JP3109663B2 - 画像読取方法及び画像読取装置 - Google Patents

画像読取方法及び画像読取装置

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JP3109663B2
JP3109663B2 JP10264246A JP26424698A JP3109663B2 JP 3109663 B2 JP3109663 B2 JP 3109663B2 JP 10264246 A JP10264246 A JP 10264246A JP 26424698 A JP26424698 A JP 26424698A JP 3109663 B2 JP3109663 B2 JP 3109663B2
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/04Scanning arrangements, i.e. arrangements for the displacement of active reading or reproducing elements relative to the original or reproducing medium, or vice versa
    • H04N1/0402Scanning different formats; Scanning with different densities of dots per unit length, e.g. different numbers of dots per inch (dpi); Conversion of scanning standards

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  • Image Processing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、原稿上の文字、
図形、写真などの画像を読み取り、その読み取った画像
のデータを処理してディスプレイの画面に表示させる画
像読取方法及び画像読取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スキャナが原稿上の画像を読み取る際に
は、画像を細かい点(ドット)の集まりとしてとらえ
る。どれくらい細かい点に分割して読み取るかを示すの
が解像度で、単位は1インチ当たりのドット数を示すd
pi(dots per inch )で表される。例えば、300d
piなら1インチの長さを300個の点に分割して読み
取ることになる。
【0003】従来の画像読取方法は、次のように行われ
ていた。即ち、スキャナは、原稿読み取り部(原稿読み
取りヘッド)を動かすことにより、1回の走査で画像全
体を所定の解像度(例えば600dpi)の画像データ
として読み取っていき、その画像データを読み取った順
にパーソナルコンピュータに転送する。パーソナルコン
ピュータは、画像データを転送された順に処理してディ
スプレイの画面に表示させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、一般的に、画
像が読み取られてからディスプレイに表示されるまでの
時間において、速度的な障害となるのは、スキャナから
パーソナルコンピュータに画像データを転送する時間で
ある。即ち、スキャナが読み取った画像データをパーソ
ナルコンピュータに転送するのに時間がかかってしま
う。従って、画像が読み取られてからディスプレイに表
示されるまでの時間は、画像データの転送時間でほぼ決
定される。
【0005】上述したように、従来の画像読取方法で
は、スキャナが1回の走査で画像全体を読み取ってい
き、画像データを読み取った順にパーソナルコンピュー
タに転送するので、画像全体の画像データの転送時間が
長くなり、画像全体をディスプレイの画面に表示する時
間も長くなってしまう。従って、ユーザは、画像全体を
表示してみて、例えば、原稿の読取サイズや読取位置の
誤りにより原稿の端が切れてしまった場合、所望の解像
度の画像でなかった場合、または原稿の表裏が逆であっ
た場合などの画像の読み取りの失敗に気付くものである
が、ユーザが、このような原稿の読み取りの失敗を確認
