JP2002324561A - 気液分離装置およびこれを利用する燃料電池発電システム - Google Patents

気液分離装置およびこれを利用する燃料電池発電システム

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JP2002324561A
JP2002324561A JP2001131103A JP2001131103A JP2002324561A JP 2002324561 A JP2002324561 A JP 2002324561A JP 2001131103 A JP2001131103 A JP 2001131103A JP 2001131103 A JP2001131103 A JP 2001131103A JP 2002324561 A JP2002324561 A JP 2002324561A
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separation device
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Masaki Endo
雅喜 遠藤
Hidetoshi Yoshinari
秀稔 吉成
Setsuo Omoto
節男 大本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧力損失を増加させることなく小型化および
低コスト化を図ることができる気液分離装置およびこれ
を利用する燃料電池発電システムを提供する。 【解決手段】 燃料電池本体110から排出された排水
素ガス6から水5を分離する気液分離装置10におい
て、排水素ガス6を受け入れる円筒型をなす受入ダクト
12と、受入ダクト12に連結された本体容器11と、
受入ダクト12の内部に配設されて排水素ガス6を螺旋
状に旋回させながら本体容器11の内部へ送給する旋回
翼14と、受入ダクト12と同軸をなすように本体容器
11に連結されたガス送出ダクト15と、ガス送出ダク
ト15にスライド移動可能に内嵌して排水素ガス6から
の水5の分離量を調整するスライドダクト17等とを備
えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体を含有する気
体から当該液体を分離する気液分離装置およびこれを利
用する燃料電池発電システムに関する。
【0002】
【従来の技術】燃料電池発電システムは、例えば、燃料
ガスを改質して得られた水素ガスと空気(酸素)とを水
蒸気と共に燃料電池本体に供給して電気化学的に反応さ
せて電力を得ることができるようになっている。燃料電
池本体内で反応に使用された排水素ガスおよび排空気
は、飽和水蒸気量を越えた水分が除去された後、燃焼さ
れて系外へ放出される。
【0003】このように水を含有するガスから当該水を
分離する従来の気液分離装置としては、例えば、図6に
示すように、分離槽211内に送給された使用済みガス
200に噴霧器212から冷却水201bを噴霧して当
該ガス200を冷却することにより当該ガス200から
飽和水201aを取り除くようにした噴霧式の気液分離
装置210や(図6(a)参照)、冷却水201bを流
通させた冷却管222に上記ガス200を接触させて冷
却することにより当該ガス200から飽和水201aを
取り除くようにした熱交換式の気液分離装置220(図
6(b)参照)などがある。
【0004】しかしながら、上述したような噴霧式や熱
交換式の気液分離装置210,220は、冷却水201
bを流通させる冷却水ポンプ等の冷却水流通機構が必要
であるため、小型化を図りながら低コスト化を図ること
が困難であった。
【0005】このため、例えば、図7に示すように、内
部に仕切壁232を設けた分離槽231内に使用済みガ
ス200を送給して当該ガス200の流通方向を変更さ
せることにより当該ガス200中の飽和水201aを落
下分離させるようにした流通方向変更式の気液分離装置
230や(図7(a)参照)、分離槽241内に設けた
金属メッシュ等の多孔質体242に上記ガス200を流
通させることにより当該ガス200中の飽和水201a
を分離するようにした透過式の気液分離装置240(図
6(b)参照)などが用いられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述したよ
うな流通方向変更式や透過式の気液分離装置230,2
40においては、小型化を図りながら低コスト化を図る
ことが可能なものの、使用済みガス200の流通時の圧
力損失が大きくなってしまうため、単位時間当たりの処
理量に限界があった。
【0007】このような問題は、燃料電池発電システム
に使用される気液分離装置に限らず、液体を含有する気
体から当該液体を分離する気液分離装置であれば、上述
した場合と同様にして起こり得ることである。
【0008】このようなことから、本発明は、圧力損失
を増加させることなく小型化および低コスト化を図るこ
とができる気液分離装置およびこれを利用する燃料電池
発電システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ための、第一番目の発明による気液分離装置は、液体を
含有する気体から当該液体を分離する気液分離装置にお
いて、前記気体を受け入れる円筒型をなす受入ダクト
と、前記受入ダクトに連結された本体容器と、前記受入
ダクトに配設され、液体を含有する気体を螺旋状に旋回
