JPWO2020250364A1 - 軸流ファン、送風装置、及び、冷凍サイクル装置 - Google Patents

軸流ファン、送風装置、及び、冷凍サイクル装置 Download PDF

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Abstract

軸流ファンは、回転駆動され回転軸を形成するハブと、ハブに接続され、前縁部と、後縁部とを有する翼と、を備え、翼は、前縁部と後縁部との間の翼の回転方向に沿った翼断面であって、径方向の最外周となる外周縁部よりも内周側の領域の第1翼断面において、正圧面の一部が凸となるように形成された凸部と、凸部と後縁部との間で正圧面の一部が凹むように形成された第1凹部と、を有し、凸部は、凸部の頂点となる凸部頂点が、第1翼断面において、前縁部と後縁部との間の中間位置よりも後縁部側に位置するように形成されているものである。

Description

本発明は、複数の翼を備えた軸流ファン、当該軸流ファンを備えた送風装置、及び、当該送風装置を備えた冷凍サイクル装置に関するものである。
従来の軸流ファンは、円筒状のボスの周面に沿って複数枚の翼を備えており、ボスに与えられる回転力にともなって翼が回転し、流体を搬送するものである。軸流ファンは、翼が回転することで、翼間に存在している流体が翼面に衝突する。流体が衝突する面は圧力が上昇し、流体を翼が回転する際の中心軸となる回転軸線方向に押し出して移動させる。
このような軸流ファンにおいて、回転方向後縁部を除いた部分であって軸流ファンの径方向において最外周の位置に、正圧側に向けて凸となる変曲面部を形成する軸流ファンが提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の軸流ファンは、変曲面部の正圧面側で流れが増速することにより、変曲面部の圧力が低下する。そのため、特許文献1の軸流ファンは、変曲面部における正圧面側と負圧面側との圧力差が小さくなり、翼端渦の成長を抑制できるというものである。
特開2008−51074号公報
しかし、特許文献1の軸流ファンのように、正圧側に向けて凸となる変曲面部を軸流ファンの最外周へ設けると、翼の正圧面側において、変曲面部で低下した圧力と、径方向の内周側の圧力差とによって、外周側へ向かう径方向成分の気体の流れが発生する。そのため、特許文献1の軸流ファンは、外周側の端部において気体の流れが正圧側の翼面から漏れて負圧面側へ向かうため、翼端渦の成長を促してしまう恐れがある。
本発明は、上述のような課題を解決するためのものであり、外周側の端部において気体の流れが正圧側の翼面から漏れることが抑制され、翼端渦の成長が抑制される軸流ファン、当該軸流ファンを備えた送風装置、及び、当該送風装置を備えた冷凍サイクル装置を提供することを目的とする。
本発明に係る軸流ファンは、回転駆動され回転軸を形成するハブと、ハブに接続され、前縁部と、後縁部とを有する翼と、を備え、翼は、前縁部と後縁部との間の翼の回転方向に沿った翼断面であって、径方向の最外周となる外周縁部よりも内周側の領域の第1翼断面において、正圧面の一部が凸となるように形成された凸部と、凸部と後縁部との間で正圧面の一部が凹むように形成された第1凹部と、を有し、凸部は、凸部の頂点となる凸部頂点が、第1翼断面において、前縁部と後縁部との間の中間位置よりも後縁部側に位置するように形成されているものである。
本発明に係る送風装置は、上記構成の軸流ファンと、軸流ファンに駆動力を付与する駆動源と、軸流ファン及び駆動源を収容するケーシングと、を備えたものである。
本発明に係る冷凍サイクル装置は、上記構成の送風装置と、凝縮器及び蒸発器を有する冷媒回路と、を備え、送風装置は、凝縮器及び蒸発器の少なくとも一方に空気を送風するものである。
本発明によれば、軸流ファンは、凸部を軸流ファンの径方向の最外周となる外周縁部よりも内周側の領域に設けている。そのため、軸流ファンは、翼の正圧面側において凸部によって気体の圧力差を生じさせ、内周側へ向かう径方向成分の気体の流れを発生させる。その結果、軸流ファンは、外周縁部において正圧面側から負圧面側に流れる気体の漏れを抑制することができ、翼端渦の成長を抑制することができる。
実施の形態1に係る軸流ファンの概略構成を示す正面図である。 実施の形態1に係る軸流ファンの翼の概略構成を示す正面図である。 図2の翼のA−A線断面図である。 実施の形態1に係る軸流ファンの変形例の翼の断面図である。 比較例に係る軸流ファンの翼の概略構成を示す正面図である。 図5の翼のB−B線断面図である。 実施の形態2に係る軸流ファンの翼の概略構成を示す正面図である。 図7の翼のC−C線断面図である。 図7の翼のD−D線断面図である。 実施の形態3に係る軸流ファンの翼の断面図である。 実施の形態4に係る軸流ファンの翼の概略構成を示す正面図である。 図11の翼のE−E線断面図である。 図11の翼のF−F線断面図である。 実施の形態5に係る軸流ファンの翼の概略構成を示す正面図である。 図14の翼の凸部を通る回転方向に沿った断面図である。 実施の形態6に係る軸流ファンの翼の概略構成を示す正面図である。 実施の形態6に係る軸流ファンの変形例の翼の概略構成を示す正面図である。 実施の形態7に係る軸流ファンの翼の概略構成を示す正面図である。 実施の形態8に係る軸流ファンの翼の概略構成を示す正面図である。 実施の形態9に係る軸流ファンを子午面に回転投影した形状の一例を示す図である。 図20に示す翼の翼断面の構成を説明する図である。 実施の形態10に係る軸流ファンの翼の概略構成を示す正面図である。 実施の形態11に係る冷凍サイクル装置の概要図である。 送風装置である室外機を、吹出口側から見たときの斜視図である。 上面側から室外機の構成を説明するための図である。 室外機からファングリルを外した状態を示す図である。 室外機からファングリル及び前面パネル等を除去して、内部構成を示す図である。 実施の形態12に係る冷凍サイクル装置の上面側から室外機の構成を説明するための図である。
以下、実施の形態に係る軸流ファン、送風装置、及び、冷凍サイクル装置について図面を参照しながら説明する。なお、図1を含む以下の図面では、各構成部材の相対的な寸法の関係及び形状等が実際のものとは異なる場合がある。また、以下の図面において、同一の符号を付したものは、同一又はこれに相当するものであり、このことは明細書の全文において共通することとする。また、理解を容易にするために方向を表す用語(例えば「上」、「下」、「右」、「左」、「前」、「後」など)を適宜用いるが、それらの表記は、説明の便宜上、そのように記載しているだけであって、装置あるいは部品の配置及び向きを限定するものではない。
実施の形態1.