するまでに時間がかかってしまうという課題があった。
【0006】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたものであり、短時間に画像全体を表示する
ことによって、早い段階で原稿の読み取りの失敗を確認
することができる画像読取方法及び画像読取装置を得る
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る画像読取方法は、スキャナが、1回の走査によって、
原稿の画像全体を主走査方向及び副走査方向に任意の間
隔で間引いて読み取った後、走査を複数回行うことによ
って、原稿の読み取られていない画像を主走査方向及び
副走査方向に任意の間隔で間引いて読み取り、画像処理
部が、スキャナが1回目の走査で読み取った基本解像度
よりも低い解像度の画像データをプレビュー画像として
表示させた後、スキャナが複数回の走査で読み取った画
像データをその都度表示させ、プレビュー画像の解像度
を徐々に高くしていくものである。
【0008】請求項2記載の発明に係る画像読取方法
は、画像データを間引く場合に、原稿を主走査方向及び
副走査方向の所定の画素数で分けた複数のブロックに等
分割し、走査によって各ブロック内の複数の画素を1画
素ずつ、各ブロック内の複数の画素数回に分けて読み取
っていくものである。
【0009】請求項3記載の発明に係る画像読取方法
は、各ブロック内の複数の画素を読み取っていく順序
を、読み取った画素が偏らないようにしたものである。
【0010】請求項4記載の発明に係る画像読取装置
は、1回の走査で、原稿の画像全体を主走査方向及び副
走査方向に任意の間隔で間引いて読み取り、その読み取
った画像データを転送し、その後、走査を複数回行っ
て、原稿の読み取られていない画像を主走査方向及び副
走査方向に任意の間隔で間引いて読み取り、その読み取
った画像データを複数回の上記走査毎に転送するスキャ
ナと、このスキャナから転送される1回目の走査で読み
取られた基本解像度よりも低い解像度の画像データを受
け取ると、その画像データをプレビュー画像として画像
表示部に表示させ、その後、スキャナから複数回の走査
毎に転送される画像データを受け取ると、その都度、そ
の画像データを画像表示部に表示されている画像より解
像度の高い画像に更新して表示させる画像処理部とを備
えたものである。
【0011】請求項5記載の発明に係る画像読取装置
は、スキャナを、往復動作可能であって、往路と復路の
両方で画像データの読取可能に構成したものである。
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1は、この発明の実施の形態1による
原稿読取装置の構成を示すブロック図である。原稿読取
装置は、原稿を走査して原稿上の画像を読み取るスキャ
ナ1及びスキャナ1が読み取った画像データを処理して
ディスプレイ(画像表示部)3に画像を表示させるパー
ソナルコンピュータ(画像処理部)2から構成されてい
る。尚、図1のスキャナ1は、パーソナルコンピュータ
用原稿固定式スキャナを想定している。
【0016】スキャナ1は、原稿読み取り部4、駆動部
5、制御部6、及びインターフェース7を備えている。
ここで、原稿読み取り部(通常、原稿読み取りヘッドと
呼ばれる)4は、原稿からの反射光をCCD(Charge C
oupled Device)などの受光素子で読み取るものであ
り、原稿の主走査方向の画像を読み取りつつ、原稿の副
走査方向に動くことにより画像全体を読み取っていく。
また、この原稿読み取り部4は、往復動作可能であっ
て、その往路と復路の両方で画像を読み取り可能に構成
されているものとする。
【0017】駆動部5は、原稿読み取り部4を駆動する
ものである。制御部6は、原稿読み取り部4の読み取り
動作やパーソナルコンピュータ2への画像データの転送
動作などの制御を行うものである。インタフェース7
は、画像データをパーソナルコンピュータ2へ転送する
部分であり、パーソナルコンピュータ2と接続する通信
ケーブル12が接続される。
【0018】この実施の形態1におけるスキャナ1は、
原稿の主走査方向及び副走査方向の画像データを間引い
て読み取る機能が設けられている。原稿の主走査方向の
