第 6表(続き)
-1- 明 細 書 スルファモイルトリアゾール誘導体及びそれを有効成分とする殺菌剤 技術分野
本発明は、 文献未記載の新規なスルファモイルトリアゾール誘導钵及びそれを 有効成分とする殺菌剤に鬨するものである。 冃 、技術 一onn
特開昭 6 3— 2 5 5 2 6 9号公報には、 特定構造のスルファモイルトリアゾー ル誘導体が、 抗真菌剤の有効成分として用いうることが記载されている。
しかしながら、 これら公知の化合物の殺菌活性は必ずしも潢足すぺきものとは 言い難い。 発明の開示
本発明者らは、 種々の置換スルファモイルトリアゾール系化合物について、 殺 菌活性が高く安全性の優れた農業用殺菌剤を開発すべく、 鋭意研究の結果、 トリ ァゾール環の 3位の炭素原子がある特定のァリ一ルスルホニル基またはァリール ォキシスルホニル基で置換されているスルファモイル卜リアゾール誘導体は新規 であり、 農園芸作物に薬害を及ぼすことなく種々の病害に対して極めて低薬量で 予防効果及び治療効果を発揮することを見いだし本発明を完成した。
(発明の要旨)
斯くして本発明によれば, 一般式 ( I ) :
-2-
[式中、 R 1 および R2 は同一若しくは異なって低級アルキル基を表すか、 R ' および R 2 が一緒になつて、 低鈒アルキル基で置換されてもよい炭素数 6のアルキレン鎖を表し、 St は 0または 1の整数を表し、 Aは、
(ここで Xは水素原子、 ハロゲン原子、 低扱アルキル基、 低級アルケニル基、 低 級アルコキシ基、 低級ハロアルキル基、 低級ハロアルコキシ基、 低級アルキル力 ルボニル基、 フエニル基、 フエノキシ基、 ベンジル基、 ベンジルォキシ基、 ホル ミル基、 低級アルコキシカルボニル基、 ニトロ基、 シァノ基またはァセチルアミ ノ基を表し; mは 1、 2、 3、 4または 5の整数を表し; Yは水素原子、 ハロゲ ン原子、 低級アルキル基、 低扱アルケニル基、 低級アルコキシ基、 低鈒ハロアル キル基、 低級ハロアルコキシ基、 低級アルキルカルボニル基、 ホルミル基、 低扱 アルコキシカルボニル基、 ニトロ基、 シァノ基またはァセチルァミノ基を表わし ; nは 1、 2、 3、 4または 5の整数を表し: R3 および R4 は同一若しくは異 なって、 水素原子または低釵アルキル基を表し、 Pは 1、 2、 3または 4の整数 を表す) を表す]で示されるスルファモイルトリアゾール誘 ^、 およびそれを 有効成分として含有する殺茵剂が提供される。
(発明の具体的說明)
C I ] スルファモイルトリアゾール誘導体
本発明の上記一般式 ( I )で表されるスルファモイルトリアゾール誘導 ί'ί:につ
-3- いて詳細に説明する .
前記一般式 ( I ) の化合物において、 R ' 、 P 、 R 3 、 R 4 、 Xおよび Yの 定義におけるそれぞれの原子および基の具体例を以下に示す。
低級アルキル基:
例えば、 メチル、 ェチル、 n—プロピル、 イソプロピル、 n—ブチル、 イソブ チル、 第 2ブチル基等の如き炭素数 1〜4の低級アルキル基、
ハロゲン原子:
例えば、 フッ素、 塩素、 臭素、
低級アルケニル基:
例えば、 ァリル、 2—メチルー 2 —プロぺニル、 2—ブテニル、 3—ブテニル 基等の如き炭素数 2〜4の低級アルケニル基、
低級アルコキシ基:
例えば、 メトキシ、 エトキシ、 n—プロポキシ、 イソプロボキシ、 n—ブトキ シ、 イソブトキシ'、 第 2ブトキシ、 第 3ブトキシ基等の如き炭素数 1〜4の低級 アルコキシ基、
低級ハロアルキル基:
例えば、 ジクロロメチル、 トリクロロメチル、 ジフルォロメチル、 トリフルォ ロメチル、 2—クロロェチル、 2 —フルォロェチル基等の如き炭素数 1〜3の ί氐 級ハロアルキル基、
低級ハ口アルコキシ基:
例えば、 ジフルォロメトキシ、 トリフルォロメトキシ、 2—クロ口エトキシ、 2 , 2—ジクロロエトキシ、 2 , 2, 2—トリクロ口エトキシ、 2—フルォロェ トキシ、 3 —ブロモプロポキシ基等の如き炭素数 1〜3の低級ハロアルコキシ基 低級アルキルカルボニル基:
例えば、 メチルカルボニル、 ェチルカルボニル、 η—プ π?ピルカルボニル、 ィ ソプロピルカルボニル基等の如き炭素数 2〜4の ί氐扱アルキルカルボニル基、 低級アルコキシカルボニル基:
冽えば、 メトキシカルボニル、 ェ卜キシカルボ二ル I —プロポキシカルボ二 ル、 ィソプロポキシカルボニル基等の如き炭素 2〜4の IS扱ァ几コキシカルボ
-4- ニル基、
等が挙げられる。
上記に具体的に例示されていない基は、 上記原子および基から任意に組み合わ せて、 あるい Xは一般的に知られた常識に従って選択することができる'。
前記一般式 ( I ) 中、 R 1および R 2における低級アルキル基としては、 メチル 、 ェチル、 n—プロピルおよびイソプロピル基等が好ましい。
R 3および R こおける低 o級アルキル基としては、 メチル、 ェチルおよび n—プ 口ピル基等が好ましい。
Xおよび Yにおけるハロゲン原子としてはフッ素および塩素原子が好ましく、 低級アルキル基としてはメチル、 ェチル、 n—プロピル、 イソプロピル基等が好 ましく、 低級ハロアルキル基としてはトリクロロメチル、 トリフルォロメチル基 等が好ましく、 低鈒ハロアルコキシ基としては、 ジフルォロメトキシ、 トリフル ォロエトキシおよびテトラフルォロエトキシ基等が好ましい。 mは 1 , 2 , 3ま たは 4であるのが好ましく、 nは 1 , 2または 3であるのが好ましく、 Pは 1、 2または 3が好ましい。
Aとしては、 特に上記置換基で置換されたフエニル基が好ましく、 具体的には 2 , 4—ジクロロ— 3—メチルフエニル基、 4 一トリフルォロメチルフヱニル基 、 3 —クロ口フエニル基、 2 , 3—ジクロロフェニル基、 2 —クロ口一 4 —トリ フルォロメチルフエニル基、 4—クロロフヱニル基および 3—トリフルォロメチ ルフヱニル基等が好ましい。 本発明の前記一般式 ( I ) で表される化合物の具体的構造を以下に例示する。
( 1 ) 前記一般式 ( I ) において、 が 1である場合:
( i ) 下記一般式 ( I 一 1 )
[式中、 R1 、 R2 、 Xおよび mは前記一般式 ( I ) と同じ意味を示す。 ] ( ϋ )下記一般式( I一 2 )
ノ R1
—. N (1-2)
ヽ R2
[式中、 R1 、 R2 、 Yおよび nは前記一般式 ( I ) と同じ意味を示す。 ] ( Hi )下記一般式( I一 3 )
