JPWO2020040072A1 - 配線基板、パッケージおよびモジュール - Google Patents

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Abstract

第2の配線路(52)は、第1の配線路(51)によって第1の接地パターン(41)から隔てられており、第1の配線路(51)に並んで延びている。第2の接地パターン(42)は、第2の配線路(52)によって第1の配線路(51)から隔てられている。キャパシタ実装用の第1のパッド対(61)は、第1の配線路(51)の中途に設けられており、第1の配線路(51)の幅よりも大きな幅を有している。キャパシタ実装用の第2のパッド対(62)は、第2の配線路(52)の中途に設けられており、第2の配線路(52)の幅よりも大きな幅を有している。セラミック基体(10)は、第1の接地パターン(41)と第1のパッド対(61)との間に設けられた第1の凹部(RC1)と、第2の接地パターン(42)と第2のパッド対(62)との間に設けられた第2の凹部(RC2)とを有している。

Description

本発明は、配線基板、パッケージおよびモジュールに関するものである。
国際公開第2017/170389号によれば、高周波モジュールが開示されている。高周波モジュールは、高周波パッケージと、半導体素子と、蓋体とを有している。高周波パッケージは、貫通孔を有する枠体と、貫通孔に取り付けられた高周波基板とを有している。高周波基板は、絶縁基体と、第1線路導体と、第2線路導体と、キャパシタと、第1接合材と、第2接合材とを有している。第1線路導体と第2線路導体との間にキャパシタが設けられることによって、高周波信号の直流電流成分を除去することができる。
絶縁基体は、上面に凹部を有している。第1電極パッドは、絶縁基体の上面において凹部の端部に設けられている。第1線路導体は、絶縁基体の上面に、第1電極パッドから延びて設けられている。第2電極パッドは、絶縁基体の上面に、凹部を挟んで第1電極パッドと対向して設けられている。第2線路導体は、絶縁基体の上面に、第2電極パッドから延びて設けられている。キャパシタは凹部と重なっている。第1接合材は、キャパシタと第1電極パッドとを接合している。第2接合材は、キャパシタと第2電極パッドとを接合するとともに、第1接合材と間を空けて設けられている。
高周波基板に凹部が設けられていることにより、第1接合材および第2接合材の量が多くなってしまったとしても、第1接合材と第2接合材との間隔を凹部によって保持することができる。このことによって、第1接合材と第2接合材とが接触するおそれを低減することができる。さらに、凹部によりキャパシタの電極部の間に空間が設けられるため、キャパシタの電極部の間、第1電極パッドと第2電極パッドとの間、および第1接合材と第2接合材との間のそれぞれに生じる静電容量の影響を小さくすることができ、高周波信号の伝送線路における特性インピーダンスを所望の値に調整することができる。
国際公開第2017/170389号
上記公報に記載の技術によれば、上述したように、キャパシタに重なるように配置された凹部によって、高周波信号の伝送線路における特性インピーダンスを調整することができる。しかしながら、本発明者らの検討によれば、特性インピーダンスの十分なマッチングを上記凹部に主に頼って確保しようとすると、凹部が設けられた箇所での特性インピーダンスの局所的な急変が顕著となる。特性インピーダンスの局所的な急変は、周波数が高いほど、より大きな反射損失につながる。近年、高周波パッケージの帯域をより広げることが求められており、よって、より高い周波数領域においても良好な通過特性を得ることが求められている。
本発明は以上のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、高周波領域で良好な通過特性を得ることができる、配線基板、パッケージおよびモジュールを提供することである。
本発明の配線基板は、セラミック基体と、第1の接地パターンと、第1の配線路と、第2の配線路と、第2の接地パターンと、第1のパッド対と、第2のパッド対とを有している。第1の接地パターンはセラミック基体上に設けられている。第1の配線路は、セラミック基体上に設けられており、第1の接地パターンから離れて配置されており、セラミック基体上を一の方向に延びる部分を有している。第2の配線路は、セラミック基体上に設けられており、セラミック基体上において第1の配線路によって第1の接地パターンから隔てられており、第1の配線路に並んで一の方向に延びる部分を有している。第2の接地パターンは、セラミック基体上に設けられており、セラミック基体上において第2の配線路によって第1の配線路から隔てられており、セラミック基体上において第2の配線路から離れている。第1のパッド対は、キャパシタを実装するためのものであり、第1の配線路の中途に設けられており、第1の配線路の幅よりも大きな幅を有している。第2のパッド対は、キャパシタを実装するためのものであり、第2の配線路の中途に設けられており、第2の配線路の幅よりも大きな幅を有している。第1のパッド対は、一の方向に対向する1対の第1パッドを含む。第2のパッド対は、一の方向に対向する1対の第2パッドを含む。第1のパッド対および第2のパッド対は、一の方向に直交する方向に対向している。セラミック基体は、第1の接地パターンと第1のパッド対との間に設けられた第1の凹部と、第2の接地パターンと第2のパッド対との間に設けられた第2の凹部とを有している。
