JPWO2020264437A5 - - Google Patents

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JPWO2020264437A5
JPWO2020264437A5 JP2021577303A JP2021577303A JPWO2020264437A5 JP WO2020264437 A5 JPWO2020264437 A5 JP WO2020264437A5 JP 2021577303 A JP2021577303 A JP 2021577303A JP 2021577303 A JP2021577303 A JP 2021577303A JP WO2020264437 A5 JPWO2020264437 A5 JP WO2020264437A5
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別の態様では、本開示は、処置を必要とする被験体を処置する方法であって、治療有効量のHDAC6活性化マクロファージまたはHDAC6活性化マクロファージを含む組成物を被験体に投与するステップを含み、被験体が、がん、肺線維症、肝線維症または心臓線維症を有する、方法を提供する。
本発明の実施形態において、例えば以下の項目が提供される。
(項目1)
ヒストンデアセチラーゼ6(HDAC6)活性化マクロファージ。
(項目2)
項目1に記載のHDAC6活性化マクロファージを含む組成物。
(項目3)
前記HDAC6活性化マクロファージが、被験体から単離され、選択的HDAC6阻害剤でex vivo処置されたナイーブマクロファージから産生される、項目2に記載の組成物。
(項目4)
前記被験体が、哺乳動物である、項目3に記載の組成物。
(項目5)
前記被験体が、ヒトである、項目4に記載の組成物。
(項目6)
前記ナイーブマクロファージが、同種異系マクロファージ、自家マクロファージ、または同種異系マクロファージおよび自家マクロファージの組合せである、項目3から5のいずれか一項に記載の組成物。
(項目7)
前記ナイーブマクロファージが、自家マクロファージである、項目6に記載の組成物。
(項目8)
単離された前記ナイーブマクロファージのex vivo処置が、前記選択的HDAC6阻害剤による1回の処置を含む、項目3から7のいずれか一項に記載の組成物。
(項目9)
単離された前記ナイーブマクロファージのex vivo処置が、前記選択的HDAC6阻害剤による2回またはそれよりも多い処置を含む、項目3から7のいずれか一項に記載の組成物。
(項目10)
単離された前記ナイーブマクロファージのex vivo処置が、1種または複数のマクロファージ極性化剤による処置をさらに含む、項目3から9のいずれか一項に記載の組成物。
(項目11)
前記マクロファージ極性化剤が、リポ多糖(LPS)、インターフェロン-ガンマ、インターロイキン-4もしくはインターロイキン-13、またはこれらの組合せを含む、項目10に記載の組成物。
(項目12)
前記ナイーブマクロファージのex vivo処置が、1種または複数の腫瘍抗原による処置をさらに含む、項目3から11のいずれか一項に記載の組成物。
(項目13)
前記1種または複数の腫瘍抗原が、アルファフェトプロテイン(AFP)、癌胎児抗原(CEA)、CA-125、MUC-1、上皮腫瘍抗原(ETA)、チロシナーゼ、黒色腫関連抗原(MAGE)もしくはp53、またはこれらの組合せを含む、項目12に記載の組成物。
(項目14)
前記選択的HDAC6阻害剤が、式I:
Figure 2020264437000011

の化合物またはその薬学的に許容される塩であり、式中、
6a 、R 6b 、R 6c 、R 6d およびR 6e はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、-NR 、-C(=O)NR 、-C(=O)R 、C 1~6 アルキル、C 2~6 アルケニル、C 2~6 アルキニル、C 1~6 アルコキシ、C 1~6 ハロアルキル、ハロアルコキシ、必要に応じて置換されたC 3~6 シクロアルキル、必要に応じて置換されたフェニル、必要に応じて置換された5または6員のヘテロアリール、および必要に応じて置換された5または6員のヘテロシクロからなる群より選択され、
およびR は独立して、水素およびC 1~4 アルキルからなる群より選択されるか、または
およびR は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3~10員のヘテロシクロを形成し、
は、C 1~4 アルキルであり、
nは、1、2または3である、
項目1から13のいずれか一項に記載の組成物。
(項目15)
前記選択的HDAC6阻害剤が、式II:
Figure 2020264437000012