[式中、 R' 、 R2 、 Yおよび nは前記一般式( I ) と同じ意味を示す。 ] (iv)下記一般式( I一 4)
[式中、 R' 、 R2 、 R3 および R< は前記一般式 ( I ) と同じ意味を示す。 ]
-6-
( v )下記一般式( I
[式中、 R1 、 R2 、 R3 および R< は前記一般式( I ) と同じ意味を示す。]
(2)前記一般式 ( I ) において、 αが 0である場合:
( vi )下記一般式( I一 6 )
[式中、 R' 、 R2 、 Xおよび mは前記一般式 ( I ) と同じ意味を示す。 ] (vii)下記一般式( I一 7 )
[式中、 R' 、 R2 、 Yおよび nは前記一般式( I ) と同じ意味を示す。 ] (vi)下記一般式( I一 8)
[式中、 R' 、 R
2 、 Yおよび nは前記一般式 ( I ) と同じ意味を示す。 ] ( ix )下記一般式 ( I一 9 )
[式中、 R1 、 R2 、 R3 および R< は前記一般式 ( I ) と同じ意味を示す 0 ] ( X )下記一般式( I一 10 )
( x ί)下記一般式 ( I一 11 )
[式中、 X、 R R2および Pは前記一般式( I ) と同じ意味を示す。 ] 前記一般式 ( I )で表される本発明の化合物のうち、 式 ( I一 1〉 に属する化 合物の具体例を第 1表に、 式( Ϊ一 2) に属する化合物の具体例を第 2表に、 式
( I一 3 ) に属する化合物の具体例を第 3表に、 式( I— 4 ) に属する化合物の 具体例を第 4表に、 式( I一 5 ) に属する化合物の具体例を第 5表に、 式( I一 6 ) に属する化合物の具体例を第 6表に、 式 ( I一 7 ) に属する化合物の具体例 を第 7表に、 式 ( I一 8) に属する化合物の具体例を第 8表に、 式 ( I一 9 ) に
-8- 属する化合物の具体例を第 9表に、 式 ( I 一 1 0 ) に属する化合物の具体例を第 1 0表に、 式 ( I 一 1 1 ) に属する化合物の具体例を第 1 1表に、 それぞれ示す なお第 1表〜第 1 1表中で用いられている略号の意味は下記の通りである。
Me =メチル基, Et =ェチル基, nPr= n—プロピル基, iPr=イソプロピル基, tBu= t—ブチル基
-9-
-13-
υΠϋΜΠΩ6
-19-
第 5表
化合物
N o . R1 R2 R3 R4
290 He He H H
291 Et Et H H
292 Me Me Me H
293 Et Et He H
294 e Me Me Me
295 Me Et Me Me
296 Et Et Me Me
297 Et nPr Me Me
298 Et iPr Me He
299 nPr nPr Me Me
-22-
ノレ
化合物
Rl R2 入 m
327 He He 4- iPr
328 Et Et 4-iPr
329 Me He 4-tBu
330 Et Et 4-tBu
331 Me Me 2-F
332 Et Et 2-F
333 Me Me 3-F
334 Et Et 3-F
335 He Me 4一 F
336 Et Et 4-F
337 Me Me 2-CI
338 Et Et 2 - CI
339 Me Me 3 - CI
Af ct し 1
341 Me He 4一 CI
34ク L·t L Pt 4一 Π 1
343 Mp Me クー Br
Ft Ft Ul
1 M IC Mp レ uウレ ii - "レ"
P bti
bt L一し il し Π——し fl«)
347 Me Me 2— OMe n 348 Et Et 2— OMe
349 Me Me 3-0He
350 Et Et 3 -OMe
351 Me Me 4-OMe
352 Et Et 4-0Me
353 Me He 3-OEt
-24- 第 6表(続き)
化合物
N o . R1 R2 XM m
354 Et Et 3-OEt
355 he Me 4-OEt
356 Et Et 4-OEt
357 ne Me 2- CF3
358 Et Et 2 - CF3
359 Me Me 3-CF3
360 Et Et 3 - CF3
361 Me He 4 - CF3
Et Et 4 - CF3
363 He Me 2-0CHF2
364 Et Et 2-0CHF2
365 He Me 4-0CHF2
366 Et Et 4-OCHF
367 He Me 2-0CH2CF3
368 Et Et 2-0CH2CF3
369 He He 4-0CH2CF3
370 Et Et 4-0CH2CF3
371 Me Me 2-0CF2CFClH
372 Et Et 2-0CF2CFC!H
373 Me Me 2 - C6H5
374 Et Et 2 - C6H5
375 He Me 2 - CH2C6H5
376 Et Et 2-CH2CgH5
377 Me Me 2-0CH2C6H5
-25-
化合物
N o . R1 R2
528 he He 2,3,5,6—
529 Et Et 2,3,5,6-F4
530 he He 2,3,4,5,6-F5
531 Et Et 2,3,4,5,6— F5
532 he Me 2,3,4,5, 6-Cl5
533 Et Et 2,3, 4,5,6— Cl5
534 Me Me 2.3.4,5,6- (He)5
535 Et Et 2,3,4,5,6- (Me)5
化合物
N o . R1 R2 R3 R4
590 Me He H H
591 Et Et H H
592 Me Me Me H
593 Et Et Me H
594 Me Me Me Me
595 Me Et Me Me
596 Et Et Me Me
597 Et nPr Me Me
598 Et iPr Me Me
599 nPr nPr Me Me
次に本発明における前記一般式( I ) の化合物の製造方法について説明する 但し、 本発明化合物はこれらの方法によって製造されたものに限定されない。
(I) cm)
溶 媒
(I)一
osonun n
[式中、 Zはハロゲン原子、 A、 、 R ' および R2 は前記一般式( I ) におけ る定義と同じ意味を示す。 ]
本発明化合物( I ) は、 一般式( Π )で示されるトリアゾール誘導体と、 一般 式(ΠΙ )で示されるスルファモイルハライドとを塩基の存在下、 好ましくは溶媒 中で反応させることにより得ることができる。 その際、 反応に供される試剤の量 は、 特に制限はないが、 好ましくはトリアゾール誘導体( Π ) 1当量に対してス ルファモイルハライド (IE )は 1〜1 . 5当量、 塩基は 1〜5当量である。 反応温度は、 氷冷下ないし溶媒の沸点の温度範囲で任意に設定できる。
