JPWO2020145011A1 - 光コネクタ及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

光コネクタは、ガラスファイバと、前記ガラスファイバを覆う樹脂被覆とを含み、前記ガラスファイバの端部が前記樹脂被覆から露出した光ファイバと、貫通孔を有し、前記樹脂被覆から露出したガラスファイバの前記端部が前記貫通孔内に挿入された状態で前記光ファイバを保持するフェルールと、前記貫通孔の内壁と前記ガラスファイバとの間にあり、前記ガラスファイバと前記フェルールとを接着する熱硬化樹脂と、前記貫通孔の内壁と前記ガラスファイバとの間であって、前記フェルールの先端を含む範囲にあり、前記ガラスファイバと前記フェルールとを接着する紫外線硬化樹脂と、を備える。

Description

本開示は、光コネクタ及びその製造方法に関する。
本出願は、2019年1月8日に出願された日本国特許出願(特願2019−001142号)に基づく優先権を主張し、前記日本出願に記載された全ての記載内容を援用するものである。
インターネット等の情報通信の普及による通信の高速化や情報量の増大に加え、双方向通信と大容量通信に対応するために、光ネットワークの構築が進展している。光ファイバの伝送容量を増大する手段として、例えば、複数のコアを有するマルチコアファイバ(以下。「MCF」という。)が提案されている。MCFで光ネットワークを構築する場合は、MCFの接続を容易に行うための光コネクタが必要になる。その際、MCFの全てのコア同士を接続するために、MCFをその中心軸の周りに回転させ、MCFの回転方向の位置を合わせる(回転調心する)必要がある。
特許文献1には、MCFを接続するための光コネクタの回転調心を含む製造方法が開示されている。この製造方法では、まず、マスタMCFが固定されたマスタMCFコネクタに対向するように、フェルールに固定されたMCFを配置し、フェルールに固定されたMCFとマスタMCFとの中心位置を合わせる。次に、マスタMCFまたはMCFの一方のコアに光を導入し、フェルールを、マスタMCFコネクタに対して相対的に回転させて、マスタMCFまたはMCFの他方のコアから光を検出し、光強度が最大となる位置でフェルールを保持する。その後、回転調心されたMCFのフェルールに、位置決め機構を有するフランジを固定する。
日本国特開2013−238692号公報
本開示の一態様は、
ガラスファイバと、前記ガラスファイバを覆う樹脂被覆とを含み、前記ガラスファイバの端部が前記樹脂被覆から露出した光ファイバと、
貫通孔を有し、前記樹脂被覆から露出したガラスファイバの前記端部が前記貫通孔内に挿入された状態で前記光ファイバを保持するフェルールと、
前記貫通孔の内壁と前記ガラスファイバとの間にあり、前記ガラスファイバと前記フェルールとを接着する熱硬化樹脂と、
前記貫通孔の内壁と前記ガラスファイバとの間であって前記フェルールの先端を含む範囲にあり、前記ガラスファイバと前記フェルールとを接着する紫外線硬化樹脂と、
を備える光コネクタである。
本開示の他の態様は、ガラスファイバと前記ガラスファイバを覆う樹脂被覆とを含み、前記ガラスファイバの端部が前記樹脂被覆から露出した光ファイバと、貫通孔を有し、前記光ファイバの前記端部を保持するフェルールとを備える光コネクタの製造方法であって、
前記貫通孔の内壁に熱硬化樹脂を塗布する工程と、
前記被覆樹脂から露出したガラスファイバの端部の一部が前記フェル―ルの先端から突出するように前記ガラスファイバを前記貫通孔内に挿入する工程と、
前記光ファイバの回転調心を行う工程と、
前記フェルールの先端に紫外線硬化樹脂を塗布する工程と、
前記紫外線硬化樹脂を硬化させる工程と、
前記熱硬化樹脂を硬化させる工程と、
前記フェルールの先端から突出した前記ガラスファイバの端部の一部を研磨する工程と、を含む光コネクタの製造方法である。
本開示に係る光コネクタの外観斜視図である。 図1の光コネクタが含むフェルールの斜視図である。 図2のフェルールをプラグフレームに収容した後の状態を示す断面図である。 本開示の光コネクタの製造方法を示すフロー図である。 本開示の光コネクタの一製造工程(光ファイバ挿入工程)を示す図である。 本開示の光コネクタの一製造工程(回転調心工程)を説明するための図である。 本開示の光コネクタの一製造工程(紫外線硬化樹脂塗布工程)を説明するための図である。 本開示の光コネクタの一製造工程(研磨工程)を説明するための図である。 バンドルファイバを説明するための図である。
