JP2024081250A - ターボ機械 - Google Patents

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    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01DNON-POSITIVE DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, e.g. STEAM TURBINES
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    • F01D25/16Arrangement of bearings; Supporting or mounting bearings in casings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F05INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
    • F05DINDEXING SCHEME FOR ASPECTS RELATING TO NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, GAS-TURBINES OR JET-PROPULSION PLANTS
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Abstract

【課題】第1動圧スラスト軸受及び第2動圧スラスト軸受によって回転軸をスラストカラーを介して安定的に支持すること。【解決手段】スラストカラー21の回転時において、例えば、第1動圧スラスト軸受25と第1面22との間で生じる動圧が、第2動圧スラスト軸受26と第2面23との間で生じる動圧よりも大きいとする。ここで、スラストカラー21が、回転時における第1面22の反りによる変形を低減するように形状を異ならせた第1面22及び第2面23からなる。このため、スラストカラー21において、第1面22と第2面23との熱膨張差による変形が緩和される。その結果、スラストカラー21において、第1面22の反りによる変形が生じることが抑制される。よって、第1動圧スラスト軸受25の負荷容量が低下することが抑制される。【選択図】図2

Description

本発明は、ターボ機械に関する。
ターボ機械は、回転軸と、羽根車と、スラストカラーと、第1動圧スラスト軸受及び第2動圧スラスト軸受と、を備えている。羽根車は、回転軸と一体的に回転する。スラストカラーは、円盤状である。スラストカラーは、回転軸の外周面から回転軸の径方向外側に向けて突出している。スラストカラーは、回転軸と一体的に回転する。例えば特許文献1のように、第1動圧スラスト軸受及び第2動圧スラスト軸受は、回転軸の軸方向に対して、スラストカラーを間に挟んで設けられている。スラストカラーは、第1動圧スラスト軸受に対向する第1面と、第2動圧スラスト軸受に対向する第2面と、を有している。
国際公開第2020/149137号
ところで、スラストカラーの回転時において、例えば、第1動圧スラスト軸受とスラストカラーの第1面との間で生じる動圧が、第2動圧スラスト軸受とスラストカラーの第2面との間で生じる動圧よりも大きい場合がある。すると、第1面の温度が第2面の温度よりも高くなる。その結果、第1面と第2面との間で熱膨張差が生じる。第1面と第2面との間で熱膨張差が生じると、スラストカラーにおいて、第1面の反りによる変形が生じる虞がある。スラストカラーにおいて、第1面の反りによる変形が生じると、第1動圧スラスト軸受とスラストカラーの第1面との間の空気の膜厚が大きくなってしまう。第1動圧スラスト軸受とスラストカラーの第1面との間の空気の膜厚が大きくなるほど、第1動圧スラスト軸受とスラストカラーの第1面との間で生じる動圧が小さくなるため、第1動圧スラスト軸受の負荷容量が低下する。すると、第1動圧スラスト軸受及び第2動圧スラスト軸受によって、回転軸をスラストカラーを介してスラスト方向で安定的に支持することが困難となる。