させながら前記本体容器の内部へ送給する旋回流形成手
段と、前記受入ダクトと同軸をなすように前記本体容器
に連結されたガス送出ダクトと、前記気体からの前記液
体の分離量を調整する液体分離量調整手段とを備えてな
ることを特徴とする。
【0010】第二番目の発明による気液分離装置は、第
一番目の発明において、前記旋回流形成手段が、前記受
入ダクト内に配設された旋回翼を備えていることを特徴
とする。
【0011】第三番目の発明による気液分離装置は、第
一番目の発明において、前記旋回流形成手段が、前記受
入ダクトに連結され、前記気体を当該受入ダクトの壁面
に沿って螺旋状をなして流通させるように配向された受
入口であることを特徴とする。
【0012】第四番目の発明による気液分離装置は、第
一番目の発明において、前記液体分離量調整手段が、前
記受入ダクトに対して接近離反できるように前記ガス送
出ダクトにスライド移動可能に嵌合するスライドダクト
と、前記スライドダクトをスライド移動させるスライド
移動手段とを備えていることを特徴とする。
【0013】第五番目の発明による気液分離装置は、第
一番目の発明において、前記液体分離量調整手段が、前
記旋回流形成手段と前記本体容器との間に配設され、前
記気体の流通方向に対して起伏可能に支持された可動翼
と、前記可動翼を起伏させる起伏手段とを備えているこ
とを特徴とする。
【0014】また、第六番目の発明による燃料電池発電
システムは、水素を含有する第一のガスの当該水素と酸
素を含有する第二のガスの当該酸素とを電気化学的に反
応させることにより発電を行う燃料電池本体と、前記燃
料電池本体から排出された前記第一のガスから水を分離
する第一のガス用の第一番目から第五番目の発明のいず
れかの気液分離装置と、前記燃料電池本体から排出され
た前記第二のガスから水を分離する第二のガス用の第一
番目から第五番目の発明のいずれかの気液分離装置と、
前記第一のガス用の気液分離装置から送出された前記第
一のガスと前記第二のガス用の気液分離装置から送出さ
れた前記第二のガスとを燃焼させる燃焼手段とを備えた
ことを特徴とする。
【0015】第七番目の発明による燃料電池発電システ
ムは、第六番目の発明において、前記燃料電池本体の負
荷量または当該燃料電池本体から排出された前記第一の
ガスの水素濃度に対応して、前記燃焼手段に流入する前
記第一のガスおよび前記第二のガス中の水の含有量を調
整するように前記第一のガス用および前記第二のガス用
の気液分離装置の前記液体分離量調整手段を制御する制
御手段を備えたことを特徴とする。
【0016】第八番目の発明による燃料電池発電システ
ムは、第七番目の発明において、前記制御手段が、前記
燃料電池本体の負荷が減少したときまたは当該燃料電池
本体から排出された前記第一のガスの水素濃度が上昇し
たときに、前記燃焼手段に流入する前記第一のガスおよ
び前記第二のガス中の水の含有量を多くするように当該
第一のガス用および前記第二のガス用の気液分離装置の
前記液体分離量調整手段を制御し、前記燃料電池本体の
負荷が増加したときまたは当該燃料電池本体から排出さ
れた前記第一のガスの水素濃度が低下したときに、前記
燃焼手段に流入する当該第一のガスおよび前記第二のガ
ス中の水の含有量を少なくするように前記第一のガス用
および前記第二のガス用の気液分離装置の前記液体分離
量調整手段を制御することを特徴とする。
【0017】第九番目の発明による燃料電池発電システ
ムは、第七番目または第八番目の発明において、前記制
御手段が、前記燃焼手段から排出される排ガスの温度に
対応して、当該燃焼手段に流入する前記第一のガスおよ
び前記第二のガス中の水の含有量を調整するように前記
第一のガス用および前記第二のガス用の気液分離装置の
前記液体分離量調整手段をフィードバック制御すること
を特徴とする。
【0018】第十番目の発明による燃料電池発電システ
ムは、第九番目の発明において、前記制御手段が、前記
燃焼手段から排出される前記排ガスの温度が上限の規定
値を越えたときに、当該燃焼手段に流入する前記第一の
ガスおよび前記第二のガス中の水の含有量を多くするよ
うに前記第一のガス用および前記第二のガス用の気液分
離装置の前記液体分離量調整手段をフィードバック制御
し、前記燃焼手段から排出される前記排ガスの温度が下
限の規定値未満のときに、当該燃焼手段に流入する前記
第一のガスおよび前記第二のガス中の水の含有量を少な
くするように前記第一のガス用および前記第二のガス用
の気液分離装置の前記液体分離量調整手段をフィードバ
ック制御することを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明による気液分離装置および
これを利用する燃料電池発電システムの実施の形態を図
面を用いて以下に説明するが、本発明は以下の実施の形
態に限定されるものではない。
【0020】[第一番目の実施の形態]本発明による気
液分離装置およびこれを利用する燃料電池発電システム
の第一番目の実施の形態を図1〜3を用いて説明する。
図1は、燃料電池発電システムの要部の概略構成図、図
2は、図1の気液分離装置の概略構成図、図3は、図2
の矢線 III部の抽出拡大斜視図である。
【0021】図1に示すように、エアフィルタ111を
受入口に接続されたエアコンプレッサ112の送出口
は、燃料電池110の空気受入口に連絡している。一
方、メタノールやガソリン等の液状の燃料1を貯蔵する
燃料タンク113の下部は、当該燃料1を送給する燃料
