JPWO2020035895A1 - レドックスフロー電池セル及びレドックスフロー電池 - Google Patents

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Abstract

電解液が供給される電極と、前記電極が配置される双極板とを備えるレドックスフロー電池セルであって、前記双極板は、前記電極側の面に電解液が流通する少なくとも1つの溝部を有し、前記電極は、炭素繊維を含む炭素繊維集合体で形成され、前記双極板側に押圧されて前記溝部内に埋没する埋没部を有し、前記埋没部の埋没量が0.2mm以上1.4mm以下であるレドックスフロー電池セル。

Description

本開示は、レドックスフロー電池セル及びレドックスフロー電池に関する。
大容量の蓄電池の一つとして、レドックスフロー電池(以下、「RF電池」と呼ぶ場合がある)が知られている(特許文献1〜4を参照)。一般的に、RF電池では、セルフレーム、正極電極、隔膜、負極電極をそれぞれ複数積層してなるセルスタックが使用されている。セルフレームは、正極電極と負極電極との間に配置される双極板と、双極板の外周に設けられる枠体とを備えている。セルスタックは、隣接するセルフレームの双極板の間に、隔膜を挟んで正負の電極が配置され、1つのセルが形成される。RF電池は、電極が内蔵されたセルに電解液を循環させて充放電を行う。
特許文献1〜4には、双極板の電極側の面に電解液が流通する複数の溝部を形成することによって、セル内における電解液の流通抵抗による圧力損失を低減する技術が開示されている。
特開2015−122230号公報 特開2015−122231号公報 特開2015−138771号公報 特開2015−210849号公報
本開示のレドックスフロー電池セルは、
電解液が供給される電極と、前記電極が配置される双極板とを備えるレドックスフロー電池セルであって、
前記双極板は、前記電極側の面に電解液が流通する少なくとも1つの溝部を有し、
前記電極は、炭素繊維を含む炭素繊維集合体で形成され、前記双極板側に押圧されて前記溝部内に埋没する埋没部を有し、
前記埋没部の埋没量が0.2mm以上1.4mm以下である。
本開示のレドックスフロー電池は、
上記本開示のレドックスフロー電池セルを備える。
実施形態に係るレドックスフロー電池の動作原理図である。 実施形態に係るレドックスフロー電池の一例を示す概略構成図である。 セルスタックの一例を示す概略構成図である。 セルスタックに備えるセルの概略構成図である。 セルフレームを一面側から見た概略平面図である。 実施形態に係るレドックスフロー電池セルを説明する概略断面図である。
[本開示が解決しようとする課題]
レドックスフロー電池の更なる電池性能の向上が望まれている。
レドックスフロー電池の電極は、供給された電解液に含まれる活物質(金属イオン)の電池反応を促進させる反応場として機能する。レドックスフロー電池セル(以下、単に「セル」と呼ぶ場合がある)を構成する電極には、炭素繊維を含む炭素繊維集合体(例えばカーボンフェルトなど)が多用されている。炭素繊維集合体の電極は、圧縮された状態でセル内に収納される。双極板の電極側の面に溝部を有する場合、セルを構成したとき、電極が双極板側に押圧されることによって、電極の一部が溝部に埋没した状態になる。
本発明者らが鋭意研究を重ねた結果、炭素繊維集合体の電極と、溝部を有する双極板とを用いてセルを構成する場合、双極板の溝部への電極の埋没量を一定範囲に制御することで、電極の反応抵抗を低減でき、電池性能を向上できることを見出した。電極の埋没量の大小によって電極の反応抵抗が変化する理由は次のように考えられる。双極板の溝部に埋没する電極の埋没部の埋没量が小さ過ぎる場合、溝部上に位置する部分(埋没部の上側の溝部に埋没しない部位。以下、「非埋没部」という)の繊維密度が大きくなり過ぎ、この非埋没部を通る電解液の流れに乱流が生じ易くなる。そのため、電極内を通る電解液の乱流を抑制する整流効果が損なわれる。その結果、電解液と接する反応領域が減る可能性があり、電解液の流量に依存する電極の反応抵抗(流量依存抵抗)が増大する虞がある。一方、電極の埋没部の埋没量が大き過ぎる場合は、溝部上に位置する部分の繊維密度が小さくなり過ぎ、電極と隔膜との界面における電荷移動がスムーズに行われ難くなる。これにより、電荷移動に起因する電極の反応抵抗(電荷移動抵抗)が増大する虞がある。
そこで、本開示は、電解液の圧力損失を低減できながら、電極の反応抵抗を低減できるレドックスフロー電池セルを提供することを目的の一つとする。また、本開示は、電池性能に優れるレドックスフロー電池を提供することを目的の一つとする。
[本開示の効果]
本開示によれば、電解液の圧力損失を低減できながら、電極の反応抵抗を低減できるレドックスフロー電池セルを提供できる。また、本開示によれば、電池性能に優れるレドックスフロー電池を提供できる。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施形態の内容を列記して説明する。
(1)実施形態に係るレドックスフロー電池セルは、
電解液が供給される電極と、前記電極が配置される双極板とを備えるレドックスフロー電池セルであって、
前記双極板は、前記電極側の面に電解液が流通する少なくとも1つの溝部を有し、
前記電極は、炭素繊維を含む炭素繊維集合体で形成され、前記双極板側に押圧されて前記溝部内に埋没する埋没部を有し、
