JPH11266530A - 電気機器の漏洩電流軽減装置 - Google Patents

電気機器の漏洩電流軽減装置

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JPH11266530A
JPH11266530A JP10065937A JP6593798A JPH11266530A JP H11266530 A JPH11266530 A JP H11266530A JP 10065937 A JP10065937 A JP 10065937A JP 6593798 A JP6593798 A JP 6593798A JP H11266530 A JPH11266530 A JP H11266530A
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JP
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power supply
capacitor
leakage current
transformer
current
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JP10065937A
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Koji Tsukurida
弘司 造田
Toshiyuki Akamatsu
敏行 赤松
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Daikin Industries Ltd
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Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 Yコンデンサからの漏洩電流のうち、基本波
成分を除去もしくは低減し、基本波以外の高周波成分の
みを接地端子または電気機器の筐体に流し、十分な雑音
低減効果を達成するとともに、全体としての漏洩電流の
軽減、ひいては感電の危険性の軽減を達成する。 【解決手段】 交流電源1の各出力端子に対してコモン
モードチョーク4を介して交流電源供給線13を接続
し、交流電源供給線13を電気機器の電気回路負荷7に
接続し、交流電源供給線13どうしの間にXコンデンサ
2を接続しているとともに、トランス6の一次側巻線を
接続し、交流電源供給線13どうしの間に1対のYコン
デンサ3を互いに直列接続し、Yコンデンサ3どうしの
接続点と接地端子5との間にトランス6の二次側巻線を
接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は電気機器の漏洩電
流軽減装置に関し、さらに詳細にいえば、電気機器にお
いて広範に使用されているノイズフィルタの接地相から
の漏洩電流を軽減するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、交流電源から電気機器に対し
て電源供給を行うための装置として、図9に示す構成が
採用されている。図9に示す装置は、交流電源51の各
相の出力端子に対してコモンモードチョーク54を介し
て交流電源供給線58を接続し、交流電源供給線58間
に第1コンデンサ(いわゆるXコンデンサ)52を接続
し、各相の交流電源供給線58と接地端子55(または
電気機器の筐体50)との間に第2コンデンサ(いわゆ
るYコンデンサ)53を接続している。もちろん、全て
の交流電源供給線58を電気機器(高調波などの発生を
伴う電気回路負荷)57に接続している。
【0003】この構成の装置を採用した場合には、電気
回路負荷57から発生するノイズ電流のうち、線間に生
じた平衡分はコモンモードチョーク54およびXコンデ
ンサ52で吸収され、不平衡分はYコンデンサ53を通
じて接地端子55(または電気機器の筐体50)に流れ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図9に示す装置におい
て、Yコンデンサ53としては、通常低容量のものが採
用され、高周波成分に対しては低インピーダンスを持つ
反面、交流電源の基本波の成分に対しては高インピーダ
ンスを持っている。しかし、高周波成分の実効電圧は低
い反面、基本波成分は電源電圧がそのまま(例えば、1
00V、200Vなど)かかるのであるから、Yコンデ
ンサ53から接地端子55または電気機器の筐体50に
洩れる電流がかなり大きくなってしまう。
【0005】図10はYコンデンサ53を通じての洩れ
電流のFFT(高速フーリエ変換)解析結果を示す図で
ある。図10から明らかなように、本来のノイズ除去の
対象ではない60Hz成分(基本波成分)の洩れ電流が
大半を占めている。このFFT解析結果から推定できる
ように、高周波成分の除去効果を高めるためには低イン
ピーダンスのYコンデンサを採用することが好ましい
が、漏洩電流の増加を抑制しなければならないのである
から、Yコンデンサの低インピーダンス化には限界が存
在する。例えば、Yコンデンサの容量を10,000p
Fに設定した場合には、100V電源では0.2〜0.
