JPWO2020136756A1 - 状態推定装置と方法とプログラム - Google Patents

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Abstract

本発明は、冷蔵・冷凍設備等の改変・改造や環境情報を取得するためのセンサ等の導入等を不要とし、冷凍ショーケースを既に導入している顧客店舗等においてフィルタ清掃が実施されたことの監視を簡易化する。状態推定装置は、冷蔵・冷凍設備の電源供給部での電流情報を取得する電流情報取得部と、前記冷蔵・冷凍設備のフィルタが清浄な状態で取得された前記冷蔵・冷凍設備の電流情報と、状態推定実施前に、所定の時間間隔で1又は複数回取得された前記冷蔵・冷凍設備の電流情報を保持する電流情報保持部と、状態推定実施時点で取得した前記電流情報と、前記電流情報保持部に保持されている前記電流情報に基づき、前記状態推定実施時点で取得した前記電流情報の変化度合いを導出し、さらに前記電流情報保持部に保持されている前記電流情報のうち少なくとも1対の前記電流情報に関する変化度合いを導出する評価部と、前記電流情報保持部に保持されている前記電流情報のうち少なくとも1対の前記電流情報に関する変化度合いと、前記状態推定実施時点で取得した前記電流情報の変化度合いに基づき、前記冷蔵・冷凍設備のフィルタ清掃が実施されたか否かの判定を行うフィルタ清掃実施判定部と、前記判定結果を出力する出力部を備える。

Description

本発明は、状態推定装置と方法とプログラム記録媒体に関する。
コンビニエンス・ストアやスーパーマーケット等の店舗には、冷蔵・冷凍食品を陳列するための冷蔵・冷凍設備(例えば冷凍ショーケース)が多く設置されている。
冷凍ショーケースの例として、例えば特許文献1や特許文献2等の記載が参照される。図1は、平型オープンショーケースの構成の一例を模式的に例示した図である。
図1において、エアダクト212の一端の供給口213から陳列室(オープンショーケース)215に冷風が供給され、エアダクト212の他端の吸引口214から空気(高温)が吸引され、蒸発機(エバポレータ)204で熱交換された低温空気が送風機211によって送風され供給口213から送出される。蒸発機204での熱交換の結果、冷媒(液体)は気化され低圧ガスが圧縮機(コンプレッサ)201に供給される。低圧ガスは圧縮機(コンプレッサ)201で圧縮されて高温高圧ガスとなる。圧縮機(コンプレッサ)201からの高温高圧ガスは凝縮機(コンデンサ)202に供給され、低温水と熱交換されて高圧液とされ、膨張機203で膨張され低圧液となる。膨張機203からの低圧液は蒸発機204に供給される。すなわち、圧縮機(コンプレッサ)201、凝縮機(コンデンサ)202、膨張機203、蒸発機204は冷凍サイクルを構成する。
蒸発機204の除霜運転時、バイパス弁205は開となり、圧縮機(コンプレッサ)201からの高温高圧ガスが蒸発機204に供給される。ヒータ方式の場合、除霜運転時、除霜用ヒータ210を動作させる。陳列室215の下側に設けた機械室には、上記冷凍サイクルを形成する圧縮機201、凝縮機202等の冷却機器や凝縮機202等を冷却する送風機208、制御装置209等が設置される。機械室の一方の側壁には外気を吸入するための外気取入口が形成されており、他方の側壁には廃熱口207が形成されている。外気取入口の近傍には塵埃を濾過するためのエアフィルタ206(「凝縮機フィルタ」、「フィルタ」ともいう)が着脱自在に設置されている。なお、エアダクト212内の吸引口214側には、供給口213と吸引口214間の通風状況を監視するための風速計等が設けられる場合もある。図1の構成例では、陳列室215あるいはエアダクト212内の供給口213付近には、温度センサ(不図示)が設けられ、制御装置209では、温度制御動作(冷却運転のON、OFF制御)を制御する。
冷凍ショーケース20の故障で一番多い原因は、空冷型の凝縮機(コンデンサ)202のフィルタの目詰まりといわれている。フィルタ206がゴミやホコリで目詰まりすると冷却能力が低下し、冷凍ショーケース20の運転時の電源電流が増加する。フィルタ206を清掃しないまま放置し続けると、冷凍ショーケース20の故障の原因となる。このため、冷凍ショーケース20を使用する際には、フィルタ206の清掃が必要である。例えば、冷凍ショーケース20のベンダー等により、一般に、1〜2週間に1回程度での定期的なフィルタの清掃が推奨されている。しかしながら、フィルタ206は店舗床面に近く、店舗の環境や来客数等によって、フィルタの目詰まりの進行にはばらつきがある。さらに、店舗従業員やアルバイトがフィルタの清掃を徒過してしまう場合も多々あるといわれる。
冷蔵・冷凍設備以外の装置を含め、フィルタの清掃時を通知する手法に関して各種手法が開示されている。
特許文献3には、光ドライブシステムの冷却機構のエアフィルタの清掃時期の把握手法が開示されている。電源によりドライブ本体が駆動された時間を累積して計数し、所定の時間が計数されると、エアフィルタの清掃時期(または交換時期)であることを通知する。
特許文献4には、空気清浄機又は冷暖房装置等の空気調和装置において、光によるフィルタ目詰まりを検出する手法が開示されている。発光・受光部を、フィルタおよび気流に対して適切に配置して、精度よく透過率の変化を検知でき、安定したフィルタの目詰まりの検出を可能としている。
特許文献5には、ファンまたはモータの回転数は、雰囲気温度やモータの巻線温度、電源電圧によっても変動するため、これのみでフィルタ目詰まりを検出すると誤差が大きいという課題に対して、換気送風装置のフィルタ前後の差圧測定によって、フィルタ目詰まりと判定する手法が開示されている。
特許文献6には、空気調和機のエアフィルタの清掃時期の検知手法が開示されている。エアフィルタを通過する空気量とファン回転数(またはその制御値)との関係から、正常/目詰まりの判定を行う。しかしながら、特許文献6の手法では、設備に設置する追加のセンサ等が必要である。このため、顧客店舗で使用している冷蔵・冷凍設備の導入は難しい。
特許文献7には、機器が使用される外気温と外気圧を計測することで、その使用環境を把握し、エアフィルタの目詰まり度合いを正確に判断することで、その使用環境に応じて、冷却ファンの回転数を制御したり、電源を遮断したり、使用者にエアフィルタの清掃や交換を促すサインを出すことのできる過熱保護装置及び該装置を備えたプロジェクターが開示されている。
