JPWO2020158479A1 - バルブステムシール - Google Patents

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Abstract

補強環のバルブステムガイドへの装着作業性に優れ、かつ補強環をバルブステムガイドに対して安定的に固定可能にしつつ、補強環の軸方向の長さを短くすることが可能なバルブステムシールを提供する。補強環110の筒状部111には、バルブステムガイド200に形成された係止凹部210に係止される係止凸部113が設けられると共に、係止凸部113は、内向きフランジ部112側とその反対側において周方向に並行に伸びる一対の側面を有し、かつ、その一部が径方向内側に向かって突き出た部分を有することを特徴とする。

Description

本発明は、バルブステムとバルブステムガイドとの間をシールするバルブステムシールに関する。
内燃機関における吸排気弁機構には、バルブステムとバルブステムガイドとの間をシールするバルブステムシールが設けられている。一般的に、バルブステムシールは、バルブステムガイドに固定される補強環と、この補強環に一体成形等により設けられる弾性体製のシール本体とから構成される。このようなバルブステムシールにおいては、シール本体の部分をバルブステムガイドに装着させるタイプと、補強環をバルブステムガイドに装着させるタイプとがある。前者の場合には装着作業性に優れているものの、背圧が高いと、バルブステムシールがバルブステムガイドから抜けてしまうおそれがある。また、後者の場合において、補強環をバルブステムガイドに圧入させる構成の場合には、背圧が高くてもバルブステムシールがバルブステムガイドから抜けてしまう不具合は発生しないものの、圧入作業においては専用の設備が必要になってしまう。そこで、本願の出願人は、装着作業性に優れ、かつ、補強環を安定的にバルブステムガイドに対して固定するために、バルブステムガイドに設けられた係止凹部に係止させる係止凸部を補強環に設ける技術を提案している(特許文献1参照)。
しかしながら、上記の技術においては、係止凸部の軸方向の長さをある程度確保する必要があるため、補強環の軸方向の長さを短くするのに障害となっていた。
特許第5950062号公報
本発明の目的は、補強環のバルブステムガイドへの装着作業性に優れ、かつ補強環をバルブステムガイドに対して安定的に固定可能にしつつ、補強環の軸方向の長さを短くすることが可能なバルブステムシールを提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
本発明のバルブステムシールは、
バルブステムと、該バルブステムの軸方向の運動をガイドするバルブステムガイドとの間をシールするバルブステムシールにおいて、
前記バルブステムガイドに取り付けられる筒状部と、該筒状部の先端から径方向内側に向かって伸びる内向きフランジ部とを有する補強環と、
前記補強環に一体的に設けられ、前記バルブステムの外周面に摺動自在に密着する弾性体製のシール本体と、
を備え、
前記筒状部には、前記バルブステムガイドに形成された係止凹部に係止される係止凸部が設けられると共に、
前記係止凸部は、前記内向きフランジ部側とその反対側において周方向に並行に伸びる一対の側面を有し、かつ、その一部が径方向内側に向かって突き出た部分を有することを特徴とする。
本発明によれば、補強環の筒状部に設けた係止凸部を、バルブステムガイドに形成された係止凹部に係止させる構成が採用されている。そのため、補強環をバルブステムガイドに圧入させるタイプに比べて装着作業性に優れ、シール本体の部分をバルブステムガイドに装着させるタイプに比べて、バルブステムシールがバルブステムガイドから抜け落ちてしまうことを抑制することができる。そして、係止凸部は、内向きフランジ部側とその反対側において周方向に並行に伸びる一対の側面を有し、かつ、その一部が径方向内側に向かって突き出た部分を有する構成が採用されている。そのため、係止凸部の軸方向の長さを短くすることができる。これにより、補強環の軸方向の長さを短くすることができる。
前記筒状部には、前記内向きフランジ部側とは反対側の端面から該内向きフランジ部側に向かって伸び、かつ、その先端から周方向に向かって伸びるスリットが設けられると共に、
前記係止凸部における前記内向きフランジ部側の側面は、前記スリットのうち周方向に伸びる部分により形成されており、前記係止凸部における前記反対側の側面は、前記筒状部における前記反対側の端面の一部により形成されており、
前記係止凸部において、前記スリットのうち前記内向きフランジ部側に向かって伸びる部分側の先端部が、径方向内側に向かって突き出ているとよい。
