des rayons ultraviolets

Info

Publication number: WO1996018920A1
Application number: PCT/JP1995/002572
Authority: WO
Inventors: Osamu Tanaka; Kiyohito Hiromitsu; Hidenori Fushimi
Original assignee: Nippon Carbide Kogyo Kabushiki Kaisha
Priority date: 1994-12-16
Filing date: 1995-12-15
Publication date: 1996-06-20
Also published as: DE69532752T2; JP3342015B2; US5759671A; CN1119671C; EP0747736A1; DE69532752D1; EP0747736B1; EP1278078A3; EP1278078A2; CN1141081A; EP0747736A4

Description

明細書

紫外線発光性再帰反射シート

技術分野

本発明は道路標識、案内標識、工事標識等の標識類；自動車、オートバイ等の車輛のナンバープレート類；衣服、救命具等の安全資材類；看板、車輛等のマーキング資材などにおいて有用な再帰反射シートに関し、詳しくは、再帰反射要素が配置されてなる再帰反射領域、並びに、紫外線により発光する紫外線発光領域からなる紫外線発光性再帰反射シ一トにおいて、該紫外線発光領域が紫外線により発光する蛍光剤及び樹脂成分を含有してなり、その発光輝度が特定範囲である紫外線発光性再帰反射シートに関する。景技

従来より、光を光源方向に向けて再帰反射させる再帰反射シートはよく知られており、その再帰反射性能に基づく夜間の優れた視認性を利用して上記のような広い分野で使用されている。例えば、再帰反射シートを用いた道路標識、工事標識等は、夜間等において、走行する自動車等の車輛のヘッドライト等の光源からの光を光源方向、すなわち走行する車輛の方向へ向けて反射させ、標識の視認者である車輛の運転者に対し優れた視認性を提供し、明確な情報伝達を可能にするという優れた特性を有している。

しかしながら、一般に再帰反射シートは光源よりの光を光源方向に向けて再帰反射するので、光源方向に対しては優れた視認性を提供するものの、視認者が光源方向とは異なる方向にいる場合は、その視認性が著しく劣るものとなる。また、再帰反射シートはその性質上、自動車等の車輛の光源が近づくにつれて、再帰反射シ一トへの該光源からの光の入射角と、該車輛の運転者の観測角とのずれが大きくなり、視認性を著しく低下させる。その上案内標識等の場合には、近年、道路網の発達や提供される情報の多様化に伴ない 1つの標識に記載される情報量が多くなつており、車輛のスピードを考慮すると、運転者が再帰反射光の視認領域内にいる極僅かな時間内に必要な情報を読み取ることは極めて困難になつている。このため、より正確な情報の提供や優れた宣伝効果等が求められるような用途に用いられる場合、再帰反射性能しか有しない従来型の再帰反射シ一トではその視認性が不充分であり、特に、夜間等において視認者が光源方向と異なる方向に位置するような場合においても、視認者に対し常に優れた視認性を提供することのできるような優れた再帰反射シートが強く望まれるようになつてきた。

このような要望に答えることを目的として再帰反射シートの視認性を向上させるための種々の試みがなされており、例えば、特開平 5— 173008号公報には、支持体層として透明な樹脂層を用い、該支持体層の背面（光入射側とは反対側の表面）に蓄光性発光物質の層を有する、再帰反射性とともに蓄光発光性を有する力ブセルレンズ型再帰反射シ一卜について開示されている。しかしながら発光物質による発光はその発光量が乏しい上、この提案では蓄光性発光物質の層が微小球レンズの層の下にあるため、発光物質から発光した光は主として微小球レンズの間隙部分を通過したものだけが視認されることになるので、視認性向上の点では全く不十分なものとならざるをえなかった。

また PCT国際特許公開 W0 93/ 14422には、キューブコーナー形成側の表面と支持体層とを連結する結合部に燐光性顔料（phosphrescent pigment) を含有する蛍光性（photoluminescent) カブセルキューブコーナ一型再帰反射シートが開示されている。またこの公報には、封入レンズ型再帰反射シート及びカブセルレンズ型再帰反射シートに蛍光性を付与する方法についても示唆されている。しかしながらこの第 2の提案においても、燐光性顔料の発光量は前記第 1の提案の蓄光性発光物質と同様にそれほど大きなものではなく、標識類などとして用いてもある程度離れた位置からその記載内容を確認できるほどに視認性の高いものとはなりえなかった。

さらに、例えば、特開平 6— 43819号公報には蛍光着色剤を再帰反射シートと組み合わせ視認性を向上させることが提案されているが、従来の蛍光着色剤は一般に耐候性が悪く、道路標識等長期の耐候性を必要とするような用途に使用することは適当でなく、また、発光強度も充分であるとはいい難く、視認性においてもその向上効果は不充分である。

一般に視認性を向上させるためには、内照式看板、電光式看板、外照式看板等が用いられているが、これらを道路標識や案内標識などのように高所設置型の標識類に用いる場合、内照式看板及び電光式看板等ではそのメンテナンスが容易でなく、標識自体も大掛かりで高価なものになるという問題点がある。その上、内照式看板においては、従来より色の境界がにじんだり文字が潰れたりする問題が発生しており、伝達したい内容を正確に表現することが困難であった。

また電光式看板においては、発光素子が大きく、且つそれそれ独立しているために、允光素子の寿命に伴う発光面のむらが生じ易い上、線 ¾光または点発光であるため表現したい文字又はデサインを正確に表現することができないという問題点がある。さらに外照式看板においては、光源方向のみならず光源方向以外の視認者に対しても優れた視認性を示すという長所を有する半面、案内標識などの情報量の多い標識においては、該案内標識から隔たった位置では光量の不足などのため、自動車の運転者がその内容を識別することは困難であり、接近した時点でその内容全てを瞬時に視認することが要求されるという不都合もある。

本発明者等は、再帰反射シートの視認性について種々検討を重ねた結果、再帰反射シートの一部分に紫外線（以下 U Vと略称することがある）により発光する蛍光剤（以下 U V発光蛍光剤と略称することがある）及び樹脂成分を含有してなる U V発光樹脂組成物によって U V発光領域を形成することにより、光源方向はもちろんのこと光源方向とは異なる方向に位置する視認者に対しても優れた視認性を発揮することのできる卓越した再帰反射シートが得られること、該再帰反射シートと該再帰反射シート方向に U Vを照射する U V照射手段とを組み合わせて、例えば道路標識や案内標識等の表示装置として用いた場合には、自動車等の車輛の運転者が該表示装置から隔たった位置にあるときには再帰反射により、また接近した時点では U V発光によりその内容を識別することができる卓越した表示装置を提供できることを見い出し、本発明を完成するに至った。発明の開示

かくして本発明によれば、再帰反射要素が配置されてなる再帰反射領域、並びに、紫外線により発光する紫外線発光領域からなる紫外線発光性再帰反射シートにおいて、上記紫外線発光領域が紫外線により発光する蛍光剤及び樹脂成分を含有してなり、該紫外線発光領域に主波長が 360nm付近の近紫外線を放射する蛍光ランプを受光強度が 0.8mW/cin ²となるように照射したときの該紫外線発光領域の発光輝度が 10cd/m ²以上であることを特徴とする紫外線発光性再帰反射シートが提供される。

また、このような本発明によれば、紫外線発光性再帰反射シートと該再帰反射シート方向に紫外線を照射する紫外線照射手段とを組み合わせてなる表示装置が提供される。図面の簡単な説明