特許文献8には、特定の運転のブロアーの電流値を計測し、フィルタの目詰まりに起因する電流の変化による、フィルタ目詰まりを検出することで、圧力センサ等の機器を使用せずに、フィルタの目詰まりの検出を可能にして、コストを下げることができるように工夫したフィルタ目詰まり検出機能を備えた床面清掃機が開示されている。特許文献8の手法では、電流を使用するのがファンのみであることから、冷蔵・冷凍設備に導入するには、該設備に、ファンのみの電流値を計測するセンサ等が必要である。顧客店舗で使用している冷蔵・冷凍設備への導入は難しい。
特許文献9には、ショーケースの、庫内温度と運転状況から、フィルタ清掃優先度の算出手法が開示されている。ショーケースの有する診断用内部情報・運転制御情報から、ショーケースの負荷率を算出し、負荷率の度合いから冷却装置の汚れ具合を把握する。しかしながら、内部診断用情報等へのアクセスは、冷蔵・冷凍設備等の設備メーカーの協力等が必要であり、情報収集のための装置も必要となる。
さらに特許文献10には、収納部と前記収納部外の空間との間で通気可能な空気フィルタと、被冷却装置の消費電力を検出する消費電力検出部と、送風機の回転数を検出する回転数検出部と、被冷却装置の部品の実装密度を算出する実装密度算出部を備え、消費電力が所定の閾値以下であり、かつ、送風機の回転数が所定の範囲内であって、収容部内の温度と収容部外の温度との差が、前記実装密度及び前記消費電力に依存する所定の閾値を超える場合に、空気フィルタの状態が目詰まりであると判定する構成が開示されている。特許文献10においても、消費電力検出部以外に、送風機の回転数検出部、実装密度算出部等が必要とされる。
特許文献11には、冷蔵・冷凍設備の電源供給部での電流情報を取得する電流情報取得部と、前記冷蔵・冷凍設備が正常な状態での電流情報を保持する電流情報保持部と、取得した前記電流情報と、前記冷蔵・冷凍設備が正常な状態での電流情報からの変化度合いを導出する評価部と、前記変化度合いに基づき、前記冷蔵・冷凍設備のフィルタの目詰まり状態を推定し、前記フィルタの清掃の要否の判定を行うフィルタ清掃判定部と、前記フィルタの清掃が必要であるという判定結果に対してその旨を出力する出力部と、を備えた状態推定装置が開示されている。
特許文献12には、ファンモータの電流値は、フィルタが清浄時にはフィルタの空気抵抗が少ないため多くの空気が通過し、ファンモータの負荷は重くなり、その電流値I0は、大きい。フィルタが目詰まりを起こしてくるとフィルタを通過する空気の量が減少するため、ファンモータの負荷は軽くなり、その電流値はI1のように減少してくる。この電流値をファンモータの電流検知回路で検知し、フィルタが清浄時の電流I0と電流比較回路で比較し、その変化量があらかじめ定められた値を越えたときに表示回路を駆動し、表示部でフィルタ交換時期がきたことを表示する構成が開示されている。
特開2004−045018号公報 特開2008−151452号公報 特開平07−262766号公報 特開2014−066446号公報 特開2005−106323号公報 特開平8−257332号公報 特開2008−262033号公報 特開2006−288513号公報 特開2016−223711号公報 特開2011−249522号公報 特許第6365797号公報 特開平05−76713号公報
以下に関連技術の分析を与える。設置環境等によって、冷凍ショーケース等冷蔵・冷凍設備のフィルタの目詰まり状態が、フィルタ清掃時期に達する時間(期間)は相違する。そのため、冷凍ショーケース等冷蔵・冷凍設備のフィルタの清掃が実際に実施されているかを判断するためには、フィルタの目詰まり状態を監視・把握し、事前に閾値を設定し、フィルタの目詰まりが解消したことを検知する必要がある。
関連技術では、フィルタが目詰まり状態の監視システムを導入する場合、既存の冷蔵・冷凍設備や管理システムの改変、改造が必要とされる。
一例として、冷蔵・冷凍設備の設置環境を考慮して閾値を設定することでフィルタ目詰まりの状態を監視する場合、該設置環境(外部環境)を取得するためのセンサ等の設置が別途必要である。
エリア展開あるいは全国展開が行われるスーパーマーケット、コンビニ等の店舗においては、導入済みの冷凍ショーケース等冷蔵・冷凍設備の改変、改造等は、著しく困難である。すなわち、フィルタ清掃冷蔵・冷凍設備を既に導入している顧客店舗等においてフィルタ清掃が実施されたことを監視するシステムの導入を容易化し、導入を促進することは困難である。
本発明は、上記課題に鑑みて創案されたもののであって、その目的は、冷蔵・冷凍設備等の改変・改造や、環境情報を取得するためのセンサの導入等を不要とし、例えば冷蔵・冷凍設備等を既に導入している顧客店舗等において当該冷蔵・冷凍設備等のフィルタの清掃が実施されたことの監視を簡易化する装置、方法、プログラム記録媒体を提供することにある。
本発明の一形態によれば、冷蔵・冷凍設備の電源供給部での電流情報を取得する電流情報取得部と、
前記冷蔵・冷凍設備のフィルタが清浄な状態で取得された前記冷蔵・冷凍設備の電流情報と、状態推定実施前に、所定の時間間隔で1又は複数回取得された前記冷蔵・冷凍設備の電流情報を保持する電流情報保持部と、
状態推定実施時点で取得した前記電流情報と前記電流情報保持部に保持されている前記電流情報とに基づき、前記状態推定実施時点で取得した前記電流情報の変化度合いを導出し、さらに前記電流情報保持部に保持されている前記電流情報のうち少なくとも1対の前記電流情報に関する変化度合いを導出する評価部と、
前記状態推定実施時点で取得した前記電流情報の変化度合いと、前記電流情報保持部に保持されている前記電流情報のうち少なくとも1対の前記電流情報に関する変化度合いとに基づき、前記冷蔵・冷凍設備のフィルタ清掃が実施されたか否かの判定を行うフィルタ清掃実施判定部と、
前記判定結果を出力する出力部と、を備えた状態推定装置が提供される。
本発明の一形態によれば、冷蔵・冷凍設備の電源供給部での電流情報を取得し、
前記冷蔵・冷凍設備のフィルタ清掃後の前記フィルタが清浄な状態で取得された前記冷蔵・冷凍設備の電流情報と、前記フィルタ清掃後、状態推定実施前に所定の時間間隔で1又は複数回取得された電流情報を記憶部に保持し、
状態推定実施時点で取得した前記電流情報と前記記憶部に保持されている前記電流情報とに基づき、前記状態推定実施時点で取得した前記電流情報の変化度合いを導出し、さらに前記電流情報保持部に保持されている前記電流情報のうち少なくとも1対の前記電流情報に関する変化度合いを導出し、
