JPWO2020066761A1 - 見守りシステム及び見守り方法 - Google Patents

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Abstract

見守りシステム(1)は、使用されたことを検知するセンサ(21)を有する便器(20)と、見守り対象者が便器(20)を使用した使用時刻を示す使用情報と、見守り対象者を見守る1以上の見守り者を識別する各々の第1識別情報と、1以上の便器(20)を識別する各々の第2識別情報とが紐付けられるテーブルを格納する第1記憶装置(30)と、テーブルに示されるセンサ(21)が検知した使用情報に基づいて、見守り対象者に異常が発生したことを判定した場合に、当該判定による異常情報を、1以上の見守り者が有する端末装置(50)に送信する制御装置(40)とを備える。

Description

本開示は、見守りシステム及び見守り方法に関する。
従来のトイレ見守り方法(特許文献1参照)では、使用者によるトイレへの入退室を検知し、入室時にトイレの天井から便器に座った使用者までの距離を測定し、当該測定した距離を基準距離として記憶する。そして、トイレ見守り方法では、入室時に記憶した基準距離及び使用者を撮影した画像における基準長さの両方を、新たに測定した距離及び長さをそれぞれ比較して正常状態か異常状態かを判断し、異常状態である場合に異常状態情報を発報することが開示されている。
特許第5924820号公報
従来では、トイレへの入室中における、トイレへの入室中の見守り対象者の安否確認を行うことができるが、トイレへの入室中以外での見守り対象者の安否確認を行うことについては何ら対策がなされていない。
そこで、本開示は、便器の使用を検知することによって、見守り者が見守り対象者の安否確認を行うことができる見守りシステム及び見守り方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本開示の一態様に係る見守りシステムは、使用されたことを検知するセンサを有する便器と、見守り対象者が前記便器を使用した使用時刻を示す使用情報と、前記見守り対象者を見守る1以上の見守り者が有する端末装置を識別する各々の第1識別情報と、1以上の前記便器を識別する各々の第2識別情報とが紐付けられるテーブルを格納する第1記憶装置と、前記テーブルに示される前記センサが検知した前記使用情報に基づいて、前記見守り対象者に異常が発生したことを判定した場合に、当該判定による異常情報を、前記1以上の見守り者が有する前記端末装置に送信する制御装置とを備える。
また、本開示の一態様に係る見守り方法は、便器が使用されたことを検知することと、見守り対象者が前記便器を使用した使用時刻を示す使用情報と、前記見守り対象者を見守る1以上の見守り者が有する端末装置を識別する各々の第1識別情報と、1以上の前記便器を識別する各々の第2識別情報とが紐付けられたグループが1以上で構成されるテーブルに基づいて、前記見守り対象者に異常が発生したことを判定した場合に、当該判定による異常情報を、前記1以上の見守り者が有する前記端末装置に送信することとを含む。
本開示によれば、便器の使用を検知することによって、見守り者が見守り対象者の安否確認を行うことができる。
図1は、実施の形態1に係り、見守りシステムの概略構成図である。 図2は、実施の形態1に係り、見守りシステムにおけるグループごとの第1識別情報、第2識別情報、規定期間及び使用時刻を例示したテーブルを示す図である。 図3Aは、実施の形態1に係り、見守りシステムの端末装置に表示される見守り対象者が便器を使用した履歴情報を示す図である。 図3Bは、実施の形態1に係り、見守りシステムの端末装置に表示される見守り対象者が便器を使用した履歴情報を示す図である。 図4Aは、実施の形態1に係り、見守りシステムのテーブルを更新する動作を示すフローチャートである。 図4Bは、実施の形態1に係り、見守りシステムの異常情報を端末装置に送信する処理を示すフローチャートである。 図5は、実施の形態2に係り、登録された見守り対象者の外出予定を示す図である。 図6は、実施の形態2に係り、見守りシステムにおけるグループごとの第1識別情報、第2識別情報、規定期間及び使用時刻を例示したテーブルを示す図である。 図7は、実施の形態2に係り、見守り対象者の予定表を示す図である。 図8は、実施の形態2に係り、見守りシステムの動作を示すフローチャートである。 図9は、実施の形態3に係り、見守りシステムにおける便器の概略構成図である。 図10は、実施の形態3に係り、見守りシステムの動作を示すフローチャートである。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本開示の一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
