JPWO2020148831A1 - 無線装置及び無線通信システム - Google Patents

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Abstract

互いに異なる複数の周波数をそれぞれ有する複数の変調波の増幅波を送信する無線装置の消費電力を小さくする。無線装置は、変調部、合成器及び共通増幅器を備える。変調部は、互いに異なる複数の周波数をそれぞれ有する複数の変調波を生成する。合成器は、複数の変調波を合成し合成波を生成する。共通増幅器は、合成波を増幅し増幅波を生成する。

Description

本発明は、無線装置、及び当該無線装置を備える無線通信システムに関する。
漏洩同軸ケーブル(LCX)方式の列車無線システムは、移動局、基地局及びLCXを備える。移動局は、車両に搭載され、送信機及びアンテナを備える。基地局は、受信機を備える。LCXは、車両が走行する線路に沿って敷設される。移動局の送信機は、通信データにより変調された変調波を生成し、生成した変調波を送信する。移動局のアンテナは、送信された変調波を放射する。LCXは、放射された変調波を取り込み、取り込んだ変調波を伝送する。基地局の受信機は、伝送されてきた変調波を受信する。
例えば、特許文献1に記載された無線通信システムは、移動局、基地局及びLCXを備える(段落0014及び0015)。移動局は、車両に搭載され、送信機及びアンテナを備える(段落0014及び0016)。基地局は、受信機を備える(段落0019)。LCXは、線路の両側に布設される(段落0018)。移動局の送信機は、通信データを変調して電波を送信する(段落0017)。アンテナは、送信電波を発信する(段落0017)。LCXは、送信電波を搬送する(段落0018)。基地局の受信機は、LCXから送信電波を受信する(段落0019)。
LCX方式の列車無線システムによれば、車両が走行する線路に沿って敷設されるLCXを経由して、車両に搭載される移動局の送信機から基地局の受信機まで変調波が伝送される。このため、移動局の送信機は、安定したレベルで変調波を送信することができる。また、基地局の受信機は、安定したレベルで変調波を受信することができる。
特開2001−267976号公報
従来の列車無線システムにおいては、互いに異なる複数の周波数をそれぞれ有する複数の変調波を同時に送信する場合には、複数の変調波をそれぞれ送信する複数の送信機を移動局が備えなければならない。
一方で、送信機は、変調波を増幅する増幅器を備える。また、増幅器は、大きな消費電力を有する。このため、移動局が複数の送信機を備える場合は、移動局が複数の増幅器を備え、移動局の消費電力が大きくなる。
この問題は、列車無線システムだけでなく、列車無線システム以外の無線通信システムにおいても生じる。
本発明は、この問題に鑑みてなされた。本発明が解決しようとする課題は、互いに異なる複数の周波数をそれぞれ有する複数の変調波の増幅波を送信する無線装置の消費電力を小さくすることである。
本発明は、無線装置に向けられる。
無線装置は、変調部、合成器及び共通増幅器を備える。
変調部は、互いに異なる複数の周波数をそれぞれ有する複数の変調波を生成する。
合成器は、複数の変調波を合成し合成波を生成する。
共通増幅器は、合成波を増幅し増幅波を生成する。
本発明は、当該無線装置を備える無線通信システムにも向けられる。
本発明によれば、共通増幅器が複数の変調波を同時に増幅することができる。このため、大きな消費電力を有する増幅器を減らすことができる。これにより、互いに異なる複数の周波数をそれぞれ有する複数の変調波の増幅波を同時に送信する無線装置の消費電力を小さくすることができる。
本発明の目的、特徴、局面及び利点は、以下の詳細な説明と添付図面とによって、より明白となる。
実施の形態1の無線装置を備える無線通信システムを図示するブロック図である。 実施の形態2の無線装置を備える無線通信システムを図示するブロック図である。
1 実施の形態1
1.1 無線通信システム
図1は、実施の形態1の無線装置を備える無線通信システムを図示するブロック図である。
図1に図示される無線通信システム10Aは、車両Vと運転指令所との間の無線通信を行う列車無線システムである。無線通信システム10Aが当該列車無線システム以外の無線通信システムであってもよい。
無線通信システム10Aは、移動局20、漏洩同軸ケーブル(定位)(LCX(定位))21、漏洩同軸ケーブル(反位)(LCX(反位))22及び基地局23を備える。無線通信システム10Aがこれらの要素以外の要素を備えてもよい。
移動局20は、車両Vに搭載される。移動局20が車両V以外の車両に搭載されてもよい。LCX(定位)21は、車両Vが走行する線路に沿って敷設され、線路の第1の側にあり、線路から第1の距離だけ離される。LCX(反位)22は、線路に沿って敷設され、線路の第2の側にあり、線路から第2の距離だけ離される。第2の側は、第1の側の反対の側である。第2の距離は、第1の距離より長い。基地局23は、運転指令所に設置され、LCX(定位)21及びLCX(反位)22に電気的に接続される。
1.2 移動局
移動局20は、LCX(定位)21及びLCX(反位)22を介して相手局である基地局23との間で無線通信を行う。
移動局20は、無線装置30A、先行波用の第1のアンテナ31P1、先行波用の第2のアンテナ31P2、遅延波用の第1のアンテナ31D1及び遅延波用の第2のアンテナ31D2を備える。無線装置30Aは、送信機40及び受信機41を備える。基地局23は、受信機50及び送信機51を備える。
先行波用の第1のアンテナ31P1及び遅延波用の第1のアンテナ31D1は、車両Vの第1の側に実装され、LCX(定位)21に対向する。先行波用の第1のアンテナ31P1と遅延波用の第1のアンテナ31D1とは、車両Vの前後方向に互いに1波長以上離される。先行波用の第2のアンテナ31P2及び遅延波用の第2のアンテナ31D2は、車両Vの第2の側に実装され、LCX(反位)22に対向する。先行波用の第2のアンテナ31P2と遅延波用の第2のアンテナ31D2とは、車両Vの前後方向に互いに1波長以上離される。先行波用の第1のアンテナ31P1及び遅延波用の第1のアンテナ31D1と先行波用の第2のアンテナ31P2及び遅延波用の第2のアンテナ31D2とは、車両Vの左右方向に互いに1波長以上離される。このため、先行波用の第1のアンテナ31P1、遅延波用の第1のアンテナ31D1、先行波用の第2のアンテナ31P2及び遅延波用の第2のアンテナ31D2に含まれるふたつのアンテナは、互いに1波長以上離される。これにより、空間ダイバーシティ効果が得られる。
1.3 移動局から基地局への無線波の伝送
図1に図示される移動局20の送信機40は、無線波RWP1,RWD1,RWP2及びRWD2を送信する。先行波用の第1のアンテナ31P1、遅延波用の第1のアンテナ31D1、先行波用の第2のアンテナ31P2及び遅延波用の第2のアンテナ31D2は、それぞれ送信された無線波RWP1,RWD1,RWP2及びRWD2を放射する。LCX(定位)21は、放射された無線波RWP1及びRWD1を取り込み、取り込んだ無線波RWP1及びRWD1を伝送する。LCX(反位)22は、放射された無線波RWP2及びRWD2を取り込み、取り込んだ無線波RWP2及びRWD2を伝送する。基地局23の受信機50は、伝送されてきた無線波RWP1,RWD1,RWP2及びRWD2を受信する。これにより、移動局20の送信機40からLCX(定位)21及びLCX(反位)22を経由して基地局23の受信機50まで無線波RWP1,RWD1,RWP2及びRWD2が伝送される。
