JPWO2020161832A1 - ガイドワイヤ - Google Patents

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Abstract

全体として優れた形状復元性を維持しつつ、先端部の成形容易性を高めることが可能なガイドワイヤの提供を目的とする。当該ガイドワイヤ1は、コアシャフト11を有するガイドワイヤであって、コアシャフト11は、本体部11aと、成層部11bとを備え、本体部11aは、主成分として超弾性特性を有するニッケル−チタン系合金を含み、成層部11bは、本体部11aの外周面上の一部に形成され主成分としてニッケル合金を含む内層nと、この内層n上に形成され主成分としてチタン酸化物を含む外層gとを有していることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、ガイドワイヤに関する。
例えば、石灰化の進行により生じた血管内の閉塞部位(例えば、慢性完全閉塞:CTO)などを治療する際、バルーンカテーテル等の治療器具に先行してこれらを案内するためのガイドワイヤが挿入される。
このようなガイドワイヤは、ガイドワイヤの先端が血管内の閉塞部位に当接する等してガイドワイヤが曲げられた際に、この曲げられた状態から、元の形状に戻るように優れた形状復元性が求められる。また、血管が分岐するような部位においては、ガイドワイヤを特定の血管方向に向ける必要があるため、ガイドワイヤの先端部をあらかじめ所望の形状に屈曲できるような成形容易性も求められる。
これらのうち、成形容易性については、例えば、長手方向に直交するガイドワイヤのコアシャフトの横断面を扁平形状に形成する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような技術によれば、扁平方向に垂直な方向に向かってコアシャフトを容易に屈曲させることができる点で優れている。
特開2016−67385号公報
ここで、分岐した血管内にガイドワイヤを押し進める際にはその先端部を特定の血管方向に向ける必要があり、これはガイドワイヤ基端に回転操作を加えることで行われる。
しかしながら、上述したようにガイドワイヤのコアシャフトの先端部を扁平形状に成形する場合、上記先端部の回転が基端の回転操作に即時に追従せず、回転操作初期に回転し難かったコアシャフトの先端部が突如急激に回転を始めることがある。このような現象は「ハネ」と呼ばれ、このハネが生じた場合、ガイドワイヤの操作性が低下し、ガイドワイヤの血管選択性が著しく低下する。
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであり、その目的は、全体として優れた形状復元性を維持しつつ、先端部の成形容易性を高めることが可能なガイドワイヤを提供することにある。
本開示のいくつかの態様は、
(1)コアシャフトを有するガイドワイヤであって、
前記コアシャフトは、本体部と、成層部とを備え、
前記本体部は、主成分として超弾性特性を有するニッケル−チタン系合金を含み、
前記成層部は、前記本体部の外周面上の一部に形成され主成分としてニッケル合金を含む内層と、この内層上に形成され主成分としてチタン酸化物を含む外層とを有していることを特徴とするガイドワイヤ、
(2)前記コアシャフトは、互いに分離した二以上の前記成層部を備え、
この二以上の成層部は、前記コアシャフトの軸方向に直交する断面視において、前記本体部を挟んで線対称の部位に配置されている前記(1)に記載のガイドワイヤ、
(3)前記成層部は、前記コアシャフトの軸方向に直交する断面視において、前記本体部の外周のうちの片側領域上にのみ配置されている前記(1)に記載のガイドワイヤ、および
(4)前記ニッケル−チタン系合金が、ニッケル−チタン合金である前記(1)から(3)のいずれか1項に記載のガイドワイヤ
である。
なお、本明細書において、「主成分」とは、該当する部位において、含有する成分のうち、モル分率が最も大きい成分を意味する。
本発明は、全体として優れた形状復元性を維持しつつ、先端部の成形容易性を高めることが可能なガイドワイヤを提供することができる。
