JP2003129714A - キーシステム - Google Patents

キーシステム

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JP2003129714A
JP2003129714A JP2001324827A JP2001324827A JP2003129714A JP 2003129714 A JP2003129714 A JP 2003129714A JP 2001324827 A JP2001324827 A JP 2001324827A JP 2001324827 A JP2001324827 A JP 2001324827A JP 2003129714 A JP2003129714 A JP 2003129714A
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JP
Japan
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key
cylinder
antenna
keyhole
locking
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Application number
JP2001324827A
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English (en)
Inventor
Kazunari Nakagawa
和成 中川
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Maxell Holdings Ltd
Original Assignee
Hitachi Maxell Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】鍵の小型化および低コスト化を実現するキーシ
ステムを提供すること。 【解決手段】本発明に係るキーシステムは、鍵1と、シ
リンダ5と、コンピュータ8とから構成されて成る。鍵
1は、挿入部2と、保持部3とから成り、挿入部2に
は、IC素子62を備えたRFIDモジュール6が内蔵
されている。IC素子62には操作者若しくは鍵1の識
別IDが格納されている。またIC素子62は、アンテ
ナコイル62bを一体成形されたものである。シリンダ
5は、円筒形状のシリンダ固定部51の内周面に密接し
て円柱状のシリンダ回転部52が回転可能に嵌め込まれ
て構成されている。シリンダ固定部51は、ケーブル5
5を介してコンピュータ8に接続された端子54を備え
ている。シリンダ回転部52は、端子54に密接したア
ンテナユニット7を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、キーシステムに係
り、特に、アンテナコイルが一体成形されたIC素子を
用いたキーシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、RFIDモジュールが鍵に内
蔵されたキーシステムが利用されている。その一例を図
24、25を用いて以下に説明する。
【0003】図24は、従来のキーシステムにおいて用
いられる鍵の構成を示す。この鍵1は、鍵穴に挿入され
る挿入部2と、保持部3とを備えている。挿入部2は、
例えば金属により構成され長方形状に成形されている。
保持部3は、グリップであり例えば合成樹脂により構成
されている。また、保持部3にはプラスチックパッケー
ジ4が内部に埋め込まれている。
【0004】図25に示すように、プラスチックパッケ
ージ4には、RFIDモジュール40が内蔵されてい
る。RFIDモジュール40は、ガラス管41と、この
ガラス管41に封入された基板42、IC素子43、共
振コンデンサ44、アンテナ45より構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成を有する従来のキーシステムでは、アンテナを
封入するためにガラス管に多くの部品を封入する必要が
あるため、大型化は避けられない。そのため、大型化し
たガラス管を内蔵する位置が保持部に限定されていた。
また、保持部が大きくなり鍵をキーホルダに収めること
ができず、操作者がこの鍵を持ち運ぶ際に不便である等
の携帯性の問題が生じていた。
【0006】本発明は上記の点を考慮してなされたもの
で、その目的とするところは、鍵の小型化および低コス
ト化を実現するキーシステムを提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、鍵穴に挿入し、開錠及び/又は施錠を
行なう鍵であって、鍵穴に挿入される挿入部と、操作者
が保持するための保持部と、アンテナコイルが一体形成
され、少なくとも開錠及び/又は施錠のための情報を記
憶する記憶手段を有するIC素子とを備えたものであ
る。このような構成により、特にアンテナコイルが一体
成形されたIC素子を用いているので鍵の小型化および
低コスト化を実現できる。また、IC素子の実装場所の
自由度が向上し、デザインの多様性及び携帯性の向上を
図ることができる。ここで、開錠及び/又は施錠のため
の情報には、物理的開錠/施錠のみではなく、自動車の
イモビライザ等の操作者に必要な権限の有無を判別する
ための鍵の情報も含まれる。
【0008】また、上述の鍵は、前記IC素子を前記挿
入部に設けたものである。このような構成により、挿入
部を鍵穴に挿入することで開錠及び/又は施錠のための
情報のやりとりを行うことができる。
【0009】また上述の挿入部は、溝部を有し、前記I
C素子は、パッケージ内に内蔵され、当該パッケージを
当該溝部に嵌合したものである。このような構成によ