反応時間は、 設定条件によって変化するが、 通常、 1 0分〜 2 4時間で終了さ せることができる。
溶媒としては、 例えば、 へキサン、 ヘプタン、 リグ口イン、 石油エーテル等の 脂肪族炭化水素類;ベンゼン、 トルエン、 キシレン等の芳香族炭化水素類; クロ 口ホルム、 四塩化炭素、 ジクロロェタン、 クロ口ベンゼン、 ジクロロベンゼン等 のハロゲン化炭化水素類;ジェチルエーテル、 ジイソプロピルエーテル、 ジォキ サン、 テトラヒドロフラン、 ジエチレングリコールジメチルエーテル等のエーテ ル類:アセトン、 メチルェチルケトン、 メチルイソプチルケトン、 イソホロン、 シクロへキサノン等のケトン類;ニトロェタン、 ニトロベンゼン等のニトロ化合
物;ァセトニトリル、 イソプチロニトリル等の二トリル類; ビリジン、 トリェチ ルァミン、 N , N—ジェチルァニリン、 トリプチルァミン、 N—メチルモルホリ ン等の第三級ァミン; N , N—ジメチルホルムアミド等の酸アミド;ジメチルス ルホキシド、 スルホラン等の硫黄化合物等、 あるいはそれらの混合物が挙げられ る。
塩基としては、 例えば、 ピリジン、 トリェチルァミン、 N, N—ジェチルァニ リン等の有機塩基;水酸化ナトリウム、 水酸化力リゥム、 炭酸ナトリウム、 炭酸 カリウム、 水素化ナトリウム等の無機塩基;ナトリウムメトキシド、 ナトリウム エトキシド等のアルカリ金属アルコキシド等が挙げられる。
反応終了後の反応液は、 水を加えて、 有機溶媒抽出および浸漬等の通常の後処 理を行ない、 必要ならば、 再結晶、 シリカゲルカラムクロマトグラフィー、 中圧 液体クロマトグラフィー等により精製することもできる。 また、 一般式( Π ) で示されるトリァゾール誘導体は、 下記( 1 )および( 2 ) の方法に従って製造することができるが、 これらの方法によって製造されたも のに限定されない。
( 1 )前記一般式において、 £ が 1である場合:
(IV) (V)
H
溶 媒
( - 1 )
[式中、 Zはハロゲン原子、 Aは前記一般式( I ) における定義と同じ意味を示 す。 ]
一般式( Π— 1 )で示される化合物は、 一般式( F )で示される化合物と、一 般式(V )で示される化合物とを塩基性物質の存在下に適当な溶媒中で反応させ ることにより得ることができる。 その際、 反応に供される試剤の量は、 特に制限 はないが、好ましくは化合物(IV ) 1当置に対して化合物(V ) は1'〜1 . 2当 量である。
反応温度は、 氷冷下ないし溶媒の沸点の溫度範囲で任意に設定できる。
反応時間は、 設定条件によって変化するが、 通常、 1〜2 4時間で終了させる ことができる。
溶媒としては、 例えば、 へキサン、 ヘプタン、 リグ口イン、 石油エーテル等の 脂肪族炭化水素類;ベンゼン、 トルエン、 キシレン等の芳香族炭化水素類;クロ 口ホルム、 四塩化炭素、 ジクロロエタン、 クロ口ベンゼン、 ジクロロベンゼン等 のハロゲン化炭化水素類;ジェチルエーテル、 ジイソプロビルエーテル、 ジォキ サン、 テトラヒドロフラン、 ジエチレングリコールジメチルエーテル等のエーテ ル類;アセトン、 メチルェチルケトン、 メチルイソプチルケトン、 イソホロン、 シクロへキサノン等のケトン類:ニトロェタン、 ニトロベンゼン等のニトロ化合 物:ァセトニトリル、 イソプチロニトリル等の二トリル類: ビリジン、 トリェチ ルァミン、 Ν , Ν—ジェチルァニリン、 トリプチルァミン、 Ν—メチルモルホリ ン等の第三扱ァミン; Ν , Ν—ジメチルホルムアミド等の酸アミド;ジメチルス ルホキシド、 スルホラン等の硫黄化合物等、 あるいはそれらの混合物が挙げられ る。
塩基としては、 例えば、 ビリジン、 トリェチルァミン Ν , Ν—ジェチルァニ リン等の有機塩基;水酸化ナトリウム、 水酸化カリウム、 炭酸ナトリウム、 炭酸 カリウム、 水素化ナトリウム等の無機塩基;ナトリウムメトキシド、 ナトリウム エトキシド等のアルカリ金属アルコキシド等が挙げられる。
生成物( II一 1 ) は常法によって反応混合物から単離でき、 再結晶、 カラムク 口マトグラフィーなどにより容易に精製することができる。
( 2 )前記一般式において、 α が 0である場合:
下記の A法または B法により、 一般式( Π— 2 )で示されるトリァゾール誘導 体を製造することができる。
A法
A一 N+≡N C厂 +
(VI)
A S
(VII)
酸化剤
(Π - 2)
[式中、 Aは前記一般式( I ) における定義と同じ意味を示す。 ]
一般式(VI )で示される化合物は、 一般式(Ή )で示される化合物と、 3—メ ルカプト一 1 , 2 , 4—トリァゾールとを塩基性物質の存在下に適当な溶媒中で 反応させることにより得ることができる。 その際、 反応に供ざれる試剤の量は、 特に制限はないが、 好ましくは化合物(Ή ) 1当量に対して 3—メルカプト一 1 , 2 , 4—トリァゾールは 1〜: L . 2当量である。
反応温度は、 一 2 0〜1 0 0 の温度範囲で任意に設定できる。
反応時間は、 設定条件によって変化するが、 通常、 1〜2 4時間で終了させる ことができる。
塩基性物質としては、 例えば、 炭酸アルカリ、 苛性アルカリなどの無機物質を 使用することができる。 塩基性物質の使用量は、 特に制限はないが、 好ましくは 化合物 (Ή ) に対し、 通常 1〜1 . 5当量が適当である。
生成物 (VI ) は常法によって反応混合物から単離でき、 再結晶、 カラムクロマ トグラフィーなどにより容易に精製することができる。
一般式( Π— 2 )で示される化合物は、 一般式(1 ) で示される化合物を酸化 剤存在下に適当な溶媒中で反応させることにより得ることができる。 その際、 反 応に供される試剤の置は、 特に制限はないが、 好ましくは化合物(W ) 1当量に 対して酸化剤は 2〜 5当量である。
反応温度は、 通常室温から 1 0 0eCの温度範囲で任意に設定できる。 反応時間 は設定条件によって変化するが、 通常 3 0分間〜 2 4時間で終了させることがで きる。
溶媒としては、 例えば、 アセトン等のケトン類;テトラヒドロフラン、 ジォキ サン、 ジェチルエーテル等のエーテル類:齚酸ェチル等のエステル類;ジクロロ メタン等のハロゲン化炭化水素類:ベンゼン、 クロ口ベンゼン等の芳香族炭化水 素類; N , N—ジメチルホルムアミド、 酢酸等の極性溶媒などを単独または混合 して使用することができる。 更に水と前記溶媒類との混合系も実施可能である。 溶媒の使用量には特別な制限はないが、 通常、 化合物(ΉΙ ) の量の 5〜2 0重量 倍が適当である。