本発明の一実施形態を示す軸方向の概略的断面図である。 図1のII−II線で切断した概略的断面図である。 第1の変形例を示す横断方向の概略的断面図である。 第2の変形例を示す横断方向の概略的断面図である。 第3の変形例を示す横断方向の概略的断面図である。 第4の変形例を示す軸方向の概略的断面図である。 第5の変形例を示す軸方向の概略的断面図である。 コアシャフトの成層部を含む断面におけるチタン(Ti)のマッピング像の一例を示す。 コアシャフトの成層部を含む断面におけるニッケル(Ni)のマッピング像の一例を示す。 図5Aおよび図5Bのマッピング領域を示すSEM像である。
当該ガイドワイヤは、コアシャフトを有するガイドワイヤであって、上記コアシャフトは、本体部と、成層部とを備え、上記本体部は、主成分として超弾性特性を有するニッケル−チタン系合金を含み、上記成層部は、上記本体部の外周面上の一部に形成され主成分としてニッケル合金を含む内層と、この内層上に形成され主成分としてチタン酸化物を含む外層とを有していることを特徴とする。
なお、本明細書において、ガイドワイヤ(コアシャフト)の「先端部」とは、対象物の基端を除く先端側の部位を意味し、例えば、コアシャフトにおける小径部およびテーパ部等を意味する。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明するが、本発明は、当該図面に記載の実施形態にのみ限定されるものではない。
図1は、本発明の一実施形態を示す軸方向の概略的断面図である。図2は、図1のII−II線で切断した概略的断面図である。当該ガイドワイヤ1は、図1、図2に示すように、概略的に、コアシャフト11と、コイル体21と、先端固着部31とにより構成されている。
コアシャフト11は、ガイドワイヤ1の中心軸を構成する部材である。このコアシャフト11は、例えば、その先端部が先端方向に向かって段階的に縮径するように形成することができる。本実施形態では、コアシャフト11は、その先端から小径部11A、テーパ部11B、大径部11Cの順で構成され、ガイドワイヤ1が一直線状に延びた状態で、小径部11Aは円柱形状であり、大径部11Cは小径部11Aよりも大きな外径を有する円柱形状であり、テーパ部11Bは小径部11Aと大径部11Cとに連続し小径部11Aから大径部11Cに向かって漸次拡径する円錐台形状である。
コアシャフト11の全長は、通常1,800〜3,000mmであり、1,800〜2,500が好ましい。小径部11Aの軸方向の長さは、通常0.5〜50mmであり、1〜20mmが好ましい。テーパ部11Bの軸方向の長さは、通常10〜200mmであり、20〜150mmが好ましい。小径部11Aの外径は、通常0.02〜0.1mmであり、0.03〜0.07mmが好ましい。大径部11Cの外径は、通常0.25〜1mmであり、0.35〜0.46mmが好ましい。
本実施形態では、コアシャフト11の全長が1,900mm、小径部11Aの軸方向の長さが10mm、テーパ部11Bの軸方向の長さが、100mm、小径部11Aの外径が0.090mm、大径部11Cの外径が0.335mmのものが例示されている。
コアシャフト11は、本体部11aと、成層部11bとを備えている。
本体部11aは、コアシャフト11のうちの、主成分として超弾性特性を有するニッケル−チタン系合金を含む部位である。
上記ニッケル−チタン系合金としては、例えば、Ni−Ti合金(Ni=49〜53原子%)、このNi−Ti合金のNi原子および/若しくはTi原子の一部がX原子で置換されたNi−Ti−X合金(X=Co,Fe,Mn,Cr,V,Al,Nb,W,Bなど、X=0.01〜10原子%)またはNi−Ti−X合金(X=Cu,Pb,Zr、X=0.01〜30原子%)等が挙げられる。
これらの中では、ニッケル−チタン系合金が、ニッケル−チタン合金であることが好ましく、優れた超弾性特性を有する観点から、Ni−Ti合金(Ni=49〜53原子%)であることがより好ましい。これにより、コアシャフト11に優れた形状復元性と、高い生体適合性とを付与することができる。
