WO1990002786A1 - Lubricating oil composition - Google Patents

Description

明 柳

枝術分野

本発 明 は 新規 な 潤滑油組成物 に 関 し 、 更 に 詳 し く は、 超仕上 げ加工 や べ ァ リ ン グ加工用 潤滑油 と し て 好適 で あ り 、 ィ ォ ゥ 系極圧剤 の 不存在下 は も ち ろ ん 存在下で も ス テ ィ ン を 生 じ な い な ど、 耐 ス テ ィ ン 性 に 優れ た 金属加工用 の 潤滑油組成 物 に 関す る も の で あ る 。

背景技術

. ήπ. に 、 金属 の 切 削や研 削 な ど の 金属加ェ に お い 物

て は 、 摩擦面 に かか る 荷重 が増 大 し て 、 金属間 の 凸 部 同 士が吸着油膜 を 突 き 破 つ て 接触 す る 。 そ の 結果 表面温度 が上昇 し 、 吸着油膜 は 破壌 さ れて 焼付 き や ス カ ツ フ イ ン グ を 起 こ す よ う に な る 。 し た が っ て 、 従来、 こ の よ う な 潤滑条件 に お い て 、 で き る だ け摩 耗 を 減 ら し 、 潤滑不能 に な ら な い よ う に 、 金属加工 用 潤滑油 に は 、 極圧剤が配合 さ れ て い る 。

金属 の 切 削や研 削 の 特徴 、 ¾m &. の 上昇 が著 し い こ と 、 及 び 切 削 や研 削 に よ つ て 常 に フ レ ツ シ ュ な 表 面が現 れ る こ と で あ る 。 し た つ て 、 前記極圧剤 と し て は 、 摩擦面 に お け る 温度上昇 に 十分 に 而 ί え 、 力、 つ 十分 な 速 度 で 摩擦面 と 反応 し 、 次 々 に 現 れ る フ レ ッ ン ュ な 金属表面 を 極圧潤 滑 膜 で 迅速 に 被覆 す る 必 要 が あ る 。 そ の た め 特 に 高温条件 で は 活性 の 強 い ィ ォ ゥ 系 や塩素系 の も の が、 通常用 い ら れて い る 。

該 ィ ォ ゥ 系極圧剤 と し て は、 例え ば単体 ィ ォ ゥ ， ス ル フ ィ ド類， 硫化油脂， 硫化鉱油 な ど が用 い ら れ て い る 。 し か し 、 こ の よ う な 活性 ィ ォ ゥ を 含有す る 潤滑 ί由 に ¾D い て は、 加工性能 に 優れて い る も の の 、 加ェ後 に 、 加ェ金属製品 に ス テ ィ ン が発生 し 、 そ の 価値 の 低下を 免れ な い と い う 欠点があ る 。 ま た 前記活性 ィ ォ ゥ を 舍有 し な い 潤滑油 を用 い る 場合 に も 、 ィ ォ ゥ を 成分 と し て 舍む加工工具 （ 砥石 ） を 用 い た 場合 に ス テ ィ ン が発生す る お そ れがあ る な ど の 問題が生 じ る 。

本発 明 は 、 の よ う な 従来 の 金属加工用 潤滑油 が 有す る 欠点を克服 し 、 ィ ォ ゥ 系極圧剤の 不存在下 は も ち ろ ん 、 存在下で も ス テ ィ ン が生 じ な い な ど、 耐 ス テ イ ン 性 に優れ た 金属加工用 潤滑油組成物 を提供 す る こ と を 目 的 と し て な さ れ た も の で あ る 。

本発 明者 ら は、 耐 ス テ ィ ン 性 に優れ た金属加工用 潤滑油組成物 ¾： 開発す る た め に 銳意研究を重ね た 。 そ の to 未 、 基油 に対 し て 、 特定 の 化合物を 配合す る こ と に よ り 、 前記 目 的を 達成 し う る こ と を 見出 し た 本発明 は こ の 知 4"- ^づ い て 完成 す る に 至 つ ο 発 1の 開示—

