JP3161827B2 - アルケニルトリアゾール誘導体及び害虫防除剤 - Google Patents

アルケニルトリアゾール誘導体及び害虫防除剤

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JP3161827B2
JP3161827B2 JP22365192A JP22365192A JP3161827B2 JP 3161827 B2 JP3161827 B2 JP 3161827B2 JP 22365192 A JP22365192 A JP 22365192A JP 22365192 A JP22365192 A JP 22365192A JP 3161827 B2 JP3161827 B2 JP 3161827B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアルケニル置換トリアゾ
ール誘導体及びこれを有効成分として含有する害虫防除
剤である。
【0002】
【従来の技術】これまで、5−(O−クロロフェニル)
−3−シクロヘキシル−1−メチル−1H−1,2,4
−トリアゾール等がハダニ類の卵、幼虫、アブラムシ類
の幼虫に活性を有することが知られている(特開昭56
−154464号公報明細書)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、農園芸作物の害
虫防除のために長年にわたる殺虫剤の連続使用によっ
て、害虫に薬剤に対する感受性の低下が生じ従来の殺虫
剤ではその防除が困難となっている。特にハダニ類をは
じめ、半翅目及び鱗翅目害虫類においてこの問題は深刻
であり、憂慮すべき状況となっている。一方前述の公報
明細書に具体的に記載されたトリアゾール誘導体の殺
虫、殺ダニ活性は充分とはいい難く、新たな作用性を有
し防除効果の高い害虫防除剤の開発が望まれている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らはかかる状況
に対処すべく、種々のトリアゾール誘導体を合成し、そ
の殺虫活性について検討を重ねた結果、特にトリアゾー
ル誘導体の特定位置にハロゲン原子等で置換されたフェ
ニル基及びハロゲン原子等で置換されることのあるアル
ケニル基を結合する化合物がミカンハダニ等に対する殺
ダニ活性、殺アブラムシ活性、トビイロウンカ、ツマグ
ロヨコバイ等の水稲の重要害虫、コナガ等の鱗翅目害虫
に対する殺虫活性を示すことくを見出し本発明を完成し
た。
【0005】すなわち、本発明のアルケニルトリアゾー
ル誘導体は一般式〔I〕
【0006】
【化2】
【0007】(式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基、
Xはハロゲン原子、炭素数1〜4の直鎖及び分岐鎖アル
キル基、アルコキシ基、ニトロ基、シアノ基、トリフル
オロメチル基を示し、nは0または1〜5の整数を示
し、nが2以上のとき、任意に同種または異種の組み合
わせでもよい。またYは1〜4のハロゲン原子で置換さ
れてもよい炭素数3以上のアルケニル基を示す。)にて
表される。また本発明の害虫防除剤は前述のトリアゾー
ル誘導体を有効成分として含有してなる。
【0008】ここで本発明において好ましい化合物とし
て、前記一般式において、Rがメチル基又はエチル基、
Xがハロゲン原子、炭素数1〜3の直鎖及び分岐鎖アル
キル基、メトキシ基、シアノ基、ニトロ基、トリフルオ
ロメチル基、nが1から5までの整数を示し、nが2以
上の場合Xはこれらの任意に同種又は異種の組み合わせ
でもよく、また、Yが炭素数3以上の2-クロロ-1-ア
ルケニル基又は2-ブロモ-1-アルケニル基を示す化合
物が挙げられる。
【0009】本発明化合物は次の方法に従って製造する
ことができるが、これらの方法に限定されるものではな
い。 製造法〈A〉
【0010】
【化3】
【0011】(式中、Aは硫黄原子又は酸素原子を示
し、Bは炭素数1〜4のアルキル基を示し、R、X、n
及びYは前記と同じ意味を示す。)
【0012】すなわち、一般式〔I〕で表される本発明
化合物は一般式〔II〕で表されるN−アシルイミド酸エ
ステル誘導体又はチオイミド酸エステル誘導体と一般式
〔III〕で表されるヒドラジン誘導体を不活性溶媒中で
反応させて得ることができる。使用できる溶媒として
は、反応を阻害しない溶媒であれば良く、例えばジエチ
ルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジグラ
イム等のエーテル類、ベンゼン、トルエン、クロルベン
ゼン等の芳香族炭化水素類、ペンタン、ヘキサン、石油
エーテル等の脂肪族炭化水素類、ジクロロメタン、ジク
ロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化
炭化水素類、アセトニトリル等のニトリル類、ジメチル
ホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホ
キシド等の非プロトン性極性溶媒及び水、更にこれらか
ら選択される溶媒を組み合わせた混合溶媒も用いること
ができる。
【0013】また反応試剤の使用量は、通常一般式〔I
I〕で示される化合物1モルに対し一般式〔III〕で示さ
れる化合物1.0〜5.0モルである。反応温度は0℃か
ら溶媒の沸点の間で任意であるが、好ましくは0℃〜5
0℃の範囲で反応を行う。反応時間は化合物により異な
るが通常1時間〜72時間でその目的を達することがで
きる。この反応の詳細は、例えばシンセシス(Synthesi
s)、第483頁(1983年)に記載されている。
【0014】また、原料である一般式〔II〕で示される
化合物は次に示す方法に従って製造することができる。 製造法<B>
【0015】
【化4】
【0016】〔式中、Wはハロゲン原子を示し、A、
B、X、n及びYは前記と同じ意味を示す。〕すなわ
ち、一般式〔II〕の化合物は一般式〔IV〕の化合物と一
般式〔V〕の化合物を、塩基の存在下、不活性溶媒中で
反応させて製造することができる。一般式〔IV〕の化合
物は酸付加塩、例えば四フッ化ホウ素、塩化水素、臭化
水素、ヨウ化水素等との塩の形でもよい。
【0017】また、塩基としては炭酸ナトリウム、炭酸
カリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム等の無機塩基類、ジエチルアミン、トリエ
チルアミン、ピリジン、4−N,N−ジメチルアミノピ
リジン等の有機塩基類を用いることができる。使用でき
る溶媒としてはアセトン、メチルエチルケトン等のケト
ン類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキ
サン、ジグライム等のエーテル類、ベンゼン、トルエ
ン、クロルベンゼン等の芳香族炭化水素類、ペンタン、
ヘキサン、石油エーテル等の脂肪族炭化水素類、ジクロ
ロメタン、ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素
等のハロゲン化炭化水素類、アセトニトリル等のニトリ
ル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、
ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒及び
水、更にこれらから選択される溶媒を組み合わせた混合
溶媒も用いることができる。
【0018】使用する反応試剤の使用量は、通常一般式
〔IV〕の化合物1モルに対し一般式〔V〕の化合物0.
8〜1.3モルである。使用される塩基の量は一般式〔I
V〕の化合物1モルに対しその1.0〜2.0倍等量であ
る。反応時間は化合物により異なるが、通常1時間〜2
4時間の範囲である。反応温度は0℃から溶媒の沸点の
間である。この反応の詳細は、例えば、ザ・ジャーナル
・オブ・オルガニック・ケミストリー(J. Org. Che
m.)33巻、第1679頁(1968年)等に記載され
ている。
【0019】
【実施例】次に、一般式〔I〕で表される本発明化合物
を表1〜表4に例示する。尚、表中のアルケンの幾何異
性についてはエントゲーゲン体をE、ツザーメン体をZ
と略記してあり、E、Zの単体及びE、Zの混合体も本
発明に包含されるものである。また、化合物番号は以後
の記載において参照される。
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】
【0022】
【表3】
【0023】
【表4】
【0024】次に製造法を具体的に説明する。 実施例1 (E)−5−(2−クロロ−1−メチル−1
−プロペニル)−3−(2−クロロフェニル)−1−メ
チル−1H−1,2,4−トリアゾールの合成(化合物
6) エチル 2−クロロベンズイミデート(2.80g)、ト
リエチルアミン(1.70g)をトルエン(50ml)に溶
解し、攪拌下5℃〜10℃の間で(E)−3−クロロ−
2−メチル−2−ブテノイルクロリドを滴下し、滴下
後、室温下4時間攪拌した。反応終了後、反応混合物に
トルエン(150ml)を加え、食塩水で洗浄し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。濃縮物をヘキ
サン−酢酸エチル混合溶液(10:1)を展開溶媒とし
て用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ワコー
ゲルC−200:和光純薬株式会社製)にて精製し、油
状物のエチル (E)−N−(3−クロロ−1−メチル
−2−ブテノイル)−2−クロロベンズイミデート
(2.37g)を得た。
【0025】得られたN−アシルイミデートをトルエン
(50ml)に溶解しメチルヒドラジン(1.0g)を加
