JPWO2020149137A1 - スラストフォイル軸受 - Google Patents

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Abstract

このスラストフォイル軸受(3)は、シャフト(1)に取り付けられたスラストカラー(4)と軸方向で対向するフォイル(10,20)と、前記フォイルを支持し、前記スラストカラーを囲むケース(8)と、を有し、前記ケースに、冷却孔(50)が形成されている。

Description

本開示は、スラストフォイル軸受に関するものである。
本願は、2019年1月17日に日本に出願された特願2019−005790号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
従来、高速回転体用の軸受として、回転軸に設けられたスラストカラーに対向して配置されるスラストフォイル軸受が知られている(例えば、下記特許文献1参照)。スラストフォイル軸受は、振動や衝撃によって発生する回転軸の動き(スラストカラーの軸方向変位と傾き)を吸収できるように、軸受面が柔軟なフォイル(金属製薄板)によって形成されており、軸受面の下に軸受面を柔軟に支持するためのフォイル構造を有している。
スラストフォイル軸受には、周方向に複数のトップフォイル片とバックフォイル片が配列された形態がある。トップフォイル片は、バックフォイル片に支持されており、スラストカラーの回転により、トップフォイル片とスラストカラーとの間に潤滑流体が導入される。この潤滑流体がトップフォイル片とスラストカラーとの間に楔状の流体潤滑膜を形成し、スラストフォイル軸受の負荷能力が発揮される。
国際公開第2014/061698号
ところで、流体潤滑膜には、流体粘性に起因するせん断力が作用し、発熱する。このため、流体潤滑膜を形成するフォイルないしスラストカラーの表面がその熱により歪み、スラストフォイル軸受の負荷能力が十分に得られない場合がある。
本開示は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、流体潤滑膜の発熱によるスラストフォイル軸受の負荷能力の低下を抑制することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本開示の一態様のスラストフォイル軸受は、シャフトに取り付けられたスラストカラーと軸方向で対向するフォイルと、前記フォイルを支持し、前記スラストカラーを囲むケースと、を有し、前記ケースに、冷却孔が形成されている。
また、本開示の前記一態様においては、前記ケースには、前記シャフトが挿通される挿通孔が形成されており、前記冷却孔が、前記挿通孔の径方向における、前記ケースの外周側に形成されていてもよい。
また、本開示の前記一態様においては、前記ケースは、前記フォイルを支持すると共に、前記挿通孔が形成されたベースプレートと、前記ベースプレートの外周側に取り付けられた環状の軸受スペーサと、を有してもよい。
また、本開示の前記一態様においては、前記軸受スペーサには、前記冷却孔として、前記スラストカラーの軸方向位置に位置する第1の冷却孔、及び、前記フォイルの軸方向位置に位置する第2の冷却孔の少なくともいずれか一方が形成されていてもよい。
また、本開示の前記一態様においては、前記ベースプレートには、前記冷却孔として、前記フォイルと軸方向で重なる第3の冷却孔、及び、前記フォイルと軸方向で重ならない第4の冷却孔の少なくともいずれか一方が形成されていてもよい。
また、本開示の前記一態様においては、前記冷却孔は、径方向外側から径方向内側に向かうに従って、前記スラストカラーの回転方向に向かって傾いていてもよい。
また、本開示の前記一態様においては、前記冷却孔は、径方向外側から径方向内側に向かうに従って、前記スラストカラーの回転方向と反対の反回転方向に向かって傾いていてもよい。
また、本開示の前記一態様においては、前記冷却孔は、軸方向において、前記ケースが有するベースプレートから前記スラストカラーに向かうに従って、前記スラストカラーの回転方向に向かって傾いていてもよい。
また、本開示の前記一態様においては、前記冷却孔は、軸方向において、前記ケースが有するベースプレートから前記スラストカラーに向かうに従って、前記スラストカラーの回転方向と反対の反回転方向に向かって傾いていてもよい。
また、本開示の前記一態様においては、前記スラストカラーの外周面に、凹凸が形成されていてもよい。
本開示によれば、流体潤滑膜の発熱によるスラストフォイル軸受の負荷能力の低下を抑制できる。
