JP2009148045A - 漏洩電流低減装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素な構成で漏電遮断器(漏洩電流検出器)の誤動作が防止しつつ、ノイズ低減性能向上についても考慮した漏洩電流低減装置を提供する。
【解決手段】交流三相電源の二つの非接地線の間に接続された変圧器11の一次巻線12と、一端が記交流三相電源の接地相に接続された変圧器11の二次巻線13と、一端が二次巻線13の他端に接続されるとともに、他端がアースに接続され、漏洩電流と反体位相でかつ振幅の等しい電流を交流三相電源の接地相とアースの間に供給する抵抗14とを備えた。
【選択図】図1

Description

この発明は、いずれか一つの相が接地された交流三相電源と電気機器との間に設けられたノイズフィルタのコンデンサを経由してアースに流れる漏洩電流を低減する漏洩電流低減装置に関するものである。
一般に、商用交流三相電源とモータ駆動ユニット等の電気機器との間には、漏電遮断器及びノイズフィルタが設けられる。漏電遮断器は、商用交流三相電源に流れる電流の総和、即ち漏洩電流が所定値以上になると動作して、電力の漏洩を即座に遮断する。一方、ノイズフィルタには、コンデンサが設けられる。このノイズフィルタのノイズ低減効果を高めるためには、コンデンサの大容量化が必要となる。
しかし、コンデンサの大容量化に伴い、商用交流三相電源に流れる電流の総和も増加する。この電流の総和の増加により、漏電遮断器が誤作動する。そして、当該誤動作により、電気機器への電力供給が絶たれるため、制御が不可能となることがあった。
そこで、いずれか1つの相配線が電源接地線により接地された三相交流電源と、三相交流入力端子のそれぞれが接地コンデンサを介して機器接地線により接地された電気機器とを三相3線の電源配線により接続し、かつ、前記三相交流電源と電気機器とを接続する電源配線の経路に漏洩電流検出器を接続するとともに、前記三相交流電源の接地されない2つの電源端子から、前記漏洩電流検出器と電源配線とこれに接続された前記電気機器内の前記接地コンデンサとを経由して流れる漏洩電流に対し、これと逆位相で同一振幅の電流を流すための漏洩電流補償回路を設けることにより、前記電源接地線と前記機器接地線に流れる電流を殆ど零にして、前記漏洩電流検出器の前記接地コンデンサによる誤動作を防止する漏洩電流低減装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。これにより、漏電遮断器(漏洩電流検出器)の誤動作が防止される。
特開平6−261442号公報
しかし、特許文献1記載のものは、電源相間に差動ノイズが重畳されている場合に漏洩電流低減装置経由でノイズ電流が漏洩電流として流れ、大幅な漏洩電流低減効果の劣化に繋がり得る。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、簡素な構成で漏電遮断器の誤動作を防止しつつ、ノイズ低減性能向上についても考慮した漏洩電流低減装置を提供することである。
この発明に係る漏洩電流低減装置は、いずれか一つの相が接地された交流三相電源と、前記交流三相電源により駆動される機器と、前記交流三相電源及び前記機器の間に接続された漏電遮断器と、前記漏電遮断器及び前記機器の間に設けられ、前記交流三相電源の各相とアースの間にコンデンサを接続して、前記機器側から前記交流三相電源側へのノイズの流出を防止するノイズフィルタと、を有するシステムにおいて前記コンデンサを経由してアースに流れる漏洩電流を低減させる漏洩電流低減装置であって、前記交流三相電源の二つの非接地線の間に接続された変圧器の一次巻線と、一端が前記交流三相電源の接地相に接続された前記変圧器の二次巻線と、一端が前記二次巻線の他端に接続されるとともに、他端がアースに接続され、前記漏洩電流と反体位相でかつ振幅の等しい電流を前記交流三相電源の接地相とアースの間に供給する抵抗とを備えたものである。