画像データの間引きを実現するために、スキャナ1には
原稿読み取り部4で読み取った画像データから所定の間
隔を置いた位置の画像データのみを取り出すように構成
され、また、原稿の副走査方向の画像データの間引きを
実現するために、スキャナ1には適当なライン毎の画像
データのみを取り出すように構成されている。
【0019】パーソナルコンピュータ2は、CPU8、
インタフェース9、メモリ10、及びVRAM11を備
えている。ここで、CPU8は、スキャナ1から転送さ
れた画像データをメモリ10に格納しつつ、画像データ
のVRAM(Video RAM)に書き込んでいく処理など
の制御を行うものである。インタフェース9は、スキャ
ナ1からの画像データを受け取る部分であり、スキャナ
1と接続する通信ケーブル12が接続される。メモリ1
0は、画像データを格納しておくものであり、VRAM
11は、ディスプレイ3の画面に表示する画像データを
蓄えておく専用のランダムアクセスメモリである。
【0020】この実施の形態1におけるパーソナルコン
ピュータ2は、スキャナ1が、1回走査することによっ
て間引きされた解像度の低い画像データを受け取ると、
その解像度の低い画像データをプレビュー画像としてデ
ィスプレイ3に表示し、その後、複数回走査することに
よって徐々に解像度の高いプレビュー画像をディスプレ
イ3に表示させるように構成されている。
【0021】次に動作について説明する。図2は、画像
読取装置による画像読取動作(画像読取方法)を説明す
るための図である。まず、画像データの間引きを説明す
る前提となるブロックの概念について説明しておく。図
2のXに示すように、原稿の読取面を適当な大きさの方
形(正方形又は長方形)の領域に等分割する。この方形
の領域をブロックと呼ぶことにする。図2のYに示すよ
うに、1ブロックのサイズは、主走査方向に2ピクセル
(画素)分、副走査方向に2ピクセル分の領域であり、
この1ブロックの中には、合計4つのピクセル(Am
n,Bmn,Cmn,Dmn)が含まれている。主走査
方向にm番目、副走査方向にn番目のブロックを第mn
ブロックと呼ぶことにする。尚、m,nは自然数である
(m,n:1,2,3・・・)。
【0022】スキャナ1は、各ブロック内の4つのピク
セルの画像データを1ピクセル毎に4回に分けて(4回
走査することにより)読み取る。因みに、スキャナ1の
原稿読み取り部4は、往路と復路の両方で画像データを
読み取るので、2往復すれば4回走査したことになるの
で、各ブロック内の4つのピクセルの画像データ全て読
み取ることができる。
【0023】尚、この実施の形態1では、スキャナ1が
読み取り可能な最大(本来)の解像度を基本解像度と呼
ぶ。
【0024】1回目の走査(第1往路)では、スキャナ
1の原稿読み取り部4が、駆動部5によって駆動され、
図2のZの上段に示すような、各ブロック内の左上に位
置するAmnピクセルの画像データを読み取る。従っ
て、スキャナ1は、各ブロック内のBmn,Cmn,D
mnピクセルの画像データを間引きして読み取ったこと
になる。このAmnピクセルの画像データは、読み取ら
れた順に、スキャナ1のインタフェース7から通信ケー
ブル12を通してパーソナルコンピュータ2のインタフ
ェース9へ転送され、パーソナルコンピュータ2内に取
り込まれる。
【0025】上記したように、一般的に、スキャナ1か
らパーソナルコンピュータ2への画像データの転送時間
がかかってしまうことが多い。しかし、1回の走査によ
ってスキャナ1が読み取った画像データは、各ブロック
内のBmn,Cmn,Dmnピクセルの画像データを間
引きしたAmnピクセルの画像データであるので、原稿
1枚の25%のデータ量であり、画像データの転送時間
も基本解像度の画像データの約4分の1で済む。
【0026】パーソナルコンピュータ2のCPU8は、
スキャナ1からの画像データをインタフェース9にて受
け取ると、その画像データを受け取った順にメモリ10
に格納しつつ、VRAM11に書き込む。このVRAM
11に書き込まれた画像データは、ディスプレイ3の画
面にプレビュー画像として表示される。
【0027】このプレビュー画像は、図2のZの下段に
示すように、各ブロック内の画像データをAmnピクセ
ルの画像データで表示したものである。従って、プレビ