上記課題を解決するターボ機械は、回転軸と、前記回転軸と一体的に回転する羽根車と、前記回転軸の外周面から前記回転軸の径方向外側に向けて突出し、前記回転軸と一体的に回転する円盤状のスラストカラーと、前記回転軸の軸方向に対して、前記スラストカラーを間に挟んで設けられた第1動圧スラスト軸受及び第2動圧スラスト軸受と、を備え、前記スラストカラーは、前記第1動圧スラスト軸受に対向する第1面と、前記第2動圧スラスト軸受に対向する第2面と、を有するターボ機械であって、前記スラストカラーの回転時において、前記第1動圧スラスト軸受と前記第1面との間に生じる動圧は、前記第2動圧スラスト軸受と前記第2面との間に生じる動圧よりも大きく、前記スラストカラーは、回転時における前記第1面の反りによる変形を低減するように形状又は材料を異ならせた前記第1面及び前記第2面からなる。
スラストカラーの回転時において、例えば、第1動圧スラスト軸受とスラストカラーの第1面との間で生じる動圧が、第2動圧スラスト軸受とスラストカラーの第2面との間で生じる動圧よりも大きいとする。ここで、スラストカラーが、スラストカラーの回転時における第1面の反りによる変形を低減するように形状又は材料を異ならせた第1面及び第2面からなる。このため、スラストカラーにおいて、第1面と第2面との熱膨張差による変形を緩和することができる。その結果、スラストカラーにおいて、第1面の反りによる変形が生じることを抑制することができる。よって、第1動圧スラスト軸受の負荷容量が低下することを抑制することができるため、第1動圧スラスト軸受及び第2動圧スラスト軸受によって回転軸をスラストカラーを介して安定的に支持することができる。
上記ターボ機械において、前記スラストカラーは、回転時における前記第1面の反りによる変形を低減するように前記形状を異ならせた前記第1面及び前記第2面からなり、
前記第1面は、前記径方向における外周部において、前記第2面に向けて凹む凹部が構成されていることで前記形状を異ならせてもよい。
これによれば、例えば、スラストカラーの第1面が平坦面状である場合に比べると、第1面全体において、凹部が構成されている部分が第1動圧スラスト軸受から離れている分だけ温度上昇が抑えられる。その結果、第1面の熱膨張が抑制される。このため、スラストカラーにおいて、第1面と第2面との熱膨張差による変形を緩和することができる。
上記ターボ機械において、前記スラストカラーは、回転時における前記第1面の反りによる変形を低減するように前記材料を異ならせた前記第1面及び前記第2面からなり、前記スラストカラーは、前記第1面を形成する第1カラー部材と、前記第2面を形成し、前記第1カラー部材に接続される第2カラー部材と、を有し、前記第1カラー部材の材料の線膨張係数は、前記第2カラー部材の材料の線膨張係数よりも小さいことで前記材料を異ならせてもよい。
これによれば、第1カラー部材の材料の線膨張係数が、第2カラー部材の材料の線膨張係数よりも小さいため、例えば、第1カラー部材の材料の線膨張係数が第2カラー部材の材料の線膨張係数と同じである場合に比べると、第1面の熱膨張が抑制される。このため、スラストカラーにおいて、第1面と第2面との熱膨張差による変形を緩和することができる。
上記ターボ機械において、前記スラストカラーは、回転時における前記第1面の反りによる変形を低減するように前記形状を異ならせた前記第1面及び前記第2面からなり、前記第1面は、前記径方向における内周側から外周側にかけて、前記第1動圧スラスト軸受に漸次近づくとともに前記第2動圧スラスト軸受から漸次遠ざかる湾曲面であり、前記第2面は、前記径方向における内周側から外周側にかけて、前記第1動圧スラスト軸受に漸次近づくとともに前記第2動圧スラスト軸受から漸次遠ざかる湾曲面であり、前記第1面の周長は、前記第2面の周長よりも短いことで前記形状を異ならせてもよい。
例えば、第1面が、回転軸の径方向に平坦面状に延びており、且つ、第1面の周長と第2面の周長とが同じである場合を考える。この場合に比べる、第1面全体において、第1動圧スラスト軸受から離れている部分ほど温度上昇が抑えられ、且つ、第1面での熱膨張する部位を小さくすることができる。その結果、第1面の熱膨張が抑制される。このため、スラストカラーにおいて、第1面と第2面との熱膨張差による変形を緩和することができる。
