JPWO2020080208A1 - Rfタグ、rfタグシステム、構造体読取装置、および構造体読取システム - Google Patents

Rfタグ、rfタグシステム、構造体読取装置、および構造体読取システム Download PDF

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Abstract

【課題】RFタグのアンテナコイルの巻回軸の方向によらず、安定してRFタグ読取装置との通信が可能なRFタグ、RFタグシステム、および、RFリーダの送受信電波が通過されない穴底または穴底近傍に配置されたRFタグを通信することができる構造体読取装置、構造体読取システムを提供することである。【解決手段】本発明のRFタグ700は、直方体形状の絶縁基材10と、絶縁基材10の第1面上の金属配線60と、第1面に対向する第2面上の金属配線65と、第1面上の金属配線60と第2面上の金属配線65とを接続する導電性のビア70と、で形成されるコイルと、絶縁基材10の第1面の略中央に配置されるICチップ80と、を含む。【選択図】図1、図10

Description

本発明は、RFタグ、RFタグシステム、構造体読取装置、および構造体読取システムに関する。
近年、RFID(Radio Frequency Identification)が利用されている。
RFIDシステムで使用するRFタグにはアンテナ及びICチップが格納されており、リーダ・ライタのアンテナから送信された搬送波をRFタグのアンテナで受信し、ICチップに記録されている識別データ等を反射波に乗せてリーダ・ライタへ返送し、非接触で交信する仕組みである。
例えば、特許文献1(再表WO2015/068347号公報)には、管理対象物品配置領域の線路と電磁界結合するタグ送信部が設けられたRFタグと、線路に設けられた信号伝達部と、信号伝達部と電磁界結合するスパイラルアンテナと、スパイラルアンテナを介して線路に送信信号を送出すると共に、線路を介してタグ送信部が出力する応答信号を受信するRFIDリーダを用いた物品管理システムが記載されている。
特許文献2(特開2017−157068号公報)には、内部に空隙を有する導体製の部材に対して、当該空隙内に取り付けることができ、且つ高い通信性能を有するRFタグについて開示されている。
特許文献3(特開2017−158073号公報)には、リーダ・ライタとRFタグの間に導体が存在する場合でも交信可能とする導波器について開示されている。
特許文献4(特開2016−11583号公報)には、鍵の管理を確実にできるとともに、鍵の交換や追加を容易にできる鍵管理機について開示されている。
特許文献5(特開2018−17063号公報)には、高額でセキュリティレベルの高い通行錠と、低セキュリティの人が利用する鍵として機能するRFタグ(Radio Frequencyタグ)とを一体管理する鍵管理装置について開示されている。
特許文献6(特開2016−183553号公報)には、鍵の鍵ホルダからの不正な抜き取りを防止することができ、その上で、鍵ホルダへの鍵の付け替え時には、付け替え作業の容易化および廃棄物の低減を図ることが可能となる鍵管理装置について開示されている。
特許文献7(特開2003−193717号公報)には、ICタグの通信効率の低さを改善し、ICタグの情報を正確に通信することを可能とした、非接触記録媒体を備えた鍵と、より安全な施錠管理システムについて開示されている。
特許文献8(再表WO2017/047505号公報)には、錠の鍵穴に挿入して開施錠するための鍵であって、把持部と、把持部から延び、鍵山を有する軸部と、を有する鍵本体と、を備え、軸部の把持部と反対側の先端側に切欠き部が設けられており、外周の少なくとも一部が切欠き部内の内周に沿って配置されたコイルアンテナと、コイルアンテナと接続されたRFIC素子と、を有する無線通信デバイスが切欠き部に収容されている無線通信デバイス付き鍵について開示されている。
再表WO2015/068347号公報 特開2017−157068号公報 特開2017−158073号公報 特開2016−11583号公報 特開2018−17063号公報 特開2016−183553号公報 特開2003−193717号公報 再表WO2017/047505号公報
しかしながら、穴部を有する構造体については、RFリーダの通信電波が届かない場所がある。例えば、特許文献7または8に記載されている鍵穴等である。
特許文献7または8においては、鍵自体にICチップを設けることとしているが、鍵を紛失した場合には、ICタグのメリットは機能しなくなる。
特に、鍵を紛失した場合等、鍵タイプが不明であるため、鍵穴周辺を全て入れ替える必要があり、多大なコストと時間とがかかるため問題となっていた。
また、既存の鍵穴を用いて構造体読取装置を構成する場合、後から鍵穴の穴底または穴底近傍に小型のRFタグを配置する必要があるが、RFタグの配置の際RFタグのアンテナコイルの巻回軸が必ずしも一定とならず、アンテナコイルとして特許文献1に記載のスパイラルコイルを用いた場合には、アンテナコイルの巻回軸の方向および位置によっては構造体読取装置との通信が不可能となるとの問題があった。
