JP2006527572A - 高周波光伝送システム及び装置並びに方法 - Google Patents
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Abstract
非常に高い調整精度を必要とせず、簡単な構成において波長分散の影響によるミリ波帯の信号消失を回避することが可能な高周波光伝送システムを提供する。制御局(10)の光強度変調部(14)は、光源(12)で発生する光信号を高周波信号で強度変調し、強度変調した光信号を2つに分配して一方をそのままで他方を位相反転(位相差180°)させて出力する。この2つの光信号は、独立した2つの光ファイバ(31、32)で各基地局(21〜2n)まで伝送される。各基地局(21〜2n)では、2本の光ファイバ(31、32)で伝送されてきたいずれか一方の光信号を受信する。
Description
本発明は、高周波光伝送システム及び装置並びに方法に関し、より特定的には、変調された高周波信号(特に、ミリ波帯の信号)を光伝送するサブキャリア光伝送システム、及びそのシステムに用いられる装置(制御局)、並びにそのシステムが行う高周波光伝送方法に関する。
マイクロ波帯やミリ波帯等の高周波信号を用いて無線通信を行うシステムにおいて、制御局と基地局との間の信号伝送には、伝送帯域が広くかつ損失が小さい光ファイバを用いた光伝送方式の採用が有望視されている。また、無線通信において使用される周波数帯は、マイクロ波帯からミリ波帯へ移行することが予想される。従って、特にミリ波帯の高周波信号を用いた無線通信システムの必要性が高まりつつある。
図23は、高周波信号を用いた従来の無線通信システムの概要を示す図である。図23において、従来の無線通信システムは、光信号を送信する制御局100と、光信号を受信して無線通信を行うn個の基地局121〜12n(n≧1、以下同じ)と、光信号を伝送する光ファイバ130とで構成される。制御局100は、マイクロ波帯やミリ波帯等の高周波信号によって変調された光信号を送信する。制御局100から送信された光信号は、光ファイバ130を経て、基地局121〜12nに設置されている光受信器(図示せず)で光電変換される。この光電変換された信号は、マイクロ波帯やミリ波帯等の高周波無線信号として受信端末(図示せず)に向けて送信される。
しかしながら、例えば高周波無線信号で変調された1.55μm帯の光は、1.31μm帯零分散ファイバ中を伝送する場合には、ある伝送距離毎に周期的に信号電力強度が減衰する。この信号電力強度が周期的に減衰する現象は、光信号が高周波信号で強度変調される際に生じる上下側波帯成分が、光ファイバ中で波長分散の影響を受けることによって発生する。
詳説すれば、光信号を高周波信号で強度変調した場合、光搬送波の上下周波数帯に生じる上側波帯成分と下側波帯成分とは、互いに変調信号の周波数の2倍の間隔だけ離れた周波数となる。従って、光ファイバ中を伝送する際に生じる位相の変化量は、上側波帯成分と下側波帯成分とで大きく異なる。このため、光信号が伝送される距離によって、上下側波帯の位相差が180°異なる場合が発生する。この上下側波帯の位相関係が180°異なった光信号を光受信器で光電変換すると、光搬送波と上下側波帯のそれぞれのビート成分とが相殺し合い、その結果、光電変換された変調信号が消失してしまうことになる。
図24は、伝送距離と伝送後の受信信号電力との関係の一例を表した図である。図24に示されるように、光電変換された変調信号が消失する伝送距離は、ある一定の間隔となる。また、この間隔は、変調信号の周波数が高くなるほど狭くなる。特に、ミリ波帯信号を変調信号とする場合には、ある伝送距離毎に信号が消失してしまうため、光伝送における障害となる。
そこで、上記障害を回避する方法の1つとして、波長分散の影響を受け難くして、光電変換された変調信号が消失してしまう現象を回避するために、片側波帯光変調(Optical Single Side Band:以下、SSBと記す)変調方式を用いることが検討されている。この技術については、例えば、文献「Overcoming Chromatic Dispersion Effects in Fiber−Wireless Systems Incorporating External Modulator」(Graham H.Smith et.al.,IEICE Transactions on Microwave Theory and Techniques,vol.45,No.8,pp1410−1415,September,1997)に詳しく記述されている。
図25は、上記文献に記載されている従来の光送信器110の構成を示すブロック図である。この光送信器110は、図23の制御局100に対応する。
図25において、光送信器110は、DFBレーザ111と、アイソレータ112と、偏波コントローラ113と、信号発生器114と、増幅部115と、分配器116と、位相調整部117と、マッハツェンダ型光強度変調器118とを備える。
図25において、光送信器110は、DFBレーザ111と、アイソレータ112と、偏波コントローラ113と、信号発生器114と、増幅部115と、分配器116と、位相調整部117と、マッハツェンダ型光強度変調器118とを備える。
DFBレーザ111は、搬送波となる光信号を送出する。DFBレーザ111から出力された光信号は、アイソレータ112及び偏波コントローラ113を介して、マッハツェンダ型光強度変調器118に入力される。アイソレータ112は、偏波コントローラ113による反射光が、DFBレーザ111に戻入することを防ぐために設置されている。このアイソレータ112は、DFBレーザ111に内蔵されているのが一般的である。偏波コントローラ113は、出力される光の偏波面を一定の偏波面に調整するための構成である。一方、信号発生器114は、伝送すべき高周波信号を出力する。この高周波信号は、増幅部115によって所定のレベルまで増幅されて、分配器116によって2つの信号に分岐される。分岐された一方の信号はそのまま、他方の信号は位相調整部117で位相が90°変化させられた後に、マッハツェンダ型光強度変調器118にそれぞれ入力される。
このように、位相を90°変化させた高周波信号を用いて、マッハツェンダ型光強度変調器118に入力される光信号を強度変調すると、光の搬送波と片側側波帯成分とだけが生じる。このように、位相を90°変化させた信号、具体的には位相が90°進んだ信号又は90°遅れた信号を用いてSSB変調を行う方法が用いられている。
上記のような搬送波と片側側波帯成分とだけを有する光信号が、光ファイバを介して長距離伝送された場合、上下側波帯の位相関係が180°異なることがないため、光電変換された変調信号が消失してしまうこともない。従って、SSB変調を行う方法によれば、波長分散の影響による信号消失の現象を回避することが可能となる。
しかしながら、上述の従来例の方法では、波長分散の影響を回避するために、高周波信号を2つに分岐して片方の信号の位相を90°進ませるか遅らせるように調整する必要がある。ところが、高周波帯、特にミリ波帯の信号は波長が非常に短いため、位相調整に非常に高い調整精度が要求されるという問題がある。
それ故に、本発明の目的は、非常に高い調整精度を必要とせず、簡単な構成において波長分散の影響によるミリ波帯の信号消失を回避することが可能な高周波光伝送システム及びそのシステムに用いられる装置並びにそのシステムが行う方法を提供することである。
本発明は、高周波信号を光伝送する高周波光伝送システムに向けられている。そして、上記目的を達成させるために、本発明の高周波光伝送システムは、高周波信号で強度変調された位相共役となる2つの光信号を生成し、当該生成した2つの光信号を所定の伝送形式で光伝送路を介して送信する制御局と、光伝送路を介して制御局から送信される2つの光信号を所定の伝送形式で受信し、当該受信した2つの光信号から信号電力強度が大きい光信号を選択して処理する少なくとも1つの基地局とを備えている。
典型的な制御局は、光信号を出力する光源と、光源から出力される光信号を高周波信号で強度変調すると共に、当該強度変調された光信号から位相共役となる2つの光信号を生成し、当該生成した2つの光信号を光伝送路を介してそれぞれを送信する光強度変調部とで構成される。
この制御局に対して適用される典型的な基地局としては、光伝送路を介して位相共役となる2つの光信号をそれぞれ受信し、制御局との伝送距離によって予め定められた光信号を選択的に出力する入力切替部と、入力切替部から出力される光信号を高周波信号に変換する受光部とで構成される基地局が考えられる。
また、他の基地局として、光伝送路を介して位相共役となる一方の光信号を受信し、高周波信号に変換する第1の受光部と、光伝送路を介して位相共役となる他方の光信号を受信し、高周波信号に変換する第2の受光部と、第1の受光部及び第2の受光部からそれぞれ出力される2つの高周波信号を入力し、制御局との伝送距離によって予め定められた高周波信号を選択的に出力する入力切替部とで構成した基地局でもよい。