本開示のスラストフォイル軸受が適用されるターボ機械の一例を示す側面図である。 本開示の第1実施形態に係るスラストフォイル軸受を示す側面図である。 本開示の第1実施形態に係るスラストフォイル軸受を示す平面図である。 図3に示す矢視A−A図である。 トップフォイル片に作用する流体潤滑膜の圧力分布を示す解析図である。 本開示の第2実施形態に係るスラストフォイル軸受を示す平面図である。 図6に示す矢視B−B図である。 本開示の第3実施形態に係るスラストフォイル軸受を示す平面図である。 本開示の第3実施形態の変形例に係るスラストフォイル軸受を示す断面図である。 本開示の第4実施形態に係るスラストフォイル軸受を示す平面図である。 本開示の第4実施形態の変形例に係るスラストフォイル軸受を示す断面図である。 本開示の第5実施形態に係るスラストフォイル軸受を示す側面図である。 本開示の第5実施形態の変形例に係るスラストフォイル軸受を示す側面図である。
以下、図面を参照して本開示のスラストフォイル軸受を詳しく説明する。
図1は、本開示のスラストフォイル軸受が適用されるターボ機械の一例を示す側面図である。
図1中、符号1は回転軸(シャフト)、符号2は回転軸の先端部に設けられたインペラ、符号3は本開示に係るスラストフォイル軸受である。
回転軸1には、円板状のスラストカラー4が取り付けられている。スラストカラー4は、一対のスラストフォイル軸受3に挟まれている。インペラ2は、静止側となるハウジング5内に配置されており、ハウジング5との間にチップクリアランス6を有している。回転軸1は、ラジアルフォイル軸受7に支持されている。
(第1実施形態)
図2は、本開示の第1実施形態に係るスラストフォイル軸受3を示す側面図である。
スラストフォイル軸受3は、図2に示すように、スラストカラー4を軸方向に挟んで両側に一対で設けられている。これら一対のスラストフォイル軸受3は、共に同じ構成となっている。スラストフォイル軸受3は、トップフォイル10と、バックフォイル20と、ベースプレート30と、を備える。
スラストカラー4は、ケース8によって囲まれている。ケース8は、一対のスラストフォイル軸受3のそれぞれのベースプレート30と、これらベースプレート30の間に挟持された円筒状の軸受スペーサ40と、を備える。一対のベースプレート30は、締結ボルト41によって軸受スペーサ40を介して連結されている。ベースプレート30の外周部には、締結ボルト41を挿通するための貫通孔42が形成されている。なお、本開示の一対のベースプレート30のうちの一方は、締結ボルト41による締め付けによってハウジング5に当接している。
図3は、本開示の第1実施形態に係るスラストフォイル軸受3を示す平面図である。図4は、図3に示す矢視A−A図である。
ベースプレート30は、図3に示すように、回転軸1が挿通される挿通孔30aを有する。
なお、以下の説明においては、挿通孔30aを基準に各部材の位置関係を説明することがある。具体的に、「軸方向」とは、挿通孔30aが延びる方向(回転軸1が挿通される方向)を言う。また、「径方向」とは、挿通孔30aの径方向を言う。また、「周方向」とは、挿通孔30aの内周面に沿った周方向を言う。あるいは、挿通孔30aに挿通された回転軸1の軸心を基準に、当該軸心から視た「径方向」及び「周方向」とも言える。また、「回転方向」とは、挿通孔30aに挿通された回転軸1、またはスラストカラー4が回転する方向を言う。
ベースプレート30は、軸方向におけるスラストフォイル軸受3の最外部(スラストカラー4の反対側)を構成している。すなわち、ベースプレート30は、軸方向において、トップフォイル10及びバックフォイル20をスラストカラー4との間に挟んでいる。ベースプレート30には、挿通孔30aが形成されている。すなわち、本開示のベースプレート30は、挿通孔30aが形成された円板状の部材である。しかし、挿通孔30aを有すれば、ベースプレート30は、円板状以外の部材(例えば矩形板状)であってもよい。また、挿通孔30aについても、必ずしも厳密な円筒形状である必要はない。
ベースプレート30は、例えば、厚さ数mm程度の金属板から形成されている。スラストカラー4と対向して配置されるベースプレート30の平坦面30bにおける挿通孔30a(開口)の周囲には、フォイル(トップフォイル10及びバックフォイル20)が配置されている。具体的に、トップフォイル10は、バックフォイル20に支持され、バックフォイル20は、ベースプレート30に支持されている。つまり、トップフォイル10は、バックフォイル20を介し、ベースプレート30にも支持されている。
トップフォイル10は、挿通孔30aの周囲に配列された複数の金属製の薄板(トップフォイル片11)によって形成されている。トップフォイル片11は、周方向一方側(回転軸1の回転方向上流側)から周方向他方側(回転軸1の回転方向下流側)に向かって上方(図3において紙面手前側。あるいは、軸方向に沿ったベースプレート30からトップフォイル片11に向かう方向)に傾斜する傾斜部12と、傾斜部12の周方向一方側に連設され、ベースプレート30に取り付けられる取付部13と、を有している。
