JPWO2022049889A5 - - Google Patents

Download PDF

Info

Publication number
JPWO2022049889A5
JPWO2022049889A5 JP2022546908A JP2022546908A JPWO2022049889A5 JP WO2022049889 A5 JPWO2022049889 A5 JP WO2022049889A5 JP 2022546908 A JP2022546908 A JP 2022546908A JP 2022546908 A JP2022546908 A JP 2022546908A JP WO2022049889 A5 JPWO2022049889 A5 JP WO2022049889A5
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal
detection signal
state
rotation
alternating current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022546908A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2022049889A1 (ja
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority claimed from PCT/JP2021/025568 external-priority patent/WO2022049889A1/ja
Publication of JPWO2022049889A1 publication Critical patent/JPWO2022049889A1/ja
Publication of JPWO2022049889A5 publication Critical patent/JPWO2022049889A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Description

本開示は、モータに関する。
従来、電力供給用の一対の端子を備えるモータが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
一般に、モータは、端子数が比較的少ないことが望まれる。このため、互いに回転状態の異なる複数の動作モードを動的に切り替えることが可能なモータにおいて、動作モードを動的に切り替えるための端子の数を抑制したいという要望がある。
国際公開第2020/008924号
そこで、本開示は、互いに回転状態の異なる3つの動作モードを動的に切り替えることが可能なモータである。本開示は、電力供給用の一対の端子の他に1つの端子を備えるモータを提供することを目的とする。
本開示の一態様に係るモータは、単相交流が入力される第1の端子及び第2の端子と、第3の端子と、前記第1の端子及び前記第2の端子に接続された、前記単相交流を直流に変換するAC/DCコンバータと、パルス幅変調信号(PWM信号)によりパルス幅変調制御(PWM制御)されることで、前記直流を三相交流に変換するインバータと、前記三相交流が供給される巻線と、前記巻線に生じる磁界により回転する回転子と、前記インバータに前記PWM信号を出力する制御部と、前記第3の端子に接続された検出回路と、を備え、前記検出回路は、前記第1の端子及び前記第2の端子に前記単相交流が入力されている状態において、(1)前記第3の端子が前記第1の端子と短絡している場合に第1の検出信号を出力し、(2)前記第3の端子が前記第2の端子と短絡している場合に第2の検出信号を出力し、(3)前記第3の端子が開放状態である場合に第3の検出信号を出力し、前記制御部は、前記検出回路が前記第1の検出信号を出力している場合に前記回転子が第1の回転状態となり、前記検出回路が前記第2の検出信号を出力している場合に前記回転子が第2の回転状態となり、前記検出回路が前記第3の検出信号を出力している場合に前記回転子が第3の回転状態となるように、前記PWM信号を出力する。
上記構成により、互いに回転状態の異なる3つの動作モードを動的に切り替えることが可能なモータであって、電力供給用の一対の端子の他に1つの端子を備えるモータが提供される。
図1は、実施の形態1に係るモータ駆動システムの構成例を示すブロック図である。 図2Aは、単相交流電源から供給される単相交流の波形図である。 図2Bは、検出信号線の波形図である。 図3Aは、単相交流電源から供給される単相交流の波形図である。 図3Bは、第3の端子が第2の端子に短絡されている状態における、検出信号線の波形図である。 図4Aは、単相交流電源から供給される単相交流の波形図である。 図4Bは、第3の端子が開放状態である場合における、検出信号線の波形図である。 図5は、実施の形態2に係るモータ駆動システムの構成例を示すブロック図である。 図6Aは、単相交流電源から供給される単相交流の波形図である。 図6Bは、検出信号線の波形図である。 図7Aは、単相交流電源から供給される単相交流の波形図である。 図7Bは、第3の端子が第2の端子に短絡されている状態における、検出信号線の波形図である。 図8は、実施の形態3に係るモータ駆動システムの構成例を示すブロック図である。 図9Aは、単相交流電源から供給される単相交流の波形図である。 図9Bは、第3の端子13が開放状態おける、検出信号線の波形図である。 図10Aは、単相交流電源から供給される単相交流の波形図である。 図10Bは、第3の端子が第1の端子に短絡されている状態における、検出信号線の波形図である。 図11Aは、単相交流電源から供給される単相交流の波形図である。 図11Bは、検出信号線の波形図である。
(本開示の一態様を得るに至った経緯)
従来、冷却状態の商品を取り扱うコールドチェーン用途の冷却装置(例えば、冷凍ショーケース等)にモータが利用されている。
冷却装置において、風量の強弱切り替え動作、霜取り運転への切り替え動作等を実現するためには、モータの動作モードを動的に切り替える必要がある。例えば、風量の強弱切り替え動作は、モータの、互いに回転速度が異なる動作モードを動的に切り替えることで実現される。また、例えば、霜取り運転への切り替え動作は、モータの、互いに回転方向が異なる動作モードを動的に切り替えることで実現される。