また、他の基地局として、光伝送路を介して位相共役となる一方の光信号を受信し、高周波信号に変換する第1の受光部と、光伝送路を介して位相共役となる他方の光信号を受信し、高周波信号に変換する第2の受光部と、第1の受光部及び第2の受光部からそれぞれ出力される2つの高周波信号を入力し、いずれか一方の高周波信号を選択的に出力する入力切替部と、第1の受光部及び第2の受光部からそれぞれ出力される2つの高周波信号を入力し、当該2つの高周波信号の信号電力強度を比較するレベル比較部と、レベル比較部の比較結果に基づいて、信号電力強度が大きい高周波信号を選択するように入力切替部を制御する制御部とで構成した基地局でもよい。
さらには、他の基地局として、光伝送路を介して位相共役となる2つの光信号をそれぞれ受信し、いずれか一方の光信号を選択的に出力する入力切替部と、入力切替部から出力される光信号を高周波信号に変換する受光部と、受光部から出力される高周波信号を入力し、当該高周波信号の信号電力強度を以前の信号電力強度と比較するレベル比較部と、レベル比較部の比較結果に基づいて、信号電力強度が大きい高周波信号を選択するように入力切替部を制御する制御部とで構成した基地局でもよい。
また、制御局を、波長λ1の光信号を出力する第1の光源と、波長λ1と異なる波長λ2の光信号を出力する第2の光源と、波長λ1の光信号と波長λ2の光信号とを合波する第1の光合波部と、第1の光合波部から出力される合波光信号を高周波信号で強度変調すると共に、当該強度変調された合波光信号から位相共役となる2つの合波光信号を生成する光強度変調部と、光強度変調部で生成された一方の合波光信号から波長λ1の光信号だけを分離する第1の波長分離部と、光強度変調部で生成された他方の合波光信号から波長λ2の光信号だけを分離する第2の波長分離部と、第1の波長分離部で分離された波長λ1の光信号と第2の波長分離部で分離された波長λ2の光信号とを合波し、当該合波した光信号を光伝送路を介して送信する第2の光合波部とで構成してもよい。
この制御局に対して適用される典型的な基地局としては、光伝送路を介して合波された光信号を受信し、波長λ1の光信号と波長λ2の光信号とに分離する波長分離部と、波長分離部で分離された2つの光信号を入力し、制御局との伝送距離によって予め定められた光信号を選択的に出力する入力切替部と、入力切替部から出力される光信号を高周波信号に変換する受光部とで構成される基地局が考えられる。
また、他の基地局として、光伝送路を介して合波された光信号を受信し、波長λ1の光信号と波長λ2の光信号とに分離する波長分離部と、波長分離部で分離された一方の光信号を受信し、高周波信号に変換する第1の受光部と、波長分離部で分離された他方の光信号を受信し、高周波信号に変換する第2の受光部と、第1の受光部及び第2の受光部からそれぞれ出力される2つの高周波信号を入力し、制御局との伝送距離によって予め定められた高周波信号を選択的に出力する入力切替部とで構成した基地局でもよい。
また、他の基地局として、光伝送路を介して合波された光信号を受信し、波長λ1の光信号と波長λ2の光信号とに分離する波長分離部と、波長分離部で分離された一方の光信号を受信し、高周波信号に変換する第1の受光部と、波長分離部で分離された他方の光信号を受信し、高周波信号に変換する第2の受光部と、第1の受光部及び第2の受光部からそれぞれ出力される2つの高周波信号を入力し、いずれか一方の高周波信号を選択的に出力する入力切替部と、第1の受光部及び第2の受光部からそれぞれ出力される2つの高周波信号を入力し、当該2つの高周波信号の信号電力強度を比較するレベル比較部と、レベル比較部の比較結果に基づいて、信号電力強度が大きい高周波信号を選択するように入力切替部を制御する制御部とで構成した基地局でもよい。
さらには、他の基地局として、光伝送路を介して合波された光信号を受信し、波長λ1の光信号と波長λ2の光信号とに分離する波長分離部と、波長分離部で分離された2つの光信号を入力し、いずれか一方の光信号を選択的に出力する入力切替部と、入力切替部から出力される光信号を高周波信号に変換する受光部と、受光部から出力される高周波信号を入力し、当該高周波信号の信号電力強度を以前の信号電力強度と比較するレベル比較部と、レベル比較部の比較結果に基づいて、信号電力強度が大きい高周波信号を選択するように入力切替部を制御する制御部とで構成した基地局でもよい。
また、制御局を、光信号を出力する光源と、光源から出力される光信号を高周波信号で強度変調すると共に、当該強度変調された光信号から位相共役となる2つの光信号を生成する光強度変調部と、光強度変調部で生成された一方の光信号の偏波状態を調整する第1の偏波調整部と、光強度変調部で生成された他方の光信号の偏波状態を、一方の光信号の偏波状態と直交する状態に調整する第2の偏波調整部と、第1の偏波調整部で調整された光信号と第2の偏波調整部で調整された光信号とを、偏波状態の直交性を保持したまま合波し、当該合波した光信号を光伝送路を介して送信する偏波合成部とで構成してもよい。
この制御局に対して適用される典型的な基地局としては、光伝送路を介して合波された光信号を受信し、偏波状態が直交する2つの光信号に分離する偏波分離部と、偏波分離部で分離された2つの光信号を入力し、制御局との伝送距離によって予め定められた光信号を選択的に出力する入力切替部と、入力切替部から出力される光信号を高周波信号に変換する受光部とで構成される基地局が考えられる。
また、他の基地局として、光伝送路を介して合波された光信号を受信し、偏波状態が直交する2つの光信号に分離する偏波分離部と、偏波分離部で分離された一方の光信号を受信し、高周波信号に変換する第1の受光部と、波長分離部で分離された他方の光信号を受信し、高周波信号に変換する第2の受光部と、第1の受光部及び第2の受光部からそれぞれ出力される2つの高周波信号を入力し、制御局との伝送距離によって予め定められた高周波信号を選択的に出力する入力切替部とで構成した基地局でもよい。
また、他の基地局として、光伝送路を介して合波された光信号を受信し、偏波状態が直交する2つの光信号に分離する偏波分離部と、偏波分離部で分離された一方の光信号を受信し、高周波信号に変換する第1の受光部と、偏波分離部で分離された他方の光信号を受信し、高周波信号に変換する第2の受光部と、第1の受光部及び第2の受光部からそれぞれ出力される2つの高周波信号を入力し、いずれか一方の高周波信号を選択的に出力する入力切替部と、第1の受光部及び第2の受光部からそれぞれ出力される2つの高周波信号を入力し、当該2つの高周波信号の信号電力強度を比較するレベル比較部と、レベル比較部の比較結果に基づいて、信号電力強度が大きい高周波信号を選択するように入力切替部を制御する制御部とで構成した基地局でもよい。
さらには、他の基地局として、光伝送路を介して合波された光信号を受信し、偏波状態が直交する2つの光信号に分離する偏波分離部と、偏波分離部で分離された2つの光信号を入力し、いずれか一方の光信号を選択的に出力する入力切替部と、入力切替部から出力される光信号を高周波信号に変換する受光部と、受光部から出力される高周波信号を入力し、当該高周波信号の信号電力強度を以前の信号電力強度と比較するレベル比較部と、レベル比較部の比較結果に基づいて、信号電力強度が大きい高周波信号を選択するように入力切替部を制御する制御部とで構成した基地局でもよい。
ここで、光強度変調部には、マッハツェンダ型干渉計が含まれることが好ましい。また、光強度変調部は、電気光学効果を有する結晶を材料とすることが好ましい。この電気光学効果を有する結晶には、ニオブ酸リチウムを使用すればよい。さらに、光伝送路が光ファイバである場合、当該光ファイバの零分散波長帯と光源の波長帯とが異なることが好ましい。この場合、光ファイバの零分散波長が1.3μm帯であり、光源の波長が1.55μm帯であればなお良い。
なお、本発明は、制御局から少なくとも1つの基地局へ高周波信号を光伝送する高周波信号伝送方法にも向けられている。そして、上記目的を達成させるために、本発明の高周波信号伝送方法は、制御局が、所定の光信号を高周波信号で強度変調するステップと、強度変調された光信号から位相共役となる2つの光信号を生成するステップと、生成した2つの光信号を所定の伝送形式で光伝送路を介して送信するステップとを備え、基地局が、光伝送路を介して制御局から送信される2つの光信号を所定の伝送形式で受信するステップと、受信した2つの光信号から信号電力強度が大きい光信号を選択するステップと、選択した光信号を高周波信号に変換するステップとを備えている。
このように、本発明によれば、位相共役となる2つの光信号を制御局から基地局へ伝送する。そして、基地局は、制御局からの伝送距離に基づいて予め定められているか、又は信号電力強度のレベル比較によって決定された、一方の光信号を受信する。これにより、基地局は、非常に高い調整精度を必要とすることなく、容易に高い電力強度で高周波信号を受信することが可能となる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る高周波光伝送システムの概要を示す図である。図1において、第1の実施形態に係る高周波光伝送システムは、制御局10と、n個の基地局21〜2nとが、光伝送路である2本の光ファイバ31及び32で接続される構成である。図2は、制御局10に設置される光送信部11の構成を示すブロック図である。図2において、光送信部11は、光源12と、駆動部13と、光強度変調部14と、DC制御部15と、増幅部16とを備える。図3は、基地局21の構成を示すブロック図である。図3において、基地局21は、入力切替部211と、受光部212と、増幅部213と、アンテナ部214とで構成されている。他の基地局22〜2nも基地局21と同様の構成であるので、以下の説明では基地局21について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る高周波光伝送システムの概要を示す図である。図1において、第1の実施形態に係る高周波光伝送システムは、制御局10と、n個の基地局21〜2nとが、光伝送路である2本の光ファイバ31及び32で接続される構成である。図2は、制御局10に設置される光送信部11の構成を示すブロック図である。図2において、光送信部11は、光源12と、駆動部13と、光強度変調部14と、DC制御部15と、増幅部16とを備える。図3は、基地局21の構成を示すブロック図である。図3において、基地局21は、入力切替部211と、受光部212と、増幅部213と、アンテナ部214とで構成されている。他の基地局22〜2nも基地局21と同様の構成であるので、以下の説明では基地局21について説明する。
