JPWO2020217821A1 - 交流電動機駆動システム - Google Patents

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Abstract

交流電源(1)に接続されて交流電源側と負荷側とを絶縁する電源トランス(2)と、交流電動機(4)と、電源トランス(2)から出力される交流電圧を出力交流電圧に変換して交流電動機(4)に出力する電力変換器(3)とを有し、かつ、一端が電源トランス(2)の負荷側に接続され他端が接地された容量成分(15)を備える。

Description

本願は、交流電動機駆動システムに関するものである。
交流電動機を可変速運転する場合、一般的には電力系統などの三相交流電源から電源トランスを介して商用周波数の入力電圧を受電し、電力変換器で任意出力電圧、出力周波数に変換する。
電力変換器の出力電圧の三相出力電圧の合成は、零とならず出力電圧はコモンモード成分を含む。このコモンモード電圧が交流電動機の浮遊容量に印加され中性点電圧となり、その一部が軸受間の絶縁潤滑材に印加される軸電圧となる。この軸電圧が軸受の絶縁破壊電圧を超えると、軸受に高エネルギーの放電電流が流れ、軸受に電蝕が発生し寿命が低下することが問題となっていた。
このような軸受の電蝕発生を抑制するために、従来、下記の非特許文献1に開示されるように、コモンモード電圧またはコモンモード電流を抑制する回路が提案されている。すなわち、この従来技術では、受動素子を用いてコモンモード電流をバイパスする方式、あるいは、コモンモード経路のインピーダンスを増加させてインピーダンス素子に電圧分担することで交流電動機に印加される中性点電圧を抑制する方式(以下、これらの方式を受動方式という)、あるいは、能動素子を用いてコモンモード電圧と逆位相の電圧を注入し交流電動機に印加される中性点電圧を抑制する方式(以下、これを能動方式という)が提案されている。
「可変速ACドライブの漏れ電流・サージ電圧・軸電圧との抑制法」電気学会論文誌D,118巻9号,pp.975−980 平成10年9月
上記の非特許文献1に開示されている従来技術において、受動方式は、受動素子のインピーダンス周波数特性のため低周波の電圧を補償する際には補償ゲインが低下する。補償ゲインの低下を見越して受動素子のC値またはL値を大きく設計することは可能であるが、回路が大型化してしまうことが課題である。
一方、能動方式では、オペアンプ、パワー半導体素子等の能動素子の周波数特性または制御系の周波数特性の影響で、高周波域の補償の際に出力電圧の位相遅れが発生することと、補償ゲインが低下することで補償特性が劣化することが課題である。
本願は、上記のような課題を解決するための技術を開示するものであり、コモンモード電圧抑制用の補償回路を大型化することなく、交流電動機の軸受の電蝕などの不具合発生を確実に防止することができる交流電動機駆動システムを提供することを目的とする。
本願に開示される交流電動機駆動システムは、交流電源に接続されて交流電源側と負荷側とを絶縁する電源トランスと、交流電動機と、前記電源トランスから出力される交流電圧を出力交流電圧に変換して前記交流電動機に出力する電力変換器とを有し、かつ、一端が前記電源トランスの負荷側に接続され他端が接地された容量成分を備えている。
本願に開示される交流電動機駆動システムによれば、コモンモード電圧抑制用の補償回路を大型化することなく、交流電動機の軸受の電蝕などの不具合発生を確実に防止することができる。
本願の実施の形態1による三相入力の交流電動機駆動システムの回路図である。 参考例としての三相入力の交流電動機駆動システムのコモンモード経路の等価回路である。 本願の実施の形態1による三相入力の交流電動機駆動システムのコモンモード経路の等価回路である。 本願の実施の形態2による交流電動機駆動システムの回路図である。 本願の実施の形態2による交流電動機駆動システムのコモンモード経路の等価回路である。 本願の実施の形態3による交流電動機駆動システムの回路図である。 本願の実施の形態3による交流電動機駆動システムのコモンモード経路の等価回路である。 本願の実施の形態4による交流電動機駆動システムの回路図である。 本願の実施の形態4による交流電動機駆動システムのコモンモード経路の等価回路である。 本願の実施の形態5による交流電動機駆動システムの回路図である。 本願の実施の形態5による交流電動機駆動システムのコモンモード経路の等価回路である。
以下、本実施の形態に係る交流電動機駆動システムについて、図面を参照しながら説明する。以下の図面において、同一の符号を付したものは、同一またはこれに相当するものであり、以下に記載する実施の形態の全文において共通することとする。
そして、明細書全文に表されている構成要素の形態は、あくまでも例示であって、明細書に記載された形態に限定するものではない。特に、構成要素の組み合わせは、各実施の形態における組み合わせのみに限定するものではなく、他の実施の形態に記載した構成要素を別の実施の形態に適用することが可能である。
実施の形態1.