え、室温で4時間攪拌した。反応終了後、反応混合物を
減圧濃縮し、濃縮物をヘキサン−酢酸エチル混合溶液
(10:1)を展開溶媒として用いたシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(ワコーゲルC−200)にて精製
し、目的物1.67gを淡黄色粘稠液体(屈折率:n20
1.5880)として得た。
【0026】NMRデータ(400MHZ、CDCl3
媒、δ値、ppm) 2.09 (3H,q,J=1.60HZ) 2.18 (3H,q,J=1.60HZ) 3.84 (3H,s) 7.30〜7.50 (3H,m) 7.85〜7.91 (1H,m)
【0027】実施例2 (E)−5−(2−クロロ−1
−メチル−1−プロペニル)−3−(4−クロロ−2−
フルオロフェニル)−1−メチル−1H−1,2,4−ト
リアゾールの合成(化合物27) エチル 4−クロロ−2−フルオロベンズイミデート
(3.0g)、トリエチルアミン(1.5g)、(E)−3
−クロロ−2−メチル−2−ブテノイルクロリド(2.
3g)をトルエン(100ml)に溶解し、室温下1時間
攪拌し、更に4時間加熱還流した。反応終了後、反応混
合物に水を加え、トルエン層を無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。この反応溶液にメチルヒドラジン(1.0g)
を加え、室温で48時間攪拌した。反応終了後、希塩酸
溶液で洗浄し、更に水洗後、無水硫酸マグネシウムで乾
燥し濃縮した。これをヘキサン−酢酸エチル混合溶液
(10:1)を展開溶媒として用いたシリカゲルカラム
クロマトグラフィーにて精製し、目的物1.75gを無色
針状結晶(融点75−77℃)として得た。
【0028】NMRデータ(60MHZ、CDCl3
媒、δ値、ppm) 1.80〜2.30 (6H,m) 3.81 (3H,s) 7.00〜8.15 (3H,m)
【0029】実施例3 5−(1−ブチル−2−クロロ
−1−プロペニル)−3−(2−クロロフェニル)−1
−メチル−1H−1,2,4−トリアゾールの合成(化合
物57) エチル 2−クロロベンズイミデート(2.02g)、炭
酸カリウム(1.52g)、(E,Z)−3−クロロ−2
−ブチル−2−ブテノイルクロリド(2.55g)をアセ
トン(50ml)に溶解し、4時間加熱還流下、攪拌し
た。反応終了後、反応混合物に水(150ml)を加え、
エーテル(200ml)で2回抽出し、食塩水洗浄、無水
硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。濃縮物をジ
オキサン(50ml)に溶解しメチルヒドラジン(1.3
0g)を加え、室温で48時間攪拌した。反応終了後、
反応混合物にトルエン(250ml)を加え、希塩酸溶
液、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、減圧濃縮した。濃縮物をヘキサン−酢酸エチル
混合溶液(10:1)を展開溶媒として用いたシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーにて精製し、目的物1.3
1gを淡黄色粘稠液体(屈折率:n20=1.5614)と
して得た。
【0030】NMRデータ(60MHZ、CDCl3
媒、δ値、ppm) 0.88 (3H,t) 1.20〜1.52 (4H,m) 2.04 (3H,s) 2.62 (2H,t) 3.84 (3H,s) 7.22〜8.10 (4H,m)
【0031】実施例4 5−(2−クロロ−1−オクチ
ル−1−プロペニル)−3−(2−クロロフェニル)−
1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾールの合成(化
合物73) エチル 2−クロロベンズイミデート(1.93g)、
(E,Z)−[EorZ]3−クロロ−2−オクチル−
2−ブテノイルクロリド(2.52g)をトルエン(30
ml)に溶解し、攪拌下5℃〜10℃の間でトリエチルア
ミン(0.85g)を滴下し、滴下後、室温下4時間攪拌
した。反応終了後、反応混合物にトルエン(150ml)
を加え、希塩酸溶液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した。得られた反応溶液にメチルヒド
ラジン(1.0g)を加え、室温で4時間攪拌した。反応
終了後、反応混合物を希塩酸溶液、飽和食塩水で洗浄し
た後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥し減圧濃縮した。
濃縮物をヘキサン−酢酸エチル混合溶液(15:1)を
展開溶媒として用いたシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(ワコーゲルC−200)にて精製し、目的物1.
