JP4950596B2 - 予測交通情報生成方法、予測交通情報生成装置および交通情報表示端末 - Google Patents

予測交通情報生成方法、予測交通情報生成装置および交通情報表示端末 Download PDF

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Description

本発明は、道路交通の突発事象を考慮した予測交通情報を生成する予測交通情報生成方法および予測交通情報生成装置、ならびに、その予測交通情報生成装置によって生成され、配信される予測交通情報を表示装置に表示する交通情報表示端末に関する。
カーナビゲーション装置においては、通常、車両の経路誘導を行うための誘導経路として、例えば、目的地までのリンク旅行時間の総和が最小になるような経路が地図上に表示される。その誘導経路を算出するときに使用されるリンク旅行時間のデータは、例えば、財団法人日本道路交通情報センター、財団法人道路交通情報通信システムセンター、各都道府県警察の交通管制センターなどの交通情報提供機関(以下、交通情報センタという)から提供されるリンク旅行時間の実測データを統計処理した統計交通情報が使用される。
なお、本明細書では、ある交差点とその交差点の隣接交差点とを結ぶ道路をリンクといい、車両がそのリンクを走行する所要時間をリンク旅行時間という。そして、その交差点をノードという。また、ある地点を単位時間あたり通過する車両台数を交通量という。
統計交通情報は、毎日、毎時刻ごとに、さらには、それを平日、休日などに分けて各リンク旅行時間などについてその実測値の平均をとった交通情報であり、それぞれの日の交通状況を再現しようとする情報である。しかしながら、交通事故などの突発事象が発生したときには、その統計交通情報だけでは突発事象発生地点を回避した誘導経路を算出することはできない。そこで、従来は、交通情報センタから提供される情報には、リンク旅行時間の他に渋滞、事故、通行規制情報などの情報が付されているので、カーナビゲーション装置は、その渋滞、事故、通行規制などがあるリンクのリンク旅行時間を大きな値にすることによって、そのリンクを避けるような誘導経路を算出していた。
一般に、事故などによる道路の渋滞は、事故が生じたリンクから周辺のリンクへと波及する。従って、誘導経路を算出するにあたっては、事故が発生したリンクだけでなく、その周辺のリンクのリンク旅行時間を、適宜、大きくする必要がある。しかしながら、その波及範囲は、事故などの規模や関係するリンクの交通量などに依存する。そのため、事故などの突発事象が発生したとき、どの程度の周辺範囲のリンクのリンク旅行時間をどの程度大きくすればよいかは、「経験的に」であっても、人が決定するのは困難であり、より現実に近いリンク旅行時間を求めるためには、何らかのシミュレーション手段が必要となる。
特許文献1には、ミクロ交通流シミュレーション機能とマクロ交通流シミュレーション機能とを併せ持つ交通流シミュレータの例が開示されている。その交通流シミュレータによれば、広域道路ネットワークを構成するそれぞれの道路(リンク)に対し、道路の形状や車両の走行特性などを用いてミクロ交通流シミュレーションを行い、そのそれぞれの道路の交通容量や車両密度特性など道路のマクロ特性情報を算出する。そして、そのそれぞれ算出されたマクロ特性情報を備えたリンクによって構成された広域道路ネットワークについて、その中で発生するOD(Origin - Destination)交通量に基づきマクロ交通流シミュレーションを実施する。すなわち、マクロ交通流シミュレーションを行うことによって、前記広域道路ネットワークの中で発生するOD交通量を、等時間原則などの交通流配分原則が満たされるようにそれぞれのリンクに配分し、それぞれのリンクの交通量やリンク旅行時間を算出する。
この交通流シミュレータにおいては、事故などを交通容量や道路形状の変更として捉えることができるので、事故などの突発事象が発生してもそれに対応した交通量やリンク旅行時間を算出することができる。しかしながら、突発事象が発生した場合には、少なくともその突発事象が発生したリンクについては、ミクロ交通流シミュレーションを再度行う必要がある。従って、その分コンピュータの処理負担が大きくなり、計算時間が長くなるのは避けられない。また、マクロ交通流シミュレーションを行うときには、その入力情報として、現状の交通情報管理システムのインフラでは取得されることのないOD交通量を必要とするので、そのOD交通量をどのようにして取得するかが問題となる。
また、特許文献2には、ミクロ交通流シミュレーション機能とマクロ交通流シミュレーション機能とを併せ持ち、OD交通量を必要としない交通流シミュレータの例が開示されている。この交通流シミュレータによれば、事故などの突発事象が発生したときには、その発生箇所を回避するような経路誘導を行ったときの車両の挙動を、車両に与えられる経路誘導情報と関連付けてミクロ的にシミュレーションする。そして、その経路誘導の結果得られる道路の交通量に基づき、さらに、経路誘導を行い、その結果得られる道路の交通量などを求める収束計算を行っている。
この特許文献2に開示されている交通流シミュレータの場合には、特許文献1の交通流シミュレータと同様に、ミクロ的なシミュレーションが必要であり、加えて、経路誘導計算においては、収束計算を必要とする。そのため、それらの計算処理のコンピュータの負荷は、どうしても大きくならざるを得ず、計算時間が長くなる。
特開平11−144182号公報 特開2006−18560号公報
以上のように、従来開示されている技術においては、事故などの突発事象が生じたときには、何らかの形でミクロ交通流シミュレーションを行う必要があるので、コンピュータの処理負荷が大きくなり、計算時間が長くなる。そのため、広域道路ネットワークのような大規模な道路ネットワークに対しては、事故などの突発事象が生じたときのリンクの交通量やリンク旅行時間などの予測情報を実用的な計算時間で計算するのは、困難になるか、または、大規模で高性能のコンピュータが必要となる。
そこで、本発明の目的は、大規模な道路ネットワークにおいて事故などの突発事象が生じ、その道路ネットワークを構成するリンクの交通量やリンク旅行時間を予測計算するとき、その予測計算のためのコンピュータの処理負荷を軽減することが可能な予測交通情報生成方法および予測交通情報生成装置を提供するとともに、その計算された結果を表示することが可能な交通情報表示端末を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明においては、予測交通情報生成装置は、(a)所定の道路ネットワークに係るリアルタイム交通情報を所定の時間ごとに配信する交通情報センタに、通信ネットワークを介して接続され、(b)情報処理部と、前記道路ネットワークに含まれるリンクについての統計交通情報を少なくとも記憶した情報記憶部とを備え、(c)前記道路ネットワークにおける突発事象発生時の予測交通情報を生成する。