JP6542828B2 - 内燃機関 - Google Patents

内燃機関 Download PDF

Info

Publication number
JP6542828B2
JP6542828B2 JP2017061817A JP2017061817A JP6542828B2 JP 6542828 B2 JP6542828 B2 JP 6542828B2 JP 2017061817 A JP2017061817 A JP 2017061817A JP 2017061817 A JP2017061817 A JP 2017061817A JP 6542828 B2 JP6542828 B2 JP 6542828B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
crankshaft
crankcase
oil
case cover
internal combustion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017061817A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018162779A (ja
Inventor
泰弘 森本
泰弘 森本
親司 滝口
親司 滝口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2017061817A priority Critical patent/JP6542828B2/ja
Publication of JP2018162779A publication Critical patent/JP2018162779A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6542828B2 publication Critical patent/JP6542828B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

本発明は、クランクケースに滑り軸受を介して支持されるクランクシャフトと、クランクケースとの間に空間を区画し、クランクケースに固定されるケースカバーと、ケースカバーに嵌め込まれてクランクシャフトを回転自在に支持する転がり軸受とを備える内燃機関に関する。
特許文献1は、1対の滑り軸受でクランクシャフトを支持する内燃機関を開示する。クランクシャフトの外端はクランクケースカバーで閉じられた油溜まりに収容される。油溜まり内でクランクシャフトは転がり軸受に支持される。転がり軸受はクランクシャフトの振れを防止する。
クランクシャフトの軸内には油路が形成される。クランクシャフトの外端から油溜まりにオイルは供給される。油溜まりのオイルは転がり軸受の潤滑に用いられる。
特開2010−236499号公報
特許文献1に記載の内燃機関では、クランクシャフトの軸内に同軸に通路が穿たれなければならず、加工作業に手間がかかる。しかも、油溜まりはクランクケースカバーで外空間から隔てられるので、クランクシャフト外端に補機が結合されことができない。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、滑り軸受で支持されるクランクシャフトの振れを効果的に防止することができる内燃機関を提供することを目的とする。
本発明の第1側面によれば、クランク室を区画するクランクケースと、前記クランクケースとの間に空間を区画し、前記クランクケースに固定されるケースカバーと、前記クランク室に収容されるクランクを有し、前記クランクケースに滑り軸受を介して支持され、前記ケースカバーを貫通するクランクシャフトと、前記クランクシャフトに装着されて、前記クランクシャフト周りで前記クランクシャフトおよび前記ケースカバーの間を塞ぐオイルシールと、前記オイルシールの前記クランク側で前記ケースカバーに嵌め込まれて前記クランクシャフトを回転自在に支持する転がり軸受と、前記滑り軸受と前記転がり軸受との間で前記クランクシャフトに装着されて、オイルポンプに噛み合うギアと、前記クランクシャフトにねじ結合されて、前記転がり軸受との間に空隙を形成しながら前記クランクシャフトに前記ギアを固定し、前記転がり軸受の外輪よりも小さい外径を有するストッパーとを備える内燃機関は提供される。
第2側面によれば、第1側面の構成に加えて、前記ケースカバーの外側で前記クランクシャフトには発電機が結合される。
側面によれば、第側面の構成に加えて、前記スプロケットおよび前記ギアは1部材として一体に構成される。
側面によれば、第1〜第側面のいずれかの構成に加えて、前記ケースカバーは、外空間から前記オイルシールを受け入れ可能な開口を有する。
第1側面によれば、クランクケース内やクランクケースとケースカバーとの間の空間にはオイルが導入される。オイルシールはケースカバーで閉じられる空間からオイルの漏れを防止する。転がり軸受はオイルシールよりもクランクシャフトのクランク側に位置することから、転がり軸受はオイルで潤滑される。クランクシャフトの軸内の油路は省略されることができる。しかも、クランクシャフトはケースカバーを貫通して外空間に突き出ることから、クランクシャフトの外端には補機が結合されることができる。転がり軸受はクランクシャフトの振れを防止する。滑り軸受で支持されるクランクシャフトの振れは効果的に防止される。転がり軸受は、オイルポンプを駆動する被動ギアに噛み合う駆動ギアに近接して配置されることができる。オイルポンプの駆動に基づくクランクシャフトの振れは転がり軸受で効果的に防止されることができる。その上、転がり軸受は、カムを駆動するカムチェーンから力を受けるスプロケットに近接して配置されることができる。カムチェーンの駆動力に基づくクランクシャフトの振れは転がり軸受で効果的に防止されることができる。
第2側面によれば、転がり軸受は、重量を有する発電機に近接して配置されることができる。発電機の重量に基づくクランクシャフトの振れは転がり軸受で効果的に防止されることができる。
