JP7012839B2 - 油分離器および冷凍サイクル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、油分離器および冷凍サイクル装置に関するものである。
従来、一般的な空気調和装置、冷凍装置等の駆動源として使用される圧縮機では、圧縮された高圧冷媒ガスとともに圧縮機内部を潤滑する油が圧縮機外へ排出される。この結果、油切れにより圧縮機の摺動部に焼付きが生じることがある。
また、圧縮機から排出された油が熱交換器内に滞留することがある。これにより、熱交換器内の伝熱阻害による伝熱性能の低下が生じる。また、熱交換器内の流路閉塞および流路狭小による圧力損失の増加が生じる。したがって、システムの成績係数(COP:Coefficient Of Performance)が低下する。
そこで、圧縮機から吐出された油含有冷媒から油を分離して圧縮機へ返油するために、油分離器が用いられる。油分離器は、たとえば、国際公開第2016/063400号(特許文献1)に記載されている。この文献に記載された油分離器は、本体容器と、油含有冷媒を本体容器に導く流入配管と、流入配管内に設けられた旋回羽根とを有している。この旋回羽根により油含有冷媒に旋回流が発生する。この旋回流の旋回力により、油含有冷媒から油が分離されるとともに油の再飛散が抑制される。これにより、油含有冷媒からの油の分離効率が向上する。
国際公開第2016/063400号
上記の文献に記載された油分離器では、油含有冷媒が旋回羽根に衝突したときに旋回羽根に油が付着する。この油は、表面張力により、旋回羽根の複数の羽根のうち互いに隣り合う羽根の間に留まる。このように、油分離器に油が留まるため、圧縮機への返油効率が低下する。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、油含有冷媒からの油の分離効率を向上させるとともに圧縮機への返油効率を向上させることができる油分離器およびそれを備えた冷凍サイクル装置を提供することである。
本発明の油分離器は、油含有冷媒から油を分離するものである。油分離器は、容器と、流入管と、油排出管と、冷媒排出管と、固定翼とを備えている。容器は、中心軸に沿って延在し、かつ中心軸に直交する断面が円形状の内周面を有する。流入管は、容器内に油含有冷媒を流入させる流入口を有する。油排出管は、油含有冷媒から分離された油を容器から排出する油排出口を有する。冷媒排出管は油含有冷媒から油が分離された冷媒を容器から排出する冷媒排出口を有する。固定翼は容器内に配置されている。流入管の流入口は固定翼の上方に配置されている。油排出管の油排出口は固定翼の下方に配置されている。冷媒排出管の冷媒排出口は固定翼の下方であり、かつ油排出口よりも上方に配置されている。固定翼は、軸と、3枚以上の螺旋状板とを含んでいる。軸は中心軸に沿って延在する。3枚以上の螺旋状板は、軸の外周面に接続され軸から内周面に向けて延在するとともに中心軸に沿って螺旋状に延在する。3枚以上の螺旋状板のうち断面において互いに隣り合うように配置された螺旋状板の各々は、軸の周方向に外周面を挟むように配置されている。冷媒排出管の冷媒排出口は、中心軸に沿って固定翼との間に隙間をあけて配置されている。
本発明の油分離器によれば、3枚以上の螺旋状板により油含有冷媒に旋回流が発生する。この旋回流の旋回力により、油含有冷媒から油が分離されるとともに油の再飛散が抑制される。これにより、油含有冷媒からの油の分離効率を向上させることができる。さらに、3枚以上の螺旋状板のうち断面において互いに隣り合うように配置された螺旋状板の各々は、軸の周方向に外周面を挟むように配置されている。したがって、油が表面張力により互いに隣り合うように配置された螺旋状板の間の外周面に留まることが抑制される。これにより、油分離器に油が留まることが抑制されるため、圧縮機への返油効率を向上させることができる。
本発明の実施の形態1に係る油分離器を備えた冷凍サイクル装置の冷媒回路図である。 本発明の実施の形態1に係る油分離器を示す断面図である。 本発明の実施の形態1に係る油分離器の固定翼が容器内に配置された構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る油分離器の固定翼を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る油分離器の固定翼が容器内に配置された構成を示す上面図である。 本発明の実施の形態1に係る油分離器の固定翼が容器内に配置された構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態1に係る油分離器の軸に1枚の螺旋状板が接続された構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態1に係る油分離器の軸の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態1に係る油分離器内での油が分離される様子を説明するための断面図である。 比較例の油分離器内の固定翼に油が吸着する様子を説明するための断面模式図である。 本発明の実施の形態1に係る油分離器内の固定翼に油が吸着する様子を説明するための断面模式図である。 本実施の形態1に係る油分離器内の第1離間距離と分離効率との関係を示すグラフである。 本発明の実施の形態2に係る油分離器の固定翼が容器内に配置された構成を一方側から示す斜視図である。 本発明の実施の形態2に係る油分離器の固定翼を一方側から示す斜視図である。 本発明の実施の形態2に係る油分離器の固定翼が容器内に配置された構成を他方側から示す斜視図である。 本発明の実施の形態2に係る油分離器の固定翼を他方側から示す斜視図である。 本発明の実施の形態2に係る油分離器の固定翼が容器内に配置された構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態3に係る油分離器の固定翼が容器内に配置された構成を示す断面斜視図である。 本発明の実施の形態4に係る油分離器を示す断面図である。
以下、本発明の実施を図面に基づいて説明する。なお、以下においては、同一または相当する部材および部位に同一の符号を付し、重複する説明は繰り返さない。
実施の形態1.