本発明の主な目的は、鍵穴の穴底または穴底近傍に小型のRFタグを配置した場合に、RFタグのアンテナコイルの巻回軸の方向によらず、安定して読取装置との通信が行える小型のRFタグを提供することである。
また、本発明の第2の目的は、RFリーダの送受信電波が通過されない穴底または穴底近傍に配置されたRFタグと通信することができる構造体読取装置、構造体読取システムを提供することである。
(1)
一局面に従うRFタグは、直方体形状の絶縁基材と、前記絶縁基材の第1面上の金属配線と、前記第1面に対向する第2面上の金属配線と、前記第1面上の金属配線および前記第2面上の金属配線を接続する導電性のビアと、で形成されるコイルと、前記絶縁基材の第1面の略中央に配置されるICチップと、を含み、前記コイルは、共通の巻回軸を備える第1のコイルと第2のコイルとが直列接続されて構成され、前記第1のコイルと前記第2のコイルとの間の最短距離が、直方体の最も短い辺の長さの0.5から0.7倍である、RFタグである。
RFタグのアンテナコイルを上記のように配置することによって、RFタグのアンテナコイルの巻回軸と構造体読取装置のアンテナコイルの巻回軸が平行である場合はもちろん、RFタグのアンテナコイルの巻回軸と読取装置のアンテナコイルの巻回軸が直交する場合にも、RFタグの第1のコイルおよび/または第2のコイルが読取装置のアンテナコイルの巻回軸の中心から外れ、読取装置のアンテナコイルで発生する磁束がRFタグの第1のコイルおよび/または第2のコイルの内部を通過することによって、RFタグと構造体読取装置との通信が可能となる。
(2)
第2の発明にかかるRFタグは、一局面に従うRFタグにおいて、絶縁基材が立方体形状からなる。
この場合、鍵穴の穴底または穴底近傍に小型のRFタグを挿入する際、RFタグの向きによらず、確実にRFタグを挿入することができる。
(3)
第3の発明にかかるRFタグは、一局面から第2の発明にかかるRFタグにおいて、RFタグの第1のコイルと第2のコイルが電磁誘導方式で、RFタグ読取装置のアンテナと結合している。
この場合、低消費電力で構成の単純なICチップを使用することができる。
(4)
第4の発明にかかるRFタグは、一局面から第3の発明にかかるRFタグにおいて、さらに第1のコイルおよび第2のコイルの巻回軸と交差する巻回軸を有する第3のコイルおよび第4のコイルを備え、第3のコイルおよび第4のコイルが前記第1のコイルと前記第2のコイルとの間に直列に接続されるRFタグである。
この場合、RFタグのアンテナが、巻回軸が互いに交差し、直列に接続される2種類のコイルを備えることになり、第1のコイルおよび第2のコイル、もしくは第3のコイルおよび第4のコイルのいずれかの巻回軸と読取装置のアンテナコイルの巻回軸が平行に近くなる可能性が高まり、通信感度が向上する。
また、第1のコイルおよび第2のコイルの巻回軸と、第3のコイルおよび第4のコイルの巻回軸がともに読取装置のアンテナコイルの巻回軸と直交する場合にも、第1から第4のコイルのいずれかが読取装置のアンテナコイルの巻回軸の中心から外れ、読取装置のアンテナコイルで発生する磁束がRFタグのアンテナコイルの巻回軸の中心から外れたコイルの内部を通過することによって、RFタグと構造体読取装置との通信が可能となる。
なお、通信感度をより向上させるためには、第1のコイルおよび第2のコイルの巻回軸と第3のコイルおよび第4のコイルの巻回軸が直交している方がより好ましい。
(5)
第5の発明にかかるRFタグは、一局面から第4の発明にかかるRFタグにおいて、絶縁基材の素材をセラミックとするものである。
この場合、ビアの加工精度を高め、RFタグをより小型にすることができる、耐熱性が高く、高温でも使用できるなどの点で有利である。
(6)
第6の発明にかかるRFタグは、一局面から第5の発明にかかるRFタグにおいて、絶縁基材の一辺の長さが0.8mm以上1.2mm以下であるRFタグである。
この場合、RFタグが小型になり、鍵穴などの径の小さい穴の穴底にRFタグを挿入することが可能になる。
(7)
第7の発明にかかるRFタグは、一局面から第6の発明にかかるRFタグにおいて、絶縁基材の第1面にICチップを収容するためのキャビティが設けられているRFタグである。
この場合、ICチップ表面の、絶縁基材の表面からの高さが低くなり、ICチップの損傷を避けることができる。
(8)
第8の発明にかかるRFタグは、一局面から第7の発明にかかるRFタグにおいて、少なくとも第1面上の金属配線および第2面上の金属配線と、ICチップの表面とに絶縁被膜が形成されているRFタグである。
この場合、絶縁被膜が金属配線およびICチップの保護材として機能する。
(9)
第9の発明にかかるRFタグシステムは、請求項1から請求項8までに記載のRFタグとRFタグ読取装置と、から構成されるRFタグシステムである。