そして、その予測交通情報生成装置においては、前記情報処理部が、(1)前記交通情報センタから配信されるリアルタイム交通情報を受信して、その受信したリアルタイム交通情報に基づき、前記道路ネットワークにおける突発事象を検出し、(2)前記検出した突発事象に応じた交通規制に係るパラメータを含む予測環境パラメータとして、前記突発事象が発生した領域に含まれる規制対象リンクの交通量を規制する規制率を設定し、(3)前記道路ネットワークにおけるリンクの接続情報を含んだ道路地図情報を参照して、前記規制対象リンクの上流に接続されたリンクである境界リンクを抽出する。(4)前記統計交通情報から得られる通常時の予測交通量と前記規制対象リンクの規制率とに基づき、前記境界リンクから前記規制対象リンクへ流入できずにその境界リンクに滞留する滞留交通量を算出する。(5)前記境界リンクにおける通常時の予測交通量と前記算出した滞留交通量に基づき、その境界リンクの予測交通情報を生成する。(6)前記境界リンクに前記滞留交通量が発生したために、さらに、その境界リンクの上流に接続されたリンクである上流リンクに滞留交通量が発生したときには、その上流リンクにおける通常時の予測交通量とその滞留交通量とに基づき、その上流リンクの予測交通情報を生成することにより、前記突発事象発生時以降の時刻について、前記道路ネットワークのリンクの予測交通情報を生成することを特徴とする。
すなわち、本発明では、予測交通情報生成装置は、突発事象が発生したとき、その突発事象発生領域の規制対象リンクに設定される規制率や規制継続時間などの予測環境パラメータと、前記統計交通情報から予測される通常時(突発事象が発生しないとき)の予測交通情報とに基づき、突発事象発生時の予測交通情報を生成する。従って、少なくとも、突発事象が発生した後に、ミクロ交通流シミュレーションを実施する必要はなく、また、OD交通量も必要としない。
本発明によれば、道路ネットワークにおいて事故などの突発事象が生じ、その道路ネットワークを構成するリンクの予測交通情報を生成するときのコンピュータの処理負荷が軽減される。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳しく説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る予測交通情報生成装置およびカーナビゲーション装置についてその機能ブロックの構成の例を示した図である。図1に示すように予測交通情報生成装置1は、突発事象検出部11、予測環境設定部12、通常時交通状況予測部13、突発事象発生時交通状況予測部14、情報送受信部15などからなる情報処理部10と、リアルタイム交通情報21、統計交通情報22、予測交通情報23などの情報を記憶する情報記憶部20とを含んで構成される。
ここで、情報処理部10は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、半導体メモリ、ハードディスク装置などを含んで構成される。その半導体メモリまたはハードディスク装置には所定のプログラムが格納され、CPUがそのプログラムを実行することによって、情報処理部10を構成する機能ブロック11〜15の機能が実現される。また、情報記憶部20は、通常、図示しないハードディスク装置によって構成されるが、そのハードディスク装置は、情報処理部10を構成するハードディスク装置と一体的に構成されていてもよい。
予測交通情報生成装置1は、インターネットなどの通信ネットワーク5を介して交通情報センタ2に接続されており、所定時間(例えば、5分)ごとに交通情報センタ2からリアルタイム交通情報の配信を受ける。交通情報センタ2から配信されたリアルタイム交通情報は、情報記憶部20にリアルタイム交通情報21として記憶される。また、予測交通情報生成装置1は、通信ネットワーク5、携帯電話網の基地局4などを介して車両に搭載されたカーナビゲーション装置3(以下、カーナビ装置3という)に接続されている。
予測交通情報生成装置1は、前記配信されたリアルタイム交通情報21を蓄積し、統計処理をすることによって、統計交通情報22を生成する。また、予測交通情報生成装置1は、配信されたリアルタイム交通情報21により、交通事故などの突発事象を検出して、その突発事象の状況と統計交通情報22から予測される通常時の交通状況とに基づき、予測交通情報23を生成し、情報記憶部20に記憶する。そして、カーナビ装置3からの求めに応じて、予測交通情報23をそのカーナビ装置3へ配信する。
一方、カーナビ装置3は、情報処理部31、通信部32、表示部33、現在位置検出部34などを含んで構成される。ここで、情報処理部31は、CPU、半導体メモリ、ハードディスク装置などによって構成され、図示しない誘導経路探索部、誘導経路表示制御部などの機能ブロックを備える。また、表示部33は、LCD(Liquid Crystal Display)などによって、通信部32は、携帯電話装置などによって、現在位置検出部34は、GPS(Global Positioning System)受信機などによって構成される。
カーナビ装置3は、車両のドライバによって目的地情報が設定されると、予測交通情報生成装置1に対して予測交通情報23の配信を求め、その求めに応じて予測交通情報生成装置1から配信された予測交通情報を受信し、その予測交通情報を半導体メモリ、ハードディスク装置などに記憶する。また、カーナビ装置3は、現在位置検出部34によって取得される現在位置から前記入力された目的地までの誘導経路を、前記記憶した予測交通情報に基づき探索し、その探索した誘導経路を事故などによる渋滞情報と併せて表示部33に表示する。
図2は、本発明の実施形態に係る予測交通情報生成装置における突発事象発生時の予測交通情報生成処理の流れの例を示した図である。また、図3は、リアルタイム交通情報のデータ構成の例を示した図、図4は、統計交通情報のデータ構成の例を示した図である。また、図5は、予測交通情報生成処理における予測環境パラメータ実績情報の例を示した図である。
図2に示すように、予測交通情報生成装置1の情報処理部10は、情報送受信部15の処理として、所定時間ごとに交通情報センタ2から配信されるリアルタイム交通情報を受信し(ステップS10)、リアルタイム交通情報21として情報記憶部20に記憶する。ここで、リアルタイム交通情報21は、道路に設置された交通センサなどからリアルタイムで取得される情報に基づき生成される交通情報であり、図3に示すように、ヘッダデータ、渋滞・旅行時間データ、事故・規制データを含んで構成されている。
リアルタイム交通情報21のヘッダデータは、データサイズ、メッシュID、タイムスタンプなどの情報を含んで構成され、メッシュIDは、そのリアルタイム交通情報を取得した地域(メッシュ状に区分された地域)の識別情報、タイムスタンプは、リアルタイム交通情報が取得された時刻情報である。渋滞・旅行時間データは、前記メッシュIDによって指定される地域に含まれるリンクそれぞれについてのデータによって構成され、リンクそれぞれのデータは、リンクID、リンク長、リンク旅行時間、リンク交通量、渋滞情報などを含んで構成される。また、事故・規制データは、前記メッシュIDによって指定される地域で実施されている交通規制情報によって構成され、そのおのおのの交通規制情報は、規制内容、原因事象、始点情報、終点情報、経由点情報などを含んでいる。
