曰月 糸田 ァシルフ Xニルグリ シン誘導体及び該化合物を有効成分とする コラゲナーゼ活性亢進に起因する疾患の予防及び治療剤 技術分野
本発明は、 コラゲナ一ゼ阻害作用を有する斩規なァシルフェニルダリ シン誘導 体またはその薬学的に許容される塩並びにこれらを有効成分とする、 コラゲナー ゼ活性亢進に起因する疾患の予防及び治療剤に関する。 更に詳しく は下式 ( I )
(式中、 R 1は水素原子、 メチル基、 メチルア ミ ノ メチル基又はモルホリ ノ メチ ル基を示し、 R 2は水素原子、 水酸基、 フ ッ素原子又は炭素数 1〜4の直鎖若し く は分枝鎖状アルキル基を示し、 R 3は炭素数 1〜 4の直鎖又は分枝鎖状アルキ ル基を示す。 )
で示される新規なァシルフヱニルダリ シン誘導体またはその薬学的に許容される 塩並びにこれらを有効成分とする、 コラゲナーゼ活性亢進に起因する疾患の予防 および治療剤に関する。
背景技術
コラゲナーゼは、 結合組織マ ト リ ッ タスの代謝に関与する酵素で、 この酵素活 性の亢進は関節疾患、 骨吸収疾患、 歯周疾患、 角膜潰瘍、 表皮水疱症等種々の疾 患の主な原因と考えられている。
例えば、 慢性関節リ ウマチ、 変形性関節症等の関節疾患ではコラゲナーゼ活性 の亢進がグラベレツセ (E. M. Grava l l ese) らにより報告 CAi' thr i t i s Rheum. , 34 (
9), 1076(1991)〕 されている。
骨吸収疾患は骨形成と骨吸収よりなる骨のリモデリ ング過程が骨吸収に偏った ことによる疾患で高カルシウム血症、 骨粗鬆症等が知られている。 これら疾患の 骨吸収亢進については従来力テプシン L等のシスティ ンプロチアーゼの関与が注 目されていたが、 近年コラゲナ一ゼも関与しているとのエバーツ (V. Everts) ら の報告 [J. Cell. Physiol.150,221 (1992)] がある。
従ってコラゲナーゼに対して阻害活性を有する化合物は、 コラゲナーゼ活性が 亢進している疾患の治療薬となる可能性がある とから、 コラゲナーゼ阻害活性 を有する種々の化合物が研究されている (例えば、 特開昭 6 2 — 1 0 3 0 5 2号 、 特開昭 6 2 - 2 3 0 7 5 7号、 特表平 4 一 5 0 2 0 0 8号、 米国特許 5 1 1 4 9 5 3号等) 。 しかしながら生体内投与後の血中阻害活性の維持に不十分な点が あり、 投与後長時間にわたり生体内で高いコラゲナ一ゼ阻害活性を維持する化合 物の開発が望まれている。
発明の開示
本発明の目的は、 投与後長時間にわたり生体内で高いコラゲナーゼ阻害活性を 維持する新規な化合物及び当該化合物を有効成分とする、 コラゲナーゼ活性亢進 に起因する疾患の予防および治療剤を提供することにある。
本発明者らは種々検討を行った結果、 下式 ( I )
(式中、 R 1は水素原子、 メチル基、 メチルアミ ノ メチル基又はモルホリ ノ メチ ル基を示し、 R2は水素原子、 水酸基、 フ ッ素原子又は炭素数 1〜 4の直鎖若し く は分枝鎖状アルキル基を示し、 R3は炭素数 1 ~ 4の直鎖又は分枝鎖状アルキ ル基を示す。 )
で示されるァシルフヱニルダリ シン誘導体およびその薬学的に許容される塩が上
記の目的にかなう ことを見い出し本発明を完成した。
本願明細書において炭素数 1 ~ 4の直鎖若しく は分枝鎖状ア キル基と しては 、 例えばメ チル基、 ェチル基、 n—プロ ピル基、 イ ソプロ ピル基、 n—ブチル基 、 s e c -ブチル基又は t e r t—ブチル基等を挙げる ことができる。
本発明化合物のうちでは、 上記式 ( I ) において R 1及び R3がいずれもメチル 基であり、 R 2が水素原子であるァシルフヱニルダリ シン誘導体またはその薬学 的に許容される塩が生体内で優れた活性を有し、 特に優れている。
前記式 ( I ) において R 1がメチル基、 メチルァ ミ ノ メチル基またはモルホリ ノ メチル基の化合物には下式
(式中、 R'、 R2及び R3は前記と同じ。 )
に示される不斉炭素①、 ②および③に由来する立体異性体が、 そして R1が水素 原子の化合物には不斉炭素①および②に由来する立体異性体が存在するが、 本発 明化合物にはこれらの立体異性体およびこれらの混合物が包含される。 これらの 立体異性体の中では不斉炭素①における立体配置が (S) 、 不斉炭素②における 立体配置が (R) である化合物が活性が強く好ま しい。
本発明化合物 ( I ) の具体例と しては例えば以下のものが挙げられる。
• [ 4一 (N—ヒ ドロキシァ ミ ノ) 一 2 (R) 一イ ソプチルザク シニル] 一 L— フエ二ノレグリ シン一 N—メチルア ミ ド
• [ 4一 (N—ヒ ドロキシァ ミ ノ) 一 2 (R) 一イ ソプチルザク シニル] — L一 p— ヒ ドロキシフエニルグリ シン一 N—メ チルア ミ ド
• [ 4 - ( N— ヒ ドロキシァ ミ ノ) 一 2 (R) 一イ ソプチルー 3 (R) 一モルホ リ ノ メ チルザク シニル] 一 L一フエニルグリ シン一 N—メ チルア ミ ド
• [ 4一 (N— ヒ ドロキシァ ミ ノ) 一 2 (R) 一イ ソプチルー 3 ( S ) —モルホ
リ ノ メ チルサク シニル] — L一フエニルグリ シン一 N—メ チルア ミ ド
• [ 4一 (N— ヒ ドロキシァ ミ ノ) 一 2 ( R ) 一イ ソブチル一 3. (R) — メ チル サク シ二ル] — Lーフヱニルダリ シン一 N—メ チルア ミ ド
• [ 4一 (N— ヒ ドロキシァ ミ ノ) 一 2 (R) 一イ ソプチルー 3 ( S ) 一メ チル サク シニル] 一 L—フエニルグリ シン一 N—メ チルア ミ ド
. [ 4一 (N— ヒ ドロキシァ ミ ノ) 一 2 (R) —イ ソプチルー 3 (R) —メ チル ア ミ ノ メ チルザク シニル] 一 L—フエニルグリ シン一 N—メ チルア ミ ド
• [4— (N— ヒ ドロキシァ ミ ノ) 一 2 (R) 一イ ソプチルー 3 ( S ) —メ チル ア ミ ノ メ チルザク シニル] 一 L一フエニルダリ シン一 N—メ チルア ミ ド
• [ 4一 (N— ヒ ドロキシァ ミ ノ) 一 2 (R) —イ ソプチルザク シニル] 一 L一 ( p—イ ソプロ ピルフエニル) グリ シン一 N—メ チルア ミ ド
• [ 4一 ( N— ヒ ドロキシァ ミ ノ) _ 2 (R) 一イ ソプチルザク シニル] 一 L一 フエニルグリ シン一 N—ェチルア ミ ド
中でも、 [4一 (N— ヒ ドロキシァ ミ ノ) 一 2 (R) —イ ソプチルー 3—メ チ ルザク シニル] 一 Lーフヱニルダリ シン一 N—メ チルア ミ ド (実施例 5の化合物 ) が生体内での活性に優れ、 特に好ま しい。
本発明化合物 ( I ) の薬学的に許容される塩と しては、 例えばナ ト リ ウム塩、 カ リ ウム塩、 カルシウム塩等の金属塩を挙げることが出来る。 また R'がメチル ア ミ ノ メチル基又はモルホリ ノ メチル基である化合物においては、 塩酸、 硝酸等 の無機酸との塩又はフマル酸、 マレイ ン酸、 メ タ ンスルホン酸等の有機酸との塩 を挙げることが出来る。
本発明化合物 ( I ) およびその薬学的に許容される塩は以下に示す (A) 法に より製造することが出来る。
(式中、 B z I はベンジル基を、 R
4は水素原子、 メチル基、 N—べンジルー N ーメチルァ ミ ノ メチル又はモルホリ ノ メチル基を示し、 R R.
2及び R
3は前記 と同じ。 )
即ち、 本発明化合物 ( I ) またはその薬学的に許容される塩は化合物 ( I I ) の水素化分解により製造することができる。 化合物 ( I I ) の水素化分解は、 通 常、 メタノール、 エタノール等の低級アルコール中、 必要ならば水、 塩酸、 酢酸 、 N、 N—ジメチルホルムア ミ ド (以下、 DMFと略記する。 ) 等を加え、 1 0 %パラジウムカーボン等の触媒の存在下、 水素気流下または加圧下に室温〜 6 0 てで行う。
光学活性な化合物 ( I ) は、 光学活性な原料化合物 ( I I ) を水素化分解して 製造することができる。 又、 化合物 ( I I ) のジァステレオ混合物を水素化分解 して ( I ) の製造を行った後、 結晶化又は種々のクロマ トグラフィ ー 〔高速液体 クロマ トグラフィ ー (HP L C) 、 調製用薄層クロマ 卜グラフィ 一 (P. TL C ) 等〕 の手段で分離を行い光学活性な化合物 ( I ) を製造すること もできる。 本発明化合物 ( I ) のうち R 1がメチル基である化合物 ( l a ) は下記の (B ) 法によっても製造することができる。
(式中、 B z 1、 R2、 R3は前記に同じ)
即ち、 化合物 ( I I I ) を接触還元して化合物 ( l a ) を得ることができる。 化 合物 ( I I I ) の接触還元反応は、 上記 (A) 法に示した水素化分解と同様の条 件を用いることができる。
(B) 法において光学活性な化合物 ( l a ) は、 光学活性な原料化合物 ( I I I ) を用いて反応を行い、 ジァステレオ混合物と して得られる ( I a) を前述の
手段により分離して得ることができる。
以上の方法 (A法又は B法) により得られる本発明化合物 ( I は常法により 薬学的に許容される塩に変換することが出来る。
次に上記 (A) 法及び (B) 法で用いる原料化合物の製造方法について述べる 前記 (A) 法で用いる原料化合物 ( I I ) のうち R4が水素原子である化合物 ( I I a) は以下の方法により製造できる。
(式中、 B z 1、 R2、 R3は前記に同じ)
即ち、 まず公知の酸無水物 (V) と当量の 0—ベンジルヒ ドロキシルァ ミ ンを エーテル、 テ トラ ヒ ドロフラ ン (以下、 TH Fと略記する。 ) 又はこれらの混合 溶媒中で、 一 7 8〜 0 °Cで 1 ~ 5時間反応させ化合物 (V I ) を得る。
次いで化合物 (V I ) とァミ ノ体 ( I V) とを縮合する。 この縮合反応は、 D MF、 TH F又はジクロロメ タン等の非プロ ト ン性溶媒中で、 ぺプチ ド合成に用 いられる通常の縮合剤、 例えばジシクロへキシルカルポジイ ミ ド (以下、 D C C と略記する。 ) 、 1一ェチル一 3— ( 3—ジメチルァミ ノプロピル) カルボジィ ミ ド · 塩酸塩 (以下、 WS Cと略記する。 ) 等を用いて行う ことができる。 反応 は、 通常 0 °C〜室温で 2 ~ 2 4時間行う。 反応に供する化合物のモル比はアミソ 体 ( I V) 1モルに対して、 通常、 化合物 (V I ) 0. 8〜 1. 5モル、 縮合剤 1. 0〜1. 5モルである。
また化合物 (V I ) とァ ミ ノ体 ( I V) の縮合は混合酸無水物法により行う こ と もできる。 この場合、 上記と同様の非プロ ト ン性溶媒に化合物 (V I ) を溶解
し ト リェチルァミ ンゃ N—メチルモルホリ ン等の三級ァ ミ ンを当量添加した後、 好ま しく は一 2 0~5°Cでェチルクロロホルメー 卜等のクロ口炭酸エステル又は 塩化ビバロイル等の酸クロリ ドを加えて混合酸無水物を調製する。 次いでァミ ノ 体 ( I V) を加えて好ましくは 2 ~ 8時間、 0 °C〜室温で反応させ目的とする化 合物 ( I I a) を得ることができる。 尚、 反応にはァミ ノ体 ( I V) 1モルに対 して化合物 (V I ) 0. 8〜 1. 2モル、 クロ口炭酸エステル又は酸クロリ ド 1 . 0〜 1. 2モルを通常使用する。
光学活性な化合物 ( I I a) は、 光学活性な化合物 (V I ) と D—若しく は L —フヱ二ルグリシンより調製した光学活性なァミ ノ体 ( I V) とを反応させるこ とにより得られる。 光学活性な化合物 (V I ) は、 前記の方法により製造した ( V I ) のラセミ体を、 例えばシンコニジン又は D— 1 -フエニルェチルァミ ン等 の光学活性ァミ ンを分割剤とし、 常法に従って光学分割して得ることができる。 前記 (A) 法で用いる原料化合物 ( I I ) のうち R4がメチル基、 N—ベンジ ルー N—メチルアミ ノ メチル基又はモルホリ ノメチル基である化合物 ( l i b) は以下の方法により製造できる。