酸化剤としては、 メタクロ口過安息香酸等の芳香族過酸、 過酢酸、 過トリフル ォロ酢酸等の脂肪族過酸、 過酸化水素等が挙げられる。
生成物( Π— 2 ) は常法により反応混合物から単離でき、 再結晶、 カラムクロ マトグラフィーなどのより容易に精製することができる。
(Π - 2)
[式中、 Wはハロゲン原子、 Aは前記一般式( I ) における定義と同じ意味を示 す。 ]
一般式(VI )で示される化合物は、 一般式(¾ ) に示される化合物と、 3—メ ルカプト一 1 , 2, 4一トリァゾールとを塩基性物質の存在下に適当な溶媒中で反 応させることにより得ることができる。 その際、 反応に供される試剤の置は、 特 に制限はないが、 好ましくは化合物(¾0 に対して 3—メルカプト一' 1,2 , 4— トリァゾールは 1〜 1 . 2当量である。
反応温度は、 氷冷下ないし溶媒の沸点の溫度範囲で任意に設定できる。 反応時 間は設定条件によって変化するが、 通常、 1〜2 4時間で終了させることができ る。
溶媒としては、 例えば、 アセトン等のケトン類;テトラヒドロフラン、 ジォキ サン、 ジェチルエーテル等のエーテル類;酢酸ェチル等のエステル類、 ジクロロ メタン等のハロゲン化炭化水素類;ベンゼン、 クロ口ベンゼン等の芳香族炭化水 素類; N , N—ジメチルホルムアミド等の極性溶媒などを単独または混合して使 用することができる。 溶媒の使用量には特別な制限はないが、 通常、 化合物(IV ) の量の 5〜2 0重量倍が適当である。
塩基性物質としては、 例えば、 水酸化ナトリウム、 水酸化カリウム、 炭酸ナト リウム、 炭酸カリウム、 水素化ナトリウム等の無機塩基;ピリジン、 トリェチル ァミン、 N, N—ジェチルァニリン等の有機塩基;ナトリウムメトキシド、 ナト リウムエトキシド等のアルカリ金属アルコキシド等が挙げられる。
生成物(W )は常法によって反応混合物から単離でき、 再結晶、 カラムクロマ トグラフィーなどにより容易に精製することができる。
一般式( Π— 2 ) に示される化合物は、 一般式(VE ) で示される化合物より、 A法と同様の方法を用いて製造することができる。
[ Π ]殺菌剤
本発明の殺菌剤は、 前記一般式( I ) で示されるスルファモイルトリアゾール 誘導体を有効成分として含有するものである。
本発明の前記一般式 ( I )で示される化合物を殺菌剤として用いる場合には、 担体もしくは希釈剤、 添加剤、 及び補助剤等と公知の手法で混合して、 通常裊薬 として用いられる製剤形態、 例えば粉剤、 粒剤、 水和剤、 乳剤、 水溶剤、 フロア
ブル剤等に調製して使用される。 また他の II薬、 例えば殺菌剤、 殺虫剤、 殺ダニ 剤、 除草剤、 植物生長調節剤、 肥料及び土壌改良剤等と混合又は併用して使用す ることができる,
特に他の殺菌剤と混合使用することにより、 使用薬量を滅少させ、.'また省力化 をもたらすのみならず、 両薬剤の共力作用による殺菌スペクトラムの拡大及び相 乗作用による一層高い効果も期待できる。
製剤に際して用いられる担体もしくは希釈剤としては、 一般に使用される固体 ないしは液体の担体が挙げられる。
固体担体としては、 例えば、 力オリナイト群、 モンモリロナイト群、 イライト 群あるいはボリグロスカイト群等で代表されるクレー類、 詳しくはパイロフイラ ィト、 ァタパルジャィト、 セビオラィト、 力オリナイト、 ベントナイト、 バーミ キュライト、 雲母、 タルク等の無機物質;石膏、 炭酸カルシウム、 ドロマイト、 けいそう土、 マグネシウム石灰、 りん灰石、 ゼォライト、 無水ケィ酸、 合成ケィ 酸カルシウム等のその他無機物質;大豆粉、 タバコ粉、 クノレミ粉、 小麦粉、 木粉 、 でんぷん、 結晶セルロース等の植物性有機物質;クマロン樹脂、 石油樹脂、 ァ ルキッド樹脂、 ボリ塩化ビニル、 ボリアルキレングリコール、 ケトン樹脂、 エス テルガム、 コーバルガム、 ダンマルガム等の合成又は天然の高分子化合物:カル ナウパロウ、 蜜ロウ等のワックス類あるいは尿素等が例示できる。
適当な液体担体としては、 例えば、 ケロシン、 鉱油、 スピンドル油、 ホワイト オイル等のパラフィン系又はナフテン系炭化水素:キシレン、 ェチルベンゼン、 クメン、 メチルナフタリン等の芳香族炭化水素; トリクロルエチレン、 モノクロ ルベンゼン、 オルトクロルトルエン等の塩素化炭化水素; ジォキサン、 テトラヒ ドロフラン等のエーテル類;アセトン、 メチルェチルケトン、 ジィソブチルケト ン、 シクロへキサノン、 ァセトフエノン、 イソホロン等のケトン類;酢酸ェチル 、 酢酸ァミル、 エチレングリコールアセテート、 ジエチレングリコールァセテ一 ト、 マレイン酸ジブチル、 コハク酸ジェチル等のエステル類:メタノール、 n— へキサノール、 エチレングリコール、 ジエチレングリコール、 シクロへキサノー ル、 ベンジルアルコール等のアルコール類;エチレングリコールェチルエーテル 、 ジエチレングリコールブチルエーテル等のエーテルアルコール類; ジメチルホ
ルムアミド、 ジメチルスルホキシド等の極性溶媒あるいは水等が挙げられる。 その他に本発明の化合物の乳化、 分散、 湿潤、 展着、.拡展、 結合、 崩壊性調節、 有効成分安定化、 流動性改良、 防鑌、 凍結防止等の目的で界面活性剤その他の補 助剤を使用することもできる。
使用される界面活性剤としては、 例えば、 非イオン性、 陰イオン性、 陽イオン 性及び両性イオン性のいずれの化合物も使用しうるが、 通常は非イオン性及び( 又は) 陰イオン性の化合物が使用される。
適当な非イオン性界面活性剤としては、 例えば、 ラウリルアルコール、 ステア リルアルコール、 ォレイルアルコール、 等の高級アルコールにエチレンォキシド を重合付加させた化合物;ブチルナフトール、 ォクチルナフトール等のアルキル ナフトールにエチレンォキシドを重合付加させた化合物;パルミチン酸、 ステア リン酸、 ォレイン酸等の高級脂肪酸にェチレンォキシドを重合付加させた化合物 ; ソルビタン等の多価アルコールの高级脂肪酸エステル及びそれにエチレンォキ シドを重合付加させた化合物、 エチレンォキシドとプロピレンォキシドをブロッ ク重合付加させた化合物等が挙げられる。