側面によれば、スプロケットおよびギアの組み付けは簡素化されることができる。
側面によれば、オイルシールは簡単に組み付けられることができる。
鞍乗り型車両の一実施形態に係るスクーター型自動二輪車を概略的に示す側面図である。 図1の2−2線に沿った水平断面図である。 クランクケースの構成を概略的に示す拡大断面図である。
以下、添付図面を参照しつつ本発明の一実施形態を説明する。なお、以下の説明では、前後、上下および左右の各方向は自動二輪車に搭乗した乗員から見た方向をいう。
図1は鞍乗り型車両の一実施形態に係るスクーター型自動二輪車を概略的に示す。自動二輪車11は車体フレーム12および車体カバー13を備える。車体フレーム12は、その前端のヘッドパイプ14と、前端でヘッドパイプ14に結合されるメインフレーム15と、メインフレーム15の後部に結合されて車幅方向に延びるクロスパイプ16と、該クロスパイプ16の両端部に前端部がそれぞれ接続されて車両前後方向に延びる左右一対のリアフレーム17とを備える。ヘッドパイプ14には、水平軸回りに回転自在に前輪WFを支持するフロントフォーク18と棒状の操向ハンドル19とが操向可能に支持される。
車体カバー13は車体フレーム12に装着される。車体カバー13にはリアフレーム17の上方で乗員シート21が搭載される。車体カバー13は、ヘッドパイプ14を前方から覆うフロントカバー22と、フロントカバー22から連続するレッグシールド23と、レッグシールド23の下端から連続して、乗員シート21および前輪WFの間でメインフレーム15の上方に配置されるステップフロア24とを備える。
リアフレーム17の下方の空間にはユニットスイング式の駆動ユニット25が配置される。駆動ユニット25は、リアフレーム17の前端に結合されるブラケット26に、リンク27を介して上下方向に揺動自在に連結される。駆動ユニット25の後端には水平軸回りで回転自在に後輪WRが支持される。リンク27およびブラケット26から離れた位置でリアフレーム17と駆動ユニット25との間にはリアクッションユニット28が配置される。駆動ユニット25は、空冷式単気筒の内燃機関29と、内燃機関29および後輪WRに接続されて、内燃機関29の出力を後輪WRに伝達する伝動装置31とを備える。内燃機関29の機関本体29aに伝動装置31の伝動ケース31aが結合される。
内燃機関29の機関本体29aは、回転軸線回りで回転自在にクランクシャフト32を支持するクランクケース33と、クランクケース33に結合されるシリンダーブロック34と、シリンダーブロック34に結合されるシリンダーヘッド35と、シリンダーヘッド35に結合されるヘッドカバー36とを備える。シリンダーヘッド35には吸気装置37および排気装置38が接続される。吸気装置37は、伝動ケース31aに支持されるエアクリーナー39と、エアクリーナー39およびシリンダーヘッド35の間に配置されるスロットルボディ41とを備える。シリンダーヘッド35の上部側壁には燃料噴射弁42が取り付けられる。排気装置38は、シリンダーヘッド35の下部側壁から機関本体29aの下方を通って後方に延びる排気管43と、排気管43の下流端に接続されてクランクケース33に連結される排気マフラー(図示されず)とを備える。
図2に示されるように、シリンダーブロック34にはシリンダーボア44が区画される。シリンダーボア44にはシリンダー軸線Cに沿ってスライド自在にピストン45が嵌め込まれる。シリンダー軸線Cはわずかに前上がりに傾斜する。ピストン45にクランクシャフト32は連結される。クランクシャフト32の回転軸線Xisは車幅方向に向けられる。
シリンダーヘッド35には燃焼室46が区画される。燃焼室46はシリンダーボア44から連続する。ピストン45はシリンダーヘッド35に向き合ってシリンダーヘッド35との間に燃焼室46を仕切る。燃焼室46には吸気装置37を経て混合気が導入される。燃焼室46内の排ガスは排気装置38を経て排出される。
クランクケース33は第1ケース半体33aおよび第2ケース半体33bに分割される。第1ケース半体33aおよび第2ケース半体33bは協働でクランク室47を区画する。クランク室47にクランクシャフト32のクランク48が収容される。第1ケース半体33aは回転自在にクランクシャフト32を支持する滑り軸受49aを有する一方で、第2ケース半体33bは回転自在にクランクシャフト32を支持する滑り軸受49bを有する。
クランクケース33には交流発電機スターター50が結合される。交流発電機スターター50は、クランクケース33の第1ケース半体33aを貫通して第1ケース半体33aから突き出るクランクシャフト32に固定されるアウターローター51と、アウターローター51に囲まれてクランクシャフト32周りに配置されるインナーステーター52とを備える。インナーステーター52は第1ケース半体33aに締結される支持板53に固定される。インナーステーター52には電磁コイル52aが巻き付けられる。アウターローター51には磁石51aが固定される。インナーステーター52に対してアウターローター51が相対回転すると、電磁コイル52aで電力が生成される。その一方で、電磁コイル52aに電流が流通すると、電磁コイル52aで磁力が生成され、アウターローター51の回転が引き起こされる。
第1ケース半体33aには、交流発電機スターター50を囲む筒状の発電機カバー54が結合される。発電機カバー54の開放端に空気導入口54aが区画される。空気導入口54aにはラジエーター55が配置される。アウターローター51の外面には冷却ファン56が結合される。クランクシャフト32の回転に応じて冷却ファン56は回転し、ラジエーター55に冷却風は流通する。
伝動装置31は、伝動ケース31a内に収容されて、クランクシャフト32から伝達される回転動力を無段階に変速する電子制御Vベルト式無段変速機(以下「変速機」という)57と、伝動ケース31a内に収容されて、変速機57の回転動力を減速して後輪WRの車軸58に伝達する減速ギア機構59とを備える。後輪WRは伝動ケース31aと支持アーム61との間に配置される。支持アーム61はクランクケース33から連続して車両後方に向かって延びる。支持アーム61に前述の排気マフラーは取り付けられる。後輪WRの車軸58は軸心回りに回転自在に伝動ケース31aおよび支持アーム61に両持ち支持される。
