JPWO2020065969A1 - スポーツ用ウェア - Google Patents

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Abstract

スポーツ用ウェアは、着用者の身体に配される生地の少なくとも一部分に、身体への着圧を持たせた着圧部30が形成されている。着圧部30が形成される領域に、生地の表面に樹脂を塗布してなる複数の樹脂塗布部31を分布させて設けてあり、前記領域内に樹脂塗布部31の抜けた部分を設けることによって伸縮性を変化させている。

Description

本発明は、スポーツ用ウェアに関する。
スポーツ用ウェアは、着用者の身体に対する着圧を高めることで、例えば人体の体幹や臀部などをサポートする。
例えば、特許文献1には、少なくとも臍(へそ)と上前腸骨棘との間の一部分の全周にわたって着圧を作用させる着圧部を備えるスポーツ用ウェアが開示されている。着圧部は、肋骨に達しない領域に設けられ、周方向の伸縮性が、着圧部以外の身頃部分における周方向の伸縮性よりも低く、且つ着圧部における丈方向の伸縮性が、着圧部における周方向の伸縮性よりも低い。着圧部は例えば編地によって構成されている。
特許第5715711号公報
特許文献1に開示されたスポーツ用ウェアは、着圧部が編地によって構成されているため、着圧部において伸縮性に変化を付ける場合には編み方が複雑になり、製造コストが高くなってしまう。また、伸縮性の高い編地と伸縮性の低い編地とを組み合わせて着圧部に伸縮性の変化を付けるように構成することもできるが、縫合箇所が生じてしまう。
本発明は、こうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、低コストで伸縮性の変化を付与することができるスポーツ用ウェアを提供することにある。
本発明のある態様はスポーツ用ウェアである。スポーツ用ウェアは、着用者の身体に配される生地の少なくとも一部分に、身体への着圧を持たせた着圧部が形成されているスポーツ用ウェアにおいて、前記着圧部が形成される領域に、生地の表面に樹脂を塗布してなる複数の樹脂塗布部を分布させて設けてあり、前記領域内に前記樹脂塗布部の抜けた部分を設けることによって伸縮性を変化させていることを特徴とする。
また別の態様のスポーツ用ウェアは、着用者の身体に配される生地の少なくとも一部分に、身体への着圧を持たせた着圧部が形成されているスポーツ用ウェアにおいて、前記着圧部が形成される領域に、生地の表面に樹脂を塗布してなる複数の樹脂塗布部を分布させて設けてあり、前記樹脂塗布部の寸法の大小を設けることによって伸縮性を変化させていることを特徴とする。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや、本発明の構成要素や表現を方法、装置などの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、スポーツ用ウェアは、低コストで伸縮性の変化を付与することができる。
図1(a)は実施形態1に係るスポーツ用ウェアの正面図であり、図1(b)は実施形態1に係るスポーツ用ウェアの背面図である。 着圧部における生地の表面を示す模式図である。 着圧部の別の例における生地の表面を示す模式図である。 図4(a)〜図4(e)は、樹脂塗布部の形状に関する他の例を示す模式図である。 図5(a)は実施形態2に係るスポーツ用ウェアの正面図であり、図5(b)は実施形態2に係るスポーツ用ウェアの背面図である。 着圧部における身生地との剛性比の例を表すグラフである。 図7(a)は実施形態3に係るスポーツ用ウェアの正面図であり、図7(b)は実施形態3に係るスポーツ用ウェアの背面図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図1から図7を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面における部材の寸法は、理解を容易にするために適宜拡大、縮小して示される。また、各図面において実施の形態を説明する上で重要ではない部材の一部は省略して表示する。
