JP7258225B2 - 軸流ファン、送風装置、及び、冷凍サイクル装置 - Google Patents

軸流ファン、送風装置、及び、冷凍サイクル装置 Download PDF

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Description

本開示は、複数の翼を備えた軸流ファン、当該軸流ファンを備えた送風装置、及び、当該送風装置を備えた冷凍サイクル装置に関するものである。
従来より、円筒状のハブに複数枚の薄翼を具備する軸流ファンが提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の軸流ファンは、翼の外周側弦長がハブ側弦長よりも長くなるように形成されている。そして、特許文献1の軸流ファンは、翼の半径方向断面において、翼のハブ部と外周部とを結ぶ翼長さの内でハブ側1/3付近を曲率点として、外周側翼形状が直線形状に構成されており、ハブ側が風上側に対して凸形状に構成されている。
特許文献1の軸流ファンは、当該構成を備えていることにより、翼外周から流入する半径方向の流体の流入を外周側直線状部とハブ側凸状部とが促進させて、自然な翼周りの流動状態を最適にするとして開示されているものである。そのため、特許文献1の軸流ファンは、低圧形のプロペラファンとしてのファン特性である、ファン効率向上及び低騒音化の効果を充分に発揮する事が出来て、空気調和機の期間消費電力を低減できるというものである。
特開2011-236860号公報
しかし、一般に空気調和機用の室外機では、熱交換器を高圧損に設計することによって、翼外周へ向かう半径方向成分の流体の流れが強くなる。特許文献1の軸流ファンは、半径方向断面において、外周側を直線形状としているため、翼外周へ向かう半径方向成分の流体の流れが強くなると、翼外周端において流体が正圧面側の翼面から漏れて負圧面側へ向かい、翼端渦が強固に形成されてしまう恐れがある。
本開示は、上述のような課題を解決するためのものであり、翼外周端において流体が正圧側の翼面から漏れることが抑制され、翼端渦の成長が抑制される軸流ファン、当該軸流ファンを備えた送風装置、及び、当該送風装置を備えた冷凍サイクル装置を提供することを目的とする。
本開示に係る軸流ファンは、回転駆動され回転軸を形成するハブと、ハブに接続され、前縁部及び後縁部を有する翼と、を備え、回転軸に対して垂直な翼の断面であって、翼の正圧面側の断面形状において、翼の回転方向に凸に形成された山状部の先端を頂点部と定義し、最も内周側に位置する頂点部を頂点部Piと定義し、最も外周側に位置する頂点部を頂点部Poと定義し、回転軸を中心とする半径であって、頂点部Piを含む半径の位置を半径位置Riと定義し、回転軸を中心とする半径であって、頂点部Poを含む半径の位置を半径位置Roと定義し、半径位置Riと半径位置Roとの間の中間に位置する半径の位置を半径位置Rcと定義し、半径位置Riと半径位置Rcとの間の中間に位置する半径の位置を半径位置R1と定義し、半径位置Roと半径位置Rcとの間の中間に位置する半径の位置を半径位置R2と定義し、頂点部Piと頂点部Poとを結ぶ仮想の直線を基準線SLと定義し、半径位置R1において、基準線SLと正圧面との間の距離を距離L1と定義し、半径位置R2において、基準線SLと正圧面との間の距離を距離L2と定義し、及び、距離L1と距離L2との比を、距離比(L2/L1)と定義した場合に、翼は、前縁部側から後縁部側に向かうにしたがって距離比(L2/L1)が大きくなる領域を有するものである。
本開示に係る送風装置は、上記構成の軸流ファンと、軸流ファンに駆動力を付与する駆動源と、軸流ファン及び駆動源を収容するケーシングと、を備えたものである。
本開示に係る冷凍サイクル装置は、上記構成の送風装置と、凝縮器及び蒸発器を有する冷媒回路と、を備え、送風装置は、凝縮器及び蒸発器の少なくとも一方に空気を送風するものである。
本開示によれば、軸流ファンは、前縁部側から後縁部側に向かうにしたがって距離比(L2/L1)が大きくなる領域を有することで、高効率に仕事をする翼の外周側に流体の流れを誘引できる。そして、軸流ファンは、正圧面において距離L2が距離L1に対して気流の下流側に向かうにつれて大きくなるため外周側への気流の過剰な誘引が避けられ、更に距離L2を構成する正圧面の部分に気流の流れが集中する。そのため、軸流ファンは、翼の外周端において、流体が正圧面側の翼面から漏れることが抑制され、翼端渦の成長を抑制することができる。
実施の形態1に係る軸流ファンの概略構成を示す正面図である。 実施の形態1に係る軸流ファンの子午面を表す概念図である。 実施の形態1に係る軸流ファンの翼の概略構成を示す正面図である。 実施の形態1に係る軸流ファンの翼の変形例を示す正面図である。 比較例に係る軸流ファンの翼の概略構成を示す正面図である。 他の比較例に係る軸流ファンの翼の概略構成を示す正面図である。 実施の形態2に係る軸流ファンの翼の概略構成を示す正面図である。 実施の形態3に係る軸流ファンの翼の概略構成を示す正面図である。 実施の形態4に係る軸流ファンの翼の概略構成を示す正面図である。 実施の形態5に係る軸流ファンの翼の概略構成を示す正面図である。 実施の形態6に係る軸流ファンの翼の概略構成を示す正面図である。 実施の形態7に係る軸流ファンの翼の概略構成を示す正面図である。 実施の形態8に係る軸流ファンの翼の概略構成を示す正面図である。 実施の形態9に係る冷凍サイクル装置の概要図である。 送風装置である室外機を、吹出口側から見たときの斜視図である。 上面側から室外機の構成を説明するための図である。 室外機からファングリルを外した状態を示す図である。 室外機からファングリル及び前面パネル等を除去して、内部構成を示す図である。
以下、実施の形態に係る軸流ファン、送風装置、及び、冷凍サイクル装置について図面を参照しながら説明する。なお、図1を含む以下の図面では、各構成部材の相対的な寸法の関係及び形状等が実際のものとは異なる場合がある。また、以下の図面において、同一の符号を付したものは、同一又はこれに相当するものであり、このことは明細書の全文において共通することとする。また、理解を容易にするために方向を表す用語(例えば「上」、「下」、「右」、「左」、「前」及び「後」等)を適宜用いるが、それらの表記は、説明の便宜上、そのように記載しているだけであって、装置あるいは部品の配置及び向きを限定するものではない。
実施の形態1.