なお、リアルタイム交通情報21は、通常、それぞれ異なるメッシュIDによって指定される複数の地域について、以上のようにヘッダデータ、渋滞・旅行時間データおよび事故・規制データからなる情報を含んでいる。
次に、図2に戻って、情報処理部10は、突発事象検出部11の処理として、交通情報センタ2から配信されたリアルタイム交通情報21を参照し、交通事故などの突発事象が発生したか否かを判定する(ステップS11)。その突発事象発生の判定は、リアルタイム交通情報21に新たな規制情報が追加されたか否かを判定することによって行うことができる。あるいは、リアルタイム交通情報21におけるリンク旅行時間などの変化を監視することなど、例えば、特開平8−106593号公報に開示されているような方法によって、突発事象の発生を判定してもよい。
情報処理部10は、突発事象の発生を判定し、突発事象が発生していなかったときには(ステップS11でNo)、図2の予測交通情報を生成する処理を終了する。また、突発事象が発生していたときには(ステップS11でYes)、予測環境設定部12の処理として、予測交通情報生成のための予測環境パラメータを設定する(ステップS12)。
ここで、予測環境パラメータとしては、例えば、規制率と規制継続時間とがある。規制率は、0〜1の値をとり、突発事象が生じたために通行が規制されたリンクの交通容量を減ずる割合を表した値である。ちなみに、規制率が0.8の場合には、交通容量が0.2になることを意味する。また、規制継続時間は、その規制率が適用される継続時間を意味する。
これらの規制率や規制継続時間は、突発事象の種類やその状況(例えば、事故の規模、発生したエリア、道路の種類、路線)などによって大きく異なる。そこで、本実施形態においては、図5に示すように、突発事象をあらかじめその種類や状況(図5では、事故の規模を規制車線数で表している)などの状況によって分類し、その分類された突発事象ごとにそれぞれ過去の事例に基づき経験的に求められた規制率や規制継続時間の値を、予測環境パラメータ実績情報(図1では図示せず)として情報記憶部20に記憶しておく。
すなわち、情報処理部10は、予測環境設定部12の処理(ステップS12)において、ステップS11で検出した突発事象が前記予測環境パラメータ実績情報で分類されているどの種類および状況の突発事象に適合するかを判定し、その適合した種類および状況に対応付けられている規制率や規制継続時間の値を、以降の処理における予測環境パラメータ(規制率、規制継続時間など)の値として用いる。
次に、情報処理部10は、通常時交通状況予測部13の処理として、情報記憶部20から統計交通情報22を読み出し(ステップS13)、その統計交通情報22に基づき突発事象が発生しなかったとき、つまり、通常時の交通状況を予測する(ステップS14)。ここで、統計交通情報22は、交通情報センタ2から配信されたリアルタイム交通情報を蓄積し、統計処理した交通情報であり、図4に示すように、ヘッダデータと、統計リンク交通データとを含んで構成される。
統計交通情報22のヘッダデータは、データサイズ、メッシュID、日種情報、時刻情報などの情報を含んで構成される。なお、メッシュIDは、対象地域の識別情報である。また、日種情報は、例えば、平日または休日など、統計処理する対象日を分類する情報であり、ヘッダデータに後続する統計リンク交通データが、平日について統計されたものか、または、休日について統計されたものかを示す情報である。また、時刻情報は、その統計リンク交通データが、1日のうちのどの時刻のデータとして総計されたものかを示す情報である。
統計リンク交通データは、前記メッシュIDによって指定される地域に含まれるリンクそれぞれについてのデータによって構成され、そのリンクそれぞれのデータは、リンクID、リンク旅行時間、リンク交通量、渋滞情報などを含んで構成される。このとき、リンク旅行時間、リンク交通量、渋滞情報などは、前記の日種および時刻情報ごとに分類されて統計された値(通常は、平均値)である。
従って、通常時における交通状況の予測とは、統計交通情報22から予測対象日の日種と時刻に対応する統計リンク交通データを抽出することに他ならない。なお、このとき、抽出した統計リンク交通データをリアルタイム交通情報21により、適宜、補正しても構わない。そして、このようにして求めた交通情報は、予測交通情報23として、情報記憶部20に記憶される。
次に、情報処理部10は、突発事象発生時交通状況予測部14の処理として、ステップS11で検出された突発事象について、ステップS12で設定された予測環境パラメータに基づき突発事象発生時の交通状況を予測し(ステップS15)、その予測によって求めた交通情報を予測交通情報23として、ステップS14で予測した予測交通情報23のうち突発事象に関連した部分を更新する。なお、突発事象発生時の交通状況を予測する処理の詳細については、別途、図を用いて説明する。
次に、情報処理部10は、情報送受信部15の処理として、カーナビ装置3から送信される予測交通情報の配信要求に応じて、カーナビ装置3へ予測交通情報を配信する(ステップS16)。
なお、以上に説明した処理の流れにおいて、交通情報センタ2からのリアルタイム交通情報の配信は、例えば、5分間隔で行われるので、ステップS11の突発事象の発生の判定は、そのつど行われる。一方、ステップS12以下の突発事象発生時の交通状況の予測処理は、突発事象が発生したときにだけ行われる。
図6は、本発明の実施形態に係る予測交通情報生成装置における突発事象発生時の交通状況予測の処理の流れの要点を示した図である。また、図7は、その交通状況予測の処理の流れを説明するために突発事象発生リンク周辺の道路ネットワークの構成の例を示した図である。以下、図6および図7を用いて突発事象発生時のリンク交通量およびリンク旅行時間の計算方法について説明する。
情報処理部10は、ステップS11(図2参照)で検出された突発事象の発生リンクに基づき、図1に図示しない道路地図情報を参照して、規制領域の境界リンクを抽出する(ステップS20)。ここで、規制領域とは、突発事象発生リンクつまり規制対象リンクによって形成される領域をいい、境界リンクとは、その規制領域に含まれるリンクへ流入する規制領域外のリンクをいう。この場合、規制領域は、複数の突発事象発生リンクを含んでも構わない。そうすることによって、ある地域全体やある特定区間の道路の通行が規制されるような事態にも対応可能となる。
なお、図7の例では、規制領域61には、突発事象発生リンクである規制対象リンク62が含まれており、その規制対象リンク62にはノード71を介して境界リンク63a,63bが接続されている。従って、ステップS11では、境界リンク63a,63bが抽出される。なお、図7の例では、上下線の道路は、異なるノードとして定義されているので、規制対象リンク62の対向リンク65aや、そのリンクへノード72を介して流入するリンク65bは、対象外リンク65として取り扱われる。
次に、情報処理部10は、規制対象リンクk(例えば、62)に設定された規制率cに基づき、境界リンクj(例えば、63a)に滞留する滞留交通量Xを算出する(ステップS21)。その算出は、次の考えに基づく。