一方で、冷却装置に利用されるモータは、端子数が比較的少ないことが望まれる。
そこで、発明者らは、互いに異なる動作モードを動的に切り替えることができるモータにおいて、電源供給用の一対の端子以外の端子の数を抑制することができる構成について、鋭意、実験、検討を行った。その結果、下記モータに想到した。
本開示の一態様に係るモータは、単相交流が入力される第1の端子及び第2の端子と、第3の端子と、前記第1の端子及び前記第2の端子に接続された、前記単相交流を直流に変換するAC(Alternating Current)/DC(Direct Current)コンバータと、PWM(Pulse Width Modulation)信号によりPWM制御されることで、前記直流を三相交流に変換するインバータと、前記三相交流が供給される巻線と、前記巻線に生じる磁界により回転する回転子と、前記インバータに前記PWM信号を出力する制御部と、前記第3の端子に接続された検出回路と、を備え、前記検出回路は、前記第1の端子及び前記第2の端子に前記単相交流が入力されている状態において、(1)前記第3の端子が前記第1の端子と短絡している場合に第1の検出信号を出力し、(2)前記第3の端子が前記第2の端子と短絡している場合に第2の検出信号を出力し、(3)前記第3の端子が開放状態である場合に第3の検出信号を出力し、前記制御部は、前記検出回路が前記第1の検出信号を出力している場合に前記回転子が第1の回転状態となり、前記検出回路が前記第2の検出信号を出力している場合に前記回転子が第2の回転状態となり、前記検出回路が前記第3の検出信号を出力している場合に前記回転子が第3の回転状態となるように、前記PWM信号を出力する。
上記構成のモータによると、(1)第3の端子を第1の端子と短絡している状態とすることで、回転子が第1の回転状態となり、(2)第3の端子を第2の端子と短絡している状態とすることで、回転子が第2の回転状態となり、(3)第3の端子を開放状態とすることで、回転子が第3の回転状態となる。このように、上記構成のモータによると、互いに回転状態の異なる3つの動作モードを動的に切り替えることが可能なモータであって、電力供給用の一対の端子(つまり、第1の端子及び第2の端子)の他に1つの端子(つまり、第3の端子)を備えるモータが提供される。
また、前記第1の回転状態と、前記第2の回転状態と、前記第3の回転状態とには、少なくとも、前記回転子が第1の回転方向に回転する回転状態と、前記回転子が前記第1の回転方向と逆向きの第2の回転方向に回転する回転状態とが含まれるとしてもよい。
これにより、上記構成のモータは、回転子の回転方向が互いに逆向きの動作モードで動作することができる。
さらに、前記PWM信号の波形を規定するPWM情報を記憶する記憶部と、前記PWM情報を更新する更新部と、前記モータのユーザからの操作を受け付ける操作受付部と、を備え、前記制御部は、前記PWM情報に基づいて、前記PWM信号を出力し、前記更新部は、前記操作受付部によって受け付けられた前記ユーザからの操作に基づいて、前記PWM情報を更新するとしてもよい。
これにより、上記構成のモータは、ユーザにより設定された動作モードで動作することができる。
以下、本開示の一態様に係るモータの具体例について、図面を参照しながら説明する。ここで示す実施の形態は、いずれも本開示の一具体例を示すものである。従って、以下の実施の形態で示される数値、形状、構成要素、構成要素の配置および接続形態、ならびに、ステップ(工程)およびステップの順序等は、一例であって本開示を限定する趣旨ではない。また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。
なお、本開示の包括的または具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)などの記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムおよび記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
(実施の形態1)
<構成>
図1は、実施の形態1に係るモータ駆動システム1の構成例を示すブロック図である。
図1に示すように、モータ駆動システム1は、モータ10と、単相交流電源20とを備える。
単相交流電源20は、モータ10に単相交流を供給する。単相交流電源20が供給する単相交流は、例えば、実効電圧100V、周波数60Hzの単相交流である。単相交流電源20は、例えば、商用電源であってよい。
モータ10は、単相交流電源20より供給される単相交流を電力源として駆動する。モータ10は、例えば、誘導電動機であってよい。
図1に示すように、モータ10は、第1の端子11と、第2の端子12と、第3の端子13と、AC/DCコンバータ30と、インバータ40と、巻線50と、回転子60と、制御部70と、記憶部71と、更新部72と、操作受付部73と、検出回路80とを備える。
第1の端子11及び第2の端子12は、単相交流電源20から供給される単相交流入力される端子であって、AC/DCコンバータ30に接続される。
第3の端子13は、(1)第1の端子11と短絡している状態、(2)第2の端子12と短絡している状態、又は、(3)開放状態になる端子であって、検出回路80に接続される。第3の端子13は、これらの状態以外の状態にもなってよい。第3の端子13は、例えば、モータ10の外部において接続されるリレー(図示せず)により、これらの状態が選択的に実現されてもよい。
第1の端子11と、第2の端子12と、第3の端子13とは、それぞれ、導電性を有する材質により実現される。第1の端子11と、第2の端子12と、第3の端子13とは、それぞれ、例えば、金属製のコネクタにより実現されてもよいし、リード線により実現されてもよい。
AC/DCコンバータ30は、単相交流電源20により供給される単相交流を直流に変換する。より具体的には、AC/DCコンバータ30は、1以上のダイオード(ここでは、4つのダイオード)と、1以上のキャパシタ(ここでは1つのキャパシタ)とを備え、1以上のダイオードで単相交流を整流し、整流された脈流を1以上のキャパシタで平滑化することで、単相交流を直流に変換する。
