JP2976277B2 - ベンジルオキシピリジン誘導体及び該誘導体を含有する殺虫、殺ダニ剤 - Google Patents

ベンジルオキシピリジン誘導体及び該誘導体を含有する殺虫、殺ダニ剤

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はベンジルオキシピリジン
誘導体を含有する殺虫、殺ダニ剤に関する。また本発明
は、新規なベンジルオキシピリジン誘導体にも関する。
【0002】
【従来の技術】本発明の殺虫、殺ダニ剤の有効成分であ
るベンジルオキシピリジン誘導体の内、ある種のものは
既知の化合物であり、例えば米国特許第4406689
号明細書、インディアン・ジャーナル・ケミストリー
(Indian J. Chem.),セクション
B,15B(12),1125(1977)、独国特許
第2316881号明細書等に開示されている。しかし
ながら、これら先行文献には当該化合物の殺虫もしくは
殺ダニ活性に関しては一切記載されていない。即ち、米
国特許第4406689号明細書には、除草活性を有す
るイミダゾピリジン類の合成中間体として、またインデ
ィアン・ジャーナル・ケミストリーには中枢神経系の抑
制活性を有する化合物として、更に独国特許第2316
881号明細書には低血糖剤として、いくつかのベンジ
ルオキシピリジン誘導体が記載されているに過ぎない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】農園芸作物の栽培に当
たり、作物の害虫被害に対して多数の薬剤が使用されて
いる。しかしながら、その薬剤効果が不十分であった
り、薬剤抵抗性を発達した害虫の出現によりその効果が
制限されたり、作物に薬害や環境に汚染を生じたり、ほ
乳類、魚類、益虫に対して毒性を示す等の問題を生じる
薬剤が少なくない。それ故、斯かる欠点が少なく安全に
使用できる薬剤の開発が望まれている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記背景を
踏まえ、上記ベンジルオキシピリジン誘導体に興味を抱
き、鋭意研究を進めた結果、該誘導体が殺虫活性及び殺
ダニ活性を有することを見い出した。更に、本発明者等
は周辺化合物を探索するうち、前記先行文献に記載のな
い新規化合物を見い出した。本発明は、これらの知見に
基づき完成されたものである。
【0005】即ち、本発明は、一般式
【0006】
【化2】
【0007】[式中、Rは水素原子又はC1-6アルキル
基を示す。Xは水素原子、ハロゲン原子、C1-6アルキ
ル基、アミノ基又はニトロ基を示す。Yは水素原子、ハ
ロゲン原子、C1-6アルキル基、シクロアルキル基、C
1-6ハロアルキル基、C2-6アルケニル基、C2-6ハロア
ルケニル基、C1-6アルコキシ基、C1-6ハロアルコキシ
基、フェニル基、シアノ基又はニトロ基を示す。nは1
又は2を示す。]で表されるベンジルオキシピリジン誘
導体を有効成分として含有することを特徴とする殺虫、
殺ダニ剤を提供するものである。
【0008】また、本発明は、Rが水素原子、Xが水素
原子又はハロゲン原子、n個あるYの少なくとも一つが
1-6ハロアルキル基、C2-6ハロアルケニル基、C1-6
アルコキシ基、C1-6ハロアルコキシ基、フェニル基、
シアノ基又はニトロ基である上記一般式(1)で表され
るベンジルオキシピリジン誘導体を提供するものであ
る。
【0009】また、本発明は、RがC1-6アルキル基で
ある上記一般式(1)で表されるベンジルオキシピリジ
ン誘導体を提供するものである。
【0010】また、本発明は、Rがメチル基、Xが水素
原子、Yが水素原子又はC1-6アルキル基である上記一
般式(1)で表されるベンジルオキシピリジン誘導体を
提供するものである。
【0011】これらの化合物は、文献未記載の新規化合
物である。
【0012】本発明の一般式(1)で表されるベンジル
オキシピリジン誘導体は、強力な殺虫活性を有すると共
に、強力な殺ダニ活性をも有しており、殺虫及び殺ダニ
剤として有用である。
【0013】更に本発明の一般式(1)で表されるベン
ジルオキシピリジン誘導体は、薬剤抵抗性を発達した害
虫に対しても優れた殺虫、殺ダニ効果を発現し得る。ま
た安全面でも優れており、作物に薬害を及ぼしたり、環