3mAの50Hz成分電流または60Hz成分電流が漏
洩電流として流れる。ここで、電気用品取締法の基準が
1mA以下を規程していることを考慮すれば、上記の漏
洩電流は相当な割合を占めていることになる。したがっ
て、ノイズフィルタにおける上記の漏洩電流のみならず
電気機器(コンプレッサなど)からの漏洩電流を考慮す
れば、全体としての漏洩電流が前記の基準を越えてしま
う危険性がある。
【0006】また、敢えてYコンデンサとして低インピ
ーダンスのもの、すなわち大容量のものを選択すると、
アース結線が不完全な場合などに感電の危険性がある。
【0007】
【発明の目的】この発明は上記の問題点に鑑みてなされ
たものであり、Yコンデンサからの漏洩電流のうち、基
本波成分を除去もしくは低減し、基本波以外の高周波成
分のみを接地端子または電気機器の筐体に流し、十分な
雑音低減効果を達成するとともに、全体としての漏洩電
流の軽減、ひいては感電の危険性の軽減を達成すること
ができる漏洩電流軽減装置を提供することを目的として
いる。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の電気機器の漏
洩電流軽減装置は、交流電源に接続される交流電源供給
線と接地端子もしくは電気機器の筐体との間に、交流電
源に生じたノイズを除去すべくコンデンサを有するノイ
ズフィルタを接続してあるとともに、コンデンサを通し
て流れる電流のうち、交流電源の基本波周波数の電流を
阻止する基本波電流阻止手段を設けてあるものである。
【0009】請求項2の電気機器の漏洩電流軽減装置
は、交流電源から電気機器に対して電源供給を行う交流
電源供給線に対して、電気機器から出力されるノイズを
交流電源の中性点もしくは接地相に供給することにより
ノイズを除去するノイズフィルタを接続してあるととも
に、ノイズ成分のうち基本波電流成分を除去すべく、交
流電圧の基本波周波数の成分に対する逆電圧を電気機器
の筐体に印加する逆電圧印加手段を設けてあるものであ
る。
【0010】請求項3の電気機器の漏洩電流軽減装置
は、基本波電流阻止手段、逆電圧印加手段として、一次
側巻線が交流電源供給線間に接続され、二次側巻線がコ
ンデンサと直列に接続されたトランスを採用するもので
ある。請求項4に記載の電気機器の漏洩電流軽減装置
は、トランスの二次側巻線と直列に接続されたマッチン
グ用のコンデンサをさらに含むものである。
【0011】請求項5に記載の電気機器の漏洩電流軽減
装置は、トランスのコンダクタンス、マッチング用コン
デンサの静電容量の少なくとも一方を外部操作により調
整可能にしたものである。請求項6の電気機器の漏洩電
流軽減装置は、基本波電流阻止手段、逆電圧印加手段と
して、交流電源供給線の線間電圧を制御信号とし、かつ
直流電圧を入力とし、制御信号に応答して出力すべき直
流電圧の極性および値を制御するものを採用するもので
ある。
【0012】請求項7の電気機器の漏洩電流軽減装置
は、基本波電流阻止手段、逆電圧印加手段として、交流
電源供給線の線間電圧を制御信号とするための絶縁手段
を有するものを採用するものである。請求項8の電気機
器の漏洩電流軽減装置は、基本波電流阻止手段、逆電圧
印加手段として、交流電源供給線の線間電圧を制御信号
とするためのトランスと、このトランスにより与えられ
る制御信号を入力として導通度が制御されるスイッチン
グ手段と、スイッチング手段の導通度に応じて直流電流
が供給されるトランスとを有するものを採用するもので
ある。
【0013】請求項9に記載の電気機器の漏洩電流軽減
装置は、トランスの二次側巻線と並列に接続された高周
波電流バイパス用のコンデンサをさらに含むものであ
る。
【0014】
【作用】請求項1の電気機器の漏洩電流軽減装置であれ
ば、交流電源に接続される交流電源供給線と接地端子も
しくは電気機器の筐体との間に、交流電源に生じたノイ
ズを除去すべくコンデンサを有するノイズフィルタを接
続してあるとともに、コンデンサを通して流れる電流の
うち、交流電源の基本波周波数の電流を阻止する基本波
電流阻止手段を設けてあるのであるから、漏洩電流のう
ち、基本波電流成分が接地端子もしくは電気機器の筐体
に流れることを阻止して、全体としての漏洩電流の軽
減、ひいては感電の危険性の軽減を達成することができ
るとともに、コンデンサのインピーダンスを十分に小さ
くすることにより、十分な雑音低減効果を達成すること
ができる。
【0015】請求項2の電気機器の漏洩電流軽減装置で
あれば、交流電源から電気機器に対して電源供給を行う
交流電源供給線に対して、電気機器から出力されるノイ
ズを交流電源の中性点もしくは接地相に供給することに
よりノイズを除去するノイズフィルタを接続してあると
ともに、ノイズ成分のうち基本波電流成分を除去すべ
く、交流電圧の基本波周波数の成分に対する逆電圧を電
気機器の筐体に印加する逆電圧印加手段を設けてあるの
