JPWO2020194830A1 - 尿検査装置及び健康補助システム - Google Patents

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Abstract

一実施形態に係る尿検査装置は、撥水性の材料で形成された的と、吸水性の材料で形成され、少なくとも一部が的に接する吸収部と、的に形成された、的にかけられた尿を吸収部へと導く経路を形成する表面構造と、吸収部に設けられ、尿中の成分に関する信号を出力するセンサー素子とを有する。

Description

本発明は、尿検査装置及び健康補助システムに関する。
ペットの健康管理を行うシステムが知られている。特許文献1には、ペットの健康を管理するためのペット健康管理システムであって、前記ペットの体温、心拍数、呼吸数、歩数、運動量、行動範囲、食事量、排便量、食事時間、水分補給量、水分補給時間、位置、および臭いの情報のうち少なくとも1つの情報を含むペット状態情報を取得するためのペット状態情報取得装置と、前記ペット状態情報に含まれる情報を利用して前記ペットが健康な状態にあるか否かを判断するペット健康判断装置とを備えるペット健康管理システムが記載されている。
特開2006−42670号公報
特許文献1に記載の技術では、ペットの体温、心拍数、呼吸数、歩数、運動量、行動範囲、食事量、排便量、食事時間、水分補給量、水分補給時間、位置、及び臭いという限られた情報しか得ることができなかった。
本発明は、尿から得られる情報に基づいて被験者の健康管理を行う技術を提供する。
本発明は、撥水性の材料で形成された的と、吸水性の材料で形成され、少なくとも一部が前記的に接する吸収部と、前記的に形成された、当該的にかけられた尿を前記吸収部へと導く経路を形成する表面構造と、前記吸収部に設けられ、前記尿中の成分に関する信号を出力するセンサー素子とを有する、尿検査装置を提供する。
この尿検査装置は、一方向に延びる長手形状の本体と、前記センサー素子からの出力信号を伝送する信号線と、前記信号線を、外部装置に接続するための接続端子とを有し、前記的、前記吸収部、前記センサー素子、前記信号線、及び前記接続端子は、前記本体に設けられ、前記吸収部は、前記本体において長手方向の中央よりも一端側に設けられ、前記接続端子は、前記本体において前記長手方向の他端側に設けられてもよい。
この尿検査装置は、シート状の本体を有し、前記的、前記吸収部、及び前記センサー素子は前記本体に設けられてもよい。
この尿検査装置は、底面以外の少なくとも一部が開口した箱体を有し、前記本体は前記底面上に設置され、前記底面は、前記本体を設置した状態において前記的に相当する部分が高く、前記吸収部に相当する部分が低くなる傾斜を有してもよい。
この尿検査装置は、前記箱体において前記本体の上側に固定され、少なくとも1個の貫通孔が形成された支持板を有してもよい。
この尿検査装置は、前記箱体及び前記支持板が紙で形成されてもよい。
この尿検査装置は、前記的、前記吸収部、及び前記センサー素子が形成された本体と、前記本体を、ペット用ハーネスに着脱可能に固定するための固定部とを有してもよい。
前記固定部は、使用状態において前記本体がペットの後足よりも前側に位置する第1位置、及び当該本体が当該後足よりも後側に位置する第2位置に選択的に着脱可能であってもよい。
前記固定部は、前記センサー素子からの出力信号を伝送する信号線、及び前記信号線を
、外部装置に接続するための接続端子を有してもよい。
また、本発明は、上記尿検査装置と、前記センサー素子と接続される送信機と、ユーザが使用するユーザ端末とを有し、前記送信機は、前記センサー素子の出力信号が入力される入力部と、自身の識別子を記憶する記憶部と、前記出力信号に応じたデータ及び前記識別子を示す無線信号を送信する無線通信部とを有し、前記ユーザ端末は、前記ユーザに対応する識別子を記憶する記憶部と、前記送信機から前記無線信号を受信する無線受信部と、前記無線信号により示される識別子と前記記憶部に記憶されている識別子とが適合した場合、前記データにより示される特定の成分に基づいて前記ユーザの健康状態の解析をする解析システムに対し、当該データを出力する出力部と、前記解析システムから前記解析の結果に応じた情報を取得する取得部とを有する健康補助システムを提供する。
第1実施形態に係る健康補助システム1の概要を示す図。 尿センサー10の構成の一例を示す図。 尿センサー10の分解図。 尿センサー10の断面構造を例示する図。 尿センサー10の構成の別の例を示す図。 尿センサー10の構成の別の例を示す図。 尿センサー10の構成の別の例を示す図。 尿センサー10の構成の別の例を示す図。 送信機20の構成を例示する図。 送信機20のハードウェア構成を例示する図。 測定データの記憶領域を例示する図。 送信機20の外観を例示する図。 ユーザ端末30の機能構成を例示する図。 ユーザ端末30のハードウェア構成を例示する図。 解析システム40の機能構成を例示する図。 解析システム40のハードウェア構成を例示する図。 健康補助システム1の動作の概要を例示する図。 測定処理の詳細を例示するシーケンスチャート。 測定値の時間変化を例示する図。 解析処理の詳細を例示するシーケンスチャート。 検知結果の時系列を例示する図。 情報提供処理の詳細を例示する図。 尿検査装置及び送信機の外観を例示する図。 送信機20の別の例を示す図。 健康食品の効果実証を例示する図。 尿センサー10の構成のさらに別の例を示す図。 尿センサー10の構成のさらに別の例を示す図。 尿センサー10の構成のさらに別の例を示す図。
1.第1実施形態
1−1.構成
図1は、第1実施形態に係る健康補助システム1の概要を示す図である。健康補助システム1は、被験者の尿における特定の成分を検知し、その検知結果を用いて動物に対して健康補助のための情報を提供するシステムである。ここでいう被験者は動物であり、人間、ペット、及び家畜を含む。健康補助システム1は、尿センサー10、送信機20、ユーザ端末30、及び解析システム40を有する。尿センサー10は、尿中の特定成分を検知する。送信機20は、尿センサー10による検知結果をユーザ端末30に送信する。ユーザ端末30は、送信機20から検知結果を受信し、この検知結果を解析システム40に送信する。解析システム40は、検知結果を用いて動物の健康状態を解析する。解析システム40は、解析結果に応じた情報をユーザ端末30に送信する。ユーザ端末30は、解析結果に応じた情報を動物の管理者であるユーザに提供する。なお図1では、尿センサー10、送信機20、ユーザ端末30がそれぞれ1台ずつ示されているが、健康補助システム1は、これらのうち少なくとも一部を複数、有してもよい。
1−1−1.尿センサー10
図2は、尿センサー10の構成の一例を示す図である。尿センサー10は尿検査装置の一例である。尿センサー10は、基材11、センサー素子12、脱着機構13、脱着機構18を有する。基材11は、尿センサー10の機械的な強度及び取り扱いやすいサイズを確保するための部材である。センサー素子12は、尿中の特定成分に応じた信号を出力する。センサー素子12としては、例えば酵素を用いたバイオセンサー、又はダイヤモンド電極を用いたセンサーが用いられる。酵素を用いたバイオセンサーとしては、例えば、Nakamuraらの論文(Hideaki Nakamura, Yosuke Tsuboi and Masao Gotoh, "A simple potentiometric urine glucose biosensor using a paper-based disposable reagent sheet and a mobile pH meter", Current Topics in Analytical Chemistry, 9,pp.71-75 (2012))に記載されているセンサーを用いることができる。ダイヤモンド電極を用いたセンサーとしては、例えば、Ogataらの文献(G. Ogata, Y. Ishii, K. Asai, Y. Sano, F. Nin, T. Yoshida, T. Higuchi, S. Sawamura, T. Ota, K. Hori, K. Maeda, S. Komune, K. Doi, M. Takai, I. Findlay, H. Kusuhara, Y. Einaga, H. Hibino, "A microsensing system for the in vivo real-time detection of local drug kinetics", Nature Biomed. Eng., 1, 654-666 (2017))に記載されているセンサーを用いることができる。