[軸流ファン100]
図1は、実施の形態1に係る軸流ファン100の概略構成を示す正面図である。なお、図中の矢印で示す回転方向DRは、軸流ファン100の回転方向DRを示す。また、紙面に対して奥側は、軸流ファン100に対して気流の上流側となり、紙面に対して手前側は、軸流ファン100に対して気流の下流側となる。軸流ファン100に対して上流側は、軸流ファン100に対して空気の吸込側であり、軸流ファン100に対して下流側は、軸流ファン100に対して空気の吹出側である。また、回転軸RSは、軸流ファン100の回転軸であり、軸流ファン100は、回転軸RSを中心として回転方向DRに回転する。図1に示すY軸は、軸流ファン100の回転軸RSに対する径方向を表している。軸流ファン100のY1側に対するY2側は、軸流ファン100の内周側であり、軸流ファン100のY2側に対するY1側は、軸流ファン100の外周側である。
図1を用いて実施の形態1に係る軸流ファンについて説明する。軸流ファン100は、例えば、空気調和装置又は換気装置などに用いられるものである。図1に示すように、軸流ファン100は、回転軸RS上に設けられたハブ10と、ハブ10に接続された複数枚の翼20と、を備える。
(ハブ10)
ハブ10は、回転駆動され回転軸RSを形成する。ハブ10は、回転軸RSを中心に回転する。軸流ファン100の回転方向DRは、図1中の矢印で示す反時計回りの方向である。ただし、軸流ファン100の回転方向DRは、反時計回りに限定されるものではなく、翼20の取り付け角度、あるいは、翼20の向き等を変更した構成にすることによって、時計回りに回転してもよい。ハブ10は、モータ(図示は省略)等の駆動源の回転軸と接続される。ハブ10は、例えば、円筒状に構成されてもよく、あるいは、板状に構成されてもよい。ハブ10は、上述したように駆動源の回転軸と接続されるものであればよく、その形状は限定されるものではない。
(翼20)
複数の翼20は、ハブ10から径方向外側に放射状に延びて構成されている。複数の翼20は、相互に周方向に離隔して設けられている。実施の形態1においては、翼20が3枚である態様を例示しているが、翼20の枚数はこれに限定されない。
翼20は、前縁部21と、後縁部22と、外周縁部23と、内周縁部24とを有している。前縁部21は、発生させる気流の上流側に位置し、翼20において回転方向DRの前進側に形成されている。すなわち、前縁部21は、回転方向DRにおいて後縁部22に対して前方に位置している。後縁部22は、発生させる気流の下流側に位置し、翼20において回転方向DRの後進側に形成されている。すなわち、後縁部22は、回転方向DRにおいて前縁部21に対して後方に位置している。軸流ファン100は、軸流ファン100の回転方向DRを向く翼端部として前縁部21を有し、回転方向DRにおいて前縁部21に対して反対側の翼端部として後縁部22を有している。
外周縁部23は、前縁部21の最外周部と後縁部22の最外周部とを接続するように前後に、且つ弧状に延びる部分である。外周縁部23は、軸流ファン100において、径方向(Y軸方向)の端部に位置している。内周縁部24は、前縁部21の最内周部と後縁部22の最内周部との間で前後に、且つ弧状に延びる部分である。翼20は、内周縁部24がハブ10に接続されている。
翼20は、回転軸RSに対して所定の角度傾いて形成されている。翼20は、軸流ファン100の回転に伴って翼20の間に存在している気体を翼面で押して流体を搬送する。この際、翼面のうち流体を押して圧力が上昇する面を正圧面25とし、正圧面25の裏面で圧力が下降する面を負圧面26とする。翼20において、気流の流れる方向に対し、翼20の上流側(Z1側)の面が負圧面26となり、下流側(Z2側)の面が正圧面25となる。翼20は、図1において、翼20の手前側の面が正圧面25となり、翼20の奥側の面が負圧面26となる。
図2は、実施の形態1に係る軸流ファン100の翼20の概略構成を示す正面図である。図3は、図2の翼20のA−A線断面図である。図2及び図3を用いて翼20の詳細な構成について説明する。なお、図2に示すA−A線断面は、回転軸RSを中心とした径方向におけるある特定の位置の翼断面BSである。翼断面BSは、第1翼断面であり、図2に示すように、翼20を回転軸RSの軸方向と平行に見た平面視における前縁部21と後縁部22とを通る弧状の断面部分である。第1断面である翼断面BSは、前縁部21と後縁部22との間の翼20の回転方向DRに沿った翼断面であって、径方向の最外周となる外周縁部23よりも内周側の領域に位置する。図3に示す翼断面BSは、翼断面BSを径方向から見た翼20の断面図である。
翼20は、図2及び図3に示すように、軸流ファン100の径方向の最外周となる外周縁部23よりも内周側(Y2側)の領域の翼断面BSにおいて、翼20の前縁部21と後縁部22との間に正圧面25の一部が凸となるように形成された凸部30を有している。凸部30は、図3に示すように正圧面25側が凸となるように形成され、負圧面26側が凹むように形成されている。すなわち、翼20は、図3に示すように、翼20の前縁部21と後縁部22との間の翼断面BSにおいて、凸部30が軸流ファン100の回転方向DR及び気流の下流側に凸となるように湾曲しており、反っている。なお、凸部30は、正圧面25側が凸となるように形成されていればよく、負圧面26側の形状は限定されるものではない。例えば、翼20の前縁部21と後縁部22との間の翼断面BSにおいて、凸部30の正圧面25側の曲率と負圧面26側の曲率とが異なってもよい。
凸部30は、翼20の回転方向DRにおける前縁部21と後縁部22との間の翼断面BSにおいて、凸部30の頂点となる凸部頂点31が、翼20の前縁部21と後縁部22との間の中間位置28よりも後縁部22側に位置するように形成されている。凸部頂点31は、凸部30で最も突出している部分である。なお凸部頂点31は、凸部30で最も突出している部分であればよく、凸部頂点31の形状は限定されるものではない。例えば、凸部頂点31は、点状に形成されてもよく、複数の点が連なった線状、すなわち、峰状に形成されてもよい。
凸部30の形状は、図2に示すように、回転軸RSの軸方向と平行に見た平面視において、周方向に長軸を有する楕円形状に形成されているが、凸部30の形状は、限定されるものではない。凸部30は、正圧面25から気流の剥離を生じさせるような形状でなければよく、例えば、径方向に長軸を有する楕円形状に形成されてもよく、円形状に形成されてもよい。
凸部30は、軸流ファン100の径方向において、翼20に少なくとも1つ形成されており、複数形成されてもよい。なお、凸部30は、外周縁部23には形成されていない。
翼20は、凸部30が形成されている翼20の前縁部21と後縁部22との間の翼断面BSにおいて、凸部30と後縁部22との間で正圧面25の一部が凹むように形成された後縁側凹部40を有している。後縁側凹部40は、翼20の第1凹部であり、回転方向DRにおいて凸部30の後方に形成されている。後縁側凹部40は、回転方向DRにおいて、凸部30と連続して形成されてもよく、凸部30との間に、例えば平坦状の部分等、あるいは、他の凹凸部分等、他の構成を有することで凸部30と連続せずに形成されてもよい。
後縁側凹部40は、図3に示すように正圧面25側が凹むように形成され、負圧面26側が凸となるように形成されている。すなわち、翼20は、図3に示すように、翼20の前縁部21と後縁部22との間の翼断面BSにおいて、後縁側凹部40が軸流ファン100の回転方向DRとは反対方向及び気流の上流側に凸となるように湾曲しており、反っている。なお、後縁側凹部40は、正圧面25側が凹むように形成されていればよく、負圧面26側の形状は限定されるものではない。例えば、翼20の前縁部21と後縁部22との間の翼断面BSにおいて、後縁側凹部40の正圧面25側の曲率と負圧面26側の曲率とが異なってもよい。
図4は、実施の形態1に係る軸流ファン100の変形例の翼20Mの断面図である。翼20Mの断面図は、回転方向DRにおける前縁部21と後縁部22との間の断面図であり、図2のA−A線位置の断面図である。上述したように、凸部30は、正圧面25側が凸となるように形成されていればよく、負圧面26側の形状は限定されるものではない。翼20Mは、翼20のように翼板の湾曲によって凸部30が形成されているものではなく、翼厚を調整することによって凸部30が形成されている。翼20Mは、凸部30よりも前縁部21側の翼厚と比較して、凸部30の正圧面25側が膨らんでおり、凸部30の翼厚が厚くなるように形成されている。すなわち、翼20Mは、凸部30の正圧面25側が突出するように形成されていることで、均一な厚さの翼厚を有する翼と比較して、凸部30の部分が厚くなるように形成されている。
また、上述したように、後縁側凹部40は、正圧面25側が凹むように形成されていればよく、負圧面26側の形状は限定されるものではない。翼20Mは、翼20のように翼板の湾曲によって後縁側凹部40が形成されているものではなく、翼厚を調整することによって後縁側凹部40が形成されてもよい。翼20Mは、凸部30よりも前縁部21側の翼厚と比較して、後縁側凹部40の正圧面25側が負圧面26側に凹んでおり、後縁側凹部40の翼厚が薄くなるように形成されてもよい。すなわち、翼20Mは、後縁側凹部40の正圧面25側が負圧面26側に凹むように形成されていることで、均一な厚さの翼厚を有する翼と比較して、後縁側凹部40の部分が薄くなるように形成されてもよい。
[軸流ファン100の動作]
図1に示す回転方向DRに軸流ファン100が回転すると、各翼20は、正圧面25によって周囲の空気を押し出す。これにより、図1の紙面と直交する方向に流れる、より詳しくは、図1に示す回転方向DRに軸流ファン100が回転すると、図1の紙面奥側から紙面手前側に向かう気流が発生する。また、軸流ファン100が回転すると、各翼20の周囲では、正圧面25側と負圧面26側とで圧力差が生じる。詳しくは、負圧面26側の圧力が正圧面25側の圧力よりも小さくなる。
[軸流ファン100の効果]