伝動ケース31aは、クランクケース33の第2ケース半体33bから連続するケース主体62と、ケース主体62に締結されて、ケース主体62との間に変速機室63を区画するケースカバー64と、ケース主体62に締結されて、ケース主体62との間にギア室65を区画するギアカバー66とを備える。変速機室63には変速機57が収容される。ギア室65には減速ギア機構59が収容される。ケース主体62およびケースカバー64は協働でミッションケースを構成する。
変速機57は、変速機室63内に配置されて、駆動軸としてのクランクシャフト32に取り付けられる駆動プーリー装置67と、変速機室63内に配置されて、変速機室63からギア室65に突き出る従動軸68に取り付けられる従動プーリー装置69とを備える。駆動プーリー装置67では、クランクシャフト32に固定される固定シーブ73と、固定シーブ73に向き合わせられながらクランクシャフト32の軸方向に移動可能にクランクシャフト32に支持される可動シーブ74との間にVベルト71が巻き掛けられる。同様に、従動プーリー装置69では、従動軸68に同軸に装着される固定シーブ78と、固定シーブ78に向き合わせられながら、従動軸68に同軸装着される可動シーブ79との間にVベルト71が巻き掛けられる。アクチュエーターユニット72の働きで駆動プーリー装置67ではベルト巻き掛け径は可変に電子制御される。駆動プーリー装置67のベルト巻き掛け径の変化に応じて従動プーリー装置69のベルト巻き掛け径は変化する。
駆動プーリー装置67では、可動シーブ74はクランクケース33の第2ケース半体33bと固定シーブ73との間に配置される。可動シーブ74は、クランクシャフト32を受け入れる可動シーブボス74aを有する。可動シーブボス74aは、Vベルト71を受け止めるシーブ体からクランクケース33の第2ケース半体33bに向かって延びる。変速機57は、遠心ウエイトおよびカムプレートを含む第1シフト機構75aと、前述のアクチュエーターユニット72を含む第2シフト機構75bとを備える。第1シフト機構75aおよび第2シフト機構75bの働きに応じて、可動シーブ74の軸方向移動は実現され、Vベルト71の巻き掛け半径は変化する。
従動プーリー装置69は、従動軸68に同軸の円筒形を有し、同軸に従動軸68に装着される内筒76と、従動軸68に同軸の円筒形を有し、同軸に内筒76に装着される外筒77とを備える。内筒76は従動軸68に相対回転自在に支持される。外筒77は内筒76に相対回転自在かつ軸方向相対変位自在に支持される。内筒76に固定シーブ78は同軸に固定される。内筒76と固定シーブ78とは例えばアルミニウムといった鉄鋼よりも軽い材料から一体として成形される。外筒77に可動シーブ79は同軸に固定される。外筒77と可動シーブ79とは例えばアルミニウムといった鉄鋼よりも軽い材料から一体として成形される。外筒77および内筒76の軸方向相対変位に応じて可動シーブ79は固定シーブ78に近づいたり固定シーブ78から遠ざかったりする。
従動軸68には遠心クラッチ81が装着される。遠心クラッチ81は内筒76に固定されるクラッチプレート81aを備える。クラッチプレート81aと可動シーブ79との間には弦巻ばね82が配置される。弦巻ばね82は固定シーブ78に向かって可動シーブ79を押し付ける弾性力を発揮する。駆動プーリー装置67でVベルト71の巻き掛け半径が増大すると、従動プーリー装置69では弦巻ばね82の弾性力に抗して可動シーブ79は固定シーブ78から遠ざかりVベルト71の巻き掛け半径は減少する。
遠心クラッチ81は従動軸68に固定されるアウタープレート81bを備える。アウタープレート81bはクラッチプレート81aに向き合わせられる。クラッチプレート81aが回転すると、遠心力の働きでクラッチプレート81aにアウタープレート81bは結合される。こうして従動プーリー装置69の回転は従動軸68に伝達される。機関回転数が設定回転数を超えると、遠心クラッチ81は動力伝達状態を確立する。
減速ギア機構59は、ギア室65に突き出る従動軸68に固定されるドライブギア83と、後輪WRの車軸58に固定されるファイナルギア84と、ドライブギア83およびファイナルギア84の間に配置されるアイドルギア85a、85bとを備える。アイドルギア85a、85bは共通の中間軸86に固定される。アイドルギア85aにドライブギア83が噛み合い、アイドルギア85bにファイナルギア84が噛み合う。こうして従動軸68の回転は減速されて後輪WRの車軸58に伝達される。
図3に示されるように、クランクシャフト32のクランク48は、第1軸87aを有する円板形状の第1クランクウエブ87と、第1クランクウエブ87に結合されて、第2軸88aを有する円板形状の第2クランクウエブ88と、第1軸87aおよび第2軸88aを同軸に配置しつつ第1クランクウエブ87および第2クランクウエブ88を相互に連結するクランクピン89とを備える。クランクピン89の軸心はクランクシャフト32の回転軸線Xisから変位した位置に配置される。クランクピン89には、第1軸87aおよび第2軸88aの軸心に平行な回転軸線回りで回転自在にコンロッド91の先端が連結される。
第1クランクウエブ87は、第2クランクウエブ88に向き合う面にカウンターウエイト87bを有する。同様に、第2クランクウエブ88は、第1クランクウエブ87に向き合う面にカウンターウエイト88bを有する。カウンターウエイト87b、88bの働きでクランク48の重量バランスは調整される。クランク48の重心位置はクランクシャフト32の回転軸線Xis上に設定される。カウンターウエイト87b、88bの働きで回転中のクランクシャフト32で回転むらは最小限に抑制される。