[軸流ファン100]
図1は、実施の形態1に係る軸流ファン100の概略構成を示す正面図である。なお、図中の矢印で示す回転方向DRは、軸流ファン100が回転する方向を示している。また、図中の矢印で示す逆回転方向ODは、軸流ファン100が回転する方向と逆方向を示している。更に、図中の両向き矢印で示す周方向CDは、軸流ファン100の周方向を示している。周方向CDは、回転方向DR及び逆回転方向ODを含んでいる。
図1を用いて実施の形態1に係る軸流ファン100について説明する。軸流ファン100は、流体の流れを形成する装置である。軸流ファン100は、例えば、空気調和装置又は換気装置等に用いられる。軸流ファン100は、回転軸RAを中心として回転方向DRに回転することで流体の流れを形成する。流体は、例えば、空気等の気体である。
図1の紙面に対して奥側は、流体の流れる方向において軸流ファン100に対して上流側となり、図1の紙面に対して手前側は、流体の流れる方向において軸流ファン100に対して下流側となる。軸流ファン100に対して上流側は、軸流ファン100に対して空気の吸込側であり、軸流ファン100に対して下流側は、軸流ファン100に対して空気の吹出側である。
図1に示すように、軸流ファン100は、回転軸RA上に設けられたハブ10と、ハブ10に接続された複数の翼20と、を備える。軸流ファン100は、複数枚の翼20のうち隣り合う翼20の前縁側と後縁側とがボスを介さず連続面となるように接続されたいわゆるボスレス型のファンを含むものである。
(ハブ10)
ハブ10は、モータ(図示は省略)等の駆動源の回転軸と接続される。ハブ10は、例えば、円筒状に構成されてもよく、あるいは、板状に構成されてもよい。ハブ10は、上述したように駆動源の回転軸と接続されるものであればよく、その形状は限定されるものではない。
ハブ10は、モータ(図示は省略)等によって回転駆動され回転軸RAを形成する。ハブ10は、回転軸RAを中心に回転する。軸流ファン100の回転方向DRは、図1中の矢印で示すように反時計回りの方向である。ただし、軸流ファン100の回転方向DRは、反時計回りに限定されるものではない。ハブ10は、翼20の取り付け角度、あるいは、翼20の向き等を変更した構成にすることによって、時計回りに回転してもよい。
(翼20)
翼20は、ハブ10から径方向外側に向かって延びるように形成されている。複数の翼20は、ハブ10から径方向外側に向かって放射状に配置されている。複数の翼20は、周方向CDにおいて、それぞれ相互に離隔して設けられている。なお、実施の形態1においては、3枚の翼20を有する軸流ファン100が例示されているが、翼20の枚数は3枚に限定されるものではない。
翼20は、前縁部21と、後縁部22と、外周縁部23と、内周縁部24とを有している。前縁部21は、翼20において回転方向DRの前進側に形成されている。すなわち、前縁部21は、回転方向DRにおいて、後縁部22に対して前方に位置している。前縁部21は、発生させる流体の流れる方向において、後縁部22に対して上流側に位置している。
後縁部22は、翼20において回転方向DRの後進側に形成されている。すなわち、後縁部22は、回転方向DRにおいて、前縁部21に対して後方に位置している。後縁部22は、発生させる流体の流れる方向において、前縁部21に対して下流側に位置している。軸流ファン100は、軸流ファン100の回転方向DRを向く翼端部として前縁部21を有し、回転方向DRにおいて前縁部21に対して反対側の翼端部として後縁部22を有している。
外周縁部23は、前縁部21の最外周部と後縁部22の最外周部とを接続するように回転方向DRにおいて前後に延びる部分である。外周縁部23は、軸流ファン100において、径方向(Y軸方向)の外周側の端部を構成している。外周縁部23は、回転軸RAと平行な方向に見た場合に、弧状に形成されている。しかし、外周縁部23は、回転軸RAと平行な方向に見た場合に、弧状に形成されている構成に限定されるものではない。回転軸RAと平行な方向に見た場合に、周方向CDにおける外周縁部23の長さは、周方向CDにおける内周縁部24の長さよりも長い。ただし、周方向CDにおける外周縁部23と内周縁部24との長さの関係は、当該構成に限定されるものではない。
内周縁部24は、前縁部21の最内周部と後縁部22の最内周部とを接続するように回転方向DRにおいて前後に延びる部分である。内周縁部24は、軸流ファン100において、径方向(Y軸方向)の内周側の端部を構成している。内周縁部24は、回転軸RAと平行な方向に見た場合に、弧状に形成されている。しかし、内周縁部24は、回転軸RAと平行な方向に見た場合に、弧状に形成されている構成に限定されるものではない。翼20の内周縁部24は、ハブ10と一体に形成されている等、ハブ10と接続されている。一例として、翼20の内周縁部24は、円筒形状に形成されたハブ10の外周壁と一体に形成されている。
翼20は、回転軸RAに垂直な平面に対して傾いて形成されている。翼20は、軸流ファン100の回転に伴って翼20の間に存在している流体を翼面で押すことで流体を搬送する。この際、翼面のうち流体を押して圧力が上昇する面を正圧面25とし、正圧面25の裏面であり圧力が下降する面を負圧面26とする。翼20において、流体の流れる方向に対し、翼20の上流側の面が負圧面26となり、下流側の面が正圧面25となる。翼20は、図1において、翼20の手前側の面が正圧面25となり、翼20の裏側の面が負圧面26となる。
(翼20の詳細)
図2は、実施の形態1に係る軸流ファン100の子午面を表す概念図である。図2は、回転軸RAと翼20とを含む子午面に回転投影させた場合の軸流ファン100の形状を示している。図2においてハッチングによる縦縞矢印で示す流れ方向AFは、軸流ファン100に対して流体が流れる方向を表している。また、図2において白抜矢印で示す軸方向ADは、回転軸RAの軸方向を表している。翼20において、翼長27は、内周縁部24と外周縁部23との間の距離であり、中間部28は、径方向における翼長27の中央を示している。
また、図2においてハッチングによる横縞矢印で示す視点VPは、回転軸RAと平行な方向に見た場合の視線の方向を表している。図1及び図2に示すY軸は、軸流ファン100の回転軸RAに対する径方向を表している。軸流ファン100のY2側に対するY1側は、軸流ファン100の内周側であり、軸流ファン100のY1側に対するY2側は、軸流ファン100の外周側である。
