JPWO2020217419A1 - 気液分離装置および冷凍サイクル装置 - Google Patents

気液分離装置および冷凍サイクル装置 Download PDF

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Abstract

気液分離装置(10)は、容器(11)と、流入管(12)と、液体排出管(13)と、気体排出管(14)と、遮蔽壁(16)とを備えている。遮蔽壁(16)は、複数の遮蔽部(16a)を含んでいる。複数の遮蔽部(16a)の各々は、気体排出管(14)から容器(11)の内壁面(IS)に向けて延在している。複数の遮蔽部(16)は、中心軸(CL)に沿って互いにずれるように配置されており、かつ中心軸(CL)に沿う方向から見て中心軸回りに容器(11)の全周にわたって配置されている。

Description

本発明は、気液分離装置および冷凍サイクル装置に関するものである。
従来、一般的な空気調和装置、冷凍装置等の駆動源として使用される圧縮機では、圧縮された高圧冷媒ガスとともに圧縮機内部を潤滑する油が圧縮機外へ排出される。この結果、油切れにより圧縮機の摺動部に焼付きが生じることがある。そこで、圧縮機から吐出された油含有冷媒から油を分離して圧縮機へ返油するために、油分離器が用いられる。この油分離器では、気体状の冷媒と液体状の油とが分離される。つまり、気体と液体とが混在する気液二相流が気体と液体とに分離される。
たとえば、特開2001−246216号公報(特許文献1)には、サイクロン式の気液分離装置が記載されている。この気液分離装置はオイルミストセパレータである。この気液分離装置では、サイクロン室の上端中央部を貫通して内部に延びるガス導出管の外周に略リング状のバッフルプレートが配置されている。バッフルプレートはガス導出管のガス導出口よりも上側に配置されている。ガス導入管のガス導入口はバッフルプレートよりも上側に配置されている。オイル排出管のオイル排出口はガス導出口よりも下側に配置されている。ガス導出口からサイクロン室に導出されたガスは、バッフルプレートを超えてガス導出口から導出される。
特開2001−246216号公報
上記公報に記載された気液分離装置では、バッフルプレートを超えてサイクロン室の下部に流れたガスがサイクロン室の下部で巻き上げられる。これにより、サイクロン室の上部で分離されて下部に流れたオイルが巻き上げられる。この巻き上げられたオイルがガス導出口に吸引される。したがって、一度分離されたオイルがガス導出口に吸引されるため、気体と液体との分離効率が低下する。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、気体と液体との分離効率を向上させることができる気液分離装置および冷凍サイクル装置を提供することである。
本発明の気液分離装置は、気液二相流体を気体と液体とに分離するものである。気液分離装置は、容器と、流入管と、液体排出管と、気体排出管と、遮蔽壁とを備えている。容器は、上下に延びる中心軸に沿って延在し、かつ中心軸を取り囲む内壁面を有する。流入管は、容器内に気液二相流体を流入させる流入口を有する。液体排出管は、気液二相流体から分離された液体を容器から排出する液体排出口を有する。気体排出管は、気液二相流体から分離された気体を容器から排出する気体排出口を有する。遮蔽壁は、容器内に配置され、かつ気体排出管に接続されている。流入管の流入口は、遮蔽壁の上方に配置されている。液体排出管の液体排出口は、遮蔽壁の下方に配置されている。気体排出管の気体排出口は、遮蔽壁の上方に配置されている。遮蔽壁は、複数の遮蔽部を含んでいる。複数の遮蔽部の各々は、気体排出管から容器の内壁面に向けて延在している。複数の遮蔽部は、中心軸に沿って互いにずれるように配置されており、かつ中心軸に沿う方向から見て中心軸回りに容器の全周にわたって配置されている。
本発明の気液分離装置によれば、遮蔽壁の複数の遮蔽部は、中心軸に沿って互いにずれるように配置されており、かつ中心軸に沿う方向から見て中心軸回りに容器の全周にわたって配置されている。このため、容器内において遮蔽壁よりも下方で巻き上げられた気液二相流体が遮蔽壁を超えて気体排出口に吸引されることを抑制することができる。これにより、容器内において遮蔽壁よりも下方に流れた液体が巻き上げられて気体排出口に吸引されることを抑制することができる。したがって、気体と液体との分離効率を向上させることができる。
本発明の実施の形態1に係る気液分離装置を備えた冷凍サイクル装置の冷媒回路図である。 本発明の実施の形態1に係る気液分離装置を示す断面図である。 本発明の実施の形態1に係る気液分離装置の遮蔽壁が気体排出管に接続された構成を上方から示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る気液分離装置の遮蔽壁が気体排出管に接続された構成を下方から示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る気液分離装置の遮蔽壁が気体排出管に接続された構成を示す正面図である。 本発明の実施の形態1に係る気液分離装置の遮蔽壁が容器内に配置された構成を示す上面図である。 本発明の実施の形態1に係る気液分離装置内での気液二相流体の流れを説明するための断面図である。 本発明の実施の形態1に係る気液分離装置内での遮蔽壁を通過する気液二相流体の流れを説明するための斜視図である。 比較例の気液分離装置での気液二相流体の流れを説明するための断面図である。 本発明の実施の形態1に係る気液分離装置の変形例の遮蔽壁が気体排出管に接続された構成を上方から示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る気液分離装置の変形例の遮蔽壁が気体排出管に接続された構成を下方から示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る気液分離装置の変形例の遮蔽壁が気体排出管に接続された構成を示す正面図である。 本発明の実施の形態1に係る気液分離装置の変形例の遮蔽壁が容器内に配置された構成を示す上面図である。 本発明の実施の形態2に係る気液分離装置の遮蔽壁が気体排出管に接続された構成を示す正面図である。 本発明の実施の形態2に係る気液分離装置内での気液二相流体の流れを説明するための断面図である。 本発明の実施の形態3に係る気液分離装置を示す断面図である。 本発明の実施の形態3に係る気液分離装置内での気液二相流体の流れを説明するための断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下においては、同一または相当する部材および部位に同一の符号を付し、重複する説明は繰り返さない。
実施の形態1.