(実施形態1)
図1(a)は実施形態1に係るスポーツ用ウェア100の正面図であり、図1(b)は実施形態1に係るスポーツ用ウェア100の背面図である。図1(a)および図1(b)に示すスポーツ用ウェア100ではトップス10およびボトムス20を別体としており、トップス10およびボトムス20それぞれがスポーツ用ウェア100であると認識される。また、スポーツ用ウェア100は、トップス10およびボトムス20を一体化した形態のウェアであってもよい。
また、トップス10およびボトムス20の丈方向の長さは任意であってよく、身体に着用したときにトップス10およびボトムス20が重なる形態であっても、離間する形態であってもよい。スポーツ用ウェア100は、図1(a)および図1(b)において斜線でハッチングした領域Rにおいて全体的にまたは部分的に着圧部が形成されており、身体の体幹部にフィットするよう着圧を持たせてある。
着圧部は、身生地8に樹脂等を塗布して形成されており、身生地8よりも低い伸縮性を有する。着圧部を全体的にまたは部分的に設ける領域Rは、例えば大腿骨上部の高さ位置P1から胸骨下部の高さ位置P2までなどとすることで、スポーツ用ウェア100を身体の体幹部にフィットさせる。
図2は、着圧部30における生地の表面を示す模式図である。着圧部30は、複数の樹脂塗布部31を有している。樹脂塗布部31には、ラバー、ウレタン、シリコンなどの樹脂等を身生地8に塗布し、生地の表面に樹脂層が形成されている。身生地8は編み地であり、例えば40%の伸びに対して0.1〜1.5N/cm程度の剛性を有するものとする。また樹脂塗布部31における樹脂層は、例えば40%の伸びに対して0.1〜150N/cm程度の剛性を有する。樹脂塗布部31は、塗布する材料、層の厚みを選定することによって所望の剛性に設定する。
図2に示す樹脂塗布部31は小形の六角形状であり、六角形の内部が樹脂等で塗りつぶされている。樹脂塗布部31の大きさは、例えば対角線の長さ寸法が1mm〜10mm程度であるが、この範囲に限られるものではない。着圧部30が形成される部分では、複数の樹脂塗布部31を丈方向および周方向に並べて分布させて設けてある。樹脂塗布部31は、互いに重ならないように設けてもよいし、部分的に重なるように設けられていてもよい。樹脂塗布部31の間には隙間32ができている。樹脂塗布部31は、着圧部30が形成される部分において一律に分布しておらず、所々に抜け部分33が設けられている。抜け部分33aには樹脂塗布部31の1つ分の抜けがあり、抜け部分33bには2つ分の抜けがあり、抜け部分33cには3つ分以上の抜けがある。
次に着圧部30の作用について説明する。着圧部30は、複数の樹脂塗布部31を分布させて設けてあり、所々に抜け部分33が設けられている。抜け部分33a〜33cのように抜け部分を設けることで、着圧部30における伸縮性を変化させることができる。図2に示す例では、抜け部分33の大きさが変化することで伸縮性が変化する。また、抜け部分33の大きさを例えば樹脂塗布部31の1つ分に固定し、場所によって抜け部分33の設定数を変化させることで、着圧部30における伸縮性を変化させることができる。このように抜け部分33の大きさや設定数によって、抜け部分33の密度、換言すれば樹脂塗布部31の密度を変化させることで、着圧部30内における伸縮性に変化を持たせることができる。