傾斜部12は、図3に示すように、扇形の頂点側を切り欠いて内周側、外周側をそれぞれ円弧状とした、略台形状に形成されている。すなわち、傾斜部12は、周方向に離隔し、内周側から外周側に延びる2つの端縁と、2つの端縁を内周側で接続する内周側の端縁と、2つの端縁を外周側で接続する外周側の端縁を備えている。傾斜部12の周方向他方側の、内周側から外周側に延びる端縁(以下、周方向他方側の端部12aと言う)は、自由端となっている。
一方で、傾斜部12の周方向一方側の、内周側から外周側に延びる端縁は、曲げ部14を介して取付部13に接続されている。曲げ部14は、図4に示すように、第1の屈曲と、第1の屈曲の周方向他方側に位置する第2の屈曲とで構成されている。第1の屈曲は、トップフォイル片11のベースプレート30に対向する面の背面側に屈曲している。第2の屈曲は、トップフォイル片11のベースプレート30に対向する面側に屈曲している。つまり、曲げ部14は、階段状となっている。なお、第1の屈曲、第2の屈曲は、いずれも鈍角となっている。
曲げ部14よりも周方向他方側に位置する傾斜部12は、後述するバックフォイル片21の支持部22に支持されている。支持部22に支持された傾斜部12は、周方向一方側から周方向他方側に向かうに連れて、ベースプレート30から漸次遠ざかるように初期傾斜角で傾斜して配置されている。ここで、初期傾斜角とは、荷重がゼロのときのベースプレート30に対するトップフォイル片11の傾斜角を意味する。本開示のベースプレート30は、軸方向に直交する方向に広がる平坦面30bを有し、傾斜部12は、当該平坦面30bに対し傾斜している。
取付部13は、曲げ部14の周方向一方側(第1の屈曲側)に接続されている。本開示では、この取付部13は、径方向において曲げ部14と同じ長さで帯状に形成され、ベースプレート30に対してスポット溶接(点付溶接)されている。つまり、この溶接位置が、ベースプレート30に対するトップフォイル片11の取付位置となっている。なお、ベースプレート30に対するトップフォイル片11の取り付けについては、スポット溶接以外にも、例えばネジ止めなどによっても行うことができる。また、取付部13と曲げ部14は、必ずしも径方向において同じ長さである必要はない。
一方、バックフォイル20は、挿通孔30aの周囲に配列された複数の金属製の薄板(バックフォイル片21)によって形成されている。バックフォイル片21は、トップフォイル片11の傾斜部12を支持する支持部22を有している。支持部22は、図4に示すように、山部22aと谷部22bが交互に形成された波型のフォイル(バンプフォイル)である。支持部22は、トップフォイル片11の傾斜部12を弾性的に支持している。
なお、支持部22としては、例えば、バンプフォイル、日本国特開2006−57652号公報や日本国特開2004−270904号公報などに記載されているスプリングフォイル、日本国特開2009−299748号公報などに記載されているバックフォイルなどを用いることができる。なお、日本国特開2006−57652号公報や日本国特開2004−270904号公報に記載されているスプリングフォイル、日本国特開2009−299748号公報に記載されているバックフォイルは、ラジアル軸受に用いられるフォイルであるが、これらを平面状に展開して円環板状に形成すれば、スラストフォイル軸受3に用いられるフォイル(支持部22)となる。
本開示の支持部22は、バンプフォイルから形成されている。支持部22は、図3に示す平面視で、トップフォイル片11の傾斜部12よりも一回り小さく形成されている。したがって、支持部22は、傾斜部12に覆われている。支持部22は、傾斜部12と同様に、扇形の頂点側を切り欠いて内周側、外周側をそれぞれ円弧状とした、略台形状に形成されている。すなわち、支持部22は、周方向に離隔し、内周側から外周側に延びる2つの端縁と、2つの端縁を内周側で接続する内周側の端縁と、2つの端縁を外周側で接続する外周側の端縁を備えている。
支持部22の周方向一方側の、内周側から外周側に延びる端縁(以下、周方向一方側の端部)には、支持部22の周方向他方側の、内周側から外周側に延びる端縁(以下、周方向他方側の端部)に対して、平行に延びる平行部(以下、バックフォイル端部21aと言う)が形成されている。支持部22には、バックフォイル端部21aから支持部22の周方向他方側の端部に向かう第1方向において、すなわち、バックフォイル端部21aないし支持部22の周方向他方側の端部とそれぞれ直交する法線方向(山部22aの稜線と直交する方向とも言う)において、谷部22bと山部22aが交互に連なっている。
図4に示すように、谷部22bは、平坦面を備えベースプレート30に対向している。また、山部22aは、隣接する谷部22bを繋ぐアーチ状の部位となっている。バックフォイル片21は、ベースプレート30に支持されている。そのため、谷部22bは、ベースプレート30と当接可能である。支持部22の両端部、すなわち、バックフォイル端部21aと、支持部22の周方向他方側の端部(以下、取付部21b)は、それぞれ谷部22bによって形成されている。