まず、第1の実施形態に係る高周波光伝送システムの動作を説明する。
光送信部11において、光源12は、駆動部13の制御に従って所定の光信号を出力する。増幅部16は、外部から入力される伝送すべき高周波信号(RF信号)を、所望のレベルまで増幅する。DC制御部15は、光強度変調部14へ供給する直流バイアス電圧を制御する。光強度変調部14は、まず、光源12から出力される光信号を増幅部16で増幅された高周波信号で強度変調する。そして、光強度変調部14は、この強度変調された光信号を2つに分配し、一方の光信号をそのままポートA(又はポートB)に、他方の光信号を反転させてポートB(又はポートA)に出力する。これにより、2つのポートA及びポートBから、位相共役となる2つの光信号(位相差が180°)が出力されることになる。図4は、光強度変調部14の2つのポートA及びポートBから出力される光信号のバイアス電圧−強度特性(バイアス電圧依存性)の一例を示す図である。光強度変調部14のポートA及びポートBから出力される光信号は、光ファイバ31及び32をそれぞれ通って各基地局21〜2nまで伝送される。
光送信部11において、光源12は、駆動部13の制御に従って所定の光信号を出力する。増幅部16は、外部から入力される伝送すべき高周波信号(RF信号)を、所望のレベルまで増幅する。DC制御部15は、光強度変調部14へ供給する直流バイアス電圧を制御する。光強度変調部14は、まず、光源12から出力される光信号を増幅部16で増幅された高周波信号で強度変調する。そして、光強度変調部14は、この強度変調された光信号を2つに分配し、一方の光信号をそのままポートA(又はポートB)に、他方の光信号を反転させてポートB(又はポートA)に出力する。これにより、2つのポートA及びポートBから、位相共役となる2つの光信号(位相差が180°)が出力されることになる。図4は、光強度変調部14の2つのポートA及びポートBから出力される光信号のバイアス電圧−強度特性(バイアス電圧依存性)の一例を示す図である。光強度変調部14のポートA及びポートBから出力される光信号は、光ファイバ31及び32をそれぞれ通って各基地局21〜2nまで伝送される。
基地局21において、光ファイバ31及び32を通って制御局10から送信されてきた2つの光信号は、入力切替部211の入力端にそれぞれ入力される。入力切替部211は、例えば2入力1出力の光スイッチであり、制御局10と基地局21との距離に基づいて入力端に入力される光信号のいずれか一方を選択的に出力する。受光部212は、入力切替部211から出力される光信号を受光して高周波信号に変換する。増幅部213は、受光部212で変換された高周波信号を所望のレベルまで増幅する。増幅された高周波信号は、アンテナ部214から空間に放射される。
次に、本発明の高周波光伝送システムが奏する効果を、従来のシステムと比較して説明する。図5は、出力ポートが1つである従来の光信号のバイアス電圧−強度特性の一例を示す図である。図5中の電圧Va及びVbにバイアス電圧を設定して高周波信号による強度変調を施した光信号を、光ファイバで伝送させた場合の伝送後の受信信号Pa及びPbは、次の式(1)及び式(2)で表記される。
但し、k=πVd/2Vπ、Vπは光強度変調部の半波長電圧、Vdは高周波信号電圧を示している。
この式(1)及び式(2)に基づいて、光信号を伝送させる光ファイバを1.3μm帯零分散ファイバとした場合の高周波信号の電力強度は、図6に示すような伝送距離依存性を示す。図6では、高周波信号の周波数を40GHzに、受信時の受光電力は伝送距離によらず一定と仮定して計算した。また、高周波信号の電力強度は、伝送距離を0とした場合の電力強度によって規格化している。図6からわかるように、伝送後における高周波信号の電力強度は、両方のバイアス電圧とも一定の周期で高周波信号が極端に減衰する特性を示している。ところが、この2つの特性は、相反する特性であるので、どちらかのバイアス電圧を最適に選択することによって、規格化された高周波信号の電力強度を0dB以上確保することは可能である。
制御局と基地局とが1対1で接続されるような無線通信システムにおいては、設定するバイアス電圧を変更することによって、0dB以上の電力強度による高周波信号を得ることができる。しかし、制御局とn個の基地局とが1対nで接続されるような無線通信システムにおいては、制御局と各基地局との間の伝送距離が規則性もなく異なっている。このため、全ての基地局において0dB以上の電力強度による高周波信号が得られるバイアス電圧を設けることは非常に困難であると考えられる。
この問題を解決させるために、本発明の第1の実施形態に係る高周波光伝送システムでは、制御局10において、高周波信号による光信号の強度変調機能と共に、強度変調信号の2分配機能及び位相反転機能を備えた光強度変調部14を備え、2つの出力ポートから位相共役となる2つの光信号を出力する。そして、基地局21〜2nにおいて、位相共役となる2つの光信号を同時に入力して、入力切替部211によって自局に適した光信号を選択する。
例えば、バイアス電圧を図4に示した電圧V1に設定した場合、ポートAから出力される光信号は、図5のバイアス電圧Vaに設定した場合に相当し、同じくポートBから出力される光信号は、図5のバイアス電圧Vbに設定した場合に相当することが、図4及び図5から容易に理解できる。このため、両方のポートA及びポートBから得られる光信号を異なる光ファイバを用いて各基地局21〜2nまで伝送し、各基地局21〜2nにおいてポートA又はポートBから出力された光信号を適宜選択及び受信する。図6で説明すれば、制御局からの伝送距離が0〜2.3km、4.6〜6.9kmである基地局は、ポートAの光信号を選択受信し、制御局からの伝送距離が2.3〜4.6km、6.9〜9.2kmである基地局は、ポートBの光信号を選択受信することになる。これにより、図7に示すように全ての伝送距離において高周波信号電力強度として0dB以上の信号を得ることができる。つまり、受光電力を同一とした場合、伝送した場合に得られる高周波信号電力の方が、伝送距離0の場合よりも大きな信号を得ることが可能となる。
以上のように、本発明の第1の実施形態に係る高周波光伝送システムによれば、位相共役となる2つの光信号を制御局からそれぞれを伝送する。そして、基地局は、制御局からの伝送距離に基づいて予め定められた一方の光信号を受信する。これにより、基地局は、非常に高い調整精度を必要とすることなく、容易に高い電力強度で高周波信号を受信することが可能となる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、上記第1の実施形態に係る高周波光伝送システムに用いられる基地局21〜2nに、図3に示した構成と異なる構成を使用した実施形態である。図8は、本発明の第2の実施形態に係る基地局21の構成を示すブロック図である。図8において、第2の実施形態の基地局21は、第1の受光部221と、第2の受光部222と、入力切替部223と、増幅部224と、アンテナ部225とで構成されている。
第2の実施形態は、上記第1の実施形態に係る高周波光伝送システムに用いられる基地局21〜2nに、図3に示した構成と異なる構成を使用した実施形態である。図8は、本発明の第2の実施形態に係る基地局21の構成を示すブロック図である。図8において、第2の実施形態の基地局21は、第1の受光部221と、第2の受光部222と、入力切替部223と、増幅部224と、アンテナ部225とで構成されている。
光ファイバ31及び32を通って制御局10から送信されてきた2つの光信号は、第1の受光部221及び第2の受光部222にそれぞれ入力される。第1の受光部221及び第2の受光部222は、入力される光信号を受光して高周波信号にそれぞれ変換する。入力切替部223は、第1の受光部221及び第2の受光部222で変換された高周波信号をそれぞれ入力し、制御局10と基地局21との距離に基づいて、いずれか一方の高周波信号を選択して出力する。増幅部224は、入力切替部223から出力される高周波信号を所望のレベルまで増幅する。増幅された高周波信号は、アンテナ部225から空間に放射される。
なお、上記第2の実施形態では、増幅部224を入力切替部223とアンテナ部225との間に1つ備えた構成を説明した。しかし、これ以外にも、第1の受光部221と入力切替部223との間、及び第2の受光部222と入力切替部223との間に、増幅部224をそれぞれ1つ以上備える構成であっても構わない。