図5は、比較例に係る軸流ファン100Lの翼20Lの概略構成を示す正面図である。図6は、図5の翼20LのB−B線断面図である。図6に示すB−B線断面は、回転軸RSを中心とした径方向におけるある特定の位置において、前縁部21と後縁部22とを通る弧に沿った翼20の断面である。なお、図5に示すB−B線断面は、回転軸RSを中心とした径方向におけるある特定の位置の翼断面WSである。翼断面WSは、図5に示すように、翼20Lを回転軸RSの軸方向と平行に見た平面視における前縁部21と後縁部22とを通る弧状の断面部分である。図6に示す翼断面WSは、翼断面WSを翼20Lの径方向に見た断面図である。
比較例に係る軸流ファン100Lは、翼20Lを有している。翼20Lは、図6に示すように正圧面25側が凹むように形成され、負圧面26側が凸となるように形成されている。すなわち、翼20Lは、翼全体が径方向のいずれの位置においても、軸流ファン100の回転方向DRとは反対方向及び気流の上流側に凸となるように湾曲しており、反っている。
比較例の翼20Lのように正圧面25側へ向かう凸部のない翼断面WSでは、軸流ファン100Lを搭載するユニットが、高い圧力損失が生じるように構成されているほど、軸流ファン100Lによる出力の寄与が軸流ファン100Lの外周側で高くなる。そして、軸流ファン100Lによる出力の寄与が軸流ファン100Lの外周側で高くなると、軸流ファン100Lの径方向の外周側へ向かう気体の流れが増大する。そのため、軸流ファン100Lは、図5に示すように、内周側から外周側へ向かう径方向成分の気体の流れが発生する。その結果、軸流ファン100Lは、図5に示すように、外周縁部23において気体の流れFL1が翼20の正圧面25から漏れ、負圧面26側へ向かう。そして、軸流ファン100Lは、外周縁部23において気体の流れFL1が翼20の正圧面25から漏れ、負圧面26側へ向かうことで翼端渦の成長を促してしまう。なお、ユニットが、高い圧力損失が生じるように構成されているとは、例えば、ユニット内に配置された熱交換器において軸流ファン100Lにより生じる気流が通過する隙間が従来の熱交換器と比較して狭いように構成されている場合等である。
これに対して、実施の形態1に係る軸流ファン100は、図2及び図3に示すように、翼20に凸部30を有し、翼20は、凸部30によって正圧面25側に凸となる領域を設けている。そのため、軸流ファン100は、翼20の正圧面25側において、凸部30で気体の流れが増速することにより、回転方向DRにおいて凸部頂点31の後方に圧力が低下する圧力低下領域PAを形成する。正圧面25において、この圧力低下領域PAの圧力は、凸部30よりも径方向の外周側の圧力よりも低い。
軸流ファン100は、凸部30を軸流ファン100の径方向の最外周よりも内周側の領域に設けている。軸流ファン100は、翼20の正圧面25側において、圧力低下領域PAの圧力と、凸部30よりも径方向の外周側の圧力との圧力差によって、内周側へ向かう径方向成分の気体流れを発生させる。そのため、軸流ファン100は、図2に示すように、翼20の正圧面25側において、凸部30よりも径方向の外周側から圧力低下領域PAに向かって気体の流れFLが生じ、軸流ファン100の径方向の外周側から内周側の気体の流れFLが生じる。その結果、軸流ファン100は、外周縁部23で正圧面25側から負圧面26側に流れる気体の漏れを抑制することができ、翼端渦の成長を抑制することができる。また、軸流ファン100は、外周縁部23で正圧面25側から負圧面26側に流れる気体の漏れを抑制することで高静圧化することができる。そして、軸流ファン100は、高静圧化できることでファン効率を向上させ、ファン入力を低減できる。また、軸流ファン100は、必要風量を確保するための回転数を低減できるため、騒音を低減できる。
また、比較例の軸流ファン100は、外周縁部23の前縁部21側は外周縁部23で正圧面25側から負圧面26側に流れる気体の漏れが比較的少なく、後縁部22側向かうにつれ、正圧面25側において気体の圧力が高くなるため、気体の漏れが大きくなってくる。
実施の形態1に係る軸流ファン100は、翼断面BSにおいて、凸部30の頂点となる凸部頂点31が、翼20の前縁部21と後縁部22との間の中間位置28よりも後縁部22側に位置するように形成されている。そのため、軸流ファン100は、外周縁部23の気体の漏れが大きくなる位置において、外周側から内周側へ向かう径方向成分の気体の流れFLを発生させることができる。その結果、軸流ファン100は、外周縁部23で正圧面25側から負圧面26側に流れる気体の漏れを抑制することができる。
また、実施の形態1に軸流ファン100の翼20は、凸部30が形成されている翼20の前縁部21と後縁部22との間の翼断面BSにおいて、凸部30と後縁部22との間で正圧面25の一部が凹むように形成された後縁側凹部40を有している。軸流ファン100の正圧面25側に凸部30を設けた場合、凸部30を後縁部22に形成すると、翼20の後縁部22は翼20が寝た状態となるため、出力する風量が低下する。なお、翼20が寝た状態とは、回転方向DRに対して翼20が平行に近づいた状態である。実施の形態1に軸流ファン100の翼20は、翼断面BSにおいて、凸部30と後縁部22との間で正圧面25の一部が凹むように形成された後縁側凹部40を有している。そのため、軸流ファン100は、後縁部22において翼20が立った状態となるため、出力する風量の低下を抑制することができる。なお、翼20が立った状態とは、回転方向DRに対して翼20の角度がついた状態である。
実施の形態2.
[軸流ファン100A]
図7は、実施の形態2に係る軸流ファン100Aの翼20Aの概略構成を示す正面図である。図8は、図7の翼20AのC−C線断面図である。図9は、図7の翼20AのD−D線断面図である。図7〜図9を用いて翼20Aの詳細な構成について説明する。なお、図1〜図6の軸流ファン100と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。図7に示すC−C線断面は、回転軸RSを中心とした径方向におけるある特定の位置の翼断面BS1である。また、図7に示すD−D線断面は、回転軸RSを中心とした径方向におけるある特定の位置の翼断面BS2である。翼断面BS1及び翼断面BS2は、図7に示すように、翼20Aを回転軸RSの軸方向と平行に見た平面視における前縁部21と後縁部22とを通る弧状の断面部分である。また、翼断面BS2は、翼断面BS1よりも外周側に位置しており、翼断面BS1は、翼断面BS2よりも内周側に位置している。図8及び図9に示す翼断面BS1及び翼断面BS2は、翼断面BS1及び翼断面BS2を径方向から見た翼20Aの断面図である。
軸流ファン100Aの翼20Aの翼断面BS1は、第1翼断面であり、軸流ファン100の翼20の翼断面BSと同じ構成である。したがって、第1断面である翼断面BS1は、前縁部21と後縁部22との間の翼20の回転方向DRに沿った翼断面であって、径方向の最外周となる外周縁部23よりも内周側の領域に位置する。また、軸流ファン100Aの翼20Aは、翼断面BS1において、凸部30、凸部頂点31及び後縁側凹部40を有する。軸流ファン100Aは、翼断面BS1と外周縁部23との間の構成を更に特定するものである。
軸流ファン100Aの翼20Aは、軸流ファン100Aの径方向において凸部30よりも外周側に位置する第2翼断面である翼断面BS2を有する。第2翼断面である翼断面BS2は、径方向において凸部30よりも外周側に位置し、前縁部21と後縁部22との間の翼20の回転方向DRに沿った翼断面であって、外周縁部23よりも内周側の領域に位置する。翼20Aの第2翼断面である翼断面BS2は、回転方向DRにおいて、前縁部21と後縁部22との間の翼20全体において正圧面25が凹むように形成された外周側凹部46を有している。外周側凹部46は、図9に示すように正圧面25側が凹むように形成され、負圧面26側が凸となるように形成されている。翼20Aは、回転方向DRにおける翼20Aの前縁部21と後縁部22との間の翼断面BS2において、外周側凹部46を構成する翼板が軸流ファン100の回転方向DRとは反対方向及び気流の上流側に凸となるように湾曲しており、弧を描くように反っている。なお、外周側凹部46は、正圧面25側が凹むように形成されていればよく、負圧面26側の形状は限定されるものではない。例えば、翼20Aの前縁部21と後縁部22との間の翼断面BS2において、外周側凹部46の正圧面25側の曲率と負圧面26側の曲率とが異なってもよい。
[軸流ファン100Aの効果]
翼20Aの第2翼断面である翼断面BS2は、回転方向DRにおいて、前縁部21と後縁部22との間の翼20全体において正圧面25が凹むように形成された外周側凹部46を有している。外周側凹部46が、内周側に位置する正圧面25側に形成された凸部30による圧力低下領域PAよりも高圧を確保できるため、軸流ファン100Aは、その圧力差によって外周側から内周側へ向かう気体の径方向成分の流れを大きくすることができる。そのため、軸流ファン100Aは、外周縁部23で正圧面25側から負圧面26側に流れる気体の漏れを抑制することができ、翼端渦の成長を抑制することができる。また、軸流ファン100Aは、外周縁部23で正圧面25側から負圧面26側に流れる気体の漏れを抑制することで高静圧化することができる。そして、軸流ファン100Aは、高静圧化できることでファン効率を向上させ、ファン入力を低減できる。また、軸流ファン100Aは、必要風量を確保するための回転数を低減できるため、騒音を低減できる。
また、外周側凹部46は、翼板が回転方向DRとは反対方向及び翼20の回転による気流の上流側に、凸となるように湾曲しており弧を描くように反っている。外周側凹部46は、当該構成により内周側に位置する正圧面25側に形成された凸部30による圧力低下領域PAよりも高圧を確保できるため、軸流ファン100Aは、その圧力差から外周側から内周側へ向かう気体の径方向成分の流れを大きくすることができる。そのため、軸流ファン100Aは、外周縁部23で正圧面25側から負圧面26側に流れる気体の漏れを抑制することができる。また、軸流ファン100Aは、外周縁部23で正圧面25側から負圧面26側に流れる気体の漏れを抑制することで高静圧化することができる。そして、軸流ファン100Aは、高静圧化できることでファン効率を向上させ、ファン入力を低減できる。また、軸流ファン100Aは、必要風量を確保するための回転数を低減できるため、騒音を低減できる。
実施の形態3.
