JPWO2020031236A1 - 交通流シミュレータ、交通流のシミュレート方法及びコンピュータプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
交通流シミュレータでは、車両の走行の起終点情報を含む交通量(例えば、OD交通量)、リンクにおける車両の走行速度及び加速減速特性などの種々の交通情報が、所与のデータとして取り扱われる。
交通流シミュレータは、予め車両の移動モデル、すなわち、車両の挙動を模した計算式を内包しており、上述の入力データを当該計算式に当てはめることにより、単独交差点、路線及び市街地などの道路網における渋滞長及び旅行時間などの交通評価指標、あるいは排ガスに含まれる二酸化炭素などの環境指標を出力する。
第1モード:第1の設定条件下で交通流をシミュレートする作業モード
第2モード:第2の設定条件下で交通流をシミュレートする作業モード
交通流シミュレータは、ユーザが入力した所定の設定情報(例えば通行規制又は突発的な渋滞の位置など)を所与の条件として、道路ネットワーク上の模擬車両の交通流をシミュレートする。
しかし、従来の交通流シミュレータでは、各時点での模擬車両の経路の選択結果は出力対象ではなく、記憶部に保存されない。このため、設定条件を変更しても同じ経路選択モデルがそのまま通用するか否かをユーザが検証することができなかった。
本開示によれば、ユーザが経路選択モデルの有効性を検証することができる。
以下、本発明の実施形態の概要を列記して説明する。
第1モード:第1の設定条件下で交通流をシミュレートする作業モード
第2モード:第2の設定条件下で交通流をシミュレートする作業モード
従って、記録された第1経路と第2経路をユーザが対比することにより、経路選択モデルが第1及び第2の設定条件の双方で通用するか否かを判断でき、交通流シミュレータに組み込まれた経路選択モデルの有効性をユーザが検証できるようになる。
C2+R<C1
ただし、C1:第1経路のコスト、C2:第2モードにおいて算出した経路のコスト、R:第1経路の執着率
このようにすれば、第1モードで用いる模擬車両の経路に実際の走行経路が含まれることになるので、第1モードのシミュレーションの精度を向上することができる。
従って、本実施形態のシミュレート方法は、上述の(1)〜(3)の交通流シミュレータと同様の作用効果を奏する。
従って、本実施形態のコンピュータプローブは、上述の(1)〜(3)の交通流シミュレータと同様の作用効果を奏する。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態の詳細を説明する。なお、以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
本発明の実施形態を説明するに当たり、まず、本明細書で用いる用語の定義を行う。
「車両」:道路を通行する車両全般のことをいう。具体的には、本実施形態の車両には、自動車、原動機付自転車、軽車両及びトロリーバスなどの他、自動二輪車も含まれる。車両の駆動源は、内燃機関に限定されない。
車両は、搭乗者による操作が必要な「通常運転車両」であってもよいし、搭乗者による操作が不要なレベル4以上の「自動運転車両」であってもよい。
車両位置と時刻が分かれば車両速度を算出できるので、走行実績情報には、少なくとも実走経路の通過点のび位置と発生時刻が含まれておれば足りる。
車両位置と時刻が分かれば車両速度を算出できるので、走行予定情報には、少なくとも車両位置と時刻が含まれておれば足りる。
ある交差点から見て、当該交差点に向かって流入する方向のリンクのことを、「流入リンク」いう。ある交差点から見て、当該交差点から流出する方向のリンクのことを、「流出リンク」という。
図1は、本実施形態に係る交通情報処理システムの概略構成図である。
本実施形態の交通情報処理システムでは、センタ装置5が、車両位置と通過時刻を含む実走行情報を通信車両1から収集する。センタ装置5は、収集した実走行情報を利用して所定のデータ処理を施し、所定の道路区間(例えばリンク)の旅行時間及び渋滞状況などの交通情報を通信車両1の搭乗者などに提供するサービスを行う。
通信車両1と無線基地局4は、無線通信が可能である。無線基地局4とセンタ装置5は、所定の通信回線6を介して有線通信が可能である。無線基地局4とセンタ装置5との間の通信も無線通信であってもよい。