[本願発明の実施形態の説明]
最初に本開示の実施形態を列記して説明する。
(1)本開示の実施形態に係る光コネクタは、
ガラスファイバと、前記ガラスファイバを覆う樹脂被覆とを含み、前記ガラスファイバの端部が前記樹脂被覆から露出した光ファイバと、
貫通孔を有し、前記樹脂被覆から露出したガラスファイバの前記端部が前記貫通孔内に挿入された状態で前記光ファイバを保持するフェルールと、
前記貫通孔の内壁と前記ガラスファイバとの間にあり、前記ガラスファイバと前記フェルールとを接着する熱硬化樹脂と、
前記貫通孔の内壁と前記ガラスファイバとの間であって前記フェルールの先端を含む範囲にあり、前記ガラスファイバと前記フェルールとを接着する紫外線硬化樹脂と、
を備える。
これにより、光ファイバのねじれの緩和によるフェルールの先端付近でのガラスファイバの回転が抑制され、光コネクタのコア位置の精度を向上させることができる。
(2)前記熱硬化樹脂及び前記紫外線硬化樹脂は、互いに混ざった状態で前記フェルールの先端を含む範囲内にあってもよい。これにより、紫外線硬化樹脂が熱硬化樹脂と混ざり合っていても、ガラスファイバはフェルールの先端付近において紫外線硬化樹脂によってフェルールに接着されるため、フェルールの先端付近におけるガラスファイバの回転が抑制された光コネクタを得ることができる。また、光コネクタの接続損失を小さくすることができる。
(3)前記光ファイバが、マルチコアファイバ、偏波保持ファイバ、バンドルファイバのいずれかであってもよい。これにより、マルチコアファイバの他、偏波保持ファイバ、バンドルファイバを用いた場合にも、フェルールの先端付近でのガラスファイバの回転を防止できるため、光コネクタの接続損失の低下を防止できる。
(4)前記フェルールの先端を含む範囲の長さは、50μm以上200μm以下であってもよい。
(5)本開示の実施形態に係る光コネクタの製造方法は、ガラスファイバと前記ガラスファイバを覆う樹脂被覆とを含み、前記ガラスファイバの端部が前記樹脂被覆から露出した光ファイバと、貫通孔を有し、前記光ファイバの前記端部を保持するフェルールとを備える光コネクタの製造方法であって、当該製造方法は、
前記貫通孔の内壁に熱硬化樹脂を塗布する工程と、
前記被覆樹脂から露出したガラスファイバの端部の一部が前記フェル―ルの先端から突出するように前記ガラスファイバを前記貫通孔内に挿入する工程と、
前記光ファイバの回転調心を行う工程と、
前記フェルールの先端に紫外線硬化樹脂を塗布する工程と、
前記紫外線硬化樹脂を硬化させる工程と、
前記熱硬化樹脂を硬化させる工程と、
前記フェルールの先端から突出した前記ガラスファイバの端部の一部を研磨する工程と、を含む。
これにより、光ファイバのねじれの緩和によるフェルールの先端付近でのガラスファイバの回転が抑制され、光コネクタのコア位置の精度を向上させることができる。また、光コネクタの接続損失を小さくすることができる。
(6)前記製造方法は、前記紫外線硬化樹脂を塗布する工程の後で、前記フェルールの先端から突出した前記ガラスファイバを前記フェルールに向けて引き戻す工程をさらに含んでもよい。
これにより、フェルールの先端付近における貫通孔内に確実に紫外線硬化樹脂を設けることができるため、フェルールの先端付近での光ファイバの回転を確実に抑制することができる。
(7)前記ガラスファイバの端部の一部を研磨する工程では、前記ガラスファイバの端面と前記フェルールの先端面とが同一面となるように前記ガラスファイバの端部の一部及び前記フェルールとを研磨してもよい。
[本願発明の実施形態の詳細]
本開示に係る光コネクタ及びその製造方法の好適な実施形態について、以下に図面を参照しながら説明する。なお、本発明は以下の例示に限定されるものではなく、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。また、複数の実施形態について組み合わせが可能である限り、本発明は任意の実施形態を組み合わせたものを含む。なお、以下の説明において、異なる図面においても同じ符号を付した構成は同様のものであるとして、その説明を省略する場合がある。