1.4 基地局から移動局への無線波の伝送
図1に図示される基地局23の送信機51は、無線波RW3及びRW4を送信する。LCX(定位)21は、送信された無線波RW3を伝送し、伝送する無線波RW3を漏洩させる。LCX(反位)22は、送信された無線波RW4を伝送し、伝送する無線波RW4を漏洩させる。先行波用の第1のアンテナ31P1及び遅延波用の第1のアンテナ31D1は、漏洩した無線波RW3を取り込む。先行波用の第2のアンテナ31P2及び遅延波用の第2のアンテナ31D2は、漏洩した無線波RW4を取り込む。移動局20の受信機41は、取り込まれた無線波RW3及びRW4を受信する。これにより、基地局23の送信機51からLCX(定位)21及びLCX(反位)22を経由して移動局20の受信機41まで無線波RW3及びRW4が伝送される。
1.5 移動局の送信機及び受信機
移動局20の送信機40は、図1に図示されるように、変調部60、先行波用の合成/分配器61P、遅延波用の合成/分配器61D、先行波用の第1の共通増幅器62P1、先行波用の第2の共通増幅器62P2、遅延波用の第1の共通増幅器62D1、遅延波用の第2の共通増幅器62D2、先行波用の切り替え部63P及び遅延波用の切り替え部63Dを備える。変調部60は、複数の変調器70を備える。
複数の変調器70は、通信データに対して周波数変換を行い、通信データにより変調された複数の変調波である複数の先行波PWを生成する。複数の先行波PWは、それぞれ互いに異なる複数の周波数を有し、それぞれ互いに異なる複数のチャネルで伝送される。
また、複数の変調器70は、上述した通信データより設定時間だけ遅延した遅延通信データに対して周波数変換を行い、遅延通信データにより変調された複数の変調波である複数の遅延波DWを生成する。複数の遅延波DWは、それぞれ互いに異なる複数の周波数を有し、それぞれ互いに異なる複数のチャネルで伝送される。
実施の形態1においては、複数の変調器70は、8個の変調器である。また、複数の先行波PWは、8波の先行波である。また、複数の遅延波DWは、8波の遅延波である。しかし、複数の変調器70が7個以下又は9個以上の変調器であってもよい。それに伴い、複数の先行波PWが7波以下9波以上の先行波であってもよい。また、複数の遅延波DWが7波以下9波以上の遅延波であってもよい。
先行波用の合成/分配器61Pは、生成された複数の先行波PWを合成し複数の先行波PWの合成波CWPを生成する先行波用の合成器として機能する。また、先行波用の合成/分配器61Pは、生成した複数の合成波CWPを先行波用の第1の共通増幅器62P1及び第2の共通増幅器62P2に2分配する先行波用の分配器として機能する。
遅延波用の合成/分配器61Dは、生成された複数の遅延波DWを合成し複数の遅延波DWの合成波CWDを生成する遅延波用の合成器として機能する。また、遅延波用の合成/分配器61Dは、生成した合成波CWDを遅延波用の第1の共通増幅器62D1及び第2の共通増幅器62D2に2分配する遅延波用の分配器として機能する。
先行波用の第1の共通増幅器62P1は、分配された複数の先行波PWの合成波CWPを増幅し、合成波CWPの第1の増幅波AWP1を生成する。これにより、複数の先行波PWが同時に増幅される。
先行波用の第2の共通増幅器62P2は、分配された複数の先行波PWの合成波CWPを増幅し、合成波CWPの第2の増幅波AWP2を生成する。これにより、複数の先行波PWが同時に増幅される。
遅延波用の第1の共通増幅器62D1は、分配された複数の遅延波DWの合成波CWDを増幅し、合成波CWDの第1の増幅波AWD1を生成する。これにより、複数の遅延波DWが同時に増幅される。
遅延波用の第2の共通増幅器62D2は、分配された複数の遅延波DWの合成波CWDを増幅し、合成波CWDの第2の増幅波AWD2を生成する。これにより、複数の遅延波DWが同時に増幅される。
先行波用の切り替え部63Pは、複数の先行波PWの合成波CWPの第1の増幅波AWP1及び第2の増幅波AWP2の各増幅波の供給先を先行波用の第1のアンテナ31P1と先行波用の第2のアンテナ31P2との間で切り替える。
遅延波用の切り替え部63Dは、複数の遅延波DWの合成波CWDの第1の増幅波AWD1及びの第2の増幅波AWD2の各増幅波の供給先を遅延波用の第1のアンテナ31D1と遅延波用の第2のアンテナ31D2との間で切り替える。
これらにより、先行波用の第1のアンテナ31P1、先行波用の第2のアンテナ31P2、遅延波用の第1のアンテナ31D1及び遅延波用の第2のアンテナ31D2により放射される無線波が、それぞれ先行波用の第1のアンテナ31P1、先行波用の第2のアンテナ31P2、遅延波用の第1のアンテナ31D1及び遅延波用の第2のアンテナ31D2に供給される増幅波となる。
移動局20の受信機41は、基地局23の送信機51により送信され先行波用の第1のアンテナ31P1、先行波用の第2のアンテナ31P2、遅延波用の第1のアンテナ31D1及び遅延波用の第2のアンテナ31D2の各アンテナに到達した無線波の電界強度を測定する。
1.6 切り替え部
実施の形態1においては、先行波用の切り替え部63Pは、図1に図示されるように、第1の切り替え器80P1、第2の切り替え器80P2、第1の合成器81P1及び第2の合成器81P2を備える。
第1の切り替え器80P1及び第2の切り替え器80P2は、先行波用の第1の共通増幅器62P1及び第2の共通増幅器62P2から先行波用の第1のアンテナ31P1及び第2のアンテナ31P2へ至る電気的な接続を変更するスイッチである。第1の合成器81P1及び第2の合成器81P2は、複数の先行波PWの合成波CWPの第1の増幅波AWP1及び第2の増幅波AWP2を合成することができる合成器である。第1の合成器81P1及び第2の合成器81P2は、第1の増幅波AWP1及び第2の増幅波AWP2の両方が供給された場合は、第1の増幅波AWP1及び第2の増幅波AWP2を合成し第1の増幅波AWP1及び第2の増幅波AWP2の合成波をそれぞれ先行波用の第1のアンテナ31P1及び第2のアンテナ31P2に供給する。また、第1の合成器81P1及び第2の合成器81P2は、第1の増幅波AWP1のみが供給された場合は、第1の増幅波AWP1をそれぞれ先行波用の第1のアンテナ31P1及び第2のアンテナ31P2に供給する。また、第1の合成器81P1及び第2の合成器81P2は、第2の増幅波AWP2のみが供給された場合は、第2の増幅波AWP2をそれぞれ先行波用の第1のアンテナ31P1及び第2のアンテナ31P2に供給する。
第1の切り替え器80P1は、複数の先行波PWの合成波CWPの第1の増幅波AWP1の供給先を第1の合成器81P1と第2の合成器81P2との間で切り替える。第2の切り替え器80P2は、複数の先行波PWの合成波CWPの第2の増幅波AWP2の供給先を第1の合成器81P1と第2の合成器81P2との間で切り替える。第1の合成器81P1は、供給された増幅波を先行波用の第1のアンテナ31P1に供給する。第2の合成器81P2は、供給された増幅波を先行波用の第2のアンテナ31P2に供給する。これにより、先行波用の切り替え部63Pは、第1の増幅波AWP1及び第2の増幅波AWP2の各増幅波の供給先を先行波用の第1のアンテナ31P1と先行波用の第2のアンテナ31P2との間で切り替える。先行波用の第1のアンテナ31P1及び第2のアンテナ31P2の各アンテナは、供給された増幅波を放射する。