適当な陰イオン性界面活性剤としては、 例えば、 ラウリル硫酸ナトリウム、 ォ レイルアルコール硫酸エステルアミン塩等のアルキル硫酸エステル塩、 スルホこ はく酸ジォクチルエステルナトリウム、 2—ェチルへキセンスルホン酸ナトリウ ム等のアルキルスルホン酸塩、 ィソプロピルナフタレンスルホン酸ナトリウム、 メチレンビスナフタレンスルホン酸ナトリウム、 リグニンスルホン酸ナトリウム 、 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等のァリールスルホン酸塩等が挙げら れる。
更に、 本発明の殺菌剤には、 製剤の性状を改善し、 効果を高める目的で、 カゼ イン、 ゼラチン、 アルブミン、 二カヮ、 アルギン酸ソーダ、 カルボキシメチルセ ロース、 メチルセルロース、 ヒドロキシェチルセルロース、 ボリビニルアルコ ール等の高分子化合物や他の補助剤を併用することもできる。
上記の担体及び種々の補助剤は製剤の剤系、 適用場面等を考慮して、 目的に応 じてそれぞれ単独あるいは組み合わせて適宜使用される。
このようにして得られた各種製剤形における本発明化合物有効成分含有率は製
剤形により種々変化するものであるが、 通常 0 . 1〜9 9重量%が適当であり、 好ましくは 1〜8 0重置%が最も適当である。
水和剤の場合は、 例えば有効成分化合物を通常 5〜9 0 %含有し、 残部は固体 担体及び分散湿潤剤であって、 必要に応じて保護コロイド剤、 消泡射等が加えら れる。
粒剤の場合は、 例えば有効成分化合物を通常 1〜3 5重量%含有し、 残部は固 体担体及び界面活性剤である。 有効成分化合物は固体担体と均一に混合されてい るか、 あるいは固体担体の表面に均一に固着又は吸着されており、 粒の径は約 0 . 2ないし 1 . 5 mmである。
乳剤の場合は、 例えば有効成分化合物を通常 5〜8 0重量%含有しており、 こ れに約 5ないし 2 0重量%の乳化剤が含まれ、 残部は液体担体であり、 必要に応 じて展着剤及び防鐯剤等が加えられる。
フロアブル剤の場合は、 例えば有効成分化合物を通常 5〜 5 0重量%含有して おり、 これに 3ないし 1 0重量%の分散湿潤剤が含まれ、 残部は水であり必要に 応じて保護コロイド剤、 防腐剤、 消泡剤等が加えられる。
本発明のスルファモイルトリアゾール誘導体は、 前記一般式( I ) の化合物そ のまま、 あるいは上述した様な任意の製剤形態で殺菌剤として使用することがで きる。
本発明化合物の使用濃度は、 対象作物、 使用方法、 製剤形態、 施用量などの違 いによって異なり、 一概に規定できないが、 一般式 ( I ) で表される化合物量( 有効成分量) として、 茎棻処理の場合0.1〜10,00(^ 、 好ましくは l〜500ppmで あり、 土壌処理の場合には10〜100,000 / 11 &、 好ましくは 200〜20 ,000 g/ h a である。
[実施例]
次に、 実施例を挙げて、 本発明を更に具体的に説明する。
( 1 )前駆体の合成
参考例 1
3— ( 2 ,4 ,6-トリメチルフエ二ルォキシスルホニル) 一 1, 2 ,4-トリァゾ ールの製造
2,4,6—トリメチルフエノール 4. lgをジクロロメタン 15m 1に溶解し 、 撹拌しながらトリェチルァミン 4.2m 1を加えた, さらに氷冷下、 撹拌しな がら 3—クロロスルホニルー 1,2 , 4—トリァゾール 4.6 gを徐々に加え、 室 温で 14時間撹拌した。 2 N塩酸を加えて分液し、 有機層を水洗し、 硫酸マグネ シゥムで乾燥した後、 溶媒を留去して、 粗結晶を得た。 これを n-へキサン Z酢酸 ェチルから再結晶して、 標題化合物 3.0 gを得た。 参考例 2
3— ( 3,3—ジメチルー 2.3—ジヒドロべンゾフラン一 5—ィルーォキシス ルホニル)一 1.2.4—トリァゾールの製造
3 ,3—ジメチルー 5—ヒドロキシー 2, 3—ジヒドロべンゾフラン 5.4 を テトラヒドロフラン 30mlに溶解し、 撹拌しながらトリェチルァミン 4.6 m 1を加えた。 さらに氷冷下、 撹拌しながら 3—クロロスルホニルー 1 ,2, 4—ト リアゾール 5.0 gを徐々に加え、 室温で 14時閩撹拌した。 テトラヒドロフラ ンを減圧下で留去し、 2 N塩酸を加えて酢酸ェチルにて抽出した。 有機層は飽和 食塩水で洗浄し、 硫酸マグネシウムで乾燥した後、 溶媒を留去して、 粗結晶を得 た。 これを n-へキサン 酢酸ェチルから再結晶して、 標題化合物 2.7sを得た。 参考例 3
3— ( 2.4—ジクロロー 3—メチルフエ二ルォキシスルホニル)一 1 ,2 ,4 一トリァゾールの製造
2, 4ージクロロー 3—メチルフエノール 2.33 gをテトラヒドロフラン 1 5m lに溶解し、 撹拌しながらトリェチルァミン 1.84m 1を加えた。 さらに
氷冷下、 撹拌しながら 3—クロロスルホニルー 1 ,2,4—トリアゾール 2.0 g を徐々に加え、 室温で 14時間撹拌した。 テトラヒドロフランを滅圧下で留去し 、 2N塩酸を加えて酢酸ェチルにて抽出した。 有機層は飽和食塩水で洗浄し、 硫 酸マグネシウムで乾燥した後、 溶媒を留去して、 粗結晶を得た。 これ'を η-へキサ ン 酢酸ェチルから再結晶して、 標題化合物 2.25 gを得た。 参考例 4
3— (4一トリフルォロメチルフヱ二ルチオ) ー1 ,2.4—トリァゾールの製
1
A) 漶塩酸 62.4mlを水 45m lに溶解し、 P—ァミノべンゾトリフル ォライド 60gを加えた。 これに水 60m 1に溶解した亜硝酸ナトリウム 28. 2 gを 5*0にてゆつくり滴下した後 30分間撹拌した。
B) 水酸化カリウム 25.1 gを水 100mlに溶解し 3—メルカプト一 1. 2, 4—トリアゾール 41.4gを加えた。
B)の反応液を 55°Cまで加温し、 これに A)の反応液を徐々に加えた後 40 分間撹拌した。 この反応液にクロ口ホルムを加え 20分間撹拌した後、 不純物を 沪過しクロ口ホルム層を水および飽和食塩水で洗铮した。 無水硫酸マグネシウム で乾燥した後、 溶媒を滅圧下留去して得られた残留物をシリカゲルカラムクロマ トグラフィ一にて精製し、 標題化合物 47.2 g (収率 52%) を得た。 参考例 5
3— (4一二トロフエ二ルチオ) 一 1.2,4—トリァゾールの製造
3—メルカプト一 1 ,2,4一トリァゾール 5 gを N, N—ジメチルホルムァミ ド 4 Omlに溶解し、 水素化ナトリウム (鉱物油中 60%懸濁物) 2.17 gを 0 にて加えた。 同温にて 1時間撹拌した後、 1一クロロー 4一二トロベンゼン 7.78gを加えた。 1時間室温で撹拌した後、 2時間加熱還流を行った。 反応 液に 10%塩酸を加え酢酸ェチル抽出し有機層を飽和食塩水で洗浄した。 無水硫 酸マグネシウムで乾燥した後、 溶媒を減圧下留去して粗結晶を得た。 これを n— へキサン/酢酸ェチルから再結晶して、 標題化合物 7.72 g (収率 66%) を