本発明のパッケージは、配線基板と、キャビティを有するケーシングとを含む。配線基板の少なくとも一部はキャビティの内部に位置している。
本発明のモジュールは、パッケージと、パッケージのキャビティを封止する蓋体と、キャビティ内に実装された集積回路とを有している。第1の配線路および第2の配線路は、集積回路に電気的に接続される差動線路を構成している。
本発明によれば、第1のパッド対が設けられた第1の配線路と、第2のパッド対が設けられた第2の配線路とが並んで延びることによって、差動線路が構成される。この差動線路を用いての信号伝送において、本発明者らの検討によれば、セラミック基体に上述した配置で第1および第2の凹部が設けられることによって、高周波領域で良好な通過特性を得ることができる。
この発明の目的、特徴、局面、および利点は、以下の詳細な説明と添付図面とによって、より明白となる。
本発明の実施の形態1におけるモジュールの構成を概略的に示す上面図である。 本発明の実施の形態1におけるパッケージの構成を概略的に示す上面図である。 図2の線III−IIIに沿う概略的な部分断面図である。 本発明の実施の形態1における配線基板の構成を概略的に示す回路図である。 図4の配線基板の回路の一部を、図3の視野に平行な視野で示す模式図である。 図4の配線基板の回路の一部を、図3の視野に平行な視野で示す模式図である。 本発明の実施の形態1における配線基板の表面配線の構成を概略的に示す部分上面図である。 図7の線VIII−VIIIに沿う概略的な部分断面図である。 第1の比較例の配線基板の表面配線の構成を概略的に示す部分上面図である。 図9の線X−Xに沿う概略的な部分断面図である。 第2の比較例の配線基板の表面配線の構成を概略的に示す部分上面図である。 図11の線XII−XIIに沿う概略的な部分断面図である。 第3の比較例の配線基板の表面配線の構成を概略的に示す部分上面図である。 図13の線XIV−XIVに沿う概略的な部分断面図である。 本実施の形態の実施例および第1〜第3の比較例の配線基板についての特性インピーダンスのシミュレーション結果を、時間領域反射として示すグラフ図である。 本実施の形態の実施例および第1〜第3の比較例の配線基板についての0〜75GHzの帯域における反射特性のシミュレーション結果を示すグラフ図である。 本実施の形態の実施例および第1〜第3の比較例の配線基板についての25〜75GHzの帯域におけるクロストーク特性のシミュレーション結果を示すグラフ図である。 本実施の形態の実施例および第1〜第3の比較例の配線基板についての25〜75GHzの帯域におけるエネルギー損失の割合のシミュレーション結果を示すグラフ図である。 本実施の形態の実施例および第1〜第3の比較例の配線基板についての25〜75GHzの帯域における通過特性のシミュレーション結果を示すグラフ図である。 図7の一の変形例を示す部分上面図である。 図7の他の変形例を示す部分上面図である。 本発明の実施の形態2におけるパッケージの構成を概略的に示す上面図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。
<実施の形態1>
(構成)
図1は、本実施の形態1における高周波モジュール701の構成を概略的に示す上面図である。なお蓋体730については、図を見やすくするために、外縁のみが二点鎖線で示されている。図2は、高周波モジュール701を得るために用いられる高周波パッケージ501の構成を概略的に示す上面図である。なお、高周波モジュール701(図1)および高周波パッケージ501(図2)の外部端子は、図示されているものに限定されるわけではなく、例えば、高周波モジュール701(高周波パッケージ501)中へ電源を供給するための電源端子(図示せず)が設けられていてよい。図3は、図2の線III−IIIに沿う概略的な部分断面図である。
高周波モジュール701(図1)は、高周波パッケージ501(図2)と、蓋体730と、内部回路750とを有している。内部回路750はIC(集積回路)751を有している。高周波モジュール701および高周波パッケージ501のそれぞれは高周波モジュールおよび高周波パッケージであり、IC751は高い動作周波数を有していてよく、具体的には55GHz以上の動作周波数を有していてよい。本実施の形態においては、内部回路750はさらに光学部品752を有しており、よって高周波モジュール701および高周波パッケージ501はそれぞれ、光モジュールおよび光パッケージである。光学部品752は、例えば、フォトダイオードである。
高周波パッケージ501は、高周波基板301(配線基板)と、ケーシング530とを有している。ケーシング530は、底部531と底部531を囲む枠部532とを有することによって、キャビティCVを有している。蓋体730はキャビティCVを封止している。内部回路750はキャビティCV内に実装されている。本実施の形態の高周波パッケージ501においては、高周波モジュール701の外部に配置された光ファイバ(図示せず)からの光を受けるためまたは光ファイバへ光を送るための経路を確保するために、ケ―シング530の枠部532に開口部535が設けられている。開口部535には、光ファイバを固定するための筒状部材が取り付けられていてもよい。筒状部材の内部に透光性材料が取り付けられていてもよい。
高周波基板301は、キャビティCVの内部に位置する部分と、キャビティCVの外部に位置する部分とを有している。これにより、高周波基板301は、キャビティCVの内部と外部とをつなぐ電気的経路を構成している。この構成を得るために、高周波基板301は、ケーシング530の枠部532に設けられた貫通孔THを貫通している。