まず、図1を参照して、本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100の構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る冷凍サイクル装置100の冷媒回路図である。本実施の形態における冷凍サイクル装置100は、たとえば空気調和装置などである。また、気液分離装置10の一例として油分離器について説明する。
図1に示されるように、本実施の形態における冷凍サイクル装置100は、圧縮機1と、四方弁2と、室外熱交換器3と、流量調整弁4と、室内熱交換器5と、気液分離装置(油分離器)10とを主に備えている。圧縮機1、四方弁2、室外熱交換器3、流量調整弁4、室内熱交換器5および気液分離装置10は配管によって繋がっている。このようにして冷凍サイクル装置100の冷媒回路が構成されている。室外機ユニット100a内に、圧縮機1と、四方弁2と、室外熱交換器3と、流量調整弁4と、気液分離装置10とが配置されている。室内機ユニット100b内に、室内熱交換器5が配置されている。室外機ユニット100aと、室内機ユニット100bとは延長配管6a,6bで接続されている。
圧縮機1は、吸入した冷媒を圧縮して吐出するように構成されている。圧縮機1は、室外熱交換器3または室内熱交換器5に流入する冷媒を圧縮するように構成されている。圧縮機1は、圧縮容量が一定の一定速圧縮機であってもよく、また圧縮容量が可変のインバーター圧縮機であってもよい。このインバーター圧縮機は、回転数を可変に制御可能に構成されている。
四方弁2は、冷媒の流れを切り替えるように構成されている。具体的には、四方弁2は、暖房運転時と冷房運転時とによって、室外熱交換器3または室内熱交換器5への冷媒の流れを切り替えるように構成されている。
室外熱交換器3は、四方弁2と、流量調整弁4とに接続されている。室外熱交換器3は、冷房運転時、圧縮機1により圧縮された冷媒を凝縮する凝縮器となる。また、室外熱交換器3は、暖房運転時、流量調整弁4により減圧された冷媒を蒸発させる蒸発器となる。室外熱交換器3は冷媒と空気との熱交換を行うためのものである。室外熱交換器3は、たとえば冷媒が内側を流れるパイプ(伝熱管)と、パイプの外側に取り付けられたフィンとを備えている。
流量調整弁4は、室外熱交換器3と、室内熱交換器5とに接続されている。流量調整弁4は、冷房運転時、室外熱交換器3により凝縮された冷媒を減圧する絞り装置となる。また、流量調整弁4は、暖房運転時、室内熱交換器5により凝縮された冷媒を減圧する絞り装置となる。流量調整弁4は、たとえば、キャピラリーチューブ、電子膨張弁等である。
室内熱交換器5は、四方弁2と、流量調整弁4とに接続されている。室内熱交換器5は、冷房運転時、流量調整弁4により減圧された冷媒を蒸発させる蒸発器となる。また、室内熱交換器5は、暖房運転時、圧縮機1により圧縮された冷媒を凝縮する凝縮器となる。室内熱交換器5は冷媒と空気との熱交換を行うためのものである。室内熱交換器5、たとえば冷媒が内側を流れるパイプ(伝熱管)と、パイプの外側に取り付けられたフィンとを備えている。
気液分離装置10は、圧縮機1の吐出管の下流側に接続されている。気液分離装置10は、気液二相流体を気体と液体とに分離するように構成されている。本実施の形態では、気液分離装置10としての油分離器は、圧縮機1から吐出された油含有冷媒から油を分離するように構成されている。また、気液分離装置10としての油分離器は、油含有冷媒から分離された油を圧縮機1に返すように、圧縮機1の吸入管の上流側に接続されている。
続いて、図2〜図6を参照して、本実施の形態に係る気液分離装置10の構成について詳しく説明する。
図2は、本実施の形態に係る気液分離装置10の構成を概略的に示す断面図である。図2に示されるように、本実施の形態に係る気液分離装置10は、容器11と、流入管12と、液体排出管13と、気体排出管14と、旋回羽根15と、遮蔽壁16とを有している。本実施の形態に係る気液分離装置10では、旋回下降流による分離方式が用いられている。なお、気液分離装置10は、サイクロン方式が用いられていてもよい。サイクロン方式では、容器の周壁に沿って気液二相流体が流れるように気体排出管から容器に気液二相流体が流れることで、旋回流が発生する。したがって、サイクロン方式が用いられる場合には、気液分離装置10は旋回羽根15を有していなくてもよい。
