WO1993001555A1 - Method of managing plural drawings for system for managing geographic information - Google Patents

Description

明 細 書 地理情報管理システムにおける複数図面の管理方式 〔技術分野〕

本発明は、 コ ンピュータを使用した地理情報管理システムにおけ る複数図面の管理方式に関する。

〔背景技術〕

地図情報とその属性データ、 例えば、 道路や家屋や地名等、 をデ ータベースに格納し、 コ ンピュータを使用して管理する地理情報管 理システムは既に知られている。 このようなコ ンピュ一タ管理する 地理情報管理システムにおける複数図面の管理において、 特に地方 自治体等において膨大な複数種類の図面、 例えば地図を自治体内の 各部署で個別管理している煩雑さを改善するために、 複数種類の図 面を一括管理するこ とによ り、 各部署による管理運用から全部署に よる管理運用に展開することが要望されている。

〔発明の開示〕

本発明は、 コ ンピュータを使用して複数種類の図面を管理する地 理情報管理システムにおける複数図面の管理方式であって、

属性毎に地図データベースを分割して設け、 さらに属性毎のデー タベースを管理しかつデータベース毎の参照権に応じて属性を振り 分ける地図管理部と、

地図管理部からの検索と参照処理を行い、 かつ表示処理を行う地 図処理基本部を備え、

図面の種類によって複数の図面に分割して格納することにより、 1つの図面の検索を行い、 かつ複数種類の図面の同時検索を行わし めることを特徴とする。

ここで、 分割された個々の地図データベースには属性の重要度に 応じた参照権を設定し、 地図管理部は参照権に基づいて、 参照と修 正が可能か若しく は追加ローディ ング可能かを指示する。

〔図面の簡単な説明〕

図 1 は従来の地図データベースの構成図である。

図 2は本発明の原理構成図である。

図 3 は本発明のシステムプロ ック図である。

図 4 ば本発明の一実施例要部構成図である。

図 5 は本発明の地図管理部の管理内容の説明図である。

図 6 は本発明の処理フローチヤ一トである。

〔発明を実施するための最良の形態〕

本発明の実施例を説明するに先立って従来の技術とその問題点を 以下に説明する。

図 1 は従来の地図データベースの構成図である。 コ ンピュータを 使用した地理情報管理システムにおいて、 例えば、 地区の道路台 帳図と土地家屋管理図を地図データベース D Βの格納する場合に、 道路台帳図については道路のみの地図のレイ ヤ 1、 ガー ドレールの みの地図のレイ ヤ 2、 下水道のみの地図のレイ ヤ 1 0等、 複数のレ ィャ 1〜 1 0に分割して格納される。 同様に、 土地家屋管理図につ いても、 例えば、 一戸建のみの地図のレイヤ 1 1 、 マンショ ンのみ の地図のレイ ヤ 1 2等、 複数のレイ ヤ 1 1〜 1 3 により格納する。 同様に他の地区についても所定の属性毎に複数のレイヤに格納する。 ここで、 レイヤ （層） とはデータベース上の一定のメ モリ空間であ り、 例えば、 地理情報を格納するデータフア イル上の一定部分であ る。

ところで、 地方自治体の市役所や区役所等では土地、 家屋等の膨 大な不動産情報を管理するためにコ ンピュータを使用した地理情報 管理システムを採用しているところが多い。 このようなシステムで は所員や不動産業者等のユーザが所望の地区を参照したいときには、 キーボードを操作して所定の入力を行い、 表示された所望の地区の 属性、 即ち、 道路図や土地家屋図等を指定し、 システム内部の処理 を経て検索され表示される。

このような従来の地図データベースの構成では、 複数種類の図面 の一括管理を実現するために、 図示のように 1 つの地図データべ一 ス内に複数図面をレイ ャに割り振って管理する方式を採用している。 そして所定の地区を参照したい場合に、 グラフ ィ ック ' ディ スプレ ィ上に図面を表示させ、 地図データベース内の全ての図面データを 地図データベースからグラフィ ック ' ディ スプレイ側へまずローデ イ ングし、 しかる後、 ユーザにとって表示したい必要図面か不要な 図面かを選択する表示ノ非表示の制御を行う。 この場合の制御は最 小の単位としてレイ ャ単位で行うのが一般的である。

ところで、 このように全ての図面データを地図データベースから ディ スプレイ側にまずロードしているが、 この方法は複数の図面を 同時に検索するときにはその都度ロー ドする必要がないので効果的 である。 しかし、 図面単位の検索、 即ち、 1 つの図面の検索の場合 には、 1つの図面の検索であっても複数の図面を全てロードするこ とになり、 そのため検索に時間を要し効率が非常に悪いという問題 力 めった。

従って、 本発明の目的は、 例え 1つの図面であっても迅速に検索 が行え、 かつ複数図面の同時検索も可能とする地理情報管理システ ムにおける複数図面の管理方式を提供するこ とにある。

以下、 本発明を図面に沿って説明する。

図 2 は本発明の原理構成図である。 本発明は図面の種類によって 複数の地図データベースに分割して格納することを特徴とし、 例え ば、 図示のように、 or地区の 「道路台帳図」 と 「土地家屋管理図」 の 2種類の図面を同時に地図データベースに持つ場合に、 地図デー タベース D B 1 には 「道路台帳図」 、 地図データベース D B 2 には 「土地家屋管理図」 というように、 別個の地図データベースに図面 データを格納する。 ここで、 地図データベース D B 1及び D B 2を まとめて論理的地図データベースとする。

