JPWO2020090137A1 - 容器詰飲料 - Google Patents
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Abstract
Description
[1]フラボノイド包接化合物を含む容器詰飲料であって、前記フラボノイド包接化合物が、ラムノシド構造をもつ難溶性フラボノイドを、シクロデキストリンの存在下、ラムノシダーゼ活性を有する酵素で処理してラムノースを脱離する脱離工程を経て得られたものである、容器詰飲料。
[2]さらにラムノースを含む、[1]記載の容器詰飲料。
[3]前記ラムノシド構造をもつ難溶性フラボノイドが、ルチン、ヘスペリジン、ナリンジン、ジオスミン、エリオシトリン、ミリシトリン、ネオヘスペリジン、ルテオリン−7−ルチノシド、デルフィニジン−3−ルチノシド、シアニジン−3−ルチノシド、イソラムネチン−3−ルチノシド、ケンペロール−3−ルチノシド、及びアカセチン−7−ルチノシドからなる群より選択される1種以上である、[1]又は[2]記載の容器詰飲料。
[4]前記シクロデキストリンが、β−シクロデキストリン、分枝β−シクロデキストリン、及びγ−シクロデキストリンからなる群より選択される1種以上である、[1]〜[3]いずれか記載の容器詰飲料。
[5]フラボノイド包接化合物を含む容器詰飲料であって、前記フラボノイド包接化合物が、ラムノシド構造を持たないフラボノイドがシクロデキストリンに包接された化合物であり、前記フラボノイド包接化合物におけるフラボノイドとシクロデキストリンとのモル比(シクロデキストリン/フラボノイド)が0.01〜10.0である、容器詰飲料。
[6]前記フラボノイド包接化合物におけるフラボノイドが、イソクエルシトリン、ヘスペレチン−7−グルコシド、ナリンゲニン−7−グルコシド(プルニン)、ジオスメチン−7−グルコシド、ミリセチン、エリオジクチオール−7−グルコシド、ルテオリン−7−グルコシド、デルフィニジン−3−グルコシド、シアニジン−3−グルコシド、イソラムネチン−3−グルコシド、ケンペロ−ル−3−グルコシド、アピゲニン−7−グルコシド、ケルセチン、ヘスペレチン、ナリンゲニン、アカセチン−7−グルコシド、及びこれらの誘導体からなる群より選択される1種以上を含む、[5]記載の容器詰飲料。
[7]前記シクロデキストリンが、β−シクロデキストリン、分岐−β−シクロデキストリン、及びγ−シクロデキストリンからなる群より選択される1種以上を含む、[5]又は[6]記載の容器詰飲料。
[8]前記フラボノイド包接化合物が、イソクエルシトリンがγ−シクロデキストリンに包接されたフラボノイド包接化合物であり、前記イソクエルシトリンと前記γ−シクロデキストリンとのモル比(γ−シクロデキストリン/イソクエルシトリン)が1.0〜3.0であり、前記イソクエルシトリンの水への溶解度が0.01%以上である、[5]〜[7]いずれか記載の容器詰飲料。
[9]前記フラボノイド包接化合物が、イソクエルシトリンがγ−シクロデキストリンに包接されたフラボノイド包接化合物であり、前記イソクエルシトリンと前記γ−シクロデキストリンとのモル比(γ−シクロデキストリン/イソクエルシトリン)が0.9〜4.0であり、前記イソクエルシトリンの水への溶解度が0.01%以上である、[5]〜[7]いずれか記載の容器詰飲料。
[10]前記フラボノイド包接化合物が、イソクエルシトリンがβ−シクロデキストリンに包接されたフラボノイド包接化合物であり、前記イソクエルシトリンと前記β−シクロデキストリンとのモル比(β−シクロデキストリン/イソクエルシトリン)が1.0〜3.0であり、前記イソクエルシトリンの水への溶解度が0.01%以上である、[5]〜[7]いずれか記載の容器詰飲料。
[11]前記フラボノイド包接化合物が、ヘスペレチン−7−グルコシドがシクロデキストリンに包接されたフラボノイド包接化合物であり、前記ヘスペレチン−7−グルコシドと前記シクロデキストリンとのモル比(シクロデキストリン/ヘスペレチン−7−グルコシド)が1.0〜3.0であり、前記ヘスペレチン−7−グルコシドの水への溶解度が0.01%以上である、[5]〜[7]いずれか記載の容器詰飲料。
[12]さらにラムノースを含み、前記フラボノイド包接化合物中のフラボノイドと前記ラムノースとのモル比(ラムノース/フラボノイド)が0.1〜10である、[5]〜[11]いずれか記載の容器詰飲料。
[13]前記フラボノイド包接化合物中のフラボノイドと前記ラムノースとのモル比(ラムノース/フラボノイド)が0.8〜1.2である、[12]記載の容器詰飲料。
[14]フラボノイド配糖体組成物を含む容器詰飲料であって、前記フラボノイド配糖体組成物が、フラボノイド包接化合物を、糖転移酵素で処理して配糖体化する配糖体化工程を経て得られたものであり、前記フラボノイド包接化合物が、ラムノシド構造をもつ難溶性フラボノイドを、シクロデキストリンの存在下、ラムノシダーゼ活性を有する酵素で処理してラムノースを脱離する脱離工程を経て得られたものである、容器詰飲料。
[15]前記配糖体化工程がpH3〜7の水媒体において行われる、[14]記載の容器詰飲料。
[16]前記配糖体組成物が、下記一般式(1)で示されるイソクエルシトリン配糖体組成物であって、前記配糖体組成物中、n=0の配糖体の含有量が10モル%以上30モル%以下であり、n=1〜3の配糖体の含有量が50モル%以下であり、n=4以上の配糖体の含有量が30モル%以上である、[14]又は[15]記載の容器詰飲料。
[17]前記配糖体組成物が、下記一般式(2)で示されるヘスペレチン−7−グルコシド配糖体組成物であって、前記配糖体組成物中、n=0の配糖体の含有量が10モル%以上30モル%以下であり、n=1〜3の配糖体の含有量が50モル%以下であり、n=4以上の配糖体の含有量が30モル%以上である、[14]又は[15]記載の容器詰飲料。
[18]前記配糖体組成物が、下記一般式(3)で示されるアグリゴン配糖体組成物であって、前記配糖体組成物中、n=0の配糖体の含有量が10モル%以上30モル%以下であり、n=1〜3の配糖体の含有量が50モル%以下であり、n=4以上の配糖体の含有量が30モル%以上である、[14]又は[15]記載の容器詰飲料。
[19]さらにラムノースを含み、前記フラボノイド配糖体組成物をフラボノイド換算したモル数と前記ラムノースとのモル比(ラムノース/フラボノイド)が0.1〜10である、[14]〜[18]いずれか記載の容器詰飲料。
[20]前記フラボノイド配糖体組成物をフラボノイド換算したモル数と前記ラムノースとのモル比(ラムノース/フラボノイド)が0.8〜1.2である、[19]記載の容器詰飲料。
[21]茶系飲料、コーヒー系飲料、ココア系飲料、ノンアルコールビールテイスト飲料、果汁飲料、野菜飲料、炭酸飲料、機能性飲料、ミネラルウォーター、酒類、乳性飲料、又はスープ系飲料である、[1]〜[20]いずれか記載の容器詰飲料。
[22]フラボノイド包接化合物を含む容器詰飲料の製造方法であって、ラムノシド構造をもつ難溶性フラボノイドを、シクロデキストリンの存在下、ラムノシダーゼ活性を有する酵素で処理してラムノースを脱離する脱離工程を含む、製造方法。
[23]フラボノイド配糖体組成物を含む容器詰飲料の製造方法であって、ラムノシド構造をもつ難溶性フラボノイドを、シクロデキストリンの存在下、ラムノシダーゼ活性を有する酵素で処理してラムノースを脱離する脱離工程、及び前記脱離工程を経て得られたフラボノイド包接化合物を、糖転移酵素で処理して配糖体化する配糖体化工程を含む、製造方法。