センサー素子12は、基材11に取り付けられる。この例においては、1つの基材11に、複数のセンサー素子12が取り付けられる。複数のセンサー素子12は、各々尿中の異なる成分に反応する。一例において、尿センサー10は、センサー素子12A、12B、12C、及び12Dの4つのセンサー素子を有する。センサー素子12Aは尿のpHを、センサー素子12Bは尿中の尿酸値を、センサー素子12Cは尿中のシュウ酸値を、センサー素子12Dは尿中の尿糖値を、それぞれ測定する。なおpHは尿中の水素イオン濃度を表しているので、「尿中の特定成分」の検知結果を表しているといえる。
脱着機構13は、基材11を送信機20に対し脱着可能に固定するための機構である。脱着機構13はセンサー素子12からの出力信号を伝送する伝送経路を形成する。脱着機構13は、少なくとも一部が導電性材料で形成されており、出力信号はこの導電性材料を介して伝送される。
基材11は、円形部材111、帯状部材112、及び帯状部材113を有する。この例において、円形部材111は円形状を有しており、被験者がセンサー素子に尿をかける「的」の一例である。ここで、的は後述の吸収部よりも表面に露出している部分の面積が大きい。帯状部材112及び帯状部材113は帯状の形状を有している。帯状部材112及び帯状部材113は円形部材111に固定されている。円形部材111、帯状部材112及び帯状部材113は撥水性の材料で形成されている。円形部材111、帯状部材112及び帯状部材113は可燃物で形成される。可燃物としては、例えば、布又は紙が用いられる。
基材11にはスナップフィット131及びスナップフィット132が形成される。スナップフィット131及びスナップフィット132は、脱着機構13の一例である。基材11には、配線14が形成される。配線14は、センサー素子12の出力信号を、脱着機構13(スナップフィット131及びスナップフィット132)まで伝送するための配線である。1個のセンサー素子12に対し、1組(2本)の配線14が用いられる。これら2本の配線を区別するときは、配線14[1]及び配線14[2]という。センサー素子12は、配線14[1]及び配線14[2]に接続され、尿中の特定の成分に応じた出力信号を出力する。尿センサー10がk個(kは2以上の自然数)のセンサー素子12を有する場合、k組の配線14が用いられる。k個のセンサー素子12からの信号を空間分割で出力する場合、脱着機構13は、例えば、2k本の配線14及び2k個のスナップフィットを有する。なおここでは図面を簡単にするため、2本の配線14及び2個のスナップフィットのみ図示している。
尿センサー10は、さらに、センサー素子12を覆うシート15を有する。シート15(吸収部の一例)は、吸水性の材料で形成され、少なくとも一部が基材11に接している。シート15は、基材11よりも柔らかい材料、具体的には、基材11よりもこわさ(剛度)の低い材料で形成される。
図3は、尿センサー10の分解図である。尿センサー10は、基材11(脱着機構13、脱着機構18を含む)、センサー素子12、配線14、及びシート15により形成される。この例において、尿センサー10は使い捨て(ディスポーザブル)である。動物が排尿する際に動物の尿が尿センサー10のうちシート15で覆われた面にかけられる。尿はシート15を透過し、センサー素子12に達する。センサー素子12は尿中の特定成分を測定する。測定後、動物の飼い主は、基材11からシート15を剥がす。動物の飼い主は、シート15をトイレに流す。動物の飼い主は基材11を折りたたみ、ゴミ箱に捨てる。基材11のうちセンサー素子12が取り付けられた面の裏面には、基材11を折りたたむための粘着層(図示略)が形成される。シート15のうち基材11と対向する面において、粘着層と接する領域には保護フィルム(図示略)が接着されている。シート15が基材11に取り付けられた状態において、粘着層は保護フィルムで覆われ、表面には露出しない。基材11からシート15を剥がすと保護フィルムが粘着層から剥がれ、粘着層が露出する。なおこれは捨て方の一例であり、実際には尿センサー10が使用される地域の法律等に従って分別される。
図4は、尿センサー10の断面構造を例示する図である。図4は、基材11を正面から見たときの、基材11の中心を通る断面(図2のIV−IV断面)を示す図である。この例で、シート15は、基材11側の面にポケット151を有する。センサー素子12は、ポケット151に収納される。ポケット151の基材11側の面1151は、例えば接着剤により基材11に接着される。円形部材111の表面(尿がかけられる面)には、円形部材111にかけられた尿をシート15へと導く経路となる表面構造が形成される。ここで表面構造とは、尿センサー10の使用状態において円形部材111の表面に表れる立体形状をいい、例えば、凹部、凸部、傾斜部、又はこれらの組み合わせをいう。一例において、円形部材111には、周辺部が中心よりも高くなっている、漏斗のような形状を有している。周辺部にかかった尿はこの高低差によって中心部に導かれる。中心部にはシート15が設けられる。センサー素子12はシート15に設けられている。また、シート15のうちセンサー素子12を覆う領域152は、他の領域よりも薄い。これは、尿がセンサー素子12まで到達しやすくするためである。シート15には、ポケット151の周辺にミシン目が設けられており、ポケット151以外の部分を切り離して捨てることができる。
この例において、尿センサー10自体は電源(電池)を有しておらず、他の装置(この例では送信機20)から電力の供給を受けて動作する。
また、この例において、基材11はシート状の本体であり、円形部材111(的の一例)、シート15(吸収部の一例)、及びセンサー素子12は基材11に設けられている。
脱着機構18は、シート15及びセンサー素子12が形成された本体である尿センサー10を、ペット用のハーネス又は衣服等に対し着脱可能に固定する固定部である。脱着機構18は例えば面ファスナーである。
脱着機構18は、使用状態において尿センサー10の本体がペットの後足よりも前側に位置する第1位置、及び本体が後足よりも後側に位置する第2位置に選択的に着脱可能である。
図5は尿センサー10がペットである犬の衣服(ペット用ハーネスの一例)に固定された状態を例示する図である。図5の例では、ペットが排尿する際に尿がシート15にかかる位置に尿センサー10が脱着機構18により固定される。図5の(a)は、ペットがオスの犬である場合の尿センサー10の固定位置を例示した図であり、(b)は、ペットがメスの犬である場合の尿センサー10の固定位置を例示した図である。(a)の例では、脱着機構18は、尿センサー10の使用状態において尿センサー10の本体がペットの後足よりも前側に位置する部分(第1位置の一例)に固定される。一方、(b)の例では、脱着機構18は、尿センサー10の使用状態において尿センサー10の本体がペットの後足よりも後側に位置する部分(第2位置の一例)に固定される。
図6乃至図8は、尿センサー10の構成の別の例を示す図である。図2〜4において例示した尿センサー10は、ペットが排尿する際に尿がかかる位置に取り付けるものであった。図6乃至図8の例においては、基材11がペット用のトイレシートである。基材11(的の一例)は撥水性の材料で形成されている。