り、パッケージによりIC素子を保護できるとともに製
造の容易化が図れる。
【0010】また上述のパッケージは、前記溝の内側面
と接触するリブを備えたものである。このような構成に
より、リブが溝の内側面に接触しているのでパッケージ
を確実に保持することができ、製造も容易となる。
【0011】また、上述の挿入部は、金属材料により形
成するとともに、前記溝の内側面上を覆う部分を非金属
材料により形成したものである。このような構成によ
り、パッケージを溝に内蔵すると非金属により覆われる
のでアンテナコイルの磁束経路が確保されて開錠及び/
又は施錠の情報の送信距離を拡大することができる。
【0012】さらに、前記非金属材料は、高透磁率を有
する材料であることが好ましい。このような構成によ
り、IC素子が高透磁率を有する材料に覆われるのでア
ンテナコイルの磁気結合の効率が向上し開錠及び/又は
施錠の情報の送信を確実に行うことができる。
【0013】また、上述のIC素子は、前記挿入部の挿
入方向と平行な側面の近傍に設けたとものである。この
ような構成により、IC素子を挿入部に構成することが
可能である。
【0014】さらに、前記IC素子を、前記挿入部の先
端部近傍に設けるようにしても良い。このような構成に
より、ノイズ耐性を高めることができる。
【0015】また、前記IC素子を、前記保持部であっ
て、鍵の挿入方向側の側面近傍に設けたとしても良い。
このような構成により、IC素子の構成をさらに多様化
することができる。
【0016】また、前記IC素子のアンテナコイルの外
側にブースターアンテナを配設したとしても良い。この
ような構成により、アンテナコイルの磁束を強化するこ
とができるので、開錠及び/又は施錠の情報の送信をよ
り確実に行うことができる。
【0017】他方、本発明にかかるキーシステムは、鍵
穴に挿入し開錠及び/又は施錠を行なう鍵と、前記鍵穴
を有するシリンダとを備えたキーシステムであって、前
記鍵は、鍵穴に挿入される挿入部と、操作者が保持する
ための保持部と、アンテナコイルが一体形成され、少な
くとも開錠及び/又は施錠のための情報を記憶する記憶
手段を有するIC素子とを備え、前記シリンダは、前記
鍵の挿入部を受け入れる鍵穴部を備え、さらに、当該シ
リンダの外面には、アンテナを内蔵し、非金属材料から
なるカバー部材が設置されたものである。アンテナは、
シリンダ外部に設置できるため、簡単な構造にできる。
またカバー材料が非金属なので磁束経路が確実の確保さ
れる。また、IC素子が鍵穴に挿入されないので、操作
者が鍵を回転させる際に挿入部に発生するねじり応力を
回避することができる。
【0018】本発明にかかる他のキーシステムは、鍵穴
に挿入し開錠及び/又は施錠を行なう鍵と、前記鍵穴を
有するシリンダとを備えたキーシステムであって、前記
鍵は、鍵穴に挿入される挿入部と、操作者が保持するた
めの保持部と、アンテナコイルが一体形成され、少なく
とも開錠及び/又は施錠のための情報を記憶する記憶手
段を有するIC素子とを備え、前記シリンダは、前記鍵
の挿入部を受け入れる鍵穴を有するシリンダ回転部と、
当該シリンダ回転部を回転可能に固定するシリンダ固定
部を備え、前記シリンダ固定部は、アンテナ制御回路と
接続された第1の外部端子を有し、前記シリンダ回転部
は、前記IC素子のアンテナコイルより前記情報を受信
し、第2の外部端子に出力するアンテナユニットを有
し、前記アンテナユニットは、前記第2の外部端子を前
記第1の外部端子に対して付勢する付勢手段を備えたも
のである。このような構成により、シリンダ固定部に設
けられた第1の端子と、シリンダ回転部に設けられた第
2の端子の電気的接触を確実にできる。
【0019】また、本発明に係るシリンダは、開錠及び
/又は施錠のための情報をアンテナによって出力する鍵
が鍵穴に挿入されることによって開錠及び/又は施錠を
行なうシリンダであって、当該シリンダの外面には、ア
ンテナを内蔵し、非金属材料からなるカバー部材が設置
されたものである。アンテナは、シリンダ外部に設置で
きるため、簡単な構造にできる。またカバー材料が非金
属なので磁束経路が確実の確保される。また、IC素子
が鍵穴に挿入されないので、操作者が鍵を回転させる際
に挿入部に発生するねじり応力を回避することができ
る。
【0020】また、本発明に係る他のシリンダは、開錠
及び/又は施錠のための情報をアンテナによって出力す
る鍵が鍵穴に挿入されることによって開錠及び/又は施
錠を行なうシリンダであって、前記鍵を受け入れる鍵穴
を有するシリンダ回転部と、当該シリンダ回転部を回転
可能に固定するシリンダ固定部を備え、前記シリンダ固
定部は、アンテナ制御回路と接続された第1の外部端子
を有し、前記シリンダ回転部は、前記IC素子のアンテ
ナコイルより前記情報を受信し、第2の外部端子に出力
するアンテナユニットを有し、前記アンテナユニット
は、前記第2の外部端子を前記第1の外部端子に対して
付勢する付勢手段を備えたものである。このような構成
により、シリンダ固定部に設けられた第1の端子と、シ
リンダ回転部に設けられた第2の端子の電気的接触を確
実にできる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。 発明の実施の形態1.図1は、本実施の形態1に係るキ
ーシステムの構成図を示したブロック図である。本実施
の形態1ではキーシステムを自動車用に応用した例を説
明している。鍵1は、挿入部2と保持部3とを有する。
挿入部2はRFIDモジュール6を備えている。またR
FIDモジュール6は、さらにIC素子62を備えてお
り、このIC素子62は、メモリ部62aと、アンテナ
コイル62bと、電源回路62cとから構成されてい
る。IC素子62は、無線通信によりアンテナユニット
7に後述する操作者若しくは鍵1の識別IDを送信する