また、前記筒状部には、周方向に向かって並行に伸びる一対のスリット部と、これら一対のスリット部の一端同士を繋ぐように形成される一端側スリット部とが設けられると共に、
前記係止凸部における前記内向きフランジ部側の側面は、前記一対のスリット部における一方のスリット部により形成されており、前記係止凸部における前記反対側の側面は、前記一対のスリット部における他方のスリット部により形成されており、
前記係止凸部において、前記一端側スリット部に向かって伸びる部分側の先端部が、径方向内側に向かって突き出ている構成を採用することもできる。
また、前記筒状部には、周方向に向かって並行に伸びる一対のスリットが設けられると共に、
前記係止凸部における前記内向きフランジ部側の側面は、前記一対のスリットにおける一方のスリットにより形成されており、前記係止凸部における前記反対側の側面は、前記一対のスリットにおける他方のスリットにより形成されており、
前記係止凸部の周方向の中央の部分が、径方向内側に向かって突き出ていることも好適である。
更に、前記筒状部には、周方向に向かって伸びるスリットが設けられると共に、
前記係止凸部における前記内向きフランジ部側の側面は、前記スリットにより形成されており、前記係止凸部における前記反対側の側面は、前記筒状部における前記反対側の端面の一部により形成されており、
前記係止凸部の周方向の中央の部分が、径方向内側に向かって突き出ている構成を採用することもできる。
前記シール本体は、前記内向きフランジ部の先端から、該内向きフランジ部を介して前記筒状部とは反対側に向かって伸び、前記バルブステムの外周面に摺動自在に密着するメインリップを備えるとよい。
また、前記シール本体は、前記内向きフランジ部の先端から、前記筒状部側に向かって伸び、前記バルブステムの外周面に摺動自在に密着する背圧リップを備えるとよい。
更に、前記シール本体は、前記バルブステムガイドの外周面に嵌合固定される嵌合部を備えるとよい。
なお、上記各構成は、可能な限り組み合わせて採用し得る。
以上説明したように、本発明によれば、補強環のバルブステムガイドへの装着作業性に優れ、かつ補強環をバルブステムガイドに対して安定的に固定可能にしつつ、補強環の軸方向の長さを短くすることができる。
図1は本発明の実施例1に係るバルブステムシールをバルブステムガイドに取り付けた状態を示す斜視図である。 図2は本発明の実施例1に係るバルブステムシールをバルブステムガイドに取り付けた状態を示す一部破断斜視図である。 図3は本発明の実施例1に係るバルブステムシールの使用時の状態を示す模式的断面図である。 図4は本発明の実施例2に係る補強環の正面図の一部である。 図5は本発明の実施例2に係る補強環の模式的断面図である。 図6は本発明の実施例3に係る補強環の正面図の一部である。 図7は本発明の実施例3に係る補強環の模式的断面図である。 図8は本発明の実施例4に係る補強環の正面図の一部である。 図9は本発明の実施例4に係る補強環の底面図である。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(実施例1)
図1〜図3を参照して、本発明の実施例1に係るバルブステムシールについて説明する。図1は本発明の実施例1に係るバルブステムシールをバルブステムガイドに取り付けた状態を示す斜視図である。図2は本発明の実施例1に係るバルブステムシールをバルブステムガイドに取り付けた状態を示す一部破断斜視図である。なお、図2においては、バルブステムシールの中心軸線を含む面で、バルブステムシール及びバルブステムガイドを切断した状態において、これらの斜視図を示している。図3は本発明の実施例1に係るバルブステムシールの使用時の状態を示す模式的断面図である。なお、図3中のバルブステムシール及びバルブステムガイドについては、これらの中心軸線を含む面で、これらを切断した断面図を示している。なお、本実施例に係るバルブステムシールは、以下に説明する補強環に設けられた係止部に関する構成を除き、回転対称形状である。
<吸排気弁機構の概略構成>
図3を参照して、吸排気弁機構の概略構成について説明する。吸排気弁機構は、不図示のシリンダヘッドに設けられている。そして、吸排気弁機構は、バルブステム300と、バルブステム300の軸方向の運動をガイドするバルブステムガイド200と、バルブステム300とバルブステムガイド200との間をシールするバルブステムシール100とを備えている。
バルブステムガイド200には、バルブステムシール100を構成する補強環110がバルブステムガイド200から外れてしまうことを防止するための係止凹部210が形成されている。本実施例において、係止凹部210は、環状溝により構成されている。また、この係止凹部210の図中上部側の側面は、軸方向に対して垂直な面となっている。なお、「軸方向」とは、バルブステムシール100やバルブステムガイド200の中心軸線が伸びる方向を意味する(以下、同様)。