この発明によれば、第1動圧スラスト軸受及び第2動圧スラスト軸受によって回転軸をスラストカラーを介して安定的に支持することができる。
実施形態におけるターボ機械の概略構成図である。 スラストカラーと第1動圧スラスト軸受及び第2動圧スラスト軸受との関係を示す断面図である。 別の実施形態におけるスラストカラーと第1動圧スラスト軸受及び第2動圧スラスト軸受との関係を示す断面図である。 別の実施形態におけるスラストカラーと第1動圧スラスト軸受及び第2動圧スラスト軸受との関係を示す断面図である。
以下、ターボ機械を具体化した一実施形態を図1及び図2にしたがって説明する。本実施形態のターボ機械は、燃料電池車に搭載されている。燃料電池車には、酸素及び水素を車載用燃料電池に供給して発電させる燃料電池システムが搭載されている。そして、ターボ機械は、車載用燃料電池に供給される酸素を含む空気を圧縮する。
<ターボ機械10の基本構成>
図1に示すように、ターボ機械10は、筒状のハウジング11を備えている。ターボ機械10は、回転軸12と、羽根車13と、を備えている。回転軸12及び羽根車13は、ハウジング11内に収容されている。回転軸12は、回転軸12の軸線とハウジング11の軸線とが一致した状態でハウジング11内に配置されている。羽根車13は、回転軸12の第1端に連結されている。羽根車13は、回転軸12と一体的に回転する。羽根車13は、背面13aから先端に向かうにつれて徐々に縮径している。羽根車13は、車載用燃料電池に供給される空気を圧縮するために回転する。
ターボ機械10は、モータ14を備えている。モータ14は、ステータ15と、ロータ16と、を有している。ステータ15は、筒状である。ステータ15は、ハウジング11の内周面に固定されている。ロータ16は、ステータ15の内側に配置されている。ロータ16は、回転軸12に固定されている。ロータ16は、回転軸12と一体的に回転する。ステータ15は、コイル17を有している。そして、図示しないバッテリからコイル17に電流が流れることによって、ロータ16が回転軸12と一体的に回転する。これにより、羽根車13が回転軸12と一体的に回転する。
回転軸12は、第1支持部18及び第2支持部19を有している。第1支持部18は、回転軸12におけるモータ14よりも羽根車13寄りに位置する部分である。第2支持部19は、回転軸12におけるモータ14よりも羽根車13とは反対側に位置する部分である。
ターボ機械10は、第1ラジアル軸受20a及び第2ラジアル軸受20bを備えている。第1ラジアル軸受20aは、第1支持部18をラジアル方向で回転可能に支持する。第2ラジアル軸受20bは、第2支持部19をラジアル方向で回転可能に支持する。なお、「ラジアル方向」とは、回転軸12の軸方向に対して直交する方向である。したがって、「ラジアル方向」とは、回転軸12の径方向である。また、以下の説明において、回転軸12の軸方向を「スラスト方向」と記載する場合もある。
ターボ機械10は、スラストカラー21を備えている。スラストカラー21は、円盤状である。スラストカラー21は、回転軸12の外周面から回転軸12の径方向外側に向けて突出している。具体的には、スラストカラー21は、回転軸12の外周面において、羽根車13と第1支持部18との間の部分から回転軸12の径方向外側に向けて突出している。スラストカラー21の厚み方向は、回転軸12の軸方向に一致している。したがって、スラストカラー21の厚み方向は、スラスト方向に一致している。スラストカラー21の径方向は、回転軸12の径方向に一致している。スラストカラー21は、回転軸12と一体的に回転する。
スラストカラー21は、第1面22と、第2面23と、を有している。第1面22は、スラストカラー21におけるスラスト方向の一方に位置する面である。第2面23は、スラストカラー21におけるスラスト方向の他方に位置する面である。スラストカラー21は、第1面22が羽根車13側に位置するとともに、第2面23が第1支持部18側に位置するように回転軸12に対して設けられている。
