JPWO2020054846A1 - 内燃機関 - Google Patents
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Abstract
Description
28a…機関本体
41…クランクシャフト
56…カムシャフト
59…伝達部品(タイミングチェーン)
66…テンショナー
67…テンショナーリフター
68b…閉塞端
68t…筒状部
69…シリンダー
74…窪み部
76…オイル室
77…オイル路
78…プッシュロッド
82…拡径部
85…U字壁
93…リブ
95…囲みリブ
約となり、所定長さを確保できない場合がある。
[0005]
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、所定長さのばね長さを確保し、張力をこれまで以上に適切に維持することができる内燃機関を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段
[0006]
本発明の第1側面によれば、相互に平行な回転軸線を有するクランクシャフトおよびカムシャフトを支持する機関本体と、前記クランクシャフトおよび前記カムシャフトに連結されて、環状経路に沿って移動し前記クランクシャフトから前記カムシャフトに回転力を伝達する伝達部品と、前記回転軸線に直交する仮想平面に沿って変位自在に前記伝達部品に接触して、前記伝達部品の張力を調整するテンショナーと、前記機関本体に取り付けられて、前記仮想平面に沿って前記テンショナーに荷重を付与するテンショナーリフターとを備える内燃機関において、前記機関本体の内壁面には、クランクシャフトの軸方向視で、前記テンショナーリフターの一部と重なるように配置される窪み部が配置され、前記テンショナーリフターは、前記機関本体に固定されてシリンダーを区画する筒状部と、前記筒状部の上方に配置され、前記筒状部よりも拡径されつつ上向きに開口する拡径部とを備える。
[0007]
第2側面によれば、第1側面の構成に加えて、前記テンショナーリフターは、前記シリンダーに軸方向に変位自在に挿入されて、前記筒状部の閉塞端との間で前記筒状部内にオイル室を形成し、前記筒状部から突出する上端で前記テンショナーに接触し前記テンショナーに張力を与え、前記筒状部の上端から前記オイル室に通じるオイル路を有するプッシュロッドを備える。
[0008]
第3側面によれば、第1または第2側面の構成に加えて、前記機関本体には、前記テンショナーリフターを支持し、前記拡径部の上方で開口するオイル供給口を有する壁面が形成される。
[0009]
第4側面によれば、第3側面の構成に加えて、前記拡径部は前記機関本体の壁に向かって開口し前記機関本体の壁に結合される。
[0010]
第5側面によれば、第4側面の構成に加えて、前記壁面には、前記壁面か
ら突出して、前記拡径部内の空間に連続して上向きに開放される空間を区画するU字壁が形成される。
[0011]
第6側面によれば、第3〜第5側面のいずれか1の構成に加えて、前記壁面には、前記オイル供給口の下方で前記壁面から突出するリブが形成される。
[0012]
第7側面によれば、第6側面の構成に加えて、前記リブは、前記拡径部の上方から前下がりに前記クランクシャフトに向かって延びる。
[0013]
第8側面によれば、第7側面の構成に加えて、前記リブは、前方にいくにつれて上方に変位する湾曲形状に形成される。
[0014]
第9側面によれば、第6〜第8側面のいずれか1の構成に加えて、前記壁面には、前記オイル供給口を囲んで下向きに開放される囲みリブが形成される。
発明の効果
[0015]
第1側面によれば、機関本体の内壁面に形成される窪み部にテンショナーリフターは進入するので、機関本体の壁の位置をずらさずにテンショナーリフターの長さを確保することができる。テンショナーリフターが長い場合でもテンショナーリフターは良好に機関本体内に収容されることができる。機関本体の大型化は回避されることができる。
[0016]
第2側面によれば、拡径部でプッシュロッド周りの空間が拡張されることで、プッシュロッド周りにオイルの流入は促進されることができる。オイル路には十分にオイルが供給されることができる。
[0017]