通信装置3は、通信車両1に搭載された携帯電話機又はスマートフォンなどの無線通信機よりなる。通信装置3は車載機2に接続されている。通信装置3は、メモリに蓄積された実走行情報を外部に送信可能である。
また、ナビゲーション装置は、予定経路の通過位置及び通過時刻などを含むデータ(走行予定情報)を生成する。生成されたデータは、通信車両1に搭載された通信装置3によりセンタ装置5に宛てに送信される。
図2は、センタ装置5の構成例を示すブロック図である。
図2に示すように、センタ装置5は、送受信部10、制御部11、記憶部12、入力部13、表示部14、及び各種のデータベース15〜17を備える。
送受信部10は、無線基地局4と制御部11との間で、実走行情報や渋滞状況などの各種のデータを送受信する。
記憶部12は、ハードディスク及び半導体メモリなどの記憶媒体を備える。コンピュータプログラム18には、制御部11を交通流シミュレータ21又は信号制御装置22などの装置として機能させるためのアプリケーションプログラムが含まれる。
表示部14は、制御部11のGPU(Graphic Processing Unit)により画面表示される液晶パネルなどのディスプレイ機器よりなる。表示部14は、コンピュータプログラム18による画像処理に応じて、操作ウィンドウ及び動画などの各種の画像を表示する。
走行情報データベース15は、複数の通信車両1から収集した実走行情報が格納されるデータベースである。図3は、走行情報データベース15に格納される実走行情報のデータ構成図である。
図3の「項目」の欄に示すように、実走行情報の情報種別には、「ノード情報」、「リンク情報」、「位置情報」及び「信号機情報」などが含まれる。
通信車両1の車載機2は、交差点を通過するごとに、その通過時刻(秒単位)と通過した交差点のノード番号を実走行情報に含める。
通信車両1の車載機2は、特定のリンクの車線を通過するごとに、その通行時刻とリンク番号と車線番号を実走行情報に含める。
通信車両1の車載機2は、所定時間又は所定距離を走行するごとに、現在時刻、車両位置、車両情報(車種や全長全幅等)、車両速度及び絶対方位を実走行情報に含める。
通信車両1は、通過した交差点の時刻と、その通過時点における交通信号機の現示及び作業モード番号などを実走行情報に含める。なお、実走行情報が走行予定情報である場合は、信号機情報を含める必要はない。
地図データには、センタ装置5の管轄エリアに属するリンク及びノード(交差点)の位置(緯度及び経度)、それらの識別番号、各リンクの車線数などのデータが含まれる。走行環境データベース16には、交差点に設置された信号機の信号情報(例えば時間ごとの信号灯色)も含まれる。
パラメータには、出発ゾーンと到着ゾーンごとに発生交通量と消滅交通量を定義するOD表(マトリックス)、OD表のセルごとに算出された各ゾーン間のOD交通量、リンクごとの車両速度(例えば規制速度)などが含まれる。このうち、OD交通量は、所定の時間帯ごとに記録されている。
図4の交通量テーブルでは、起点/終点がOD表のセルA1、A5、A6、A10、A12である場合の交通量が規定されている。
具体的には、起点をセルA1とし終点をセルA5とする交通量が所定時間内に40台あることを示す。また、起点をセルA10とし終点をセルA5とする交通量が150台あることを示す。他の場合も同様である。なお、車両の台数値は図示に限定されない。
センタ装置5の制御部11は、記憶部12から読み出したコンピュータプログラム18を実行することにより、交通流シミュレータ21として機能し得る。
交通流シミュレータ21は、デジタル地図の所定エリア(例えば1つの県、都市又は州など)に含まれるリンク網よりなる道路ネットワークに、複数の模擬車両SVを試験的に走行させることにより、リンク旅行時間及び渋滞長などの交通評価指標を出力する装置である。
本実施形態では、ユーザによる入力部13への操作入力により、シミュレーションを行うエリア、時間帯、規制区間、渋滞区間などの所定の設定入力が行われ、設定された条件に従って交通流シミュレータ21がシミュレーションを実行する。
従って、センタ装置5の送受信部10は、管轄エリア内の車両感知器や交通信号制御機(図示せず)とも、通信回線6を介して通信可能に接続されている。