図2に示す着圧部30は、丈方向にも周方向にも抜け部分33の大きさや設定数が変化して、抜け部分33または樹脂塗布部31の密度が変化し、丈方向および周方向の両方向に伸縮性が変化している。また着圧部30は、周方向には抜け部分33(樹脂塗布部31)の密度の変化を与え、丈方向には抜け部分33(樹脂塗布部31)の密度の変化を抑制することで、主として周方向に伸縮性を変化させることができる。同様に着圧部30は、丈方向には抜け部分33(樹脂塗布部31)の密度の変化を与え、周方向には抜け部分33(樹脂塗布部31)の密度の変化を抑制することで、主として丈方向に伸縮性を変化させることができる。
図3は、着圧部30の別の例における生地の表面を示す模式図である。図3に示す着圧部30における樹脂塗布部31は、図2に示す例と同様に樹脂等を身生地8に塗布し、生地の表面に樹脂層が形成されているが、外形寸法を変化させることで、着圧部30の伸縮性を変化させている。
図3に示す樹脂塗布部31は、図2に示す例と同様に小形の六角形状を外形としているが、外形寸法を徐々に変化させることで、樹脂塗布部31の密度を変化させている。また隙間32について見れば、樹脂塗布部31の外形寸法を変化させることで、樹脂塗布部31間に生じる隙間32が占める面積に変化が生じる。
図3に示す樹脂塗布部31の例では、周方向および丈方向の両方向において樹脂塗布部31の外形寸法が変化しており、周方向および丈方向の両方向に伸縮性が変化する。周方向および丈方向のいずれか一方向における樹脂塗布部31の外形寸法を変化させ、他方向における樹脂塗布部31の外形寸法の変化を抑制することにより、主として当該一方向における伸縮性を変化させるようにしてもよい。
樹脂塗布部31の外形は、六角形状に限られず、例えば三角形状やひし形等の任意の多角形状の図形としてもよく、また楕円や円形状、扇形状等の曲線で構成される図形としてもよい。また、樹脂塗布部31に樹脂等を塗布する範囲は、上述の例のように樹脂塗布部31の外形の図形の内部を塗りつぶすほか、図形内の中央部等の一部において塗布しない部分があってもよい。
図4(a)〜図4(e)は、樹脂塗布部31の形状に関する他の例を示す模式図である。図4(a)〜図4(d)に示す樹脂塗布部31がストライプ状に設けられている。図4(a)に示す樹脂塗布部31は、周方向における寸法を変化させることで、着圧部30の周方向における伸縮性を変化させている。図4(b)に示す樹脂塗布部31は、周方向における寸法は同一であるが、樹脂塗布部31を設ける間隔を周方向に変化させることで、着圧部30の周方向における伸縮性を変化させている。
図4(c)に示す樹脂塗布部31は、図4(a)に示す樹脂塗布部31を丈方向に分割されるように隙間を設けたものである。また、図4(d)に示す樹脂塗布部31は、図4(b)に示す樹脂塗布部31を丈方向に分割されるように隙間を設けたものである。図4(c)および図4(d)のように丈方向に分割することにより、丈方向における伸縮性の低下を抑制することができ、更には、生地が丈方向に伸びたときに樹脂塗布部31に裂け目や剥がれ等の破損が生じることを抑制することができる。
図4(e)に示す樹脂塗布部31は外形が一定寸法の円形であるが、樹脂等を塗布する面積を変化させることで、着圧部30の周方向における伸縮性を変化させている。樹脂塗布部31の外形は、円形に限られず、例えば三角形状やひし形等の任意の多角形状の図形としてもよく、また楕円や扇形状等の曲線で構成される図形としてもよい。
また樹脂塗布部31は、塗布によって身生地8の表面に形成する樹脂層の厚みを変化させるようにしてもよい。樹脂層は、例えば着圧部30における場所に応じて塗布する回数を変えることで、異なる厚みとすることができる。着圧部30は、着圧部30内の場所によって、樹脂塗布部31における樹脂層の厚みが変化することで、着圧部30の丈方向および周方向における伸縮性を変化させることができる。
着圧部30は、上述のように樹脂塗布部31の抜けや大きさの変化等を与えることによって、スポーツ用ウェア100の丈方向および周方向に低コストで伸縮性の変化を付与することができる。
(実施形態2)