図3は、実施の形態1に係る軸流ファン100の翼20の概略構成を示す正面図である。なお、図3は、翼20の構成を説明するため、複数の翼20の内1つの翼20のみが図示されており、他の翼20の図示が省略されている。図3において、矢印で示す気流FLは、翼20の正圧面25に沿って流れる空気の流れの一部を概念的に表したものである。
図2及び図3を用いて翼20の詳細な構造について説明する。図2において、軸流ファン100は、子午面に回転投影した場合の翼20が翼投影部20pで示されており、子午面に回転投影した場合のハブ10が、ハブ投影部10pで示されている。
前縁投影線21pは、回転軸RAを含む子午面に、回転軸RAを中心として前縁部21を回転投影させたものである。後縁投影線22pは、回転軸RAを含む子午面に、回転軸RAを中心として後縁部22を回転投影させたものである。外縁投影線23pは、回転軸RAを含む子午面に、回転軸RAを中心として外周縁部23を回転投影させたものである。内縁投影線24pは、回転軸RAを含む子午面に、回転軸RAを中心として内周縁部24を回転投影させたものである。
図2において点線で表す位置C1、位置C2及び位置C3は、それぞれ回転軸RAに垂直な断面の位置を表している。位置C1、位置C2及び位置C3は、回転軸RAの軸方向ADにおいて、流体が流れる方向の上流側から下流側に向かって、位置C1、位置C2及び位置C3の順に位置している。
位置C1、位置C2及び位置C3は、前縁部21と後縁部22との間において、位置C1、位置C2及び位置C3のそれぞれの相対的な位置関係を示したものである。なお、実施の形態1では、断面の位置が位置C1~位置C3の3箇所ある構成について説明しているが、各断面の位置関係は、位置C1~位置C3の3箇所のみに適用されるものではなく、2箇所又は4箇所以上の断面の位置における関係においても適用される。
図2に示す、位置C1で表す断面上に位置する部分は、それぞれ回転軸RAの軸方向ADにおいて同一の位置に位置する部分である。そして、位置C1における翼20の断面形状は、図2及ぶ図3において断面形状DC1として点線で表されている。断面形状DC1は、位置C1において、回転軸RAに対して垂直な翼20の断面であって、翼20の正圧面25側の断面形状である。
同様に、位置C2で表す断面上に位置する部分は、それぞれ回転軸RAの軸方向ADにおいて同一の位置に位置する部分である。そして、位置C2における翼20の断面形状は、図2及び図3において断面形状DC2として点線で表されている。断面形状DC2は、位置C2において、回転軸RAに対して垂直な翼20の断面であって、翼20の正圧面25側の断面形状である。
同様に、位置C3で表す断面上に位置する部分は、それぞれ回転軸RAの軸方向ADにおいて同一の位置に位置する部分である。そして、位置C3における翼20の断面形状は、図2及び図3において断面形状DC3として点線で表されている。断面形状DC3は、位置C3において、回転軸RAに対して垂直な翼20の断面であって、翼20の正圧面25側の断面形状である。
位置C1で表す断面上に位置する部分と、位置C2で表す断面上に位置する部分と、位置C3で表す断面上に位置する部分とは、それぞれ回転軸RAの軸方向ADにおいて異なる位置に位置する部分の関係である。したがって、翼20は、図2及び図3に示すように、位置C1の断面形状DC1、位置C2の断面形状DC2、及び、位置C3の断面形状DC3のように、軸方向ADの異なる位置においてそれぞれ断面形状DCを有している。なお、断面形状DCは、位置C1の断面形状DC1、位置C2の断面形状DC2、及び、位置C3の断面形状DC3の総称であり、回転軸RAに対して垂直な翼20の断面であって、翼20の正圧面25側の断面形状の総称である。
図3に示すように、翼20は、回転軸RAに対して垂直な翼20の断面であって、翼20の正圧面25側の断面形状DCにおいて、翼20の回転方向DRに凸に形成された山状部30を有する。山状部30は、山状部30に対する内周側の領域、山状部30に対する外周側の領域、あるいは、山状部30に対する内周側及び外周側の領域と比較して、回転方向DR側に位置している領域である。山状部30は、回転軸RAを中心とする径方向において、内周側の正圧面25、外周側の正圧面25、あるいは、内周側及び外周側の両方の正圧面25に斜面を形成する。
ここで、翼20の正圧面25側の断面形状DCを用いて、翼20の構成部分の位置関係等について定義する。まず。翼20の正圧面25側の断面形状において、翼20の回転方向DRに凸に形成された山状部30の先端を頂点部Pと定義する。頂点部Pは、回転方向DRにおいて、山状部30の先端部分である。
そして、翼20の正圧面25側の断面形状DCにおいて、最も内周側に位置する頂点部Pを頂点部Piと定義し、最も外周側に位置する頂点部Pを頂点部Poと定義する。頂点部Piは、最も内周側(Y1側)に形成された内側山状部31の頂点部Pである。頂点部Poは、最も外周側(Y2側)に形成された外側山状部32の頂点部Pである。なお、内側山状部31は、翼20の正圧面25側の断面形状において、最も内周側(Y1側)に形成された山状部30である。外側山状部32は、翼20の正圧面25側の断面形状において、最も外周側(Y2側)に形成された山状部30である。
次に、回転軸RAを中心とする軸流ファン100の半径であって、頂点部Piを含む半径の位置を半径位置Riと定義する。また、回転軸RAを中心とする軸流ファン100の半径であって、頂点部Poを含む半径の位置を半径位置Roと定義する。
次に、半径位置Riと半径位置Roとの間の中間に位置する半径の位置を半径位置Rcと定義する。そして、半径位置Riと半径位置Rcとの間の中間に位置する半径の位置を半径位置R1と定義する。また、半径位置Roと半径位置Rcとの間の中間に位置する半径の位置を半径位置R2と定義する。
次に、翼20の正圧面25側の断面形状DCにおいて、頂点部Piと頂点部Poとを結ぶ仮想の直線を基準線SLと定義する。
次に、半径位置R1において、基準線SLと正圧面25との間の距離を距離L1と定義する。また、半径位置R2において、基準線SLと正圧面25との間の距離を距離L2と定義する。そして、距離L1と距離L2との比を、距離比(L2/L1)と定義する。
翼20の構成部分の位置関係等を上記のように定義した場合に、軸流ファン100の翼20は、前縁部21側から後縁部22側に向かうにしたがって距離比(L2/L1)が大きくなる領域SAを有している。