前記状態推定実施時点で取得した前記電流情報の変化度合いと、前記記憶部に保持されている前記電流情報のうち少なくとも1対の前記電流情報に関する変化度合いとに基づき、前記冷蔵・冷凍設備のフィルタ清掃が実施されたか否かの判定を行う状態推定方法が提供される。
本発明の一形態によれば、冷蔵・冷凍設備の電源供給部での電流情報を取得する処理と、
前記冷蔵・冷凍設備のフィルタ清掃後の前記フィルタが清浄な状態で取得された前記冷蔵・冷凍設備の電流情報と、前記フィルタ清掃後、状態推定実施前に所定の時間間隔で1又は複数回取得された電流情報を記憶部に記憶保持する処理と、
状態推定実施時点で取得した前記電流情報と前記記憶部に保持されている前記電流情報とに基づき、前記状態推定実施時点で取得した前記電流情報の変化度合いを導出し、さらに前記電流情報保持部に保持されている前記電流情報のうち少なくとも1対の前記電流情報に関する変化度合いを導出する処理と、
前記状態推定実施時点で取得した前記電流情報の変化度合いと、前記記憶部に保持されている前記電流情報のうち少なくとも1対の前記電流情報に関する変化度合いとに基づき、前記冷蔵・冷凍設備のフィルタ清掃が実施されたか否かの判定を行う処理と、をコンピュータに実行させるプログラムが提供される。
本発明の一形態によれば、冷蔵・冷凍設備の電源供給部での電流情報を取得する処理と、
前記冷蔵・冷凍設備のフィルタ清掃後の前記フィルタが清浄な状態で取得された前記冷蔵・冷凍設備の電流情報と、前記フィルタ清掃後、状態推定実施前に所定の時間間隔で1又は複数回取得された電流情報を記憶部に記憶保持する処理と、
状態推定実施時点で取得した前記電流情報と前記記憶部に保持されている前記電流情報とに基づき、前記状態推定実施時点で取得した前記電流情報の変化度合いを導出し、さらに前記電流情報保持部に保持されている前記電流情報のうち少なくとも1対の前記電流情報に関する変化度合いを導出する処理と、
前記状態推定実施時点で取得した前記電流情報の変化度合いと、前記記憶部に保持されている前記電流情報のうち少なくとも1対の前記電流情報に関する変化度合いとに基づき、前記冷蔵・冷凍設備のフィルタ清掃が実施されたか否かの判定を行う処理と、をコンピュータに実行させるプログラムを記憶したコンピュータ読み出し可能なプログラム記録媒体(例えばRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、又は、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM))等の半導体ストレージ、HDD(Hard Disk Drive)、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)等の非一時的記録媒体(non-transitory medium)が提供される。
本発明によれば、冷蔵・冷凍設備等の改変・改造や、環境情報を取得するためのセンサの導入等を不要とし、例えば冷蔵・冷凍設備等を既に導入している顧客店舗等において当該冷蔵・冷凍設備等のフィルタの清掃が実施されたことの監視を簡易化することができる。
冷凍ショーケースの構成を例示する図である。 本発明の例示的な一実施形態の構成を例示する図である。 本発明の例示的な一実施形態を説明する流れ図である。 本発明の例示的な一実施形態におけるフィルタ清掃実施判定処理の一例を説明する流れ図である。 センサの別の例を説明する図である。 本発明の例示的な実施形態を説明する図である。
本発明の一形態について説明する。本発明の一形態によれば、状態推定装置(例えばメモリに接続されたプロセッサ)は以下の処理を実行する。
冷蔵・冷凍設備の電源供給部(例えば分電盤、電源タップ等)から電流情報を取得し、冷蔵・冷凍設備のフィルタ清掃直後の当該フィルタが清浄な状態で取得した電流情報と、フィルタ清掃が実施されたか否かを判断する時期(状態推定実施時期)より前の時点で、所定の時間間隔で取得した電流情報を電流情報保持部に保持する。
フィルタ清掃が実施されたか否かを判断する時期(状態推定実施時点)に取得した電流情報と、前記電流情報保持部に保持されている前記電流情報(1つの前記電流情報であってもよい)に基づき、前記状態推定実施時点で取得した前記電流情報の変化度合いを導出し、さらに前記電流情報保持部に保持されている前記電流情報のうち少なくとも1対の前記電流情報に関する変化度合いを導出する。
前記電流情報保持部に保持されている前記電流情報のうち少なくとも1対の前記電流情報に関する変化度合いと、前記状態推定実施時点で取得した前記電流情報の変化度合いに基づき、前記冷蔵・冷凍設備のフィルタ清掃が実施されたか否かの判定を行う。
本発明の一形態によれば、冷蔵・冷凍設備のフィルタ(例えば凝縮機フィルタ)の清掃実施判定には、電流情報を計測するだけでよい。すなわち、冷蔵・冷凍設備のフィルタ清掃実施の推定を、例えば店舗設備の電力エネルギーを管理する管理システム(管理サーバ)側に実装することを可能としている。また、本発明の一形態によれば、冷蔵・冷凍設備の環境情報を取得するためのセンサ(圧力センサ、温度センサ)の導入等、冷蔵・冷凍設備の改変・改造等は不要とされる。この結果、冷蔵・冷凍設備を既に導入している顧客店舗等において、冷蔵・冷凍設備のフィルタ清掃実施の判定の簡易化を可能としている。
なお、特許文献11では、冷蔵・冷凍設備の電流情報の変化度合いに基づき、冷蔵・冷凍設備のフィルタの目詰まり状態を推定する場合、取得した電流情報を基準値と比較している。これに対して、本発明の一形態によれば、状態推定実施時点で取得した電流情報と、電流情報保持部に保持されている電流情報の変化度合いと、電流情報保持部に保持されている、異なる時点で取得された電流情報の変化度合い同士を比較することで、冷蔵・冷凍設備のフィルタ清掃が実施されたか否かを判定しており、特許文献11のような基準値等は必要とされない。
<実施形態1>
図2は、本発明の例示的な実施形態1を説明する図である。以下では、冷蔵・冷凍設備として、図1を参照して説明した冷凍ショーケース20を例に説明する(ただし、冷蔵・冷凍設備は、冷凍ショーケースに制限されるものでない)。以下では、図1も適宜参照して、一実施形態を説明する。
図2において、センサ30は、冷凍ショーケース20の電源供給部に流れる電流情報(冷凍ショーケース20の消費電流)を取得する。状態推定装置10は、センサ30で取得した電流値の時系列データを受け取る。