であるから、信号接地と電源接地とが互いに別個に設定
されている場合であっても、交流電圧の基本波周波数の
成分に対する逆電圧の印加により、漏洩電流のうち、基
本波電流成分が電気機器の筐体に流れることを阻止し、
もしくは大幅に軽減して、全体としての漏洩電流の軽
減、ひいては感電の危険性の軽減を達成することができ
るとともに、コンデンサのインピーダンスを十分に小さ
くすることにより、十分な雑音低減効果を達成すること
ができる。
【0016】請求項3の電気機器の漏洩電流軽減装置で
あれば、基本波電流阻止手段、逆電圧印加手段として、
一次側巻線が交流電源供給線間に接続され、二次側巻線
がコンデンサと直列に接続されたトランスを採用するの
であるから、トランスを設けるだけの簡単な構成で全体
としての漏洩電流の軽減、ひいては感電の危険性の軽減
を達成することができるとともに、コンデンサのインピ
ーダンスを十分に小さくすることにより、十分な雑音低
減効果を達成することができる。
【0017】請求項4に記載の電気機器の漏洩電流軽減
装置であれば、トランスの二次側巻線と直列に接続され
たマッチング用のコンデンサをさらに含むのであるか
ら、トランスのインダクタンスをマッチング用のコンデ
ンサで相殺してトランスのインダクタンスとマッチング
することができるとともに、低周波成分電流が接地端子
もしくは電気機器の筐体に流れることを阻止することが
でき、ひいては、全体としての漏洩電流の一層の軽減、
ひいては感電の危険性の軽減を達成することができると
ともに、コンデンサのインピーダンスを十分に小さくす
ることにより、十分な雑音低減効果を達成することがで
きる。
【0018】請求項5に記載の電気機器の漏洩電流軽減
装置であれば、トランスのコンダクタンス、マッチング
用コンデンサの静電容量の少なくとも一方を外部操作に
より調整可能にしたのであるから、実際に構成された装
置において外部操作により簡単にトランスの二次側巻線
の出力電圧の調節を達成できるとともに、トランスのコ
ンダクタンスとマッチング用コンデンサのインピーダン
スとのマッチングを達成でき、ひいては、全体としての
漏洩電流の一層の軽減、ひいては感電の危険性の軽減を
達成することができるとともに、コンデンサのインピー
ダンスを十分に小さくすることにより、十分な雑音低減
効果を達成することができる。
【0019】請求項6の電気機器の漏洩電流軽減装置で
あれば、基本波電流阻止手段、逆電圧印加手段として、
交流電源供給線の線間電圧を制御信号とし、かつ直流電
圧を入力とし、制御信号に応答して出力すべき直流電圧
の極性および値を制御するものを採用するのであるか
ら、トランスを用いることなく、直流電圧を入力とする
ものを採用することにより、全体としての漏洩電流の軽
減、ひいては感電の危険性の軽減を達成することができ
るとともに、コンデンサのインピーダンスを十分に小さ
くすることにより、十分な雑音低減効果を達成すること
ができる。
【0020】請求項7の電気機器の漏洩電流軽減装置で
あれば、基本波電流阻止手段、逆電圧印加手段として、
交流電源供給線の線間電圧を制御信号とするための絶縁
手段を有するものを採用するのであるから、請求項6の
作用に加え、交流電源供給線からのアイソレーションを
簡単に達成することができる。請求項8の電気機器の漏
洩電流軽減装置であれば、基本波電流阻止手段、逆電圧
印加手段として、交流電源供給線の線間電圧を制御信号
とするためのトランスと、このトランスにより与えられ
る制御信号を入力として導通度が制御されるスイッチン
グ手段と、スイッチング手段の導通度に応じて直流電流
が供給されるトランスとを有するものを採用するのであ
るから、交流電源供給線の線間電圧を制御信号として能
動的に基本波電流阻止、または逆電圧印加を行うことに
より、全体としての漏洩電流の軽減、ひいては感電の危
険性の軽減を達成することができるとともに、コンデン
サのインピーダンスを十分に小さくすることにより、十
分な雑音低減効果を達成することができる。
【0021】請求項9に記載の電気機器の漏洩電流軽減
装置であれば、トランスの二次側巻線と並列に接続され
た高周波電流バイパス用のコンデンサをさらに含むので
あるから、低周波成分電流が接地端子もしくは電気機器
の筐体に流れることを阻止することができ、ひいては、
全体としての漏洩電流の一層の軽減、ひいては感電の危
険性の軽減を達成することができるとともに、コンデン
サにより高周波成分電流に対するインピーダンスを十分
に小さくして、十分な雑音低減効果を達成することがで
きる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、この
発明の電気機器の漏洩電流軽減装置の実施の態様を詳細
に説明する。図1はこの発明の電気機器の漏洩電流軽減
装置の一実施態様を示す電気回路図である。