ポンプ114の受入口に連絡している。燃料ポンプの1
14の送出口は、前記燃料1を加熱して燃料ガス2を得
るガス化装置115の燃料受入口に連絡している。ガス
化装置115の燃料送出口は、燃料ガス2を改質して水
素ガス3を得る改質装置116の受入口に連絡してい
る。改質装置116の送出口は、前記燃料電池110の
水素ガス受入口に連絡している。
【0022】前記燃料電池本体110の排空気送出口
は、当該燃料電池本体110から送出された使用済みの
排空気7(第二のガス)から本発明にかかる液体である
水5を分離する排空気用の気液分離装置10(詳細は後
述する。)の受入口に連絡している。前記燃料電池本体
110の排水素ガス送出口は、当該燃料電池本体110
から送出された使用済みの排水素ガス6(第一のガス)
から本発明にかかる液体である水5を分離する排水素ガ
ス用の気液分離装置10(詳細は後述する。)の受入口
に連絡している。
【0023】排空気用および排水素ガス用の気液分離装
置10の水送出口は、水タンク117の上方にそれぞれ
連絡している。水タンク117の下部は、水ポンプ11
8の受入口に連絡している。水ポンプ118の送出口
は、前記エアコンプレッサ112の送出口の下流側近傍
と、前記燃料ポンプ114の送出口の下流側近傍とにそ
れぞれ連絡している。
【0024】排空気用の気液分離装置10の排空気送出
口と排水素ガス用の気液分離装置10の排水素ガス送出
口とは、合流した後に分岐して、一方が前記ガス化装置
115の燃焼用ガス受入口に連絡すると共に、他方が燃
焼手段である燃焼器119の受入口に連絡している。上
記ガス化装置115の排ガス送出口と燃焼器119の送
出口とは、図示しない熱交換器等を介して系外へ連絡し
ている。
【0025】前記燃料電池本体110の排水素ガス送出
口と上記気液分離装置10の受入口との間には、水素濃
度を計測する水素濃度計測センサ19aが設けられてい
る。前記燃焼器119の送出口の近傍には、排ガス9の
温度を計測する温度計測センサ19bが設けられてい
る。この水素濃度計測センサ19aおよび温度計測セン
サ19bは、制御装置19の入力部にそれぞれ電気的に
接続されている。この制御装置19の出力部は、排空気
用および排水素ガス用の気液分離装置10にそれぞれ電
気的に接続されており、当該制御装置19は、水素濃度
計測センサ19aおよび温度計測センサ19bからの信
号に基づいて、排水素ガス6および排空気7から分離す
る水5の量を調整するようにこれら気液分離装置10を
制御するようになっている(詳細は後述する。)。
【0026】排空気用の気液分離装置10と排水素ガス
用の気液分離装置10とは、図2に示すような同一の構
造をなしている。具体的には、図2に示すように、円筒
型をなす本体容器11の上面には、当該本体容器11よ
りも小径をなす円筒型の受入ダクト12(受入口)が同
軸をなして連結されている。
【0027】図3に示すように、前記受入ダクト12の
内部には、中心軸13が当該受入ダクト12の同軸上に
配設されている。この中心軸13の周面には、螺旋状を
なす旋回翼14が周方向にわたって複数設けられてい
る。
【0028】図2に示すように、前記本体容器11の底
面には、前記受入ダクト12よりも小径をなす円筒型の
ガス送出ダクト15(排水素ガス送出口または排空気送
出口)が当該本体容器11の同軸上で底面を貫通するよ
うにして取り付けられると共に、液送出ダクト16(水
送出口)が当該本体容器11の側面近傍に位置するよう
にして連結されている。上記ガス送出ダクト15の上端
には、円筒型をなすスライドダクト17が当該ガス送出
ダクト15の軸方向に沿ってスライド移動できるように
内嵌している。
【0029】前記本体容器11の上面には、リンクアー
ム18aが軸方向に沿ってスライド移動できるように貫
通している。このリンクアーム18aの本体容器11の
内側の端部は、前記スライドダクト17に連結されてい
る。リンクアーム18aの本体容器11の外側の端部
は、リンクプレート18bの一端側に連結されている。
このリンクプレート18bの他端側は、正逆転可能なサ
ーボモータ等の駆動装置の駆動軸18cに連結されてい
る。この駆動装置には、前記制御装置19が電気的に接
続されており、当該制御装置19は、前記水素濃度計測
センサ19aおよび前記温度計測センサ19bからの信
号に基づいて、当該駆動装置を作動させるようになって
いる(詳細は後述する。)。
【0030】なお、本実施の形態では、中心軸13、旋
回翼14などにより旋回流形成手段を構成し、リンクア
ーム18a、リンクプレート18b、駆動軸18c、前
記駆動装置などによりスライド移動手段を構成し、当該
スライド移動手段、スライドダクト17などにより液体
分離量調整手段を構成し、制御装置19、水素濃度計測
センサ19a、温度計測センサ19bなどにより制御手
段を構成している。
【0031】このような気液分離装置10を備えた燃料
電池発電システムの作用を図1を用いて次に説明する。
【0032】エアコンプレッサ112、燃料ポンプ11
4、水ポンプ118を作動すると、燃料タンク113内
の燃料1が水タンク117内の水5と共にガス化装置1
15内に送給されてガス化され、水5(水蒸気)を含有
する燃料ガス2が改質装置116内に送給されて改質さ
れ、水5(水蒸気)および水素ガス3が燃料電池本体2
0の内部に送給されると共に、水タンク117内の水5
と共に空気4が燃料電池本体110の内部に送給され、