図6は、尿センサー10の外観を示す斜視図であり、図7は尿センサー10を上面からみた図である。図7の例では、トイレシートである基材11がペット用のトイレである箱体116の底面上に設置される。箱体116は、底面以外の少なくとも一部が開口している。箱体116において、基材11の上部に支持板115が固定される。支持板115は、少なくとも1個の貫通孔が形成された部材である。箱体116及び支持板115は例えば紙で形成される。
基材11の端部にシート15及びセンサー素子12が取り付けられる。シート15は吸水性の材料で形成され、少なくとも一部が基材11に接している。シート15は吸収部の一例である。シート15及びセンサー素子12は例えば面ファスナー等の脱着機構により基材11に固定される。箱体116の底面は、基材11を設置した状態において的に相当する部分(ペットが排尿する位置に対応する部分)が高く、シート15に相当する部分(シート15が設置される部分)が相対的に低くなるよう、基材11の他の部分がシート15に向かって傾斜している。この傾斜構造は、基材11自体が有していてもよい(例えば、基材の厚みが位置によって異なる)。あるいは、この傾斜構造は、基材11を収納する箱体116の底面に形成され、基材11自体は平坦であってもよい。
図8は基材11の傾斜方向を例示する図である。図8の例では、基材11の傾斜により尿が図中の矢印の方向に移動する。このように、基材11は、基材11にかけられた尿をシート15へと導く経路を形成する表面構造を有している。センサー素子12はシート15に設けられている。ペットが基材11の上で排尿すると、この傾斜により尿がセンサー素子12の位置に移動し、尿がセンサー素子12に触れ、センサー素子12は特定成分の検知結果を示す信号を出力する。
この例において、基材11はシート状の本体であり、基材11の表面(撥水面(的の一例))、シート15(吸収部の一例)、及びセンサー素子12は基材11に設けられている。
1−1−2.送信機20
図9は、送信機20の機能構成を例示する図である。送信機20は、尿センサー10により検知された情報をユーザ端末30に送信するための装置である。尿センサー10が使い捨てであるのに対し、送信機20は繰り返し使用される。
送信機20は、入力部21、信号処理部22、記憶部23、無線通信部24、制御部25、及び電源部26を有する。入力部21は、尿センサー10から出力信号の入力を受け付ける。信号処理部22は、各種の信号処理を行う。信号処理部22が行う処理には、例えば、入力部21が受け付けた信号をデータ化して記憶部23に記憶する処理が含まれる。記憶部23は、各種のデータを記憶する。無線通信部24は、所定の通信規格に従って、他の装置と無線通信を行う。この通信規格は、例えば、IEEE 802.15.1、すなわちいわゆるBluetooth(登録商標)である。制御部25は、送信機20の他の要素を制御する。電源部26は、送信機20及び尿センサー10の動作に用いられる電力を供給する給電部(給電機能)の一例である。
図10は、送信機20のハードウェア構成を例示する図である。送信機20は、n個の入力端子(第1端子211[1]及び第2端子211[2]を含む)、A/D変換回路221、選択回路222、メモリコントローラー223、RAM231、ROM232、チップセット241、アンテナ242、プロセッサ251、電源制御回路261、及び電池262を有する。第1端子211[1]、第2端子211[2]、…第n端子211[n]を含む複数(n≧2)の入力端子は、尿センサー10が複数のセンサー素子12を有する場合に対応するための端子である。送信機20は、最大でn個のセンサー素子12を有する尿センサー10に対応する。第k端子211[k]を介して入力される信号を、信号S[k]という。kは、1≦k≦nを満たす自然数である。A/D変換回路221は、各入力端子を介して入力された信号(アナログ信号)をデジタル信号に変換する。選択回路222は、n個の入力信号の中から1つの信号を選択し、選択した信号を出力する。この例において、選択回路222は、n個の入力信号の中から1つの信号を順番に繰り返し選択する。具体的には、信号S[1]、S[2]、…、S[n]と信号S[1]からS[n]まで順番に選択した後、再び信号S[1]から順番に選択する。すなわち選択回路222は、信号S[1]からS[n]を時分割で選択する。メモリコントローラー223は、選択回路222から出力される信号に従ってデータをRAM231に書き込む。尿センサー10からの出力信号をデータ化したものを測定データという。
図11は、測定データの記憶領域を例示する図である。RAM231において、測定データの記憶領域はn個に区分されている(記憶領域A[1]からA[n])。記憶領域の区分数は、入力端子の数(対応可能な最大のセンサー素子12の数)と等しい。記憶領域A[k]は、信号S[k]のデータを記憶する。各記憶領域は、最新の1回ぶんの測定データを記憶する。
再び図10を参照する。RAM231は、測定データ及びその他のデータを記憶する揮発性の記憶装置である。ROM232は、プロセッサ251が実行するプログラム等を記憶した不揮発性の記憶装置である。この例において、ROM232は、複数の送信機20の各々を特定するための識別子を示すデータを記憶する。以下このデータを「識別子データ」といい、送信機20の識別子を「送信機識別子」という。この識別子により、健康補助システム1において複数の送信機20が用いられる場合であっても、各送信機20を他と区別することができる。チップセット241及びアンテナ242は、前述の通信規格に従って無線通信するための回路群及びアンテナである。プロセッサ251は、送信機20の他の要素を制御するためのマイクロコントローラである。電池262は、送信機20及び尿センサー10を駆動するための電力を供給する電池であり、一次電池であっても二次電池であってもよい。電源制御回路261は、送信機20の電源のオンオフを制御する回路である。
この例において、プロセッサ251は、RAM231における測定データの複数の記憶領域の中から一の記憶領域を順に指定し、指定した記憶領域から測定データを読み出す。プロセッサ251は、測定データに対し、記憶領域の識別子を付加する。図11で説明したように記憶領域とセンサー素子12とは一対一に対応しているので、記憶領域の識別子はセンサー素子12の識別子に相当する(この点は後述する)。プロセッサ251は、測定データと記憶領域の識別子との組を送信するよう、チップセット241を制御する。
図9と図10との関係に関し、第1端子211及び第2端子212は、入力部21の一例である。A/D変換回路221、選択回路222、及びメモリコントローラー223は、信号処理部22の一例である。RAM231及びROM232は、記憶部23の一例である。チップセット241及びアンテナ242は、無線通信部24の一例である。プロセッサ251は、制御部25の一例である。電源制御回路261及び電池262は、電源部26の一例である。
図12は、送信機20の外観を例示する図である。この例において、送信機20は、筐体28及び脱着機構29を有する。筐体28は、プロセッサ251等の要素を保護し、取り扱いを容易にするための筐体である。筐体28は、電池262を交換可能とするため、少なくとも一部が開閉可能な構造を有していてもよい。脱着機構29は、尿センサー10の脱着機構13との間で脱着を行うための機構であり、一例としてはスナップフィットである。
1−1−3.ユーザ端末30
図13は、ユーザ端末30の機能構成を例示する図である。ユーザ端末30は、送信機20から測定データを受信し、さらに、測定データの解析により得られた情報を表示する。ユーザ端末30は、尿センサー10を使用するペットの飼い主であるユーザにより所持される。
ユーザ端末30は、記憶部31、無線通信部32、出力部33、取得部34、通信部35、制御部36、及びUI部37を有する。記憶部31は、各種のデータを記憶する。記憶部31が記憶するデータには、ユーザ端末30のユーザを特定する識別子(以下「ユーザ識別子」という)が含まれる。さらに、記憶部31が記憶するデータには、ユーザ識別子と送信機識別子との対応関係(ペア)を特定する情報が含まれる。本実施形態において、送信機20は不特定多数のユーザに共有されるものではなく、特定の単数(又は少数)のユーザに占有されるものである。ある送信機20を使用するユーザは限定されている。ユーザは、自分が使用する送信機20の送信機識別子を何らかの方法で取得し、自身のユーザ識別子と対応付けて記憶部31に記憶する。