イソクエルシトリンがγ−シクロデキストリンに包接されたフラボノイド包接化合物であって、前記イソクエルシトリンと前記γ−シクロデキストリンとの包接体でのモル比(γ−シクロデキストリン/イソクエルシトリン)が、生産コストを抑える観点から、好ましくは0.9〜4.0である場合、より好ましくは1.0〜3.0である場合、さらに好ましくは1.0〜1.8である場合には、前記イソクエルシトリンの水への溶解度が0.01%以上、好ましくは2%以上であり、より好ましくは2.5%以上であり、さらに好ましくは3%以上である。
イソクエルシトリンがβ−シクロデキストリンに包接されたフラボノイド包接化合物であって、前記イソクエルシトリンと前記β−シクロデキストリンとの包接体でのモル比(β−シクロデキストリン/イソクエルシトリン)が1.0〜3.0である場合には、前記イソクエルシトリンの水への溶解度が0.01%以上、好ましくは0.02%以上であり、より好ましくは0.03%以上であり、さらに好ましくは0.05%以上である。
ヘスペレチン−7−グルコシドがシクロデキストリンに包接されたフラボノイド包接化合物であって、前記ヘスペレチン−7−グルコシドと前記シクロデキストリンとの包接体でのモル比(シクロデキストリン/ヘスペレチン−7−グルコシド)が1.0〜3.0である場合には、前記ヘスペレチン−7−グルコシドの水への溶解度が好ましくは0.01%以上であり、より好ましくは0.02%以上であり、さらに好ましくは0.03%以上である。
下記一般式(1)で示されるイソクエルシトリン配糖体組成物であって、前記配糖体組成物中、n=0の配糖体の含有量が10モル%以上30モル%以下であり、n=1〜3の配糖体の含有量が50モル%以下であり、n=4以上の配糖体の含有量が30モル%以上である、イソクエルシトリン配糖体組成物。好ましくは、n=0の配糖体の含有量が10モル%以上30モル%以下であり、n=1〜3の配糖体の含有量が35モル%以上45モル%以下であり、n=4以上の配糖体の含有量が30モル%以上50モル%以下である。
下記一般式(2)で示されるヘスペレチン−7−グルコシド配糖体組成物であって、前記配糖体組成物中、n=0の配糖体の含有量が10モル%以上30モル%以下であり、n=1〜3の配糖体の含有量が50モル%以下であり、n=4以上の配糖体の含有量が30モル%以上である、ヘスペレチン−7−グルコシド配糖体組成物。好ましくは、n=0の配糖体の含有量が10モル%以上25モル%以下であり、n=1〜3の配糖体の含有量が35モル%以上50モル%以下であり、n=4以上の配糖体の含有量が30モル%以上50モル%以下である。
下記一般式(3)で示されるアグリゴン配糖体組成物であって、前記配糖体組成物中、n=0の配糖体の含有量が10モル%以上30モル%以下であり、n=1〜3の配糖体の含有量が50モル%以下であり、n=4以上の配糖体の含有量が30モル%以上である、アグリゴン配糖体組成物。好ましくは、n=0の配糖体の含有量が10モル%以上25モル%以下であり、n=1〜3の配糖体の含有量が35モル%以上50モル%以下であり、n=4以上の配糖体の含有量が30モル%以上50モル%以下である。
本発明における食系ドリンクとは、特に限定されないが清涼飲料規格の栄養ドリンクの中で、医薬品及び、医薬部外品である薬系ドリンクと類似した味覚を持ち、滋養強壮機能を期待する飲料等である。本発明における機能性清涼飲料とは、特に限定されないが生体活動を調節する機能をもつとされる成分を配合した清涼飲料水であり、カテキン、各種アミノ酸、コラーゲン、カルシウム、オリゴ糖、食物繊維、各種ビタミンなど、健康を維持するのに役立つ素材を配合した飲料等である。本発明におけるスポーツドリンクとは、特に限定されないが、塩化ナトリウム・塩化マグネシウム等でイオン濃度を調節して水分吸収の促進を図り、糖類でエネルギーの補給を期待する飲料等である。本発明におけるパウチゼリー飲料とは、特に限定されないがスパウト付きパウチに封入されたパウチゼリー飲料等である。本発明におけるパウチゼリー飲料は、ゲル化剤とベース配合を混合し、容器内に充填し、必要に応じてこれを冷却することによって得る。本発明のゼリー飲料において、専ら口当たりに大きく影響するゲル化剤としては以下の、ジェランガム、キサンタンガム、ローカストビーンガム、寒天、高強度寒天、カラギーナン、グルコマンナン、グアーガム、タラガム、タマリンドガム、アミロース、アミロペクチン、アガロース、アガロペクチン、ファーセレラン、アルギン酸、ペクチン、デキストラン、プルラン、セルロース、カードラン、ゼラチン等を使用することができる。これらのゲル化剤のなかでも、好ましくはジェランガム、キサンタンガム、ローカストビーンガム及び寒天から選ばれる1種以上を使用することであり、より好ましくは寒天とジェランガム、キサンタンガム、ローカストビーンガムから選ばれる1種以上を使用すること、さらに好ましくはジェランガム、キサンタンガム、ローストビーンガム及び寒天を全て使用することである。
調製例1〜3
1000m1容量のビーカーに、ラムノシド構造をもつ難溶性フラボノイド(ルチン又はヘスペリジン)とシクロデキストリンを表1に示すように添加し、水を加えて1000gにし、70℃、pH4.5に調整した。その後撹拌しながら、ナリンギナーゼ(天野エンザイム(株)155u/g)を3〜30g添加し、24時間反応させた後、室温ろ過後、スプレードライヤーの噴霧乾燥により粉末化を行い、ラムノースを含有するフラボノイド包接含有組成物を得た。得られたフラボノイド包接含有組成物における、ラムノース含量を測定(HPLC分析法、ラムノース(Wako)で検量線作成、検出:示唆屈折計 RID−10A(SHIMADZU))後、ラムノースのモル濃度を算出し、包接化合物のフラボノイドのモル濃度(吸光度分析法)より、ラムノースとフラボノイドのモル比(ラムノース/フラボノイド)を算出したところ、0.8〜1.2であった。
シクロデキストリンを添加せず、ルチン、及びヘスペリジンを表1に示す濃度を添加し、容量100kgにて、酵素反応後、ろ過、冷却し、沈殿したイソクエルシトリン、及びヘスペレチン−7−グルコシドを回収乾燥することで調製例4、5の粉末(含量96%以上)を調製した。また調製例6として、ラムノシド構造をもたないフラボノイド(イソクエルシトリン又はヘスペレチン−7−グルコシド)を含まないシクロデキストリンのみの組成物を調製した。β−シクロデキストリンを15%、γ−シクロデキストリンを15%にて溶解し、調製液(1kg)の一部をスプレードライヤーにより粉末化(β−シクロデキストリン50%、γ−シクロデキストリン50%)した。
ラムノース含量を測定(HPLC分析法、ラムノース(Wako)で検量線作成、検出:示唆屈折計 RID−10A(SHIMADZU))後、ラムノースのモル濃度を算出し、包接化合物のフラボノイドのモル濃度(吸光度分析法)、フラボノイド配糖体組成物(HPLC法)のフラボノイド換算モル濃度より、ラムノースとフラボノイドのモル比(ラムノース/フラボノイド)を算出した。
RTN:下記で調製したルチン
マメ科植物であるエンジュのつぼみ50kgを500Lの熱水に3時間浸漬した後、濾別した濾液を取得した。その後、室温まで冷却して沈殿した成分を濾別し、沈殿部を水洗、再結晶、及び乾燥することにより、含量96%以上のルチン3190gを得た。試薬ルチン(Wako)を用いてHPLCにて同一ピークであることを確認した。