状態推定装置10は、電流情報取得部101と、評価部102と、電流情報保持部103と、フィルタ清掃実施判定部104、出力部105を備えている。
電流情報取得部101は、センサ30から電流情報(電流値の時系列データ)を取得し内部のバッファメモリ(不図示)等に一時的に記憶保持する。
評価部102は、今回取得した冷凍ショーケース20の電力情報と、電流情報保持部103に予め記憶保持されるフィルタが清浄な状態での冷凍ショーケース20の電流情報と今回取得したタイミングより以前に取得した冷凍ショーケース20の電流情報とに基づき、それぞれの変化度合いを評価する。なお、変化度合いとしては、数値で定量評価してもよいし、変化度合いを、増加大、減少小、相違無し等のカテゴリ(ランク)分けして表現するようにしてもよい。なお、冷凍ショーケース20のフィルタ清掃又は交換後、時間の結果とともにフィルタの目詰まり等が進行し、冷凍ショーケース20運転時の電源電流の時間推移は一般に増加傾向を示す。
フィルタ清掃実施判定部104は、評価部102から出力される変化度合いに基づき、冷凍ショーケース20のフィルタ206の目詰まり状態を推定し、フィルタ清掃実施の判定を行う。
出力部105は、フィルタ清掃実施判定部104での判定結果(冷凍ショーケース20のフィルタ清掃実施の有無)を通知(表示)する。出力部105は、通信手段を介して、冷凍ショーケース20のフィルタ清掃が実施されたことを、店舗の管理端末や、POS(Point Of Sale)レジ端末、あるいは、従業員やアルバイトの携帯端末等に通知するようにしてもよい。
電流情報保持部103に記憶保持する冷凍ショーケース20のフィルタが清浄な状態での電流情報に関して、状態推定装置10は、フィルタ清掃実施の有無の判定を行う前の複数の異なる時点で、電流情報取得部101によって取得された電流情報(電流値の時系列データ)から冷凍ショーケース20のフィルタが清浄な状態での電流情報を導出して記憶保持するようにしてもよい。なお、電流情報は、交流電流の瞬時電流でなく、電流のRMS(Root Mean Square)値の波形データを用いてもよい。電流情報保持部103は、RAM、EEPROM、HDD等であってもよい。
冷凍ショーケース20のフィルタ206が清浄な状態として、運転開始直後や、フィルタ清掃、フィルタ交換直後が挙げられる。
冷凍ショーケース20のフィルタ206の清掃直後(あるいはフィルタ交換直後)の冷凍ショーケース20運転時、電流情報取得部101で取得した冷凍ショーケース20の電流情報を電流情報保持部103が受け取り、冷凍ショーケース20のフィルタ206が清浄な状態で取得された電流情報として記憶保持するようにしてもよい。電流情報保持部103では、冷凍ショーケース20のフィルタ206が清浄な状態で取得された電流情報であることを示すフラグ情報を該電流情報と関連付けして記憶保持するようにしてもよい。
あるいは、冷凍ショーケース20のフィルタが清浄な状態における電流情報を不図示の制御端末等から設定入力し、電流情報保持部103に記憶保持するようにしてもよい。
冷凍ショーケース20のフィルタ206の清掃の実施の有無の判定を行うために、電流情報保持部103に保持される、フィルタ206の清掃の実施の有無を判定する時期(状態推定実施時期)より前に取得する電流情報については、例えば、毎日、一定の時間毎のように、定期的に電流取得を行い、最新の電流情報のみを保持するようにしてもよい。
あるいは、冷凍ショーケース20のフィルタ206の清掃の実施の有無を判定する時期(例えば何月何日)を予め設定しておき、その時期よりも所定時間だけ前の時点から、電流情報を定期的に取得するようにしてもよい。
本発明の一実施形態によれば、フィルタ206の清掃を実施したか否かの判定には、冷凍ショーケース20の電源電流情報を計測するだけでよい。
すなわち、冷凍ショーケース20には触れる必要がなく(改造等は不要)、冷凍ショーケース20を既に導入している顧客店舗への導入を容易化している。
図2に例示するように、冷凍ショーケース20の電源供給部として、例えば分電盤40が挙げられる。分電盤40の分岐配線(給電線)41に冷凍ショーケース20が接続される。分電盤40の該分岐配線41の電流を、センサ30で取得し、センサ30に内蔵される通信インタフェース(不図示)を介して、電流情報取得部101に転送される。
センサ30は、測定電流を巻線比に応じた2次電流に変換するCT(Current Transformer)方式電流センサや、測定電流の周りに生じる磁界を、ホール効果を利用して電圧に変換するホール素子方式電流センサ等であってもよい。あるいは、冷凍ショーケース20の電源供給部として冷凍ショーケース20の電源コンセントの電流を、センサ30を介して電流情報取得部101で取得するようにしてもよい。
電流情報取得部101は、冷凍ショーケース20のフィルタ206の清掃実施の有無の判定(状態推定実施)を行うタイミングにおいて、センサ30に対して、電流値を計測し電流値の時系列データを送信するように、センサ30に測定コマンドを送信し、センサ30は、この測定コマンドに基づき、冷凍ショーケース20の電流を測定し、測定結果を電流情報取得部101に送信するようにしてもよい。
フィルタ206の清掃実施の有無の判定を行うタイミングは、一定期間の幅をもっていてもよい。例えば、フィルタ206の清掃の実施の有無の判定を行い、フィルタ清掃実施済みと判定された場合、該判定実施当日から、予め定められた期間経過後に、次回のフィルタ206の清掃の実施の有無の判定を行うようにしてもよい。あるいは、フィルタ清掃未実施と判断された場合、該判定実施当日から、次の判定実施日までの期間を短縮するようにしてもよい。例えばフィルタ206の清掃実施の有無の判定間隔が1週間である場合、判定実施当日にフィルタ清掃未実施と判断された場合、例えば翌日を次回のフィルタ清掃実施の有無の判定日としてもよい。この場合、判定実施当日は、翌日の判定実施日(状態判定実施時点)に対して、状態判定実施前に該当することから、判定実施当日の冷凍ショーケース20のフィルタ206の電流情報は、電流情報保持部103に記憶保持される。
フィルタ206の清掃の実施の有無の判定を行うタイミングは、状態推定装置10内で保持する不図示のタイマ(システム時計)等で、次のフィルタ清掃の実施の有無の判定のタイミングまでの時間を設定し、該タイマのタイムアウト時、電流情報取得部101が、センサ30に対して測定コマンドを送信し、センサ30から、冷凍ショーケース20の電流の測定結果(電流値の時系列データ)を取得するようにしてもよい。