す な わ ち 本発 明 は 、 （ A ) 基油 に対 し、 （ B ) 式 ( I ) ま た は （ Π ) に 示 す ァ ミ ン と （ C ) ス ノレ ホ ネ 一 ト , フ ェ ネ ー ト 及び サ リ チ レ一 ト か ら 選 ばれ た一 種以上 の 化合物 を 配合 し 、 さ ら に 、 所望 に 応 じ （ D ) 極圧剤及 びノ ま た は油性剤 を 配合 し た こ と を 特徴 と す る 潤滑油組成物 を 提供 す る も の で あ る 。

以下、 本究明 を 詳細 に 説 明 す る 。

本発 明 の 組成物 に お い て 、 （ A ) 成分 と し て 用 い ら れ る 基油 に つ い て は 、 温度 4 0 て に お け る 粘度が 1 〜 3 0 0 セ ン チ ス ト ー ク ス 程度 の も の で あ れ ば特 に 制限 は な く 、 従来金属加工用 潤滑油組成物 に 慣用 さ れて い る も の 、 例え ば、 鉱油， 合成油 ， 硫化鉱油 ， 硫化油脂 な ど の 中 か ら 任意 の も の を 選択 し て 用 い る こ と がで き る 。 特 に ベ ア リ ン グ加工 や超仕上加工 に お い て は、 硫化鉱油や 硫化油脂 ， 硫化 ォ レ フ ィ ン な ど の ィ ォ ゥ 系基油 を 主成分 と し て 用 い る と 、 良好 な 加工性能 が得 ら れ有利 で あ る 。

前記基油 は一種用 い て も よ い し 、 二種以上を 組 み 合 わ せ て 用 い て も よ い 。

本発 明 の 組成物 に お い て （ B ) 成分 の ァ ミ ン と し て は 、 下記式 （ I ) 又 は式 （ Π ) で 表わ さ れ る 化合 物 を 用 い る 。

R ¹

〔 式 中 の n は 2 〜 6 で あ り 、 特 に 3 が好 ま し い 。 ま た R ¹及 び R ² は 、 そ れぞ れ水素原子 ， 炭素数 5 〜 3 0 、 好 ま し く は 1 0 〜 2 4 の ァ ノレ キ ノレ基 ， ア ル ケ ニ ノレ基 ， シ ク ロ ア ノレ キ クレ基 ， ァ ノレ キ ノレ ア リ ー ル 基 ， ァ ラ ル キ ル基 ま た は ァ リ ー ル基 で あ り 、 そ れ ら は 同一で あ っ て も よ い し、 互 い に 異 な っ て い て も よ い が、 同 時 に 水素原子 と な る こ と は な い 。 〕 前記式 （ I ) 中 の n が 2 未満で は臭気 に 問題が あ り 、 6 を 超え る も の は入手困難 で あ る 。 ま た R ¹ ま た は R ²が炭素数 5 未満 の も の で は臭気や溶解性な ど に 問題があ り 、 3 0 を 超え る も の は入手が困難で あ る 。

こ の よ う な ジ ァ ミ ン と し て は、 例 え ば N — ラ ウ リ ル プ ロ ピ レ ン ジ ァ ミ ン ； N — ミ リ ス チ ノレ ブ ロ ビ レ ン ジ ァ ミ ン ； N — ノヽ' ル ミ チ ル プ ロ ピ レ ン ジ ァ ミ ン ； N — エ イ コ シ レ プ ロ ビ レ ン ジ ァ ミ ン ； N — ォ レ イ ル プ ロ ビ レ ン ジ ア ミ ン ； N , N — ジ ラ ウ リ ル プ ロ ピ レ ン ジ ア ミ ン ； 牛脂 プ ロ ピ レ ン ジ ァ ミ ン な ど が挙 げ ら れ る 。

R ³ - N H - R ⁴ · · · ( π )