なお、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
以下、本開示の実施の形態に係る見守りシステム及び見守り方法について説明する。
(実施の形態1)
[構成]
図1は、実施の形態1に係り、見守りシステム1の概略構成図である。
図1に示すように、見守りシステム1は、便器20に搭載されるセンサ21を用いて、トイレにある便器20を使用する見守り対象者の入出記録(使用頻度)に応じて、見守り対象者の異常を検知する。見守りシステム1は、見守り対象者の異常を検知すると、見守り対象者を見守る1以上の見守り者が有する各々の端末装置50に対して、見守り対象者の状態を示す情報を送信する。本実施の形態では、1名の見守り対象者が住宅に居住している場合を想定している。
見守りシステム1は、1以上の便器20と、第1記憶装置30と、制御装置40と、1以上の端末装置50とを備える。
便器20は、見守り対象者が住居する室内に設置され、見守り対象者が使用する。便器20は、見守り対象者が使用する際に、使用されたことを検知するセンサ21を有する。センサ21は、例えば、人感センサ、カメラ等の撮像装置等である。本実施の形態では、センサ21は、便器20を設置している室内から退出する際に見守り対象者の使用時刻を示す使用情報を、ルータ及びネットワークを介して制御装置40に送信する。便器20は、制御装置40と通信可能に接続されている。なお、便器20を設置している室内に入出する際に、見守り対象者の使用時刻を示す使用情報を、ルータ及びネットワークを介して制御装置40に送信してもよい。
第1記憶装置30は、制御装置40と通信可能に接続され、制御装置40の要求に応じて過去の使用情報を送信したり、制御装置40が受信した使用情報を格納したりする記憶媒体である。図2に示すように、テーブルは、見守り対象者が便器20を使用した使用時刻を示す使用情報と、見守り対象者を見守る1以上の見守り者が有する端末装置50を識別する各々の第1識別情報と、1以上の便器20を識別する各々の第2識別情報とが紐付ける。例えば、見守り対象者が有する端末装置60を操作したり、又は、見守り者が有する端末装置50を操作したりすることで、見守り対象者の住居に存在する見守り対象の便器20の登録、見守り者の端末装置50(第1識別情報の一例)の連絡先の登録、規定期間の入力等が制御装置40に事前にされる。こうして制御装置40は、テーブルを生成し、第1記憶装置30に格納する。各々の見守り者の端末装置50を識別する識別子が第1識別情報の一例である。見守り対象の便器20の識別子が第2識別情報の一例である。図2は、実施の形態1に係り、見守りシステム1におけるグループごとの第1識別情報、第2識別情報、規定期間及び使用時刻を例示したテーブルを示す図である。
テーブルは、各々の見守り対象者を1つグループとした複数のグループで構成されている。このテーブルのグループ1では、見守り対象の便器20が2台であり、見守り者が1名存在し、見守り対象の便器20の規定期間が180分であり、使用時刻が西暦YY年YY月YY日XX時XX分X1秒を示している。
制御装置40は、第1記憶装置30に格納されるテーブルに基づいて、1以上の見守り者が有する端末装置50に見守り対象者の状態を送信するサーバである。具体的には、制御装置40は、テーブルに基づいて、見守り対象者に異常が発生したことを判定した場合、当該判定による異常情報を1以上の見守り者が有する端末装置50に送信する。制御装置40は、端末装置50、60と通信可能に接続されている。
より具体的には、制御装置40は、計時機能を備え、使用情報に基づいて、見守り対象者が便器20を使用した最新の使用時刻を割り出す。つまり最新の使用時刻は、1以上の便器20のうち、見守り対象者が最も直近に便器20を使用した時刻である。制御装置40は、最新の使用時刻から現在時刻までの未使用期間が規定期間以上経過したかどうかを判定する。未使用期間が規定期間を経過している場合は、見守り対象者が便器20を規定期間以上使用していないことを示している。この場合は、見守り対象者に何らかの異常が有ったものと考えられる。このため、制御装置40は、未使用期間が規定期間を経過している場合、テーブルに示される当該見守り対象者に紐付けられた見守り者に対して、見守り対象者に異常が発生していることを示す異常情報を端末装置50に送信する。規定期間は、例えば数時間、又は、数十時間である。