ターボ機械10は、動圧スラスト軸受24を備えている。動圧スラスト軸受24は、第1動圧スラスト軸受25と、第2動圧スラスト軸受26と、を含む。したがって、ターボ機械10は、第1動圧スラスト軸受25及び第2動圧スラスト軸受26を備えている。第1動圧スラスト軸受25は、回転軸12の軸方向でスラストカラー21と羽根車13との間に配置されている。第1動圧スラスト軸受25は、スラストカラー21の第1面22を支持する。したがって、第1面22は、第1動圧スラスト軸受25に対向している。第2動圧スラスト軸受26は、回転軸12の軸方向でスラストカラー21と第1支持部18との間に配置されている。第2動圧スラスト軸受26は、スラストカラー21の第2面23を支持する。したがって、第2面23は、第2動圧スラスト軸受26に対向している。第1動圧スラスト軸受25及び第2動圧スラスト軸受26は、回転軸12の軸方向に対して、スラストカラー21を間に挟んで設けられている。第1動圧スラスト軸受25及び第2動圧スラスト軸受26は、回転軸12をスラストカラー21を介してスラスト方向で支持する。
図2に示すように、第1動圧スラスト軸受25及び第2動圧スラスト軸受26は、軸受ハウジング27と、トップフォイル28と、バンプフォイル29と、をそれぞれ有している。第1動圧スラスト軸受25及び第2動圧スラスト軸受26は同一構成である。
軸受ハウジング27は、ハウジング11に固定されている。トップフォイル28は、軸受ハウジング27とスラストカラー21との間に配置されている。トップフォイル28は、スラストカラー21に対して、スラスト方向で対向する対向面28aを有している。バンプフォイル29は、軸受ハウジング27とトップフォイル28との間に配置されている。バンプフォイル29は、軸受ハウジング27に支持されている。バンプフォイル29は、軸受ハウジング27とトップフォイル28との間においてトップフォイル28を弾性的に支持する。バンプフォイル29は、薄板状である。バンプフォイル29は、回転軸12の周方向に山谷を繰り返してなる波板状である。動圧スラスト軸受24のトップフォイル28は、平面視扇状のトップフォイル片が回転軸12の周方向に複数並ぶことにより構成されている。このような第1動圧スラスト軸受25及び第2動圧スラスト軸受26は既に公知である。
<スラストカラー21>
スラストカラー21の第1面22は、第1段差面31と、第2段差面32と、を有している。第1段差面31及び第2段差面32は、スラストカラー21の径方向に延びている。第1段差面31と第2段差面32とは互いに平行に延びている。第1段差面31及び第2段差面32は環状である。第1段差面31は、第2段差面32よりもスラストカラー21の径方向内側に位置している。第1段差面31は、第2段差面32よりも第1動圧スラスト軸受25に近い位置に配置されている。第1段差面31と第2段差面32とは、スラストカラー21の厚み方向に延びる環状の接続面33によって接続されている。第1面22は、スラストカラー21の径方向外側に向かうにつれて第1動圧スラスト軸受25から離間する階段状に形成されている。よって、第1面22は、回転軸12の径方向外側に向かうにつれて第1動圧スラスト軸受25から離間する階段状である。
第1段差面31は、回転軸12の外周面から第1動圧スラスト軸受25のトップフォイル28の外周縁に対してスラスト方向で対向する位置まで延びている。したがって、第1段差面31は、トップフォイル28の対向面28aの全面とスラスト方向で対向している。第2段差面32は、トップフォイル28の対向面28aとスラスト方向で対向していない。第2面23は、平坦面状である。スラストカラー21の外周面は、第2面23の外周縁と第1面22の第2段差面32の外周縁とを接続している。
第2段差面32及び接続面33は、第1段差面31に対して、第2面23に向けて凹む凹部40を構成している。したがって、第1面22は、回転軸12の径方向における外周部において、第2面23に向けて凹む凹部40が構成されていることで、第2面23と形状が異なっている。よって、スラストカラー21は、形状を異ならせた第1面22及び第2面23からなる。凹部40は、スラストカラー21の外周面に連続している。
[実施形態の作用]
次に、本実施形態の作用について説明する。