クランクケース33の第1ケース半体33aには、第1ケース半体33aの外面との間にカムチェーン室(空間)92を区画するケースカバー93が取り付けられる。ケースカバー93はクランクケース33に液密に固定される。クランクケース33の滑り軸受49aから突出するクランクシャフト32はケースカバー93を貫通してケースカバー93の外側で交流発電機スターター50に結合される。
第1ケース半体33aには、滑り軸受49aにオイルを供給する第1油路94aが形成される。第2ケース半体33bには、滑り軸受49bにオイルを供給する第2油路94bが形成される。第2油路94bは第1油路94aから分岐する。第1油路94aにはオイルフィルター95が接続される。オイルフィルター95には第3油路94cを通じてオイルポンプ96が接続される。
オイルポンプ96はカムチェーン室92内でクランクケース33の外面に取り付けられる。オイルポンプ96には被動ギア97が結合される。被動ギア97は、カムチェーン室92内でクランクシャフト32に固定される駆動ギア98に噛み合う。オイルポンプ96は、駆動ギア98および被動ギア97を介してクランクシャフト32の駆動力に応じて動作する。カムチェーン室92内のオイルはオイルポンプ96の働きでオイルフィルター95に供給される。オイルフィルター95で濾過されたオイルは第1油路94aおよび第2油路94bから個々の滑り軸受49a、49bに供給される。
内燃機関29は、カムチェーン室92内に配置される動弁機構99を備える。動弁機構99は、カムシャフト(図示されず)に固定されるカムスプロケット(図示されず)と、クランクシャフト32に固定されるスプロケット101と、カムスプロケットおよびスプロケット101に巻き掛けられるカムチェーン102とを備える。スプロケット101はカムチェーン102に噛み合ってクランクシャフト32の回転力をカムシャフトに伝達しカムを駆動する。
ここでは、スプロケット101と駆動ギア98とは1つの筒体103上に一体に形成される。筒体103はクランクシャフト32に装着される。筒体103はクランクシャフト32にスプライン結合されればよい。筒体103はクランクシャフト32にねじ結合されるストッパー103aでクランクシャフト32上に固定される。
内燃機関29は、第1ケース半体33aの外側でクランクシャフト32に装着されて、クランクシャフト32周りでクランクシャフト32およびケースカバー93の間を塞ぐオイルシール104を備える。オイルシール104はケースカバー93の開口105に嵌め込まれる。開口105は例えばクランクシャフト32の回転軸線Xisに同軸の円柱形状の空間を区画する。開口105にはクランクシャフト32の先端側からオイルシール104は嵌め込まれることができる。
内燃機関29は、オイルシール104のクランク48側でケースカバー93に嵌め込まれてクランクシャフト32を回転自在に支持する転がり軸受106を備える。転がり軸受106は、開口105のクランク48側でケースカバー93に形成されて、段差107で開口105に接続される嵌め込み口108に嵌め込まれる。したがって、転がり軸受106はオイルシール104の外径よりも大きい外径を有する。スプロケット101および駆動ギア98はカムチェーン室92内で滑り軸受49aと転がり軸受106との間に配置される。
内燃機関29は、滑り軸受49bの外側で第2ケース半体33bに嵌め込まれるオイルシール109をさらに備える。オイルシール109はクランクシャフト32周りでクランクシャフト32および第2ケース半体33bの間を塞ぐ。2つのオイルシール104、109の働きでクランク室47およびカムチェーン室92内でオイルは閉じ込められる。
次に本実施形態の作用を説明する。クランクシャフト32の回転中、転がり軸受106はクランクシャフト32の振れを防止する。滑り軸受49a、49bで支持されるクランクシャフト32の振れは効果的に防止される。クランクケース33内やカムチェーン室92にはオイルが導入される。オイルシール104はケースカバー93で閉じられる空間からオイルの漏れを防止する。転がり軸受106はオイルシール104よりもクランクシャフト32のクランク48側に位置することから、転がり軸受106はオイルで潤滑される。クランクシャフト32の軸内の油路は省略される。しかも、クランクシャフト32はケースカバー93を貫通して外空間に突き出ることから、クランクシャフト32の外端には交流発電機スターター50が結合される。
本実施形態では、転がり軸受106は、重量を有する交流発電機スターター50に近接して配置される。交流発電機スターター50の重量に基づくクランクシャフト32の振れは転がり軸受106で効果的に防止される。カムチェーン室92内で滑り軸受49aと転がり軸受106との間にスプロケット101が固定される。転がり軸受106は、カムを駆動するカムチェーン102から力を受けるスプロケット101に近接して配置される。カムチェーン102の駆動力に基づくクランクシャフト32の振れは転がり軸受106で効果的に防止される。加えて、カムチェーン室92内で滑り軸受49aと転がり軸受106との間には、オイルポンプ96に噛み合う駆動ギア98が固定される。転がり軸受106は、オイルポンプ96を駆動する被動ギア97に噛み合う駆動ギア98に近接して配置される。オイルポンプ96の駆動に基づくクランクシャフト32の振れは転がり軸受106で効果的に防止される。
前述のように、スプロケット101および駆動ギア98は1部材として一体に構成される。したがって、スプロケット101および駆動ギア98の組み付けは簡素化される。しかも、ケースカバー93は、外空間からオイルシール104を受け入れ可能な開口105を有する。オイルシール104は簡単に組み付けられることができる。
29…内燃機関、32…クランクシャフト、33…クランクケース、47…クランク室、48…クランク、49a…滑り軸受、49b…滑り軸受、50…発電機(交流発電機スターター)92…空間(カムチェーン室)、93…ケースカバー、96…オイルポンプ、98…ギア(駆動ギア)、101…スプロケット、102…カムチェーン、103a…ストッパー、104…オイルシール、105…開口、106…転がり軸受。