(第3の実施形態)
第3の実施形態は、上記第1の実施形態に係る高周波光伝送システムに用いられる基地局21〜2nに、図3及び図8に示した構成と異なる構成を使用した実施形態である。図9は、本発明の第3の実施形態に係る基地局21の構成を示すブロック図である。図9において、第3の実施形態の基地局21は、第1の受光部231と、第2の受光部232と、レベル比較部233と、制御部234と、入力切替部235と、増幅部236と、アンテナ部237とで構成されている。
第3の実施形態は、上記第1の実施形態に係る高周波光伝送システムに用いられる基地局21〜2nに、図3及び図8に示した構成と異なる構成を使用した実施形態である。図9は、本発明の第3の実施形態に係る基地局21の構成を示すブロック図である。図9において、第3の実施形態の基地局21は、第1の受光部231と、第2の受光部232と、レベル比較部233と、制御部234と、入力切替部235と、増幅部236と、アンテナ部237とで構成されている。
光ファイバ31及び32を通って制御局10から送信されてきた2つの光信号は、第1の受光部231及び第2の受光部232にそれぞれ入力される。第1の受光部231及び第2の受光部232は、入力される光信号を受光して高周波信号にそれぞれ変換する。レベル比較部233は、第1の受光部231で変換された高周波信号の電力強度と、第2の受光部232で変換された高周波信号の電力強度とを比較する。制御部234は、レベル比較部233での比較結果に基づいて電力強度が高い方の高周波信号を判断し、判断した高周波信号が増幅部236へ出力されるように入力切替部235を制御する。入力切替部235は、第1の受光部231及び第2の受光部232で変換された高周波信号をそれぞれ入力し、制御部234からの制御に従っていずれか一方の高周波信号を選択して出力する。増幅部236は、入力切替部235から出力される高周波信号を所望のレベルまで増幅する。増幅された高周波信号は、アンテナ部237から空間に放射される。
この構成により、基地局21が、最適な光信号、すなわち高信号強度の高周波信号を自動的に選択することができる。なお、上記第3の実施形態では、増幅部236を入力切替部235とアンテナ部237との間に1つ備えた構成を説明した。しかし、これ以外にも、第1の受光部231から入力切替部235までの間、及び第2の受光部232から入力切替部235までの間のどこかに、増幅部236をそれぞれ1つ以上備える構成であっても構わない。
(第4の実施形態)
第4の実施形態は、上記第1の実施形態に係る高周波光伝送システムに用いられる基地局21〜2nに、図3、図8及び図9に示した構成と異なる構成を使用した実施形態である。図10は、本発明の第4の実施形態に係る基地局21の構成を示すブロック図である。図10において、第4の実施形態の基地局21は、入力切替部241と、受光部242と、レベル比較部243と、制御部244と、増幅部245と、アンテナ部246とで構成されている。
第4の実施形態は、上記第1の実施形態に係る高周波光伝送システムに用いられる基地局21〜2nに、図3、図8及び図9に示した構成と異なる構成を使用した実施形態である。図10は、本発明の第4の実施形態に係る基地局21の構成を示すブロック図である。図10において、第4の実施形態の基地局21は、入力切替部241と、受光部242と、レベル比較部243と、制御部244と、増幅部245と、アンテナ部246とで構成されている。
光ファイバ31及び32を通って制御局10から送信されてきた2つの光信号は、入力切替部241に入力される。入力切替部241は、制御部244からの制御に従っていずれか一方の光信号を選択して出力する。なお、基地局設置時には、初期設定された光信号を選択出力する。受光部242は、入力切替部241から出力される光信号を受光して高周波信号に変換する。レベル比較部243は、受光部242で変換された高周波信号の電力強度を検出し、保持している基準値と比較する。そして、比較の結果、検出した電力強度が基準値よりも小さい場合、レベル比較部243は、制御部244に対して入力切替部241の選択を切り替えるように指示する。検出した電力強度が基準値よりも大きい場合には、レベル比較部243は、何ら指示を行わない。制御部244は、レベル比較部243からの指示に応じて、入力切替部241の切り替えを制御する。増幅部245は、受光部242で変換された高周波信号を入力し、所望のレベルまで増幅する。増幅された高周波信号は、アンテナ部246から空間に放射される。
この構成により、基地局21が、最適な光信号、すなわち高信号強度の高周波信号を自動的に選択することができる。なお、上記第4の実施形態では、増幅部245を受光部242とアンテナ部246との間に備えた構成を説明した。しかし、これ以外にも、入力切替部241と受光部242との間や、受光部242とレベル比較部243との間に、増幅部245を備える構成であっても構わない。
(第5の実施形態)
図11は、本発明の第5の実施形態に係る高周波光伝送システムの概要を示す図である。図11において、第5の実施形態に係る高周波光伝送システムは、制御局40と、n個の基地局51〜5nとが、光伝送路である1本の光ファイバ60で接続される構成である。図12は、制御局40に設置される光送信部41の構成を示すブロック図である。図12において、光送信部41は、第1の光源42aと、第2の光源42bと、第1の駆動部43aと、第2の駆動部43bと、光強度変調部44と、DC制御部45と、増幅部46と、波長多重部47と、第1の波長分離部48aと、第2の波長分離部48bと、光合波部49とを備える。図13は、基地局51の構成を示すブロック図である。図13において、基地局51は、波長分離部511と、入力切替部512と、受光部513と、増幅部514と、アンテナ部515とで構成されている。他の基地局52〜5nも基地局51と同様の構成であるので、以下の説明では基地局51について説明する。
図11は、本発明の第5の実施形態に係る高周波光伝送システムの概要を示す図である。図11において、第5の実施形態に係る高周波光伝送システムは、制御局40と、n個の基地局51〜5nとが、光伝送路である1本の光ファイバ60で接続される構成である。図12は、制御局40に設置される光送信部41の構成を示すブロック図である。図12において、光送信部41は、第1の光源42aと、第2の光源42bと、第1の駆動部43aと、第2の駆動部43bと、光強度変調部44と、DC制御部45と、増幅部46と、波長多重部47と、第1の波長分離部48aと、第2の波長分離部48bと、光合波部49とを備える。図13は、基地局51の構成を示すブロック図である。図13において、基地局51は、波長分離部511と、入力切替部512と、受光部513と、増幅部514と、アンテナ部515とで構成されている。他の基地局52〜5nも基地局51と同様の構成であるので、以下の説明では基地局51について説明する。
光送信部41において、第1の光源42aは、第1の駆動部43aの制御に従って波長λ1の光信号を出力する。第2の光源42bは、第2の駆動部43bの制御に従って波長λ2の光信号を出力する。波長λ1は、波長λ2と異なる(λ1≠λ2)。波長多重部47は、波長λ1の光信号と波長λ2の光信号とを多重する。増幅部46は、外部から入力される伝送すべき高周波信号(RF信号)を、所望のレベルまで増幅する。DC制御部45は、光強度変調部44へ供給する直流バイアス電圧を制御する。光強度変調部44は、まず、波長多重部47から出力される多重光信号を増幅部46で増幅された高周波信号で強度変調する。そして、光強度変調部44は、この強度変調された光信号を2つに分配し、一方の光信号をそのままポートA(又はポートB)に、他方の光信号を反転させてポートB(又はポートA)に出力する。これにより、2つのポートA及びポートBから、位相共役となる2つの光信号(位相差が180°)が出力されることとなる。第1の波長分離部48aは、光強度変調部44のポートAから出力される光信号を波長分離して、波長λ1の光信号だけを出力する。第2の波長分離部48bは、光強度変調部44のポートBから出力される光信号を波長分離して、波長λ2の光信号だけを出力する。光合波部49は、第1の波長分離部48aで分離された波長λ1の光信号と、第2の波長分離部48bで分離された波長λ2の光信号とを合波し、光ファイバ60へ送出する。光合波部49から出力される光信号は、光ファイバ60を通って各基地局51〜5nまで伝送される。
基地局51において、光ファイバ60を通って制御局40から送信されてきた光信号は、波長分離部511に入力される。波長分離部511は、入力する合波された光信号を波長λ1の光信号と波長λ2の光信号とに分離して、入力切替部512の入力端にそれぞれ入力する。入力切替部512は、例えば2入力1出力の光スイッチであり、制御局40と基地局51との距離に基づいて、入力端に入力される光信号のいずれか一方を選択的に出力する。受光部513は、入力切替部512から出力される光信号を受光して高周波信号に変換する。増幅部514は、受光部513で変換された高周波信号を所望のレベルまで増幅する。増幅された高周波信号は、アンテナ部515から空間に放射される。