ターボ機械10の運転時において、羽根車13の背面13aには、空気の圧力が作用する。すると、回転軸12には、羽根車13の回転に伴ってスラスト荷重が作用することになる。回転軸12に作用するスラスト荷重の方向は、羽根車13に向かう方向である。したがって、ターボ機械10の運転時において、スラストカラー21は、回転軸12と一体的に第1動圧スラスト軸受25に向けて移動する。
第1動圧スラスト軸受25は、回転軸12の回転数が、第1動圧スラスト軸受25によりスラストカラー21が浮上する浮上回転数に達するまでは、スラストカラー21と接触した状態でスラストカラー21を支持する。そして、回転軸12の回転数が浮上回転数に達すると、スラストカラー21と第1動圧スラスト軸受25との間に生じる空気の動圧によって、スラストカラー21が第1動圧スラスト軸受25に対して浮上する。これにより、第1動圧スラスト軸受25は、スラストカラー21と非接触の状態でスラストカラー21を支持する。さらに、スラストカラー21と第2動圧スラスト軸受26との間に生じる空気の動圧によって、スラストカラー21が第1動圧スラスト軸受25に対して浮上する。これにより、動圧スラスト軸受24は、スラストカラー21と非接触の状態でスラストカラー21を支持する。
ところで、回転軸12に作用するスラスト荷重の方向が、羽根車13に向かう方向である。このため、スラストカラー21の回転時において、第1動圧スラスト軸受25とスラストカラー21の第1面22との間で生じる動圧が、第2動圧スラスト軸受26とスラストカラー21の第2面23との間で生じる動圧よりも大きい。すると、第1面22の温度が第2面23の温度よりも高くなる。その結果、第1面22と第2面23との間で熱膨張差が生じる。ここで、図2において仮想線で示すように、第1面22が平坦面状である場合を考える。この場合、第1面22と第2面23との間で熱膨張差が生じると、スラストカラー21において、第1面22の反りによる変形が生じる虞がある。
そこで、第1面22が、回転軸12の径方向における外周部において、第2面23に向けて凹む凹部40が構成されていることで、スラストカラー21は、形状を異ならせた第1面22及び第2面23からなる。これによれば、例えば、スラストカラー21の第1面22が平坦面状である場合に比べると、第1面22全体において、凹部40が構成されている部分が第1動圧スラスト軸受25から離れている分だけ温度上昇が抑えられる。その結果、第1面22の熱膨張が抑制される。このため、スラストカラー21において、第1面22と第2面23との熱膨張差による変形が緩和される。その結果、スラストカラー21において、第1面22の反りによる変形が生じることが抑制されている。このように、スラストカラー21は、回転時における第1面22の反りによる変形を低減するように形状を異ならせた第1面22及び第2面23からなる。
[実施形態の効果]
上記実施形態では以下の効果を得ることができる。
(1)スラストカラー21の回転時において、例えば、第1動圧スラスト軸受25と第1面22との間で生じる動圧が、第2動圧スラスト軸受26と第2面23との間で生じる動圧よりも大きいとする。ここで、スラストカラー21が、回転時における第1面22の反りによる変形を低減するように形状を異ならせた第1面22及び第2面23からなる。このため、スラストカラー21において、第1面22と第2面23との熱膨張差による変形を緩和することができる。その結果、スラストカラー21において、第1面22の反りによる変形が生じることを抑制することができる。よって、第1動圧スラスト軸受25の負荷容量が低下することを抑制することができるため、第1動圧スラスト軸受25及び第2動圧スラスト軸受26によって回転軸12をスラストカラー21を介して安定的に支持することができる。
(2)第1面22は、回転軸12の径方向における外周部において、第2面23に向けて凹む凹部40が構成されていることで形状を異ならせた。これによれば、例えば、スラストカラー21の第1面22が平坦面状である場合に比べると、第1面22全体において、凹部40が構成されている部分が第1動圧スラスト軸受25から離れている分だけ温度上昇が抑えられる。その結果、第1面22の熱膨張が抑制される。このため、スラストカラー21において、第1面22と第2面23との熱膨張差による変形を緩和することができる。