[軸流ファン100B]
図10は、実施の形態3に係る軸流ファン100Bの翼20Bの断面図である。なお、翼20Bの断面図は、図1のA−A線における翼断面BS、または、図7のC−C線における翼断面BS1における断面図である。図10を用いて翼20Bの詳細な構成について説明する。なお、図1〜図9の軸流ファン100及び軸流ファン100Aと同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。
軸流ファン100Bの翼20Bの翼断面BS3は、第1翼断面であり、軸流ファン100の翼20の翼断面BSと同じ構成である。したがって、第1断面である翼断面BS3は、前縁部21と後縁部22との間の翼20の回転方向DRに沿った翼断面であって、径方向の最外周となる外周縁部23よりも内周側の領域に位置する。また、軸流ファン100Bの翼20Bは、翼断面BS3において、凸部30、凸部頂点31及び後縁側凹部40を有する。軸流ファン100Bは、翼断面BS3における凸部30と前縁部21との間の構成を更に特定するものである。
翼20Bは、凸部30が形成されている翼20Bの前縁部21と後縁部22との間の翼断面BSにおいて、凸部30と前縁部21との間で正圧面25の一部が凹むように形成された前縁側凹部45を有している。前縁側凹部45は、第2凹部であり、回転方向DRにおいて凸部30の前方に形成されている。前縁側凹部45は、回転方向DRにおいて、凸部30と連続して形成されてもよく、凸部30との間に、例えば平坦状の部分等、あるいは、他の凹凸部分等、他の構成を有することで凸部30と連続せずに形成されてもよい。
第2凹部である前縁側凹部45は、図10に示すように正圧面25側が凹むように形成され、負圧面26側が凸となるように形成されている。すなわち、翼20Bは、図10に示すように、翼20Bの前縁部21と後縁部22との間の翼断面BS3において、前縁側凹部45が軸流ファン100Bの回転方向DRとは反対方向及び気流の上流側に凸となるように湾曲しており、反っている。なお、前縁側凹部45は、正圧面25側が凹むように形成されていればよく、負圧面26側の形状は限定されるものではない。例えば、翼20Bの前縁部21と後縁部22との間の翼断面BS3において、前縁側凹部45の正圧面25側の曲率と負圧面26側の曲率とが異なってもよい。
また、翼20Bは、翼板の湾曲によって前縁側凹部45が形成されているものではなく、翼厚を調整することによって前縁側凹部45が形成されてもよい。すなわち、翼20Bは、前縁側凹部45の正圧面25側が負圧面26側に凹むように形成されていることで、均一な厚さの翼厚を有する翼と比較して、前縁側凹部45の部分の翼厚が薄くなるように形成されてもよい。
また、翼20Bは、前縁側凹部45を有することで、前縁部21を通る翼20Bの中心線LF1が、回転方向DRに近づくように、すなわち、入口角α1が大きくなるように形成されることが望ましい。図10に示すように、翼20Bの翼断面BS3において、翼20の入口角α1を、翼20Bの前縁部21を通る回転軸RSと平行な直線RS1と、前縁部21を通る翼20Bの中心線LF1とがなす角度と定義する。入口角α1は、翼20Bの翼断面BS3において、直線RS1と、中心線LF1との間の角度であり、中心線LF1に対して気流の上流側、かつ、直線RS1に対して回転方向DR側の角度である。あるいは、入口角α1は、翼20Bの翼断面BS3において、直線RS1と、中心線LF1との間の角度であり、中心線LF1に対して気流の下流側、かつ、直線RS1に対して回転方向DRと反対側の角度である。入口角α1は、ユニットの圧力損失等の種々の条件によって異なるが、例えば、45度より大きく90度未満(45°<α1<90°)に形成されていることが望ましい。入口角α1は、ユニットの圧力損失等の種々の条件によって異なるが、例えば、60度以上かつ90度未満(60°≦α1<90°)に形成されていることが更に望ましい。
[軸流ファン100Bの効果]
軸流ファン100Bを搭載するユニットが、高い圧力損失が生じるように構成されているほど、軸流ファン100Bの回転する翼20と、翼20に向かう気体との相対速度の場において、回転軸RSを基準とした前縁部21に流入する気体の角度は高角度となる。なお、高角度とは、回転軸RSに対して垂直な角度である。軸流ファン100Bの翼20Bは、前縁側凹部45を有することで、前縁部21の入口角α1が、回転方向DRに近づく。そのため、軸流ファン100Bは、回転軸RSを基準とした翼20Bの前縁部21の角度(入口角α1)が高角度となり、気体の流れを翼20に沿わせることができる。
実施の形態4.
[軸流ファン100C]
図11は、実施の形態4に係る軸流ファン100Cの翼20Cの概略構成を示す正面図である。図12は、図11の翼20CのE−E線断面図である。図13は、図11の翼20CのF−F線断面図である。図11〜図13を用いて翼20Cの詳細な構成について説明する。なお、図1〜図10の軸流ファン100等と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。図12に示すE−E線断面は、回転軸RSを中心とした径方向におけるある特定の位置の翼断面BS4である。また、図13に示すF−F線断面は、回転軸RSを中心とした径方向におけるある特定の位置の翼断面BS5である。翼断面BS4及び翼断面BS5は、図11に示すように、翼20Cを回転軸RSの軸方向と平行に見た平面視における前縁部21と後縁部22とを通る弧状の断面部分である。また、翼断面BS5は、翼断面BS4よりも外周側に位置しており、翼断面BS4は、翼断面BS5よりも内周側に位置している。図12及び図13に示す翼断面BS4及び翼断面BS5は、翼断面BS4及び翼断面BS5を径方向から見た翼20Cの断面図である。
軸流ファン100Cの翼20Cの翼断面BS4は、第1翼断面であり、軸流ファン100の翼20の翼断面BSと同じ構成である。したがって、第1断面である翼断面BS4は、前縁部21と後縁部22との間の翼20の回転方向DRに沿った翼断面であって、径方向の最外周となる外周縁部23よりも内周側の領域に位置する。また、軸流ファン100Cの翼20Cは、翼断面BS4において、凸部30、凸部頂点31及び後縁側凹部40を有する。
軸流ファン100Cの翼20Cは、軸流ファン100Cの径方向において凸部30よりも外周側に位置する第2翼断面である翼断面BS5を有する。第2断面である翼断面BS5は、前縁部21と後縁部22との間の翼20の回転方向DRに沿った翼断面であって、径方向の最外周となる外周縁部23よりも内周側の領域に位置する。翼20Cの第2翼断面である翼断面BS5は、回転方向DRにおいて、前縁部21と後縁部22との間の翼20全体において正圧面25が凹むように形成された外周側凹部46を有している。軸流ファン100Cは、翼断面BS4における後縁部22と翼断面BS5における後縁部22との構成を更に特定するものである。
ここで、回転方向DRにおいて、凸部30の後方に位置する翼20の後縁部22の向きを示す出口角を第1出口角θ1と定義する。また、軸流ファン100Cの径方向において、凸部30よりも外周側の翼20の後縁部22の向きを示す出口角を第2出口角θ2と定義する。
第1出口角θ1は、図12に示すように、凸部30を有する翼20Cの翼断面BS4において、翼20Cの後縁部22を通る回転軸RSと平行な直線RS11と、後縁部22を通る翼20の中心線LB1とがなす角度と定義する。第1出口角θ1は、翼20Cの翼断面BS4において、直線RS11と、中心線LB1との間の角度であり、中心線LB1に対して気流の下流側、かつ、直線RS11に対して回転方向DRと反対側の角度である。あるいは、第1出口角θ1は、翼20Bの翼断面BS4において、直線RS11と、中心線LB1との間の角度であり、中心線LB1に対して気流の上流側、かつ、直線RS11に対して回転方向DR側の角度である。
第2出口角θ2は、図13に示すように、翼断面BS5において、翼20Cの後縁部22を通る回転軸RSと平行な直線RS11と、後縁部22を通る翼20の中心線LB2とがなす角度と定義する。第2出口角θ2は、翼20Cの翼断面BS5において、直線RS11と、中心線LB2との間の角度であり、中心線LB2に対して気流の下流側、かつ、直線RS11に対して回転方向DRと反対側の角度である。あるいは、第1出口角θ1は、翼20Bの翼断面BS4において、直線RS11と、中心線LB2との間の角度であり、中心線LB2に対して気流の上流側、かつ、直線RS11に対して回転方向DR側の角度である。
軸流ファン100Cの翼20Cは、第2翼断面である翼断面BS5の第2出口角θ2が、第1翼断面である翼断面BS4の第1出口角θ1よりも大きく形成されている。すなわち、軸流ファン100Cの翼20Cは、第1翼断面である翼断面BS4の第1出口角θ1が、第2翼断面である翼断面BS5の第2出口角θ2よりも小さく形成されている。軸流ファン100Cの翼20Cは、第1出口角θ1<第2出口角θ2の関係を満たすように形成されている。
[軸流ファン100Cの効果]
一般に翼の後縁部の出口角θが小さいと、その断面において、翼が立った状態となるため、軸流ファンは、回転時の風量を大きくすることができる。そして、軸流ファンは、翼の径方向において風量に大きな差があると、風量が大きい領域に向かって径方向の空気の流れが発生する。軸流ファン100Cの翼20Cは、第1出口角θ1が第2出口角θ2よりも小さくなるように構成されている。軸流ファン100Cの翼20Cは、第1出口角θ1が第2出口角θ2よりも小さくなるように構成されていることで、正圧面25側において凸部30を設けた径方向領域内の風量を充分に確保できる。そのため、軸流ファン100Cは、翼20の第1出口角θ1と第2出口角θ2とが等しくとなるように構成されている場合と比較して、外周側から内周側へ向かう径方向成分の気体の流れを更に多く発生させることができる。
実施の形態5.