境汚染を生じたり、ほ乳類、魚類、益虫に対して毒性を
示さない等の利点を有している。
【0014】
【発明の実施の形態】本明細書において示される各基
は、具体的には以下の通りである。
【0015】ハロゲン原子としては、例えば弗素原子、
塩素原子、臭素原子、沃素原子が挙げられる。
【0016】C1-6アルキル基としては、メチル基、エ
チル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル
基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチ
ル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル
基、tert−ペンチル基、n−ヘキシル基、イソヘキ
シル基等が挙げられる。
【0017】シクロアルキル基としては、シクロプロピ
ル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等が挙げら
れる。
【0018】C1-6ハロアルキル基としては、トリフル
オロメチル基、トリクロロメチル基、クロロメチル基、
ブロモメチル基、フルオロメチル基、ヨードメチル基、
ジフルオロメチル基、ジブロモメチル基、2−クロロエ
チル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、2,2,
2−トリクロロエチル基、3−ブロモプロピル基、3−
クロロプロピル基、2,3−ジクロロプロピル基、4,
4,4−トリクロロブチル基、4−フルオロブチル基等
が挙げられる。
【0019】C2-6アルケニル基としては、ビニル基、
アリル基、イソプロペニル基、2−ブテニル基、3−ブ
テニル基等が挙げられる。
【0020】C2-6ハロアルケニル基としては、2,2
−ジクロロビニル基等が挙げられる。
【0021】C1-6アルコキシ基としては、メトキシ
基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ
基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキ
シ基、tert−ブトキシ基、n−ペンチルオキシ基、
イソペンチルオキシ基、ネオペンチルオキシ基、ter
t−ペンチルオキシ基、n−ヘキシルオキシ基、イソヘ
キシルオキシ基等が挙げられる。
【0022】C1-6ハロアルコキシ基としては、トリフ
ルオロメトキシ基、トリクロロメトキシ基、クロロメト
キシ基、ブロモメトキシ基、フルオロメトキシ基、ヨー
ドメトキシ基、ジフルオロメトキシ基、ジブロモメトキ
シ基、2−クロロエトキシ基、2,2,2−トリフルオ
ロエトキシ基、2,2,2−トリクロロエトキシ基、3
−ブロモプロポキシ基、3−クロロプロポキシ基、2,
3−ジクロロプロポキシ基、4,4,4−トリクロロブ
トキシ基、4−フルオロブトキシ基等が挙げられる。
【0023】上記一般式(1)で表されるベンジルオキ
シピリジン誘導体は、種々の方法により製造されるが、
その代表例を示せば、例えば下記反応式−1に示す方法
に従い製造される。
【0024】
【化3】
【0025】[式中、R、X、Y及びnは前記に同じ。
Zはハロゲン原子を示す。] 即ち、上記反応式−1によれば、一般式(1)で表され
る本発明化合物は、一般式(2)で表されるヒドロキシ
ピリジン類と一般式(3)で表されるベンジルハライド
類とを、適当な塩基触媒の存在下で反応させることによ
り製造される。
【0026】出発物質として使用される一般式(2)で
表されるヒドロキシピリジン類は、公知の化合物であ
り、市販品をそのまま使用できる。また一般式(3)で
表されるベンジルハライド類も、公知の化合物であり、
市販品をそのまま使用するか、又は通常の方法に準じ、
例えば相当するトルエンもしくは相当するベンジルアル
コールをハロゲン化する方法により容易に製造される。
【0027】一般式(2)で表されるヒドロキシピリジ
ン類と一般式(3)で表されるベンジルハライド類との
反応は、ジャーナル・オブ・アグリカルチュラル・アン
ド・フード・ケミストリー(J.Agri.FoodC
hem.),38(10),1965(1990)、ア
クタ・ケミカ・スカンジナビカ(Acta Chem.