インバータ40は、PWM(Pulse Width Modulation)信号によりPWM制御されることで、AC/DCコンバータ30により変換された直流を、三相交流に変換する。より具体的には、インバータ40は、スイッチング動作を行う複数のスイッチング素子(ここでは、6個のスイッチング素子)を備え、これら複数のスイッチング素子が、後述する制御部70から出力されるPWM信号によりPWM制御されることで、AC/DCコンバータ30により変換された直流を、U相とV相とW相とからなる三相交流に変換する。
巻線50は、インバータ40により変換された三相交流が供給され、回転子60を回転させる磁界を生じる。より具体的には、巻線50は、互いにY結線された、U相に接続されたコイルと、V相に接続されたコイルと、W相に接続されたコイルとを備える。これら3つのコイルに流れる電流が変化することで、回転子60を回転させる磁界を生じる。巻線50は、例えば、Δ結線であってもよい。
回転子60は、巻線50に生じる磁界により回転する。回転子60は、回転軸を中心に、第1の回転方向と、第1の回転方向と逆向きの第2の回転方向とのいずれかの回転方向に回転可能である。回転子60は、巻線50に生じる磁界に応じて、その回転速度、及び、その回転方向が変化する。すなわち、回転子60は、インバータ40により変換される三相交流に応じて、その回転速度、及び、その回転方向が変化する。
検出回路80は、第1の端子11及び第2の端子12に単相交流が入力されている状態において、(1)第3の端子13が第1の端子11と短絡している場合に第1の検出信号を出力し、(2)第3の端子13が第2の端子12と短絡している場合に第2の検出信号を出力し、(3)第3の端子13が開放状態である場合に第3の検出信号を出力する。
以下、検出回路80の具体的回路構成例について、図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、検出回路80は、ダイオード81と、ダイオード82と、NPN型トランジスタ83(以下、単にトランジスタ83とも称する)と、NPN型トランジスタ84(以下、単にトランジスタ84とも称する)と、抵抗素子85、抵抗素子86、抵抗素子87、抵抗素子88、抵抗素子89、抵抗素子90と、制御電源91と、検出信号線101と、検出信号線102とを備える。
ダイオード81は、アノードが第1の端子11に接続され、単相交流電源20から第1の端子11に入力される単相交流を整流する。
抵抗素子85と抵抗素子87とは、ダイオード81のカソードとグラウンドとの間に直列接続され、ダイオード81のカソードの電位を分圧する。
制御電源91は、検出信号線101と検出信号線102とをプルアップするための電位を供給する。ここでは、一例として、電位は5Vである。制御電源91は、例えば、DC/DCコンバータ(図示されず)を備え、DC/DCコンバータが、AC/DCコンバータ30により変換された直流の電位を変換することで電位を供給するとしてもよい。
抵抗素子89は、制御電源91と検出信号線101とに接続され、検出信号線101を、制御電位にプルアップする。
トランジスタ83は、オープンコレクタ出力となっており、ベースとエミッタとが、それぞれ、抵抗素子87の一方の端子と他方の端子とに接続され、コレクタが検出信号線101に接続される。トランジスタ83は、抵抗素子87の一方の端子と他方の端子との間の電位差、すなわち、ダイオード81のアノードの電位の分圧電位が閾値(例えば、0.6V)よりも大きい場合に、検出信号線101とグラウンドとの間を導通状態とし、閾値よりも小さい場合に、検出信号線101とグラウンドとの間を非導通状態とする。
ここで、オン状態のトランジスタ83の抵抗値は、抵抗素子89の抵抗値よりも十分に小さな値となっている。このため、トランジスタ83がオン状態の場合には、検出信号線101の電位は、実質的にグラウンド電位(すなわち、実質的に0V)となる。従って、検出信号線101の電位は、トランジスタ83がオフ状態の場合に抵抗素子89でプルアップされた電位となり、トランジスタ83がオン状態の場合には実質的にグラウンド電位となる。
従って、検出信号線101の電位は、ダイオード81により整流された脈流の分圧電位が、閾値よりも小さい場合にハイレベル(すなわち、制御電位)となり、閾値よりも大きい場合にローレベル(すなわち、実質的にグラウンド電位)となる。
図2Aは、単相交流電源20から供給される単相交流の波形図である。図2Bは、検出信号線101の波形図である。
図2Bに示すように、検出信号線101の電位は、単相交流の周期と同じ周期でハイレベルとローレベルとを交互に繰り返すパルス信号となる。
ダイオード82は、ダイオード81と同様の素子である。ダイオード82は、アノードが第3の端子13に接続され、(1)第3の端子13が第1の端子11に短絡されている状態である場合に、単相交流電源20から第1の端子11に入力される単相交流を整流し、(2)第3の端子13が第2の端子12に短絡されている状態である場合に、単相交流電源20から第2の端子12に入力される単相交流を整流する。
抵抗素子86と抵抗素子88とは、それぞれ、抵抗素子85と抵抗素子87と同様の素子である。抵抗素子86と抵抗素子88とは、ダイオード81のカソードに直列接続され、ダイオード81のカソードの電位を分圧する。
抵抗素子90は、抵抗素子89と同様の素子である。抵抗素子90は、制御電源91と検出信号線102とに接続され、検出信号線102を、制御電位にプルアップする。
トランジスタ84は、トランジスタ83と同様の素子である。トランジスタ84は、オープンコレクタ出力となっており、ベースとエミッタとが、それぞれ、抵抗素子88の一方の端子と抵抗素子88の他方の端子とに接続され、コレクタが検出信号線102に接続される。トランジスタ84は、抵抗素子88の一方の端子と抵抗素子88の他方の端子との間の電位差、すなわち、ダイオード82のアノードの電位の分圧電位が閾値(例えば、0.6V)よりも大きい場合に、検出信号線102とグラウンドとの間を導通状態とし、閾値よりも小さい場合に、検出信号線102とグラウンドとの間を非導通状態とする。
ここで、オン状態のトランジスタ84の抵抗値は、抵抗素子90の抵抗値よりも十分に小さな値となっている。このため、トランジスタ84がオン状態の場合には、検出信号線102の電位は、実質的にグラウンド電位(すなわち、実質的に0V)となる。従って、検出信号線102の電位は、トランジスタ84がオフ状態の場合に制御電位となり、トランジスタ84がオン状態の場合には実質的にグラウンド電位となる。