まず、図1を参照して、本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100の構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る冷凍サイクル装置100の冷媒回路図である。本実施の形態における冷凍サイクル装置100は、たとえば空気調和装置などである。
図1に示されるように、本実施の形態における冷凍サイクル装置100は、圧縮機1と、四方弁2と、室外熱交換器3と、流量調整弁4と、室内熱交換器5と、油分離器10とを主に備えている。圧縮機1、四方弁2、室外熱交換器3、流量調整弁4、室内熱交換器5および油分離器10は配管によって繋がっている。このようにして冷凍サイクル装置100の冷媒回路が構成されている。室外機ユニット101内に、圧縮機1と、四方弁2と、室外熱交換器3と、流量調整弁4と、油分離器10とが配置されている。室内機ユニット102内に、室内熱交換器5が配置されている。室外機ユニット101と、室内機ユニット102とは延長配管6a,6bで接続されている。
圧縮機1は、吸入した冷媒を圧縮して吐出するように構成されている。圧縮機1は、室外熱交換器3または室内熱交換器5に流入する冷媒を圧縮するように構成されている。圧縮機1は、圧縮容量が一定の一定速圧縮機であってもよく、また圧縮容量が可変のインバーター圧縮機であってもよい。このインバーター圧縮機は、回転数を可変に制御可能に構成されている。
四方弁2は、冷媒の流れを切り替えるように構成されている。具体的には、四方弁2は、暖房運転時と冷房運転時とによって、室外熱交換器3および室内熱交換器5への冷媒の流れを切り替えるように構成されている。
室外熱交換器3は、四方弁2と、流量調整弁4とに接続されている。室外熱交換器3は、冷房運転時、圧縮機1により圧縮された冷媒を凝縮する凝縮器となる。また、室外熱交換器3は、暖房運転時、流量調整弁4により減圧された冷媒を蒸発させる蒸発器となる。室外熱交換器3は冷媒と空気との熱交換を行うためのものである。室外熱交換器3は、たとえば冷媒が内側を流れるパイプ(伝熱管)と、パイプの外側に取り付けられたフィンとを備えている。
流量調整弁4は、室外熱交換器3と、室内熱交換器5とに接続されている。流量調整弁4は、冷房運転時、室外熱交換器3により凝縮された冷媒を減圧する絞り装置となる。また、流量調整弁4は、暖房運転時、室内熱交換器5により凝縮された冷媒を減圧する絞り装置となる。流量調整弁4は、たとえば、キャピラリ―チューブ、電子膨張弁等である。
室内熱交換器5は、四方弁2と、流量調整弁4とに接続されている。室内熱交換器5は、冷房運転時、流量調整弁4により減圧された冷媒を蒸発させる蒸発器となる。また、室内熱交換器5は、暖房運転時、圧縮機1により圧縮された冷媒を凝縮する凝縮器となる。室内熱交換器5は冷媒と空気との熱交換を行うためのものである。室内熱交換器5、たとえば冷媒が内側を流れるパイプ(伝熱管)と、パイプの外側に取り付けられたフィンとを備えている。
油分離器10は、圧縮機1の吐出管の下流側に接続されている。油分離器10は、圧縮機1から吐出された油含有冷媒から油を分離するように構成されている。また、油分離器10は、油含有冷媒から分離された油を圧縮機1に返すように、圧縮機1の吸入管の上流側に接続されている。
続いて、図2~図7を参照して、本実施の形態に係る油分離器10の構成について詳しく説明する。図2は、本実施の形態に係る油分離器10の構成を概略的に示す断面図である。図3は、本実施の形態に係る固定翼15が容器11内に配置された構成を概略的に示す斜視図である。なお、説明の便宜のため、図3では固定翼15よりも上側および下側の容器11は記載されていない。図4は、本実施の形態に係る固定翼15の構成を概略的に示す斜視図である。図5は、本実施の形態に係る固定翼15が容器11内に配置された構成を概略的に示す上面図である。なお、説明の便宜のため、図5では固定翼よりも上側の容器11は記載されていない。図6は、本実施の形態に係る固定翼15が容器11内に配置された構成を概略的に示す図3のVI-VI線に沿う断面図である。図7は、本実施の形態に係る軸15aに1枚の螺旋状板15bが接続された構成を概略的に示す断面図である。なお、説明の便宜のため図7では軸15aに1枚の螺旋状板15bのみが接続されている。図8は、本実施の形態に係る軸15aの構成を概略的に示す斜視図である。
図2に示されるように、本実施の形態に係る油分離器10は、容器11と、流入管12と、油排出管13と、冷媒排出管14と、固定翼15とを有している。本実施の形態に係る油分離器10では、旋回下降流による分離方式が用いられている。
容器11は、略円筒状に構成されている。容器11は、容器11の中心軸CLに沿って延在している。容器11は、内部空間を有している。容器11は、中心軸CLに直交する断面が円形状の内周面ISを有する。