Claims (4)

  1. クランク室(47)を区画するクランクケース(33)と、
    前記クランクケース(33)との間に空間(92)を区画し、前記クランクケース(33)に固定されるケースカバー(93)と、
    前記クランク室(47)に収容されるクランク(48)を有し、前記クランクケース(33)に滑り軸受(49a、49b)を介して支持され、前記ケースカバー(93)を貫通するクランクシャフト(32)と、
    前記クランクシャフト(32)に装着されて、前記クランクシャフト(32)周りで前記クランクシャフト(32)および前記ケースカバー(93)の間を塞ぐオイルシール(104)と、
    前記オイルシール(104)の前記クランク(48)側で前記ケースカバー(93)に嵌め込まれて前記クランクシャフト(32)を回転自在に支持する転がり軸受(106)と
    前記滑り軸受(49a)と前記転がり軸受(106)との間で前記クランクシャフト(32)に装着されて、カムチェーン(102)に噛み合うスプロケット(101)と、
    前記滑り軸受(49a)と前記転がり軸受(106)との間で前記クランクシャフト(32)に装着されて、オイルポンプ(96)に噛み合うギア(98)と、
    前記クランクシャフト(32)にねじ結合されて、前記転がり軸受(106)との間に空隙を形成しながら前記クランクシャフト(32)に前記ギア(98)を固定し、前記転がり軸受(49a)の外輪よりも小さい外径を有するストッパー(103a)と
    を備えることを特徴とする内燃機関。
  2. 請求項1に記載の内燃機関において、前記ケースカバー(93)の外側で前記クランクシャフト(32)には発電機(50)が結合されることを特徴とする内燃機関。
  3. 請求項1または2に記載の内燃機関において、前記スプロケット(101)および前記ギア(98)は1部材として一体に構成されることを特徴とする内燃機関。
  4. 請求項1〜のいずれか1項に記載の内燃機関において、前記ケースカバー(93)は、外空間から前記オイルシール(104)を受け入れ可能な開口(105)を有することを特徴とする内燃機関。
JP2017061817A 2017-03-27 2017-03-27 内燃機関 Active JP6542828B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017061817A JP6542828B2 (ja) 2017-03-27 2017-03-27 内燃機関