CH2(COOBzl)2
Xb : R5= Me
(式中、 R5はメチル基、 N—べンジルー N—メチルアミ ノ メチル基又はモルホ リ ノ メチル基を、 R 6は N—べンジルー N—メチルア ミ ノ メチル朞又はモルホリ ノ メチル基を、 TF Aは ト リ フルォロ酢酸を示し、 B z 1、 R2、 R 3は前記に同 じ)
即ち、 まずマロン酸ジベンジルを DMF中カ リ ウム t一ブトキシ ドの存在下 2 一プロモー 4—メチルペン夕ン酸 t一ブチルエステル (公知の 2—プロモー 4一 メチルペンタン酸を常法により 2—メチルプロペンと反応させて調製できる。 ) と反応させ、 得られた t—ブチルエステル体を ト リ フルォロ酢酸で酸分解して力 ルボン酸誘導体 (V I I ) を得る。
次にカルボン酸誘導体 (V I I ) とァ ミ ノ体 ( I V) を前述の縮合剤による方 法又は混合酸無水物法により縮合させる。 次いで得られたジベンジルエステル体 (V I I I ) を水素化分解し、 得られるジカルボン酸とホルムアルデヒ ドとの反 応により α—メチレンカルボン酸誘導体 ( I X) を得る。 ジベンジルエステル ( V I I I ) の水素化分解の反応条件と しては前記の化合物 ( I I ) の水素化分解 条件の他、 水素源と してギ酸、 ギ酸アンモニゥム等を用い、 1 0%パラジウム炭 素、 ラネーニッケル等の還元触媒の存在下に反応させる方法もある。 ジカルボン 酸とホルムアルデヒ ドとの反応は、 ジカルボン酸と当モルの塩基 (例えばピペリ ジン等) 及び大過剰、 好ま しく は 5〜 6倍モル量のホルムアルデヒ ドの水溶液を 混合し室温で一晚撹拌して、 その後更に 1〜 2時間加熱還流するのが好ま しい。 次に、 化合物 ( I X) と Ν—ベンジルメチルァミ ン又はモルホリ ンを反応させ て、 式 (X) において R5が Ν—べンジルー Ν—メチルア ミ ノメチル基又はモル ホリ ノメチル基である化合物 X aを得る。 反応は、 TH F等の溶媒中あるいは無 溶媒で、 等モルから 3 0倍モルの N—ベンジルメチルァミ ン又はモルホリ ンを使 用して室温〜 1 0 0 °Cで数時間から 2 4時間行う ことが好ま しい。
又、 化合物 X aは化合物 ( I X) をべンジルエステル化して化合物 (X I ) と し 、 これに N—ベンジルメチルァミ ン又はモルホリ ンを反応させて化合物 (X I I ) と した後、 化合物 (X I I ) を水素化分解して製造すること も可能である。
—方、 式 (X) において R 5がメチル基である化合物 X bは化合物 ( I X) を 接触還元して得ることができる。 この場合、 前記 (B) 法で述べた接触還元と同
様の反応条件を適用することができる。
最後に、 化合物 (X) と 0—ベンジルヒ ドロキシルァ ミ ンとを 前述した D C C若しく は WS C等の縮合剤を用いる方法又は混合酸無水物法で縮合して、 前記 式 ( I I ) において R 4がメチル基、 N—べンジルー N—メチルア ミ ノ メチル基 又はモルホリ ノ メチル基である化合物、 即ち化合物 ( l i b) を得る。
光学活性な化合物 ( l i b) を得るには、 まず光学活性なカルボン酸 (V I I ) と光学活性なァミ ノ体 ( I V) を用いて光学活性な化合物 ( I X) を調製する。 次いで還元反応又はモルホリ ン若しく は N—ベンジルメチルァミ ンとの反応によ り化合物 (X) をジァステレオ混合物と して得る。 その後、 結晶化又は H P L C 等の手段で目的とする立体異性体を単離し、 次いで 0—ベンジルヒ ドロキシルァ ミ ンと縮合させて光学活性な化合物 ( I I b) を得る。 尚、 化合物 (X) をジァ ステレオ混合物のまま 0—ベンジルヒ ドロキシルア ミ ンと縮合させ得られる化合 物 ( I I b) のジァステレオ混合物を上記と同様の手段で分離して光学活性な化 合物 ( I I b ) を得ることもできる。
(B) 法で用いる原料化合物 ( I I I ) は前記の化合物 ( I X) より以下の方 法で調製できる。
即ち、 前述した化合物 (x) と o—ベンジルヒ ドロキシルアミ ンとの縮合の場合 と同様に、 化合物 ( I X) と 0—ベンジルヒ ドロキシルァミ ンとを縮合剤により または混合酸無水物法により縮合することにより化合物 ( I I I ) を得ることが できる。
光学活性な化合物 ( I I I ) は、 化合物 ( I X) の光学活性体と 0—べンジル ヒ ドロキシルア ミ ンとを反応させて容易に得ることができる。
本発明化合物 ( I ) またはその薬学的に許容される塩は、 経口又は非経口でヒ
卜に投与される。
経口投与の剤形としては、 錠剤、 顆粒剤、 散剤、 細粒剤、 硬カプセル剤等の固 形製剤の他、 シロップ剤、 軟カプセル剤等の液剤が含まれる。
かかる製剤は常法によって製造可能であり、 錠剤、 顆粒剤、 散剤又は細粒剤は 、 本発明化合物 ( I ) またはその薬学的に許容される塩と、 例えば、 乳糖、 でん ぶん、 結晶セルロース、 ステアリ ン酸マグネシウム、 ヒ ドロキシプロピルセル口 ース、 タルク等の通常用いられる医薬添加物とを混合して製造され、 硬カプセル 剤は上記の細粒剤又は散剤を適宜カプセルに充塡して製造される。
又、 シロップ剤は、 白糖、 カルボキシセルロース等を含む水溶液に本発明化合 物 ( I ) またはその薬学的に許容される塩を溶解又は懸濁して製造され、 軟カプ セル剤は、 脂質賦形剤、 例えば、 植物油、 油性ェマルジヨ ン、 グリコール等に本 発明化合物 ( I ) またはその薬学的に許容される塩を溶解又は懸濁し、 軟ガプセ ルに充塡して製造される。
非経口投与の剤形としては、 注射剤の他、 坐薬、 膣坐薬等の座剤、 噴霧剤等の 経鼻投与剤等が例示される。
これら製剤は常法によって製造可能であり、 例えば注射剤は、 本発明化合物 (
I ) またはその薬学的に許容される塩を生理食塩水又は脂質賦形剤、 例えば、 植 物油、 油性ェマルジヨン、 グリコール等に溶解又は乳化させ無菌的にアンプル又 はバイャルに封入することによって製造される。
本発明化合物 ( I ) またはその薬学的に許容される塩の投与量は、 患者の年齢 、 性別若しくは体重又は症状等によって異なるが、 一般には化合物 ( I ) と して 0 . 1〜 2 0 0 mg/kg体重ノ日、 好ましく は 1〜 1 0 0 mg/kg体重/日が適量であ り、 これを 1 日 1回で又は 2〜 4回に分けて投与する。
本発明化合物は、 生体内に投与後長時間にわたって強いコラゲナ一ゼ阻害活性 を示し経口吸収性にも優れている。 このことは動物を用いた試験においても認め られている (後記試験例 1及び 2参照) 。
赤血球沈降速度及び足の腫れ (アジュバン ト非接種足踱の容積増加) を指標と してアジュバント関節炎モデルで関節炎に対する効果を検討したところ、 本発明 化合物は優れた効果を有することが確認された (後記試験例 3参照) 。 そして、
骨吸収の指標である尿中ヒ ドロキシプロ リ ン (対ク レアチニン比) 及び血清カル シゥム濃度上昇に対する抑制作用も認められた (後記試験例 3参照) 。
又、 カルシウム欠乏食で飼育したラ ッ 卜に本発明化合物を投与し、 尿中のヒ ド ロキシプロ リ ン量 (対ク レアチニン比) を指標にし、 骨吸収抑制効果を検討した ところ本発明化合物は尿中のヒ ドロキシプロ リ ン量 (対ク レアチニン比) を低下 させた (後記試験例 4参照) 。
一方、 本発明化合物は低毒性である。 例えば、 実施例 5の化合物をマウスに経 口投与 ( 3 0 0 Omg/kg体重) したが死亡例は認められなかった。
従って、 本発明化合物 ( I ) またはその薬学的に許容される塩はコラゲナーゼ の亢進に起因する疾患、 例えば慢性関節リ ウマチ、 変形性関節症等の関節疾患、 高カルシウム血症、 骨粗鬆症等の骨吸収性疾患の予防および治療薬と して有用で ある。 '
以下に試験例を記載し、 本発明の作用及び効果を詳細に説明する。
(試験例 1 ) コラゲナーゼ活性阻害率 (マウス使用)
1. 供試化合物
• 化合物 A · · · [4 — (N—ヒ ドロキシァミ ノ) 一 2 (R) 一イソプチルサク シニル] 一 Lーフヱニルダリ シン— N—メチルァミ ド (実施例 1の化合物) •化合物 Β · · · [ 4 - (N—ヒ ドロキシァミ ノ) 一 2 (R) —イ ソプチルサク シニル] - L一 (p—ヒ ドロキシフヱニル) グリ シン一 N—メチルァ ミ ド (実施 例 2の化合物)
• 化合物 C * · · [ 4一 (N—ヒ ドロキシァミ ノ) 一 2 (R) 一イソプチルー 3 一 (モルホリ ノ メチル) サクシニル] — L一フエニルダリ シン一 N—メチルア ミ ド ·塩酸塩 (実施例 4の化合物)
' 化合物 D ' · · [ 4— (N—ヒ ドロキシァミ ノ) 一 2 (R) —イソプチルー 3 ーメチルザクシニル] 一 L—フヱニルダリ シン一 N—メチルアミ ド (実施例 5の 化合物)
• 化合物 E · · · [ 4 - ( N—ヒ ドロキシァミ ノ) 一 2 (R) —イ ソプチルー 3 一 (メチルア ミ ノ メチル) サクシニル] — L一フエニルグリ シン一 N—メチルァ ミ ド (実施例 6の化合物)
• 化合物 F · · · [ 4— ( N—ヒ ドロキシァ ミ ノ) 一 2 ( R ) —イ ソプチルサク シニル] 一 L—フヱニルグリ シン一 N—ェチルアミ ド (実施例 7.の化合物) • 化合物 G · · · [ 4— (N— ヒ ドロキシァ ミ ノ) 一 2 (R) —イソプチルサク シニル] — L一 (p—フルォロフヱニル) ダリ シン一 N—メ チルァ ミ ド (実施例 8の化合物)
♦化合物 H · · · [ 4— (N—ヒ ドロキシァミ ノ) 一 2 (R) —イソプチルサク シニル] 一 L一 ( p—ィソプロピルフェニル) グリ シン一 N—メチルァミ ド (実 施例 9の化合物)
•公知化合物 X · · · [ 4 - (N—ヒ ドロキシァミ ノ) 一 2 (R) —イソブチル サクシニル] 一 L一 0—メチルチロシン一 N—メチルァミ ド (特開昭 6 2— 1 0 3 0 5 2号記載の化合物)
• 公知化合物 Y · ·· · [ 4— (N—ヒ ドロキシァミ ノ) 一 2 (R) —イソブチル 一 3 (S) — (2—チェニル) チオメチルサクシニル] — L一フヱニルァラニン 一 N—メチルァミ ド (特表平 4 - 5 0 2 0 0 8号記載の化合物)
• 公知化合物 Z · · · [4— (N— ヒ ドロキシァ ミ ノ) 一 2 (R) 一イソブチル サクシニル] 一 L一 ト リブトファ ン一 N—メチルアミ ド (米国特許 5 1 1 4 9 5 3号公報記載の化合物)
2. 試験方法
供試化合物を 0. 5 %CMCに懸濁し、 マウスに 1群 3匹と して経口投与 (供試 化合物の投与量 3 0 nig/kg) し、 一定時間後に腹部大静脈より、 へパリ ン存在下 に採血し、 氷冷した。 これを 4 °Cの下で 1 0, 0 0 0 r p mで 5分間遠心分離し 血漿を得た。 この血漿 4 0 0 1に蒸留水 6 0 0 1を加え、 1 0 0 で 1 0分 間加熱した。 冷却後、 1 0, 0 0 0 r p mで 5分間遠心分離した後、 微量限外濾 過ュニッ ト (モル力ッ ト I I、 ミ リ ポア) で濾過しコラゲナ一ゼ活性測定用試料 (A) と した。 この試料を用い、 下記の測定法に従い血中コラゲナーゼ活性阻害 率を求めた。