図 1はカブセルレンズ型構造の再帰反射領域を有する本発明の U V発光性再帰反射シートを光入射側から見た平面模式図の一例である。

図 2は図 1の A— Aにおける断面模式図である。

図 3はカブセルレンズ型構造の再帰反射領域を有している、図 1 とは異なる態様の本発明の U V発光性再帰反射シ一トを光入射側から見た平面模式図の一例である。

図 4は図 3の B— Bにおける断面模式図である。

図 5は封入レンズ型構造の再帰反射領域を有する本発明の U V発光性再帰反射シートの一例を示す断面模式図である。

図 6はカブセルキューブコーナー型構造の再帰反射領域を有する本発明の U V 発光性再帰反射シー卜の一例である。

図 7はカプセルキューブコーナ一型構造の再帰反射領域を有する、図 6とは異なる態様の本発明の U V発光性再帰反射シートの一例である。

図 8は本発明の U V発光性再帰反射シートと U V照射手段としての U V発光ランブと一体に組み合わせた本発明の表示装置である。

以下、本発明の紫外線発光性再帰反射シートについて図 1〜 8を参照しつつさらに詳細に説明する。

本発明の U V発光性再帰反射シ一トにおいて、再帰反射領域の構成要素である再帰反射要素は特に限定されるものではなく、例えば、ガラスビーズ等の微小球レンズと金属膜光反射層からなるレンズ型再帰反射要素、相対する面が互いに約

90°の角度で向かい合うように配置されているキューブコーナ一型再帰反射要素などを挙げることができる。

また再帰反射領域の構造も特に限定されるものではなく、例えば、オーブンレンズ型再帰反射構造、カブセルレンズ型再帰反射構造、封入レンズ型再帰反射構造、カブセルキューブコーナ一型再帰反射構造、金属蒸着キューブコーナー型再帰反射構造などを構造をとることができる。

オーブンレンズ型再帰反射構造は、支持体層及び、該支持体層の光入射側の表面に、多数の微小球レンズが実質的に一層に並ぶように光反射性金属膜で覆われたそのほぼ半球面を埋設支持された構造となっている。

カブセルレンズ型再帰反射構造は、例えば図 2及び図 4に示されている断面模式図の再帰反射構造のように、再帰反射領域が、光透過性被覆層、支持体層、該支持体層の該光透過性被覆層に面する側の表面に設けられた、多数の微小球レンズが実質的に一層に並ぶようにそのほぼ半球面が埋設支持されており、且つその埋設されている半球面が光反射性金属膜で覆われているレンズ型再帰反射要素の層、並びに、光透過性被覆層と該レンズ型再帰反射要素の層の間の空気層よりなり、該空気層は該光透過性被覆層と該支持体層の間に間隙を残すようにして結合部によりこれら両層を部分的に連結することにより形成されており、そして該結合部によって多数の密封小区画空室に分割されているものをいう。

封入レンズ型再帰反射構造は、例えば図 5に示されている断面模式図の再帰反射構造のように、再帰反射領域が、光透過性支持体層、該光透過性支持体層の光入射側と反対側の面に実質的に一層に並ぶようにそのほぼ半球部分が埋設支持されている多数の微小球レンズの層、該微小球レンズの埋設されていない側のほぼ半球部分の表面に沿って形成されており且つ該微小球レンズと接していない側の表面に該微小球レンズの実質的な焦点がくるような厚さを有する光透過性の焦点層、並びに、該焦点層の微小球レンズと接していない側の表面に形成されている光反射性金属膜よりなるものをいう。また図 5に示されているように、必要に応じて支持体層の光入射側の表面上に、さらに光透過性の表面保護層を積層することもできる。カプセルキューブコーナー型再帰反射構造は、例えば図 6及び図 7に示されている断面模式図の再帰反射構造のように、光透過性被覆層、該被覆層の背面に配置されたキューブコーナ一型再帰反射要素の層、支持体層、並びに、該キューブコーナー型再帰反射要素の層と該支持体層該の間の空気層よりなり、該空気層は該キューブコーナ一型再帰反射要素の層と該支持体層の間に間隙を残すようにして結合部によりこれら両層を部分的に連結することにより形成されており、そして該結合部によって多数の密封小区画空室に分割されているものをいう。また図 7に示されているように、必要に応じて光透過性被覆層の光入射側の表面上に、さらに光透過性表面保護層を積層することもできる。

金属蒸着キューブコーナー型再帰反射構造とは、少なくとも光透過性被覆層、該被覆層の背面に配置されたキューブコーナ一型再帰反射要素の層、並びに、該キューブコーナー型再帰反射要素の全表面に形成されている光反射性金属膜よりなるものをいう。また必要に応じて光透過性被覆層の光入射側の表面上に、さらに光透過性表面保護層を積層することもできる。

本発明の U V発光性再帰反射シ一トに用いられる支持体層としては、前記の U V発光樹脂組成物における樹脂成分に用いられるのと同様の樹脂、例えば、ァクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ポリオレフイン系樹脂、フッ素系樹脂、ポリアミド系樹脂等を単独で、又はそれそれ他の樹脂成分と共重合させた形で、もしくはブレンドして用いることができる。

支持体層は、イソシァネート系架橋剤、メラミン系架橋剤、金属系架橋剤等により架橋してもよく、また、必要に応じて、セルロース誘導体、多段重合型内部架橋樹脂、着色剤、 U V発光蛍光剤、蓄光性発色剤、熱安定剤、紫外線吸収剤等の各種充填剤を含んでもよい。支持体層の厚さは、通常、 20〜200 m程度であるのが好ましい。

なおレンズ型再帰反射構造の場合、支持体層は必ずしも一層である必要はなく、必要に応じて、ガラスビーズを埋設して支持する結合層と該結合層のガラスビーズ埋設側の反対側表面に接するように積層される補強層とからなつていてもよい。該補強層の厚さは、通常、 10〜100 m、特に 30〜80 mの範囲内に設定するのが好都合である。また該結合層と補強層との中間に、両層の接着性をより高めるための中間層を有していてもよい。

本発明の U V発光性再帰反射シートに使用可能な光透過性被覆層及び必要に応じて積層される光透過性表面保護層は、少なくとも 20 %以上、好ましくは 40 %以上の全光線透過率を有し、ある程度の柔軟性を有するものであればその材質には特に制限はなく、例えば、アクリル系樹脂フィルム、フッ素系樹脂フィルム、ポリウレ夕ン系樹脂フィルム、塩化ビニル系樹脂フィルム、ポリ力一ポネート系樹脂フィルム、ポリエステル系樹脂フィルム、ポリオレフイン系樹脂フィルムなどが挙げられる。

これら被覆層及び表面保護層は一般に、未延伸のものであることが好ましい。その理由は、一軸又は多軸延伸したフィルムは機械的強度は大きくなるものの、フィルム中に歪が残り、得られる再帰反射シ一卜の耐久性を損なうことがあるからである。被覆層の厚さは、再帰反射シートの用途等に応じて広い範囲にわたり変えることができるが、通常、 20〜200 i m、好ましくは 40〜15θ ί ΐη、特に好ましくは 50〜100 mの範囲内に設定するのがよい。また表面保護層の厚さは、同様に通常、 10〜200 m、好ましくは 20〜150 m、特に好ましくは 30〜 100 mの範囲内に設定するのがよい。