翼20は、内側山状部31と外側山状部32との間に谷状部40が形成されている。谷状部40は、頂点部Pi及び頂点部Poに対して、逆回転方向ODに凹んでいる部分である。換言すると、翼20の正圧面25側の断面形状DCにおいて、谷状部40の正圧面25は、逆回転方向ODに凸となるように形成されている。なお、谷状部40は、断面形状DCの頂点部Piと頂点部Poとの間において、1つ形成されていてもよく、複数形成されていてもよい。
図4は、実施の形態1に係る軸流ファン100の翼20の変形例を示す正面図である。図4に示すように、内側山状部31の頂点部Piは、翼20の内周縁部24に形成されてもよい。すなわち、内側山状部31の頂点部Piは、翼20の内周端に形成されてもよく、ハブ10との接続位置に形成されてもよい。また、外側山状部32の頂点部Poは、翼20の外周縁部23に形成されてもよい。すなわち、外側山状部32の頂点部Poは、翼20の外周端に形成されてもよい。
[軸流ファン100の動作]
図1に示す回転方向DRに軸流ファン100が回転すると、各翼20は、正圧面25によって周囲の空気を押し出す。これにより、流体は、図1の紙面と直交する方向に流れる。より詳しくは、図1に示す回転方向DRに軸流ファン100が回転すると、図1の紙面奥側から紙面手前側に向かう流体の流れが発生する。また、軸流ファン100が回転すると、負圧面26側の圧力が正圧面25側の圧力よりも小さくなり、各翼20の周囲では、正圧面25側と負圧面26側とで圧力差が生じる。
[軸流ファン100の効果]
軸流ファン100は、前縁部21側から後縁部22側に向かうにしたがって距離比(L2/L1)が大きくなる領域SAを有することで、高効率に仕事をする翼20の外周側(Y2)に流体の流れを誘引できる。そして、軸流ファン100は、正圧面25において距離L2が距離L1に対して気流FLの下流側に向かうにつれて大きくなるため外周側(Y2側)への気流FLの過剰な誘引が避けられ、更に距離L2を構成する正圧面25の部分に気流FLの流れが集中する。そのため、軸流ファン100は、翼20の外周端において、流体が正圧面25側の翼面から漏れることが抑制され、翼端渦の成長を抑制することができる。
なお、翼端渦とは、翼20の正圧面25と負圧面26との間で生じる圧力差によって、翼20の端部で発生する空気の渦である。翼端渦の発生は余計なエネルギーの消費につながるため翼端渦の発生を抑制することで、軸流ファン100の効率を向上させ、消費電力を低減できる。また、翼端渦は騒音を発生させるため、翼端渦の発生を抑制することで、翼20の回転に伴う騒音の発生を抑制することができる。
ここで、翼の外周側の断面が直線形状となっている一般的な軸流ファンは、翼の外周側へ向かう気流を内側へ引き込むことができず、翼の外周端で気流の漏れ流れが発生する恐れがある。翼の正圧面に沿って流れる気流は、徐々に下流側に向かうにつれて遠心力によって径方向成分の流れをもって、翼の径方向に移動する。そのため、軸流ファンの回転軸に対して垂直な翼の断面形状によって翼形状を定義することが翼の外周端での気流の漏れ流れの抑制に関して有効な手段となり得る。
図5は、比較例に係る軸流ファン100Lの翼20Lの概略構成を示す正面図である。一般的には、図5に示すように、軸流ファン100Lは、翼端渦の抑制のために、断面形状DCLを有する翼20Lを有する場合がある。断面形状DCLは、比較例に係る軸流ファン100Lの回転軸RAに対して垂直な翼20Lの断面であって、翼20Lの正圧面25側の断面形状である。
軸流ファン100Lの断面形状DCLは、逆回転方向ODに凹んだ形状であり、正圧面25が内周側に気流FLを引き込む面向きとなっており、正圧面25が前縁部21から後縁部22にかけて凹凸の変化がない一律の凹凸形状に設計されている。
軸流ファン100Lは、気流FLを内側に引き込むため、翼20Lの外周端で発生する気流の漏れを抑制できるかもしれないが、高効率に仕事をする翼20Lの外周側の負荷を上げられず、必要な消費電力を低減することができない。また、軸流ファン100Lは、気流FLを内周側に引き込んでいるため、翼20Lの内周側から中央付近において気流FLの流れが最大となる最大風速点MPを生じさせる。軸流ファン100Lは、最大風速点MPから離脱する風速の高い気流FLが下流側に位置するグリル等の構造物へ衝突することによりエネルギーの損失が大きい。軸流ファン100Lは、風速の高い気流FLが構造物へ衝突することによって騒音を発生させ、また、風速の高い気流FLが構造物へ衝突することによって必要な消費電力を増大させる恐れがある。
図6は、他の比較例に係る軸流ファン100Rの翼20Rの概略構成を示す正面図である。比較例に係る軸流ファン100Rは、図6に示すように、前縁部21から後縁部22にかけて正圧面25の凹凸形状が一律に設計された断面形状DCRを有している。断面形状DCRは、比較例に係る軸流ファン100Rの回転軸RAに対して垂直な翼20Rの断面であって、翼20Rの正圧面25側の断面形状である。
軸流ファン100Rの断面形状DCRは、軸流ファン100Lの断面形状DCLと比較して最深部が外周側に付近に形成されている。ただし、軸流ファン100Rの断面形状DCR及び軸流ファン100Lの断面形状DCLのいずれも、正圧面25が前縁部21から後縁部22にかけて凹凸の変化がない一律の凹凸形状に設計されている
軸流ファン100Rは、正圧面25の断面形状DCRの凹凸形状によって、高効率に仕事をする外周側の負荷を上げられるかもしれない。しかし、軸流ファン100Rは、前縁部21から後縁部22にかけて凹凸の変化がない一律な凹凸形状であるため、翼20Rの外周側への気流FLの誘引が過剰となる。そのため、軸流ファン100Rは、翼20Rの最外周にて気流FLの漏れ流れを発生させ、翼端渦を発生させる恐れがある。そして、軸流ファン100Rは、翼端渦によって騒音を発生させ、必要な消費電力を増大させる恐れがある。
これらの比較例に対し、軸流ファン100は、前縁部21側から後縁部22側に向かうにしたがって距離比(L2/L1)が大きくなる領域SAを有している。軸流ファン100は、翼20の外周側(Y2側)に逆回転方向OD側へ凸となる断面をもつため、当該断面部分よりも内周側(Y1側)から高効率に仕事をする翼20の外周側(Y2側)にある当該断面部分へ流れを誘引でき、必要な消費電力を低減できる。また、軸流ファン100の断面形状DCは、気流FLの下流側に向かうにつれて距離L2が距離L1に対して徐々に大きくなるため、外周側への気流FLの過剰な誘引を避けることができる。さらに、軸流ファン100の断面形状DCは、気流FLの下流側に向かうにつれて距離L2が距離L1に対して徐々に大きくなるため、距離L2の部分に気流FLを集中させることができ、翼20の外周端での気流FLの漏れ流れを抑制できる。
実施の形態2.