また、本実施の形態に係る気液分離装置10は、流入部10aと、分離部10bと、助走区間10c1と、遷移部10c2と、集液部(集油部)10dとを有している。流入部10aは、気液分離装置10に気液二相流体が流入する部分である。流入部10aは、流入管12によって構成されている。分離部10bは、気液二相流体を気体と液体とに分離する部分である。分離部10bは、容器11の上部および旋回羽根15により構成されている。助走区間10c1は、気体排出管14と旋回羽根15との間の区間である。助走区間10c1は、遷移部10c2に設けられている。遷移部10c2は、分離され気体が気体排出管14から排出される部分である。遷移部10c2は、容器11の中央部および気体排出管14の上部により構成されている。集液部(集油部)10dは、分離された液体を集める部分である。集液部(集油部)10dは、容器11の下部および気体排出管14の中央部により構成されている。集液部(集油部)10dに液体排出管13が接続されている。
容器11は、上下に延びる中心軸CLに沿って延在している。容器11の中心軸CLは、上下方向に延びている。容器11は、内部空間を有している。容器11は、中心軸CLを取り囲む内壁面ISを有する。容器11の内壁面ISは、中心軸CLに直交する断面が円形状となるように構成されている。容器11は、分離部10bと遷移部10c2との径(内径および外径)が等しくなるように構成されており、遷移部10c2よりも集液部(集油部)10dの径が大きくなるように構成されている。
流入管12は、図1に示される圧縮機1の吐出側に接続されている。流入管12は、容器11の上端に接続されている。流入管12は、容器11の中心軸CLと同軸上に配置されている。流入管12は、容器11の天井部を貫通している。流入管12は、容器11内に気液二相流体を流入させるように構成されている。流入管12は、容器11内に気液二相流体を流入させる流入口12aを有している。本実施の形態では、流入管12は、容器11内に油含有冷媒を流入させるように構成されている。流入管12の流入口12aは旋回羽根15の上方に配置されている。流入管12の流入口12aは、遮蔽壁16の上方に配置されている。
液体排出管13は、図1に示される油戻し管20に接続されている。液体排出管13は、容器11の下端に接続されている。液体排出管13は容器11の中心軸CLと異なる位置に配置されている。液体排出管13は、容器11の底部を貫通している。液体排出管13は、気液二相流体から分離された液体を容器11から排出するように構成されている。液体排出管13は、気液二相流体から分離された液体を容器11から排出する液体排出口13aを有している。本実施の形態では、液体排出管13は、油含有冷媒から分離された油を容器11から排出するように構成されている。液体排出管13の液体排出口13aは旋回羽根15の下方に配置されている。液体排出管13の液体排出口13aは遮蔽壁16の下方に配置されている。
気体排出管14は、図1に示される四方弁2に接続されている。気体排出管14は、容器11の下側に接続されている。気体排出管14は、容器11の中心軸CLと同軸上に配置されている。気体排出管14は、容器11の底部を貫通している。気体排出管14は、気液二相流体から分離された気体を容器11から排出する気体排出口14aを有している。本実施の形態では、気体排出管14は、油含有冷媒から油が分離された冷媒を容器11から排出するように構成されている。気体排出口14aは、中心軸CLに重なるように配置されている。
気体排出管14の気体排出口14aは、旋回羽根15の下方であり、かつ液体排出口13aよりも上方に配置されている。つまり、気体排出管14の気体排出口14aは、上下方向において旋回羽根15と液体排出口13aとの間に配置されている。気体排出口14aは、容器11内に配置された気体排出管14の先端に設けられている。気体排出口14aは、旋回羽根15の真下に配置されている。気体排出口14aは、上下方向において旋回羽根15との間に助走区間10c1をあけて配置されている。気体排出管14は、容器11の内径よりも小さい外径を有している。
気体排出管14の気体排出口14aは、遮蔽壁16の上方に配置されている。気体排出管14の気体排出口14aは、上下方向において遮蔽壁16の上方に配置されている。気体排出管14の気体排出口14aは、上下方向において遮蔽壁16と間隔をあけて配置されている。
旋回羽根15は、気液二相流体を旋回させながら上方から下方へ流すように構成されている。旋回羽根15は、旋回流を発生させるように構成されている。旋回羽根15は、旋回流の旋回力によって気液二相流体から分離された液体を内壁面ISに沿って周回させながら上方から下方へ流すように構成されている。旋回羽根15は、容器11内に配置されている。旋回羽根15は、容器11内部の上側に配置されている。旋回羽根15は、流入管12の流入口12aの真下に配置されている。
旋回羽根15は、軸15aと、複数の螺旋状板15bとを有している。軸15aは中心軸CLに沿って延在する。軸15aは中心軸と同軸上に配置されていることが好ましい。複数の螺旋状板15bは、軸15aの外周面に接続されている。複数の螺旋状板15bは気液二相流体に対し旋回力を発生させるように構成されている。複数の螺旋状板15bは中心軸CLに沿って螺旋状に延在する。複数の螺旋状板15bは中心軸CL回りに互いに等しい角度で配置されていてもよい。複数の螺旋状板15bの各々の外周端は、容器11の内壁面ISに接していることが好ましい。