以上述べた各種の再帰反射構造を有する再帰反射シート及びその製造方法は、例えばオーブンレンズ型再帰反射シ一トは米国特許第 2 , 326 , 634号明細書、特開昭 57— 189839号公報等に、例えばカプセルレンズ型再帰反射シ一トは特開昭 60— 194405号公報（=米国特許第 4, 653 , 854号明細書）等に、例えば封入レンズ型再帰反射シートは持公昭 56— 2921号公報（=米国特許第 4 , 025 , 674号明細書）等に、例えばカブセルキューブコーナー型再帰反射シートは米国特許第 3 , 417, 959 号明細書等に、例えば金属蒸着キューブコーナー型再帰反射シートは特開昭 49— 106839号公報（二米国特許第 3 , 712 , 706号明細書）等に記載されており、ここではこれらの文献の引用をもってそれらの具体的記述に代える。

本発明の U V発光性再帰反射シートは、以上述べた再帰反射領域とともに、 U Vにより発光する U V発光領域を有する点に大きな特徴がある。そして、再帰反射領域は再帰反射性能を有し、光源よりの光を光源方向に向けて再帰反射し、光源方向の視認者に対し優れた視認性を提供するよう機能する。また U V発光領域は、 U Vランプ等の U V照射手段よりの U V光を受けて発光し、光を多方向へ向けて放出することにより、光源方向のみならず光源方向以外の視認者に対しても優れた視認性を提供すべく機能する。

本発明の U V発光性再帰反射シー卜において、 U V発光領域は紫外線により発光する蛍光剤と共に樹脂成分を含有してなるのが好ましく、該 U V発光領域に主波長が 360nm付近の近紫外線を放射する蛍光ランブを受光強度力 ^s0.8mW/cni²となるように照射したとき、該 U V発光領域の発光輝度は lOcd/m²以上、好ましくは

15cd/m ²以上、さらに好ましくは 20cd/m²以上であることが必要である。発光輝度が該下限値未満と小さ過ぎては、 U V発光領域の充分な視認性が得られないので好ましくない。

なお上記 U V発光領域の発光輝度は、後記する方法に従って測定する。

本発明における U V発光領域は、樹脂成分 100重量部に対して、 U V発光蛍光剤を好ましくは 10〜600重量部、より好ましくは 50〜400重量部、さらに好ましくは 100〜300重量部含有する U V発光樹脂組成物により形成される。 U V発光蛍光剤の添加量が該下限値以上であれば充分な U V発光機能が得られ優れた視認性が得られるので好ましく、また、該上限値以下であれば形成された U V発光領域が硬くなり過ぎて脆くなるなどの不都合が生ずることがなく、機械強度、柔軟性等の特性が損なわれることがないので好ましい。

上記の U V発光蛍光剤は、 U V光を受けて発光する蛍光剤であり、前記の U V 発光輝度条件を満足する U V発光領域を形成することができるものである限り特に限定されるものではなく、一般に比較的光透過性の高い有機系蛍光剤、例えば、ナフトトリアゾール系、ベンズ才キサゾール系等；一般に光非透過性の無機系蛍光剤、例えば、無機金属塩系、ハロゲン化物系、硫化物系等；の各種の蛍光剤の中から任意に選択できる。

上記有機系蛍光剤としては、例えば、ジアミノスチルベンゼン、ゥラニン、チオフラビン T、ェォシン、ローダミン Β、ァクリジンオレンジの他、ジフエニルメタン系、トリフエニルメタン系、キサンテン系、チアジン系、チアゾ一ル系染料を母体とする有機顔料等が挙げられる。これらは 1種もしくは 2種以上の混合物として使用することができる。

また無機系蛍光剤としては、例えば、 Zi^GeO^'Mn ZnO:Zn、 ZnS： Cu、 ZnS :(Cu,Al)、 ( Zn, Cd)S： (Cu, Al), Z n S : ( C u, A u, A 1 )、 Zn Si0₄:Mn、 ZnS :(Cu，Ag)、（Zn， Cd)S :Cu、 Gd₂0₂ S :Tb、 La₂0, S：

Tb、 Y₂Si0₅:(Ce，Tb)、 C eMgA 1 , _x 0₁₉ : T b, ZnS :(Cu，Co)、 LaO

Br:(Tb，Tm)、 La₂0₂ S :Tb、 B aMg₂ A 1 , ₆0₂₇( E u， Mu)等の緑色発光無機系蛍光剤； Y ₂0₃:Eu、 Y(P，V)0₄:Eu、 S :Eu、 0.5MgF ₂ -3.5MgO · GeO

₂:Mn、 YV0₄:Eu、（Y，Gd)B0₃:Eu等の赤色発光無機系蛍光剤； Sr₅(PO

₄)₃Cl:Eu、 BaMg₂Al_ls 0₂₇:Eu、 B aMgA 1】。 0 , ₇： E u、 ZnS :Ag、 CaW

0₄、 Y₂Si0₅:Ceゝ ZnS :( Ag， Ga, C 1)、 Sr₂P₂〇₇:Eu、 CaS :Bi、 Ca

SrS :Bi等の青色発光蛍光剤；などが挙げられる。これらは 1種または 2種以上の混合物として使用することができる。また、これらの無機系蛍光剤と前記の有機系蛍光剤とを組み合わせて使用してもよい。

無機系蛍光剤は、一般的に有機系蛍光剤に比べて耐光性、耐熱性、耐溶剤性等に優れるので、該 UV発光性再帰反射性シートの使用される環境によっては、無機系蛍光剤を使用することが好ましい。また無機系蛍光剤の中でも、特に UV発光時の輝度が高く、夜間の視認者に対して優れた視認性を与えるなどの利点から上記の緑色発光無機系蛍光剤、赤色発光無機系蛍光剤、青色発光無機系蛍光剤の使用が好ましい。

また無機系蛍光剤のうち、粒子径 25 m以下のものを 80重量％以上含有する粒子径分布を有するものが好ましく、緑色発光無機系蛍光剤ではその粒子径分布の幅が 0.1〜50^111で最大頻度粒子径が約 12 mのもの、赤色発光無機系蛍光剤ではその粒子径分布の幅が 0.1〜 8 mで最大頻度粒子径が約 3〃mのもの、青色発光無機系蛍光剤ではその粒子径分布の幅が 0.1〜 12 mで最大頻度粒子径が 8 のものが好適に使用できる。

さらにこれらの無機質蛍光剤としては、一般に波長 250〜400nmの範囲内の U V の照射により発光するものを用いるのが好ましい。 U V発光領域を形成する U V発光樹脂組成物に U V発光蛍光剤とともに含有される樹脂成分は、 U V発光蛍光剤を分散、保持できる樹脂であればその材質は特に限定されるものではなく、例えば、アクリル系樹脂、ウレ夕ン系樹脂、ポリエステル系樹脂、フッ素系樹脂、塩化ビニル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ポリェチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂等が挙げられ、これらはそれそれ単独でもしくは共重合された形で、又はブレンドして用いられる力これらの中で耐候性に優れ、加工適正の良好なアクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、フッ素系樹脂が好ましく、アクリル系樹脂が最も好適である。

また上記 U V発光樹脂組成物中には、樹脂成分及び U V発光蛍光剤のほかに、必要に応じて、通常の着色剤、蓄光性発色剤等のその他の着色剤や、光安定剤、熱安定剤、充填材、架橋剤等の各種添加剤を配合してもよい。