Scand.),23,1791(1969)、ジャー
ナル・オブ・ヘテロサイクリック・ケミストリー(J.
HeterocyclicChem.),5,281
(1968)等に記載の方法に準じて行われる。即ち、
一般式(2)で表されるヒドロキシピリジン類と一般式
(3)で表されるベンジルハライド類との使用割合とし
ては、通常前者1モルに対して後者を0.5〜2モル、
好ましくは0.7〜1.3モルとするのがよい。この反
応は、通常溶媒中で行われる。溶媒としては、公知のも
のを広く使用することができ、例えば四塩化炭素、クロ
ロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化
水素類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化
水素、ヘキサメチルホスホリックトリアミド(HMP
A)、ジメチルホルムアミド(DMF)等のアミド類、
ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)、
1,4−ジオキサン等のエーテル類、アセトン等のケト
ン類、メタノール、エタノール等のアルコール類、アセ
トニトリル、ジメチルスルホキシド(DMSO)又はこ
れらの混合溶媒等が挙げられる。場合によっては、これ
らの溶媒と水の混合溶媒を用いることができる。また、
使用される塩基としては、例えば、炭酸ナトリウム、炭
酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩無水物、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、水
素化ナトリウム、水素化カリウム等のアルカリ金属水素
化物、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、
tert−ブトキシカリウム等のアルカリ金属アルコキ
シド類が挙げられる。これら塩基は、1種単独で又は2
種以上混合して使用される。塩基の使用量は、一般式
(2)のヒドロキシピリジン類に対して通常等モル〜1
0倍モル、好ましくは等モル〜2倍モルとするのがよ
い。反応温度は、特に限定されないが、通常0℃から使
用する溶媒の沸点温度にて良好に進行する。反応時間
は、出発原料化合物の使用割合、反応温度等により異な
り一概には言えないが、通常1〜24時間である。
【0028】上記の方法で得られる一般式(1)の本発
明化合物は、通常の分離手段、例えば溶媒抽出法、再結
晶法、カラムクロマトグラフィー法等の慣用の単離精製
手段により反応混合物から容易に単離、精製される。
【0029】本発明化合物は広く農業上問題となる各種
害虫に有効に作用するが、特に有効に作用する害虫とし
ては、例えば、ヒメトビウンカ、モモアカアブラム等の
半翅目害虫、ナミハダニ、ミカンハダニ等のハダニ類等
を例示できる。
【0030】本発明化合物を殺虫剤として使用する場
合、乳剤、水和剤、水溶剤、粒剤、微粒剤、顆粒剤、粉
剤、塗布剤、スプレー用製剤、エアゾール製剤、マイク
ロカプセル製剤、薫蒸用製剤等の形態で用いることがで
きる。これら製剤を調製するに当たっては乳化、分散、
懸濁、発泡させるために各種界面活性剤を用いることが
できる。界面活性剤の具体例としては、例えば、非イオ
ン界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリエ
チレンソルビタンアルキルエステル等を、陰イオン界面
活性剤としては、アルキルベンゼンスルホネート、アル
キルスルホサクシネート、アルキルサルフェート、ポリ
オキシエチレンアルキルサルフェート、アリルスルフォ
ネート、リグニン亜硫酸塩等を例示できる。また、溶解
剤、希釈剤、担体としては、各種有機溶媒、各種エアゾ
ール噴射剤、各種天然鉱物並びに各種合成化合物等を用
いることができる。有機溶媒としては、例えば、ベンゼ
ン、キシレン、エチルベンゼン、クロルベンゼン、アル
キルナフタリン、クロルエチレン、シクロヘキサノン、
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、アルコ
ール類、セロソルブ類、ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルスルホキシド、アセトニトリル、鉱油留分及び水等を