従って、検出信号線102の電位は、ダイオード82により整流された脈流の分圧電位が閾値よりも小さい場合にハイレベル(すなわち、制御電位)となり、閾値よりも大きい場合にローレベル(すなわち、実質的にグラウンド電位)となる。
第3の端子13が第1の端子11に短絡されている状態である場合には、検出信号線102の電位は、検出信号線101の電位と同様の、単相交流の周期と同じ周期でハイレベルとローレベルとを交互に繰り返すパルス信号となる。これは、第3の端子13が第1の端子11に短絡されているために、ダイオード82のカソードの電位がダイオード81のカソードの電位と同様の電位となるためである。
従って、第3の端子13が第1の端子11に短絡されている状態である場合における、検出信号線102の電位は、検出信号線101の電位と同様の波形となる。このため、図2Bは、第3の端子13が第1の端子11に短絡されている状態である場合における、検出信号線102の波形図でもある。
図3Aは、単相交流電源20から供給される単相交流の波形図である。図3Bは、第3の端子13が第2の端子12に短絡されている状態における、検出信号線102の波形図である。
図3Bに示すように、第3の端子13が第2の端子12に短絡されている状態では、検出信号線102の電位は、検出信号線101の電位と逆位相の、単相交流の周期と同じ周期でハイレベルとローレベルとを交互に繰り返すパルス信号となる。これは、第3の端子13が第2の端子12に短絡されているために、ダイオード82のカソードの電位がダイオード81のカソードの電位と逆位相の電位となるためである。
図4Aは、単相交流電源20から供給される単相交流の波形図である。図4Bは、第3の端子13が開放状態である場合における、検出信号線102の波形図である。
図4Bに示すように、第3の端子13が開放状態である場合には、検出信号線102の電位は、ハイレベルのまま変化しない信号となる。これは、第3の端子13が開放状態であるためである。抵抗素子88の一方の端子と抵抗素子88の他方の端子とが共にグラウンド電位となることで、抵抗素子88の一方の端子と抵抗素子88の他方の端子とが同電位となり、トランジスタ84がオフ状態のまま変化しないためである。
検出回路80は、上記構成により、検出信号線101と検出信号線102との2本の検出信号線から、第1の検出信号と第2の検出信号と第3の検出信号とを出力する。ここで、第1の検出信号は、具体的には、検出信号線101と検出信号線102とが、互いに同位相となる、単相交流の周期と同じ周期でハイレベルとローレベルとを交互に繰り返すパルス信号である。第2の検出信号は、具体的には、検出信号線101と検出信号線102とが、互いに逆位相となる、単相交流の周期と同じ周期でハイレベルとローレベルとを交互に繰り返すパルス信号である。第3の検出信号は、具体的には、検出信号線101が、単相交流の周期と同じ周期でハイレベルとローレベルとを交互に繰り返すパルス信号となり、検出信号線102が、ハイレベルのまま変化しない信号である。
再び図1に戻り、モータ10の説明を続ける。
制御部70は、インバータ40に、PWM信号を出力する。より具体的には、制御部70は、検出回路80が第1の検出信号を出力している場合に、回転子60が第1の回転状態となり、検出回路80が第2の検出信号を出力している場合に、回転子60が第2の回転状態となり、検出回路80が第3の検出信号を出力している場合に、回転子60が第3の回転状態となるように、PWM信号を出力する。
ここで、第1の回転状態と、第2の回転状態と、第3の回転状態とは、互いに、回転子60の回転状態が異なれば、どのような回転子60の回転状態であってもよい。例えば、第1の回転状態は、回転子60が第1の回転方向に第1の回転速度で回転する状態であり、第2の回転状態は、回転子60が第1の回転方向に第1の回転速度よりも速い第2の回転速度で回転する状態であり、第3の回転状態は、回転子60が第1の回転方向と逆向きの第2の回転方向に回転する状態であってもよい。また、例えば、第1の回転状態は、回転子60が第1の回転方向に第1の回転速度で回転する状態であり、第2の回転状態は、回転子60が第1の回転方向に第1の回転速度よりも速い第2の回転速度で回転する状態であり、第3の回転状態は、回転子60が第1の回転方向に第2の回転速度よりも速い第3の回転速度で回転する状態であってもよい。制御部70は、例えば、モータ10に内蔵されるマイコン(図示せず)が、モータ10に内蔵されるメモリ(図示せず)に記憶されるプログラムを実行することで実現されてもよい。
記憶部71は、制御部70が出力するPWM信号の波形を規定するPWM情報を記憶する。すなわち、制御部70は、記憶部71が記憶するPWM情報に基づいて、PWM信号を出力する。記憶部71は、例えば、モータ10に内蔵されるメモリ(図示せず)により実現されてもよい。
操作受付部73は、モータ駆動システム1を利用するユーザからの操作を受け付ける。操作受付部73が受け付ける操作には、PWM信号を更新するための操作が含まれる。操作受付部73は、例えば、タッチパネル、キーボード、スイッチ等により実現されてもよい。また、操作受付部73は、例えば、外部機器(例えば、パーソナルコンピュータ)と通信可能なインターフェース回路を含み、外部機器から、外部機器により生成された、ユーザによるPWM信号を更新するための操作に基づく信号を受信することで、ユーザからの操作を受け付けるとしてもよい。
更新部72は、操作受付部73によって受け付けられた、ユーザからの操作に基づいて、記憶部71が記憶するPWM信号を更新する。更新部72は、例えば、モータ10に内蔵されるマイコン(図示せず)が、モータ10に内蔵されるメモリ(図示せず)に記憶されるプログラムを実行することで実現されてもよい。
以上のように、本実施の形態のモータ10は、単相交流が入力される第1の端子11及び第2の端子12と、第3の端子13と、第1の端子11及び第2の端子12に接続された、単相交流を直流に変換するAC/DCコンバータ30と、パルス幅変調信号(PWM信号)によりパルス幅変調制御(PWM制御)されることで、直流を三相交流に変換するインバータ40と、三相交流が供給される巻線50と、巻線50に生じる磁界により回転する回転子60と、インバータにPWM信号を出力する制御部70と、第3の端子に接続された検出回路80と、を備え、検出回路80は、第1の端子11及び第2の端子12に単相交流が入力されている状態において、(1)第3の端子13が第1の端子11と短絡している場合に第1の検出信号を出力し、(2)第3の端子13が第2の端子12と短絡している場合に第2の検出信号を出力し、(3)第3の端子13が開放状態である場合に第3の検出信号を出力し、制御部70は、検出回路80が第1の検出信号を出力している場合に回転子60が第1の回転状態となり、検出回路80が第2の検出信号を出力している場合に回転子60が第2の回転状態となり、検出回路80が第3の検出信号を出力している場合に回転子60が第3の回転状態となるように、PWM信号を出力する。