図5(a)は実施形態2に係るスポーツ用ウェア100の正面図であり、図5(b)は実施形態2に係るスポーツ用ウェア100の背面図である。スポーツ用ウェア100のトップス10は、前面中央部40a、前面中間部40b、体側部40c、背面中間部40dおよび背面中央部40eに区分けされている。前面中央部40aは、身体の前面側における腹部の中央に配されており、腹部中央での圧迫感を低減すべく周方向の伸縮性が高い領域とする。前面中央部40aは、身生地8であってもよいし、周方向の伸縮性が身生地8よりやや高い程度の着圧部30として構成してもよい。背面中央部40eは、身体の背面側の中央に配されており、前面中央部40aと同様に周方向の伸縮性が高い領域とし、身生地8であってもよいし、周方向の伸縮性が身生地8よりやや高い程度の着圧部30として構成してもよい。
前面中間部40b、体側部40cおよび背面中間部40dは、トップス10の体幹へのフィット性を高めるために着圧部30として構成し、体側部40cで周方向の伸縮性が最も低くなるようにする。前面中間部40bは、前面中央部40aと体側部40cとの中間程度の周方向の伸縮性を持たせる。同様に背面中間部40dは、背面中央部40eと体側部40cとの中間程度の周方向の伸縮性を持たせる。
図6は着圧部における身生地との剛性比の例を表すグラフである。剛性が低い部分は身生地と同程度の剛性(剛性比1)またはやや高い程度の剛性とする。剛性が中間の部分では身生地の2倍程度の剛性とし、剛性が高い部分では身生地の3倍程度の剛性とする。着圧部における身生地との剛性比は、図6に示す剛性比よりも低く設定してもよく、例えば剛性が高い部分で身生地の2倍程度の剛性とし、剛性が中間の部分では身生地の1.5倍程度の剛性などとしてもよいし、逆に着圧部における身生地との剛性比を、図6に示す剛性比よりも高く設定してもよい。
前面中央部40aおよび背面中央部40eは図6に示す剛性が低い部分とし、前面中間部40bおよび背面中間部40dは図6に示す剛性が中間の部分とする。また体側部40cは図6に示す剛性が高い部分とする。トップス10は、前面中間部40b、体側部40cおよび背面中間部40d等を着圧部30として構成することで、身体の体幹への着圧を高めることができる。また、トップス10は、前面中間部40bおよび背面中間部40dを設けることによって、段階的に伸縮性を変化させて違和感を和らげ、身体へのフィット感が高まる。
体側部40cは、例えば図2に基づき説明したように、樹脂塗布部31を丈方向および周方向に並べて分布するように設け、周方向に抜け部分32が少ない構成とする。前面中間部40bおよび背面中間部40dは、体側部40cに比べて周方向に抜け部分32が多くなるように構成する。また前面中央部40aおよび背面中央部40eはそれぞれ、前面中間部40bおよび背面中間部40dに比べて更に周方向に抜け部分32が多くなるように構成してもよいし、樹脂塗布部31を設けず身生地8としてもよい。
また、前面中間部40b、体側部40cおよび背面中間部40d等における丈方向の伸縮性は任意であってよいが、丈方向にほぼ均一に抜け部分32を設けて丈方向に伸縮性がほぼ一定となるようにしてもよい。前面中間部40b、体側部40cおよび背面中間部40d等には、実施形態1で説明した樹脂塗布部31の他の例についても、伸縮性の変化が生じるように適用させることができる。
次にボトムス20について説明する。前面中央部41a、体側部41bおよび背面中央部41cに区分けされている。体側部41bの周方向の範囲は、トップス10の構成と比較すると、トップス10の前面中間部40b、体側部40cおよび背面中間部40dの周方向の範囲に相当している。前面中央部41aおよび背面中央部41cの下縁は高い位置にあり、体側部41bの下縁は前面中央部41aおよび背面中央部41cから体側へ向かうにつれて下降するように設けることで、脚部の屈伸に対する抵抗となることを抑制している。
