JP3202147U - 体形補正具 - Google Patents
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Abstract
【課題】腹部の体形を補正し、美観を向上することができる体型補正具を提供する。【解決手段】伸縮する布地を円筒形に形成した体形補正具であって、体型補正具は人体の腹部を覆うものであり、人体に装着したときに人体の腹筋に相当する箇所に腹筋の形状を模した凸部20が形成されていることを特徴とする。【選択図】図2
Description
本考案は人体の体形を補正するものに関する。
人体の体形を補正するものは、種々のものが作られている。例えば女性用体型補正具としてのガードルや、女性の胸の形状を補正するブラジャーなどがある。これらは衣服の下に装着して、主に皮下脂肪の位置を調整することで美的に優れた体形を形成し、その上に衣服を着けた状態では当該補正具を使用していることがわからないようにしている。
特許文献1には、女性の下腹部に装着して膨らんだ腹部を締め付けて補正する発明が記されている。
特許文献2には、女性の胸部に装着して、空気のパットを用いて胸を大きく見せる発明が記されている。
男性も、女性と同様に自らの体形を補正したいと考えても、適当なものが無かった。男性の場合、主に気になるのは腹部の美観である。理想とする体形は皮下脂肪が少なく、トレーニングによって大きくなった腹筋が人体表面から浮き上がっているのがわかる状態である。しかし、その体形を得ようとしても食事制限等で体脂肪を減少させ、トレーニングの積み重ね等で腹筋を大きくしなければならず、一般の男性がその体形を得ることは困難であった。
本願考案は、伸縮する布地を円筒形に形成した体形補正具であって、前記体型補正具は人体の腹部を覆うものであり、人体に装着したときに人体の腹筋に相当する箇所に腹筋の形状を模した凸部が形成されていることを特徴とする体形補正具である。
本願考案によれば、トレーニングを積み重ねなくとも、当該補正具を装着することで、前記腹筋の形状を模した凸部がその上に付けた衣服を通して腹筋が浮き上がっているように見えるため、美観が向上する。
本願考案は、前記体形補正具は、体型を補正する効果を有する伸縮性を有することを特徴とする、請求項1記載の体形補正具である。
本願考案によれば、腹部の脂肪を減少させるために食事制限などの格別の努力を行わなくても、当該補正具の締め付け効果によって腹部が細く見え、さらに前記腹筋の形状を模した凸部が、その上に付けた衣服を通して腹筋が浮き上がっているように見えるため、美観が向上する。
本願考案は、人体の腹部を覆う幅を持ち人体の胴部の周長よりも長い布地と、前記布地を人体の胴部に回して装着したときに人体の腹筋に相当する箇所に腹筋の形状を模した凸部が形成され、前記布地の一方の端部に面ファスナーを形成し、人体に装着したときに前記面ファスナーに当接する箇所に面ファスナーの受け面が形成されていることを特徴とする体形補正具である。
本願考案によれば、より強い締め付け力を得るために、伸縮率の低い布地を使い、人体の腹部に強く巻き付け、使用者の胴部周長に応じた位置で面ファスナーで等が体型補正具を固定することが出来る。
本願考案は、前記腹筋の形状を模した凸部は、人体の筋肉と同程度の硬度であり、通気性を有することを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項記載の体形補正具である。
本願考案によれば、人体の筋肉と同程度の硬度であるから、仮に第三者が当該腹筋を触ることがあっても、本物の筋肉であると認識して、補正具を装着しているとは認識されない。さらに人体に長時間装着することとなっても通気性があるので汗がたまることを防止できる。
本願考案は、前記腹筋の形状を模した凸部は、空気を封入した袋であり、外部から空気を出し入れすることで大きさ及び硬さを調節する事が可能であることを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項記載の体形補正具である。
本願考案によれば、前記凸部内の空気の量を調節することで、前記凸部の突出量及び硬度を調整することが可能となるので、個人の希望に応じてより腹筋を目立たせて硬くする事も可能であるし、又は腹筋の目立つ量を小さくして柔らかくすることも可能となる。
本願考案は、前記腹筋の形状を模した凸部は、布地から取り外し可能であることを特徴とする、請求項1から5のいずれか1項記載の体形補正具である。
本願考案によれば、前記腹筋の形状を模した凸部を取り外すことで、前記布地のみで一般の腹巻きや腹部を締め付けるものとして使用することも可能であるし、また布地は皮膚に直接装着することが多いので、布地のみを洗濯して清潔に保つことが可能となる。
以下に図面を参照しながら本考案を実施するための形態を示す。
(実施例1)