ュー画像は、基本解像度の画像データを4分の1に間引
いたものなので、基本解像度の画像データの画像(詳細
表示)に比べて粗い画像であるが、上記したように、画
像データの転送時間が基本解像度の画像データの約4分
の1なので、ユーザは早い段階で画像全体を確認するこ
とができる。この段階での25%に間引きされた画像デ
ータのプレビュー画像を第1プレビューと呼ぶ。
【0028】次に、1回目の走査が終了し、スキャナ1
の原稿読み取り部4が原稿の端まで到達すると、原稿読
み取り部4は、駆動部5によって折り返し逆方向に駆動
され、引き続き2回目の走査(第1復路)を行う。2回
目の走査では、スキャナ1の原稿読み取り部4が、図2
のZの上段に示すような、各ブロック内の右下に位置す
るDmnピクセルの画像データを読み取る。従って、ス
キャナ1は、各ブロック内のAmn,Bmn,Cmnピ
クセルの画像データを間引きして読み取ったことにな
る。上記1回目の走査と同様、このDmnピクセルの画
像データは、読み取られた順に、通信ケーブル12を通
してパーソナルコンピュータ2のインタフェース9へ転
送され、パーソナルコンピュータ2内に取り込まれる。
このDmnピクセルの画像データの転送時間も基本解像
度の画像データの約4分の1で済む。
【0029】パーソナルコンピュータ2のCPU8は、
スキャナ1からの画像データをインタフェース9で受け
取ると、その画像データを受け取った順にメモリ10に
格納しつつ、VRAM11に書き込んでいく。VRAM
11には、1回目の走査でAmnピクセルの画像データ
が書き込まれているので、Amnピクセルの画像データ
とDmnピクセルの画像データが書き込まれたことにな
る。VRAM11にAmnピクセルの画像データとDm
nピクセルの画像データが書き込まれると、既に表示さ
れている第1プレビューよりも正確なプレビュー画像に
更新される。
【0030】このプレビュー画像は、図2のZの下段に
示すように、各ブロック内を2つのピクセル(Amn,
Dmn)の画像データで表示した画像、即ち、第1プレ
ビューよりも主走査方向の解像度が高くなった画像であ
る。この段階での50%の画像データのプレビュー画像
を第2プレビューと呼ぶ。
【0031】次に、2回目の走査が終了し、スキャナ1
の原稿読み取り部4が原稿の端まで到達すると、原稿読
み取り部4は、駆動部5によって折り返し逆方向に駆動
され、引き続き3回目の走査(第2往路)を行う。3回
目の走査では、スキャナ1の原稿読み取り部4が、図2
のZの上段に示すような、各ブロック内の左下に位置す
るCmnピクセルの画像データを読み取る。従って、ス
キャナ1は、各ブロック内のAmn,Bmn,Dmnピ
クセルの画像データを間引きして読み取ったことにな
る。上記1回目及び2回目の走査と同様、このCmnピ
クセルの画像データは、読み取られた順に、通信ケーブ
ル12を通してパーソナルコンピュータ2のインタフェ
ース9へ転送され、パーソナルコンピュータ2内に取り
込まれる。このCmnピクセルの画像データの転送時間
も基本解像度の画像データの約4分の1で済む。
【0032】パーソナルコンピュータ2のCPU8は、
スキャナ1からの画像データをインタフェース9にて受
け取ると、その画像データを受け取った順にメモリ10
に格納しつつ、VRAM11に書き込んでいく。VRA
M11には、2回目の走査でAmnピクセルとDmnピ
クセルの画像データが書き込まれているので、Amn,
Cmn,Dmnピクセルの画像データが書き込まれたこ
とになる。VRAM11にAmn,Cmn,Dmnピク
セルの画像データが書き込まれると、既に表示されてい
る第2プレビューよりも正確なプレビュー画像に更新さ
れる。
【0033】このプレビュー画像は、図2のZの下段に
示すように、各ブロック内を3つのピクセル(Amn,
Cmn,Dmn)の画像データで表示した画像、即ち、
第2プレビューよりも副走査方向の一部の解像度が高く
なった画像である。この段階での75%の画像データの
プレビュー画像を第3プレビューと呼ぶ。
【0034】さらに、3回目の走査が終了し、スキャナ
1の原稿読み取り部4が原稿の端まで到達すると、原稿
読み取り部4は、駆動部5によって折り返し逆方向に駆
動され、引き続き4回目の走査(第2復路)を行う。4