〔 式中 R ³及 び は、 そ れぞ れ炭素数 4 〜 3 0 、 好 ま し く は 5 〜 2 0 の ァ ノレ キ ゾレ基， ア ルケ ニ ノレ基， シ ク ロ ア ル キ ル基， ア ル キ ル ァ リ ー ル基， ァ ラ ル キ ル基又 は ァ リ ー ル基で あ り 、 そ れ ら は 同一で あ つ て も よ い し 、 互 い に 異な っ て い て も よ い 。 〕 前記式 （ Π ) 中 の R ³又 は R ⁴が、 炭素数 4 未満の も の で は臭気 や溶解性な ど に 問題が あ る 。 こ の よ う な第 2 級 ァ ミ ン と し て は、 ジ （ メ チ ル シ ク ロ へ キ シ ル ） ァ ミ ン ， ジ （ ェ チ ノレ シ ク ロ へ キ シ ル ） ァ ミ ン ， ジ （ プ ロ ピ ゾレ シ ク ロ へ キ シ ノレ ） ァ ミ ン ， ジ シ ク ロ へ キ シ ル ァ ミ ン ， シ ク ロ へ キ シ ル ド デ シ ノレ ア ミ ン ， シ ク ロ へ キ シ ノレ ラ ウ リ ノレ ア ミ ン ， シ ク ロ へ キ シ ゾレ ス テ ァ リ ル ァ ミ ン ， ジ ォ ク チ ル ァ ミ ン ， ジ ラ ウ リ ノレ ア ミ ン ， ジ ス テ ア リ ノレ ア ミ ン 等 が挙 げ ら れ る が 、 特 に ジ ( メ チ ノレ シ ク ロ へ キ シ ル ） ァ ミ ン ， ジ シ ク ロ へ キ シ ル ァ ミ ン が好 ま し い 。

こ れ ら の ァ ミ ン （ 即 ち 、 式 （ I ) の ジ ァ ミ ン あ る い は式 （ Π ) の 第 2 級 ァ ミ ン ） は 一種 で 用 い て も よ い し 、 二種以上 を 組み合わせ て 用 い て も よ く 、 ま た そ の 配合量 は、 組成物 の 重量 に 基づ き 、 通常 0. 1 〜 5 重量 好 ま し く は 0. 2 〜 2 重量 ％ の 範囲 で 選 ばれ る 。 こ の 量が 0. 1 重量 ％ 未満 で は 、 本発 明 の 効果 は十分発揮 さ れ な い し 、 5 重量％ を 超 え る と そ の 量 の 割 に は効果 の 向上 は 認 め ら れ な い 。

本発 明 の 組成物 に お い て は 、 （ C ) 成分 と し て ス ル ホ ネ ー ト ， フ ヱ ネ ー ト 及 び サ リ チ レ ー ト か ら 選 ば れ た 一種以上 の 化合物が用 い ら れ る 。 こ の ス ル ホ ネ ー ト ， フ ヱ ネ ー ト ， サ リ チ レ ー ト の 塩基価 は特 に 制 限 は な い が、 1 0 〜 5 0 0 mg K 0 H ノ g が好 ま し く 、 更 に 好 ま し く は 1 5 0 〜 5 0 0 nig K O H / g 、 特 に 1 5 0 〜 4 5 O mg K O H / g の 範囲 の 高塩基価 の も の が好 ま し い 。 こ の よ う な 高塩基価 の も の は 、 効果 (特 に 耐 ス テ ィ ン 性 ） の 持続性 が良好 で あ る 。

該 ス ノレ ホ ネ ー ト と し て は 、 石油 ス ル ホ ネ ー ト 及 び 合成 ス ル ホ ネ ー ト の い ず れ も 用 い る こ と 力 で き 、 ま た 、 塩 の 形 と し て は 、 ア ル カ リ 金属塩 ， ア ル カ リ 土 類金属塩 ， ジ ァ ミ ン 塩 ， ア ン モ ニ ゥ ム 塩 な ど挙 げ ら れ る が、 こ れ ら の 中 で ァ ル カ リ 土類伞 属 齿 , 特 に 力 ル シ ゥ ム 塩及び ， リ ウ ム 塩が好適で あ る 。