ことが可能である。ここで、識別IDは、鍵1による開
錠及び/又は施錠のために必要な情報である。
【0022】シリンダ5は、シリンダ固定部51とシリ
ンダ回転部52とを有する。シリンダ回転部52は、ア
ンテナユニット7を備えており、このアンテナユニット
7は、ケーブル等により接続されたコンピュータ8に受
信した識別IDを送信することが可能である。コンピュ
ータ8は、アンテナ制御部81を備えて構成されてい
る。
【0023】図2(a)、(b)は、キーシステムの鍵
1の構成を示したものである。図2(a)に示すよう
に、挿入部2は、例えば、SUS、真鍮、白銅、黄銅、
亜鉛ダイカスト等の金属を成形したものであり、保持部
3に一体的に結合されている。挿入部2は、金属に限ら
ず樹脂を成形したものであっても良い。挿入部2の中央
部には、RFIDモジュール6を嵌め込むための溝が設
けられている。また、保持部3は、金属、ゴムまたは樹
脂を矩形状に成形したものである。挿入部2と保持部3
は、同じ材料で一体成形されてもよい。
【0024】図2(b)は、図2(a)におけるA−
A’断面図を示し、図2(c)はRFIDモジュール6
の平面図を示す。RFIDモジュール6は、パッケージ
61と、IC素子62とから構成されている。パッケー
ジ61は、合成樹脂等の非金属を成形したものであっ
て、さらに内部に空間が設けられ上部を開口されてな
る。この開口部からパッケージ61の内部にIC素子6
2が配され、IC素子62は、接着剤等によりパッケー
ジ61の内面に固着されている。また、パッケージ61
の周囲にはリブが設けられている。このリブは挿入部2
の溝に対して内側から付勢して確実にこのパッケージ6
1をこの溝内に保持するように、溝の内径よりも僅かに
大きい外径を有している。
【0025】RFIDモジュール6は、パッケージ61
の開口部を挿入部2の溝の底面方向に向けて、この溝に
RFIDモジュール6を嵌め込むことにより挿入部2に
一体成形されている。このRFIDモジュール6の嵌め
合わせは上述に限られず、例えば、パッケージ61の底
面の面積をその上面の面積よりも拡大させた台形状と
し、溝をパッケージ61の形状に一致するように設けて
嵌め合わせる等としても良い。また、挿入部2の溝の周
辺部分に、アンテナコイルをさらに配して成るブースタ
ーコイルを設けても良い。このブースターコイルにより
RFIDモジュール6の送信距離を拡大することが可能
である。
【0026】IC素子62は、メモリ部62aに予め操
作者若しくは鍵1の識別IDが格納されている。メモリ
部62aは記憶手段として機能する。アンテナコイル6
2bは送信手段として機能するものであり、メモリ部6
2aに格納された情報を送信することが可能である。ア
ンテナコイル62bは、通信距離が0〜数ミリ程度に設
定されている。
【0027】ここで、IC素子62の構成および製造方
法について、以下に詳述する。IC素子62は例えば、
特開2000−323643号公報に開示されたIC素
子と同様のものである。
【0028】IC素子62の構成は次の通りである。I
C素子62は、図3及び図4に示すように、IC素子6
2の入出力端子62aの形成面側に、酸化シリコン膜や
樹脂膜等の絶縁性の表面保護膜6201を介して、矩形
スパイラル形状のコイル6202を一体に形成して成
る。
【0029】図3のIC素子62は、回路形成部620
3を除く外周部にのみコイル6202を形成したもので
あって、IC素子62に形成された回路とコイル620
2との間における浮遊容量の発生を防止することがで
き、後述する供給部6213からの電力の受給効率を高
めることができる。
【0030】なお、実用上十分な電力の供給を受け、か
つ、供給部6213との間の通信特性を確保するために
は、前記コイル6202の線幅を7μm以上、線間距離
を5μm以下、巻数を20ターン以上とすることが好ま
しい。
【0031】IC素子62の入出力端子62aとコイル
6202との接続は、表面保護膜6201に開設された
透孔6204を介して行われる。この場合、コイル62
02の形成位置が若干ずれた場合にも、入出力端子62
aとコイル6202との接続が確実に行われるように、
図4に示すように、透孔6204の直径又は幅をコイル
6202の線幅よりも小さくすることがより好ましい。
【0032】コイル6202を構成する導体は、図4に
示すように、金属蒸着層6205と金属めっき層620
6を含む多層構造になっている。前記金属蒸着層620
5及び金属めっき層6206は、任意の導電性金属をも
って形成することができるが、比較的安価で導電率が高
いことから、金属蒸着層6205についてはアルミニウ
ム、ニッケル、銅及びクロムから選択される金属又はこ
れらの金属群から選択される2種以上の金属の合金で形
成することが好ましく、均質な単層構造とするほか、異
なる金属層又は合金層を多層に積層した他層構造とする
こともできる。一方、前記金属めっき層6206は、銅
で形成することが好ましく、無電解めっき法又は電気め
っき法若しくは精密電鋳法により形成することができ
る。
【0033】次に、IC素子62の製造方法を図5乃至
図8に基づいて説明する。図5は、所定のプロセス処理
を経て完成されたいわゆる完成ウエハ6207の平面
図、図6、はIC素子62の製造方法を示す工程図、図
7はコイルを含む所要の導電パターンが形成された完成
ウエハ6207の平面図である。
【0034】図5に示すように、完成ウエハ6207に
は、最外周部を除く内周部分に多数個のIC素子用の回
路6208が等間隔に形成されており、その回路形成面
側には、所要の表面保護膜6201が形成されている
(図6参照)。
【0035】図4に示す構造を有するIC素子の製造方
法では、まず図6(a)に示すように、完成ウエハ62