特許文献1に開示された製造方法では、フェルールにMCFを固定した後、回転調心を行い、その後、フランジを固定しているが、フランジ付きフェルールにMCFを挿入し、MCFを回転させて回転調心を行った後に、MCFをフェルールに固定する方法がある。この場合、MCFをフェルールに固定するために熱硬化樹脂が用いられる。しかし、フェルールの貫通孔とMCFとの間のクリアランスが1μm未満と極めて小さいため、フェルール内部でMCFがねじれた状態で回転調心されると、このねじれが熱硬化樹脂の硬化時間、一般に30〜60分程度の間に緩和し、フェルール先端部分でMCFが所定の回転角度から外れてしまうおそれがある。
図1は、本開示の一態様に係る光コネクタ1の外観斜視図であり、図2は、光コネクタ1が含むフェルール10の斜視図であり、図3は、フェルール10をプラグフレームに収容した後の状態を示す断面図である。なお、以下の実施形態では、光コネクタとして、LCコネクタを例に説明するが、例えば、SCコネクタやMUコネクタを含む他の形式の光コネクタにも適用できる。
光コネクタ1は、フェルール10を収容したプラグフレーム20を備え、プラグフレーム20の後端には、光ファイバFを保護するブーツ34が設けられている。フェルール10は、図示のX軸方向に延びたフェルール本体11を有する。フェルール本体11は、例えばジルコニア製で円筒状の部品で、フェルール本体11の内部には、X軸方向に貫通孔があり、光ファイバFの先端部分の樹脂被覆から露出したガラスファイバが保持されている。光ファイバFは、例えば、複数コアを有するMCFであり、フェルール10の後端13側から挿入され、先端面が前端12から露出し、フェルール10の中心軸周りの所定の位置に複数コアが配置された状態で、フェルール10に固定されている。図示のX軸方向が光ファイバFの光軸方向に相当する。
フェルール本体11の略中央位置の外側には、金属製のフランジ14が設けられている。フランジ14は、本実施形態では、断面視略四角形状で、各面の境界位置は面取りされている。フランジ14は、フランジ14のいずれかの面を基準に、フェルール10をプラグフレーム20に位置決め固定する機能を有している。
プラグフレーム20は、図示のX軸方向に延びた角筒状のフロントハウジング21を有する。フロントハウジング21は、例えば樹脂製であり、フランジ14付きのフェルール10を受け入れ可能な後端開口と、フェルール本体11の前端12を突出させる開口24を有する。フロントハウジング21は断面視略四角筒形状で、フロントハウジング21内に挿入したフェルール10のフランジ14をYZ方向に位置決めできるようになっている。また、フランジ14の前端面に当接する位置決め突起23が設けられている。さらに、フロントハウジング21の外周面には、可撓性を有したラッチアーム22が設けられている。
また、プラグフレーム20は、フロントハウジング21の後方に、リアハウジング31を有する。リアハウジング31は、例えば樹脂製で、フェルール10の後端部分やコネクタ押圧用ばね35を収容可能な円筒状のばね収容部33を有する。コネクタ押圧用ばね35は、フェルール10の後方に配置され、フランジ14の後端面に当接することによってフェルール10を前方(図示のX軸の正方向、以下同じ。)に付勢可能となっている。また、リアハウジング31の外周面には、ラッチアーム22に係合可能なクリップ32が設けられている。
コネクタを組み立てるためには、フェルール10の後端部分及びコネクタ押圧用ばね35をリアハウジング31に収容し、フェルール10の先端部分をフロントハウジング21に挿入する。次いで、クリップ32がラッチアーム22に乗り上がると、フロントハウジング21がリアハウジング31にラッチされる。同時に、フランジ14は、コネクタ押圧用ばね35の付勢力によって前方に押される。これにより、フランジ14の前端面はフロントハウジング21の位置決め突起23に当接するため、フェルール10のX軸方向の位置決めがなされる。この状態では、フランジ14が前方に移動し、フェルール10は、その先端部分がフロントハウジング21から突出する。
次に、光ファイバFをフェルール10に位置決め固定する方法について説明する。図4は、光コネクタの製造方法を示すフロー図であり、図5A〜図5Dは、それぞれ、光コネクタの一製造工程である、光ファイバ挿入工程、回転調心工程、紫外線硬化樹脂塗布工程、及び、研磨工程を説明するための図である。なお、図5A〜図5Dでは、光ファイバFとフェルール本体の間隙が分かるように、模式的に記載している。