[軸流ファン100A]
図7は、実施の形態2に係る軸流ファン100Aの翼20Aの概略構成を示す正面図である。図7を用いて翼20Aの詳細な構成について説明する。なお、図1~図4の軸流ファン100と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。実施の形態2に係る軸流ファン100Aは、頂点部Poの位置を更に特定するものである。
軸流ファン100Aの翼20Aは、前縁部21側から後縁部22側に向かうにしたがって頂点部Poが内周側(Y1側)から外周側(Y2側)に位置するように形成されている。また、回転軸RAの軸方向ADと平行な方向に見た場合に、軸流ファン100Aの翼20Aは、前縁部21側から後縁部22側に向かうにしたがって回転軸RAと頂点部Poとの距離が離れるように形成されている。
また、回転軸RAの軸方向ADと平行な方向に見た場合に、軸流ファン100Aの翼20Aは、前縁部21側から後縁部22側に向かうにしたがって頂点部Poが頂点部Piから離れるように形成されている。そのため、回転軸RAの軸方向ADと平行な方向に見た場合に、軸流ファン100Aの翼20Aは、前縁部21側から後縁部22側に向かうにしたがって頂点部Poと頂点部Piとの間の距離が大きくなるように形成されている。回転軸RAの軸方向ADと平行な方向に見た場合に、軸流ファン100Aの翼20Aは、前縁部21側から後縁部22側に向かうにしたがって谷状部40の径方向の幅が大きくなるように形成されている。
[軸流ファン100Aの効果]
軸流ファン100Aは、前縁部21側から後縁部22側に向かうにしたがって距離比(L2/L1)が大きくなる領域SAを有しているため、軸流ファン100と同様の効果を有する。
また、軸流ファン100Aの翼20Aは、前縁部21側から後縁部22側に向かうにしたがって頂点部Poが内周側(Y1側)から外周側(Y2側)に位置するように形成されている。軸流ファン100Aは、気流FLの下流側に向かうにつれて距離L2を構成する部分を徐々に径方向の外周側(Y2側)に位置させるため、外周側への過剰な気流FLの誘引を避けることができる。そのため、軸流ファン100Aの翼20Aは、軸流ファン100の翼20と比較して翼20Aの外周端での気流FLの漏れ流れを更に抑制できる。すなわち、軸流ファン100Aは、徐々に外周側(Y2側)への気流FLの誘引を強め、翼20Aの外周端での気流FLの漏れ流れの発生を抑制しつつ、高効率な外周側(Y2側)への気流FLの流れを増大させることができる。
実施の形態3.
[軸流ファン100B]
図8は、実施の形態3に係る軸流ファン100Bの翼20Bの概略構成を示す正面図である。図8を用いて翼20Bの詳細な構成について説明する。なお、図1~図7の軸流ファン100等と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。実施の形態3に係る軸流ファン100Bは、頂点部Poの位置を更に特定するものである。
翼20Bにおいて、翼長27は、内周縁部24と外周縁部23との間の距離であり、中間部28は、径方向における翼長27の中央を示している。中間部28は、内周縁部24と外周縁部23との間の距離の中間位置を示している。翼長27は、軸流ファン100Bの周方向CDのいずれの位置においても同じ長さである。すなわち、翼20Bは、前縁部21と後縁部22との間の範囲において翼長27の長さが一定であり、回転軸RAの軸方向ADと平行な方向に見た場合に外周縁部23の形状が円弧となるように形成されている。しかし、翼20Bは、前縁部21と後縁部22との間の範囲において翼長27の長さが一定である形状に限定されるものではない。翼20Bは、軸流ファン100Bの周方向CDの位置によって翼長27の長さが異なるように形成されてもよい。すなわち、翼20Bは、回転軸RAの軸方向ADと平行な方向に見た場合に外周縁部23の形状が円弧でなくてもよい。
回転軸RAを中心とする径方向において、翼20Bの中間位置を中間部28とした場合に、中間部28よりも内周側(Y1側)の翼20Bの領域を内周側領域Aiと定義し、中間部28よりも外周側(Y2側)の翼20Bの領域を外周側領域Aoと定義する。
翼20Bの頂点部Poは、翼20Bの外周側領域Aoに位置するように形成されている。すなわち、翼20Bは、頂点部Poが中間部28よりも外周側(Y2側)に位置するように形成されている。
[軸流ファン100Bの効果]
軸流ファン100Bは、前縁部21側から後縁部22側に向かうにしたがって距離比(L2/L1)が大きくなる領域SAを有しているため、軸流ファン100と同様の効果を有する。
また、軸流ファン100Bの翼20Bは、頂点部Poが中間部28よりも外周側(Y2側)に位置するように形成されている。翼20Bは、距離L2を形成する部分が高効率に仕事をする翼20Bの外周側(Y2側)に位置するため、翼20Bの外周側(Y2側)に気流FLを集中させることで、必要な消費電力を低減できる。すなわち、軸流ファン100Bは、徐々に外周側(Y2側)への気流FLの誘引を強め、翼20Bの外周端での気流FLの漏れ流れの発生を抑制しつつ、高効率な外周側(Y2側)への気流FLの流れを増大させることができる。
実施の形態4.
[軸流ファン100C]
図9は、実施の形態4に係る軸流ファン100Cの翼20Cの概略構成を示す正面図である。図9を用いて翼20Cの詳細な構成について説明する。なお、図1~図8の軸流ファン100等と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。実施の形態4に係る軸流ファン100Cは、頂点部Poの位置を更に特定するものである。
回転軸RAを中心とする径方向において、翼20Cの中間位置を中間部28とした場合に、中間部28よりも内周側(Y1側)の翼20Cの領域を内周側領域Aiと定義し、中間部28よりも外周側(Y2側)の翼20Cの領域を外周側領域Aoと定義する。
翼20Cの頂点部Poは、翼20Cの内周側領域Aiに位置するように形成されている。すなわち、翼20Cは、頂点部Poが中間部28よりも内周側(Y1側)に位置するように形成されている。
[軸流ファン100Cの効果]
軸流ファン100Cは、前縁部21側から後縁部22側に向かうにしたがって距離比(L2/L1)が大きくなる領域SAを有しているため、軸流ファン100と同様の効果を有する。
一般的に軸流ファンは、熱交換器を高圧損に設計することによって軸流ファンの外周側(Y2側)の仕事量が高まる場合がある。あるいは、一般的に軸流ファンは、軸流ファンの上流側に配置されたファンモータ支持部等の構造物によって、軸流ファンの内周側(Y1側)への気流の流入が阻害される場合がある。このような場合、軸流ファンは、軸流ファンの内周側(Y1側)の気流の流入が低下することにより大きな負荷が発生し、必要な消費電力を増大させる恐れがある。この場合、軸流ファンの外周側(Y2側)から内周側(Y1側)へ気流を誘引することによって軸流ファンの高効率化を図ることができる。
軸流ファン100Cの翼20Cは、頂点部Poが中間部28よりも内周側(Y1側)に位置するように形成されている。軸流ファン100Cは、このような構成によって逆回転方向OD側へ凸となる領域を軸流ファン100Cの内周側(Y1側)に設けることができ、翼20C全体として気流FLの流れを外周側(Y2側)から内周側(Y1側)へ誘引することができる。さらにその範囲において、軸流ファン100Cは、距離L1を構成する部分よりも外周に位置する距離L2を構成する部分へ気流FL1の流れを誘引することで、必要な消費電力を低減できる。すなわち、軸流ファン100Bは、翼20Cの内周側領域Aiにおいて、徐々に外周側(Y2側)への気流FL1の誘引を強め、高効率な外周側(Y2側)への気流FL2の流れを増大させることができる。
実施の形態5.