また、1名の見守り対象者が居住する住居に複数台の便器20(例えば、第1便器と第1便器と異なる第2便器)が存在する場合、制御装置40は、見守り対象者が第1便器を使用した第1使用時刻を示す第1使用情報と、見守り対象者が第2便器を使用した第2使用時刻を示す第2使用情報とを統合して使用情報を生成する。つまり、複数の便器20が存在する場合、単に1台ずつ、未使用期間が規定期間以上経過したかどうかを判定するだけでは、見守り対象者が複数の便器20のうちの特定の便器20だけを使用する場合、使用されない他の便器20については、制御装置40は未使用期間が規定期間を経過していると判定してしまうことがある。このような不具合を起こさないために、制御装置40は、第1使用情報と第2使用情報とを統合し、統合した使用情報に基づいて未使用期間を割り出す。
図1に示すように、端末装置50は、見守り対象者を見守るための見守り者が有する。端末装置50は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等である。端末装置50は、異常情報を制御装置40から取得すると、見守り対象者に異常があることを表示する。図3Aに示すように、例えば、端末装置50は、「○○時間以上、見守り対象者が便器20を使用していません。見守り対象者に異常が生じた恐れがあります。」といった情報を、音声及び文字で表示する。図3Aは、実施の形態1に係り、見守りシステム1の端末装置50に表示される見守り対象者が便器20を使用した履歴情報を示す図である。
図3Bは、実施の形態1に係り、見守りシステム1の端末装置50に表示される見守り対象者が便器20を使用した履歴情報を示す図である。図3Bに示すように、また、端末装置50は、1日における見守り対象者が便器20を使用した時刻の使用履歴を示す履歴情報(過去の使用情報)を出力する。端末装置50は、履歴情報の表示を専用のアプリケーション、プログラムで実現する。
[動作]
次に、見守りシステム1及び見守り方法の動作について説明する。テーブルを更新する処理について図4Aを用いて説明する。
図4Aは、実施の形態1に係り、見守りシステム1のテーブルを更新する動作を示すフローチャートである。
ここでは、見守り対象者が居室内のトイレに入った場合を想定している。また、制御装置40には、見守り対象者の住居に存在する見守り対象の便器20の登録、見守り者の端末装置50(第1識別情報の一例)の連絡先の登録、規定期間の入力等がされている場合を想定している。
図4Aに示すように、まず、便器20のセンサ21は、見守り対象者を検知する。便器20は、見守り対象者の使用時刻を示す使用情報を、ルータ及びネットワークを介して、制御装置40に送信する。制御装置40は、使用情報を取得する(S11)。
制御装置40は、使用情報を取得すると、図2に示すようなテーブルを生成、つまり、見守り者の端末装置50を識別する第1識別情報と、便器20を識別する第2識別情報とが紐付けられたテーブルを生成する(S12)。制御装置40は、このテーブルを第1記憶装置30に格納する。なお、制御装置40は、新たな使用情報を取得すると、このテーブルを更新する。そして、制御装置40は、処理を終了する。
また、異常情報を端末装置50に送信する処理について図4Bを用いて説明する。図4Bは、実施の形態1に係り、見守りシステム1の異常情報を端末装置50に送信する処理を示すフローチャートである。制御装置40は、テーブルに示される使用情報に基づいて、見守り対象者が便器20を使用した最新の未使用期間を割り出す(S21)。
制御装置40は、最新の使用時刻から現在時刻までの未使用期間が規定期間以上経過したかどうかを判定する(S22)。
未使用期間が規定期間を経過していない場合(S22でNo)、ステップS22の処理を繰り返す。
未使用期間が規定期間以上経過した場合(S22でYes)、制御装置40は、異常情報を端末装置50に送信する(S23)。そして、制御装置40は、この処理を終了する。これにより、端末装置50は、異常情報を制御装置40から取得すると、見守り対象者に異常が有ることを表示する。こうして端末装置50を有する見守り者は、見守り対象者に異常が生じたことを認識することができる。
なお、図4Aのフローと図4Bのフローはそれぞれ独立して動作している。
[作用効果]
次に、本実施の形態における見守りシステム1及び見守り方法の作用効果について説明する。
上述したように、本実施の形態に係る見守りシステム1は、使用されたことを検知するセンサ21を有する便器20と、見守り対象者が便器20を使用した使用時刻を示す使用情報と、見守り対象者を見守る1以上の見守り者が有する端末装置50を識別する各々の第1識別情報と、1以上の便器20を識別する各々の第2識別情報とが紐付けられるテーブルを格納する第1記憶装置30と、テーブルに示されるセンサ21が検知した使用情報に基づいて、見守り対象者に異常が発生したことを判定した場合に、当該判定による異常情報を、1以上の見守り者が有する端末装置50に送信する制御装置40とを備える。