まず、フランジ14付きのフェルール10を準備し、フェルール本体11の貫通孔15の内壁に熱硬化樹脂41を塗布する(ステップS1の熱硬化樹脂塗布工程)。次に、図5Aに示すように、光ファイバFから樹脂被覆3を除去してガラスファイバ2を露出させ、このガラスファイバ2をフェルール10の貫通孔15内に後端部(X軸方向マイナス側)から挿入する(ステップS2の光ファイバ挿入工程)。ここで、ガラスファイバ2とフェルール本体11の貫通孔15の内壁とのクリアランス(間隙)は略1μm未満である。また、単心コネクタでは、図5Aに示すように、フェルール10の先端からガラスファイバ2が数mm突出した状態になるように光ファイバFを挿入する。
次に、図5Bに示すように、光ファイバFの回転調心を行う(ステップS3の回転調心工程)。回転調心は、フランジ14の外周側の所定面を基準面として、ガラスファイバ2を矢印A方向に回転させることによって、先端部のガラスファイバ2が所定の回転角度となるように行う。回転調心の具体的方法は、例えば、特許文献1に開示された方法、あるいは、既存の種々の方法を採用することができる。回転調心工程では、ガラスファイバ2をフェルール本体11の貫通孔15内で回転させるため、ガラスファイバ2の先端部のフェルール本体11から突出した部分では、ガラスファイバ2の回転による応力は働かないが、フェルール本体11内では、フェルール本体11の貫通孔15の内壁とガラスファイバ2との間のクリアランスが小さいために、回転調心時の回転による応力が残存する。
したがって、この状態で、熱硬化樹脂41を硬化させた場合、残存する応力によって、ガラスファイバ2がフェルール本体11内で回転してしまい、先端部におけるガラスファイバ2の位置も所定の回転角度からずれることになる。このため、光コネクタを組み立てた際に、光コネクタの接続損失が大きくなる。
本実施形態では、図5Cに示すように、ステップS3の回転調心の後に、フェルール10の先端部から突出するガラスファイバ2の周囲に紫外線硬化樹脂42を、例えば、シリンジを用いて塗布する(ステップS4の紫外線硬化樹脂塗布工程)。この状態では、液体である紫外線硬化樹脂42がフェルールの先端から50μm乃至200μm、具体値では100μmの深さまで貫通孔15内へ浸透し、熱硬化樹脂41と混ざり合っている。なお、紫外線硬化樹脂を塗布する工程の後で、フェルール本体11からガラスファイバ2を所定長さだけ引き戻すようにしてもよい。これにより、フェルール10の先端部の貫通孔15内のガラスファイバ2の周囲に確実に紫外線硬化樹脂42を取り込むことができる。
ステップS4の後、紫外線をフェルール10先端部に照射することによって、紫外線硬化樹脂42を硬化する(ステップS5の紫外線硬化樹脂硬化工程)。紫外線硬化樹脂42の硬化によって、少なくとも、フェルール10の先端部において、ガラスファイバ2はフェルール10に接着される。その後、光ファイバFを挿入したフェルール10を加熱し、フェルール本体11内の熱硬化樹脂41を硬化する(ステップS6の熱硬化樹脂硬化工程)。なお、熱硬化樹脂41が熱硬化する際に、紫外線硬化樹脂42の熱変化によりガラスファイバ2が回転するのを避けるため、紫外線硬化樹脂42の熱膨張係数は5×10-5/℃以下が望ましい。
このように、本実施形態では、熱硬化樹脂41を硬化させる前に、紫外線硬化樹脂42によってフェルール10の先端部のガラスファイバ2の仮固定を行うことで、熱硬化樹脂41の熱硬化中のガラスファイバの回転を抑制している。ステップS6の後は、図5Dに示すように、ガラスファイバ2の先端部とフェルール本体11の先端部の端面を研磨する(ステップS7の研磨工程)。なお、研磨工程においては、ガラスファイバ2の先端とフェルール10の先端とが、例えば、同一平面となるように行う。また、ガラスファイバ2の長手方向(X軸方向)に対して、所定の角度を持たせてもよく、凸球面状に研磨してもよい。研磨工程では、紫外線硬化樹脂42の硬化部分が残る深さまでフェルール本体11を研磨してもよく、場合によっては紫外線硬化樹脂42の硬化部分がなくなる深さまで研磨してもよい。
次に、光ファイバFを実装したフェルール10をプラグフレーム20やコネクタ押圧用ばね35などと組み合わせることで光コネクタ1を得る(ステップS8のコネクタ化工程)。光コネクタ1の組み立て方法については、先述したとおりである。