図3は、実施形態の動作を説明する流れ図である。電流情報取得部101は、冷凍ショーケース20の電流情報(電流値の時系列データ:電流波形)を取得し、電流情報保持部103に記憶する(S11)。なお、上述したように、冷凍ショーケース20の電流情報は、一定時間間隔で取得するようにしてもよいし、状態推定実施時点よりも、所定期間前の時点から一定時間間隔で取得するようにしてもよい。
電流情報取得部101は、状態推定実施時点の電流情報を取得する(S12)。
評価部102は、状態推定実施時点の電流情報の変化度合いと、電流情報保持部103に保持されている、異なる時点で取得された少なくとも1対の電流情報の変化度合いを評価し(S13)、それぞれの変化度合いが予め定められた条件に合致しているか否かを判定する(S14)。ステップS13において、評価部102は、
状態推定実施時点で取得した(今回取得した)電流情報と、フィルタ206が清浄な状態での電流情報との変化度合いと、
今回取得したタイミング(状態推定実施時点)よりも以前に異なる時点で取得された電流情報と、フィルタ206が清浄な状態での電流情報からの変化度合いと、
をそれぞれ評価し、ステップS14において、それぞれの変化度合いが予め定められた条件に合致しているか否かを判定するようにしてもよい。
あるいは、ステップS13において、評価部102は、
状態推定実施時点で取得した(今回取得した)電流情報と、前回取得した電流情報との変化度合いと、
今回取得したタイミング(状態推定実施時点)よりも以前に、互いに前後して取得された少なくとも1対の電流情報の変化度合いと、
それぞれを評価し、ステップS14において、それぞれの変化度合いが予め定められた条件に合致しているか否かを判定するようにしてもよい。
フィルタ清掃実施判定部104は、それぞれの変化度合いが条件と合致する場合(S14のYES分岐)、フィルタ206の清掃が実施された(状態推定実施時とその直前の電流情報取得時点の間で清掃が実施された)と推定し、フィルタ清掃実施と判定する(S15)。一方、条件と合致しない場合、フィルタ清掃実施判定部104は、フィルタ清掃未実施と判定する(S16)。
評価部102は、例えばフィルタ206の清掃以降、状態推定実施時点までに取得され電流情報保持部103に保持されている電流情報のうち異なる時点で取得された複数の前記電流情報に基づき、電流情報の変化度合いの傾向変動を導出し、フィルタ清掃実施判定部104では、状態推定実施時点で取得した電流情報が、電流情報の変化度合いの変動傾向から外れ、フィルタ206が清浄な状態での電流情報に近づくか一致する場合、当該状態推定実施時点と、当該状態推定実施時点よりも前に、前記電流情報の変化度合いの傾向変動の導出に用いた最後の電流情報の取得時点との間で、フィルタ206の清掃が実施されたものと判定するようにしてもよい。
冷凍ショーケース20において、フィルタ206の目詰まりによって、送風機208、圧縮機201等の運転効率が変化する。運転効率の変化により、圧縮機201(定速運転方式)による温度制御運転(間欠運転)の頻度が変化する。また、フィルタ206の目詰まりに伴い、圧縮機201等の冷却負荷が増大し、消費電流(電力)が増大する。これは、インバータ制御方式の圧縮機201の場合も同様である。
評価部102は、電流情報の変化度合いの評価として、取得した電流情報(時系列データ)に対して、外れ値検出を行うようにしてもよい。あるいは、電流情報(電流波形)同士の相関係数や、電流情報の最大値等の統計値の比較を用いるようにしてもよい。
外れ値は、簡単な例では、検定対象のサンプル(取得された電流情報)をxとし、μを平均とし、偏差x−μを標準偏差σで割った検定統計量

Figure 2020136756

・・・(1)
又は、その絶対値を求め、xがμ±2σから3σの外であれば、外れ値とするようにしてもよい。
例えば、評価部102は、電流情報取得部101で取得された電流情報をx[i](i=1,…, N:Nは時系列データのサイズ(サンプリング個数))とし、電流情報保持部103に予め記憶保持されるフィルタ206が正常時における電流の各時点(サンプルポイント)での上限値をxU[i]、下限値をxL[i]とし、

Figure 2020136756

・・・(2)
を求める。τ[i]に関して、予め定められたインデックスi、特定のi、あるいはiに関する所定数の和(総和)等が、例えば2から3を超える場合、該iでの値x[i](あるいは、iに関する和(総和))を、外れ値としてもよい。標準偏差σは、電流情報保持部103に正常状態での電流情報を記憶保持する際に算出し記憶保持するようにしてもよい。なお、標準偏差σについても、各サンプルポイント、あるいはいくつかの代表点等での標準偏差σ[i]を算出しておき、これらのσ[i]を、式(2)のσとして用いるようにしてもよい。
なお、上記した外れ値検出は初等的手法の一例を示したものであり、クラスター分析の代表的な手法であるk平均法(k-means)等、サポートベクターマシン等を用いて外れ値検出を行うようにしてもよいことは勿論である。
評価部102において、今回(状態推定実施のタイミングで)取得した電流情報が、フィルタが清浄な状態での電流情報に対しては外れ値が検出されず、今回取得したタイミングより以前に取得した電流情報に対してのみ外れ値を検出した場合、フィルタ清掃実施判定部104では、フィルタ206の清掃が有った(清掃実施有り)と判定するようにしてもよい。
あるいは、評価部102は、電流情報取得部101で取得された電流情報(長さNの時系列データ)x[i] (i=1,…, N)と、電流情報保持部103に予め記憶保持される電流情報(長さNの時系列データ)y[i]の相関値r(相互相関値)を計算する。

Figure 2020136756

・・・・(3)
状態推定実施時点で取得した電流情報と、フィルタが清浄な状態での電流情報との相関値rが、状態推定実施時点よりも以前に取得され電流情報保持部103に記憶保持されている電流情報と、フィルタが清浄な状態での電流情報との相関値よりも大きい場合、フィルタ清掃実施判定部104では、フィルタ206の清掃があったと判定するようにしてもよい。すなわち、状態推定実施時点で取得した電流情報とフィルタが清浄な状態での電流情報との変化度合いが、状態推定実施時点で取得した電流情報が、フィルタが清浄な状態での電流情報に、より類似する方向に変化したことを意味する。