図1は、この実施の形態1における三相入力の交流電動機駆動システムの回路図である。
この実施の形態1の三相入力の交流電動機システムは、電力系統、自立型電圧源等の交流電源1、電源トランス2、電力変換器3、スター結線の交流電動機4、三相電力線6、三相電力線7、三相電力線8、接地線9、接地線10、および接地線9と接地線10間を接続する接地線13を備える。電源トランス2は交流電源1と電力変換器3と負荷間の電気的絶縁を確保する。電力変換器3は半導体素子で構成される順変換回路と直流電力を蓄電する蓄電素子と半導体素子で構成される逆変換回路(いずれも図示省略)を備えている。三相電力線6は交流電源1と電源トランス2間を接続する。三相電力線7は電源トランス2と電力変換器3間を接続する。三相電力線8は電力変換器3と交流電動機4間を接続する。接地線9は電源トランス2の負荷側の巻線部の任意の点と接地点11間を接続する。接地線10は交流電動機4と接地点12間を接続する。
ここで、図1に示した交流電動機システムでは、交流電動機4にY結線方式を用いた場合について示したが、この実施の形態1の交流電動機システムではΔ結線方式にも適用可能である。なお、14は交流電動機4の巻線部の任意の点である。
そして、交流電源1から送られてくる交流電力は、負荷との電気的絶縁を確保するために電源トランス2で受電され、電力変換器3にて固定電圧固定周波数の入力電圧を可変周波数可変電圧に変換され、その結果として交流電動機4が可変速駆動される。
さらに、この実施の形態1の特徴として、電源トランス2の負荷側と接地点11間に、容量成分15が設けられている。この場合の容量成分15は、一つもしくは複数の絶縁物(例えばコンデンサ)、または非導通状態の半導体(例えばダイオードあるいはオフ状態にした半導体スイッチング素子など)で構成される。
図2は、この実施の形態1の特徴である容量成分15が設けられていない場合の、参考例としての一般的な交流電動機駆動システムのコモンモード経路の等価回路である。この等価回路では、コモンモード電圧の発生源である電力変換器3と交流電動機4に必然的に生じる浮遊容量5とが直列接続された構成となっている。
一方、図3は、この実施の形態1の特徴である容量成分15を設けた場合の交流電動機駆動システムのコモンモード経路の等価回路である。この等価回路では、コモンモード電圧の発生源である電力変換器3および交流電動機4の浮遊容量5に加えて、電源トランス2と接地点11間に容量成分15を設け、浮遊容量5と容量成分15が接地線13を介して互いに直列接続された構成となっている。
いま、電力変換器3の三相出力電圧の合成であるコモンモード電圧をVc、交流電動機4の浮遊容量5に印加される交流電動機4の中性点電圧をVnとすれば、図2に示した参考例の等価回路では、コモンモード電圧Vcはすべて交流電動機4の浮遊容量5に印加される。すなわち、Vn=Vcとなる。
これに対して、図3に示すこの実施の形態1における等価回路では、コモンモード電圧Vcは、交流電動機4の浮遊容量5と容量成分15とで分圧される。すなわち、交流電動機4の浮遊容量5の容量値をC0、容量成分15の容量値をC1とすると、浮遊容量5に印加される中性点電圧Vnは、分圧式に基づきコモンモード電圧VcのC1/(C0+C1)倍となる。すなわち、
Vn=Vc・C1/(C0+C1) (1)
となる。
上記式(1)から分るように、容量成分15の容量値C1が小さければ小さいほど、中性点電圧Vnは低減される。換言すれば、小型な回路で中性点電圧Vnは低減される。また、分圧式は周波数に対する依存性がないので、他の受動方式とは異なり、低周波補償時にも補償ゲインが低下することはない。また能動素子を用いないので、高周波成分においても制御系の周波数特性の影響を受けない。このため、中性点電圧Vn低減時の補償効果の制約はない。
ここで、容量成分15を挿入する方法を示す。