07の回路形成面に形成された表面保護膜6201上
に、アルミニウム又はアルミニウム合金若しくは銅又は
銅合金を用いて、金属蒸着層6205を均一に形成す
る。次いで、図6(b)に示すように、当該金属蒸着層
6205上にフォトレジスト層6208を均一に形成
し、形成されたフォトレジスト層6208にコイルを含
む所要のパターンが形成されたマスク6209を被せ、
マスク6209の外側から所定波長の光6210を照射
してフォトレジスト層6208を露光する。しかる後に
露光されたフォトレジスト層6208の現像処理を行
い、図6(c)に示すように、フォトレジスト層620
8の露光部分を除去して、前記金属蒸着層6205の前
記露光パターンと対応する部分を露出させる。金属蒸着
層6205の露出パターンには、図7に示すように、リ
ング状の電極部6211と、前記各回路形成部6203
と対向する部分に形成されたコイル6202と、これら
電極部6211と各コイル6202とを連結するリード
部6212とが含まれる。次いで、前記電極部6211
を一方の電極として、金属蒸着層6205の露出部分に
電気めっき又は精密電鋳を施し、図6(d)に示すよう
に、金属蒸着層6205の露出部分に金属めっき層62
06を積層する。次いで、完成ウエハ6207の表面に
付着したフォトレジスト層6208をアッシング処理等
によって除去し、図6(e)に示すように、均一な金属
蒸着層6205上に電極部6211とコイル6202と
リード部6212とを有する金属めっき層6206が形
成された完成ウエハ6207を得る。次いで、金属めっ
き層6206より露出した金属蒸着層6205を選択的
にエッチングし、図6(f)に示すように、金属めっき
層6206より露出した金属蒸着層6205を除去す
る。これによって、金属蒸着層6205と金属めっき層
6206とが共に図7に示す所要の導電パターンに形成
された完成ウエハ6207が得られる。最後に、前記完
成ウエハ6207をスクライビングして、図3に示す所
要のIC素子62を得て終了する。
【0036】また、IC素子62は、図8に示すように
矩形状に成形されたスロット6214と、当該スロット
6214に備えられた非接触通信用のコイル6215と
を有する供給部6213のスロット6214内にIC素
子62を挿入することによって、自動的にIC素子62
に一体形成されたコイル6202と供給部6213に備
えられたコイル6215の心出しを行うことができ、両
コイル6202,6215間の電磁結合係数を大きくで
きることから、供給部6213からIC素子62への電
力の供給を行うことが可能である。供給部6213は後
述するコンピュータ8とともに車載器に設けられてい
る。また、この供給部6213はエンジンスタータの鍵
穴をスロット6214と兼ねるように設けるもの等であ
っても良い。
【0037】図9および図10(a)、(b)は、シリ
ンダ5の構成を示す。図9はシリンダ5の斜視図、図1
0(a)はシリンダ5の側面断面図、図10(b)はシ
リンダのB−B’断面図を示したものである。シリンダ
5は、円筒形状のシリンダ固定部51の内周面に密接し
て円柱状のシリンダ回転部52が回転可能に嵌め込まれ
て構成されている。また、シリンダ固定部51は、側面
の所定の箇所に設けられた穴および凹部に図示しない端
子54及びケーブル55を備えている。シリンダ固定部
51は、例えばPPS等の高強度の樹脂を成形したもの
や、若しくは端子54の周辺部位のみを高強度の樹脂で
構成して成るものである。端子54は、ケーブル55を
介して図示しないコンピュータ8に接続されている。
【0038】シリンダ回転部52は、矩形状の鍵穴53
が軸方向に連通して開けられており、またシリンダ回転
部52の側面の所定の箇所に、アンテナユニット7を収
納するための円形の穴が開けられている。
【0039】アンテナユニット7の構成は次の通りであ
る。まず図11(a)、(b)に示すように、円柱状の
アンテナケース71の端面に、磁気コア73及びコイル
72を挿入するための円形の穴が所定の深さまで設けら
れ、他方の端面の2箇所にスプリング74を配置するた
めの小径の丸穴が当該円形の穴に連通して設けられてい
る。磁気コア73およびコイル72は、例えばNi−Z
n焼結フェライトの円柱部材と、この円柱部材より径が
小さい別のNi−Zn焼結フェライト円柱部材とを結合
して成る磁気コア73の小径部位に、エナメル線等のコ
イル72が所定の回数巻かれて構成され、さらに、トー
クン形状のコイル端子76を介して磁気コア73および
コイル72がアンテナケース71の円形の穴に挿入され
て成るものである。またコイル端子76は、2箇所の小
径の穴に対向して配置されている。また、スプリング7
4は、端部に設けられた端子75がその弾性力により端
子54を付勢し電気的に接触するように小径の穴に配置
されている(図12参照)。端子75は小径の穴と同径
若しくはそれ以下の径の球形に成形されている。アンテ
ナユニット7は受信部に該当するものである。また、端
子54は第1の外部端子、端子75は第2の外部端子に
該当するものである。
【0040】コンピュータ8は、例えば車載機等に設け
られている。アンテナ制御部81は、識別IDの照合お
よび開錠を実行するためのコンピュータプログラムに基
づいて動作するように設定されている。アンテナ制御部
81は、図示しない記憶部を備えており、記憶部には鍵
1固有の識別情報、若しくは複数の操作者に関する情報
が格納されている。操作者に関する情報には操作者若し
くは鍵1の識別ID、氏名、住所等が含まれている。コ
ンピュータ8は、アンテナ制御回路として機能する。
【0041】さらにコンピュータ8は、図示しない施錠
機構を固定するための固定部を備えている。この固定部
は、アンテナ制御部81の開錠プログラムにより図示し