流入管12は、図1に示される圧縮機1の吐出側に接続されている。流入管12は、容器11の上端に接続されている。流入管12は容器11の中心軸CLと同軸上に配置されている。流入管12は容器11の天井部を貫通している。流入管12は、容器11内に油含有冷媒を流入させるように構成されている。流入管12は、容器11内に油含有冷媒を流入させる流入口12aを有している。流入管12の流入口12aは固定翼15の上方に配置されている。
油排出管13は、図1に示される油戻し管20に接続されている。油排出管13は、容器11の下側に接続されている。油排出管13は容器11の中心軸CLと異なる位置に配置されている。本実施の形態では、油排出管13は容器11の側壁を貫通している。なお、油排出管13は容器の底部を貫通していてもよい。油排出管13は、油含有冷媒から分離された油を容器11から排出するように構成されている。油排出管13は、油含有冷媒から分離された油を容器11から排出する油排出口13aを有している。油排出管13の油排出口13aは固定翼15の下方に配置されている。
冷媒排出管14は、図1に示される四方弁2に接続されている。冷媒排出管14は、容器11の下側に接続されている。冷媒排出管14は容器11の中心軸CLと同軸上に配置されている。冷媒排出管14は容器11の底部を貫通している。冷媒排出管14は、油含有冷媒から油が分離された冷媒を容器11から排出するように構成されている。冷媒排出管14は、油含有冷媒から油が分離された冷媒を容器11から排出する冷媒排出口14aを有している。冷媒排出管14の冷媒排出口14aは固定翼15の下方であり、かつ油排出口13aよりも上方に配置されている。つまり、冷媒排出管14の冷媒排出口14aは上下方向において固定翼15と油排出口13aとの間に配置されている。冷媒排出口14aは容器11内に配置された冷媒排出管14の先端に設けられている。冷媒排出口14aは固定翼15の真下に配置されている。冷媒排出管14は容器11の内径D1よりも小さい外径を有している。
本実施の形態では、固定翼15と冷媒排出管14の先端との中心軸CLに沿う距離である第1離間距離L1は、容器11の内径D1の0.5倍以上の寸法を有している。
固定翼15は、油含有冷媒から分離された油を内周面ISに沿って周回させながら上方から下方へ流すように構成されている。固定翼15は容器11内部の上側に配置されている。固定翼15は流入管12の流入口12aの真下に配置されている。
図3に示されるように、固定翼15は、軸15aと、3枚以上の螺旋状板15bとを有している。軸15aは中心軸CLに沿って延在する。軸15aは中心軸CLと同軸上に配置されていることが好ましい。
図3および図4に示されるように、3枚以上の螺旋状板15bの各々は軸15aの外周面OSに接続されている。3枚以上の螺旋状板15bの各々は、油含有冷媒に対し旋回力を発生させるように構成されている。3枚以上の螺旋状板15bの各々は軸15aの内周面ISに向けて延在するとともに中心軸CLに沿って螺旋状に延在する。3枚以上の螺旋状板15bの各々は中心軸CL周りに等角度で配置されていてもよい。
本実施の形態では、固定翼15は、6枚の螺旋状板15bを有している。なお、固定翼15は、3枚以上の螺旋状板15bを有していればよく、固定翼15は、例えば4枚、8枚等の螺旋状板15bを有していてもよい。
図5に示されるように、3枚以上の螺旋状板15bの各々の外周端は容器11の内周面ISに接していることが好ましい。中心軸CLに沿って上方から下方に向けて固定翼15を見たときに、3枚以上の螺旋状板15bの外周端と容器11の内周面ISとの間に隙間がないことが好ましい。また、3枚以上の螺旋状板15bのうち2枚の螺旋状板15bは容器11の中心軸CLに対して点対称となるように配置されていてもよい。
図6に示されるように、3枚以上の螺旋状板15bのうち中心軸CLに直交する断面において互いに隣り合うように配置された螺旋状板15bの各々は、軸15aの周方向に軸15aの外周面OSを挟むように配置されている。このため、中心軸CLに直交する断面において螺旋状板15bの各々と軸15aの外周面OSとのなす角度が鈍角となる。また、螺旋状板15bの各々の間の軸15aの外周面OSに沿う距離が確保される。
軸15aの直径D2は、3枚以上の螺旋状板15bの各々の厚みT1よりも大きい寸法を有し、かつ容器11の内径D1の半分以下の寸法を有している。つまり、軸15aの直径は、螺旋状板15bの最小厚みよりも大きい寸法を有している。また、軸15aの直径は、容器11の内径D1の0.5倍以下の寸法を有している。