【0023】この装置は、交流電源1の各出力端子に対
してコモンモードチョーク4を介して交流電源供給線1
3を接続し、交流電源供給線13を電気機器の電気回路
負荷7に接続している。そして、交流電源供給線13ど
うしの間にXコンデンサ2を接続している。また、交流
電源供給線13どうしの間に1対のYコンデンサ3を互
いに直列接続し、Yコンデンサ3どうしの接続点と電気
機器の筐体10もしくは接地端子5との間に基本波電流
阻止部6を接続している。さらに、交流電源供給線13
どうしの間に基本波周波数成分検出部6aを接続し、基
本波周波数成分検出部6aから出力される基本波周波数
成分検出信号を基本波電流阻止部6に供給している。
【0024】なお、前記基本波周波数成分検出部6a
は、例えば、フィルタなどにより基本波周波数成分を抽
出し、抽出した基本波周波数成分の大きさを検出して基
本波周波数成分検出信号として出力するものである。前
記基本波電流阻止部6は、基本波周波数成分検出信号を
入力として、Yコンデンサ3どうしの接続点と電気機器
の筐体10もしくは接地端子5との間に基本波電流が流
れることを阻止すべく逆起電圧を発生させ、もしくは逆
電流を供給するものである。
【0025】この構成を採用した場合には、電気回路負
荷7から発生するノイズ電流のうち、平衡分はコモンモ
ードチョーク4およびXコンデンサ2により吸収され、
不平衡分はYコンデンサ3および基本波電流阻止部6を
通じて接地端子5(または電気機器の筐体10)に流れ
る。そして、不平衡分についてさらに詳細に説明する
と、不平衡分には、交流電源の基本波に対応する成分と
高周波成分とが含まれており、しかも基本波成分電流が
高周波電流成分と比較して著しく多い。そして、基本波
周波数成分検出部6aからの基本波周波数成分検出信号
により動作させられる基本波電流阻止部6をYコンデン
サ3と接地端子5との間に接続しているので、基本波電
流阻止部6で発生させられる逆起電圧もしくは逆電流に
よって基本波成分電流を除去し、もしくは大幅に軽減す
ることができる。
【0026】この結果、全体としての漏洩電流を軽減
し、感電の危険性を軽減することができる。また、基本
波成分電流を除去し、もしくは大幅に軽減することがで
きることに伴って、Yコンデンサ3として十分に低イン
ピーダンスのものを採用することができ、ひいては十分
な雑音低減効果を達成することができる。図2は図1の
漏洩電流軽減装置の一具体例を示す電気回路図である。
【0027】この装置は、交流電源1の各出力端子に対
してコモンモードチョーク4を介して交流電源供給線1
3を接続し、交流電源供給線13を電気機器の電気回路
負荷7に接続している。そして、交流電源供給線13ど
うしの間にXコンデンサ2を接続しているとともに、ト
ランス6bの一次側巻線を接続している。また、交流電
源供給線13どうしの間に1対のYコンデンサ3を互い
に直列接続し、Yコンデンサ3どうしの接続点と接地端
子5との間にトランス6bの二次側巻線を接続してい
る。ここで、トランス6bは、二次側巻線からノイズ成
分のうち、交流電源の基本波に対応する成分に対する逆
電圧を出力するように、巻線の向き、またはYコンデン
サ3に対する接続の向きが設定されている。また、巻線
比は、例えば、1:1(100V単相交流電源の場合)
程度に設定すればよい。したがって、トランスの一次側
巻線が基本波周波数成分検出部6aに相当し、二次側巻
線が基本波電流阻止部6に相当する。ただし、Yコンデ
ンサ3どうしの接続点と筐体10との間にトランス6b
の二次側巻線を接続してもよい。
【0028】この構成を採用した場合には、電気回路負
荷7から発生するノイズ電流のうち、平衡分はコモンモ
ードチョーク4およびXコンデンサ2により吸収され、
不平衡分はYコンデンサ3およびトランス6bの二次側
巻線を通じて接地端子5(または電気機器の筐体10)
に流れる。そして、不平衡分についてさらに詳細に説明
すると、不平衡分には、交流電源の基本波に対応する成
分と高周波成分とが含まれており、しかも基本波成分電
流が高周波電流成分と比較して著しく多い。そして、ト
ランス6bの二次側巻線をYコンデンサ3と接地端子5
との間に接続しているので、巻線比を上述のように設定
したトランス6bの二次側巻線における誘起電圧によっ
て基本波成分電流を除去し、もしくは大幅に軽減するこ
とができる。
【0029】この結果、全体としての漏洩電流を軽減
し、感電の危険性を軽減することができる。また、基本
波成分電流を除去し、もしくは大幅に軽減することがで
きることに伴って、Yコンデンサ3として十分に低イン
ピーダンスのものを採用することができ、ひいては十分
な雑音低減効果を達成することができる。図3は図1の
電気機器の漏洩電流軽減装置の他の具体例を示す電気回
路図である。
【0030】この装置が図2の装置と異なる点は、トラ
ンス6bの二次側巻線と直列接続されたマッチング用コ