一般的に、人は排泄を行うために1日に複数回、便器を使用する。このため、長期間便器を使用しない場合は、見守り対象者に何らかの異常が生じている可能性がある。そこで、この見守りシステム1では、制御装置40がテーブルに基づいて見守り対象者に異常が発生したことを判定した場合に、端末装置50は、異常情報を受信することができる。
したがって、見守りシステム1では、便器20の使用が検知されることによって、見守り者が見守り対象者の安否確認を行うことができる。
また、本実施の形態に係る見守り方法は、便器20が使用されたことを検知することと、見守り対象者が便器20を使用した使用時刻を示す使用情報と、見守り対象者を見守る1以上の見守り者が有する端末装置50を識別する各々の第1識別情報と、1以上の便器20を識別する各々の第2識別情報とが紐付けられたグループが1以上で構成されるテーブルに基づいて、見守り対象者に異常が発生したことを判定した場合に、当該判定による異常情報を、1以上の見守り者が有する端末装置50に送信することとを含む。
この方法においても上述と同様の作用効果を奏する。
また、本実施の形態に係る見守りシステム1は、制御装置40は、使用情報を送信した便器20の第2識別情報を取得し、テーブルを参照して、取得した第2識別情報に紐付けられた第1識別情報を特定し、特定された第1識別情報が示す端末装置50に対して、異常情報を送信する。
これによれば、便器20の第2識別情報に紐付けられた第1識別情報(見守り者が有する端末装置50)を特定することができる。このため、端末装置50は、便器20の使用がない場合に、異常情報を受信することができる。
また、本実施の形態に係る見守りシステム1において、制御装置40は、使用情報に基づいて、見守り対象者が便器20を使用した最新の使用時刻を割り出し、最新の使用時刻から現在時刻までの未使用期間が規定期間以上経過したかどうかを判定し、規定期間以上経過した場合に、異常情報を端末装置50に送信する。
これによれば、未使用期間が規定期間以上経過した場合に、見守り者の端末装置50は異常情報を受信することができるため、見守り者が見守り対象者の安否確認をより確実に行うことができる。
また、本実施の形態に係る見守りシステム1において、制御装置40は、第1便器(便器の一例)と第1便器と異なる第2便器(便器の一例)とを使用する見守り対象者において、見守り対象者が第1便器を使用した第1使用時刻を示す第1使用情報と、見守り対象者が第2便器を使用した第2使用時刻を示す第2使用情報とを統合して使用情報を生成する。
例えば、見守り対象者が複数の便器20を使用する場合、単に1台ずつ、未使用期間が規定期間以上経過したかどうかを判定するだけでは、見守り対象者が複数の便器20のうちの特定の便器20を使用しない場合がある。この場合は、使用しない特定の便器20については、未使用期間が規定期間以上経過していると、制御装置40が判定してしまい、見守り者が見守り対象者に異常があると誤認識してしまう。しかし、この見守りシステム1では、第1使用情報と第2使用情報とを統合して1つの使用情報を生成することができる。このため、見守り対象者に異常が生じていないにもかかわらず、異常情報が端末装置50に送信されてしまうといった不具合を抑制することができる。その結果、見守り対象者に異常が生じたということを、見守り者が誤認識してしまうことを抑制することができる。
(実施の形態2)
[構成]
本実施の形態における他の構成は、特に明記しない場合は、実施の形態1と同様であり、同一の構成については同一の符号を付して構成に関する詳細な説明を省略する。
第1記憶装置30は、さらに、見守り対象者に対して見守りを行わない見守り対象除外期間を示す情報を格納する。見守り対象除外期間は、例えば、見守り対象者が住居から外出する時間帯、就寝する時間帯等といった、便器20のセンサ21が見守り対象者を検知することができないために、未使用期間から除外すべき期間である。見守り対象者が端末装置60を操作したり、又は、見守り者が端末装置50を操作したりすることで、制御装置40は見守り対象除外期間を設定する。例えば、図5に示すような予定表が作成される。このように、制御装置40は、見守り対象除外期間を示す情報を第1記憶装置30に格納する。図5は、実施の形態2に係り、登録された見守り対象者の外出予定を示す図である。第1記憶装置30は、メモリと、プログラムを実行するマイコンとによって実現される。
なお、見守り対象者が毎日、毎週又は毎月のように外出すべき予定がある場合、日ごと、週ごと又は月ごとに繰り返し設定をすることもできる。また、その繰り返し設定を有効としたり無効としたりすることもできる。