図4および図7に示されるように、3枚以上の螺旋状板15bの各々は、360度を螺旋状板15bの枚数で除した角度以上でねじれるように構成されている。つまり、中心軸CLに沿って上方から下方に向けて固定翼15を見たときに、螺旋状板15bの各々は、360度を螺旋状板15bの枚数で除した角度以上にねじれるように構成されている。したがって、中心軸CLに沿って上方から下方に向けて固定翼15を見たときに、固定翼15は一端部から他端部が見えないように構成されている。
螺旋状板15bの各々は中心軸CL周りに360度以上の回転角度でねじれるように構成されていることが好ましい。これにより、螺旋状板15bの表面積を増加させることができる。本実施の形態では、螺旋状板15bの各々は、中心軸CL周りに765度の回転角度でねじれるように構成されている。
図7および図8に示されるように、軸15aの外周面OSには、3枚以上の螺旋状板15bが固定される3つ以上の螺旋状溝GRが設けられている。3つ以上の螺旋状溝GRの各々は、容器11の中心軸CLに沿って螺旋状に延在するように構成されている。3つ以上の螺旋状溝GRの各々は中心軸CL周りに等角度で設けられていてもよい。
3つ以上の螺旋状溝GRは、3枚以上の螺旋状板15bの枚数に応じて設けられている。本実施の形態では、6つの螺旋状溝GRが設けられている。また、螺旋状溝GRの各々の底部は軸15aの中心軸に向けて幅が狭くなるように構成されている。つまり、螺旋状溝GRの各々の底部は先細り形状を有している。
次に、再び図1を参照して、本実施の形態における冷凍サイクル装置100の動作について説明する。図中実線矢印により冷房運転時の冷媒流れが示され、図中破線矢印により暖房運転時の冷媒流れが示されている。
本実施の形態の冷凍サイクル装置100は、冷房運転と暖房運転とを選択的に行うことが可能である。冷房運転においては、圧縮機1、油分離器10、四方弁2、室外熱交換器3、流量調整弁4、室内熱交換器5の順に冷媒が冷媒回路を循環する。冷房運転においては、室外熱交換器3は凝縮器として機能し、室内熱交換器5は蒸発器として機能する。暖房運転においては、圧縮機1、油分離器10、四方弁2、室内熱交換器5、流量調整弁4、室外熱交換器3の順に冷媒が冷媒回路を循環する。暖房運転においては、室内熱交換器5は凝縮器として機能し、室外熱交換器3は蒸発器として機能する。
さらに、冷房運転について詳しく説明する。圧縮機1が駆動することによって、圧縮機1から高温高圧のガス状態の冷媒が吐出される。この冷媒には圧縮機内部を潤滑する油が含有されている。つまり、この冷媒は油含有冷媒である。圧縮機1から吐出された高温高圧のガス状態の油含有冷媒は、油分離器10に流れ込む。油分離器10で油含有冷媒から油が分離される。油分離器10で油が分離された冷媒は、四方弁2を介して室外熱交換器3に流れ込む。室外熱交換器3では、流れ込んだガス冷媒と、室外の空気との間で熱交換が行われる。これにより、高温高圧のガス冷媒は、凝縮して高圧の液冷媒になる。
室外熱交換器3から送り出された高圧の液冷媒は、流量調整弁4によって、低圧のガス冷媒と液冷媒との二相状態の冷媒になる。二相状態の冷媒は、室内熱交換器5に流れ込む。室内熱交換器5では、流れ込んだ二相状態の冷媒と、室内の空気との間で熱交換が行われる。これにより、二相状態の冷媒は、液冷媒が蒸発して低圧のガス冷媒になる。この熱交換によって、室内が冷やされる。室内熱交換器5から送り出された低圧のガス冷媒は、四方弁2を介して圧縮機1に流れ込み、圧縮されて高温高圧のガス冷媒となって、再び圧縮機1から吐出される。以下、このサイクルが繰り返される。
また、暖房運転について詳しく説明する。冷房運転と同様に圧縮機1が駆動することによって、圧縮機1から高温高圧のガス状態の油含有冷媒が吐出される。圧縮機1から吐出された高温高圧のガス状態の油含有冷媒は、油分離器10に流れ込む。油分離器10で油含有冷媒から油が分離される。油分離器10で油が分離された冷媒は、四方弁2を経由して室内熱交換器5に流れ込む。室内熱交換器5では、流れ込んだ冷媒と、室内の空気との間で熱交換が行われる。これにより、高温高圧のガス冷媒は、凝縮して高圧の液冷媒になる。この熱交換によって、室内が暖められる。
室内熱交換器5から送り出された高圧の液冷媒は、流量調整弁4によって、低圧のガス冷媒と液冷媒との二相状態の冷媒になる。二相状態の冷媒は、室外熱交換器3に流れ込む。室外熱交換器3では、流れ込んだ二相状態の冷媒と、室外の空気との間で熱交換が行われる。これにより、二相状態の冷媒は、液冷媒が蒸発して低圧のガス冷媒になる。室外熱交換器3から送り出された低圧のガス冷媒は、四方弁2を介して圧縮機1に流れ込み、圧縮されて高温高圧のガス冷媒となって、再び圧縮機1から吐出される。以下、このサイクルが繰り返される。