の化合物またはその薬学的に許容される塩であり、式中、
7a 、R 7b 、R 7c 、R 7d およびR 7e はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、-NR 、-C(=O)NR 、-C(=O)R 、C 1~6 アルキル、C 2~6 アルケニル、C 2~6 アルキニル、C 1~6 アルコキシ、C 1~6 ハロアルキル、ハロアルコキシ、必要に応じて置換されたC 3~6 シクロアルキル、必要に応じて置換されたフェニル、必要に応じて置換された5または6員のヘテロアリール、および必要に応じて置換された5または6員のヘテロシクロからなる群より選択され、
およびR は独立して、水素およびC 1~4 アルキルからなる群より選択されるか、または
およびR は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3~10員のヘテロシクロを形成し、
は、C 1~4 アルキルであり、
nは、1、2または3である、
項目1から13のいずれか一項に記載の組成物。
(項目16)
前記選択的HDAC6阻害剤が、式III:
Figure 2020264437000013

の化合物またはその薬学的に許容される塩であり、式中、
4a およびR 4b は独立して、水素、ハロゲン、シアノ、C 1~4 アルキルおよびC 1~4 アルコキシからなる群より選択され、
4c およびR 4d は独立して、水素およびメチルからなる群より選択され、
mは、0または1であり、
nは、1、2または3であり、
Figure 2020264437000014

は、単結合または二重結合を表す、
項目1から13のいずれか一項に記載の組成物。
(項目17)
前記選択的HDAC6阻害剤が、式IV:
Figure 2020264437000015

の化合物またはその薬学的に許容される塩であり、式中、
5a およびR 5c は独立して、水素、ハロゲン、シアノ、C 1~4 アルキルおよびC 1~4 アルコキシからなる群より選択され、
nは、1、2または3である、
項目1から13のいずれか一項に記載の組成物。
(項目18)
前記選択的HDAC6阻害剤が、表1の化合物またはその薬学的に許容される塩である、項目1から13のいずれか一項に記載の組成物。
(項目19)
前記選択的HDAC6阻害剤が、1種または複数の他のHDACアイソフォームよりも、少なくとも20倍選択的である、項目1から18のいずれか一項に記載の組成物。
(項目20)
HDAC6活性化マクロファージを産生する方法であって、被験体からナイーブマクロファージを単離するステップと、単離された前記ナイーブマクロファージをex vivoで選択的HDAC6阻害剤で処置するステップとを含む、方法。
(項目21)
前記被験体が、哺乳動物である、項目20に記載の方法。
(項目22)
前記被験体が、ヒトである、項目21に記載の方法。
(項目23)
前記ナイーブマクロファージが、同種異系マクロファージ、自家マクロファージ、または同種異系マクロファージおよび自家マクロファージの組合せである、項目20から22のいずれか一項に記載の方法。
(項目24)
前記ナイーブマクロファージが、自家マクロファージである、項目23に記載の方法。
(項目25)
前記ナイーブマクロファージのex vivo処置が、前記選択的HDAC6阻害剤による1回の処置を含む、項目20から24のいずれか一項に記載の方法。
(項目26)
前記ナイーブマクロファージのex vivo処置が、前記選択的HDAC6阻害剤による2回またはそれよりも多い処置を含む、項目20から24のいずれか一項に記載の方法。
(項目27)
前記ナイーブマクロファージのex vivo処置が、1種または複数のマクロファージ極性化剤による処置をさらに含む、項目20から26のいずれか一項に記載の方法。
(項目28)
前記マクロファージ極性化剤が、リポ多糖(LPS)、インターフェロン-ガンマ、インターロイキン-4もしくはインターロイキン-13、またはこれらの組合せを含む、項目27に記載の方法。
(項目29)
前記ナイーブマクロファージのex vivo処置が、1種または複数の腫瘍抗原による処置をさらに含む、項目20から28のいずれか一項に記載の方法。
(項目30)
前記1種または複数の腫瘍抗原が、アルファフェトプロテイン(AFP)、癌胎児抗原(CEA)、CA-125、MUC-1、上皮腫瘍抗原(ETA)、チロシナーゼ、黒色腫関連抗原(MAGE)もしくはp53、またはこれらの組合せを含む、項目29に記載の方法。
(項目31)
前記選択的HDAC6阻害剤が、式I:
Figure 2020264437000016