無線通信部32は、送信機20から無線信号を受信する無線受信部の一例である。無線通信部32は、送信機20の無線通信部24と同じ通信規格(例えばBluetooth(登録商標))に準拠する。出力部33は、受信した無線信号により示される識別子と記憶部31に記憶されている識別子とが適合した場合、すなわち、送信機20から受信した送信機識別子と、記憶部31においてユーザ識別子と対応付けて記憶されている送信機識別子とが一致した場合、出力部33は、送信機20から受信した測定データを、解析システム40に出力する。なお、ここで送信機識別子の一致を確認するのは、他のユーザが使用する送信機20から送信されるデータを排除するためである。送信機20から受信した送信機識別子と、記憶部31においてユーザ識別子と対応付けて記憶されている送信機識別子とが一致しなかった場合、制御部36は、この測定データを記憶部31から消去してもよい。取得部34は、解析システム40から、測定データを用いた解析の結果に応じた情報を取得する。解析の結果に応じた情報とは、測定データの解析結果そのものを示す情報であってもよいし、解析結果を用いて得られる情報であってもよい。
通信部35は、所定の通信規格に従って通信を行う。通信部35が従う通信規格は、無線通信部32が従う通信規格とは異なっており、一例としては、LTE(Long Term Evolution)等の移動通信規格、又はWi−Fi等の無線LAN規格である。制御部36は、ユーザ端末30の他の要素を制御する。UI部37は、ユーザ端末30のユーザに対するUIを提供する。UI部37は、ユーザから指示又は情報の入力を受け付ける受け付け部(又は入力部)、及びユーザに対して各種の情報を出力する出力部としての機能を有する。出力部には、各種の情報を視覚的に出力する表示部が含まれる。
図14は、ユーザ端末30のハードウェア構成を例示する図である。ユーザ端末30は、CPU301、メモリ302、ストレージ303、LTEチップ304、WiFiチップ305、アンテナ306、タッチスクリーン307、及びスピーカ308を有するコンピュータ装置、例えばスマートフォンである。CPU301は、プログラムに従って各種の演算を行い、他のハードウェア要素を制御する装置である。メモリ302は、各種のデータを記憶する主記憶装置である。ストレージ303は、各種のデータ及びプログラムを記憶する補助記憶装置である。LTEチップ304は、LTE規格に従って通信するためのチップセットである。WiFiチップ305は、WiFi規格に従って通信するためのチップセットである。アンテナ306は、LTEチップ304及びWiFiチップ305が電波を送受信するためのアンテナである。タッチスクリーン307は、情報を表示するディスプレイと、表示装置の画面上に設けられたタッチセンサーとを有する入出力装置である。スピーカ308は、音を出力する出力装置である。
この例において、ストレージ303は、コンピュータ装置をユーザ端末30として機能させるためのプログラム(以下「クライアントプログラム」という)を記憶している。CPU301がクライアントプログラムを実行することにより、図13に示される機能がコンピュータ装置に実装される。CPU301がクライアントプログラムを実行している状態において、メモリ302及びストレージ303は記憶部31の一例である。WiFiチップ305及びアンテナ306は無線通信部32の一例である。CPU301は出力部33、取得部34、及び制御部36の一例である。LTEチップ304及びアンテナ306は通信部35の一例である。
1−1−4.解析システム40
図15は、解析システム40の機能構成を例示する図である。解析システム40は、ユーザ端末30から出力される測定データを用いて、そのユーザの健康状態を解析する。解析システム40は、ユーザ端末30とは物理的に別の装置(例えば、いわゆるクラウド)に実装されてもよいし、ユーザ端末30と同じ装置に実装されてもよい。解析システム40を例えばクラウドに実装することにより、ユーザ端末30の負荷を低減できるという効果、及び複数のユーザに関する測定データを統計処理できるという効果が奏される。解析システム40をユーザ端末30と同じ装置に実装することにより、ユーザ端末30をスタンドアローンで使用できるという効果、及び測定データのプライバシーが保たれるという効果が奏される。ここでは一例として、解析システム40がクラウドに実装される例を用いる。
解析システム40は、通信部41、記憶部42、解析部43、生成部44、出力部45、及び制御部46を有する。通信部41は、ユーザ端末30と通信する。記憶部42は、各種のデータを記憶する。この例において記憶部42に記憶されるデータには、尿中の特定成分の検知結果(測定データ)を時系列に記録したデータ(以下「時系列データ」という)が含まれる。記憶部42は、この時系列データを、複数のユーザの各々について記憶する。解析部43は、時系列データを用いてそのユーザの健康状態を解析する。健康状態の解析は、所定のアルゴリズムに従って行われる。健康状態の解析には、ディープラーニング等のAI(Artificial Intelligence)技術が用いられてもよい。生成部44は、解析部43における解析結果に関連する情報(以下「関連情報」という)を生成する。関連情報は、例えば以下の(1)〜(4)の少なくとも1つを含む。
(1)解析結果を直接示す情報(例えば、時系列データをグラフとして視覚化した情報)。
(2)解析結果に解釈を加えた情報(例えば、時系列データから推測した病名を提示する情報)。
(3)解析結果に基づくアドバイス(例えば、糖尿病の可能性があると解析されたユーザに対して、糖尿病に適した食事メニュー又は運動メニュー)。
(4)解析結果に関連する商品の推薦(例えば、pHが低い(酸性の)ユーザに対しては緑葉野菜(例えばケール)を用いた飲料の推薦)。
上記の関連情報は、測定データの解析結果に応じた情報の一例である。出力部45は、この関連情報を示すデータ(以下「関連情報データ」という)をユーザ端末30に出力する。制御部46は、各種の制御を行う。
図16は、解析システム40のハードウェア構成を例示する図である。解析システム40は、CPU401、メモリ402、ストレージ403、及びNIC(Network Interface Controller)404を有するコンピュータ装置、例えばインターネット上のサーバ装置である。CPU401は、プログラムに従って各種の演算を行い、他のハードウェア要素を制御する装置である。メモリ402は、各種のデータを記憶する主記憶装置である。ストレージ403は、各種のデータ及びプログラムを記憶する補助記憶装置である。NIC404は、所定の通信規格(例えばイーサネット(登録商標))に従った通信を行うための装置である。
この例において、ストレージ403は、コンピュータ装置を解析システム40として機能させるためのプログラム(以下「解析プログラム」という)を記憶している。CPU401が解析プログラムを実行している状態において、NIC404は通信部41の一例である。メモリ402及びストレージ403は記憶部42の一例である。CPU401は、解析部43、生成部44、出力部45、及び制御部46の一例である。
1−2.動作
図17は、健康補助システム1の動作の概要を例示する図である。ステップS1において、健康補助システム1は、ペットの尿を測定する。ステップS2において、健康補助システム1は、測定データを解析する。ステップS3において、健康補助システム1は、測定データの解析結果に応じた情報をユーザに提供する。
1−2−1.測定
図18は、測定処理の詳細を例示するシーケンスチャートである。ここでは、図2の尿センサー10が用いられる例を説明する。送信機20とユーザ端末30とはBluetooth(登録商標)規格に従って通信する。送信機20とユーザ端末30とのペアリングは、図18のシーケンスに先立って、所定の手順にしたがって完了している。この例において送信機20の電源は常にオン状態であり、送信機20とユーザ端末30とは、Bluetooth(登録商標)のペアリングが常に確立された状態である。なお、送信機20とユーザ端末30とは、常に接続された状態ではなく、スリープモード等に移行した場合には接続を解除してもよい。
