WO1994012362A1 - Pipe structure for hydraulic motor for crawler belt driving apparatus - Google Patents

Description

明細書 履帯駆動装置の液圧モータへの配管構造 技術分野

この発明は、 液圧モータにより減速機を介して履帯駆動用の駆動 輪を駆動する履帯駆動装置の該液圧モータへの配管構造に関する。 背景技術

パワーショベル等に用いられる履帯式走行装置としては、 トラック フ レームに駆動輪と従動輪と複数の転輪を取付、 これら驟動輪、 従 動輪、 転輪に直って履帯を巻掛け、 その駆動輪を駆動することによ り履帯を駆動する装置が知られている。

この履帯走行装置における履帯駆動装置としては、 液圧モータの出 力側を減速機を介して駆動輪を連結して、 該液圧モータで駆動輪を 駆動するようにしたものが知られている。 .

例えば、 特公昭 6 1 - 3 (Γ9 3 2号公報に示すように、 トラックフ レームにケ一シングを取付け、 このケーシングの外周に駆動輪を回 転自在に支承し、 該ケーシングに液圧モータと減速機を取付け、 該 液圧モータの出力側を減速機を介して駆動輪に連結して液圧モータ で駆動輪を駆動するものがある。

そして、 かかる履帯駆動装置の液圧モータへの配管は、 トラックフ レーム内に配設して外部に露出しないようにし、 トラ ックフ レーム の切欠き窓部より突出したス ト レー ト口金を介して液圧モータに接 続している。 ところが、 トラックフレームの切欠き窓部は強度上大きくできない し、 その切欠き窓部は トラックフ レームの形状によつて駆動輪側即 ち外側に寄せることが困難であるから、 その切欠き窓部は踞動輪と 遠い位置となる。 しかも、 コス ト上有利となるス ト レー ト口金を用 い、 かつス トレー ト口金を トラックフレームに対して平行にしてい る。 従って、 ス トレー トロ金は鹿動輪と大き く離隔し、 そのため液 圧モータの配管接続部が願動輪より大きく離隔するので、 駆動輪と 液圧モータとの距離が大き くなつてしまい、 これらの部分をコンパ ク 卜に構成できないという問題があった。

そこで、 本発明は、 駆動輪と液圧モータとの距離が小さくなり、 こ れらの部分をコンパク 卜に構成できるようにしたた履帯駆動装置の 液圧モータへの配管装置を提供することを目的とする。 発明の開示

上記及び上記以外の目的を達成するために、 本発明の一態様と し て、

トラックフレームの長手方向一端部に駆動輪と液圧モータを取付 け、 該液圧モータの出力側を減速機を介して駆動輪に連結してなる 履帯駆動装置の液圧モータへの配管構造において、

前記 卜ラックフレームの長手方向一端寄りの端板に切欠き窓部を形 成し、 配管に接続したス ト レー ト口金を該切欠き窓部より突出して 前記液圧モータの配管接続部の配管接続端面に接続し、 該配管接続 端面を前記駆動輪の駆動軸中心に対して斜めであって前記 トラ ッ ク フ レームの内側に傾斜させたことを特徴とする配管構造が提供され る この構成によれば、 ス ト レー ト口金がトラックフ レームと平行な面 に対して駆動輪寄りに斜めとなるから、 切欠き窓部の位置、 大きさ を従来と同一としても、 液圧モータの配管接続部が駆動輪寄り とな り、 駆動輪と液圧モータとの距離を小さくでき、 これらの部分をコ ンパク トに構成できる。

なお、 上記構成において、 好ま しく は、 ス ト レー ト口金がトラ ッ クフ レームの長手方向にほぼ沿っている。 図面の簡単な説明

本発明は、 以下の詳細な説明及び本発明の実施例を示す添付図面 により、 より良く理解されるものとなろう。 なお、 添付図面に示す 実施例は、 発明を特定することを意図するものではなく 、 単に説明 及び理解を容易とするものである。

図中、

図 1 は、 本発明による履帯駆動装置の液圧モータへの配管構造の 一実施例を備えた トラ ッ クフ レームの ϋ動輪取付部の側面図であ る ο

図 2は、 上記実施例を備えた トラ ックフレームの駆動輪取付部の 平面図である。

図 3は、 上記実施例を備えた駆動輪取付部の縦断面図である。 図 4は、 上記実施例の配管部分の拡大平面図である。

図 5は、 比較例の配管部分の拡大平面図である。 発明を実施するための最良の形態

以下に、 本発明の好適な一実施例による履帯駆動装置の液圧モ 夕への配管構造を図 1乃至図 5を参照しながら説明する。

図 1 と図 2に示すように、 トラックフレーム 1は上板 2 と下板 3と 内側板 4 と外側板 5の長手方向端部に端板 6を溶接し、 その端板 6 に取付板 7を溶接するとともに、 内側板 4 と端板 6にフ レーム 8を 構成する中空アーム 9が溶接してある。