の化合物またはその薬学的に許容される塩であり、式中、
6a 、R 6b 、R 6c 、R 6d およびR 6e はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、-NR 、-C(=O)NR 、-C(=O)R 、C 1~6 アルキル、C 2~6 アルケニル、C 2~6 アルキニル、C 1~6 アルコキシ、C 1~6 ハロアルキル、ハロアルコキシ、必要に応じて置換されたC 3~6 シクロアルキル、必要に応じて置換されたフェニル、必要に応じて置換された5または6員のヘテロアリールおよび必要に応じて置換された5または6員のヘテロシクロからなる群より選択され、
およびR は独立して、水素およびC 1~4 アルキルからなる群より選択されるか、または
およびR は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3~10員のヘテロシクロを形成し、
は、C 1~4 アルキルであり、
nは、1、2または3である、
項目20から30のいずれか一項に記載の方法。
(項目32)
前記選択的HDAC6阻害剤が、式II:
Figure 2020264437000017

の化合物またはその薬学的に許容される塩であり、式中、
7a 、R 7b 、R 7c 、R 7d およびR 7e はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、-NR 、-C(=O)NR 、-C(=O)R 、C 1~6 アルキル、C 2~6 アルケニル、C 2~6 アルキニル、C 1~6 アルコキシ、C 1~6 ハロアルキル、ハロアルコキシ、必要に応じて置換されたC 3~6 シクロアルキル、必要に応じて置換されたフェニル、必要に応じて置換された5または6員のヘテロアリールおよび必要に応じて置換された5または6員のヘテロシクロからなる群より選択され、
およびR は独立して、水素およびC 1~4 アルキルからなる群より選択されるか、または
およびR は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3~10員のヘテロシクロを形成し、
は、C 1~4 アルキルであり、
nは、1、2または3である、
項目20から30のいずれか一項に記載の方法。
(項目33)
前記選択的HDAC6阻害剤が、式III:
Figure 2020264437000018

の化合物またはその薬学的に許容される塩であり、式中、
4a およびR 4b は独立して、水素、ハロゲン、シアノ、C 1~4 アルキルおよびC 1~4 アルコキシからなる群より選択され、
4c およびR 4d は独立して、水素およびメチルからなる群より選択され、
mは、0または1であり、
nは、1、2または3であり、
Figure 2020264437000019

は、単結合または二重結合を表す、
項目20から30のいずれか一項に記載の方法。
(項目34)
前記選択的HDAC6阻害剤が、式IV:
Figure 2020264437000020

の化合物またはその薬学的に許容される塩であり、式中、
5a およびR 5c は独立して、水素、ハロゲン、シアノ、C 1~4 アルキルおよびC 1~4 アルコキシからなる群より選択され、
nは、1、2または3である、
項目20から30のいずれか一項に記載の方法。
(項目35)
前記選択的HDAC6阻害剤が、表1の化合物またはその薬学的に許容される塩である、項目20から30のいずれか一項に記載の方法。
(項目36)
前記選択的HDAC6阻害剤が、HDAC1、HDAC2、HDAC3、HDAC4、HDAC5、HDAC7、HDAC8、HDAC9、HDAC10またはHDAC11のうち1種または複数を阻害するよりも、少なくとも20倍高くHDAC6を阻害する、項目20から35のいずれか一項に記載の方法。
(項目37)
項目20から36のいずれか一項に記載の方法によって得られるHDAC6活性化マクロファージ。
(項目38)
処置を必要とする被験体を処置する方法であって、治療有効量の項目1に記載のHDAC6活性化マクロファージを前記被験体に投与するステップを含み、前記被験体が、がん、肺線維症、肝線維症または心臓線維症を有する、方法。
(項目39)
処置を必要とする被験体を処置する方法であって、治療有効量の項目2から19のいずれか一項に記載の組成物を前記被験体に投与するステップを含み、前記被験体が、がん、肺線維症、肝線維症または心臓線維症を有する、方法。
(項目40)
前記被験体が、がんを有する、項目38または39に記載の方法。
(項目41)
放射線療法、免疫チェックポイント遮断療法、光温熱療法または化学療法のうち1種または複数を前記被験体に投与するステップをさらに含む、項目40に記載の方法。
(項目42)
前記被験体が、肺線維症を有する、項目38または39に記載の方法。
(項目43)
前記被験体が、肝線維症を有する、項目38または39に記載の方法。
(項目44)
前記被験体が、心臓線維症を有する、項目38または39に記載の方法。
(項目45)
前記被験体が、ヒトである、項目38から44のいずれか一項に記載の方法。