HSP:ヘスペリジン(含量97%以上、浜理薬品工業株式会社製)
β−CD:β−シクロデキストリン(パールエース社製)
γ−CD:γ−シクロデキストリン(パールエース社製)
HPLC(SHIMADZU)の面積比(イソクエルシトリンのピーク面積/ルチンのピーク面積)<HPLC条件;カラム:CAPCELL PAK C18 SIZE 4.6mm×250mm(SHISEIDO)、溶離液:20%(v/v)アセトニトリル/0.1%リン酸水溶液、検出:351nm、流速:0.4ml/min、カラム温度:70℃>より算出した。イソクエルシトリンは、試薬イソクエルシトリン(Wako)を用いてHPLCにて同一のピークであることで確認した。調製例1、2、4における転化率はいずれも96%以上であった。
HPLC(SHIMADZU)の面積比(ヘスペレチン−7−グルコシドのピーク面積/ヘスペリジンのピーク面積)<HPLC条件;カラム:CAPCELL PAK C18 SIZE 4.6mm×250mm(SHISEIDO)、溶離液:40%(v/v)アセトニトリル/0.1%リン酸水溶液、検出:280nm、流速:0.4ml/min、カラム温度:70℃>より算出した。ヘスペレチン−7−グルコシドは、NMRによりヘスペレチン−7−グルコシドであることを確認した乾燥品を用いて、HPLCにて同一のピークであることで確認した。調製例3、5における転化率はいずれも96%以上であった。
調製例1、2、4の反応終了液を、室温静置後に、上清液1mlをフィルター濾過し、測定サンプルとした。試薬ルチン(Wako)を使用し吸光度351nm(0.1%リン酸溶液)で検量線を作成後、測定サンプルの吸光度よりルチン濃度を算出し、転化率で補正後0.761(イソクエルシトリン/ルチンの分子量比(464.38/610.52=0.761))を乗じたものをイソクエルシトリン濃度として算出した。結果を表1に示す。
調製例3、5の反応終了液を、室温静置後に、上清液1mlをフィルター濾過し、測定サンプルとした。試薬ヘスペリジン(Wako)を使用した吸光度280nm(0.1%リン酸溶液)で検量線を作成後、測定サンプルの吸光度よりヘスペリジン濃度を算出し、HPLC分析の転化率で補正後、0.761(ヘスペレチン−7−グルコシド/ヘスペリジンの分子量比(464.42/610.56=0.761))を乗じたものをヘスペレチン−7−グルコシド濃度として算出した。結果を表1に示す。
水を50ml入れた100ml容量のビーカーの中に、上記で調製した乾燥物を、50℃で、撹拌しながら、溶解しきれず析出するまで添加した。室温(25℃)静置後、上清液1mlをフィルター濾過し、吸光度分析法にてイソクエルシトリン濃度、ヘスペレチン−7−グルコシド濃度を算出し、溶解度とした。但し、溶解度測定の際、乾燥物量が不充分である場合、同調製例実験を繰り返すことで必要量を取得し、溶解度を測定した。なお、HPLCの条件は前記転化率の条件と同じである。また、調製例1〜3でフラボノイドがシクロデキストリンと包接されていること、調製例4、5がイソクエルシトリン、ヘスペレチン−7−グルコシドであることを、示差走査熱量計(DSC)、核磁気共鳴(NMR)、及びフーリエ変換赤外分光光度計(FT−IR)より確認した。結果を表1に示す。
(1)反応開始時のβ−シクロデキストリン濃度(質量%)
(2)反応開始時のγ−シクロデキストリン濃度(質量%)
(3)反応開始時のルチン濃度(質量%)
(4)反応開始時のシクロデキストリン/ルチン(モル比)
(5)反応終了後濾過液のイソクエルシトリン濃度(質量%)
(6)反応終了後濾過液のシクロデキストリン/イソクエルシトリン(モル比)
(7)反応終了後濾過液乾燥物のイソクエルシトリン溶解度(質量%)
(8)反応終了後濾過液乾燥物のイソクエルシトリン含量(質量%)
(9)反応開始時のヘスペリジン濃度(質量%)
(10)加熱撹拌開始時のシクロデキストリン/ヘスペリジン(モル比)
(11)加熱撹拌後濾過液のヘスペレチン−7−グルコシド濃度(質量%)
(12)加熱撹拌後濾過液のシクロデキストリン/ヘスペレチン-7-グルコシド(モル比)
(13)加熱撹拌後濾過液乾燥物のヘスペレチン−7−グルコシド溶解度(質量%)
(14)反応終了後濾過液乾燥物のヘスペレチン−7−グルコシド含量(質量%)
風味の評価は、10名の熟練したパネラーにより官能評価(味及び香りの変化)を実施した。下記で調製された各実施例・比較例の容器詰飲料を、4℃および37℃にて1週間および4週間、3,000ルクスの明所に保管し、同期間保管したサンプルについて4℃の調製飲料に対する37℃の調製飲料の変化を下記の評価基準に従い、それぞれの平均点を算出した。同期間冷蔵保存したものと同等の味、臭いのものを評価5、また無添加品を同期間50度で3000ルクスの明所に保管したものは、最も異味、異臭が強かったことからその評価を1とした。味は、酸味、苦味、渋味、旨味、塩味を総合的に「異味」として判定し、臭いは、酸臭、発酵臭、酸化臭、及び異臭の強さ等を総合的に「異臭」として判定した。結果を表2〜23に示す。
1:異味の変化を強く感じる
2:異味の変化をやや強く感じる
3:異味の変化を感じる
4:異味の変化をかすかに感じる
5:異味の変化を感じない
1:異臭を強く感じる
2:異臭をやや強く感じる
3:異臭を感じる
4:異臭をかすかに感じる
5:異臭を感じない
実施例1〜9、比較例1〜3
市販の乾燥煎茶葉1kgに約70℃の温水10kgを添加して10分間攪拌した後濾布でろ過を行い、煎茶抽出物90kgを調製し、表2に示す配合により調製例1〜6で得られた組成物を添加し、UHT殺菌処理した後、500mlのPET容器に充填して、緑茶容器詰飲料を得た。
(15)容器詰飲料製造時に使用した組成物の種類
(16)容器詰飲料製造時に使用した組成物の配合量(%)
(17)容器詰飲料中のイソクエルシトリン濃度(%)
(18)容器詰飲料中のヘスペレチン−7−グルコシド濃度(%)
実施例10〜18、比較例4〜6
市販の乾燥ウーロン茶葉1kgに約70℃の温水10kgを添加して10分間攪拌した後濾布でろ過を行い、ウーロン茶抽出物92kgを調製し、表3に示す配合により調製例1〜6で得られた組成物を添加し、UHT殺菌処理した後、500mlのPET容器に充填してウーロン茶容器詰飲料を得た。
実施例19〜27、比較例7〜9
市販の乾燥紅茶葉1kgに約70℃の温水10kgを添加して10分間攪拌した後濾布でろ過を行い、紅茶抽出物92kgを調製し、表4に示す配合により調製例1〜6で得られた組成物を添加し、UHT殺菌処理した後、500mlのPET容器に充填して紅茶容器詰飲料を得た。
実施例28〜29、比較例10〜12
市販の乾燥阿波番茶葉1kgに約70℃の温水10kgを添加して10分間攪拌した後濾布でろ過を行い、阿波番茶抽出物90kgを調製し、表5に示す配合により調製例1〜6で得られた組成物を添加し、UHT殺菌処理した後、500mlのPET容器に充填して微生物発酵茶容器詰飲料を得た。
実施例31〜33、比較例13〜15
50kgの花茶葉および1500kgの脱酸素および脱イオンされた逆浸透水(80℃、溶存酸素量1mg/L以下)を閉鎖された抽出タンクに添加した。抽出を20分間実施し、花茶抽出液を得た。抽出液をプレート冷却器により冷却し、その後閉鎖された保持タンクに移し、7分間遠心分離した。遠心分離後、茶抽出液をろ布でろ過し茶清澄化液または汁を得た。茶清澄化液または汁を閉鎖された混合タンクに混合のために移し、脱酸素および脱イオンされた逆浸透水を最終質量10トンとなるように添加し、その後5.0kgのアスコルビン酸を加えた。得られた混合物を均一に攪拌して混合液を得た。表6に示す配合により調製例1〜6で得られた組成物を添加し、UHT殺菌処理した後、500mlのPET容器に充填して花茶容器詰飲料を得た。