本発明の U V発光性再帰反射シー卜の構造において、該再帰反射シー卜の一部分に設けられる U V発光領域の配置は特に限定されるものではなく、それそれ所望の部位に、所望の形状で形成すればよく、例えば、再帰反射領域と U V発光領域を別々に部分的に配置してもよく、また全面を再帰反射領域又は U V発光領域とし、その上部又は下部に U V発光領域又は再帰反射領域を部分的に、又は全面に亘つて配置してもよい。さらに、前記の封入レンズ型再帰反射構造やカブセル型再帰反射構造など多層構造からなる再帰反射領域の中間層位置、例えば光透過性被覆層や光透過性表面保護層の下に、部分的又は全面に亘つて U V発光領域を配置することもできる。

ただし、無機系蛍光剤など、一般に光非透過性の蛍光剤を含有する U V発光樹脂組成物を用いて、光非透過性の U V発光領域を再帰反射領域の再帰反射要素の上部に形成 ·配置する場合は、該 U V発光領域の下部に位置する再帰反射要素の再帰反射性能が損なわれてしまうため、再帰反射要素の上部全面に亘つて配置することは避ける必要がある。また光非透過性の再帰反射領域又は再帰反射領域の光非透過性部分を U V発光領域の上部に配置する場合についても同様に、下部に位置する U V発光領域の U V発光性能が損なわれてしまうため、 U V発光領域の上部全面に亘つて配置することは避ける必要がある。光透過性乃至光半透過性の u v発光領域や再帰反射領域を用いる場合には、それそれ互いの領域の上部全面に亘つて形成することが可能で、この場合、得られる U V発光性再帰反射シートは同一部分が U V発光性能と再帰反射性能をともに有するシ一卜になる。

このような本発明の U V発光性再帰反射シート構造の諸態様の中でも、道路標識ゃ案内標識など耐久性を要求される表示装置に用いられるときには、 U V発光領域を、前記のごとく一般的に有機系蛍光剤に比べて耐光性、耐熱性、耐溶剤性等に優れている無機系蛍光剤を含有する U V発光樹脂組成物を用いて形成するのが好ましいが、該無機系蛍光剤は一般に光非透過性であるため、前記のように U V発光領域は、再帰反射領域の上部全面に亘つて配置することはできず、例えば、オーブン型、カブセル型又は封入型等の構造のレンズ型再帰反射要素を有する再帰反射領域と組み合わせる場合には、これらの再帰反射領域の上に部分的に形成するのがよい。また支持体層を U V発光蛍光剤を含有する U V発光樹脂組成物で形成したり、通常の支持体層の上部表面に該 U V発光樹脂組成物により U V 発光層を形成した後、前記のようにガラスビーズを一層に並ぶように埋設して該ガラスビーズ相互間の間隙部分を U V発光領域とすることもでき、さらにこれらを組み合わせることもできる。

また、これらの再帰反射領域のうちでも、カブセルレンズ型再帰反射構造又は封入レンズ型再帰反射構造を有する再帰反射領域と組み合わせる場合には、 U V 発光領域の耐久性ゃ耐汚染性等の観点から、該 U V発光領域をこれらの再帰反射構造における光透過性被覆層の下に形成するのが好ましく、特にカブセルレンズ型再帰反射構造を有する再帰反射領域と組み合わせる場合には、該被覆層とレンズ型再帰反射要素を保持する支持体層とを部分的に連結している結合部を U V発光領域とし、これに必要に応じて、該被覆層のカブセル側表面に U V発光層を部分的に設けて U V発光領域としたり、上記のようにガラスビーズ相互間の間隙部分も U V発光領域としたりしてこれらを組み合わせるのが好ましい。また封入レンズ型再帰反射構造と組み合わせる場合には、支持体層の光入射側の表面、すなわち微小球レンズを埋設していない側の表面、及び/又は、該支持体層の光入射側に積層される表面保護層の支持体層側の表面に U V発光領域を形成し、この u V発光領域を表面保護層と支持体層とによりサンドウイツチ状に挟み込むようにするのが好ましい。

さらにカプセルキューブコーナー型再帰反射構造を有する再帰反射領域と組み合わせる場合には、上記と同様の理由により U V発光領域を光透過性被覆層の下、及び/又は、必要に応じて該被覆層の光入射側表面上に積層される光透過性表面保護層の下に形成するのが好ましい。具体的には、光透過性被覆層と支持体層とを部分的に連結している結合部の一部又は全部を U V発光領域とすることができ、また被覆層の光入射側の表面、すなわちキューブコーナ一が形成されていない側の表面、及び/又は、該被覆層の光入射側に積層される表面保護層の被覆層側の表面に U V発光領域を形成することもできる。さらにキューブコーナ一型再帰反射要素は光透過性被覆層の背面に形成されそれ自体透明性を有しているので、該 U V発光領域は支持体層上に、 U V発光層として全面に亘つて又は部分的に任意の面積で形成することもできる。

さらにまた金属蒸着キューブコーナー型再帰反射構造を有する再帰反射領域と組み合わせる場合には、被覆層の光入射側の表面、すなわちキューブコーナ一が形成されていない側の表面、及び/又は、該被覆層の光入射側に積層される表面保護層の被覆層側の表面に U V発光領域を形成することができる。

本発明における U V発光層の形成方法としては、特に限定されるものではなく、例えば、前記の U V発光樹脂組成物をスクリーン印刷、グラビア印刷等の印刷手段を用いれば、複雑なバタ一ンであっても比較的容易に形成することのできるので好ましい。中でも 1回の印刷で厚い層を形成することが可能なスクリーン印刷により形成するのが特に好ましい。

また本発明の好適な態様である U V発光性カブセル型再帰反射シートにおいては、前記のように被覆層と支持体層とを部分的に連結する結合部を、被覆層又は支持体層上に U V発光樹脂組成物を用いて、印刷手段により U V発光層として形成し、次いでこれを支持体層又は被覆層に加熱により融着するか又は適宜の接着剤により接着するのが好ましい。さらに支持体層を U V発光樹脂組成物で形成するか、又は、通常の支持体層の上に U V発光樹脂組成物により U V発光層を形成しておき、これら支持体層又は支持体層と U V発光層との積層物を、エンボス口ールなどにより部分的に加熱溶融変形させて被覆層と支持体層とを部分的に連結する結合部とすることも可能である。

本発明の U V発光性再帰反射シートにおいて、 U V発光領域が光非透過性の無機系 U V発光蛍光剤で形成される場合には、一般に、該再帰反射シートの光入射側の表面の総面積を 100%としたとき、再帰反射領域の面積の割合が 10〜90%の範囲内であり、 U V発光領域の面積の割合が 10〜100%の範囲内であって、且つ再帰反射領域と U V発光領域の面積の割合の合計が少なくとも 85 %の範囲内となるように適宜設定されるのがよいが、好ましくは、再帰反射要素の種類によってこれら両領域の面積の割合を設定するのがよく、再帰反射領域がレンズ型の場合には、再帰反射領域の面積の割合が 10〜70%、さらには 20〜60%、特には 30〜50 %の範囲内であり、 U V発光領域の面積の割合が 10〜90%、さらには 30〜80 %、特には 40〜70%の範囲内であって、且つ再帰反射領域と U V発光領域の面積の割合の合計が 90〜120%の範囲内、特には 100 %となるように適宜設定されるのが好ましい。

再帰反射領域がキューブコーナー型の場合には、再帰反射領域の面積の割合が 10〜90%、さらには 15〜80%、特には 20〜60 %の範囲であり、且つ、 U V発光領域の面積の割合が 10〜100 %、さらには 20〜85 %、特には 40〜80%の範囲内であつて、且つ再帰反射領域と U V発光領域の面積の割合の合計が 90〜 190%の範囲内、さらには 90〜120%、持には 100%となるように適宜設定されるのが好ましい。