ンデンサ8をさらに設けた点のみである。このマッチン
グ用コンデンサ8は、トランス6bの二次側巻線のイン
ダクタンスを相殺できる静電容量を有するものである。
図3の構成の装置を採用した場合には、トランス6bの
インダクタンスをマッチング用コンデンサ8で相殺して
トランス6bのインダクタンスとマッチングすることに
より数MHzで共振させることができるとともに、低周
波成分電流が接地端子5(または電気機器の筐体10)
に流れることを阻止することができ、ひいては全体とし
ての漏洩電流を軽減し、感電の危険性を軽減することが
できる。また、基本波成分電流を除去し、もしくは大幅
に軽減することができることに伴って、Yコンデンサ3
として十分に低インピーダンスのものを採用することが
でき、ひいては十分な雑音低減効果を達成することがで
きる。
【0031】具体的には、電気回路負荷7としてインバ
ータ制御の空気調和装置などを採用し、Yコンデンサ3
の静電容量を10,000pF程度に設定した場合に、
漏洩電流を0.03〜0.04mA程度以下(従来の装
置の漏洩電流のほぼ1/10以下)にすることができ
る。また、数MHz以上の高周波端子雑音(EMI)に
ついても良好な成績を得ることができる。
【0032】図4は図1の電気機器の漏洩電流軽減装置
のさらに他の具体例を示す電気回路図である。この装置
が図3の装置と異なる点は、トランス6b’として外部
操作(例えば、コアの出し入れ)によりコンダクタンス
を調節可能なものを採用した点、およびマッチング用コ
ンデンサ8’として外部操作により静電容量を調節可能
なものを採用した点のみである。
【0033】この構成の装置を採用した場合には、トラ
ンス6b’のコンダクタンスの調節およびマッチング用
コンデンサ8’の静電容量の調節により、基本波成分電
圧の位相、振幅を高精度に調節することができ、漏洩電
流を一層低減できるほか、図3の装置と同様の作用を達
成することができる。なお、図4の装置においては、ト
ランス6b’のコンダクタンスの調節およびマッチング
用コンデンサ8’の静電容量の調節を可能にしている
が、何れか一方のみを調節可能にすることが可能であ
る。
【0034】図5は図1の電気機器の漏洩電流軽減装置
のさらに他の具体例を示す電気回路図である。この装置
が図2の装置と異なる点は、トランス6に代えて、絶縁
手段の一例としてのフォトカプラ回路11および逆電圧
印加回路12を採用した点のみである。
【0035】前記フォトカプラ回路11は、交流電源供
給線13どうしの差電圧(線間電圧)を入力とするもの
である。前記逆電圧印加回路12は、直流電圧およびフ
ォトカプラ回路11からの出力信号を入力とし、フォト
カプラ回路11からの出力信号に応答して、出力電圧の
極性の制御および振幅の制御を行い、Yコンデンサ3と
接地端子5とを接続する線路に対して制御された出力電
圧を印加するものである。
【0036】図6はフォトカプラ回路11および逆電圧
印加回路12の構成の一具体例を詳細に示す電気回路図
である。前記フォトカプラ回路11は、絶縁素子として
の1対のフォトカプラ11a、11bを、それぞれの発
光部が互いに逆極性になるように交流電源供給線13ど
うしの間に互いに並列に接続しているとともに、直流正
電圧端子と直流負電圧端子との間に、フォトカプラ11
aの受光部、順接続のダイオード11c、抵抗11eの
直列接続回路、フォトカプラ11bの受光部、順接続の
ダイオード11d、抵抗11fの直列接続回路を互いに
並列接続している。ただし、絶縁素子としては、フォト
カプラに代えてアイソレーションアンプなどを採用する
ことが可能である。
【0037】前記逆電圧印加回路12は、Yコンデンサ
3どうしの接続点と接地端子5との間にコンデンサ12
aを接続している。そして、フォトカプラ11aの受光
部と順接続のダイオード11cとの接続点を順接続のダ
イオード12bを介してコンデンサ12aの接地端子5
側の端子と接続し、フォトカプラ11bの受光部と順接
続のダイオード11dとの接続点を順接続のダイオード
12cを介してコンデンサ12aのYコンデンサ3側の
端子と接続し、抵抗11eと直流負電圧端子との接続点
を逆接続のコンデンサ12dを介してコンデンサ12a
のYコンデンサ3側の端子と接続し、抵抗11fと直流
負電圧端子との接続点を逆接続のコンデンサ12eを介
してコンデンサ12aの接地端子5側の端子と接続して
いる。
【0038】したがって、交流電源の半周期ごとにフォ
トカプラ11a、11bが交互に動作し、動作している
フォトカプラに対応する抵抗の両端に電圧が発生する。
そして、フォトカプラ11aが動作している場合には、
コンデンサ12aは接地端子5側が正になるように充電
され、Yコンデンサ3から流出する漏洩電流を吸収する
ことができる。逆に、フォトカプラ11bが動作してい
る場合には、コンデンサ12aはYコンデンサ3側が正