続いて、図1および図9を参照して、本実施の形態に係る油分離器10の動作について説明する。図9は、本実施の形態に係る油分離器10内での油が分離される様子を説明するための断面図である。図9では、油含有冷媒の流れは白抜き矢印で示され、冷媒の流れは実線矢印で示され、油の流れは破線矢印で示されている。
図1に示されるように、冷凍サイクル装置100の冷媒回路において、圧縮機1から吐出された油含有冷媒は、油分離器10により冷媒と油とに分離される。油含有冷媒は、冷媒と、圧縮機1内に封入される油(冷凍機油)とを含んでいる。油分離器10により油含有冷媒から分離された冷媒は、四方弁2へ排出される。他方、油分離器10により油含有冷媒から分離された油は、油戻し管20を通って圧縮機1の吸入側へ排出される。
図9に示すように、油分離器10内に流入管12から油含有冷媒が流入する。油分離器10内では、固定翼15の螺旋状板15bによって発生した旋回流によって、油含有冷媒から油が分離される。油含有冷媒から分離された油は、容器11の内周面ISへ衝突することで液膜となり、重力と旋回流とによって容器11の内周面ISに沿って容器11の底部へ流れる。このようにして油200が集油される。集油された油200は油排出管13から排出される。油排出管13から排出された油は、油戻し管20を通って圧縮機1の吸入側に返される。他方、油が分離された冷媒は、冷媒排出管14から排出される。冷媒排出管14から排出された油は四方弁2に流れ込む。
次に、本実施の形態の作用効果について比較例と対比して説明する。
図10を参照して、比較例の油分離器10について説明する。図10は、比較例の油分離器11内の固定翼15に油200が吸着する様子を説明するための断面模式図である。比較例の油分離器10では固定翼15は軸15aを備えていない。比較例の油分離器10は、この点で本実施の形態の固定翼15と主に異なっている。比較例の油分離器10の固定翼15では、油200が表面張力により螺旋状板15bの間に多く留まる。
図11を参照して、比較例の油分離器10と対比して本実施の形態の油分離器10について説明する。図11は、本実施の形態の油分離器10内の固定翼15内に油200が吸着する様子を説明するための断面模式図である。本実施の形態に係る油分離器10では、3枚以上の螺旋状板15bのうち中心軸CLに直交する断面において互いに隣り合うように配置された螺旋状板15bの各々は、軸15aの周方向に外周面を挟むように配置されている。このため、中心軸CLに直交する断面において螺旋状板15bの各々と軸15aの外周面OSとのなす角度が鈍角となる。また、螺旋状板15bの各々の間の軸15aの外周面OSに沿う距離が確保される。したがって、油200が表面張力により互いに隣り合うように配置された螺旋状板15bの間の外周面OSに留まることが抑制される。
本実施の形態に係る油分離器10では、3枚以上の螺旋状板15bにより油含有冷媒に旋回流が発生することで、油含有冷媒から油を分離されるとともに分離された油の再飛散が抑制される。つまり、3枚以上の螺旋状板により油含有冷媒に発生する旋回流の旋回力により、油含有冷媒のうち慣性の大きい油は容器11の内周面ISに衝突し、慣性の小さい冷媒は下方に流れて冷媒排出管14を通って容器11から排出される。また、容器11の内周面ISでの油と冷媒ガスとの剪断力が低下することにより油の再飛散が抑制される。したがって、油含有冷媒からの油の分離効率を向上させることができる。
さらに、上述のとおり、本実施の形態に係る油分離器10では、油が表面張力により互いに隣り合うように配置された螺旋状板15bの間の外周面OSに留まることが抑制される。これにより、油分離器10に油が留まることが抑制されるため、圧縮機1への返油効率を向上させることができる。
よって、油切れにより圧縮機1の摺動部に焼付きが生じることを抑制することができる。また、室外熱交換器3および室内熱交換器5に圧縮機1から排出された油が滞留することを抑制することができる。したがって、冷凍サイクル装置100の成績係数(COP)の低下を抑制することができる。
本実施の形態に係る油分離器10では、固定翼15は螺旋状板15bを3枚以上有しているため、固定翼15が螺旋状板15bを2枚以下有している場合と比べて、螺旋状板15bの表面積を増加させることができる。これにより、油の分離効率を向上させることができる。
また、本実施の形態に係る油分離器10では、固定翼15は螺旋状板15bを3枚以上有しているため、固定翼15が螺旋状板15bを2枚以下有している場合と比べて、固定翼15の空隙率が低下する。この空隙率とは、容器11の中心軸CLに直交する断面における隙間の比率である。つまり、この空隙率とは、容器11の中心軸CLに直交する断面における容器11の内側の面積に対する、容器11の内側の面積から螺旋状板15bの面積を差し引いた面積の比率である。固定翼15の空隙率が低下することにより、固定翼15を通過する油含有冷媒の流速が増加する。これにより、旋回流の旋回力が増加する。つまり、固定翼15において強い旋回力が発生する。したがって、強い旋回力により油の分離効率を向上させることができる。また、強い旋回力により油は容器11の内周面ISに衝突したまま液膜として流動する。したがって、油の再飛散を抑制することができる。よって、油分離効率の低下を抑制することができるとともに圧縮機1への返油効率を向上させることができる。