なお上記の再帰反射領域の面積とは、実際に再帰反射機能を有している部分の面積をいい、例えばカブセルレンズ型再帰反射領域の場合には、光入射側の表面の総面積から、該再帰反射領域より光入射側の部分、すなわち光透過性被覆層や光透過性表面保護層の表面、直接再帰反射領域の上に印刷等により形成される光非透過性の U V発光領域、及び支持体層の部分的加熱溶融変形により形成される結合部など再帰反射性能喪失部分の面積を差し引いた値に相当する。

封入レンズ型再帰反射領域の場合には、光入射側の表面の総面積から、該再帰反射領域より光入射側の部分、すなわち光透過性被覆層や光透過性表面保護層の表面に印刷等により形成される光非透過性の U V発光領域など再帰反射性能喪失部分の面積を差し引いた値に相当する。

またカブセルキューブコーナー型再帰反射要素の場合には、光入射側の表面の総面積から、該再帰反射領域より光入射側の部分、すなわち光透過性被覆層や光透過性表面保護層の表面に印刷等により形成される光非透過性の UV発光領域、及び印刷等や支持体層の部分的加熱溶融変形により形成される結合部など再帰反射性能喪失部分の占める面積を差し引いた値となる。

以下、本允【の UV¾光性再帰反射シートについて、図 1〜 8に示す好適態様を参照しつつさらに具体的に説明する。

図 1はカブセルレンズ型構造の再帰反射領域を有する本発明の UV発光性再帰反射シ一トを光入射側から見た平面模式図の一例である。（5)は UV発光層であり UV発光領域（7)を形成する。（8)は再帰反射要素を内包する密封小区画空室 (カブセル）であり再帰反射領域（6)を形成する。

図 2は図 1の A— Aにおける断面模式図である。図 2において、（1)は光透過性被覆層、（9)は支持体層であり、この中にガラスビーズ（3)のほぼ下半球面が埋め込まれている。（10)は光透過性被覆層（1)と支持体層（9)を連結する結合部であり、この結合部を配置することによりカブセル（8)を形成する。ガラスビーズ（3) の下半球面には光反射膜となる金属蒸着膜（4)が形成されており、光源方向に向けて光を再帰反射させる再帰反射要素として機能する。該結合部（10)は UV発光樹脂組成物により、例えばスクリーン印刷などの印刷手段によって UV発光層 (5)として形成されており、 UV発光領域（7)として機能する。そしてこの結合部 (10)が配置されていないガラスビーズ（3)が埋め込まれている部分が再帰反射領域（6)となっている。

図 3はカブセルレンズ型構造の再帰反射領域を有する本発明の UV発光性再帰反射シ一トで、図 1 とは異なる態様の UV発光性再帰反射シートを光入射側から見た平面模式図の一例である。（5)は UV発光層であり、 UV発光領域（7)を形成している。（8)は再帰反射要素を内包するカブセルでありその主要部分は再帰反射領域（6)を形成している。

図 4は図 3の B— Bにおける断面模式図である。図 2における場合と同様、 (1)は光透過性被覆層、（9)は支持体層であり、この中にガラスビーズ（3)のほぼ下半球面が埋め込まれており、（10)は光透過性被覆層（1)と支持体層（9)を連結する結合部であり、この結合部を配置することによりカブセル（8)を形成している。またガラスビーズ（3)の下半球面に金属蒸着膜（4)が形成された再帰反射要素であること、結合部（10)が UV発光樹脂組成物により形成されていることは図 2 と同様である。但し光透過性被覆層（1)の支持体層側表面には、 UV発光層（5)が UV発光樹脂組成物により部分的に形成されている。そして結合部（10)と UV発光層（5)とが UV発光領域（7)を形成しており、この結合部（10)及び UV発光層

(5)が配置されていないガラスビーズ（3)が埋め込まれている部分が再帰反射領域

(6)となっている。

図 5は封入レンズ型構造の再帰反射領域を有する本発明の UV発光性再帰反射シートの一例を示す断面模式図である。図 5において、（11)は光透過性表面保護層、（2A)はガラスビーズ（3)を支持する光透過性支持体層である。（2B)はレンズのほぼ焦点位置に光反射膜となる金属蒸着膜（4)を形成するための光透過性焦点層であり、該支持体層（2A)と該焦点層（2B)とによりガラスビーズ（3)を封入する光透過性封入樹脂層（2)を形成している。ガラスビーズと金属蒸着膜は、受光した光をレンズの焦点位置で反射させ光源方向に向けて光を再帰反射させる再帰反射要素として機能する。光透過性表面保護層（11)の下には、 UV発光層（5)が形成されており、 UV発光領域（7)として機能する。そしてこの UV発光層（5)が配置されていない部分が主として再帰反射領域（6)となっている。

図 6はカブセルキューブコーナ一型構造の再帰反射領域を有する本発明の UV 発光性再帰反射シ一トの一例である。図 6において（1)は光透過性被覆層であり、該被覆層の支持体層（9)側表面には相対する面が約 90°の角度で向かい合ったキューブコーナ一型反射要素が配置され、光源方向に向けて光を再帰反射させる再帰反射要素として機能する。（10)は光透過性被覆層（1)と支持体層（9)との連結部であり、この連結部を配置することによりカプセル（8)を形成している。該連結部（10)は UV発光層（5)として UV発光樹脂組成物により形成されており、 U V発光領域（7)として機能する。そして再帰反射領域（6)は連結部（10)が接着されている部分を除く光透過性被覆層の全域である。このように連結部（10)に UV発光領域（7)を設けることにより、キューブコーナ一型再帰反射シートの持つ高い再帰反射性能を有する uv発光性再帰反射シートを得ることができる。

図 7はカブセルキューブコーナ一型構造の再帰反射領域を有する本発明の UV 発光性再帰反射シートで、図 6とは異なる態様の一例である。図 6における場合と同様、（1)は光透過性被覆層、（9)は支持体層であり、この支持体層側表面にはキューブコーナー型反射要素が配置されている。（10)は光透過性被覆層（1)と支持体層（9)を連結する連結部であり、この連結部を配置することによりカブセル (8)を形成しており、該連結部（10)は UV発光樹脂紐成物により形成され UV発光領域（7)として機能することも図 6と同様である。但しこの態様では、光透過性被覆層（1)の光入射側表面に UV発光層（5)が形成されており、この部分も UV 発光領域（7)として機能する。また該被覆層（1)の光入射側には光透過性光透過性表面保護層（11)が形成されている。このようにこの態様では、 UV発光領域は連結部（10)及び光透過性被覆層（1)の光入射側表面の UV発光層（5)であり、再帰反射領域（6)は、光透過性被覆層（1)のうち連結部（10)と接着されている部分及び該被覆層上に形成された UV発光層（5)部分を除いた区域である。

図 2、図 4、図 6及び図 7において、結合部（10)は本来再帰反射シートとしての非反射部分であり、再帰反射性能に寄与していない。該結合部（10)に UV発光領域（7)を設けることは、再帰反射性能に影響を与えず夜間の視認者に対して視認性を向上させるので好適である。また前記のように、 UV発光領域（7)である結合部（10)を UV発光蛍光剤を含有する支持体層の部分的熱溶融変形によって形成することも、支持体層と光透過性被覆層との間に高い密着性が得られるので好ましい態様である。なおこれらの実施態様において、光透過性被覆層及び光透過性表面保護層は、その下に形成されている UV発光領域（7)の UV発光を阻害しないようにするため、 U V発光に必要な波長の U Vを透過するものとする必要が