また、遅延波用の切り替え部63Dは、第1の切り替え器80D1、第2の切り替え器80D2、第1の合成器81D1及び第2の合成器81D2を備える。
第1の切り替え器80D1及び第2の切り替え器80D2は、遅延波用の第1の共通増幅器62D1及び第2の共通増幅器62D2から遅延波用の第1のアンテナ31D1及び第2のアンテナ31D2へ至る電気的な接続を変更するスイッチである。第1の合成器81D1及び第2の合成器81D2は、複数の遅延波DWの合成波CWDの第1の増幅波AWD1及び第2の増幅波AWD2を合成することができる合成器である。第1の合成器81D1及び第2の合成器81D2は、第1の増幅波AWD1及び第2の増幅波AWD2の両方が供給された場合は、第1の増幅波AWD1及び第2の増幅波AWD2を合成し第1の増幅波AWD1及び第2の増幅波AWD2の合成波をそれぞれ遅延波用の第1のアンテナ31D1及び第2のアンテナ31D2に供給する。また、第1の合成器81D1及び第2の合成器81D2は、第1の増幅波AWD1のみが供給された場合は、第1の増幅波AWD1をそれぞれ遅延波用の第1のアンテナ31D1及び第2のアンテナ31D2に供給する。また、第1の合成器81D1及び第2の合成器81D2は、第2の増幅波AWD2のみが供給された場合は、第2の増幅波AWD2をそれぞれ遅延波用の第1のアンテナ31D1及び第2のアンテナ31D2に供給する。
第1の切り替え器80D1は、複数の遅延波DWの合成波CWDの第1の増幅波AWD1の供給先を第1の合成器81D1と第2の合成器81D2との間で切り替える。第2の切り替え器80D2は、複数の遅延波DWの合成波CWDの第2の増幅波AWD2の供給先を第1の合成器81D1と第2の合成器81D2との間で切り替える。第1の合成器81D1は、供給された増幅波を遅延波用の第1のアンテナ31D1に供給する。第2の合成器81D2は、供給された増幅波を遅延波用の第2のアンテナ31D2に供給する。これにより、遅延波用の切り替え部63Dは、第1の増幅波AWD1及び第2の増幅波AWD2の各増幅波の供給先を遅延波用の第1のアンテナ31D1と遅延波用の第2のアンテナ31D2との間で切り替える。遅延波用の第1のアンテナ31D1及び第2のアンテナ31D2の各アンテナは、供給された増幅波を放射する。
1.7 通常時の無線装置の動作
先行波用の第1の共通増幅器62P1、先行波用の第2の共通増幅器62P2、遅延波用の第1の共通増幅器62D1及び第2の共通増幅器62D2が故障しておらず、複数の先行波PWの合成波CWPの第1の増幅波AWP1及び第2の増幅波AWP2、並びに複数の遅延波DWの合成波CWDの第1の増幅波AWD1及び第2の増幅波AWD2が生成される通常時の無線装置30Aの動作を以下で説明する。
通常時においては、第1の切り替え器80P1が、複数の先行波PWの合成波CWPの第1の増幅波AWP1の供給先を第1の合成器81P1に設定する。また、第2の切り替え器80P2が、複数の先行波PWの合成波CWPの第2の増幅波AWP2の供給先を第2の合成器81P2に設定する。これにより、先行波用の切り替え部63Pが、第1の増幅波AWP1の供給先を先行波用の第1のアンテナ31P1に設定する。また、先行波用の切り替え部63Pが、第2の増幅波AWP2の供給先を先行波用の第2のアンテナ31P2に設定する。このため、第1の増幅波AWP1は、第1の切り替え器80P1及び第1の合成器81P1を順次に通過して先行波用の第1のアンテナ31P1に供給され、先行波用の第1のアンテナ31P1により放射される。また、第2の増幅波AWP2は、第2の切り替え器80P2及び第2の合成器81P2を順次に通過して先行波用の第2のアンテナ31P2に供給され、先行波用の第2のアンテナ31P2により放射される。
また、第1の切り替え器80D1が、複数の遅延波DWの合成波CWDの第1の増幅波AWD1の供給先を第1の合成器81D1に設定する。また、第2の切り替え器80D2が、複数の遅延波DWの合成波CWDの第2の増幅波AWD2の供給先を第2の合成器81D2に設定する。これにより、遅延波用の切り替え部63Dが、第1の増幅波AWD1の供給先を遅延波用の第1のアンテナ31D1に設定する。また、遅延波用の切り替え部63Dが、第2の増幅波AWD2の供給先を遅延波用の第2のアンテナ31D2に設定する。このため、第1の増幅波AWD1は、第1の切り替え器80D1及び第1の合成器81D1を順次に通過して遅延波用の第1のアンテナ31D1に供給され、遅延波用の第1のアンテナ31D1により放射される。また、第2の増幅波AWD2は、第2の切り替え器80D2及び第2の合成器81D2を順次に通過して遅延波用の第2のアンテナ31D2に供給され、遅延波用の第2のアンテナ31D2により放射される。
1.8 先行波用の第1の共通増幅器の故障時の無線装置の動作
複数の先行波PWの合成波CWPの第1の増幅波AWP1が生成されない先行波用の第1の共通増幅器62P1の故障時の無線装置30Aの動作を以下で説明する。
先行波用の第1の共通増幅器62P1の故障時においては、移動局20の受信機41が、基地局23の送信機51により送信され先行波用の第1のアンテナ31P1、先行波用の第2のアンテナ31P2、遅延波用の第1のアンテナ31D1及び遅延波用の第2のアンテナ31D2の各アンテナに到達した無線波の電界強度を測定する。また、先行波用の第1のアンテナ31P1及び遅延波用の第1のアンテナ31D1に到達した無線波の電界強度E1と先行波用の第2のアンテナ31P2及び遅延波用の第2のアンテナ31D2に到達した無線波の電界強度E2とが対比される。すなわち、LCX(定位)21から漏洩する無線波の電界強度E1とLCX(反位)22から漏洩する無線波の電界強度E2とが対比される。
また、第2の切り替え器80P2が、複数の先行波PWの合成波CWPの第2の増幅波AWP2の供給先を最も高い電界強度を有する無線波が到達した先行波用のアンテナに増幅波を供給する合成器に設定する。これにより、先行波用の切り替え部63Pが、第2の増幅波AWP2の供給先を最も高い電界強度を有する無線波が到達した先行波用のアンテナに設定する。例えば、電界強度E1が電界強度E2より大きい場合は、第2の切り替え器80P2が、第2の増幅波AWP2の供給先を第1の合成器81P1に設定する。これにより、先行波用の切り替え部63Pが、第2の増幅波AWP2の供給先を先行波用の第1のアンテナ31P1に設定し、先行波用の第1のアンテナ31P1を先行波用の第2の共通増幅器62P2に電気的に接続する。また、電界強度E2が電界強度E1より大きい場合は、第2の切り替え器80P2が、第2の増幅波AWP2の供給先を第2の合成器81P2に設定する。これにより、先行波用の切り替え部63Pが、第2の増幅波AWP2の供給先を先行波用の第2のアンテナ31P2に設定し、先行波用の第2のアンテナ31P2を先行波用の第2の共通増幅器62P2に電気的に接続する。
これにより、複数の先行波PWの合成波CWPの第2の増幅波AWP2が、第2の切り替え器80P2及び最も高い電界強度を有する無線波が到達した先行波用のアンテナに増幅波を供給する合成器を順次に通過して当該先行波用のアンテナに供給され、当該先行波用のアンテナにより放射される。また、複数の遅延波DWの合成波CWDの第1の増幅波AWD1又は第2の増幅波AWD2が、通常時と同様に、最も高い電界強度を有する無線波が到達した遅延波用のアンテナに供給され、当該遅延波用のアンテナにより放射される。これにより、送信ダイバーシティを維持しながら、移動局20が基地局23と無線通信を行うことができる。