図1は、本考案の体型補正具を使用していない状態の人体図である。腹部がたるんでおり、美観が劣る。
図1は、本考案の体型補正具を使用していない状態の人体図である。腹部がたるんでおり、美観が劣る。
図4は、本考案の体型補正具である。(a)は正面図であり、10は布地で形成された筒状体である。前記筒状体10は伸縮性を持った布地であり、人体に装着することでたるんだ腹部を締め付ける効果を有する。布地を円筒形に形成する方法としては、帯状の布地の端を縫い合わせたり、最初から円筒になるように編み込んだりする方法がある。伸縮性は胸部から腰部にかけて同程度の強さであっても、胸部は肋骨により縮む量が制限されるし、腰部は腰骨によって縮む量が制限されるから、そのような骨が無い腹部が最も細くなる。また、図4(a)のようにあらかじめ腹部が最も細くなるような太鼓形に形成しても良い。図4では、形状を明確にするために筒状体10の厚みを誇張して記載してあるが、実際には人体に装着した場合に衣服の上から当該筒状体を装着していることがわからないように、出来るだけ薄く製作することが望ましい。
前記筒状体10を人体に装着したときに、人体の腹筋に該当する場所であり、前記筒状体の外側表面に、当該腹筋の形状を模した凸部20を形成する。当該凸部は、ポリウレタンやシリコンなどを材料とした発泡体であることが好ましい。当該凸部20は、前記筒状体10の表面に接着や縫い付けなどによって固定される。
図2は図1に示した人体に、本願発明の体型補正具を装着した状態を示す。筒状体10が縮む力によってたるんだ腹部が締め付けられ、腹部がほっそりとして美観に優れる状態になる。さらに人体の腹筋に該当する箇所に前記凸部20があることによって、あたかもそこに鍛えられた腹筋が存在するように見えることによって美観が向上する。この状態の上に人体にフィットした衣服を着ると、その衣服の上からほっそりした腹部と腹筋に模した凸部20が盛り上がって見えることになるので、脂肪が少なく腹筋が発達した状態に見せることが出来る。
また、前記凸部20は、スポンジ状で筋肉と同程度の硬さを持っており、仮に第三者が衣服の上から当該凸部を触ることがあったとしても、腹筋であると認識することが出来る。
(実施例2)
図3(b)は、実施例1とは腹部を締め付ける方法が異なる。本実施例の場合は、帯状体30を腹部に巻き付けて締め付ける。この場合実施例1の筒状体10とは異なり、あまり伸縮しない布地で構成されても装着することが可能となり、より個人の体形に合わせて装着することが可能となるし、より強い締め付け力を発揮することが可能となる。
図3(b)は、実施例1とは腹部を締め付ける方法が異なる。本実施例の場合は、帯状体30を腹部に巻き付けて締め付ける。この場合実施例1の筒状体10とは異なり、あまり伸縮しない布地で構成されても装着することが可能となり、より個人の体形に合わせて装着することが可能となるし、より強い締め付け力を発揮することが可能となる。
帯状体30の締め付け方法は、図3(b)にあるように、帯状体のそれぞれの端を背面で交差させて、外側になる方の端の裏側に面ファスナーを接着又は縫い付け等により固定させ、内側になる方の端の表側に、前記面ファスナーの受けとなる面を接着若しくは縫い付け等により固定し、又は面ファスナーを付けることが可能な表面にしておき、人体に装着するときは締め込んでからその面ファスナーで固定することになる。
前記帯状体30の、人体に装着したときに腹部に該当する面には当該箇所に該当する場所にそれぞれ腹筋の形状に模した凸部20が形成される。当該凸部20は、実施例1と同様の材質、硬度で構成され、実施例1と同様に前記帯状体30の表面に固定されている。
(実施例3)
図5は、腹筋の形状を模した凸部20が取り外し可能な構造である場合の、取り外し可能部材を記した図であり、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は上面図、(d)は背面図である。
図5は、腹筋の形状を模した凸部20が取り外し可能な構造である場合の、取り外し可能部材を記した図であり、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は上面図、(d)は背面図である。
腹部の腹筋の形状を模した凸部20を、柔軟性を有する基部60表面の、人体に装着したときに腹筋に該当する位置に配する。当該凸部20は、実施例1及び2と同様な材質、硬度、固定方法であるため省略する。
前記凸部20を有する基部60の裏面には、図5(d)で示すように面ファスナーを配するが、基部60の裏面全面に面ファスナーを配しても良い。人体にはあらかじめ実施例1の筒状体10(凸部20が配されていないもの)若しくは帯状体30(凸部20が配されていないもの)を装着しておき、それらの腹部側の表面には面ファスナーの受け面が固定されているか若しくは面ファスナーを付けることができる表面としておき、人体の腹筋にあたる位置に凸部20が配置されるように、基部60を貼り付ける(図3(a)参照)。