¾) Ό

本発明の UV発光性再帰反射シートは、該再帰反射シート方向に UVを照射する UV照射手段と組み合わせることにより、道路標識や広告看板などの表示装置として卓越した機能を発揮するものである。

例えば図 8に示すように、本発明の UV発光性再帰反射シートと U V照射手段として、例えば 250〜400皿、好ましくは 300〜400nmの波長領域の U Vを発するランブとを一体に組み合わせることにより得られる本発明の表示装置は、多方向の視認者に対し優れた視認性を示すことができる優れた表示装置である。（12)は U V発光性再帰反射シートを適宜の文字、図形、記号等にカッティングすることにより形成された表示部、（14)は U Vを放射するランプである。（13)は表示部（12) の背景部であり、所望の色に塗装された鋼板など通常の板状物でもよいが、該表示部（11 )とは異なる色に着色された再帰反射シ一トや異なる色相の U V発光性を示す本允明の U V 光性再帰反射シ一トであってもよい。なお本 ¾ Π刀の表示装置においては、 U V発光性再帰反射シートと U V照射手段とは必ずしも一体に組み合わせる必要はなく、例えば表示装置の U V発光性再帰反射シートを用いて形成される表示部を高所に設置するような場合には、 U V照射手段を該表示部方向に U Vを照射するようにして該表示部から所定の距離をおいて設置することにより、 U V照射手段である U Vランプ等の取り替えなどメンテナンスを容易にすることもできる。

上記本発明の表示装置では、従来の内照式看板、電光式看板等とは異なり、使用する U V発光性再帰反射シー卜の U V発光素子が非常に小さく、しかもシート全体に規則的に分散しているために、 U Vランプ等の U Vを照射できる U V照射手段と組み合わせて使用することにより、表現したい文字やデザィンを正確に表現することができるばかりではなく、大きな面積のものでも容易に均一な発光面を得ることができる。また U V発光領域に用いる U V発光蛍光剤を適宜選択することにより、多色の発色光を有する再帰反射シートを形成することができ、光源方向及び光源方向以外の視認者に対して瞬時に優れた視認性を提供することができる。さらに U V発光領域に用いる U V発光蛍光剤は自然光下では殆ど発色しないため、一つの表示装置の表示面で自然光下と U V光下のそれそれ異なったデザインを表現でき、情報を多様化することも可能である。実施例

以下、実施例により、本発明をさらに具体的に説明する。なお、再帰反射性能及び U V発光輝度の測定は、以下の方法により測定した。

LL1 再帰反射性能再帰反射性能測定器として、アドバンスト ' レトロ ' テクノロジ一社

(Advanced Retro Technology, INC.) 製「モデル（MODEL) 920」を用い、 100mm X100腿の試料の再帰反射領域の再帰反射光量を JIS Z- 9117に準じて、観測角 12 '、入射角 5°により適宜の 5点について測定し、平均値をもって再帰反射性能の値とした。

(2) UV発光輝度

10Wの U V発光 ¾光ランプ 4本を組み込み、前面に可視光カツトフィルタ一を付けた、主波長が 360nm付近にあり波長範囲が 300〜420nmの近紫外線を放射する UV発光装置を用い、 100匪 X 100匪の試料の真上から UV発光領域の表面における受光強度が 0.8mW/cm²となるように照射し、同方向約 30cmの距離から輝度計

〔ミノルタカメラ（株）製「LS-100」〕を用いて UV発光領域表面の適宜の場所 5 点について約 5 mni0の発光輝度を測定し、次のように UV発光輝度 A及び Bを決定した。

A ： U V発光領域の U V発光輝度（測定値 5点の平均値）（cd/m²) B ： UV発光性再帰反射シートの平均 UV発光輝度輝度（cd/m²)

= A X U V発光領域の面積占有率（％) ÷100

(3) 視認性評価

2200mm X 2700mmのアルミニゥム板に、表示部として U V発光性再帰反射シートの切り文字を用い、背景部としてカブセルレンズ型再帰反射シート〔「ニツカラィト ULS F806j (青）、ニツカポリマ（株）製〕を用いて案内板を作成し、地上から案内板の下端までの距離を約 4mとなり板面がほぼ鉛直になるように設置した。案内板の幅方向中央部の真下の地点から 5m離れた位置から投光型の 400W高圧水銀ランプを設置し、案内板全面に UVが照射されるように調整した。

案内板の真下の地点から約 100m離れた位置から、 18〜50歳の男女 20名により夜間視認性評価を実施した。評価は下記の基準に従って行い、平均値をもって視認性評価の値とした。

5 ：極めて明瞭に視認できる

4 ：普通に視認できる

3 ：辛うじて文字が視認できる 2 ：ぼんやり見える（殆ど文字は視認できない）

1 ：全く見えない実施例 1

厚さ約 20 111のポリエチレン（PE) 層を紙にラミネートした仮支持体を約 105。C に加熱し、この上に平均粒子径約 65 111、屈折率約 1.91のガラスビーズを均一に且つ密に単層で分散させた後、ニッブロールにより加圧してガラスビーズをその直径の約 1/3だけ PE中に埋め込んだ後、仮支持体のガラスビーズが露呈している面にアルミニゥムを真空蒸着して、ガラスビーズのほぼ半球面に厚さ約 0. 1 inの金属蒸着膜を形成した。

次に、剥離処理を施した厚さ 20〃mのポリエチレンテレフタレ一ト（PET) 工程フィルム上に、アクリル系樹脂溶液〔メチルメタクリレート（MMA) 20重量％、ェチルメタクリレート（EA) 65重量％、 2-ヒドロキシェチルメ夕クリレート（HE MA) 15重量％を共重合させた固形分 50重量％のァクリル系樹脂のメチルイソブチルケトン（MIBK) /トルエン（ 1 / 1 ) 溶液〕 100重量部と固形分 75重量％のへキサメチレンジイソシァネート（HMDI ) 系架橋剤〔1-メトキシブロビルァセテ一ト -2/キシレン（ 1 / 1 ) 溶液〕 14.2重量部の混合溶液を塗布 '乾燥して厚さ約 40^ mの補強層を形成した。

さらに、この補強層の上に、上記とは異なるアクリル系樹脂溶液〔MMA 40重量 %、 EA 55重量％、 HEMA 5重量％を共重合させた固形分 50重量％のアクリル系樹脂の MIBK/トルエン（ 1 / 1 ) 溶液〕 100重量部と酸化チタン 30重量部を混合して得られる混合溶液に対し、アクリル系多段重合型内部架橋樹脂溶液〔MMA/ブチルァクリレート（BA) /スチレン（St) 系共重合体の 20重量％MIBK溶液〕 10重量部及びセルロースアセテートプチレート（CAB) の固形分 15重量％MIBK溶液 13 重量部を混合して得られる混合溶液を塗布 ·乾燥して厚さ約 80 / mの結合層を形成することにより、補強層/結合層積層型の支持体層を得た。

次に、先に作った仮支持体上の金属蒸着されたガラスビーズの上に、支持体層の結合剤層が接するように重ね合わせ、加熱加圧してガラスビーズの直径の約 1/3を該結合剤層中に埋め込んだ後、 35^eCで 14日間熟成して補強層の架橋を実質的に完結させた。次いでこの仮支持体/支持体層積層物より仮支持体を引き剥がし、ガラスビーズが露出している支持体層上に、アクリル系樹脂溶液（固形分約