(1)各リンクjには、通常時交通状況予測部13によって予測された予測交通情報23から得られる交通量Qの交通需要がある。
(2)複数の境界リンクj(j=1,…,n)から規制対象リンクkへ流入する交通量の総和は、規制対象リンクkにおける規制率cによって規制されるとともに、そのおのおのの境界リンクj(j=1,…,n)から規制対象リンクkへ流入する交通量は、それぞれの境界リンクjの交通量Qによって比例配分される。
従って、境界リンクjに滞留する交通量(つまり、規制対象リンクkへ流入することができない交通量)である滞留交通量Xは、次の(式1)によって算出される。
=ΣQ・c・(Q/ΣQ)=c・Q (式1)
すなわち、ステップS21では、(式1)の値を算出する。
なお、(式1)の意味を、次のように表現することもできる。すなわち、複数の境界リンクj(j=1,…,n)から規制対象リンクkへ流入できずに、境界リンクjに滞留する滞留交通量Xは、全境界リンクに滞留する滞留交通量を境界リンクjの通常時の予測交通量Qによって比例配分したものである。
次に、情報処理部10は、境界リンクjの車両の存在台数Eが、その境界リンクjの車両の最大存在可能台数Emaxを超えたか否かを判定する(ステップS22)。このとき、境界リンクjの車両の存在台数Eに対しては、(式1)で計算した滞留交通量Xを加算し、車両が最低速度V0で走行したときに捌かれる交通量Zを減算する。すなわち、ステップS22では、次の(式2)が成立するか否かを判定する。
+X−Z>Emax (式2)
ここに、車両の最大存在可能台数Emaxは、境界リンクjの飽和交通密度をk0、リンク長をL、車線数をmとして、次の(式3)によって算出される。
Emax=k0・L・m (式3)
また、車両が最低速度V0で走行したときに捌かれる交通量Zは、境界リンクjの飽和交通密度をk0として、次の(式4)によって算出される。
=k0・V0 (式4)
なお、一般には、飽和交通密度k0、最低速度V0などの値は、道路つまりリンクそれぞれによって異なる値である。そこで、これらの値については、公知のミクロ交通流シミュレータなどを用いてあらかじめ算出し、道路地図情報のリンクデータの一部として情報記憶部20に記憶しておくとよい。あるいは、リンクごとに異なる値とするのではなく、国道、県道、高速道路など道路の種別によって、適宜、分類され、その分類されたときの値が情報記憶部20に記憶されているとしてもよい。
また、一般には、リンクiの車両の存在台数Eは、リンクiの交通量をQ、車両速度をV、リンク長をL、リンク旅行時間をT、車線数をmとしたとき、次の(式5)または(式6)によって算出される。
交通密度K(=Q/V)が飽和交通密度k0以下のとき、
=Q・L/V=Q・T (式5)
交通密度K(=Q/V)が飽和交通密度k0より大きいとき、
=k0・L・m (式6)
従って、(式2)における境界リンクjの車両の存在台数Eは、統計交通情報22、つまり、通常時交通状況予測部13によって予測された予測交通情報23から読み出した交通量Qおよびリンク旅行時間Tの値、並びに、道路地図情報から読み出した境界リンクjのリンク長Lおよび車線数mの値を、(式5)または(式6)に代入することにより算出される。
次に、情報処理部10は、以上に示したステップS21およびステップS22の処理をステップS20で抽出されたすべての境界リンクjについて実行する。そして、すべての境界リンクjについて、そのリンクの車両の存在台数が最大存在可能台数以下になったときには(ステップS22でNo)、処理を終了する。一方、境界リンクjの少なくとも1つについて、そのリンクの車両の存在台数が最大存在可能台数を超えるときには(ステップS22でYes)、情報処理部10は、その境界リンクjについての余剰交通量Yを算出し、その算出した余剰交通量Yを境界リンクjの上流リンクへの滞留交通量とする(ステップS23)。ここで、余剰交通量Yは、次の(式7)によって算出される。
=E+X−Z−Emax (式7)
次に、情報処理部10は、余剰交通量Yが生じた境界リンクjについて、道路地図情報を参照し、その境界リンクjの上流に接続された上流リンクuを抽出する(ステップS24)。例えば、図7において、境界リンク63aの上流リンクは、64a,64bであり、境界リンク63bの上流リンクは、64c,64dである。
次に、情報処理部10は、1つの境界リンクjに対して複数の上流リンクuがあるときには、ステップS23で算出した上流リンクuへの滞留交通量(つまり、余剰交通量Y)を配分する(ステップS25)。その配分は、ステップS21の場合と同様に、複数の上流リンクuそれぞれの交通量Qに応じた比例配分であるとする。すなわち、上流リンクuに滞留する滞留交通量Xは、次の(式8)によって算出される。
=Y・(Q/ΣQ) (式8)
情報処理部10は、上流リンクuに対する滞留交通量Xを算出すると、上流リンクを境界リンク、uをjと置き換えて、ステップS22以下の処理を繰り返して実行する。繰り返して実行することにより、上流リンクuにさらに余剰交通量Yが生じた場合には、その余剰交通量Yを滞留交通量として、さらに、上流の上流リンクへ拡散させていくことができる。
情報処理部10は、以上のようにして滞留交通量を平面的に上流のリンクへ拡散させることができるが、併せて、滞留交通量を時間的に拡散させることができる。ここでは、時間的に拡散される滞留交通量を捌き残り交通量と呼び、以下、その捌き残り交通量が生じたときの処理について補足する。
情報処理部10は、境界リンクjの時刻(t)における捌き残り車両台数ΔE(t)を、次の(式9)によって算出する。
ΔE(t)=X(t)−Z (式9)
そして、この捌き残り車両台数ΔE(t)のうち、単位時間(Δt)後の時刻(t+Δt)まで残る捌き残り車両台数ΔE(t+Δt)を、規制率cを用いて、次の(式10)によって算出する。
ΔE(t+Δt)=c・ΔE(t) (式10)
次に、情報処理部10は、(式5)または(式6)によって算出される境界リンクjの時刻(t+Δt)における車両の存在台数E(t+Δt)に、(式10)で算出した捌き残り車両台数ΔE(t+Δt)を加え、車両の修正存在台数E’(t+Δt)を、次の式(11)によって算出する。
E’(t+Δt)=E(t+Δt)+ΔE(t+Δt) (式11)
次に、この車両の修正存在台数E’(t+Δt)が境界リンクjの車両の最大存在可能台数Emaxを超えた場合には、境界リンクjの時刻(t+Δt)における車両の超過存在台数Ye(t+Δt)を、次の(式12)によって算出する。
Ye(t+Δt)=E’(t+Δt)−Emax (式12)
この車両の超過存在台数Ye(t+Δt)は、(式7)の余剰交通量Yに相当するものであり、以下、前記した余剰交通量Yを滞留交通量として上流リンクuへ拡散させていく処理と同様にして、車両の超過存在台数Ye(t+Δt)を上流リンクuへ拡散させる。そして、その拡散する処理は、Ye(t+Δt)が0(0以下)になるまで行う。