本実施の形態に係る油分離器10では、流入管12の流入口12aは固定翼15の上方に配置されている。また、油排出管13の油排出口13aは固定翼15の下方に配置されている。さらに、冷媒排出管14の冷媒排出口14aは固定翼15の下方であり、かつ油排出口13aよりも上方に配置されている。これにより、旋回下降流による分離方式を実現することが可能となる。
また、本実施の形態に係る油分離器10では、冷媒排出管14の冷媒排出口14aは固定翼15の下方であり、かつ油排出口13aよりも上方に配置されている。このため、固定翼15で分離された油が冷媒排出管14に流入することを抑制することができる。
従来のサイクロン式油分離器は、油含有冷媒を容器の内周面に垂直に衝突させる。つまり、油含有冷媒は上下方向に直交する水平方向に内周面に衝突する。しかしながら、従来のサイクロン式油分離器では、容器の内周面と冷媒排出管との離間距離が短い場合、分離された油が再飛散して冷媒とともに吸引されることで、油の分離効率が低下する。そのため、従来のサイクロン式油分離器では小型化は困難である。これに対して、本実施の形態に係る油分離器10では、旋回下降流による分離方式が用いられている。そのため、流入管12と冷媒排出管14との離間距離を上下方向に確保することができる。したがって、本実施の形態に係る油分離器10では、従来のサイクロン式油分離器と比較して小型化することが容易である。
本実施の形態に係る油分離器10では、固定翼15は軸15aの3つ以上の螺旋状溝GRに3枚以上の螺旋状板15bが固定されることにより構成されている。つまり、固定翼15は個々のパーツで構成されている。このため、固定翼15は、一体型の翼形状と比較して製造し易い。
本実施の形態に係る油分離器10では、3つ以上の螺旋状溝GRの各々は、中心軸CLに沿って螺旋状に延在するように構成されている。このため、螺旋状板15bの各々を螺旋状溝GRの各々にねじることにより挿入することができる。したがって、固定翼15の製造が容易となる。
本実施の形態に係る油分離器10では、軸15aの直径D2は、3枚以上の螺旋状板15bの各々の厚みよりも大きい寸法を有している。このため、油が表面張力により互いに隣り合うように配置された螺旋状板15bの間の外周面OSに留まることが抑制される。したがって、圧縮機1への返油効率を向上させることができる。さらに、軸15aの直径D2は、容器11の内径D1の半分以下の寸法を有している。このため、軸15aによる圧力損失を抑制することができる。つまり、圧縮機1への返油効率の向上と軸15aによる圧力損失の抑制を両立させることができる。
本実施の形態に係る油分離器10では、3枚以上の螺旋状板15bの各々は、360度を螺旋状板15bの枚数で除した角度以上でねじれるように構成されている。このため、軸15aの全周に亘って3枚以上の螺旋状板15bが配置される。したがって、軸15aの周方向に隙間なく3枚以上の螺旋状板15bに油含有冷媒が衝突することができるため、油の分離効率を向上させることができる。
本実施の形態に係る油分離器10では、螺旋状板15bの各々は中心軸CL周りに360度以上の回転角度でねじれるように構成されている。このため、螺旋状板15bの各々が中心軸CL周りに360度未満の回転角度でねじれるように構成されている場合と比べて、螺旋状板15bの各々の表面積を増加させることができる。これにより、油の分離効率を向上させることができる。
図12を参照して、容器11の内径D1に対する第1離間距離L1の比率(L1/D1)と分離効率との関係を説明する。図12は、容器11の内径D1に対する第1離間距離L1の比率(L1/D1)と分離効率との関係についての実験結果を示すグラフである。図11に示されるように、容器11の内径D1に対する第1離間距離L1の比率(L1/D1)が0.5以上の場合に分離効率が向上することがわかった。
本実施の形態に係る油分離器10では、固定翼15と冷媒排出管14の先端との中心軸CLに沿う第1離間距離L1は、容器11の内径D1の0.5倍以上である。このため、油の分離効率を向上させることができる。
本実施の形態に係る冷凍サイクル装置100は、上記の油分離器10を備えている。このため、油含有冷媒からの油の分離効率を向上させるとともに圧縮機1への返油効率を向上させることができる油分離器10を備えた冷凍サイクル装置100を提供することができる。
実施の形態2.