本実施例によれば、前記筒状体10又は帯状体30から、凸部20を着脱自在な構成であるため、本願考案の効果のうち締め付け効果のみを利用しようとする場合は前記凸部20を取り外せば良いし、また当該部材による腹部保温効果のみを利用することも可能となる。さらには、前記筒状体10及び帯状体30は、衣服の下に装着することが多いため、人体に直接触れる構成であるため洗濯の必要があるが、本実施例によれば凸部20を外して通常の洗濯に供することが可能となり利便性が増す。
また、本実施例であって、帯状体30に装着する場合において、実施例2では面ファスナーで締め付ける箇所は背中になるのだが、締め付けた後に凸部20を装着する本実施例では、締め付ける箇所を腹部(前面)にすることで、一人で簡単に確実に締め付けることが可能となり、当該締め付け部の上に基部60を装着することも可能となる。
上記実施例1〜3に共通する事柄であるが、前記筒状体10、帯状体30、基部60及び凸部20は、通気性を有する。すでに述べたように衣服の下に装着する場合は、人体が発生する汗の対策が必要である。特に夏場など長時間直接皮膚に装着するものには通気性が欠かせない。布地のみならず凸部20も独立気泡ではなく連続気泡のスポンジであれば、通気性を有し皮膚に汗が溜まらなくなる。
(実施例4)
図6は、凸部20が空気を封入した袋である場合の実施例である。空気の出し入れは空気吸排口80より行い、当該空気吸排口80内部には弁があり空気の流出を防止するとともに、空気を入れる場合はその弁を押し込むことなどにより行う。各凸部20は空気連結部90によって連結されており、各部の空気圧が同一に保たれる。図6(b)は、凸部20の内部の空気量が多い状態であり、図6(c)は、凸部20の内部の空気が少ない状態である。
図6は、凸部20が空気を封入した袋である場合の実施例である。空気の出し入れは空気吸排口80より行い、当該空気吸排口80内部には弁があり空気の流出を防止するとともに、空気を入れる場合はその弁を押し込むことなどにより行う。各凸部20は空気連結部90によって連結されており、各部の空気圧が同一に保たれる。図6(b)は、凸部20の内部の空気量が多い状態であり、図6(c)は、凸部20の内部の空気が少ない状態である。
本実施例によれば、各人の特性や好みに応じて凸部20内の空気量を調節することが可能となり、より硬く大きな凸部がほしい場合は内部に入れる空気の量を多くすれば良いし、より柔らかく小さな凸部がほしい場合は内部の空気量を減らせば良い。
また、実施例1〜4に共通するが、人体の各部大きさは個体差があることから、前記筒状体10、帯状体30、基部60及び凸部20は、複数のサイズを揃えておき、各個人の大きさに適したものを装着することが好ましいし、また、実施例1〜3の場合は凸部20の突出量も複数のサイズを揃えておき、各個人の特性や好みに応じたものを装着することが好ましい。
10 筒状体、
20 凸部、
30 帯状体、
40 面ファスナー、
50 面ファスナー受け面、
60 基部、
70 面ファスナー、
80 空気吸排口、
90 空気連結部
20 凸部、
30 帯状体、
40 面ファスナー、
50 面ファスナー受け面、
60 基部、
70 面ファスナー、
80 空気吸排口、
90 空気連結部
Claims (6)
- 伸縮する布地を円筒形に形成した体形補正具であって、前記布地は人体の腹部を覆うものであり、人体に装着したときに人体の腹筋に相当する箇所の前記布地表面に腹筋の形状を模した凸部が形成されていることを特徴とする体形補正具。
- 前記体形補正具は、体型を補正する効果を有する伸縮性を有することを特徴とする、請求項1記載の体形補正具。
- 人体の腹部を覆う幅を持ち人体の胴部の周長よりも長い布地と、前記布地を人体の胴部に回して装着したときに人体の腹筋に相当する箇所に腹筋の形状を模した凸部が形成され、前記布地の一方の端部に面ファスナーを形成し、人体に装着したときに前記面ファスナーに当接する箇所に面ファスナーの受け面が形成されていることを特徴とする体形補正具。
- 前記腹筋の形状を模した凸部は、人体の筋肉と同程度の硬度であり、通気性を有することを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項記載の体形補正具。
- 前記腹筋の形状を模した凸部は、空気を封入した袋であり、外部から空気を出し入れすることで大きさ及び硬さを調節する事が可能であることを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項記載の体形補正具。
- 前記腹筋の形状を模した凸部は、布地から取り外し可能であることを特徴とする、請求項1から5のいずれか1項記載の体形補正具。
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