得た。 参考例 6
3- (4ートリフルォロメチルフエニルスルホニル) 一 1 , 2.4—'トリアゾー ルの製造
上記前駆体合成例 4に記載の方法に準じて合成した 3— ( 4一トリフルォロメ チルフェ二ルチオ)一 1 , 2 , 4—トリァゾール 76.4 gを酢酸 400 m 1に溶 解し、 7 CTCにて 30%過酸化水素水 140 gを加えた後、 徐々に昇温し、 10 0 eCにて 3時間撹拌した。 反応液を室温まで冷却しチォ硫酸ナトリウム水溶液を 加え、 析出した結晶を沪過することにより、 標題化合物 66.4 g (収率 77% ) を得た。
(2)スルファモイルトリアゾール誘導体の製造
実施例 1
1一ジメチルスルファモイルー 3— ( 3—トリフルォロメチルフエニルォキシ スルホニル)一 1.2,4 (化合物 No.59)の製造
上記前駆体合成例 1に記載の方法に準じて合成した 3— ( 3—トリフルォロメ チルフエ二ルォキシスルホニル)一 1,2 ,4—トリアゾール 1.0 gを、 ァセト 二トリル 10 m 1に溶解し、 無水炭酸力リウム 0.57gを加え、撹拌下室温に てジメチルスルファモイルク口ライド 0.59 gを徐々に加えた。 1時間加熱還 流した後、 反応液を水にあけ、 酢酸ェチルにて抽出した。 有 ¾層は飽和食塩水で 洗浄し、 硫酸マグネシウムで乾燥した後、 溶媒を留去して、 シリカゲルクロマト グラフィ一で精製し、 標題化合物 1.33sを得た。 実施例 2
1一ジメチルスルファモイルー 3— (4一トリフルォロメチルフヱニルォキシ スルホニル)一 1,2,4ートリアゾール(化合物 No.61)の製造
上記前駆体合成例 3に記載の方法に準じて合成した 3— (4一トリフルォロメ チルフェ二ルォキシスルホニル)一 1 , 2 , 4—トリァゾール 1.0 gを、 ァセト
二トリル 10 m 1に溶解し、 無水炭酸力リウム 0.57gを加え、 撹拌下室温に てジメチルスルファモイルク口ライド 0.59gを铮々に加えた。 1時間加熟還 流した後、 反応液を水にあけ、 酢酸ェチルにて抽出した。 有機層は飽和食塩水で 洗浄し、 硫酸マグネシウムで乾燥した後、 溶媒を留去して、 シリカゲルクロマト グラフィ一で精製し、 標題化合物 1.18sを得た, 実施例 3
1一ジメチルスルファモイルー 3— (4一クロロー 2—メチルフエニルォキシ スルホ二ル)一 1.2.4—トリアゾール(化合物 No.124)の製造
上記前駆体合成例 1に記載の方法に準じて合成した 3— ( 4一クロロー 2—メ チルフェ二ルォキシスルホニル)一 1, 2, 4一トリァゾール 0.57 gを、 ァセ トニトリル 10m 1に溶解し、 無水炭酸カリウム 0.35gを加え、 撹拌下室温 にてジメチルスルファモイルク口ライド 0.36 gを徐々に加えた。 1時間加熱 還流した後、 反応液を水にあけ、 酢酸ェチルにて抽出した。 有機層は飽和食塩水 で洗浄し、 硫酸マグネシウムで乾燥した後、 溶媒を留去して、 粗結晶を得た。 こ れを n-へキサン Z酢酸ェチルから再結晶して、 標題化合物 0.65 gを得た。 実施例 4
1一ジメチルスルファモイルー 3— ( 2 ,4.6—トリメチルフエ二ルォキシス ルホニル) 一 1,2.4—トリアゾール(化合物 No.192)の製造
上記前駆体合成例 1に記載の方法に準じて合成した 3— (2,4,6—トリメチ ルフエ二ルォキシスルホニル)一 1 , 2 , 4—トリァゾール 24.2gをァセトニ トリル 200 m 1に溶解し、 無水炭酸力リウム 15.0 gを加え、 撹拌下室温に てジメチルスルファモイルク口ライド 15.6gを徐々に加えた。 1時間加熱還 流した後、 反応液を水にあけ、 齚酸ェチルにて抽出した。 有機層は飽和食塩水で 洗浄し、 硫酸マグネシウムで乾燥した後、 溶媒を留去して、 粗結晶を得た。 これ を π-へキサン Z酢酸ェチルから再結晶して、 標題化合物 30.94 g を得た。 実施例 5
1一ジメチルスルファモイルー 3— ( 2 ,4—ジクロロー 3—メチルフエニル ォキシスルホニル) 一 1 , 2, 4—トリァゾールー 3—ィル) スルホネート (化 合物 No.206)の製造
上記前駆体合成例 3に記載の方法に準じて合成した 3— (2,4ージクロロー 3—メチルフエ二ルォキシスルホニル) 一 1 , 2, 4一トリァゾール 1.0 gをァ セトニトリル 15mlに溶解し、無水炭酸カリウム 0.54gを加え、 撹拌下室 温にてジメチルスルファモイルク口ライド 0.56 gを徐々に加えた。 1時間加 熱還流した後、 反応液を水にあけ、 酢酸ェチルにて抽出した。 有機層は飽和食塩 水で洗浄し、 硫酸マグネシウムで乾燥した後、 溶媒を留去して、 粗結晶を得た。 これを II-へキサンノ酢酸ェチルから再結晶して、 標題化合物 1.05 g を得た。
実施例 6
1一ジメチルスルファモイルー 3— ( 3 , 3—ジメチルー 2.3—ジヒドロベン ゾフラン一 5—ィルーォキシスルホニル) 一 1 ,2, 4—トリアゾール(化合物 No.294)の製造
上記前駆体合成例 2に記載の方法に準じて合成した 3— ( 3 , 3—ジメチルー 2 ,3—ジヒドロべンゾフラン一 5—ィルーォキシスルホニル) 一 1,2 ,4—ト リアゾール 1.00 gをァセトニトリル 10m 1に溶解し、 無水炭酸カリウム 0. 56 gを加え、 撹拌下室温にてジメチルスルファモイルク口ライド 0.58 gを 徐々に加えた。 1時間加熱還流した後、 反応液を水にあけ、 酢酸ェチルにて抽出 した。 有檨層は飽和食塩水で洗浄し、 硫酸マグネシウムで乾燥した後、 溶媒を留 去して、 粗結晶を得た。 これを n-へキサン/酢酸ェチルから再結晶して、 標題化 合物 1.13 gを得た。 実施例 7
1一ジメチルスルファモイルー 3— (4ートリフルォロメチルフエニルスルホ ニル) 一 1.2.4—トリアゾール(化合物 No.361)の製造
上記前駆体合成例 6に記載の方法に準じて合成した 3— ( 4一トリフルォロメ