実施例34〜36、比較例16〜18
焙煎コーヒー豆600gを用いて熱水抽出(抽出効率28%)したBx3.0のコーヒー抽出液に、グラニュー糖47gを加え、重曹にてpH7.4に調製後、更に水を加え全量を10kgとした。質量調製したコーヒーミックスは高圧型均質機を用い65〜75℃の温度で15MPaの圧力で均質化し、表7に示す配合により調製例1〜6で得られた組成物を添加し、缶容器に充填後121℃、30分間レトルト殺菌を行い、コーヒー容器詰飲料を得た。
実施例37〜45、比較例19〜21
焙煎コーヒー豆600gを用いて熱水抽出(抽出効率28%)したBx3.0のコーヒー抽出液に、牛乳1500g、グラニュー糖47gを加え、重曹にてpH7.4に調製後、更に水を加え全量を10kgとした。質量調製したコーヒーミックスは高圧型均質機を用い65〜75℃の温度で15MPaの圧力で均質化し、表8に示す配合により調製例1〜6で得られた組成物を添加し、缶容器に充填後121℃、30分間レトルト殺菌を行い、ミルクコーヒー容器詰飲料を得た。
実施例46〜48、比較例22〜24
ココアパウダー150gを少量の水に溶かしてグラニュー糖300g、脱脂粉乳150gと水を加えてココア成分が1.5%のココア飲料10kgを調合した。調製したココアミックスは高圧型均質機を用い65〜75℃の温度で15MPaの圧力で均質化し、表9に示す配合により調製例1〜6で得られた組成物を添加し、缶容器に充填後121℃、30分間レトルト殺菌を行い、ココア容器詰飲料を得た。
実施例49〜51、比較例25〜27
収穫された大麦を水に浸けて適度に発芽させた後、熱風により焙燥して、麦芽を製造した。該麦芽は常法により破砕した。次に、麦芽の破砕物及び温水を仕込槽に加えて混合してマイシェを調製した。マイシェの調製は、50℃で30分間保持することにより行った。その後、該マイシェを徐々に昇温して所定の温度で一定期間保持することにより、麦芽由来の酵素を利用して、澱粉質を糖化させた。糖化処理は、64.5℃にて10分間、70℃にて10分間保持することにより行った。糖化処理後、78℃で5分間保持した後、マイシェを麦汁濾過槽にて濾過することにより、透明な麦汁を得た。 得られた麦汁に麦芽糖を添加してBrix値を35.07(麦芽糖濃度46.3質量%)に調節した。更に、これに塩酸を添加してpHを3.5に調節した。Brix値及びpHを調製した麦汁800mlを5℃に冷却した。冷却した麦汁を三角フラスコに移し、麦汁1mlあたり1×106個の泥状酵母(ビール酵母)を添加した。発酵液の温度を5℃に維持し、2日間静置発酵させた。発酵液のエタノール濃度を測定したところ、発酵液はエタノール濃度が0.0035体積%であった。表10に示す配合により調製例1〜6で得られた組成物を添加し、孔サイズ10μmのメンブレンフィルターでろ過し、缶容器に充填を行い、ノンアルコールビールテイスト容器詰飲料を得た。
実施例52〜54、比較例28〜30
市販の未焙煎大麦1kgを用い、10kgの水を添加して水分を浸透しやすくするため爆ぜ処理を行って麦を膨化させ、約90℃まで昇温して20分間攪拌した後濾布でろ過を行い、麦茶抽出物92kgを調製し、表11に示す配合により調製例1〜6で得られた組成物を添加し、UHT殺菌処理した後、500mlのPET容器に充填して麦茶容器詰飲料を得た。
実施例55〜57、比較例31〜33
市販のトマトジュース(カゴメトマトジュース:カゴメ株式会社製)を用い、表12に示す配合により調製例1〜6で得られた組成物を添加し、90℃達温にて殺菌処理した後、500mlのPET容器に充填してトマトジュース容器詰飲料を得た。
実施例58〜60、比較例34〜36
市販の野菜ジュース(1日分の野菜:株式会社伊藤園社製)を用い、表13に示す配合により調製例1〜6で得られた組成物を添加し、90℃達温にて殺菌処理した後、500mlのPET容器に充填して野菜ジュース容器詰飲料を得た。
実施例61〜63、比較例37〜39
グレープフルーツ濃縮果汁10.0%、ブドウ糖果糖混合液糖1.9%、マルチトール4.0%、酸味料0.6%、香料0.2%のベース濃縮液を用い、表14に示す配合により調製例1〜6で得られた組成物を添加し、90℃達温にて殺菌処理した後、炭酸水を等量添加して500mlのPET容器に充填して炭酸容器詰飲料を得た。
実施例64〜66、比較例40〜42
市販のスポーツドリンク粉末(コカ・コーラ社製 アクエリアスパウダー)を用いて所定の容量の水で溶解し、表15に示す配合により調製例1〜6で得られた組成物を添加し、90℃達温にて殺菌処理した後、500mlのPET容器に充填して機能性容器詰飲料を得た。
実施例67〜69、比較例43〜45
レモン濃縮果汁0.05%、香料0.01%のミネラルウォーターを用い、表16に示す配合により調製例1〜6で得られた組成物を添加し、UHT殺菌処理した後、500mlのPET容器に充填してミネラルウォーター容器詰飲料を得た。
実施例70〜72、比較例46〜48
収穫された大麦を水に浸けて適度に発芽させた後、熱風により焙燥して、麦芽を製造した。該麦芽は常法により破砕した。次に、麦芽の破砕物及び温水を仕込槽に加えて混合してマイシェを調製した。マイシェの調製は、50℃で30分間保持することにより行った。その後、該マイシェを徐々に昇温して所定の温度で一定期間保持することにより、麦芽由来の酵素を利用して、澱粉質を糖化させた。糖化処理は、64.5℃にて10分間、70℃にて10分間保持することにより行った。糖化処理後、78℃で5分間保持した後、マイシェを麦汁濾過槽にて濾過することにより、透明な麦汁を得た。 得られた麦汁に麦芽糖を添加してBrix値を35.07(麦芽糖濃度46.3質量%)に調節した。更に、これに塩酸を添加してpHを3.5に調節した。Brix値及びpHを調製した麦汁800mlを5℃に冷却した。冷却した麦汁を三角フラスコに移し、麦汁1mlあたり1×108個の泥状酵母(ビール酵母)を添加した。発酵液の温度を20℃に維持し、11日間静置発酵させた。発酵液のエタノール濃度を測定したところ、発酵液はエタノール濃度が4.7体積%であった。表17に示す配合により調製例1〜6で得られた組成物を添加し、孔サイズ10μmのメンブレンフィルターでろ過し、缶容器に充填を行い、アルコール容器詰飲料を得た。
実施例73〜75、比較例49〜51
市販のリンゴ酢(酸度4.5%)を用いて乳性飲料の製品を得た。脱脂粉乳10kg、牛乳50kg、リンゴ酢40kg、液糖100kg、ステビア糖転移品0.4kg、ペクチン2kgに水を添加し溶解してベース溶液を作成し、全量を1000kgとなるように表18に示す配合により調製例1〜6で得られた組成物を添加し、これをホモゲナイザーで均一化した後85℃で30分間殺菌して冷却後、500mlのPET容器に充填して乳性容器詰飲料を得た。
実施例76〜78、比較例52〜54
市販の豆乳(おいしい無調製豆乳:キッコーマン株式会社製)を用い、表19に示す配合により調製例1〜6で得られた組成物を添加し、缶容器に充填後121℃、30分間レトルト殺菌を行い、豆乳容器詰飲料を得た。
実施例79〜81、比較例55〜57