これにより、互いに回転状態の異なる3つの動作モードを動的に切り替えることが可能なモータであって、電力供給用の一対の端子の他に1つの端子を備えるモータが提供される。
また、モータ10は、さらに、PWM信号の波形を規定するPWM情報を記憶する記憶部71と、PWM情報を更新する更新部72と、モータ10のユーザからの操作を受け付ける操作受付部73と、を備え、制御部70は、PWM情報に基づいて、PWM信号を出力し、更新部72は、操作受付部73によって受け付けられたユーザからの操作に基づいて、PWM情報を更新してもよい。
<考察>
上記構成のモータ10によると、(1)第3の端子13を第1の端子11と短絡している状態とすることで、回転子60が第1の回転状態となり、(2)第3の端子13を第2の端子12と短絡している状態とすることで、回転子60が第2の回転状態となり、(3)第3の端子13を開放状態とすることで、回転子60が第3の回転状態となる。このように、モータ10によると、互いに回転状態の異なる3つの動作モードを動的に切り替えることが可能なモータであって、電力供給用の一対の端子(つまり、第1の端子11及び第2の端子12)の他に1つの端子(つまり、第3の端子13)を備えるモータが提供される。
第1の回転状態と、第2の回転状態と、第3の回転状態とには、少なくとも、回転子60が第1の回転方向に回転する回転状態と、回転子60が第1の回転方向と逆向きの第2の回転方向に回転状態とが含まれるようにすることで、モータ10は、回転子60の回転方向が互いに逆向きの動作モードで動作することができる。
モータ10は、モータ駆動システム1を利用するユーザからの、操作受付部73への操作により設定された動作モードで動作することができる。
(実施の形態2)
以下、実施の形態1に係るモータ駆動システム1の一部が変更されて構成される実施の形態2に係るモータ駆動システムについて説明する。
以下では、実施の形態2に係るモータ駆動システムについて、実施の形態1に係るモータ駆動システム1の構成要素と同様の構成要素については、既に説明済みであるとして同じ符号を振ってその詳細な説明を省略し、モータ駆動システム1との相違点を中心に説明する。
図5は、実施の形態2に係るモータ駆動システム1Aの構成例を示すブロック図である。
図5に示すように、モータ駆動システム1Aは、実施の形態1に係るモータ駆動システム1に対して、実施の形態1に係るモータ10がモータ10Aに変更されて構成される。
図5に示すように、モータ10Aは、実施の形態1に係るモータ10に対して、実施の形態1に係る検出回路80が検出回路80Aに変更されて構成される。以下、検出回路80Aを中心に説明する。
図5に示すように、検出回路80Aは、実施の形態1に係る検出回路80に対して、実施の形態1に係る抵抗素子89が抵抗素子89Aと抵抗素子89Bとに変更される。実施の形態1に係る検出信号線101が検出信号線101Aに変更される。ダイオード92と、ダイオード93と、検出信号線103とが追加されて構成される。
抵抗素子89Aと抵抗素子89Bとは、制御電源91とグラウンドとの間に直列接続され、制御電位を分圧する。ここでは、一例として、抵抗素子89Aの抵抗値と抵抗素子89Bの抵抗値とが等しい。このため、分圧された電位(以下、「分圧電位」とも称する)は2.5Vとなる。
また、抵抗素子89Aと抵抗素子89Bとの接続点は、検出信号線101Aにも接続される。このため、抵抗素子89Aと抵抗素子89Bとは、検出信号線101Aを分圧電位に変換する。
従って、検出信号線101Aの電位は、ダイオード81により整流された脈流の分圧電位が、閾値よりも小さい場合にミドルレベル(すなわち、分圧電位)となり、閾値よりも大きい場合にローレベル(すなわち、略グラウンド電位)となる。
図6Aは、単相交流電源20から供給される単相交流の波形図である。図6Bは、検出信号線101Aの波形図である。
図6Bに示すように、検出信号線101Aの電位は、単相交流の周期と同じ周期でミドルレベルとローレベルとを交互に繰り返すパルス信号となる。
ダイオード92は、アノードが検出信号線101Aに接続され、カソードが検出信号線103に接続される。ダイオード93は、アノードが検出信号線102に接続され、カソードが検出信号線103に接続される。すなわち、ダイオード92とダイオード93とは、アノード同士が互いに接続されるように並列接続される。
このように並列接続されるダイオード92とダイオード93とは、検出信号線101Aと検出信号線102とを入力とし、検出信号線103を出力とするワイヤードオア回路として機能する。すなわち、ダイオード92とダイオード93とは、検出信号線101Aの電位と、検出信号線102の電位とのうち、小さくない電位を検出信号線103に出力する。
実施の形態1において前述したように、第3の端子13が第1の端子11に短絡されている状態である場合における検出信号線102の電位は、図2Bに示される、単相交流の周期と同じ周期でハイレベルとローレベルとを交互に繰り返すパルス信号となる。このため、第3の端子13が第1の端子11に短絡されている状態における検出信号線103の電位は、図6Bに示される、単相交流の周期と同じ周期でミドルレベルとローレベルとを交互に繰り返すパルス信号と、図2Bに示される、単相交流の周期と同じ周期でハイレベルとローレベルとを交互に繰り返すパルス信号とのうち、小さくない電位となる。従って、第3の端子13が第1の端子11に短絡されている状態である場合における検出信号線103の電位は、図2Bに示される、単相交流の周期と同じ周期でハイレベルとローレベルとを交互に繰り返すパルス信号となる。このため、図2Bは、実施の形態2において、第3の端子13が第1の端子11に短絡されている状態における検出信号線102の波形図でもある。