ない施錠機構の固定およびその固定の解除をするもので
ある。図示しない施錠機構は、シリンダ回転部52と噛
合い機構等により結合され、シリンダ回転部52と連動
して開錠するものである。
【0042】次に、本実施の形態1におけるキーシステ
ムの処理フローを図12(a)、(b)および図13の
フローチャートに基づいて説明する。まず図12
(a)、(b)に示すように、操作者が鍵穴53に鍵1
を挿入するとRFIDモジュール6がアンテナユニット
7に密着若しくは近接する。RFIDモジュール6は、
アンテナコイル62bによりメモリ部62aから操作者
若しくは鍵1の識別IDを引き出してアンテナユニット
7に送信する(S101)。
【0043】すると、図12(b)に示すように、IC
素子62と、コイル72及び磁気コア73との間に磁束
が発生し、磁気結合により識別IDがアンテナユニット
7に送信される。この際アンテナコイル62bは、0〜
数ミリ程度の通信距離を有しているので、RFIDモジ
ュール6とアンテナユニット7との間に多少の間隙が存
在しても送信を行うことが可能である。
【0044】アンテナユニット7は、磁気コア73及び
磁気コイル72により識別IDを受信すると(S10
2)、コイル端子76、スプリング74、端子75、端
子54、ケーブル55を介して識別IDをコンピュータ
8に送信する(S103)。
【0045】コンピュータ8は、識別IDを受信する
と、アンテナ制御部81によりこの識別IDの照合を行
う(S105)。この照合は次の工程により実行され
る。まずコンピュータ8がアンテナ制御部81により、
記憶部に予め格納された鍵1の識別ID若しくは操作者
に関する情報から受信した識別IDと一致する操作者の
識別IDを検索する。コンピュータ8はアンテナ制御部
81により、受信した識別IDと一致する操作者若しく
は鍵1の識別IDを検出すると、開錠プログラムを実行
して照合を終了する(S106)。
【0046】開錠プログラムが実行すると、固定部によ
り図示しない施錠機構の固定が解除され、操作者が鍵1
を回転させるとシリンダ回転部52が回転するとともに
施錠機構が作動して開錠する(S107)。
【0047】発明の実施の形態2.本実施の形態2にお
けるキーシステムの構成は、実施の形態1におけるキー
システムと同様であり、鍵1において構造的特徴を有す
る。図14(a)、(b)は、鍵1の構成を示す。この
うち図14(b)は、図14(a)におけるC−C’断
面図を示したものである。RFIDモジュール6は、パ
ッケージ61がスペーサ63に内蔵されて構成されてい
る。
【0048】このスペーサ63は、弾性樹脂を直方体状
に成形したものであって、パッケージ61を嵌め込むた
めの溝が設けられている。また、スペーサ63の弾性樹
脂には磁気結合の効率を向上させるために高透磁率を有
する磁性体が配合されている。磁性体は、例えばフェラ
イト、バリウムフェライト、ストロンチウムフェライ
ト、鉄、ケイ素鋼板、パーマロイ、圧粉磁心等である。
パーマロイは、鉄−ニッケル合金であってニッケル含有
量が78.5%〜45%のものである。また、圧粉磁心
は、センダスト、パーミンバー(鉄−ニッケル−コバル
ト合金)、アイソパーム(鉄−ニッケル−銅合金)等で
ある。また、弾性樹脂としては、例えばポリエステル、
硬質塩化ビニル、軟質塩化ビニル、ポリエチレン、ポリ
スチレン、ABS、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリ
アセタール、メタクリル、ポリカーポネート、フッ素等
の合成樹脂や、天然ゴム、スチレンゴム、スチレンブタ
ヂエンラバー、ブタヂエンラバー、ニトリルブタヂエン
ラバー、H−NBR、クロロプレンゴム、ネオプレンゴ
ム、ブチルゴム、ニトリルゴム、エチレン酢ビゴム、エ
チレン・プロピレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレ
ン、アクリルラバー、シリコーンゴム、フッ素ゴム、ウ
レタンゴム、SEPゴム、フロロシリコン、耐溶剤性フ
ッ素ゴム、カルレッツ、パーフロ、マグネットラバー等
が用いられている。スペーサ63は樹脂材料に該当する
ものである。
【0049】パッケージ61の開口部をスペーサ63の
溝の底面方向に向けて、この溝にパッケージ61を嵌め
込むことによりスペーサ63と一体成形されている。
【0050】挿入部2は、スペーサ63の周囲に接着剤
等を塗布してスペーサ63をこの溝に嵌め込むことによ
り一体成形されている。スペーサ63を挿入部2に嵌め
こむ方法は上述に限られず例えば、スペーサ63の底面
の面積を上面の面積よりも拡大した台形状とし、挿入部
2の溝をこのスペーサ63と一致する形状として嵌め合
せても良い。
【0051】保持部3の構成は実施の形態1と同様であ
る。
【0052】本実施の形態2におけるキーシステムの処
理は、実施の形態1と同様であり説明を省略する。
【0053】以上のような本実施の形態2におけるキー
システムによれば、図15に示すように、RFIDモジ
ュール6は、パッケージ61の周囲にスペーサ63を備
えることで磁束経路が形成され、周囲の金属に磁束経路
を遮断されることが無いのでアンテナコイル62bの通
信距離が拡大する効果が得られる。また、スペーサ63
には磁性体が配合されているので、磁気結合の効率が向
上しRFIDモジュール6の通信距離を拡大することが
でき、アンテナコイル62bの送信をより確実に行うこ
とができる。
【0054】さらに、スペーサ63は弾性樹脂であるの
で挿入部2から脱落することを防止でき、パッケージ6
1を効果的に密閉してパッケージ61内に水分、ゴミ等
が入るのを防止することができる。
【0055】発明の実施の形態3.本実施の形態3にお
けるキーシステムの構成は、実施の形態1におけるキー