上記RFタグシステムでは、RFタグのアンテナコイルの巻回軸の方向によらず、安定してRFタグとRFタグ読取装置との通信を行うことができる。
(10)
第10の発明にかかる構造体読取装置は、穴部を有する構造体の穴部の穴底または穴底近傍に設けられた、請求項1から請求項8までに記載のRFタグと、穴部に一部挿入可能な挿入部材と、を含み、挿入部材は、先端部に設けられた第1の送受信アンテナおよび基端部に設けられた第2の送受信アンテナを有し、前記第1の送受信アンテナと前記第2の送受信アンテナとの間に伝送線路が形成されたものである。
この場合、RFリーダは穴の奥側、穴底、または穴底近傍に設けられたRFタグと通信を行うことは出来ないが、挿入部材の一部(第1の送受信アンテナ)を穴部に挿入することで、第1の送受信アンテナ、伝送線路および穴部の外部にある第2の送受信アンテナを介してRFリーダはRFタグと送受信を行うことができる。
また、RFタグとして一局面から第8の発明にかかるRFタグを用いることにより、鍵穴の穴底または穴底近傍に小型のRFタグを配置した場合に、RFタグのアンテナコイルの巻回軸の方向によらず、安定してRFタグと構造体読取装置との通信を行うことができる。
(11)
第11の発明にかかる構造体読取装置は、第10の発明にかかる構造体読取装置において、第1の送受信アンテナは、穴部に挿入可能な形状からなり、第2の送受信アンテナは、穴部に挿入不可能な形状からなり、構造体は、金属からなってもよい。
この場合、金属からなる構造体の穴部に第1の送受信アンテナが挿入され、穴部の外に第2の送受信アンテナが配置される。第1の送受信アンテナと第2の送受信アンテナとは、伝送線路で接続されているので、第2の送受信アンテナから伝送線路および第1の送受信アンテナを介してRFリーダはRFタグと通信を行うことができる。
(12)
第12の発明にかかる構造体読取装置は、第10の発明または第11の発明にかかる構造体読取装置において、伝送線路は、マイクロストリップラインからなってもよい。
この場合、伝送線路は、マイクロストリップラインからなるので、製造が容易で広い周波数範囲で利用することができる。マイクロストリップラインを用いることで、広い範囲の周波数に対応することができる。また、伝送線路は、マイクロストリップライン以外にも、コプレーナ線路(導波路)、同軸線路、ストリップ線路、スロットライン等の任意の方式を採用することができる。
また、アンテナの構造にも左右されるが、インピーダンス整合のためのアンテナ部分の寸法は、1mm以上5mm以下の範囲程度で形成することができる。
しかしながら、構造体読取装置の穴部へ挿入させる挿入部材の寸法は、アンテナ部分の寸法より大きく設定することにより、取扱いまたは操作性を向上させることができる。
(13)
第13の発明にかかる構造体読取装置は、第10の発明から第12の発明にかかる構造体読取装置において、穴部が鍵穴であってもよい。
この場合、穴部が鍵穴であるので、通常、RFリーダの通信電波が本来侵入しない鍵穴であっても、挿入部材を用いることで、鍵穴の外から鍵穴の奥に設けられたRFタグの記録情報を読取ることができる。
(14)
第14の発明にかかる構造体読取システムは、請求項10から請求項13までに記載の構造体読取装置と、RFタグと通信可能なRFリーダと、を含むものである。
この場合、RFリーダからの信号を、挿入部材を介してRFタグに与え、RFタグの情報を、挿入部材を介してRFリーダへ戻すことができる。
(15)
第15の発明にかかる構造体読取システムは、第14の発明にかかる構造体読取システムにおいて、RFリーダは、第2の送受信アンテナ、伝送線路、および第1の送受信アンテナを介して、RFタグと通信を行ってもよい。
穴底、穴底近傍、穴の奥側にRFタグが取り付けられている場合、穴に第1の送受信アンテナが挿入され、第2の送受信アンテナがRFリーダからの信号を受信し、伝送線路を介して第1の送受信アンテナへ送信する。その結果、第1の送受信アンテナが、RFタグと送受信を行うことができる。
したがって、穴底にRFタグを取り付けておくことで、穴部を有する構造体の情報を取得することができる。
(16)
第16の発明にかかる構造体読取システムは、第14の発明または第15の発明にかかる構造体読取システムにおいて、RFタグと通信可能なRFリーダとは、暗号化された情報の通信を行ってもよい。
この場合、構造体読取システムにおいてRFタグとRFリーダとは、通信される情報を暗号化することができる。
したがって、鍵の製造時に鍵穴の底または底近傍に鍵タイプを記録したRFタグを取り付けておくことで、鍵穴用挿入部材およびRFリーダにより鍵タイプを認識することができる。
この場合、鍵穴用読取システムにおいてRFタグとRFリーダとは、通信される情報を暗号化することができるので、鍵メーカのみが容易に管理することができる。