実施の形態1において前述したように、第3の端子13が第2の端子12に短絡されている状態における検出信号線102の電位は、図3Bに示される、検出信号線101Aの電位と逆位相の、単相交流の周期と同じ周期でハイレベルとローレベルとを交互に繰り返すパルス信号となる。このため、第3の端子13が第2の端子12に短絡されている状態における検出信号線103の電位は、図6Bに示される、単相交流の周期と同じ周期でミドルレベルとローレベルとを交互に繰り返すパルス信号と、図3Bに示される、検出信号線101Aの電位と逆位相の、単相交流の周期と同じ周期でハイレベルとローレベルとを交互に繰り返すパルス信号とのうち、小さくない電位となる。従って、第3の端子13が第1の端子11に短絡されている状態における検出信号線103の電位は、検出信号線101Aの電位と逆位相の、単相交流の周期と同じ周期でハイレベルとミドルレベルとを交互に繰り返すパルス信号となる。
図7Aは、単相交流電源20から供給される単相交流の波形図である。図7Bは、第3の端子13が第2の端子12に短絡されている状態における、検出信号線103の波形図である。
実施の形態1において前述したように、第3の端子13が開放状態である場合における検出信号線102の電位は、図4Bに示される、ハイレベルのまま変化しない信号となる。このため、第3の端子13が開放状態における検出信号線103の電位は、図6Bに示される、単相交流の周期と同じ周期でミドルレベルとローレベルとを交互に繰り返すパルス信号と、図4Bに示される、ハイレベルのまま変化しない信号とのうち、小さくない電位となる。従って、第3の端子13が開放状態である場合における検出信号線103の電位は、図4Bに示される、ハイレベルのまま変化しない信号となる。このため、図4Bは、実施の形態2において、第3の端子13が開放状態である場合における検出信号線103の波形図でもある。
検出回路80Aは、上記構成により、1本の検出信号線103から、第1の検出信号と第2の検出信号と第3の検出信号とを出力する。ここで、第1の検出信号は、具体的には、単相交流の周期と同じ周期でハイレベルとローレベルとを交互に繰り返すパルス信号である。第2の検出信号は、具体的には、第1の検出信号と逆位相の、単相交流の周期と同じ周期でハイレベルとミドルレベルとを交互に繰り返すパルス信号である。また、第3の検出信号は、具体的には、検出信号線103が、ハイレベルのまま変化しない信号である。
<考察>
上記構成のモータ10Aによると、実施の形態1に係るモータ10と同様に、互いに回転状態の異なる3つの動作モードを動的に切り替えることが可能なモータであって、電力供給用の一対の端子の他に1つの端子を備えるモータが提供される。
モータ10Aは、実施の形態1に係るモータ10と同様に、回転子60の回転方向が互いに逆向きの動作モードで動作することができる。
モータ10Aは、実施の形態1に係るモータ10と同様に、モータ駆動システム1Aを利用するユーザからの、操作受付部73への操作により設定された動作モードで動作することができる。
(実施の形態3)
以下、実施の形態1に係るモータ駆動システム1の一部が変更されて構成される実施の形態3に係るモータ駆動システムについて説明する。
以下では、実施の形態3に係るモータ駆動システムについて、実施の形態1に係るモータ駆動システム1の構成要素と同様の構成要素については、既に説明済みであるとして同じ符号を振ってその詳細な説明を省略し、モータ駆動システム1との相違点を中心に説明する。
図8は、実施の形態3に係るモータ駆動システム1Bの構成例を示すブロック図である。
図8に示すように、モータ駆動システム1Bは、実施の形態1に係るモータ駆動システム1に対して、実施の形態1に係るモータ10がモータ10Bに変更されて構成される。
図8に示すように、モータ10Bは、実施の形態1に係るモータ10に対して、実施の形態1に係る検出回路80が検出回路80Bに変更されて構成される。以下、検出回路80Bを中心に説明する。
図8に示すように、検出回路80Bは、制御電源91と、ダイオード111、ダイオード112、ダイオード113、ダイオード114と、抵抗素子115、抵抗素子116、抵抗素子117と、検出信号線120とを備える。
ダイオード111は、アノードが第1の端子11に接続され、単相交流電源20から第1の端子11に入力される単相交流を整流する。
ダイオード112は、ダイオード111と同様の素子である。ダイオード112は、アノードが第3の端子13に接続され、(1)第3の端子13が第1の端子11に短絡されている場合に、単相交流電源20から第1の端子11に入力される単相交流を整流し、(2)第3の端子13が第2の端子12に短絡されている場合に、単相交流電源20から第2の端子12に入力される単相交流を整流する。
抵抗素子115は、一方の端子がダイオード111のカソードに接続され、他方の端子が検出信号線120に接続される。
抵抗素子116は、抵抗素子115と同様の素子である。抵抗素子116は、一方の端子がダイオード112のカソードに接続され、他方の端子が検出信号線120に接続される。すなわち、抵抗素子115と抵抗素子116とは、他方の端子同士が互いに接続されるように並列接続される。
抵抗素子117は、一方の端子が検出信号線120に接続され、他方の端子がグラウンドに接続される。すなわち、抵抗素子115と抵抗素子117とは、ダイオード111のカソードとグラウンドとの間に直列接続される。このため、抵抗素子115と抵抗素子117とは、ダイオード111のカソードの電位を分圧する。また、抵抗素子116と抵抗素子117とは、ダイオード112のカソードとグラウンドとの間に直列接続される。このため、抵抗素子116と抵抗素子117とは、ダイオード112のカソードの電位を分圧する。従って、検出信号線120の電位は、(1)抵抗素子115と抵抗素子117とにより分圧された、ダイオード111のカソードの電位と、(2)抵抗素子116と抵抗素子117とにより分圧された、ダイオード112のカソードの電位とが重ね合わされた電位となる。
図9Aは、単相交流電源20から供給される単相交流の波形図である。図9Bは、第3の端子13が開放状態における、検出信号線120の波形図である。
第3の端子13が開放状態である場合には、検出信号線120の電位は、抵抗素子115と抵抗素子117とにより分圧された、ダイオード111のカソードの電位そのものとなる。