[軸流ファン100D]
図14は、実施の形態5に係る軸流ファン100Dの翼20Dの概略構成を示す正面図である。図15は、図14の翼20Dの凸部30を通る回転方向に沿った断面図である。図14〜図15を用いて翼20Dの詳細な構成について説明する。なお、図1〜図13の軸流ファン100等と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。図14に示す領域47は、径方向において凸部30が形成されている領域の一例を示すものである。また、図14において一点鎖線でしめす曲線48は、突出量が最も大きい凸部頂点31の径方向における形成位置の一例を示すものである。図14に示す領域47及び曲線48の位置は一例であり、当該位置に限定されるものではない。
軸流ファン100Dの翼20Dの翼断面BSは、第1翼断面であり、軸流ファン100の翼20の翼断面BSと同じ構成である。したがって、翼20Dの第1断面である翼断面BSは、前縁部21と後縁部22との間の翼20の回転方向DRに沿った翼断面であって、径方向の最外周となる外周縁部23よりも内周側の領域に位置する。また、軸流ファン100Dの翼20Dは、翼断面BSにおいて、凸部30、凸部頂点31及び後縁側凹部40を有する。実施の形態5に係る軸流ファン100Dは、凸部30の位置を更に特定するものである。
ここで、翼断面BSにおいて、凸部30よりも前縁部21側の正圧面25、及び、凸部30よりも後縁部22側の正圧面25と接する第1直線CL11と、第1直線CL11に対して法線方向で最も凸となる凸部頂点31との間の距離を距離Lと定義する。なお、図15に示す第1直線CL11は、例えば、図10に示す前縁側凹部45の正圧面25と、後縁側凹部40の正圧面25とに接する直線である。軸流ファン100Dは、回転軸RSと外周縁部23の最外周位置23aとの距離を距離Rとしたとき、距離Lが最も大きくなる軸流ファンの100の径方向の位置は、距離0.5R以上の位置となるように形成されている。すなわち、凸部30の頂点となる凸部頂点31は、径方向において距離0.5R以上の位置に形成されている。
[軸流ファン100D]
一般に、軸流ファンは径方向外周側ほど回転時の風量あるいは圧力等の出力が大きく、効率が良い。軸流ファン100Dは、凸部30を有することで上述したように、内周側へ向かう径方向成分の気体の流れを発生させ、外周縁部23で正圧面25側から負圧面26側に流れる気体の漏れを抑制することができ、翼端渦の成長を抑制することができる。さらに、軸流ファン100Dは、凸部30の突出量が最も大きくなる凸部頂点31の形成位置を径方向の外周寄りにすることで、内周側へ引き込む流れをファン径方向位置の外周寄りにすることができる。そのため、軸流ファン100Dは、凸部頂点31を径方向において距離0.5R以下の位置に形成するよりも、回転時の風量あるいは圧力等の出力を増大させることができ、高効率化することができるため、ファン入力を低減できる。
実施の形態6.
[軸流ファン100E]
図16は、実施の形態6に係る軸流ファン100Eの翼20Eの概略構成を示す正面図である。図16を用いて翼20Eの詳細な構成について説明する。なお、図1〜図15の軸流ファン100等と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。図16に示す領域47は、径方向において凸部30が形成されている領域の一例を示すものである。図16に示す領域47の範囲及び位置は一例であり、当該範囲及び位置に限定されるものではない。
翼20Eの第1断面である翼断面BSは、前縁部21と後縁部22との間の翼20の回転方向DRに沿った翼断面であって、径方向の最外周となる外周縁部23よりも内周側の領域に位置する。また、軸流ファン100Eの翼20Eは、翼断面BSにおいて、凸部30、凸部頂点31及び後縁側凹部40を有する。実施の形態6に係る軸流ファン100Eは、凸部30の形状を更に特定するものである。
軸流ファン100Eの径方向において、回転軸RSと凸部30の内周側の形成位置30aとの距離を距離Riと定義し、回転軸RSと凸部30の外周側の形成位置30bとの距離を距離Roと定義する。また、回転軸RSを中心としたハブ10の半径を距離Rbと定義し、回転軸RSと外周縁部23の最外周位置23aとの距離を距離Rと定義する。このとき、軸流ファン100Eは、凸部30が距離Ri<距離Ro<距離R、かつ、距離Rb<距離Ri<距離0.5Rとなるように形成されている。すなわち、凸部30は、回転軸RSと外周縁部23の最外周位置23aとの中間位置よりも内周側まで形成されている。凸部30は、図16に示すように、径方向に延びるように形成されてもよい。
図17は、実施の形態6に係る軸流ファン100Eの変形例の翼20Eの概略構成を示す正面図である。周方向で隣り合う2つ以上の翼20E同士を接続した軸流ファン100Eにおいては、隣り合う2つの翼20E同士を接続した頂点10aを結ぶ円CRの半径を距離Rbとする。変形例の軸流ファン100Eは、距離Ri<距離Ro<距離R、かつ、距離Rb<距離Ri<距離0.5Rとなるように形成されている。
[軸流ファン100Eの効果]
軸流ファン100Eは、凸部30が距離Ri<距離Ro<距離R、かつ、距離Rb<距離Ri<距離0.5Rとなるように形成されており、径方向に延びるように形成されている。軸流ファン100Eは、凸部30を軸流ファン100Eの径方向の内周側まで形成されていることで、径方向に延びるように形成されていない凸部30を有する軸流ファンと比較して内周側へ向かう径方向成分の気体の流れを更に増大させることができる。その結果、軸流ファン100Eは、外周縁部23で正圧面25側から負圧面26側に流れる気体の漏れを抑制することができる。
実施の形態7.
[軸流ファン100F]
図18は、実施の形態7に係る軸流ファン100Fの翼20Fの概略構成を示す正面図である。図18を用いて翼20Fの詳細な構成について説明する。なお、図1〜図17の軸流ファン100等と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。図18に示す領域47は、径方向において凸部30が形成されている領域の一例を示すものである。図18に示す領域47の範囲及び位置は一例であり、当該範囲及び位置に限定されるものではない。
翼20Fの第1断面である翼断面BSは、前縁部21と後縁部22との間の翼20の回転方向DRに沿った翼断面であって、径方向の最外周となる外周縁部23よりも内周側の領域に位置する。また、軸流ファン100Fの翼20Fは、翼断面BSにおいて、凸部30、凸部頂点31及び後縁側凹部40を有する。実施の形態7に係る軸流ファン100Fは、実施の形態6に係る軸流ファン100Eの凸部30の形状を更に特定するものである。したがって、軸流ファン100Fは、凸部30が距離Ri<距離Ro<距離R、かつ、距離Rb<距離Ri<距離0.5Rとなるように形成されている。すなわち、凸部30は、回転軸RSと外周縁部23の最外周位置23aとの中間位置よりも内周側まで形成されている。また、凸部30は、図18に示すように、径方向に延びるように形成されている。
軸流ファン100Fは、凸部30が、軸流ファン100Fの径方向において、外周側から内周側へ向かうにつれて後縁部22側から前縁部21側に位置するように形成されている。すなわち、軸流ファン100Fは、回転方向DRにおいて、凸部30の内周側の形成位置30aが、凸部30の外周側の形成位置30bよりも前縁部21側に形成されている。また、軸流ファン100Fは、回転方向DRにおいて、凸部30の外周側の形成位置30bが、凸部30の内周側の形成位置30aよりも後縁部22側に形成されている。
[軸流ファン100Fの効果]
軸流ファン100Fは、凸部30を内周側は前縁部21寄り、外周側は後縁部22寄りに形成することで、凸部30の後方の圧力低下領域PAが、外周側に向かうにつれ後縁部22側へ移動する。翼面における気体の流れは、その周囲に対し相対的に圧力が低下した領域を通過する傾向があるため、軸流ファン100Fは、内周側で翼20に流入した気体流れは外周側へ向かうようになる。そのため、軸流ファン100Fは、気体の流れを軸流ファン100の径方向位置の外周寄りにすることができる。そのため、軸流ファン100Fは、凸部30を径方向と平行な方向に延びるように形成した場合と比較して、回転時の風量あるいは圧力等の出力を増大させることができ、高効率化することができるため、ファン入力を低減できる。
実施の形態8.