該石油 ス ル ホ ネ ー ト と し て は、 例え ば流動バ ラ フ イ ン な どを 硫酸精製す る 際 に 副生す る 石油 ス ル ホ ン 酸 を ス ノレ ホ ネ — ト と し て 回 収 し た も の や、 適 当 な 分 子量の 鉱油を 濃硫酸， 発煙硫酸， 無水 硫 酸 な ど の ス ノレ ホ ン 化剤で ス ル ホ ン 化 し 、 さ ら に ス ル ホ ネ ー ト と し た も の が用 い ら れ る 。 一方、 合成 ス ルホ ネ ー ト と し て は、 例え ば ベ ン ゼ ン を プ ロ ビ レ ン テ ト ラ マ ー で ァ ゾレ キ ル化 し て 合成洗剤 の 原料で あ る ド デ シ ル ベ ン ゼ ン を製造す る 際 に 副生す る ジ ド デ シ ノレ ベ ン ゼ ン を 主成分 と す る ボ ト ム や、 ナ フ タ レ ン を ノ ネ ン で ア ル キ ル化 し て得 ら れ る ジ ノ ニ ノレ ナ フ タ レ ン な ど を ス ル ホ ン化 し、 塩 に し た も の 力く用 い ら れ る o 问塩基価 ス ノレホ ネ ー ト は得 ら れ た ス ル ホ ネ 一 ト を 、 過剰 の ア ル 力 リ 化合物、 例え ば水酸化 カ ル シ ゥ ム ， 水酸化 バ リ ゥ ム 等 の 水酸化物 あ る い は酸化物 な ど と と も に炭酸 ガ ス と 接触 さ せ る こ と に よ っ て得 ら れ る 。 こ れ ら の ス ゾレ ホ ネ ー ト は一種で用 い て も よ い し 、 二種以上組 合せ て 用 いて も よ い 。

フ ュ ネ 一 ト は 、 例え ば ァ ノレ キ ル フ ヱ ノ 一 ル を 元素 ィ ォ ゥ , 金属水酸化物と ア ル コ ー ル類を溶媒 と し て 反応 さ せ て 製造す る こ と がで き る 。 ま た 、 塩 の 形 と し て は ス レホ ネ ー ト 同 様、 種 々 の も の が挙 げ ら れ る が、 こ れ ら の 中 で ア ル 力 リ 土類金属塩 ， 特 に カ ル シ ゥ ム 塩が好適 で あ る 。 一方、 サ リ チ レ ー ト と し て は 、 通常一般式

〔 式中 の R は ァ ノレ キ ル基 で あ る 〕

で 表 さ れ る ァ ノレ キ ル サ リ チ ル酸 の ア ル 力 リ 金属塩， ア ル カ リ 土類金属塩， ジ ア ミ ン 塩 ， ア ン モ ニ ゥ ム 塩 な ど が用 い ら れ る が、 こ れ ら の 塩 の 中 で ァ ノレ 力 リ 土 類金属塩、 特 に カ ル シ ゥ ム 塩及び マ グ ネ シ ゥ ム 塩が 好 ま し く 用 い ら れ る 。 該 ァ ノレ キ ノレ サ リ チ ノレ酸 は 、 通 常炭素数 1 4 〜 1 8 の or ー ォ レ フ ィ ン を 用 い て フ エ ノ 一ノレを ァ ノレ キ ルィ匕 し て 成 る ァ ノレ キ ル フ エ ノ ー ル に コ ノレ べ · シ ュ ミ ッ ト 反応 を 施す こ と に よ り 製造す る こ と がで き る 。 高塩基価 サ リ チ レ ー ト は 、 前述 し た ス ノレ ホ ネ ー ト と 同 様 に し て 調製 さ れ る 。

ま た 、 こ の ァ ノレ キ ル サ リ チ ル酸 は 、 ア ル キ ル基 が 水酸基 に 対 し て P — 位 に 置換 し て い る も の が、 高温 に お け る 分散性 に 優 れ て い て 有利 で あ る 。

該 サ リ チ レ 一 ト は 一種 で 用 い て も よ い し 、 二種以 上 を 組 み合 わせて 用 い て も よ く 、 ま た 、 前記 の ス ル ホ ネ ー ト 又 は フ エ ネ ー ト と 併用 し て も よ い 。