高周波基板301は、内部端子71〜74と、外部端子81〜84とを有している。内部端子71〜74はキャビティCVの内部に配置されており、外部端子81〜84はキャビティCVの外部に配置されている。なお、図中においては外部端子81〜84が模式的にのみ示されているところ、具体的には外部端子81〜84は、例えば、突出したリード端子であってよい。
図4は、高周波基板301の構成を概略的に示す回路図である。高周波基板301は、少なくとも1つの差動線路を構成しており、本実施の形態においては2つの差動線路CA,CBを構成している。各差動線路に対応して、内部端子71〜74および外部端子81〜84の1組が設けられている。
内部端子71と外部端子81との間は第1の接地パターン41によって接続されている。同様に、内部端子74と外部端子84との間は、第2の接地パターン42によって接続されている。なお「接地パターン」は、高周波モジュール701が使用される際に、通常、接地電位とされることが想定される導体パターンである。よって高周波基板301において接地パターン間は互いに電気的に短絡されていることが好ましい。
高周波基板301は、内部端子72と外部端子82との間に、第1の配線路51と、1対の第1パッド61a,61bとを有している。以下において、これら1対の第1パッド61a,61bの総体を、第1のパッド対61とも称する。第1のパッド対61は、第1の配線路51の途中に設けられている。第1のパッド対61は、キャパシタ90を実装するためのものであり、第1の配線路51の中途に設けられている。同様に、高周波基板301は、内部端子73と外部端子83との間に、第2の配線路52と、1対の第2パッド62a,62bとを有している。以下において、これら1対の第2パッド62a,62bの総体を、第2のパッド対62とも称する。第2のパッド対62は、第2の配線路52の途中に設けられている。第2のパッド対62は、キャパシタ90を実装するためのものであり、第2の配線路52の中途に設けられている。
第1のパッド対61および第2のパッド対62の具体的な配置については図7を参照して後述するが、第1のパッド対61および第2のパッド対62は、第1の配線路51および第2の配線路52の間でこれらの延在方向に沿って延びる想像線に対して線対称に配置されている。これは以下の理由による。キャパシタ90は、通常、高誘電率を有する部材を有しているため、キャパシタ90内部で信号の位相が変化すると推測される。例えば、第1のパッド対61に実装されているキャパシタ90内部と、それに隣り合う箇所の第2の配線路52とで位相が異なっていて、それらに容量結合が生じると、インピーダンスが設計値からずれる。したがって、第1のパッド対61と第2のパッド対62とが配線路の延在方向において互いにずれて配置されている場合は、インピーダンスが設計値から大きくずれてしまうおそれがある。これに対して、第1のパッド対61および第2のパッド対62が上記線対称性で配置されていれば、すなわち、第1のパッド対61および第2のパッド対62が配線路の延在方向に直交する方向に対向して配置されていれば、インピーダンスが設計値から大きくずれてしまうことが防止される。
第1の配線路51および第2の配線路52は、IC751に電気的に接続される差動線路を構成している。言い換えれば、IC751(図1)の動作時に、第1の配線路51および第2の配線路52には逆位相の信号が伝搬させられる。差動線路にキャパシタ90が設けられることによって、差動線路中における直流成分の流れを阻害することができる。具体的には、IC751中で用いられているバイアス電圧が外部端子82,83に印加されることを、ブロッキングキャパシタとしてのキャパシタ90が防止する。
図5は、高周波基板301の回路のうち、内部端子71と外部端子81との間の部分を、図3の視野に平行な視野で示す模式図である。なお、内部端子74と外部端子84との間の部分も同様の構成を有している。図6は、高周波基板301の回路のうち、内部端子72と外部端子82との間の部分を、図3の視野に平行な視野で示す模式図である。なお、内部端子73と外部端子83との間の部分も同様の構成を有している。
高周波基板301中の配線WR(図4に示された回路)は、高周波基板301の表面上に配置された表面配線WRSを有している。さらに、配線WRは、高周波基板301中に配置され、厚み方向に延びる部分を有する内部配線WRBを有していてよい。上述したキャパシタ90は、表面配線WRSへ実装される。言い換えれば、上述した第1のパッド対61および第2のパッド対62は、表面配線WRSに設けられている。以下、表面配線WRSの具体的な構成について詳述する。
図7は、高周波基板301の表面配線WRS(図5および図6)の構成を概略的に示す部分上面図である。図8は、図7の線VIII−VIIIに沿う概略的な部分断面図である。
高周波基板301は、絶縁体からなるセラミック基体10を有している。セラミック基体10上に、第1の接地パターン41と、第1の配線路51と、第2の配線路52と、第2の接地パターン42と、第1パッド61a,61bと、第2パッド62a,62bとが設けられている。第1パッド61aと第1パッド61bとは、一の方向(図7における横方向)に、間隔を介して対向している。この間隔によって第1の配線路51が電気的に分断されている。第2パッド62aと第2パッド62bとは、一の方向(図7における横方向)に、間隔を介して対向している。この間隔によって第2の配線路52が電気的に分断されている。