前記埋没部の埋没量が0.2mm以上1.4mm以下である。
上記レドックスフロー電池セルによれば、双極板が電極側の面に溝部を有することで、セル内を流れる電解液の流通抵抗を小さくして、セルでの電解液の圧力損失を低減できる。よって、セルの内部抵抗(セル抵抗)を低減できる。また、電極が炭素繊維集合体で形成されていることで、電極内に空隙を有している。そのため、電極内に電解液が流通し、電極内に電解液を浸透・拡散させることができる。よって、電極と電解液との反応面積が増え、反応場を確保し易い。
炭素繊維集合体の電極は、柔軟性を有している。このような電極は、セルを構成したときに双極板側に押圧されて圧縮変形し、その一部が双極板の溝部内に埋没して埋没部が形成される。この埋没部の埋没量が0.2mm以上1.4mm以下であることで、電極の反応抵抗を低減できる。埋没部の埋没量が0.2mm以上1.4mm以下の場合、溝部上に位置する部分(非埋没部)の繊維密度を適度に保つことができる。これにより、電極内を通る電解液の乱流を抑制する整流効果が得られると共に、電極と隔膜との界面における電荷移動がスムーズに行われる。よって、流量依存抵抗及び電荷移動抵抗の増加を抑制でき、電極の反応抵抗を低減できる。
したがって、上記レドックスフロー電池セルは、電解液の圧力損失を低減できながら、電極の反応抵抗を低減できる。更に、双極板の溝部に埋没する電極の埋没部の埋没量が0.2mm以上1.4mm以下であれば、セル内を流れる電解液の温度変化のばらつきを低減し易くなる。これにより、電解液の安定性を維持し易く、ひいては電池性能の劣化を抑制できる。
双極板の「電極側の面」とは、セルを構成したときに電極に対向して接する面をいう。電極の「埋没部の埋没量」とは、電極が圧縮された状態で双極板の表面に直交する厚み方向断面であって、溝部の長さ方向に直交する断面において、溝部の開口から埋没部の先端までの最大長さをいう。なお、電極の双極板に接する双極板側の面とは反対側の面は、セルを構成したときに隔膜に対向して接する面となる。
(2)上記レドックスフロー電池セルの一形態として、前記溝部の断面積に対する前記埋没部の断面積の比率が0.4%以上75%以下であることが挙げられる。
溝部の断面積に対する埋没部の断面積の比率(以下、「埋没比」という)が0.4%以上75%以下であることで、電極の反応抵抗を効果的に低減できる。また、この場合、セル内を流れる電解液の温度変化のばらつきをより低減し易い。
(3)上記レドックスフロー電池セルの一形態として、前記電極の厚みが0.3mm以上1.5mm以下であることが挙げられる。
電極の厚みが0.3mm以上1.5mm以下であることで、埋没部の埋没量を上記範囲内に制御し易い。
「電極の厚み」とは、セルに組み込まれて圧縮された状態の厚みではなく、圧縮されていない状態、即ち電極に外力が作用していない自然状態での厚みをいう。電極の厚みは、セルを組み立てる前の状態で測定する他、セルの組み立て後、セルから電極を取り出して測定することも可能である。セルを組み立てた後、セルから取り出された電極は、セル内での圧縮状態から元の非圧縮状態に弾性復帰する。よって、セルから取り出された電極の厚みは、セルを組み立てる前の圧縮前の状態の厚みと実質的に同じになると考えてよい。
(4)上記レドックスフロー電池セルの一形態として、前記電極の圧縮率が60%以上95%以下であることが挙げられる。
電極の圧縮率が60%以上であることで、電極が変形して双極板の溝部に埋没し、埋没部が形成され易い。電極の圧縮率が95%以下であることで、電極内の空隙を確保して、電解液の流通性を十分に確保し易い。よって、電解液の流通抵抗に起因するセル抵抗を低減できる。
電極の圧縮率は、電極の圧縮状態の厚みをT、非圧縮状態の厚みをTとした場合、{(T−T)/T}×100(%)として算出することができる。
(5)上記レドックスフロー電池セルの一形態として、前記電極の空隙率が70%以上であることが挙げられる。
電極の空隙率が70%以上であることで、電極が変形し易く、埋没部が形成され易い。電極の空隙率の上限は、例えば95%以下である。
「電極の空隙率」とは、セルに組み込まれて圧縮された状態の空隙率ではなく、圧縮されていない状態、即ち電極に外力が作用していない自然状態での空隙率をいう。電極の空隙率は、セルを組み立てる前の状態で測定する他、セルの組み立て後、セルから電極を取り出して測定することも可能である。セルを組み立てた後、セルから取り出された電極は、セル内での圧縮状態から元の非圧縮状態に弾性復帰する。よって、セルから取り出された電極の空隙率は、セルを組み立てる前の圧縮前の状態の空隙率と実質的に同じになると考えてよい。
電極の空隙率は、電極の真の体積をV、見かけの体積をVaとした場合、{(Va−V)/Va}×100(%)として算出することができる。電極の真の体積Vは、電極の質量を、電極を構成する炭素繊維の密度で除して算出することができる。
(6)上記レドックスフロー電池セルの一形態として、前記炭素繊維集合体がカーボンフェルト、カーボンクロス及びカーボンペーパーから選択される少なくとも一種であることが挙げられる。
炭素繊維集合体としては、具体的には、炭素繊維を織り合わせたカーボンフェルト(炭素繊維の不織布)やカーボンクロス(炭素繊維の織布)、炭素繊維と炭素を複合したカーボンペーパー(炭素繊維と炭素の複合材料)が挙げられる。これらの中でも、カーボンフェルト又はカーボンクロスは、適度な柔軟性を有しており、変形し易い。よって、カーボンフェルト又はカーボンクロスを電極材料に用いた場合、電極が双極板の溝部に埋没して埋没部が形成され易い。特に、カーボンフェルトは、炭素繊維がランダムに配向している。そのため、カーボンフェルトを電極材料に用いた場合、電極内の隅々まで電解液を拡散させ易いなどの利点があり、好ましい。