この発明は、いずれか一つの相が接地された交流三相電源と、前記交流三相電源により駆動される機器と、前記交流三相電源及び前記機器の間に接続された漏電遮断器と、前記漏電遮断器及び前記機器の間に設けられ、前記交流三相電源の各相とアースの間にコンデンサを接続して、前記機器側から前記交流三相電源側へのノイズの流出を防止するノイズフィルタと、を有するシステムにおいて前記コンデンサを経由してアースに流れる漏洩電流を低減させる漏洩電流低減装置であって、前記交流三相電源の二つの非接地線の間に接続された変圧器の一次巻線と、一端が前記交流三相電源の接地相に接続された前記変圧器の二次巻線と、一端が前記二次巻線の他端に接続されるとともに、他端がアースに接続され、前記漏洩電流と反体位相でかつ振幅の等しい電流を前記交流三相電源の接地相とアースの間に供給する抵抗とを備える構成としたことで、簡素な構成で漏電遮断器の誤動作を防止しつつ、ノイズ低減性能も向上することができる。
この発明をより詳細に説明するため、添付の図面に従ってこれを説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における漏洩電流低減装置の回路構成図である。図2はこの発明の実施の形態1における漏洩電流低減装置に利用されるノイズフィルタの回路構成図である。図3はこの発明の実施の形態1における漏洩電流低減装置に利用されるノイズフィルタを主とした等価回路である。図4はこの発明の実施の形態1における漏洩電流低減装置に利用されるノイズフィルタを主とした等価回路であって、同相のノイズ除去効果について着目した場合を示した図である。
図1において、1は商用交流三相電源である。この商用交流三相電源1は、R相、S相、T相を備える。S相は、R相よりも位相が120度遅れている。T相は、R相よりも位相がさらに120度遅れている。また、R相、S相は、非接地線である。一方、T相は、接地線である。即ち、T相は、電源用接地線2を介して接地される。この電源用接地線2により、商用交流三相電源1の電位が安定化される。
そして、商用交流三相電源1は、コンバータ3に接続される。このコンバータ3は、商用交流三相電源1から入力される交流電力を直流電力に変換するものである。そして、コンバータ3は、コンデンサ4に接続される。このコンデンサ4は、コンバータ3で得られた直流電力を平滑化するものである。そして、コンデンサ4は、インバータ5に接続される。このインバータ5は、コンデンサ5で平滑化された直流電力を交流電力に変換するものである。
そして、インバータ5は、電気機器6に接続される。図1では、電気機器6は、モータ駆動ユニットである。この電気機器6は、インバータ5で得られた交流電力が入力されるものである。そして、交流電力を得た電気機器6は、所望の動作を行うように駆動される。なお、電気機器6は、電気機器用接地線7を介して接地される。これにより、電気機器6の電位が安定化され、ユーザの感電が防止される。
また、商用交流三相電源1とコンバータ3の間には、漏電遮断器8が接続される。この漏電遮断器8は、商用交流三相電源1の三相の電力供給配線間以外に電力が漏洩した場合に動作して、当該電力の漏洩を即座に遮断するものである。さらに、漏電遮断器8とコンバータ3の間には、ノイズフィルタ9が接続される。このノイズフィルタ9は、ノイズフィルタ用接地線10を介して接地される。このノイズフィルタ9は、電気機器6側から商用交流三相電源1側へ流出する漏洩電流を接地コンデンサ(図1においては図示せず)、ノイズフィルタ用接地線10を介してアースへ流すものである。これにより、ノイズとなる漏洩電流が、商用交流三相電源1側へ流出しないようになっている。