上記の試料 (A) を、 測定用緩衝液 ( 0. 2 M塩化ナ ト リ ウム、 5 mM塩化力 ルシゥム、 0. 0 5 %B r i j — 3 5及び 0. 0 2 %アジ化ナ ト リ ゥムを含有す る 5 0 mMト リ ス塩酸緩衝液、 p H 7. 5 ) に溶解した既知量のコラゲナーゼ (
特開平 3 - 1 0 3 1 7 8号記載の方法により調製したコラゲナーゼを使用) 溶液 と混合し、 フルォレツセンイソチオシァネ一 卜で標識した I型コ.ラーゲンを基質 と して、 永井らの方法 [Japanese Journal of Inflammation, 4, 123(1984)3 に準 じコラゲナーゼ活性 Aを測定した。 一方、 供試化合物非投与マウスから採血し同 様の処理をした試料 (B) について同様の方法によりコラゲナーゼ活性 Bを測定 し、 下式 阻害率 (%) = (1 - ) X l o o
D
により阻害率を求めた。
3. 結果
経口投与 1時間後及び 3時間後における血中のコラゲナーゼ活性阻害率を表 1 に示す。 表 1
(試験例 2 ) コラゲナーゼ活性阻害率 (ラ ッ ト使用)
1. 供試化合物
' 化合物 A [ 4— ( N—ヒ ドロキシァミ ノ) 一 2 (R) —イソブチル サク シニル] 一しーフヱニルグリ シン一 N—メチルアミ ド (実施例 1の化合物)
•公知化合物 X · · · [ 4— ( N—ヒ ドロキシァミ ノ) 一 2 (R) 一イソブチル サク シニル] 一 L— 0—メチルチロシン一 N—メチルア ミ ド (特開昭 6 2 — 1 0 3 0 5 2号記載の化合物)
2. 試験方法
マウスの代わりにラッ ト ( 1群 3匹) を用い、 供試化合物の投与量を 1 0 Omg /kgとする以外は試験例 1に同じ。
3. 試験結果
経口投与 1時間後、 3時間後及び 6時間後における血中のコラゲナーゼ活性阻 害率を表 2に示す。 表 2
(試験例 3 ) 関節炎モデルによる試験
1. 供試化合物
•化合物 D [ 4 — (N— ヒ ドロキシァ ミ ノ) — 2 (R) 一イ ソブチル
— 3—メチルザク シニル] — L一フエニルグリ シン一 N—メチルア ミ ド (実施例 5の化合物)
•公知化合物 Y · · · [ 4— (N—ヒ ドロキシァミ ノ) 一 2 (R) 一イソブチル 一 3 ( S ) 一 ( 2—チェニル) チオメチルサク シニル] 一 L—フヱニルァラニン - N -メチルァミ ド (特表平 4一 5 0 2 0 0 8号記載の化合物)
2. 試験方法及び評価項目
8週令め雄性ルイス系ラッ ト 〔日本チャールズリバー (株) 〕 を 1群 7匹とし て 4群 (正常対照群及びコン トロール群各 1群、 供試化合物投与群 2群) に分け た。 コントロール群及び供試化合物投与群のラッ トの右足躕皮内に 1匹あたり 0
. 6 m gの M. bu t y r i cum加熱死菌を含む流動パラフィ ン懸濁液 0 . 1 m 1 を接種 し、. ァジュバン ト関節炎を惹起した。 供試化合物を 0 . 5 % C M .Cに懸濁し、. 1 0 0 mg/kgの割合でアジュバン ト接種の直後およびその後 1 2時間毎に供試化合 物投与群のラッ トに計 2 0 日間投与した。 コン トロール群のラ ッ 卜にはァジュバ ン ド接種の直後およびその後 1 2時間毎に 0 . 5 % C M Cを計 2 0 日間投与した 。 正常対照群のラッ 卜には、 アジュバン トは接種せず、 供試化合物の投与に対応 して 0 . 5 % C M Cのみを投与した。
評価項目及びその測定方法は以下の通りである。
1 ) 足踱の容積
アジュバン 卜の接種直前及び接種後 3 、 7 、 1 0 、 1 4 、 1 7及び 2 0 曰目に 足容積測定装置を用いて足踱の容積を測定した。 t一検定法によりコン トロール 群に対する供試化合物投与群の有意性を検定した。
2 ) 赤血球沈降速度
2 1 日目に全採血し、 試料と した。 赤血球沈降速度測定装置 (松吉式血沈台) を用いて測定し、 ダネッ ト法によりコン トロール群に対する供試化合物投与群の 有意性を検定した。
3 ) 血清カルシウム濃度
上記 2 ) と同一の試料についてカルシウムテス トわこ- (和光純薬) を用いて測 定し、 ダネッ ト法によりコン トロール群に対する供試化合物投与群の有意性を検 定した。
4 ) 尿中ヒ ドロキシプロ リ ン
2 0 日目の供試化合物最終投与後にラ ッ 卜を代謝ケージに移し、 絶食、 絶水下 に 1夜間採尿して試料と した。 以下の方法により尿量、 ク レアチニン及びヒ ドロ キシプロリ ンを定量して尿中ヒ ドロキシプロリ ン量を対ク レアチニン比と して算 出し、 チューキー法によりコン トロール群に対する供試化合物投与群の有意性を 検定した。 ク レアチニンの定量にはク レアチニンテス 卜 わこ- (和光純薬) を用い た。 ヒ ドロキシプロ リ ンは尿を 6 N塩酸加水分解後、 高速液体ク口マ トグラフ装 置で、 イオン交換カラム (日立ゲル # 2 6 1 9 ) を用いて分離し、 0—フタルァ ルデヒ ドと反応させヒ ドロキシプロ リ ン誘導体と した後、 蛍光光度計を用いて測
定した。
4 . 試験結果 ·
1 ) 足踱の容積
図 1 にアジュバン ト非接種足摭の容積の経時変化を示す。 図において、 折れ線 n、 c、 y、 dはそれぞれ以下の群の足踱容積を示す。
n :正常群
c : コン トロール群
y :公知化合物 Y投与群
d : 化合物 D投与群
又、 t 一検定法によりコン トロール群に対する供試化合物投与群の有意差検定 を行い、 その結果を *印又は * *印で示した。
* P < 0 . 0 5 * * P < 0 . 0 1 :
化合物 Dはアジュバント接種による非接種足踱の腫れ (容積増加) を抑制した
2 ) 赤血球沈降速度
表 3に赤血球沈降速度を示す, 表 3
Ρ〈0· 01 (対コントロ-ル群) 化合物 Dはアジュバン 卜接種による赤血球沈降速度の増加を有意に抑制したが 、 化合物 Υにはかかる効果は認められなかった。
3 ) 血清カルシウム濃度
表 4 に血清カルシウム濃度を示す。
表 4
** Pく 0. 01 (対コントロ-ル群) 化合物 Dは血清カルシウム濃度の増加を有意に抑制したが、 化合物 Yにはか力、 る効果は認められなかった。
4 ) 尿中ヒ ドロキシプロ リ ン
表 5に尿中ヒ ドロキシプロリ ンの測定結果 (対ク レアチニン比) を示す。 表 5
化合物 Dは尿中ヒ ドロキシプロ リ ンの增加を抑制する傾向を示した。
(試験例 4 ) 骨吸収抑制試験
1 . 供試化合物
• 化合物 D [ 4 - ( N— ヒ ドロキシァ ミ ノ) 一 2 ( R ) 一イ ソブチル 一 3 —メ チルサク シニル] 一 L 一フエニルグリ シン一 N—メチルァ ミ ド (実施例 5の化合物)
' 公知化合物 Y · · · [ 4— ( N—ヒ ドロキシァミ ノ) - 1 ( R ) 一イ ソブチル 一 3 ( S ) 一 ( 2 —チェニル) チオメ チルサク シニル] 一 L一フエ二ルァラニン
一 N—メチルアミ ド (特表平 4 — 5 0 2 0 0 8号記載の化合物) 2. 試験方法 .
6週令ウイ スター系雄性ラ ッ ト (日本エスエルシ一 (株) ) をカルシウム欠乏 食 (オ リ ェンタル酵母 (株) 、 カルシウム 0 1 0 5 — 0. 0 1 2 %、 リ ン 0 . 6 2 %) で飼育を始めてから 6 曰目に、 化合物 D又は化合物 Yを 1 0 0 m k g、 0. 5 %CMC懸濁液と して経口投与し、 その直後から 1 6時間絶食、 自 由飲水の条件で採尿し、 試験例 3に記載の方法で尿量、 尿中ヒ ドキシプロ リ ン、 ク レアチニンを定量して、 尿中ヒ ドロキシプロ リ ンのク レアチニン比を算出した
。 チューキー法によりコン トロール群に対する供試化合物投与群の有意性を検定 した。
4. 試験結果
表 6 に尿中ヒ ドロキシプロ リ ンのク レアチニン比を示す。 表 6
* P〈0.05(対コントロ-ル群)
正常対照群に較べ、 コン トロール群の尿中ヒ ドキシプロ リ ンのク レアチニン比 は有意に増加した。 この増加を、 化合物 Yはほとんど抑制しなかったが、 化合物 Dはコン トロール群に対して有意に抑制した。
図面の簡単な説明
図 1 は、 アジュバン ト関節炎予防試験 (試験例 3 ) におけるアジュバン ト非接 種足の容積の経時的変化を示す。
発明を実施するための最良の形態
以下に参考例、 実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明する。
参考例 1
「 4一 ( N—ベンジルォキシァ ミ ノ) 一 2 (R) —イソプチルサク シニル] — L —フエニルダリ_シン二 Nニ チ^ ミ ド 〔一般式 ( I I a ) において R 2が水素 原子、 R3がメチル基である化合物の光学活性体〕 の製造
( 1 ) 4— (N—ベンジルォキシァミ ノ) 一 2 (R) —イソプチルコハク酸 : ジヒ ドロ一 3 (R S) — ( 2—メチルプロピル) 一 2, 5—フランジオン 1 2
4 gをエーテル 4 0 0 m l に溶解し、 塩酸 0—ベンジルヒ ドロキシルアミ ン 1 2 8 gを炭酸力 リ ゥムで中和したエーテル溶液 4 0 0 m 1 を 0 °Cで滴下した。 3. 5時間攪拌後生じる白色固体をろ取した。 エーテルと酢酸ェチルの混合溶媒 (ェ 一テル 酢酸ェチル = 2 / 1 ) 3 0 0 m lで洗浄することにより 4一 (N—ベン ジルォキシァミ ノ) 一 2 (R S) —イソプチルコハク酸 9 8. 6 を得た。
次いで得られた 4— (N—ベンジルォキシァ ミ ノ) 一 2 (R S ) 一イソブチル コハク酸 9 8. 6 gを DMF 2 0 0 0 m l に溶解し、 D— 1 一フエニルェチルァ ミ ン 4 2. 8 gを DMF l O O O m l に溶解して加え終夜室温で放置した。 得ら れた結晶を再び DM F 2 0 0 0 m lから再結晶した。 得られた結晶に 2 N塩酸 6 0 0 m lを加え、 酢酸ェチル 5 0 0 m lで抽出し水洗後硫酸マグネシウム上で乾 燥した。 溶媒を-减圧下で留去することにより 4一 (N—ベンジルォキシァミ ノ) — 2 (R) —イソプチルコハク酸 3 0. 5 gを得た。
融点 9 3〜 9 5 °C
[a] D = + 2 1 ° (C= 0. 5 , M e OH)
Ή - NMR (DMS0-de) δ :0.85(6H, t), 1.12- 1.22 (1H, in), 1.37- 1.60(2H, m), 2.05(1H, dd),2.24 (1H. dd), 2.64-2.73(1H, in).4.76(2H, s),7.38 (5H, s), 11.0(1H. s ), 12.2(1H, s).
( 2 ) N—べンジルォキシカルボ二ルー L—フエ二ルグリ シン一 N—メチルア ミ K:
N—べンジルォキシカルボニル一 Lーフヱニルダリ シン 3 5. 2 g及び ト リエ チルァミ ン 1 4. 9 gを TH F 9 0 0 m l に溶解し、 氷冷下ェチルクロロホルメ ー ト 1 6. 0 gを滴下し 5〜6 °Cで約 3 0分間撹拌して混合酸無水物を調製した 後メチルアミ ンの 4 0 %メ タノール溶液 2 8. 7 gを加え氷冷下 2時間撹拌した
。 不溶物を濾別し溶液に酢酸ェチルを加え、 1規定塩酸、 飽和重曹水次いで水で 順次洗浄した。 酢酸ェチル層を無水硫酸マグネシゥム上で乾燥し.減圧下に溶媒を 留去した。 残渣を n—へキサンとエーテルの混合溶媒で洗浄し N—べンジルォキ シカルボニル— L—フエ二ルグリ シン— N—メチルァ ミ ド 3 3. 3 gを得た (収 率 9 0. 7 。
!H - NMR (DMSO-de) δ :2.55 (3Η, d), 4.98(2H, s), 5.16(1H, d),7.2-7.5(10 H, m), 7.6- 7.4(1H, m), 7.95- 8.2(1H, d).