(7)上記レドックスフロー電池セルの一形態として、前記炭素繊維の平均繊維径が20μm以下であることが挙げられる。
炭素繊維集合体の電極を構成する炭素繊維の平均繊維径が20μm以下であることで、繊維が細く、可撓性を有する。よって、電極が変形し易く、埋没部が形成され易い。繊維が可撓性を有することにより、繊維が隔膜に突き刺さり難い。炭素繊維の平均繊維径の下限は、例えば5μm以上である。
炭素繊維の繊維径は、繊維の断面積と等しい面積を持つ円の直径(等面積円相当径)とする。「繊維の断面積」とは、繊維の長手方向に直交する繊維断面の投影面積をいう。
(8)上記レドックスフロー電池セルの一形態として、前記炭素繊維のヤング率が20GPa以上200GPa以下であることが挙げられる。
炭素繊維集合体の電極を構成する炭素繊維のヤング率が20GPa以上であることで、繊維の曲げ剛性が高い。そのため、電極を圧縮変形させたときに、電極の損傷を抑制できる。炭素繊維のヤング率が200GPa以下であることで、電極が変形し易く、埋没部が形成され易い。
炭素繊維としては、具体的には、ポリアクリロニトリル(PAN)繊維を原料とするPAN系炭素繊維、ピッチ繊維を原料とするピッチ系炭素繊維、レーヨン繊維を原料とするレーヨン系炭素繊維が挙げられる。
(9)実施形態に係るレドックスフロー電池は、
上記(1)から(8)のいずれか1つに記載のレドックスフロー電池セルを備える。
上記レドックスフロー電池は、上記した実施形態に係るレドックスフロー電池セルを備えることで、セルでの電解液の圧力損失を低減できながら、電極の反応抵抗を低減することが可能である。よって、上記レドックスフロー電池は電池性能に優れる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の実施形態に係るレドックスフロー電池セル(以下、単に「セル」と呼ぶ場合がある)、及びレドックスフロー電池(RF電池)の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。図中の同一符号は同一又は相当部分を示す。なお、本願発明はこれらの例示に限定されるものではなく、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
《RF電池》
図1〜図5を参照して、実施形態に係るRF電池1、及びRF電池1に備えるセル10の一例を説明する。図1、図2に示すRF電池1は、正極電解液及び負極電解液として、酸化還元により価数が変化する金属イオンを活物質として含有する電解液を使用する。RF電池1は、正極電解液に含まれるイオンの酸化還元電位と、負極電解液に含まれるイオンの酸化還元電位との差を利用して充放電を行う。ここでは、RF電池1の一例として、正極電解液及び負極電解液にバナジウム(V)イオンを含有するバナジウム電解液を使用したバナジウム系RF電池を示す。図1中のセル10内の実線矢印は充電反応を、破線矢印は放電反応をそれぞれ示している。RF電池1は、交流/直流変換器80を介して電力系統90に接続されている。RF電池1は、例えば、負荷平準化用途、瞬低補償や非常用電源などの用途、太陽光発電や風力発電といった自然エネルギー発電の出力平滑化用途に利用される。
RF電池1には、充放電を行うセル10と、電解液を貯留するタンク106、107と、タンク106、107とセル10との間で電解液を循環させる循環流路100P、100Nとを備える。
《セル》
セル10は、図1に示すように、正極電極14と、負極電極15と、両電極104、105間に介在される隔膜11とを有する。セル10の構造は、隔膜11を挟んで正極セル12と負極セル13とに分離され、正極セル12に正極電極14、負極セル13に負極電極15が内蔵されている。
正極電極14及び負極電極15の各電極は、炭素繊維を含む炭素繊維集合体であり、例えば、カーボンフェルト、カーボンクロス、カーボンペーパーのいずれかで形成されている。炭素繊維としては、例えば、PAN系炭素繊維、ピッチ系炭素繊維、レーヨン系炭素繊維が挙げられる。隔膜11は、例えば、水素イオンを透過するイオン交換膜で形成されている。
セル10(正極セル12及び負極セル13)には、循環流路100P、100Nを通して電解液(正極電解液及び負極電解液)が循環する。正極セル12には、正極電解液を貯留する正極電解液タンク106が正極循環流路100Pを介して接続されている。同様に、負極セル13には、負極電解液を貯留する負極電解液タンク107が負極循環流路100Nを介して接続されている。各循環流路100P、100Nは、各タンク106、107からセル10へ電解液を送る往路配管108、109と、セル10から各タンク106、107へ電解液を戻す復路配管110、111と有する。各往路配管108、109には、各タンク106、107に貯留される電解液を圧送するポンプ112、113が設けられている。このポンプ112、113により電解液をセル10に循環させる。
《セルスタック》