1.9 先行波用の第2の共通増幅器の故障時の無線装置の動作
複数の先行波PWの合成波CWPの第2の増幅波AWP2が生成されない先行波用の第2の共通増幅器62P2の故障時の無線装置30Aの動作を以下で説明する。
先行波用の第2の共通増幅器62P2の故障時においては、先行波用の第1の共通増幅器62P1の故障時と同様に、移動局20の受信機41が、各アンテナに到達した無線波の電界強度を測定する。また、電界強度E1と電界強度E2とが対比される。
また、第1の切り替え器80P1が、複数の先行波PWの合成波CWPの第1の増幅波AWP1の供給先を最も高い電界強度を有する無線波が到達した先行波用のアンテナに増幅波を供給する合成器に設定する。これにより、先行波用の切り替え部63Pが、第1の増幅波AWP1の供給先を最も高い電界強度を有する無線波が到達した先行波用のアンテナに設定する。例えば、電界強度E1が電界強度E2より大きい場合は、第1の切り替え器80P1が、第1の増幅波AWP1の供給先を第1の合成器81P1に設定する。これにより、先行波用の切り替え部63Pが、第1の増幅波AWP1の供給先を先行波用の第1のアンテナ31P1に設定し、先行波用の第1のアンテナ31P1を先行波用の第1の共通増幅器62P1に電気的に接続する。また、電界強度E2が電界強度E1より大きい場合は、第1の切り替え器80P1が、第1の増幅波AWP1の供給先を第2の合成器81P2に設定する。これにより、先行波用の切り替え部63Pが、第1の増幅波AWP1の供給先を先行波用の第2のアンテナ31P2に設定し、先行波用の第2のアンテナ31P2を先行波用の第1の共通増幅器62P1に電気的に接続する。
これにより、複数の先行波PWの合成波CWPの第1の増幅波AWP1が、第2の切り替え器80P2及び最も高い電界強度を有する無線波が到達した先行波用のアンテナに増幅波を供給する合成器を順次に通過して当該先行波用のアンテナに供給され、当該先行波用のアンテナにより放射される。また、複数の遅延波DWの合成波CWDの第1の増幅波AWD1又は第2の増幅波AWD2が、通常時と同様に、最も高い電界強度を有する無線波が到達した遅延波用のアンテナに供給され、当該遅延波用のアンテナにより放射される。これにより、送信ダイバーシティを維持しながら、移動局20が基地局23と無線通信を行うことができる。
1.10 遅延波用の第1の共通増幅器の故障時の無線装置の動作
複数の遅延波DWの合成波CWDの第1の増幅波AWD1が生成されない遅延波用の第1の共通増幅器62D1の故障時の無線装置30Aの動作を以下で説明する。
遅延波用の第1の共通増幅器62D1の故障時においては、先行波用の第1の共通増幅器62P1の故障時と同様に、移動局20の受信機41が、各アンテナに到達した無線波の電界強度を測定する。また、電界強度E1と電界強度E2とが対比される。
また、第2の切り替え器80D2が、複数の遅延波DWの合成波CWDの第2の増幅波AWD2の供給先を最も高い電界強度を有する無線波が到達した遅延波用のアンテナに増幅波を供給する合成器に設定する。これにより、遅延波用の切り替え部63Dが、第2の増幅波AWD2の供給先を最も高い電界強度を有する無線波が到達した遅延波用のアンテナに設定する。例えば、電界強度E1が電界強度E2より大きい場合は、第2の切り替え器80D2が、第2の増幅波AWD2の供給先を第1の合成器81D1に設定する。これにより、遅延波用の切り替え部63Dが、第2の増幅波AWD2の供給先を遅延波用の第1のアンテナ31D1に設定し、遅延波用の第1のアンテナ31D1を延波用の第2の共通増幅器62D2に電気的に接続する。また、電界強度E2が電界強度E1より大きい場合は、第2の切り替え器80D2が、第2の増幅波AWD2の供給先を第2の合成器81D2に設定する。これにより、遅延波用の切り替え部63Dが、第2の増幅波AWD2の供給先を遅延波用の第2のアンテナ31D2に設定し、遅延波用の第2のアンテナ31D2を遅延波用の第2の共通増幅器62D2に電気的に接続する。
これにより、複数の遅延波DWの合成波CWDの第2の増幅波AWD2が、第2の切り替え器80D2及び最も高い電界強度を有する無線波が到達した遅延波用のアンテナに増幅波を供給する合成器を順次に通過して当該遅延波用のアンテナに供給され、当該遅延波用のアンテナにより放射される。また、複数の先行波PWの合成波CWPの第1の増幅波AWP1又は第2の増幅波AWP2が、通常時と同様に、最も高い電界強度を有する無線波が到達した先行波用のアンテナに供給され、当該先行波用のアンテナにより放射される。これにより、送信ダイバーシティを維持しながら、移動局20が基地局23と無線通信を行うことができる。
1.11 遅延波用の第2の共通増幅器の故障時の無線装置の動作
複数の遅延波DWの合成波CWDの第2の増幅波AWD2が生成されない遅延波用の第2の共通増幅器62D2の故障時の無線装置30Aの動作を以下で説明する。
遅延波用の第2の共通増幅器62D2の故障時においては、先行波用の第1の共通増幅器62P1の故障時と同様に、移動局20の受信機41が、各アンテナに到達した無線波の電界強度を測定する。また、電界強度E1と電界強度E2とが対比される。
また、第1の切り替え器80D1が、複数の遅延波DWの合成波CWDの第1の増幅波AWD1の供給先を最も高い電界強度を有する無線波が到達した遅延波用のアンテナに増幅波を供給する合成器に設定する。これにより、遅延波用の切り替え部63Dが、第1の増幅波AWD1の供給先を最も高い電界強度を有する無線波が到達した遅延波用のアンテナに設定する。例えば、電界強度E1が電界強度E2より大きい場合は、第1の切り替え器80D1が、第1の増幅波AWD1の供給先を第1の合成器81D1に設定する。これにより、遅延波用の切り替え部63Dが、第1の増幅波AWD1の供給先を遅延波用の第1のアンテナ31D1に設定し、遅延波用の第1のアンテナ31D1を遅延波用の第1の共通増幅器62D1に電気的に接続する。また、電界強度E2が電界強度E1より大きい場合は、第1の切り替え器80D1が、第1の増幅波AWD1の供給先を第2の合成器81D2に設定する。これにより、遅延波用の切り替え部63Dが、第1の増幅波AWD1の供給先を遅延波用の第2のアンテナ31D2に設定し、遅延波用の第2のアンテナ31D2を遅延波用の第1の共通増幅器62D1に電気的に接続する。
これにより、複数の遅延波DWの合成波CWDの第1の増幅波AWD1は、第2の切り替え器80D2及び最も高い電界強度を有する無線波が到達した遅延波用のアンテナに増幅波を供給する合成器を順次に通過して当該遅延波用のアンテナに供給され、当該遅延波用のアンテナにより放射される。また、複数の先行波PWの合成波CWPの第1の増幅波AWP1又は第2の増幅波AWP2が、通常時と同様に、最も高い電界強度を有する無線波が到達した先行波用のアンテナに供給され、当該先行波用のアンテナにより放射される。これにより、送信ダイバーシティを維持しながら、移動局20が基地局23と無線通信を行うことができる。
1.12 2個の共通増幅器の故障時の無線装置の動作