図8は、本発明の実施形態に係る予測交通情報生成装置における突発事象発生時の交通状況予測処理のうち、境界リンクの予測交通情報を算出する処理の流れの例を示した図、図9は、その突発事象発生時の交通状況予測処理のうち、上流リンクの予測交通情報を算出する処理の流れの例を示した図である。
図8に示すように、情報処理部10は、まず、道路地図情報を参照して、規制領域の境界リンクj(j=j,…,j)を抽出する(ステップS40)。ここで、nは、境界リンク数である。次に、情報処理部10は、時刻を規制領域のリンクに対して規制が開始されたものとして、規制開始時刻t=tを設定し(ステップS41)、さらに、境界リンクjを指示するカウンタiと上流リンクuの数を表すカウンタsを初期化、すなわち、i=1,s=0とする(ステップS42)。
続いて、情報処理部10は、処理対象の境界リンクをリンクj=jと設定し(ステップS43)、突発事象発生時の時刻tにおける滞留交通量Xを(式1)に従って算出する(ステップS44)。次に、この滞留交通量Xを考慮したリンクjの交通量Rおよびリンク旅行時間Tを算出する(ステップS45)。このとき、交通量Rおよびリンク旅行時間Tは、次のようにして算出する。
まず、リンクjの車両の修正存在台数E’(=E+X−Z)を算出し、その車両の修正存在台数E’に基づき、リンクjの交通密度K(=E’/L,ただし、K>k0のときは、k0)を算出する。そして、いわゆる、グリーンシールズの関係式に基づき、車両速度(リンク旅行速度)Vを算出する。
ここで、グリーンシールズの関係式とは、リンクの交通密度Kと旅行速度Vとの関係を示した経験式であり、次の(式13)によって与えられる。
V={(V0−Vf)/k0}・K+Vf
ただし、K>k0の場合には、V=V0 (式13)
ここで、k0は、飽和交通密度、Vfは、あらかじめ定められた最高速度(例えば、そのリンクの規制最高速度)、V0は、あらかじめ定められた最低速度である。
次に、以上のようにして算出された交通密度Kおよび車両速度Vに基づき、交通量R(=K・V)およびリンク旅行時間T(=L/V)を算出する。なお、こうして算出された交通量Rおよびリンク旅行時間Tは、時刻tにおけるリンクjの予測交通情報に相当する。
続いて、情報処理部10は、(式7)に従って余剰交通量Yを算出し(ステップS46)、(式9)に従って捌き残り車両台数ΔEを算出する(ステップS47)。そして、余剰交通量Yがあるか否か、つまり、Y>0であるか否かを判定し、Y>0であったときには(ステップS48でYes)、カウンタsを+1インクリメントし(ステップS49)、道路地図情報を参照して、リンクjの上流リンクu(u=us1,…,usp)を抽出する(ステップS50)。また、Y>0でなかったときには(ステップS48でNo)、余剰交通量が発生しないので、上流リンクを抽出する必要がなく、ステップS49およびS50をスキップする。
情報処理部10は、ここまでの処理を実行することによって、1つの境界リンクjについての処理を終えたことになるので、続いて、次の境界リンクjの処理を行うために、その境界リンクjを指示するためのカウンタiを+1インクリメントする(ステップS51)。そして、カウンタiが境界リンク数nを超えたか(i>n)否かを判定し、境界リンクの数nを超えていない(i>nでない)ときには(ステップS52でNo)、ステップS43へ戻り、ステップS43以降の処理を繰り返して実行する。また、カウンタiが境界リンク数nを超えた(i>nである)ときには(ステップS52でYes)、すべての境界リンクjについての処理を終えたことになるので、引き続き、図9に示す上流リンクについての処理を実行する。
次に、図9に示すように、情報処理部10は、まず、カウンタsが0であるか否かを判定し、カウンタsが0でなかったときは(ステップS53でNo)、ステップS50で抽出された上流リンクuを指示するカウンタ(uの下付き添え字)を統合する(ステップS54)。つまり、境界リンクjが複数存在したときには、ステップS50において、境界リンク別にそれぞれ上流リンクuの指示カウンタが設定されるので、そのカウンタを通番にする。そして、ここでは上流リンクuを、以下、リンクjと言い換える。こうすることにより、上流リンクuにおける予測交通情報の算出を境界リンクにおける予測交通情報の算出とほとんど同じようにして行うことができる。
すなわち、ステップS62〜ステップS71までの処理は、図8におけるステップS42〜ステップS52までの処理とほとんど同じである。従って、その説明も省略する。ただし、ステップS64における滞留交通量Xの算出に当たっては、(式1)ではなく、(式8)を用いる。また、この場合には、捌き残り車両台数ΔEの算出は行わない。そして、これらの処理は、余剰交通量Yが生じず、上流リンクuが1つも抽出されなくなる(s=0)まで、繰り返し実行される。
一方、ステップS53の判定でカウンタsが0であったときには(ステップS53でYes)、処理残りの上流リンクが存在しないことを意味するので、情報処理部10は、時刻tにおける予測交通情報の算出処理を終了する。そして、時刻tを単位時間Δt進め、つまり、t=t+Δtとし(ステップS72)、ステップS42へ戻り、それ以降の処理を再度実行する。
情報処理部10は、時刻(t+Δt)における予測交通情報を算出するときには、ステップS47(図8参照)で算出した捌き残り車両台数ΔEを利用して、予測交通情報を算出する。その算出手順については(式9)〜(式12)を用いて説明した通りであり、また、その処理の流れは、図8および図9に示した処理の流れと大差はないので、その説明を省略するが、その相違点は、以下の通りである。
ステップS45およびステップS65において、リンクjの交通量Rおよびリンク旅行時間Tを算出する基礎となる交通量(通常時の予測交通量)としては、統計交通情報22から読み出した交通量Qと(式9)により得られる捌き残り車両台数ΔE(t)とを加算した値を用いる。また、ステップS46およびステップS66においては、余剰交通量Yを算出する代わりに、(式12)により車両の超過存在台数Ye(t+Δt)を算出する。また、ステップS48およびステップS67においては、余剰交通量Yがあること(0より大きい)でなく、車両の超過存在台数Ye(t+Δt)があること(0より大きい)によって判定する。
なお、情報処理部10は、以上の単位時間が経過後の処理を、単位時間が経過するごとに、つまり、時刻(t+Δt),(t+2・Δt),(t+3・Δt),…,と繰り返して実行し、あらかじめ設定された突発事象の規制継続時間が終了した後、すべてのリンクにおいて車両の超過存在台数Ye(t+n・Δt)がなくなるまで継続して実行する。
以上のように、本実施形態においては、情報処理部10は、突発事象が発生したとき、規制領域61内の規制対象リンク62に流入できなくなった境界リンクjにおける滞留交通量Xを上流リンクへ拡散するとともに、単位時間内に捌くことができなかった交通量を単位時間後の交通量に加算する。そして、その結果得られるリンクの交通密度とグリーンシールズの関係式(数式モデル)とに基づき、予測交通情報(交通量、リンク旅行時間など)を算出する。