本実施の形態におけるテーブルを図6に示す。図6は、実施の形態2に係り、見守りシステム1におけるグループごとの第1識別情報、第2識別情報、規定期間及び使用時刻を例示したテーブルを示す図である。制御装置40は、見守り対象者が外出する時間帯が設定された外出モードと、見守り対象者を監視すべき時間である通常モードとを有する。見守り対象者が端末装置60を操作したり、又は、見守り者が端末装置50を操作したりすることで、制御装置40は、見守り対象者が外出する時間帯を設定する。なお、通常モードと外出モードとの切り替えは、端末装置50、60で行える。
制御装置40は、第1記憶装置30に格納されている見守り対象除外期間を示す情報を読み込み、未使用期間から見守り対象除外期間を除外する。
制御装置40は、未使用期間から見守り対象除外期間を除外すると、見守り対象除外期間が終了した時刻から未使用期間のカウントを開始する。つまり、制御装置40は、見守り対象除外期間を除外するまでの未使用期間をリセットする。
以下に、図7を用いて具体的に説明する。図7は、実施の形態2に係り、見守り対象者の予定表を示す図である。
図7に示すように、8:00〜22:00までを見守り対象者の監視時間帯とし、外出予定時間帯(見守り対象除外期間)8:30〜14:30が設定されている。また、期間11:00〜15:30では、外出モードが有効となっている。このため、見守り対象者を監視する監視状態となっている実際の期間は、8:00〜8:30、及び、15:30〜22:00である。見守り対象者は、便器1を8:00に使用し、便器2を17:30に使用している。このことから、見守り対象者による未使用期間は、ドットのハッチングで示すように、8:01〜8:30、15:30〜17:29、及び、17:31〜22:00である。また、見守り対象除外期間が終了した時刻から未使用期間のカウントを開始する時刻は、17:31であるため、8:01〜8:30の未使用期間をリセットする。そして、制御装置40は、17:31から未使用期間のカウントを開始する。
ここで、規定期間が180分に設定されていれば、17:31〜22:00では、規定期間を経過しているため、制御装置40は、20:31を経過すると、端末装置50に異常情報を送信する。
[動作]
次に、見守りシステム1及び見守り方法の動作について説明する。
図8は、実施の形態2に係り、見守りシステム1の動作を示すフローチャートである。
本実施の形態におけるフローチャートは、図4Bと同様の部分については同様の符号を付し適宜説明を省略する。図8のフローチャートでは、未使用期間から見守り対象除外期間を除外した後の時刻における処理である。
図8に示すように、制御装置40は、使用情報に基づいて、見守り対象者が便器20を使用した未使用期間を割り出し、未使用期間から見守り対象除外期間を除外する(S31)。
次に、制御装置40は、ステップS31で見守り対象除外期間が除外された未使用期間、つまり、見守り対象除外期間が終了した時刻からの未使用期間が規定期間以上経過したかどうかを判定する(S22)。
未使用期間が規定期間を経過していない場合(S22でNo)、ステップS22の処理を繰り返す。
未使用期間が規定期間以上経過した場合(S22でYes)、制御装置40は、異常情報を端末装置50に送信する(S23)。そして制御装置40は、この処理を終了する。
[作用効果]
次に、本実施の形態における見守りシステム1の作用効果について説明する。
上述したように、本実施の形態に係る見守りシステム1において、第1記憶装置30には、見守り対象除外期間を示す情報が格納される。そして、制御装置40は、未使用期間から見守り対象除外期間を除外する。
これによれば、未使用期間から見守り対象除外期間を除外して、未使用期間が規定期間以上経過したかどうかを判定するため、見守り対象者に異常が生じたかどうかをより正確に判定することができる。このため、異常情報が端末装置50に送信されてしまうといった不具合を抑制することができる。
本実施の形態における他の作用効果は、実施の形態1における作用効果と同様の作用効果を奏する。
(実施の形態3)
[構成]
本実施の形態における他の構成は、特に明記しない場合は、実施の形態1と同様であり、同一の構成については同一の符号を付して構成に関する詳細な説明を省略する。
図9は、実施の形態3に係り、見守りシステム1における便器220の概略構成図である。
図9に示すように、制御装置40は、制御装置40と便器220との間で通信エラーが発生した場合に、通信エラーが発生していることを示す情報を見守り者の端末装置50に送信する。具体的には、制御装置40は、ネットワーク及びルータを介して、便器220と常時接続されており、所定期間以上通信が確立されていない場合、通信エラーが発生したと判定し、通信エラーが発生していることを示す情報を端末装置50に送信する。制御装置40は、通信エラーの発生を検知した時点から時間を計測する。ここで通信エラーは、制御装置40と便器220とが通信を行うことができない状態、つまり、通信が確立されていない状態を意味する。