12gを淡黄色粘稠液体(屈折率:n20=1.5446)
として得た。
【0032】NMRデータ(60MHZ、CDCl3
媒、δ値、ppm) 0.85〜1.70 (15H,m) 2.03 (3H,s) 2.64 (2H,t) 3.86 (3H,s) 7.13〜8.03 (4H,m)
【0033】実施例5 5−(2−クロロ−1−ドデシ
ル−1−プロペニル)−3−(2、6−ジフルオロフェ
ニル)−1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾールの
合成(化合物78) エチル 2,6−ジフルオロベンズイミデート(1.50
g)、トリエチルアミン(0.85g)をトルエン(30m
l)に溶解し、攪拌下5℃〜10℃の間で(E,Z)−
3−クロロ−2−ドデシル−2−ブテノイルクロリド
(2.50g)を滴下し、滴下後、室温下12時間攪拌し
た。反応終了後、反応混合物にトルエン(150ml)を
加え、希塩酸溶液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。得られた反応溶液にメチルヒドラ
ジン(0.8g)を加え、室温で4時間攪拌した。反応終
了後、反応混合物を希塩酸溶液、飽和食塩水で洗浄後、
無水硫酸マグネシウムで乾燥し減圧濃縮した。濃縮物を
ヘキサン−酢酸エチル混合溶液(15:1)を展開溶媒
として用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ワ
コーゲルC−200)にて精製し、目的物0.83gを淡
黄色粘稠液体(屈折率:n20=1.5095)として得
た。
【0034】NMRデータ(60MHZ、CDCl3
媒、δ値、ppm) 0.85〜1.70 (23H,m) 2.05 (3H,s) 2.63 (2H,t) 3.87 (3H,s) 7.10〜7.90 (3H,m)
【0035】本発明の農園芸用害虫防除剤は一般式
〔I〕で示されるトリアゾール誘導体を有効成分として
なる。本発明化合物を害虫防除剤として使用するには本
発明化合物それ自体で用いてもよいが、製剤化に一般的
に用いられる担体、界面活性剤、分散剤又は補助剤等を
配合して、粉剤、水和剤、乳剤、微粒剤又は粒剤等に製
剤して使用することもできる。
【0036】製剤化に際して用いられる担体としてはジ
ークライト、タルク、ベントナイト、クレー、カオリ
ン、珪藻土、ホワイトカーボン、バーミキュライト、消
石灰、珪砂、硫安、尿素等の固体担体、イソプロピルア
ルコール、キシレン、シクロヘキサノン、メチルナフタ
レン等の液体担体等があげられる。界面活性剤及び分散
剤としてはアルキルベンゼンスルホン酸金属塩、ジナフ
チルメタンジスルホン酸金属塩、アルコール硫酸エステ
ル塩、アルキルアリールスルホン酸塩、リグニンスルホ
ン酸塩、ポリオキシエチレングリコールエーテル、ポリ
オキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシ
エチレンソルビタンモノアルキレート等があげられる。
補助剤としては、カルボキシメチルセルロース、ポリエ
チレングリコール、アラビアゴム等が挙げられる。
【0037】有効成分の配合割合については必要に応じ
て適宜選ばれるが、粉剤又は粒剤とする場合は0.05
〜20%(重量)、好ましくは0.1%〜10%(重
量)の範囲から適宜選ぶのがよい。乳剤又は水和剤とす
る場合は0.5〜80%(重量)、好ましくは1〜60
%(重量)の範囲から適宜選ぶのがよい。
【0038】使用に際しては適当な濃度に希釈して散布
するか又は直接施用する。本発明の害虫防除剤は茎葉散
布、土壌施用、育苗箱施用又は水面施用等により使用す
ることができる。施用量は使用される化合物の種類、対
象害虫、発生傾向、被害の程度、環境条件、使用する剤
型などによってかわるが、粉剤及び粒剤のようにそのま
ま使用する場合は有効成分として10アール当り0.0
5g〜5kg、好ましくは0.1g〜1kgの範囲から適宜選