チルフエニルスルホニル) 一 1,2 ,4—トリアゾール 66.4 gをァセトニトリ ル 500 m 1に溶解し、 無水炭酸力リウム 75. Ogを加え、 撹拌下室温にてジ メチルスルファモイルク口ライド 50.6gを徐々に加えた。 2時閎加熱還流し た後、 反応液を水にあけ酢酸ェチルで抽出し、 有機層を飽和食塩水で洗浄した。 無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、 溶媒を減圧下留まして粗結晶を得た。 これ を n—へキサン/酔酸ェチルから再結晶して標題化合物 42.7 g (収率 47% ) を得た。 上記の実施例によって製造された物質、 および同様の方法を用いて製造され た物質の1 H— NMRピーク値および融点を第 12表に示す。
第 1 2表
化合物
N o . NMR i (ppm) 溶媒 C D C l o J¾ CO
1 2.99(s,6H)、 7.1〜7.4(m,3H)、 117.0 - -118.4
23 1.18(s,3H)、 1.20(s,3H)、 3.05(s,6H) . 77.4- -80.6
3.32(sep,lH) 、 7.1〜7.4(m,4H)、 8.71(s,lH)
37 3.05(s,6H)、 7.2〜7.6(m,4H)、 8.69(s,lH) 117.8- -119.6 o 3n9 3.03(s,6H)、 7.1〜7.4(m,4H)、 8.65(s,lH)、 101.1〜102.9
8.01(d,2H) , 8.75(s,lH)
41 3.03(s,6H)、 7.1〜7.5(m,4H)、 8.63(s,lH)、 139.6 - -141.6
47 3.02(s,6H)、 3.67(s,3H)、 6.7〜7.5(m,4H)、 148.5 - 、151.0
8.77(s,lH)、
4S 2.99(s,6H)、 3.74(s,3H) . 6.6〜7.1(m,4H)、 74.5- -76.1
8.59(s,lH)
CO 3.01(s,6H)、 7.3〜7.6(m ,4H)、 8.59(s,lH) 油状物
C 0I1 3.01(s,6H)、 7.38,7.61 (ABq.lH) . 8.63(s,lH) 125.8 - -127.5
Q 01丄 3.04(s,6H)、 3.85(s,3H)、 7.26〜7.96(m,4H)、 131.3〜132.8
8.67(s,lH)
o 0o0 3.00(s,6H)、 3.87(s,3H)、 7.27.7.99(ABq,4H) . 127.7 - -130.0
8.60(s,lH)
O OQS 3.06(s,6H)、 7.47,8.20(ABq,4H)、 8.63(s,lH) 139.4- 、141.7
01
3丄 3.11(s,6H)、 7.44〜7.79(m,4H)、 8.63(s,lH) 135.2- 、137.6
93 3.08(s,6H)、 7·50〜7·68(ιη,4Η)、 8.72(s,lH) 136.9- -139.6
95 3.07(s,6H)、 7.43.7.72(ABq,4H) , 8.70(s,lH)、 184.9- -188.3
101 2.25(s,6H)、 3.05(s,6H)、 7.03(s,3H)、 100.1〜: 101.4
8.63(s,lH)
124 2.23(s,3H)、 3.00(s,6H)、 7.12(s,2H) 96.0- 、97.3
8.55(s,lH)
第 1 2表(続き)
化合物
N o . NMR ^ (ppm) 溶媒 C D C 1 3 (。c )
3.02(s,6H)、 7.1〜7.6(m,3H)、 8.63(s,lH) 116.7 - -119.3 丄 3.06(s,6H)、 7.2〜7.6(m,3H)、 8.65(s,lH)、 128.5 - -130.8 丄 34 3.03(s,6H)、 3.67(s,6H)、 6.3〜7.2(m,3H)、 156.2〜: 159.5
8.61(s,lH)
丄 1 β0メ 3.07(s,6H)、 7.5〜7.8(m,3H)、 8.71 (s,lH)、 109.3- -110.8 丄 οθ 3.08(s,6H)、 7.5〜7.65(m,2H)、 7.80(s,lH)、 117.6- -120.0
8.72(s,lH)
2.22(s,6H)、 2.26(s,3H)、 3.08(s,6H)、 113.4- 、115.7
6.86(bs,2H) 、 8.68(s,lH)
198 2.24(s,3H) . 2.34(s,3H) . 3.04(s,6H)、 131.5 - -133.5
8.59(s,lH)
20\ /6リ 2.44(s,3H) . 3.05(s,6H)、 7.28(s,2H)、 149.2〜151.6
8.63(s,lH)
210 3.06(s,6H)、 7.42(s,2H)、 8.66(s,lH) 3.6〜: 156.4
212 3.06(s,6H)、 7鳥,2H)、 8.64(s,lH) 140.5 - -142.8
216 3.03(s,6H)、 7.33(s,2H) . 8.62(s,lH) 149.3 - -151.2
284 1.34(s,6H)、 3.00(s,2H)、 3.03(s,6H) 136.7 - 、138.7
6.5〜7.2(m,3H)、 8.59(s,lH)
294 1.27(s,6H)、 3.00(s,6H)、 4.19(s ,2H) 108.4' -111.0
6.5〜7.2(m,3H)、 8.58(s,lH)
第 12表(続き)
化合物
No. NMR (ppm) 溶媒 CDC 13 M (eo
301 3.05(s,6H)、 7.55〜7.75(m,3H)、 126.ト 128.5
310 2.68(s,3H)、 3.07(s,6H)、 7.34(d,lH)、 7.44(t,lH)、 113.6 14.0
312 2.45(s,3H)、 3.05(s,6H)、 7·42〜7·55(πι,2Η)、 102.1〜: 102.4
oo *f no ゥ II\ o 1 in
314 Z.46(s,3H) 3.06(s,6H) 7.39(d,ZH) ¾ lo7. ~lda.D
8.01(d,2H).8.75(s,lH)
337 3.04(s,6H)、 7.48〜7.70(m,3H)、 8.38(dd,lH), 133.0〜: 134.8 8.62(s,lH)
339 3-07(s,6H)、 7>54(t,lH)、 7-61〜7-70(m,lH〉、
/ .0 / - uo in,丄 nノ 、 o · v ·丄 、 m, inノ、 o · o丄 s ,丄 nノ
341 3.05(s,6H)、 7.57(d,2H).8.06(d,2H) 8.60(s,lH) 122.5 24.2
357 3.03(s,6H) 7.82〜7.97(m,3H) 8.55〜8.64(m,lH) 122.8 24.9 8.56(s.lH)
359 3.07(s,6H)、 7.77(t,lH)、 7.96(d,lH). 122.5 23.7 8.34(d'lH)、 8.40(s,lH)、 8.61(s,lH)