これらの処理過程において、ミクロなシミュレーションは行われず、また、境界リンクjおよびその境界リンクjから滞留交通量Xが拡散された上流リンクuに対してのみ、予測交通情報が算出される。すなわち、突発事象の影響が及ばないリンクについては、処理が行われない。従って、本実施形態によれば、コンピュータの処理負荷は小さくてすみ、また、計算時間も短くなる。よって、大型の高性能のコンピュータを使用しなくても、大規模な道路ネットワークを対象にした突発事象発生時の予測交通情報の算出を短時間に行うことが可能となる。
なお、本願の発明者らが、以上に説明した予測交通情報の算出処理に基づき、現実の交通事故などをモデルとして、コンピュータにより予測交通情報を算出したところ、一部に現実と合わない部分があることが分かった。それは、事故処理などが終了し、道路の規制が解除されると、現実に比べはるかに急速に渋滞が解消するということであった。ここでは、それを現実に合うよう補正する方法について補足する。
以上に説明した予測交通情報の算出処理においては、道路の規制が解除されると、その道路つまり規制対象リンクの規制率cを、すぐにゼロとするように処理される(つまり、c=0)。従って、(式1)によって与えられる境界リンクjにおける滞留交通量Xが、すぐさまゼロになってしまう。そのため、わずかな時間経過後に(式9)で与えられる捌き残り車両台数ΔEがゼロになり、渋滞が急速に解消し、通常の交通状況に戻る。
一方、現実は、道路の規制が解除されても、渋滞はすぐには解消しない。その理由は、道路の規制が解除されても、道路の実質の交通容量が、すぐには、もとの交通容量に戻らないからだと考えられる。例えば、規制解除後であっても事故現場を通過する車両の多くが徐行する。これは、交通容量が低下している現象に相当する。
そこで、ここでは、前記の予測交通情報の算出処理において、規制解除後に規制対象リンクの規制率cを直ちにゼロにすることをせず、規制解除後、規制率cは、負の傾きの直線に従って次第に減少するように補正する。すなわち、ここでは、交通容量の回復の遅れを、規制率cを徐々に減少させることによって表現する。
図10は、本実施形態に係る規制対象リンクにおける規制率の時間推移の補正モデルを示した図である。図10に示すように、規制率cは、補正したモデルにおいては、規制開始時(時刻t)以前では、c=0とし、規制開始時(時刻t)から規制解除時(時刻t)までの間(規制継続時間)では、c=cとする。そして、規制解除時(時刻t)以降、規制率cは、直線c=c−a(t−t)(ただし、a>0)に従って、c=0になるまで減少する。そして、規制率cが、c=0となった時点(時刻t)以降、c=0とする。
ここで、規制解除時(時刻t)からc=0となる時点(時刻t)までの間を、規制影響時間と呼ぶ。規制影響時間は、規制の原因となった事故などの突発事象の種類や状況などによって異なり、また、規制継続時間が長くなると、規制影響時間も長くなるなどの傾向も見られる。そこで、規制影響時間についても、規制継続時間と同様に、突発事象の種類および状況に応じて過去の事例に基づき求められた経験値を予測環境パラメータ実績情報(図5参照:ただし、規制影響時間の欄は図示せず)として、情報記憶部20に記憶しておく。
すなわち、情報処理部10は、前記規制率や規制継続時間の設定と同様に、予測環境設定部12の処理(ステップS12:図2参照)において、ステップS11で検出した突発事象がその予測環境パラメータ実績情報に分類されているどの種類のどの状況の突発事象に適合するかを判定することにより、規制影響時間を設定する。
以上のように、本実施形態においては、規制解除されると直ちに規制率cをc=0とするのではなく、c=cから次第に減少する直線で表現することによって、予測交通情報算出処理により算出される予測交通情報の精度が向上する。
なお、以上に説明した予測交通情報の算出処理においては、規制対象リンクに複数の境界リンクが接続されているとき、境界リンクから規制対象リンクに流入できずに境界リンクに滞留する滞留交通量は、その境界リンクの通常時の予測交通量に応じて比例配分されるとした((式1)参照)。また、同様に、上流リンクから下流のリンクへ流入できずにその上流リンクに滞留する滞留交通量も、その上流リンクの通常時の予測交通量に応じて比例配分されるとした((式8)参照)。
しかしながら、境界リンクまたは上流リンクにおける滞留交通量の配分は、その仮定に限定される必要はない。境界リンクまたは上流リンクにおける滞留交通量を、例えば、その境界リンクまたは上流リンクの道路の種別(高速道路、国道、都道府県道、その他道路など)によってあらかじめ定められた配分比によって配分してもよい。
図11は、境界リンクにおける滞留交通量を道路の種別により配分する場合の配分比の例を示した図である。例えば、図11においては、あるリンクへ流入する上流リンクが国道と一般都道府県道とであった場合には、そのリンクへ流入するはずの交通量の0.7が国道に滞留し、0.3が一般都道府県道に滞留するとしている。ただし、その配分比は、過去の事例に基づき経験的に設定された値であり、図11に示した値に限定されるものではない。
図12は、本発明の実施形態に係るカーナビ装置において突発事象発生時の予測交通情報を用いた誘導経路探索の手順を示した図である。図12に示すように、カーナビ装置3は、車両のドライバが操作ボタンなどから設定する目的地情報を取得し(ステップS80)、また、現在位置検出部34によって検出される車両の現在位置を取得する(ステップS81)。そして、カーナビ装置3は、情報処理部10に対して、予測交通情報の配信要求を送信する(ステップS82)。
予測交通情報生成装置1は、その予測交通情報の配信要求を受信すると(ステップS90)、その予測交通情報の配信要求を送信したカーナビ装置3に対して、そのとき情報記憶部20に記憶していた予測交通情報23(図1参照)を配信する(ステップS91)。なお、その予測交通情報23は、突発事象が発生した後、所定の規制継続時間が経過し、さらに、規制影響時間が経過するまでの間であった場合には、突発事象発生時交通状況予測部14によって予測された予測交通情報であり、また、それ以外の場合には、通常時交通状況予測部13によって予測された予測交通情報である。
カーナビ装置3は、予測交通情報生成装置1から配信される予測交通情報を受信すると(ステップS83)、その予測交通情報に基づき、現在位置から目的地までの誘導経路を探索し(ステップS84)、その探索した誘導経路および予測される渋滞情報を、車両の現在位置および誘導経路を含んだ道路地図と併せて、表示部33に表示する(ステップS85)。
図13は、本発明の実施形態に係るカーナビ装置において誘導経路を表示する表示画面の例を示した図である。図13に示すように、カーナビ装置3の表示部33の表示画面101には、車両の現在位置102と誘導経路103とを含んだ道路地図が表示される。そして、そのとき、事故などの突発事象が発生していた場合には、その道路地図上に事故発生地点104が表示され、さらに、事故発生地点104周辺のリンクの渋滞状況が、例えば、線の太さ、線の色、線の種類などによって表示される。図13の例では、渋滞状況は、線の太さで表示され、太線105で示すリンクは渋滞が激しいこと、中太線106のリンクは渋滞していることを示している。