第1の実施形態にかかるRFタグを上方から見た模式的斜視図である。 第1の実施形態にかかるRFタグを上方から見た模式的平面図である。 第1の実施形態にかかるRFタグを下方から見た模式的平面図である。 第2の実施形態にかかるRFタグを上方から見た模式的平面図である。 第2の実施形態にかかるRFタグを下方から見た模式的平面図である。 第1の実施形態にかかるRFタグを備えた構造体読取装置を構造体に挿入した状態を示す模式的断面図である。 第1の実施形態にかかる立方体に形成されたコイルを備えたRFタグを構造体読取装置の第1の送受信アンテナと組み合わせた場合の磁束を示す模式的説明図である。 平板に形成されたコイルを備えたRFタグを構造体読取装置の第1の送受信アンテナと組み合わせた場合の磁束を示す模式的説明図である。 第1の実施形態にかかるRFタグとRFタグ読取装置とを組み合わせたRFタグシステムの模式的説明図である。 構造体読取装置の本実施の形態にかかる挿入部材の一例を示す模式的平面図である。 挿入部材の一例を示す模式的側面図である。 挿入部材の一例を示す模式的裏面図である。 第1の送受信アンテナの一例を示す模式的構造図である。 挿入部材の一例を示す模式的説明図である。 挿入部材の他の例を示す模式的説明図である。 構造体読取システムの一例を示す模式的説明図である。 構造体読取システムの他の例を示す模式的説明図である。 挿入部材の製造方法の一例を示す模式的説明図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付す。また、同符号の場合には、それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さないものとする。
[RFタグの第1の実施形態]
図1から図3を参照して、第1の実施形態のRFタグ700の構造を説明する。図1は第1の実施形態にかかるRFタグ700の上方から見た模式的斜視図、図2は上方から見た模式的平面図、図3は下方から見た模式的平面図である。
図1から図3に示すように、RFタグ700は、略立方体状の絶縁基材10、絶縁基材の第1面上の金属配線60と、第1面に対向する第2面上の金属配線65と、第1面上の金属配線60と第2面上の金属配線65とを接続する導電性のビア70と、で形成されるコイル、および絶縁基材の第1面の略中央に配置されるICチップ80、を備えた電磁誘導方式のRFタグ700であって、コイルは共通の巻回軸を有する第1のコイル20と第2のコイル30とが直列接続されて構成され、第1のコイルと第2のコイルとの間の最短距離が立方体の一辺の長さの0.5から0.7倍である。
図1から図3ではICチップ80の一方の出力が第1のコイル20の一端に接続され、第1のコイル20の他端が第2のコイル30の一端に接続され、第2のコイル30の他端がICチップ80の他方の出力に接続されている。なお、図3に描かれているように、第1のコイル20と第2のコイル30は、接続線25で接続されている。
第1のコイル20、または第2のコイル30の内部の磁束の変化により、コイルに電流が流れ、ICチップ80に入力される。さらに、第1のコイル20と第2のコイル30の最短距離が立方体の一辺の長さの0.5から0.7倍と2つのコイルが離れて配置されていることから、RFタグ700のコイルの巻回軸とRFタグ読取装置のコイルの巻回軸が一致している場合はもちろん、例えば、RFタグ700のコイルの巻回軸とRFタグ読取装置のコイルの巻回軸が直交している場合でも、第1のコイル20と第2のコイル30のどちらか一方の内部の磁束が変化することで、RFタグ700とRFタグ読取装置の通信が可能となる。
図6はRFタグ700の使用形態の一例を示す図であり、RFタグ700は構造体600の穴610に配置され、挿入部材100の第1の送受信アンテナ110と向き合っている。図6ではRFタグ700の第1のコイルと第2のコイルの巻回軸が第1の送受信アンテナ110の巻回軸に対して直交している。
図7は本発明の略立方体のRFタグにおいて、RFタグのコイルの巻回軸と送受信アンテナ115の巻回軸とが共通である場合と直交している場合とについて、送受信アンテナ115の磁束を模式的に描いたものである。
図7において、RFタグのコイルの巻回軸と送受信アンテナ115の巻回軸とが共通である場合に、送受信アンテナ115の磁束がRFタグのコイルの内部を通過することは明らかであるが、RFタグのコイルの巻回軸と送受信アンテナ115の巻回軸とが直交する場合にも、第1のコイル20と第2のコイル30の間の距離が離れていることによって、送受信アンテナ115の磁束が第1のコイル20と第2のコイル30の少なくともどちらかを通過する。
図8は本発明の比較例に相当する平板状のRFタグにおいて、RFタグのコイル90の巻回軸と送受信アンテナ115の巻回軸とが共通である場合と直交している場合とについて、送受信アンテナ115の磁束を模式的に描いたものである。
図8においても、RFタグのコイル90の巻回軸と送受信アンテナ115の巻回軸とが共通である場合に、送受信アンテナ115の磁束がRFタグのコイル90の内部を通過することは明らかであるが、RFタグのコイル90の巻回軸と送受信アンテナ115の巻回軸とが直交する場合、RFタグのコイル90が送受信アンテナ115の巻回軸の延長線上にあると送受信アンテナ115の磁束がRFタグのコイル90の内部を通過しない。