( 3 ) [4— (N—ベンジルォキシァミ ノ) 一 2 (R) 一イソプチルザクシニル ] 一 L—フエニルダリ シン一 N—メチルアミ ド :
N—べンジルォキシカルボニル一 L一フヱニルグリ シン一 N—メチルアミ ド 2 7 gをメタノール 4 0 0 m 1 に溶解し、 1 0 %P dZC 5 0 0 mgを加え、 3— 4 k g/c m2 の水素雰囲気下接触還元を行った。 次いで、 触媒を濾別し、 減圧 濃縮を行って油状の L—フヱニルグリ シン一 N—メチルアミ ドを得た。 この油状 物を DMF 4 0 0 m l に溶解し、 4一 (N—ベンジルォキシァミ ノ) 一 2 (R) 一イソプチルコハク酸 2 4. 4 g、 WS C 1 7. 8 gを加え室温で一晚撹拌した 。 '减圧濃縮を行い得られた残渣をクロ口ホルム 1 1 に溶解し、 0. 1 N塩酸、 飽 和重曹水、 食塩水で順次洗浄した後、 無水硫酸ナ ト リ ウムで乾燥した。 クロロホ ルムを留去し、 得られた固体を、 酢酸ェチル メタノールの混合溶媒から再結晶 を行い無色結晶 2 9 gを得た (収率 7 3 %) 。
融点 2 3 0〜 2 3 2 °C
1 H— NM R (DMSO-de) δ :0.82(3H, d, J=6.3Hz), 0.87(3H, d, J=6.3Hz), 1.0— 1 .1 (1H, m), 1.35- 1.55(2H, in), 1.97(1H, dd, J=7, 14.4Hz),2.13(1H, dd, J=7.4, 14.4Hz ),2.57(3H, d, J=4.5Hz),2.8-2.95(lH, m),4.66(lH, d, J=llHz), 4.71 (1H, d, J=llHz) , 5.38(1H, d, J=7.8Hz),7.2-7.4(5H, m), 8.13(1H, q, J=4.5Hz), 8.45(1H, d, J=7.8Hz) ,10.9(1H, s).
I R (KBr)cm-1 :3292, 3224.2960.1660, 1646, 1566, 1538.
元素分析 (C 2 4 H 3 1 N 304と して) :
計算値 (%) C. 6 7. 7 4 ; H, 7. 3 4 ; N, 9. 8 7.
実測値 (%) C, 6 7. 4 9 ; H , 7. 2 5 ; N, 9. 7 3.
参考例 2
C 4 - (N—ベンジルォキシァ ミ ノ) 一 2 (R) —イ ソプチルサク シニル] 一 L 一 ( ヒ ド キシフヱニル) グリ シン一 N—メ チルア ミ ド 〔一般式 ( I I a ) において R2が水酸基、 R3がメチル基である化合物の光学活性体〕 の製造
4 - (N—ベンジルォキシァミ ノ) 一 2 (R) —イソプチルコハク酸 1. 3 g 、 L一 ( p—ヒ ドロキシフエニル) グリ シン一 N—メチルアミ ド 0. 7 g (特開 昭 5 4 — 8 4 5 4 6号に記載の方法により製造した。 ) を DMF 2 O m l に溶解 し、 氷冷撹拌下 WS C O . 5 4 gを加え室温で一晚撹拌した。 減圧濃縮を行い得 られた残渣にクロ口ホルム 1 5 m 1、 0. 1 N塩酸 1 5 m 1 を加え撹拌し、 析出 した固体を濾取した後、 TH Fと n—へキサンの混合溶媒から再結晶を行い無色 結晶 5 4 gを得た (収率 2 4. 8 %) 。
'Η - NMR (DMS0-de) 6 : 0.8Κ3Η, d, J=6.3Hz), 0.86(3H, d, J=6.3Hz), 1.0 - 1. K1H, m), 1.35-1.55(2H, m), 1.96(1H, dd, J=7, 14.5Hz).2.12(1H, dd, J=7.3, 14.5 Hz),2.56(3H, d, J=4.5Hz), 2.6- 2.7(1H, m),4.68(lH, d. J = 10.9Hz), 4.72(1H, d, J = 10 .9Hz), 5.25(1H, d, J=7.7Hz), 6.67(2H, d, J=8.5Hz), 7.16(2H, d, J=8.5Hz), 7.36(5H, s ),7.97(1H. q, J=4.5Hz), 8.28(1H, d, J=7.8Hz), 9.34(1H, s), 10.96(1H, s).
参考例 3
[ 4 — (N—ベンジルォキシァミ ノ) 一 2 _ R) -イソプチルー 3一 (モルホリ— ノメチル) サクシニル] 一 L一フエニルグリ シン一 N—メチルアミ ド 〔一般式 ( l i b ) において R2が水素原子、 R3がメチル基、 R5がモルホリ ノ メチル基で ある化合物の光学活性体 (ジァステレオマー a ' ) 〕 の製造
( 1 ) 2 (R) —プロモー 4 ーメチルペンタン酸 t—ブチルエステル :
2 (R) —プロモー 4 ーメチルペンタン酸 (D—口イシンより調製した。 ) 3 3 gを塩化メチレン 1 0 0 m 1 に溶解し、 一 4 0 °Cで攪拌しながら 2 —メチルプ 口ペン 4 7 gを吹き込み、 硫酸 0. 8 m l を加え室温で一晩攪拌した。 反応液を 1 / 2量になるまで減圧濃縮した後、 1 0 %炭酸ナ ト リ ウム水溶液で洗浄し、 無 水硫酸マグネシウムで乾燥した。 次いで減圧濃縮を行い 2 (R) —プロモー 4 一 メチルペンタン酸 t一ブチルエステル 3 7. 4 gを得た。
[a] D = + 2 9。 ( c = 2 , M e O H)
1 H - NMR (CDC ) δ :0.92 (3H, d), 0.95(3H. d), 1.45(9H, s), 1.7-2.0(3H, m).-4.18(1H, t).
( 2 ) 2—べンジルォキシカルボ二ルー 3 (R) —ヒ ドロキシカルボ二ルー 5— メチルへキサン酸べンジルエステル :
ジベンジルマロン酸 6 8 gを DMF 5 0 0 m l に溶解し、 氷冷下攪拌しながら カ リ ウム t—ブトキシ ド 2 6. 5 gを少しずつ加えた。 次いで 2 (R) —プロモ 一 4ーメチルペン夕ン酸 t一ブチルエステル 5 4. 5 gを DMF 1 0 0 m l に溶 解したものを 0でで 1時間かけて滴下し、 0〜5 °Cで 4 日間攪拌した。 反応液に 酢酸ェチル 5 0 0 mし 飽和塩化アンモニゥム水溶液 3 0 0 m lを加えよく攪拌 した後、 有機層を分取し、 水層を酢酸ェチル 5 0 O m 1で再度抽出した。 有機層 を合わせ、 食塩水で洗浄し無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、 減圧濃縮を行い 油状物を得た。 これをシリ カゲル中圧液体クロマ トグラフィ ー (n—へキサン/ 酢酸ェチル = 3 0/ 1 ) で分離精製し 2—ベンジルォキシー 3 (R) — t一ブト キシカルボ二ルー 5—メチルへキサン酸べンジルエステル 4 8. 9 gを得た。 次いで、 この 2—べンジルォキシカルボ二ルー 3— t—ブトキシカルボ二ルー 5—メチルへキサン酸べンジルエステル 2 3. 2 gを 9 5 %ト リ フルォロ酢酸水 溶液 7 5 m 1 に溶解し、 室温で一晚攪拌した。 トリフルォロ酢酸を減圧留去し、 残渣を塩化メチレン 1 0 0 m l に溶解し、 飽和食塩水で洗浄した後、 無水硫酸マ グネシゥムで乾燥した。 減圧濃縮を行い得られたシラップをェ一テル 7 0 m 1 に 溶解し、 n—へキサン 2 0 0 m l を加え、 析出した結晶を濾別し、 濾液を減圧濃 縮し 2—ベンジルォキシー 3 (R) 一ヒ ドロキシカルボ二ルー 5—メチルへキサ ン酸べンジルエステル 1 2. 5 gを得た。
[a] D = + 3 0。 ( c = 2, M e OH)
1 H - NMR (DMSO-ds) δ: 0.77(6H. d, J=6.4Hz), 1.0- 1.1 (1H. ni), 1.4-1.6 (2H, m),2.8— 3.0(1H, m), 3.7K1H, d, J = 10Hz), 5.09-5.25 (2H. m), 7.2-7.4 10H, m)
( 3 ) [ 4一ベンジルォキシー 3—べンジルォキシカルボ二ルー 2 ( R ) —イソ プチルサクシニル] 一 L一フエ二ルグリ シン— N—メチルァミ ド 〔一般式 (V I I I ) において R2が水素原子、 R3がメチル基である化合物の光学活性体〕 :
4—ベンジルォキシ一 3—ベンジルォキシカルボ二ルー 2 (R) 一イ ソブチル コハク酸 2 3 g、 Lーフヱニルダリ シ ン一 N—メチルア ミ ド 1 0.. 3 gを DMF 1 0 0 m lに溶解し、 氷冷下 N—ヒ ドロキシベンゾ ト リァゾ一ル 1 0. 6 g、 4 ージメチルァミ ノ ピリ ジン 3. 6 g、 WS C 1 3. 3 gを加え、 室温で一晩撹拌 した。 反応混合物を減圧濃縮し、 得られた残渣を酢酸ェチル 8 0 0 m lに溶解し 、 水、 0. 1 %塩酸、 飽和重曹水、 飽和食塩水で洗浄し、 無水硫酸マグネシウム で乾燥した後、 減圧濃縮を行い、 [4—ベンジルォキシー 3—ベンジルォキシカ ルポ二ルー 2 (R) 一イソプチルザクシニル] — Lーフヱニルグリ シン一 N—メ チルァミ ドを無色結晶と して得た ( 2 6. 6 g, 收率 9 5 。
1 H - N M R (DMSO-de) δ :0.75(3H, d, J=6.5Hz), 0.82(3H, d, J=6.4Hz), 1.0— 1 .1 (1H, m), 1.4-1.6(2H. m), 2.56 (3H, d, J=4.6Hz), 3.2—3.35(1H. m), 3.67(1H, d, J=l 0Hz),4.95(2H, s. ), 5.07(1H, d, J = 12.4Hz), 5.16(1H, d, J = 12.4Hz), 5.39(1H, d, J=7.7 Hz), 7.15-7.45(15H, m).8.1K1H, q, J=4.6Hz), 8.74(1H. d, J=7.7Hz).
(4 ) [4ーヒ ドロキシ一 2 (R) 一イソブチル一 3—メチレンサク シニル] 一 L一フヱニルグリ シン一 N—メチルァミ ド 〔一般式 ( I X) において R2が水素 原子、 R3がメチル基である化合物の光学活性体〕 :
上記 ( 3 ) で得られた化合物 2 6 gをエタノール 6 0 0 m l に溶解し、 ぎ酸ァ ンモニゥム 2 0 g、 1 0 %P d/C 6 gを加え室温で 1. 5時間撹拌した。 P d ZCを濾別し得られた濾液に、 ピぺリ ジン 5. 2 gを加え 3 0分間撹拌した後、 ホルムアルデヒ ド水溶液 ( 3 7 3 2. 7 m 1を加え室温で 1 8時間撹拌し、 その後さ らに 1. 5時間加熱還流した。 減圧濃縮を行い得られた残渣を 1 0 %ク ェン酸水溶液 5 0 0 m lに溶解し、 酢酸ェチルで抽出した ( 5 0 0 m 1 X 5回) 。 次いで有機層を 1 0 %炭酸力 リ ゥム水溶液で抽出し ( 3 0 0 m 1 X 3回) 、 得 られた抽出液の p Hを希塩酸で 4に調整し、 塩化メチレンで抽出した ( 4 0 0 m 1 X 5回) 。 抽出液を合わせ、 無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、 減圧濃縮を 行い無色結晶性粉末の [4ーヒ ドロキシー 2 (R) —イソプチルー 3—メチレン サクシニル] — L—フエ二ルグリ シン一 N—メチルァミ ドを得た ( 1 2. 3 g, 収率 6 9 。
Ή - NMR (DMSO-ds) δ :0.83(3H, d, J=6.4Hz), 0.88(3H, d, J = 6.4Hz), 1.3- 1
.7(1H, m), 1.4-1.6(2H, m), 2.57(3H, d, J=4.6Hz), 3.6-3.7(1H, m), 5.37 (1H, d, J=7. 8Hi), 5.6(1H, s), 6. K1H, s), 7.2-7.4C5H, m), 8.16 (1H, q, J = 4.6Hz), 8.33(1H, d, J=7 • 8Hz), 12.6(1H, bs).