になるように充電され、Yコンデンサ3から流出する漏
洩電流を吸収することができる。
【0039】この構成の装置を採用した場合には、フォ
トカプラ回路11からの出力信号に応答して、逆電圧印
加回路12からの出力電圧の極性の制御および振幅の制
御を行うことにより、基本波成分電圧の位相、振幅を高
精度に調節することができ、漏洩電流を一層低減できる
ほか、図2の装置と同様の作用を達成することができ
る。
【0040】図7は基本波周波数成分検出部6aおよび
逆電圧印加回路6の他の具体例を示す電気回路図であ
る。この逆電圧印加回路6は、交流電源供給線13どう
しの間に一次側巻線が接続されたトランス21と、直流
正電圧端子と直流負電圧端子との間に直列接続された1
対のバイアス抵抗22、23と、直流正電圧端子と直流
負電圧端子との間に直列接続された抵抗24、トランス
25の一次側巻線およびトランジスタ26のエミッタ−
コレクタ端子と、トランス21の二次側巻線の一方の端
子とバイアス抵抗22、23の接続点との間に接続され
たコンデンサ27と、トランス25の二次側巻線と並列
に接続されたコンデンサ28とを有している。なお、ト
ランジスタ26のベース端子をバイアス抵抗22、23
の接続点に接続し、トランス21の二次側巻線の他方の
端子を直流負電圧端子に接続している。また、トランス
21の二次側巻線をYコンデンサ3どうしの接続点と電
気機器の筐体10もしくは接地端子5との間に接続して
いる。
【0041】この構成を採用した場合には、バイアス抵
抗22、23により設定された直流バイアスに対して、
トランス21により検出された交流成分が重畳されるこ
とにより、トランジスタ26に対してバイアスを与え、
トランジスタ26の導通度を変化させる。そして、トラ
ンジスタ26の導通度の変化に応じてトランス25の二
次側巻線に能動的に逆電圧を誘起させ、漏洩電流(基本
波周波数成分)を低減することができる。
【0042】また、漏洩電流には基本波周波数成分のみ
ならず高周波成分も含まれている。そして、高周波成分
に関しては、トランス25の二次側巻線が著しい高イン
ピーダンス状態であるから、トランス25の二次側巻線
のみでは高周波成分を十分には電気機器の筐体10もし
くは接地端子5に流すことができない。しかし、この具
体例においては、トランス25の二次側巻線と並列にコ
ンデンサ28が接続されているのであるから、高周波成
分に対しても十分な低インピーダンス状態を実現するこ
とができ、高周波成分を十分に電気機器の筐体10もし
くは接地端子5に流すことができる。
【0043】図8はこの発明の電気機器の漏洩電流軽減
装置の他の実施態様を示す電気回路図である。この装置
は、交流電源1の各出力端子に対してコモンモードチョ
ーク4を介して交流電源供給線13を接続し、交流電源
供給線13を電気機器の電気回路負荷7に接続してい
る。そして、交流電源供給線13どうしの間にXコンデ
ンサ2を接続している。また、交流電源供給線13どう
しの間に1対のYコンデンサ3を互いに直列接続し、Y
コンデンサ3どうしの接続点を電気機器の筐体10に接
続している。さらに、交流電源供給線13どうしの間に
基本波周波数成分検出部6aを接続し、基本波周波数成
分検出部6aから出力される基本波周波数成分検出信号
により制御される逆電圧印加部6’を電気機器の筐体1
0と接地端子5との間に接続している。なお、電気回路
負荷7と電気機器の筐体10とを接続すべく示している
コンデンサと抵抗との並列接続回路20は、浮遊洩れ電
流の原因になる浮遊容量および浮遊抵抗を示したもので
ある。
【0044】前記基本波周波数成分検出部6aは、例え
ば、フィルタなどにより基本波周波数成分を抽出し、抽
出した基本波周波数成分の大きさを検出して基本波周波
数成分検出信号として出力するものである。前記逆電圧
印加部6’は、基本波周波数成分検出信号を入力とし
て、電気機器の筐体10と接地端子5との間に基本波電
流が流れることを阻止すべく逆起電圧を発生させるもの
である。具体的には、逆電圧印加部6’としては、図2
から図7の何れかに示された基本波電流阻止部6と同様
の構成を採用することができる。
【0045】この構成を採用した場合には、電気回路負
荷7から発生するノイズ電流のうち、平衡分はコモンモ
ードチョーク4およびXコンデンサ2により吸収され、
不平衡分はYコンデンサ3を通じて電気機器の筐体10
に流れる。また、電気回路負荷7から発生するノイズ電
流の一部は、並列接続回路20を通じて電気機器の筐体
10に流れる。そして、不平衡分についてさらに詳細に
説明すると、Yコンデンサ3を通じて電気機器の筐体1
0に流れる不平衡分、並列接続回路20を通じて電気機
器の筐体10に流れる不平衡分には、交流電源の基本波
に対応する成分と高周波成分とが含まれており、しかも
基本波成分電流が高周波電流成分と比較して著しく多