容量成分15は、例えば、電源トランス2が非接地状態、あるいは、接地線9にコンデンサ、一つもしくは複数の絶縁物または非導通状態の半導体が挿入されておればよい。絶縁物は、気体、液体、固体のいずれであってもよい。なお、接地線9は、電源トランス2の負荷側の巻線部の任意の点と接地点11間が電気的に容量性を示すならば、実用上はなくてもよい。なお、電源トランス2の負荷側の巻線部の任意の点とは、Y結線であれば中性点が望ましく、Δ結線であればV相の結線部が望ましいがこの限りではない。
以上のように、この実施の形態1では、コモンモード経路に交流電動機4の浮遊容量5に対して容量成分15を直列接続することで、コモンモード電圧Vcは分圧される。その場合、容量成分15の容量値C1を小さく設計すればするほど、交流電動機4の浮遊容量5に印加される中性点電圧Vnを低減することができる。しかも、静電容量の分担電圧割合は静電容量比でのみ決定されるため、周波数依存性がない。これにより、小型の回路を付加するだけで交流電動機4の軸受の電蝕などの不具合発生を防止することができる。
この実施の形態1の構成は、上記のものに限定されるものではなく、本願の基本原理はコモンモード経路に容量成分15を直列接続することであり、その方法として電源トランス2の負荷側の巻き線と接地点11間に容量成分15を追加する。したがって、三相電源トランス2の結線方式に制限はなく、Δ―Y結線、Y−Δ結線、Δ―Δ結線、Y−Y結線、または多重接続されたものでもよい。
実施の形態2.
図4は、本願の実施の形態2による交流電動機駆動システムの回路図である。
この実施の形態2では、実施の形態1で示した電源トランス2と接地点11間に容量成分15を設けた構成に加えて、電力変換器3と交流電動機4との間を結ぶ三相電力線8と接地線13との間を接続する容量成分として、Y型に結線したコンデンサ16を備えている。
図5は、この実施の形態2のコモンモード経路の等価回路である。具体的には、電力変換器3、交流電動機4の浮遊容量5とコンデンサ16を互いに並列接続した回路、および容量成分15が順次直列接続された構成となっている。
コモンモード経路上では、交流電動機4の浮遊容量5とコンデンサ16とは互いに並列接続されるため、合成容量は増加する。すなわち、コンデンサ16の容量値をC2とした場合、浮遊容量5と合成した容量値はC0+C2となる。したがって、交流電動機4の浮遊容量5に印加される交流電動機4の中性点電圧Vnは、分圧式に基づきコモンモード電圧VcのC1/(C0+C1+C2)倍となる。すなわち、
Vn=Vc・C1/(C0+C1+C2) (2)
となる。
上記の式(1)、式(2)の比較から分るように、この実施の形態2では、実施の形態1よりも、中性点電圧Vnの低減効果を向上させる働きを持つ。また、実施の形態1で示したように、容量成分15の容量値C1を小さく設計しておけば、小型なコンデンサ16でC1とC0+C2の比を容易に改善できるため、回路の大型化を防ぐことができる。また、コンデンサ16を挿入した場合には、コモンモード経路のインピーダンスが低下するため漏れ電流が増えるが、容量成分15の容量値C1を小さく設計していれば漏れ電流の増加量は制限される。
以上のように、この実施の形態2では、三相電力線8と接地線13との間を接続するコンデンサ16を交流電動機4の浮遊容量5に並列に接続することで容量分圧比を調節し、これにより浮遊容量5に印加される中性点電圧Vnを低減することができる。
なお、この実施の形態2で示すコンデンサ16は、三相電力線8と接地線13間を接続する回路に容量成分が入っているものであれば、図4に示すY型に結線したコンデンサ16に限られたものではない。例えば、限流用の抵抗を直列接続したもの、あるいはY型に結線したコンデンサ16の中性点にさらにコンデンサを接続した回路であっても、同様に分圧比を調節することができる。
実施の形態3.