[軸流ファン100D]
図10は、実施の形態5に係る軸流ファン100Dの翼20Dの概略構成を示す正面図である。図10を用いて翼20Dの詳細な構成について説明する。なお、図1~図9の軸流ファン100等と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。実施の形態5に係る軸流ファン100Dは、頂点部Piと頂点部Poとの間の形状を更に特定するものである。
図10及び図2に示すように、翼20Dは、回転軸RAに対して垂直な翼20Dの断面であって、翼20Dの正圧面25側の断面形状DCにおいて、翼20Dの回転方向DRに凸に形成された山状部30を有する。
翼20Dは、回転軸RAを中心とする径方向において、内側山状部31と外側山状部32との間に中間山状部33を有する。すなわち、翼20Dの山状部30は、内側山状部31と、外側山状部32と、中間山状部33とを有する。
中間山状部33は、中間山状部33に対する内周側の領域、中間山状部33に対する外周側の領域、あるいは、中間山状部33に対する内周側及び外周側の領域と比較して、回転方向DR側に位置している領域である。中間山状部33は、内周側の正圧面25、外周側の正圧面25、あるいは、内周側及び外周側の両方の正圧面25に斜面を形成する。
ここで、翼20Dの正圧面25側の断面形状DCにおいて、中間山状部33の頂点部Pを頂点部Pcと定義する。翼20Dは、断面形状DCにおいて、半径位置R1と半径位置R2との間の領域に、頂点部Pを構成する頂点部Pcを有する。頂点部Pcは、半径位置R1と半径位置R2との間の領域において、基準線SLと正圧面25との間隔が最も小さい部分である。翼20Dの正圧面25側の断面形状DCにおいて、頂点部Pcを有する中間山状部33は、回転方向DRに前進した断面形状に形成されている。
翼20Dは、内側山状部31と中間山状部33との間に内側谷状部41が形成されている。内側谷状部41は、頂点部Pi及び頂点部Pcに対して、逆回転方向ODに凹んでいる部分である。換言すると、翼20Dの正圧面25側の断面形状DCにおいて、内側谷状部41の正圧面25は、逆回転方向ODに凸となるように形成されている。なお、内側谷状部41は、頂点部Piと頂点部Pcとの間において、1つ形成されていてもよく、複数形成されていてもよい。
翼20Dは、外側山状部32と中間山状部33との間に外側谷状部42が形成されている。外側谷状部42は、頂点部Po及び頂点部Pcに対して、逆回転方向ODに凹んでいる部分である。換言すると、翼20Dの正圧面25側の断面形状DCにおいて、外側谷状部42の正圧面25は、逆回転方向ODに凸となるように形成されている。なお、外側谷状部42は、頂点部Poと頂点部Pcとの間において、1つ形成されていてもよく、複数形成されていてもよい。
[軸流ファン100Dの効果]
軸流ファン100Dは、前縁部21側から後縁部22側に向かうにしたがって距離比(L2/L1)が大きくなる領域SAを有しているため、軸流ファン100と同様の効果を有する。
軸流ファン100Dの翼20Dは、断面形状DCにおいて、半径位置R1と半径位置R2との間の領域に、頂点部Pを構成する頂点部Pcを有する。翼20Dは、回転方向DRに前進した断面形状に形成された中間山状部33の頂点部Pcによって、径方向において距離L2を構成する外側谷状部42の領域と距離L1を構成する内側谷状部41の領域との間の中間の領域への気流FLの流れ込みを抑制する。そのため、軸流ファン100Dは、高効率な翼20Dの外周側(Y2側)へ気流FLを集中させることができ、必要な消費電力を低減できる。
実施の形態6.
[軸流ファン100E]
図11は、実施の形態6に係る軸流ファン100Eの翼20Eの概略構成を示す正面図である。図11を用いて翼20Eの詳細な構成について説明する。なお、図1~図10の軸流ファン100等と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。実施の形態6に係る軸流ファン100Eは、頂点部Pcの構成を更に特定するものである。
図11に示すように、回転軸RAを中心とする軸流ファン100Eの半径であって、頂点部Pcを含む半径の位置を半径位置R3と定義する。また、上述したように、頂点部Piと頂点部Poとを結ぶ仮想の直線を基準線SLと定義する。また、半径位置R3において、基準線SLと正圧面25との間の距離を距離L3と定義する。
翼20Eは、前縁部21側から後縁部22側に向かうにしたがって距離L3が小さくなるように形成されている。すなわち、翼20Eは、前縁部21側から後縁部22側に向かうにしたがって頂点部Pcが基準線SLに近づくように形成されている。また、翼20Eは、前縁部21側から後縁部22側に向かうにしたがって中間山状部33の回転方向DRへの突出量が大きくなるように形成されている。
[軸流ファン100Eの効果]
軸流ファン100Eは、前縁部21側から後縁部22側に向かうにしたがって距離比(L2/L1)が大きくなる領域SAを有しているため、軸流ファン100と同様の効果を有する。
翼20Eは、前縁部21側から後縁部22側に向かうにしたがって距離L3が小さくなるように形成されている。そのため、翼20Eは、翼20Eの前縁部21側では距離L1を構成する翼20Eの内側谷状部41から距離L2を構成する翼20Eの外側谷状部42への気流FL2の流れ込みを阻害しない。そのため、軸流ファン100Eは、高効率な翼20Eの外周側(Y2側)の気流FLを増大させることができ、必要な消費電力を低減できる。
また、翼20Eは、翼20Eの後縁部22側では径方向外周側への気流FL1の流れ込みを抑えることによって、後縁部22から気流FLが離脱した際に、気流FLの径方向成分の発生を抑えることができる。そのため、軸流ファン100Eは、後縁部22から離脱した気流FLが翼20Eの下流側に位置するグリル等の構造物に斜めに衝突することを避けることができ、気流FLと構造物との衝突時に発生する騒音を低減することができる。
実施の形態7.
[軸流ファン100F]
図12は、実施の形態7に係る軸流ファン100Fの翼20Fの概略構成を示す正面図である。図12を用いて翼20Fの詳細な構成について説明する。なお、図1~図11の軸流ファン100等と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。実施の形態7に係る軸流ファン100Fは、頂点部Pcの位置を更に特定するものである。
図12に示すように、回転軸RAを中心とする軸流ファン100Fの半径であって、頂点部Pcを含む半径の位置を半径位置R3と定義する。また、半径位置R3において、基準線SLと正圧面25との間の距離を距離L3と定義する。
軸流ファン100Fの翼20Fは、前縁部21側から後縁部22側に向かうにしたがって頂点部Pcが内周側(Y1側)から外周側(Y2側)に位置するように形成されている。
[軸流ファン100Fの効果]
軸流ファン100Fは、前縁部21側から後縁部22側に向かうにしたがって距離比(L2/L1)が大きくなる領域SAを有しているため、軸流ファン100と同様の効果を有する。
また、軸流ファン100Fの翼20Fは、前縁部21側から後縁部22側に向かうにしたがって頂点部Pcが内周側(Y1側)から外周側(Y2側)に位置するように形成されている。軸流ファン100Fは、気流FLの下流側に向かうにつれて頂点部Pcを徐々に径方向の外周側(Y2側)に位置させているため、気流FLが頂点部Pcに沿って翼20Fの外周側(Y2側)に移行する。そのため、軸流ファン100Fは、翼20Fの外周側(Y2側)へ気流FLを更に集中させることができ、必要な消費電力を低減できる。
実施の形態8.