本 発 明 の 組成物 に お い て 、 該 （ - C ) 成分 の ス ル ホ ネ ー ト や サ リ チ レ ー ト は 、 組成物 の 重量 に 基づ き 、 通常 0 . ：！ 〜 1 0 重量 ％ , 好 ま し く は 0 . 2 〜 5 重量 % の 範囲 で 用 い ら れ る 。 こ の 量 が 0 . 1 重量 ％未満 で は本発明 の 効果が十分発揮 さ れず、 ま た 1 0 重量 %を超え る と そ の 量 の 割に は効果 の 向上 は期待で き な い 。 最適 な 添加量 は、 組成物 に対 し 、 1 重量％程 度で あ る

本発明 の 組成物 に お い て は、 所望 に 応 じ て （ D ) 成分 と し て 極圧剤及びノ ま た は油性剤 を配合す る こ と がで き る 。 こ の 極圧剤や油性剤 に つ い て は特 に 制 限 は な く 、 従来機械加工用 潤滑油 に慣用 さ れて い る も の を用 い る こ と がで き る 。 該極圧剤 は 、 摩擦面 に かか る 荷重が極圧 の条件下で 、 十分な速度で摩擦面 と 反応 し 、 次 々 に 現れ る フ レ ツ シ ュ な 金属表面を 極 圧潤滑膜で 迅速 に 被覆 し て 、 面 の 突起部 の 溶融や折 損 に よ る 摩擦 を 防止す る 作用 を 有 し て い る 。 こ の よ う な極圧剤 と し て は、 例え ば単体 ィ ォ ゥ , ス ノレ フ ィ ド類 , 硫化 ォ レ フ ィ ン ， 硫化鉱油 , 硫化油脂 な ど の ィ ォ ゥ 系、 塩素化パ ラ フ イ ン ， 塩素化油脂 ， 塩素化 ナ フ タ レ ン ， 塩素化 ポ リ フ エ ニ ル 化 ア ル キ ル ベ ン ゼ ン , 卜 ク ロ ロ ス テ ア リ ン 酸 メ チ レ ， ペ ン タ ク d D ぺ ン タ ジ ェ ン酸， ク ロ レ ン ド 酸 ジ ブ チ ル な ど の 塩素系 、 ト リ ブ チ レ ホ ス フ エ ー 卜 ， h リ ク レ ジ ル ホ ス フ ェ — ト ， ト リ オ ク チ ノレ ホ ス フ エ 一 ト ， ト リ フ ノレ ホ ス フ エ ー 卜 ， ラ ゥ リ ル ァ ン ッ ド ホ ス フ エ 一 ォ レ イ ノレ ア シ ッ ド ホ ス フ エ ー ト ， ォ ク チ ル ホ ス フ ヱ の 牛脂 ァ ミ ン 塩、 ォ レ イ ル ァ シ ッ ド ホ ス フ ェ 一 ト の ォ レ イ レ ァ ミ ン 塩、 ト リ ブ チ ル ホ ス フ ア イ h ， ジ ラ ゥ リ ル ホ ス フ ァ ィ ト な ど の リ ン 系 、 ナ フ テ ン 酸鉛 ， ォ レ イ ン 酸鉛 ， 有機 ジ チ ォ リ ン 酸金属塩， 有機 ジ チ ォ カ ルバ ミ ン 酸金属塩 ， ァ ミ ン へ キ サ フ ノレ ォ ロ チ タ ネ ー ト ， チ タ ニ ウ ム テ ト ラ （ ジ ァ ノレ キ ノレ オ ル ト ホ ス フ ェ ー ト ） ， テ ト ラ ブ チ ル チ タ ネ ー ト と ボ リ ァ ミ ン と の 反応生成物 な ど の 有機金属化合物系 な ど が挙 げ ら れ る 。 こ れ ら の 極圧 剤 は 一種 で 用 い て も よ い し 、 二種以上 を 組み 合わせ て 用 い て も よ い 。