50重量％) C 「二ッセッ KP- 1538S」、日本力一パイドエ業（株）製〕 100重量部、キレート系架橋剤（固形分約 6. 5重量％) 〔「二ッセッ CK-401」、日本カーパイドエ業（株）製〕 10重量部及び緑色発光無機系蛍光剤〔「A_ 160」、根本特殊化学 (株）製〕 92重量部からなる U V発光樹脂組成物の溶液を、 80メッシュのシルクスクリーンを fflいて図 1に示すような模様に印刷し、乾燥厚さ約 100 / mの U V発光層（結合部）を形成した。

得られた支持体層の U V発光層の上に、被覆層として厚さ 75 ^ 111のァクリル系フィルム〔「ァクリブレン」、三菱レーヨン（株）製〕をのせ、 80°Cの加熱ロールを用いて圧着することにより、カブセルレンズ型構造の U V発光性再帰反射シートを得た。

得られた再帰反射シートは、該再帰反射シ一トの光入射側表面の面積 100%に対して、その U V発光領域が約 62%、再帰反射領域が約 38%であった。またこの再帰反射シートは、表 1に示すとおり再帰反射性能、 U V発光時の輝度及び視認性がともに優れており、本発明の目的を充分に満足するものであった。

実施例 2

実施例 1において、 U V発光樹脂組成物溶液の組成を、アクリル系樹脂溶液 100重量部に対して、キレート系架橋剤 8重量部及び緑色発光無機系蛍光剤 100重量部配合したものに換え、スクリーン印刷の模様を図 3の 10に示すような、線幅約 2 mmの網目状模様とし、さらに被覆層表面に、同じ組成の U V発光樹脂組成物溶液を 120メヅシュのシルクスクリーンを用いて図 3の 5に示すようなドット模様の U V発光層（乾燥厚さ約 50 i m) を印刷により形成した後、支持体層の U V 発光層と被覆層の U V発光層とが対向するように重ね合わせ、以下実施例 1と同様にして加熱圧着することにより、カブセルレンズ型構造の U V発光性再帰反射シートを得た。

得られた再帰反射シートは、該再帰反射シートの光入射側表面の面積 100%に対して、その U V発光領域が約 62%、再帰反射領域が約 38%であった。またこの再帰反射シートは、表 1に示すとおり再帰反射性能、 U V発光時の輝度及び視認性がともに優れており、本発明の目的を充分に満足するものであった。

実施例 3

厚さ約 75 Ai mの PET工程フィルム上に、アクリル系樹脂溶液〔BA/MMA系共重合体の固形分 43重量％の^118!(/トルエン（ 1 / 1 ) 溶液、「ST- 100」、特殊色料 (株）製〕 100重量部とキレート系架橋剤「二ッセッ CK- 401」 15重量部との混合溶液を塗布 ·乾燥して厚さ約の被覆層を形成した。

上記で得られた被覆層上に、アクリル系樹脂溶液「二ッセヅ KP-1538S」 100重量部、キレート系架橋剤「二ッセッ CK-401」 8重量部及び実施例 1で用いたのと同じ緑色発光無機系蛍光剤 100重量部からなる U V発光樹脂組成物の溶液を、 150メッシュのシルクスクリーンを用いて、得られる U V発光層の面積が被覆層の面積 100 %に対して約 55 %となるように印刷し、乾燥厚さ約 30 mの U V発光層を形成した。

次に得られた被覆層の U V発光層の上に、前記と同じアクリル系樹脂溶液 100 重量部と実施例 1で用いたのと同じイソシァネート系架橋剤 12重量部を含有する混合溶液を塗布 ·乾燥して厚さ約の結合層を形成した後、この層の上に平均粒子径約 68^ 01、屈折率約 2.20のガラスビーズを均一に且つ密に単層で分散し、ニッブロールにより加圧してガラスビーズをその直径の約 1 /2だけ埋め込み、さらにその上に同様のァクリル系樹脂溶液 100重量部とキレート系架橋剤 5 重量部との混合溶液を塗布 ·乾燥して、ガラスビーズの露出した約半球面をその湾曲に沿って被覆する厚さ約 30 mの焦点層を形成した。次いで得られた焦点層の上に、アルミニウムを真空蒸着して厚さ約 0. 1 mの金属蒸着膜を形成した後、工程フィルムを剥がして封入レンズ型構造の U V発光性再帰反射シートを得た。得られた再帰反射シートは、該再帰反射シートの光入射側表面の面積 100%に対して、その U V発光領域が約 55 %、再帰反射領域が約 45 %であった。またこの再帰反射シートは、表 1に示すとおり再帰反射性能、 U V発光時の輝度及び視認性がともに優れており、本発明の目的を充分に満足するものであった。

実施例 4

実施例 1において、緑色発光無機系蛍光剤 92重量部用いる代わりに、赤色発光無機系蛍光剤〔「A- 120」、根本特殊化学（株）製〕 95重量部を用いた以外は実施例 1 と同様にしてカブセルレンズ型構造の U V発光性再帰反射シートを得た。得られた再帰反射シートは、表 1に示すとおり再帰反射性能、 U V発光時の輝度及び視認性がともに優れており、本発明の目的を充分に満足するものであつた。

実施例 5

実施例 1において、緑色発光無機系蛍光剤 92重量部用いる代わりに、青色発光無機系蛍光剤〔「A- 180」、根本特殊化学（株）製〕 92重量部を用いた以外は実施例 1 と同様にしてカブセルレンズ型構造の U V発光性再帰反射シートを得た。得られた再帰反射シートは、表 1に示すとおり再帰反射性能、 U V発光時の輝度及び視認性がともに優れており、本発明の目的を充分に満足するものであつた。

比較例 1

実施例 1において、緑色発光無機系蛍光剤 92重量部用いる代わりに、蓄光顔料〔「G-500」、根本特殊化学（株）製〕 300重量部を用いた以外は実施例 1と同様にしてカブセルレンズ型構造の U V発光性再帰反射シートを得た。

得られた再帰反射シートは、表 1に示すとおり U V発光時の輝度及び視認性ともに本発明の目的を満足するまでには至らなかった。

表 1

産業上の利用可能性

本発明の U V発光性再帰反射シートは、光の再帰反射により夜間の光源方向にいる視認者に対して優れた視認性を提供すると共に、光源方向以外の方角にいる視認者に対しても U V発光により優れた視認性を提供することができる。

このように本発明の U V発光性再帰反射シートは、道路標識、工事標識等の標識類；自動車、オートバイ等の車輛のナンバープレート類；衣服、救命具等の安全資材類；看板、車辆等のキング資材などとして広く利用することができる

Claims

請求の範囲

1、再帰反射要素が配置されてなる再帰反射領域、並びに、紫外線により発光する紫外線発光領域からなる紫外線発光性再帰反射シ一トにおいて、

上記紫外線発光領域が、紫外線により発光する蛍光剤及び樹脂成分を含有してなり、且つ該紫外線発光領域に主波長が 360nm付近にある近紫外線を放射する蛍光ランブを受光強度力 ⁵0. 8mW/cin ²となるように照射したときの該紫外線発光領域の発光輝度が 10cd/m ²以上であることを特徴とする紫外線発光性再帰反射シ一 h o

2、紫外線により発光する蛍光剤が無機系蛍光剤である請求の範囲第 1項に記載の紫外線発光性再帰反射シート。

3、無機系蛍光剤が赤色発光無機系蛍光剤、緑色発光無機系蛍光剤及び青色発光無機系蛍光剤から選ばれる少なくとも 1種を含有してなる請求の範囲第 2項に記載の紫外線発光性再帰反射シート。