( 5 ) [4—ヒ ドロキシー 2 (R) —イソプチルー 3 (R S) — (モルホリ ノ メ チル) サクシニル] 一 L—フヱニルグリ シン一 N—メチルアミ ド 〔一般式 (X) において R2が水素原子、 R3がメチル基、 R5がモルホリノメチル基である化合 物のジァステレオマー混合物〕 :
上記 ( 4 ) で得られた結晶 1 2 にモルホリ ン 1 0 0 m 1 を加え 4 0〜 4 5 °C で 2日間撹拌した。 減圧濃縮を行い得られた残渣を 5 %重曹水 3 0 0 m l に溶解 し、 エーテルで洗浄した。 水層を希塩酸で p H 1 とし、 溶媒量が 1 /5〜 1 6 量になるまで減圧濃縮した後、 クロ口ホルム ( 3 0 0 m l X 5回) で抽出した。 抽出液を無水硫酸マグネシウム上で乾燥した後、 減圧濃縮を行い [ 4ーヒ ドロキ シー 2 (R) 一イソプチルー 3 (R S) - (モルホリ ノメチル) サク シニル] ― L一フヱニルグリシン一 N—メチルァミ ド塩酸塩 ( 3位の不斉炭素に基づく 2種 のジァステレオマーの混合物) 1 1. 6 gを得た (収率 7 0 %) 。
分析の目的のために微量のジァステレオマー混合物を下記条件の H P L C ; H P L C条件 カラム : GLサイエンス社 Inertsil 0DS- 2(4.6xl50mm) 移動相: 0. 1 %丁?八水: ァセ トニ ト リル= 7 : 3 流量: 1 m 1 / m i n
で分離したところ一方のジァステレオマーは以下の NMRスぺク トラムを示した
JH - NMR (DMSO-de) δ: 0.84(3H, d, J=6.5Hz), 0.90(3H, d, J=6.4Hz), 1.1- 1.2(1H, m), 1.45- 1.65(2H,m),2.57(3H, d, J=4.6Hz), 2.9- 3.15(7H,m),3.16— 3.9 ( 5H,m),5.38(lH. d, J=7.4Hz), 7.2- 7.5(5H, m), 8.6(1H, q, J=4.6Hz), 8.81 (1H, d, J=7. 6Hz).
( 6 ) [ 4— (N—ベンジルォキシァミ ノ) 一 2 (R) 一イソプチルー 3— (モ ルホリ ノメチル) サクシニル] — L一フエニルダリ シン一 N—メチルアミ ド 〔一 般式 ( I l b) において R2が水素原子、 R3がメチル基、 R5がモルホリ ノ メチ ル基である化合物の光学活性体 (ジァステレオマー a ' ) 〕 :
ついで上記 ( 5 ) のジァステレオマ一混合物 2. 6 5 g 0—ベンジルヒ ドロ キシルアミ ン ' 塩酸塩 1. 0 8 g、 ヒ ドロキシベンゾト リアゾール 1 gを塩化メ チレン 5 O m l ZD MF 2 5 m lの混合溶媒に溶解し、 氷冷下 WS C 1. 2 9 g 、 続いて N—メチルモルホリ ン 1. 2 m lを加え室温でー晚撹拌した。 反応液を 減圧濃縮し、 得られた残渣をクロ口ホルムに溶解し、 水、 飽和重曹水で洗浄した 後、 無水硫酸マグネシウム上で乾燥した。 減圧濃縮を行い得られた固体は、 以下 の H P L C分析において保持時間が約 5. 9分及び約 6. 6分で溶出する二つの 立体異性体 (それぞれジァステレオマー a '及び同 b ' と呼ぶ。 ) の混合物であ つた。
HP L C条件 カラム : GLサイエンス社 Inertsil 0DS-2(4.6 X 150 mm) 移動相 : 0. 1 %丁 水: ァセ トニ ト リル= 7 : 3 流量 : 1 m l /m i n
(ジァステレオマー a '及び同 b 'のピーク面積比は約 5 : 1 ) ジァステレオマー a '及び同 b 'の混合物をメタノールに溶解しエーテルを加 えて結晶化させ [4一 (N—ベンジルォキシァミ ノ) 一 2 (R) 一イソプチルー 3一 (モルホリ ノメチル) サクシニル] — L一フエニルダリ シン一 N—メチルァ ミ ドの光学活性体 (ジァステレオマー a ' ) 1. 5 6 gを得た (収率 5 1 %) 。
Ή - NMR (DMSO-de) δ: 0.77(3H, d, J=6.4Hz), 0.82(3H, d, J=6.4Hz), 0.85 一 0.9(1H, m).1.35- 1.45C2H, m), 1.73(1H, dd, J=3.1.11.8Hz).1.9-2.0(2H, m), 2.5 5-2.7C2H, m),2.57 (3H, d, J=4.6Hz), 3.3 - 3.5(4H, m),4.76(1H, d, J = ll.3Hz), 4.81 ( IH, d, J=ll.3Hz), 5.45(1H, d, J=8Hz), 7.2- 7.45C10H, m), 8. KIH, q, J=4. GHz), 8.71 (IH, d, J=8Hz).11.0(lH, s).
参考例 4
[4— (N—ベンジルォキシァミ ノ) 一 2 (R) 一イソブチル一 3 -メチレンサ ク シニル] — L一フエニルグリ シン一 N—メチルアミ ド 〔一般式 ( I I I ) にお いて R2が水素原子、 R3がメチル基である化合物の光学活性体〕
参考例 3 ( 4 ) で得られた [ 4ーヒ ドロキシ— 2 (R) 一イソプチルー 3—メ チレンサクシニル] 一 L一フエニルグリ シン一 N—メチルアミ ド 0. 3 g、 及び ト リェチルァ ミ ン 0. 1 gを TH F 2 0 m lに溶解し、 氷冷攪拌下ェチルクロロ
ホルメ一 ト 0. 1 0 8 gを加え 1 0分間攪拌した。 次いで 0—ベンジルヒ ドロキ シルァミ ン塩酸塩 0. 1 4 4 gおよび ト リェチルァ ミ ン 0. l g加え、 室温で 1 時間撹拌した。 不溶物を濾別した後、 濾液を 1 N塩酸、 水で洗浄し、 無水硫酸マ グネシゥムで乾燥した後、 減圧濃縮を行った。 得られた残渣を分取薄層クロマ ト で精製し、 [ 4— (N—ベンジルォキシァミ ノ) 一 2 (R) —イソプチルー 3— メチレンサクシ二ル] 一 L—フエニルグリ シン一 N—メチルアミ ド 1 3 5 mgを 得た ( 3 4. 3 %) 。
'Η - NMR (DMSO-de) δ: 0.8Κ3Η, d, J=6.4Hz), 0.86(3H, d, J=6.4Hz), 1.25 - 1.65 (3H, m).2.56(3H, d, J=4.5Hz), 3.58(1H, t, J=7Hz), 4.79(2H, s), 5.36(1H, d, J = 7.9Hz), 5.37(1H, s), 5.58(1H, s), 7.2-7.45C10H, m), 8.21 (1H, q, J=4.5Hz), 8.48(1H , d. J=7.8Hz), 11.4(1H, s).
参考例 5
[ 4— (N—べンジルォキシアミ ノー 2 (R) 一イソプチルー 3— (N—べンジ ル一 N—メチルアミ ノ) メチルサクシニル 1 一 L—フエ二ルグリ シン一 N—メチ ルアミ ド [一般式 ( l i b) において R2が水素原子、 R3がメチル基、 R5が N 一べンジルー N—メチルァミ ノメチル基である化合物の光学活性体]' の製造
( 1 ) [4一べンジルォキシ一 2 (R) 一イソプチルー 3—メチレンサク シ二ル ] — L—フエ二ルグリ シン一 N—メチルアミ ド [一般式 (X I ) において R2が 水素原子、 R3がメチル基である化合物の光学活性体] :
参考例 3 ( 4 ) で得られた [ 4—ヒ ドロキシー 2 ( R ) —イソブチル一 3—メチ レンサクシニル] 一 Lーフヱニルグリ シン一 N—メチルアミ ド 3. 0 gを DMF 5 0 m l に溶解し、 炭酸水素ナ ト リ ウム 1. 5 gおよびべンジルブロ ミ ド 7. 7 gを加え、 室温で 2 1時間攪拌した。 反応液に水 1 0 0 m lを加え、 酢酸ェチル で抽出し、 無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、 減圧濃縮を行った。 得られた残 渣をシリ 力ゲル中圧液体ク口マ トグラフィ 一 (n—へキサン/酢酸ェチル = 2 / 1 ) で分離精製し [ 4一ベンジルォキシー 2 (R) 一イソプチルー 3—メチレン サクシニル] 一 L—フエニルダリ シン一 N—メチルァミ ド 2. 8 gを得た。
1 H - NMR (DMSO-de) δ :0.8Κ3Η, d, J=6.4Hz), 0.83(3H, d. J=6.4Hz), 1.3-1.6 (2H, m), 1.6-1.7(1H, m), 2.57(3H, d, J=4.6Hz), 3.7-3.8(1H, in), 5.1-5.2(2H, m), 5.38
(1H, d. J=7.8Hz), 5.65(1H, s), 6.17(1H, s), 7.2-7.4(10H, m), 8.19(1H, d, J=4.6Hz), 8 .5K1H, d, J=7.8Hz)
( 2 ) [4—ベンジルォキシ一 2 (R) —イソプチルー 3— (N—べンジルー N 一メチルア ミ ノ メチル) サクシニル] 一 Lーフェニルグリ シン一 N—メチルァ ミ ド [一般式 (X I I ) において R2が水素原子、 R3がメチル基. R6が N—ベン ジル— N—メチルァミ ノ メチル基である化合物の光学活性体] :
上記 ( 1 ) で得られた化合物 1. 0 gおよび N—ベンジルメチルァミ ン 0 · 3 2 gを無溶媒で 6 0 °Cで 2時間攪拌した。 得られたジァステレオマ一の混合物 ( 混合比 5 : 1 ) を薄層クロマ トで精製し [4—ベンジルォキシー 2 (R) —イソ プチルー 3— (N—ベンジルー N—メチルアミ ノメチル) サク シニル] 一 Lーフ ヱ二ルグリ シン一 N—メチルァミ ド 0. 4 gを単一の光学活性体と して得た。
1 H— NM R (CDCh) δ :0.8(3H, d, J=6.5Hz), 0.85 (3H. d, J=6.5Hz), 1.0- 1.6(3H , m).2.1(3H, s),2.1-2.4C2H, m), 2.8(3H, s), 5.3(1H, s),5.8(2H, s),7.2-7.8(15H, ra)
( 3) [4— (N—ベンジルォキシァミ ノ) 一 2 (R) —イソプチルー 3— (N —ベンジル一 N—メチルアミ ノ メチル) サクシニル] 一 L一フエニルダ,リ シン一 N—メチルァミ ド [—般式 ( l i b) において R2が水素原子、 R3がメチル基、 R 5が N—べンジルー N—メチルアミ ノ メチル基である化合物の光学活性体] : 上記 ( 2 ) で得られた光学活性体 0. 4 gをメタノール 3 0 m 1に溶解し、 1 0 %P d/C 1 0 0 m を加え、 水素雰囲気下接触還元を行った。 次いで、 触媒 を濾別し、 減圧濃縮を行って得られた固体を参考例 3 ( 6) と同様な反応を行い 、 [4一 (N—ベンジルォキシァミ ノ) 一 2 (R) 一イソプチルー 3— (N—べ ンジルー N—メチルァミ ノ) メチルサクシニル] 一 L—フエニルダリ シン一 N— メチルアミ ドの光学活性体 0. 1 2 gを結晶と して得た。
1 H - NMR (CDC13) δ :0.8(3H, d, J=6.5Hz), 0.85(3H, d, J=6.5Hz), 1.0-1.6(3 H, m), 2.1(3H, s), 2.1 -2.3(2H, m), 2.75(3H, s), 2.7-3.5(2H, m), 4.1 (2H, s), 4.85(2H , s),5.5(lH,s), 7.3-7.5(15H, m).
参考例 6
[4一 (N—ベンジルォキシァミ ノ) 一 2 (R) —イソプチルザク シニル] 一 L
-フェニルグリ シン一 N—ェチルアミ ド 〔一般式 ( I I a ) において R 2が水素 原子、 R3がェチル基である化合物の光学活性体〕 の製造 .