あるいは、評価部102は、今回(状態推定実施時点で)取得した電流情報(長さNの時系列データ)x[i] (i=1,…, N)と、状態推定実施時点よりも以前の各時点で取得され電流情報保持部103に記憶保持されている電流情報(長さNの時系列データ)y[i] (i=1,…, N)との差分
d[i] =x[i] - y[i]
を計算し、今回(状態推定実施時点で)取得した電流情報xとフィルタが清浄な状態での電流情報の差分の統計値(最大、最小、平均等)が、今回(状態推定実施時点で)取得した電流情報xと今回(状態推定実施時点)より以前に取得した電流情報yとの差分d[i]の統計値よりも小さい場合、フィルタ清掃実施判定部104では、フィルタ206の清掃が有った(清掃実施有り)と判定するようにしてもよい。
評価部102は、取得した電流情報(電流値の時系列データ)x[i] (i=1,…, N)について、予め定められた期間nについての平均値

Figure 2020136756
・・・(4)
を求め(jは所定の正整数)、該平均値-x[j]について、上記した外れ値検出や相関を計算することで、精度の向上を図るようにしてもよい。
図4は、本実施形態の一例を説明する図である。電流情報取得部101は、冷凍ショーケース20の電源電流(電源供給部の電流)をフィルタ206の清掃後、1日に一回、電流情報保持部103に記憶保持する。あるいは、電流情報取得部101は、一日に所定時間毎に冷凍ショーケース20の電源電流を複数回測定し、1日に1つの代表値を電流情報保持部103に記憶保持するようにしてもよい。
評価部102は、電流情報保持部103に保持されている、状態推定実施時点よりも以前に取得された各電流情報と、フィルタ206が清浄な状態で取得された電流情報(フィルタ清掃日の電流情報)との相関値(●印で示す:フィルタ清掃直後を基準とする相関値)、及び、状態推定実施時点で取得された電流情報と、フィルタ206が清浄な状態で取得された電流情報(フィルタ清掃日の電流情報)との相関値(●印で示す)を計算する。
フィルタ清掃実施判定部104は、状態推定実施時点(N日)の電流情報と、フィルタ206が清浄な状態で取得された電流情報(フィルタ清掃日の電流情報)との相関値が、電流情報保持部103に保持されている、N-1日までの各電流情報と、フィルタ206が清浄な状態で取得された電流情報(フィルタ清掃日の電流情報)との相関値の減少傾向変動から(フィルタ清掃日の電流情報を基準とした各電源電流の相関値は時間の推移とともに減少する)、一転、増加に転じた場合(相関値が1に近づいた場合)、フィルタ206の清掃が有ったものと判定する。すなわち、フィルタ清掃実施判定部104は、状態推定実施時点と前回の電流情報取得時点の間でフィルタ206の清掃が実施されたものと判定する。
あるいは、評価部102は、直前の電流情報を基準として、電流情報保持部103に保持され取得時点が相前後する各一対の電流情報の相関値(▲印で示す:直前を基準とする相関値)を計算し、さらに、状態推定実施時点(N日)の電流情報と状態推定実施時点の1つ前(N-1日)に取得された前記電流情報の1対の電流情報の相関値(▲印で示す)を計算する。
フィルタ清掃実施判定部104は、状態推定実施時点(N日)の電流情報と状態推定実施時点の1つ前(N日の前日:N-1日)に取得された電流情報の1対の電流情報の相関値が、フィルタ206の清掃以降、取得時点が相前後する前記各一対の電流情報の相関値の時間推移の傾向変動から外れて減少に転じた場合(N-1日の電流波形から類似していない場合)、フィルタ206の清掃が有ったものと判定する。すなわち、フィルタ清掃実施判定部104は、状態推定実施時点と状態推定実施時点の例えば1つ前の電流取得時点との間でフィルタ206の清掃が実施されたものと判定する。直前の電流情報を基準とした1対の電流情報(電流波形)は互いに類似しており、N-1日までのそれぞれの相関値の時間変動は小さい。フィルタ206の清掃が実施されると、N-1日(フィルタ206の清掃実施前)とN日の電流情報は非類似となり、相関値は大きく減少する。
なお、上記実施形態では、電流情報取得部101はセンサ30から冷凍ショーケース20の電源供給部に流れる電流情報を取得しているが、電流情報取得部101は、冷凍ショーケース20の電源供給部での電力情報を取得し、電力情報から電流情報を算出(推定)し、評価部102に供給するようにしてもよい。最も単純な計算では、三相3線式の場合電力P、電流I、電圧Vに関して、P= √3×I× V×cosθ(cosθは力率)等を用いることができる(I=P / (√3 × V × cosθ) )。
図5は、冷凍ショーケース20の電源供給部の電力を測定するセンサ30Aの一例を示す図である。この場合、冷凍ショーケース20の電源供給部は電源プラグ216である。図5を参照すると、センサ30Aは、電源プラグ216を差し込む電源コンセントを備え、さらに、電源コンセントの端子間電圧を測定する電圧計301と、電流を測定する電流計304を備える。電圧計301は、端子間電圧を降圧する降圧回路302と、降圧回路302のアナログ出力電圧をデジタル信号に変換するアナログデジタル変換器303を備えている。電流計304は、電源ライン(負荷)に流れる電流を検知する電流検知回路305と、電流検知回路305のアナログ出力電圧をデジタル信号に変換するアナログデジタル変換器306を備えている。電圧計301のアナログデジタル変換器303からの電圧波形データと、電流計304のアナログデジタル変換器306からの電力波形データは、例えば乗算器307で乗算され、瞬時電力波形が得られる。瞬時電力波形は、有効電力算出部308で平滑化され、有効電力値が算出される。電圧波形データ、電力波形データ、瞬時電力波形、有効電力値は、通信部309に入力される。通信部309は、電流の時系列データ(波形データ)、又は、電力値の時系列データ(波形データ)を状態推定装置10に送信する。その際、通信部309は、状態推定装置10からの測定コマンドを受信した場合に、電流値の時系列データ(波形データ)、及び/又は、電力値の時系列データ(波形データ)を送信するようにしてもよい。図5において、AC(Alternate Current)―DC(Direct Current)コンバータ/DC−DCコンバータ310はAC(交流)電源からDC(直流)電源を生成し、アナログデジタル変換器303、306、乗算器307、有効電力算出部308、通信部309にDC電源を供給する。なお、図5には、単相2線式交流が例示されているが、三相3線式の交流の場合も、例えば三台の単相電力計を用いて測定できる。あるいは、電力について2電力計法に基づく測定を行うようにしてもよい。