<バルブステムシールの全体構成>
特に、図1及び図2を参照して、バルブステムシール100の全体構成について説明する。バルブステムシール100は、金属や樹脂からなる補強環110と、補強環110に対して一体的に設けられる弾性体製(例えば、ゴム製)のシール本体120と、シール本体120を内周面側に向かって押圧するガータスプリング130とから構成される。なお、例えば、補強環110をインサート部品として、シール本体をインサート成形することにより、補強環110に対してシール本体120を一体的に設けることができる。
補強環110は、バルブステムガイド200に取り付けられる筒状部111と、筒状部111の先端から径方向内側に向かって伸びる内向きフランジ部112とを有する。なお、バルブステムガイド200は略円筒形状であり、筒状部111も略円筒形状である。このように構成される補強環110は、内向きフランジ部112とは反対側からバルブステムガイド200に対して筒状部111を嵌合させることによりバルブステムガイド200に装着される。
シール本体120は、メインリップ121と、補助シール部122と、背圧リップ123と、嵌合部124とを一体に備えている。メインリップ121は、補強環110における内向きフランジ部112の先端から、内向きフランジ部112を介して筒状部111とは反対側に向かって伸び、バルブステム300の外周面に摺動自在に密着するように構成されている。背圧リップ123は、補強環110における内向きフランジ部112の先端から、筒状部111側に向かって伸び、バルブステム300の外周面に摺動自在に密着するように構成されている。そして、メインリップ121と背圧リップ123の間に補助シール部122が設けられている。また、メインリップ121と補助シール部122の間の外周面側にガータスプリング130が装着されることにより、これらメインリップ121と補助シール部122は、内周面側に向かって押圧され、バルブステム300の外周面に密着した状態が維持される。そして、嵌合部124は、バルブステムガイド200の外周面に嵌合固定されるように構成されている。この嵌合部124を設けることによって、バルブステムガイド200に対する補強環110のガタツキを抑制することができる。
<補強環>
補強環110について、より詳細に説明する。本実施例に係る補強環110の筒状部111には、バルブステムガイド200に形成された係止凹部210に係止される係止凸部113が設けられている。この係止凸部113は、内向きフランジ部112側とその反対側において周方向に並行に伸びる一対の側面を有し、かつ、その一部が径方向内側に向かって突き出た部分を有している。この点について、より具体的に説明する。
筒状部111には、内向きフランジ部112側とは反対側の端面から内向きフランジ部112側に向かって伸び、かつ、その先端から周方向に向かって伸びるスリットが設けられている。便宜上、このスリットのうち、内向きフランジ部112側に向かって伸びる部分を第1スリット部113aと称し、周方向に伸びる部分を第2スリット部113bと称する。
そして、係止凸部113における内向きフランジ部112側の側面は、第2スリット部113bにより形成されており、係止凸部に113おける内向きフランジ部112側とは反対側の側面は、筒状部111における当該反対側の端面の一部により形成されている。また、係止凸部113において、第1スリット部113a側の先端部が、径方向内側に向かって突き出るように構成されている。これにより、当該突き出た部分が、バルブステムガイド200に形成された係止凹部210に入り込むことによって係止状態となる。すなわち、バルブステムシール100が、背圧などの影響により、バルブステムガイド200から外れる方向に移動しようとしても、係止凸部113が係止凹部210における図1〜図3中の上側の側面に突き当たることで、バルブステムシール100が外れてしまうことが抑制される。なお、本実施例においては、係止凸部113は周方向に等間隔に合計2か所に設けられている。
バルブステムシール100をバルブステムガイド200に取り付ける場合には、補強環110の筒状部111を、内向きフランジ部112とは反対側からバルブステムガイド200に対して嵌合させる。筒状部111をバルブステムガイド200に対して嵌合させる過程においては、バルブステムガイド200の先端のテーパ部220を通過する際に、係止凸部113の先端が、徐々に径方向外側に撓んでいき、当該先端がバルブステムガイド200の外周面を摺動していく。そして、先端が係止凹部210の図1〜図3中の上部側の側面を通過すると同時に、自己の弾性復元力によって元の形状に戻る。つまり、係止凸部113の先端が径方向内側に向かって変形し、係止凹部210内に進入した状態となる。これにより、背圧が高くなり、補強環110に対してバルブステムガイド200から外れる方向に力が作用しても、係止凸部113が係止凹部210の側面に突き当たることで、補強環110がバルブステムガイド200から外れてしまうことを防止できる。