先行波用の第1の共通増幅器62P1及び第2の共通増幅器62P2の一方が故障し複数の先行波PWの合成波CWPの第1の増幅波AWP1及び第2の増幅波AWP2の一方が生成されず、遅延波用の第1の共通増幅器62D1及び第2の共通増幅器62D2の一方が故障し複数の遅延波DWの合成波CWDの第1の増幅波AWD1及び第2の増幅波AWD2の一方が生成されない故障時にも、上述の動作と同様の動作が行われる。すなわち、第1の増幅波AWP1又は第2の増幅波AWP2の他方が最も高い電界強度を有する無線波が到達した先行波用のアンテナから放射され、第1の増幅波AWD1及び第2の増幅波AWD2の他方が最も高い電界強度を有する無線波が到達した遅延波用のアンテナから放射される。これにより、送信ダイバーシティを維持しながら、移動局20が基地局23と無線通信を行うことができる。
1.13 実施の形態1の発明の効果
実施の形態1の発明によれば、先行波用の第1の共通増幅器62P1及び第2の共通増幅器62P2の各共通増幅器が複数の先行波PWを同時に増幅することができる。このため、大きな消費電力を有する増幅器を減らすことができる。これにより、互いに異なる複数の周波数をそれぞれ有する複数の先行波PWの増幅波を同時に送信する無線装置30Aの消費電力を小さくすることができる。また、当該無線装置30Aが占めるスペースを小さくすることができ、当該無線装置30Aの原価を低減することができる。
また、実施の形態1の発明によれば、遅延波用の第1の共通増幅器62D1及び第2の共通増幅器62D2の各共通増幅器が複数の遅延波DWを同時に増幅することができる。このため、大きな消費電力を有する増幅器を減らすことができる。これにより、互いに異なる複数の周波数をそれぞれ有する複数の遅延波DWの増幅波を同時に送信する無線装置30Aの消費電力を小さくすることができる。また、当該無線装置30Aが占めるスペースを小さくすることができ、当該無線装置30Aの原価を低減することができる。
また、実施の形態1の発明によれば、複数の先行波PWの合成波CWPの第1の増幅波AWP1及び第2の増幅波AWP2の一方が生成されない場合に、第1の増幅波AWP1及び第2の増幅波AWP2の他方を最も高い電界強度を有する無線波が到達した先行波用のアンテナにより放射することができる。また、複数の遅延波DWの合成波CWDの第1の増幅波AWD1又は第2の増幅波AWD2を最も高い電界強度を有する無線波が到達した遅延波用のアンテナにより放射することができる。これにより、先行波用の第1の共通増幅器62P1及び第2の共通増幅器62P2の一方が故障した故障時でも、送信ダイバーシティを維持することができ、移動局20が基地局23と高い通信品質を有する無線通信を行うことができる。
また、実施の形態1の発明によれば、複数の遅延波DWの合成波CWDの第1の増幅波AWD1及び第2の増幅波AWD2の一方が生成されない場合に、第1の増幅波AWD1及び第2の増幅波AWD2の他方を最も高い電界強度を有する無線波が到達した遅延波用のアンテナにより放射することができる。また、複数の先行波PWの合成波CWPの第1の増幅波AWP1又は第2の増幅波AWP2を最も高い電界強度を有する無線波が到達した先行波用のアンテナにより放射することができる。これにより、遅延波用の第1の共通増幅器62D1及び第2の共通増幅器62D2の一方が故障した故障時でも、送信ダイバーシティを維持することができ、移動局20が基地局23と高い通信品質を有する無線通信を行うことができる。
2 実施の形態2
2.1 実施の形態1と実施の形態2との主な相違
図2は、実施の形態2の無線装置を備える無線通信システムを図示するブロック図である。
図2に図示される無線通信システム10Bに備えられる実施の形態2の無線装置30Bは、主に下記の相違点で図1に図示される無線通信システム10Aに備えられる実施の形態1の無線装置30Aと相違する。
実施の形態1の無線装置30Aにおいては、先行波用の切り替え部63Pが、第1の切り替え器80P1、第2の切り替え器80P2、第1の合成器81P1及び第2の合成器81P2を備える。また、遅延波用の切り替え部63Dが、第1の切り替え器80D1、第2の切り替え器80D2、第1の合成器81D1及び第2の合成器81D2を備える。
これに対して、実施の形態2の無線装置30Bにおいては、先行波用の切り替え部63Pが、第1の切り替え器80P1、第2の切り替え器80P2、第3の切り替え器81P3及び第4の切り替え器81P4を備えるが、合成器を備えない。また、遅延波用の切り替え部63Dが、第1の切り替え器80D1、第2の切り替え器80D2、第3の切り替え器81D3及び第4の切り替え器81D4を備えるが、合成器を備えない。
以下では上記の相違点に関連して実施の形態2の無線装置30Bにおいて採用される構成が説明される。説明されない構成については、実施の形態1の無線装置30Aにおいて採用された構成が実施の形態2の無線装置30Bにおいても採用される。
2.2 切り替え部
実施の形態2においては、先行波用の切り替え部63Pは、図2に図示されるように、第1の切り替え器80P1、第2の切り替え器80P2、第3の切り替え器81P3及び第4の切り替え器81P4を備える。
第1の切り替え器80P1、第2の切り替え器80P2、第3の切り替え器81P3及び第4の切り替え器81P4は、先行波用の第1の共通増幅器62P1及び第2の共通増幅器62P2から先行波用の第1のアンテナ31P1及び第2のアンテナ31P2へ至る電気的な接続を変更するスイッチである。
第1の切り替え器80P1は、複数の先行波PWの合成波CWPの第1の増幅波AWP1の供給先を第3の切り替え器81P3と第4の切り替え器81P4との間で切り替える。第2の切り替え器80P2は、複数の先行波PWの合成波CWPの第2の増幅波AWP2の供給先を第3の切り替え器81P3と第4の切り替え器81P4との間で切り替える。第3の切り替え器81P3は、先行波用の第1のアンテナ31P1に供給する増幅波の供給元を第1の切り替え器80P1と第2の切り替え器80P2との間で切り替える。第4の切り替え器81P4は、先行波用の第2のアンテナ31P2に供給する増幅波の供給元を第1の切り替え器80P1と第2の切り替え器80P2との間で切り替える。これにより、先行波用の切り替え部63Pは、第1の増幅波AWP1及び第2の増幅波AWP2の各増幅波の供給先を先行波用の第1のアンテナ31P1と先行波用の第2のアンテナ31P2との間で切り替える。
また、遅延波用の切り替え部63Dは、第1の切り替え器80D1、第2の切り替え器80D2、第3の切り替え器81D3及び第4の切り替え器81D4を備える。
第1の切り替え器80D1、第2の切り替え器80D2、第3の切り替え器81D3及び第4の切り替え器81D4は、遅延波用の第1の共通増幅器62D1及び第2の共通増幅器62D2から遅延波用の第1のアンテナ31D1及び第2のアンテナ31D2へ至る電気的な接続を変更するスイッチである。
第1の切り替え器80D1は、複数の遅延波DWの合成波CWDの第1の増幅波AWD1の供給先を第3の切り替え器81D3と第4の切り替え器81D4との間で切り替える。第2の切り替え器80D2は、複数の遅延波DWの合成波CWDの第2の増幅波AWD2の供給先を第3の切り替え器81D3と第4の切り替え器81D4との間で切り替える。第3の切り替え器81D3は、遅延波用の第1のアンテナ31D1に供給する増幅波の供給元を第1の切り替え器80D1と第2の切り替え器80D2との間で切り替える。第4の切り替え器81D4は、遅延波用の第2のアンテナ31D2に供給する増幅波の供給元を第1の切り替え器80D1と第2の切り替え器80D2との間で切り替える。これにより、遅延波用の切り替え部63Dは、第1の増幅波AWD1及び第2の増幅波AWD2の各増幅波の供給先を遅延波用の第1のアンテナ31D1と第2のアンテナ31D2との間で切り替える。