市販のスープ(コーンポタージュ:キャンベル製)30kg、牛乳30kg、食塩20gを混合したコーンスープを用い、表20に示す配合により調製例1〜6で得られた組成物を添加し、缶容器に充填後121℃、30分間レトルト殺菌を行い、スープ容器詰飲料を得た。
実施例82〜84、比較例58〜60
市販の味噌(だし入り料亭合わせ:サンジルシ醸造株式会社製)30kgに水330kgを混合した味噌汁を用い、表21に示す配合により調製例1〜6で得られた組成物を添加し、缶容器に充填後121℃、30分間レトルト殺菌を行い、味噌汁容器詰飲料を得た。
実施例85〜87、比較例61〜63
市販の甘酒(あま酒:ヤマク食品株式会社製)30kgを用い、表22に示す配合により調製例1〜6で得られた組成物を添加し、缶容器に充填後121℃、30分間レトルト殺菌を行い、甘酒容器詰飲料を得た。
実施例88〜90、比較例64〜66
市販の小豆25kgに水50kgを加え炊き、お湯を捨てた後再度水50kgを加えて煮た。小豆の擦りきりまでお湯を捨てた後に砂糖20kgおよび塩20gを添加して小豆粒をつぶしながら加熱溶解したおしるこ液を用い、表23に示す配合により調製例1〜6で得られた組成物を添加し、缶容器に充填後121℃、30分間レトルト殺菌を行い、おしるこ容器詰飲料を得た。
調製例10
1000m1容量のビーカーに、ラムノシド構造をもつ難溶性フラボノイド(ルチン又はヘスペリジン)とシクロデキストリンを表24に示すように添加し、水を加えて1000gにし、70℃、pH4.5に調整した。その後撹拌しながら、ナリンギナーゼ(天野エンザイム(株)155u/g)を3〜30g添加し、24時間反応させ、反応液を得た。得られた反応液(70℃、pH4.5、イソクエルシトリン濃度2.3質量%)に、少量のアルカリを加えて60℃、pH6.5に調整後、シクロデキストリングルカノトランスフェラーゼ(CGTase :天野エンザイム(株)、商品名「コンチザイム」、600U/ml)20gを添加して反応を開始し、24時間保持した。得られた反応液を、加熱殺菌、濾過後、凍結乾燥して、一般式(1)で示される化合物を含むイソクエルシトリン配糖体組成物158gを得た。HPLC分析(SHIMADZU)した結果、下記式n=0の配糖体:16.2モル%、n=1〜3の総和:40.7モル%、n=4以上:43.1モル%となり、ラムノースとイソクエルシトリン換算モル数との比(ラムノース/イソクエルシトリン)は1.05であった。
HPLC分析(イソクエルシトリン濃度分析と同条件)による各ピーク面積の総和と、試薬イソクエルシトリン(Wako)による検量線のピーク面積比較によりイソクエルシトリン換算値を算出した。
表24に示す組成とした以外は調製例10と同様にして調製した反応液(70℃、pH4.5、ヘスペレチン−7−グルコシド濃度2.9質量%)に、少量のアルカリを加えて60℃、pH6.5に調整後、シクロデキストリングルカノトランスフェラーゼ(CGTase :天野エンザイム(株)、商品名「コンチザイム」、600U/ml)5gを添加して反応を開始し、24時間保持した。得られた反応液を、加熱殺菌、濾過後、噴霧乾燥して、一般式(2)で示される化合物を含むヘスペレチン−7−グルコシド配糖体組成物136gを得た。HPLC分析(SHIMADZU)した結果、記配糖体組成物中、下記式n=0の配糖体:19.5モル%、n=1〜3の総和:40.9モル%、n=4以上:39.6モル%となり、ラムノースとヘスペレチン−7−グルコシド換算モル数との比(ラムノース/ヘスペレチン−7−グルコシド)は0.98であった。
HPLC分析(ヘスペレチン−7−グルコシド濃度分析と同条件)による各ピーク面積の総和と、試薬ヘスペレチン−7−グルコシド(Chem Faces)による検量線のピーク面積比較によりヘスペレチン−7−グルコシド換算値を算出した。
表2〜23における、調製例2、3を用いた各実施例に代えて、調製例10、28のフラボノイド配糖体組成物を用いて、イソクエルシトリン換算値としての濃度、及びヘスペレチン−7−グルコシド換算値としての濃度を等量にした容器詰飲料を調製した。各実施例と同様にして風味評価を行い、比較した結果、ほぼ同等の官能評価であった。また、ラムノースを含有するフラボノイド配糖体より、透析によりラムノースを除去したものも作成し同条件(容器詰飲料中のIQC濃度(質量%)、HPT-7G濃度(質量%)が同じ等)で官能評価を実施した結果、ラムノースを含有するフラボノイド配糖体組成物に比較して、官能評価の値が0.1〜0.2程度低くなったが、比較例1〜66と比較すると風味劣化が抑制されていた。
処方例1:緑茶系容器詰飲料
風味劣化防止の為、調製例1のイソクエルシトリン(IQC)・β−シクロデキストリン包接化合物含有組成物、調製例2のイソクエルシトリン(IQC)・γ−シクロデキストリン包接化合物含有組成物、調製例3のヘスペレチン−7−グルコシド(HPT−7G)・β−シクロデキストリン包接化合物含有組成物の乾燥物を含有する容器詰飲料を調製した。本品は、容器詰飲料として、好適に利用できる。
市販緑茶(株式会社伊藤園:おーいお茶)
(成分) (質量%)
調製例1の乾燥物(IQC質量) 0.0094(0.015)
調製例2の乾燥物(IQC質量) 0.006(0.015)
調製例3の乾燥物(HPT−7G質量) 0.078(0.015)
風味劣化防止の為、調製例1のイソクエルシトリン(IQC)・β−シクロデキストリン包接化合物含有組成物、調製例2のイソクエルシトリン(IQC)・γ−シクロデキストリン包接化合物含有組成物、調製例3のヘスペレチン−7−グルコシド(HPT−7G)・β−シクロデキストリン包接化合物含有組成物の乾燥物を含有する容器詰飲料を調製した。本品は、容器詰飲料として、好適に利用できる。
市販紅茶(株式会社キリン:午後の紅茶 レモンティー)
(成分) (質量%)
調製例1の乾燥物(IQC質量) 0.0094(0.015)
調製例2の乾燥物(IQC質量) 0.006(0.015)
調製例3の乾燥物(HPT−7G質量) 0.078(0.015)
風味劣化防止の為、調製例1のイソクエルシトリン(IQC)・β−シクロデキストリン包接化合物含有組成物、調製例2のイソクエルシトリン(IQC)・γ−シクロデキストリン包接化合物含有組成物、調製例3のヘスペレチン−7−グルコシド(HPT−7G)・β−シクロデキストリン包接化合物含有組成物の乾燥物を含有する容器詰飲料を調製した。本品は、容器詰飲料として、好適に利用できる。
市販ウーロン茶(サントリー食品インターナショナル株式会社:サントリー烏龍茶)
(成分) (質量%)
調製例1の乾燥物(IQC質量) 0.0094(0.015)
調製例2の乾燥物(IQC質量) 0.006(0.015)
調製例3の乾燥物(HPT−7G質量) 0.078(0.015)
風味劣化防止の為、調製例1のイソクエルシトリン(IQC)・β−シクロデキストリン包接化合物含有組成物、調製例2のイソクエルシトリン(IQC)・γ−シクロデキストリン包接化合物含有組成物、調製例3のヘスペレチン−7−グルコシド(HPT−7G)・β−シクロデキストリン包接化合物含有組成物の乾燥物を含有する容器詰飲料を調製した。本品は、容器詰飲料として、好適に利用できる。
市販ジャスミン茶(株式会社伊藤園:リラックスジャスミンティー)
(成分) (質量%)
調製例1の乾燥物(IQC質量) 0.0094(0.015)
調製例2の乾燥物(IQC質量) 0.006(0.015)
調製例3の乾燥物(HPT−7G質量) 0.078(0.015)