<本実施例に係るバルブステムシールの優れた点>
本実施例に係るバルブステムシール100によれば、補強環110の筒状部111に設けた係止凸部113を、バルブステムガイド200に形成された係止凹部210に係止させる構成が採用されている。そのため、補強環をバルブステムガイドに圧入させるタイプに比べて装着作業性に優れている。つまり、専用の設備がなくても、バルブステムシール100をバルブステムガイド200に取り付けることができる。また、シール本体の部分をバルブステムガイドに装着させるタイプに比べて、バルブステムシール100がバルブステムガイド200から抜け落ちてしまうことを抑制することができる。
そして、係止凸部113は、内向きフランジ部112側とその反対側において周方向に並行に伸びる一対の側面を有し、かつ、その一部(先端部)が径方向内側に向かって突き出た部分を有する構成が採用されている。そのため、軸方向に伸びる係止凸部を採用する場合に比べて、係止凸部113の軸方向の長さを短くすることができる。これにより、補強環110の軸方向の長さを短くすることができる。
(実施例2)
図4及び図5には、本発明の実施例2が示されている。本実施例においては、係止凸部の構成が、上記実施例1とは異なる場合の構成を示す。その他の構成および作用については実施例1と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。図4は本発明の実施例2に係る補強環の正面図の一部である。図5は本発明の実施例2に係る補強環の模式的断面図である。なお、図5は、図4中のAA断面図である。
本実施例に係るバルブステムシールについては、補強環110Xの構成のみが実施例1とは異なっており、その他の構成については、上記実施例1で説明した構成をそのまま採用すればよいので、その説明は省略する。本実施例に係る補強環110Xの筒状部111には、実施例1の場合と同様に、バルブステムガイド200に形成された係止凹部210に係止される係止凸部114が設けられている。この係止凸部114は、実施例1の場合と同様に、内向きフランジ部側とその反対側において周方向に並行に伸びる一対の側面を有し、かつ、その一部が径方向内側に向かって突き出た部分を有している。この点について、より具体的に説明する。なお、図4においては、補強環110Xのうち、内向きフランジ部側とは反対側の端部付近のみを図示しており、内向きフランジ部については省略している。
筒状部111には、周方向に向かって並行に伸びる一対のスリット部と、これら一対のスリット部の一端同士を繋ぐように形成される一端側スリット部114aとが設けられている。便宜上、一対のスリット部のうち、一方のスリット部(内向きフランジ部側のスリット部)を第1スリット部114bと称し、他方のスリット部(内向きフランジ部側とは反対側のスリット部)を第2スリット部114cと称する。
そして、係止凸部114における内向きフランジ部側の側面は、第1スリット部114bにより形成されており、係止凸部114における内向きフランジ部とは反対側の側面は、第2スリット部114cにより形成されている。また、係止凸部114において、一端側スリット部114aに向かって伸びる部分側の先端部が、径方向内側に向かって突き出るように構成されている。これにより、当該突き出た部分が、バルブステムガイド200に形成された係止凹部210に入り込むことによって、上記実施例1の場合と同様に、係止状態となる。なお、本実施例においても、係止凸部114は周方向に等間隔に合計2か所に設けられている。
バルブステムシール100をバルブステムガイド200に取り付ける際の取り付け方、及び係止凸部114の挙動については、上記実施例1の場合と同様であるので、その説明は省略する。
以上のように構成される本実施例に係るバルブステムシールにおいても、上記実施例1の場合と同様の効果を得ることができる。
(実施例3)
図6及び図7には、本発明の実施例3が示されている。本実施例においては、係止凸部の構成が、上記実施例1とは異なる場合の構成を示す。その他の構成および作用については実施例1と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。図6は本発明の実施例3に係る補強環の正面図の一部である。図7は本発明の実施例3に係る補強環の模式的断面図である。なお、図7は、図6中のBB断面図である。