2.3 通常時の無線装置の動作
通常時においては、第1の切り替え器80P1が、複数の先行波PWの合成波CWPの第1の増幅波AWP1の供給先を第3の切り替え器81P3に設定する。また、第2の切り替え器80P2が、複数の先行波PWの合成波CWPの第2の増幅波AWP2の供給先を第4の切り替え器81P4に設定する。また、第3の切り替え器81P3が、先行波用の第1のアンテナ31P1に供給する増幅波の供給元を第1の切り替え器80P1に設定する。また、第4の切り替え器81P4が、先行波用の第2のアンテナ31P2に供給する増幅波の供給元を第2の切り替え器80P2に設定する。これにより、先行波用の切り替え部63Pが、第1の増幅波AWP1の供給先を先行波用の第1のアンテナ31P1に設定する。また、先行波用の切り替え部63Pが、第2の増幅波AWP2の供給先を先行波用の第2のアンテナ31P2に設定する。このため、第1の増幅波AWP1は、第1の切り替え器80P1及び第3の切り替え器81P3を順次に通過して先行波用の第1のアンテナ31P1に供給され、先行波用の第1のアンテナ31P1により放射される。また、第2の増幅波AWP2は、第2の切り替え器80P2及び第4の切り替え器81P4を順次に通過して先行波用の第2のアンテナ31P2に供給され、先行波用の第2のアンテナ31P2により放射される。
また、第1の切り替え器80D1が、複数の遅延波DWの合成波CWDの第1の増幅波AWD1の供給先を第3の切り替え器81D3に設定する。また、第2の切り替え器80D2が、複数の遅延波DWの合成波CWDの第2の増幅波AWD2の供給先を第4の切り替え器81D4に設定する。また、第3の切り替え器81D3が、遅延波用の第1のアンテナ31D1に供給する増幅波の供給元を第1の切り替え器80D1に設定する。また、第4の切り替え器81D4が、遅延波用の第2のアンテナ31D2に供給する増幅波の供給元を第2の切り替え器80D2に設定する。これにより、遅延波用の切り替え部63Dが、第1の増幅波AWD1の供給先を遅延波用の第1のアンテナ31D1に設定する。また、遅延波用の切り替え部63Dが、第2の増幅波AWD2の供給先を遅延波用の第2のアンテナ31D2に設定する。このため、第1の増幅波AWD1は、第1の切り替え器80D1及び第3の切り替え器81D3を順次に通過して遅延波用の第1のアンテナ31D1に供給され、遅延波用の第1のアンテナ31D1により放射される。また、第2の増幅波AWD2は、第2の切り替え器80D2及び第4の切り替え器81D4を順次に通過して遅延波用の第2のアンテナ31D2に供給され、遅延波用の第2のアンテナ31D2により放射される。
2.4 先行波用の第1の共通増幅器の故障時の無線装置の動作
先行波用の第1の共通増幅器62P1の故障時においては、移動局20の受信機41が、基地局23の送信機51により送信され先行波用の第1のアンテナ31P1、先行波用の第2のアンテナ31P2、遅延波用の第1のアンテナ31D1及び遅延波用の第2のアンテナ31D2の各アンテナに到達した無線波の電界強度を測定する。また、先行波用の第1のアンテナ31P1及び遅延波用の第1のアンテナ31D1に到達した無線波の電界強度E1と先行波用の第2のアンテナ31P2及び遅延波用の第2のアンテナ31D2に到達した無線波の電界強度E2とが対比される。すなわち、LCX(定位)21から漏洩する無線波の電界強度E1とLCX(反位)22から漏洩する無線波の電界強度E2とが対比される。
また、第2の切り替え器80P2が、複数の先行波PWの合成波CWPの第2の増幅波AWP2の供給先を最も高い電界強度を有する無線波が到達した先行波用のアンテナに増幅波を供給する切り替え器に設定する。また、最も強い電界強度を有する無線波が到達した先行波用のアンテナに増幅波を供給する切り替え器が、当該先行波用のアンテナに供給する増幅波の供給元を第2の切り替え器80P2に設定する。これにより、先行波用の切り替え部63Pが、第2の増幅波AWP2の供給先を最も高い電界強度を有する無線波が到達した先行波用のアンテナに設定する。例えば、電界強度E1が電界強度E2より大きい場合は、第2の切り替え器80P2が、第2の増幅波AWP2の供給先を第3の切り替え器81P3に設定する。また、第3の切り替え器81P3が、先行波用の第1のアンテナ31P1に供給する増幅波の供給元を第2の切り替え器80P2に設定する。これにより、先行波用の切り替え部63Pが、第2の増幅波AWP2の供給先を先行波用の第1のアンテナ31P1に設定し、先行波用の第1のアンテナ31P1を先行波用の第2の共通増幅器62P2に電気的に接続する。また、電界強度E2が電界強度E1より大きい場合は、第2の切り替え器80P2が、第2の増幅波AWP2の供給先を第4の切り替え器81P4に設定する。また、第4の切り替え器81P4が、先行波用の第2のアンテナ31P2に供給する増幅波の供給元を第2の切り替え器80P2に設定する。これにより、先行波用の切り替え部63Pが、第2の増幅波AWP2の供給先を先行波用の第2のアンテナ31P2に設定し、先行波用の第2のアンテナ31P2を先行波用の第2の共通増幅器62P2に電気的に接続する。
これにより、複数の先行波PWの合成波CWPの第2の増幅波AWP2が、第2の切り替え器80P2及び最も高い電界強度を有する無線波が到達した先行波用のアンテナに増幅波を供給する切り替え器を順次に通過して当該先行波用のアンテナに供給され、当該先行波用のアンテナにより放射される。また、複数の遅延波DWの合成波CWDの第1の増幅波AWD1又は第2の増幅波AWD2が、通常時と同様に、最も高い電界強度を有する無線波が到達した遅延波用のアンテナに供給され、当該遅延波用のアンテナにより放射される。これにより、送信ダイバーシティを維持しながら、移動局20が基地局23と無線通信を行うことができる。
2.5 先行波用の第2の共通増幅器の故障時の無線装置の動作
先行波用の第2の共通増幅器62P2の故障時においては、先行波用の第1の共通増幅器62P1の故障時と同様に、移動局20の受信機41が、各アンテナに到達した無線波の電界強度を測定する。また、電界強度E1と電界強度E2とが対比される。
また、第1の切り替え器80P1が、複数の先行波PWの合成波CWPの第1の増幅波AWP1の供給先を最も高い電界強度を有する無線波が到達した先行波用のアンテナに増幅波を供給する切り替え器に設定する。また、最も強い電界強度を有する無線波が到達した先行波用のアンテナに増幅波を供給する切り替え器が、当該先行波用のアンテナに供給する増幅波の供給元を第1の切り替え器80P1に設定する。これにより、先行波用の切り替え部63Pが、第1の増幅波AWP1の供給先を最も高い電界強度を有する無線波が到達した先行波用のアンテナに設定する。例えば、電界強度E1が電界強度E2より大きい場合は、第1の切り替え器80P1が、第1の増幅波AWP1の供給先を第3の切り替え器81P3に設定する。また、第3の切り替え器81P3が、先行波用の第1のアンテナ31P1に供給する増幅波の供給元を第1の切り替え器80P1に設定する。これにより、先行波用の切り替え部63Pが、第1の増幅波AWP1の供給先を先行波用の第1のアンテナ31P1に設定し、先行波用の第1のアンテナ31P1を先行波用の第1の共通増幅器62P1に電気的に接続する。また、電界強度E2が電界強度E1より大きい場合は、第1の切り替え器80P1が、第1の増幅波AWP1の供給先を第4の切り替え器81P4に設定する。また、第4の切り替え器81P4が、先行波用の第2のアンテナ31P2に供給する増幅波の供給元を第1の切り替え器80P1に設定する。これにより、先行波用の切り替え部63Pが、第1の増幅波AWP1の供給先を先行波用の第1のアンテナ31P1に設定し、先行波用の第1のアンテナ31P1を先行波用の第1の共通増幅器62P1に電気的に接続する。