風味劣化防止の為、調製例1のイソクエルシトリン(IQC)・β−シクロデキストリン包接化合物含有組成物、調製例2のイソクエルシトリン(IQC)・γ−シクロデキストリン包接化合物含有組成物、調製例3のヘスペレチン−7−グルコシド(HPT−7G)・β−シクロデキストリン包接化合物含有組成物の乾燥物を含有する容器詰飲料を調製した。本品は、容器詰飲料として、好適に利用できる。
市販コーヒー(日本コカ・コーラ株式会社:ジョージアエメラルドマウンテンブレンド)(成分) (質量%)
調製例1の乾燥物(IQC質量) 0.0094(0.015)
調製例2の乾燥物(IQC質量) 0.006(0.015)
調製例3の乾燥物(HPT−7G質量) 0.078(0.015)
風味劣化防止の為、調製例1のイソクエルシトリン(IQC)・β−シクロデキストリン包接化合物含有組成物、調製例2のイソクエルシトリン(IQC)・γ−シクロデキストリン包接化合物含有組成物、調製例3のヘスペレチン−7−グルコシド(HPT−7G)・β−シクロデキストリン包接化合物含有組成物の乾燥物を含有する容器詰飲料を調製した。本品は、容器詰飲料として、好適に利用できる。
市販ミルクコーヒー(UCC上島珈琲株式会社:ミルクコーヒー)
(成分) (質量%)
調製例1の乾燥物(IQC質量) 0.0094(0.015)
調製例2の乾燥物(IQC質量) 0.006(0.015)
調製例3の乾燥物(HPT−7G質量) 0.078(0.015)
風味劣化防止の為、調製例1のイソクエルシトリン(IQC)・β−シクロデキストリン包接化合物含有組成物、調製例2のイソクエルシトリン(IQC)・γ−シクロデキストリン包接化合物含有組成物、調製例3のヘスペレチン−7−グルコシド(HPT−7G)・β−シクロデキストリン包接化合物含有組成物の乾燥物を含有する容器詰飲料を調製した。本品は、容器詰飲料として、好適に利用できる。
市販ミルクココア(森永製菓株式会社:ミルクココア190g缶)
(成分) (質量%)
調製例1の乾燥物(IQC質量) 0.0094(0.015)
調製例2の乾燥物(IQC質量) 0.006(0.015)
調製例3の乾燥物(HPT−7G質量) 0.078(0.015)
風味劣化防止の為、調製例1のイソクエルシトリン(IQC)・β−シクロデキストリン包接化合物含有組成物、調製例2のイソクエルシトリン(IQC)・γ−シクロデキストリン包接化合物含有組成物、調製例3のヘスペレチン−7−グルコシド(HPT−7G)・β−シクロデキストリン包接化合物含有組成物の乾燥物を含有する容器詰飲料を調製した。本品は、容器詰飲料として、好適に利用できる。
市販ノンアルコールワイン(シャトー勝沼株式会社:シャトー勝沼 カツヌマグレープ)(成分) (質量%)
調製例1の乾燥物(IQC質量) 0.0094(0.015)
調製例2の乾燥物(IQC質量) 0.006(0.015)
調製例3の乾燥物(HPT−7G質量) 0.078(0.015)
風味劣化防止の為、調製例1のイソクエルシトリン(IQC)・β−シクロデキストリン包接化合物含有組成物、調製例2のイソクエルシトリン(IQC)・γ−シクロデキストリン包接化合物含有組成物、調製例3のヘスペレチン−7−グルコシド(HPT−7G)・β−シクロデキストリン包接化合物含有組成物の乾燥物を含有する容器詰飲料を調製した。本品は、容器詰飲料として、好適に利用できる。
市販麦茶(株式会社伊藤園:健康ミネラル麦茶)
(成分) (質量%)
調製例1の乾燥物(IQC質量) 0.0094(0.015)
調製例2の乾燥物(IQC質量) 0.006(0.015)
調製例3の乾燥物(HPT−7G質量) 0.078(0.015)
風味劣化防止の為、調製例1のイソクエルシトリン(IQC)・β−シクロデキストリン包接化合物含有組成物、調製例2のイソクエルシトリン(IQC)・γ−シクロデキストリン包接化合物含有組成物、調製例3のヘスペレチン−7−グルコシド(HPT−7G)・β−シクロデキストリン包接化合物含有組成物の乾燥物を含有する容器詰飲料を調製した。本品は、容器詰飲料として、好適に利用できる。
市販トマトジュース(カゴメ株式会社:カゴメトマトジュース)
(成分) (質量%)
調製例1の乾燥物(IQC質量) 0.0094(0.015)
調製例2の乾燥物(IQC質量) 0.006(0.015)
調製例3の乾燥物(HPT−7G質量) 0.078(0.015)
風味劣化防止の為、調製例1のイソクエルシトリン(IQC)・β−シクロデキストリン包接化合物含有組成物、調製例2のイソクエルシトリン(IQC)・γ−シクロデキストリン包接化合物含有組成物、調製例3のヘスペレチン−7−グルコシド(HPT−7G)・β−シクロデキストリン包接化合物含有組成物の乾燥物を含有する容器詰飲料を調製した。本品は、容器詰飲料として、好適に利用できる。
市販野菜ジュース(伊藤園株式会社:1日分の野菜)
(成分) (質量%)
調製例1の乾燥物(IQC質量) 0.0094(0.015)
調製例2の乾燥物(IQC質量) 0.006(0.015)
調製例3の乾燥物(HPT−7G質量) 0.078(0.015)
風味劣化防止の為、調製例1のイソクエルシトリン(IQC)・β−シクロデキストリン包接化合物含有組成物、調製例2のイソクエルシトリン(IQC)・γ−シクロデキストリン包接化合物含有組成物、調製例3のヘスペレチン−7−グルコシド(HPT−7G)・β−シクロデキストリン包接化合物含有組成物の乾燥物を含有する容器詰飲料を調製した。本品は、容器詰飲料として、好適に利用できる。
市販炭酸飲料(アサヒ飲料株式会社:三ツ矢サイダー)
(成分) (質量%)
調製例1の乾燥物(IQC質量) 0.0094(0.015)
調製例2の乾燥物(IQC質量) 0.006(0.015)
調製例3の乾燥物(HPT−7G質量) 0.078(0.015)
風味劣化防止の為、調製例1のイソクエルシトリン(IQC)・β−シクロデキストリン包接化合物含有組成物、調製例2のイソクエルシトリン(IQC)・γ−シクロデキストリン包接化合物含有組成物、調製例3のヘスペレチン−7−グルコシド(HPT−7G)・β−シクロデキストリン包接化合物含有組成物の乾燥物を含有する容器詰飲料を調製した。本品は、容器詰飲料として、好適に利用できる。
収穫された大麦を水に浸けて適度に発芽させた後、熱風により焙燥して、麦芽を製造した。該麦芽は常法により破砕した。次に、麦芽の破砕物及び温水を仕込槽に加えて混合してマイシェを調製した。マイシェの調製は、50℃で30分間保持することにより行った。その後、該マイシェを徐々に昇温して所定の温度で一定期間保持することにより、麦芽由来の酵素を利用して、澱粉質を糖化させた。糖化処理は、64.5℃にて10分間、70℃にて10分間保持することにより行った。糖化処理後、78℃で5分間保持した後、マイシェを麦汁濾過槽にて濾過することにより、透明な麦汁を得た。 得られた麦汁に麦芽糖を添加してBrix値を35.07(麦芽糖濃度46.3質量%)に調節した。更に、これに塩酸を添加してpHを3.5に調節した。Brix値及びpHを調製した麦汁800mlを5℃に冷却した。冷却した麦汁を三角フラスコに移し、麦汁1mlあたり1×106個の泥状酵母(ビール酵母)を添加した。発酵液の温度を5℃に維持し、2日間静置発酵させた。発酵液のエタノール濃度を測定したところ、発酵液はエタノール濃度が0.0035体積%で、ノンアルコール飲料ベースとした。
ノンアルコールビールテイスト飲料ベース