遮蔽壁16は、容器11内に配置されている。遮蔽壁16は、上下方向において容器11の中央部分に配置されている。具体的には、遮蔽壁16は、遷移部10c2に配置されている。遮蔽壁16は、気体排出管14に接続されている。遮蔽壁16は、気体排出管14の上部に接続されている。
図3は、本実施の形態に係る気液分離装置10の遮蔽壁16が気体排出管14に接続された構成を上方から示す斜視図である。図4は、本実施の形態に係る気液分離装置10の遮蔽壁16が気体排出管14に接続された構成を下方から示す斜視図である。図3および図4に示されるように、遮蔽壁16は、複数の遮蔽部16aを有している。遮蔽壁16は、複数の遮蔽部16aの各々の間を気液二相流体が流れるように構成されている。複数の遮蔽部16aは、気液二相流体の流れ方向における上流側に密集している。
遮蔽壁16は、2つ以上の遮蔽部16aを有していればよい。本実施の形態では、遮蔽壁16は、3つの遮蔽部16aを含んでいる。具体的には、遮蔽壁16は、第1の遮蔽部16a1と、第2の遮蔽部16a2と、第3の遮蔽部16a3とを有している。第1の遮蔽部16a1、第2の遮蔽部16a2および第3の遮蔽部16a3は、全体として中心軸CLに沿って螺旋状にねじれるように配置されている。
図5は、本実施の形態に係る気液分離装置10の遮蔽壁16が気体排出管14に接続された構成を示す正面図である。図5に示されるように、複数の遮蔽部16aは、中心軸CLに沿って互いにずれるように配置されている。複数の遮蔽部16aは、上下方向に互いにずれるように配置されている。本実施の形態では、上方から下方に向けて、第1の遮蔽部16a1、第2の遮蔽部16a2、第3の遮蔽部16a3の順に配置されている。複数の遮蔽部16aの各々は、上下方向に互いに重なっていることが好ましい。具体的には、上下方向において、第1の遮蔽部16a1の下端と第2の遮蔽部16a2の上端とが重なっており、第2の遮蔽部16a2の下端と第3の遮蔽部16a3の上端とが重なっていることが好ましい。
図6は、本実施の形態に係る気液分離装置10の遮蔽壁16が容器11内に配置された構成を示す上面図である。図6に示されるように、複数の遮蔽部16aの各々は、気体排出管14から容器11の内壁面ISに向けて延在している。複数の遮蔽部16aの各々は、気体排出管14から容器11の内壁面ISに向けて容器11の径方向に延在している。複数の遮蔽部16aは気体排出管14から容器11の内壁面ISに向けて放射状に延伸している。複数の遮蔽部16aの各々の内周端は、気体排出管14の外周面に接続されている。複数の遮蔽部16aの各々の外周端は、容器11の内壁面ISに接していることが好ましい。
複数の遮蔽部16aは、中心軸CLに沿う方向から見て中心軸CL回りに容器11の全周にわたって配置されている。中心軸CLに沿って上方から下方に向けて遮蔽壁16を見たときに、複数の遮蔽部16aは、中心軸CL回りに隙間なく並ぶように配置されている。中心軸CLに沿って上方から下方に向けて遮蔽壁16を見たときに、複数の遮蔽部16aの各々は、扇形状に構成されている。中心軸CLに沿って上方から下方に向けて遮蔽壁16を見たときに、複数の遮蔽部16aの各々は、中心軸CL回りに120°の角度で扇形状に構成されていることが好ましい。
本実施の形態では、中心軸CLに沿って上方から下方に向けて遮蔽壁16を見たときに、容器11の内壁面ISと気体排出管14との間の領域が遮蔽壁16によって隙間なく覆われている。本実施の形態では、遮蔽壁16は、気液二相流体の流動方向から見て、容器11の底部が見えないように配置されている。
図2および図5に示されるように、本実施の形態では、複数の遮蔽部16aの各々は、気体排出管14から容器11の内壁面ISに向けて下方に傾斜するように構成されている。具体的には、第1の遮蔽部16a1、第2の遮蔽部16a2、第3の遮蔽部16a3はいずれも下向きに傾斜している。なお、複数の遮蔽部16aの各々は、水平に構成されていてもよい。
図3および図4に示されるように、本実施の形態では、複数の遮蔽部16aの各々は、上方向に突き出すように湾曲している。複数の遮蔽部16aの各々は、上方に突き出すように湾曲した曲面状に構成されている。具体的には、第1の遮蔽部16a1、第2の遮蔽部16a2、第3の遮蔽部16a3はいずれも上方向に突き出すように湾曲した曲面状に構成されている。
図2および図5に示されるように、気体排出管14の気体排出口14aから複数の遮蔽部16aのうち最も上方に配置された遮蔽部16aまでの中心軸CLに沿う寸法は、容器11の内径の半分以上の寸法でありかつ気体排出管14の容器11内に配置された部分の長さの半分以下の寸法である。具体的には、上下方向において、気体排出管14の気体排出口14aから第1の遮蔽部16a1までの距離は、容器11の内径の半分以上の寸法を有している。また、上下方向において、気体排出管14の気体排出口14aから第1の遮蔽部16a1までの距離は、気体排出管14の容器11内に配置された部分の長さの半分以上の寸法を有している。つまり、上下方向において、第1の遮蔽部16a1は、気体排出管14の容器11内に配置された部分の中央から上側の範囲に配置されている。