本発明の第5の実施形態に係る高周波光伝送システムでも、上記第1の実施形態で述べた問題を解決させるために、制御局40において、高周波信号による光信号の強度変調機能と共に、強度変調信号の2分配機能及び位相反転機能を備えた光強度変調部44を備え、2つの出力ポートから位相共役となる2つの光信号を出力する。この第5の実施形態が上記第1の実施形態と異なる所は、光ファイバを1本にするために波長多重方式を用いることである。このように、第5の実施形態に係る高周波光伝送システムでも、全ての伝送距離において高周波信号電力強度として0dB以上の信号を得ることができる(図7を参照)。
以上のように、本発明の第5の実施形態に係る高周波光伝送システムによれば、位相共役となる2つの光信号を異なる波長で生成し、この光信号を波長多重して制御局から伝送する。そして、基地局は、制御局からの伝送距離に基づいて予め定められた一方の波長の光信号を波長分離して受信する。これにより、基地局は、非常に高い調整精度を必要とすることなく、容易に高い電力強度で高周波信号を受信することが可能となる。
(第6の実施形態)
第6の実施形態は、上記第5の実施形態に係る高周波光伝送システムに用いられる基地局51〜5nに、図13に示した構成と異なる構成を使用した実施形態である。図14は、本発明の第6の実施形態に係る基地局51の構成を示すブロック図である。図14において、第6の実施形態の基地局51は、波長分離部521と、第1の受光部522と、第2の受光部523と、入力切替部524と、増幅部525と、アンテナ部526とで構成されている。
第6の実施形態は、上記第5の実施形態に係る高周波光伝送システムに用いられる基地局51〜5nに、図13に示した構成と異なる構成を使用した実施形態である。図14は、本発明の第6の実施形態に係る基地局51の構成を示すブロック図である。図14において、第6の実施形態の基地局51は、波長分離部521と、第1の受光部522と、第2の受光部523と、入力切替部524と、増幅部525と、アンテナ部526とで構成されている。
光ファイバ60を通って制御局40から送信されてきた多重光信号は、波長分離部521に入力される。波長分離部521は、入力する光信号を波長λ1の光信号と波長λ2の光信号とに分離して、第1の受光部522及び第2の受光部523にそれぞれ入力する。第1の受光部522及び第2の受光部523は、入力される光信号を受光して高周波信号にそれぞれ変換する。入力切替部524は、第1の受光部522及び第2の受光部523で変換された高周波信号をそれぞれ入力し、制御局40と基地局51との距離に基づいて、いずれか一方の高周波信号を選択して出力する。増幅部525は、入力切替部524から出力される高周波信号を所望のレベルまで増幅する。増幅された高周波信号は、アンテナ部526から空間に放射される。
なお、上記第6の実施形態では、増幅部525を入力切替部524とアンテナ部526との間に1つ備えた構成を説明した。しかし、これ以外にも、第1の受光部522と入力切替部524との間、及び第2の受光部523と入力切替部524との間に、増幅部525をそれぞれ1つ以上備える構成であっても構わない。
(第7の実施形態)
第7の実施形態は、上記第5の実施形態に係る高周波光伝送システムに用いられる基地局51〜5nに、図13及び図14に示した構成と異なる構成を使用した実施形態である。図15は、本発明の第7の実施形態に係る基地局51の構成を示すブロック図である。図15において、第7の実施形態の基地局51は、波長分離部531と、第1の受光部532と、第2の受光部533と、レベル比較部534と、制御部535と、入力切替部536と、増幅部537と、アンテナ部538とで構成されている。
第7の実施形態は、上記第5の実施形態に係る高周波光伝送システムに用いられる基地局51〜5nに、図13及び図14に示した構成と異なる構成を使用した実施形態である。図15は、本発明の第7の実施形態に係る基地局51の構成を示すブロック図である。図15において、第7の実施形態の基地局51は、波長分離部531と、第1の受光部532と、第2の受光部533と、レベル比較部534と、制御部535と、入力切替部536と、増幅部537と、アンテナ部538とで構成されている。
光ファイバ60を通って制御局40から送信されてきた多重光信号は、波長分離部531に入力される。波長分離部531は、入力する光信号を波長λ1の光信号と波長λ2の光信号とに分離して、第1の受光部532及び第2の受光部533にそれぞれ入力する。第1の受光部532及び第2の受光部533は、入力される光信号を受光して高周波信号にそれぞれ変換する。レベル比較部534は、第1の受光部532で変換された高周波信号の電力強度と、第2の受光部533で変換された高周波信号の電力強度とを比較する。制御部535は、レベル比較部534での比較結果に基づいて電力強度が高い方の高周波信号を判断し、判断した高周波信号が増幅部537へ出力されるように入力切替部536を制御する。入力切替部536は、第1の受光部532及び第2の受光部533で変換された高周波信号をそれぞれ入力し、制御部535からの制御に従っていずれか一方の高周波信号を選択的に出力する。増幅部537は、入力切替部536から出力される高周波信号を所望のレベルまで増幅する。増幅された高周波信号は、アンテナ部538から空間に放射される。
この構成により、基地局51が、最適な光信号、すなわち高信号強度の高周波信号を自動的に選択することができる。なお、上記第7の実施形態では、増幅部537を入力切替部536とアンテナ部538との間に1つ備えた構成を説明した。しかし、これ以外にも、第1の受光部532から入力切替部536までの間、及び第2の受光部533から入力切替部536までの間のどこかに、増幅部537をそれぞれ1つ以上備える構成であっても構わない。
(第8の実施形態)
第8の実施形態は、上記第5の実施形態に係る高周波光伝送システムに用いられる基地局51〜5nに、図13〜図15に示した構成と異なる構成を使用した実施形態である。図16は、本発明の第8の実施形態に係る基地局51の構成を示すブロック図である。図16において、第8の実施形態の基地局51は、波長分離部541と、入力切替部542と、受光部543と、レベル比較部544と、制御部545と、増幅部546と、アンテナ部547とで構成されている。
第8の実施形態は、上記第5の実施形態に係る高周波光伝送システムに用いられる基地局51〜5nに、図13〜図15に示した構成と異なる構成を使用した実施形態である。図16は、本発明の第8の実施形態に係る基地局51の構成を示すブロック図である。図16において、第8の実施形態の基地局51は、波長分離部541と、入力切替部542と、受光部543と、レベル比較部544と、制御部545と、増幅部546と、アンテナ部547とで構成されている。
光ファイバ60を通って制御局40から送信されてきた多重光信号は、波長分離部541に入力される。波長分離部541は、入力する光信号を波長λ1の光信号と波長λ2の光信号とに分離して、入力切替部542の入力端にそれぞれ入力する。入力切替部542は、制御部545からの制御に従っていずれか一方の波長の光信号を選択的に出力する。なお、基地局設置時には、初期設定された波長の光信号を選択出力する。受光部543は、入力切替部542から出力される光信号を高周波信号に変換する。レベル比較部544は、受光部543で変換された高周波信号の電力強度を検出し、保持している基準値と比較する。比較の結果、検出した電力強度が基準値よりも小さい場合には、制御部545に対して入力切替部542の選択を切り替えるように指示する。検出した電力強度が基準値よりも大きい場合には、レベル比較部544は、何ら指示を行わない。制御部545は、レベル比較部544からの指示に応じて、入力切替部542の切り替えを制御する。増幅部546は、受光部543で変換された高周波信号を入力し、所望のレベルまで増幅する。増幅された高周波信号は、アンテナ部547から空間に放射される。
この構成により、基地局51が、最適な光信号、すなわち高信号強度の高周波信号を自動的に選択することができる。なお、上記第8の実施形態では、増幅部546を受光部543とアンテナ部547との間に備えた構成を説明した。しかし、これ以外にも、入力切替部542と受光部543との間や、受光部543とレベル比較部544との間に、増幅部546を備える構成であっても構わない。
(第9の実施形態)
図17は、本発明の第9の実施形態に係る高周波光伝送システムの概要を示す図である。図17において、第9の実施形態に係る高周波光伝送システムは、制御局70と、n個の基地局81〜8nとが、光伝送路である1本の光ファイバ90で接続される構成である。図18は、制御局70に設置される光送信部71の構成を示すブロック図である。図18において、光送信部71は、光源72と、駆動部73と、光強度変調部74と、DC制御部75と、増幅部76と、第1の偏波調整部77aと、第2の偏波調整部77bと、偏波合成部78とを備える。図19は、基地局81の構成を示すブロック図である。図19において、基地局81は、偏波分離部811と、入力切替部812と、受光部813と、増幅部814と、アンテナ部815とで構成されている。他の基地局82〜8nも基地局81と同様の構成であるので、以下の説明では基地局81について説明する。