( 1 ) N—べンジルォキシカルボ二ルー L—フエニルダリ シン一 N—ェチルアミ ド、 :
メチルァミ ンのメ タノール溶液の代わりにェチルァミ ンのメ タノ一ル溶液を用 いる以外は参考例 1 ( 2 ) と同様に反応を行い N—べンジルォキシカルボ二ルー L一フヱニルグリ シンから N—べンジルォキシカルボ二ルー L—フエ二ルグリ シ ンー N—ェチルアミ ドを得た。
■H - NMR (DMSO-de) δ :1.03(3H, t), 2.9- 3.3(2H, m), 5.03(2H, s), 5.20(1H ,d),7.2-7.6(HH(m),8.0-8.3(lH).
( 2 ) [4— (N—ベンジルォキシァミ ノ) 一 2 (R) 一イソプチルザクシニル ] 一 L一フエニルグリ シン一 N—ェチルア ミ ド :
N—べンジルォキシカルボ二ルー L—フヱニルグリ シン一 N—メチルアミ ドの 代わりに N—ベンジルォキシカルボ二ルー L—フエニルグリ シン一 N—ェチルァ ミ ドを用いて参考例 1 ( 3 ) と同様に反応を行い [4 — (N—ベンジルォキシァ ミ ノ) 一 2 (R) —イソプチルザクシニル] 一 L一フエニルダリ シン一 N—ェチ ルァミ ドを得た。
Ή - NMR (DMSO-de) δ :0.82(3H, d, J=6.3Hz), 0.88(3H, d, J = 6.3Hz), 0.98(3 H, t, J=7.2Hz), 0.95-1.17(1H, m).1.30- 1.55(2H, m), 1.98(1H, dd, J = 7.2Hz, 14.3Hz) , 2.14(1H, dd, J=7.4Hz.14.3Hz), 2.85—2.98(1H, m), 3.02-3.12(2H, m),4.67(1H, d, J=ll. lHz),4.71 (IH, d. J=ll.1Hz), 5.41 (IH, d. J=8.1Hz), 7.20-7.42C10H, m),8.14 ( IH, t, J=5.4Hz), 8.44(1H, d, J=8.1Hz), 10.97(1H, s).
参考例 7
[ 4一 (N—ベンジルォキシァミ ノ) 一 2 (R) -ィソプチルザクシニル 1 一 L 一 (p一フルオロフヱニル) グリ シン一N—メチルア ミ ド 〔一般式 ( I I a ) に おいて R2がフッ素原子、 R3がメチル基である化合物の光学活性体〕 の製造
( 1 ) N—ベンジルォキシカルボ二ルー L一 (p—フルオロフェニル) グリ シン 一 N—メチルアミ ド :
文献 〔Bull.Chem. So Jpn., , 2359- 2365(1992)〕 に記載の方法により製造し
た L— (p—フルオロフェニル) グリ シン 2 2 O mgと水 2 0 m l、 炭酸ナト リ ゥム 5 5 1 m gの混合物にベンジルォキシカルボニルクロ リ ド 2 4 4 m gのジォ キサン溶液を氷冷下で反応させ、 酢酸ェチルで洗浄後水溶液を塩酸酸性にしてク ロロホルムで抽出し硫酸マグネシゥム上で乾燥した。 溶媒を減圧濃縮し N—ベン ジルォキシカルボニル体 4 0 O mgを油状残渣と して得た。 これを N—メチルー ァミ ンと参考例 1 ( 2 ) と同様の方法で反応し N—べンジルォキシカルボ二ルー L一 (p—フルオロフェニル) グリ シン一 N—メチルアミ ド 2 6 2 m gを得た。
'Η - NMR (CDC ) δ :2.8(3H, d), 5.05(2Η, s), 5.1K1H, d), 5.6-5.8(1H, m) ,6.0-6.2(lH,m),6.8-7.5(9H, m).
(2 ) [4— (N—ベンジルォキシァミ ノ) 一 2 (R) 一イソプチルザク シニル ] 一 L— ( p—フルオロフェニル) グリ シン一 N—メチルアミ ド :
N—べンジルォキシカルボ二ルー L—フエニルグリ シン一 N—メチルア ミ ドの 代わりに N—べンジルォキシカルボ二ルー L一 ( p—フルオロフェニル) グリ シ ンー N—メチルアミ ドを用いて参考例 1 ( 3 ) と同様の反応を行い [4一 (N— ベンジルォキシァミ ノ) 一 2 (R) 一イソプチルザクシニル] 一 L一 (p—フル オロフェニル) グリ シン一 N—メチルアミ ドを得た。
■H - NMR (DMSO-de) 5 :0.81 (3H, d, J=6.3Hz), 0.85(3H, d, J=6.3Hz), 1.0-1 . K1H, m), 1.35- 1.52(2H, m), 1.96C1H, dd, J=7.0Hz, 14.5Hz), 2.12(1H, dd, J=7.5Hz, 14.5Hz), 2.57(3H, d, J=4.6Hz), 2.8 - 2.9(1H, m), 4.65C1H, d, J = 12Hz),4.69(1H, d, J = 12Hz), 5.38(1H, d, J=7.8Hz),7.1K2H, dd, J=8.9Hz, 8.9Hz), 7.35 (5H, s), 7.40-7.45 (2H, m), 8.13(1H, q, J=4.6Hz), 8.47(1H, d, J=7.8Hz), 10.95(1H, s).
参考例 8
[4一 (N—ベンジルォキシァミ ノ) 一 2 (R) 一イソプチルザク シニル] 一 L - ( p—イソプロピルフェニル) グリ シン一 N—メチルア ミ ド 〔一般式 ( I I a ) において R2がイソプロピル基、 R3がメチル基である化合物の光学活性体〕 の 製造
( 1 ) N—べンジルォキシカルボ二ルー L一 (p—イソプロピルフヱニル) グリ シン一 N—メチルアミ ド :
文献 〔Bull.Chem. Soc. Jpn., , 2359- 2365(1992)〕 に記載の方法により製造し
た L一 (p—イソプロピルフヱニル) グリ シンを参考例 7 ( 1 ) の記載と同様に して N—べンジルォキシカルボニル化し、 次いで参考例 1 ( 2 ).と同様にメチル Ύミ ンと反応させて N—べンジルォキシカルボ二ルー L— (p—イソプロピルフ ェニル) グリ シン一 N—メチルアミ ドを得た。
Ή - NMR (CDC13) <5: 1.2(6H, d), 2.75(3H, d), 5.0(2H, s), 5.18(1H, d), 5.4 -5.6(1H, m),5.9-6.1(1H),7.1-7.30H, s).
( 2 ) [ 4 — (N—ベンジルォキシァミ ノ) 一 2 (R) —イソプチルザクシニル ] — L— ( p—イソプロピルフヱニル) グリ シン一 N—メチルアミ ド :
N—べンジルォキシカルボ二ルー L—フエ二ルグリ シン一 N—メチルアミ ドの 代わりに N—べンジルォキシカルボ二ルー L一 ( p—イソプロピルフヱニル) グ リ シン一 N—メチルァミ ドを用い参考例 1 ( 3 ) と同様にして反応を行い [ 4 一
(N—ベンジルオギシァミ ノ) 一 2 (R) 一イソプチルザクシニル] — L一 (p 一イソプロピルフヱニル) グリ シン一 N—メチルアミ ドを得た。
1 H— NM R (DMSO-de) δ :0.82(3H, d, J=6.3Hz), 0.87 (3H, d, J=6.3Hz), 1.0—1 .2(1H, m).1.2C3H, d, J=6.9Hz), 1.35- 1.52(2H, m), 1.97(1H, dd, J=6.8Hz, 14.5Hz), 2 .12C1H, dd, J=7.6Hz.14.5Hz), 2.57 (3H, d, J=4.6Hz),2.75-2.92C2H, m),4.65(1H, d, J = llHz), 4.69 (1H. d, J = llHz), 5.33(1H, d, J=7.8Hz), 7.13(2H, d, J=8.1Hz), 7.29 (2H, d, J=8. lHz),7.35(5H, s), 8.06(1H, q, J=4.6Hz), 8.37(1H, d, J=7.8Hz), 10.96(1H, s). 参考例 9
[ 4 一 (N—ベンジルォキシァミ ノ)- 2 (R) —イ ソプチルー 3—メチルサクシ ニル] — L一フヱニルダリ シン一 N -メチルァミ ド 〔一般式 ( l i b ) において R 2が水素原子、 R 3がメチル基、 R 5がメチル基である化合物の光学活性体 (ジ ァステレオマー e ) 3 の製造
( 1 ) [ 4 ーヒ ドロキシー 2 (R) —イソプチルー 3 (R S ) —メチルザク シ二 ル] 一 L一フエニルグリ シン一 N—メチルアミ ド
参考例 3 ( 4 ) で得られた [ 4 ーヒ ドロキシー 2 (R) —イソプチルー 3—メチ レンサクシニル] 一 L—フヱニルダリ シン一 N—メチルアミ ド 1 1. 1 gを 7 0 0 m 1 のエタノ一ルに溶解し 1 0 %P dZC 1. 0 gを加え、 水素雰囲気下に 2 時間撹拌した。 触媒を濾別し、 濾液を減圧下に濃縮乾固して [ 4 ーヒ ドロキシー
2 (R) —イソプチルー 3 (R S ) —メチルザクシニル] 一 L—フエニルダリ シ ン— N—メチルアミ ド ( 3位の不斉炭素に基づく 2種のジァステ ,レオマーの混合 物) 1 1 gを得た。 この固体は以下の H P L C分析において保持時間が約 8. 1 分及び約 9. 5分で溶出する 2種の立体異性体 (それぞれジァステレオマー e ' 及び f ' とする) の混合物であった。
H P L C条件 カラム : G Lサイエンス社 Inertsil Prep-ODS (6 x 250mm) 移動相 : 0.1%T F A水 : ァセ トニ 卜 リル = 6 : 4
流量 : 1 ral/min
分析の目的のために微量のジァステレオマー混合物を上記条件の H P L Cにて 分離したところ各ジァステレオマーは以下の NMRスぺク トラムを示した。
ジァステレオマー e '
'Η - NMR (薦 0-dc) δ : 0.8(3H, J=6.5Hz), 0.87(6H, d, J=6.6Hz), 0.9-1.1( 1H. m), 1.3-1.6(2H. m),2.2-2.4(1H, m), 2.57(3H, d. J=4.6Hz), 2.6-2.8(1H, m).5.47( 1H, d, J=8.0Hz), 7.2-7.45(5H, m), 8.12(1H, d, J=4.6Hz), 8.73(1H, d. J=8.0Hz), 12.16 (1H. bs).
ジァステレオマー f '
Ή - NMR (DMSO-de) δ : 0.82(3H, d, J=6.5Hz), 0.86(3H, d, J=6.4Hz), 0.95( 3H, d, J=7.1Hz), 1.0-1.15(1H, m), 1.45-1.6(2H, m), 2.57(3H, d, J=4.6Hz), 2.5-2.6(1 H. m).2.7-2.85(1H, m), 5.39(1H, d. J=7.8Hz),7.2-7.4 (5H, m), 8.12(1H. d, J=4.6Hz), 8.50C1H, d, J=7.8Hz), 12.18(1H, bs).
( 2 ) [ 4 — (N—ベンジルォキシァミ ノ) 一 2 (R) —イソブチル一 3 —メチ ルサクシニル] 一 L一フヱニルグリ シン一 N—メチルアミ ド
上記 ( 1 ) で得られた化合物 1 1 gを DMF 1 5 0m l と塩化メチレン 2 0 0 m
1 の混合物に溶解し、 氷冷下に 0—ベンジルヒ ドロキシルァミ ン · 塩酸塩 8. 0 g、 ヒ ドロキシベンゾト リアゾール 5. 5 g、 およびト リェチルァミ ン 5. 1 を加えた後、 WS C 7. 8 gを加え室温で一夜撹拌した。 反応液中に析出した固 体をろ取し、 希塩酸ついで、 少量のメ タノールで洗浄し、 [ 4 一 (N—べンジル ォキシァミ ノ) 一 2 (R) —イソプチルー 3—メチルザクシニル] 一 L一フエ二 ルグリ シン一 N—メチルァミ ドの光学異性体の一方 7. 7 を得た。
反応液中には、 以下の H P L C分析において保持時間 8. 2分および 9. 6分で 溶出する二つの立体異性体 (それぞれジァステレオマー e、 およ.び同 f とよぶ) が観察されたが、 上記操作で得られた化合物はこの内の一方 (ジァステレオマー e ) でめった o
HP L C条件 カラム : GLサイエンス社 Inertsil Prep-ODS (6x 250mm) 移動相 : 0.1%T F A水: ァセ トニ ト リル =5 : 5
流量: 1 ml/min
融点 2 5 6〜 2 5 7 °C(dec. )
1 H - NMR (DMS0-d6) δ : 0.76C3H, d, J=2.1Hz), 0.78(3H, d, J=2.5Hz), 0.84 (3H, d, J=6.4Hz), 0.9(1H, m), 1.3C2H, m),2. K1H, m), 2.56(3H, d, J=4.5Hz), 2.66(1H, m),4.77 (2H, s),5.46(1H, d, J=8. OHz), 7.23-7.42(10H, m), 8.07(1H, dd, J=4.6Hz), 8. 74(1H, d, J=8.0Hz), 11.04(1H, s)
元素分析 (C 2 5 H 3 3 N 304として) :
計算値 (%) C, 6 8. 3 1 ; H, 7. 5 7 ; N, 9. 5 6.