(成分) (質量%)
調製例1の乾燥物(IQC質量) 0.0094(0.015)
調製例2の乾燥物(IQC質量) 0.006(0.015)
調製例3の乾燥物(HPT−7G質量) 0.078(0.015)
風味劣化防止の為、調製例1のイソクエルシトリン(IQC)・β−シクロデキストリン包接化合物含有組成物、調製例2のイソクエルシトリン(IQC)・γ−シクロデキストリン包接化合物含有組成物、調製例3のヘスペレチン−7−グルコシド(HPT−7G)・β−シクロデキストリン包接化合物含有組成物の乾燥物を含有する容器詰飲料を調製した。本品は、容器詰飲料として、好適に利用できる。
市販機能性飲料(大塚製薬株式会社:ポカリスエット)
(成分) (質量%)
調製例1の乾燥物(IQC質量) 0.0094(0.015)
調製例2の乾燥物(IQC質量) 0.006(0.015)
調製例3の乾燥物(HPT−7G質量) 0.078(0.015)
風味劣化防止の為、調製例1のイソクエルシトリン(IQC)・β−シクロデキストリン包接化合物含有組成物、調製例2のイソクエルシトリン(IQC)・γ−シクロデキストリン包接化合物含有組成物、調製例3のヘスペレチン−7−グルコシド(HPT−7G)・β−シクロデキストリン包接化合物含有組成物の乾燥物を含有する容器詰飲料を調製した。本品は、容器詰飲料として、好適に利用できる。
市販ミネラルウォーター(サントリー食品インターナショナル株式会社:朝摘みオレンジ&サントリー天然水)
(成分) (質量%)
調製例1の乾燥物(IQC質量) 0.0094(0.015)
調製例2の乾燥物(IQC質量) 0.006(0.015)
調製例3の乾燥物(HPT−7G質量) 0.078(0.015)
風味劣化防止の為、調製例1のイソクエルシトリン(IQC)・β−シクロデキストリン包接化合物含有組成物、調製例2のイソクエルシトリン(IQC)・γ−シクロデキストリン包接化合物含有組成物、調製例3のヘスペレチン−7−グルコシド(HPT−7G)・β−シクロデキストリン包接化合物含有組成物の乾燥物を含有する容器詰飲料を調製した。本品は、容器詰飲料として、好適に利用できる。
収穫された大麦を水に浸けて適度に発芽させた後、熱風により焙燥して、麦芽を製造した。該麦芽は常法により破砕した。次に、麦芽の破砕物及び温水を仕込槽に加えて混合してマイシェを調製した。マイシェの調製は、50℃で30分間保持することにより行った。その後、該マイシェを徐々に昇温して所定の温度で一定期間保持することにより、麦芽由来の酵素を利用して、澱粉質を糖化させた。糖化処理は、64.5℃にて10分間、70℃にて10分間保持することにより行った。糖化処理後、78℃で5分間保持した後、マイシェを麦汁濾過槽にて濾過することにより、透明な麦汁を得た。 得られた麦汁に麦芽糖を添加してBrix値を35.07(麦芽糖濃度46.3質量%)に調節した。更に、これに塩酸を添加してpHを3.5に調節した。Brix値及びpHを調製した麦汁800mlを5℃に冷却した。冷却した麦汁を三角フラスコに移し、麦汁1mlあたり1×106個の泥状酵母(ビール酵母)を添加した。発酵液の温度を5℃に維持し、11日間静置発酵させた。発酵液のエタノール濃度を測定したところ、発酵液はエタノール濃度が4.8体積%で、アルコール飲料ベースとした。
アルコールビールテイスト飲料ベース
(成分) (質量%)
調製例1の乾燥物(IQC質量) 0.0094(0.015)
調製例2の乾燥物(IQC質量) 0.006(0.015)
調製例3の乾燥物(HPT−7G質量) 0.078(0.015)
風味劣化防止の為、調製例1のイソクエルシトリン(IQC)・β−シクロデキストリン包接化合物含有組成物、調製例2のイソクエルシトリン(IQC)・γ−シクロデキストリン包接化合物含有組成物、調製例3のヘスペレチン−7−グルコシド(HPT−7G)・β−シクロデキストリン包接化合物含有組成物の乾燥物を含有する容器詰飲料を調製した。本品は、容器詰飲料として、好適に利用できる。
市販ワイン(株式会社シャトー勝沼:勝沼産100%赤)
(成分) (質量%)
調製例1の乾燥物(IQC質量) 0.0094(0.015)
調製例2の乾燥物(IQC質量) 0.006(0.015)
調製例3の乾燥物(HPT−7G質量) 0.078(0.015)
風味劣化防止の為、調製例1のイソクエルシトリン(IQC)・β−シクロデキストリン包接化合物含有組成物、調製例2のイソクエルシトリン(IQC)・γ−シクロデキストリン包接化合物含有組成物、調製例3のヘスペレチン−7−グルコシド(HPT−7G)・β−シクロデキストリン包接化合物含有組成物の乾燥物を含有する容器詰飲料を調製した。本品は、容器詰飲料として、好適に利用できる。
市販乳性飲料(アサヒ飲料株式会社:カルピス)5倍希釈液
(成分) (質量%)
調製例1の乾燥物(IQC質量) 0.0094(0.015)
調製例2の乾燥物(IQC質量) 0.006(0.015)
調製例3の乾燥物(HPT−7G質量) 0.078(0.015)
風味劣化防止の為、調製例1のイソクエルシトリン(IQC)・β−シクロデキストリン包接化合物含有組成物、調製例2のイソクエルシトリン(IQC)・γ−シクロデキストリン包接化合物含有組成物、調製例3のヘスペレチン−7−グルコシド(HPT−7G)・β−シクロデキストリン包接化合物含有組成物の乾燥物を含有する容器詰飲料を調製した。本品は、容器詰飲料として、好適に利用できる。
市販豆乳飲料(キッコーマン株式会社製:おいしい無調製豆乳)
(成分) (質量%)
調製例1の乾燥物(IQC質量) 0.0094(0.015)
調製例2の乾燥物(IQC質量) 0.006(0.015)
調製例3の乾燥物(HPT−7G質量) 0.078(0.015)
風味劣化防止の為、調製例1のイソクエルシトリン(IQC)・β−シクロデキストリン包接化合物含有組成物、調製例2のイソクエルシトリン(IQC)・γ−シクロデキストリン包接化合物含有組成物、調製例3のヘスペレチン−7−グルコシド(HPT−7G)・β−シクロデキストリン包接化合物含有組成物の乾燥物を含有する容器詰飲料を調製した。本品は、容器詰飲料として、好適に利用できる。
市販スープ(ポッカサッポロフードアンドビバレッジ株式会社製:じっくりコトコトコーンポタージュ)
(成分) (質量%)
調製例1の乾燥物(IQC質量) 0.0094(0.015)
調製例2の乾燥物(IQC質量) 0.006(0.015)
調製例3の乾燥物(HPT−7G質量) 0.078(0.015)
風味劣化防止の為、調製例1のイソクエルシトリン(IQC)・β−シクロデキストリン包接化合物含有組成物、調製例2のイソクエルシトリン(IQC)・γ−シクロデキストリン包接化合物含有組成物、調製例3のヘスペレチン−7−グルコシド(HPT−7G)・β−シクロデキストリン包接化合物含有組成物の乾燥物を含有する容器詰飲料を調製した。本品は、容器詰飲料として、好適に利用できる。
市販味噌汁(サンジルシ醸造株式会社製:だし入り料亭合わせ)
(成分) (質量%)
調製例1の乾燥物(IQC質量) 0.0094(0.015)
調製例2の乾燥物(IQC質量) 0.006(0.015)
調製例3の乾燥物(HPT−7G質量) 0.078(0.015)
風味劣化防止の為、調製例1のイソクエルシトリン(IQC)・β−シクロデキストリン包接化合物含有組成物、調製例2のイソクエルシトリン(IQC)・γ−シクロデキストリン包接化合物含有組成物、調製例3のヘスペレチン−7−グルコシド(HPT−7G)・β−シクロデキストリン包接化合物含有組成物の乾燥物を含有する容器詰飲料を調製した。本品は、容器詰飲料として、好適に利用できる。