セル10は、単数のセル10を備える単セルで構成されていてもよいし、複数のセル10を備える多セルで構成されていてもよい。セル10は通常、図2に示すような、セル10を複数積層して備えるセルスタック2と呼ばれる形態で利用される。セルスタック2は、図3Aに示すように、サブスタック200をその両側から2枚のエンドプレート220で挟み込み、両側のエンドプレート220を締付機構230で締め付けることで構成されている。図3Aでは、複数のサブスタック200を備えるセルスタック2を例示している。サブスタック200は、セルフレーム3、正極電極14、隔膜11、負極電極15の順に複数積層され(図3B参照)、その積層体の両端に給排板210(図3A参照、図2では図示略)が配置された構造である。給排板210には、各循環流路100P、100N(図1、図2参照)の往路配管108、109及び復路配管110、111が接続される。
(セルフレーム)
セルフレーム3は、図3Bに示すように、正極電極14と負極電極15との間に配置される双極板31と、双極板31の周囲に設けられる枠体32とを有する(図4も参照)。双極板31の一面側には、正極電極14が接触するように配置される。双極板31の他面側には、負極電極15が接触するように配置される。枠体32の内側には、双極板31が設けられ、双極板31と枠体32により凹部32oが形成される。凹部32oは、双極板31の両側にそれぞれ形成され、各凹部32o内に正極電極14及び負極電極15が双極板31を挟んで収納される。各凹部32oは、正極セル12及び負極セル13(図1参照)の各セル空間を形成する。
双極板31は、例えば、プラスチックカーボンなどで形成されている。枠体32は、例えば、塩化ビニル樹脂(PVC)、ポリプロピレン、ポリエチレン、フッ素樹脂、エポキシ樹脂などのプラスチックで形成されている。セルフレーム3は、双極板31の周囲に枠体32が射出成型などにより一体化されている。
セルスタック2(サブスタック200)では、隣接する各セルフレーム3の枠体32の一面側と他面側とが互いに対向して突き合わされ、隣接する各セルフレーム3の双極板31の間にそれぞれ1つのセル10が形成されることになる(図3A、図3B参照)。各電極14、15は、セル10を構成したときに枠体32の各凹部32o内に厚み方向に圧縮された状態で収納される。この凹部32oの深さによって電極14、15の圧縮状態の厚みが決まる。各セルフレーム3の枠体32の間には、電解液の漏洩を抑制するため、Oリングや平パッキンなどの環状のシール部材37(図2、図3B参照)が配置されている。枠体32には、シール部材37を配置するためのシール溝38(図4参照)が形成されている。
セル10内の電解液の流通は、セルフレーム3の枠体32に貫通して形成された給液マニホールド33、34及び排液マニホールド35、36と、枠体32に形成された給液スリット33s、34s及び排液スリット35s、36sにより行われる。この例に示すセルフレーム3(枠体32)の場合、正極電解液は、枠体32の下部に形成された給液マニホールド33から枠体32の一面側に形成された給液スリット33sを介して正極電極14に供給される。正極電極14に供給された正極電解液は、枠体32の上部に形成された排液スリット35sを介して排液マニホールド35に排出される。同様に、負極電解液は、枠体32の下部に形成された給液マニホールド34から枠体32の他面側に形成された給液スリット34sを介して負極電極15に供給される。負極電極15に供給された負極電解液は、枠体32の上部に形成された排液スリット36sを介して排液マニホールド36に排出される。給液マニホールド33、34及び排液マニホールド35、36は、セルフレーム3が積層されることによって電解液の流路を構成する。これら流路は、給排板210(図3A参照)を介して各循環流路100P、100N(図1、図2参照)の往路配管108、109及び復路配管110、111にそれぞれ連通しており、セル10内に電解液を流通させることが可能である。
この例に示すセル10では、正極電極14及び負極電極15の下側からそれぞれ電解液が供給され、各電極14、15の上側から電解液が排出されるようになっている。この例では、各電極14、15の下縁部から上縁部に向かってセル10内を電解液が流れる。
(双極板)
双極板31は、図4に示すように、電極側の面に電解液が流通する複数の溝部400を有する流路40が形成された溝付き双極板である。図4では、分かり易くするため、流路40(溝部400)が形成されていない部分にハッチングを付している。図4に示す双極板31の一面側(紙面表側)は、正極電極14(図3B参照、図4では図示略)に対向する面である。双極板31の他面側(紙面裏側)は、負極電極15(図3B参照、図4では図示略)に対向する面である。また、図4に示す双極板31において、給液スリット33sにつながる下側の縁部が正極電解液の供給側である。双極板31において、排液スリット35sにつながる上側の縁部が正極電解液の排出側である。図4中、紙面左側の太線矢印は、電解液の全体的な電解液の流通方向を示す。