回目の走査では、スキャナ1の原稿読み取り部4が、図
2のZの上段に示すような、各ブロック内の右上に位置
するBmnピクセルの画像データを読み取る。従って、
スキャナ1は、各ブロック内のAmn,Cmn,Dmn
ピクセルの画像データを間引きして読み取ったことにな
る。上記1回目、2回目及び3回目の走査と同様、この
Bmnピクセルの画像データは、読み取られた順に、通
信ケーブル12を通してパーソナルコンピュータ2のイ
ンタフェース9へ転送され、パーソナルコンピュータ2
内に取り込まれる。このDmnピクセルの画像データの
転送時間も基本解像度の画像データの約4分の1で済
む。
【0035】パーソナルコンピュータ2のCPU8は、
スキャナ1からの画像データをインタフェース9にて受
け取ると、その画像データを受け取った順にメモリ10
に格納しつつ、VRAM11に書き込んでいく。VRA
M11には、3回目の走査でAmn,Cmn,Dmnピ
クセルの画像データが書き込まれているので、4つのピ
クセル(Amn,Bmn,Cmn,Dmn)の画像デー
タが書き込まれることになる。VRAM11にAmn,
Bmn,Cmn,Dmnピクセルの画像データが書き込
まれると、既に表示されている第3プレビューよりも正
確なプレビュー画像に更新される。
【0036】このプレビュー画像は、図2のZの下段に
示すように、各ブロック内を4つのピクセル(Amn,
Bmn,Cmn,Dmn)の画像データで表示した画
像、即ち、第3プレビューよりも副走査方向の一部の解
像度が高くなった画像である。この段階での100%の
画像データの画像は、基本解像度の画像データの画像で
あり、この画像を詳細表示と呼ぶ。この段階で原稿1枚
の画像の読み取りが終了する。
【0037】図3は、この発明の実施の形態1による画
像読取方法と従来の画像読取方法を比較した場合の画像
表示の態様と時間を示す図である。上記したように、画
像が読み取られてからディスプレイ3に表示されるまで
の時間において、速度的な障害となるのは、スキャナ1
からパーソナルコンピュータ3に画像データを転送する
時間である。スキャナ1が転送する画像データのデータ
量(ピクセル数)は、本発明の画像読取方法であっても
従来の画像読取方法であっても、原稿1枚分では変わら
ないため、図3に示すように、画像が読み取られてから
ディスプレイ3に表示されるまでの時間は、ほとんど変
わらない。
【0038】一方、本発明の画像読取方法では、従来の
画像読取方法による画像の読み取り開始から画像全体を
表示するまでの時間の約4分の1の時間で、粗い画像
(第1プレビュー)であるが、画像全体を表示すること
ができるので、ユーザはより早い段階で画像全体を確認
することができる。
【0039】また、ユーザが、画像表示を全て終了する
前の段階(基本解像度の画像データの画像(詳細表示)
が表示される前の段階)の画像(第1プレビュー、第2
プレビュー及び第3プレビュー)で充分であると判断す
れば、画像の読み取りを中止して、その段階の画像を保
存してもよい。例えば、2回目の走査が終了した第2プ
レビューの段階で必要とする解像度の画像が得られた場
合には、その時点で画像の読み取りを中止すればよい。
この場合、画像の読み込み時間は、基本解像度の画像の
読み込み時間よりも半分でよい。
【0040】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、短時間に画像全体をプレビュー画像として表示させ
るので、ユーザが早い段階で原稿の読み取りの失敗を確
認することができ、その結果、原稿の読み取りをやり直
す際の時間を短縮することができる。
【0041】また、間引いた画像データを段階的に読み
取って、段階的に表示させていくので、ユーザが所望の
解像度の画像を得やすくなる。
【0042】また、各ブロック内の複数の画素を読み取
っていく順序を、読み取った画素が偏らないような順序
にしたので、均一に間引きされたプレビュー画像として
表示することができる。
【0043】また、パーソナルコンピュータ2にメモリ
などのハードウェアを追加する必要がないので、装置を
低コストで実現することができる。
【0044】また、各ブロック内の複数の画素を読み取
っていく順序を、対角的に、即ち読み取った画素が偏ら