第1の配線路51は、第1の接地パターン41から離れて配置されている。第1の配線路51は、セラミック基体10上を一の方向(図7および図8における横方向)に延びる部分を有している。第2の配線路52は、セラミック基体10上において第1の配線路51によって第1の接地パターン41から隔てられている。第2の配線路52は、第1の配線路51に並んで一の方向(図7および図8における横方向)に延びる部分を有している。第2の接地パターン42は、セラミック基体10上において第2の配線路52によって第1の配線路51から隔てられており、セラミック基体10上において第2の配線路52から離れている。
なお高周波基板301はさらに第3の接地パターン43を有していてよい。第3の接地パターン43は、セラミック基体10上において、第1の配線路51と第2の配線路52との間に配置されている。第3の接地パターン43は第1の配線路51および第2の配線路52から離れている。図7に示された構成においては、第2の配線路52は第1の配線路51に第3の接地パターン43を介して並んでいる。
第1のパッド対61および第2のパッド対62から離れた箇所(図7の視野の外側)において、並走する第1の配線路51および第2の配線路52に曲線部が設けられている場合、この曲線部で両者の信号に位相差が生じる。この位相差が高周波伝送特性へ及ぼす影響を第3の接地パターン43によって抑えることができる。
図7に示されるように、第3の接地パターン43は第1のパッド対61と第2のパッド対62との間には配置されていない方が望ましい。これにより、本実施の形態による効果が、より大きくなる。
第1パッド61a,61bを含む第1のパッド対61は、第1の配線路51の幅よりも大きな幅を有している。第2パッド62a,62bを含む第2のパッド対62は、第2の配線路52の幅よりも大きな幅を有している。ここで幅とは、配線路の延在方向(図7における横方向)に垂直な方向における寸法であり、図7においては縦方向の寸法である。パッド対が配線路の幅よりも大きな幅を有することにより、配線路の幅よりも大きな幅を有するキャパシタ90を容易に実装することができる。例えば、配線路の幅は100μm程度であり、パッド対の幅は300μm程度である。キャパシタ90の実装は、接合材(例えば、はんだ)を用いて行われ得る。
高周波基板301へのキャパシタ実装工程が行われた後においては、高周波基板301は、第1のパッド対61上に実装されたキャパシタ90と、第2のパッド対62上に実装されたキャパシタ90とを有している。逆に、高周波基板301へのキャパシタ実装工程が行われる前においては、高周波基板301は未だキャパシタ90を有していない。
セラミック基体10の表面上には、凹部RC1(第1の凹部)と、凹部RC2(第2の凹部)とが設けられている。凹部RC1は、第1の接地パターン41と、第1のパッド対61との間に配置されている。凹部RC2は、第2の接地パターン42と、第2のパッド対62との間に配置されている。なお本明細書における「凹部」は、その周囲に比して明確に奥まっている領域であり、具体的には、50μm以上の深さを有する領域である。
高周波基板301は、図8に示されているように、セラミック基体10の内部に、第1の内層接地パターン31と、第2の内層接地パターン32とを有している。第2の内層接地パターン32は、第1の内層接地パターン31に比して深く設けられている。すなわち、第2の内層接地パターン32の深さD2は、第1の内層接地パターン31の深さD1よりも大きい。
第1の内層接地パターン31は、厚み方向(図中、縦方向)において第1の配線路51および第2の配線路52(図8において図示せず)に対向する部分を有しており、かつ、第1のパッド対61および第2のパッド対62(図8において図示せず)の下方に開口部OPを有している。第2の内層接地パターン32は、第1の内層接地パターン31の開口部OPを介して第1のパッド対61および第2のパッド対62(図8において図示せず)に対向する部分を有している。開口部OPを設けることにより、第1のパッド対61および第2のパッド対62の各々と内層接地パターンとの間の距離を、深さD1よりも大きい深さD2に設定することができる。
第1の接地パターン41および第2の接地パターン42(図7)は、互いに電気的に短絡されている。一般的には、これらは、内部配線WRB(図5)の縦方向部分(スルーホールを通る部分)と横方向部分(内層接地パターン)とを介して互いに電気的に接続されている。ただし変形例として、表面配線WRS(図5)のみが設けられ、内部配線WRBが設けられなくてもよく、その場合、第1の接地パターン41および第2の接地パターン42(図7)は、他の任意の方法によって互いに電気的に短絡されればよい。
内層接地パターンは、通常はセラミック基体10の表面に平行なパターンであり、平面レイアウトにおいてセラミック基体10のほぼ全体に配置されたパターン、言い換えればベタパターン、であってよい。この場合、信号を伝送するための、内部端子72と外部端子82とを結ぶ内部配線WRB(図6)を、内層接地パターンで囲むことによって、疑似同軸構造を形成することができる。
(比較例)
次に、高周波基板301(図7および図8)に対する第1〜第3の比較例について、以下に説明する。