ステップS101において、ユーザは尿センサー10を準備する。例えば、尿センサー10は、1個ずつ包装された状態で販売される。センサー素子12の上には保護フィルムが貼られている。ユーザは、尿センサー10の包装を開け、センサー素子12から保護フィルムを剥がす。ステップS102において、ユーザは、尿センサー10を送信機20に取り付ける。尿センサー10を送信機20に取り付けると、送信機20から尿センサー10に電力が供給される。電力が供給されると、尿センサー10は、測定結果を示す信号を出力する(ステップS103)。尿センサー10は、電力が供給されている間、継続的に信号を出力する。送信機20は、ユーザ端末30とペアリング(コネクション)が確立されている間、測定データを一定の時間間隔でユーザ端末30に送信し続ける。ユーザ端末30は、このコネクションを介して送信機20から測定データ継続して受信する。
ステップS104において、ペットは排尿する。ステップS105において、ペットが排尿した際に尿センサー10のシート15にペットの尿がかかる。尿がかかると、センサー素子12が尿と反応して、出力信号(例えば電圧値)が変化する。
図19は、測定値の時間変化を例示する図である。横軸は時間を、縦軸は測定値(例えば尿中の特定成分の濃度)を示している。尿センサー10が取り付けられていない間、入力部21の入力端子は開放されているので電圧値は測定されず、測定値は得られない。時刻t1において尿センサー10が送信機20に取り付けられ、測定値が得られ始める。ただしこの時点ではセンサー素子12は尿に触れていないので、測定値はほぼゼロを示す。時刻t2においてペットの尿がシート15にかかり、尿とセンサー素子12とが反応を開始する。反応はある時定数をもって進行し、最終的に収束する。
再び図18を参照する。ユーザ端末30は、送信機20から受信する測定データを記憶部31に記憶する(ステップS106)。制御部36は、測定データにより示される測定値が所定の収束条件を満たしたか判断する(ステップS107)。収束条件が満たされたと判断された場合、UI部37は、例えば測定が成功したことを示すメッセージを表示する(ステップS108)。出力部33は、収束した測定値を示す測定データに、属性データを付加する。属性データは、測定値の属性を示すデータであり、この例においては、測定時刻を示すタイムスタンプ及び測定の対象となったペットの飼い主であるユーザを特定するユーザ識別子を含む。記憶部31は、収束した測定値を示す測定データを記憶する(ステップS109)。出力部33は、解析システム40に測定データを出力する(ステップS110)。
測定データを解析システム40に出力すると、UI部37は、尿センサー10を捨てるように促すメッセージを表示する。このとき、UI部37は、尿センサー10の捨て方を解説する動画を再生してもよい。ユーザは、尿センサー10を送信機20から取り外す。ユーザは、さらに、尿センサー10において、基材11からシート15を剥がしてトイレに流す。ユーザは、シート15を剥がした基材11を折りたたんで捨てる(ステップS111)。
本実施形態によれば、ペットが排尿するという行為に付随させて、尿の測定を行い、その結果を記録することができる。尿センサー10は使い捨てであり、ユーザにとって取り扱いが容易である。
1−2−2.解析
図20は、解析処理の詳細を例示するシーケンスチャートである。ステップS201において、解析システム40の通信部41は、ユーザ端末30から測定データを受信する。ステップS202において、記憶部42は、測定データ及び属性データを記憶する。この例において属性データはタイムスタンプ及びユーザ識別子を含んでいるので、複数の測定タイミングにおける測定データが蓄積されると、記憶部42は、尿中の特定成分の検知結果を時系列で記憶するといえる。また、この例において尿センサー10は尿中の複数の成分を検知するので、記憶部42は、尿中の複数の特定成分の検知結果を時系列で記憶するといえる。
図21は検知結果の時系列を例示する図である。この例においては、尿からpH、尿酸値、シュウ酸値、及び尿糖値が検知される。図において、横軸は日時を、縦軸は測定値を示している。例えばペットの排尿の度に尿センサー10を用いた測定が行われており、1日平均4回の測定が継続して行われている。この例によれば尿中の4つの成分について、その濃度の経時変化が記録される。
再び図20を参照する。ステップS203において、解析部43は、あるユーザについて健康状態の解析をトリガするイベントを検知する。このイベントは、健康状態の解析の対象となるペットの飼い主であるユーザ(以下「対象ユーザ」という)を特定するユーザ識別子を解析システム40が受信する処理を含む。このイベントは、例えば、ユーザ端末30においてユーザが健康状態の解析を指示した(ことが解析システム40に通知された)というイベントである。あるいは、このイベントは、ユーザ端末30から新たな測定データを受信したというイベントであってもよい。さらにあるいは、このイベントは、前回、対象ユーザについて健康状態の解析を行ってから所定の時間が経過したというイベントである。健康状態の解析をトリガするイベントが検知された場合、解析部43は、処理をステップS204に移行する。
ステップS204において、解析部43は、ユーザ識別子により特定される対象ユーザのペットの健康状態を解析する。健康状態の解析には、尿センサー10における検知結果を示す時系列データが用いられる。尿センサー10が尿中の複数の成分を検知する場合、解析部43は、これら複数の成分の検知結果を参照し、対象ユーザの健康状態を総合的に判断する。
なおセンサー素子12が測定する成分(測定項目)は上記の例に限定されない。センサー素子12は、例えば、以下の(1)〜(12)のうち少なくとも1つの成分を検知する。なお以下の測定項目及びその解釈はあくまで一例である。
(1)pH
尿が酸性の場合、糖尿病又、循環器疾患、又はアルコール中毒の可能性がある。尿がアルカリ性の場合、尿路感染症又は腎疾患の可能性がある。
(2)尿酸
尿酸値が高いと痛風の可能性がある。
(3)シュウ酸
シュウ酸値が高いと尿管結石の可能性がある。
(4)尿糖(ブドウ糖)
尿糖値が高いと糖尿病の可能性がある。ただし、食事によって尿糖値は変動するので、朝食前の尿を測定する必要がある。
(5)タンパク質
タンパク質の濃度が高いと腎機能が低下している可能性がある。
(6)ビリルビン
ビリルビンとはヘモグロビンの胆汁色素である。ビリルビンの濃度が高いと肝機能障害又は胆道閉塞の可能性がある。
(7)ウロビリノーゲン
ウロビリノーゲンとはビリルビンが腸内細菌によって分解されたものである。ウロビリノーゲンの値が高いと、肝臓又は胆嚢に障害がある可能性がある。
(8)比重
尿の比重は、尿素又は塩化ナトリウム等、水分以外の成分に依存する。比重が低いと腎不全の可能性がある、高いと糖尿病又は脱水症状の可能性がある。
(9)潜血
潜血の濃度が高いと腎臓、尿管、又は膀胱に異常がある可能性がある。
(10)ケトン体
ケトン体とは、脂肪分解時の中間代謝物である。ケトン体濃度が高いと、糖尿病、発熱(風邪又はインフルエンザ)、過度なダイエットの可能性がある。
(11)亜硝酸塩
食品中の硝酸塩が最近によって亜硝酸塩に変わることがある。亜硝酸塩の濃度が高いと膀胱又は尿路の感染症の可能性がある。
(12)白血球
白血球の濃度が高いと、腎臓、膀胱、前立腺、又は精嚢腺に炎症がある可能性がある。
2−3.情報提供