本開示では、谷部22b及び山部22aは、それぞれほぼ等ピッチで形成されている。また、山部22aの高さは、一定の高さ(谷部22bと山部22aの高さの差)で形成されている。すなわち、バックフォイル片21は、隣り合う谷部22bと山部22aの高さの差が一定となるように形成されている。ベースプレート30には、支持部22を支持する支持面31が形成されている。支持面31は、第1方向の他方側(図4において紙面右側)に向かうに従って漸次高さが増大する傾斜面となっている。なお、本開示において、第1方向他方側と、周方向他方側の向きは一致していないが、その間の角度は劣角となっている。支持面31は、ベースプレート30の平坦面30bに対して所定角度で傾いている。この角度は、トップフォイル片11の傾斜部12の初期傾斜角に対応している。なお、支持面31が傾斜していない場合には、山部22aの高さが、第1方向の他方側に向かうに従って漸次高くなっていてもよい。
バックフォイル片21の取付部21bは、ベースプレート30に対してスポット溶接(点付溶接)されている。つまり、この溶接位置が、ベースプレート30に対するバックフォイル片21の取付位置となっている。つまり、本開示において、バックフォイル片21の取付位置は、第1方向の他方側(図4において紙面右側)の端に位置する谷部22b(取付部21b)となっている。
また、バックフォイル片21の第1方向の一方側(図4において紙面左側)の端に位置する谷部22b(バックフォイル端部21a)は、自由端となっている。すなわち、バックフォイル片21に荷重が作用すると、バックフォイル端部21aが、第1方向一方側に向かって移動することが可能である。なお、ベースプレート30に対するバックフォイル片21の取り付けについては、スポット溶接以外にも、例えばネジ止めなどによっても行うことができる。
上記構成のトップフォイル片11、バックフォイル片21は、図3に示すように、挿通孔30aを中心として、環状に配置されている。本開示のベースプレート30は、周方向において、6枚のトップフォイル片11、バックフォイル片21を支持している。周方向で隣り合うトップフォイル片11(バックフォイル片21)の間には、径方向に延びる周方向隙間S1がそれぞれ形成されている。周方向隙間S1は、径方向内側から径方向外側に向かうに従って周方向における幅が漸次大きくなっている。
図2に戻り、スラストカラー4を囲むケース8には、冷却孔50が形成されている。冷却孔50は、冷却ガス供給源9と接続され、ケース8の内側に冷却ガスGを導入する。なお、冷却ガスGは、冷却孔50以外の位置からもケース8の内側に導入されている。具体的には、一対のベースプレート30のいずれか一方の挿通孔30aと回転軸1との隙間から、冷却ガスGがケース8の内側に導入されている。
この冷却ガスGは、スラストカラー4と軸方向で衝突した後、トップフォイル片11及びバックフォイル片21の裏側ないし周方向隙間S1(図3参照)を通って径方向外側に流通し、その後、スラストカラー4の外側を回り込んで、トップフォイル片11及びバックフォイル片21の裏側ないし周方向隙間S1を径方向内側に流通し、他方のベースプレート30の挿通孔30aと回転軸1との隙間からケース8の外側に排出される。冷却ガス供給源9は、この軸方向に抜ける冷却ガスGと共通の冷却ガス供給源であってもよいし、別途に用意した冷却ガス供給源(ファン、ブロア、ポンプ等)であってもよい。
本開示の冷却孔50は、軸受スペーサ40に径方向に貫通して形成されている。つまり、冷却孔50は、ケース8の外周側に形成されている。冷却孔50は、スラストカラー4と径方向において対向する軸受スペーサ40の内外周(内周面と外周面)を連通させている。軸受スペーサ40には、冷却孔50として、スラストカラー4の軸方向位置に位置する第1の冷却孔51、及び、トップフォイル片11の軸方向位置に位置する第2の冷却孔52が形成されている。すなわち、第1の冷却孔51は、スラストカラー4と軸方向において同等の位置に設けられ、第2の冷却孔52は、トップフォイル片11と軸方向において同等の位置に設けられる。第2の冷却孔52は、一対のスラストフォイル軸受3のトップフォイル片11に対応して、軸方向において第1の冷却孔51を挟んだ両側に形成されている。
第1の冷却孔51は、スラストカラー4の軸方向中間位置に形成されている。つまり、第1の冷却孔51は、スラストカラー4の外周面と対向している。第1の冷却孔51は、第2の冷却孔52よりも径が大きい。あるいは、第1の冷却孔51の孔の形状によっては、スロートにあたる部位の面積が大きいとも言える。また、第1の冷却孔51は、図3に示すように、周方向隙間S1と周方向位置が一致している。つまり、本開示では、6個の周方向隙間S1に対して、6個の第1の冷却孔51が形成されている。なお、スラストカラー4の温度分布は、周方向においてほぼ一様になるため、第1の冷却孔51の周方向位置は、周方向隙間S1と必ずしも一致させる必要はない。