図7と図8との比較より、本発明の、略立方体の絶縁基材に形成され、互いの間の最短距離を略立方体の一片の長さの0.5から0.7倍離し、直列に接続した第1のコイルと第2のコイルを備えたRFタグが、その位置、およびコイルの巻回軸の方向によらず安定して通信できるとの有利な効果を得ていると言える。
RFタグ700の絶縁基材10は、ビアの加工精度を高め、RFタグ700をより小型にすることができる、耐熱性が高く、高温でも使用できるなどの点でセラミック製であることが好ましい。
また、RFタグ700の絶縁基材10の大きさとしては、RFタグ700が小型になり、鍵穴などの径の小さい穴610の穴底にRFタグ700を挿入するために、基材の一辺の長さは0.8mmから1.2mmであることが好ましい。
また、RFタグ700の絶縁基材10には、ICチップ80を配置する位置にICチップ80の厚みに相当する深さのキャビティを設けてもよい。キャビティの中にICチップ80を配置することで、穴610にRFタグ700を挿入するときにおけるICチップ80の破損を防止することができる。
また、少なくとも、RFタグ700の絶縁基材10上の金属配線、およびICチップ80の表面に絶縁被膜を形成してもよい。絶縁被膜を形成することにより、穴610にRFタグ700を挿入するときにおける金属配線、およびICチップ80の破損を防止することができる。
[RFタグの第2の実施形態]
図4と図5とを参照して、第2の実施形態のRFタグ700の構造を説明する。第2の実施形態のRFタグ700では、第1のコイル20と第2のコイル30とに加えて、第1のコイル20および第2のコイル30の巻回軸と直交する巻回軸を有する第3のコイル40と第4のコイル50を備えている。図4は第2の実施例のRFタグ700を上方から見た模式的平面図、図5は下方から見た模式的平面図である。
図4と図5とに示す第2の実施形態のRFタグ700では、ICチップ80の一方の出力が第1のコイル20の一端に接続され、第1のコイル20の他端が第3のコイル40の一端に接続され、第3のコイル40の他端が第4のコイル50の一端に接続され、第4のコイル50の他端が第2のコイル30の一端に接続され、第2のコイル30の他端がICチップ80の他方の出力に接続されている。
第2の実施形態のRFタグ700は、互いに直交する巻回軸を有する第1および第2のコイルと第3および第4のコイルを備えていることから、送受信アンテナ115の巻回軸が第1および第2のコイルの巻回軸と共通である場合、または送受信アンテナ115の巻回軸が第3および第4のコイルの巻回軸と共通である場合に送受信アンテナ115の磁束がRFタグ700のコイルの内部を通過することは明らかであるが、さらに、第1および第2のコイルの巻回軸と第3および第4のコイルの巻回軸がともに送受信アンテナ115の巻回軸と直交する場合にも、上記の構造においては、第1から第4のコイルのうちのいずれかのコイルの内部を送受信アンテナ115の磁束が通過する。
[RFタグシステムの実施形態]
図9に第1の実施形態にかかるRFタグ700と、送受信アンテナ115を備えたRFタグ読取装置950とを組み合わせたRFタグシステムを示す。
第1の実施形態のRFタグ700とRFタグ読取装置950とを組み合わせてRFタグシステムを構成することにより、X,Y,Z、どの方向からRFタグ読取装置をRFタグに近づけた場合でも確実にRFタグとRFタグ読取装置の通信ができるRFタグシステムを構成することができる。
[構造体読取装置の実施形態]
図10は、本実施の形態にかかる挿入部材100の一例を示す模式的平面図であり、図11は、挿入部材100の一例を示す模式的側面図であり、図12は、挿入部材100の一例を示す模式的裏面図である。
また、図13は、第1の送受信アンテナ110の一例を示す模式的構造図である。図14は、挿入部材100の一例を示す模式的説明図である。
図10から図12に示すように、挿入部材100は、第1の送受信アンテナ110、第2の送受信アンテナ120、および伝送線路130を含む。第1の送受信アンテナ110は挿入部材100の先端部(遠位端部)側に設けられ、第2の送受信アンテナ120は挿入部材100の基端部(近位端部)側に設けられ、伝送線路130は第1の送受信アンテナ110と第2の送受信アンテナ120との間に設けられている。また、挿入部材100は、第1の送受信アンテナ110、第2の送受信アンテナ120、および伝送線路130が、全て一つまたは複数の樹脂材により内包される構造が好ましい。
挿入部材100を構成する上記の各素子が樹脂材で内包される場合、挿入部材100は、樹脂材よりなる幅広の操作部122と、操作部122から延びる長尺の樹脂材よりなる挿入部140とを有する。挿入部140の先端部に第1の送受信アンテナ110が埋設され、操作部122に第2の送受信アンテナ120が埋設され、挿入部140に伝送線路130が設けられている。伝送線路130は挿入部140内に埋設あるいは挿入部140の外側に設けることができる。