図9は、第1の比較例の高周波基板301Aの表面配線WRS(図5および図6参照)の構成を概略的に示す部分上面図である。図10は、図9の線X−Xに沿う概略的な部分断面図である。高周波基板301Aにおいてはセラミック基体10に凹部が設けられていない。これ以外の構成については、高周波基板301(図7および図8)と同じである。
図11は、第2の比較例の高周波基板301Bの表面配線WRS(図5および図6参照)の構成を概略的に示す部分上面図である。図12は、図11の線XII−XIIに沿う概略的な部分断面図である。高周波基板301Bにおいてはセラミック基体10は、凹部RC1および凹部RC2(図7および図8)を有しておらず、代わりに凹部RC4(第4の凹部)および凹部RC5(第5の凹部)を有している。凹部RC4は第1パッド61aと第1パッド61bとの間に配置されており、凹部RC5は第2パッド62aと第2パッド62bとの間に配置されている。凹部RC4および凹部RC5は、図11に示されているようにつながっていてよい。変形例として、凹部RC4および凹部RC5は互いに分離されていてもよい。
図13は、第3の比較例の高周波基板301Cの表面配線WRS(図5および図6参照)の構成を概略的に示す部分上面図である。図14は、図13の線XIV−XIVに沿う概略的な部分断面図である。高周波基板301Cにおいてはセラミック基体10は、凹部RC1および凹部RC2(図7および図8)を有しておらず、代わりに凹部RC3(第3の凹部)を有している。凹部RC3は、第1のパッド対61と、第2のパッド対62との間に配置されている。
次に、図15〜図19を参照して、本実施の形態の実施例の高周波基板301と、第1〜第3の比較例の高周波基板301A〜301Cとの間での、高周波特性のシミュレーション結果の差異について説明する。なお図17〜図19においては図を見やすくするために0〜25GHzの範囲の図示が省略されているが、この範囲でのシミュレーションも行われており、上記基板間での差異がほとんど見られないことが確認されている。
シミュレーションは、キャパシタ90の代用として金属ブロックが実装されたモデルで行われている。また、シミュレーション結果の比較を容易とするために、高周波基板301,301B,301Cにおいてセラミック基体10の表面上に形成される凹部の大きさは、詳しくは図15を参照して後述するように、凹部によって行われる特性インピーダンスの平均的な補正がおおよそ同程度になるように選択されている。
具体的には、本シミュレーションは、以下に示される条件で実施されている。なお、配線路の延在方向(例えば図7では横方向)の寸法を長さ、配線路の幅方向(図7では縦方向)の寸法を幅と表記する。高周波基板301および301A〜301Cのいずれに関しても、第1の内層接地パターン31および第2の内層接地パターン32の構成が同一条件で設定されている。なおこれらの内層接地パターンはほぼベタパターンとされている。
第1の配線路51(第2の配線路52)の幅:0.1mm
距離D1(図8):0.15mm
距離D2(図8):0.5mm
各パッド(矩形)の幅:0.35mm
各パッド(矩形)の長さ:0.25mm
パッド対の各々を構成するパッド同士の最短距離:0.3mm
第1の配線路51および第2の配線路52のそれぞれの中心線の間の距離:0.8mm
凹部RC1(RC2)(図7)の寸法:幅0.25mm、長さ0.80mm、深さ0.4mm(矩形)
凹部RC3(図13)の寸法:幅0.35mm、長さ0.80mm、深さ0.2mm(矩形)
凹部RC4およびRC5(図11)の総体の寸法:幅1.35mm、長さ0.20mm、深さ0.25mm(矩形)
セラミック基体:アルミナ製(比誘電率8.7)
配線路および接地パターン:タングステン製(ニッケルおよび金の被膜あり、金が最表層)
内層接地パターン:タングステン製
シミュレーションに用いられたソフトウエア:HFSS ver.15 (Ansys社製)
図15は、特性インピーダンスのシミュレーション結果を、周波数67GHzにおける時間領域反射(TDR:Time Domain Reflectometry)として示すグラフ図である。図中、横軸で表わされた時間軸は空間軸とみなすことができ、1対の矢印は、1対の第1パッド61a,61bの位置におおよそ対応している。セラミック基体10に凹部が形成されていない高周波基板301Aにおいては、矢印間での特性インピーダンスの平均値が、大きく低下している。これは第1のパッド対61の存在による容量成分の増大に起因している。一方、高周波基板301,301B,301Cは、セラミック基体10に凹部が形成されていることによって、矢印間での特性インピーダンスの平均値の低下が補正されている。すなわち、特性インピーダンスの平均値が設計値100Ωに近づいている。前述したように、高周波基板301,301B,301Cの凹部の大きさは、この補正の効果が同程度となるように選択されている。高周波基板301,301B,301C間で特性インピーダンスを比較すると、高周波基板301Bにおいては、矢印間での特性インピーダンスの局所的な急変が顕著である。
図16は、反射特性のシミュレーション結果を示すグラフ図である。高周波基板301Bは、40GHzから60GHzまでの広い範囲に渡って、他の配線基板に比して、大きな反射を有している。この理由は、上述した特性インピーダンスの急変に起因していると考えられる。