第2の冷却孔52は、図2に示すように、トップフォイル片11の傾斜した周方向他方側の端部12aの軸方向位置に形成されている。すなわち、第2の冷却孔52の軸方向位置は、周方向他方側の端(紙面右側の端)においてトップフォイル片11を支持するバックフォイル片21の山部22aの稜線の高さ(軸方向位置)と同程度であるとよい。あるいは、スラストカラー4と、ベースプレート30の間の空間の軸方向位置に対向する、軸受スペーサ40の内周面の軸方向位置に、開口があるとも言える。第2の冷却孔52は、図3に示すように、1個のトップフォイル片11に対して、周方向に間隔をあけて複数形成されている。これら第2の冷却孔52の周方向位置は、トップフォイル片11の周方向他方側の端部12aの近傍であるとよい。具体的に、これら第2の冷却孔52の周方向位置は、周方向他方側の端に位置する山部22aと、その山部22aに隣接する山部22aの周方向幅の範囲内(2個の山部22aの周方向幅の範囲内)にあるとよい。
次に、このような構成からなるスラストフォイル軸受3の作用について説明する。
スラストフォイル軸受3は、図2に示すように、スラストカラー4を軸方向に挟んだ両側にそれぞれ設けられている。そのため、回転軸1のスラスト方向(軸方向)両側の移動を抑制できる。
このような状態で回転軸1が回転し、スラストカラー4が回転を始めると、スラストカラー4とトップフォイル片11は擦れ合いつつ、両者の間に形成されたくさび形の空間に周囲流体が押し込まれる。そして、スラストカラー4が一定の回転速度に達すると、両者の間に流体潤滑膜が形成される。この流体潤滑膜の圧力によってトップフォイル片11はバックフォイル片21側へ押し付けられ、スラストカラー4はトップフォイル片11との接触状態を脱し、非接触で回転するようになる。
図5は、トップフォイル片に作用する流体潤滑膜の圧力分布を示す解析図である。図5においては、圧力の高低を、ドットの濃淡で示している。
トップフォイル片の下流端側(回転軸の回転方向下流側(周方向の他方側))は、くさび形の空間の最も狭まった部分になるため、図5に示すように、流体潤滑膜による高い圧力が作用することになる。なお、流体潤滑膜による高い圧力は、図5では、トップフォイル片の外周側に作用しているが、バンプフォイル片の支持剛性によっては、その位置は径方向に変化し得る。しかし、トップフォイル片の外周側では、その内周側よりもスラストカラーの周速が速いので、トップフォイル片の外周側に、流体潤滑膜による高い圧力が作用しやすい傾向がある。
つまり、トップフォイル片11の外周側及び、トップフォイル片11の外周側と対向するスラストカラー4の外周側は、流体潤滑膜の流体粘性に起因するせん断力により発熱しやすい傾向がある。ここで、本開示では、図2に示すように、ベースプレート30の挿通孔30aと回転軸1の隙間から、冷却ガスGを導入している。この冷却ガスGによれば、スラストフォイル軸受3を一様に冷却できる。しかしながら、上述したように、トップフォイル片11とスラストカラー4の温度分布は一様ではなく、流体潤滑膜の薄いところ(トップフォイル片11の周方向他方側の端部12a付近)が最も高温になるため、ベースプレート30の挿通孔30aと回転軸1の隙間から導入される冷却ガスGだけでは効率的な冷却ができないおそれがある。
このため、本開示では、図2に示すように、ケース8の外周側、具体的には、ベースプレート30の外周側に取り付けられた環状の軸受スペーサ40に冷却孔50を形成している。このように、スラストカラー4の外周面を内包するように設置された環状部品(軸受スペーサ40)の内周面に、冷却ガスGを放出する冷却孔50を形成することで、スラストカラー4の外周側及びトップフォイル片11の外周側を狙って冷却ガスGを吹き付けることができる。すなわち、スラストフォイル軸受3の発熱源に直接、冷却ガスGを吹き付けることができるため、スラストフォイル軸受3を効率的に冷却できる。これにより、トップフォイル片11ないしスラストカラー4の表面の、熱による歪みを抑制し、スラストフォイル軸受3の負荷能力の低下を抑制できる。
また、軸受スペーサ40には、冷却孔50として、スラストカラー4の軸方向位置に位置する第1の冷却孔51、及び、トップフォイル片11の軸方向位置に位置する第2の冷却孔52が形成されている。第1の冷却孔51を形成することで、スラストカラー4の外周面に直接、冷却ガスGを吹き付けることができるため、スラストカラー4の外周側を効率的に冷却できる。さらに、第2の冷却孔52を形成することで、図3に示すように、流体潤滑膜が薄くなるトップフォイル片11の周方向他方側の端部12aに直接、冷却ガスGを吹き付けることができるため、トップフォイル片11の外周側を効率的に冷却できる。