上記の交通感応制御には、例えば、MODERATO制御やプロファイル制御等を含む複数種類のものが含まれる。
図5は、交通流シミュレータ21による情報処理の一例を示す説明図である。
図5に示すように、交通流シミュレータ21の入力データには、所定エリア内の道路ネットワークなどの走行環境、所定の時間帯のOD交通量、及び、ユーザが意図的に設定する通行規制又は突発的な渋滞位置などの設定情報が含まれる。
交通流シミュレータ21の出力データ(交通評価指標)は、リンク旅行時間、渋滞長、待ち行列長、及びリンクに対する車両通過台数のうちの少なくとも1つよりなる。
この際、交通流シミュレータ21は、所定の制御周期(例えば、0.1〜1.0秒)ごとの車両位置の時系列データよりなる道路ネットワーク上の交通流を生成し、生成した交通流に基づいて、各道路区間(リンク)の旅行時間、渋滞長、及び待ち行列長などの交通評価指標を算出する。
例えば、起点が図4のセルA1を通り、終点が図4のセルA5を通る、3台の通信車両1の実走行情報が走行情報データベース15に存在する場合には、A1/A5の40台の車両のうちの3台を実走行車両RVに指定すればよい。
図6に示すように、交通流シミュレータ21は、制御周期ごとに各模擬車両SVの経路を選択する経路選択部23と、制御周期ごとにリンク旅行時間などの所定の交通評価指標を算出する指標算出部24と、を備える。
経路選択部23は、指標算出部24から逐次入力される交通評価指標(例えばリンク旅行時間)を用いて、各模擬車両SVの経路選択を実行する。経路選択部23は、選択した各模擬車両SVの経路を、制御周期ごとに指標算出部24に出力する。
経路計算指標(秒)=走行距離/規制速度+重み係数×走行時間+料金×時間係数
経路選択部23は、模擬車両SVが実走行車両RVである場合は、実走行情報に基づく経路をそのまま採用する。
指標算出部24は、各模擬車両SVを道路ネットワーク上で移動させるごとに、各時点のリンク旅行時間などの交通評価指標を算出する。指標算出部24は、算出したリンク旅行時間などの交通評価指標を経路選択部23に出力する。
この場合、渋滞の延伸又は消滅、及び、個々の模擬車両SVの加減速度などを道路ネットワーク上で表現することができる。
図7は、交通流シミュレータ21による作業モードの一例を示す説明図である。
図7に示すように、交通流シミュレータ21を用いてユーザが実施し得る作業モードには、下記の作業モード1〜3の3種類が含まれる。
ユーザは、作業モード1〜3のいずれであるかを入力部13に入力可能である。作業モード1〜3の操作入力があった場合、交通流シミュレータ21は、入力された作業モード1〜3の識別番号を記憶部12に記録する。
作業モード1は、特定日、年平均、日種別など過去の通常日における交通状況を再現するために、交通流シミュレータ21を動作させる作業モードである。
交通流補正処理では、交通流シミュレーションの結果(渋滞長及び交通量)が実際の結果と一致するように、道路ネットワークの模擬車両SVの台数が調整される。
作業モード2は、過去の大きな事象(例えば、東日本大震災、花火大会、マラソン又は重大交通事故など)の発生時に実際に行われた交通規制(通行止め又は車線規制など)を設定情報として、交通流シミュレータ21を動作させる作業モードである。
従って、作業モード2を実施すれば、過去に発生した事象の状況下でも、交通流シミュレータ21が交通状況を再現可能であるか否かを確認することができる。
そこで、作業モード2では、過去の事象を概ね再現できるように、共通的な調整(例えば車両挙動モデル、経路選択モデルの調整など)を行うとともに、交通流シミュレータ21の特性、例えば、ケースC1の予測性能は高いが、ケースC2の予測性能は低い又は特定の傾向があるなどの特性を把握することができる。
作業モード3は、作業モード1のシミュレーション結果と作業モード2のシミュレーション結果を利用して、未来の交通状況を予測する作業モードである。
予測の適否は、交通流シミュレータ21の性能よりも、シナリオの正確さ、すなわち、どの様な交通条件の変化(需要の変化、車両挙動の変化など)が起こるかを正確に設定することが重要である。
図8は、交通流シミュレータ21による交通流補正処理の概要を示す説明図である。