実測値 (%) C, 6 8. 0 8 ; H, 7. 4 9 ; N, 9. 5 1.
実施例 1
[ 4 - (N—ヒ ドロキシァミ ノ) 一 2 (R) 一イソプチルザクシニル] — L—フ ェニルグリシン一 N—メチルァミ ド 〔一般式 ( I ) において I 1、 R 2がいずれも 水素原子、 R3がメチル基である化合物の光学活性体〕 の製造
参考例 1で得られた [4一 (N—ベンジルォキシァミ ノ) — 2 (R) 一イソブ チルサクシニル] — L—フエニルグリ シン一 N—メチルアミ ド 7. 3 gをメ タノ ール 3 0 0 m lに溶解し、 1 0 %P dZC 2 0 0 m gを加え、 S k gZm2の水 素圧下接触還元を行った。 触媒を濾別した後、 減圧濃縮を行い得られた残渣を、 THF/メタソールの混合溶媒から再結晶を行い標記化合物 4 gを無色結晶とし て得た (収率 7 1. 8%) 。
融点 1 6 9〜 1 7 0 °C
[ ]D = + 9 7. 4 ° (c = 0. 2, M e OH)
■H - NMR (DMSO-de) δ :0.81 (3H, d, J=6.3Hz), 0.87(3H, d, J=6.3Hz), 1.0— 1 .15(lH,m), 1.45-1.6(2H.m), 1.97C1H, dd, J=7.4.14.4Hz),2.13(1H, dd, J=6.6, 14.4
Hz), 2.55(3H, d, J=4.5Hz), 2.8—2.95(1H, m), 5.38(1H, d, J=7.8Hz), 7.2-7.4(5H, m) , 8.13(1H, q, J=4.5Hz), 8.45C1H, d, J=7.8Hz), 8.72(1H, s), 10.36(1R, s).
I R (KBr)cm— 1: 3296, 1644, 1538.
元素分析 (C 1 7 H 2 5 N 304として) :
計算値 (%) C, 6 0. 8 8 ; H. 7 5 1 ; N, 1 2. 5 3. 実測値 (%) C, 6 0. 7 8 ; H, 7 6 3 ; N, 1 2. 3 6. 実施例 2
C 4 - (N—ヒ ドロキシァミ ノ) 一 2 (R) —イソプチルザク シニル] 一 L一 ( p—ヒ ドロキシ?ェニル) グリ シン一 N—メチルァミ ド 〔一般式 ( I ) において R1が水素原子、 R 2が水酸基、 R 3がメチル基である化合物の光学活性体〕一の製 参考例 2で得られた [4一 (N—ベンジルォキシァミ ノ) — 2 (R) —イソブ チルサクシニル] 一 L一 (p—ヒ ドロキシフエニル) グリ シン一 N—メチルア ミ ド 0. 5 4 gをメタノール 2 0 m 1に溶解し、 1 0 % P d / C 5 0 m gを加え、 常圧水素気流下接触還元を行った。 触媒を濾別した後、 濾液を減圧濃縮して得ら れた残渣を、 分取 HP L Cで分離精製し、 標記化合物 2 4 O mgを無色結晶とし て得た (収率 5 5. 8 %) 。
融点 1 8 7 ~ 1 8 8 °C
[a] D = + 1 1 6. 6 ° ( c = 0. 2. Me OH)
1 H - NMR (DMS0-d6) <5 :0.80(3H, d, J=6.3Hz), 0.86 (3H, d, J=6.3Hz), 1.0-1 .15(lH,m), 1.35— 1.6(2H, m), 1.95(1H, dd, J=7.5, 14.4Hz),2.1K1H, dd, J=6.8, 14.4 Hz), 2.55(3H, d, J=4.5Hz), 2.8-2.95(1H, m), 5.22(1H, d, J=7.7Hz),6.69 (2H, d, J=8. 5Hz), 7.16(2H, d, J=8.5Hz).7.98(1H, q, J=4.5Hz), 8.29(1H, d, J=7.7Hz), 8.72(1H, s) .9.37(lH,s).10.34(1H, s).
I R (KBr)cm-1: 3304, 3072, 1642, 1552, 1518, 1442.
元素分析 (C 1 7 H 2 5 N 305として) :
計算値 (%) C, 5 8. 1 1 ; H, 7. 1 7 ; N, 1 1. 9 6. 実測値 (%) C, 5 7. 8 8 ; H, 7. 1 5 ; N, 1 1. 9 3. 実施例 3
「 4 - (N—ヒ ドロキシァミ ノ) 一 2 (R) 一イソプチルー 3— (モルホリ ノ メ チル) サクシニル] 一 L—フエニル リ シン一 N—メチルァ ミ ド 〔一般式 ( I ) において R 1がモルホリ ノメチル基、 R 2が水素原子、 R 3がメチル基である化合 物の光学活性体 (ジァステレオマー a ) 〕 の製造
参考例 3で得られた [ 4— (N—ベンジルォキシァミ ノ) — 2 (R) —イソブ. チルー 3— (モルホリ ノメチル) サクシニル] 一 Lーフヱニルグリ シン一 N—メ チルアミ ドのジァステレオマー a ' 1. 5 gをメ タノール 2 O m l、 TH F 2 0 m 1 に溶解し、 水素棼囲気下接触還元を行い、 触媒を濾別した後、 減圧濃縮を行 い固体を得た。 これをメ タノール ' エーテルから結晶化させ [ 4一 (N— ヒ ドロ キシァミ ノ) 一 2 (R) —イソプチルー 3 - (モルホリ ノメチル) サクシニル] — L一フエニルグリ シン一 N—メチルアミ ド 1. 0 6 gを単一の光学活性体 (こ れをジァステレオマー aと呼ぶ。 ) と して得た。 (収率 8 5. 8 %) 。
融点 2 1 6〜 2 1 7 °C (dec. )
C ] D = + 8 5. 1 ° ( c = 0. 2 , M e OH)
Ή - NMR (DMS0-de) δ: 0.78(3H, d, J=6.4Hz), 0.83(3H, d, J=6.4Hz), 0.85 —0.97(1H, m), 1.35— 1.46(2H, m), 1.72(1H, dd, J=3, 11.8Hz), 1.90- 1.92(2H, m), 2. 15-2.35 (3H. m), 2.56 (3H, d, J=4.6Hz), 2.5-2.57(2H, m), 3.4-3.45(4H. m), 5.47(1 H, d. J=8Hz), 7.2—7.45(5H. m), 8.10(1H, d, J=4.6Hz), 8.66(1H. d, J=8Hz), 8.77(1H, d , J = 1.7Hz), 10.36(1H, d. J = 1.7Hz).
I R (KBr)cm- 1: 3312.1646, 1566.
元素分析 (C 2 2 H 3 4 N 405 H 20と して)
計算値 (%) C, 5 8. 3 9 H, 8. 0 2 N, 1 2. 3 8. 実測値 (%) C. 5 8. 4 3 H, 7. 9 8 N, 1 2. 3 9. 実施例 4
[ 4一 (N—ヒ ドロキシァミ ノ) 一 2 (R) —イソプチルー 3— (モルホ リ ノ メ チル) サク シニル] 一 Lーフヱニルグリ シン一 N—メチルア ミ ド ' 塩酸塩 〔一般 式 ( I ) において R 1がモルホリ ノメチル基、 R 2が水素原子、 R 3がメチル棊で ある化合物の光学活性体 (ジァステレオマー a ) の塩酸塩〕 の製造
実施例 3で得られた [ 4一 ( N—ヒ ドロキシァミ ノ) 一 2 (R) —イソブチル
一 3— (モルホリ ノ メチル) サク シニル] — L—フエニルダリ シン— N—メチル アミ ド (ジァステレオマ一 a) 0. 2 gをメタノール 5 m l に溶解し、 氷冷下 4 N - H C 1 ジォキサン溶液 1 m 1 を加え、 減圧濃縮を行い標記塩酸塩 0. 2 gを 無色結晶と して得た (収率 9 2 %) 。
融点 1 5 0〜 1 6 0 °C(dec.)
[a] D = + 8 8. 4 ° ( c = 0. 2. M e 0 H)
1H— NMR (DMS0-de) δ :0.81 (3H, d, J=6.4Hz), 0.85(3H, d, J=6.4Hz), 0.95-1 • 1(1H, m), 1.4-1.55(2H,m),2.57(3H, d, J=4.6Hz), 2.6- 3.2(7H, m), 3.5- 3.9(5H, m ), 5.43(1H, d, J=7.7Hz), 7.2-7.5(5H,m),8.20(1H, q, J=4.6Hz), 8.92(1H, d, J=7.7Hz ),10.37(lH,s),10.84(lH, s).
I R(KBr)cDi-': 3270, 1648, 1530.
元素分析 (C 2 2 H 3 4 N 405 H 20 · H C 1 と して) :
計算値 (%) C, 5 4. 0 4 H. 7. 6 3 ; N, 1 1 4 6 実測値 (%) C, 5 3. 7 6 H, 7. 4 4 ; N, 1 1 3 4 実施例 5
C 4 (N—ヒ ドロキシァミ ノ) 一 2 (R) —イソプチルー 3—メチルザクシ二 ル] 一 L—フエニルグリ シン一 N—メチルアミ ド 〔一般式 ( I ) において R 1お よび R 3がメチル基、 R 2が水素原子である化合物の光学活性体 (ジァステレオマ 一 c ) 〕 の製造
参考例 4で得られた [4— (N—ベンジルォキシァミ ノ) 一 2 (R) 一イソブ チルー 3—メチレンサクシニル] 一 Lーフェニルダリ シン一 N—メチルァ ミ ドの 結晶 1 2 5 m gをメ タノール 5 m 1 に溶解し、 1 0 %P dZC 5 0 m gを加え接 触還元を行った。 触媒を濾別した後、 減圧濃縮を行い [ 4 一 (N—ヒ ドロキシァ ミ ノ) 一 2 (R) —イソブチル一 3—メチルザクシニル] 一 L一フエニルダリ シ' ン— N—メチルアミ ドを 2種の立体異性体 (生成比は約 3 : 1であった。 それぞ れジァステレオマー c及び同 dと呼ぶ。 ) 混合物と して得た。 下記条件の分取 H P L Cで精製し、 ジァステレオマー c 3 2 m を得た (収率 3 6 %) 。
H P L C条件 カラム : G Lサイエンス社 Inertsil PREP-0DS
(20. OX 250mm)
移動相 : 0. 1 %丁?八水 : ァセ トニ ト リル= 7 : 3 流量 : 1 0 m l / i n
保持時間 : ジァステレオマー c 約 9分
ジァステレオマー d 約 1 1分
(ジァステレオマ一 cの物性値)
融点 2 2 4 ~ 2 2 6 °C
[a] D = + 1 2 9. 6 ° ( c = 0. 1 , M e OH)
1 H - NMR (DMS0-de) δ: 0.78(3H. d, J=6.8Hz), 0.79(3H, d, J=6.3Hz), 0.85 (3H. d. J=6.4Hz), 0.9-0.95(1H, m), 1.35 - 1.5(2H, m).2.10(1H, m), 2.57(3H, d, J=4.6H z), 2.6-2.7C1H. ID), 5.47(1H, d, J=8Hz), 7.2-7.4 (5H, m), 8.07(1H, d, J=4.6Hz), 8.72 ( 1H, d, J=8Hz), 10.42C1H, s).
元素分析 (C 1 8 H 2 7 N 3 0 4 · 1 Z 4 H 2 0と して)
計算値 (%) C, 6 1. 0 8 ; H. 7. 9 7 ; N, 1 1. 8 7
実測値 (%) C, 6 1. 0 6 ; H, 7. 9 2 ; N, 1 1. 8 7.
実施例 6
[ 4一 (N—ヒ ドロキシァミ ノ) 一 2 (R) 一イソプチルー 3— (メチルァミ ノ メチル) サクシニル] — L一フエニルグリ シン一 N—メチルア ミ ド 〔一般式 ( I ) において R 1がメチルァミ ノメチル基、 R2が水素原子、 R3がメチル基である 化合物の光学活性体〕 の製造
参考例 5で得られた [ 4 一 (N—ベンジルォキシァミ ノ) 一 2 (R) —イソブ チルー 3 — (N—べンジルー N—メチルァミ ノ) メチルザクシニル] 一 L一フエ 二ルグリ シン一 N—メチルアミ ドの光学活性体 1 1 0 m gをメ タノール中、 実施 例 5 と同様に接触還元し、 [ 4 一 (N—ヒ ドロキシァミ ノ) 一 2 (R) 一イソブ チルー 3 — (N—メチルアミ ノ メチル) サクシニル] — L一フエニルダリ シン一 N—メチルァミ ドの光学活性体 5 0 m gを得た。
融点 1 7 7 ~ 1 8 0 °C
[a ] D = + 9 3. 4 ° ( c = 0. 1 , M e O H)
Ή - NMR (DMSO-do) δ: 0.79(3Η, d, J=6.4Hz), 0.84(3H, d, J=6.4Hz).0.9-0 .98(1H, m), 1.35-1.5C2H, m), 2.08(3H, s), 2.1-2.3(2H, m), 2.57(3H, d. J=4.5Hz), 2
• 6-2.7(1H, m), 5.46(1H, d, J=8Hz), 7.2 - 7.4(5H, m), 8.12(1H, d, J=4.5Hz), 8.69 (1H, d, J=8.1Hz).