この発明においては、上記システムに加え、漏電遮断器8とノイズフィルタ9の間に、変圧器11が接続される。この変圧器11の一次巻線12の正極は、商用交流三相電源1のR相に接続される。そして、一次巻線12の負極は、商用交流三相電源1のS相に接続される。一方、変圧器11の二次巻線13の正極は、商用交流三相電源1のT相に接続される。そして、二次巻線13の負極は、抵抗14を介して接地される。この抵抗14は、変圧器11により得られた電圧を利用して、上記漏洩電流と反対位相でかつ振幅の等しい電流を電源用接地線2とアースの間に供給するものである。即ち、変圧器11及び抵抗14は、漏洩電流低減装置として機能する。
次に、漏洩電流低減装置の動作を、より詳細に説明する。まず、ノイズフィルタ9を、図2を用いて説明する。図2において、100a乃至100cは、ノイズフィルタ9の入力端子である。これらの入力端子100a乃至100cは、商用交流三相電源1の各相に接続されるものである。また、これらの入力端子100a乃至100cよりも出力側では、相間コンデンサ101a乃至101cが商用交流三相電源1の各相間に接続される。また、相間コンデンサ101a乃至101cよりも出力側の各相には、コモンモードコイル102a乃至102cが接続される。
そして、これらのコモンモードコイル102a乃至102cよりも出力側には、ノイズフィルタ9の出力端子103a乃至103cが設けられる。これらの出力端子103a乃至103cは、コンバータ3に接続されるものである。また、コモンモードコイル102a乃至102cと出力端子103a乃至103cの間には、接地コンデンサ104a乃至104cが接続される。これらの接地コンデンサ104a乃至104cは、アース端子105に接続される。このアース端子105は、ノイズフィルタ用接地線10に接続されるものである。
さらに、図3を用いて、ノイズフィルタ9の外部接続の電気的な等価回路を説明する。図3において、1a乃至1cは、それぞれ、商用交流三相電源1の相電圧である。電源用接地線2は、相電圧1cに接続される電力供給線と接続される。また、3a乃至3dは、等価電圧源である。等価電圧源3a乃至3cは、ノイズフィルタ9の出力端子103a乃至103cをコンバータ3に接続した場合に、ノイズフィルタ9の出力端子103a乃至103cに現れる電圧の差動成分を出力するものである。一方、等価電圧源4dは、同相成分を出力するものである。また、6aは浮遊容量である。この浮遊容量6aは、モータの巻線と接地されたモータの筐体間に発生するものである。
ここで、図4を用いて、変圧器11がない回路におけるノイズフィルタ9の負荷起因同相ノイズ除去効果について着目する。まず、等価電圧源3a乃至3cは差動電圧源であり、同相ノイズとは独立に扱うことができるため、ここでは無視する。また、ここでは負荷に起因する同相ノイズの影響のみを検討対象とするため、電源の相電圧に対応する1a乃至1cの電圧源も無視できる。これらの等価電圧源1a等を無視するため、それぞれを取り除いたうえで両端をショートする。また、商用交流三相電源1の各相に接続された相間コンデンサ101a乃至101cは、差動電圧に対しては有効に働く。しかし、これらのコンデンサ101a乃至101cは、同相電圧に対しては無効である。即ち、これらのコンデンサ101a乃至101cは、接続されていないものと扱うことができる。従って、コンバータ3から商用交流三相電源1に流出する同相ノイズの発生源は、同相成分を出力する等価電圧源3dとみなしてよい。
かかる場合、等価電圧源3d、接地コンデンサ104a乃至104c、ノイズフィルタ用接地線10、アース経路(図示せず)、電気機器用接地線7、浮遊容量6aを経由して等価電圧源3dに戻る回路ループ15が、ノイズの電流経路の一方となる。そして、等価電圧源3d、コモンモードコイル102a乃至102c、電源用接地線2、アース経路(図示せず)、電気機器用接地線7、浮遊容量6aを経由して等価電圧源3dに戻る回路ループ16が、ノイズの電流経路の他方となる。
これらの回路ループ15、16に流れるノイズの電流分流比は、両回路ループ15、16のインピーダンス比で決定される。従って、ノイズが商用交流三相電源1へ流出することを効果的に低減するには、回路ループ15のインピーダンスを回路ループ16より比較して極力小さくすることが望まれる。即ち、接地コンデンサ104a乃至104cの容量を大きくして、回路ループ15のインピーダンスを小さくするか、コモンモードコイル102a乃至102cのインダクタンスを大きくし、回路ループ16のインピーダンスを大きくする必要がある。