便器220は、さらに、通信エラーが発生した場合、見守り対象者が便器220を使用した使用時刻を示す使用情報を格納する第2記憶装置22を備える。つまり、便器220は、通信エラーが発生している期間中に、見守り対象者が便器220を使用した場合に、第2記憶装置22に使用情報を格納する。便器220は、通信エラー解消後、つまり、制御装置40と便器220との通信確立後に、使用情報を制御装置40に送信する。第2記憶装置22は、メモリと、プログラムを実行するマイコンとによって実現される。
[動作]
次に、見守りシステム1及び見守り方法の動作について説明する。
図10は、実施の形態3に係り、見守りシステム1の動作を示すフローチャートである。
図10に示すように、まず、制御装置40は、制御装置40と便器220との間で通信エラーが発生してから所定期間以上経過しているかどうかを判定する(S41)。
通信エラーが発生してから所定期間以上経過していない場合(S41でNo)、制御装置40は、ステップS41に戻り同様の処理を行う。
通信エラーが発生してから所定期間以上経過した場合(S41でYes)、制御装置40は、通信エラーが発生していることを示す情報を端末装置50に送信する(S42)。
制御装置40は、制御装置40と便器220との通信確立後に、通信エラーが発生している期間中に、見守り対象者が便器220を使用した使用情報を受信する(S43)。そして、制御装置40は、この処理を終了する。
[作用効果]
次に、本実施の形態における見守りシステム1の作用効果について説明する。
上述したように、本実施の形態に係る見守りシステム1において、制御装置40は、便器220と通信可能に接続され制御装置40と便器220との間で通信エラーが発生した場合に、通信エラーが発生していることを示す情報を端末装置50に送信する。
これによれば、端末装置50は、制御装置40と便器220との間で通信エラーが発生していることを示す情報を受信することができる。このため、見守り者は、通信エラーにより見守り対象者の使用情報を取得できないと認識することができる。これにより、見守り対象者に異常が生じたということを、見守り者が誤認識してしまうことを抑制することができる。
また、本実施の形態に係る見守りシステム1において、便器220は、通信エラーが発生した場合、使用情報を格納する第2記憶装置22を備え、通信エラー解消後に、第2記憶装置22に格納された使用情報を制御装置40に送信する。
これによれば、制御装置40は、制御装置40と便器220との間の通信エラー解消後に見守り対象者を検知した使用情報を取得することができる。このように、制御装置40が便器220から使用情報を取得することができない期間があっても、制御装置40が端末装置50に対して異常情報を送信するといった不具合を抑制することができる。その結果、見守り対象者に異常が生じたということを、見守り者が誤認識してしまうことを抑制することができる。
本実施の形態における他の作用効果は、実施の形態1における作用効果と同様の作用効果を奏する。
(その他)
以上、本開示について、実施の形態1〜3に基づいて説明したが、本開示は、上記見守りシステム及び見守り方法に限定されるものではない。
例えば、上記各実施の形態1〜3に係る見守りシステム及び見守り方法において、第1記憶装置は、制御装置とは別の装置であるが、制御装置に一体的に組み込まれていてもよい。また、第1記憶装置及び制御装置の少なくとも一方は便器に搭載されていてもよい。
また、上記各実施の形態1〜3に係る見守り方法において、コンピュータを用いたプログラムであってもよい。
また、上記各実施の形態1〜3に係る見守りシステム及び見守り方法を実現するプログラムは、典型的に集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部又は全てを含むように1チップ化されてもよい。
また、集積回路化はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後にプログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、又はLSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
なお、上記各実施の形態1〜3において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPU又はプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスク又は半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