次に、再び図1を参照して、本実施の形態における冷凍サイクル装置100の動作について説明する。図中実線矢印により冷房運転時の冷媒流れが示され、図中破線矢印により暖房運転時の冷媒流れが示されている。
本実施の形態の冷凍サイクル装置100は、冷房運転と暖房運転とを選択的に行うことが可能である。冷房運転においては、圧縮機1、気液分離装置(油分離器)10、四方弁2、室外熱交換器3、流量調整弁4、室内熱交換器5の順に冷媒が冷媒回路を循環する。冷房運転においては、室外熱交換器3は凝縮器として機能し、室内熱交換器5は蒸発器として機能する。暖房運転においては、圧縮機1、気液分離装置10、四方弁2、室内熱交換器5、流量調整弁4、室外熱交換器3の順に冷媒が冷媒回路を循環する。暖房運転においては、室内熱交換器5は凝縮器として機能し、室外熱交換器3は蒸発器として機能する。
さらに、冷房運転について詳しく説明する。圧縮機1が駆動することによって、圧縮機1から高温高圧のガス状態の冷媒が吐出される。この冷媒には圧縮機内部を潤滑する油が含有されている。つまり、この冷媒は油含有冷媒である。圧縮機1から吐出された高温高圧のガス状態の油含有冷媒は、気液分離装置10に流れ込む。気液分離装置10で油含有冷媒から油が分離される。気液分離装置10で油が分離された冷媒は、四方弁2を介して室外熱交換器3に流れ込む。室外熱交換器3では、流れ込んだガス冷媒と、室外の空気との間で熱交換が行われる。これにより、高温高圧のガス冷媒は、凝縮して高圧の液冷媒になる。
室外熱交換器3から送り出された高圧の液冷媒は、流量調整弁4によって、低圧のガス冷媒と液冷媒との二相状態の冷媒になる。二相状態の冷媒は、室内熱交換器5に流れ込む。室内熱交換器5では、流れ込んだ二相状態の冷媒と、室内の空気との間で熱交換が行われる。これにより、二相状態の冷媒は、液冷媒が蒸発して低圧のガス冷媒になる。この熱交換によって、室内が冷やされる。室内熱交換器5から送り出された低圧のガス冷媒は、四方弁2を介して圧縮機1に流れ込み、圧縮されて高温高圧のガス冷媒となって、再び圧縮機1から吐出される。以下、このサイクルが繰り返される。
また、暖房運転について詳しく説明する。冷房運転と同様に圧縮機1が駆動することによって、圧縮機1から高温高圧のガス状態の油含有冷媒が吐出される。圧縮機1から吐出された高温高圧のガス状態の油含有冷媒は、気液分離装置10に流れ込む。気液分離装置10で油含有冷媒から油が分離される。気液分離装置10で油が分離された冷媒は、四方弁2を経由して室内熱交換器5に流れ込む。室内熱交換器5では、流れ込んだ冷媒と、室内の空気との間で熱交換が行われる。これにより、高温高圧のガス冷媒は、凝縮して高圧の液冷媒になる。この熱交換によって、室内が暖められる。
室内熱交換器5から送り出された高圧の液冷媒は、流量調整弁4によって、低圧のガス冷媒と液冷媒との二相状態の冷媒になる。二相状態の冷媒は、室外熱交換器3に流れ込む。室外熱交換器3では、流れ込んだ二相状態の冷媒と、室外の空気との間で熱交換が行われる。これにより、二相状態の冷媒は、液冷媒が蒸発して低圧のガス冷媒になる。室外熱交換器3から送り出された低圧のガス冷媒は、四方弁2を介して圧縮機1に流れ込み、圧縮されて高温高圧のガス冷媒となって、再び圧縮機1から吐出される。以下、このサイクルが繰り返される。
続いて、図1および図7を参照して、本実施の形態に係る気液分離装置(油分離器)10の動作について説明する。図7は、本実施の形態に係る気液分離装置10内での気液二相流体の流れを説明するための断面図である。図7では、気液二相流体の流れは白抜き矢印で示されており、気体の流れは破線矢印で示されている。
図1に示されるように、冷凍サイクル装置100の冷媒回路において、圧縮機1から吐出された油含有冷媒は、気液分離装置10により冷媒と油とに分離される。油含有冷媒は、冷媒と、圧縮機1内に封入される油(冷凍機油)とを含んでいる。気液分離装置10により油含有冷媒から分離された冷媒は、四方弁2へ排出される。他方、気液分離装置10により油含有冷媒から分離された油は、油戻し管20を通って圧縮機1の吸入側へ排出される。
図7に示されるように、気液分離装置10内に流入管12から気液二相流体である油含有冷媒が流入すると、旋回羽根15の複数の螺旋状板15bにより発生した旋回流によって、油含有冷媒から油が分離される。油含有冷媒から分離された油は、容器11の内壁面ISへ衝突することで液膜となり、重力と旋回流とによって容器11の内壁面ISに沿って容器11の底部へ流れる。このようにして、集油部10dで油が集油される。集油された油は液体排出管13から排出される。液体排出管13から排出された油は、油戻し管20を通って圧縮機1の吸入側に返される。他方、油が分離された冷媒は、気体排出管14から排出される。気体排出管14から排出された冷媒は四方弁2に流れ込む。