なお、図2の状態推定装置10は、例えば図6に示すように、コンピュータ装置に実装してもよい。図6を参照すると、サーバコンピュータ等のコンピュータ装置110は、プロセッサ(CPU(Central Processing Unit)、データ処理装置)111、半導体メモリ(例えばRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、又は、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)等)、HDD(Hard Disk Drive)、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)等の少なくともいずれかを含む記憶装置112と、表示装置113と、通信インタフェース114を備えている。通信インタフェース114は、図2のセンサ30で取得した電力、電流情報を、通信網を介して取得する通信部として機能する。記憶装置112に図2の状態推定装置10の機能を実現するプログラムを記憶しておき、プロセッサ111が、該プログラムを読み出して実行することで、上記した実施形態の状態推定装置10を実現するようにしてもよい。
上記実施形態では、平型オープンショーケースの例を説明したが、縦型のオープンショーケースに対しても適用可能であることは勿論である。また、冷蔵、冷凍オープンショーケースに制限されるものでなく、他の冷蔵・冷凍設備にも適用可能であることは勿論である。この場合、冷蔵・冷凍設備の種類、用途、容量、規模等によっては、図6のコンピュータ装置110では、分電盤(図2の40)等に流れる合成電流波形を機器毎に波形分離(disaggregation)して得た冷蔵・冷凍設備の電流波形等に基づき、該冷蔵・冷凍設備のフィルタ清掃が実施されたか否かの判定を行うようにしてもよいことは勿論である。
なお、上記の特許文献1−12の各開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施例の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせ乃至選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
10 状態推定装置
20 冷凍ショーケース
30 センサ(電流センサ)
30A センサ(電力、電流センサ)
40 分電盤
41 分岐配線(給電線)
101 電流情報取得部
102 評価部
103 電流情報保持部
104 フィルタ清掃実施判定部
105 出力部
110 コンピュータ装置
111 プロセッサ
112 記憶装置
113 表示装置
114 通信インタフェース
201 圧縮機(コンプレッサ)
202 凝縮機(コンデンサ)
203 膨張機
205 バイパス弁
206 フィルタ(エアフィルタ)
207 廃熱口
209 制御装置
211 送風機
212 エアダクト
213 供給口
214 吸引口
215 陳列室
216 電源プラグ
301 電圧計
302 降圧回路
303、306 アナログデジタル変換器
304 電流計
305 電流検知回路
307 乗算器
308 有効電力算出部
309 通信部
310 AC−DCコンバータ/DC−DCコンバータ
本発明は、状態推定装置と方法とプログラムに関する。
本発明は、上記課題に鑑みて創案されたものであって、その目的は、冷蔵・冷凍設備等の改変・改造や、環境情報を取得するためのセンサの導入等を不要とし、例えば冷蔵・冷凍設備等を既に導入している顧客店舗等において当該冷蔵・冷凍設備等のフィルタの清掃が実施されたことの監視を簡易化する装置、方法、プログラムを提供することにある。
評価部102は、取得した電流情報(電流値の時系列データ)x[i] (i=1,…, N)について、予め定められた期間nについての平均値

Figure 2020136756
・・・(4)
を求め(jは所定の正整数)、該平均値
Figure 2020136756
について、上記した外れ値検出や相関を計算することで、精度の向上を図るようにしてもよい。

Claims (12)

  1. 冷蔵・冷凍設備の電源供給部での電流情報を取得する電流情報取得部と、
    前記冷蔵・冷凍設備のフィルタが清浄な状態で取得された前記冷蔵・冷凍設備の電流情報と、状態推定実施前に、所定の時間間隔で1又は複数回取得された前記冷蔵・冷凍設備の電流情報を保持する電流情報保持部と、
    状態推定実施時点で取得した前記電流情報と前記電流情報保持部に保持されている前記電流情報とに基づき、前記状態推定実施時点で取得した前記電流情報の変化度合いを導出し、さらに前記電流情報保持部に保持されている前記電流情報のうち少なくとも1対の前記電流情報に関する変化度合いを導出する評価部と、
    前記状態推定実施時点で取得した前記電流情報の変化度合いと、前記電流情報保持部に保持されている前記電流情報のうち少なくとも1対の前記電流情報に関する変化度合いとに基づき、前記冷蔵・冷凍設備のフィルタ清掃が実施されたか否かの判定を行うフィルタ清掃実施判定部と、
    前記判定結果を出力する出力部と、
    を備えた状態推定装置。
  2. 前記評価部は、前記電流情報保持部に保持されている、取得時点が異なる複数の前記電流情報から、前記冷蔵・冷凍設備の電流情報の変化度合いの傾向変動を導出し、
    前記フィルタ清掃実施判定部は、前記状態推定実施時点で取得した前記電流情報の変化度合いが、前記電流情報の変化度合いの前記傾向変動から外れ、前記フィルタが清浄な状態での前記電流情報に近づくか一致する場合、前記フィルタの清掃が実施されたものと判定する、ことを特徴とする請求項1に記載の状態推定装置。
  3. 前記評価部は、前記電流情報保持部に保持されている、取得時点の異なる前記各電流情報と前記フィルタが清浄な状態で取得された前記電流情報との相関値と、
    前記状態推定実施時点の前記電流情報と前記フィルタが清浄な状態で取得された前記電流情報との相関値を計算し、