一方、 油性剤 は、 低荷重下 や 比較的低温下 に お い て 、 金属面 に 吸着 し 、 強 い 吸着膜を 生成 さ せ て 摩擦 を 緩和 す る 作用 を 有 し て い る 。 こ の よ う な 油性剤 と し て は 、 例 え ばォ レ イ ン 酸 ， ス テ ア リ ン 酸 な ど の 高 級脂肪酸、 ス テ ア リ ル ア ル コ ー ルゃ ォ レ イ ル ア ル コ 一ノレ な ど の 高級 ァ ノレ コ ー ル 、 ァ ミ ン 、 エ ス テ ル な ど が挙 げ ら れ る 。 こ れ ら の 油性剤 は一種 で 用 い て も よ い し 、 二種以上 を 組み 合 わせ て 用 い て も よ く 、 ま た 前記 の 極圧剤 と 併用 し て も よ い 。

本発 明 の 組成物 に お い て は 、 こ の （ D ) 成分 の 極 圧剤や油性剤 は 、 通常組成物 の 重量 に 基づ き 、 0 . 0 1 〜 4 0 重量 ％ , 好 ま し く は 0 . 1 〜 2 0 重量％ の 範 囲 で 配合 さ れ る 。

さ ら に 、 本発 明 の 潤滑油組成 物 に は 、 従来潤滑油 に 慣用 さ れて い る そ の 他 の 添加物、 例 え ば流動点降 下剤 ， 粘度指数 向 上剤 ， 酸化防止剤 ， 腐 食防止剤 ， 洗浄分散剤 ， 防錡剤 ， 消 泡剤 な ど を 所望 に 応 じ 配合 す る こ と 力 で き る 。

次 に 、 実施 例 に よ り 本発 明 を さ ら に 詳 し く 説 明 す る が、 本発明 は こ れ ら の 例 に よ っ て な ん ら 限定 さ れ る も の で は な い 。

な お、 潤滑油組成物 の 耐 ス テ ィ ン性 は次 の よ う に し て 評価 し た 。

耐 ス テ ィ ン 性 （ 1 )

加工 し た ベ ア リ ン グ に 組成物を 塗 り 、 積み重ねて 3 0 て ， 湿度 9 5 % の 条件で 3 日 間放置後、 観察 し 次 の 基準 に従 っ て 評価 し た 。

〇 ： ス テ ィ ン の 発生 な し

X ： ス テ ィ ン の 発生 あ り

耐 ス テ ィ ン 性 （ 2 )

組成物 に活性 ィ ォ ゥ 0 . 5 重量％ を煮込ん で 、 前 記 （ 1 ) と 同様 の 方法で 、 次 の 基準 に 従 っ て 評価 し た 。

〇 ： ス テ ィ ン の 発生 な し

X ： ス テ ィ ン の 発生 あ り

耐 ス テ ィ ン性 （ 3 )

前記 （ 1 ) の 方法で ス テ ィ ン の 発生 し な い試料 に つ い て 、 温度 4 0 •C , 湿度 9 5 % の 条件で 1 力 月 放 置後、 観察 し、 次 の 基準 に 従 っ て 評価 し た 。

〇 ス テ ィ ン の 発生 な し

△ 一部 に 微小 な ス テ ィ ン が発生

X 多 量 の ス テ ィ ン が発生

ま た 、 各成分 と し て 次 の も の を 用 い た 。

基油 A ：

軽質鉱油 （ 4 0 て の 動粘度 4 c S t ) 基油 B ：

硫化鉱油 （ ィ ォ ゥ 分 0. 5 重量 ％ )