市販甘酒(ヤマク食品株式会社製:あま酒)
(成分) (質量%)
調製例1の乾燥物(IQC質量) 0.0094(0.015)
調製例2の乾燥物(IQC質量) 0.006(0.015)
調製例3の乾燥物(HPT−7G質量) 0.078(0.015)
風味劣化防止の為、調製例1のイソクエルシトリン(IQC)・β−シクロデキストリン包接化合物含有組成物、調製例2のイソクエルシトリン(IQC)・γ−シクロデキストリン包接化合物含有組成物、調製例3のヘスペレチン−7−グルコシド(HPT−7G)・β−シクロデキストリン包接化合物含有組成物の乾燥物を含有する容器詰飲料を調製した。本品は、容器詰飲料として、好適に利用できる。
市販おしるこ(アサヒ飲料式会社製:アサヒ おしるこ缶)
(成分) (質量%)
調製例1の乾燥物(IQC質量) 0.0094(0.015)
調製例2の乾燥物(IQC質量) 0.006(0.015)
調製例3の乾燥物(HPT−7G質量) 0.078(0.015)
Claims (23)
- フラボノイド包接化合物を含む容器詰飲料であって、前記フラボノイド包接化合物が、ラムノシド構造をもつ難溶性フラボノイドを、シクロデキストリンの存在下、ラムノシダーゼ活性を有する酵素で処理してラムノースを脱離する脱離工程を経て得られたものである、容器詰飲料。
- さらにラムノースを含む、請求項1記載の容器詰飲料。
- 前記ラムノシド構造をもつ難溶性フラボノイドが、ルチン、ヘスペリジン、ナリンジン、ジオスミン、エリオシトリン、ミリシトリン、ネオヘスペリジン、ルテオリン−7−ルチノシド、デルフィニジン−3−ルチノシド、シアニジン−3−ルチノシド、イソラムネチン−3−ルチノシド、ケンペロール−3−ルチノシド、及びアカセチン−7−ルチノシドからなる群より選択される1種以上である、請求項1又は2記載の容器詰飲料。
- 前記シクロデキストリンが、β−シクロデキストリン、分枝β−シクロデキストリン、及びγ−シクロデキストリンからなる群より選択される1種以上である、請求項1〜3いずれか記載の容器詰飲料。
- フラボノイド包接化合物を含む容器詰飲料であって、前記フラボノイド包接化合物が、ラムノシド構造を持たないフラボノイドがシクロデキストリンに包接された化合物であり、前記フラボノイド包接化合物におけるフラボノイドとシクロデキストリンとのモル比(シクロデキストリン/フラボノイド)が0.01〜10.0である、容器詰飲料。
- 前記フラボノイド包接化合物におけるフラボノイドが、イソクエルシトリン、ヘスペレチン−7−グルコシド、ナリンゲニン−7−グルコシド(プルニン)、ジオスメチン−7−グルコシド、ミリセチン、エリオジクチオール−7−グルコシド、ルテオリン−7−グルコシド、デルフィニジン−3−グルコシド、シアニジン−3−グルコシド、イソラムネチン−3−グルコシド、ケンペロ−ル−3−グルコシド、アピゲニン−7−グルコシド、ケルセチン、ヘスペレチン、ナリンゲニン、アカセチン−7−グルコシド、及びこれらの誘導体からなる群より選択される1種以上を含む、請求項5記載の容器詰飲料。
- 前記シクロデキストリンが、β−シクロデキストリン、分岐−β−シクロデキストリン、及びγ−シクロデキストリンからなる群より選択される1種以上を含む、請求項5又は6記載の容器詰飲料。
- 前記フラボノイド包接化合物が、イソクエルシトリンがγ−シクロデキストリンに包接されたフラボノイド包接化合物であり、前記イソクエルシトリンと前記γ−シクロデキストリンとのモル比(γ−シクロデキストリン/イソクエルシトリン)が1.0〜3.0であり、前記イソクエルシトリンの水への溶解度が0.01%以上である、請求項5〜7いずれか記載の容器詰飲料。
- 前記フラボノイド包接化合物が、イソクエルシトリンがγ−シクロデキストリンに包接されたフラボノイド包接化合物であり、前記イソクエルシトリンと前記γ−シクロデキストリンとのモル比(γ−シクロデキストリン/イソクエルシトリン)が0.9〜4.0であり、前記イソクエルシトリンの水への溶解度が0.01%以上である、請求項5〜7いずれか記載の容器詰飲料。
- 前記フラボノイド包接化合物が、イソクエルシトリンがβ−シクロデキストリンに包接されたフラボノイド包接化合物であり、前記イソクエルシトリンと前記β−シクロデキストリンとのモル比(β−シクロデキストリン/イソクエルシトリン)が1.0〜3.0であり、前記イソクエルシトリンの水への溶解度が0.01%以上である、請求項5〜7いずれか記載の容器詰飲料。
- 前記フラボノイド包接化合物が、ヘスペレチン−7−グルコシドがシクロデキストリンに包接されたフラボノイド包接化合物であり、前記ヘスペレチン−7−グルコシドと前記シクロデキストリンとのモル比(シクロデキストリン/ヘスペレチン−7−グルコシド)が1.0〜3.0であり、前記ヘスペレチン−7−グルコシドの水への溶解度が0.01%以上である、請求項5〜7いずれか記載の容器詰飲料。
- さらにラムノースを含み、前記フラボノイド包接化合物中のフラボノイドと前記ラムノースとのモル比(ラムノース/フラボノイド)が0.1〜10である、請求項5〜11いずれか記載の容器詰飲料。
- 前記フラボノイド包接化合物中のフラボノイドと前記ラムノースとのモル比(ラムノース/フラボノイド)が0.8〜1.2である、請求項12記載の容器詰飲料。
- フラボノイド配糖体組成物を含む容器詰飲料であって、前記フラボノイド配糖体組成物が、フラボノイド包接化合物を、糖転移酵素で処理して配糖体化する配糖体化工程を経て得られたものであり、前記フラボノイド包接化合物が、ラムノシド構造をもつ難溶性フラボノイドを、シクロデキストリンの存在下、ラムノシダーゼ活性を有する酵素で処理してラムノースを脱離する脱離工程を経て得られたものである、容器詰飲料。
- 前記配糖体化工程がpH3〜7の水媒体において行われる、請求項14記載の容器詰飲料。
- さらにラムノースを含み、前記フラボノイド配糖体組成物をフラボノイド換算したモル数と前記ラムノースとのモル比(ラムノース/フラボノイド)が0.1〜10である、請求項14〜18いずれか記載の容器詰飲料。
- 前記フラボノイド配糖体組成物をフラボノイド換算したモル数と前記ラムノースとのモル比(ラムノース/フラボノイド)が0.8〜1.2である、請求項19記載の容器詰飲料。
- 茶系飲料、コーヒー系飲料、ココア系飲料、ノンアルコールビールテイスト飲料、果汁飲料、野菜飲料、炭酸飲料、機能性飲料、ミネラルウォーター、酒類、乳性飲料、又はスープ系飲料である、請求項1〜20いずれか記載の容器詰飲料。
- フラボノイド包接化合物を含む容器詰飲料の製造方法であって、ラムノシド構造をもつ難溶性フラボノイドを、シクロデキストリンの存在下、ラムノシダーゼ活性を有する酵素で処理してラムノースを脱離する脱離工程を含む、製造方法。
- フラボノイド配糖体組成物を含む容器詰飲料の製造方法であって、ラムノシド構造をもつ難溶性フラボノイドを、シクロデキストリンの存在下、ラムノシダーゼ活性を有する酵素で処理してラムノースを脱離する脱離工程、及び前記脱離工程を経て得られたフラボノイド包接化合物を、糖転移酵素で処理して配糖体化する配糖体化工程を含む、製造方法。
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