Claims (45)

  1. ヒストンデアセチラーゼ6(HDAC6)活性化マクロファージ。
  2. 請求項1に記載のHDAC6活性化マクロファージを含む組成物。
  3. 前記HDAC6活性化マクロファージが、被験体から単離され、選択的HDAC6阻害剤でex vivo処置されたナイーブマクロファージから産生される、請求項2に記載の組成物。
  4. 前記被験体が、哺乳動物である、請求項3に記載の組成物。
  5. 前記被験体が、ヒトである、請求項4に記載の組成物。
  6. 前記ナイーブマクロファージが、同種異系マクロファージ、自家マクロファージ、または同種異系マクロファージおよび自家マクロファージの組合せである、請求項3から5のいずれか一項に記載の組成物。
  7. 前記ナイーブマクロファージが、自家マクロファージである、請求項6に記載の組成物。
  8. 単離された前記ナイーブマクロファージのex vivo処置が、前記選択的HDAC6阻害剤による1回の処置を含む、請求項3から7のいずれか一項に記載の組成物。
  9. 単離された前記ナイーブマクロファージのex vivo処置が、前記選択的HDAC6阻害剤による2回またはそれよりも多い処置を含む、請求項3から7のいずれか一項に記載の組成物。
  10. 単離された前記ナイーブマクロファージのex vivo処置が、1種または複数のマクロファージ極性化剤による処置をさらに含む、請求項3から9のいずれか一項に記載の組成物。
  11. 前記マクロファージ極性化剤が、リポ多糖(LPS)、インターフェロン-ガンマ、インターロイキン-4もしくはインターロイキン-13、またはこれらの組合せを含む、請求項10に記載の組成物。
  12. 前記ナイーブマクロファージのex vivo処置が、1種または複数の腫瘍抗原による処置をさらに含む、請求項3から11のいずれか一項に記載の組成物。
  13. 前記1種または複数の腫瘍抗原が、アルファフェトプロテイン(AFP)、癌胎児抗原(CEA)、CA-125、MUC-1、上皮腫瘍抗原(ETA)、チロシナーゼ、黒色腫関連抗原(MAGE)もしくはp53、またはこれらの組合せを含む、請求項12に記載の組成物。
  14. 前記選択的HDAC6阻害剤が、式I:
    Figure 2020264437000001

    の化合物またはその薬学的に許容される塩であり、式中、
    6a、R6b、R6c、R6dおよびR6eはそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、-NR、-C(=O)NR、-C(=O)R、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C1~6アルコキシ、C1~6ハロアルキル、ハロアルコキシ、必要に応じて置換されたC3~6シクロアルキル、必要に応じて置換されたフェニル、必要に応じて置換された5または6員のヘテロアリール、および必要に応じて置換された5または6員のヘテロシクロからなる群より選択され、
    およびRは独立して、水素およびC1~4アルキルからなる群より選択されるか、または
    およびRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3~10員のヘテロシクロを形成し、
    は、C1~4アルキルであり、
    nは、1、2または3である、
    請求項1から13のいずれか一項に記載の組成物。
  15. 前記選択的HDAC6阻害剤が、式II:
    Figure 2020264437000002