前面中央部41aは、身体の前面側における下腹部の中央に配されており、下腹部中央での着圧感を低減すべく周方向の伸縮性が高い領域とする。前面中央部41aは、身生地8であってもよいし、周方向の伸縮性が身生地8よりやや高い程度の着圧部30として構成してもよい。
背面中央部41cは、身体の臀部背面側の中央上寄りの位置に配されており、周方向の伸縮性が最も低い着圧部30として構成する。体側部41bは、前面中央部41aと背面中央部41cとの中間程度の周方向の伸縮性を持たせる。前面中央部41a、体側部41bおよび背面中央部41cの剛性は、トップス10と同様に例えば図6に示す剛性比で設定される。
ボトムス20は、体側部41bおよび背面中央部41c等を着圧部30として構成することで、身体の体幹への着圧を高めることができる。また、ボトムス20は、体側部41bを設けることによって、段階的に伸縮性を変化させて違和感を和らげ、身体へのフィット感が高まる。体側部41bおよび背面中央部41c等は、トップス10と同様に、実施形態1において図2等に基づき説明した種々の樹脂塗布部31を設けて周方向の伸縮性が変化するように構成する。
また、体側部41bおよび背面中央部41c等における丈方向の伸縮性は任意であってよいが、身体の前面側において下方向に向かうにつれて丈方向の伸縮性が高くなるようにすることで脚部の屈伸に対する抵抗となることが抑制される。また、身体の背面側において上方向に向かうにつれて丈方向の伸縮性が高くなるようにすることで、腰部分の可動に対する抵抗となることが抑制される。
(実施形態3)
図7(a)は実施形態3に係るスポーツ用ウェア100の正面図であり、図7(b)は実施形態3に係るスポーツ用ウェア100の背面図である。実施形態2では、トップス10およびボトムス20を周方向に区分けして構成したが、厳密な区分けを設定せずに、トップス10およびボトムス20を周方向の位置に応じて徐々に周方向の伸縮性を変化させてもよい。
図7(a)および図7(b)は、周方向の伸縮性を濃淡で表しており、濃い部分で周方向の伸縮性が低く、薄い部分は周方向の伸縮性が身生地8と同じかやや高い程度とする。トップス10は、前面中央部50aで伸縮性が高く、前面中間部50bを経て体側部50cへ向かうにつれて徐々に伸縮性が低くなり、体側部50cから背面中間部50dを経て背面中央部50eに向かうにつれて徐々に伸縮性が高くなる。背面中央部50eでは周方向の伸縮性が身生地8と同じかやや高い程度とする。
また、トップス10において着圧部30を形成する領域の上縁は、体側部50cで高い位置(例えば胸骨下部の高さ位置など)にあり、体側部50cから前面中央部50aおよび背面中央部50eに向かうにつれて下降するように設ける。このように着圧部30を形成する領域の上縁を設けることで、胸部におけるトップス10の伸縮性を身生地8と同じかやや低い程度に設定し、胸部の動きの抵抗となることを抑制している。
トップス10は、前面中央部50aで伸縮性を身生地8と同程度とすることで腹部中央での圧迫感を低減しつつ、体側部50cで伸縮性を低く設定することで身体の体幹への着圧を高めることができる。また、トップス10は、周方向の位置に応じて徐々に周方向の伸縮性を変化させることで違和感を和らげ、身体へのフィット感が高まる。尚、トップス10における着圧部は、実施形態1において図2等に基づき説明した種々の樹脂塗布部31を設け、周方向の伸縮性が徐々に変化するように構成することができる。
つぎにボトムス20について説明する。ボトムス20は、前面中央部51aで伸縮性が高く、体側部51bを経て背面中央部51cへ向かうにつれて徐々に伸縮性が低くなるように構成する。
また、ボトムス20において着圧部30を形成する領域の下縁は、前面中央部51aおよび背面中央部51cで高い位置にあり、前面中央部51aおよび背面中央部51cから体側部51bへ向かうにつれて下降するように設ける。このように着圧部30を形成する領域の下縁を設けることで、脚部の屈伸に対する抵抗となることを抑制している。