[変更例]
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
○ 図3に示すように、スラストカラー21が、第1面22を形成する第1カラー部材51と、第2面23を形成し、第1カラー部材51に接続される第2カラー部材52と、を有していてもよい。第1カラー部材51及び第2カラー部材52は、板状である。第1カラー部材51及び第2カラー部材52は、第1カラー部材51及び第2カラー部材52それぞれの厚み方向が一致した状態で互いに固定されている。第1カラー部材51における第2カラー部材52側の面には、嵌合凹部51aが形成されている。第2カラー部材52における第1カラー部材51側の面には、嵌合凸部52aが形成されている。そして、嵌合凸部52aが嵌合凹部51aに嵌合することにより、第1カラー部材51と第2カラー部材52とが互いに接続されている。
第1カラー部材51における第2カラー部材52とは反対側の面は、第1面22である。第1面22は、平坦面状である。第2カラー部材52における第1カラー部材51とは反対側の面は、第2面23である。第2面23は、平坦面状である。
第1カラー部材51の材料の線膨張係数は、第2カラー部材52の材料の線膨張係数よりも小さい。第1カラー部材51は、例えば、ステンレス製である。第2カラー部材52は、例えば、鉄製である。なお、第1カラー部材51の材料は、第2カラー部材52よりも線膨張係数が小さい材料であれば特に限定されるものではない。このように、スラストカラー21は、材料を異ならせた第1面22及び第2面23からなる。
第1カラー部材51の材料の線膨張係数が、第2カラー部材52の材料の線膨張係数よりも小さいため、例えば、第1カラー部材51の材料の線膨張係数が第2カラー部材52の材料の線膨張係数と同じである場合に比べると、第1面22の熱膨張が抑制される。このため、スラストカラー21において、第1面22と第2面23との熱膨張差による変形を緩和することができる。このように、スラストカラー21は、回転時における第1面22の反りによる変形を低減するように材料を異ならせた第1面22及び第2面23からなる。
なお、第1カラー部材51と第2カラー部材52との接続は、嵌合凸部52aと嵌合凹部51aとの嵌合ではなく、例えば、ボルト等の固定具によって連結してもよい。また、接着や溶接などによって、第1カラー部材51と第2カラー部材52とを連結してもよい。
○ 図4に示すように、第1面22が、回転軸12の径方向における内周側から外周側にかけて、第1動圧スラスト軸受25に漸次近づくとともに第2動圧スラスト軸受26から漸次遠ざかる湾曲面であってもよい。さらに、第2面23が、回転軸12の径方向における内周側から外周側にかけて、第1動圧スラスト軸受25に漸次近づくとともに第2動圧スラスト軸受26から漸次遠ざかる湾曲面であってもよい。スラストカラー21の外周面は、第1面22の外周縁と第2面23の外周縁とを接続している。第1面22の周長は、第2面23の周長よりも短い。
例えば、第1面22が、回転軸12の径方向に平坦面状に延びており、且つ、第1面22の周長と第2面23の周長とが同じである場合に比べると、第1面22全体において、第1動圧スラスト軸受25から離れている部分ほど温度上昇が抑えられ、且つ、第1面22での熱膨張する部位を小さくすることができる。その結果、第1面22の熱膨張が抑制される。このため、スラストカラー21において、第1面22と第2面23との熱膨張差による変形を緩和することができる。このように、スラストカラー21は、回転時における第1面22の反りによる変形を低減するように形状を異ならせた第1面22及び第2面23からなる。