    の化合物またはその薬学的に許容される塩であり、式中、
    7a、R7b、R7c、R7dおよびR7eはそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、-NR、-C(=O)NR、-C(=O)R、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C1~6アルコキシ、C1~6ハロアルキル、ハロアルコキシ、必要に応じて置換されたC3~6シクロアルキル、必要に応じて置換されたフェニル、必要に応じて置換された5または6員のヘテロアリール、および必要に応じて置換された5または6員のヘテロシクロからなる群より選択され、
    およびRは独立して、水素およびC1~4アルキルからなる群より選択されるか、または
    およびRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3~10員のヘテロシクロを形成し、
    は、C1~4アルキルであり、
    nは、1、2または3である、
    請求項1から13のいずれか一項に記載の組成物。
  16. 前記選択的HDAC6阻害剤が、式III:
    Figure 2020264437000003

    の化合物またはその薬学的に許容される塩であり、式中、
    4aおよびR4bは独立して、水素、ハロゲン、シアノ、C1~4アルキルおよびC1~4アルコキシからなる群より選択され、
    4cおよびR4dは独立して、水素およびメチルからなる群より選択され、
    mは、0または1であり、
    nは、1、2または3であり、
    Figure 2020264437000004

    は、単結合または二重結合を表す、
    請求項1から13のいずれか一項に記載の組成物。
  17. 前記選択的HDAC6阻害剤が、式IV:
    Figure 2020264437000005

    の化合物またはその薬学的に許容される塩であり、式中、
    5aおよびR5cは独立して、水素、ハロゲン、シアノ、C1~4アルキルおよびC1~4アルコキシからなる群より選択され、
    nは、1、2または3である、
    請求項1から13のいずれか一項に記載の組成物。
  18. 前記選択的HDAC6阻害剤が、表1の化合物またはその薬学的に許容される塩である、請求項1から13のいずれか一項に記載の組成物。
  19. 前記選択的HDAC6阻害剤が、1種または複数の他のHDACアイソフォームよりも、少なくとも20倍選択的である、請求項1から18のいずれか一項に記載の組成物。
  20. HDAC6活性化マクロファージを産生する方法であって、被験体から単離されたナイーブマクロファージをex vivoで選択的HDAC6阻害剤で処置するステップとを含む、方法。
  21. 前記被験体が、哺乳動物である、請求項20に記載の方法。
  22. 前記被験体が、ヒトである、請求項21に記載の方法。
  23. 前記ナイーブマクロファージが、同種異系マクロファージ、自家マクロファージ、または同種異系マクロファージおよび自家マクロファージの組合せである、請求項20から22のいずれか一項に記載の方法。
  24. 前記ナイーブマクロファージが、自家マクロファージである、請求項23に記載の方法。
  25. 前記ナイーブマクロファージのex vivo処置が、前記選択的HDAC6阻害剤による1回の処置を含む、請求項20から24のいずれか一項に記載の方法。
  26. 前記ナイーブマクロファージのex vivo処置が、前記選択的HDAC6阻害剤による2回またはそれよりも多い処置を含む、請求項20から24のいずれか一項に記載の方法。
  27. 前記ナイーブマクロファージのex vivo処置が、1種または複数のマクロファージ極性化剤による処置をさらに含む、請求項20から26のいずれか一項に記載の方法。
  28. 前記マクロファージ極性化剤が、リポ多糖(LPS)、インターフェロン-ガンマ、インターロイキン-4もしくはインターロイキン-13、またはこれらの組合せを含む、請求項27に記載の方法。
  29. 前記ナイーブマクロファージのex vivo処置が、1種または複数の腫瘍抗原による処置をさらに含む、請求項20から28のいずれか一項に記載の方法。
  30. 前記1種または複数の腫瘍抗原が、アルファフェトプロテイン(AFP)、癌胎児抗原(CEA)、CA-125、MUC-1、上皮腫瘍抗原(ETA)、チロシナーゼ、黒色腫関連抗原(MAGE)もしくはp53、またはこれらの組合せを含む、請求項29に記載の方法。
  31. 前記選択的HDAC6阻害剤が、式I:
    Figure 2020264437000006