本実施例に係るバルブステムシールについては、補強環110Yの構成のみが実施例1とは異なっており、その他の構成については、上記実施例1で説明した構成をそのまま採用すればよいので、その説明は省略する。本実施例に係る補強環110Yの筒状部111には、実施例1の場合と同様に、バルブステムガイド200に形成された係止凹部210に係止される係止凸部115が設けられている。この係止凸部115は、実施例1の場合と同様に、内向きフランジ部側とその反対側において周方向に並行に伸びる一対の側面を有し、かつ、その一部が径方向内側に向かって突き出た部分を有している。この点について、より具体的に説明する。なお、図6においては、補強環110Yのうち、内向きフランジ部側とは反対側の端部付近のみを図示しており、内向きフランジ部については省略している。
筒状部111には、周方向に向かって並行に伸びる一対のスリットが設けられている。便宜上、これら一対のスリットのうち、一方のスリット(内向きフランジ部側のスリット)を第1スリット115aと称し、他方のスリット(内向きフランジ部側とは反対側のスリット)を第2スリット115bと称する。
そして、係止凸部115における内向きフランジ部側の側面は、第1スリット115aにより形成されており、係止凸部115における内向きフランジ部とは反対側の側面は、第2スリット115bにより形成されている。また、係止凸部115の周方向の中央の部分が、径方向内側に向かって突き出るように構成されている。これにより、当該突き出た部分が、バルブステムガイド200に形成された係止凹部210に入り込むことによって、上記実施例1の場合と同様に、係止状態となる。なお、本実施例においても、係止凸部115は周方向に等間隔に合計2か所に設けられている。
バルブステムシール100をバルブステムガイド200に取り付ける際の取り付け方、及び係止凸部115の挙動については、上記実施例1の場合と同様であるので、その説明は省略する。
以上のように構成される本実施例に係るバルブステムシールにおいても、上記実施例1の場合と同様の効果を得ることができる。
(実施例4)
図8及び図9には、本発明の実施例4が示されている。本実施例においては、係止凸部の構成が、上記実施例1とは異なる場合の構成を示す。その他の構成および作用については実施例1と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。図8は本発明の実施例4に係る補強環の正面図の一部である。図9は本発明の実施例4に係る補強環の底面図である。
本実施例に係るバルブステムシールについては、補強環110Zの構成のみが実施例1とは異なっており、その他の構成については、上記実施例1で説明した構成をそのまま採用すればよいので、その説明は省略する。本実施例に係る補強環110Zの筒状部111には、実施例1の場合と同様に、バルブステムガイド200に形成された係止凹部210に係止される係止凸部116が設けられている。この係止凸部116は、実施例1の場合と同様に、内向きフランジ部側とその反対側において周方向に並行に伸びる一対の側面を有し、かつ、その一部が径方向内側に向かって突き出た部分を有している。この点について、より具体的に説明する。なお、図8においては、補強環110Zのうち、内向きフランジ部側とは反対側の端部付近のみを図示しており、内向きフランジ部については省略している。
筒状部111には、周方向に向かって伸びるスリット116aが設けられている。そして、係止凸部116における内向きフランジ部側の側面は、スリット116aにより形成されており、係止凸部116における内向きフランジ部とは反対側の側面は、筒状部111における内向きフランジ部とは反対側の端面の一部により形成されている。また、係止凸部116の周方向の中央の部分が、径方向内側に向かって突き出るように構成されている。
これにより、当該突き出た部分が、バルブステムガイド200に形成された係止凹部210に入り込むことによって、上記実施例1の場合と同様に、係止状態となる。なお、本実施例においても、係止凸部116は周方向に等間隔に合計2か所に設けられている。
バルブステムシール100をバルブステムガイド200に取り付ける際の取り付け方、及び係止凸部116の挙動については、上記実施例1の場合と同様であるので、その説明は省略する。
以上のように構成される本実施例に係るバルブステムシールにおいても、上記実施例1の場合と同様の効果を得ることができる。
100 バルブステムシール
110,110X,110Y,110Z 補強環
111 筒状部
112 内向きフランジ部