[軸流ファン100G]
図19は、実施の形態8に係る軸流ファン100Gの翼20Gの概略構成を示す正面図である。図19を用いて翼20Gの詳細な構成について説明する。なお、図1〜図18の軸流ファン100等と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。図19に示す領域47は、径方向において凸部30が形成されている領域の一例を示すものである。図19に示す領域47の範囲及び位置は一例であり、当該範囲及び位置に限定されるものではない。
翼20Gの第1断面である翼断面BSは、前縁部21と後縁部22との間の翼20の回転方向DRに沿った翼断面であって、径方向の最外周となる外周縁部23よりも内周側の領域に位置する。また、軸流ファン100Gの翼20Gは、翼断面BSにおいて、凸部30、凸部頂点31及び後縁側凹部40を有する。実施の形態8に係る軸流ファン100Gは、実施の形態6に係る軸流ファン100Eの凸部30の形状を更に特定するものである。したがって、軸流ファン100Gは、凸部30が距離Ri<距離Ro<距離R、かつ、距離Rb<距離Ri<距離0.5Rとなるように形成されている。すなわち、凸部30は、回転軸RSと外周縁部23の最外周位置23aとの中間位置よりも内周側まで形成されている。また、凸部30は、図19に示すように、径方向に延びるように形成されている。
軸流ファン100Gは、凸部30が、軸流ファン100Gの径方向において、外周側から内周側へ向かうにつれて前縁部21側から後縁部22側に位置するように形成されている。すなわち、軸流ファン100Gは、回転方向DRにおいて、凸部30の内周側の形成位置30aが、凸部30の外周側の形成位置30bよりも後縁部22側に形成されている。また、軸流ファン100Gは、回転方向DRにおいて、凸部30の外周側の形成位置30bが、凸部30の内周側の形成位置30aよりも前縁部21側に形成されている。
[軸流ファン100Gの効果]
一般に、室外機は、高い圧力損失が生じるように構成されているほど、軸流ファンによる出力の寄与が軸流ファンの外周側で高くなる。そして、軸流ファンによる出力の寄与が軸流ファンの外周側で高くなると、軸流ファンの径方向の外周側へ向かう気体の流れが増大する。このように高い圧力損失が生じるように構成されている室外機においては、充分に内周側へ向かう径方向成分の気体の流れを確保する必要がある。軸流ファン100Gは、凸部30が、軸流ファン100Gの径方向において、外周側から内周側へ向かうにつれて前縁部21側から後縁部22側に位置するように形成されている。軸流ファン100Gは、凸部30を内周側は後縁寄り、外周側は前縁寄りに形成することで、凸部30後方の圧力低下領域PAが、内周側に向かうにつれ後縁部22側へ移動する。そのため、軸流ファン100Fは、内周側へ向かう径方向成分の気体の流れをより増大させることができ、高圧損な室外機においても外周縁部23で正圧面25側から負圧面26側に流れる気体の漏れを抑制することができる。
実施の形態9.
[軸流ファン100H]
図20は、実施の形態9に係る軸流ファン100Hを子午面に回転投影した形状の一例を示す図である。すなわち、図20は、軸流ファン100Hを回転させた際に、側面から見た翼20Hの存在領域を示した図である。図20に示す白抜き矢印Fは、気体の流れる方向を示している。軸流ファン100Hが作動すると、気体は、軸流ファン100Hの上流側UAから下流側DAに向かって流れている。図21は、図20に示す翼20Hの翼断面の構成を説明する図である。図20及び図21を用いて軸流ファン100Hの詳細な構成について説明する。なお、図1〜図19の軸流ファン100等と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。
図21に示す翼20Hは、凸部30を有さない位置における、回転軸RSを中心とする同一半径上の垂直断面である。翼20Hにおいて、前縁部21と後縁部22とを結ぶ仮想の直線を翼弦線WLと定義し、翼弦線WLの中心を翼弦中心27と定義する。
図20に戻り、軸流ファン100Hの構成について説明する。軸流ファン100Hは、回転軸RSと翼20とを含む子午面に回転投影させた場合の翼20の形状において、第1翼弦中心27aが、第2翼弦中心27bよりも、回転軸RSの軸方向において、翼20の回転による気流の下流側に位置するように形成されている。
第1翼弦中心27aは、回転軸RSを中心とする同一半径上に位置する第1翼弦線WL1の翼弦中心27であり、第1翼弦線WL1は、翼20の最外周に位置する翼弦線WLである。また、第2翼弦中心27bは、回転軸RSを中心とする同一半径上に位置する第2翼弦線WL2の中心であり、第2翼弦線WL2は、翼20の最内周に位置する翼弦線WLである。なお、上述した周方向で隣り合う2つ以上の翼20E同士を接続した軸流ファン100Eにおいては、隣り合う2つの翼20E同士を接続した頂点10aを結ぶ円CRの位置を最内周の位置とする。
なお、第1翼弦中心27a及び第2翼弦中心27bは、子午面に回転投影させた上記構成に限定されるものではない。例えば、第1翼弦中心27aは、外周縁部23における第1翼弦線WL1の中心でもよく、第2翼弦中心27bは、内周縁部24における第2翼弦線WL2の中心でもよい。
[軸流ファン100Hの効果]
回転軸RSと翼20とを含む子午面に回転投影させた場合の翼20の形状において、第1翼弦中心27aは、第2翼弦中心27bよりも、回転軸RSの軸方向において、翼20の回転による気流の下流側に位置するように形成されている。軸流ファン100Hは、径方向の最外周の翼弦中心を最内周の翼弦中心に対して軸方向の下流側に位置させることで、翼20から気流に働く力を内向きにして、図20の矢印F2に示すように駆動時に径方向の内側に向かう気体の流れを発生させる。また、軸流ファン100Hは、凸部30を有している。軸流ファン100Hは、凸部30を有しており、外周縁部23で正圧面25側から負圧面26側に流れる気体の漏れを抑制することができる。軸流ファン100Hは、凸部30を有し、径方向の最外周の翼弦中心を最内周の翼弦中心に対して軸方向の下流側に位置させることで当該構成の相乗効果によって、外周縁部23で正圧面25側から負圧面26側に流れる気体の漏れを更に抑制することができる。
実施の形態10.