(伝送線路130)
図10から図12に示すように、本実施の形態において、伝送線路130は、マイクロストリップライン131およびグランドライン132を有する。第1の送受信アンテナ110は、伝送線路130を介して第2の送受信アンテナ120と接続される。第2の送受信アンテナ120は、メイン送受信アンテナを形成し、第1の送受信アンテナ110は、サブ送受信アンテナを形成する。
本実施の形態にかかるマイクロストリップライン131は、0.5mm以上1.5mm以下の幅、好ましくは1mm前後で形成される。
第1の送受信アンテナ110の伝送線路130は、ガラスエポキシ樹脂基板により形成され、基板厚みは、0.5mm以上1.5mm以下の厚み、好ましくは1mm前後で形成される。
誘電率εrは3.0εr以上6.0εr以下、好ましくは4.8εr以上5.1εr以下である。
また、伝送線路130において、第1の送受信アンテナ110と第2の送受信アンテナ120とがインピーダンス整合していることが重要である。
本実施の形態においては、コンデンサC1は、第1の送受信アンテナ110とマイクロストリップライン131の(VSWR)リターンロス調整用として使用する。コンデンサC2は、第2の送受信アンテナ120の同調用として使用する。
挿入部材100の一部を挿入した場合、総合インピーダンス条件が満たされるように第2の送受信アンテナ120の値は固定状態に設定する。上記条件に基づいて、コンデンサC1、C2の値を調整する。
コンデンサC2をオープンにし、かつ挿入部材100を挿入した状態でマイクロストリップライン131の終端に計測器を接続する。この場合、コンデンサC1を、リターンロスが生じるように調整する。
次に、第2の送受信アンテナ120のL値を求め、使用周波数に同調するようコンデンサC2の値を調整する。
(第1の送受信アンテナ110)
図13に示すように、第1の送受信アンテナ110は、ヘリカル状に形成されたループアンテナ111からなる。ヘリカル状に形成されたループアンテナ111は、立体的に巻回され、一端が伝送線路130のグランドライン132に接続され、他端が伝送線路130のマイクロストリップライン131に接続される。ヘリカル状に形成されたループアンテナ111の巻回軸は挿入部140の軸心と同軸または平行に設定されている。本実施の形態では先端部にヘリカル状に形成されたループアンテナ111が埋設され、ヘリカル状に形成されたループアンテナ111の一端が挿入部140に埋設されたマイクロストリップライン131に接続されている。
第1の送受信アンテナ110は、穴部が鍵穴である場合には、幅0.8mm以上4mm以下、縦長さ5mm以上10mm以下、横長さ20mm以上50mm以下である。
(第2の送受信アンテナ120)
また、第2の送受信アンテナ120は、後述するRFリーダからの信号を送受信可能なアンテナからなる。第2の送受信アンテナ120は、一例のサイズとして、幅1mm以上5mm以下、縦長さ10mm以上25mm以下、横長さ15mm以上30mm以下であることが好ましい。なお、第2の送受信アンテナ120のサイズは、上記例に限定されず、その他、持ち運び性、操作性、において最適なサイズであってもよい。
また、図10乃至図13に示すように、第1の送受信アンテナ110は小型で形成されており、第1の送受信アンテナ110と比較して第2の送受信アンテナ120のサイズは大きく形成される。
また、図14に示すように、第2の送受信アンテナ120は、コンデンサC1および伝送線路130を介して第1の送受信アンテナ110と電気的に接続されている。また、第2の送受信アンテナ120はコンデンサC2を有する。
使用周波数において、コンデンサC1、コンデンサC2は、挿入部材100が穴610内に挿入された場合、第1の送受信アンテナ110および第2の送受信アンテナ120、マイクロストリップライン131を含む総合リターンロス(反射損失)が、1:5以下であることが好ましい。
図15は、挿入部材100の他の例を示す模式的説明図である。
以下、図15に示す挿入部材100が図14に示す挿入部材100と異なる点について主に、説明を行う。
図15に示す挿入部材100はループアンテナ111、第2の送受信アンテナ120、および同軸線路からなる伝送線路130を含む。同軸線路からなるので、内部には、樹脂150が形成されている。
図15に示す挿入部材100は、図14の挿入部材100と異なり、樹脂150の内部に金属線が内包され、挿入部材100の端部において、樹脂150の周囲をヘリカル状に巻回され、同軸線路の端部に溶接またははんだ付け等で接続されている。
(構造体読取システム500)
図16は、構造体読取システム500の一例を示す模式的説明図である。