図17は、クロストーク特性のシミュレーション結果を示すグラフ図である。具体的には、図4を参照して、差動線路CAから差動線路CBへの信号エネルギーの漏れの大きさがシミュレーションされている。クロストークが大きいということは、この望ましくない漏れが大きいことを意味する。高周波基板301Cは、40GHz程度以上の帯域のうちの大部分において、最も劣ったクロストーク特性を有している。一方、高周波基板301は、40GHz以上の帯域のうちの大部分において、最も優れたクロストーク特性を有している。
図18は、エネルギー損失の割合のシミュレーション結果を示すグラフ図である。ここでいうエネルギー損失とは、回路へ入力した信号エネルギーから、反射による損失(図16参照)と、回路を通過した信号エネルギー(図19参照)とを除くことによって得られる差分である。このようなエネルギー損失は、一般的には、誘電損、導体損、放射損などによるものと考えられる。55GHz未満においては、エネルギー損失特性に大きな差異は見られない。一方、55GHz以上においては高周波基板301が最も優れた特性を有しており、60GHz以上においてその効果はより顕著である。これは、表面波へのモード変換による放射損失(詳しくは後述する)、およびクロストークによる損失(図17)を抑えることができているためと思われる。なお図18の結果から、高周波基板301は、多くの用途において、少なくとも70GHz程度までは使用することができると考えられる。よって高周波基板301は、優れたエネルギー損失特性を、少なくとも55GHz以上70GHz以下の高周波領域において有していると考えられる。なおこのような高周波領域は、特に、光モジュール(光パッケージ)において用いられることが想定され得る。
図19は、通過特性のシミュレーション結果を示すグラフ図である。高周波基板301Bは、40GHzから60GHzまでの広い範囲に渡って、凹部を有しない高周波基板301Aに比して、劣る通過特性を有している。この理由は、前述した特性インピーダンスの局所的な急変に起因していると考えられる。高周波基板301Cは、凹部を有しない高周波基板301Aに類似した通過特性を有している。よって、高周波基板301Cの凹部RC3は、通過特性の観点では、信号の通過帯域を広げる効果を有していないことがわかる。高周波基板301は、高い周波数、特に60GHz以上の周波数、において、他の配線基板に比して、優れた通過特性を有している。これはエネルギー損失が小さいこと(図18)に対応する結果である。
(効果のまとめ)
差動線路CA,CB(図4)を用いての信号伝送において、特に図18に示されたシミュレーション結果からわかるように、凹部RC1,RC2が設けられた高周波基板301によって、高周波領域でのエネルギー損失を顕著に抑制することができる。この結果、良好な通過特性(図19参照)を得ることができる。
なお、図10を参照して、凹部が設けられていない高周波基板301Aにおいても、第1の内層接地パターン31および第2の内層接地パターン32を組み合わせた構成によって、第1のパッド対61および第2のパッド対62が存在することに起因しての特性インピーダンスの局所的低下を、ある程度抑制することができる。仮にこの構成の最適化のみに依存して特性インピーダンスの局所的低下、すなわち設計値100Ωからのずれ、を十分に抑制しようとすると、配線路の幅に比してのパッドの幅の増大に対応する分だけ、深さD2を相応に大きくしなければならない。言い換えれば、第2の内層接地パターン32と、第1のパッド対61および第2のパッド対62(図8において図示せず)の各々との間の距離を、相応に大きくしなければならない。その場合、電磁気学的な現象として、第1パッド61aと第1パッド61bとの間(および、第2パッド62aと第2パッド62bとの間)を正常に伝搬する信号に対応する横電磁界波(TEM波:Transverse Electromagnetic Wave)が、表面波に変換されやすくなる。この変換が増大する結果、表面波の放射による伝搬損失が増大してしまう。本実施の形態によれば、凹部RC1および凹部RC2が、特性インピーダンスの局所的低下を抑制する効果を有する(図15参照)。これにより、深さD2を過度に大きくする必要がない。よって、高周波領域での表面波の放射によるエネルギー損失を顕著に抑制することができる。
差動線路では、第1の配線路を伝送する信号と、第2の配線路を伝送する信号との間の位相差が所定の位相差(逆位相)からずれると、インピーダンスが設計値からずれるおそれがある。よって、配線基板の表面配線の構成はできるだけ対称であることが好ましい。例えば図7では、凹部RC1(第1の凹部)および凹部RC2(第2の凹部)と、第1パッド61aおよび第2パッド62aと、第1パッド61bおよび第2パッド62bと、第1の配線路51および第2の配線路52と、第1の接地パターン41および第2の接地パターン42と、はそれぞれ同じ寸法(凹部の深さ、および配線路等の厚みも含む)を有することが好ましく、かつ、これらは第3の接地パターン43の中心線(もし図7に付されるとすれば、水平方向に延びる中心線)に対して線対称に配置されることが好ましい。第1のパッド対61および第2のパッド対62に実装されるキャパシタ90も、上述した対称性を有することが好ましい。これは、他の比較例および変形例における差動線路についても同様である。
(第1の変形例)