[軸流ファン100I]
図22は、実施の形態10に係る軸流ファン100Iの翼20Iの概略構成を示す正面図である。図22は、翼20Iを回転軸RSの軸方向と平行に見た平面視における翼20Iを示している。図21〜図22を用いて翼20Iの詳細な構成について説明する。なお、図1〜図21の軸流ファン100等と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。
翼20Iは、図21の翼20Hと同様に、翼20Iにおいて、前縁部21と後縁部22とを結ぶ仮想の直線を翼弦線WLと定義し、翼弦線WLの中心を翼弦中心27と定義する。
図22に示すように、軸流ファン100Iは、翼20Iを回転軸RSの軸方向と平行に見た平面視の翼20の形状において、第1翼弦中心27aが、第2翼弦中心27bよりも、回転方向DRにおいて、前方に位置するように形成されている。
第1翼弦中心27aは、回転軸RSを中心とする同一半径上に位置する第1翼弦線WL1の翼弦中心27であり、第1翼弦線WL1は、翼20の最外周に位置する翼弦線WLである。また、第2翼弦中心27bは、回転軸RSを中心とする同一半径上に位置する第2翼弦線WL2の中心であり、第2翼弦線WL2は、翼20の最内周に位置する翼弦線WLである。なお、上述した周方向で隣り合う2つ以上の翼20E同士を接続した軸流ファン100Eにおいては、隣り合う2つの翼20E同士を接続した頂点10aを結ぶ円CRの位置を最内周の位置とする。
なお、第1翼弦中心27a及び第2翼弦中心27bは、上記構成に限定されるものではない。例えば、第1翼弦中心27aは、外周縁部23における第1翼弦線WL1の中心でもよく、第2翼弦中心27bは、内周縁部24における第2翼弦線WL2の中心でもよい。
[軸流ファン100Iの効果]
軸流ファン100Iは、翼20Iを回転軸RSの軸方向と平行に見た平面視の翼20の形状において、第1翼弦中心27aが、第2翼弦中心27bよりも、回転方向DRにおいて、前方に位置するように形成されている。軸流ファン100Iは、径方向の最外周の翼弦中心を最内周の翼弦中心に対して回転方向側に位置させることで、翼20から気流に働く力を内向きにして、図22の矢印F3に示すように駆動時に径方向の内側に向かう気体の流れを発生させる。また、軸流ファン100Iは、凸部30を有している。軸流ファン100Iは、凸部30を有しており、外周縁部23で正圧面25側から負圧面26側に流れる気体の漏れを抑制することができる。軸流ファン100Hは、凸部30を有し、径方向の最外周の翼弦中心を最内周の翼弦中心に対して回転方向側に位置させることで当該構成の相乗効果によって、外周縁部23で正圧面25側から負圧面26側に流れる気体の漏れを更に抑制することができる。
実施の形態11.
[冷凍サイクル装置70]
本実施の形態11は、上記実施の形態1〜10の軸流ファン100等を、送風装置としての冷凍サイクル装置70の室外機50に適用した場合について説明する。
図23は、実施の形態11に係る冷凍サイクル装置70の概要図である。以下の説明では、冷凍サイクル装置70について、空調用途に使用される場合について説明するが、冷凍サイクル装置70は、空調用途に使用されるものに限定されるものではない。冷凍サイクル装置70は、例えば、冷蔵庫あるいは冷凍庫、自動販売機、空気調和装置、冷凍装置、給湯器などの、冷凍用途又は空調用途に使用される。
図23に示すように、冷凍サイクル装置70は、圧縮機64と凝縮器72と膨張弁74と蒸発器73とを順番に冷媒配管で接続した冷媒回路71を備えている。凝縮器72には、熱交換用の空気を凝縮器72に送風する凝縮器用ファン72aが配置されている。また、蒸発器73には、熱交換用の空気を蒸発器73に送風する蒸発器用ファン73aが配置されている。凝縮器用ファン72a及び蒸発器用ファン73aの少なくとも一方は、上記実施の形態1〜10の何れかの軸流ファン100等によって構成される。なお、冷凍サイクル装置70は、冷媒回路71に冷媒の流れを切り替える四方弁等の流路切替装置を設け、暖房運転と冷房運転とを切り替える構成としてもよい。
図24は、送風装置である室外機50を、吹出口側から見たときの斜視図である。図25は、上面側から室外機50の構成を説明するための図である。図26は、室外機50からファングリルを外した状態を示す図である。図27は、室外機50からファングリル及び前面パネル等を除去して、内部構成を示す図である。
図23〜図27に示すように、ケーシングである室外機本体51は、左右一対の側面51a及び側面51c、前面51b、背面51d、上面51e並びに底面51fを有する筐体として構成されている。側面51a及び背面51dには、外部から空気を吸込むための開口部が形成されている。また、前面51bにおいては、前面パネル52に、外部に空気を吹出すための開口部としての吹出口53が形成されている。さらに、吹出口53は、ファングリル54で覆われており、それにより、室外機本体51の外部の物体等と軸流ファン100との接触を防止し、安全が図られている。なお、図25の矢印ARは、空気の流れを示している。
室外機本体51内には、軸流ファン100と、ファンモータ61とが収容されている。軸流ファン100は、背面51d側にある駆動源であるファンモータ61と、回転軸62を介して接続されており、このファンモータ61によって回転駆動される。ファンモータ61は、軸流ファン100に駆動力を付与する。
室外機本体51の内部は、壁体である仕切板51gによって、軸流ファン100が設置されている送風室56と、圧縮機64等が設置されている機械室57とに分けられている。送風室56内における側面51a側と背面51d側とには、平面視、略L字状に延びるような熱交換器68が設けられている。なお、熱交換器68は、暖房運転時において凝縮器72として機能し、冷房運転時において蒸発器73として機能する。
送風室56に配置された軸流ファン100の径方向外側には、ベルマウス63が配置されている。ベルマウス63は、軸流ファン100の外周側を囲い、軸流ファン100等により形成される気体の流れを整える。ベルマウス63は、翼20の外周端よりも外側に位置し、軸流ファン100の回転方向に沿って環状をなしている。また、ベルマウス63の一方側の側方には、仕切板51gが位置し、他方側の側方には、熱交換器68の一部が位置することとなる。
ベルマウス63の前端は、吹出口53の外周を囲むように室外機50の前面パネル52と接続している。なお、ベルマウス63は、前面パネル52と一体的に構成されていてもよく、あるいは、別体として、前面パネル52につなげられる構成として用意されてもよい。このベルマウス63によって、ベルマウス63の吸込側と吹出側との間の流路が、吹出口53近傍の風路として構成される。すなわち、吹出口53近傍の風路は、ベルマウス63によって、送風室56内の他の空間と区切られる。
軸流ファン100の吸込側に設けられている熱交換器68は、板状の面が平行になるように並設された複数のフィンと、その並設方向に各フィンを貫通する伝熱管とを備えている。伝熱管内には、冷媒回路を循環する冷媒が流通する。本実施の形態の熱交換器68は、伝熱管が室外機本体51の側面51aと背面51dとにかけてL字状に延び、複数段の伝熱管がフィンを貫通しながら蛇行するように構成される。また、熱交換器68は、配管65等を介して圧縮機64と接続し、さらに、図示省略する室内側熱交換器及び膨張弁等と接続されて、空気調和装置の冷媒回路71を構成する。また、機械室57には、基板箱66が配置されており、この基板箱66に設けられた制御基板67によって室外機内に搭載された機器が制御されている。
[冷凍サイクル装置70の作用効果]
実施の形態11においても、対応する上記実施の形態1〜10と同様な利点が得られる。例えば、上述したように軸流ファン100〜軸流ファン100Iは、外周縁部23で正圧面25側から負圧面26側に流れる気体の漏れを抑制することができる。また、軸流ファン100等は、外周縁部23で正圧面25側から負圧面26側に流れる気体の漏れを抑制することで高静圧化することができる。そして、軸流ファン100等は、高静圧化できることでファン効率を向上させ、ファン入力を低減できる。また、軸流ファン100等は、必要風量を確保するための回転数を低減できるため、騒音を低減できる。この軸流ファン100〜軸流ファン100Iのいずれか1つ以上を送風装置に搭載すれば、送風装置は、ファン入力を低減でき、騒音を低減することができる。また、圧縮機64と熱交換器などで構成される冷凍サイクル装置70である空気調和機又は給湯用室外機に搭載すれば、低騒音かつ高効率で熱交換器の通過風量を稼ぐことができ、機器の低騒音化と省エネルギー化を実現することができる。
実施の形態12.