成層部11bは、内層nと外層gとを有している。内層nは、本体部11aの外周面上の一部に形成され主成分としてニッケル合金を含む部位である。この内層nは、図示していない薄い境界層(以下、「内層−本体境界層」とも称する)を介して本体部11aに隣接しており、内層−本体境界層内では、その組成が本体部11aの組成と内層nの組成との間で連続的に変化している。外層gは、内層n上に形成され主成分としてチタン酸化物(例えば、酸化チタン(IV):TiO、酸化チタン(II):TiOなど)を含む部位である。この外層gの外表面がコアシャフト11の外表面となる。また、外層gは、図示していない薄い境界層(以下、「内層−外層境界層」とも称する)を介して内層nに隣接しており、内層−外層境界層内では、その組成が内層nの組成と外層gの組成との間で連続的に変化している。
上記ニッケル合金としては、例えば、母材として用いたニッケル−チタン系合金からチタン原子を除いた合金等が挙げられる。具体的には、例えば、母材としてNi−Ti−Cu合金を用いたときのニッケル合金としてのNi−Cu合金、母材としてNi−Ti−Nb合金を用いたときのニッケル合金としてのNi−Nb合金等が挙げられる。
本実施形態では、成層部11bはコアシャフト11のうちの小径部11Aの一部にのみ形成されており、小径部11Aの他部(上記一部以外の部位)、テーパ11B部および大径部11Cは本体部11aを構成している。
ここで、コアシャフト11は、互いに分離した二以上の成層部を備え、この二以上の成層部は、コアシャフトの軸方向に直交する断面視において、本体部を挟んで線対称の部位に配置されていることが好ましい。本実施形態では、図2に示すように、コアシャフト11の小径部11Aが互いに分離した二つの成層部11b、11bをそれぞれ備え、二つの成層部11b、11bが、小径部11Aの軸方向に直交する断面視において、本体部11aを挟んで線対称の部位に配置されている。
このように、コアシャフト11が二つの成層部11b、11bを備え、これらが本体部11aを挟んで線対称の部位に配置されていることで、特定の方向(本実施形態では、コアシャフト11の中心軸(本体部11a)から成層部11b側に向かう方向)へ容易かつ確実に成形することができる。
成層部11bの形成方法としては、例えば、成層部11bを形成しようとするコアシャフト11の表面にYAGレーザ、半導体レーザなどのレーザ光を照射して加熱する方法(レーザ加熱法)、上記表面に高温の熱源を直接接触して加熱する方法(直接加熱法)等を採用することができる。これらの中では、所望の部位にのみ正確かつ短時間に成層部11bを形成することができる観点から、レーザ加熱法が好ましい。なお、成層部11bを形成する領域(面積、深さ)は、内層nが本体部11aの外周面上に配置されていれば特に限定されず、必要とする曲げ形状に応じ、加熱条件を適宜選択することで調整することができる。
コイル体21は、コアシャフト11の外周の少なくとも一部を覆うように巻回されているものであり、例えば、1本の単線を用いて隣り合う線材同士が接するように螺旋状に巻回された単条のコイル等で構成することができる。
コイル体21を構成する素線の直径は、通常0.01〜0.10mmであり、0.01〜0.08mmが好ましい。本実施形態では、0.06mmの直径を有する素線が螺旋状に巻回された単条のコイル体21が例示されている。
コイル体21を構成する素線の材料としては、例えば、SUS316などのステンレス鋼;Ni−Ti合金などの超弾性合金;白金、タングステンなどの放射線不透過性の金属等を採用することができる。
上記コイル体21は、例えば、先端が後述する先端固着部31に固着し、基端が接合部41にてコアシャフト11外周に固着されている。コイル体21とコアシャフト11との固着方法としては、例えば、蝋付け法等を採用することができる。上記蝋付け法にて用いられるロウ材としては、例えば、Sn−Pb合金、Pb−Ag合金、Sn−Ag合金、Au−Sn合金などの金属ロウ等が挙げられる。
先端固着部31は、コアシャフト11の先端とコイル体21の先端とが互いに固着している部位である。具体的には、この先端固着部31は、例えば、コアシャフト11の先端とコイル体21の先端とが一体的に蝋付けされている。先端固着部31の形状としては、ガイドワイヤ1が血管内を進行する際に血管の内壁に損傷を与えないように、例えば、ロウ材を用い、先端固着部31の先端方向が滑らかに湾曲した半球形状となるように成形することができる。なお、先端固着部31に用いるロウ材としては、例えば、コイル体21とコアシャフト11との蝋付け方法にて例示したものと同様のもの等が挙げられる。