図22は、情報提供処理の詳細を例示する図である。ステップS301において、生成部44は、健康状態の解析結果に応じた関連情報を生成する。関連情報としては、例えば、(1)解析結果を直接示す情報、(2)解析結果に解釈を加えた情報、(3)解析結果に基づくアドバイス、及び(4)解析結果に関連する商品の推薦、のうち少なくとも1つが用いられるが、どの情報が関連情報として提供されるかは、例えばペットの飼い主であるユーザにより指定される。あるいは、解析システム40が、解析結果に応じてどの情報を関連情報として提供するか決定してもよい。例えば、解析結果が、対象ユーザの健康状態に特に異常が無いことを示していた場合、解析システム40は、解析結果を直接示す情報(例えば測定データのグラフ)及び解析結果に解釈を加えた情報(例えば「異常なし」の表示)を関連情報としてユーザ端末30に提供する。あるいは、解析結果が、対象ユーザの健康状態において新たな異常(前回までは発見されていなかった異常)を示していた場合、解析システム40は、解析結果を直接示す情報(例えば測定データのグラフ)、解析結果に解釈を加えた情報(例えば疑われる病名)、及び解析結果に基づくアドバイス(例えばその病気の専門医がいる病院の紹介)を関連情報としてユーザ端末30に提供する。さらにあるいは、解析結果が、対象ユーザの健康状態において慢性的に発生している異常を示していた場合、解析システム40は、解析結果に解釈を加えた情報(例えば不足している栄養素)、及び(4)解析結果に関連する商品の推薦(その栄養素を摂取できるサプリメントの紹介)を関連情報としてユーザ端末30に提供する。出力部45は、生成部44が生成した関連情報を、対象ユーザのユーザ端末30に出力する(ステップS302)。
ユーザ端末30の取得部34は、解析システム40から関連情報を取得する。ステップS303において、UI部37は、関連情報をユーザに提供する。すなわち、UI部37は、関連情報に含まれる画像、文字列、文書、又はウェブページを表示したり、動画を再生したり、若しくは音声を出力したりする。
本実施形態によれば、ペットの尿中の成分を簡単に測定することができ、さらに、その測定結果に応じた情報を簡単にユーザに提供することができる。
2.第2実施形態
図23は、第2実施形態に係る尿検査装置10C及び送信機20Cの外観を例示する図である。尿検査装置10Cは、本体11C、センサー素子12C、的111C、信号線14C、シート15C(吸収部の一例)及び接続端子16Cを有する。本体11Cは、一方向に延びる長手形状を有する。センサー素子12Cは、尿中の特定成分に応じた信号を出力する。信号線14Cは、センサー素子12Cからの出力信号を伝送する。接続端子16Cは、信号線14Cを送信機20(外部装置の一例)に接続するための端子である。尿検査装置10Cは、被験者が人間及び動物のいずれである場合にも適用が可能である。尿検査装置10Cを使用する者(被験者が人間である場合には被験者本人でもよい)は、送信機20Cを手で持ち、本体11Cに被験者の尿がかかるように位置を調整する。送信機20Cは、使用者が持ちやすいように取っ手又はグリップ等を有してもよい(図示略)。
図23の例において、的111C、シート15C、センサー素子12C、信号線14C、及び接続端子16Cは、本体11Cに設けられている。本体11Cには、中央部分に長手方向に沿った折り目(図示略。表面構造の一例)が形成されている。この折り目により、本体11Cにかかった尿がシート15Cに導かれる。また、シート15Cは、本体11Cにおいて長手方向の中央よりも一端側に設けられており、接続端子16Cは、本体11Cにおいて長手方向の他端側に設けられている。
尿検査装置10Cが使い捨てであるのに対し、送信機20Cは繰り返し使用される。送信機20Cは、上述の送信機20と同様、n個の入力端子を有し、入力端子を介して入力された信号により尿中の成分に関する信号が送信機20Cから出力される。
3.変形例
本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能である。以下、変形例をいくつか説明する。以下の変形例は、上記の実施形態に適用可能である。また、以下の変形例のうち2つ以上のものが組み合わせて適用されてもよい。さらに、各実施形態及び変形例の少なくとも一部が、他の実施形態及び変形例の少なくとも一部と組み合わせられてもよい。
3−1.変形例1(送信機20の形状)
図24は、送信機20の別の例を示す図である。送信機20の形状は図12において例示したものに限定されない。図24は、送信機20が、ユーザの体に装着されるウェアラブルデバイス、より具体的には手袋(ミトン)の形状を有する例を示す。ウェアラブルデバイスとは、ユーザが身につけることができる形状を有する装置をいい、例えば、帽子、眼鏡、腕時計、リストバンド、手袋、シャツ、パンツ、靴下、又は靴に埋め込まれた装置をいう。図24においては図示を省略するが、CPU201等のハードウェア要素は手の甲に相当する位置に内蔵されている。この例において、送信機20は脱着機構29を有しておらず、代わりに電極291を有している。電極291は、尿センサー10と電気的な接続を得るための接触部の一例であり、送信機20(手袋)の表面に露出している。この送信機20に対応する尿センサー10も、脱着機構13に代えて(又は加えて)、送信機20と電気的な接続を得るための電極16を有する。電極16は、基材11に露出している。電極291及び電極16は、ユーザが送信機20(手袋)をはめた状態で尿センサー10を持つと互いに接触する位置、形状、及び大きさに設計されている。
ペットが排尿した後、ユーザは送信機20(手袋)を手にはめる。ユーザは、送信機20(手袋)をはめた手で尿センサー10を持つ。この状態で尿センサー10と送信機20との電気的接続が確立され、尿センサー10からの出力信号がユーザ端末30に送信される。その後、ユーザは送信機20(手袋)を脱ぎ、尿センサー10を捨てる。送信機20(手袋)は再利用される。
3−2.変形例2(信号伝送)
尿センサー10から送信機20への信号の伝送経路は、両者の電極の接点を介するものに限定されない。尿センサー10から送信機20への信号の伝送には、電磁誘導による非接触の信号伝送が用いられてもよい。この場合、送信機20は、尿センサー10と電磁誘導による非接触の信号伝送を行う伝送部(図示略)を有する。
あるいは、送信機20をいわゆる非接触ICカードとして基材11に埋め込んでもよい。この場合、送信機20において電池は不要で、リーダー/ライター装置から発信される電磁波によって得られる誘導起電力により送信機20の回路が動作する。このリーダー/ライター装置は、例えばユーザ端末30に内蔵される。あるいは、このリーダー/ライター装置は、ユーザ端末30に接続される外付け装置として提供されてもよい。この場合において、送信機20は基材11から着脱不能でもよく、基材11と共に燃えるゴミとして捨てられるか、又は水洗トイレに流されてもよい。
3−3.変形例3(脱着機構)
尿センサー10及び送信機20において、脱着機構13及び脱着機構29の具体例は実施形態において例示したものに限定されない。実施形態においては、脱着機構13及び脱着機構29がスナップフィットにより形成される例を説明したが、脱着機構13及び脱着機構29は、導電性材料を用いた面ファスナーを用いたものであってもよい。
3−4.変形例4(データ)
ユーザ端末30から解析システム40に出力されるデータは測定データに限定されない。ペットの健康状態の判断に用いられる情報であれば、測定データ以外の他のデータが解析システム40に出力されてもよい。他のデータは、例えば、ペットが摂取した飲食物に関する情報を含むデータ(以下「飲食物データ」という)である。飲食物に関する情報とは、例えば、飲食物を摂取した時刻、摂取した飲食物の名前、及び摂取した量を特定する情報である。あるいは、他のデータは、ペットが行った運動に関する情報、例えば、運動の強度及び運動時間を特定する情報を含むデータであってもよい。さらにあるいは、他の情報は、ペットの属性(年齢、性別、及び既往歴等)を含んでもよい。これらのデータが提供された場合、解析システム40は、測定データに加えてこれらのデータも考慮してペットの健康状態を解析する。すなわち、生成部44は、測定データ及び飲食物データに応じて関連情報を生成する。