図28は、実施の形態12に係る冷凍サイクル装置70の上面側から室外機50の構成を説明するための図である。実施の形態12に係る冷凍サイクル装置70は、実施の形態11に係る冷凍サイクル装置の構成を更に特定するものである。なお、図1〜図22の軸流ファン100等及び図23〜図27の冷凍サイクル装置70と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。上記実施の形態1〜10に係る軸流ファン100等を、送風装置としての実施の形態11に係る冷凍サイクル装置70の室外機50に適用した場合について説明する。なお、以下の説明における軸流ファン100について説明は、実施の形態1〜実施の形態10に係る軸流ファン100〜軸流ファン100Iの何れか1つ以上が適用される。
図28に示す白抜き矢印Fは、気体の流れる方向を示している。軸流ファン100が作動すると、気体は、送風室56内において軸流ファン100の上流側UAから下流側DAに向かって流れている。実施の形態12に係る冷凍サイクル装置70においては、凸部30が、回転軸RSの軸方向において、ベルマウス63の上流側端部63aと同じ位置に配置され、または、凸部30の全体がベルマウス63内に配置されている。
[冷凍サイクル装置70の作用効果]
軸流ファン100は、外周縁部23で正圧面25側から負圧面26側に気体が流れる気体の漏れが生じると、気体は軸流ファン100を囲うベルマウス63と衝突し、大きな騒音源となる。そのため、送風装置である室外機50は、軸流ファン100の凸部30が、回転軸RSの軸方向において、ベルマウス63の上流側端部63aと同じ位置に配置され、または、凸部30の全体がベルマウス63内に配置されている。送風装置である室外機50は、当該構成を備えることで、軸流ファン100等の外周縁部23において正圧面25側から負圧面26側に流れる気体の漏れを抑制することができる。その結果、室外機50は、気流がベルマウスに衝突することを抑制でき、騒音を低減することができる。
以上の実施の形態に示した構成は、一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
10 ハブ、10a 頂点、20 翼、20A 翼、20B 翼、20C 翼、20D 翼、20E 翼、20F 翼、20G 翼、20H 翼、20I 翼、20L 翼、20M 翼、21 前縁部、22 後縁部、23 外周縁部、23a 最外周位置、24 内周縁部、25 正圧面、26 負圧面、27 翼弦中心、27a 第1翼弦中心、27b 第2翼弦中心、28 中間位置、30 凸部、30a 形成位置、30b 形成位置、31 凸部頂点、40 後縁側凹部、45 前縁側凹部、46 外周側凹部、47 領域、50 室外機、51 室外機本体、51a 側面、51b 前面、51c 側面、51d 背面、51e 上面、51f 底面、51g 仕切板、52 前面パネル、53 吹出口、54 ファングリル、56 送風室、57 機械室、61 ファンモータ、62 回転軸、63 ベルマウス、63a 上流側端部、64 圧縮機、65 配管、66 基板箱、67 制御基板、68 熱交換器、70 冷凍サイクル装置、71 冷媒回路、72 凝縮器、72a 凝縮器用ファン、73 蒸発器、73a 蒸発器用ファン、74 膨張弁、100 軸流ファン、100A 軸流ファン、100B 軸流ファン、100C 軸流ファン、100D 軸流ファン、100E 軸流ファン、100F 軸流ファン、100G 軸流ファン、100H 軸流ファン、100I 軸流ファン、100L 軸流ファン。
本発明に係る軸流ファンは、回転駆動され回転軸を形成するハブと、ハブに接続され、前縁部と、後縁部とを有する翼と、を備え、翼は、前縁部と後縁部との間の翼の回転方向に沿った翼断面であって、径方向の最外周となる外周縁部よりも内周側の領域の第1翼断面において、正圧面の一部が凸となるように形成された凸部と、凸部と後縁部との間で正圧面の一部が凹むように形成された第1凹部と、を有し、径方向において凸部よりも外周側に位置し、前縁部と後縁部との間の翼の回転方向に沿った翼断面であって、外周縁部よりも内周側の領域の第2翼断面において、前縁部と後縁部との間の翼全体の正圧面が凹むように形成された外周側凹部を有し、凸部は、凸部の頂点となる凸部頂点が、第1翼断面において、前縁部と後縁部との間の中間位置よりも後縁部側に位置するように形成されているものである。

Claims (17)

  1. 回転駆動され回転軸を形成するハブと、
    前記ハブに接続され、前縁部と、後縁部とを有する翼と、
    を備え、
    前記翼は、
    前記前縁部と前記後縁部との間の前記翼の回転方向に沿った翼断面であって、径方向の最外周となる外周縁部よりも内周側の領域の第1翼断面において、
    正圧面の一部が凸となるように形成された凸部と、
    前記凸部と前記後縁部との間で前記正圧面の一部が凹むように形成された第1凹部と、
    を有し、
    前記凸部は、
    前記凸部の頂点となる凸部頂点が、前記第1翼断面において、前記前縁部と前記後縁部との間の中間位置よりも前記後縁部側に位置するように形成されている軸流ファン。
  2. 前記凸部が複数形成されている請求項1に記載の軸流ファン。
  3. 前記翼は、
    前記径方向において前記凸部よりも外周側に位置し、前記前縁部と前記後縁部との間の前記翼の前記回転方向に沿った翼断面であって、前記外周縁部よりも内周側の領域の第2翼断面において、
    前記回転方向において前記前縁部と前記後縁部との間の前記正圧面が凹むように形成された外周側凹部を有している請求項1又は2に記載の軸流ファン。
  4. 外周側凹部は、
    翼板が前記回転方向とは反対方向及び前記翼の回転による気流の上流側に、凸となるように湾曲しており弧を描くように反っている請求項3に記載の軸流ファン。
  5. 前記翼は、
    前記第1翼断面において、前記凸部と前記前縁部との間で前記正圧面の一部が凹むように形成された第2凹部を有している請求項1〜3のいずれか1項に記載の軸流ファン。
  6. 前記第1翼断面において、前記回転方向における前記凸部の後方に位置する前記後縁部の向きを示す出口角を第1出口角と定義し、前記第2翼断面において、前記後縁部の向きを示す出口角を第2出口角と定義した場合に、
    前記翼は、
    前記第1出口角が前記第2出口角よりも小さくなるように形成されている請求項3に記載の軸流ファン。
  7. 前記回転軸と前記外周縁部の最外周位置との間の距離を距離Rと定義した場合に、
    前記凸部頂点は、
    前記径方向において、距離0.5R以上の位置に形成されている請求項1〜6のいずれか1項に記載の軸流ファン。
  8. 前記径方向において、前記回転軸と前記凸部の内周側の形成位置との距離を距離Riと定義し、前記回転軸と前記凸部の外周側の形成位置との距離を距離Roと定義し、前記回転軸を中心とした前記ハブの半径を距離Rbと定義した場合に、
    前記凸部は、
    距離Ri<距離Ro<距離R、かつ、距離Rb<距離Ri<距離0.5Rとなるように形成されており、前記径方向に延びるように形成されている請求項7に記載の軸流ファン。
  9. 前記径方向において、前記回転軸と前記凸部の内周側の形成位置との距離を距離Riと定義し、前記回転軸と前記凸部の外周側の形成位置との距離を距離Roと定義し、前記回転軸を中心とした前記ハブの半径を距離Rbと定義し、前記回転軸と前記外周縁部の最外周位置との間の距離を距離Rと定義した場合に、
    前記凸部は、
    距離Ri<距離Ro<距離R、かつ、距離Rb<距離Ri<距離0.5Rとなるように形成されており、前記径方向に延びるように形成されている請求項1〜6のいずれか1項に記載の軸流ファン。
  10. 前記凸部は、
    前記径方向において、外周側から内周側へ向かうにつれて前記後縁部側から前記前縁部側に位置するように形成されている請求項8又は9に記載の軸流ファン。
  11. 前記凸部は、
    前記径方向において、外周側から内周側へ向かうにつれて前記前縁部側から前記後縁部側に位置するように形成されている請求項8又は9に記載の軸流ファン。
  12. 前記前縁部と前記後縁部とを結ぶ仮想の直線を翼弦線と定義し、
    前記翼弦線の中心を翼弦中心と定義した場合に、
    前記回転軸と前記翼とを含む子午面に回転投影させた場合の前記翼の形状において、
    前記翼の最外周の同一半径上に位置する第1翼弦線の第1翼弦中心は、
    前記翼の最内周の同一半径上に位置する第2翼弦線の第2翼弦中心よりも、前記回転軸の軸方向において、前記翼の回転による気流の下流側に位置するように形成されている請求項1〜11のいずれか1項に記載の軸流ファン。
  13. 前記前縁部と前記後縁部とを結ぶ仮想の直線を翼弦線と定義し、
    前記翼弦線の中心を翼弦中心と定義した場合に、
    前記翼を前記回転軸の軸方向と平行に見た平面視において、
    前記翼の最外周の同一半径上に位置する第1翼弦線の第1翼弦中心は、
    前記翼の最内周の同一半径上に位置する第2翼弦線の第2翼弦中心よりも、前記回転方向において前方に位置するように形成されている請求項1〜11のいずれか1項に記載の軸流ファン。
  14. 前記翼を前記回転軸の軸方向と平行に見た平面視において、
    前記第1翼弦線の第1翼弦中心は、前記第2翼弦線の第2翼弦中心よりも、前記回転方向において前方に位置するように形成されている請求項12に記載の軸流ファン。
  15. 請求項1〜14のいずれか1項に記載の軸流ファンと、
    前記軸流ファンに駆動力を付与する駆動源と、
    前記軸流ファン及び前記駆動源を収容するケーシングと、を備えた送風装置。
  16. 前記軸流ファンの外周側を囲い、前記軸流ファンにより形成される気体の流れを整えるベルマウスを更に備え、
    前記凸部は、
    前記回転軸の軸方向において、前記ベルマウスの上流側端部と同じ位置に配置され、または、前記凸部の全体が前記ベルマウス内に配置されている請求項15に記載の送風装置。
  17. 請求項15又は16に記載の送風装置と、
    凝縮器及び蒸発器を有する冷媒回路と、
    を備え、
    前記送風装置は、
    前記凝縮器及び前記蒸発器の少なくとも一方に空気を送風する冷凍サイクル装置。
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