ボトムス20は、前面中央部51aで伸縮性を身生地8と同程度とすることで下腹部中央での圧迫感を低減しつつ、体側部51bから背面中央部51cでの伸縮性を低く設定することで身体の体幹への着圧を高めることができる。また、ボトムス20は、周方向の位置に応じて徐々に周方向の伸縮性を変化させることで違和感を和らげ、身体へのフィット感が高まる。尚、ボトムス20における着圧部は、実施形態1において図2等に基づき説明した種々の樹脂塗布部31を設け、周方向の伸縮性が徐々に変化するように構成することができる。
実施形態2および実施形態3において、ボトムス20は、背面中央における伸縮性が低い部分を腰部に近い上寄りの位置とすることで、身体に与える押圧力が背面側において前面側よりも高い位置で生じる。ボトムス20は、身体の背面側において前面側よりも高い位置に生じる押圧力によって、背面側に傾いた骨盤を起こして姿勢を良くする効果がある。
次に、各実施形態に係るスポーツ用ウェア100の特徴を説明する。
スポーツ用ウェア100は、着用者の身体に配される生地の少なくとも一部分に、身体への着圧を持たせた着圧部30が形成されている。着圧部30が形成される領域に、生地の表面に樹脂を塗布してなる複数の樹脂塗布部31を分布させて設けてあり、前記領域内に樹脂塗布部31の抜けた部分を設けることによって伸縮性を変化させている。これにより、スポーツ用ウェア100は、低コストで伸縮性の変化を付与することができる。
またスポーツ用ウェア100は、着用者の身体に配される生地の少なくとも一部分に、身体への着圧を持たせた着圧部30が形成されている。着圧部30が形成される領域に、生地の表面に樹脂を塗布してなる複数の樹脂塗布部31を分布させて設けてあり、樹脂塗布部31の寸法の大小を設けることによって伸縮性を変化させている。これにより、スポーツ用ウェア100は、低コストで伸縮性の変化を付与することができる。
また着圧部30は身体の体幹部に配されており、体側部40cでの伸縮性が低く、前面中央部40aまたは背面中央部40eにおいて伸縮性が高い。これにより、スポーツ用ウェア100は、身体の体幹部の前面または背面の中央部での圧迫感を抑制することができる。
また体側部40cと前面中央部40aとの間に、伸縮性が中間となる領域である前面中間部40bを有する。これにより、スポーツ用ウェア100は、身体の体側部から前面部にかけて段階的に伸縮性を変化させて違和感を和らげ、身体へのフィット感が高まる。
また着圧部30は身体の臀部に配されており、背面中央部41cにおいて伸縮性が低く、前面中央部41aにおいて伸縮性が高い。これにより、スポーツ用ウェア100は、臀部における身体の前面側における中央部での圧迫感を抑制することができる。
また背面中央部41cと前面中央部41aとの間に、伸縮性が中間となる領域である体側部41bを有する。これにより、スポーツ用ウェア100は、段階的に伸縮性を変化させて違和感を和らげ、身体へのフィット感が高まる。
また、着圧部30は身体の体幹部及び臀部に配されており、体幹部の体側部40cでの伸縮性が低く、体幹部の前面中央部40aまたは背面中央部40eにおいて伸縮性が高く、臀部の背面中央部41cにおいて伸縮性が低く、臀部の前面中央部41aにおいて伸縮性が高い。これにより、スポーツ用ウェア100は、トップス10およびボトムス20がオーバーラップしたときに摩擦により着圧が上がる。また、スポーツ用ウェア100は、体幹部および臀部を捻るような捻転動作時等において、バイアス方向(丈方向と周方向との間の方向)にも張力が発生し、体幹および臀部が安定する。