飲食物データは、例えば、食事の写真を含んでもよい。ペットが食事を取る際、ユーザはユーザ端末30で料理の写真を撮る。ユーザ端末30は、写真を撮るためのカメラ(図示略)を内蔵している。ユーザ端末30は、料理の写真を解析システム40に出力する。この写真にはタイムスタンプが付与されており、このタイムスタンプにより飲食物を摂取した時刻が得られる。解析システム40は、料理の写真を解析してカロリーや栄養素を判断するAIにアクセスし、ペットが取った食事のカロリー及び栄養素を示す情報を取得する。
一例において、健康補助システム1は、機能性食品又は健康補助食品(以下「健康食品」という)の効果の実証に用いられてもよい。例えば、ある種の青葉野菜のジュースには、体をアルカリ性にする効果があることが知られている。本実施形態に係る健康補助システム1によれば、これらの健康食品の効果を実証(見える化)することができる。
図25は、健康食品の効果実証を例示する図である。図25は、ユーザ端末30におけるUI画面を例示する図である。この画面は、その健康食品に関連する成分(例えばpH)の経時変化を示すグラフを含む。さらに、このグラフ上に、その健康食品を摂取したタイミングが示される。この例においては、その健康食品を摂取した時刻に相当する位置に、アイコン91が示される。図の例では、健康食品を摂取した直後に尿がアルカリ性に変化し、その後徐々に尿が酸性側に変化していく。この例によれば、健康食品を摂取したことによる効果を視覚的に表すことができる。このシステムを用いれば、ペットの健康維持及び病気の予防のモチベーションを向上させ、さらには健康食品の販売を促進することが
できる。
3−5.変形例5(送信機共用)
実施形態において、1台の送信機20は特定のユーザに専用のものであった。しかし、1台の送信機20が複数のユーザ(又はペット)により共有されてもよい。この場合、送信機20の各々異なる識別子(又はユーザ)に対応する複数の記憶領域を有する。すなわち各記憶領域には、個別の識別子が設定される。一の識別子は一のペットにより使用される。例えば記憶部23が4つの識別子(4つの記憶領域)を有する場合、送信機20は最大で4匹のペットによる共有が可能である。この例において、送信機20は、さらに受け付け部(図示略)を有する。受け付け部は、複数の識別子のうちいずれかの指定を受け付ける。受け付け部は、UI要素の一種であり、例えば、スイッチである。記憶部23は、複数の記憶領域のうち受け付け部を介して指定された一の識別子に対応する記憶領域に、測定データを記憶する。無線通信部24は、受け付け部を介して指定された一の識別子に対応する記憶領域に記憶されているデータ、及びその一の識別子を示す無線信号を送信する。例えば、これら4匹のペットのそれぞれの飼い主がそれぞれ固有のユーザ端末30を有している場合、送信機20は、これら4台のユーザ端末30のうち、受け付け部により指定されたペットに対応するユーザ端末30とコネクションを確立する。
1台の送信機20が複数のペットにより共有される場合において、送信機20は、複数のペットに対応する複数の記憶領域を有していなくてもよい。この場合において、例えばユーザ端末30が複数のペットにより共有される。ユーザ端末30は、いわゆるログイン処理によりペットを切り替える。ユーザ端末30は、ログインしているペットの識別子を測定データに付加する。
3−6.変形例6(暗号化)
送信機20は、ユーザ端末30に測定データを送信する際、測定データを暗号化してもよい。この場合、送信機20とユーザ端末30とは、測定データの送受信に先立って暗号鍵を交換する。一例においては、ユーザ端末30が、送信機20に暗号鍵を送信する。送信機20は、この暗号鍵を用いて暗号化してから、測定データをユーザ端末30に送信する。ユーザ端末30は、送信機20に送信した暗号鍵と対応する復号鍵を用いて測定データを復号する。測定データは一種の個人情報であるといえるので、平文のまま送信するとセキュリティ上のリスクがあるが、暗号化によりセキュリティ上のリスクを低減できる。
3−7.変形例7(収束条件)
尿センサー10から得られる測定値が収束したと判断するための収束条件は、実施形態において例示されたものに限定されない。例えば、尿センサー10の提供事業者は、尿センサー10において測定値が収束するまでの時間τを事前に実験で確認する。尿センサー10の提供事業者は、時間τの値をクライアントプログラムに設定する。ユーザ端末30の制御部36は、測定値が得られ始めた時刻(例えば図17の時刻t2)からの経過時間がτを超えたときに、測定値が収束したと判断してもよい。あるいは、ユーザ端末30は、測定値が収束したか否かの判断をせず、測定値が得られ始めた時刻以後、一定の時間間隔で測定データを解析システム40に出力し、解析システム40が、測定値が収束したか否かの判断を行ってもよい。測定値が収束したと判断した場合、解析システム40はその旨をユーザ端末30に通知する。この通知を受けると、ユーザ端末30は測定データの出
力を停止する。
3−8.変形例8(時分割処理)
実施形態においては複数のセンサー素子12からの出力信号を、送信機20が時分割でユーザ端末30に無線送信する例を説明した。尿センサー10が複数のセンサー素子12を有する場合であっても、送信機20はすべてのセンサー素子12からの出力信号を時分割で送信しなくてもよい。例えば送信機20は、複数のセンサー素子12のうち、ユーザにより選択された一部(例えば1つ)のセンサー素子12からの出力信号のみを出力する。この場合、送信機20は対象となるセンサー素子12を選択するためのUI要素(例えばスイッチ)を有してもよい。あるいは、ユーザは対象となるセンサー素子12をユーザ端末30において選択し、ユーザ端末30が、対象となるセンサー素子12を特定する情報を送信機20に送信してもよい。送信機20は、複数のセンサー素子12のうち、ユーザにより選択された一部のセンサー素子12の出力信号のみを時分割で出力する(単一のセンサー素子12が選択された場合はそのセンサー素子12の出力信号のみを時分割せず
に出力する)。
別の例において、送信機20ではなく尿センサー10が、時分割処理の機能を有してもよい。この場合、尿センサー10は、選択回路222に相当する回路を有する。尿センサー10は、複数のセンサー素子12からの出力信号が時分割多重された信号を送信機20に出力する。この例によれば、尿センサー10から送信機20へ信号を伝送するための出力端子及び入力端子の数を減らすことができる。
3−9.変形例9(測定項目の組み合わせ)
尿センサー10の提供事業者は、複数のセンサー素子12を有する尿センサー10を提供するにあたり、異なる種類のセンサー素子12を組み合わせてもよい。例えば、4つのセンサー素子12を有する尿センサー10を提供するにあたり、ある製品(以下、尿センサー10Aという)においては、センサー素子12A〜Dが、pH、尿酸、シュウ酸、及び尿糖を測定するものであり、別の製品(以下、尿センサー10Bという)においては、センサー素子12A〜Dが、比重、潜血、ケトン体、及び亜硝酸塩を測定するものであってもよい。尿センサー10の提供事業者は、センサー素子12の組み合わせ(測定項目の組み合わせ)に対し識別コードを付与する。この識別コードは、例えば、文字列(例えば識別番号)又は画像(例えばいわゆる二次元バーコード)である。この識別コードは、例えば、基材11の表面又は尿センサー10のパッケージに記載されている。ユーザは、例えば基材11又はパッケージに記載されている識別コードをユーザ端末30に入力する。ユーザ端末30は、識別コードを測定項目の組み合わせに変換する情報を(例えば解析システム40から取得して)有しており、この情報を参照して、どのセンサー素子12の出力信号がどの測定項目の結果を示しているか判断する。この例によれば、測定項目の多様な組み合わせを有する尿センサー10を提供することができる。
3−10.変形例10(処理の分担)
各装置における処理の分担は、実施形態において説明したものに限定されない。例えば、実施形態において解析システム40において行われる処理の少なくとも一部を、ユーザ端末30が実行してもよい。一例としては、ユーザ端末30の記憶部31は、測定データを時系列に記憶してもよい。制御部36は、記憶部31において記憶されている時系列の測定データを用いて、時系列データを生成する、又は、制御部36は、時系列の測定データに何らかの統計処理を行い、統計処理された測定データを生成する。ユーザ端末30は生成したデータを解析システム40に出力する。