次に、当該ガイドワイヤ1の使用態様について説明する。まず、医師によってガイドワイヤ1の先端部を例えばJの字状に曲げる。この際、曲げられるガイドワイヤ1の部位は、コアシャフト11の軸方向における成層部11bが形成されている領域である。この領域では、曲げ方向がコアシャフト11の中心軸から成層部11b側に向かう方向である限り、ガイドワイヤ1を所望のいずれの形状にも曲げ成形することができる。
次に、先端部が曲げ成形されたガイドワイヤ1の先端を血管内に挿入した後、処置部位に向かって押し進める。この際、例えば、血管の分岐部などに達した場合、必要に応じてガイドワイヤ1先端部の回転を行う。この先端部の回転は、医師がガイドワイヤ1基端に回転操作を加えることで行うことができる。なお、ガイドワイヤ1が処置部位に到達した後、ガイドワイヤ1に沿って図示していないバルーンカテーテルやステントなどの器具を搬送させ、上記処置部位にて各種処置を実行する。上記処置が完了した後、ガイドワイヤ1は、上記血管を逆行させて身体から引き抜かれ、一連の手技が終了する。
以上のように、当該ガイドワイヤ1は、上記構成であるので、本体部11aが超弾性特性を有する分、全体として優れた形状復元性を維持しつつ、成層部においては局所的な成形性を高めることができる。これは、熱的作用に伴う母材の変性により成層部における超弾性特性が消滅し、結果として塑性変形が可能になったためであると推察される。その結果、当該ガイドワイヤ1によれば、操作性が向上し手技を迅速かつ確実に行うことができる。
なお、本発明は、上述した実施形態の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
例えば、上述した実施形態では、コアシャフト11の二つの成層部11b、11bが本体部11aを挟んで線対称の部位に配置されているガイドワイヤ1について説明したが、例えば、図3Aに示すように、成層部11bm1が、コアシャフト11m1の軸方向に直交する断面視において、本体部11am1の外周のうちの片側領域上にのみ配置されているガイドワイヤ1m1であってもよい。これによっても、上述した実施形態と同様に、特定の方向へ容易かつ確実に成形することができる。また、コアシャフトの軸方向に直交する断面視における成層部の配置としては、図3Aの他、例えば、成層部11bm2が、コアシャフト11m2の軸方向に直交する断面視において、本体部11am2上の全周に亘って配置されているガイドワイヤ1m2(図3B参照)、成層部11bm3が、コアシャフト11m3の軸方向に直交する断面視において、本体部11am3の外周上の三つ以上の部位に独立して配置されているガイドワイヤ1m3(図3C参照)等であってもよい。
また、上述した実施形態では、コアシャフト11の軸方向における成層部11bの部位として、先端固着部31に連続し、かつ小径部11Aの一部にのみ形成されている(テーパ部11Bおよび大径部11Cには成層部が形成されていない)ガイドワイヤ1について説明したが、成層部は、本発明の効果を損なわない限り、小径部、テーパ部および大径部のいずれの部位に形成されていてもよく、コアシャフトの軸方向における複数の部位に位置していてもよい。このようなガイドワイヤとしては、例えば、成層部11bm4が、コアシャフト11m4の軸方向において、コアシャフト11m4の中途にのみ配置されているガイドワイヤ1m4(図4A参照)、成層部11bm5が、コアシャフト11m5の軸方向において、複数の部位に独立して配置されているガイドワイヤ1m5(図4B参照)等を挙げることができる。
また、上述した実施形態では、小径部11A、テーパ部11Bおよび大径部11Cを有するガイドワイヤ1について説明したが、小径部および/またはテーパ部を有していないガイドワイヤや、その他の形状の先端部を有するコアシャフトを備えたガイドワイヤであってもよい。