4、無機系蛍光剤が粒子径 25 m以下のものを 80重量％以上含有する粒子径分布を有するものである請求の範囲第 2項に記載の紫外線発光性再帰反射シート。

5、紫外線により発光する蛍光剤が波長 250〜400nmの範囲内の紫外線の照射により発光するものである請求の範囲第 1項に記載の紫外線発光性再帰反射シート。

6、紫外線発光領域が、樹脂成分 100重量部に対し紫外線により発光する蛍光剤を 10〜600重量部含有する請求の範囲第 1項に記載の紫外線発光性再帰反射シー h o

7、樹脂成分が、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、塩化ビニル系樹脂及びフッ素系樹脂よりなる群から選ばれる少なくとも 1種の樹脂を主成分として含有してなるものである請求の範囲第 1項に記載の紫外線発光性再帰反射シ一ト。

8、紫外線発光性再帰反射シートの光入射側表面の面積 100 %に対して、再帰反射領域の面積の割合が 10〜90 %の範囲内であり、紫外線発光領域の面積の割合が 10〜100 %の範囲内であり、且つ再帰反射領域と紫外線発光領域の面積の割合の合計が少なくとも 85 %の範囲内である請求の範囲第 1項に記載の紫外線発光性再帰反射シ一ト。 9、紫外線発光領域の発光輝度が 20cd/m²以上である請求の範囲第 1項に記載の紫外線発光性再帰反射シート

1 0、赤色発光無機系蛍光剤が Y₂〇₃:Eu、 Y(P，V)〇_{4 :}Eu、 Y ₂0₂ S :Eu、

0.5MgF ₂-3.5MgO -GeO„:Mn, Y V 0パ E u及び（ Y， G d) B 0₃ : E uからなる群より選ばれる少なくとも 1種である請求の範囲第 3項に記載の紫外線発光性再反射ンート。

1 1、緑色発光無機系蛍光剤が Zn₂Ge〇₄:Mn、 ZnO:Zn、 ZnS :Cu、 ZnS： (Cu，Al)、（Zn， Cd)S :(Cu, Al)、 Z n S : ( C u, Au, A 1 )、 Zn₂Si0₄:Mn、 ZnS :(Cu，Ag)、 (Zn, Cd)S : Cu, Gd₂0₂ S :Tb、 La₂0₂ S :Tb、 Y₂SiO 5:(Ce，Tb)、 CeMgAl^O _I9: Tb, ZnS :(Cu， Co)、 L aO B r: ( T b, T m)、

L a₂0₂ S : T b及び B aMg₂A 1 , ₆0₂₇ : ( E u， Mu)からなる群より選ばれる少なくとも 1種である請求の範囲第 3項に記載の紫外線発光性再帰反射シート。

1 2、青色発光無機系蛍光剤が Sr₅(P 0₄)₃Cl:Eu、 BaMg₂Al₁₆0₂₇:Eu、

BaMgAl₁₀O _l7:Eu、 ZnS :Ag、 CaW0₄、 Y₂Si0₅:Ce、 ZnS :(Ag,G a, CI), Sr₂P ₂0₇:Eu、 CaS : B i及び CaS rS : B iからなる群より選ばれる少なくとも 1種である請求の範囲第 3項に記載の紫外線発光性再帰反射シート。

1 3、再帰反射要素が、実質的に一層に並ぶように配置された多数の微小球レンズを含むレンズ型再帰反射要素である請求の範囲第 1項に記載の紫外線発光性再帰反射シ一ト。

1 4、再帰反射領域が、光透過性被覆層、支持体層、該支持体層の該光透過性被覆層に面する側の表面に設けられた、多数の微小球レンズが実質的に一層に並ぶようにそのほぼ半球面が埋設支持されており、且つその埋設されている半球面が光反射性金属膜で覆われているレンズ型再帰反射要素の層、並びに、光透過性被覆層と該レンズ型再帰反射要素の層の間の空気層よりなり、該空気層は該光透過性被覆層と該支持体層の間に間隙を残すようにして結合部によりこれら両層を部分的に連結することにより形成されており、そして該結合部によって多数の密封小区画空室に分割されているカブセルレンズ型再帰反射領域である請求の範囲第 1項に記載の紫外線発光性再帰反射シ一ト。

1 5、紫外線発光領域の少なくとも一部が、光透過性被覆層の支持体層側の表面及び/又は支持体層の微小球レンズ埋設側表面に形成されている請求の範囲第 1 4項に記載の紫外線発光性再帰反射シート。

1 6、結合部の少なくとも一部が紫外線発光領域である請求の範囲第 1 4項に記載の紫外線発光性再帰反射シート。

1 7、結合部が印刷手段により形成されている請求の範囲第 1 4項に記載の紫外線発光性再帰反射シート。

1 8、紫外線発光性再帰反射シートの光入射側表面の面積 100%に対して、再帰反射領域の面積の割合が 20〜70 %の範囲内であり、紫外線発光領域の面積の割合が 30〜80 %の範囲内であり、且つ再帰反射領域と紫外線発光領域の面積の割合の合計が 100%である請求の範囲第 1 4項に記載の紫外線発光性再帰反射シート。

1 9、再帰反射領域が、光透過性支持体層、該光透過性支持体層の光入射側と反対側の面に実質的に一層に並ぶようにそのほぼ半球部分が埋設支持されている多数の微小球レンズの層、該微小球レンズの埋設されていない側のほぼ半球部分の表面に沿って形成されており且つ該微小球レンズと接していない側の表面に該微小球レンズの実質的な焦点がくるような厚さを有する光透過性の焦点層、並びに、該焦点層の微小球レンズと接していない側の表面に形成されている光反射性金属膜よりなる封入レンズ型再帰反射領域である請求の範囲第 1項に記載の紫外線発光性再帰反射シート。

2 0、再帰反射領域が光透過性支持体層の光入射側表面に、さらに光透過性表面保護層を有する封入レンズ型再帰反射領域である請求の範囲第 1 9項に記載の紫外線発光性再帰反射シート。

2 1、紫外線発光領域の少なくとも一部が、光透過性表面保護層の支持体層側表面及び/又は光透過性支持体層の該表面保護層側表面に形成されている請求の範囲第 2 0項に記載の紫外線発光性再帰反射シート。

2 2、紫外線発光性再帰反射シートの光入射側表面の面積 100%に対して、再帰反射領域の面積の割合が 20〜70%の範囲内であり、且つ紫外線発光領域の面積の割合が 30〜80%の範四内であり、且つ再帰反射領域と紫外線発光領域の面積の割合の合計が 100 %である請求項 1 9に記載の紫外線発光性再帰反射シート。

2 3、請求の範囲第 1〜 2 2項の何れか 1項に記載の紫外線発光性再帰反射シートと該再帰反射シート方向に紫外線を照射するための紫外線照射手段とを組み合わせてなる表示装置。

2 4、表示装置における文字、図形、記号等の表示部が紫外線発光性再帰反射シートにより形成されたものである請求の範囲第 2 3項に記載の表示装置。

2 5、表示装置における背景部が表示部とは異なる色に着色された再帰反射シート又は異なる色相の紫外線発光性を示す紫外線発光性再帰反射シートである請求の範囲第 2 3項に記載の表示装置。

2 6、紫外線発光性再帰反射シートと紫外線照射手段とがー体に組み合わされている請求の範囲第 2 3項に記載の表示装置。

2 7、紫外線発光性再帰反射シートと紫外線照射手段とが距離をおいて設けられている請求の範囲第 2 3項に記載の表示装置。