上述内容を踏まえ、商用交流三相電源1にノイズフィルタ9を接続した場合に流れる漏洩電流について、より詳細に検討する。まず、中性点基準のR相電圧、S相電圧、T相電圧を、それぞれ、VRN、VSN、VTNとする。各相の電圧の振幅をEa乃至Ecとすると、各相電圧は次式で表される。
RN=Ea (1)
SN=Eb・(−1/2−j31/2/2) (2)
TN=Ec・(−1/2+j31/2/2) (3)
本実施の形態では、商用交流三相電源1のT相が接地される。従って、T相基準に変換されたR相電圧、S相電圧、T相電圧は、(1)式乃至(3)式より、次式で表される。ここで、VRT、VST、VTTは、それぞれ、T相基準に変換されたR相電圧、S相電圧、T相電圧である。
RT=VRN−VTN=Ea−Ec・(−1/2+j31/2/2) (4)
ST=VSN−VTN
=Eb・(−1/2−j31/2/2)
−Ec・(−1/2+j31/2/2) (5)
TT=0 (6)
さらに、中性点を基準とした相電圧の振幅が互いに等しいEpとすると、次の関係が成り立つ。
Ea=Eb=Ec=Ep (7)
上記条件を考慮すると、(4)式乃至(6)式は、次式に変形できる。
RT=Ep・(3/2−j31/2/2) (8)
ST=−Ep・j31/2 (9)
TT=0 (10)
さらに、接地コンデンサ104a乃至104cの容量をC104a乃至C104cとし、インピーダンスをZC104a乃至ZC104cとする。商用交流三相電源1の角周波数ωとすると、次の関係が成り立つ。
C104a=1/(jωC104a) (11)
C104b=1/(jωC104b) (12)
C104c=1/(jωC104c) (13)
ここで、商用交流電源の角周波数においては、コモンモードコイル102a乃至102cのインピーダンスはほぼ0として無視できる。即ち、接地コンデンサ104a乃至104cに流れる電流は、接地コンデンサ104a乃至104cのインピーダンスがほぼ決定している。そして、各コンデンサ104a乃至104cに流れる電流は、(8)式乃至(13)式から以下のように求めることができる。
C104a=VRT/ZC104a
=jωC104aEp・(3/2−j31/2/2)
=ωC104a・Ep・31/2(1/2+j31/2/2) (14)
C104b=VST/ZC104b
=−jωC104bEp・(j31/2
=ωC104bEp31/2 (15)
C104c=VTT/ZC104c・0=0 (16)
ここで、各接地コンデンサ104a乃至104cの容量を互いに等しいCとすると、次の関係が成り立つ。
104a=C104b=C (17)
漏洩電流は、各接地コンデンサ104a乃至104cに流れる電流の和に等しい。従って、漏洩電流は、次式で表される。
=IC104a+IC104b+IC104c
=ωC104aEp・31/2(1/2+j31/2/2)
+ωC104bEp・31/2
=ωCEp・3(31/2/2+j1/2) (18)
即ち、漏洩電流は、接地コンデンサ104a乃至104cの容量に比例した値となる。即ち、変圧器11がない一般的なノイズフィルタ9の同相ノイズ低減効果を向上させるために接地コンデンサ104a乃至104cの容量を拡大した場合には、同時に漏洩電流が増加し、漏洩遮断器が誤動作する要因となってしまうため、無闇に接地コンデンサ104a乃至104cの容量を拡大することができない。
最後に、変圧器11及び抵抗14を考慮する。まず、抵抗14の抵抗値をR、抵抗14を流れる補償電流値をI、変圧器11の巻線比をKとする。このとき、補償電流値とRS相間電圧の間には、次の関係が成り立つ。
=K・VRS/R
={K・Ep・31/2(31/2/2+j1/2)}/R (19)