図6は、本願の実施の形態3による交流電動機駆動システムの回路図である。
この実施の形態3では、実施の形態1で示した電源トランス2と接地点11間に容量成分15を設けた構成に加えて、交流電動機4の巻線部の任意の点14と交流電動機側の接地点12間に、交流電動機4の浮遊容量5と並列に接続された容量成分として、巻線部接地用コンデンサ17を備える。
図7は、この実施の形態4のコモンモード経路の等価回路である。具体的には、電力変換器3、交流電動機4の浮遊容量5と巻線部接地用コンデンサ17とを並列接続した回路、および容量成分15を順次直列接続した構成となっている。
巻線部接地用コンデンサ17の容量値をC3とした場合には、コモンモード経路上では浮遊容量5と巻線部接地用コンデンサ17は互いに並列接続されるため、浮遊容量5と合成した容量値はC0+C3となる。したがって、浮遊容量5に印加される交流電動機4の中性点電圧Vnは、分圧式に基づきコモンモード電圧VcのC1/(C0+C1+C3)倍となる。すなわち、
Vn=Vc・C1/(C0+C1+C3) (3)
となる。
上記の式(1)、式(3)の比較から分るように、この実施の形態3では、実施の形態1よりも、中性点電圧Vnの低減効果を向上させる働きを持つ。また、容量成分15の容量値C1を小さく設計していれば、小型な巻線部接地用コンデンサ17で分圧式の比C1とC0+C3の比を容易に改善できる。また、巻線部接地用コンデンサ17の接続で、コモンモード経路のインピーダンスが低下するため漏れ電流が増えるが、容量成分15を小さく設計しているため、漏れ電流の増加量は制限される。
以上のように、この実施の形態3では、巻線部接地用コンデンサ17を交流電動機4の浮遊容量5に対して並列に接続することで、交流電動機4の浮遊容量5に印加される中性点電圧Vnを低減することができる。
実施の形態4.
図8は、本願の実施の形態4による交流電動機駆動システムの回路図である。
この実施の形態4では、実施の形態1で示した電源トランス2と接地点11間に容量成分15を設けた構成に加えて、交流電動機4の巻線部の任意の点14と交流電動機側の接地点12間に、交流電動機4の浮遊容量5と並列に接続された低インピーダンス素子18を備える。この場合の低インピーダンス素子18は、浮遊容量5よりも低インピーダンスであればよく、例えば導体の電線が適用できる。
図9は、この実施の形態4のコモンモード経路の等価回路である。具体的には、電力変換器3と容量成分15とが順次直列接続された構成となっている。したがって、交流電動機4の浮遊容量5に印加される中性点電圧Vnは原理的には零となる。
また、低インピーダンス素子18を接続すると、コモンモード経路のインピーダンスが低下するため漏れ電流が増えるが、容量成分15の容量値C1を小さく設計しているため、漏れ電流の増加量は制限される。
以上のように、この実施の形態4では、交流電動機4の浮遊容量5に並列に低インピーダンス素子18を接続することで、浮遊容量5に印加される中性点電圧Vnを低減することができる。
実施の形態5.