各溝部400は、電解液の流通方向に沿って形成され、等間隔に並列されている。この例に示す溝部400は、導入側溝部410と排出側溝部420とを含み、導入側溝部410と排出側溝部420とが交互に並んで設けられている。導入側溝部410は、その一端が双極板31の下側縁部に連通し、他端が上側縁部まで一定長さを残して形成されている。排出側溝部420は、その一端が双極板31の上側縁部に連通し、他端が下側縁部まで一定長さを残して形成されている。そして、流路40として、導入側溝部410を有する導入路41と、排出側溝部420を有する排出路42とが設けられている。この例では、導入路41は、双極板31の下側縁部に沿って形成された導入側整流溝部411を有する。各導入側溝部410の一端が導入側整流溝部411に連通している。また、排出路42は、双極板31の上側縁部に沿って形成された排出側整流溝部421を有する。各排出側溝部420の一端が排出側整流溝部421に連通している。導入側整流溝部411は、給液スリット33sから供給された電解液を各導入側溝部410に分配する。排出側整流溝部421は、各排出側溝部420から排出される電解液を排液スリット35sに集約する。この例では、導入側整流溝部411と排出側整流溝部421とを双極板31に設けているが、導入側整流溝部411と排出側整流溝部421は、枠体32に設けてもよい。
双極板31は、電極側の面に溝部400を有することで、セル10(図2、図3B参照)内を流れる電解液の流通抵抗を小さくして、セル10での電解液の圧力損失を低減できる。よって、セル10の内部抵抗(セル抵抗)を低減できる。図4に示す双極板31において、導入路41は、正極電極14(図3B参照)に正極電解液を供給するための流路である。排出路42は、正極電解液を排出するための流路である。このような導入路41と排出路42とを備えることで、供給された正極電解液を正極電極14の全面に均一に行き渡らせ易い。給液スリット33sから双極板31の一面側に供給された正極電解液は、導入路41の導入側整流溝部411を介して導入側溝部410を流れ、正極電極14の全面に行き渡る。導入側溝部410に流れる正極電解液は、双極板31の一面側に配置される正極電極14に染み込み、導入側溝部410と排出側溝部420との間を跨いで、導入側溝部410に隣り合う排出側溝部420に流れる。排出路42の排出側溝部420に流れる正極電解液は、排出側整流溝部421を介して排液スリット35sから排出される。
図4では、双極板31の一面側(正極電極14側の面)しか図示していないが、双極板31の他面側(負極電極15側の面)にも、一面側と同様に、負極電解液が流通する複数の溝部を有する流路が形成されている。双極板31の他面側に形成された負極電解液用の溝部(流路)の構成は、図4に示す正極電解液用の溝部400(流路40)と同様であるので、その説明を省略する。
この例では、各溝部400(導入側溝部410及び排出側溝部420)の幅や深さが同じであり、その断面形状が実質的に等しく長さ方向に一様である。溝部400の幅(開口幅)や深さ、隣り合う溝部400の間隔は、双極板31のサイズや厚さなどに応じて適宜選択することができ、特に限定されない。溝部400の断面形状(溝部400の長さ方向(電解液の流通方向)に直交する断面の形状)は、例えば、矩形状、三角形状(V字状)、台形状、半円形状や半楕円形状などが挙げられる。この例では、略矩形状である(図5参照)。
溝部400の幅(図5中、wで表される開口幅)は、例えば0.5mm以上10mm以下、更に1mm以上5mm以下であることが挙げられる。溝部400の深さ(図5中、dで表される開口から底までの深さ)は、例えば0.5mm以上5mm以下、更に1mm以上3mm以下であることが挙げられる。隣り合う溝部400の間隔は、例えば0.5mm以上30mm以下、更に1mm以上5mm以下であることが挙げられる。
(電極)
実施形態に係るセル10の特徴部分の1つである電極の埋没部について、主に図5を参照して説明する。図5は、双極板31の表面に直交する厚み方向断面であって、溝部400の長さ方向(電解液の流通方向)に直交する断面を示している。図5では、セル10を構成する正極電極14側の部分のみ図示し、負極電極15側は、正極電極14側と同様であるので図示を省略する。双極板31の電極側の面に溝部400を有する場合、セル10を構成したとき、セル10内で電極14が双極板31側に押圧されて圧縮変形する。そのため、図5に示すように、電極14の一部が溝部400内に埋没した状態になる。実施形態に係るセル10の特徴の一つは、電極14が双極板31の溝部400内に埋没する埋没部16を有し、埋没部16の埋没量(図5中、bで表される溝部400の開口から埋没部16の先端までの最大長さ)が0.2mm以上1.4mm以下である点にある。なお、図5では、説明の便宜上、埋没部16の状態を誇張して模式的に図示している。
(埋没部の埋没量)
埋没部16の埋没量を上記範囲内に制御することで、電極14の反応抵抗を低減できる。この理由は次のように推測される。埋没部16の埋没量が小さ過ぎる場合、溝部400上に位置する部分(埋没部16の上側の溝部400に埋没しない部位)の繊維密度が大きくなり過ぎ、この非埋没部(図5中、クロスハッチングで示す部分)を通る電解液の流れに乱流が生じ易くなる。そのため、電極14内を通る電解液の乱流を抑制する整流効果が損なわれ、電解液の流量に依存する反応抵抗(流量依存抵抗)が増大する虞がある。一方、埋没部16の埋没量が大き過ぎる場合は、溝部400上に位置する部分(非埋没部)の繊維密度が小さくなり過ぎ、電極14と隔膜11との界面における電荷移動がスムーズに行われ難くなる。これにより、電荷移動に起因する反応抵抗(電荷移動抵抗)が増大する虞がある。ここで、電極14のうち、溝部400上に位置せず、双極板31の表面に接する部分でも、乱流が生じる可能性があるが、溝部400上に位置する部分で生じる乱流の方が電極14の反応抵抗への影響が顕著である。