ここで、変圧器11等により、漏洩電流をなくすためには、(18)式の漏洩電流と(19)式の電流が等しくなればよい。そして、このときの関係は、次式で表される。
1/2ωC=K/R (20)
即ち、(20)式を満たすように、変圧器11の巻線比及び抵抗値を決定すれば、漏洩電流が流れない。
なお、抵抗14で発生する損失Pは、次式で表される。
=R・|I=3・K・Ep/R
=3・31/2・ωC・K・Ep (21)
(21)式より、抵抗14で発生する損失は、変圧器11の巻線比に比例することがわかる。
以上で説明した実施の形態によれば、簡素な構成で接地コンデンサ104a乃至104cを流れる漏洩電流による遮断漏洩機の誤動作を防止できる。さらに、(20)式を満たすように巻線比、抵抗14を選択すれば、接地コンデンサ104a乃至104cの容量を大きくしても漏洩電流を打ち消すことができる。これにより、ノイズフィルタ9によるノイズ減衰量を大きくすることが可能となる。
また、接地コンデンサ104a乃至104cの大容量化は、大型コモンモードコイル102a乃至102cの使用を要しない。このため、ノイズフィルタ9の小型化、ローコスト化が可能となる。加えて、抵抗14で発生する損失は、変圧器11の巻線比に比例する。従って、二次巻線13に印加される電圧が、一次巻線に印加される電圧よりも小さくなるように巻数を設定すれば、抵抗14で発生する損失を小さくすることができる。
実施の形態2.
図5はこの発明の実施の形態2における漏洩電流低減装置の回路構成図である。なお、実施の形態1と同一又は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。
実施の形態1における(20)式より、接地コンデンサ104a乃至104cに流れる漏洩電流の大きさは、商用交流三相電源1の周波数の影響を受ける。従って、商用交流三相電源1の周波数が異なる複数の地区に対応するためには、それぞれの地区に最適な素子を複数持つことが必要となる。そこで、実施の形態2では、それぞれの地区に最適化された漏洩電流低減装置を一種類に統一する構成とした。以下、実施の形態2における漏洩電流低減装置を説明する。
実施の形態2における変圧器の17の二次巻線18は、実施の形態1と同様に、正極側端からなる一端がT相に接続されている。さらに、実施の形態2における二次巻線18には、中間引き出し線19が設けられる。この中間引き出し線19の端部には、引き出し端子20が設けられる。これにより、二次巻線18は、実質的な巻数を変化させる。ユーザは、適宜、当該地区に供給される商用交流三相電源1の周波数に応じて、抵抗14の一端を二次巻線18の負極側端18aからなる他端及び引き出し端子20のいずれか一方に接続させる。
以上で説明した実施の形態2によれば、地区共通の漏洩電流低減装置で漏洩電流を適切に低減できる。
実施の形態3.
図6はこの発明の実施の形態3における漏洩電流低減装置の回路構成図である。なお、実施の形態1と同一又は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。
実施の形態1及び2では、商用交流三相電源1のRS相間に差動ノイズが発生した場合に、高周波ノイズ電流がアースに流れることがある。そこで、実施の形態3では、当該ノイズがアースに流れることを防止する構成とした。より具体的には、実施の形態3は、実施の形態1における抵抗14とアースの間に、インダクタ21を直列接続した。
以上で説明した実施の形態3によれば、商用交流三相電源1のRS相間に差動ノイズが発生しても、インダクタ21の高周波域でのインピーダンス上昇により、漏洩電流低減装置経由でアースに流れる高周波ノイズ電流を効果的に低減できる。なお、実施の形態1及び2においては、補正電流のレベルを決定するインピーダンス要素として抵抗14を利用しているため、コンデンサを利用している、例えば、先行技術文献1の第1の実施例と比較して高周波域のインピーダンスが高く、ノイズフィルタ9の大きな特性劣化には繋がらないのはいうまでもない。
実施の形態4.