図8は、本実施の形態に係る気液分離装置10内での遮蔽壁16を通過する気液二相流体の流れを説明するための斜視図である。図8では、気体の流れは破線矢印で示されている。図7および図8に示されるように、旋回羽根15を通過した時に油が分離された冷媒の一部は、旋回流によって複数の遮蔽部16aの各々の間を通って容器11の下部に配置された集油部10dに流入する。この冷媒の一部は集油部10dで巻き上げられる。このとき、集油部10dの油が冷媒とともに巻き上げられる。この巻き上げられた冷媒および油が遮蔽壁16よりも上方へ流れることが遮蔽壁16によって抑制される。したがって、遮蔽壁16よりも上方に配置された気体排出管14の気体排出口14aにこの巻き上げられた冷媒および油が吸引されることが抑制される。
次に、本実施の形態の作用効果について説明する。
本実施の形態の気液分離装置10によれば、遮蔽壁16の複数の遮蔽部16aは、中心軸CLに沿って互いにずれるように配置されており、かつ中心軸CLに沿う方向から見て中心軸CL回りに容器11の全周にわたって配置されている。このため、容器11内において遮蔽壁16よりも下方で巻き上げられた気液二相流体が遮蔽壁16よりも上方に移動することが遮蔽壁16によって抑制される。よって、容器11内において遮蔽壁16よりも下方で巻き上げられた気液二相流体が遮蔽壁16超えて気体排出口14aに吸引されることを抑制することができる。これにより、容器11内において遮蔽壁16よりも下方に流れた液体が巻き上げられて気体排出口14aに吸引されることを抑制することができる。したがって、気体と液体との分離効率を向上させることができる。
本実施の形態の気液分離装置10では、気体排出管14の気体排出口14aは、遮蔽壁16の上方に配置されている。したがって、従来のサイクロン式分離器と比べて、気体排出口14aに向けて気体が通過する有効断面積を広くすることができる。このため、圧力損失を増加させずに気体と液体との分離効率を向上させることができる。
本実施の形態に係る気液分離装置10としての油分離器では、油の分離効率を向上させることにより、圧縮機1への返油効率を向上させることができる。このため、油切れにより圧縮機1の摺動部に焼付きが生じることを抑制することができる。また、室外熱交換器3および室内熱交換器5に圧縮機1から排出された油が滞留することを抑制することができる。したがって、冷凍サイクル装置100の成績係数(COP:Coefficient Of Performance)の低下を抑制することができる。
本実施の形態の気液分離装置10は、容器11内に配置された旋回羽根15をさらに備えている。従来のサイクロン式分離器は、気液二相流体を容器の内壁面に垂直に衝突させる。つまり、気液二相流体は上下方向に直交する水平方向に内壁面に衝突する。しかしながら、従来のサイクロン式分離器では、容器の内壁面と気体排出管との離間距離が短い場合、分離された液体が再飛散して気体とともに気体排出口に吸引されることで気体と液体との分離効率が低下する。そのため、従来のサイクロン式分離器では小型化は困難である。これに対して、本実施の形態に係る気液分離装置10では、旋回羽根15によって容器11の内部で旋回流による遠心力を発生させることができる。したがって、本実施の形態に係る気液分離装置10では、従来のサイクロン式分離器と比較して小型化することが容易となる。
本実施の形態に係る気液分離装置10によれば、複数の遮蔽部16aの各々は、気体排出管14から容器11の内壁面ISに向けて下方に傾斜するように構成されている。このため、上方から下方に向けて流れる気体を複数の遮蔽部16aに沿わせて下方に流すことが容易となる。
本実施の形態に係る気液分離装置10によれば、複数の遮蔽部16aの各々は、上方向に突き出すように湾曲している。このため、容器11内において遮蔽壁16よりも下方で巻き上げられた気液二相流体を複数の遮蔽部16aによって捉えることが容易となる。
本実施の形態に係る気液分離装置10によれば、気体排出管14の気体排出口14aから複数の遮蔽部16aのうち最も上方に配置された遮蔽部16aまでの中心軸CLに沿う寸法は、容器11の内径の半分以上の寸法でありかつ気体排出管14の容器11内に配置された部分の長さの半分以下の寸法である。このため、上方から下方に向かう旋回流を複数の遮蔽部16aを通過させるとともに下方から上方に巻き上げられる気液二相流体を複数の遮蔽部16aによって捉えることができる。
本実施の形態に係る冷凍サイクル装置100によれば、気液分離装置10を備えているため、気体と液体との分離効率を向上させることができる。
実施の形態2.