まず、図16に示すように、構造体600には、穴610が形成されている。本実施の形態においては、穴610の穴底近傍にRFタグ700が設けられている。当該RFタグ700は、5mm角以下のサイズのRFタグ700が好ましい。本実施の形態においては、鍵シリンダーの底近傍に第1の実施形態にかかるRFタグ700を取り付けた。
本実施の形態において、構造体600がステンレス鋼などの金属製であり、穴610の深さは、30mm以上であり、穴径は、5mm以下であるので、構造体600の外部に配置されるRFリーダ900からのUHF帯の通信電波が構造体600に遮断され穴610に入り込まないという問題がある。つまり、外部からのRFリーダ900からの電波はRFタグ700に届くことはない。また、本実施の形態において、穴は底があるものをいい、孔は貫通しているものを意味する。
次に、図16に示すように、穴610に挿入部材100の挿入部140を挿入する。この場合、挿入部140の断面のサイズは穴のサイズよりも小さく、そのため挿入部140を穴に挿入することはできるが、挿入部材100の操作部122(および第2の送受信アンテナ120)は穴に挿入できないサイズであるので、挿入部材100の挿入部140だけが穴610に挿入される。この挿入部材100の挿入操作によって、挿入部材100の第1の送受信アンテナ110は穴610内に配置され、第2の送受信アンテナ120は穴610内に挿入されず、穴610の外側に配置される。
穴610に挿入部材100の第1の送受信アンテナ110および伝送線路130の一部を挿入(配置)した状態で、RFリーダ900の電波を第2の送受信アンテナ120で受信する。
次いで、伝送線路130を通して、第1の送受信アンテナ110において磁束が形成され、RFタグ700の第1のコイル20または第2のコイル30の内部を通過する。その結果、第1の送受信アンテナ110とRFタグ700との間で通信を行うことができる。
すなわち、挿入部材100を構造体600の穴610に挿入しない限り、RFタグ700とRFリーダ900との通信を行うことができない。また、挿入部材100を構造体600の穴610に挿入することによりRFタグ700とRFリーダ900との通信を行うことができる。
さらに、RFタグとして、第1の実施形態にかかるRFタグ700を鍵シリンダーの底近傍に取り付けることにより、RFタグ700を取り付けた際のRFタグの向き、すなわち、RFタグ700の第1および第2のコイルの巻回軸の方向によらず、RFタグ700とRFリーダ900との通信を行うことができる。
また、本実施の形態においては、RFタグ700とRFリーダ900との通信情報は、暗号化されていることが好ましい。
次に、図17は、構造体読取システム500の他の例を示す模式的説明図である。
図17に示す構造体読取システム500は、鍵穴610の代わりに無限軌道800の穴610からなる。また、無限軌道800の穴610の内部にRFタグ700が取り付けられている。
この状態において、挿入部材100を挿入することにより、RFタグ700に記録されたデータを読取ることができる。なお、当該例においては、無限軌道800を例示したが、これに限定されず、汚泥の侵入がない建築機械、工事器具、工作機械、コンピュータ、その他任意の一般器具に適用しても良い。その結果、穴610を形成し、RFタグ700を設けることにより、通常RFタグ700のデータを読取ることが出来ない状態と、挿入部材100を挿入することによりRFタグ700のデータを読取ることを自在に操作することができる。
次に、図18は、挿入部材100の製造方法の一例を示す模式的説明図である。
図18は、同軸線路からなる伝送線路130に、ループアンテナ111の金属線の端部112を、同軸線路の外側に溶接する手法を説明するものである。
図18に示すように、金属線の端部112をはんだ付けすることは、サイズが小さい場合、困難である。そのため、図18に示すように、コンデンサCを用いて蓄電し、金属線の端部112を同軸線路の外側に配置させる。
この状態において、スイッチSWをオンすることで、コンデンサCに蓄積された大容量の電気が流れ、金属線の端部112を同軸線路の外側に溶接することができる。
以上のように、RFタグ700を用いることにより、RFタグ700の向きによらずRFタグ700とRFリーダ900との通信が可能となり、また、挿入部材100を用いることにより、RFリーダ900の送受信電波が通過されない鍵穴610に配置されたRFタグ700と送受信を行うことができる。
本発明においては、RFタグ700が『RFタグ』に相当し、絶縁基材10が『絶縁基材』に相当し、第1面上の金属配線60、第2面上の金属配線65が『金属配線』に相当し、導電性のビア70が『導電性のビア』に相当し、ICチップ80が『ICチップ』に相当し、第1のコイル20、第2のコイル30、第3のコイル40、第4のコイル50がそれぞれ『第1のコイル』、『第2のコイル』、『第3のコイル』、『第4のコイル』に相当し、構造体600が『穴部を有する構造体』に相当し、鍵穴610、穴610が『鍵穴、穴部』に相当し、挿入部材100が『挿入部材』に相当し、第1の送受信アンテナ110が『第1の送受信アンテナ』に相当し、第2の送受信アンテナ120が『第2の送受信アンテナ』に相当し、伝送線路130が『伝送線路』に相当し、RFタグ700および挿入部材100が『構造体読取装置』に相当し、マイクロストリップライン131が『マイクロストリップライン』に相当し、RFリーダ900が『RFリーダ』に相当し、RFリーダ900、RFタグ700および挿入部材100が『構造体読取システム』に相当し、RFタグ読取装置950が『RFタグ読取装置』に相当する。