埋没部16の埋没量が0.2mm以上1.4mm以下の場合、溝部400上に位置する部分(非埋没部)の繊維密度を適度に保つことができる。これにより、電極14内の整流効果が得られると共に、電極14と隔膜11との界面における電荷移動がスムーズに行われる。よって、流量依存抵抗及び電荷移動抵抗の増加を抑制でき、電極14の反応抵抗を低減できる。また、埋没部16の埋没量が0.2mm以上1.4mm以下であれば、セル10内を流れる電解液の温度変化のばらつきを低減し易くなる。これにより、電解液の安定性を維持し易く、ひいては電池性能の劣化を抑制できる。埋没部16の埋没量は、更に0.3mm以上0.7mm以下、0.4mm以上0.6mm以下であることが挙げられる。埋没部16の埋没量は、電極材料や電極14の特性(厚み、圧縮率、空隙率など)、電極14を構成する炭素繊維の種類や特性(繊維径、ヤング率など)により制御可能である。
(埋没比)
更に、溝部400の断面積に対する埋没部16の断面積の比率(埋没比)が0.4%以上75%以下であることが好ましい。これにより、電極の反応抵抗を効果的に低減できる上、セル10内を流れる電解液の温度変化のばらつきをより低減し易い。埋没比は、更に5%以上40%以下、10%以上30%以下であることが挙げられる。ここで、溝部400及び埋没部16の断面積は、双極板31の表面に直交する厚み方向断面であって、溝部400の長さ方向(電解液の流通方向)に直交する断面(図5に示す断面)における断面積をいう。
(電極材料)
電極14は、炭素繊維集合体で形成されている。炭素繊維集合体の電極14は多孔質であり、電極14内に空隙を有している。そのため、電極14内に電解液が流通し、電解液を浸透・拡散させることができる。よって、電解液との反応面積が増え、反応場を確保し易い。炭素繊維集合体としては、代表的には、カーボンフェルト又はカーボンクロスが挙げられる。カーボンフェルト又はカーボンクロスは、適度な柔軟性を有しており、変形し易い。よって、カーボンフェルト又はカーボンクロスを電極材料に用いた場合、埋没部16が形成され易い。特に、カーボンフェルトは、炭素繊維がランダムに配向しているため、電極14内の隅々まで電解液を拡散させ易いなどの利点がある。炭素繊維としては、代表的には、PAN系炭素繊維、ピッチ系炭素繊維、レーヨン系炭素繊維が挙げられる。
(電極の厚み)
電極14の厚みは、例えば0.3mm以上1.5mm以下である。これにより、埋没部16の埋没量を上記範囲内に制御し易い。また、電極14の厚みが0.3mm以上の場合、電解液との反応面積(反応場)を十分に確保し易い。電極14の厚みが1.5mm以下の場合、電極14内全体に電解液を十分に浸透・拡散させ易い。電極14の厚みが1.5mm以下であれば、セル10の厚みを薄くできる。電極14の厚みは、更に0.5mm以上1.3mm以下であることが挙げられる。
電極14の上記厚みは、セル10内での圧縮状態の厚みではなく、非圧縮状態(自然状態)における厚みである。電極14の圧縮状態の厚み(図5中、Tで表される厚み)は、セル10を厚み方向に切断した断面を光学顕微鏡や走査型電子顕微鏡(SEM)などで観察し、埋没部16を除く電極14の双極板31の表面に接する部分(溝部400上に位置しない部分)の厚みを測定することにより求めることができる。電極14の非圧縮状態の厚みは、セル10を組み立てる前、或いは、セル10を組み立てた後にセル10から電極14を取り出して、電極14に外力が作用していない自然状態の厚みを測定することにより求めることができる。
(電極の圧縮率)
電極14の圧縮率は、例えば60%以上95%以下である。電極14の圧縮率が60%以上であることで、電極14が変形してその一部が溝部400内に埋没し、埋没部16が形成され易い。電極14の圧縮率が60%以上の場合、電極14の単位体積あたりの反応面積が増え、電解液との反応効率が高くなる。電極14の圧縮率が95%以下であることで、電極14内の空隙を確保して、電解液の流通性を十分に確保し易い。よって、電解液の流通抵抗に起因するセル抵抗を低減できる。電極14の圧縮率が95%以下の場合、過度の変形による電極14の損傷を抑制できる。電極14の圧縮率は、更に70%以上90%以下であることが挙げられる。電極14の圧縮率は、例えば、電極14の厚みや、電極14を収納するセル空間(図3Bに示すセルフレーム3の凹部32o)の深さにより調整可能である。
電極14の圧縮率は、電極14の圧縮状態の厚みをT、非圧縮状態の厚みをTとした場合、{(T−T)/T}×100(%)とする。
(電極の空隙率)
電極14の空隙率は、例えば70%以上である。電極14の空隙率が70%以上であることで、電極14が変形し易く、埋没部16が形成され易い。また、電極14の空隙率が70%以上の場合、電解液の流通性を十分に確保し易く、電極14内に電解液を十分に浸透・拡散させ易い。電極14の空隙率の上限は、例えば95%以下である。これにより、繊維密度の低下による反応面積の減少や電極14の強度低下を抑制できる。電極14の空隙率は、更に80%以上90%以下であることが挙げられる。電極14の空隙率は、カーボンフェルト又はカーボンクロスの場合、炭素繊維の目付量(繊維密度)により調整可能である。
電極14の上記空隙率は、セル10内での圧縮状態の空隙率ではなく、非圧縮状態(自然状態)における空隙率である。電極14の空隙率は、電極14の真の体積をV、見かけの体積をVaとした場合、{(Va−V)/Va}×100(%)とする。電極14の真の体積Vは、電極14の質量を、電極14を構成する炭素繊維の密度で割って算出することができる。
(炭素繊維の繊維径)