図17は、本発明の第9の実施形態に係る高周波光伝送システムの概要を示す図である。図17において、第9の実施形態に係る高周波光伝送システムは、制御局70と、n個の基地局81〜8nとが、光伝送路である1本の光ファイバ90で接続される構成である。図18は、制御局70に設置される光送信部71の構成を示すブロック図である。図18において、光送信部71は、光源72と、駆動部73と、光強度変調部74と、DC制御部75と、増幅部76と、第1の偏波調整部77aと、第2の偏波調整部77bと、偏波合成部78とを備える。図19は、基地局81の構成を示すブロック図である。図19において、基地局81は、偏波分離部811と、入力切替部812と、受光部813と、増幅部814と、アンテナ部815とで構成されている。他の基地局82〜8nも基地局81と同様の構成であるので、以下の説明では基地局81について説明する。
光送信部71において、光源72は、駆動部73の制御に従って所定の光信号を出力する。増幅部76は、外部から入力される伝送すべき高周波信号(RF信号)を、所望のレベルまで増幅する。DC制御部75は、光強度変調部74へ供給する直流バイアス電圧を制御する。光強度変調部74は、まず、光源72から出力される光信号を増幅部76で増幅された高周波信号で強度変調する。そして、光強度変調部74は、この強度変調された光信号を2つに分配し、一方の光信号をそのままポートA(又はポートB)に、他方の光信号を反転させてポートB(又はポートA)に出力する。これにより、2つのポートA及びポートBから、位相共役となる2つの光信号(位相差が180°)が出力されることとなる。第1の偏波調整部77aは、光強度変調部74のポートAから出力される光信号の偏波状態を調整する。第2の偏波調整部77bは、光強度変調部74のポートBから出力される光信号の偏波状態を調整する。このとき、第1及び第2の偏波調整部77a及び77bは、2つの光信号の偏波状態が直交するように調整する。偏波合成部78は、第1の偏波調整部77aで調整された光信号と、第2の偏波調整部77bで調整された光信号とを合成し、光ファイバ90へ送出する。偏波合成部78から出力される光信号は、光ファイバ90を通って各基地局81〜8nまで伝送される。
基地局81において、光ファイバ90を通って制御局70から送信されてきた光信号は、偏波分離部811に入力される。偏波分離部811は、入力する偏波状態が直交する光信号を各偏波状態の光信号に分離して、入力切替部812の入力端にそれぞれ入力する。入力切替部812は、例えば2入力1出力の光スイッチであり、制御局70と基地局81との距離に基づいて、入力端に入力される光信号のいずれか一方を選択的に出力する。受光部813は、入力切替部812から出力される光信号を受光して高周波信号に変換する。増幅部814は、受光部813で変換された高周波信号を所望のレベルまで増幅する。増幅された高周波信号は、アンテナ部815から空間に放射される。
本発明の第9の実施形態に係る高周波光伝送システムでも、上記第1の実施形態で述べた問題を解決させるために、制御局70において、高周波信号による光信号の強度変調機能と共に、強度変調信号の2分配機能及び位相反転機能を備えた光強度変調部74を備え、2つの出力ポートから位相共役となる2つの光信号を出力する。この第9の実施形態が上記第1の実施形態と異なる所は、光ファイバを1本にするために偏波合成方式を用いることである。このように、第9の実施形態に係る高周波光伝送システムでも、全ての伝送距離において高周波信号電力強度として0dB以上の信号を得ることができる(図7を参照)。
以上のように、本発明の第9の実施形態に係る高周波光伝送システムによれば、位相共役となる2つの光信号を生成し、この光信号の偏波状態を調整かつ合成して制御局から伝送する。そして、基地局は、制御局からの伝送距離に基づいて予め定められた一方の偏波状態の光信号を偏波分離して受信する。これにより、基地局は、非常に高い調整精度を必要とすることなく、容易に高い電力強度で高周波信号を受信することが可能となる。
(第10の実施形態)
第10の実施形態は、上記第9の実施形態に係る高周波光伝送システムに用いられる基地局81〜8nに、図19に示した構成と異なる構成を使用した実施形態である。図20は、本発明の第10の実施形態に係る基地局81の構成を示すブロック図である。図20において、第10の実施形態の基地局81は、偏波分離部821と、第1の受光部822と、第2の受光部823と、入力切替部824と、増幅部825と、アンテナ部826とで構成されている。
第10の実施形態は、上記第9の実施形態に係る高周波光伝送システムに用いられる基地局81〜8nに、図19に示した構成と異なる構成を使用した実施形態である。図20は、本発明の第10の実施形態に係る基地局81の構成を示すブロック図である。図20において、第10の実施形態の基地局81は、偏波分離部821と、第1の受光部822と、第2の受光部823と、入力切替部824と、増幅部825と、アンテナ部826とで構成されている。
光ファイバ90を通って制御局70から送信されてきた光信号は、偏波分離部821に入力される。偏波分離部821は、入力する偏波状態が直交する光信号を各偏波状態の光信号に分離して、第1の受光部822及び第2の受光部823にそれぞれ入力する。第1の受光部822及び第2の受光部823は、入力される光信号を受光して高周波信号にそれぞれ変換する。入力切替部824は、第1の受光部822及び第2の受光部823で変換された高周波信号をそれぞれ入力し、制御局70と基地局81との距離に基づいて、いずれか一方の高周波信号を選択的に出力する。増幅部825は、入力切替部824から出力される高周波信号を所望のレベルまで増幅する。増幅された高周波信号は、アンテナ部826から空間に放射される。
なお、上記第10の実施形態では、増幅部825を入力切替部824とアンテナ部826との間に1つ備えた構成を説明した。しかし、これ以外にも、第1の受光部822と入力切替部824との間、及び第2の受光部823と入力切替部824との間に、増幅部825をそれぞれ1つ以上備える構成であっても構わない。
(第11の実施形態)
第11の実施形態は、上記第9の実施形態に係る高周波光伝送システムに用いられる基地局81〜8nに、図19及び図20に示した構成と異なる構成を使用した実施形態である。図21は、本発明の第11の実施形態に係る基地局81の構成を示すブロック図である。図21において、第11の実施形態の基地局81は、偏波分離部831と、第1の受光部832と、第2の受光部833と、レベル比較部834と、制御部835と、入力切替部836と、増幅部837と、アンテナ部838とで構成されている。
第11の実施形態は、上記第9の実施形態に係る高周波光伝送システムに用いられる基地局81〜8nに、図19及び図20に示した構成と異なる構成を使用した実施形態である。図21は、本発明の第11の実施形態に係る基地局81の構成を示すブロック図である。図21において、第11の実施形態の基地局81は、偏波分離部831と、第1の受光部832と、第2の受光部833と、レベル比較部834と、制御部835と、入力切替部836と、増幅部837と、アンテナ部838とで構成されている。
光ファイバ90を通って制御局70から送信されてきた光信号は、偏波分離部831に入力される。偏波分離部831は、入力する偏波状態が直交する光信号を各偏波状態の光信号に分離して、第1の受光部832及び第2の受光部833にそれぞれ入力する。第1の受光部832及び第2の受光部833は、入力される光信号を受光して高周波信号にそれぞれ変換する。レベル比較部834は、第1の受光部832で変換された高周波信号の電力強度と、第2の受光部833で変換された高周波信号の電力強度とを比較する。制御部835は、レベル比較部834での比較結果に基づいて電力強度が高い方の高周波信号を判断し、判断した高周波信号が増幅部837へ出力されるように入力切替部836を制御する。入力切替部836は、第1の受光部832及び第2の受光部833で変換された高周波信号をそれぞれ入力し、制御部835からの制御に従っていずれか一方の高周波信号を選択的に出力する。増幅部837は、入力切替部836から出力される高周波信号を所望のレベルまで増幅する。増幅された高周波信号は、アンテナ部838から空間に放射される。
この構成により、基地局81が、最適な光信号、すなわち高信号強度の高周波信号を自動的に選択することができる。なお、上記第11の実施形態では、増幅部837を入力切替部836とアンテナ部838との間に1つ備えた構成を説明した。しかし、これ以外にも、第1の受光部832から入力切替部836までの間、及び第2の受光部833から入力切替部836までの間のどこかに、増幅部837をそれぞれ1つ以上備える構成であっても構わない。
(第12の実施形態)
第12の実施形態は、上記第9の実施形態に係る高周波光伝送システムに用いられる基地局81〜8nに、図19〜図21に示した構成と異なる構成を使用した実施形態である。図22は、本発明の第12の実施形態に係る基地局81の構成を示すブロック図である。図22において、第12の実施形態の基地局81は、偏波分離部841と、入力切替部842と、受光部843と、レベル比較部844と、制御部845と、増幅部846と、アンテナ部847とで構成されている。