したがって、上述した第1実施形態によれば、回転軸1に取り付けられたスラストカラー4と軸方向で対向するフォイルと、フォイルを支持し、スラストカラー4を囲むケース8と、を有し、ケース8に、冷却孔50が形成されている、という構成を採用することによって、流体潤滑膜の発熱によるスラストフォイル軸受3の負荷能力の低下を抑制できる。
(第2実施形態)
次に、本開示の第2実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図6は、本開示の第2実施形態に係るスラストフォイル軸受3を示す平面図である。図7は、図6に示す矢視B−B図である。
これらの図に示すように、第2実施形態では、軸受スペーサ40ではなく、ベースプレート30の外周側に冷却孔50が形成されている点で、上記実施形態と異なる。なお、ベースプレート30の外周側とは、挿通孔30aから軸受スペーサ40の内周面まで径方向距離の中間位置から、軸受スペーサ40の内周面の径方向位置に至る環状の領域を言う。
ベースプレート30には、冷却孔50として、トップフォイル片11(またはバックフォイル片21)と軸方向で重なる第3の冷却孔53、及び、トップフォイル片11と軸方向で重ならない第4の冷却孔54が形成されている。つまり、ケース8の外側から軸方向にみると、第3の冷却孔53を通しバックフォイル片21が見えており、また、第4の冷却孔54を通しスラストカラー4が見えている。第3の冷却孔53は、図7に示すように、トップフォイル片11及びバックフォイル片21が配置される支持面31に形成されている。第3の冷却孔53は、バックフォイル片21の山部22aの裏面(非接地領域、支持面31に接しない領域)に対向している。第3の冷却孔53は、第1方向の他方側(図7において紙面右側)の端に位置する山部22aと、その山部22aに隣接する山部22aの裏面にそれぞれ対向するように、第1方向に間隔をあけて複数形成されている。
第4の冷却孔54は、図6に示すように、トップフォイル片11及びバックフォイル片21の周方向隙間S1において、径方向に間隔をあけて複数形成されている。第4の冷却孔54は、周方向隙間S1の外周側に形成されている。具体的に、第4の冷却孔54は、挿通孔30aの内周面(ベースプレート30の径方向の内端)と軸受スペーサ40の内周面との径方向距離の中間位置(第1の位置と言う)と、トップフォイル片11の外周側の端縁付近の径方向位置(第2の位置と言う)と、第1の位置及び第2の位置の径方向中間位置(第3の位置と言う)の計3箇所に形成されている。
上記構成の第2実施形態によれば、トップフォイル片11と軸方向で重なる位置に形成された第3の冷却孔53によって、トップフォイル片11を支持するバックフォイル片21の裏面に直接、冷却ガスGを吹き付けることができる。このため、バックフォイル片21を介してトップフォイル片11の外周側を効率的に冷却できる。また、トップフォイル片11と軸方向で重ならない位置に形成された第4の冷却孔54によって、トップフォイル片11に遮られることなくスラストカラー4に直接、冷却ガスGを吹き付けることができる。したがって、スラストカラー4の外周側を効率的に冷却できる。
(第3実施形態)
次に、本開示の第3実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図8は、本開示の第3実施形態に係るスラストフォイル軸受3を示す平面図である。
図8に示すように、第3実施形態では、冷却孔50の一部が、径方向外側から径方向内側に向かうに従って、スラストカラー4の回転方向に向かって傾いている。図8では、軸受スペーサ40に形成された第1の冷却孔51Aが、径方向外側から径方向内側に向かうに従って、スラストカラー4の回転方向に向かって傾いている。
第1の冷却孔51Aは、軸受スペーサ40の内周面における開口位置が、軸受スペーサ40の外周面における開口位置よりも、周方向他方側(回転方向下流側)に位置している。なお、第1の冷却孔51Aは、上述したように、スラストカラー4の軸方向位置に形成されており、スラストカラー4の外周面に冷却ガスGを吹き付けることができる。
このように、第1の冷却孔51Aがスラストカラー4の回転方向に向かって傾いている場合、回転しているスラストカラー4に対する、吹き付けられる冷却ガスGの相対速度が小さくなり、軸受損失が減る。また、第1の冷却孔51Aから吹き付けられた冷却ガスGが、スラストカラー4の回転方向下流側のトップフォイル片11に供給されるため、回転方向下流側に配置されたトップフォイル片11の冷却効果を上げることができる。
また、第3実施形態では、図9に示すような変形例を採用し得る。
図9は、本開示の第3実施形態の変形例に係るスラストフォイル軸受3を示す断面図である。なお、図9は、上述した図6のB−B断面に対応している。