図8に示すように、交通流シミュレータ21は、作業モード1(現状再現)において、交通管制センタ(図示せず)で計測される実渋滞データAとシミュレーション出力Sとを所定時間ごとに比較する。
交通流シミュレータ21は、A<Sならば、リンクから「模擬車両SV」を削除して、シミュレーション出力Sを実渋滞データAと一致させる。
追加したダミー車両DVの台数及び削除した模擬車両SVの台数は、記憶部12の所定領域に一時的に記録される。
なお、所定の事象によって経路を変更した模擬車両SVは、新しい経路上のリンクで交通量の増加(逆の場合は交通量の減少)となり、作業モード2及び3で渋滞変化として現れる。混雑、旅行時間と二酸化炭素の排出のような評価値の相違は、作業モード1との相対値として比較することができる。
図9は、経路選択部23が実行する模擬車両SVごとの経路選択処理の一例を示すフローチャートである。
交通流シミュレータ21の経路選択部23は、図9のフローチャートの処理を、道路ネットワークに存在する模擬車両SVごとに実行する。もっとも、前述の交通流補正処理(図6)によりダミー車両DVを発生させた場合には、ダミー車両DVも経路選択処理の対象となり、経路及び選択特性が未知の模擬車両SVと見なされる。
ステップST1の判定結果が否定的である場合は、経路選択部23は処理を終了する。
ステップST1の判定結果が肯定的である場合は、経路選択部23は、記憶部12に記録された作業モードの値が「1」であるか否かを判定する(ステップST2)。
経路が既知であるとは、実走行情報に基づく経路が存在すること、すなわち、模擬車両SVが前述の実走行車両RVに指定されていることを意味する。
その後、経路選択部23は、経路M1を経路1に設定したあと(ステップST9)、経路M1を指標算出部24に出力しかつ記憶部12に記録する(ステップST10)。なお、経路M1とは、模擬車両SVの作業モード1における経路のことを意味する。
選択特性とは、裏道や細街路の選択を嫌う、右左折が少ない経路を好む、有料道路を避けるなどの、予め設定可能な人的な選択特性のことをいう。
その後、経路選択部23は、経路M1を経路1に設定したあと(ステップST9)、経路M1を指標算出部24に出力しかつ記憶部12に記録する(ステップST10)。
共通の経路選択モデルとは、例えば、「経路計算指標(秒)=走行距離/規制速度+重係数×走行時間+料金×時間係数」の算出式で定義されるモデルのこという。
その後、経路選択部23は、経路M1を経路1に設定したあと(ステップST9)、経路M1を指標算出部24に出力しかつ記憶部12に記録する(ステップST10)。
この場合、経路選択部23は、今回の経路計算時刻になるまで待ってから(ステップST11でYes)、模擬車両SVの経路の選択特性が既知であるか否かを判定する(ステップST12)。
この場合のコストC1は、共通式「経路計算指標(秒)=走行距離/規制速度+重係数×走行時間+料金×時間係数」に、個人の特性の指標値を加算した式で与えられる。
例えば、裏道や細街路の選択を嫌う場合は裏道の走行時間に対する重み係数を大きく設定し、右左折が少ない経路を好む場合は右左折毎に一定の数値を加算するなどの処理が考えられる。
Rは、作業モード1の経路M1に対する執着度を表す指標である。ドライバが予定経路を変更するのは、新しい経路に一定以上の価値がある場合である。従って、Rは、所定値(例えば100秒)又はC1に所定率(例えば10%)を乗じた値に設定される。Rは,運転者の特性に応じて、模擬車両SVごとに変動させてもよい。
ステップST15の判定結果が否定的である場合は、経路選択部23は、経路Mnを経路M1に設定したあと(ステップST20)、経路Mnを指標算出部24に出力しかつ記憶部12に記録する(ステップST21)。
この場合のコストC1は、共通式「経路計算指標(秒)=走行距離/規制速度+重係数×走行時間+料金×時間係数」で与えられる。
ステップST18の判定結果が否定的である場合は、経路選択部23は、経路Mnを経路M1に設定したあと(ステップST20)、経路Mnを指標算出部24に出力しかつ記憶部12に記録する(ステップST21)。