第12の実施形態は、上記第9の実施形態に係る高周波光伝送システムに用いられる基地局81〜8nに、図19〜図21に示した構成と異なる構成を使用した実施形態である。図22は、本発明の第12の実施形態に係る基地局81の構成を示すブロック図である。図22において、第12の実施形態の基地局81は、偏波分離部841と、入力切替部842と、受光部843と、レベル比較部844と、制御部845と、増幅部846と、アンテナ部847とで構成されている。
光ファイバ90を通って制御局70から送信されてきた光信号は、偏波分離部841に入力される。偏波分離部841は、入力する偏波状態が直交する光信号を各偏波状態の光信号に分離して、入力切替部842の入力端にそれぞれ入力する。入力切替部842は、制御部845からの制御に従っていずれか一方の偏波状態の光信号を選択的に出力する。なお、基地局設置時には、初期設定された偏波状態の光信号を選択出力する。受光部843は、入力切替部842から出力される光信号を高周波信号に変換する。レベル比較部844は、受光部843で変換された高周波信号の電力強度を検出し、保持している基準値と比較する。比較の結果、検出した電力強度が基準値よりも小さい場合には、制御部845に対して入力切替部842の選択を切り替えるように指示する。検出した電力強度が基準値よりも大きい場合には、レベル比較部844は、何ら指示を行わない。制御部845は、レベル比較部844からの指示に応じて、入力切替部842の切り替えを制御する。増幅部846は、受光部843で変換された高周波信号を入力し、所望のレベルまで増幅する。増幅された高周波信号は、アンテナ部847から空間に放射される。
この構成により、基地局81が、最適な光信号、すなわち高信号強度の高周波信号を自動的に選択することができる。なお、上記第12の実施形態では、増幅部846を受光部843とアンテナ部847との間に備えた構成を説明した。しかし、これ以外にも、入力切替部842と受光部843との間や、受光部843とレベル比較部844との間に、増幅部846を備える構成であっても構わない。
なお、上記第1〜第12の実施形態で説明した光強度変調部14、44及び74は、電気光学効果を有する結晶(例えば、ニオブ酸リチウム等)上にマッハツェンダ型干渉計を構成することによって実現できる。
また、光ファイバの零分散波長と光源の波長とは、ずれているものとする。例えば、光ファイバとして1.3μm帯零分散ファイバ、光源として1.55μm帯との組み合せ、又は光ファイバとして1.55μm帯零分散ファイバ、光源として1.3μm帯との組み合せが考えられる。特に、最近ではCWDMとして広範囲の波長帯域の使用が検討されているため、同一波長帯を含め様々な組合せが考えられる。
さらに、上記第1〜第12の実施形態では、制御局から基地局へ向かう下り系の光伝送について説明したが、基地局から制御局へ向かう上り系の光伝送につても同様に構築することが可能である。
また、光ファイバの零分散波長と光源の波長とは、ずれているものとする。例えば、光ファイバとして1.3μm帯零分散ファイバ、光源として1.55μm帯との組み合せ、又は光ファイバとして1.55μm帯零分散ファイバ、光源として1.3μm帯との組み合せが考えられる。特に、最近ではCWDMとして広範囲の波長帯域の使用が検討されているため、同一波長帯を含め様々な組合せが考えられる。
さらに、上記第1〜第12の実施形態では、制御局から基地局へ向かう下り系の光伝送について説明したが、基地局から制御局へ向かう上り系の光伝送につても同様に構築することが可能である。
本発明は、変調された高周波信号を光伝送するサブキャリア光伝送システム等に利用可能であり、特に、光ファイバの波長分散の影響によるミリ波帯の信号消失を回避する場合等に有用である。
Claims (35)
- 高周波信号を光伝送する高周波光伝送システムであって、
前記高周波信号で強度変調された位相共役となる2つの光信号を生成し、当該生成した2つの光信号を所定の伝送形式で光伝送路を介して送信する制御局と、
前記光伝送路を介して前記制御局から送信される前記2つの光信号を所定の伝送形式で受信し、当該受信した2つの光信号から信号電力強度が大きい光信号を選択して処理する少なくとも1つの基地局とを備える。 - 請求項1に従属する高周波光伝送システムであって、
前記制御局は、
光信号を出力する光源と、
前記光源から出力される光信号を前記高周波信号で強度変調すると共に、当該強度変調された光信号から前記位相共役となる2つの光信号を生成し、当該生成した2つの光信号を前記光伝送路を介してそれぞれを送信する光強度変調部とを備える。 - 請求項2に従属する高周波光伝送システムであって、
前記少なくとも1つの基地局は、
前記光伝送路を介して前記位相共役となる2つの光信号をそれぞれ受信し、前記制御局との伝送距離によって予め定められた光信号を選択的に出力する入力切替部と、
前記入力切替部から出力される光信号を高周波信号に変換する受光部とを備える。 - 請求項2に従属する高周波光伝送システムであって、
前記少なくとも1つの基地局は、
前記光伝送路を介して前記位相共役となる一方の光信号を受信し、高周波信号に変換する第1の受光部と、
前記光伝送路を介して前記位相共役となる他方の光信号を受信し、高周波信号に変換する第2の受光部と、
前記第1の受光部及び前記第2の受光部からそれぞれ出力される2つの高周波信号を入力し、前記制御局との伝送距離によって予め定められた高周波信号を選択的に出力する入力切替部とを備える。 - 請求項2に従属する高周波光伝送システムであって、
前記少なくとも1つの基地局は、
前記光伝送路を介して前記位相共役となる一方の光信号を受信し、高周波信号に変換する第1の受光部と、
前記光伝送路を介して前記位相共役となる他方の光信号を受信し、高周波信号に変換する第2の受光部と、
前記第1の受光部及び前記第2の受光部からそれぞれ出力される2つの高周波信号を入力し、いずれか一方の高周波信号を選択的に出力する入力切替部と、
前記第1の受光部及び前記第2の受光部からそれぞれ出力される2つの高周波信号を入力し、当該2つの高周波信号の信号電力強度を比較するレベル比較部と、
前記レベル比較部の比較結果に基づいて、信号電力強度が大きい高周波信号を選択するように前記入力切替部を制御する制御部とを備える。 - 請求項2に従属する高周波光伝送システムであって、
前記少なくとも1つの基地局は、
前記光伝送路を介して前記位相共役となる2つの光信号をそれぞれ受信し、いずれか一方の光信号を選択的に出力する入力切替部と、
前記入力切替部から出力される光信号を高周波信号に変換する受光部と、
前記受光部から出力される高周波信号を入力し、当該高周波信号の信号電力強度を以前の信号電力強度と比較するレベル比較部と、
前記レベル比較部の比較結果に基づいて、信号電力強度が大きい高周波信号を選択するように前記入力切替部を制御する制御部とを備える。 - 請求項1に従属する高周波光伝送システムであって、
前記制御局は、
波長λ1の光信号を出力する第1の光源と、
波長λ1と異なる波長λ2の光信号を出力する第2の光源と、
前記波長λ1の光信号と前記波長λ2の光信号とを合波する第1の光合波部と、
前記第1の光合波部から出力される合波光信号を前記高周波信号で強度変調すると共に、当該強度変調された合波光信号から前記位相共役となる2つの合波光信号を生成する光強度変調部と、
前記光強度変調部で生成された一方の合波光信号から波長λ1の光信号だけを分離する第1の波長分離部と、
前記光強度変調部で生成された他方の合波光信号から波長λ2の光信号だけを分離する第2の波長分離部と、
前記第1の波長分離部で分離された波長λ1の光信号と前記第2の波長分離部で分離された波長λ2の光信号とを合波し、当該合波した光信号を前記光伝送路を介して送信する第2の光合波部とを備える。 - 請求項7に従属する高周波光伝送システムであって、
前記少なくとも1つの基地局は、
前記光伝送路を介して前記合波された光信号を受信し、波長λ1の光信号と波長λ2の光信号とに分離する波長分離部と、
前記波長分離部で分離された2つの光信号を入力し、前記制御局との伝送距離によって予め定められた光信号を選択的に出力する入力切替部と、
前記入力切替部から出力される光信号を高周波信号に変換する受光部とを備える。 - 請求項7に従属する高周波光伝送システムであって、
前記少なくとも1つの基地局は、
前記光伝送路を介して前記合波された光信号を受信し、波長λ1の光信号と波長λ2の光信号とに分離する波長分離部と、
前記波長分離部で分離された一方の光信号を受信し、高周波信号に変換する第1の受光部と、
前記波長分離部で分離された他方の光信号を受信し、高周波信号に変換する第2の受光部と、
前記第1の受光部及び前記第2の受光部からそれぞれ出力される2つの高周波信号を入力し、前記制御局との伝送距離によって予め定められた高周波信号を選択的に出力する入力切替部とを備える。 - 請求項7に従属する高周波光伝送システムであって、
前記少なくとも1つの基地局は、
前記光伝送路を介して前記合波された光信号を受信し、波長λ1の光信号と波長λ2の光信号とに分離する波長分離部と、
前記波長分離部で分離された一方の光信号を受信し、高周波信号に変換する第1の受光部と、
前記波長分離部で分離された他方の光信号を受信し、高周波信号に変換する第2の受光部と、