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017061817A JP6542828B2 (ja) 2017-03-27 2017-03-27 内燃機関

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018162779A JP2018162779A (ja) 2018-10-18
JP6542828B2 true JP6542828B2 (ja) 2019-07-10

Family

ID=63859184

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017061817A Active JP6542828B2 (ja) 2017-03-27 2017-03-27 内燃機関

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6542828B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4731498B2 (ja) * 2007-01-16 2011-07-27 本田技研工業株式会社 自動二輪車用ラジエータ装置
JP6436289B2 (ja) * 2014-09-09 2018-12-12 三菱自動車工業株式会社 クランクシャフトの支持部構造
WO2016158368A1 (ja) * 2015-03-31 2016-10-06 本田技研工業株式会社 内燃機関

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018162779A (ja) 2018-10-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPWO2006025174A1 (ja) 可変バルブ駆動装置、エンジン及び自動二輪車
JP5687148B2 (ja) 小型車両用パワーユニットにおけるギヤ室の潤滑構造
WO2009119210A1 (ja) 車両のパワーユニット
JP5689770B2 (ja) 自動二輪車
JP6542828B2 (ja) 内燃機関
JP6594791B2 (ja) 電子制御vベルト式無段変速機
JP4627067B2 (ja) 自動二輪車
EP2034220B1 (en) V-belt type continuously variable transmission
JP2008087604A (ja) 動力伝達装置
JP4781335B2 (ja) 車両搭載パワーユニット
JP7009644B2 (ja) 内燃機関
JP4425646B2 (ja) 内燃機関の補機取り付け構造
JP2017150545A5 (ja)
JP6552539B2 (ja) エンジン
JP5301184B2 (ja) パワーユニット
JP4105057B2 (ja) スタータモータを備えた内燃機関
JP2008087606A (ja) 変速機
JP6594792B2 (ja) 電子制御vベルト式無段変速機
JP6000394B1 (ja) パワーユニット
JP2009079691A (ja) パワーユニット
WO2017168618A1 (ja) 車両用内燃機関の潤滑油供給構造
WO2017146111A1 (ja) 電子制御vベルト式無段変速機
JP6187173B2 (ja) クラッチの潤滑構造
JP2017150546A5 (ja)
JP2017150544A5 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181128

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190122

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190529

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190613

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6542828

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150