ないようにしたので、均一なプレビュー画像を得ること
ができる。
【0045】実施の形態2.上記実施の形態1では、主
走査方法に2ピクセル分、副走査方向に2ピクセル分の
領域を1ブロックとして、各ブロックに含まれるピクセ
ル数を4つとしたが、これに限られるものではなく、ピ
クセル数を16(主走査方法に4ピクセル、副走査方向
に4ピクセル)や、64(主走査方法に8ピクセル、副
走査方向に8ピクセル分)としてもよい。
【0046】図4(a),(b)及び(c)は、ピクセ
ル数が4(2×2)、16(4×4)及び64(8×
8)の場合の1ブロックのサイズを示す図である。図4
において、ピクセルに付された番号は、スキャナ1が走
査することによって読み取るピクセルの順序(順番)で
あり、例えば、5の番号が付されたピクセルは、5回目
の走査によって読み取られる。
【0047】1ブロックのサイズが、任意の大きさであ
っても、上記実施の形態1と同様の効果を奏するもので
ある。但し、1ブロックのサイズを大きくすると、画像
データを間引く割合が大きくなるので、第1プレビュー
で画像全体を表示するまでの時間は短くなるが、スキャ
ナ1が原稿を走査する回数は、1ブロックに含まれるピ
クセル数であるので、走査回数が多くなり、その分、1
回当たりの走査時間を短くしなければならず、駆動部5
のモータなどの機械的な部品の性能も向上させる必要が
ある。従って、駆動部5の性能によって、1ブロックの
サイズにも限界はある。
【0048】尚、上記実施の形態1及び2では、スキャ
ナ1の原稿読み取り部4を、往復動作可能であって、往
路と復路の両方で原稿の読取可能に構成していたが、こ
れに限るものではなく、1方向のみ原稿の読取可能に構
成してもよい。
【0049】また、スキャナ1内にメモリがあり、原稿
読み取り部4の読取速度が、スキャナ1とパーソナルコ
ンピュータ2との間の画像データの転送速度に比べて充
分に速い場合には、走査を複数回に分けずに、1回の走
査で原稿1枚分の画像データの全てをスキャナ1内のメ
モリに格納し、スキャナ1からパーソナルコンピュータ
2へ間引いた画像データを転送する順序を、図2に示し
たのと同様にすれば、上記実施の形態1で説明したのと
同様な画像読取方法を実現することができる。
【0050】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、スキャナが、1回の走査によって、原稿の画像全
体を主走査方向及び副走査方向に任意の間隔で間引いて
読み取った後、走査を複数回行うことによって、原稿の
読み取られていない画像を主走査方向及び副走査方向に
任意の間隔で間引いて読み取り、画像処理部が、スキャ
ナが1回目の走査で読み取った基本解像度よりも低い解
像度の画像データをプレビュー画像として表示させた
後、スキャナが複数回の走査で読み取った画像データを
その都度表示させ、プレビュー画像の解像度を徐々に高
くしていくようにしたので、ユーザが早い段階で原稿の
読み取りの失敗を確認することができ、その結果、原稿
の読み取りをやり直す際の時間を短縮することができ、
また、ユーザが所望の解像度の画像を得やすくなるとい
効果がある。
【0051】請求項2記載の発明によれば、画像データ
を間引く場合に、原稿を主走査方向及び副走査方向の所
定の画素数で分けた複数のブロックに等分割し、走査に
よって各ブロック内の複数の画素を1画素ずつ、各ブロ
ック内の複数の画素数回に分けて読み取っていくように
したので、均一な解像度のプレビュー画像を得ることが
できる効果がある。
【0052】請求項3記載の発明によれば、各ブロック
内の複数の画素を読み取っていく順序を、読み取った画
素が偏らないようにしたので、一層均一な解像度のプレ
ビュー画像を得ることができる効果がある。
【0053】請求項4記載の発明によれば、1回の走査
で、原稿の画像全体を主走査方向及び副走査方向に任意
の間隔で間引いて読み取り、その読み取った画像データ
を転送し、その後、走査を複数回行って、原稿の読み取
られていない画像を主走査方向及び副走査方向に任意の
間隔で間引いて読み取り、その読み取った画像データを
複数回の上記走査毎に転送するスキャナと、このスキャ
ナから転送される1回目の走査で読み取られた基本解像
度よりも低い解像度の画像データを受け取ると、その画