セラミック基体10は、凹部RC1,RC2(図7)に加えて、凹部RC3(図13)を有していてよい。設計上、凹部RC1,RC2の深さには上限がある。具体的には、凹部RC1,RC2の深さは、深さD2(図8)よりも小さくなければならない。これに起因して、第1のパッド対61および第2のパッド対62の近傍での特性インピーダンスの局所的低下を十分には抑制できない場合がある。そのような場合に、凹部RC3をも設けることによって、特性インピーダンスの局所的低下を十分に抑制することができる。これにより、高周波領域でのエネルギー損失を、より抑制することができる。凹部RC3の長さは、第1のパッド対61の長さLP(図20)以上であるのが好ましい。また、凹部RC3の深さは、凹部RC1,RC2の各々の深さよりも小さいことが好ましい。これにより、凹部RC3を設けることで生じる高周波領域でのクロストークによるエネルギー損失を抑えつつ、特性インピーダンスの局所的低下を抑制することができる。
(第2の変形例)
セラミック基体10は、凹部RC1および凹部RC2(図7)に加えて、凹部RC4,RC5(図11)を有していてよい。
凹部RC4,RC5が設けられることによって、第1パッド61aと第1パッド61bとの間(および、第2パッド62aと第2パッド62bとの間)において、キャパシタ90の実装時に接合材(典型的には、はんだ)が、意図せず第1パッド61aと第1パッド61bとの間(および、第2パッド62aと第2パッド62bとの間)に跨って形成されてしまうことが避けられる。これにより、第1パッド61aと第1パッド61bとの間(および、第2パッド62aと第2パッド62bとの間)での電気的短絡を防止することができる。第1の配線路51(および第2の配線路52)の幅方向において、凹部RC4(およびRC5)の幅は第1パッド61a(および第2パッド62a)の幅以上であることが好ましい。これにより電気的短絡を確実に防止することができる。
凹部RC4,RC5の各々の深さは、凹部RC1,RC2の各々の深さよりも小さいことが好ましく、第1パッド61aと第1パッド61bとの間(および第2パッド62aと第2パッド62bとの間)での電気的短絡を防止できる程度で十分である。これにより、凹部RC4,RC5に起因しての特性インピーダンスの局所的な急変を不必要に招くことが避けられる。
なお、第1および第2の変形例が組み合わされてもよい。すなわち、セラミック基体10は、凹部RC1および凹部RC2(図7)に加えて、凹部RC3〜RC5を有していてよい。
(第3の変形例)
図20は、第3の変形例の高周波基板301v(配線基板)を示す部分上面図である。高周波基板301vにおいては、凹部RC1の長さLRは、第1のパッド対61の長さLP以上である。同様に、凹部RC2の長さは第2のパッド対62の長さ以上である。長さLRが大き過ぎると第1の接地パターン41を設ける領域が減ってしまうため、実際の設計では第1のパッド対61の長さLPの1.5倍程度までが長さLRの上限となる。凹部RC2の長さについても同様である。
なお第1のパッド対61の長さLPは、第1パッド61aと第1パッド61bとが互いに対向する方向(図20における横方向)における第1のパッド対61の総体の寸法である。また凹部RC1の長さLRは、上記方向における凹部RC1の寸法である。第2のパッド対62の長さ、および凹部RC2の長さについても同様である。
本変形例によれば、第1のパッド対61および第2のパッド対62の近傍の十分な範囲に、凹部RC1および凹部RC2を確実に配置することができる。これにより、前述した、凹部RC1および凹部RC2による効果を、より確実に得ることができる。
(第4の変形例)
図21は、第4の変形例の高周波基板301w(配線基板)を示す部分上面図である。高周波基板301wにおいては、第1のパッド対61は、最小長さLP1および最大長さLP2によって特徴づけられる形状を有している。最小長さLP1の範囲内では、第1のパッド対61は実質的に一定の幅を有している。この範囲の外側において、第1のパッド対61はテーパ形状を有している。
本変形例においては、最小長さLP1を第1のパッド対の長さと見なす。上記第3の変形例と同様に本変形例においても、凹部RC1の長さLRは、第1のパッド対61の長さ、すなわち最小長さLP1、以上である。また長さLRが大き過ぎると第1の接地パターン41を設ける領域が減ってしまうため、長さLRは、第1のパッド対61の最大長さLP2以下とされていてよい。なお凹部RC2の長さも、凹部RC1の長さLRと同様に規定される。
本変形例によれば、第1のパッド対61および第2のパッド対62の近傍の十分な範囲に、凹部RC1および凹部RC2を確実に配置することができる。これにより、前述した、凹部RC1および凹部RC2による効果を、より確実に得ることができる。
<実施の形態2>
図22は、本実施の形態2における高周波パッケージ502の構成を概略的に示す上面図である。高周波パッケージ502は、高周波基板301(図1:実施の形態1)に代わって、高周波基板302(配線基板)を有している。高周波基板302は、高周波基板301と異なり、その全体がケーシング530のキャビティCV内に実装されている。高周波基板302は、内部回路750(図1)の一部または全部を実装するための実装領域として用いられてもよい。その場合、実装領域550の一部または全部が省略され得る。
本実施の形態においては、ケーシング530は、キャビティCVの外側に配置された外部端子91〜94を有している。外部端子91〜94のそれぞれは、高周波基板302の外部端子81〜84に電気的に接続されている。外部端子91〜94の具体的な構成は任意であり、例えば、枠部532を貫く金属ピンなどが用いられる。
なお、上記以外の構成については、上述した実施の形態1の構成とほぼ同じであるため、同一または対応する要素について同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