システムと同様であり、シリンダ5の構成において構造
的特徴を有する。
【0056】すなわち、図16(a)(b)はシリンダ
5の構成を示す。図16(a)はシリンダ5の構成を示
す側面図であり、図16(b)はシリンダ5の構成を示
す正面図である。シリンダ5は、円筒形状のシリンダ固
定部51の内周面に密接して円柱状のシリンダ回転部5
2が回転可能に嵌め込まれて構成されている。また、シ
リンダ5は鍵1を挿入される側の端面にシリンダカバー
56を介してアンテナカバー57を備えている。
【0057】シリンダカバー56は円板状の部材であっ
て、後述するケーブ55を配するためのアンテナカバー
57の穴に連通した穴が設けられている。
【0058】アンテナカバー57は肉厚板状に成形され
た部材であって、その中心部位に軸方向に連通して矩形
穴が設けられている。アンテナカバー57の内周面の所
定の箇所には、アンテナユニット7を収納するための円
形の穴が設けられている。また、アンテナカバー57は
ケーブル55を配するための穴がこの円形の穴に連通し
て設けられている。さらに、アンテナカバー57は、ア
ンテナコイル62bの磁気結合の効率を向上させるため
に、例えばスペーサ63に用いた材質と同様のものであ
ることが望ましい。アンテナカバー57は樹脂材料の部
材に該当するものである。
【0059】アンテナユニット7は、図16(b)に示
すように、磁気コア73及びコイル72から成るもので
あり、コイル72に接続されたケーブル55がアンテナ
カバー57およびシリンダカバー56の穴を介してコン
ピュータ8に接続されている。
【0060】次に、本実施の形態3におけるキーシステ
ムの処理フローについて説明する。まず図17に示すよ
うに、操作者が鍵穴53に鍵1を挿入するとRFIDモ
ジュール6がアンテナユニット7に近接する。RFID
モジュール6は、アンテナコイル62bによりメモリ部
62aから操作者若しくは鍵1の識別IDを引き出して
アンテナユニット7に送信する。
【0061】以降の処理は、実施の形態1における処理
フローの識別ID受信ステップ(S102)以降と同様
であり、説明を省略する。
【0062】以上のような本実施の形態3におけるキー
システムによれば、アンテナユニット7を備えたアンテ
ナカバー57をシリンダ5外部に設けられているので、
シリンダ回転部52の回転時のアンテナユニット7の回
転に対応させる必要が無くアンテナユニット7の構造を
単純化することができる。また、RFIDモジュール6
が鍵穴53に挿入されないため、操作者が鍵1を回転さ
せる際に挿入部2に発生するねじり応力がRFIDモジ
ュール6に及ぶことが無いのでこのねじり応力によるR
FIDモジュール6の破損を回避することができる。
【0063】発明の実施の形態4.本実施の形態4にお
けるキーシステムの構成は、実施の形態1におけるキー
システムと同様であり、RFIDモジュール6およびア
ンテナユニット7の構成において構造的特徴を有する。
【0064】すなわち、図18(a)(b)は鍵1の構
成を示す。図18(a)は鍵1の構成を示す正面図であ
り、図18(b)は鍵1の構成を示す側面図である。鍵
1は、保持部3の挿入部2側端面にRFIDモジュール
6が設けられて構成されている。RFIDモジュール6
は、保持部3およびRFIDモジュール6に設けられた
凹部およびリブを嵌め合わせることにより一体成形され
ているが、これに限られず、スペーサ63の底面の面積
を上面の面積よりも拡大した台形状とし、挿入部2の溝
をこのスペーサ63と一致する形状として嵌め合せても
良く、保持部3に設けられた凹部にRFIDモジュール
6が接着剤等により固着されているとしても良い。ま
た、保持部3の凹部にIC素子62が固着されて一体成
形されたものであっても良い。その他の鍵1の構成は実
施の形態1と同様である。
【0065】図19(a)(b)はシリンダ5の構成を
示す。図19(a)はシリンダ5の構成を示す側面図で
あり、図19(b)はシリンダ5の構成を示す正面図で
ある。図19(a)、(b)に示すように、アンテナユ
ニット7は、シリンダ固定部51下部の鍵1が挿入され
る側の端面に保護部材9とともに設けられている。アン
テナユニット7は、実施の形態3におけるアンテナユニ
ット7と同様の構成であり、説明を省略する。
【0066】保護部材9は円板状部材である。この保護
部材9は、アンテナコイル62bの磁気結合の効率を向
上させるために、例えばスペーサ63に用いた材質と同
様のものであることが望ましい。
【0067】次に、本実施の形態4におけるキーシステ
ムの処理フローについて説明する。まず図20に示すよ
うに、操作者が鍵穴53に鍵1を挿入するとRFIDモ
ジュール6が保護部材9を介してアンテナユニット7に
近接する。RFIDモジュール6は、アンテナコイル6
2bによりメモリ部62aから操作者若しくは鍵1の識
別IDを引き出してアンテナユニット7に送信する。
【0068】以降の処理は、実施の形態1における処理
フローの識別ID受信ステップ(S102)以降と同様
であり、説明を省略する。
【0069】発明の実施の形態5.本実施の形態5にお
けるキーシステムの構成は、実施の形態1におけるキー
システムと同様であり、挿入部2およびシリンダ回転部
52の構成において構造的特徴を有する。
【0070】すなわち、図21(a)(b)は鍵1の構
成を示す。図21(a)は鍵1の構成を示す正面図であ
り、図21(b)は鍵1の構成を示す側面図である。挿
入部2はパイプ状部材であって側面の所定の箇所に、鍵
穴53と嵌め合わせてシリンダ回転部52を回転させる
ための突起部が設けられている。挿入部2の先端部に
は、RFIDモジュール6が設けられている。
【0071】RFIDモジュール6は、挿入部2の先端
部に接着剤等をRFIDモジュール6の周囲に塗布する