別の例において、ユーザ端末30が測定データを解析システム40に出力する場合であっても、解析システム40に出力したものと同じデータを、ユーザ端末30の記憶部31が記憶してもよい。特に解析システム40がいわゆるクラウドに実装される場合において、記憶部31に測定データを記憶しておけば、測定データの確認や統計処理等、一部の処理をローカルで(ネットワークに接続せずに)実行することができる。
3−11.変形例11(基材の形状)
基材11の形状及び材料は実施形態において例示したものに限定されない。例えば、基材11は被験体が着用するオムツであってもよい。
図26乃至28は、図6乃至8において例示した尿センサー10(すなわちペット用トイレシート)の別の例を示す図である。図26は、この例の尿センサー10において用いられる基材11を使用状態における上(すなわち上面)から見た図である。この例において、基材11は、中央が窪み周囲がせり上がる表面構造を有している。すなわち、使用状態において、中央が低く、周囲が高くなっている。基材11は、中央(又は重心)に貫通孔119を有する。図27は、基材11を使用状態における下(すなわち底面)から見た図である。基材11の底面にはシート15及びセンサー素子12が取り付けられる。センサー素子12と送信機20とは配線により接続される。送信機20は基材11に固定されてもよいし、基材11には固定されず、箱体116に窪みを設けてその窪みに置かれたりはめ込まれたりしてもよい。この例によれば、ペットの尿をより効率的にセンサー素子12に集めることができる(図28)。なお図6乃至8の例においても、センサー素子12を基材11の上面に配置するのではなく、底面側(すなわち裏面)に配置してもよい。この場合、センサー素子12に尿を導くため、センサー素子12に相当する位置に孔が設けられる。
3−12.変形例12(補助機構)
尿センサー10は、基材11に付着した尿がセンサー素子12まで導かれるのを補助する補助機構(図示略)を有してもよい。この補助機構は、例えば、基材11を振動させる機構(例えば圧電素子を振動させるバイブレーター装置)を有してもよい。この補助装置は、被験者が基材11に尿をかけたこと、又はそれに関連する動作(例えば、被験者が尿センサー10に近づいたこと、又は尿センサー10に触れたこと)を検知するセンサーを有し、このセンサーからの信号に基づいて補助装置が動作してもよい。
3−13.変形例13(固定部)
上述の実施形態において、脱着機構13と脱着機構18とが一体となって構成されていてもよい。この場合、脱着機構13は、センサー素子12からの出力信号を伝送する信号線、及び、信号線を外部装置(送信機20)に接続するための接続端子を有する。
3−14.他の変形例
上記の実施形態において尿が測定される例を説明したが、測定の対象は尿に限定されない。本発明に係る健康補助システムは、汗、唾液、又は血液等、尿以外の体液を測定してもよい。
上記の実施形態に係る健康補助システムを構成する各要素の具体的なハードウェア構成は、実施形態で例示したものに限定されない。各要素は、どのようなハードウェア構成を有していてもよい。
1…健康補助システム、10…尿センサー、11…基材、12…センサー素子、13…脱着機構、14…配線、15…シート、20…送信機、21…入力部、22…信号処理部、23…記憶部、24…無線通信部、25…制御部、26…電源部、30…ユーザ端末、31…記憶部、32…無線通信部、33…出力部、34…取得部、35…通信部、36…制御部、37…UI部、40…解析システム、41…通信部、42…記憶部、43…解析部、44…生成部、45…出力部、46…制御部、50…尿センサー、131…スナップフィット131、132…スナップフィット、151…ポケット、211…第1端子、212…第2端子、221…A/D変換回路、222…選択回路、223…メモリコントローラー、231…RAM、232…ROM、241…チップセット、242…アンテナ、2
51…プロセッサ、261…電源制御回路、262…電池、301…CPU、302…メモリ、303…ストレージ、304…LTEチップ、305…WiFiチップ、306…アンテナ、307…タッチスクリーン、308…スピーカ、401…CPU、402…メモリ、403…ストレージ、404…NIC

Claims (10)

  1. 撥水性の材料で形成された的と、
    吸水性の材料で形成され、少なくとも一部が前記的に接する吸収部と、
    前記的に形成された、当該的にかけられた尿を前記吸収部へと導く経路を形成する表面構造と、
    前記吸収部に設けられ、前記尿中の成分に関する信号を出力するセンサー素子と
    を有する、尿検査装置。
  2. 一方向に延びる長手形状の本体と、
    前記センサー素子からの出力信号を伝送する信号線と、
    前記信号線を、外部装置に接続するための接続端子と
    を有し、
    前記的、前記吸収部、前記センサー素子、前記信号線、及び前記接続端子は、前記本体に設けられ、
    前記吸収部は、前記本体において長手方向の中央よりも一端側に設けられ、
    前記接続端子は、前記本体において前記長手方向の他端側に設けられる
    請求項1に記載の尿検査装置。
  3. シート状の本体を有し、
    前記的、前記吸収部、及び前記センサー素子は前記本体に設けられる
    請求項1に記載の尿検査装置。
  4. 底面以外の少なくとも一部が開口した箱体を有し、
    前記本体は前記底面上に設置され、
    前記底面は、前記本体を設置した状態において前記的に相当する部分が高く、前記吸収部に相当する部分が低くなる傾斜を有する
    請求項3に記載の尿検査装置。
  5. 前記箱体において前記本体の上側に固定され、少なくとも1個の貫通孔が形成された支持板
    を有する請求項4に記載の尿検査装置。
  6. 前記箱体及び前記支持板が紙で形成される
    請求項5に記載の尿検査装置。
  7. 前記的、前記吸収部、及び前記センサー素子が形成された本体と、
    前記本体を、ペット用ハーネスに着脱可能に固定するための固定部と
    を有する請求項1に記載の尿検査装置。
  8. 前記固定部は、使用状態において前記本体がペットの後足よりも前側に位置する第1位置、及び当該本体が当該後足よりも後側に位置する第2位置に選択的に着脱可能である
    請求項7に記載の尿検査装置。
  9. 前記固定部は、
    前記センサー素子からの出力信号を伝送する信号線、
    及び前記信号線を、外部装置に接続するための接続端子
    を有する
    請求項7又は8に記載の尿検査装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれか一項に記載の尿検査装置と、
    前記センサー素子と接続される送信機と、
    ユーザが使用するユーザ端末と
    を有し、
    前記送信機は、
    前記センサー素子の出力信号が入力される入力部と、
    自身の識別子を記憶する記憶部と、
    前記出力信号に応じたデータ及び前記識別子を示す無線信号を送信する無線通信部と
    を有し、
    前記ユーザ端末は、
    前記ユーザに対応する識別子を記憶する記憶部と、
    前記送信機から前記無線信号を受信する無線受信部と、
    前記無線信号により示される識別子と前記記憶部に記憶されている識別子とが適合した場合、前記データにより示される特定の成分に基づいて前記ユーザの健康状態の解析をする解析システムに対し、当該データを出力する出力部と、
    前記解析システムから前記解析の結果に応じた情報を取得する取得部と
    を有する
    健康補助システム。
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