図7はこの発明の実施の形態4における漏洩電流低減装置の回路構成図である。なお、実施の形態1と同一又は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。
実施の形態1及び2では、商用交流三相電源1のRS相間に差動ノイズが発生した場合に、高周波ノイズ電流がアースに流れることがある。そこで、実施の形態3では、インダクタ21を直列接続した。一方、実施の形態4では、変圧器11の一次巻線12にローパスフィルタが設けられる。より具体的には、一次巻線12と並列にコンデンサ22が接続される。そして、コンデンサ22の一次巻線12正極側と商用交流三相電源1の間に抵抗23が接続される。
以上で説明した実施の形態4によれば、実施の形態3と同様の効果が得られる。
この発明の実施の形態1における漏洩電流低減装置の回路構成図である。 この発明の実施の形態1における漏洩電流低減装置に利用されるノイズフィルタの回路構成図である。 この発明の実施の形態1における漏洩電流低減装置に利用されるノイズフィルタを主とした等価回路である。 この発明の実施の形態1における漏洩電流低減装置に利用されるノイズフィルタを主とした等価回路であって、同相のノイズ除去効果について着目した場合を示した図である。 この発明の実施の形態2における漏洩電流低減装置の回路構成図である。 この発明の実施の形態3における漏洩電流低減装置の回路構成図である。 この発明の実施の形態4における漏洩電流低減装置の回路構成図である。
符号の説明
1 商用交流三相電源
1a〜1c 相電圧
2 電源用接地線
3 コンバータ
3a〜3d 等価電圧源
4 コンデンサ
5 インバータ
6 電気機器
6a 浮遊容量
7 機器用接地線
8 漏電遮断器
9 ノイズフィルタ
10 ノイズフィルタ用接地線
11 変圧器
12 一次巻線
13 二次巻線
14 抵抗
15、16 回路ループ
17 変圧器
18 二次巻線
18a 負極側端
19 中間引き出し線
20 引き出し端子
21 インダクタ
22 コンデンサ
23 抵抗
100a〜100c 入力端子
101a〜101c 相間コンデンサ
102a〜102c コモンモードコイル
103a〜103c 出力端子
104a〜104c 接地コンデンサ
105 アース端子

Claims (5)

  1. いずれか一つの相が接地された交流三相電源と、
    前記交流三相電源により駆動される機器と、
    前記交流三相電源及び前記機器の間に接続された漏電遮断器と、
    前記漏電遮断器及び前記機器の間に設けられ、前記交流三相電源の各相とアースの間にコンデンサを接続して、前記機器側から前記交流三相電源側へのノイズの流出を防止するノイズフィルタと、
    を有するシステムにおいて前記コンデンサを経由してアースに流れる漏洩電流を低減させる漏洩電流低減装置であって、
    前記交流三相電源の二つの非接地線の間に接続された変圧器の一次巻線と、
    一端が前記交流三相電源の接地相に接続された前記変圧器の二次巻線と、
    一端が前記二次巻線の他端に接続されるとともに、他端がアースに接続され、前記漏洩電流と反体位相でかつ振幅の等しい電流を前記交流三相電源の接地相とアースの間に供給する抵抗と、
    を備えたことを特徴とする漏洩電流低減装置。
  2. 二次巻線は、一次巻線よりも電圧が小さくなるように巻数を設定されたことを特徴とする請求項1記載の漏洩電流低減装置。
  3. 二次巻線は、交流三相電源の接地相に接続された一端及び抵抗の一端に接続された他端の他に、巻数を変化させる引き出し端子を備え、
    抵抗は、前記交流三相電源の周波数に応じて、前記二次巻線の他端及び前記引き出し端子のいずれか一方に一端を接続されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の漏洩電流低減装置。
  4. 抵抗は、二次巻線とアースの間で、インダクタとともに直列に接続されたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の漏洩電流低減装置。
  5. 一次巻線は、ローパスフィルタを介して交流三相電源の二つの非接地線の間に接続されたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の漏洩電流低減装置。
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