113 係止凸部
113a 第1スリット部
113b 第2スリット部
114 係止凸部
114a 一端側スリット部
114b 第1スリット部
114c 第2スリット部
115 係止凸部
115a 第1スリット
115b 第2スリット
116 係止凸部
116a スリット
120 シール本体
121 メインリップ
122 補助シール部
123 背圧リップ
124 嵌合部
130 ガータスプリング
200 バルブステムガイド
210 係止凹部
220 テーパ部
300 バルブステム

Claims (8)

  1. バルブステムと、該バルブステムの軸方向の運動をガイドするバルブステムガイドとの間をシールするバルブステムシールにおいて、
    前記バルブステムガイドに取り付けられる筒状部と、該筒状部の先端から径方向内側に向かって伸びる内向きフランジ部とを有する補強環と、
    前記補強環に一体的に設けられ、前記バルブステムの外周面に摺動自在に密着する弾性体製のシール本体と、
    を備え、
    前記筒状部には、前記バルブステムガイドに形成された係止凹部に係止される係止凸部が設けられると共に、
    前記係止凸部は、前記内向きフランジ部側とその反対側において周方向に並行に伸びる一対の側面を有し、かつ、その一部が径方向内側に向かって突き出た部分を有することを特徴とするバルブステムシール。
  2. 前記筒状部には、前記内向きフランジ部側とは反対側の端面から該内向きフランジ部側に向かって伸び、かつ、その先端から周方向に向かって伸びるスリットが設けられると共に、
    前記係止凸部における前記内向きフランジ部側の側面は、前記スリットのうち周方向に伸びる部分により形成されており、前記係止凸部における前記反対側の側面は、前記筒状部における前記反対側の端面の一部により形成されており、
    前記係止凸部において、前記スリットのうち前記内向きフランジ部側に向かって伸びる部分側の先端部が、径方向内側に向かって突き出ていることを特徴とする請求項1に記載のバルブステムシール。
  3. 前記筒状部には、周方向に向かって並行に伸びる一対のスリット部と、これら一対のスリットの一端同士を繋ぐように形成される一端側スリット部とが設けられると共に、
    前記係止凸部における前記内向きフランジ部側の側面は、前記一対のスリット部における一方のスリット部により形成されており、前記係止凸部における前記反対側の側面は、前記一対のスリット部における他方のスリット部により形成されており、
    前記係止凸部において、前記一端側スリットに向かって伸びる部分側の先端部が、径方向内側に向かって突き出ていることを特徴とする請求項1に記載のバルブステムシール。
  4. 前記筒状部には、周方向に向かって並行に伸びる一対のスリットが設けられると共に、
    前記係止凸部における前記内向きフランジ部側の側面は、前記一対のスリットにおける一方のスリットにより形成されており、前記係止凸部における前記反対側の側面は、前記一対のスリットにおける他方のスリットにより形成されており、
    前記係止凸部の周方向の中央の部分が、径方向内側に向かって突き出ていることを特徴とする請求項1に記載のバルブステムシール。
  5. 前記筒状部には、周方向に向かって伸びるスリットが設けられると共に、
    前記係止凸部における前記内向きフランジ部側の側面は、前記スリットにより形成されており、前記係止凸部における前記反対側の側面は、前記筒状部における前記反対側の端面の一部により形成されており、
    前記係止凸部の周方向の中央の部分が、径方向内側に向かって突き出ていることを特徴とする請求項1に記載のバルブステムシール。
  6. 前記シール本体は、前記内向きフランジ部の先端から、該内向きフランジ部を介して前記筒状部とは反対側に向かって伸び、前記バルブステムの外周面に摺動自在に密着するメインリップを備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載のバルブステムシール。
  7. 前記シール本体は、前記内向きフランジ部の先端から、前記筒状部側に向かって伸び、前記バルブステムの外周面に摺動自在に密着する背圧リップを備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載のバルブステムシール。
  8. 前記シール本体は、前記バルブステムガイドの外周面に嵌合固定される嵌合部を備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載のバルブステムシール。
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