図10は、本願の実施の形態5による交流電動機駆動システムの回路図である。
この実施の形態5では、先の実施の形態1〜3の構成を組み合わせて三相入力の交流電動機駆動システムを構成したものである。すなわち、この実施の形態5では、電源トランス2の負荷側と接地点11間に容量成分15を設け、かつ、電力変換器3と交流電動機4との間を結ぶ三相電力線8と接地線13との間をY型に結線したコンデンサ16で接続し、さらに、交流電動機4の巻線部の任意の点14と交流電動機側の接地点12間に、交流電動機4の浮遊容量5と並列に巻線部接地用コンデンサ17を接続して構成されている。
図11は、この実施の形態5のコモンモード経路の等価回路である。具体的には、電力変換器3、交流電動機4の浮遊容量5とコンデンサ16と巻線部接地用コンデンサ17とを互いに並列接続した回路、および容量成分15が順次直列接続された構成となっている。
コモンモード経路上では、浮遊容量5、コンデンサ16、および巻線部接地用コンデンサ17が互いに並列接続されるので、その合成された容量値はC0+C1+C2+C3となる。したがって、浮遊容量5に印加される交流電動機4の中性点電圧Vnは、分圧式に基づきコモンモード電圧VcのC1/(C0+C1+C2+C3)倍となる。すなわち、
Vn=Vc・C1/(C0+C1+C2+C3) (4)
となる。
上記の式(1)〜式(4)の比較から分るように、この実施の形態5では、実施の形態1、2、3の場合よりも、合成容量は増加するので、中性点電圧Vnの低減効果をさらに向上させる働きを持つ。
以上のように、この実施の形態5では、先の実施の形態1〜3の構成を組み合わせることにより、交流電動機4の浮遊容量5に印加される中性点電圧Vnをさらに低減することができる。
なお、上記の各実施の形態1〜5において、電力変換器3は、前述した説明の構成のものに限らず、原理的には蓄電素子を持たない交流−交流直接変換を行うサイクロコンバータ、またはマトリックスコンバータであってもよい。
また、交流電動機4は誘導機もしくは同期機を示し、その結線方式はY結線に限られたものではなくΔ結線でもよい。また、三相電力線6、7、8に伝導ノイズまたは放射ノイズを抑制するオペアンプ、あるいは半導体素子を備えた能動方式もしくは受動方式のノイズフィルタを接続した交流電動機駆動システムでもよい。
また、本願の構成は、図1に示した三相入力の交流電動機駆動システムに限られたものではなく、単相入力の交流電動機駆動システムでも成立する。したがって、単相交流電源1、単相電源トランス2、単相電力線6、7であってもよい。
本願は、様々な例示的な実施の形態及び実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。
従って、例示されていない無数の変形例が、本願に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
1 交流電源、2 電源トランス、3 電力変換器、4 交流電動機、5 浮遊容量、6,7,8 三相電力線、9,10 接地線、11,12 接地点、13 接地線、14 巻線部の任意の点、15 容量成分、16 コンデンサ、17 巻線部接地用コンデンサ、18 低インピーダンス素子。
本願に開示される交流電動機駆動システムは、交流電源に接続されて交流電源側と負荷側とを絶縁する電源トランスと、交流電動機と、前記電源トランスから出力される交流電圧を出力交流電圧に変換して前記交流電動機に出力する電力変換器とを有し、かつ、一端が前記電源トランスの負荷側に接続され他端が接地された容量成分を備え、前記容量成分は、絶縁体を含む物質または非導通状態の半導体で構成されているものである。

Claims (5)

  1. 交流電源に接続されて交流電源側と負荷側とを絶縁する電源トランスと、交流電動機と、前記電源トランスから出力される交流電圧を出力交流電圧に変換して前記交流電動機に出力する電力変換器とを有し、かつ、一端が前記電源トランスの負荷側に接続され他端が接地された容量成分を備える交流電動機駆動システム。
  2. 一端が前記電力変換器と前記交流電動機とを接続する電力線に接続され、他端が接地された容量成分を備える請求項1に記載の交流電動機駆動システム。
  3. 一端が前記交流電動機の巻線部に接続され、他端が接地された容量成分を備える請求項1または請求項2に記載の交流電動機駆動システム。
  4. 一端が交流電動機の巻線部に接続され、他端が接地された低インピーダンス素子を備える請求項1に記載の交流電動機駆動システム。
  5. 前記容量成分は、絶縁体を含む物質または非導通状態の半導体で構成されている請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の交流電動機駆動システム。
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