い。そして、両不平衡分のうち、Yコンデンサ3を通じ
て電気機器の筐体10に流れる不平衡分については、図
1から図7の何れかの構成を採用することにより対処す
ることができるが、並列接続回路20を通じて電気機器
の筐体10に流れる不平衡分については対処することが
できない。
【0046】しかし、この実施態様においては、基本波
周波数成分検出部6aからの基本波周波数成分検出信号
により動作させられる逆電圧印加部6’を電気機器の筐
体10と接地端子5との間に接続しているので、信号接
地と電源接地とが別個にとられている場合であっても、
逆電圧印加部6’で発生させられる逆起電圧によって基
本波成分電流を除去し、もしくは大幅に軽減することが
できる。
【0047】この結果、全体としての漏洩電流を軽減
し、感電の危険性を軽減することができる。また、基本
波成分電流を除去し、もしくは大幅に軽減することがで
きることに伴って、Yコンデンサ3として十分に低イン
ピーダンスのものを採用することができ、ひいては十分
な雑音低減効果を達成することができる。
【0048】
【発明の効果】請求項1の発明は、漏洩電流のうち、基
本波電流成分が接地端子もしくは電気機器の筐体に流れ
ることを阻止して、全体としての漏洩電流の軽減、ひい
ては感電の危険性の軽減を達成することができるととも
に、コンデンサのインピーダンスを十分に小さくするこ
とにより、十分な雑音低減効果を達成することができる
という特有の効果を奏する。
【0049】請求項2の発明は、信号接地と電源接地と
が別個に設けられている場合であっても、交流電圧の基
本波周波数の成分に対する逆電圧の印加により、漏洩電
流のうち、基本波電流成分が電気機器の筐体に流れるこ
とを阻止し、もしくは大幅に軽減して、全体としての漏
洩電流の軽減、ひいては感電の危険性の軽減を達成する
ことができるとともに、コンデンサのインピーダンスを
十分に小さくすることにより、十分な雑音低減効果を達
成することができるという特有の効果を奏する。
【0050】請求項3の発明は、トランスを設けるだけ
の簡単な構成で全体としての漏洩電流の軽減、ひいては
感電の危険性の軽減を達成することができるとともに、
コンデンサのインピーダンスを十分に小さくすることに
より、十分な雑音低減効果を達成することができるとい
う特有の効果を奏する。請求項4の発明は、トランスの
インダクタンスをマッチング用のコンデンサで相殺して
トランスのインダクタンスとマッチングすることができ
るとともに、低周波成分電流が接地端子もしくは電気機
器の筐体に流れることを阻止することができ、ひいて
は、全体としての漏洩電流の一層の軽減、ひいては感電
の危険性の軽減を達成することができるとともに、コン
デンサのインピーダンスを十分に小さくすることによ
り、十分な雑音低減効果を達成することができるという
特有の効果を奏する。
【0051】請求項5の発明は、実際に構成された装置
において外部操作により簡単にトランスの二次側巻線の
出力電圧の調節を達成できるとともに、トランスのコン
ダクタンスとマッチング用コンデンサのインピーダンス
とのマッチングを達成でき、ひいては、全体としての漏
洩電流の一層の軽減、ひいては感電の危険性の軽減を達
成することができるとともに、コンデンサのインピーダ
ンスを十分に小さくすることにより、十分な雑音低減効
果を達成することができるという特有の効果を奏する。
【0052】請求項6の発明は、トランスを用いること
なく、直流電圧を入力とするものを採用することによ
り、全体としての漏洩電流の軽減、ひいては感電の危険
性の軽減を達成することができるとともに、コンデンサ
のインピーダンスを十分に小さくすることにより、十分
な雑音低減効果を達成することができるという特有の効
果を奏する。
【0053】請求項7の発明は、請求項6の効果に加
え、交流電源供給線からのアイソレーションを簡単に達
成することができるという特有の効果を奏する。請求項
8の発明は、交流電源供給線の線間電圧を制御信号とし
て能動的に基本波電流阻止、または逆電圧印加を行うこ
とにより、全体としての漏洩電流の軽減、ひいては感電
の危険性の軽減を達成することができるとともに、コン
デンサのインピーダンスを十分に小さくすることによ
り、十分な雑音低減効果を達成することができるという
特有の効果を奏する。
【0054】請求項9の発明は、低周波成分電流が接地
端子もしくは電気機器の筐体に流れることを阻止するこ
とができ、ひいては、全体としての漏洩電流の一層の軽
減、ひいては感電の危険性の軽減を達成することができ
るとともに、コンデンサにより高周波成分電流に対する
インピーダンスを十分に小さくして、十分な雑音低減効
果を達成することができるという特有の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の電気機器の漏洩電流軽減装置の一実