ジ ア ミ ン A ：

ラ ウ リ ル プ ロ ピ レ ン ジ ァ ン

ジ ァ ミ ン B ：

ォ レ イ ノレ プ ロ ピ レ ン ジ ァ ン

第 2 級 ァ ミ ン ：

ジ シ ク ロ へ キ シ ノレ ア ミ ン

ス ル ホ ネ ー ト （ B a ) ：

石油 ス ル ホ ネ ー ト の B a塩

ス ノレ ホ ネ ー ト （ C a ) ：

石油 ス ル ホ ネ ー ト の C a塩

高塩基価 ス ル ホ ネ ー ト （ C a ) ：

塩基価 3 0 O mg K O H Z g の 石油 ス ル ホ ネ 一 ト し 3 iim

高塩基価 ス ル ホ ネ ー ト （ M g ) ：

塩基価 4 0 0 mg K O H / g G 石油 ス ル ホ ネ ー ト M g塩

ス ル ホ ネ ー ト （ N a ) ：

石 由 ス ノレ ホ ネ ー ト の N a塩

ス ル ホ ネ ー ト （ ジ ァ ミ ン ） ：

石油 ス ル ホ ネ ー 卜 の エ チ レ ン ジ ア ミ ン 塩

ス ル ホ ネ ー ト （ ア ン モ ニ ゥ ム ） ：

石油 ス ル ホ ネ ー ト の ア ン モ ニ ゥ ム 塩

高塩基価 フ ユ ネ ー ト （ C a ) ：

塩基価 2 0 O rag K O H / g の フ ユ ネ ー ト C a塩 サ リ チ レ ー ト （ C a ) ：

炭素数 1 4 〜 1 8 の ア ル キ ル基 を 有す る サ リ チ レ ー ト の C a塩

高塩基価 サ リ チ レ ー ト （ C a ) ：

塩基価 3 0 O mg K O H Z g の サ リ チ レ ー ト C a塩 ァ ミ ン ： ォ レ イ ル ァ ミ ン

極圧剤 ： 活性硫化 ラ ー ド

( ィ ォ ゥ 分 1 0 重量

油性剤

実施例 1 2 8 お よ び比較例 1 〜 2 2

第 1 表 に 示す組成 の 潤滑油組成物 を 調製 し 、 耐ス テ ィ ン 性を 評価 し た。 そ の 結果を 第 1 表 に 示す。

な お、 極圧剤 と 油性剤 は、 そ の 重量比が 2 ： 1 の 混合物 を 用 い た 。

第 表

第 表（"^き）

残残 第 表（"^き）

滑 油 組 成 物 の 成 分 組 成 _{( S )}

項目 評 価 基油 A シ A B 第 2級 -ト -ト 高堪菌 髙塩細 IP«-ト ； ト 7)1*?-ト サ') ?1/ "ト 高塩細 ァミン 耐スティン性

Να ァミン (Ba)*¹ ( -ト )1*?-ト ( a)*¹ (ジ 7ミン)" フエネ-ト (Ca)*' サ IH>(Ca)*^z mm

(Ca) '^ζ (Mg) (Ca)*^s (1) (2) (3 麵

1 o 10 x X 請 'no 残部 1 o 10 x X 請 fll

5.0 10 x X 請' 112 藤

10 10 x X 赚 3 m 5.0 10 x X 比翻 14 m 5.0 5.0 10 x X sm 5.0 5.0 10 x X 賺' 116 10 10 10 x X 比麵 7

5.0 10 x X 麵 '118 10 5.0 10 x X 賺 |J19 5.0 5.0 10 x X 賺'! 20 5.0

〇 X Δ 比麵 1 5.0

X X

賺 ι|22

5.0 〇 X 厶

* l 塩 Siffi 3 OragKOH/g. *2 塩細 30 ΟηκΚΟΗ/g,

*3 埕細 400i¾KOH/g. *4 埕 Sffi 25m?K0H/g,

* 5 塩 Sfl 200n«KOH/g

5

o

産業上 の 利 用 可能性

以上説 明 し た よ う に 、 本発 明 の 潤滑油組成物 は、 ィ ォ ゥ 系極圧剤 の 不存在下 は も ち ろ ん、 存在下で も ス テ ィ ン を 生 じ な い な ど、 耐 ス テ ィ ン 性 に 優れ た 金 属加工用 潤滑油組成物で あ る 。 し た が っ て 、 本発明 の 潤滑油組成物 は、 特 に べ ァ リ ン グ加工用 や超仕上 げ加工用 と し て好適 に 用 い ら れ る 。