炭素繊維の平均繊維径は、例えば20μm以下である。炭素繊維の平均繊維径が20μm以下であることで、繊維が細く、可撓性を有する。よって、電極14が変形し易く、埋没部16が形成され易い。更に、繊維が可撓性を有することにより、繊維が隔膜11に突き刺さり難い。また、炭素繊維の平均繊維径が20μm以下の場合、電極14の単位体積あたりの反応面積が増え、電解液との反応効率が高くなる。炭素繊維の平均繊維径の下限は、例えば5μm以上、更に10μm以上である。これにより、電極14の強度低下を抑制できる。
炭素繊維の繊維径は、繊維の断面積(繊維の長手方向に直交する断面の投影面積)と等しい面積を持つ円の直径(等面積円相当径)により求める。炭素繊維の平均繊維径は、電極14の断面を光学顕微鏡や走査型電子顕微鏡(SEM)などで観察し、画像解析により炭素繊維の繊維径(等面積円相当径)を計測して、その平均値とする。繊維径を測定する繊維数は、例えば10本以上更に20本以上とする。
(炭素繊維のヤング率)
炭素繊維のヤング率は、例えば20GPa以上200GPa以下である。炭素繊維のヤング率が20GPa以上であることで、繊維の曲げ剛性が高い。そのため、電極14を圧縮変形させたときに、電極14の損傷を抑制できる。炭素繊維のヤング率が200GPa以下であることで、電極14が変形し易く、埋没部16が形成され易い。また、炭素繊維のヤング率が200GPa以下の場合、隔膜11への突き刺さりを抑制できる。炭素繊維のヤング率は、例えば、炭素繊維の種類や、原料となる有機繊維を炭素化する焼成条件(焼成温度など)により調整可能である。
炭素繊維のヤング率は、電極14から炭素繊維を抜き取り、引張試験により測定することが挙げられる。
[実施形態の効果]
実施形態に係るセル10は、双極板31の電極側の面に溝部400を有することで、セル10内を流れる電解液の流通抵抗を小さくして、セル10での電解液の圧力損失を低減できる。また、電極14が炭素繊維集合体で形成されていることで、電極14内に電解液が流通し、電解液を浸透・拡散させることができ、電極14と電解液との反応面積(反応場)を確保し易い。更に、双極板31の溝部400に埋没する電極14の埋没部16の埋没量が0.2mm以上1.4mm以下であることで、流量依存抵抗及び電荷移動抵抗の増加を抑制でき、電極14の反応抵抗を低減できる。したがって、セル10は、電解液の圧力損失を低減できながら、電極14の反応抵抗を低減できる。
また、埋没部16の埋没量が0.2mm以上1.4mm以下の場合、セル10内を流れる電解液の温度変化のばらつきを低減し易くなる。これにより、電解液の安定性を維持し易く、ひいては電池性能の劣化を抑制できる。
実施形態に係るRF電池1は、実施形態に係るセル10を備えることで、セル10での電解液の圧力損失を低減できながら、電極14の反応抵抗を低減することが可能である。よって、RF電池1は電池性能に優れる。
[試験例1]
上述した実施形態で説明したセルを作製し、これを用いてRF電池を組み立て、その評価を行った。
試験例1では、厚みや空隙率などの仕様が異なる各種カーボンフェルトを電極に用いて、埋没部の埋没量が異なる複数の単セル(試料No.1〜5及び11〜18)を作製した。各試料の単セルにおいて、正負の各電極には、同じカーボンフェルトの電極を用い、各電極の面積は9cmとした。各試料の単セルに用いた電極を構成する炭素繊維はレーヨン系炭素繊維であり、各試料における炭素繊維の繊維径やヤング率を異ならせた。また、各試料の単セルに用いるセルフレームには、電極を収納する凹部の深さが異なるものを用意し、これにより、各試料における電極の圧縮率を調整した。
双極板には、正負の電極側の面に溝部を有する流路が形成された溝付き双極板を用いた。各試料の単セルに用いた双極板の溝部(流路)の構成は同じである。溝部の幅(開口幅)は1mm、溝部の深さは2mm、溝部の断面積は2mm、溝部の断面形状は矩形状とした。
〈充放電試験〉
各試料の単セルを用いて単セルのRF電池を組み立て、各電池について常温(25℃)で充放電試験を行った。正負の各電解液には、硫酸バナジウム水溶液(バナジウム濃度:1.7mol/L)を用いた。充放電試験は、電流密度90mA/cmの定電流で行い、予め設定した所定の切り替え電圧に達したら、充電と放電とを切り替え、複数サイクルの充放電を行った。そして、複数サイクルのうち、任意の1サイクルにおける平均電圧及び平均電流を求め、セル抵抗を求めた。セル抵抗は、平均電圧を平均電流で割った抵抗値に電極面積を掛けることにより算出するものとする。
〈電極の反応抵抗〉
各試料の単セル電池で求めたセル抵抗から電極の反応抵抗を求めた。反応抵抗は、セル抵抗から導電抵抗を差し引いた抵抗とし、下記の式により算出するものとする。導電抵抗はバッテリーハイテスタで測定して求めた。各試料における反応抵抗を表1に示す。
反応抵抗(Ω・cm)=セル抵抗(Ω・cm)−導電抵抗(Ω・cm
〈電解液の温度差〉
また、各電池のセルの入口側と出口側にそれぞれ温度計を取り付け、上記充放電試験において、セルに供給される電解液の温度とセルから排出される電解液の温度を測定した。そして、1サイクル目におけるセルに供給される電解液の最低温度とセルから排出される電解液の最高温度との差(以下、「液温差」という)を求めた。各試料における液温差を表1に示す。
〈埋没部の埋没量〉
充放電試験後、各試料の単セルを厚み方向に切断した断面を光学顕微鏡で観察し、各試料における埋没部の埋没量及び埋没比を測定した。ここでは、1試料につき、10箇所の埋没部の埋没量及び埋没比をそれぞれ測定し、それぞれの平均値を求めた。各試料における埋没部の埋没量及び埋没比を表1に示す。また、単セルを厚み方向に切断した断面から電極の圧縮状態の厚みを測定した。