図10〜図13を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。なお、本発明の実施の形態2は、特に説明しない限り、上記の本発明の実施の形態1と同一の構成、動作および効果を有している。したがって、上記の本発明の実施の形態1と同一の構成には同一の符号を付し、説明を繰り返さない。本実施の形態では、実施の形態1に比べて、複数の遮蔽部16aの構造が異なっている。
図10は、本実施の形態に係る気液分離装置10の遮蔽壁16が気体排出管14に接続された構成を上方から示す斜視図である。図11は、本実施の形態に係る気液分離装置10の遮蔽壁16が気体排出管14に接続された構成を下方から示す斜視図である。図10および図11に示されるように、複数の遮蔽部16aの各々は、中心軸CLに沿って螺旋状に延在するように構成されている。第1の遮蔽部16a1、第2の遮蔽部16a2および第3の遮蔽部16a3の各々は、中心軸CLに沿って螺旋状にねじれるように構成されている。また、第1の遮蔽部16a1、第2の遮蔽部16a2および第3の遮蔽部16a3は、全体として中心軸CLに沿って螺旋状にねじれるように配置されている。
図12は、本実施の形態に係る気液分離装置10の遮蔽壁16が気体排出管14に接続された構成を示す正面図である。図12に示されるように、本実施の形態では、上方から下方に向けて、第1の遮蔽部16a1、第2の遮蔽部16a2、第3の遮蔽部16a3の順に配置されている。上下方向において、第1の遮蔽部16a1の下端と第2の遮蔽部16a2の上端とが重なっており、第2の遮蔽部16a2の下端と第3の遮蔽部16a3の上端とが重なっていることが好ましい。
図13は、本実施の形態に係る気液分離装置10の遮蔽壁16が容器11内に配置された構成を示す上面図である。図13に示されるように、第1の遮蔽部16a1、第2の遮蔽部16a2および第3の遮蔽部16a3の各々は、気体排出管14から容器11の内壁面ISに向けて延在している。第1の遮蔽部16a1、第2の遮蔽部16a2および第3の遮蔽部16a3の各々は、中心軸CLに沿う方向から見て中心軸CL回りに容器11の全周にわたって配置されている。
本実施の形態に係る気液分離装置10によれば、複数の遮蔽部16aの各々は、中心軸CLに沿って螺旋状に延在するように構成されているため、複数の遮蔽部16aの各々によって旋回流を発生させることができる。これにより、さらに分離効率を向上させることができる。
実施の形態3.
図14および図15を参照して、本発明の実施の形態3について説明する。なお、本発明の実施の形態3は、特に説明しない限り、上記の本発明の実施の形態1と同一の構成、動作および効果を有している。したがって、上記の本発明の実施の形態1と同一の構成には同一の符号を付し、説明を繰り返さない。本実施の形態では、実施の形態1と比べて、遮蔽壁16の構造が異なっている。
図14は、本実施の形態に係る気液分離装置10の遮蔽壁16が気体排出管14に接続された構成を示す正面図である。図14に示されるように、本実施の形態では、遮蔽壁16は、多孔質状の部材PMにより構成されている。多孔質状の部材PMは、各孔に液体を捕捉するように構成されている。多孔質状の部材PMの各孔の直径は、たとえば100μm以下である。
図15は、本実施の形態に係る気液分離装置10内での気液二相流体の流れを説明するための断面図である。図15では、気液二相流体の流れは白抜き矢印で示され、気体の流れは破線矢印で示されている。図15に示されるように、気体とともに巻き上げられた液体が多孔質状の部材PMにより構成された遮蔽壁16に捕捉される。
本実施の形態に係る気液分離装置10によれば、遮蔽壁16は多孔質状の部材PMにより構成されている。このため、多孔質状の部材PMからなる遮蔽壁16によって気体とともに巻き上げられた液体を捕捉することができる。これにより、さらに分離効率を向上させることができる。
実施の形態4.