以上の通り、本実施形態の交通流シミュレータ21によれば、各作業モード1〜3で選択されたすべての模擬車両SVの経路M1,Mn(具体的には、リンク番号とリンクの流入及び流出時刻)が記憶部12に記録される(図9のステップST10,ST21)。
従って、記録された経路M1と経路Mnをユーザが対比することにより、経路選択モデルが各設定条件で通用するか否かを判断でき、交通流シミュレータ21に組み込まれた経路選択モデルの有効性をユーザが検証できるようになる。
従って、執着率Rの値に応じて、作業モードnにおいて模擬車両SVが経路を変更する度合いを適切に調整することができる。このため、作業モードnのシミュレーションの精度を向上することができる。
従って、作業モード1で用いる模擬車両SVの経路に実際の走行経路が含まれることになり、作業モード1のシミュレーションの精度を向上することができる。
2 車載機
3 通信装置
4 無線基地局
5 センタ装置
6 通信回線
10 送受信部
11 制御部
12 記憶部
13 入力部
14 表示部
15 走行情報データベース
16 走行環境データベース
17 パラメータデータベース
18 コンピュータプログラム
21 交通流シミュレータ
22 信号制御装置
23 経路選択部
24 指標算出部
Claims (5)
- 道路ネットワークに発生させた複数の模擬車両の交通流をシミュレートする交通流シミュレータであって、
所定の経路選択モデルに従って複数の前記模擬車両の経路を選択する経路選択部と、
前記経路に従って複数の前記模擬車両を前記道路ネットワーク上で移動させて、前記道路ネットワークの交通評価指標を算出する指標算出部と、を備え、
前記経路選択部は、下記の第1モードの実行時に選択した第1経路と、下記の第2モードの実行時に選択した第2経路とを記憶部に記録する交通流シミュレータ。
第1モード:第1の設定条件下で交通流をシミュレートする作業モード
第2モード:第2の設定条件下で交通流をシミュレートする作業モード - 前記経路選択部は、下記の不等式が成立する場合に、前記第2モードにおいて前記経路選択モデルに従って算出した経路を前記第2経路とし、下記の不等式が成立しない場合には、前記第1経路を前記第2経路とする請求項1に記載の交通流シミュレータ。
C2+R<C1
ただし、C1:第1経路のコスト、C2:第2モードにおいて算出した経路のコスト、R:第1経路の執着率 - 実際の走行経路が特定可能な実走行車両が前記模擬車両に含まれる場合には、
前記経路選択部は、前記第1モードにおいて、前記実走行車両に指定された前記模擬車両については、前記経路選択モデルに基づく前記経路の選択を行わずに前記走行経路を採用する請求項1又は請求項2に記載の交通流シミュレータ。 - 道路ネットワークに発生させた複数の模擬車両の交通流をシミュレートする方法であって、
所定の経路選択モデルに従って複数の前記模擬車両の経路を選択する選択ステップと、
前記経路に従って複数の前記模擬車両を前記道路ネットワーク上で移動させて、前記道路ネットワークの交通評価指標を算出する算出ステップと、を含み、
前記選択ステップには、下記の第1モードの実行時に選択した第1経路と、下記の第2モードの実行時に選択した第2経路とを記憶部に記録するステップが含まれる交通流のシミュレート方法。
第1モード:第1の設定条件下で交通流をシミュレートする作業モード
第2モード:第2の設定条件下で交通流をシミュレートする作業モード - 道路ネットワークに発生させた複数の模擬車両の交通流をシミュレートする交通シミュレータとして、コンピュータを機能させるコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータを、
所定の経路選択モデルに従って複数の前記模擬車両の経路を選択する経路選択部と、
前記経路に従って前記模擬車両を前記道路ネットワーク上で移動させて、前記道路ネットワークの交通評価指標を算出する指標算出部として機能させ、
前記経路選択部は、下記の第1モードの実行時に選択した第1経路と、下記の第2モードの実行時に選択した第2経路とを記憶部に記録するコンピュータプログラム。
第1モード:第1の設定条件下で交通流をシミュレートする作業モード
第2モード:第2の設定条件下で交通流をシミュレートする作業モード
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