施態様を示す電気回路図である。
【図2】図1の電気機器の漏洩電流軽減装置の一具体例
を示す電気回路図である。
【図3】図1の電気機器の漏洩電流軽減装置の他の具体
例を示す電気回路図である。
【図4】図1の電気機器の漏洩電流軽減装置のさらに他
の具体例を示す電気回路図である。
【図5】図1の電気機器の漏洩電流軽減装置のさらに他
の具体例を示す電気回路図である。
【図6】図5の漏洩電流軽減装置のうち、フォトカプラ
回路および逆電圧印加回路の構成の一例を詳細に示す電
気回路図である。
【図7】基本波周波数成分検出部および逆電圧印加回路
の他の具体例を示す電気回路図である。
【図8】この発明の電気機器の漏洩電流軽減装置の他の
実施態様を示す電気回路図である。
【図9】従来のノイズフィルタの構成を示す電気回路図
である。
【図10】従来のノイズフィルタによる漏洩電流のFF
T解析結果を示す図である。
【符号の説明】
1 交流電源 2 Xコンデンサ 3 Yコンデンサ 4 コモンモードチョーク 5 接地端子 6 基本波電流阻止部 6’ 逆電圧印加部 6b、6b’ トランス 8、8’ マッチング用コンデンサ 10 筐体 11 フォトカプラ回路 21、25 トランス 26 トランジスタ 28 コンデンサ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源(1)に接続される交流電源供
    給線(13)と接地端子(5)もしくは電気機器の筐体
    (10)との間に、交流電源(1)に生じたノイズを除
    去すべくコンデンサ(2)(3)を有するノイズフィル
    タを接続してあるとともに、コンデンサ(3)を通して
    流れる電流のうち、交流電源(1)の基本波周波数の電
    流を阻止する基本波電流阻止手段(6)を設けてあるこ
    とを特徴とする電気機器の漏洩電流軽減装置。
  2. 【請求項2】 交流電源(1)から電気機器に対して電
    源供給を行う交流電源供給線(13)に対して、電気機
    器から出力されるノイズを交流電源(1)の中性点もし
    くは接地相に供給することによりノイズを除去するノイ
    ズフィルタ(2)(3)(4)を接続してあるととも
    に、ノイズ成分のうち基本波電流成分を除去すべく、交
    流電圧の基本波周波数の成分に対する逆電圧を電気機器
    の筐体(10)に印加する逆電圧印加手段(6’)を設
    けてあることを特徴とする電気機器の漏洩電流軽減装
    置。
  3. 【請求項3】 基本波電流阻止手段(6)、逆電圧印加
    手段(6’)は、一次側巻線が交流電源供給線(13)
    間に接続され、二次側巻線がコンデンサ(3)と直列に
    接続されたトランス(6b)(6b’)である請求項1
    または請求項2に記載の電気機器の漏洩電流軽減装置。
  4. 【請求項4】 トランス(6b)(6b’)の二次側巻
    線と直列に接続されたマッチング用のコンデンサ(8)
    (8’)をさらに含む請求項3に記載の電気機器の漏洩
    電流軽減装置。
  5. 【請求項5】トランス(6b’)のコンダクタンス、コ
    ンデンサ(8’)の静電容量の少なくとも一方が外部操
    作により調整可能である請求項4に記載の電気機器の漏
    洩電流軽減装置。
  6. 【請求項6】 基本波電流阻止手段(6)、逆電圧印加
    手段(6’)は、交流電源供給線(13)の線間電圧を
    制御信号とし、かつ直流電圧を入力とし、制御信号に応
    答して出力すべき直流電圧の極性および値を制御するも
    のである請求項1または請求項2に記載の電気機器の漏
    洩電流軽減装置。
  7. 【請求項7】 基本波電流阻止手段(6)、逆電圧印加
    手段(6’)は、交流電源供給線(13)の線間電圧を
    制御信号とするための絶縁手段(11)を有している請
    求項6に記載の電気機器の漏洩電流軽減装置。
  8. 【請求項8】 基本波電流阻止手段(6)、逆電圧印加
    手段(6’)は、交流電源供給線(13)の線間電圧を
    制御信号とするためのトランス(21)と、このトラン
    ス(21)により与えられる制御信号を入力として導通
    度が制御されるスイッチング手段(26)と、スイッチ
    ング手段(26)の導通度に応じて直流電流が供給され
    るトランス(25)とを有している請求項1または請求
    項2に記載の電気機器の漏洩電流軽減装置。
  9. 【請求項9】 トランス(6b)(6b’)(25)の
    二次側巻線と並列に接続された高周波電流バイパス用の
    コンデンサ(28)をさらに含む請求項3または請求項
    8に記載の電気機器の漏洩電流軽減装置。
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