第3側面によれば、テンショナーリフターにはオイル供給口から十分にオイルは供給されることができる。
[0018]
第4側面によれば、機関本体の壁を伝わるオイルをテンショナーリフターに導入することができる。
[0019]
第5側面によれば、オイルはより効果的にテンショナーリフターのプッシュロッド周りに流入することができる。
[0020]
第6側面によれば、オイル供給口から流出するオイルは、テンショナーリ
フターに供給されるだけでなく、リブを伝って他の部位に供給されることができる。オイルは効率的に利用されることができる。
[0021]
第7側面によれば、オイル供給口から流出するオイルは、テンショナーリフターに供給されるだけでなく、リブを伝ってクランクシャフトに向かって供給されることができる。
[0022]
第8側面によれば、オイル供給口から流出するオイルはリブを伝って前方に向かって流れ落ちることができる。
[0023]
第9側面によれば、囲みリブは、オイル供給口から流出するオイルを下向きに案内する。したがって、オイル供給口から流出するオイルは効率的にテンショナーリフターおよびリブに誘導されることができる。
図面の簡単な説明
[0024]
[図1]図1は本発明の一実施形態に係る鞍乗り型車両すなわち自動二輪車の外観を概略的に示す側面図である。(第1の実施の形態)
[図2]図2は内燃機関の拡大側面図である。(第1の実施の形態)
[図3]図3はシリンダー軸線、クランクシャフトの回転軸線、並びに、メインシャフトおよびカウンターシャフトの軸心を含む断面で観察される内燃機関の拡大断面図である。(第1の実施の形態)
[図4]図4はクランクシャフトに直交する断面で観察される動弁機構の拡大図である。(第1の実施の形態)
[図5]図5はテンショナーリフターの拡大断面図である。(第1の実施の形態)
[図6]図6は第1ケース半体およびテンショナーリフターの合わせ面を概略的に示す拡大分解図である。(第1の実施の形態)
[図7]図7は第2ケース半体の合わせ面を概略的に示す第2ケース半体の側面図である。(第1の実施の形態)
[図8]図8は図4に対応し、オイル供給口下のリブを示す動弁機構の拡大図である。(第1の実施の形態)
符号の説明
[0025]
28…内燃機関
28a…機関本体
41…クランクシャフト
56…カムシャフト
59…伝達部品(タイミングチェーン)
66…テンショナー
67…テンショナーリフター
68b…閉塞端
68t…筒状部
69…シリンダー
74…窪み部
76…オイル室
77…オイル路
78…プッシュロッド
82…拡径部
85…U字壁
93…リブ
96…囲みリブ
発明を実施するための形態
[0026]
以下、添付図面を参照しつつ本発明の一実施形態を説明する。なお、以下の説明では、前後、上下および左右の各方向は自動二輪車に搭乗した乗員から見た方向をいう。
第1の実施の形態
[0027]
図1は鞍乗り型車両の一実施形態に係る自動二輪車を概略的に示す。自動二輪車11は、車体フレーム12と、車体フレーム12に装着される車体カバー13とを備える。車体フレーム12は、ヘッドパイプ14と、ヘッドパイプ14から後ろ下がりに延びるメインフレーム15と、メインフレーム15の後部に結合されて下方に延びるピボットフレーム16と、前端でメイン
[0053]
機関本体28aの壁面には、壁面から突出して、拡径部82内の空間に連続して上向きに開放される空間を区画するU字壁85が形成される。こうした構成によれば、エンジンオイルはより効果的にプッシュロッド78周りに流入する。
[0054]
本実施形態では、機関本体28aの組み立てにあたって予めテンショナーリフター67は小組みされる。ケーシング68の開放端68aからプッシュロッド78がケーシング68内に組み込まれる。プッシュロッド78には予め逆止弁79が取り付けられる。閉塞端68bの閉塞に先立ってケーシング68の閉塞端68bからオイル室76にテンショナーばね81は組み込まれる。こうして小組みされたテンショナーリフター67はクランクケース31の第1ケース半体42にボルト73a、73b、73cで締結される。テンショナーリフター67は予め小組みされるので、機関本体28aの組み立て作業は効率化される。
[0055]