[軸流ファン100G]
図13は、実施の形態8に係る軸流ファン100Gの翼20Gの概略構成を示す正面図である。図13を用いて翼20Gの詳細な構成について説明する。なお、図1~図12の軸流ファン100等と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。実施の形態8に係る軸流ファン100Gは、頂点部Pcの位置を更に特定するものである。
図13に示すように、回転軸RAを中心とする軸流ファン100Gの半径であって、頂点部Pcを含む半径の位置を半径位置R3と定義する。また、半径位置R3において、基準線SLと正圧面25との間の距離を距離L3と定義する。
軸流ファン100Gの翼20Gは、前縁部21側から後縁部22側に向かうにしたがって頂点部Pcが外周側(Y2側)から内周側(Y1側)に位置するように形成されている。
[軸流ファン100Gの効果]
軸流ファン100Gは、前縁部21側から後縁部22側に向かうにしたがって距離比(L2/L1)が大きくなる領域SAを有しているため、軸流ファン100と同様の効果を有する。
また、軸流ファン100Gの翼20Gは、前縁部21側から後縁部22側に向かうにしたがって頂点部Pcが外周側(Y2側)から内周側(Y1側)に位置するように形成されている。そのため、距離L2を構成する外側谷状部42は、前縁部21側から後縁部22側に向かうにしたがって徐々に径方向に幅を持つようになる。軸流ファン100Gは、当該構成によって、径方向で気流FLが分散され、風速の分布を径方向においてより均一化でき、上述した最大風速点MPを形成しにくい。そのため、軸流ファン100Gは、後縁部22から離脱した気流FLが翼20Gの下流側に位置するグリル等の構造物に対して分散して衝突するため、気流FLと構造物との衝突時に発生する騒音を低減することができる。
実施の形態9.
[冷凍サイクル装置70]
実施の形態9は、上記実施の形態1~8の軸流ファン100等を、送風装置としての冷凍サイクル装置70の室外機50に適用した場合について説明する。
図14は、実施の形態9に係る冷凍サイクル装置70の概要図である。以下の説明では、冷凍サイクル装置70について、空調用途に使用される場合について説明するが、冷凍サイクル装置70は、空調用途に使用されるものに限定されるものではない。冷凍サイクル装置70は、例えば、冷蔵庫あるいは冷凍庫、自動販売機、空気調和装置、冷凍装置、給湯器等の、冷凍用途又は空調用途に使用される。
図14に示すように、冷凍サイクル装置70は、圧縮機64と凝縮器72と膨張弁74と蒸発器73とを順番に冷媒配管で接続した冷媒回路71を備えている。凝縮器72には、熱交換用の空気を凝縮器72に送風する凝縮器用ファン72aが配置されている。また、蒸発器73には、熱交換用の空気を蒸発器73に送風する蒸発器用ファン73aが配置されている。凝縮器用ファン72a及び蒸発器用ファン73aの少なくとも一方は、上記実施の形態1~8の何れかの軸流ファン100等によって構成される。なお、冷凍サイクル装置70は、冷媒回路71に冷媒の流れを切り替える四方弁等の流路切替装置を設け、暖房運転と冷房運転とを切り替える構成としてもよい。
図15は、送風装置である室外機50を、吹出口側から見たときの斜視図である。図16は、上面側から室外機50の構成を説明するための図である。図17は、室外機50からファングリルを外した状態を示す図である。図18は、室外機50からファングリル及び前面パネル等を除去して、内部構成を示す図である。
図15~図18に示すように、ケーシングである室外機本体51は、左右一対の側面51a及び側面51c、前面51b、背面51d、上面51e並びに底面51fを有する筐体として構成されている。側面51a及び背面51dには、外部から空気を吸込むための開口部(図示は省略)が形成されている。また、前面51bにおいては、前面パネル52に、外部に空気を吹出すための開口部としての吹出口53が形成されている。さらに、吹出口53は、ファングリル54で覆われており、それにより、室外機本体51の外部の物体等と軸流ファン100との接触を防止し、安全が図られている。なお、図16の矢印ARは、空気の流れを示している。
室外機本体51内には、軸流ファン100と、ファンモータ61とが収容されている。軸流ファン100は、背面51d側にある駆動源であるファンモータ61と、回転軸62を介して接続されており、このファンモータ61によって回転駆動される。ファンモータ61は、軸流ファン100に駆動力を付与する。ファンモータ61は、モータ支持部69に取り付けられている。モータ支持部69は、ファンモータ61と熱交換器68との間に配置されている。
室外機本体51の内部は、壁体である仕切板51gによって、軸流ファン100が設置されている送風室56と、圧縮機64等が設置されている機械室57とに分けられている。送風室56内における側面51a側と背面51d側とには、平面視において、略L字状に延びるような熱交換器68が設けられている。なお、熱交換器68の形状は、当該形状に限定されるものではない。熱交換器68は、暖房運転時において蒸発器73として機能し、冷房運転時において凝縮器72として機能する。
送風室56に配置された軸流ファン100の径方向外側には、ベルマウス63が配置されている。ベルマウス63は、軸流ファン100の外周側を囲い、軸流ファン100等により形成される気体の流れを整える。ベルマウス63は、翼20の外周端よりも外側に位置し、軸流ファン100の回転方向に沿って環状をなしている。また、ベルマウス63の一方側の側方には、仕切板51gが位置し、他方側の側方には、熱交換器68の一部が位置することとなる。
ベルマウス63の前端は、吹出口53の外周を囲むように室外機50の前面パネル52と接続されている。なお、ベルマウス63は、前面パネル52と一体的に構成されていてもよく、あるいは、別体として、前面パネル52につなげられる構成として用意されてもよい。このベルマウス63によって、ベルマウス63の吸込側と吹出側との間の流路が、吹出口53近傍の風路として構成される。すなわち、吹出口53近傍の風路は、ベルマウス63によって、送風室56内の他の空間と区切られる。
軸流ファン100の吸込側に設けられている熱交換器68は、板状の面が平行になるように並設された複数のフィンと、その並設方向に各フィンを貫通する伝熱管とを備えている。伝熱管内には、冷媒回路を循環する冷媒が流通する。本実施の形態の熱交換器68は、伝熱管が室外機本体51の側面51aと背面51dとにかけてL字状に延び、複数段の伝熱管がフィンを貫通しながら蛇行するように構成される。また、熱交換器68は、配管65等を介して圧縮機64と接続し、さらに、図示を省略する室内側熱交換器及び膨張弁等と接続されて、空気調和装置の冷媒回路71を構成する。また、機械室57には、基板箱66が配置されており、この基板箱66に設けられた制御基板67によって室外機内に搭載された機器が制御されている。
[冷凍サイクル装置70及び送風装置の作用効果]