水素ガス3と空気4(酸素)とが電気化学的に反応して
電力を生じる。このとき、水5は、水素ガス3と空気4
(酸素)との電気化学反応を生じさせるセルを湿潤して
当該セルの機能を保持する。
【0033】燃料電池本体110内で使用された排水素
ガス6(第一のガス)および排空気7(第二のガス)
は、上記電気化学反応に伴って生じたりした余剰の水5
を含有した状態で各気液分離装置10にそれぞれ送給さ
れて、水5と排水素ガス6および排空気7とに分離され
る(詳細は後述する。)。
【0034】排水素ガス6や排空気7から分離された水
5は、水タンク117内に送給されて再び循環使用され
る。水5を分離された排水素ガス6および排空気7は、
合流され、燃焼ガス8となってその一部がガス化装置1
15に供給されて燃焼され、燃料1のガス化の熱源に使
用された後、図示しない熱交換器等で熱回収されてから
排ガス9として系外へ排出される。残りの燃焼ガス8
は、燃焼器119に送給されて燃焼処理された後、図示
しない熱交換器等で熱回収されてから排ガス9として系
外へ排出される。
【0035】ここで、上記気液分離装置10の作用につ
いて、排水素ガス用を例にして図2,3を用いて説明す
る。
【0036】水5を含有する排水素ガス6は、受入ダク
ト12内に送給されると、旋回翼14により旋回流とな
って本体容器11内に送給される。これにより、水5が
遠心力により本体容器11の径方向外側へ飛散されて本
体容器11内に貯溜して液送出ダクト16から送出され
る一方、排水素ガス6が旋回しながらスライドダクト1
7を介してガス送出ダクト15内に流入して本体容器1
1から送出され、水5と排水素ガス6とが分離して送出
される。
【0037】他方、水5を含有する排空気7も、排水素
ガス6の場合と同様にして水5と排空気7とが分離され
る。
【0038】このようにして発電を行っている際に、例
えば、燃料電池本体110の負荷の遮断等により、燃料
電池本体110内での水素ガス3の消費量が急激に減少
すると、前記燃焼ガス8中に多量の水素成分が存在して
しまい、燃焼器119内の燃焼温度が著しく上昇して当
該燃焼器119が損傷する虞を生じてしまう。
【0039】このため、燃料電池本体110の排水素ガ
ス送出口から送出される排水素ガス6中の水素濃度を前
記水素濃度計測センサ19aが計測し、排水素ガス6お
よび排空気7中の水5の含有量を上記水素濃度に応じて
予め選定された量となるように前記制御装置19が排水
素ガス用および排空気用の気液分離装置10の前記駆動
装置をそれぞれ制御し、駆動軸18c、リンクプレート
18b、リンクアーム18aを介してスライドダクト1
7をそれぞれ所定長上昇させる。
【0040】すなわち、スライドダクト17を上昇させ
ると、受入ダクト12とスライドダクト17とが接近し
て、旋回流によって本体容器11の径方向外側へ飛散す
る水5が減少し、排水素ガス6や排空気7と共にスライ
ドダクト17内に流入する水5が増加するのである。
【0041】これにより、燃焼ガス8中に混在する水5
の量が増え、燃焼ガス8中の水素成分が多くても、燃焼
ガス8の燃焼温度の上昇を抑制することができるので、
燃焼器119の損傷を防止することができる。
【0042】また、このようにして燃料電池本体110
から送出される排水素ガス6中の水素濃度に基づいて燃
焼ガス8中の水5の量を調整しているにもかかわらず、
燃焼器119での燃焼ガス8の燃焼温度が何らかの原因
で上昇してしまい、排ガス9の温度が上限の規定値を越
えると、前記温度計測センサ19bからの信号に基づい
て、前記制御装置19が排水素ガス用および排空気用の
気液分離装置10の前記駆動装置をそれぞれフィードバ
ック制御し、スライドダクト17を受入ダクト12に最
も接近させるように上昇させて、スライドダクト17内
に水5を最大限流入させ、燃焼ガス8中に水5を多量に
混在させることにより、燃焼器119内の過剰加熱を防
止することができる。
【0043】一方、上述したようにして燃料電池本体1
10から送出される排水素ガス6中の水素濃度に基づい
て燃焼ガス8中の水5の量を調整しているにもかかわら
ず、燃焼器119での燃焼ガス8の燃焼温度が何らかの
原因で低下してしまい、排ガス9の温度が下限の規定値
未満になると、前記温度計測センサ19bからの信号に
基づいて、前記制御装置19が排水素ガス用および排空
気用の気液分離装置10の前記駆動装置をそれぞれフィ
ードバック制御し、スライドダクト17を受入ダクト1
2から最も離反させるように下降させて、水5のほとん
どを飛散させて本体容器11内に貯溜させ、燃焼ガス8
中の水5をほとんど除去することにより、燃焼器119
内の不完全燃焼を防止することができる。
【0044】したがって、本実施の形態によれば、以下
のような効果を得ることができる。
【0045】(1)受入ダクト12内に旋回翼14を設
けて排水素ガス6や排空気7に旋回流を生じさせ、水5
を遠心力で飛散させて分離するようにしたので、圧力損
失を増加させることなく簡単な構造で水5を分離するこ
とができ、小型化および低コスト化を図ることができ
る。
【0046】(2)燃料電池本体110の排水素ガス送
出口から送出される排水素ガス6中の水素濃度を水素濃
度計測センサ19aで計測し、排水素ガス6および排空
気7中の水5の含有量を上記水素濃度に応じて予め選定
された量となるように制御装置19で排水素ガス用およ
び排空気用の気液分離装置10の前記駆動装置をそれぞ
れ制御して、燃焼ガス8中に混在する水5の量を調整す