ぶのがよい。また、乳剤及び水和剤とする場合のように
液状で使用する場合は0.1〜5000ppm、好ましくは
1〜1,000ppmの範囲から適宜選ぶのがよい。
【0039】本発明の害虫防除剤は他の殺虫剤、殺菌
剤、肥料、植物成長調製剤を混合して使用することもで
きる。
【0040】次に、代表的な製剤例を挙げて製剤方法を
具体的に説明する。化合物、添加剤の種類及び配合比率
はこれらのみに限定されることなく広い範囲で変更可能
である。以下の説明において、%は重量百分率を示す。
【0041】製剤例1 乳剤 化合物(2)30%、シクロヘキサノン20%、ポリオ
キシエチレンアルキルアリールエーテル11%、アルキ
ルベンゼンスルホン酸カルシウム4%及びメチルナフタ
リン35%を均一に溶解して乳剤とした。これを水で希
釈して施用する。
【0042】製剤例2 水和剤 化合物(67)40%、珪藻土15%、クレー15%、
ホワイトカーボン25%、ジナフチルメタンジスルホン
酸ナトリウム2%及びリグニンスルホン酸ナトリウム3
%を均一に混合粉砕して水和剤とした。これを水で希釈
して施用する。
【0043】製剤例3 粉剤 化合物(51)2%、珪藻土5%及びクレー93%を均
一に混合粉砕して粉剤とした。これを直接施用する。
【0044】製剤例4 粒剤 化合物(57)5%、ラウリルアルコール硫酸エステル
のナトリウム塩2%、リグニンスルホン酸ナトリウム5
%、カルボキシメチルセルロース2%及びクレー86%
を均一に混合粉砕する。この混合物100重量部に水2
0重量部を加えて練合し、押出式造粒機を用いて14〜
32メッシュの粒状に加工したのち、乾燥して粒剤とし
た。これを直接施用する。
【0045】
【発明の効果】本発明のトリアゾール誘導体はトビイロ
ウンカ、セジロウンカ及びヒメトビウンカ等のウンカ
類、ツマグロヨコバイ及びミドリヒメヨコバイ等のヨコ
バイ類、ワタアブラムシ、モモアカアブラムシ、ダイコ
ンアブラムシ等のアブラムシ類、オンシツコナジラミ等
のコナジラミ類、クワコナカイガラムシ等のカイガラム
シ類及びクモヘリカメムシ等のカメムシ類等の半翅目害
虫、コナガ、シロイチモジヨトウ、ハスモンヨトウ等の
鱗翅目害虫、イエバエ、アカイエカ等の双翅目害虫、イ
ネミズゾウムシ、アズキゾウムシ、ウリハムシ等の鞘翅
目害虫、ワモンゴキブリ、チャバネゴキブリ等の直翅目
害虫並びにナミハダニ、カンザワハダニ、ミカンハダニ
等のハダニ類の防除に有効である。
【0046】特に、一般式においてYが炭素数3〜8の
2−クロロ−1−アルケニル基を有する化合物群はコナ
ガ等の鱗翅目害虫に卓効を示し、Yが炭素数9〜12の
2−クロロ−1−アルケニル基を有する化合物群はミカ
ンハダニに卓効を示す。
【0047】次に本発明化合物の奏する効果について試
験例をもって説明する。尚、試験には比較薬剤として次
の特開昭56−154464号公報明細書に記載された
化合物を使用した。
【0048】比較薬剤A 5−(o−クロロフェニル)
−3−シクロヘキシル−1−メチル−1H−1,2,4−
トリアゾール 比較薬剤B 5−(o−クロロフェニル)−3−エチル
−1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール 比較薬剤C 3,5−ビス(o−クロロフェニル)−1
−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール 比較薬剤D 5−(o−クロロフェニル)−1−メチル
−3−(m−トリル)−1H−1,2,4−トリアゾール
【0049】試験例1 トビイロウンカ殺虫試験 製剤例2に準じて調製した水和剤を有効成分が500pp
mの濃度になるよう水で希釈した。その薬液にイネ茎葉
を浸漬し、風乾後、試験管に静置した。その中にトビイ
ロウンカ幼虫10頭を放ち、脱脂綿で栓をした。その
後、25℃の恒温室に置き、6日後に死虫数を調査し、
死虫率を算出した。試験は2連制で行った。結果を表5
に示す。
【0050】
【表5】