図8に示されるように、クランクケース31では、第1ケース半体42の内壁面にオイル供給口92の下方でリブ93が形成されてもよい。リブ93は、第1ケース半体42の内壁面からクランクシャフト41の軸方向に突出して、ケーシング68の開放端68a上方から前下がりにクランクシャフト41に向かって広がる。したがって、オイル供給口92から流出するエンジンオイルは、前述のようにテンショナーリフター67に供給されるだけでなく、リブ93を伝ってクランクシャフト41に向かって供給される。リブ93は、オイル供給口92の中心軸線を含む垂直仮想平面94よりも前方に位置することから、テンショナーリフター67には十分にエンジンオイルは供給される。ここでは、リブ93は、前方にいくにつれて上方に変位する湾曲形状に形成される。したがって、エンジンオイルはリブ93から前方に向かって流れ落ちることができる。
[0056]
第1ケース半体42の内壁面には、オイル供給口92を囲んで下向きに開放される囲みリブ96が形成される。囲みリブ96は、オイル供給口92から流出するエンジンオイルを下向きに案内する。したがって、オイル供給口
Claims (9)
- 相互に平行な回転軸線を有するクランクシャフト(41)およびカムシャフト(56)を支持する機関本体(28a)と、
前記クランクシャフト(41)および前記カムシャフト(56)に連結されて、環状経路に沿って移動し前記クランクシャフト(41)から前記カムシャフト(56)に回転力を伝達する伝達部品(59)と、
前記回転軸線(Rx)に直交する仮想平面に沿って変位自在に前記伝達部品(59)に接触して、前記伝達部品(59)の張力を調整するテンショナー(66)と、
前記機関本体(28a)に取り付けられて、前記仮想平面に沿って前記テンショナー(66)に荷重を付与するテンショナーリフター(67)と
を備える内燃機関において、
前記機関本体(28a)の内壁面には、クランクシャフト(41)の軸方向視で、前記テンショナーリフター(67)の一部と重なるように配置される窪み部(74)が配置される
ことを特徴とする内燃機関。 - 請求項1に記載の内燃機関において、前記テンショナーリフター(67)は、
前記機関本体(28a)に固定されてシリンダー(69)を区画する筒状部(68t)と、
前記シリンダー(69)に軸方向に変位自在に挿入されて、筒状部の閉塞端(68b)との間で前記筒状部内にオイル室(76)を形成し、前記筒状部から突出する上端で前記テンショナー(66)に接触し前記テンショナー(66)に張力を与え、前記筒状部(68t)の上端から前記オイル室(76)に通じるオイル路(77)を有するプッシュロッド(78)と、
前記筒状部(68t)の上方に配置され、前記筒状部(68t)よりも拡径されつつ上向きに開口する拡径部(82)と
を備えることを特徴とする内燃機関。 - 請求項2に記載の内燃機関において、前記機関本体(28a)には、前記テンショナーリフター(67)を支持し、前記拡径部(82)の上方で開口するオイル供給口(92)を有する壁面が形成されることを特徴とする内燃機関。
- 請求項3に記載の内燃機関において、前記拡径部(82)は前記機関本体(28a)の壁に向かって開口し前記機関本体(28a)の壁に結合されることを特徴とする内燃機関。
- 請求項4に記載の内燃機関において、前記壁面には、前記壁面から突出して、前記拡径部(82)内の空間に連続して上向きに開放される空間を区画するU字壁(85)が形成されることを特徴とする内燃機関。
- 請求項3〜5のいずれか1項に記載の内燃機関において、前記壁面には、前記オイル供給口(92)の下方で前記壁面から突出するリブ(93)が形成されることを特徴とする内燃機関。
- 請求項6に記載の内燃機関において、前記リブ(93)は、前記拡径部(82)の上方から前下がりに前記クランクシャフト(41)に向かって延びることを特徴とする内燃機関。
- 請求項7に記載の内燃機関において、前記リブ(93)は、前方にいくにつれて上方に変位する湾曲形状に形成されることを特徴とする内燃機関。
- 請求項6〜9のいずれか1項に記載の内燃機関において、前記壁面には、前記オイル供給口(92)を囲んで下向きに開放される囲みリブ(95)が形成されることを特徴とする内燃機関。
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