図 3 に示すように、 前記トラックフ レーム 1 の取付板 7 の取付孔 7 aの周縁に筒状の支持軸 1 0をボルト 1 1で固定し、 この支持軸 1 0の外周面に駆動輪 1 2の筒状基部 1 3を軸受 1 4で回転自在に 支承している。 前記支持軸 1 0内に液圧モータ 1 5を嵌合して取付 け、 この液圧モータ 1 5 の回転軸 1 6 と前記駆動輪 1 2の筒状基部 1 3との間に減速機 1 7を取付けてあり、 液圧モータ 1 5により前 記駆動輪 1 2を駆動するようになっている。 なお、 液圧モータ 1 5 のみを外すことができるようになっているので、 整備性を向上でき る。

図 4に示したように、 前記液圧モータ 1 5の支持軸 1 0より突出し た部分が配管接続部 1 8 となり、 この配管接続部 1 8における前記 端板 6 と対向 した配管接続端面 1 8 a に第 1 · 第 2接続ポー ト 1 9 , 2 0が開口し、 その配管接続端面 1 8 aは端板 6に対して斜 めとなっている、 つまり駆動輪 1 2の駆動軸中心線に対して斜めで あって、 前記トラックフレーム 1 の内側に傾斜している。 そして、 前記 トラックフレーム 1の端板 6における内側板 4より内側寄りの 部分に切欠き窓部 2 1が形成され、 配管 2 2に接続しかつ トラ ック フ レーム 1 の長手方向にほぼ沿うス ト レー ト口金 2 3が該切り欠き 窓部 2 1から液圧モータ 1 5側に突出して前記液圧モータ 1 5の配 管接続部 1 8の配管接続端面 1 8 aに接続してある。 そのため、 ス ト レー トロ金 2 3は トラックフレーム 1 の平面に対して トラ ックフ レーム 1側に斜めとなっている。

このようであるから、 トラックフレーム 1の切欠き窓部 2 1の位置 が駆動輪 1 2から遠い位置にあり、 かつ小さ く とも、 ス ト レー ト口 金 2 2がトラックフ レーム 1 の平面に対して驟動輪 1 2側に寄った 斜めとなるから、 液圧モータ 1 5 の配管接続部 1 8が駆動輪 1 2寄 りとなり、 駆動輪 1 2と液圧モータ 1 5との距離 L 1 を小さくでき、 これらの部分をコンパク 卜に構成できる。

これに対して例えば、 図 5に示す比較例のように、 液圧モータ 1 5 の配管接続部 1 8の配管接続端面 1 8 aを トラ ックフ レーム 1 の端 板 6と平行とすると、 ス ト レー ト口金 2 3力、'トラックフ レーム 1 の 平面と平行となって液圧モータ 1 5の配管接繞部 1 8が駆動輪 1 2 より離隔し、 駆動輪 1 2と液圧モータ 1 5との距離 L 2 が大きくなつ てしまい、 これらの部分をコンパク トに構成できない。

なお、 本発明は例示的な実施例について説明したが、 開示した実 施例に関して、 本発明の姜旨及び範囲を逸脱することなく、 種々の 変更、 省略、 追加が可能であるこ とは、 当業者において自明であ る。 従って、 本発明は、 上記の実施例に限定されるものではなく、 請求の範囲に記載された要素によって規定される範囲及びその均等 範囲を包含するものとして理解されなければならない。 産業上の利用可能性

以上のように、 本発明に係る履帯駆動装置の液圧モータへの配管 構造は、 パワーショベル等に用いられる履帯式走行装置に極めて有 用である。

Claims

請求の範囲

1 . トラックフ レームの長手方向一端部に驟動輪と液圧モータを 取付け、 該液圧モータの出力側を減速機を介して駆動輪に連結して なる履帯羅動装置の液圧モータへの配管構造において、

前記 トラックフレームの長手方向一端寄りの端板に切欠き窓部を形 成し、 配管に接続したス ト レー ト口金を該切欠き窓部より突出して 前記液圧モータの配管接続部の配管接続端面に接続し、 該配管接続 端面を前記驩動輪の駆動軸中心に対して斜めであって前記 トラ ック フレームの内側に傾斜させたことを特徴とする配管構造。

2 . 前記ス ト レー ト口金が トラ ッ クフ レームの長手方向にほぼ 沿っていることを特徴とする、 請求項 1 に記載の配管構造。