Claims

請 求 の 範 囲

1 . ( A ) 基油 に 対 し 、 （ B ) 式 （ I ) 又 は式 （ II ) に 示 す ァ ミ ン と （ C ) ス ル ホ ネ ー ト ， フ ヱ ネ ー ト 及 び サ リ チ レ 一 ト か ら 選 ば れ た 少 な く と も 一種 の 化 合 物 と を 配 合 し た こ と を 特徴 と す る 潤滑油組成物。

R ¹

、 N ( C H 山 Ν Η ₂ · · · ( I )

R<

〔 式 中 の n は 2 〜 6 で あ る 。 ま た R ¹及び R ²は、 そ れぞ れ水素原子， 炭素数 5 〜 3 0 の ア ル キ ル基 ， ア ル ケ ニ ノレ 基 ， シ ク ロ ア レ キ レ 基 ， ア ル キ ノレ ア リ — ル基 ， ァ ラ ル キ ノレ基 ま た は ァ リ ー ル基で あ り 、 そ れ ら は 同 一 で あ っ て も よ い し 、 互 い に 異 な っ て い て も よ い が、 同 時 に 水素原子 と な る こ と は な い < R ³ - N H - R ⁴ . . . ( π )

〔 式 中 R ³及 び R ⁴ は 、 そ れ ぞ れ炭素数 4 〜 3 0 の ァ ル キ ル基 ， ァ ノレ ケ ニ ル基 ， シ ク ロ ア ル キ ル基 ， ァ ル キ ル ァ リ ー ル基， ァ ラ ノレ キ ル基又 は ァ リ 一 ノレ基 で あ り 、 そ れ ら は 同 一 で あ っ て も よ い し 、 互 い に 異 な っ て い て も よ い 。 〕

2 . ( B ) 式 （ I ) 又 は 式 （ D )' に 示す ァ ミ ン が組 成物全体 の 0. 1 〜 5 重量 ％ で ぁ り 、 （ C ) ス ル ホ ネ ー ト ， フ ヱ ネ ー ト 及 び サ リ チ レ -一 ト カ、 ら 選 ば れ た 少 な く と も 一種 の 化 合物 が組成 物 全 体 の 0. 1 〜 1 0 重量 ％ で あ る 請 求 項 1 記載 の 組成 物 。

3 . 基 油 が ィ ォ ゥ 系基油 で あ る 請 求項 1 又 は 2 記 載 『

WO 90/02786 ( 18 ) PCT/JP89/00934

の 組成物。

4 . ( A ) 基油 に対 し 、 （ B ) 式 （ I ) ま た は式

( I ) に 示す ァ ミ ン と （ C ) ス ル ホ ネ ー ト ， フ エ ネ 一 ト 及び サ リ チ レ一 ドか ら 選 ばれ た少 な く と も 一種 の 化合物 と （ D ) 極圧剤及び油性剤 の 少な く と も一 種 の 添加剤 と を配合 し た こ と を 特徴 と す る 潤滑油組 成物。

5 . ( B ) 式 （ I ) ま た は式 （ Π ) に 示 す ァ ミ ン が 組成物全体 の 0. 1 〜 5 重量％ で あ り 、 （ C ) ス ル ホ ネ ー ト ， フ ヱ ネ ー ト 及 び サ リ チ レ 一 ト カ、 ら 選 ばれ た 少な く と も 一種 の化合物が組成物全体 の 0. 1 〜

1 0 重量％で あ り 、 （ D ) 極圧剤及び油性剤 の 少 な く と も 一種の 添加剤が組成物全体 の 0. 0 1 〜 4 0 重量％ で あ る 請求項 4 記載 の組成物。

6 . 基油が ィ ォ ゥ 系基油で あ る 請求項 4 又 は 5 記載 の 組成物。

7 . ( C ) ス ル ホ ネ ー ト ， フ エ ネ ー ト 及び サ リ チ レ 一 ト か ら 選 ばれた少な く と も 一種の 化合物 の 塩基価 が 1 5 0 〜 5 0 O mg K O H / g で あ る 請求項 1 又 は 4 記載 の 組成物。