従って、第3の端子13が開放状態では、検出信号線120の電位は、図9に示すように、ダイオード111により半波整流された脈流の電位が、抵抗素子115と抵抗素子117とにより分圧された電位となる。すなわち、第3の端子13が開放状態における検出信号線120の信号は、単相交流と同じ周期で脈動する脈流となる。
図10Aは、単相交流電源20から供給される単相交流の波形図である。図10Bは、第3の端子13が第1の端子11に短絡されている状態における、検出信号線120の波形図である。
第3の端子13が第1の端子11に短絡されている状態では、ダイオード111とダイオード112との双方が、単相交流電源20から第1の端子11に入力される単相交流を整流する。このため、ダイオード111により半波整流された脈流と、ダイオード112により半波整流された脈流とが同位相となる。
従って、第3の端子13が第1の端子11に短絡されている状態では、検出信号線120の電位は、図10A及び図10Bに示すように、(1)ダイオード111により半波整流された脈流の電位が、抵抗素子115と抵抗素子117とにより分圧された電位と、(2)ダイオード112により半波整流された脈流の電位が、抵抗素子116と抵抗素子117とにより分圧された電位とが同位相で重ね合わせられた電位となる。すなわち、第3の端子13が第1の端子11に接続されている状態である場合における検出信号線120の信号は、単相交流と同じ周期で脈動する脈流となる。
図9A、図9B、図10A、図10Bに示す通り、第3の端子13が第1の端子11に短絡されている状態における検出信号線120のピーク電位(以下、「ハイピーク電位」とも称する)は、第3の端子13が開放状態における検出信号線120のピーク電位(以下、「ミドルピーク電位」とも称する)よりも高くなる。
第3の端子13が第2の端子12に短絡されている状態では、ダイオード111が、単相交流電源20から第1の端子11に入力される単相交流を整流する。そして、ダイオード112が、単相交流電源20から第2の端子12に入力される単相交流を整流する。このため、ダイオード111により半波整流された脈流と、ダイオード112により半波整流された脈流とが互いに逆位相となる。
従って、第3の端子13が第2の端子12に短絡されている状態には、検出信号線120の電位は、図11A及び図11Bに示すように、(1)ダイオード111により半波整流された脈流の電位が、抵抗素子115と抵抗素子117とにより分圧された電位と、(2)ダイオード112により半波整流された脈流の電位が、抵抗素子116と抵抗素子117とにより分圧された電位とが互いに逆位相で重ね合わせられた電位となる。図11Aは、単相交流電源20から供給される単相交流の波形図である。図11Bは、検出信号線120の波形図である。すなわち、第3の端子13が第2の端子12に接続されている状態における検出信号線120の信号は、単相交流の2倍の周期で脈動する脈流となる。
検出回路80Bは、上記構成により、1本の検出信号線120から、第1の検出信号と第2の検出信号と第3の検出信号とを出力する。ここで、第1の検出信号は、具体的には、単相交流の周期と同じ周期で脈動し、ピーク電位がハイピーク電位となる脈流信号である。また、第2の検出信号は、具体的には、単相交流の周期の2倍の周期で脈動する脈流信号である。また、第3の検出信号は、具体的には、単相交流の周期と同じ周期で脈動し、ピーク電位がミドルピーク電位となる脈流信号である。
<考察>
上記構成のモータ10Bによると、実施の形態1に係るモータ10と同様に、互いに回転状態の異なる3つの動作モードを動的に切り替えることが可能なモータであって、電力供給用の一対の端子の他に1つの端子を備えるモータが提供される。
モータ10Bは、実施の形態1に係るモータ10と同様に、回転子60の回転方向が互いに逆向きの動作モードで動作することができる。
モータ10Bは、実施の形態1に係るモータ10と同様に、モータ駆動システム1Bを利用するユーザからの、操作受付部73への操作により設定された動作モードで動作することができる。
(他の実施の形態)
以上、本開示の一態様に係るモータ駆動装置について、実施の形態1、実施の形態2、実施の形態3に基づいて説明したが、本開示は、これら実施の形態に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形をこれら実施の形態に施したもの、または、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本開示の1つまたは複数の態様の範囲内に含まれる。
本開示は、モータに広く利用可能である。
1、1A、1B モータ駆動システム
10、10A、10B モータ
20 単相交流電源
11 第1の端子
12 第2の端子
13 第3の端子
30 AC/DCコンバータ
40 インバータ
50 巻線
60 回転子
70 制御部
71 記憶部
72 更新部
73 操作受付部
80、80A、80B 検出回路
81、82、92、93、111、112、113、114 ダイオード
83、84 NPN型トランジスタ(トランジスタ)
85、86、87、88、89、89A、89B、90、115、116、117 抵抗素子
91 制御電源
101、101A、102、103、120 検出信号線

Claims (4)

  1. 単相交流が入力される第1の端子及び第2の端子と、
    第3の端子と、
    前記第1の端子及び前記第2の端子に接続された、前記単相交流を直流に変換するAC/DCコンバータと、
    パルス幅変調信号によりパルス幅変調制御されることで、前記直流を三相交流に変換するインバータと、
    前記三相交流が供給される巻線と、
    前記巻線に生じる磁界により回転する回転子と、
    前記インバータに前記パルス幅変調信号を出力する制御部と、
    前記第3の端子に接続された検出回路と、を備え、
    前記検出回路は、前記第1の端子及び前記第2の端子に前記単相交流が入力されている状態において、(1)前記第3の端子が前記第1の端子と短絡している場合に第1の検出信号を出力し、(2)前記第3の端子が前記第2の端子と短絡している場合に第2の検出信号を出力し、(3)前記第3の端子が開放状態である場合に第3の検出信号を出力し、
    前記制御部は、前記検出回路が前記第1の検出信号を出力している場合に前記回転子が第1の回転状態となり、前記検出回路が前記第2の検出信号を出力している場合に前記回転子が第2の回転状態となり、前記検出回路が前記第3の検出信号を出力している場合に前記回転子が第3の回転状態となるように、前記パルス幅変調信号を出力するモータ。