るようにしたので、燃料電池本体110の負荷の遮断等
により、燃料電池本体110内での水素ガス3の消費量
が急激に減少して、燃焼ガス8中の水素成分が多くなっ
たとしても、燃焼ガス8の燃焼温度の上昇を抑制するこ
とができ、燃焼器119の損傷を防止することができ
る。
【0047】(3)燃焼器119からの排ガス9の温度
を温度計測センサ19bで計測し、燃焼ガス8の燃焼温
度が何らかの原因で上昇して排ガス9の温度が上限の規
定値を越えると、制御装置19が排水素ガス用および排
空気用の気液分離装置10の前記駆動装置をそれぞれフ
ィードバック制御し、スライドダクト17を受入ダクト
12に最も接近させるように上昇させて、スライドダク
ト17内に水5を最大限流入させ、燃焼ガス8中に水5
を多量に混在させることにより、燃焼器119内の過剰
加熱を防止することができる。
【0048】(4)燃焼器119からの排ガス9の温度
を温度計測センサ19bで計測し、燃焼ガス8の燃焼温
度が何らかの原因で低下して排ガス9の温度が下限の規
定値未満になると、制御装置19が排水素ガス用および
排空気用の気液分離装置10の前記駆動装置をそれぞれ
フィードバック制御し、スライドダクト17を受入ダク
ト12から最も離反させるように下降させて、水5のほ
とんどを飛散させて本体容器11内に貯溜させ、燃焼ガ
ス8中の水5をほとんど除去することにより、燃焼器1
19内の不完全燃焼を防止することができる。
【0049】[第二番目の実施の形態]本発明による気
液分離装置およびこれを利用する燃料電池発電システム
の第二番目の実施の形態を図4を用いて説明する。図4
は、気液分離装置の概略構成図である。ただし、前述し
た第一番目の実施の形態と同様な部分については、前述
した第一番目の実施の形態の説明で用いた符号と同一の
符号を用いることにより、その説明を省略する。
【0050】図4に示すように、受入ダクト12の内部
の前記中心軸12および前記旋回翼13の下方側には、
当該受入ダクト12の壁面を回転可能に貫通する回転軸
28aが当該受入ダクト12の周方向にわたって所定の
間隔で複数設けられている。これら回転軸28aの受入
ダクト12の内側の端部には、可動翼27がそれぞれ取
り付けられている。
【0051】これら回転軸28aの受入ダクト12の外
側の端部には、歯車28bがそれぞれ同軸をなして取り
付けられている。これら歯車28bには、歯車28cが
それぞれ噛み合っている。これら歯車28cには、駆動
軸28dを介してピニオン28eがそれぞれ同軸をなし
て連結されている。これらピニオン28eは、受入ダク
ト12の外側に当該受入ダクト12と同軸をなすように
して配設された図示しない環状のラックに各々噛み合っ
ており、当該ラックは、正逆転可能なサーボモータ等の
図示しない駆動装置により回動可能となっている。
【0052】つまり、前記駆動装置を作動して前記ラッ
クを回動させると、ピニオン28e、駆動軸28d、歯
車28c,28b、回転軸28aを介して可動翼27を
それぞれ起伏させることができ、当該可動翼27の配向
角度をそれぞれ調整することができるようになっている
のである。
【0053】前記駆動装置には、前記制御装置19が電
気的に接続されており、当該制御装置19は、前記水素
濃度計測センサ19aおよび前記温度計測センサ19b
からの信号に基づいて、当該駆動装置を作動させるよう
になっている。
【0054】なお、本実施の形態では、回転軸28a、
歯車28b,28c、駆動軸28d、ピニオン28e、
前記ラック、前記駆動装置などにより起伏手段を構成
し、当該起伏手段、可動翼27などにより液体分離量調
整手段を構成している。
【0055】このような気液分離装置20においては、
燃料電池本体110の排水素ガス送出口から送出される
排水素ガス6中の水素濃度を前記水素濃度計測センサ1
9aが計測し、排水素ガス6および排空気7中の水5の
含有量を上記水素濃度に応じて予め選定された量となる
ように前記制御装置19が前記駆動装置をそれぞれ制御
して前記ラックを回動させ、ピニオン28e、駆動軸2
8d、歯車28c,28b、回転軸28aを介して可動
翼27をそれぞれ起伏させて、当該可動翼27の配向角
度をそれぞれ調整する。
【0056】具体的には、旋回翼14により旋回流とな
った排水素ガス6や排空気7の流通方向に対して可動翼
27を倒伏させるように配向すると、当該旋回流は、そ
の流れを可動翼27により変更されることなくそのまま
螺旋状に流れて本体容器11内に流入し、旋回流によっ
て本体容器11の径方向外側へ水5がほとんど飛散し
て、排水素ガス6や排空気7と共にガス送出ダクト15
内に水5がほとんど流入する。
【0057】一方、流通方向に対して可動翼27を起立
させるように配向すると、当該旋回流は、その流れを可
動翼27により変更されて下方に落下するように流れて
本体容器11内に流入し、本体容器11の径方向外側へ
飛散する水5がほとんどなくなり、排水素ガス6や排空
気7と共にガス送出ダクト15内に水5がほとんど流入
しなくなる。
【0058】つまり、前述した第一番目の実施の形態に
よる気液分離装置10は、スライドダクト17、リンク
アーム18a、リンクプレート18b、駆動軸18c等
を用いて水5の分離量を調整するようにしたが、本実施
の形態による気液分離装置20は、上記部材17,18
a〜18c等に代えて、可動翼27、回転軸28a、歯
車28b,28c、駆動軸28d、ピニオン28e、前
記ラック等を用いて水5の分離量を調整するようにした