図9に示すように、ベースプレート30に形成された第4の冷却孔54Aが、軸方向においてベースプレート30からスラストカラー4に向かうに従って、スラストカラー4の回転方向に向かって傾いていてもよい。つまり、第4の冷却孔54Aは、ベースプレート30のスラストカラー4側の平坦面30bにおける開口位置が、ベースプレート30のスラストカラー4の反対側の面における開口位置よりも、周方向他方側(回転方向下流側)に位置してもよい。
このように、第4の冷却孔54Aがスラストカラー4の回転方向に向かって傾いている場合、上述した第1の冷却孔51Aと同様に、回転しているスラストカラー4に対する、吹き付けられる冷却ガスGの相対速度が小さくなり、軸受損失が減る。また、第4の冷却孔54Aから吹き付けられた冷却ガスGが、スラストカラー4の回転方向下流側のトップフォイル片11に供給されるため、回転方向下流側に配置されたトップフォイル片11の冷却効果を上げることができる。
(第4実施形態)
次に、本開示の第4実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図10は、本開示の第4実施形態に係るスラストフォイル軸受3を示す平面図である。
図10に示すように、第4実施形態では、冷却孔50の一部が、径方向外側から径方向内側に向かうに従って、スラストカラー4の回転方向と反対の反回転方向に向かって傾いている。図10では、軸受スペーサ40に形成された第1の冷却孔51Bが、径方向外側から径方向内側に向かうに従って、スラストカラー4の反回転方向に向かって傾いている。
第1の冷却孔51Bは、軸受スペーサ40の内周面における開口位置が、軸受スペーサ40の外周面における開口位置よりも、周方向一方側(回転方向上流側)に位置している。なお、第1の冷却孔51Bは、上述したように、スラストカラー4の軸方向位置に形成されており、スラストカラー4の外周面に冷却ガスGを吹き付けることができる。
このように、第1の冷却孔51Bがスラストカラー4の反回転方向に向かって傾いている場合、回転しているスラストカラー4に対する、吹き付けられる冷却ガスGの相対速度が大きくなる。つまり、スラストカラー4側からみると、冷却ガスGが高速で吹き付けられることになるため、スラストカラー4における冷却効率を高めることができる。
また、第4実施形態では、図11に示すような変形例を採用し得る。
図11は、本開示の第4実施形態の変形例に係るスラストフォイル軸受3を示す断面図である。なお、図11は、上述した図6のB−B断面に対応している。
図11に示すように、ベースプレート30に形成された第4の冷却孔54Bが、軸方向においてベースプレート30からスラストカラー4に向かうに従って、スラストカラー4の反回転方向に向かって傾いていてもよい。つまり、第4の冷却孔54Bは、ベースプレート30のスラストカラー4側の平坦面30bにおける開口位置が、ベースプレート30のスラストカラー4の反対側の面における開口位置よりも、周方向一方側(回転方向上流側)に位置してもよい。
このように、第4の冷却孔54Bがスラストカラー4の反回転方向に向かって傾いている場合、上述した第1の冷却孔51Bと同様に、回転しているスラストカラー4に対する、吹き付けられる冷却ガスGの相対速度が大きくなる。つまり、スラストカラー4側からみると、冷却ガスGが高速で吹き付けられることになるため、スラストカラー4における冷却効率を高めることができる。
(第5実施形態)
次に、本開示の第5実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図12は、本開示の第5実施形態に係るスラストフォイル軸受3を示す側面図である。
図12に示すように、第5実施形態では、スラストカラー4の外周面に、凹凸60が形成されている。
図12に示す凹凸60は、スラストカラー4の軸方向中間位置を、径方向における溝底とする環状の凹部61と、凹部61の溝底に対して相対的に径方向外側に突出した環状の凸部62と、を有する。凹部61は、スラストカラー4の外周面において軸方向一端部から他端部にかけて半円状に形成されている。凸部62は、凹部61の軸方向の両側においてスラストカラー4の外周面の径方向位置(径方向外側の端部)まで延びている。
上記構成の第5実施形態によれば、スラストカラー4の外周面に凹凸60が形成されることで、冷却孔50(第1の冷却孔51)から吹き付けられる冷却ガスGとの接触面積が増えるため、スラストカラー4の外周側における冷却効率を高めることができる。
また、第5実施形態では、図13に示すような変形例を採用し得る。
図13は、本開示の第5実施形態の変形例に係るスラストフォイル軸受3を示す側面図である。
図13に示すように、スラストカラー4の外周面に、複数の凹部61が形成されていてもよい。図13に示す凹部61は、スラストカラー4の外周面に半円球状に形成されている。スラストカラー4の外周面は、複数の凹部61によってディンプル状に形成されている。なお、凸部62は、凹部61が形成されなかったスラストカラー4の外周面である。