  2. 前記第1の回転状態と、前記第2の回転状態と、前記第3の回転状態とには、少なくとも、前記回転子が第1の回転方向に回転する回転状態と、前記回転子が前記第1の回転方向と逆向きの第2の回転方向に回転する回転状態とが含まれる請求項1に記載のモータ。
  3. 前記第1の回転状態は、前記回転子が第1の回転方向に第1の回転速度で回転する状態であり、
    前記第2の回転状態は、前記回転子が前記第1の回転方向に前記第1の回転速度よりも速い第2の回転速度で回転する状態であり、
    前記第3の回転状態は、前記回転子が前記第1の回転方向と逆向きの第2の回転方向に回転する状態である
    請求項1に記載のモータ。
  4. さらに、前記パルス幅変調信号の波形を規定するパルス幅変調情報を記憶する記憶部と、
    前記パルス幅変調情報を更新する更新部と、
    前記モータのユーザからの操作を受け付ける操作受付部と、を備え、
    前記制御部は、前記パルス幅変調情報に基づいて、前記パルス幅変調信号を出力し、前記更新部は、前記操作受付部によって受け付けられた前記ユーザからの操作に基づいて、前記パルス幅変調情報を更新する請求項1又は請求項2に記載のモータ。
JP2022546908A 2020-09-04 2021-07-07 Pending JPWO2022049889A1 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020149426 2020-09-04
PCT/JP2021/025568 WO2022049889A1 (ja) 2020-09-04 2021-07-07 モータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2022049889A1 JPWO2022049889A1 (ja) 2022-03-10
JPWO2022049889A5 true JPWO2022049889A5 (ja) 2023-05-25

Family

ID=80491068

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022546908A Pending JPWO2022049889A1 (ja) 2020-09-04 2021-07-07

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20230318510A1 (ja)
EP (1) EP4210216A4 (ja)
JP (1) JPWO2022049889A1 (ja)
CN (1) CN116171527A (ja)
WO (1) WO2022049889A1 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0755316A (ja) * 1993-08-06 1995-03-03 Sanyo Electric Co Ltd ショーケース等の制御装置
JP3971558B2 (ja) * 2000-09-29 2007-09-05 松下電工株式会社 昇降装置
DE10163558A1 (de) * 2001-12-21 2003-07-17 Buhler Motor Gmbh Elektronisch kommutierter Gleichstrommotor
JP2012095468A (ja) * 2010-10-27 2012-05-17 Minebea Co Ltd モータユニットおよびモータ駆動装置
CN112368936B (zh) * 2018-07-06 2024-03-05 松下知识产权经营株式会社 马达装置、控制器、马达系统、风扇单元和通信方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5994869A (en) Power conversion circuit for a motor
JP4969653B2 (ja) 交流直流変換装置及びその装置を用いた圧縮機駆動装置並びに空気調和機
JP3971979B2 (ja) 空気調和装置
Singh et al. Voltage controlled PFC Zeta converter based PMBLDCM drive for an air-conditioner
JP5928946B2 (ja) 整流回路及び、それを用いたモータ駆動装置
JP2014171321A (ja) モータ制御装置,ヒートポンプシステム及び空気調和機
KR20160007845A (ko) Bldc fan 모터의 드라이브 제어 시스템
WO2013111575A1 (ja) モータ駆動装置およびこれを用いた冷蔵庫
JP2017184397A (ja) 三相倍電圧整流回路、インバータ装置、空気調和機、三相倍電圧整流回路の制御方法及びプログラム
JP2005045912A (ja) マトリクスコンバータ回路およびモータ駆動装置
US6304045B1 (en) Commutation of split-phase winding brushless DC motor
JP5045622B2 (ja) 電力変換装置
JP2000308385A (ja) 電気掃除機およびインバータ装置
JPWO2022049889A5 (ja)
WO2022049889A1 (ja) モータ
JP5045020B2 (ja) モータ駆動用インバータ制御装置
JPH11136994A (ja) 3相誘導電動機駆動装置
TW200531422A (en) Three-wire reversing system
CN113364305A (zh) 一种用于控制变频压缩机转速的变频器及其控制方法
JP2018073771A (ja) 回転陽極型x線管装置とその回転陽極駆動装置
Singh et al. Single-phase SEPIC based PFC converter for PMBLDCM drive in air-conditioning system
JP2001238417A (ja) 電気機械
JP2007014115A (ja) モータ制御装置
JP2005184885A (ja) モータの駆動制御装置
WO2022259624A1 (ja) インバータ制御装置、インバータ制御方法