    の化合物またはその薬学的に許容される塩であり、式中、
    6a、R6b、R6c、R6dおよびR6eはそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、-NR、-C(=O)NR、-C(=O)R、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C1~6アルコキシ、C1~6ハロアルキル、ハロアルコキシ、必要に応じて置換されたC3~6シクロアルキル、必要に応じて置換されたフェニル、必要に応じて置換された5または6員のヘテロアリールおよび必要に応じて置換された5または6員のヘテロシクロからなる群より選択され、
    およびRは独立して、水素およびC1~4アルキルからなる群より選択されるか、または
    およびRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3~10員のヘテロシクロを形成し、
    は、C1~4アルキルであり、
    nは、1、2または3である、
    請求項20から30のいずれか一項に記載の方法。
  32. 前記選択的HDAC6阻害剤が、式II:
    Figure 2020264437000007

    の化合物またはその薬学的に許容される塩であり、式中、
    7a、R7b、R7c、R7dおよびR7eはそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、-NR、-C(=O)NR、-C(=O)R、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C1~6アルコキシ、C1~6ハロアルキル、ハロアルコキシ、必要に応じて置換されたC3~6シクロアルキル、必要に応じて置換されたフェニル、必要に応じて置換された5または6員のヘテロアリールおよび必要に応じて置換された5または6員のヘテロシクロからなる群より選択され、
    およびRは独立して、水素およびC1~4アルキルからなる群より選択されるか、または
    およびRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3~10員のヘテロシクロを形成し、
    は、C1~4アルキルであり、
    nは、1、2または3である、
    請求項20から30のいずれか一項に記載の方法。
  33. 前記選択的HDAC6阻害剤が、式III:
    Figure 2020264437000008

    の化合物またはその薬学的に許容される塩であり、式中、
    4aおよびR4bは独立して、水素、ハロゲン、シアノ、C1~4アルキルおよびC1~4アルコキシからなる群より選択され、
    4cおよびR4dは独立して、水素およびメチルからなる群より選択され、
    mは、0または1であり、
    nは、1、2または3であり、
    Figure 2020264437000009

    は、単結合または二重結合を表す、
    請求項20から30のいずれか一項に記載の方法。
  34. 前記選択的HDAC6阻害剤が、式IV:
    Figure 2020264437000010

    の化合物またはその薬学的に許容される塩であり、式中、
    5aおよびR5cは独立して、水素、ハロゲン、シアノ、C1~4アルキルおよびC1~4アルコキシからなる群より選択され、
    nは、1、2または3である、
    請求項20から30のいずれか一項に記載の方法。
  35. 前記選択的HDAC6阻害剤が、表1の化合物またはその薬学的に許容される塩である、請求項20から30のいずれか一項に記載の方法。
  36. 前記選択的HDAC6阻害剤が、HDAC1、HDAC2、HDAC3、HDAC4、HDAC5、HDAC7、HDAC8、HDAC9、HDAC10またはHDAC11のうち1種または複数を阻害するよりも、少なくとも20倍高くHDAC6を阻害する、請求項20から35のいずれか一項に記載の方法。
  37. 請求項20から36のいずれか一項に記載の方法によって得られるHDAC6活性化マクロファージ。
  38. 求項1に記載のHDAC6活性化マクロファージを含む、処置を必要とする被験体を処置するための組成物であって、前記被験体が、がん、肺線維症、肝線維症または心臓線維症を有する、組成物
  39. 処置を必要とする被験体を処置するための請求項2から19のいずれか一項に記載の組成物であって、前記被験体が、がん、肺線維症、肝線維症または心臓線維症を有する、組成物
  40. 前記被験体が、がんを有する、請求項38または39に記載の組成物
  41. 放射線療法、免疫チェックポイント遮断療法、光温熱療法または化学療法のうち1種または複数と組み合わせて投与されることを特徴とする、請求項40に記載の組成物
  42. 前記被験体が、肺線維症を有する、請求項38または39に記載の組成物
  43. 前記被験体が、肝線維症を有する、請求項38または39に記載の組成物
  44. 前記被験体が、心臓線維症を有する、請求項38または39に記載の組成物
  45. 前記被験体が、ヒトである、請求項38から44のいずれか一項に記載の組成物

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