本実施の形態の高周波基板302は、高周波基板301(図1:実施の形態1)と異なり、パッケージの外部端子を構成していない。この点を除き、実施の形態1とほぼ同様の効果が本実施の形態によっても得られる。
この発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
CA,CB 差動線路
RC1〜RC5 第1〜第5の凹部
CV キャビティ
TH 貫通孔
OP 開口部
WR 配線
WRB 内部配線
WRS 表面配線
10 セラミック基体
31,32 第1および第2の内層接地パターン
41〜43 第1〜第3の接地パターン
51,52 第1および第2の配線路
61 第1のパッド対
61a,61b 第1パッド
62 第2のパッド対
62a,62b 第2パッド
71〜74 内部端子
81〜84 外部端子
90 キャパシタ
301,301A〜301C,301v,301w,302 高周波基板(配線基板)
501,502 高周波パッケージ
530 ケーシング
531 底部
532 枠部
535 開口部
550 実装領域
701 高周波モジュール
730 蓋体
750 内部回路
751 IC(集積回路)
752 光学部品

Claims (12)

  1. セラミック基体と、
    前記セラミック基体上に設けられた第1の接地パターンと、
    前記セラミック基体上に設けられ、前記第1の接地パターンから離れて配置され、前記セラミック基体上を一の方向に延びる部分を有する第1の配線路と、
    前記セラミック基体上に設けられ、前記セラミック基体上において前記第1の配線路によって前記第1の接地パターンから隔てられ、前記第1の配線路に並んで前記一の方向に延びる部分を有する第2の配線路と、
    前記セラミック基体上に設けられ、前記セラミック基体上において前記第2の配線路によって前記第1の配線路から隔てられ、前記セラミック基体上において前記第2の配線路から離れた第2の接地パターンと、
    前記第1の配線路の中途に設けられ、前記第1の配線路の幅よりも大きな幅を有する、キャパシタを実装するための第1のパッド対と、
    前記第2の配線路の中途に設けられ、前記第2の配線路の幅よりも大きな幅を有する、キャパシタを実装するための第2のパッド対と、
    を備え、
    前記第1のパッド対は、前記一の方向に対向する1対の第1パッドを含み、前記第2のパッド対は、前記一の方向に対向する1対の第2パッドを含み、前記第1のパッド対および前記第2のパッド対は前記一の方向に直交する方向に対向しており、
    前記セラミック基体は、前記第1の接地パターンと前記第1のパッド対との間に設けられた第1の凹部と、前記第2の接地パターンと前記第2のパッド対との間に設けられた第2の凹部と、を有している、
    配線基板。
  2. 前記セラミック基体の内部に設けられ、厚み方向において前記第1の配線路および前記第2の配線路に対向する部分を有し、前記第1のパッド対および前記第2のパッド対の下方に開口部を有する第1の内層接地パターンと、
    前記セラミック基体の内部に前記第1の内層接地パターンに比して深く設けられ、前記第1の内層接地パターンの前記開口部を介して前記第1のパッド対および前記第2のパッド対に対向する部分を有する第2の内層接地パターンと、
    をさらに備える、請求項1に記載の配線基板。
  3. 前記第1のパッド対上に実装されたキャパシタと、前記第2のパッド対上に実装されたキャパシタと、をさらに備える、請求項1または2に記載の配線基板。
  4. 前記第1の凹部の長さは前記第1のパッド対の長さ以上であり、前記第2の凹部の長さは前記第2のパッド対の長さ以上である、請求項1から3のいずれか1項に記載の配線基板。
  5. 前記セラミック基体は、前記第1のパッド対と前記第2のパッド対との間に設けられた第3の凹部を有している、請求項1から4のいずれか1項に記載の配線基板。
  6. 前記第3の凹部の深さは、前記第1の凹部および前記第2の凹部の各々の深さよりも小さい、請求項5に記載の配線基板。
  7. 前記セラミック基体は、前記第1パッド間に設けられた第4の凹部と、前記第2パッド間に設けられた第5の凹部と、を有している、請求項1から6のいずれか1項に記載の配線基板。
  8. 前記第4の凹部および前記第5の凹部の各々の深さは、前記第1の凹部および前記第2の凹部の各々の深さよりも小さい、請求項7に記載の配線基板。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載の配線基板と、
    キャビティを有するケーシングと、
    を備え、
    前記配線基板の少なくとも一部は前記キャビティの内部に位置している、
    パッケージ。
  10. 前記配線基板は、前記キャビティの外部に位置する部分を有している、請求項9に記載のパッケージ。
  11. 請求項9または10に記載のパッケージと、
    前記パッケージの前記キャビティを封止する蓋体と、
    前記キャビティ内に実装された集積回路と、
    を備え、
    前記第1の配線路および前記第2の配線路は、前記集積回路に電気的に接続される差動線路を構成している、
    モジュール。
  12. 前記集積回路は55GHz以上の動作周波数を有している、請求項11に記載のモジュール。
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