また、体幹部の体側部40cと前面中央部40aとの間に、伸縮性が中間となる第1の領域である前面中間部40bを有し、臀部の背面中央部41cと前面中央部41aとの間に、伸縮性が中間となる第2の領域である体側部41bを有する。これにより、スポーツ用ウェア100は、段階的に伸縮性を変化させて違和感を和らげ、身体へのフィット感が高まる。
また樹脂塗布部31は、多角形状または曲線で構成される図形であり、丈方向および周方向に並べて配されている。これにより、スポーツ用ウェア100は、樹脂塗布部31間に隙間が形成され、通気性が良くなる。
また上述の樹脂は、ラバー、ウレタンまたはシリコン等である。これにより、スポーツ用ウェア100は、ラバー、ウレタンまたはシリコン等を生地に塗布して樹脂塗布部31を形成し、伸縮性を変化させることができる。また、フロッキー加工や箔プリント技術などによっても同様の効果が期待できる。
以上、本発明の実施の形態をもとに説明した。これらの実施の形態は例示であり、いろいろな変形および変更が本発明の特許請求範囲内で可能なこと、またそうした変形例および変更も本発明の特許請求の範囲にあることは当業者に理解されるところである。従って、本明細書での記述および図面は限定的ではなく例証的に扱われるべきものである。
30 着圧部、 31 樹脂塗布部、 40a,41a 前面中央部、
40e,41c 背面中央部、 100 スポーツ用ウェア。
本発明は、スポーツ用ウェアに関する。

Claims (9)

  1. 着用者の身体に配される生地の少なくとも一部分に、身体への着圧を持たせた着圧部が形成されているスポーツ用ウェアにおいて、
    前記着圧部が形成される領域に、生地の表面に樹脂を塗布してなる複数の樹脂塗布部を分布させて設けてあり、
    前記領域内に前記樹脂塗布部の抜けた部分を設けることによって伸縮性を変化させていることを特徴とするスポーツ用ウェア。
  2. 着用者の身体に配される生地の少なくとも一部分に、身体への着圧を持たせた着圧部が形成されているスポーツ用ウェアにおいて、
    前記着圧部が形成される領域に、生地の表面に樹脂を塗布してなる複数の樹脂塗布部を分布させて設けてあり、
    前記樹脂塗布部の寸法を変化させることによって伸縮性を変化させていることを特徴とするスポーツ用ウェア。
  3. 前記着圧部は身体の体幹部に配されており、
    体側部での伸縮性が低く、前面中央部または背面中央部において伸縮性が高いことを特徴とする請求項1または2に記載のスポーツ用ウェア。
  4. 前記体側部と前記前面中央部との間に、伸縮性が中間となる領域を有することを特徴とする請求項3に記載のスポーツ用ウェア。
  5. 前記着圧部は身体の臀部に配されており、
    背面中央部において伸縮性が低く、前面中央部において伸縮性が高いことを特徴とする請求項1または2に記載のスポーツ用ウェア。
  6. 前記背面中央部と前記前面中央部との間に、伸縮性が中間となる領域を有することを特徴とする請求項5に記載のスポーツ用ウェア。
  7. 前記着圧部は身体の体幹部及び臀部に配されており、
    体幹部の体側部での伸縮性が低く、体幹部の前面中央部または背面中央部において伸縮性が高く、
    臀部の背面中央部において伸縮性が低く、臀部の前面中央部において伸縮性が高いことを特徴とする請求項1または2に記載のスポーツ用ウェア。
  8. 前記体幹部の体側部と前面中央部との間に、伸縮性が中間となる第1の領域を有し、
    前記臀部の背面中央部と前面中央部との間に、伸縮性が中間となる第2の領域を有することを特徴とする請求項7に記載のスポーツ用ウェア。
  9. 前記樹脂塗布部は、多角形状または曲線で構成される図形であり、丈方向および周方向に並べて配されていることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載のスポーツ用ウェア。
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