【0051】試験例2 ツマグロヨコバイ殺虫試験 製剤例2に準じて調製した水和剤を有効成分が500pp
mの濃度に水で希釈した。その薬液にイネ茎葉を浸漬
し、風乾後、試験管に静置した。その中にツマグロヨコ
バイ幼虫5頭を放ち、脱脂綿で栓をした。その後、25
℃の恒温室に置き、5日後に死虫数を調査し、死虫率を
算出した。試験は2連制で行った。結果を表6に示す。
【0052】
【表6】
【0053】試験例3 ワタアブラムシ殺虫試験 製剤例2に準じて調製した水和剤を有効成分が100pp
mの濃度に水で希釈した。その薬液に、予めワタアブラ
ムシ若虫を接種しておいたキュウリ苗を浸漬し、風乾し
た。処理後のキュウリ苗は25℃の恒温室に置き、3日
後に死虫数を調査し、死虫率を算出した。試験は2連制
で行った。結果を表7に示す。
【0054】
【表7】
【0055】試験例4 ナミハダニ殺卵試験 予めナミハダニ雌成虫を3枚のインゲンリーフディスク
(直径15mm)に放ち24時間産卵させた後、雌成虫を
除去した。製剤例2に準じて調製した水和剤を有効成分
が100ppmの濃度になるように水で希釈し、リーフデ
ィスクに十分量散布した。処理後のリーフディスクは2
5℃の恒温室に置き、7日後に未孵化卵数を調査し、殺
卵率を算出した。試験は2連制で行った。結果を表8に
示す。
【0056】
【表8】
【0057】試験例5 ミカンハダニ殺卵試験 ミカンハダニ雌成虫を2枚のカンキツ葉片(直径10m
m)に放ち2日間産卵させた後、雌成虫を除去した。製
剤例2に準じて調製した水和剤を100ppmの濃度に水
で希釈し、カンキツ葉片を10秒間浸漬した。処理後の
カンキツ葉片は25℃の恒温室に置き、7日後に未孵化
卵数を調査し殺卵率を算出した。試験は2連制で行っ
た。結果を表9に示す。
【0058】
【表9】
【0059】試験例6 コナガ殺虫試験 製剤例2に準じて調製した水和剤を500ppmの濃度に
水で希釈した。その薬液にキャベツ葉を浸漬し、風乾
後、塩化ビニール製カップに入れた。その中にコナガ幼
虫10頭を放ち、ふたをした。その後、25℃の恒温室
に置き、6日後に死虫数を調査し、死虫率を算出した。
試験は2連制で行った。結果を表10に示す。
【0060】
【表10】
【0061】
フロントページの続き (72)発明者 弓田 隆司 静岡県磐田郡福田町塩新田408番地の1 株式会社ケイ・アイ研究所内 (72)発明者 矢野 祐幸 静岡県小笠郡菊川町加茂1809番地 (72)発明者 美濃口 直和 静岡県小笠郡菊川町加茂1809番地 (72)発明者 井沢 典彦 静岡県小笠郡菊川町青葉台1丁目17番地 の5 (72)発明者 平野 忠美 静岡県掛川市葛ヶ丘3丁目9番地の2 審査官 横尾 俊一 (56)参考文献 特開 昭61−152661(JP,A) 特開 昭56−154464(JP,A) 特開 昭48−19577(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 249/08 A01N 43/653 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 (式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基を示し、Xはハ
    ロゲン原子、炭素数1〜4のアルキル基、アルコキシ
    基、ニトロ基、シアノ基又はトリフルオロメチル基を示
    し、nは0又は1〜5の整数を示し、nが2以上のと
    き、nは任意に同種又は異種の組み合わせでもよい。ま
    たYは1〜4のハロゲン原子で置換されてもよい炭素数
    3以上のアルケニル基を示す。)にて表されるトリアゾ
    ール誘導体。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のアルケニルトリアゾール
    誘導体を有効成分として含有する害虫防除剤。
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