図13~図17を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。なお、以下の実施の形態2~5は、特に説明しない限り、上記の本発明の実施の形態1と同一の構成、動作および効果を有している。したがって、上記の本発明の実施の形態1と同一の構成には同一の符号を付し、説明を繰り返さない。
図13は、本実施の形態に係る固定翼15が容器11内に配置された構成を一方側から概略的に示す斜視図である。なお、説明の便宜のため、図13では固定翼15よりも上側および下側の容器11は記載されていない。図14は、本実施の形態に係る固定翼15の構成を一方側から概略的に示す斜視図である。図15は、本実施の形態に係る固定翼15が容器11内に配置された構成を他方側から概略的に示す斜視図である。なお、説明の便宜のため、図15では固定翼15よりも上側および下側の容器11は記載されていない。図16は、本実施の形態に係る固定翼15の構成を他方側から概略的に示す斜視図である。図17は、本実施の形態に係る固定翼15が容器11内に配置された構成を概略的に示す図13のXVII-XVII線に沿う断面図である。
図13および図14に示されるように、本実施の形態に係る油分離器10では、固定翼15の上端および下端の一方は、容器11の中心軸CLから内周面ISにかけて凸形状となるように螺旋状板15bの各々が前進している前進翼型の形状に構成されている。なお、固定翼15の上端および下端の両方が前進翼型の形状に構成されていてもよい。つまり、固定翼15の上端および下端の少なくともいずれかが前進翼型の形状に構成されていればよい。
図15および図16に示されるように、本実施の形態に係る油分離器10では、固定翼15の上端および下端の他方は、容器11の中心軸CLから内周面ISにかけて凹形状となるように螺旋状板15bの各々が後退している後退翼型の形状に構成されている。なお、固定翼15の上端および下端の両方が後退翼型の形状に構成されていてもよい。つまり、固定翼15の上端および下端の少なくともいずれかが後退翼型の形状に構成されていればよい。
図14および図16に示されるように、3枚以上の螺旋状板15bの各々は、軸15aの外周面OSに接続された内周端IEと、容器11の内周面ISに向かい合う外周端OEとを含んでいる。
図17に示されるように、固定翼15の上端および下端の少なくともいずれにおいて、3枚以上の螺旋状板15bの各々は、中心軸CLに沿って内周端IEよりも外周端OEが外側または内側に配置されるように構成されている。
次に、本実施の形態の作用効果について説明する。
本実施の形態における油分離器10では、固定翼15の上端および下端の少なくともいずれにおいて、3枚以上の螺旋状板15bの各々は、中心軸CLに沿って内周端IEよりも外周端OEが外側または内側に配置されるように構成されている。このため、中心軸CLに沿って螺旋状板15bの各々の内周端IEと外周端OEとが同じ位置に配置されている場合と比較して、螺旋状板15bの各々の内周端IEから外周端OEまでの沿面距離が増加する。これにより、固定翼15の上端および下端の少なくともいずれかにおいて、油含有冷媒が固定翼15を通過する際の圧力損失を低減することができる。したがって、冷凍サイクル装置100のシステムの成績係数(COP)の低下を抑制することができる。
実施の形態3.
図18を参照して、本発明の実施の形態3に係る油分離器10の構成について説明する。図18は、本実施の形態に係る固定翼15が容器11内に配置された構成を概略的に示す断面斜視図である。なお、説明の便宜のため、図18では固定翼15よりも上側および下側の容器11は記載されていない。
図18に示されるように、本実施の形態に係る油分離器10は、螺旋状板15bに油含有冷媒との衝突面積を増加させるべく凹凸面が形成されていることを特徴とする。3枚以上の螺旋状板15bの各々は上面USを含んでいる。上面USに凹凸RCが設けられている。凹凸RCは凹部と凸部とが交互に並ぶように構成されている。凹凸RCは鋸歯状に構成されている。
次に、図2および図8を参照して、本実施の形態に係る油分離器10の動作について説明する。流入管12より流入した油含有冷媒が螺旋状板15bを通過する際に、凹凸で油が捕捉される。凹凸で捕捉された油は上面USを伝って容器11の内周面ISに達する。容器11の内周面ISに達した油は、内周面ISに沿って液膜となって下方に流れる。
次に、本実施の形態の作用効果について説明する。
本実施の形態における油分離器では、3枚以上の螺旋状板15bの各々の上面USに凹凸RCが設けられているため、凹凸RCで油を捕捉することができる。このため、分離効率をさらに向上させることができるとともに圧縮機1への返油効率をさらに向上させることができる。
実施の形態4.
図19を参照して、本発明の実施の形態4に係る油分離器10の構成について説明する。図19は、本実施の形態に係る油分離器10の構成を概略的に示す断面図である。
図19に示されるように、本実施の形態に係る油分離器10は、固定翼15が2段以上の複数の部分で構成されている。本実施の形態では固定翼15は2段で構成されている。固定翼15は、第1固定翼部151と、第2固定翼部152とを含んでいる。軸15aは、第1軸部15a1と、第2軸部15a2とを含んでいる。3枚以上の螺旋状板15bは、3枚以上の第1螺旋状板部15b1と、3枚以上の第2螺旋状板部15b2とを含んでいる。第1固定翼部151は、第1軸部15a1および3枚以上の第1螺旋状板部15b1を有している。第2固定翼部152は、第2軸部15a2および3枚以上の第2螺旋状板部15b2を有している。第2固定翼部152は、中心軸CLに沿って第1固定翼部151よりも下方において第1固定翼部151との間に隙間をあけて配置されている。
2段目以降の固定翼15の軸15aは中空となっていてもよい。本実施の形態では、第2固定翼部152の第2軸部15a2には中心軸CLに沿って第2軸部15a2を貫通する貫通孔HPが設けられている。また、本実施の形態では、第2軸部15a2の先端と前段の第1固定翼部151との距離である第2離間距離L2が容器11の内径D1の0.5倍以上である。