    前記フィルタ清掃実施判定部は、前記状態推定実施時点の前記電流情報と前記フィルタが清浄な状態で取得された前記電流情報との前記相関値が、前記電流情報保持部に保持されている、取得時点の異なる前記各電流情報と前記フィルタが清浄な状態で取得された前記電流情報との前記相関値の減少傾向変動から、増加に転じた場合、前記フィルタの清掃が実施されたものと判定する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の状態推定装置。
  4. 前記評価部は、前記電流情報保持部に保持されている、取得時点が相前後する各一対の電流情報の相関値を計算し、前記状態推定実施時点の前記電流情報と前記状態推定実施時点の1つ前に取得された前記電流情報との相関値を計算し、
    前記フィルタ清掃実施判定部は、前記状態推定実施時点の前記電流情報と前記状態推定実施時点の1つ前に取得された前記電流情報との相関値が、前記電流情報保持部に保持されている、取得時点が相前後する各一対の電流情報の相関値の傾向変動から外れて減少に転じた場合、前記フィルタの清掃が実施されたものと判定する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の状態推定装置。
  5. 前記評価部は、前記状態推定実施時点に取得した前記電流情報に対して外れ値検出を行い、
    前記フィルタ清掃実施判定部は、前記状態推定実施時点の電流情報が、前記状態推定実施前の電流情報に対してのみ未知判定とされた場合、前記フィルタの清掃が実施されたものと判定する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の状態推定装置。
  6. 前記評価部は、前記状態推定実施時点に取得した前記電流情報と、前記電流情報保持部に保持されている前記電流情報との差分値を計算し、
    前記フィルタが清浄な状態での電流情報に対する差分の統計値が、前記状態推定実施前に取得され前記電流保持部に保持されている電流情報に対する差分の統計値よりも小さい場合、前記フィルタ清掃実施判定部は、前記フィルタの清掃が実施されたものと判定する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の状態推定装置。
  7. 前記評価部は、取得した前記電流情報の平均値に基づき、前記冷蔵・冷凍設備が正常な状態での電流情報との変化度合いを導出する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の状態推定装置。
  8. 冷蔵・冷凍設備の電源供給部での電流情報を取得し、
    前記冷蔵・冷凍設備のフィルタ清掃後の前記フィルタが清浄な状態で取得された前記冷蔵・冷凍設備の電流情報と、前記フィルタ清掃後、状態推定実施前に所定の時間間隔で1又は複数回取得された電流情報を記憶部に保持し、
    状態推定実施時点で取得した前記電流情報と前記記憶部に保持されている前記電流情報とに基づき、前記状態推定実施時点で取得した前記電流情報の変化度合いを導出し、さらに前記電流情報保持部に保持されている前記電流情報のうち少なくとも1対の前記電流情報に関する変化度合いを導出し、
    前記状態推定実施時点で取得した前記電流情報の変化度合いと、前記記憶部に保持されている前記電流情報のうち少なくとも1対の前記電流情報に関する変化度合いとに基づき、前記冷蔵・冷凍設備のフィルタ清掃が実施されたか否かの判定を行う、ことを特徴とする状態推定方法。
  9. 前記記憶部に保持されている、取得時点が異なる複数の前記電流情報から、前記冷蔵・冷凍設備の電流情報の変化度合いの傾向変動を導出し、
    前記状態推定実施時点で取得した前記電流情報の変化度合いが、前記電流情報の変化度合いの前記傾向変動から外れ、前記フィルタが清浄な状態での前記電流情報に近づくか一致する場合、前記フィルタの清掃が実施されたものと判定する、ことを特徴とする請求項8に記載の状態推定方法。
  10. 前記記憶部に保持されている、取得時点の異なる前記各電流情報と前記フィルタが清浄な状態で取得された前記電流情報との相関値と、
    前記状態推定実施時点の前記電流情報と前記フィルタが清浄な状態で取得された前記電流情報との相関値を計算し、
    前記状態推定実施時点の前記電流情報と前記フィルタが清浄な状態で取得された前記電流情報との前記相関値が、前記記憶部に保持されている、取得時点の異なる前記各電流情報と前記フィルタが清浄な状態で取得された前記電流情報との前記相関値の減少傾向変動から、増加に転じた場合、前記フィルタの清掃が実施されたものと判定する、ことを特徴とする請求項8又は9に記載の状態推定方法。
  11. 前記記憶部に保持されている、取得時点が相前後する各一対の電流情報の相関値を計算し、前記状態推定実施時点の前記電流情報と前記状態推定実施時点の1つ前に取得された前記電流情報との相関値を計算し、
    前記状態推定実施時点の前記電流情報と前記状態推定実施時点の1つ前に取得された前記電流情報との相関値が、前記記憶部に保持されている、取得時点が相前後する各一対の電流情報の相関値の傾向変動から外れて減少に転じた場合、前記フィルタの清掃が実施されたものと判定する、ことを特徴とする請求項8又は9に記載の状態推定方法。
  12. 冷蔵・冷凍設備の電源供給部での電流情報を取得する処理と、
    前記冷蔵・冷凍設備のフィルタ清掃後の前記フィルタが清浄な状態で取得された前記冷蔵・冷凍設備の電流情報と、前記フィルタ清掃後、状態推定実施前に所定の時間間隔で1又は複数回取得された電流情報を記憶部に記憶保持する処理と、
    状態推定実施時点で取得した前記電流情報と前記記憶部に保持されている前記電流情報とに基づき、前記状態推定実施時点で取得した前記電流情報の変化度合いを導出し、さらに前記電流情報保持部に保持されている前記電流情報のうち少なくとも1対の前記電流情報に関する変化度合いを導出する処理と、
    前記状態推定実施時点で取得した前記電流情報の変化度合いと、前記記憶部に保持されている前記電流情報のうち少なくとも1対の前記電流情報に関する変化度合いとに基づき、前記冷蔵・冷凍設備のフィルタ清掃が実施されたか否かの判定を行う処理と、をコンピュータに実行させるプログラムを記録したプログラム記録媒体。
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