ことにより挿入部2に固着されている。その他の鍵1の
構成は実施の形態1と同様である。
【0072】図22(a)(b)はシリンダ5の構成を
示す。図22(a)はシリンダ5の構成を示す側面図で
あり、図22(b)はシリンダ5の構成を示す正面図で
ある。シリンダ回転部52は、丸穴の内面に溝を設けら
れて鍵穴53が形成されている。この鍵穴53の所定の
箇所に、アンテナユニット7が保護部材9とともに接着
剤等により固着されている。アンテナユニット7は、実
施の形態3におけるアンテナユニット7と同様の構成で
あり、説明を省略する。保護部材9はトークン状部材で
あって、その材質は実施の形態4における保護部材9と
同様のものである。
【0073】次に、本実施の形態5におけるキーシステ
ムの処理フローについて説明する。まず図23に示すよ
うに、操作者が鍵穴53に鍵1を挿入するとRFIDモ
ジュール6が保護部材9を介してアンテナユニット7に
近接する。RFIDモジュール6は、アンテナコイル6
2bによりメモリ部62aから操作者若しくは鍵1の識
別IDを引き出してアンテナユニット7に送信する。
【0074】以降の処理は、実施の形態1における処理
フローの識別ID受信ステップ(S102)以降と同様
であり、説明を省略する。上述の実施の形態1〜5にお
けるキーシステムは、車両用だけでなくオフィス又は家
屋等の建築物のドアにも利用することができる。また、
シリンダ5を用いたが、鍵穴を有するドアのバックセッ
ト等の全てにも利用することができ、さらにカードにR
FIDモジュール6を備えることによりカードキー等に
利用することも可能である。さらにシリンダ5には、鍵
1の挿入を検知する検出手段を設けても良い。
【0075】挿入部2に複数のRFIDモジュール6を
備えるものとしても良い。この場合には、例えば操作者
若しくは鍵1の識別ID、氏名、住所等が各々のRFI
Dモジュール6のIC素子62に個別に格納される。
【0076】IC素子62の構成は、コイル6202が
金属蒸着層6205の周面全体に金属めっき層6206
を形成してなるものであっても良い。このIC素子62
の製造方法は次の通りである。すなわち、完成ウエハ6
207に形成された表面保護膜6201上にフォトレジ
スト層6208を均一に形成し、形成されたフォトレジ
スト層6208にコイルを含む所要のパターンが形成さ
れたマスク6209を被せ、マスク6209の外側から
所定波長の光6210を照射してフォトレジスト層62
08を露光する。しかる後に露光されたフォトレジスト
層6208の現像処理を行い、フォトレジスト層620
8の露光部分を除去して、表面保護膜6201の前記露
光パターンと対応する部分を露出させる。なお、フォト
レジスト層6208の露光パターンは、電極部6211
とコイル6202とリード部6212とを含む形状にす
ることができる。次いで、現像処理後の完成ウエハ62
07を真空蒸着装置に装着し、前記表面保護膜6201
の露出部分に金属蒸着層6205を形成する。次いで、
完成ウエハ6207に付着したフォトレジスト層620
8をアッシング処理等によって除去した後、電極部62
11を一方の電極として、金属蒸着層6205に電気め
っきを施し、金属蒸着層6の露出部分に金属めっき層6
206を積層する。最後に、前記完成ウエハ6207を
スクライビングして所要のIC素子62を得る。
【0077】アンテナ制御部81にインストールされた
プログラムは、記録媒体に格納することも可能である。
この記録媒体は、例えば、フレキシブルディスク、ハー
ドディスク、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−R
OM、DVD、ROMカートリッジ、バッテリバックア
ップ付きRAMメモリカートリッジ、フラッシュメモリ
カートリッジ、不揮発性RAMカートリッジ等である。
なお上述の例では、RFIDモジュール6を溝に嵌め込
む構成としたが挿入部2に外付けするようにしても良
い。
【0078】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のキーシステ
ムは、鍵を小型化することができる。従って、アンテナ
コイルを一体成形したIC素子を鍵に備えることによ
り、鍵の小型化および低コスト化を実現したキーシステ
ムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態1におけるキーシステムの構
成を示すブロック図である。
【図2】発明の実施の形態1におけるキーシステムの鍵
1を示す構成図である。
【図3】発明の実施の形態1におけるキーシステムのI
C素子62を示す構成図である。
【図4】発明の実施の形態1におけるキーシステムのI
C素子62を示す断面図である。
【図5】発明の実施の形態1におけるキーシステムの完
成ウエハ6207を示す構成図である。
【図6】発明の実施の形態1におけるキーシステムのI
C素子62の製造方法を示す工程図である。
【図7】発明の実施の形態1におけるキーシステムの完
成ウエハ6207を示す構成図である。
【図8】発明の実施の形態1におけるキーシステムの供
給部6213を示す構成図である。
【図9】発明の実施の形態1におけるキーシステムのシ
リンダ5を示す斜視図である。
【図10】発明の実施の形態1におけるキーシステムの
シリンダ5を示す構成図である。
【図11】発明の実施の形態1におけるキーシステムの
アンテナユニット7を示す構成図である。
【図12】発明の実施の形態1におけるキーシステムを
示す構成図である。
【図13】発明の実施の形態1におけるキーシステムの
処理フローを示すフローチャート図である。
【図14】発明の実施の形態2におけるキーシステムの
鍵1を示す構成図である。