好ましく用いることができる。エアゾール噴射剤として
は、例えば、プロパン、ブタン、ハロゲン化炭化水素、
窒素、二酸化炭素等を例示できる。これら製剤は、有機
及び無機染料を用いて着色してもよい。
【0031】本発明において、上記各種製剤を製造する
に当たり本発明の化合物を約0.1〜95重量%、好ま
しくは約0.5〜90重量%を含有するように製剤する
ことができる。
【0032】上記で調製された製剤はそのまま又は担体
もしくは水で希釈して用いられるが、目的に応じて約
0.0001〜100重量%の範囲で自由に希釈するこ
とができ、好ましくは0.001〜10重量%の活性成
分を含有するように希釈して使用するのがよい。
【0033】
【実施例】以下に、本発明化合物の製造例、製剤例及び
試験例を掲げて本発明をより一層明らかにするが、本発
明はこれらの実施例に限定されるものではない。尚、以
下において「部」とあるのは「重量部」を意味する。
【0034】製造例1 3−(4−sec−ブチルベンジルオキシ)ピリジン
(本発明化合物1)の合成 3−ヒドロキシピリジン(0.95g、0.01モル)
のヘキサメチルホスホリックトリアミド(HMPA)溶
液(5ml)を60%水素化ナトリウム(0.48g、
0.02モル)のHMPA(10ml)懸濁液中へ10
℃以下で少量づつ添加した。全量添加後、室温で30分
間撹拌した。4−sec−ブチルベンジルクロライド
(1.83g、0.01モル)のHMPA溶液(5m
l)を滴下し、滴下終了後、反応混合物を室温で更に6
時間撹拌した。次に反応系内に冷水を注ぎ込み、油層を
ジエチルエーテルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄
後、無水硫酸マグネシウム上で乾燥した。溶媒を留去し
て得られた残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘ
キサン:酢酸エチル=2:1)で精製し、目的化合物
(1.8g、収率75%)を得た。
【0035】1H−NMR(CDCl3/TMS)δpp
m:8.39−7.13(m,8H)、5.07(s,
2H)、2.63−2.53(m,1H)、1.65−
0.78(m,8H)。
【0036】上記製造例と同様にして得られた化合物を
表1及び表2に示す。表1及び表2において「ピリジン
環上の置換位置」はベンジルオキシ基の置換位置を示す
ものである。またこれらの表において、「X」の欄にお
ける数字は、Xのピリジン環上への置換位置であり、
「Yn」の欄における数字は、Yのフェニル環上への置
換位置である。例えば「Yn」の欄中、「2,3−ジク
ロロ」とあるのはフェニル環上の2位及び3位にクロロ
原子が置換していることを示している。
【0037】また、表1及び表2に示す各化合物のNM
Rスペクトルデータを表3及び表4に示す。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】
【表3】
【0041】
【表4】
【0042】 製剤例1(乳剤) 本発明化合物 10部 ソルベッソ150 65部 N−メチルピロリドン 15部 ポリオキシエチレントリスチリルフェニルエーテル 7部 ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム 3部 上記各成分を撹拌混合して、10%乳剤を得た。
【0043】 製剤例2(水和剤) 本発明化合物 20部 ラウリル硫酸ナトリウム 2部 リグニンスルホン酸ナトリウム 3部 合成含水酸化珪素微粉末 15部 クレー 59部 上記各成分をジュースミキサーで攪拌混合して20%水
和剤を得た。
【0044】 製剤例3(粒剤) 本発明化合物 5部 合成含水酸化珪素微粉末 5部 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 2部 ベンナイト 10部 クレー 78部 上記を混合して十分撹拌した後、適量の水を加えて更に
撹拌し、造粒機で造粒し、通風乾燥して5%粒剤を得
た。
【0045】 製剤例4(粉剤) 本発明化合物 1部 合成含水酸化珪素微粉末 5部 酸性リン酸イソプロピル 0.3部 クレー 93.7部 本発明化合物を適当量のアセトンに溶解したものを他の
成分に加え、ジュースミキサーで撹拌混合した後アセト
ンを除去して1%粉剤を得た。
【0046】製剤例5(フロアブル剤) 本発明化合物50部、ポリオキシエチレンポリオキシプ