前記第1の受光部及び前記第2の受光部からそれぞれ出力される2つの高周波信号を入力し、いずれか一方の高周波信号を選択的に出力する入力切替部と、
前記第1の受光部及び前記第2の受光部からそれぞれ出力される2つの高周波信号を入力し、当該2つの高周波信号の信号電力強度を比較するレベル比較部と、
前記レベル比較部の比較結果に基づいて、信号電力強度が大きい高周波信号を選択するように前記入力切替部を制御する制御部とを備える。 - 請求項7に従属する高周波光伝送システムであって、
前記少なくとも1つの基地局は、
前記光伝送路を介して前記合波された光信号を受信し、波長λ1の光信号と波長λ2の光信号とに分離する波長分離部と、
前記波長分離部で分離された2つの光信号を入力し、いずれか一方の光信号を選択的に出力する入力切替部と、
前記入力切替部から出力される光信号を高周波信号に変換する受光部と、
前記受光部から出力される高周波信号を入力し、当該高周波信号の信号電力強度を以前の信号電力強度と比較するレベル比較部と、
前記レベル比較部の比較結果に基づいて、信号電力強度が大きい高周波信号を選択するように前記入力切替部を制御する制御部とを備える。 - 請求項1に従属する高周波光伝送システムであって、
前記制御局は、
光信号を出力する光源と、
前記光源から出力される光信号を前記高周波信号で強度変調すると共に、当該強度変調された光信号から前記位相共役となる2つの光信号を生成する光強度変調部と、
前記光強度変調部で生成された一方の光信号の偏波状態を調整する第1の偏波調整部と、
前記光強度変調部で生成された他方の光信号の偏波状態を、前記一方の光信号の偏波状態と直交する状態に調整する第2の偏波調整部と、
前記第1の偏波調整部で調整された光信号と前記第2の偏波調整部で調整された光信号とを、偏波状態の直交性を保持したまま合波し、当該合波した光信号を前記光伝送路を介して送信する偏波合成部とを備える。 - 請求項12に従属する高周波光伝送システムであって、
前記少なくとも1つの基地局は、
前記光伝送路を介して前記合波された光信号を受信し、偏波状態が直交する2つの光信号に分離する偏波分離部と、
前記偏波分離部で分離された2つの光信号を入力し、前記制御局との伝送距離によって予め定められた光信号を選択的に出力する入力切替部と、
前記入力切替部から出力される光信号を高周波信号に変換する受光部とを備える。 - 請求項12に従属する高周波光伝送システムであって、
前記少なくとも1つの基地局は、
前記光伝送路を介して前記合波された光信号を受信し、偏波状態が直交する2つの光信号に分離する偏波分離部と、
前記偏波分離部で分離された一方の光信号を受信し、高周波信号に変換する第1の受光部と、
前記波長分離部で分離された他方の光信号を受信し、高周波信号に変換する第2の受光部と、
前記第1の受光部及び前記第2の受光部からそれぞれ出力される2つの高周波信号を入力し、前記制御局との伝送距離によって予め定められた高周波信号を選択的に出力する入力切替部とを備える。 - 請求項12に従属する高周波光伝送システムであって、
前記少なくとも1つの基地局は、
前記光伝送路を介して前記合波された光信号を受信し、偏波状態が直交する2つの光信号に分離する偏波分離部と、
前記偏波分離部で分離された一方の光信号を受信し、高周波信号に変換する第1の受光部と、
前記偏波分離部で分離された他方の光信号を受信し、高周波信号に変換する第2の受光部と、
前記第1の受光部及び前記第2の受光部からそれぞれ出力される2つの高周波信号を入力し、いずれか一方の高周波信号を選択的に出力する入力切替部と、
前記第1の受光部及び前記第2の受光部からそれぞれ出力される2つの高周波信号を入力し、当該2つの高周波信号の信号電力強度を比較するレベル比較部と、
前記レベル比較部の比較結果に基づいて、信号電力強度が大きい高周波信号を選択するように前記入力切替部を制御する制御部とを備える。 - 請求項12に従属する高周波光伝送システムであって、
前記少なくとも1つの基地局は、
前記光伝送路を介して前記合波された光信号を受信し、偏波状態が直交する2つの光信号に分離する偏波分離部と、
前記偏波分離部で分離された2つの光信号を入力し、いずれか一方の光信号を選択的に出力する入力切替部と、
前記入力切替部から出力される光信号を高周波信号に変換する受光部と、
前記受光部から出力される高周波信号を入力し、当該高周波信号の信号電力強度を以前の信号電力強度と比較するレベル比較部と、
前記レベル比較部の比較結果に基づいて、信号電力強度が大きい高周波信号を選択するように前記入力切替部を制御する制御部とを備える。 - 請求項2に従属する高周波光伝送システムであって、
前記光強度変調部は、マッハツェンダ型干渉計を含むことを特徴とする。 - 請求項7に従属する高周波光伝送システムであって、
前記光強度変調部は、マッハツェンダ型干渉計を含むことを特徴とする。 - 請求項12に従属する高周波光伝送システムであって、
前記光強度変調部は、マッハツェンダ型干渉計を含むことを特徴とする。 - 請求項2に従属する高周波光伝送システムであって、
前記光強度変調部は、電気光学効果を有する結晶を材料とすることを特徴とする。 - 請求項7に従属する高周波光伝送システムであって、
前記光強度変調部は、電気光学効果を有する結晶を材料とすることを特徴とする。 - 請求項12に従属する高周波光伝送システムであって、
前記光強度変調部は、電気光学効果を有する結晶を材料とすることを特徴とする。 - 請求項20に従属する高周波光伝送システムであって、
前記電気光学効果を有する結晶としてニオブ酸リチウムを使用していることを特徴とする。 - 請求項21に従属する高周波光伝送システムであって、
前記電気光学効果を有する結晶としてニオブ酸リチウムを使用していることを特徴とする。 - 請求項22に従属する高周波光伝送システムであって、
前記電気光学効果を有する結晶としてニオブ酸リチウムを使用していることを特徴とする。 - 請求項2に従属する高周波光伝送システムであって、
前記光伝送路が光ファイバであり、当該光ファイバの零分散波長帯と前記光源の波長帯とが異なることを特徴とする。 - 請求項7に従属する高周波光伝送システムであって、
前記光伝送路が光ファイバであり、当該光ファイバの零分散波長帯と前記光源の波長帯とが異なることを特徴とする。 - 請求項12に従属する高周波光伝送システムであって、
前記光伝送路が光ファイバであり、当該光ファイバの零分散波長帯と前記光源の波長帯とが異なることを特徴とする。 - 請求項26に従属する高周波光伝送システムであって、
前記光ファイバの零分散波長が1.3μm帯であり、前記光源の波長が1.55μm帯であることを特徴とする。 - 請求項27に従属する高周波光伝送システムであって、
前記光ファイバの零分散波長が1.3μm帯であり、前記光源の波長が1.55μm帯であることを特徴とする。 - 請求項28に従属する高周波光伝送システムであって、
前記光ファイバの零分散波長が1.3μm帯であり、前記光源の波長が1.55μm帯であることを特徴とする。 - 基地局に高周波信号を光伝送する制御局であって、
波長λ1の光信号を出力する光源と、
前記光源から出力される光信号を前記高周波信号で強度変調すると共に、当該強度変調された光信号から前記位相共役となる2つの光信号を生成する光強度変調部とを備える。 - クレーム32に従属する制御局であって、
波長λ1と異なる波長λ2の光信号を出力する第2の光源と、
前記波長λ1の光信号と前記波長λ2の光信号とを合波する第1の光合波部と、
前記光強度変調部で生成された一方の合波光信号から波長λ1の光信号だけを分離する第1の波長分離部と、
前記光強度変調部で生成された他方の合波光信号から波長λ2の光信号だけを分離する第2の波長分離部と、
前記第1の波長分離部で分離された波長λ1の光信号と前記第2の波長分離部で分離された波長λ2の光信号とを合波する第2の光合波部とをさらに備え、
前記光強度変調部は、前記光源から出力される光信号に代えて、前記第1の光合波部から出力される合波光信号を前記高周波信号で強度変調する。 - クレーム32に従属する制御局であって、
前記光強度変調部で生成された一方の光信号の偏波状態を調整する第1の偏波調整部と、
前記光強度変調部で生成された他方の光信号の偏波状態を、前記一方の光信号の偏波状態と直交する状態に調整する第2の偏波調整部と、
前記第1の偏波調整部で調整された光信号と前記第2の偏波調整部で調整された光信号とを、偏波状態の直交性を保持したまま合波し、当該合波した光信号を前記光伝送路を介して送信する偏波合成部とをさらに備える。 - 制御局から少なくとも1つの基地局へ、高周波信号を光伝送する高周波光伝送方法であって、
前記制御局が、
所定の光信号を前記高周波信号で強度変調するステップと、
前記強度変調された光信号から位相共役となる2つの光信号を生成するステップと、
前記生成した2つの光信号を所定の伝送形式で光伝送路を介して送信するステップとを備え、
前記少なくとも1つの基地局が、
前記光伝送路を介して前記制御局から送信される前記2つの光信号を所定の伝送形式で受信するステップと、
前記受信した2つの光信号から信号電力強度が大きい光信号を選択するステップと、
選択した光信号を高周波信号に変換するステップとを備える。
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