実施の形態9においても、対応する上記実施の形態1~8と同様の利点が得られる。例えば、軸流ファン100は、翼20の外周端において流体が正圧面25側の翼面から漏れることが抑制され、翼端渦の成長を抑制することができる。また、軸流ファン100は、必要な消費電力を低減することができる。そのため、冷凍サイクル装置70及び送風装置である室外機50は必要な消費電力を低減することができる。また、軸流ファン100は、吹き出される流体の風速の分布を径方向においてより均一化でき、発生する騒音を低減させることができる。そのため、冷凍サイクル装置70及び送風装置である室外機50は、発生する騒音を低減させることができる。
以上の実施の形態に示した構成は、一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
10 ハブ、10p ハブ投影部、20 翼、20A 翼、20B 翼、20C 翼、20D 翼、20E 翼、20F 翼、20G 翼、20L 翼、20R 翼、20p 翼投影部、21 前縁部、21p 前縁投影線、22 後縁部、22p 後縁投影線、23 外周縁部、23p 外縁投影線、24 内周縁部、24p 内縁投影線、25 正圧面、26 負圧面、27 翼長、28 中間部、30 山状部、31 内側山状部、32 外側山状部、33 中間山状部、40 谷状部、41 内側谷状部、42 外側谷状部、50 室外機、51 室外機本体、51a 側面、51b 前面、51c 側面、51d 背面、51e 上面、51f 底面、51g 仕切板、52 前面パネル、53 吹出口、54 ファングリル、56 送風室、57 機械室、61 ファンモータ、62 回転軸、63 ベルマウス、64 圧縮機、65 配管、66 基板箱、67 制御基板、68 熱交換器、69 モータ支持部、70 冷凍サイクル装置、71 冷媒回路、72 凝縮器、72a 凝縮器用ファン、73 蒸発器、73a 蒸発器用ファン、74 膨張弁、100 軸流ファン、100A 軸流ファン、100B 軸流ファン、100C 軸流ファン、100D 軸流ファン、100E 軸流ファン、100F 軸流ファン、100G 軸流ファン、100L 軸流ファン、100R 軸流ファン、AD 軸方向、AF 方向、AR 矢印、Ai 内周側領域、Ao 外周側領域、CD 周方向、DC 断面形状、DC1 断面形状、DC2 断面形状、DC3 断面形状、DCL 断面形状、DCR 断面形状、DR 回転方向、FL 気流、FL1 気流、FL2 気流、L1 距離、L2 距離、L3 距離、MP 最大風速点、OD 逆回転方向、P 頂点部、Pc 頂点部、Pi 頂点部、Po 頂点部、R1 半径位置、R2 半径位置、R3 半径位置、RA 回転軸、Rc 半径位置、Ri 半径位置、Ro 半径位置、SA 領域、SL 基準線、VP 視点。

Claims (10)

  1. 回転駆動され回転軸を形成するハブと、
    前記ハブに接続され、前縁部及び後縁部を有する翼と、
    を備え、
    前記回転軸に対して垂直な前記翼の断面であって、前記翼の正圧面側の断面形状において、
    前記翼の回転方向に凸に形成された山状部の先端を頂点部と定義し、
    最も内周側に位置する前記頂点部を頂点部Piと定義し、
    最も外周側に位置する前記頂点部を頂点部Poと定義し、
    前記回転軸を中心とする半径であって、前記頂点部Piを含む半径の位置を半径位置Riと定義し、
    前記回転軸を中心とする半径であって、前記頂点部Poを含む半径の位置を半径位置Roと定義し、
    前記半径位置Riと前記半径位置Roとの間の中間に位置する半径の位置を半径位置Rcと定義し、
    前記半径位置Riと前記半径位置Rcとの間の中間に位置する半径の位置を半径位置R1と定義し、
    前記半径位置Roと前記半径位置Rcとの間の中間に位置する半径の位置を半径位置R2と定義し、
    前記頂点部Piと前記頂点部Poとを結ぶ仮想の直線を基準線SLと定義し、
    前記半径位置R1において、前記基準線SLと前記正圧面との間の距離を距離L1と定義し、
    前記半径位置R2において、前記基準線SLと前記正圧面との間の距離を距離L2と定義し、及び、
    前記距離L1と前記距離L2との比を、距離比(L2/L1)と定義した場合に、
    前記翼は、
    前記前縁部側から前記後縁部側に向かうにしたがって前記距離比(L2/L1)が大きくなる領域を有する軸流ファン。
  2. 前記翼は、
    前記前縁部側から前記後縁部側に向かうにしたがって前記頂点部Poが内周側から外周側に位置するように形成されている請求項1に記載の軸流ファン。
  3. 前記回転軸を中心とする径方向において前記翼の中間位置を中間部とした場合に、
    前記翼は、
    前記頂点部Poが前記中間部よりも外周側に位置するように形成されている請求項1又は2に記載の軸流ファン。
  4. 前記回転軸を中心とする径方向において前記翼の中間位置を中間部とした場合に、
    前記翼は、
    前記頂点部Poが前記中間部よりも内周側に位置するように形成されている請求項1又は2に記載の軸流ファン。
  5. 前記翼は、
    前記断面形状において、前記半径位置R1と前記半径位置R2との間の領域に、前記頂点部を構成する頂点部Pcを有し、
    前記頂点部Pcは、
    前記半径位置R1と前記半径位置R2との間の領域において、前記基準線SLと前記正圧面との間隔が最も小さい部分である請求項1~4のいずれか1項に記載の軸流ファン。
  6. 前記回転軸を中心とする半径であって、前記頂点部Pcを含む半径の位置を半径位置R3と定義し、及び、
    前記半径位置R3において、前記基準線SLと前記正圧面との間の距離を距離L3と定義した場合に、
    前記翼は、
    前記前縁部側から前記後縁部側に向かうにしたがって前記距離L3が小さくなるように形成されている請求項5に記載の軸流ファン。
  7. 前記翼は、
    前記前縁部側から前記後縁部側に向かうにしたがって前記頂点部Pcが内周側から外周側に位置するように形成されている請求項5又は6に記載の軸流ファン。
  8. 前記翼は、
    前記前縁部側から前記後縁部側に向かうにしたがって前記頂点部Pcが外周側から内周側に位置するように形成されている請求項5又は6に記載の軸流ファン。
  9. 請求項1~8のいずれか1項に記載の軸流ファンと、
    前記軸流ファンに駆動力を付与する駆動源と、
    前記軸流ファン及び前記駆動源を収容するケーシングと、を備えた
    送風装置。
  10. 請求項9に記載の送風装置と、
    凝縮器及び蒸発器を有する冷媒回路と、
    を備え、
    前記送風装置は、
    前記凝縮器及び前記蒸発器の少なくとも一方に空気を送風する
    冷凍サイクル装置。
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