ロピレンアルキルエーテル1部、及びポリオキシエチレ
ントリスチリルエーテルリン酸アミン塩4部を含む水溶
液30部を混合し、サンドグラインダーで粒径3mm以
下に微粉砕した後、これに、2%キサンタンガム7部及
び水6部を加え、更にプロピレングリコール7部を加え
て撹拌混合して、50%水中懸濁液を得た。
【0047】試験例1 ヒメトビウンカ(Laodelphax striatellus)に対する試
験 本発明化合物2重量部をアセトン98重量部に溶解し、
0.03%ツィーン80入り水溶液を用いて所定の濃度
(500ppm)に希釈して溶液を調製した。調製した
溶液10mlを葉齢2.5葉期の水稲幼苗が植えられた
育苗ポット(3cm×3cm×4cm)に潅注し、アク
リル製カップを被せ、ヒメトビウンカの3齢幼虫に与え
た。処理後は温度25℃、湿度40%の恒温恒湿室内に
静置した。1処理区2連制で実施した。放飼2日後の死
亡率を測定した。
【0048】その結果、実施例1、実施例11、実施例
13、実施例15、実施例29及び実施例43の化合物
(表1及び表2の化合物番号に対応する)が100%の
死虫率を示した。
【0049】試験例2 ナミハダニ(Tetranychus urticae)に対する試験 本発明化合物2重量部をアセトン98重量部に溶解し、
0.03%ツィーン80入り水溶液を用いて所定の濃度
(500ppm)に希釈して溶液を調製した。蒸留水を
入れたプラスチック製容器(径7cm)の蓋に穴をあ
け、その穴を通して給水できるようにした不織布(4.
5×5.5cm)上にインゲン葉片(2×3cm)を載
せ、ナミハダニ雌成虫を接種し、翌日、調製された溶液
を手動散布装置を用いて散布し、温度25℃、湿度40
%の恒温恒湿室内に静置した。6日後の次世代に対する
抑制効果を測定した。1処理区2連制で実施した。
【0050】その結果、実施例16、実施例33及び実
施例34の化合物(表1及び表2の化合物番号に対応す
る)が90%以上の次世代抑制効果を示した。
【0051】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−345608(JP,A) 特開 平9−157256(JP,A) 特開 平9−151184(JP,A) 特表 平8−508286(JP,A) 特表 平8−508277(JP,A) J.Chem.Soc.,Chem. Commun.,No.11,p.1133− 1134(1995) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07D 213/00 - 213/73 A01N 43/00 - 43/40 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 [式中、Rは水素原子又はC1-6アルキル基を示す。X
    は水素原子、ハロゲン原子、C1-6アルキル基、アミノ
    基又はニトロ基を示す。Yは水素原子、ハロゲン原子、
    1-6アルキル基、シクロアルキル基、C1-6ハロアルキ
    ル基、C2-6アルケニル基、C2-6ハロアルケニル基、C
    1-6アルコキシ基、C1-6ハロアルコキシ基、フェニル
    基、シアノ基又はニトロ基を示す。nは1又は2を示
    す。]で表されるベンジルオキシピリジン誘導体を有効
    成分として含有することを特徴とする殺虫、殺ダニ剤。
  2. 【請求項2】 Rが水素原子、Xが水素原子又はハロゲ
    ン原子、n個あるYの少なくとも一つがC1-6ハロアル
    キル基、C2-6ハロアルケニル基、C1-6アルコキシ基、
    1-6ハロアルコキシ基、フェニル基、シアノ基又はニ
    トロ基である請求項1記載の一般式で表されるベンジル
    オキシピリジン誘導体(但し、Rが水素原子、Xが水素
    原子、Yがメトキシ基、且つnが2である場合を除
    く)
  3. 【請求項3】 RがC1-6アルキル基である請求項1記
    載の一般式で表されるベンジルオキシピリジン誘導体。
  4. 【請求項4】 Rがメチル基、Xが水素原子、Yが水素
    原子又はC1-6アルキル基である請求項1記載の一般式
    で表されるベンジルオキシピリジン誘導体。
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