これにより、複数の先行波PWの合成波CWPの第1の増幅波AWP1は、第1の切り替え器80P1及び最も高い電界強度を有する無線波が到達した先行波用のアンテナに増幅波を供給する切り替え器を順次に通過して当該先行波用のアンテナに供給され、当該先行波用のアンテナにより放射される。また、複数の遅延波DWの合成波CWDの第1の増幅波AWD1又は第2の増幅波AWD2が、通常時と同様に、最も高い電界強度を有する無線波が到達した遅延波用のアンテナに供給され、当該遅延波用のアンテナにより放射される。これにより、送信ダイバーシティを維持しながら、移動局20が基地局23と無線通信を行うことができる。
2.6 遅延波用の第1の共通増幅器の故障時の無線装置の動作
遅延波用の第1の共通増幅器62D1の故障時においては、先行波用の第1の共通増幅器62P1の故障時と同様に、移動局20の受信機41が、各アンテナに到達した無線波の電界強度を測定する。また、電界強度E1と電界強度E2とが対比される。
また、第2の切り替え器80D2が、複数の遅延波DWの合成波CWDの第2の増幅波AWD2の供給先を最も高い電界強度を有する無線波が到達した遅延波用のアンテナに増幅波を供給する切り替え器に設定する。また、最も強い電界強度を有する無線波が到達した遅延波用のアンテナに増幅波を供給する切り替え器が、当該遅延波用のアンテナに供給する増幅波の供給元を第2の切り替え器80D2に設定する。これにより、遅延波用の切り替え部63Dが、第2の増幅波AWD2の供給先を最も高い電界強度を有する無線波が到達した遅延波用のアンテナに設定する。例えば、電界強度E1が電界強度E2より大きい場合は、第2の切り替え器80D2が、第2の増幅波AWD2の供給先を第3の切り替え器81D3に設定する。また、第3の切り替え器81D3が、先行波用の第1のアンテナ31D1に供給する増幅波の供給元を第3の切り替え器80D2に設定する。これにより、遅延波用の切り替え部63Dが、第2の増幅波AWD2の供給先を遅延波用の第1のアンテナ31D1に設定する。また、電界強度E2が電界強度E1より大きい場合は、第2の切り替え器80D2が、第2の増幅波AWD2の供給先を第4の切り替え器81D4に設定する。また、第4の切り替え器81D4が、遅延波用の第2のアンテナ31D2に供給する増幅波の供給元を第2の切り替え器80D2に設定する。これにより、遅延波用の切り替え部63Dが、第2の増幅波AWD2の供給先を遅延波用の第2のアンテナ31D2に設定し、遅延波用の第2のアンテナ31D2を遅延波用の第2の共通増幅器62D2に電気的に接続する。
これにより、複数の遅延波DWの合成波CWDの第2の増幅波AWD2は、第2の切り替え器80D2及び最も高い電界強度を有する無線波が到達した遅延波用のアンテナに増幅波を供給する切り替え器を順次に通過して当該遅延波用のアンテナに供給され、当該遅延波用のアンテナにより放射される。また、複数の先行波PWの合成波CWPの第1の増幅波AWP1又は第2の増幅波AWP2が、通常時と同様に、最も高い電界強度を有する無線波が到達した先行波用のアンテナに供給され、当該先行波用のアンテナにより放射される。これにより、送信ダイバーシティを維持しながら、移動局20が基地局23と無線通信を行うことができる。
2.7 遅延波用の第2の共通増幅器の故障時の無線装置の動作
遅延波用の第2の共通増幅器62D2の故障時においては、先行波用の第1の共通増幅器62P1の故障時と同様に、移動局20の受信機41が、各アンテナに到達した無線波の電界強度を測定する。また、電界強度E1と電界強度E2とが対比される。
また、第1の切り替え器80D1が、複数の遅延波DWの合成波CWDの第1の増幅波AWD1の供給先を最も高い電界強度を有する無線波が到達した遅延波用のアンテナに増幅波を供給する切り替え器に設定する。また、最も強い電界強度を有する無線波が到達した遅延波用のアンテナに増幅波を供給する切り替え器が、当該遅延波用のアンテナアンテナに供給する増幅波の供給元を第1の切り替え器80D1に設定する。これにより、遅延波用の切り替え部63Dが、第1の増幅波AWD1の供給先を最も高い電界強度を有する無線波が到達した遅延波用のアンテナに設定する。例えば、電界強度E1が電界強度E2より大きい場合は、第1の切り替え器80D1が、第1の増幅波AWD1の供給先を第3の切り替え器81D3に設定する。また、第3の切り替え器81D3が、遅延波用の第1のアンテナ31D1に供給する増幅波の供給元を第1の切り替え器80D1に設定する。これにより、遅延波用の切り替え部63Dが、第1の増幅波AWD1の供給先を遅延波用の第1のアンテナ31D1に設定し、遅延波用の第1のアンテナ31D1を遅延波用の第1の共通増幅器62D1に電気的に接続する。また、電界強度E2が電界強度E1より大きい場合は、第1の切り替え器80D1が、第1の増幅波AWD1の供給先を第4の切り替え器81D4に設定する。また、第4の切り替え器81D4が、遅延波用の第2のアンテナ31D2に供給する増幅波の供給元を第1の切り替え器80D1に設定する。これにより、遅延波用の切り替え部63Dが、第1の増幅波AWD1の供給先を遅延波用の第1のアンテナ31D1に設定し、遅延波用の第2のアンテナ31D2を遅延波用の第1の共通増幅器62D1に電気的に接続する。
これにより、複数の遅延波DWの合成波CWDの第1の増幅波AWD1は、第1の切り替え器80D1及び最も高い電界強度を有する無線波が到達した遅延波用のアンテナに増幅波を供給する切り替え器を順次に通過して当該遅延波用のアンテナに供給され、当該遅延波用のアンテナにより放射される。また、複数の先行波PWの合成波CWPの第1の増幅波AWP1又は第2の増幅波AWP2が、通常時と同様に、最も高い電界強度を有する無線波が到達した先行波用のアンテナに供給され、当該先行波用のアンテナにより放射される。これにより、送信ダイバーシティを維持しながら、移動局20が基地局23と無線通信を行うことができる。
2.8 実施の形態2の発明の効果
実施の形態2の発明によれば、実施の形態1の発明と同様に、互いに異なる複数の周波数をそれぞれ有する複数の先行波PWの増幅波を同時に送信する無線装置30Bの消費電力を小さくすることができる。また、当該無線装置30Bが占めるスペースを小さくすることができ、当該無線装置30Bの原価を低減することができる。
また、実施の形態2の発明によれば、実施の形態1の発明と同様に、互いに異なる複数の周波数をそれぞれ有する複数の遅延波DWの増幅波を同時に送信する無線装置30Bの消費電力を小さくすることができる。また、当該無線装置30Bが占めるスペースを小さくすることができ、当該無線装置30Bの原価を低減することができる。