像データをプレビュー画像として画像表示部に表示さ
せ、その後、スキャナから複数回の走査毎に転送される
画像データを受け取ると、その都度、その画像データを
画像表示部に表示されている画像より解像度の高い画像
に更新して表示させる画像処理部とを備えたので、請求
項1と同様、ユーザが早い段階で原稿の読み取りの失敗
を確認することができ、また、ユーザが所望の解像度の
画像を得やすくなるという効果がある。
【0054】請求項5記載の発明によれば、スキャナ
を、往復動作可能であって、往路と復路の両方で画像デ
ータの読取可能としたので、効率よく読み取り動作を行
うことができる効果がある。
【0055】
【0056】
【0057】
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による原稿読取装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】 画像読取装置による画像読取動作(画像読取
方法)を説明するための図である。
【図3】 この発明の実施の形態1による画像読取方法
と従来の画像読取方法を比較した場合の画像表示の態様
と時間を示す図である。
【図4】 ピクセル数が4、16及び64の場合の1ブ
ロックのサイズを示す図である。
【符号の説明】
1 スキャナ 2 パーソナルコンピュータ(画像処理部) 3 ディスプレイ(画像表示部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 1/00 440 H04N 1/17 H04N 1/393

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スキャナが、1回の走査によって、原稿
    の画像全体を主走査方向及び副走査方向に任意の間隔で
    間引いて読み取った後、上記走査を複数回行うことによ
    って、上記原稿の読み取られていない画像を主走査方向
    及び副走査方向に任意の間隔で間引いて読み取り、 画像処理部が、上記スキャナが1回目の上記走査で読み
    取った基本解像度よりも低い解像度の画像データをプレ
    ビュー画像として表示させた後、上記スキャナが複数回
    の上記走査で読み取った画像データをその都度表示さ
    せ、上記プレビュー画像の解像度を徐々に高くしていく
    ことを特徴とする 画像読取方法。
  2. 【請求項2】 画像データを間引く場合に、原稿を主走
    査方向及び副走査方向の所定の画素数で分けた複数のブ
    ロックに等分割し、走査によって上記各ブロック内の複
    数の画素を1画素ずつ、上記各ブロック内の複数の画素
    数回に分けて読み取っていくことを特徴とする請求項1
    記載の画像読取方法。
  3. 【請求項3】 各ブロック内の複数の画素を読み取って
    いく順序を、読み取った画素が偏らないようにすること
    を特徴とする請求項2記載の画像読取方法。
  4. 【請求項4】 1回の走査で、原稿の画像全体を主走査
    方向及び副走査方向に任意の間隔で間引いて読み取り、
    その読み取った画像データを転送し、その後、上記走査
    を複数回行って、上記原稿の読み取られていない画像を
    主走査方向及び副走査方向に任意の間隔で間引いて読み
    取り、その読み取った画像データを複数回の上記走査毎
    に転送するスキャナと、 上記スキャナから転送される1回目の上記走査で読み取
    られた基本解像度よりも低い解像度の画像データを受け
    取ると、その画像データをプレビュー画像として画像表
    示部に表示させ、その後、上記スキャナから複数回の上
    記走査毎に転送される画像データを受け取ると、その都
    度、その画像データを上記画像表示部に表示されている
    画像より解像度の高い画像に更新して表示させる画像処
    理部とを備えたことを特徴とする画像読取装置。
  5. 【請求項5】 スキャナは、往復動作可能であって、往
    路と復路の両方で画像データの読取可能であることを特
    徴とする請求項4記載の画像読取装置。
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