なお、予測交通情報生成装置1から配信される予測交通情報は、図4に示した統計交通情報とほぼ同じ構成をしており、各リンクの情報として渋滞情報を有している。そこで、予測交通情報生成装置1は、例えば、そのリンクの旅行速度(車両の速度)に応じて設定された渋滞のレベルを、その渋滞情報として付すことができる。そうした場合には、カーナビ装置3は、渋滞レベルを容易に表示することができる。
なお、このとき表示される渋滞情報は、カーナビ装置3が誘導経路を表示するときの時刻(現在時刻)における渋滞情報である。事故発生地点104が、現在位置102から離れているような場合には、車両のドライバは、現在の渋滞状況だけでなく、将来の渋滞状況も知りたくなる場合がある。
そこで、ここで表示する渋滞情報として、さらに、例えば、将来時刻における渋滞情報を表示するようにしてもよい。予測交通情報生成装置1から配信された予測交通情報には、将来時刻における交通情報も含まれるので、例えば、車両のドライバが、現在時刻から10分後を指定した場合には、将来時刻における予測交通情報に基づき、その10分後の時刻における渋滞情報を表示する。
また、ここで表示する渋滞情報として、さらに、例えば、突発事象発生時交通状況予測部14の処理において算出される境界リンクjにおける滞留交通量Xなどに基づく量を渋滞情報として表示してもよい。すなわち、滞留交通量Xは、そのリンクjから流出することができず、滞留していく交通量なので、その滞留量が大きいリンクは、今後渋滞が激しくなる可能性が大きいことを示すことになる。
また、カーナビ装置3において、以上のような渋滞表示を行う場合、突発事象が発生したときの予測交通情報に基づく渋滞情報と、突発事象が発生しなかったときの予測交通情報に基づく渋滞情報との差異が識別可能なように表示してもよい。例えば、図13において、リンクの渋滞状況を示す線105,106の太さを、その渋滞長そのもので決めるのではなく、突発事象が発生したときの予測渋滞長と突発事象が発生しなかったときの予測渋滞長とを比較して、その差が大きいものを大きく表示する。
以上のように、予測交通情報生成装置1から配信された予測交通情報をカーナビ装置3の表示部33に様々な態様で表示することにより、カーナビ装置3の利便性を高めることができる。なお、カーナビ装置3が突発事象発生後短時間のうちに予測交通情報の配信を受けることができるようになったのは、予測交通情報生成装置1において予測交通情報の算出処理を短時間で行うことが可能になったことによる。
なお、以上に説明した実施形態においては、予測交通情報生成装置1から配信される予測交通情報を受信して表示する装置はカーナビ装置3であるとして説明を行ったが、それをカーナビ装置3に限定する必要はない。予測交通情報を受信して表示する装置は、通信ネットワーク5を介して予測交通情報生成装置1に接続可能でさえあれば、事務所や居宅に設置されたパソコン、携帯用の情報端末、携帯電話装置などであってもよい。
本発明の実施形態に係る予測交通情報生成装置およびカーナビゲーション装置についてその機能ブロックの構成の例を示した図である。 本発明の実施形態に係る予測交通情報生成装置における突発事象発生時の予測交通情報生成処理の流れの例を示した図である。 本発明の実施形態に係る予測交通情報生成装置におけるリアルタイム交通情報のデータ構成の例を示した図である。 本発明の実施形態に係る予測交通情報生成装置における統計交通情報のデータ構成の例を示した図である。 本発明の実施形態に係る予測交通情報生成処理における予測環境パラメータ実績情報の例を示した図である。 本発明の実施形態に係る予測交通情報生成装置における突発事象発生時の交通状況予測の処理の流れの要点を示した図である。 本発明の実施形態に係る予測交通情報生成装置における交通状況予測処理の流れを説明するために突発事象発生リンク周辺の道路ネットワークの構成の例を示した図である。 本発明の実施形態に係る予測交通情報生成装置における突発事象発生時の交通状況予測処理のうち、境界リンクの予測交通情報を算出する処理の流れの例を示した図である。 本発明の実施形態に係る予測交通情報生成装置における突発事象発生時の交通状況予測処理のうち、上流リンクの予測交通情報を算出する処理の流れの例を示した図である。 本実施形態に係る規制対象リンクにおける規制率の時間推移の補正モデルを示した図である。 本発明の実施形態に係る予測交通情報生成装置において、境界リンクにおける滞留交通量を道路の種別により配分する場合の配分比の例を示した図である。 本発明の実施形態に係るカーナビ装置において突発事象発生時の予測交通情報を用いた誘導経路探索の手順を示した図である。 本発明の実施形態に係るカーナビ装置において誘導経路を表示する表示画面の例を示した図である。
符号の説明
1 予測交通情報生成装置
2 交通情報センタ
3 カーナビゲーション装置(カーナビ装置)
4 基地局
5 通信ネットワーク
10 情報処理部
11 突発事象検出部
12 予測環境設定部
13 通常時交通状況予測部
14 突発事象発生時交通状況予測部
15 情報送受信部
20 情報記憶部
21 リアルタイム交通情報
22 統計交通情報
23 予測交通情報
31 情報処理部
32 通信部
33 表示部
34 現在位置検出部

Claims (15)

  1. 所定の道路ネットワークに係るリアルタイム交通情報を所定の時間ごとに配信する交通情報センタに、通信ネットワークを介して接続され、
    情報処理部と、前記道路ネットワークに含まれるリンクについての統計交通情報を少なくとも記憶した情報記憶部と、を備え、
    前記道路ネットワークにおける突発事象発生時にそれ以降の予測交通情報を生成する予測交通情報生成装置における予測交通情報生成方法であって、
    前記情報処理部が、
    前記交通情報センタから配信されるリアルタイム交通情報を受信して、その受信したリアルタイム交通情報に基づき、前記道路ネットワークにおける突発事象を検出し、
    前記突発事象が発生した領域に含まれる規制対象リンクの交通量を規制する規制率を含む予測環境パラメータを設定し、
    前記道路ネットワークにおけるリンクの接続情報を含んだ道路地図情報を参照して、前記規制対象リンクの上流側に接続されたリンクである境界リンクを抽出し、
    前記統計交通情報から得られる通常時の予測交通量と前記規制対象リンクの規制率とに基づき、前記境界リンクから前記規制対象リンクへ流入できずにその境界リンクに滞留する滞留交通量を算出し、
    前記境界リンクにおける通常時の予測交通量と前記算出した滞留交通量に基づき、その境界リンクの予測交通情報を生成し、
    前記境界リンクに前記滞留交通量が発生したために、さらに、その境界リンクの上流に接続されたリンクである上流リンクに滞留交通量が発生したときには、その上流リンクにおける通常時の予測交通量とその滞留交通量とに基づき、その上流リンクの予測交通情報を生成することにより、前記突発事象発生時以降の時刻について、前記道路ネットワークのリンクの予測交通情報を生成すること
    を特徴とする予測交通情報生成方法。
  2. 前記情報処理部は