のである。
【0059】したがって、本実施の形態によれば、前述
した第一番目の実施の形態の場合と同様な効果を得るこ
とができる。
【0060】[その他の実施の形態]前述した第一,二
番目の実施の形態では、受入ダクト12内に旋回翼14
を設け、受入ダクト12の上方から排水素ガス6や排空
気7を送給することにより、排水素ガス6や排空気7を
本体容器11内に螺旋状に送り込むようにしたが、本発
明は、これに限らず、例えば、図5に示すように、上部
を閉塞した受入ダクト32の側壁に、当該側壁面に沿っ
て排水素ガス6や排空気7を送給できるように受入口3
2aを取り付けて旋回流形成手段を構成して、当該受入
口32aから受入ダクト32内に排水素ガス6や排空気
7を送給することにより、本体容器11内に螺旋状に送
り込むようにしても、前述した第一番目の実施の形態の
場合と同様な効果を得ることができる。
【0061】前述した第一,二番目の実施の形態では、
燃料電池本体110の排水素ガス送出口と気液分離装置
10の受入口との間に水素濃度計測センサ19aを設
け、当該水素濃度計測センサ19aからの信号に基づい
て、水5の分離量を調整するように制御装置19が気液
分離装置10を制御するようにしたが、本発明は、これ
に限らず、例えば、燃料電池本体110の負荷量に応じ
て、水5の分離量を調整するように制御装置19が気液
分離装置10を制御するようにすることも可能である。
【0062】前述した第二番目の実施の形態では、気液
分離装置20の各ピニオン28eを環状の前記ラックで
一括して回転させるようにしたが、本発明は、これに限
らず、上記ピニオン28eを板状のラックでそれぞれ個
別に回転させるようにすることも可能である。
【0063】前述した第一,二番目の実施の形態では、
気液分離装置10,20を燃料電池発電システムに利用
した場合について説明したが、本発明は、これに限ら
ず、液体を含有する気体から当該液体を分離する気液分
離装置であれば、前述した第一,二番目の実施の形態の
場合と同様にして適用することができる。
【0064】
【発明の効果】第一番目の発明による気液分離装置は、
液体を含有する気体から当該液体を分離する気液分離装
置において、前記気体を受け入れる円筒型をなす受入ダ
クトと、前記受入ダクトに連結された本体容器と、前記
受入ダクトに配設され、液体を含有する気体を螺旋状に
旋回させながら前記本体容器の内部へ送給する旋回流形
成手段と、前記受入ダクトと同軸をなすように前記本体
容器に連結されたガス送出ダクトと、前記気体からの前
記液体の分離量を調整する液体分離量調整手段とを備え
てなることから、気体が受入ダクト内に送給されると、
旋回流形成手段により旋回流となって本体容器内に送給
されるので、液体が遠心力により本体容器の径方向外側
へ飛散されて本体容器内に貯溜する一方、気体が旋回し
ながらガス送出ダクト内に流入して本体容器から送出さ
れ、液体と気体とが分離される。これにより、圧力損失
を増加させることなく簡単な構造で気体と液体とを分離
することができので、小型化および低コスト化を図るこ
とができる。また、液体分離量調整手段により気体から
分離する液体の量を必要に応じて調整することができ
る。
【0065】第二番目の発明による気液分離装置は、第
一番目の発明において、前記旋回流形成手段が、前記受
入ダクト内に配設された旋回翼を備えているので、旋回
流を簡単な構造で生じさせることができる。
【0066】第三番目の発明による気液分離装置は、第
一番目の発明において、前記旋回流形成手段が、前記受
入ダクトに連結され、前記気体を当該受入ダクトの壁面
に沿って螺旋状をなして流通させるように配向された受
入口であるので、旋回流を簡単な構造で生じさせること
ができる。
【0067】第四番目の発明による気液分離装置は、第
一番目の発明において、前記液体分離量調整手段が、前
記受入ダクトに対して接近離反できるように前記ガス送
出ダクトにスライド移動可能に嵌合するスライドダクト
と、前記スライドダクトをスライド移動させるスライド
移動手段とを備えているので、気体から分離する液体の
量を簡単な構造で調整することができる。
【0068】第五番目の発明による気液分離装置は、第
一番目の発明において、前記液体分離量調整手段が、前
記旋回流形成手段と前記本体容器との間に配設され、前
記気体の流通方向に対して起伏可能に支持された可動翼
と、前記可動翼を起伏させる起伏手段とを備えているの
で、気体から分離する液体の量を簡単な構造で調整する
ことができる。
【0069】第六番目の発明による燃料電池発電システ
ムは、水素を含有する第一のガスの当該水素と酸素を含
有する第二のガスの当該酸素とを電気化学的に反応させ
ることにより発電を行う燃料電池本体と、前記燃料電池
本体から排出された前記第一のガスから水を分離する第
一のガス用の第一番目から第五番目の発明のいずれかの
気液分離装置と、前記燃料電池本体から排出された前記
第二のガスから水を分離する第二のガス用の第一番目か
ら第五番目の発明のいずれかの気液分離装置と、前記第
一のガス用の気液分離装置から送出された前記第一のガ
スと前記第二のガス用の気液分離装置から送出された前
記第二のガスとを燃焼させる燃焼手段とを備えたことか
ら、圧力損失を増加させることなく簡単な構造で第一の
ガスおよび第二のガスから水を分離することができの
で、システム全体の小型化および低コスト化を図ること
ができると共に、分離する水の量を必要に応じて調整す