実施例 7
[ 4 一 (N—ヒ ドロキシァミ ノ) 一 2 (R) 一イソプチルザク シニル] 一 Lーフ ヱニルダリ シン一 N—ェチルァミ ド 〔一般式 ( I ) において R '、 R2がいずれも 水素原子、 R3がェチル基である化合物の光学活性体〕 の製造
参考例 6で得られた [ 4 — (N—ベンジルォキシァ ミ ノ) 一 2 (R) —イソブ チルサクシニル] 一 Lーフヱニルグリ シン一 N—ェチルアミ ド 1 5 O m gを実施 例 1 と同様に接触還元を行い [ 4 一 (N—ヒ ドロキシァミ ノ) 一 2 (R) 一イソ プチルザクシニル] 一 L—フエニルダリ シン一 N—ェチルアミ ド 5 4 m gを結晶 性粉末と して得た。
融点 1 8 5 ~ 1 9 0 °C
[a] D = + 7 ( c = 0. 5 , M e OH)
Ή - NMR (DMSO-de) δ: 0.82(3H, d, J=6.3Hz), 0.87(3H, d, J=6.3Hz), 0.98( 3H, t, J=7.2Hz).1.04-1.16(1H, m), 1.38— 1.55(2H, in), 1.97(1H, dd, J=7.5Hz, 14.4H z), 2.13(1H, dd, J=6.9Hz, 14.4Hz), 2.83-2.95C1H, m),3.02—3.12(2H, m).5.39 (1H, d, J=8Hz), 7.22-7.42(5H, m), 8.14(1H, t, J=5.4Hz), 8.43(1H, d, J=8Hz), 8.70(1H, bs ), 10.35(1H, s).
元素分析 (C 1 8 H 2 7 N 3 04 と して) :
計算値 (%) C, 6 1. 8 7 ; H , 7. 7 9 ; N, 1 2. 0 3. 実測値 (%) C, 6 1. 9 8 ; H, 7. 8 5 ; N, 1 1. 9 8. 実施例 8
[ 4一 (N—ヒ ドロキシァミ ノ) 一 2 (R) 一イソプチルザク シニル] 一 L— ( p—フルオロフヱニル) グリ シン一 N—メチルアミ ド 〔一般式 ( I ) において R 1が水素原子、 R2がフッ素原子、 R3がメチル基である化合物の光学活性体〕 の 製造
参考例 7で得られた [ 4 — ( N—ベンジルォキシァミ ノ) 一 2 ( R ) —イソブ チルサクシニル] 一 L— (p—フルオロフェニル) グリ シン一 N—メチルアミ ド 3 2 0 m gを実施例 1 と同様の方法で接触還元し [ 4 一 (N—ヒ ドロキシァ ミ ノ
) 一 2 (R) —イ ソプチルザク シニル] 一 L— (p—フルオロフヱニル) グリ シ ンー N—メチルアミ ド 1 5 5 mgを結晶性粉末と して得た。
融点 1 7 0〜 1 7 2 °C
[α] D = + 7 8。 ( c = 0. 1 , M e 0 H)
Ή - NMR (DMSO-de) δ: 0.8K3H, d, J=6.3Hz), 0.85(3H, d, J=6.3Hz), 1.0- 1. KIH, m), 1.40— 1.52 (2H, m), 1.96(1H, dd, J=7.3Hz, 14.4Hz), 2.12 (1H, dd, J=7. OHz , 14.4Hz), 2.6(3H, d, J=4.6Hz), 2.8-2.9(1H, m), 5.36(1H, d, J=7.8Hz), 7.14 (2H, dd, J=8.9.8.9Hz), 7.4-7.45(2H, m), 8.13(1H, d, J=4.6Hz), 8.45(1H, d, J=7.8Hz), 10.34 (1H, s).
I R (KBr)cm-1: 3288, 2962, 1641, 1543, 1511.
元素分析 (C 1 7 H 2 4 F N 304と して) :
計算値 (%) C, 5 7. 7 8 ; H, 6. 8 5 ; N, 1 1. 8 9 実測値 (%) C. 5 7. 8 3 ; H, 6. 9 6 ; N, 1 1. 8 4 実施例 9
[4一 (N—ヒ ドロキシァミ ノ) 一 2 (R) 一イソプチルザクシニル] — L— ( p—ィソプロピルフヱニル) グリ シン一 N—メチルァミ ド 〔一般式 ( I ) におい て R1が水素原子、 R2がイソプロピル基、 R3がメチル基である化合物の光学活 性体〕 の製造
参考例 8で得られた [4一 (N—ベンジルォキシァミ ノ) 一 2 (R) —イソブ チルサクシニル] 一 L— ( p—イソプロピルフヱニル) グリ シン一 N—メチルァ ミ ド 3 0 0 mgを、 実施例 1と同様の方法で接触還元し [ 4— (N—ヒ ドロキシ ァミ ノ) 一 2 (R) 一イソプチルザクシニル] — L— (p—イ ソプロピルフエ二 ル) グリ シン一 N—メチルアミ ド 1 8 O mgを結晶性粉末と して得た。
融点 2 1 9〜 2 2 2 °C
[a] D = + 9 5. 3。 (c = 0. 1 , Me OH)
*H- NMR (DMSO-de) δ: 0.80(3H, d, J=6.3Hz), 0.85(3H, d, J=6.3Hz), 1.0- 1.08(1H, m), 1.2(6H, d, J=6.9Hz), 1.47- 1.52(2H, m), 1.95(1H. dd, J=7.5Hz, 14.4Hz) , 2.15(1H, dd, J=6.9Hz, 14.4Hz), 2.60(2H, d, J=4.6Hz), 2.80-2.92(2H, m), 5.3(1H, d , J=7.8Hz), 7.2(2H, d, J=8.2Hz), 7.3(2H, d, J=8.2Hz), 8.05(1H, d, J=4.6Hz), 8.4(1H,
d, J=7.8Hz), 8.7(1H, d, J = l.6Hz), 10.34(1H, d, J = l.6Hz).
• I R (KBr)cm— 1 : 3298, 2962, 1662, 1639, 1608, 1572.
元素分析 (C 2 0 H 3 1 N 3 O 4と して) :
計算値 ( ) C, 6 3. 6 4 ; H, 8. 2 8 ; N, 1 1. 1 3 実測値 (%) C. 6 3. 4 7 ; H, 8. 3 0 ; N, 1 1. 1 3 実施例 1 0
[ 4一 ぐヒ ドロキシァミ ノ) 一 2 (R) 一イソプチルー 3—メチルザクシニル] — L—フエニルグリ シン— N—メチルアミ ド 〔一般式 ( I ) において R 5および R3がメチル基、 R2が水素原子である化合物の光学活性体 (ジァステレオマー c ) 〕 の製造
参考例 9で得られた [4一 (N—ベンジルォキシァミ ノ) 一 2 (R) —イ ソブ チルー 3—メチルザクシニル] — L一フエニルグリ シン一 N—メチルアミ ド (ジ ァステレオマー e ) 7. 7 gを DMF 5 0 0 m 1 に懸濁し、 1 0 % P d C 0 . 7 gを加え、 水素雰囲気下に 4時間撹拌した。 触媒を濾別した後、 濾液を圧下 に濃縮し、 残渣をメ タノールから再結晶して標記化合物 5. 2 gを得た。
この化合物は H P L C分析において実施例 5で製造されたジァステレオマー c と同一の保持時間で溶出され、 かつ、 'H— NMRのスぺク トラムもジァステレ ォマー cと一致した。
融点 2 1 7 ~ 2 1 9 °C
[a] D = + 1 3 6 ° ( c = 0. 1 , M e OH)
元素分析 (C 1 8 H 2 7 N 304と して)
計算値 (%) C, 6 1. 8 7 ; H, 7. 7 9 ; N. 1 2. 0 3
実測値 (%) C, 6 1. 7 0 ; H, 7. 7 9 ; N, 1 1. 9 7.
実施例 1 1
[4— (N—ヒ ドロキシァミ ノ) 一 2 (R) —イソプチルー 3—メチルサク シニ ル] 一 L—フエニルダリ シン一 N—メチルア ミ ド 〔一般式 ( I ) において R 1お よび R3がメチル基、 R2が水素原子である化合物の光学活性体 (ジァステレオマ 一 c ) 〕 のナ ト リ ウム塩の製造
[4 (N—ヒ ドロキシァミ ノ) 一 2 (R) —イソプチルー 3—メチルザク シ
ニル] 一 L—フヱニルグリ シン一 N—メチルアミ ドの光学活性体 (ジァステレオ マー c ) 1 0 1 m gをメ タノール 2 0 m l に溶解し、 氷冷下に.1 / 1 0 N水酸 化ナ ト リ ウム水溶液 2. 9 m 1 を加え 5分間撹拌した。 得られた溶液を減圧下に 濃縮乾固して無色固体 [ 4 一 (N—ヒ ドロキシァミ ノ) 一 2 (R) —イソブチル 一 3 —メチルサクシニル] — Lーフヱニルダリ シン一 N—メチルアミ ド ナ ト リ ゥム塩 1 0 7 m gを得た。
Ή - NMR (DMSO-de) δ :0.75(3H. d, J=6.6Hz), 0.77 (3H, d, J=5.4Hz), 0.82(3H , d, J=6.3Hz), 1.0(1H, m), 1.4(2H, m), 2.0(1H, m), 2.4-2.6(1H, m), 2.56(3H, d, J=4Hz) , 5.42(1H, d, J=7.9Hz), 7.2-7.4(5H, m), 8.02C1H, d, J=4.3Hz), 9.52(1H. d, J=7.6Hz). 実施例 1 2
以下の通り、 [ 4一 (ヒ ドロキシァミ ノ) 一 2 (R) —イソブチル一 3—メチ ルザクシニル] 一 L一フヱニルグリ シン一 N—メチルアミ ド (実施例 5の化合物 ) 1 0 0 m gを含有する錠剤を得る。
[処方]
¾ ^_ 配 合 量
主薬 (実施例 5の化合物) 1 0 0重量部
コーンスターチ 4 6重量部
微結晶セルロース 9 8重量部
ヒ ドロキシプロピルセルロース 2重量部
ステアリ ン酸マグネシウム 4重量部
[操作]
主薬、 コーンスターチ及び微結晶セルロースを混合し、 これに水 5 0重量部に 溶解したヒ ドロキシプロピルセルロースを加えて充分練合する。 この練合物を篩 に通して顆粒上に造粒して乾燥した後、 得られた顆粒にステアリ ン酸マグネシゥ ムを混合し 1錠 2 5 0 m gに打錠する。
実施例 1 3 顆粒剤の製造
以下の通り、 [ 4一( ヒ ドロキシァ ミ ノ) 一 2 (R) —イソプチルー 3 —メチ ルサクシニル] 一 L—フエニルダリ シン一 N—メチルァミ ド (実施例 5の化合物 ) 2 0 0 m gを含有する顆粒剤を得る。
[処方]
配 合 量 .
主薬 (実施例 5の化合物) 2 0 0重量部
乳糖 1 8 5重量部
コーンスターチ 1 0 9重量部
ヒ ドロキシプロピルセルロース 6重量部
[操作]
主薬、 乳糖及びコーンスターチを混合し、 これに水 1 2 0重量部に溶解したヒ ドロキシプロピルセルロースを加えて充分練合する。 この練合物を 2 0 メ ッ シュ の篩に通して造粒し、 乾燥して整粒を行い顆粒剤を得る。
実施例 1 4 カプセル剤の製造
以下の通り、 1 カプセル中に [ 4一( ヒ ドロキシァミ ノ) 一 2 ( R ) 一イソブ チルー 3 —メチルザクシニル] 一 Lーフヱニルグリ シン一 N—メチルアミ ド (実 施例 5の化合物) 1 0 O m gを含有するカプセル剤を得る。
[処方]
^ ^_ 配 合 量
主薬 (実施例 5の化合物) 1 0 0重量部
乳糖 3 5重量部
コーンスターチ 6 0重量部
ステアリ ン酸マグネシウム 5重量部
[操作]
上記の各成分を充分混合して、 この混合末の' 2 0 0 m g宛をカプセルに充塡し てカプセル剤を得る。