このように、スラストカラー4の外周面に凹凸60が形成されることで、冷却孔50(第1の冷却孔51)から吹き付けられる冷却ガスGとの接触面積が増えるため、スラストカラー4の外周側における冷却効率を高めることができる。
以上、図面を参照しながら本開示の一実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本開示の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記実施形態では、第1の冷却孔51及び第2の冷却孔52が形成されたケース8について説明したが、第1の冷却孔51及び第2の冷却孔52のいずれか一方が形成されたケース8であっても構わない。
また、上記実施形態では、第3の冷却孔53及び第4の冷却孔54が形成されたケース8について説明したが、第3の冷却孔53及び第4の冷却孔54のいずれか一方が形成されたケース8であっても構わない。
また、ケース8に、第1の冷却孔51と、第3の冷却孔53ないし第4の冷却孔54を組み合わせて形成してもよい。
さらに、ケース8に、第2の冷却孔52と、第3の冷却孔53ないし第4の冷却孔54を組み合わせて形成してもよい。
つまり、ケース8には、第1の冷却孔51、第2の冷却孔52、第3の冷却孔53、及び第4の冷却孔54の少なくともいずれか1つが形成されている形態であればよい。
本開示は、流体潤滑膜の発熱によるスラストフォイル軸受の負荷能力の低下を抑制できるスラストフォイル軸受に利用することができる。
1 回転軸(シャフト)
3 スラストフォイル軸受
8 ケース
9 冷却ガス供給源
10 トップフォイル
11 トップフォイル片
12 傾斜部
12a 端部
13 取付部
14 曲げ部
20 バックフォイル
21 バックフォイル片
21a バックフォイル端部
21b 取付部
22 支持部
22a 山部
22b 谷部
30 ベースプレート
30a 挿通孔
30b 平坦面
31 支持面
40 軸受スペーサ
41 締結ボルト
42 貫通孔
50 冷却孔
51 第1の冷却孔
51A 第1の冷却孔
51B 第1の冷却孔
52 第2の冷却孔
53 第3の冷却孔
54 第4の冷却孔
54A 第4の冷却孔
54B 第4の冷却孔
60 凹凸
61 凹部
62 凸部
G 冷却ガス
S1 周方向隙間

Claims (10)

  1. シャフトに取り付けられたスラストカラーと軸方向で対向するフォイルと、
    前記フォイルを支持し、前記スラストカラーを囲むケースと、を有し、
    前記ケースに、冷却孔が形成されている、スラストフォイル軸受。
  2. 前記ケースには、前記シャフトが挿通される挿通孔が形成されており、
    前記冷却孔が、前記挿通孔の径方向における、前記ケースの外周側に形成されている、請求項1に記載のスラストフォイル軸受。
  3. 前記ケースは、
    前記フォイルを支持すると共に、前記挿通孔が形成されたベースプレートと、
    前記ベースプレートの外周側に取り付けられた環状の軸受スペーサと、を有する、請求項2に記載のスラストフォイル軸受。
  4. 前記軸受スペーサには、前記冷却孔として、前記スラストカラーの軸方向位置に位置する第1の冷却孔、及び、前記フォイルの軸方向位置に位置する第2の冷却孔の少なくともいずれか一方が形成されている、請求項3に記載のスラストフォイル軸受。
  5. 前記ベースプレートには、前記冷却孔として、前記フォイルと軸方向で重なる第3の冷却孔、及び、前記フォイルと軸方向で重ならない第4の冷却孔の少なくともいずれか一方が形成されている、請求項3または4に記載のスラストフォイル軸受。
  6. 前記冷却孔は、径方向外側から径方向内側に向かうに従って、前記スラストカラーの回転方向に向かって傾いている、請求項1〜5のいずれか一項に記載のスラストフォイル軸受。
  7. 前記冷却孔は、径方向外側から径方向内側に向かうに従って、前記スラストカラーの回転方向と反対の反回転方向に向かって傾いている、請求項1〜5のいずれか一項に記載のスラストフォイル軸受。
  8. 前記冷却孔は、軸方向において、前記ケースが有するベースプレートから前記スラストカラーに向かうに従って、前記スラストカラーの回転方向に向かって傾いている、請求項1〜5のいずれか一項に記載のスラストフォイル軸受。
  9. 前記冷却孔は、軸方向において、前記ケースが有するベースプレートから前記スラストカラーに向かうに従って、前記スラストカラーの回転方向と反対の反回転方向に向かって傾いている、請求項1〜5のいずれか一項に記載のスラストフォイル軸受。
  10. 前記スラストカラーの外周面に、凹凸が形成されている、請求項1〜9のいずれか一項に記載のスラストフォイル軸受。
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