次に、本実施の形態に係る油分離器10の動作について説明する。
基本的な動作については実施例1~3と同様であるため省略する。
一段目の第1固定翼部151で発生する旋回流によって油含有冷媒から油が分離される。この後、第1固定翼部151で油が分離された冷媒は、第2固定翼部152で発生する旋回流によってさらに油が分離される。
また、第2固定翼部152を冷媒が通過する際に、冷媒が第2軸部15a2の貫通孔HPを通過し、一部の油含有冷媒は、第2固定翼部152の第2螺旋状板部15b2を通過することによって、未分離の油含有冷媒が後段の旋回流により分離される。
次に、本実施の形態に係る油分離器10の作用効果について説明する。
本実施の形態に係る油分離器10によれば、第2固定翼部152は、中心軸CLに沿って第1固定翼部151よりも下方において第1固定翼部151との間に隙間をあけて配置されている。このため、固定翼15を多段構造にすることにより、分離効率を向上させることができるとともに圧縮機1への返油効率を向上させることができる。
また、本実施の形態に係る油分離器10によれば、第2固定翼部152の第2軸部15a2には中心軸CLに沿って第2軸部15a2を貫通する貫通孔HPが設けられている。このため、貫通孔HPに冷媒を通すことができる。これにより、分離効率をさらに向上させることができるとともに圧縮機1への返油効率をさらに向上させることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 圧縮機、2 四方弁、3 室外熱交換器、4 流量調整弁、5 室内熱交換器、6a,6b 延長配管、10 油分離器、11 容器、12 流入管、12a 流入口、13 油排出管、13a 油排出口、14 冷媒排出管、14a 冷媒排出口、15 固定翼、15a 軸、15a1 第1軸部、15a2 第2軸部、15b 螺旋状板、15b1 第1螺旋状板部、15b2 第2螺旋状板部、15b 板、20 油戻し管、100 冷凍サイクル装置、101 室外機ユニット、102 室内機ユニット、151 第1固定翼部、152 第2固定翼部、200 油、CL 中心軸、D1 内径、D2 直径、GR 螺旋状溝、HP 貫通孔、IE 内周端、IS 内周面、L1 第1離間距離、L2 第2離間距離、OE 外周端、OS 外周面、RC 凹凸、T1 厚み、US 上面。

Claims (9)

  1. 油含有冷媒から油を分離する油分離器であって、
    中心軸に沿って延在し、かつ前記中心軸に直交する断面が円形状の内周面を有する容器と、
    前記容器内に前記油含有冷媒を流入させる流入口を有する流入管と、
    前記油含有冷媒から分離された油を前記容器から排出する油排出口を有する油排出管と、
    前記油含有冷媒から前記油が分離された冷媒を前記容器から排出する冷媒排出口を有する冷媒排出管と、
    前記容器内に配置された固定翼とを備え、
    前記流入管の前記流入口は前記固定翼の上方に配置されており、
    前記油排出管の前記油排出口は前記固定翼の下方に配置されており、
    前記冷媒排出管の前記冷媒排出口は前記固定翼の下方であり、かつ前記油排出口よりも上方に配置されており、
    前記固定翼は、前記中心軸に沿って延在する軸と、前記軸の外周面に接続され前記軸から前記内周面に向けて延在するとともに前記中心軸に沿って螺旋状に延在する3枚以上の螺旋状板とを含み、
    3枚以上の前記螺旋状板のうち前記断面において互いに隣り合うように配置された前記螺旋状板の各々は、前記軸の周方向に前記外周面を挟むように配置されており、
    前記冷媒排出管の前記冷媒排出口は、前記中心軸に沿って前記固定翼との間に隙間をあけて配置されている、油分離器。
  2. 前記軸の前記外周面には、3枚以上の前記螺旋状板が固定される3つ以上の螺旋状溝が設けられており、
    3つ以上の前記螺旋状溝の各々は、前記中心軸に沿って螺旋状に延在するように構成されている、請求項1に記載の油分離器。
  3. 前記軸の直径は、3枚以上の前記螺旋状板の各々の厚みよりも大きい寸法を有し、かつ前記容器の内径の半分以下の寸法を有している、請求項1または2に記載の油分離器。
  4. 3枚以上の前記螺旋状板の各々は、360度を前記螺旋状板の枚数で除した角度以上でねじれるように構成されている、請求項1~3のいずれか1項に記載の油分離器。
  5. 3枚以上の前記螺旋状板の各々は、前記軸の前記外周面に接続された内周端と、前記容器1の前記内周面に向かい合う外周端とを含み、
    前記固定翼の上端および下端の少なくともいずれかにおいて、3枚以上の前記螺旋状板の各々は、前記中心軸に沿って前記内周端よりも前記外周端が外側または内側に配置されるように構成されている、請求項1~4のいずれか1項に記載の油分離器。
  6. 3枚以上の前記螺旋状板の各々は上面を含み、
    前記上面に凹凸が設けられている、請求項1~5のいずれか1項に記載の油分離器。
  7. 前記固定翼は、第1固定翼部と、第2固定翼部とを含み、
    前記軸は、第1軸部と、第2軸部とを含み、
    3枚以上の前記螺旋状板は、3枚以上の第1螺旋状板部と、3枚以上の第2螺旋状板部とを含み、
    前記第1固定翼部は、前記第1軸部および3枚以上の前記第1螺旋状板部を有し、
    前記第2固定翼部は、前記第2軸部および3枚以上の前記第2螺旋状板部を有し、
    前記第2固定翼部は、前記中心軸に沿って前記第1固定翼部よりも下方において前記第1固定翼部との間に隙間をあけて配置されている、請求項1~6のいずれか1項に記載の油分離器。
  8. 前記第2固定翼部の前記第2軸部には前記中心軸に沿って前記第2軸部を貫通する貫通孔が設けられている、請求項7に記載の油分離器。
  9. 請求項1~8のいずれか1項に記載の油分離器を備えた、冷凍サイクル装置。
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