361 3.07(s.6H) 7.87(d,2H) 8.28(d,2H) 8.61(s,lH) 153.6〜155.6
363 3.04(s,6H)、 6.50(t,lH)、 7.13〜7.90(m,3H)、 105.8〜10S.O
C c3 dd,丄 1U、 0,3tHS,itU
389 2,95(s,6H)、 8.31(d,2H).8.48(d,2H)、 9.46(s.lH), 189.5〜192.0
"ft甘 Mぐ Λ
492 2.28(s,3H)、 2.68(s,6H)、 3.02(s,6H)、 6,90(s,2H) 181.0〜; 185.7
0 r \S 丄 Πメ
506 2.51 (s,3H).3.05(s,6H)、 7.50(d,lH)、 8.11(d.lH). 148.0 52.5 8.53(s,lH)
540 3.06(s,6H)、 8.07〜8.53(m,2H)、 8.55(s,lH)、 139.4〜142.7 8.88(bs,lH)
610 3.05(s,6H).8.09(bs,lH)、 8.57(bs,lH)、 137.5〜; 139.5 8.61(s,lH)
次に、 本発明の化合物を用いた製剤例の数様態を示す。 なお、 下記製剤中の r 部 jは重置基準である。
製剤例 1 (乳剤〉
化合物 N o .192 1 0部 キシレン 4 5部 ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム 7部 ポリオキシエチレンスチリルフエニルエーテル 1 3部 ジメチルホルムアミド 2 5部 以上を均一に混合溶解して乳剤 1 0 0部を得た。
製剤例 2 (水和剤)
化合物 N o .361 2 0部 ケイソゥ土 7 0部 リグニンスルホン酸カルシウム 5部 ナフタリンスルホン酸ホルマリン縮合物 5部 以上を混合粉砕して水和剤 1 0 0部を得た。
製剤例 3 (粒剤)
化合物 N o .192 5部 ベントナイト 5 0部 タルク 4 2部 リグニンスルホン酸ソーダ 2部 ボリォキシェチレンアルキルァリールエーテル 1部 以上を充分に混合した後、 適量の水を加えて混鍊し、 押し出し造粒機を用いて 粒剤 1 0 0部を得た。
製剤例 4 (フロアブル剤)
化合物 N o .361 3 0部 スルホコハク酸ジー 2—ェチルへキシルエステルナトリウム塩 2部 ポリオキシエチレンノニルフエニルエーテル 3部 消泡剤 1部 プロピレングリコール 5部
水 59部 以上を湿式ボールミルで均一に粉砕混合し、 フロアブル剤 100部を得た。 上述の製剤例に準じて本発明の化合物を用いた殺菌剤がそれぞれ製剤できる。
[殺菌剤の試験例]
次に試験例により、 本発明殺菌剤による、 各種植物病防除効果を具体的に説明 する。
本発明の化合物及び殺菌剤は、 ブドウのベと病 (Plasmopara viticola) 、 ゥ リ類のべと病 (Pseudoperonospora cubensis) 、 立枯れ性 病 ( Phytophthora welonis) 、 トマトの灰色疫病 (Phytophthora capsici ) 、 疫 (Phytophthora miestans) 、 アブラナ科野采のへと? H ( Peronospora brass icae) 、 不 のべ と病 (Peronospora destructor) 、 ホウレンソゥのべと病 (Peronospor s inaciae) 、 ダイスのベと ( Peronospora manshuriea ) 、 ソフマメのべこ? ¾
( Peronosgoravic iae ) 、 タノくコの疫? B ( Phytophthora nicotiana var.nicoti ana) 、 ノヾレイショの疫病 (Phytophthora infestans) 、 ホップのベと病 (Pseu do_ er nospora huraul i 、 ノ イ "ッ 7*ノレの疫? H ( Phytoptithora cinnamomi)、 ビーマンの疫病 (Phytophthora capsici ) 、 ィチゴの根腐病 (Phytophthora fragarie) 、 各種作物の立枯れ病 ( Pythium属菌等による)等の卵菌類により引 き起こされる韁広い植物病害に対して優れた防除効果を有している。 なお、 下記も試験例における評価は、 病菌の接種 7日後に下記の基準により発病 程度を調査し、 発病度及び防除価を下記式により求めた。
m. 発病程度
発病が 12められない
小 病斑面積が 1 3未満
中 " lZ3〜2/3未満
大 n 2Z3以上
発病度 (%) I 00
発病 ¾g「健」の葉数
η 発病 「小」の葉数
発病 「中」の葉数
π. 発病程度「大」の葉数
Ν n^ + n' + n^n3 処理区の発病度
防除価 (%)= ( ) X 100
無処理区の発病度 試験結果は下記の評価基準に従い判定した。
評価基進
A : 防除価が 9 5%以上
B : " 80〜95%未満
C : " 50〜80%未満
D : " 50 %未満 試験例 1
キュウリベと病予防効果試験
直径 9 c mの塩ビボットにキユウリ種子(品種:相模半白) を 5粒づっ播種し 温室内で 7日間育成した。 子葉が展開したキユウリ幼苗に、 製剤例 2に準じて調 製した水和剤を有効成分濃度が 2 O O P P mになるよう水で希釈し、 1鉢当たり 1 0m l散布した。 散布 1日後、 キユウリへと?? ftf ( Pseudoperonospora cuben sis) の胞子懸濁液を噴霧接種し、 20での湿室内に 1日保った後温室で発病さ せた。 評価結果を第 1 3表に示す。
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バレイショ疫病予防効杲試験
バレイショ (品種:メークイン) の葉に、 製剤例 2に準じそ調製した水和剤を 有効成分濃度が 20 Oppmになるよう水で希釈し、 1鉢当たり 1 Om 1散布し た。 散布 1曰後、 バレイショ疫病(Phytophthora i if^i )の胞子懸濁液を 噴霧接種し、 17eCの湿室内に 1日保った後温室で発病させた。 評価結果を第 1 4表に示す。
第 14表
化合物 No . M
61 A
206 A
(発明の効果)
本発明の前記一般式( I )で表される化合物は、 ある特定のァリール基がスル ホニル基を介して 1ースルファモイルー 1 , 2 , 4—トリァゾール環ど結合した精 造有することが特徴であり、 その構造的特徴によって該スルファモイルトリァゾ ール誘導体に優れた殺菌性能が発揮するものと考えられる。