ることができるので、例えば、第一のガス中の水素濃度
が高い場合に、分離する水の量を少なくして当該ガス中
の水の量を増やすことにより、燃焼手段での過剰加熱を
防止することができ、燃焼手段の損傷を防止することが
できる。
【0070】第七番目の発明による燃料電池発電システ
ムは、第六番目の発明において、前記燃料電池本体の負
荷量または当該燃料電池本体から排出された前記第一の
ガスの水素濃度に対応して、前記燃焼手段に流入する前
記第一のガスおよび前記第二のガス中の水の含有量を調
整するように前記第一のガス用および前記第二のガス用
の気液分離装置の前記液体分離量調整手段を制御する制
御手段を備えたことから、例えば、第一のガス中の水素
濃度が高くなると、制御手段が、分離する水の量を少な
くして当該ガス中の水の量を増やすので、燃焼手段での
過剰加熱を防止することができ、燃焼手段の損傷を防止
することができる。
【0071】第八番目の発明による燃料電池発電システ
ムは、第七番目の発明において、前記制御手段が、前記
燃料電池本体の負荷が減少したときまたは当該燃料電池
本体から排出された前記第一のガスの水素濃度が上昇し
たときに、前記燃焼手段に流入する前記第一のガスおよ
び前記第二のガス中の水の含有量を多くするように当該
第一のガス用および前記第二のガス用の気液分離装置の
前記液体分離量調整手段を制御し、前記燃料電池本体の
負荷が増加したときまたは当該燃料電池本体から排出さ
れた前記第一のガスの水素濃度が低下したときに、前記
燃焼手段に流入する当該第一のガスおよび前記第二のガ
ス中の水の含有量を少なくするように前記第一のガス用
および前記第二のガス用の気液分離装置の前記液体分離
量調整手段を制御することから、第一のガスおよび第二
のガスを燃焼手段内で最適な温度で常に燃焼させること
ができる。
【0072】第九番目の発明による燃料電池発電システ
ムは、第七番目または第八番目の発明において、前記制
御手段が、前記燃焼手段から排出される排ガスの温度に
対応して、当該燃焼手段に流入する前記第一のガスおよ
び前記第二のガス中の水の含有量を調整するように前記
第一のガス用および前記第二のガス用の気液分離装置の
前記液体分離量調整手段をフィードバック制御すること
から、何らかの原因で燃焼手段内での第一のガスおよび
第二のガスの燃焼温度に異常を生じたとしても、これを
修正して最適な温度で燃焼させることが常にできるよう
になる。
【0073】第十番目の発明による燃料電池発電システ
ムは、第九番目の発明において、前記制御手段が、前記
燃焼手段から排出される前記排ガスの温度が上限の規定
値を越えたときに、当該燃焼手段に流入する前記第一の
ガスおよび前記第二のガス中の水の含有量を多くするよ
うに前記第一のガス用および前記第二のガス用の気液分
離装置の前記液体分離量調整手段をフィードバック制御
し、前記燃焼手段から排出される前記排ガスの温度が下
限の規定値未満のときに、当該燃焼手段に流入する前記
第一のガスおよび前記第二のガス中の水の含有量を少な
くするように前記第一のガス用および前記第二のガス用
の気液分離装置の前記液体分離量調整手段をフィードバ
ック制御することから、何らかの原因で燃焼手段内での
第一のガスおよび第二のガスの燃焼温度に異常を生じた
としても、これを修正して最適な温度で燃焼させること
が常にできるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による燃料電池発電システムの第一番目
の実施の形態の要部の概略構成図である。
【図2】図1の気液分離装置の概略構成図である。
【図3】図2の矢線 III部の抽出拡大斜視図である。
【図4】本発明による気液分離装置の第二番目の実施の
形態の概略構成図である。
【図5】本発明による気液分離装置の他の実施の形態の
要部の概略構成図である。
【図6】従来の気液分離装置の一例の概略構造図であ
る。
【図7】従来の気液分離装置の他の例の概略構造図であ
る。
【符号の説明】
1 燃料 2 燃料ガス 3 水素ガス 4 空気 5 水 6 排水素ガス 7 排空気 8 燃焼ガス 9 排ガス 10 気液分離装置 11 本体容器 12 受入ダクト 13 中心軸 14 旋回翼 15 ガス送出ダクト 16 液送出ダクト 17 スライドダクト 18a リンクアーム 18b リンクプレート 18c 駆動軸 19 制御装置 19a 水素濃度計測センサ 19b 温度計測センサ 20 気液分離装置 27 可動翼 28a 回転軸 28b,28c 歯車 28d 駆動軸 28e ピニオン 32 受入ダクト 32a 受入口 110 燃料電池本体 111 エアフィルタ 112 エアコンプレッサ 113 燃料タンク 114 燃料ポンプ 115 ガス化装置 116 改質装置 117 水タンク 118 水ポンプ 119 燃焼器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大本 節男 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島研究所内 Fターム(参考) 4D031 AC02 AC06 BA01 BA07 BA10 BB01 EA01 5H027 AA02 BA01 KK31 KK41 MM03 MM08

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体を含有する気体から当該液体を分離