また、上記で用いた数字は、全て本開示を具体的に説明するために例示するものであり、本開示の実施の形態は例示された数字に制限されない。
また、ブロック図における機能ブロックの分割は一例であり、複数の機能ブロックを一つの機能ブロックとして実現したり、一つの機能ブロックを複数に分割したり、一部の機能を他の機能ブロックに移してもよい。また、類似する機能を有する複数の機能ブロックの機能を単一のハードウェア又はソフトウェアが並列又は時分割に処理してもよい。
また、フローチャートにおける各ステップが実行される順序は、本開示を具体的に説明するために例示するためであり、上記以外の順序であってもよい。また、上記ステップの一部が、他のステップと同時(並列)に実行されてもよい。
その他、実施の形態1〜3に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で実施の形態1〜3における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本開示に含まれる。
1 見守りシステム
20、220 便器(第1便器、第2便器)
21 センサ
22 第2記憶装置
30 第1記憶装置
40 制御装置
50 端末装置

Claims (8)

  1. 使用されたことを検知するセンサを有する便器と、
    見守り対象者が前記便器を使用した使用時刻を示す使用情報と、前記見守り対象者を見守る1以上の見守り者が有する端末装置を識別する各々の第1識別情報と、1以上の前記便器を識別する各々の第2識別情報とが紐付けられるテーブルを格納する第1記憶装置と、
    前記テーブルに示される前記センサが検知した前記使用情報に基づいて、前記見守り対象者に異常が発生したことを判定した場合に、当該判定による異常情報を、前記1以上の見守り者が有する前記端末装置に送信する制御装置とを備える
    見守りシステム。
  2. 前記制御装置は、前記使用情報を送信した前記便器の前記第2識別情報を取得し、前記テーブルを参照して、取得した前記第2識別情報に紐付けられた前記第1識別情報を特定し、特定された前記第1識別情報が示す前記端末装置に対して、前記異常情報を送信する
    請求項1に記載の見守りシステム。
  3. 前記制御装置は、前記使用情報に基づいて、前記見守り対象者が前記便器を使用した最新の使用時刻を割り出し、前記最新の使用時刻から現在時刻までの未使用期間が規定期間以上経過したかどうかを判定し、前記規定期間以上経過した場合に、前記異常情報を前記端末装置に送信する
    請求項1又は2に記載の見守りシステム。
  4. 前記第1記憶装置には、見守り対象除外期間を示す情報が格納され、
    前記制御装置は、前記未使用期間から前記見守り対象除外期間を除外する
    請求項3に記載の見守りシステム。
  5. 前記制御装置は、
    前記便器と通信可能に接続され、
    前記制御装置と前記便器との間で通信エラーが発生した場合に、前記通信エラーが発生していることを示す情報を前記端末装置に送信する
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の見守りシステム。
  6. 前記便器は、
    前記通信エラーが発生した場合、前記使用情報を格納する第2記憶装置を備え、
    前記通信エラー解消後に、前記第2記憶装置に格納された前記使用情報を前記制御装置に送信する
    請求項5に記載の見守りシステム。
  7. 前記制御装置は、第1便器と前記第1便器と異なる第2便器とを使用する前記見守り対象者において、前記見守り対象者が前記第1便器を使用した第1使用時刻を示す第1使用情報と、前記見守り対象者が前記第2便器を使用した第2使用時刻を示す第2使用情報とを統合して使用情報を生成する
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の見守りシステム。
  8. 便器が使用されたことを検知することと、
    見守り対象者が前記便器を使用した使用時刻を示す使用情報と、前記見守り対象者を見守る1以上の見守り者が有する端末装置を識別する各々の第1識別情報と、1以上の前記便器を識別する各々の第2識別情報とが紐付けられたグループが1以上で構成されるテーブルに基づいて、前記見守り対象者に異常が発生したことを判定した場合に、当該判定による異常情報を、前記1以上の見守り者が有する前記端末装置に送信することとを含む
    見守り方法。
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