地図データベースを分割することにより、 分割された地図データ ベース毎に任意の地図データベースの図面のローディ ングが可能と なり、 1図面単位の検索表示が行え、 扱う図面の種類に関係な く迅 速な検索と参照を行う ことができる。

図 3 は本発明のシステムプロ ック図である。 コ ンピュータにより 構成された地理情報管理システムではデイ スブレイ画面上に道路地 図を表示する。 ここで、 ファ イル中の複数の地図データベース 0 1 , 0 2 , · · · をまとめて論理的地図データベース D B とする。 後述 するシステム内部の地図管理部に対して 「道路地図」 の問合せを行 う と、 データベース名 「 0 1 」 に基づき論理的地図データベース D B内の地図データベース 0 1をアクセスし、 地図データベース 0 1 から読み出して所望の地図を表示する。 本発明はソフ トウ ア処理 によるから、 「地図管理部」 はハ一ドウヱァによる構成ではなく処 理プログラムの一部分に構成される 「地図管理手段」 である。

図 4 は本発明の一実施例要部構成図であり、 図 5 は本発明の地図 管理部の管理内容の説明図である。 地図管理部 1 は図 5 に示す内容 に沿って管理する。 即ち、 地図データベース D B 1 に対しては、 参 照かつ修正可能な参照権 1 を、 地図データベース D B 2に対しては 追加口一デイ ング可能な参照権 2を与えるような管理を行う。 この ように地図データベースによって参照権が異なるのは格納されてい るデータの安全保証、 即ち、 勝手に修正や追加をさせないようにす るための安全保証、 を確保するためである。 一方、 地図処理基本部 2 も処理プログラムの一部分であり、 後述する図 6のフローチヤ一 トで示す処理を行う。 図面データをどちらの地図データベースに格 納すべきかはその都度重要度に応じて決める。

図 4において、 ディ スプレイ上に表示された①のパターンは、 例 えば道路管理担当者が 「道路台帳図」 のみを参照している場合であ る。 この図面は地図管理部が地図データベース D B 1から 「道路台 帳図」 をローディ ングすることにより表示される。 一方、 ディ スフ' レイ上に表示された②のパターンは、 例えば、 道路管理担当者が 「道路台帳図」 に、 これと同じ地区の 「土地家屋管理図」 を重ね合 わせて参照する場合である。 このようにすると、 従来のように不要 な他の図面までが全てローディ ングされることはな く なるので、 任 意のタイ ミ ングで迅速に所望の図面を参照することができる。

図 6 は本発明の処理フローチャー トである。 キーボー ドから表示 図面名を入力すると （ステップ 1 ) 、 表示図面名をキーヮー ドとし て地図管理部を検索し、 格納データベース名を取得し （ステップ 2 )、 検索された地図データベースから図面を ¹³一ディ ングし （ステップ 3 ) 、 地図を表示し （ステップ 4 ) 、 追加表示するか否か判断し (ステップ 5 ) 、 追加する場合にはステップ 1 に戻り、 追加しない 場合には終了する。

以上説明したように、 本発明によればコ ンピュータを使用した地 理情報管理システムにおいて、 複数種類の図面データから 1つの図 面を検索し参照するときであつても迅速に検索及び参照処理が行え、 かつ複数図面の同時検索も迅速に行う こ とができ る。

〔産業上の利用可能性〕

地図情報とその属性データ、 例えば、 道路や家屋や地名等、 をデ 一夕ベースに格納し、 コ ンビュータ管理する地理情報管理システム は知られているが、 このような地理情報管理システムを用いた複数 図面の管理において、 特に地方自治体等において膨大な複数種類の 図面、 例えば地図を、 自治体の各部署で個別管理している場合が多 い。 本発明による地理情報管理システムにおける複数図面の管理方 式は、 各部署による管理の煩雑さを改善するために、 複数種類の図 面を一括管理するこ とによ り、 各部署による運用から全部署の運用 に展開することができ、 かつ 1 つの図面であっても迅速に検索が行 え、 さらに複数図面の同時検索も可能とする。

Claims

請 求 の 範 囲

1 . コ ンビュータを使用して複数種類の図面を管理する地理情報管 理システムにおける複数図面の管理方式において、

属性毎に地図データベースを分割して設け、 さらに該属性毎のデ ータベースを管理し、 かつ該データベース毎の参照権に応じて該属

' 性を振り分ける地図管理部 し 1 ) と、

該地図管理部からの検索と参照処理を行い、 かつ表示処理を行う 地図処理基本部 （ 2 ) を備え、

図面の種類によって複数の図面に分割して格納することにより、 1つの図面の検索を行い、 かつ複数種類の図面の同時検索を行わし めることを特徴とする地理情報管理システムにおける複数図面の管 理方式。 .

2 . 分割された個々の地図データベースには属性の重要度に応じた 参照権を設定し、 該地図管理部は該参照権に基づいて、 参照と修正 が可能か若しく は追加ローディ ング可能かを指示する請求項 1 に記 載の地理情報管理システムにおける複数図面の管理方式。