また、上述した実施形態では、コイル体21および先端固着部31を備えているガイドワイヤ1について説明したが、その他の形状のコイル体、先端固着部を備えているガイドワイヤや、コイル体および/または先端固着部を備えていないガイドワイヤであってもよい。
以下、本発明の実施例によりさらに具体的に説明するが、本発明は、これらの実施例に制限されるものではない。
<コアシャフトの作製>
[作製例1]
母材としてNi−Ti合金(Ni=51原子%)を用い、センタレス研磨により、先端から小径部(軸方向の長さ:10mm、外径0.090mm、円柱形状)、テーパ部(軸方向の長さ:100mm、円錐台形状)、大径部(外径0.335mm、円柱形状)の順で全長1,900mmのコアシャフトを形成した。
次いで、得られたコアシャフトを用い、このコアシャフトにおける小径部の先端から基端に向かって5mmの範囲でかつコアシャフトの中心軸に対して対面する二つの表面領域にレーザ光(ファイバーレーザ)を照射し、これにより、コアシャフトの軸方向に直交する断面視において、互いに分離しかつ本体部を挟んで線対称の部位に配置された二つの成層部を備えるコアシャフトを得た。
図5A〜図5Cは、電界放出型走査電子顕微鏡(株式会社日立ハイテクノロジーズ製、型番:SU−70)に付属されたエネルギー分散型X線分光分析装置(EDX、Energy dispersive X−ray Spectrometry、Oxford Instruments製、型番:AZtec Energy Advanced X−Max50)を用いて分析した、コアシャフトの成層部を含む断面におけるチタン(Ti)およびニッケル(Ni)のマッピング像、およびSEM(走査型電子顕微鏡)像の一例である(図5AはTiのマッピング像、図5BはNiのマッピング像、図5Cは上記断面のSEM像(白線内がマッピング領域))。このマッピング像から分かるように、作製例1では、コアシャフトの表面にレーザ光を照射することで、母材として用いたNi−Ti合金の一部が消滅し、本体部の外周面上の一部に、Ti原子を含む外層とTi原子を含まない内層とからなる成層部が形成されていた。
<ガイドワイヤの作製>
[実施例1]
あらかじめ巻回した単条のコイル体(材料:プラチナおよびステンレス鋼、素線径:0.06mm、コイル外径:0.345mm、長さ:110mm)を用い、このコイル体の中心孔に作製例1で作製したコアシャフトを挿入した。次いで、ロウ材を用い、コイル体の先端とコアシャフトの先端とを一体的に蝋付けして半球状の先端固着部を形成し、かつコイル体の基端をコアシャフトテーパ部の外周面に蝋付けして接合部を形成することで実施例1のガイドワイヤを得た。
1、1m1〜1m5 ガイドワイヤ
11、11m1〜11m5 コアシャフト
11a、11am1〜11am5 本体部
11b、11bm1〜11bm5 成層部
21 コイル体
31 先端固着部
n 内層
g 外層

Claims (4)

  1. コアシャフトを有するガイドワイヤであって、
    前記コアシャフトは、本体部と、成層部とを備え、
    前記本体部は、主成分として超弾性特性を有するニッケル−チタン系合金を含み、
    前記成層部は、前記本体部の外周面上の一部に形成され主成分としてニッケル合金を含む内層と、この内層上に形成され主成分としてチタン酸化物を含む外層とを有していることを特徴とするガイドワイヤ。
  2. 前記コアシャフトは、互いに分離した二以上の前記成層部を備え、
    この二以上の成層部は、前記コアシャフトの軸方向に直交する断面視において、前記本体部を挟んで線対称の部位に配置されている請求項1に記載のガイドワイヤ。
  3. 前記成層部は、前記コアシャフトの軸方向に直交する断面視において、前記本体部の外周のうちの片側領域上にのみ配置されている請求項1に記載のガイドワイヤ。
  4. 前記ニッケル−チタン系合金が、ニッケル−チタン合金である請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のガイドワイヤ。
JP2020570267A 2019-02-06 2019-02-06 ガイドワイヤ Active JP7183308B2 (ja)

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