図16および図17を参照して、本発明の実施の形態4について説明する。なお、本発明の実施の形態4は、特に説明しない限り、上記の本発明の実施の形態1と同一の構成、動作および効果を有している。したがって、上記の本発明の実施の形態1と同一の構成には同一の符号を付し、説明を繰り返さない。本実施の形態では、実施の形態1と比べて、容器11の構造が異なっている。
図16は、本実施の形態に係る気液分離装置10を示す断面図である。図16に示されているように、本実施の形態では、容器11の内壁面ISに多孔質状の捕捉体11aが設けられている。容器11の内壁面ISは、多孔質状の捕捉体11aを含んでいる。多孔質状の捕捉体11aは、集油部10dの全周にわたって設けられていてもよい。多孔質状の捕捉体11aは、各孔に液体を捕捉するように構成されている。多孔質状の捕捉体11aの各孔の直径は、たとえば100μm以下である。
図17は、本実施の形態に係る気液分離装置10内での気液二相流体の流れを説明するための断面図である。図17では、気液二相流体の流れは白抜き矢印で示され、気体の流れは破線矢印で示されている。図17に示されるように、容器11の内壁面ISを流れる液体および気体とともに巻き上げられた液体が多孔質状の捕捉体11aに捕捉される。
本実施の形態に係る気液分離装置10によれば、容器11の内壁面ISは、多孔質状の捕捉体11aを含んでいる。このため、多孔質状の捕捉体11aによって容器11の内壁面ISを流れる液体および気体とともに巻き上げられる液体を捕捉することができる。これにより、さらに分離効率を向上させることができる。
上記の各実施の形態は適宜組み合わせられ得る。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 圧縮機、2 四方弁、3 室外熱交換器、4 流量調整弁、5 室内熱交換器、10 気液分離装置、11 容器、11a 捕捉体、12 流入管、12a 流入口、13 液体排出管、13a 液体排出口、14 気体排出管、14a 気体排出口、15 旋回羽根、16 遮蔽壁、16a 遮蔽部、100 冷凍サイクル装置、100a 室外機ユニット、100b 室内機ユニット、CL 中心軸、IS 内壁面。
本発明の気液分離装置は、気液二相流体を気体と液体とに分離するものである。気液分離装置は、容器と、流入管と、液体排出管と、気体排出管と、遮蔽壁とを備えている。容器は、上下に延びる中心軸に沿って延在し、かつ中心軸を取り囲む内壁面を有する。流入管は、容器内に気液二相流体を流入させる流入口を有する。液体排出管は、気液二相流体から分離された液体を容器から排出する液体排出口を有する。気体排出管は、気液二相流体から分離された気体を容器から排出する気体排出口を有する。遮蔽壁は、容器内に配置され、かつ気体排出管に接続されている。流入管の流入口は、遮蔽壁の上方に配置されている。液体排出管の液体排出口は、遮蔽壁の下方に配置されている。気体排出管の気体排出口は、遮蔽壁の上方に配置されている。遮蔽壁は、複数の遮蔽部を含んでいる。複数の遮蔽部の各々は、気体排出管から容器の内壁面に向けて延在している。複数の遮蔽部は、中心軸に沿って互いにずれるように配置されており、かつ中心軸に沿う方向から見て中心軸回りに容器の全周にわたって配置されている。複数の遮蔽部の各々は、中心軸に沿って螺旋状に延在するように構成されている。

Claims (9)

  1. 気液二相流体を気体と液体とに分離する気液分離装置であって、
    上下に延びる中心軸に沿って延在し、かつ前記中心軸を取り囲む内壁面を有する容器と、
    前記容器内に前記気液二相流体を流入させる流入口を有する流入管と、
    前記気液二相流体から分離された前記液体を前記容器から排出する液体排出口を有する液体排出管と、
    前記気液二相流体から分離された前記気体を前記容器から排出する気体排出口を有する気体排出管と、
    前記容器内に配置され、かつ前記気体排出管に接続された遮蔽壁とを備え、
    前記流入管の前記流入口は、前記遮蔽壁の上方に配置されており、
    前記液体排出管の前記液体排出口は、前記遮蔽壁の下方に配置されており、
    前記気体排出管の前記気体排出口は、前記遮蔽壁の上方に配置されており、
    前記遮蔽壁は、複数の遮蔽部を含み、
    前記複数の前記遮蔽部の各々は、前記気体排出管から前記容器の前記内壁面に向けて延在しており、
    前記複数の遮蔽部は、前記中心軸に沿って互いにずれるように配置されており、かつ前記中心軸に沿う方向から見て前記中心軸回りに前記容器の全周にわたって配置されている、気液分離装置。
  2. 前記容器内に配置された旋回羽根をさらに備え、
    前記流入管の前記流入口は、前記旋回羽根の上方に配置されており、
    前記液体排出管の前記液体排出口は、前記旋回羽根の下方に配置されており、
    前記気体排出管の前記気体排出口は、前記旋回羽根の下方であり、かつ前記液体排出口よりも上方に配置されている、請求項1に記載の気液分離装置。
  3. 前記複数の遮蔽部の各々は、前記気体排出管から前記容器の前記内壁面に向けて下方に傾斜するように構成されている、請求項1または2に記載の気液分離装置。
  4. 前記複数の遮蔽部の各々は、上方向に突き出すように湾曲している、請求項3に記載の気液分離装置。
  5. 前記気体排出管の前記気体排出口から前記複数の遮蔽部のうち最も上方に配置された前記遮蔽部までの前記中心軸に沿う寸法は、前記容器の内径の半分以上の寸法でありかつ前記気体排出管の前記容器内に配置された部分の長さの半分以下の寸法である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の気液分離装置。
  6. 前記複数の遮蔽部の各々は、前記中心軸に沿って螺旋状に延在するように構成されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の気液分離装置。
  7. 前記遮蔽壁は、多孔質状の部材により構成されている、請求項1〜6のいずれか1項に記載の気液分離装置。
  8. 前記容器の前記内壁面は多孔質状の捕捉体を含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載の気液分離装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の気液分離装置を備えた、冷凍サイクル装置。
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