○ 実施形態において、第1面22が回転軸12の径方向外側に向かうにつれて第1動圧スラスト軸受25から離間するとともに第2面23に接近する形状に構成されていてもよい。すなわち、第1面22が第2面23に対して傾斜する傾斜面であってもよい。この場合、第1面22における第2面23に対して傾斜する傾斜面は、回転軸12の径方向における外周部において、第2面23に向けて凹む凹部を構成している。このように、第1面22が、回転軸12の径方向における外周部において、第2面23に向けて凹む凹部である傾斜面が構成されていることで形状を異ならせてもよい。例えば、第1面22が、回転軸12の径方向に平坦面状に延びており、且つ、第1面22の周長と第2面23の周長とが同じである場合に比べると、第1面22全体において、第1動圧スラスト軸受25から離れる部分ほど温度上昇が抑えられ、且つ、第1面22での熱膨張する部位を小さくすることができる。したがって、第1面22の熱膨張が抑制される。
○ 実施形態において、凹部40が、スラストカラー21の外周面に連続していなくてもよい。
○ 実施形態において、ターボ機械10は、回転軸12の両端に羽根車13が設けられている構成であってもよい。そして、一方の羽根車13によって圧縮された空気が、他方の羽根車13によって再び圧縮されるような構成であってもよい。
○ 実施形態において、ターボ機械10の適用対象及び圧縮対象の流体は任意である。例えば、ターボ機械10は空調装置に用いられていてもよく、圧縮対象の流体は冷媒であってもよい。また、ターボ機械10の搭載対象は、車両に限られず任意である。
○ 実施形態において、ターボ機械10は、例えば、羽根車であるタービンホイールが回転軸12に連結されている膨張機であってもよい。
10…ターボ機械、12…回転軸、13…羽根車、21…スラストカラー、22…第1面、23…第2面、25…第1動圧スラスト軸受、26…第2動圧スラスト軸受、40…凹部、51…第1カラー部材、52…第2カラー部材。

Claims (4)

  1. 回転軸と、
    前記回転軸と一体的に回転する羽根車と、
    前記回転軸の外周面から前記回転軸の径方向外側に向けて突出し、前記回転軸と一体的に回転する円盤状のスラストカラーと、
    前記回転軸の軸方向に対して、前記スラストカラーを間に挟んで設けられた第1動圧スラスト軸受及び第2動圧スラスト軸受と、を備え、
    前記スラストカラーは、前記第1動圧スラスト軸受に対向する第1面と、前記第2動圧スラスト軸受に対向する第2面と、を有するターボ機械であって、
    前記スラストカラーの回転時において、前記第1動圧スラスト軸受と前記第1面との間に生じる動圧は、前記第2動圧スラスト軸受と前記第2面との間に生じる動圧よりも大きく、
    前記スラストカラーは、回転時における前記第1面の反りによる変形を低減するように形状又は材料を異ならせた前記第1面及び前記第2面からなることを特徴とするターボ機械。
  2. 前記スラストカラーは、回転時における前記第1面の反りによる変形を低減するように前記形状を異ならせた前記第1面及び前記第2面からなり、
    前記第1面は、前記径方向における外周部において、前記第2面に向けて凹む凹部が構成されていることで前記形状を異ならせたことを特徴とする請求項1に記載のターボ機械。
  3. 前記スラストカラーは、回転時における前記第1面の反りによる変形を低減するように前記材料を異ならせた前記第1面及び前記第2面からなり、
    前記スラストカラーは、
    前記第1面を形成する第1カラー部材と、
    前記第2面を形成し、前記第1カラー部材に接続される第2カラー部材と、を有し、
    前記第1カラー部材の材料の線膨張係数は、前記第2カラー部材の材料の線膨張係数よりも小さいことで前記材料を異ならせたことを特徴とする請求項1に記載のターボ機械。
  4. 前記スラストカラーは、回転時における前記第1面の反りによる変形を低減するように前記形状を異ならせた前記第1面及び前記第2面からなり、
    前記第1面は、前記径方向における内周側から外周側にかけて、前記第1動圧スラスト軸受に漸次近づくとともに前記第2動圧スラスト軸受から漸次遠ざかる湾曲面であり、
    前記第2面は、前記径方向における内周側から外周側にかけて、前記第1動圧スラスト軸受に漸次近づくとともに前記第2動圧スラスト軸受から漸次遠ざかる湾曲面であり、
    前記第1面の周長は、前記第2面の周長よりも短いことで前記形状を異ならせたことを特徴とする請求項1に記載のターボ機械。
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