また、実施の形態2の発明によれば、実施の形態1の発明と同様に、先行波用の第1の共通増幅器62P1及び第2の共通増幅器62P2の一方が故障した故障時でも、送信ダイバーシティを維持することができ、移動局20が基地局23と高い通信品質を有する無線通信を行うことができる。
また、実施の形態2の発明によれば、実施の形態1の発明と同様に、遅延波用の第1の共通増幅器62D1及び第2の共通増幅器62D2の一方が故障した故障時でも、送信ダイバーシティを維持することができ、移動局20が基地局23と高い通信品質を有する無線通信を行うことができる。
加えて、実施の形態2の発明によれば、先行波用の切り替え部63Pが主にスイッチからなり合成器を備えない。このため、合成器の通過損失がなくなり、所望の送信電力を得るために必要な先行波用の第1の共通増幅器62P1及び第2の共通増幅器62P2の増幅器出力を小さくすることができる。これにより、無線装置30Bの消費電力を小さくすることができる。また、先行波用の第1の共通増幅器62P1及び第2の共通増幅器62P2の放熱部分を小さくすることができ、当該無線装置30Bが占めるスペースを小さくすることができ、当該無線装置30Bの原価を低減することができる。
また、実施の形態2の発明によれば、遅延波用の切り替え部63Dが主にスイッチからなり合成器を備えない。このため、合成器の通過損失がなくなり、所望の送信電力を得るために必要な遅延波用の第1の共通増幅器62D1及び第2の共通増幅器62D2の増幅器出力を小さくすることができる。これにより、無線装置30Bの消費電力を小さくすることができる。また、遅延波用の第1の共通増幅器62D1及び第2の共通増幅器62D2の放熱部分を小さくすることができ、当該無線装置30Bが占めるスペースを小さくすることができ、当該無線装置30Bの原価を低減することができる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
この発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10A,10B 無線通信システム、30A,30B 無線装置、31P1 先行波用の第1のアンテナ、31P2 先行波用の第2のアンテナ、31D1 遅延波用の第1のアンテナ、31D2 遅延波用の第2のアンテナ、60 変調部、61P 先行波用の合成/分配器、61D 遅延波用の合成/分配器、62P1 先行波用の第1の共通増幅器、62P2 先行波用の第2の共通増幅器、62D1 遅延波用の第1の共通増幅器、62D2 遅延波用の第2の共通増幅器、63P 先行波用の切り替え部、63D 遅延波用の切り替え部、80P1 第1の切り替え器、80P2 第2の切り替え器、81P1 第1の合成器、81P2 第2の合成器、81P3 第3の切り替え器、81P4 第4の切り替え器、80D1 第1の切り替え器、80D2 第2の切り替え器、81D1 第1の合成器、81D2 第2の合成器、81P3 第3の切り替え器、81P4 第4の切り替え器、PW 複数の先行波、DW 複数の遅延波、CWP,CWD 合成波、AWP1 第1の増幅波、AWP2 第2の増幅波、AWD1 第1の増幅波、AWD2 第2の増幅波。
無線装置は、変調部、合成器、第1の共通増幅器、第2の共通増幅器及び切り替え部を備える。
第1の共通増幅器は、合成波を増幅し第1の増幅波を生成し、第2の共通増幅器は、合成波を増幅し第2の増幅波を生成する。
切り替え部は、第1の増幅波及び第2の増幅波の各増幅波の供給先を第1のアンテナと第2のアンテナとの間で切り替える。

Claims (7)

  1. 互いに異なる複数の周波数をそれぞれ有する複数の変調波を生成する変調部と、
    前記複数の変調波を合成し合成波を生成する合成器と、
    前記合成波を増幅し増幅波を生成する共通増幅器と、
    を備える無線装置。
  2. 前記増幅波は、第1の増幅波であり、
    前記共通増幅器は、第1の共通増幅器であり、
    前記合成波を増幅し第2の増幅波を生成する第2の共通増幅器と、
    前記第1の増幅波及び前記第2の増幅波の各増幅波の供給先を第1のアンテナと第2のアンテナとの間で切り替える切り替え部と、
    をさらに備える請求項1の無線装置。
  3. 前記切り替え部は、
    第1の切り替え器、第2の切り替え器、第1の合成器及び第2の合成器を備え、
    前記第1の切り替え器が前記第1の増幅波の供給先を前記第1の合成器と前記第2の合成器との間で切り替え、前記第2の切り替え器が前記第2の増幅波の供給先を前記第1の合成器と前記第2の合成器との間で切り替え、前記第1の合成器が供給された増幅波を前記第1のアンテナに供給し、前記第2の合成器が供給された増幅波を前記第2のアンテナに供給することにより、前記各増幅波の供給先を前記第1のアンテナと前記第2のアンテナとの間で切り替える
    請求項2の無線装置。
  4. 前記切り替え部は、
    第1の切り替え器、第2の切り替え器、第3の切り替え器及び第4の切り替え器を備え、
    前記第1の切り替え器が前記第1の増幅波の供給先を前記第3の切り替え器と前記第4の切り替え器との間で切り替え、前記第2の切り替え器が前記第2の増幅波の供給先を前記第3の切り替え器と前記第4の切り替え器との間で切り替え、前記第3の切り替え器が前記第1のアンテナに供給する増幅波の供給元を前記第1の切り替え器と前記第2の切り替え器との間で切り替え、前記第4の切り替え器が前記第2のアンテナに供給する増幅波の供給元を前記第1の切り替え器と前記第2の切り替え器との間で切り替えることにより、前記各増幅波の供給先を前記第1のアンテナと前記第2のアンテナとの間で切り替える
    請求項2の無線装置。
  5. 相手局の送信機により送信され前記第1のアンテナ及び前記第2のアンテナの各アンテナに到達した無線波の電界強度を測定する受信機をさらに備え、
    前記切り替え部は、前記第1の増幅波及び前記第2の増幅波の一方が生成されない場合に、前記第1の増幅波及び前記第2の増幅波の他方の供給先を最も高い電界強度を有する無線波が到達したアンテナに設定する
    請求項2から4までのいずれかの無線装置。
  6. 前記複数の変調波は、通信データにより変調された複数の先行波であり、
    前記合成波は、前記複数の先行波の合成波であり、
    前記合成器は、先行波用の合成器であり、
    前記増幅波は、前記複数の先行波の合成波の増幅波であり、
    前記共通増幅器は、先行波用の共通増幅器であり、
    前記変調部は、互いに異なる複数の周波数をそれぞれ有し前記通信データより設定時間だけ遅延した遅延通信データにより変調された複数の遅延波をさらに生成し、
    前記複数の遅延波を合成し前記複数の遅延波の合成波を生成する遅延波用の合成器と、
    前記複数の遅延波の合成波を増幅し前記複数の遅延波の合成波の増幅波を生成する遅延波用の共通増幅器と、
    をさらに備える請求項1から4までのいずれかの無線装置。
  7. 請求項1から4までのいずれかの無線装置と、
    前記増幅波を放射するアンテナと、
    放射された増幅波を取り込み取り込んだ増幅波を伝送する漏洩同軸ケーブルと、
    伝送されてきた増幅波を受信する相手局の受信機と、
    を備える無線通信システム。
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