〈電極の厚み・圧縮率・空隙率〉
充放電試験後、各試料の単セルから電極を取り出し、電極を洗浄した後、乾燥した。その後、各試料における電極の非圧縮状態(自然状態)の厚みを測定した。電極の圧縮状態の厚み及び非圧縮状態の厚みから電極の圧縮率を算出して求めた。また、電極の真の体積及び見かけの体積を計測し、電極の空隙率を算出して求めた。各試料における電極の厚み・圧縮率・空隙率を表1に示す。
〈炭素繊維の平均繊維径・ヤング率〉
充放電試験後、各試料の単セルから取り出した電極の断面をSEMで観察し、画像解析により10本の炭素繊維の繊維径(等面積円相当径)を計測して、その平均値を算出することで、炭素繊維の平均繊維径を求めた。また、電極から炭素繊維を抜き取り、引張試験を行うことで、炭素繊維のヤング率を測定した。各試料における電極を構成する炭素繊維の平均繊維径・ヤング率を表1に示す。
Figure 2020035895
表1に示すように、試料No.1〜5は、埋没部の埋没量が0.2mm以上1.4mm以下で、且つ、埋没比が0.4%以上75%以下を満たす。表1に示す結果から、埋没部の埋没量が0.2mm以上1.4mm以下の範囲内である試料No.1〜5は、埋没量が範囲外である試料No.11〜18に比較して反応抵抗が小さく、反応抵抗を抑制できていることが分かる。具体的には、試料No.1〜5における反応抵抗は0.25Ω・cm以下、更に0.20Ω・cm以下である。したがって、双極板の溝部に埋没する電極の埋没部の埋没量が0.2mm以上1.4mm以下である場合、電極の反応抵抗を低減でき、RF電池の電池性能を向上できる。更に、試料No.1〜5は、液温差が5℃以下であり、試料No.11〜18に比較して液温差が小さい。このことから、試料No.1〜5では、セル内を流れる電解液の温度変化のばらつきが小さいことが分かる。
また、表1に示す結果から、電極の特性(厚み、圧縮率、空隙率)や電極を構成する炭素繊維の特性(繊維径、ヤング率)を所定の範囲内に設定することにより、埋没部の埋没量及び埋没比を上記範囲内に制御し易いことが分かる。
1 レドックスフロー電池(RF電池)
2 レドックスフロー電池セルスタック(セルスタック)
10 レドックスフロー電池セル(セル)
11 隔膜
12 正極セル 13 負極セル
14 正極電極 15 負極電極
16 埋没部
3 セルフレーム
31 双極板 32 枠体
32o 凹部
33、34 給液マニホールド 35、36 排液マニホールド
33s、34s 給液スリット 35s、36s 排液スリット
37 シール部材 38 シール溝
40 流路
41 導入路 42 排出路
400 溝部
410 導入側溝部 411 導入側整流溝部
420 排出側溝部 421 排出側整流溝部
100P 正極循環流路 100N 負極循環流路
106 正極電解液タンク 107 負極電解液タンク
108、109 往路配管 110、111 復路配管
112、113 ポンプ
200 サブスタック
210 給排板 220 エンドプレート 230 締付機構
80 交流/直流変換器 90 電力系統

Claims (9)

  1. 電解液が供給される電極と、前記電極が配置される双極板とを備えるレドックスフロー電池セルであって、
    前記双極板は、前記電極側の面に電解液が流通する少なくとも1つの溝部を有し、
    前記電極は、炭素繊維を含む炭素繊維集合体で形成され、前記双極板側に押圧されて前記溝部内に埋没する埋没部を有し、
    前記埋没部の埋没量が0.2mm以上1.4mm以下であるレドックスフロー電池セル。
  2. 前記溝部の断面積に対する前記埋没部の断面積の比率が0.4%以上75%以下である請求項1に記載のレドックスフロー電池セル。
  3. 前記電極の厚みが0.3mm以上1.5mm以下である請求項1又は請求項2に記載のレドックスフロー電池セル。
  4. 前記電極の圧縮率が60%以上95%以下である請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のレドックスフロー電池セル。
  5. 前記電極の空隙率が70%以上である請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のレドックスフロー電池セル。
  6. 前記炭素繊維集合体がカーボンフェルト、カーボンクロス及びカーボンペーパーから選択される少なくとも一種である請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のレドックスフロー電池セル。
  7. 前記炭素繊維の平均繊維径が20μm以下である請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のレドックスフロー電池セル。
  8. 前記炭素繊維のヤング率が20GPa以上200GPa以下である請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のレドックスフロー電池セル。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のレドックスフロー電池セルを備えるレドックスフロー電池。
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