本発明の好ましい一実施の形態は上記の通りであるが、本発明はそれだけに制限されない。本発明の精神と範囲から逸脱することのない様々な実施形態が他になされることは理解されよう。さらに、本実施形態において、本発明の構成による作用および効果を述べているが、これら作用および効果は、一例であり、本発明を限定するものではない。
10 絶縁基材
20 第1のコイル
30 第2のコイル
40 第3のコイル
50 第4のコイル
60 金属配線
60 第1面上の金属配線
65 第2面上の金属配線
70 導電性のビア
80 ICチップ
100 挿入部材
110 第1の送受信アンテナ
111 ループアンテナ
120 第2の送受信アンテナ
122 操作部
130 伝送線路
131 マイクロストリップライン
140 挿入部
500 構造体読取システム
600 構造体
610 鍵穴、穴
700 RFタグ
900 RFリーダ
950 RFタグ読取装置

Claims (16)

  1. 直方体形状の絶縁基材と、
    前記絶縁基材の第1面上の金属配線と、前記第1面に対向する第2面上の金属配線と、前記第1面上の金属配線および前記第2面上の金属配線を接続する導電性のビアと、で形成されるコイルと、
    前記絶縁基材の第1面の略中央に配置されるICチップと、を含み、
    前記コイルは、共通の巻回軸を有する第1のコイルと第2のコイルとが直列接続されて構成され、
    前記第1のコイルと前記第2のコイルとの間の最短距離が直方体の最も短い辺の長さの0.5から0.7倍である、RFタグ。
  2. 前記絶縁基材は、立方体形状からなる、請求項1に記載のRFタグ。
  3. 前記第1のコイルと前記第2のコイルとは、電磁誘導方式からなる、請求項1または2に記載のRFタグ。
  4. 前記第1のコイルおよび前記第2のコイルの巻回軸と交差する巻回軸を有する第3のコイルおよび第4のコイルをさらに含み、
    前記第3のコイルおよび前記第4のコイルは、前記第1のコイルと前記第2のコイルとの間に直列に接続される、請求項1から3のいずれか1項に記載のRFタグ。
  5. 前記絶縁基材の素材はセラミックである、請求項1から4のいずれか1項に記載のRFタグ。
  6. 前記絶縁基材の一辺の長さは、0.8mm以上1.2mm以下である、請求項1から5のいずれか1項に記載のRFタグ。
  7. 前記絶縁基材の第1面に前記ICチップを収容するためのキャビティが設けられている、請求項1から6のいずれか1項に記載のRFタグ。
  8. 少なくとも前記第1面上の金属配線および第2面上の金属配線と、前記ICチップの表面とに絶縁被膜が形成されている、請求項1から7のいずれか1項に記載のRFタグ。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載のRFタグと、
    RFタグ読取装置と、から構成されるRFタグシステム。
  10. 穴部を有する構造体の前記穴部の穴底または前記穴底近傍に設けられた、請求項1から8のいずれか1項に記載のRFタグと、
    前記穴部に一部挿入可能な挿入部材と、を含み、
    前記挿入部材は、先端部に設けられた第1の送受信アンテナおよび基端部に設けられた第2の送受信アンテナを有し、前記第1の送受信アンテナと前記第2の送受信アンテナとの間に伝送線路が形成された、構造体読取装置。
  11. 前記第1の送受信アンテナは、前記穴部に挿入可能な形状からなり、
    前記第2の送受信アンテナは、前記穴部に挿入不可能な形状からなり、
    前記構造体は、金属である、請求項10に記載の構造体読取装置。
  12. 前記伝送線路は、マイクロストリップラインからなる、請求項10または11に記載の構造体読取装置。
  13. 前記穴部が鍵穴である、請求項10から12のいずれか1項に記載の構造体読取装置。
  14. 請求項10から請求項13のいずれか1項に記載の構造体読取装置と、
    前記RFタグと通信可能なRFリーダと、を含む、構造体読取システム。
  15. 前記RFリーダは、前記第2の送受信アンテナ、前記伝送線路、および前記第1の送受信アンテナを介して、前記RFタグと通信を行う、請求項14に記載の構造体読取システム。
  16. 前記RFタグおよび通信可能なRFリーダは、暗号化された情報の通信を行う、請求項14または15に記載の構造体読取システム。


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