    する気液分離装置において、 前記気体を受け入れる円筒型をなす受入ダクトと、 前記受入ダクトに連結された本体容器と、 前記受入ダクトに配設され、液体を含有する気体を螺旋
    状に旋回させながら前記本体容器の内部へ送給する旋回
    流形成手段と、 前記受入ダクトと同軸をなすように前記本体容器に連結
    されたガス送出ダクトと、 前記気体からの前記液体の分離量を調整する液体分離量
    調整手段とを備えてなることを特徴とする気液分離装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記旋回流形成手段が、 前記受入ダクト内に配設された旋回翼を備えていること
    を特徴とする気液分離装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記旋回流形成手段が、 前記受入ダクトに連結され、前記気体を当該受入ダクト
    の壁面に沿って螺旋状をなして流通させるように配向さ
    れた受入口であることを特徴とする気液分離装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 前記液体分離量調整手段が、 前記受入ダクトに対して接近離反できるように前記ガス
    送出ダクトにスライド移動可能に嵌合するスライドダク
    トと、 前記スライドダクトをスライド移動させるスライド移動
    手段とを備えていることを特徴とする気液分離装置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、 前記液体分離量調整手段が、 前記旋回流形成手段と前記本体容器との間に配設され、
    前記気体の流通方向に対して起伏可能に支持された可動
    翼と、 前記可動翼を起伏させる起伏手段とを備えていることを
    特徴とする気液分離装置。
  6. 【請求項6】 水素を含有する第一のガスの当該水素と
    酸素を含有する第二のガスの当該酸素とを電気化学的に
    反応させることにより発電を行う燃料電池本体と、 前記燃料電池本体から排出された前記第一のガスから水
    を分離する第一のガス用の請求項1から請求項5のいず
    れかの気液分離装置と、 前記燃料電池本体から排出された前記第二のガスから水
    を分離する第二のガス用の請求項1から請求項5のいず
    れかの気液分離装置と、 前記第一のガス用の気液分離装置から送出された前記第
    一のガスと前記第二のガス用の気液分離装置から送出さ
    れた前記第二のガスとを燃焼させる燃焼手段とを備えた
    ことを特徴とする燃料電池発電システム。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 前記燃料電池本体の負荷量または当該燃料電池本体から
    排出された前記第一のガスの水素濃度に対応して、前記
    燃焼手段に流入する前記第一のガスおよび前記第二のガ
    ス中の水の含有量を調整するように前記第一のガス用お
    よび前記第二のガス用の気液分離装置の前記液体分離量
    調整手段を制御する制御手段を備えたことを特徴とする
    燃料電池発電システム。
  8. 【請求項8】 請求項7において、 前記制御手段が、 前記燃料電池本体の負荷が減少したときまたは当該燃料
    電池本体から排出された前記第一のガスの水素濃度が上
    昇したときに、前記燃焼手段に流入する前記第一のガス
    および前記第二のガス中の水の含有量を多くするように
    当該第一のガス用および前記第二のガス用の気液分離装
    置の前記液体分離量調整手段を制御し、 前記燃料電池本体の負荷が増加したときまたは当該燃料
    電池本体から排出された前記第一のガスの水素濃度が低
    下したときに、前記燃焼手段に流入する当該第一のガス
    および前記第二のガス中の水の含有量を少なくするよう
    に前記第一のガス用および前記第二のガス用の気液分離
    装置の前記液体分離量調整手段を制御することを特徴と
    する燃料電池発電システム。
  9. 【請求項9】 請求項7または請求項8において、 前記制御手段が、 前記燃焼手段から排出される排ガスの温度に対応して、
    当該燃焼手段に流入する前記第一のガスおよび前記第二
    のガス中の水の含有量を調整するように前記第一のガス
    用および前記第二のガス用の気液分離装置の前記液体分
    離量調整手段をフィードバック制御することを特徴とす
    る燃料電池発電システム。
  10. 【請求項10】 請求項9において、 前記制御手段が、 前記燃焼手段から排出される前記排ガスの温度が上限の
    規定値を越えたときに、当該燃焼手段に流入する前記第
    一のガスおよび前記第二のガス中の水の含有量を多くす
    るように前記第一のガス用および前記第二のガス用の気
    液分離装置の前記液体分離量調整手段をフィードバック
    制御し、 前記燃焼手段から排出される前記排ガスの温度が下限の
    規定値未満のときに、当該燃焼手段に流入する前記第一
    のガスおよび前記第二のガス中の水の含有量を少なくす
    るように前記第一のガス用および前記第二のガス用の気
    液分離装置の前記液体分離量調整手段をフィードバック
    制御することを特徴とする燃料電池発電システム。
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