【図15】発明の実施の形態2におけるキーシステムを
示す構成図である。
【図16】発明の実施の形態3におけるキーシステムの
シリンダ5を示す構成図である。
【図17】発明の実施の形態3におけるキーシステムを
示す構成図である。
【図18】発明の実施の形態4におけるキーシステムの
鍵1を示す構成図である。
【図19】発明の実施の形態4におけるキーシステムの
シリンダ5を示す構成図である。
【図20】発明の実施の形態4におけるキーシステムを
示す構成図である。
【図21】発明の実施の形態5におけるキーシステムの
鍵1を示す構成図である。
【図22】発明の実施の形態5におけるキーシステムの
シリンダ5を示す構成図である。
【図23】発明の実施の形態5におけるキーシステムを
示す構成図である。
【図24】従来のキーシステムの鍵1を示す構成図であ
る。
【図25】従来のキーシステムのプラスチックパッケー
ジ4を示す構成図である。
【符号の説明】
1 鍵 2 挿入部 3 保持部 4 プラスチックパ
ッケージ 5 シリンダ 6 識別情報部 7 アンテナユニット 8 コンピュータ 9 保護部材

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鍵穴に挿入し、開錠及び/又は施錠を行な
    う鍵であって、 鍵穴に挿入される挿入部と、 操作者が保持するための保持部と、 アンテナコイルが一体形成され、少なくとも開錠及び/
    又は施錠のための情報を記憶する記憶手段を有するIC
    素子とを備えた鍵。
  2. 【請求項2】前記IC素子を前記挿入部に設けたことを
    特徴とする請求項1記載の鍵。
  3. 【請求項3】前記挿入部は、溝部を有し、 前記IC素子は、パッケージ内に内蔵され、当該パッケ
    ージを当該溝部に嵌合したことを特徴とする請求項2記
    載の鍵。
  4. 【請求項4】前記パッケージは、前記溝の内側面と接触
    するリブを備えたことを特徴とする請求項3記載の鍵。
  5. 【請求項5】前記挿入部は、金属材料により形成すると
    ともに、前記溝の内側面上を覆う部分を非金属材料によ
    り形成したことを特徴とする請求項2乃至4記載の鍵。
  6. 【請求項6】前記非金属材料は、高透磁率を有する材料
    であることを特徴とする請求項5記載の鍵。
  7. 【請求項7】前記IC素子を、前記挿入部の挿入方向と
    平行な側面の近傍に設けたことを特徴とする請求項3乃
    至6記載の鍵。
  8. 【請求項8】前記IC素子を、前記挿入部の先端部近傍
    に設けたことを特徴とする請求項3乃至6記載の鍵。
  9. 【請求項9】前記IC素子を、前記保持部であって、鍵
    の挿入方向側の側面近傍に設けたことを特徴とする請求
    項3乃至6記載の鍵。
  10. 【請求項10】前記IC素子のアンテナコイルの外側に
    ブースターアンテナを配設したことを特徴とする請求項
    1乃至9記載の鍵。
  11. 【請求項11】鍵穴に挿入し開錠及び/又は施錠を行な
    う鍵と、前記鍵穴を有するシリンダとを備えたキーシス
    テムであって、 前記鍵は、鍵穴に挿入される挿入部と、操作者が保持す
    るための保持部と、アンテナコイルが一体形成され、少
    なくとも開錠及び/又は施錠のための情報を記憶する記
    憶手段を有するIC素子とを備え、 前記シリンダは、前記鍵の挿入部を受け入れる鍵穴部を
    備え、 さらに、当該シリンダの外面には、アンテナを内蔵し、
    非金属材料からなるカバー部材が設置されたキーシステ
    ム。
  12. 【請求項12】鍵穴に挿入し開錠及び/又は施錠を行な
    う鍵と、前記鍵穴を有するシリンダとを備えたキーシス
    テムであって、 前記鍵は、鍵穴に挿入される挿入部と、操作者が保持す
    るための保持部と、アンテナコイルが一体形成され、少
    なくとも開錠及び/又は施錠のための情報を記憶する記
    憶手段を有するIC素子とを備え、 前記シリンダは、前記鍵の挿入部を受け入れる鍵穴を有
    するシリンダ回転部と、当該シリンダ回転部を回転可能
    に固定するシリンダ固定部を備え、 前記シリンダ固定部は、アンテナ制御回路と接続された
    第1の外部端子を有し、 前記シリンダ回転部は、前記IC素子のアンテナコイル
    より前記情報を受信し、第2の外部端子に出力するアン
    テナユニットを有し、 前記アンテナユニットは、前記第2の外部端子を前記第
    1の外部端子に対して付勢する付勢手段を備えたキーシ
    ステム。
  13. 【請求項13】開錠及び/又は施錠のための情報をアン
    テナによって出力する鍵が鍵穴に挿入されることによっ
    て開錠及び/又は施錠を行なうシリンダであって、 当該シリンダの外面には、アンテナを内蔵し、非金属材
    料からなるカバー部材が設置されたシリンダ。
  14. 【請求項14】開錠及び/又は施錠のための情報をアン
    テナによって出力する鍵が鍵穴に挿入されることによっ
    て開錠及び/又は施錠を行なうシリンダであって、 前記鍵を受け入れる鍵穴を有するシリンダ回転部と、当
    該シリンダ回転部を回転可能に固定するシリンダ固定部
    を備え、 前記シリンダ固定部は、アンテナ制御回路と接続された
    第1の外部端子を有し、 前記シリンダ回転部は、前記IC素子のアンテナコイル
    より前記情報を受信し、第2の外部端子に出力するアン
    テナユニットを有し、 前記アンテナユニットは、前記第2の外部端子を前記第
    1の外部端子に対して付勢する付勢手段を備えたシリン
    ダ。
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