以上、上記実施形態では、光コネクタをLCコネクタの例で説明したが、本発明は、SCコネクタやMUコネクタを含む他の形式の光コネクタにも適用できる。さらに、光ファイバFをMCFの例で説明したが、本発明の光ファイバFは、例えば、偏波保持ファイバ、あるいは、バンドルファイバであってもよい。MCF、偏波保持ファイバ、バンドルファイバは、光学的に接続させる際に、中心軸周りの回転角度の調整が必要な光ファイバである。
バンドルファイバは、マルチコアファイバと光学的に接続させるために、複数のシングルコアファイバを集めたファイバである。詳しくは、例えばガラス径125μmのマルチコアファイバの先端を化学エッチングして例えばガラス径45μmに細径化にしたものを準備し、図10に示すように、複数本(例えば7本)を接着剤でまとめてフェルール10に挿入している。この例の場合、コア間の距離が45μmになるように配置できる。このように、本発明では、マルチコアファイバ、偏波保持ファイバ、バンドルファイバを用いた場合にも、確実に光ファイバを位置決めできるので、接続損失の低下を防止できる。
1…光コネクタ、2…ガラスファイバ、3…樹脂被覆、10…フェルール、11…フェルール本体、12…前端、13…後端、14…フランジ、15…貫通孔、20…プラグフレーム、21…フロントハウジング、22…ラッチアーム、23…位置決め突起、24…開口、31…リアハウジング、32…クリップ、33…ばね収容部、34…ブーツ、35…コネクタ押圧用ばね、41…熱硬化樹脂、42…紫外線硬化樹脂。

Claims (7)

  1. ガラスファイバと、前記ガラスファイバを覆う樹脂被覆とを含み、前記ガラスファイバの端部が前記樹脂被覆から露出した光ファイバと、
    貫通孔を有し、前記樹脂被覆から露出したガラスファイバの前記端部が前記貫通孔内に挿入された状態で前記光ファイバを保持するフェルールと、
    前記貫通孔の内壁と前記ガラスファイバとの間にあり、前記ガラスファイバと前記フェルールとを接着する熱硬化樹脂と、
    前記貫通孔の内壁と前記ガラスファイバとの間であって前記フェルールの先端を含む範囲にあり、前記ガラスファイバと前記フェルールとを接着する紫外線硬化樹脂と、
    を備える、光コネクタ。
  2. 前記熱硬化樹脂及び前記紫外線硬化樹脂は、互いに混ざった状態で前記フェルールの先端を含む範囲内にある、請求項1に記載の光コネクタ。
  3. 前記光ファイバが、マルチコアファイバ、偏波保持ファイバ、バンドルファイバのいずれかである、請求項1または請求項2に記載の光コネクタ。
  4. 前記フェルールの先端を含む範囲の長さは、50μm以上200μm以下である、請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載の光コネクタ。
  5. ガラスファイバと前記ガラスファイバを覆う樹脂被覆とを含み、前記ガラスファイバの端部が前記樹脂被覆から露出した光ファイバと、貫通孔を有し、前記光ファイバの前記端部を保持するフェルールとを備えた光コネクタの製造方法であって、
    前記貫通孔の内壁に熱硬化樹脂を塗布する工程と、
    前記被覆樹脂から露出したガラスファイバの端部の一部が前記フェル―ルの先端から突出するように前記ガラスファイバを前記貫通孔内に挿入する工程と、
    前記光ファイバの回転調心を行う工程と、
    前記フェルールの先端に紫外線硬化樹脂を塗布する工程と、
    前記紫外線硬化樹脂を硬化させる工程と、
    前記熱硬化樹脂を硬化させる工程と、
    前記フェルールの先端から突出した前記ガラスファイバの端部の一部を研磨する工程と、
    を含む、光コネクタの製造方法。
  6. 前記紫外線硬化樹脂を塗布する工程の後で、前記フェルールの先端から突出した前記ガラスファイバを前記フェルールに向けて引き戻す工程をさらに含む、
    請求項5に記載の光コネクタの製造方法。
  7. 前記ガラスファイバの端部の一部を研磨する工程では、
    前記ガラスファイバの端面と前記フェルールの先端面とが同一面となるように前記ガラスファイバの端部の一部及び前記フェルールとを研磨する、
    請求項5または請求項6に記載の光コネクタの製造方法。
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