    記境界リンクに前記滞留交通量が発生したために、さらに、その境界リンクの上流に接続されたリンクである上流リンクに滞留交通量が発生したときには、その上流リンクにおける通常時の予測交通量とその滞留交通量とに基づき、その上流リンクの予測交通情報を生成したのち
    さらに、前記境界リンクにおける滞留交通量のうち、所定の単位時間内にその境界リンクから流出できなかった捌き残り交通量が発生したときには、その捌き残り交通量を次の単位時間後のその境界リンクの交通量に加算することにより、前記突発事象発生時以降の時刻について、前記道路ネットワークのリンクの予測交通情報を生成すること
    を特徴とする請求項1に記載の予測交通情報生成方法。
  3. 前記情報処理部は、
    前記規制対象リンクに複数の境界リンクが接続されているときには、それぞれの境界リンクの滞留交通量を、それぞれの境界リンクの通常時の予測交通量に応じて比例配分した交通量とすること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の予測交通情報生成方法。
  4. 前記情報処理部は、
    前記規制対象リンクに複数の境界リンクが接続されているときには、それぞれの境界リンクの滞留交通量を、それぞれの境界リンクの道路の種類によってあらかじめ定められた配分比に応じて比例配分した交通量とすること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の予測交通情報生成方法。
  5. 前記情報記憶部には、突発事象の種類および当該突発事象の規模状況ごとに、その種類および規模状況に応じてあらかじめ定められた予測環境パラメータが記憶されており、
    前記情報処理部は、
    前記リアルタイム交通情報に基づき検出した突発事象の種類および当該突発事象の規模状況に基づき、前記情報記憶部を参照し、その突発事象の種類および当該突発事象の規模状況に応じた予測環境パラメータを設定すること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の予測交通情報生成方法。
  6. 前記突発事象の種類には、追突事故、車両接触事故、施設接触事故、横転転覆事故、落下物事故のいずれかが含まれていること、
    を特徴とする請求項5に記載の予測交通情報生成方法。
  7. 前記突発事象の規模状況とは、前記突発事象による規制車線数であること、
    を特徴とする請求項5に記載の予測交通情報生成方法。
  8. 所定の道路ネットワークに係るリアルタイム交通情報を所定の時間ごとに配信する交通情報センタに、通信ネットワークを介して接続され、
    情報処理部と、前記道路ネットワークに含まれるリンクについての統計交通情報を少なくとも記憶した情報記憶部と、を備え、
    前記道路ネットワークにおける突発事象発生時にそれ以降予測交通情報を生成する予測交通情報生成装置であって、
    前記情報処理部が、
    前記交通情報センタから配信されるリアルタイム交通情報を受信して、その受信したリアルタイム交通情報に基づき、前記道路ネットワークにおける突発事象を検出し、
    前記検出した突発事象に応じた交通規制に係るパラメータを含む予測環境パラメータとして、前記突発事象が発生した領域に含まれる規制対象リンクの交通量を規制する規制率を設定し、
    前記道路ネットワークにおけるリンクの接続情報を含んだ道路地図情報を参照して、前記規制対象リンクの上流に接続されたリンクである境界リンクを抽出し、
    前記統計交通情報から得られる通常時の予測交通量と前記規制対象リンクの規制率とに基づき、前記境界リンクから前記規制対象リンクへ流入できずにその境界リンクに滞留する滞留交通量を算出し、
    前記境界リンクにおける通常時の予測交通量と前記算出した滞留交通量に基づき、その境界リンクの予測交通情報を生成し、
    前記境界リンクに前記滞留交通量が発生したために、さらに、その境界リンクの上流に接続されたリンクである上流リンクに滞留交通量が発生したときには、その上流リンクにおける通常時の予測交通量とその滞留交通量とに基づき、その上流リンクの予測交通情報を生成することにより、前記突発事象発生時以降の時刻について、前記道路ネットワークのリンクの予測交通情報を生成すること
    を特徴とする予測交通情報生成装置。
  9. 前記情報処理部は
    記境界リンクに前記滞留交通量が発生したために、さらに、その境界リンクの上流に接続されたリンクである上流リンクに滞留交通量が発生したときには、その上流リンクにおける通常時の予測交通量とその滞留交通量とに基づき、その上流リンクの予測交通情報を生成したのち
    さらに、前記境界リンクにおける滞留交通量のうち、所定の単位時間内にその境界リンクから流出できなかった捌き残り交通量が発生したときには、その捌き残り交通量を次の単位時間後のその境界リンクの交通量に加算すること
    を特徴とする請求項に記載の予測交通情報生成装置。
  10. 前記情報処理部は、
    前記規制対象リンクに複数の境界リンクが接続されているときには、それぞれの境界リンクの滞留交通量を、それぞれの境界リンクの通常時の予測交通量に応じて比例配分した交通量とすること
    を特徴とする請求項8または請求項に記載の予測交通情報生成装置。
  11. 前記情報処理部は、
    前記規制対象リンクに複数の境界リンクが接続されているときには、それぞれの境界リンクの滞留交通量を、それぞれの境界リンクの道路の種類によってあらかじめ定められた配分比に応じて比例配分した交通量とすること
    を特徴とする請求項8または請求項に記載の予測交通情報生成装置。
  12. 前記情報記憶部には、突発事象の種類および当該突発事象の規模状況ごとに、その種類および当該突発事象の規模状況に応じてあらかじめ定められた予測環境パラメータが記憶されており、
    前記情報処理部は、
    前記リアルタイム交通情報に基づき検出した突発事象の種類および当該突発事象の規模状況に基づき、前記情報記憶部を参照し、その突発事象の種類および当該突発事象の規模状況に応じた予測環境パラメータを設定すること
    を特徴とする請求項8または請求項9に記載の予測交通情報生成装置。
  13. 前記突発事象の種類には、追突事故、車両接触事故、施設接触事故、横転転覆事故、落下物事故のいずれかが含まれていること、
    を特徴とする請求項12に記載の予測交通情報生成装置。
  14. 前記突発事象の規模状況とは、前記突発事象による規制車線数であること、
    を特徴とする請求項12に記載の予測交通情報生成装置。
  15. さらに、前記予測交通情報を含む交通情報を表示する交通情報表示端末に、通信ネットワークを介して接続され、
    前記情報処理部は、
    前記交通情報表示端末から送信される予測交通情報の配信要求を受信したときには、前記生成した予測交通情報をその交通情報表示端末へ配信すること
    を特徴とする請求項ないし請求項14のいずれか1項に記載の予測交通情報生成装置。
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